JP7277371B2 - 電流検出コイル - Google Patents

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Description

本発明は、導体を流れる電流を電磁誘導の原理を利用して非接触で検出する電流検出コイルに関する。
この種の電流検出コイルは、一般にトロイダルコイルあるいはロゴスキーコイルと称されている。図12に示すように、導体100を電流iが流れるとき、この導体100の周囲にはアンペールの法則に基づく密度で磁束Mのループが発生し、この導体100の近くにコイル102を配置すると、コイル102に電流iの時間変化率に比例した誘導起電力vが発生する。トロイダルコイルは、この電磁誘導の原理を利用したもので、図13に示すように、コイル102をトロイダル状に形成して導体100を囲むようにその周囲に配置する。そうすると、導体100に電流iを流した時にその回りに発生する磁束Mがコイル102と最も効率よく電磁的に結合し、測定感度の良い電流検出コイルが得られる。
典型的なトロイダルコイル106は、図14に示すように、トロイダル状に延びる往路部108と、この往路部108の終端108e(折返し点)から始端108s付近までコイル部108に沿って逆向きにライン状(またはトロイダル状)に延びる復路部またはリターンパス部110とを有している。ここで、復路部110は、トロイダルコイル106のトロイダル・ループの中を通る外部からの磁束mに対しては往路部108と同等の電磁的結合で誘導起電力を逆方向に発生し、外部磁束mに起因する電流検出ノイズをキャンセルする働きがある。往路部108の始端108sおよび復路部110の終端110eが一対のリード線112,114を介して積分回路116の入力端子に接続され、積分回路116の出力端子より電流iの波形を表す電流検出信号Sが得られるようになっている。
図15に示すように、たとえば抵抗溶接機において溶接電流を測定する場合に、トロイダルコイル106は、溶接トランス(図示せず)を備える溶接電源ユニット120と一対の溶接電極122,124および加圧機構(図示せず)を備える溶接ヘッド126との間に架される給電用の導体100に着脱可能に装架される。抵抗溶接時には、溶接ヘッド126が溶接電極122,124の間に被溶接材(図示せず)を挟んで一定の加圧力を与えた状態で、溶接電源ユニット120が導体100および溶接電極122,124を介して被溶接材に一定の溶接電流iを流す。この溶接通電により、被溶接材の溶接ポイント付近がジュール熱によって溶融し、溶融部分が通電終了後に凝固して溶接継手となる。溶接通電中に導体100を流れた溶接電流iはトロイダルコイル106を通じて検出され、積分回路116(図14)より出力される電流検出信号Sが溶接電流のフィードバック制御や溶接品質のモニタリング等に供される。
米国特許出願公開2013/0257412号明細書 国際公開第2009/001581号
図15からも理解されるように、被検出電流が流れる導体100に対するトロイダルコイル106の掛り方(相対的位置関係)にはばらつきがある。図16に示すように、トロイダルコイル106をトロイダル形状にすると、往路部108の始端108sおよび復路部110の終端110eが位置する一方のコイル端と、往路部108の終端108bおよび復路部の始端110sが位置する他方のコイル端との間にトロイダル・ループ上のギャップ(不連続箇所)Gが不可避的に形成される。このギャップGと導体100との相対的な位置関係のばらつきが、トロイダルコイル106の電流検出感度に大きな誤差をもたらし、電流検出精度に大きく影響することが課題となっている。
すなわち、被検出電流iの電流値が同じでも、図16において、[P]あるいは[P]のように導体100がギャップGから離れた位置にある場合に比べて、[P]のように導体100がギャップGに近い位置にある場合は、電流検出信号Sの示す電流測定値が大きく低下する。これは、導体100がギャップGに近い位置にあるときは、導体100の近傍に分布する高密度の磁束がギャップGではコイル部108と鎖交しないため、そのぶん電磁的結合度または相互インダクタンスが弱まり、トロイダルコイル106の電流検出感度が下がるためである。
従来技術は、上記のように導体100がギャップGに近い位置にあるときに電流検出感度が顕著に低くなる誤差を低減して電流検出精度を高めるために、トロイダルコイルの両端を閉じて保持するコネクタの構造や材質等に工夫を凝らしているが(特許文献1,2)、コネクタの煩雑化や高コスト化を伴う割には電流検出精度向上の効果に限界があった。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、コイル部の巻線構造の工夫により電流検出精度の大幅な向上を実現する電流検出コイルを提供する。
本発明の電流検出コイルは、被検出電流が流れる導体を囲むようにトロイダルの形状を採ることが可能な芯部と、前記芯部に装着されているコイル部とを有し、前記コイル部は、前記芯部の一方の端区間にコイル導線を巻回して形成される第1の端区間巻線部と、前記芯部の他方の端区間にコイル導線を巻回して形成される第2の端区間巻線部と、前記芯部の前記第1および第2の端区間に挟まれた中間区間にコイル導線を巻回して形成される中間区間巻線部とを有し、前記第1および第2の端区間巻線部の巻線密度は、前記中間区間巻線部の巻線密度よりも高い構成とした。
上記の構成においては、第1および第2の端区間巻線部の巻線密度が中間区間巻線部の巻線密度よりも高いために、被測定電流が流れる導体が電流検出コイルのトロイダル・ループ内でコイル両端間のギャップの近くに位置しても遠くに位置しても、該導体と各区間巻線部との間の電磁的結合性が略均等で、コイル部の全体の相互インダクタンスが安定しているので、該導体とギャップ間の相対的位置関係に起因する電流検出感度の誤差を効果的に低減することができる。
本発明の好適な一態様においては、第1および第2の端区間巻線部の各々が中間区間巻線部よりも多くの巻線層を有する。好ましくは、コイル部の往路区間または復路区間において、第1および第2の端区間巻線部が複数の巻線層を有し、中間区間巻線部が1つの巻線層を有する。
本発明の特に好ましい態様として、第1の端区間巻線部は、芯部の一方の端区間において、その先端付近からコイル導線の巻回を開始し、他方の端区間側に向かって順方向に一定のピッチでコイル導線を巻回し、中間区間巻線部との境界付近で折り返して、逆方向に一定のピッチでコイル導線を巻回し、一方の端区間の先端付近で折り返して、中間区間巻線部との境界付近まで再び順方向に一定のピッチでコイル導線を巻回して形成された部分を有する。中間区間巻線部は、芯部の中間区間を通じて、順方向に一定のピッチでコイル導線を巻回された部分を有する。そして、第2の端区間巻線部は、芯部の他方の端区間において、中間区間との境界付近から順方向に一定のピッチでコイル導線を巻回し、他方の端区間の先端付近で折り返し、逆方向に一定のピッチでコイル導線を巻回し、中間区間との境界付近で折り返し、他方の端区間の先端付近まで再び順方向にコイル導線を巻回して形成された部分を有する。
本発明の電流検出コイルによれば、被検出電流が流れる導体のコイル内配置位置のばらつきに伴う電流検出感度の誤差を効果的に低減し、電流検出精度の大幅な向上を実現することができる。
本発明の一実施形態における電流検出コイル(トロイダルコイル)の外観構成を示す斜視図である。 上記トロイダルコイルの要部を展開して示す図である。 上記トロイダルコイルの中間区間の往路巻線部の横断面構造を示す図である。 上記トロイダルコイルの各端区間の往路巻線部の横断面構造を示す図である。 上記トロイダルコイルの中間区間の全体の横断面構造を示す図である。 上記トロイダルコイルの端区間の全体の横断面構造を示す図である。 上記トロイダルコイルにおけるコイル部の第1の端区間巻線部の往路巻線部の作成工程を示す図である。 上記コイル部の中間区間巻線部の往路巻線部の作成工程を示す図である。 上記コイル部の第2の端区間巻線部の往路巻線部の作成工程を示す図である。 上記トロイダルコイルの第2の端区間および中間区間の往路巻線部および復路巻線部の縦断面構造を示す図である。 上記トロイダルコイルの第1の端区間および中間区間の往路巻線部および復路巻線部の縦断面構造を示す図である。 上記トロイダルコイルに使用可能なコネクタの一構成例を模式的に示す図である。 上記トロイダルコイルに使用可能なコネクタの別の構成例を模式的に示す図である。 上記トロイダルコイルに対する被装架導体の相対的位置に依存する電流検出感度の誤差を測定するための実験モデルを示すである。 上記実験モデルにおいて比較例のトロイダルコイルより得られた検出電流値のレンジ誤差の特性を示すグラフである。 上記実験モデルにおいて実施形態のトロイダルコイルより得られた検出電流値のレンジ誤差の特性を示すグラフである。 実施形態のトロイダルコイルのコイル部における端区間巻線部の製作工程の一変形例を示す図である。 一変形例のリターンパス部を有するロイダルコイルの中間区間の断面構成を示す図である。 上記変形例のリターンパス部を有するトロイダルコイルの端区間の断面構成を示す図である。 導体を流れる電流を非接触で検出する電流検出コイル(トロイダルコイル)の原理を示す図である。 トロイダルコイルの原理を示す図である。 従来の典型的なトロイダルコイルの構成を示す図である。 抵抗溶接機におけるトロイダルコイルの使用形態を示す図である。 被測定電流が流れる導体に対するトロイダルコイルの掛り方に依存する電流検出感度のばらつきを説明するための図である。
以下、添付図を参照して本発明の実施形態を説明する。
[実施形態における電流検出コイル(トロイダルコイル)の構成]
図1~図4A,図4Bにつき、本発明の一実施形態における電流検出コイルの全体構成を説明する。
図1に示すように、この実施形態における電流検出コイル10は、被検出電流が流れる導体(図示せず)を囲むように配置されてその両端を閉じられると、トロイダルの形状(ドーナツ形状)を採るようになっている。電流検出コイル(以下、「トロイダルコイル」と称する。)10は、その表面全体が一様な厚さを有する絶縁・保護用の熱収縮チューブ12で覆われており、この熱収縮チューブ12の内側に電流検出機能を奏する実質部分を有している。トロイダルコイル10の両端部には、トロイダルの形状を保持するためのコネクタ(図示せず)が取り付けられ、両端部は該コネクタにより保持される。
トロイダルコイル10は、その長さ方向またはトロイダル・ループ方向において物理的に3つの区間、すなわち第1のコイル端区間14,コイル中間区間16および第2のコイル端区間18に区画されている。図示のように、第1および第2のコイル端区間14,18は、コイル中間区間16より一段と太くなっている。これは、後述するようにコイル巻線構造の違いによるものである。第1のコイル端区間14から引き出されている一対のリード線20,22は、電流検出コイル10の両端を外部の回路たとえば積分回路116(図14)の入力端子に接続するためのものである。
図2に、トロイダルコイル10の中身の構成を一直線に展開して示す。図示のように、トロイダルコイル10は、一様な太さまたは断面積を有するベルト状の芯部30と、この芯部30に端から端まで装着されているコイル部32(32a,32b,32c)とを備えている。
芯部30の材質には、任意の非磁性体を用いてよいが、たとえばフッ素樹脂のような可撓性に優れた樹脂を好適に用いることができる。コイル部32の材質には、可撓性に優れた任意の導線または電線を用いてよいが、たとえばポリウレタンやポリエチレン等を絶縁被膜とするエナメル線を好適に用いることができる。
ここで、コイル部32は、芯部30の略全長にわたって、芯部30の一方(図の左側)の端区間30aにコイル導線CWを一定のピッチで巻回して形成される第1の端区間巻線部32aと、芯部30の他方(図の右側)の端区間にコイル導線CWを一定のピッチで巻回して形成される第2の端区間巻線部32cと、芯部30の両端区間30a,30cに挟まれた中間区間30bにコイル導線CWを一定のピッチで巻回して形成される中間区間巻線部32bとに区分けされている。
この実施形態において、コイル部32の各巻線部32a,32b、32cはそれぞれ往路巻線部と復路巻線部とを有している。ここで、往路巻線部は、コイル部32が芯部30の一方の端(図2の左端)から他方の端(図2の右端)に至るコイル部32の往路区間の中に設定される巻線部分である。復路巻線部は、コイル部32が芯部30の他方の端(図2の右端)から一方の端(図2の左端)に至るコイル部32の復路区間の中に設定される巻線部分である。図2では、図解を容易にするため、各巻線部32a,32b、32cの往路巻線部のみを示し、復路巻線部を省略している。
なお、コイル部32の始端は、第1の端区間巻線部32aの往路巻線部の始端でもあり、一方のリード線20(図1)に接続されている。コイル部32の終端は、第1の端区間巻線部32aの復路巻線部の終端でもあり、他方のリード線22(図1)に接続されている。
このトロイダルコイル10においては、コイル部32の往路区間に着目すると、コイル部32の上記3つの区間巻線部32c,32b,32cを構成するコイル導線CWが1本の連続した導線(エナメル線)でありながら、中間区間巻線部32bの巻線は単層であるのに対して、第1および第2の端区間巻線部32a,32cの巻線は多層に構成されている。このため、第1および第2のコイル端区間14,18がコイル中間区間16より太くなっている。
より詳細には、図3Aに示すように、コイル部32の中間区間巻線部32bの往路巻線部は、芯部30の延びる方向と直交する横断面上で、コイル導線CWが芯部30の周囲に1回だけ巻回された単層の巻線構造となっている。一方、図3Bに示すように、コイル部32の第1および第2の端区間巻線部32a,32cの往路巻線部は、横断面上で、コイル導線CWが芯部30の周囲に2つの絶縁層34(1),34(2)を介して3回巻回された3層の巻線構造となっている。
コイル部32の各巻線部32a,32b,32cにおいて、往路巻線部(図3A,図3B)の外側または周囲には、図4Aおよび図4Bに示すように、絶縁層34(3)を介してコイル部32の復路巻線部36が設けられる。この復路巻線部36は、往路巻線部と連続する1本のコイル導線CWからなる単層巻線構造であり、3つの巻線部32c,32b,32aに亘って延びてリターンパス部を構成する。外観上の第1のコイル端区間14,コイル中間区間16および第2のコイル端区間18は、熱収縮チューブ12を介して第1の端区間巻線部32a,中間区間巻線部32bおよび第2の端区間巻線部32cにそれぞれ対応している。なお、絶縁層34(1),34(2),34(3)は、可撓性を有する任意の樹脂でよく、たとえば粘着性のビニルテープを好適に用いることができる。
[実施形態におけるコイル巻線形成方法]
次に、図5A~図5Cを参照して、この実施形態におけるトロイダルコイル10の要部(特にコイル部32の各区間巻線部32a,32b,32c)の作成方法を説明する。
図5Aに、コイル部32の第1の端区間巻線部32aの往路巻線部を作成する工程を示す。第1の端区間巻線部32aにおいては、芯部30の一方の端区間30aの先端(図の左端)付近に設定された始端ポイント[S]からコイル導線CWの巻回を開始し、順方向(矢印Aの方向)に一定のピッチでコイル導線CWを巻回し、芯部30の中間区間30bとの境界付近に設定された第1の中間ポイント[R]でいったん巻回動作を停止する。これによって、図5Aの(a)に示すように、第1層の巻線部が形成される。
次に、図5Aの(b)に示すように、第1層の巻線部の外側表面に1層目のビニルテープ34(1)を貼り付ける。そして、このビニルテープ34(1)上で第1の中間ポイント[R]から逆方向(矢印Aの方向)に一定ピッチでコイル導線CWを巻回し、始端ポイント[S]付近で巻回動作を停止する。こうして、図5Aの(c)に示すように、第2層の巻線部が形成される。
次に、図5Aの(d)に示すように、第2層の巻線部の外側表面に2層目のビニルテープ34(2)を貼り付ける。そして、2層目のビニルテープ34(2)上で始端ポイント[S]付近から第1の中間ポイント[R]に向かって再び順方向(矢印Aの方向)に一定ピッチでコイル導線CWを巻回する。そうすると、図5Aの(e)に示すように、第3層の巻線部が形成される。こうして、第1の端区間巻線部32aの往路巻線部は、3つの巻線層を有する3層巻線構造となる。
中間区間巻線部32bの往路巻線部においては、図5Bに示すように、第1の端区間巻線部32aからの延長または続きで、第1の中間ポイント[R]付近からコイル導線CWの巻回を開始し、そのまま芯部30の中間区間30bを通じて順方向(矢印Bの方向)に一定のピッチでコイル導線CWを巻回する。そうすると、図5Cの(a)に示すように、芯部30の他方(右側)の端区間30cとの境界付近に設定された第2の中間ポイント[R]を通過したところで、中間区間巻線部32bの作成が完了する。こうして、中間区間巻線部32bの往路巻線部は1つの巻線層を有する単層巻線構造となる。
第2の端区間巻線部32cの往路巻線部においては、図5Cの(a)に示すように、中間区間巻線部32bからの続きで、第2の中間ポイント[R]付近からコイル導線CWの巻回を開始し、芯部30の他方(右側)の端区間30c上で順方向(矢印Cの方向)に一定のピッチでコイル導線CWを巻回し、端区間30cの先端(右端)付近に設定された終端ポイント[E]で巻回動作を停止する。これによって、図5Cの(a)に示すように、第1層の巻線部が形成される。
次に、図5Cの(b)に示すように、この第1層の巻線部の外側表面に1層目のビニルテープ34(1)を貼り付ける。そして、このビニルテープ34(1)上で終端ポイント[E]付近から逆方向(矢印Cの方向)に一定ピッチでコイル導線CWを巻回し、第2の中間ポイント[R]付近で巻回動作を停止する。これによって、図5Cの(c)に示すように、第2層の巻線部が形成される。
次に、図5Cの(d)に示すように、この第2層の巻線部の外側表面に2層目のビニルテープ34(2)を貼り付ける。そして、このビニルテープ34(2)上で第2の中間ポイント[R]から再び順方向(矢印Cの方向)に一定ピッチでコイル導線CWを巻回し、終端ポイント[E]を過ぎたところで巻回動作を停止する。同時に、コイル部32の往路巻線部に係る全巻回作業または製作工程を終了する。その結果、第2の端区間巻線部32cには、図5Cの(e)に示すように、第3層の巻線部が形成される。こうして、第2の端区間巻線部32cの往路巻線部は、3つの巻線層を有する3層巻線構造となる。
上記のようにして、芯部30の上にその左端から右端に亘って第1の端区間巻線部32a、中間区間巻線部32bおよび第2の端区間巻線部32cの順にそれぞれの往路巻線部が作成される。次に、各巻線部32a,32b,32cの往路巻線部の外側表面に共通のビニルテープ34(3)を貼り付ける。そして、図6Aおよび図6Bに示すように、このビニルテープ34(3)上で終端ポイント[E]付近から始端ポイント[S]付近まで一定ピッチでコイル導線CWを巻回する。これによって、第2の端区間巻線部32c、中間区間巻線部32bおよび第1の端区間巻線部32aの順に共通の復路巻線部(リターンパス部)36が作成される。
なお、図6Aおよび図6Bにおいて、矢印Dは、復路巻線部(リターンパス部)36の巻き進む方向を示す。また、第1および第2の端区間巻線部32a,32bの往路巻線部において、矢印A,Cは上記のように第1層の巻線部の巻き進む方向をそれぞれ示し、矢印A,Cは上記のように第2層の巻線部の巻き進む方向をそれぞれ示し、矢印A,Cは上記のように第3層の巻線部の巻き進む方向をそれぞれ示す。また、中間区間巻線部32bにおいて、矢印Bは上記のように往路巻線部の巻き進む方向を示す。
上記のように芯部30の上にコイル導線CWを一定ピッチで巻回する作業は、周知のコイル巻線機を用いて容易に実施することができる。また、コイル導線CWはエナメル線であるから、電気的には、ビニルテープ(絶縁層)34(1),34(2),34(3)を省くことも可能である。特に、第1および第2の端区間巻線部32a,32cの往路巻線部においては、ビニルテープ34(1),(2)を介在させずに多層巻線構造を得ることも可能である。しかし、異なる巻線層の間にビニルテープ34(1),34(2)を介在させることにより、下層側巻線部の凹凸を補償して、上層側巻線部の巻回作業を安定かつ高精度に行うことができる。また、コイル部32において各巻線部の巻き進むピッチは、通常は全ての区間巻線部32a、32b,32cの間で、および端区間巻線部32a,32cの全ての巻線層の開で、同一の値に設定してよいが、必要に応じて区間毎または巻線層毎に個別の値に設定してもよい。
[実施形態におけるトロイダルコイルの作用]
上記のように、この実施形態におけるトロイダルコイル10は、電流検出機能の実質部分であるコイル部32(特にその往路区間内の巻線部)の構成に特徴を有し、コイル部32を長さ方向において第1の端区間巻線部32a、中間区間巻線部32bおよび第2の端区間巻線部32cの3つに区分けし、各巻線部32a,32b,32cの往路巻線部については、両端区間巻線部32a,32cを巻線密度の相対的に高い3層巻線構造とし、中間区間巻線部32bを巻線密度の相対的に低い単層巻線構造としている。
かかる構成によれば、被検出電流の流れる導体(被装架導体)にトロイダルコイル10を装架したとき、つまりトロイダルコイル10をトロイダル形状にして被装架導体の周囲に配置したときに、被装架導体に対するトロイダルコイルの掛り方(相対的位置関係)にばらつきがあっても、トロイダルコイルの電流検出感度の誤差を効果的に低減することができる。
すなわち、この実施形態のトロイダルコイル10においても、トロイダル形状を採っているときは、その両端の間にトロイダル・ループ上のギャップ(以下「コイルギャップ」と称する。)が不可避的に形成される。このため、トロイダル・ループの内側で被装架導体がコイルギャップに近い位置にある場合、つまり第1の端区間巻線部32aまたは第2の端区間巻線部32cに近接している場合は、被装架導体の近傍に分布する高密度な磁束の一部がコイル部と鎖交せずにコイルギャップを通り、被装架導体とトロイダルコイル10間の相互インダクタンスを低下させる。しかし、トロイダルコイル10においては、第1および第2の端区間巻線部32a,32cが中間区間巻線部32bより数段または数倍高い巻線密度を有し、そのぶん被装架導体との電磁的結合度が大きいので、上記のような被装架導体とコイルギャップとの相対的位置関係のばらつきに起因する相互インダクタンスの低下を効果的に補償することができる。
なお、トロイダル・ループの内側で被装架導体が中間区間巻線部32bに近接している場合も、被装架導体の周囲に生成される磁束の一部がコイル部と鎖交せずにコイルギャップを通る。しかし、コイルギャップを通る磁束は被装架導体から遠く、そのぶん磁束密度または磁界強度が低いため、相互インダクタンスの低下は第1および第2の端区間巻線部32a,32cほどではない。一方で、中間区間巻線部32bはその巻線密度が相対的に低いため、被装架導体の近傍に分布する高密度な磁束が中間区間巻線部32bと鎖交しても、電磁的結合性は第1および第2の端区間巻線部32a,32cほどではない。
このように、このトロイダルコイル10においては、被装架導体がトロイダル・ループの内側で何処に位置しても、被装架導体と各区間巻線部32a,32b,32cとの間の電磁的結合性が略均等で、コイル部32の全体の相互インダクタンスが安定している。これにより、被装架導体とトロイダルコイル10(特にコイルギャップ)との相対的位置関係にばらつきがあっても、トロイダルコイル10の電流検出感度の誤差を効果的に低減することができる。
また、この実施形態のトロイダルコイル10においては、コイル部32の往路区間内の各巻線部だけでなく、復路区間内のリターンパス部36もコイルの形体を有しているので、被装架導体に被検出電流が流れるときに被装架導体の周囲に生じる磁力線が往路区間内の各巻線部および復路区間内のリターンパス部36の巻線部のいずれとも鎖交して、往路区間および復路区間の双方で誘導起電力が発生する。これにより、電流検出感度のさらなる向上が図れる。
加えて、この実施形態では、コイル部32の各巻線部32a,32b,32cにおいて、順方向に巻き進む巻線部と逆方向に巻き進む巻線部とが互いに均衡している。すなわち、第1および第2の端区間巻線部32a,32cでは、順方向に巻き進む第1層および第3層の往路巻線部と逆方向に巻き進む第2層の往路巻線部および単層の復路巻線部とが均衡している。中間区間巻線部32bでも、順方向に巻き進む単層の往路巻線部と逆方向に巻き進む単層の復路巻線部とが均衡している。このことにより、トロイダルコイル10のトロイダル・ループの中を通る外部磁束m(図14)に起因してトロイダル・ループ内に発生し得る電流検出ノイズを十全にキャンセルすることができる。
さらに、この実施形態のトロイダルコイル10においては、コイル部32自体が電流検出感度の誤差を効果的に低減する機能を備えるため、トロイダル形状を採るときにその両端を保持するためのコネクタに該機能を求める必要はなく、任意のコネクタを用いることができる。たとえば、図7Aに示すように、トロイダルコイル10の両端をトロイダル・ループの周回方向で突き合せる方式のコネクタ40でも問題なく使用できる。もちろん、図7Bに示すように、トロイダルコイル10の両端をトロイダル・ループの径方向で突き合せる方式のコネクタ40も問題なく使用可能である。
なお、図7A、図7Bに示すコネクタ40は、トロイダルコイル10の両端部にそれぞれコネクタ部材40a,40bを固着して、両コネクタ部材をネジ等で着脱可能に結合するようにしている。なお、トロイダルコイル10の一方の端部にコネクタ40の全部または本体を結合し、トロイダルコイル10の他方の端部を自由端としてコネクタ40に着脱可能に差し込んで固定する構成とすることも可能である。
本発明者は、上記のような作成方法によってこの実施形態のトロイダルコイル10を試作するとともに、このトロイダルコイル10に対する比較例として、同一材質および同一サイズの芯部30上でその一端(図2の左端)から他端(右端)まで順方向に一定のピッチでコイル導線CWを巻回してなる巻線構造をコイル部の往路区間の巻線部とするトロイダルコイル10Aを作成した。この比較例のトロイダルコイル10Aは、その全長を通じて図4Aに示すものと同様の断面構造を有する。
そして、本発明者は、実施形態のトロイダルコイル10および比較例のトロイダルコイル10Aの各々について、図8に示すように、8個の代表点[A],[B],[C],[D],[E],[F],[G],[H]付近に抵抗溶接機の被装架導体100を選択的に配置し(図8では、[A],[D],[H]の各位置に配置した場合を点線で示している。)、被装架導体100に交流電流を一定の条件(10kA、50Hz、7サイクル)で流した時に積分回路116(図14)より得られた電流検出信号Sから各測定点の検出電流値のレンジ誤差を取得する実験を行った。
ここで、トロイダルコイル10(10A)のトロイダル・ループ上において、コイルギャップの位置を基準位置[Q](0°)とし、反時計回りを正方向とすると、代表点の[A]は45°位置、[B]は90°位置、[C]は135°位置、[D]は180°位置、[E]は225°位置、[F]は270°位置、[G]は315°位置である。[H]は、トロイダルの中心位置である。
なお、実施形態のトロイダルコイル10は、区間[Q]~[A]に第1のコイル端区間14(第1の端区間巻線部32a)を設け、区間[A]~[G]にコイル中間区間16(中間区間巻線部32b)を設け、区間[G]~[Q]に第2のコイル端区間18(第2の端区間巻線部32c)を設ける構成とした。この場合、コイル部32の全長に対して、第1および第2の端区間巻線部32a,32cの長さはそれぞれの端部から12.5%以内の領域の少なくとも一部に形成される部分であり、中間区間巻線部32bの長さは残部領域でありコイル部32の全長に対して75%以上の領域に亘って形成される部分である。
図9Aに、上記の実験において、比較例のトロイダルコイル10Aより得られた検出電流値のレンジ誤差の分布特性を示す。図示のように、トロイダル・ループの中間区間内の各代表点[B],[C],[D],[E],[F]に被装架導体100を配置したときは、レンジ誤差が0.5%以内に収まったが、コイルギャップに近い代表点[A],[G]に被装架導体100を配置したときは、レンジ誤差が大きく(2%以上)落ち込んだ。トロイダル中心[H]に被装架導体100を配置したときも、レンジ誤差が1%以上落ち込んだ。
図9Bに、実施形態のトロイダルコイル10より得られたレンジ誤差の分布特性を示す。図示のように、トロイダル・ループ上の代表点[A],[B],[C],[D],[E],[F],[G]およびトロイダル中心点[H]のどの位置に被装架導体100を配置してもレンジ誤差は±0.5%以内であった。特に、コイルギャップに近い代表点[A],[G]やトロイダル中心点[H]では、レンジ誤差の落ち込みが0.5%以下に収まった。このように、実施形態のトロイダルコイル10によれば、被装架導体とコイルギャップとの相対的位置関係に起因する電流検出感度の誤差を効果的に低減し、電流検出精度の大幅な向上を達成することが確認された。
[他の実施形態又は変形例]
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、上述した実施形態は本発明を限定するものではない。当業者にあっては、具体的な実施態様において本発明の技術思想および技術範囲から逸脱せずに種々の変形・変更を加えることが可能である。
たとえば、上記実施形態では、コイル部32の往路区間において、第1および第2の端区間巻線部32a,32cを3層の巻線構造とし、中間区間巻線部32bを単層の巻線構造とした。しかし、各区間巻線部32a,32b,32cにおける巻線層の数を任意に変更してもよい。たとえば、第1および第2の端区間巻線部32a,32cを5層の巻線構造とし、中間区間巻線部32bを3層の巻線構造とすることも可能である。あるいは、第1および第2の端区間巻線部32a,32cにおける多層巻線構造の層の数を独立に設定することも可能である。
また、コイル部32の各部の巻線工程において、コイル導線CWを芯部30の周囲に巻き付けるのではなく、図10に示すように、芯部30の周縁部を貫通させて、いわば糸を縫い付けるようにして、コイル導線CWの巻回を行うことも可能である。
上記実施形態のトロイダルコイル10において、芯部30は、可撓性のものに限らず、図示省略するが、トロイダル形状を常時保持する固定式も可能である。その場合、被装架導体に対するトロイダルコイル10の開閉を可能とするために、トロイダル・ループ上の中心点にヒンジ部を設ける構成を好適に採ることができる。
上記実施形態では、コイル部32の全長に対して第1および第2の端区間巻線部32a,32bの長さをそれぞれ12.5%以下としたが、12.5%より著しく短くしてもよい。原理的には、端区間巻線部32a,32cが形成される領域の好ましい範囲kはそれぞれ0%<k≦12.5%である。中間区間巻線部に比して各端区間巻線部の巻線密度を高く、又は巻線層を多くすることにより、コイル部32のA~H区間で検出される電流値のレンジ誤差が低減されることを見出した点が本発明の中心的な技術思想である。トロイダルコイルの設計上、巻線の材料、線径、巻線数、芯材の材質等の要素があるが、発明者らは、端区間巻線部において巻線密度又は巻線層が多くなる領域が1巻き分だけであった場合にも図9A及び図9Bに示す検出電流値のレンジ誤差が低減される傾向にあることに着目し、端区間巻線部の巻線密度を高く、又は巻線層を多くすること、さらに、端区間巻線部が形成される領域kを、両端部においてそれぞれ0%<k≦12.5%の範囲内とすることにより、A~H区間のレンジ誤差を低減することが可能であることを見出して本発明に至った。
なお、上記実施形態における端区間巻線部32a,32cのように、各区間の両端でコイル導線を折り返す形態の多層巻線構造においては、芯部の延びる方向に少なくとも数巻き分の領域を必要とする。
上記実施形態のトロイダルコイル10において、コイル部32の往路区間における巻線構造と復路区間における巻線構造とを反転させた構成、すなわち往路区間に上記リターンパス部36に相当する構成を配置し、復路区間に上記第1の端区間巻線部32a,中間巻線部32b,第2の端区間巻線部32cに相当する構成を配置する構成を採ることも可能である。
さらに、上記実施形態のトロイダルコイル10において、リターンパス部36を巻線形態ではなく、たとえば図11Aおよび図11Bに示すようなライン状の形態とすることも可能である。図11Aおよび図11Bの変形例では、リターンパス部36を構成するコイル導線CWを芯部30の内部に配置(挿入)しているが、芯部30の周囲に配置してもよい。芯部30の断面形状は任意に選べる。また、外部磁束m(図14)に起因する電流検出ノイズをキャンセルできなくなるが、リターンパス部36を省く構成も可能である。その場合は、コイル部32の終端つまり第2の端区間巻線部32cの終端がリード線22に接続される。
10 トロイダルコイル
30 芯部
32 コイル部
32a 第1の端区間巻線部
32b 中間区間巻線部
32c 第2の端区間巻線部
34(1),34(2),34(3) 絶縁層(ビニルテープ)
36 リターンパス部
40 コネクタ
CW コイル導線

Claims (5)

  1. 被検出電流が流れる導体を囲むようにトロイダルの形状を採ることが可能な芯部と、
    前記芯部に装着されているコイル部と
    を有し、
    前記コイル部は、前記芯部の一方の端区間にコイル導線を巻回して形成される第1の端区間巻線部と、前記芯部の他方の端区間にコイル導線を巻回して形成される第2の端区間巻線部と、前記芯部の前記第1および第2の端区間に挟まれた中間区間にコイル導線を巻回して形成される中間区間巻線部とを有し、
    前記第1の端区間巻線部、前記第2の端区間巻線部、および前記中間区間巻線部は、前記芯部の一方の端区間側から他方の端区間側に向かって順方向にコイル導線が巻線された、順方向に巻き進む巻線部と、前記順方向とは逆方向にコイル導線が巻線された、逆方向に巻き進む巻線部とを有し、
    前記第1および第2の端区間巻線部は、それぞれ前記中間区間巻線部よりも高い巻線密度を有し、
    前記トロイダル形状を採った際にトロイダル・ループ内に発生し得る電流検出ノイズをキャンセルするよう、前記第1の端区間巻線部、前記第2の端区間巻線部、および前記中間区間巻線部それぞれにおいて、前記順方向に巻き進む巻線部と前記逆方向に巻き進む巻線部とが互いに均衡した状態で配置される
    電流検出コイル。
  2. 前記第1および第2の端区間巻線部は、それぞれ前記中間区間巻線部よりも多くの巻線層を有する、請求項1に記載の電流検出コイル。
  3. 前記コイル部は、
    前記第1の端区間巻線部において、前記芯部の一方の端区間において、その先端付近に設定された始端ポイントからコイル導線の巻回を開始し、前記第2の端区間側に向かって順方向に一定のピッチでコイル導線を巻回し、前記中間区間巻線部との境界付近で折り返して、逆方向に一定のピッチでコイル導線を巻回し、前記一方の端区間の先端付近で折り返して、前記中間区間巻線部との境界付近まで再び順方向に一定のピッチでコイル導線を巻回して形成された部分
    前記中間区間巻線部において、前記芯部の前記中間区間を通じて、順方向に一定のピッチでコイル導線を巻回された部分、および
    前記第2の端区間巻線部において、前記芯部の他方の端区間において、前記中間区間との境界付近から順方向に一定のピッチでコイル導線を巻回し、前記他方の端区間の先端付近で折り返し、逆方向に一定のピッチでコイル導線を巻回し、前記中間区間との境界付近で折り返し、前記他方の端区間の先端付近に設定された終端ポイントまで再び順方向にコイル導線を巻回して形成された部分を、それぞれ有するとともに、
    前記コイル部は、
    前記第2の端区間巻線部、前記中間区間巻線部および前記第1の端区間巻線部の順に、前記終端ポイントから前記始端ポイントまで一定のピッチでコイル導線を巻回して作成された部分を、それぞれ有する
    請求項2に記載の電流検出コイル。
  4. 前記第1および第2の端区間巻線部において、下層側の巻線層と上層側の巻線層との間に絶縁層を有する、請求項2に記載の電流検出コイル。
  5. 前記コイル部の全長に対して、前記第1および第2の端区間巻線部の長さはそれぞれ12 .5%以下である、請求項1に記載の電流検出コイル。
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