JP7279917B2 - シュリンク包装体付きキャップ - Google Patents

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Description

本発明は容器に取り付けられるキャップに関し、特に、キャップの中栓および上蓋が、シュリンク包装体(熱収縮フィルム)により覆われているシュリンク包装体付きキャップに関する。
容器に取り付けられるキャップとして、容器の口部に取り付けられる中栓と、回転することにより中栓に着脱自在な上蓋と、に加えて、これらの中栓および上蓋を外側から覆うシュリンク包装体(熱収縮フィルム)などのシール用フィルムを有するものは、既に知られている。
例えば、特許文献1には、中栓および上蓋を外側から覆うシール用フィルムに、キャップの周方向に沿って形成された横ミシン目線(横破断用の切込み点線)と、この横ミシン目線に交差する(直交する)縦方向に沿って形成された縦ミシン目線(縦破断用の切込み点線)と、を設けたもの(ラムネ容器)が開示されている。このようにシュリンク包装体などのシール用フィルムで覆われたキャップにおいて、横ミシン目線および縦ミシン目線に沿って破断するとともにシール用フィルムを縦横に広げて開封すると、この縦横に広がったシール用フィルムを視認することで、既に開封されていることを認識できる。
登録実用新案3028146号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されているように、シュリンク包装体などのシール用フィルムに、横ミシン目線と縦ミシン目線とを形成しただけでは、開封する際の動作などを工夫することで、開封した後に視認し難い状態に戻すことが可能である。
すなわち、未開封の状態から、シュリンク包装体などのシール用フィルムが拡がらないように手で押さえながら上蓋部分を回転して、横ミシン目線や、縦ミシン目線の一部を破断しながら開けると、破断部分を除いてシュリンク包装体が殆ど変形していない状態で、シール用フィルムがついたままの上蓋を中栓から取り外すことが可能である。そして、このようにして開封した後に、シール用フィルムと上蓋とを装着状態に戻せば、開封済であることが視認し難い状態にすることができ、この結果、悪戯防止機能を良好には発揮できなくなってしまう。
本発明は上記課題を解決するもので、中栓および上蓋を外側から覆うシュリンク包装体を一旦開封すると、分離したシュリンク包装体と上蓋とを装着状態に戻した場合でも、開封済であることを確実に視認できるシュリンク包装体付きキャップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、容器に取り付けられる中栓と、回転することにより中栓に着脱自在な上蓋と、これらの中栓および上蓋を外側から覆うシュリンク包装体と、を有するシュリンク包装体付きキャップであって、シュリンク包装体に、キャップの周方向に沿って形成された横ミシン目線と、この横ミシン目線に交差する縦方向に沿って形成された縦ミシン目線と、が設けられ、縦ミシン目線の下端部が横ミシン目線に接続され、中栓の外周に、径方向に突出して形成され、上蓋が回転された際にシュリンク包装体に引っ掛かる突状部が設けられており、横ミシン目線は、突状部が設けられている中栓の外周に対応する箇所又は上記対応する箇所よりも下方の部分に設けられているとともに、上記対応する箇所よりも上方の部分には設けられておらず、 突状部は、上下方向から見て断面山形状であって、上蓋を開く方向に対向する一方の傾斜面と、上蓋を閉じる方向に対向する他方の傾斜面とを有し、中栓の外周面と一方の傾斜面とが交差したところの角度である第1傾斜角度は、中栓の外周面と他方の傾斜面とが交差したところの角度である第2傾斜角度よりも大きいことを特徴とする。
上記構成によれば、シュリンク包装体に、横ミシン目線と縦ミシン目線とを設ける構成に加えて、中栓の外周に、径方向に突出して形成され、上蓋が回転された際にシュリンク包装体に引っ掛かる突状部を設けているので、上蓋(詳しくは、シュリンク包装体における上蓋を覆っている箇所)を開く方向に回転させると、突状部がシュリンク包装体に引っ掛かりながら移動して、シュリンク包装体が径方向に拡がったり上方にめくれ上がったりするなどして比較的大きく変形するとともに横ミシン目線や縦ミシン目線が切断される。さらに、上述のような断面山形状の突状部は、シュリンク包装体により良好に引っ掛かる。よって、中栓および上蓋を外側から覆うシュリンク包装体を一旦開封すると、シュリンク包装体が比較的大きく変形しながら、横ミシン目線や縦ミシン目線が切断されるので、分離したシュリンク包装体と上蓋とを装着状態に戻した場合でも、開封済であることを確実に視認することができる。
また、本発明は、容器に取り付けられる中栓と、回転することにより中栓に着脱自在な上蓋と、これらの中栓および上蓋を外側から覆うシュリンク包装体と、を有するシュリンク包装体付きキャップであって、シュリンク包装体に、キャップの周方向に沿って形成された横ミシン目線と、この横ミシン目線に交差する縦方向に沿って形成された縦ミシン目線と、が設けられ、縦ミシン目線の下端部が横ミシン目線に接続され、中栓の外周に、径方向に突出して形成され、上蓋が回転された際にシュリンク包装体に引っ掛かる突状部が設けられ、横ミシン目線は、突状部が設けられている中栓の外周よりも下方で径が小さい箇所のみに設けられ、横ミシン目線が設けられている箇所は、閉じた状態の上蓋を、上蓋が開く方向に向かって回転させることで、突状部が設けられている中栓の外周に達することを特徴とする。
この構成によれば、未開封状態から上蓋を回転させると、横ミシン目線が、突状部が設けられている中栓の外周に達した際に、径が拡がりながら突状部により引っ掛けられるため、良好に切断され易くなる。
また、この場合に、縦ミシン目線が複数形成され、各縦ミシン目線の下端部が横ミシン目線にそれぞれ接続され、シュリンク包装体の各縦ミシン目線の下端部と横ミシン目線との接続部間の少なくとも一部がつながった状態で横ミシン目線が形成されていると好適である。
この構成によれば、未開封状態から上蓋を回転させると、最終的にはシュリンク包装体の各縦ミシン目線の下端部と横ミシン目線との接続部間がつながりながら、横ミシン目線の他の部分と、縦ミシン目線の一部とが切断されて、切断された部分が螺旋形状に変形して分離された状態となり易くなる。したがって、このような状態から、意図的に分離したシュリンク包装体と上蓋とを装着状態に戻した者がいた場合でも、シュリンク包装体を元の状態に近づけることは困難であり、シュリンク包装体付きキャップを見た人は開封済であることを確実に視認することができる。
また、これに代えて、縦ミシン目線が複数形成され、各縦ミシン目線の下端部が横ミシン目線にそれぞれ接続され、シュリンク包装体の各縦ミシン目線の下端部と横ミシン目線との接続部間が切断された状態で横ミシン目線が形成されていてもよい。
この構成によれば、未開封状態から上蓋を回転させると、最終的にはシュリンク包装体の横ミシン目線でこれより上方の部分と、下方の部分とが、互いに大きく分離された状態となる。例えば、横ミシン目線よりも下方の部分が、中栓の突状部が設けられている外周よりも下方に残り、一方で、横ミシン目線よりも上方の部分は、外周側および上方に大きく変形した状態となる。したがって、このような状態から、意図的に分離したシュリンク包装体と上蓋とを装着状態に戻した者がいた場合でも、シュリンク包装体を元の状態に近づけることは困難であり、シュリンク包装体付きキャップを見た人は開封済であることを確実に視認することができる。
本発明によれば、シュリンク包装体に、キャップの周方向に沿って形成された横ミシン目線と、この横ミシン目線に交差する縦方向に沿って形成された縦ミシン目線と、を設け、中栓の外周に、径方向に突出して形成され、上蓋が回転された際にシュリンク包装体に引っ掛かる突状部を設けることにより、中栓および上蓋を外側から覆うシュリンク包装体を一旦開封すると、シュリンク包装体が比較的大きく変形しながら、横ミシン目線や縦ミシン目線が切断されるので、分離したシュリンク包装体と上蓋とを装着状態に戻した場合でも、開封済であることを確実に視認することができ、この結果、悪戯防止機能などを良好に維持することができる。なお、中栓の外周に突状部が形成されていることで、シュリンク包装体を熱収縮させて装着する際に、シュリンク包装体を、一層、張った状態で装着することができて、上蓋を回転させて開封する際に、突状部によって、横ミシン目線や縦ミシン目線を、これらの箇所の近傍を変形させながら、より良好に切断できる利点もある。
本発明の実施の形態に係るシュリンク包装体付きキャップの部分切欠正面図である。 同シュリンク包装体付きキャップの斜視図である。 同シュリンク包装体付きキャップのキャップ(シュリンク包装体を除去した状態)の正面断面図である。 同キャップの斜視図である。 同キャップの正面図である。 同キャップの底面図である。 同シュリンク包装体付きキャップのシュリンク包装体(未収縮時)の正面図である。 同シュリンク包装体付きキャップのシュリンク包装体(未収縮時)の斜視図である。 本発明の他の実施の形態に係るシュリンク包装体付きキャップの部分切欠正面図である。 同シュリンク包装体付きキャップの斜視図である。 同シュリンク包装体付きキャップのシュリンク包装体(未収縮時)の正面図である。 同シュリンク包装体付きキャップのシュリンク包装体(未収縮時)の斜視図である。 本発明のその他の実施の形態に係るシュリンク包装体付きキャップの部分切欠正面図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係るシュリンク包装体付きキャップに用いるキャップの正面図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係るシュリンク包装体付きキャップに用いるキャップの斜視図である。
以下、本発明に係る実施の形態のシュリンク包装体付きキャップを、図面に基づき説明する。
図1~図3などにおいて、1は、内部に内容物(内容液)が収容されている容器2に取付けられるシュリンク包装体付きキャップである。シュリンク包装体付きキャップ1は、容器2の口部3に取り付けられる中栓4と、回転することにより中栓4に着脱自在な上蓋5と、これらの中栓および上蓋を外側から覆うシュリンク包装体6と、を有する。中栓4と上蓋5とはそれぞれ、例えば合成樹脂により射出成形されるなどして製造されると好適であるが、これに限るものではない。シュリンク包装体6は、中栓4および上蓋5が容器2に取り付けられた状態で、中栓4および上蓋5に外側から被せられ、この後、加熱されて(例えば、高温の蒸気を当てるなどする)収縮され、中栓4および上蓋5に外周側から密着した状態で装着される。
図1などに示すように、中栓4は、容器2の口部3に取り付けられる中栓本体部10を有しており、中栓本体部10には、中央から上方に突出して、容器2内の内容物を注出する注出口としてのノズル部16と、その下部が容器2の口部3に外側から嵌り込む円筒状の外筒部13と、外筒部13の内周に隙間を有する状態で設けられてその下部が容器2の口部3に内側から嵌り込む円筒状の内筒部14と、外筒部13および内筒部14のそれぞれ上端部箇所で径方向内側に延びて外筒部13と内筒部14などを繋ぐ上面部15と、上面部15の内周端より上方に段付きの筒形状に突出するとともに内周側部分でノズル部16の高さ方向略中央箇所に全周で接続されている段部17などが形成されている。
図1、図3などに示すように、外筒部13の下方には、薄肉部19A(図3参照)を介して下方に延びるとともに径方向外側および内周側にも突出する鍔状部18が全周に形成され、容器2の使用後などに、鍔状部18の1か所に形成された縦薄肉溝部19B(図3、図4、図6参照)および薄肉部19Aから鍔状部18を切断することで、容器2から中栓4などを外し易くなるよう図られている。また、中栓本体部10の段部17の外周には、上蓋5に形成された後述するねじ部31に螺合するねじ部20が形成されている。
なお、この実施の形態では、中栓4に、弱化部11を介して中栓本体部10から離脱可能に設けられた離脱部12が設けられている。離脱部12は、弱化部11の内側を少し中央側が若干下方に窪んだ状態で閉鎖する底面壁部21と、底面壁部21の外周寄り箇所(弱化部11よりも少し内周側箇所)から上方に筒状に延びる離脱筒状部22と、からなる。そして、開封時に、上蓋5を所定の開栓方向(この実施の形態では、平面視して反時計回り方向)aに回転することで、離脱部12に設けた離脱筒状部22に、上蓋5に設けた後述する離脱用外筒部36および離脱用内筒部37が係合し、これにより、中栓4の弱化部11が切断されて中栓本体部10から離脱部12が離脱され、中栓4に注出口が形成されるよう構成されている。但し、この構成に限るものではなく、離脱部12を設けることなく、中栓4に、最初から注出口が形成されている構造でも差し支えない。
上蓋5は、略円板形状の天板部32と、この天板部32の外周縁から垂下する筒状の側壁面部33と、側壁面部33の外周に周方向に複数連続して形成され、平面視して鋸刃形状となるように径方向外側に突出する外周凹凸条部(いわゆるローレット)34と、天板部32における側壁面部33よりも内周箇所から下方に垂下する筒状の上蓋円筒部38と、上蓋円筒部38よりもさらに内周側に形成されて天板部32から垂下して中栓4のノズル部16の先端部内周に接触して密閉するノズル密閉用筒部35と、ノズル密閉用筒部35よりもさらに天板部32の内周側箇所から垂下する離脱用外筒部36と、離脱用外筒部36よりもさらに天板部37の内周側箇所から垂下する離脱用内筒部37などを有する。
上蓋円筒部38の下端は、上蓋5を中栓4に被せた際に中栓4の上面部15に上方から当接可能とされ、上蓋円筒部38の内周には、中栓4のねじ部20に螺合するねじ部31が形成されている。ノズル密閉用筒部35は、上蓋5を中栓4に被せた際に中栓4のノズル部16に内周側から密接して、上蓋5を装着した際に容器5内の内容物が洩れ出さないよう密閉する。また、開封時に上蓋5を周方向に回転すると、上蓋5の離脱用外筒部36および離脱用内筒部37が中栓4の離脱筒状部22に係合し、離脱部12を中栓4から離脱させるとともに離脱部12を保持するようになっている。
図1、図2に示すように、シュリンク包装体6は、容器2の口部3に取り付けられた中栓4および上蓋5に外周側から被せられるとともに熱収縮されて装着される。図1、図2、図7、図8に示すように、このシュリンク包装体6には、キャップの周方向に沿って形成された横ミシン目線61と、この横ミシン目線61に交差する縦方向に沿って形成された縦ミシン目線62と、が設けられている。この実施の形態では、2つの横ミシン目線61A、61Bが上下にわずかな間隔をあけて形成され、また、2つの縦ミシン目線62A、62Bが、周方向に数mmの間隔をあけて形成されている。なお、図7におけるbは、キャップの鍔状部18を覆う領域を示している。
ここで、横ミシン目線61および縦ミシン目線62は、点線または鎖線状(一鎖線状や二点鎖線状など)に切断されていればよく、切断部は点または短い直線などの何れの形状でもよく、切断し易い切断線が線状に形成されていればよい。また、横ミシン目線61は、この横ミシン目線61で切断されることにより、シュリンク包装体6が、開栓時に除去される除去部と中栓側に残余する残余部とに切断する。また、縦ミシン目線62は、この縦ミシン目線62で切断されることにより、シュリンク包装体6が、開栓時に前記除去部を縦方向に切断する。
また、この実施の形態では、シュリンク包装体6の各縦ミシン目線62A、62Bの下端部と上側の横ミシン目線62Aとの接続部間の一部がつながった状態(すなわち、これらの接続部間も横ミシン目線62Aが設けられた状態)で横ミシン目線62Aが形成されている。
上記構成に加えて、中栓4の外周である鍔状部18の外周に、径方向に突出して形成され、上蓋5が回転された際にシュリンク包装体6に引っ掛かる突状部41が設けられている。この実施の形態では、突状部41が、中栓4の外周である鍔状部18の外周において、周方向に適当間隔(角度)ごとに、上下に線状に延びる縦リブ形状に一体形成されている。
また、図4、図6に示すように、この実施の形態では、突状部41が、下方(または上方)から見て断面山形状に径方向外側に突出するように形成されているとともに、下方から見て、この断面山形状の底辺側から左側の傾斜面(一方の傾斜面の一例)の傾斜角度(第1傾斜角度の一例)が右側の傾斜面(他方の傾斜面の一例)の傾斜角度(第2傾斜角度の一例)よりも大きく、この結果、開封するために、上蓋5を中栓4に対して所定の回転方向(この実施の形態では、上から見て反時計回りであり、図6に示すように、下方から見た場合には時計回り(a方向))に回転した際に、突状部41によって、シュリンク包装体6がより良好に引っ掛かるように構成されている。
また、図1、図2、図7に示すように、この実施の形態では、横ミシン目線61(61A、61B)が、突条部41が設けられている中栓4の外周(鍔状部18の外周)よりも下方で径が小さい箇所に設けられている。
上記構成によれば、シュリンク包装体6に、横ミシン目線61(61A、61B)と縦ミシン目線62(62A、62B)とを設ける構成に加えて、中栓4の外周である鍔状部18の外周に突状部41を設けているので、上蓋5(詳しくは、シュリンク包装体6における上蓋5を覆っている箇所)を開く方向に回転させると、突状部41がシュリンク包装体6に引っ掛かりながら移動して、シュリンク包装体6が径方向に拡がったり上方にめくれ上がったりするなどして比較的大きく変形するとともに横ミシン目線61(61A、61B)や縦ミシン目線62(62A、62B)が切断される(すなわち、突状部41がシュリンク包装体6を引っ掛けて少なくとも横ミシン目線61(61A、61B)による切断を促進させる)。
これにより、中栓4および上蓋5を外側から覆うシュリンク包装体6を一旦開封すると、シュリンク包装体6が比較的大きく変形しながら、横ミシン目線61(61A、61B)や縦ミシン目線62(62A、62B)が切断される。この結果、分離したシュリンク包装体6と上蓋5とを装着状態に戻した場合(容器2に装着し直した場合)でも、開封済であることを確実に視認することができて、悪戯防止機能などを良好に維持することができる。
また、中栓4の外周に突状部41が形成されていることで、シュリンク包装体6を熱収縮させて装着する際に、シュリンク包装体6を、一層、張った状態で装着することができて、上蓋5を回転させて開封する際に、突状部41によって、横ミシン目線61(61A、61B)や縦ミシン目線62(62A、62B)を、これらの箇所の近傍を変形させながら、より良好に切断できる利点もある。
なお、この実施の形態では、シュリンク包装体6の各縦ミシン目線62A、62Bの下端部と上側の横ミシン目線61Aとの接続部間の一部がつながった状態(すなわち、これらの接続部間も横ミシン目線62Aが設けられた状態)で横ミシン目線61Aが形成されている。したがって、この構成においては、未開封状態から上蓋5を回転させると、最終的にはシュリンク包装体6の各縦ミシン目線62A、62Bの下端部と上側の横ミシン目線61Aの接続部間がつながりながら、この上側の横ミシン目線61Aの他の部分と、縦ミシン目線62A、62Bの一部(下部側)とが切断されて、切断された部分が螺旋形状に変形して分離された状態となり易くなる。したがって、このような状態から、意図的に分離したシュリンク包装体6と上蓋5とを装着状態に戻した者がいた場合でも、シュリンク包装体6を元の状態に近づけることは困難であり、キャップ1を見た人は開封済であることを確実に視認することができる。
また、上記構成においては、横ミシン目線61(61A、61B)が、突状部41が設けられている中栓4の外周よりも下方で径が小さい箇所に設けられている。この構成により、未開封状態から上蓋5を回転させると、横ミシン目線61(61A、61B)が、突状部41が設けられている中栓4の外周に達した際に、径が広がりながら突状部41により引っ掛けられるため、さらに良好に切断され易くなる。したがって、横ミシン目線61(61A、61B)の切断作業をより小さな力で容易に作業能率よく行うことができる。また、シュリンク包装体6における横ミシン目線61(61A、61B)の近傍箇所が、より径方向に拡げられながら切断されるので、シュリンク包装体6の変形度合いも大きくなり、キャップ1を見た人は開封済であることをさらに確実に視認することができる。
また、上記実施の形態においては、シュリンク包装体6の各縦ミシン目線62A、62Bの下端部と上側の横ミシン目線61Aとの接続部間の一部がつながった状態(すなわち、これらの接続部間も横ミシン目線62Aが設けられた状態)で横ミシン目線61Aが形成されている場合を述べたが、これに限るものではない。
例えば、図9~図12に示すように、このシュリンク包装体6では、縦ミシン目線62が複数(例えば、2つの縦ミシン目線62A、62Bが)形成され、各縦ミシン目線62A、62Bの下端部が下側の横ミシン目線61Bに接続されている。さらに、シュリンク包装体6の各縦ミシン目線62A、62Bの下端部と下側の横ミシン目線61Bとの接続部間が切断線63により切断されている(切断線63によりつながっている部分がない状態で完全に切断されている)。
この構成によれば、未開封状態から上蓋5を回転させると、最終的にはシュリンク包装体6の横ミシン目線61(詳しくは、上側の横ミシン目線61Aまたは下側の横ミシン目線61B)でこれより上方の部分(前記除去部)と、下方の部分(前記残余部)とが、互いに大きく分離された状態となる。例えば、横ミシン目線61(61A、61B)よりも下方の部分(前記残余部)が、中栓4の突状部41が設けられている外周よりも下方に残り、一方で、横ミシン目線61(61A、61B)よりも上方の部分(前記除去部)は、外周側および上方に大きく変形した状態となる。したがって、このような状態から、意図的に分離したシュリンク包装体6と上蓋5とを装着状態に戻した者がいた場合でも、シュリンク包装体6を元の状態に近づけることは困難であり、キャップ1を見た人は開封済であることを確実に視認することができる。この結果、悪戯防止機能を良好に維持することができる。
なお、図13に示すように、各縦ミシン目線62A、62Bの下端部が各横ミシン目線61(上側の横ミシン目線61Aだけでなく下側の横ミシン目線61Bにも)にそれぞれ接続されるように構成してもよい。図13における64は横ミシン目線61の接続部分を示しており、下方の横ミシン目線61の接続部分64については横ミシン目線61の接続部分間を完全に切断する切断線63で構成している場合を示しているが、接続部分64をミシン目線により構成してもよい。
また、シュリンク包装体6の横ミシン目線61を、シュリンク包装体6が未開封状態で、突状部41が設けられている中栓4の外周に対応する箇所(この実施の形態では、中栓4の鍔状部18の外周)に設けてもよい。この構成によっても、上蓋5を開く方向に回転させると、突状部41がシュリンク包装体6に引っ掛かりながら移動して、シュリンク包装体6が径方向に拡がったり上方にめくれ上がったりするなどして比較的大きく変形するとともに横ミシン目線61(61A、61B)や縦ミシン目線62(62A、62B)が切断されるので、分離したシュリンク包装体6と上蓋5とを装着状態に戻した場合でも、開封済であることを確実に視認することができる。
また、上記実施の形態においては、突状部41が、中栓4の外周である鍔状部18の外周において、周方向に適当間隔(角度)ごとに、上下に線状に延びる縦リブ形状に一体形成されている場合を述べたが、これに限るものではない。例えば、図14に示すように、中栓4の外周である鍔状部18の外周の一部(例えば鍔状部18の外周の下端部)が外周にフランジ状に拡がるように突状部42を形成したり、図15に示すように、突起状の突状部43を径方向に突出して周方向に多数形成したりしてもよい。
このような構成によっても、上蓋5を開く方向に回転させると、突状部42、43がシュリンク包装体6に引っ掛かりながら移動して、シュリンク包装体6が径方向に拡がったり上方にめくれ上がったりするなどして比較的大きく変形するとともに横ミシン目線61(61A、61B)や縦ミシン目線62(62A、62B)が切断される。この結果、分離したシュリンク包装体6と上蓋5とを装着状態に戻した場合(容器2に装着し直した場合)でも、開封済であることを確実に視認することができて、悪戯防止機能などを良好に維持することができる。
また、上記の実施の形態では、シュリンク包装体6に横ミシン目線61(61A、61B)および縦ミシン目線62(62A、62B)をそれぞれ2つずつ形成している場合を述べたが、横ミシン目線61(61A、61B)や縦ミシン目線62(62A、62B)を3つ以上設けてもよい。ただし、これに限るものではなく、横ミシン目線61(61A、61B)や縦ミシン目線62(62A、62B)の少なくとも一方を1つずつ設けてもよい。
1 シュリンク包装体付きキャップ
2 容器
3 口部
4 中栓
5 上蓋
6 シュリンク包装体
10 中栓本体部
11 弱化部
12 離脱部
16 ノズル部
18 鍔状部
20、31 ねじ部
32 天板部
33 側壁面部
34 外周凹凸条部(ローレット)
41、42、43 突状部
61、61A、61B 横ミシン目線
62、62A、62B 縦ミシン目線
63 切断線
64 横ミシン目線の接続部分

Claims (4)

  1. 容器に取り付けられる中栓と、回転することにより中栓に着脱自在な上蓋と、これらの中栓および上蓋を外側から覆うシュリンク包装体と、を有するシュリンク包装体付きキャップであって、
    シュリンク包装体に、キャップの周方向に沿って形成された横ミシン目線と、この横ミシン目線に交差する縦方向に沿って形成された縦ミシン目線と、が設けられ、
    縦ミシン目線の下端部が横ミシン目線に接続され、
    中栓の外周に、径方向に突出して形成され、上蓋が回転された際にシュリンク包装体に引っ掛かる突状部が設けられており、
    横ミシン目線は、突状部が設けられている中栓の外周に対応する箇所又は上記対応する箇所よりも下方の部分に設けられているとともに、上記対応する箇所よりも上方の部分には設けられておらず、
    突状部は、上下方向から見て断面山形状であって、
    上蓋を開く方向に対向する一方の傾斜面と、
    上蓋を閉じる方向に対向する他方の傾斜面とを有し、
    中栓の外周面と一方の傾斜面とが交差したところの角度である第1傾斜角度は、中栓の外周面と他方の傾斜面とが交差したところの角度である第2傾斜角度よりも大きいことを特徴とするシュリンク包装体付きキャップ。
  2. 容器に取り付けられる中栓と、回転することにより中栓に着脱自在な上蓋と、これらの中栓および上蓋を外側から覆うシュリンク包装体と、を有するシュリンク包装体付きキャップであって、
    シュリンク包装体に、キャップの周方向に沿って形成された横ミシン目線と、この横ミシン目線に交差する縦方向に沿って形成された縦ミシン目線と、が設けられ、
    縦ミシン目線の下端部が横ミシン目線に接続され、
    中栓の外周に、径方向に突出して形成され、上蓋が回転された際にシュリンク包装体に引っ掛かる突状部が設けられ、
    横ミシン目線は、突状部が設けられている中栓の外周よりも下方で径が小さい箇所のみに設けられ、
    横ミシン目線が設けられている箇所は、閉じた状態の上蓋を、上蓋が開く方向に向かって回転させることで、突状部が設けられている中栓の外周に達することを特徴とするシュリンク包装体付きキャップ。
  3. 縦ミシン目線が複数形成され、各縦ミシン目線の下端部が横ミシン目線にそれぞれ接続され、シュリンク包装体の各縦ミシン目線の下端部と横ミシン目線との接続部間の少なくとも一部がつながった状態で横ミシン目線が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシュリンク包装体付きキャップ。
  4. 縦ミシン目線が複数形成され、各縦ミシン目線の下端部が横ミシン目線にそれぞれ接続され、シュリンク包装体の各縦ミシン目線の下端部と横ミシン目線との接続部間が切断されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシュリンク包装体付きキャップ。
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