JP7276764B2 - 莢付き作物収穫機 - Google Patents
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Description
この構造によれば、圃場に植立枝豆を茎ごと引き抜いて後方搬送するものであるから、切り株等を残さずに収穫できて、引き抜き後の圃場の管理等を行い易い点で有用である。
また、後続の無端可撓帯は、無端帯チェーンでの把持位置よりも下端から離れた位置で茎部分を把持するものであるため、枝豆の根元に近い位置にある葉茎部分や莢部分を、脱莢装置の奥部に挿入し難いという問題があった。
収穫対象の莢付き作物を引き抜いて後方搬送する挟持搬送装置と、前記挟持搬送装置を経て送り込まれた莢付き作物の莢部分を茎部分から脱落させるように処理する脱莢装置と、前記挟持搬送装置及び脱莢装置が搭載された機体フレームを支持する走行装置と、が備えられた莢付き作物収穫機であって、
前記挟持搬送装置は、莢付き作物の茎部分を把持する左右一対の無端回動ベルトを備えて、左右の前記無端回動ベルト同士の対向面間に、機体進行方向に沿う作物搬送経路が形成され、
前記無端回動ベルトが、前記作物搬送経路の前部に位置する前回動ベルトと、前記作物搬送経路の後部に位置する後回動ベルトと、の組み合わせで構成され、
前記後回動ベルトの前端部から前記前回動ベルトの後端部へ駆動力を伝達する中継プーリが設けられるとともに、前記中継プーリの上段部に前記前回動ベルトの後端部が巻回され、前記中継プーリの下段部に前記後回動ベルトの前端部が巻回され、
前記前回動ベルト及び前記後回動ベルトのうちの、前記作物搬送経路に対面する部位の背面側に、前記作物搬送経路から離反する側への前記前回動ベルト及び前記後回動ベルトの移動を抑制するガイド輪体が、前記作物搬送経路を挟む位置で相対向する箇所に設けられ、
前記ガイド輪体は、前記前回動ベルト及び前記後回動ベルトのそれぞれにおいて、前記作物搬送経路の前後方向に沿う方向での複数箇所に備えられ、
前記前回動ベルトのガイド輪体における前後方向での配設ピッチが、前記後回動ベルトのガイド輪体における前後方向での配設ピッチよりも短く設定され
前記挟持搬送装置に、前記無端回動ベルトを支持するベルト支持枠体が備えられ、
前記ベルト支持枠体に、右側の前記無端回動ベルトを支持する右側枠体と、左側の前記無端回動ベルトを支持する左側枠体と、が備えられ、
前記右側枠体と左側枠体が、前記作物搬送経路における前記前回動ベルトの下側を迂回する下方連結部材で連結され、
前記下方連結部材の下端部は、前記挟持搬送装置の前端部を圃場面に接するほどに低く位置させた作業姿勢において、前記走行装置の接地面と、前記挟持搬送装置の前端部とを結ぶ仮想線分とほぼ同一線上に位置している点にある。
これにより、前回動ベルトの前端部を地面に近づけ過ぎることで、大量の泥土や小石の噛み込みなどによって損傷する、というような不具合を招く虞を少なくでき、それでいて、より根元側を把持する後回動ベルトの搬送によって、莢付き作物を脱莢装置の奥部へ挿入した状態での脱莢を行い易いという利点がある。
また、中継プーリを用いることで、前回動ベルトへの駆動力を後回動ベルトで伝えることができ、動力伝達構造の簡素化や、伝動構造の軽量化を図り得る点でも有利である。
さらに本発明によれば、ガイド輪体を用いることによって、前回動ベルト及び後回動ベルトによる挟持作用の確実化を図るとともに、前回動ベルトのガイド輪体における前後方向での配設ピッチを、後回動ベルトのガイド輪体における前後方向での配設ピッチよりも短く設定して、前回動ベルトによる引き抜き作用を良好に行わせるようにしてある。
つまり、前回動ベルトのガイド輪体における前後方向での配設ピッチを後回動ベルトのガイド輪体における前後方向での配設ピッチよりも密にしてある。これにより、引き抜き作用時に比較的大きな外力が付加される虞のある前回動ベルトの、作物搬送経路から離反する側への移動をより強力に抑制して、所要の挟持作用を維持し易くしてある。
尚、本実施形態での説明における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、次のように記載している。つまり、本発明を適用した莢付き作物収穫機において、走行機体1の作業走行時における前進側の進行方向(図1,2における矢印F参照)が「前」、後進側への進行方向(図1,2における矢印B参照)が「後」、その前後方向での前向き姿勢を基準としての右側に相当する方向(図2における矢印R参照)が「右」、同様に左側に相当する方向(図2における矢印L参照)が「左」である。
図1乃至図4は、莢付き作物としての枝豆を収穫する莢付き作物収穫機を例示したものである。
この莢付き作物収穫機は、機体フレーム10の下方に左右一対のクローラ式の走行装置11を備え、機体フレーム10上における右側前部に操縦部12を備えて走行機体1を構成している。
走行機体1には、圃場の作物を収穫する収穫部1Aと、収穫された作物(被処理物に相当する)の莢部分を茎部分から分離させるように脱莢処理する脱莢部1Bと、脱莢処理された被処理物を選別する選別部1Cと、被処理物から選別された莢部分を収容する回収部1Dと、が備えられている。置
脱莢部1Bでは、茎部分を把持された状態の作物から莢部分が、もぎ取られるように脱莢処理されるが、このとき、多くの葉部や茎の一部も同時的に茎部分から分離されて脱落する。この脱莢処理時点では、作物のうち、脱莢部1Bに送り込まれた部位が被処理物として処理される。脱莢処理後の茎部分や根部等の排稈部分は、機体後部から機外へ排出される。
選別部1Cでは、脱莢処理されて茎部分から分離した莢部分や葉部が選別対象の被処理物となる。そして、選別部1Cで葉部等の大部分の夾雑物が除去された後の被処理物が回収部1Dに送り込まれる。
収穫部1Aについて説明する。
図1及び図2に示すように、収穫部1Aには、収穫対象の莢付き作物を把持して茎ごと後方搬送する後方搬送装置2が備えられている。
この後方搬送装置2は、圃場の作物の茎部分を挟持した状態で抜き取って後方上方へ搬送する長尺の挟持搬送装置20と、挟持搬送装置20の搬送終端部で、作物の上部を横倒し姿勢に姿勢変更して、後続の脱莢装置3へ受け渡す横倒し供給装置24と、を備えている。これらの挟持搬送装置20と横倒し供給装置24が走行機体1の機体左側部に配置されている。
挟持搬送装置20は、搬送始端部が地面近くに位置し、搬送終端側ほど機体後方側で高レベルに位置する後上り傾斜姿勢の左右一対の無端回動ベルト21,21を備えている。その無端回動ベルト21,21は、駆動プーリ20A、中継プーリ20B、及び従動プーリ20Cに巻回されて駆動される。左右の無端回動ベルト21,21の間には、莢付き作物の茎部分を挟持して搬送する作物搬送経路r1が、機体進行方向に沿って形成されている。
中継プーリ20Bは、同一軸上で一体回転する上下二段のプーリ部分20Ba,20Bbを備えている。中継プーリ20Bのうち、上段側のプーリ部分20Baと、従動プーリ20Cと、にわたって前回動ベルト21a,21aが巻回されている。中継プーリ20Bのうち、下段側のプーリ部分20Bbと、駆動プーリ20Aと、にわたって後回動ベルト21b,21bが巻回されている。
この状態で作物を脱莢装置3内へ挿入すれば、挟持箇所よりも穂先側が脱莢装置3内へ挿入され、作物のほぼ全体が脱莢装置3内へ挿入された状態となり、根元近くにも存在する作物の莢部分をロスの少ない状態で脱莢処理し易い。
ベルト支持枠体22は、右側の無端回動ベルト21,21を支持する右側枠体22Rと、左側の無端回動ベルト21,21を支持する左側枠体22Lと、を備えている。
右側枠体22Rと左側枠体22Lは、作物搬送経路r1の前後複数箇所において、作物搬送経路r1の下側を迂回する下方連結部材23で連結され、右側枠体22Rと左側枠体22Lが一体化されている。
この下方連結部材23における左側の側板部23aの横側部分に、丸棒状の未刈側分草杆15の前端部を孔部に挿通させた状態で支持する支持部23cが備えられている。つまり、この前方側の下方連結部材23は、未刈側分草杆15の前端部を支持する支持手段としての役割をも果たしている。
そして、無端回動ベルト21,21が巻回される従動プーリ20Cの下端縁も、クローラ式の走行装置11の接地面と、挟持搬送装置20の前端部とを結ぶ仮想線分GLとほぼ同一線上に位置している。
したがって、このように挟持搬送装置20の前端部を、圃場面に接するほどに低く位置させた場合に、前方側の下方連結部材23の下端部に位置する連結体23bも圃場面に接するほどの低い位置にある。その結果、挟持搬送装置20の前端部や従動プーリ20Cの下端縁部分が土中に突入しかけた際の沈下抵抗としても、連結体23bが役立つことになる。
この下方連結部材23における連結体23bには、挟持搬送装置20の前端側を昇降作動させるための昇降シリンダ16の前端側を連結可能なシリンダ取付部23dが備えられている。つまり、この後方側の下方連結部材23は、昇降シリンダ16の前端側に対する取付部としての役割をも果たしている。
また、中継プーリ20Bの下段側のプーリ部分20Bbと、駆動プーリ20Aと、にわたって巻回された後回動ベルト21b,21bのうち、作物搬送経路r1に対面する部位の背面側に、後回動ベルト21b,21bが、作物搬送経路r1から離反する側へ移動することを抑制するための複数個のガイド輪体21dが備えられている。
また、無端回動ベルト21では、前回動ベルト21a,21aでの作物搬送経路r1における挟持圧は、後回動ベルト21b,21bでの作物搬送経路r1における挟持圧よりも少し高くなるように設定してある。
このように挟持圧を少し高くして、前回動ベルト21a,21aによって作物の茎部分を強く把持して作物の引き抜きを行う際に、前回動ベルト21a,21aが挟持対象の作物の反力を受けて作物搬送経路r1から遠ざかる側へ変形しようとする現象を、複数個のガイド輪体21cの配設ピッチP1を短くすることで抑制している。
横倒し供給装置24は、無端回動チェーン25aと起伏爪25bを備えた掻き込み回転体25と、莢付き作物の横倒れ方向を案内するガイド板26a、26bと、を備えている。
この横倒し供給装置24は、掻き込み回転体25の前部が挟持搬送装置20の終端部と前後方向で重複し、掻き込み回転体25の後部が後述するフィードチェーン27の前端部と前後方向で重複するように設けられている。つまり、莢付き作物に対する横倒し供給装置24による横倒し作用が、挟持搬送装置20による後方搬送作用が終了する前から作用し、横倒し供給装置24による横倒し作用の終了前に、フィードチェーン27による後方搬送が開始されているように、横倒し供給装置24の配設位置を設定してある。
また、左右方向では、図2に示すように、挟持搬送装置20の左右一対の無端回動ベルト21,21の挟持搬送面によって構成される作物搬送経路r1の延長線が、平面視でフィードチェーン27の左横外側に位置している。そして、掻き込み回転体25の無端回動チェーン25aが、作物搬送経路r1の左横外側から、フィードチェーン27の位置を越えて、右横側方へ向けて莢付き作物の杆身を横倒しするように設けられている。
脱莢部1Bについて説明する。
図1乃至図4に示されるように、脱莢部1Bには、莢付き作物の茎部分から莢部分を脱落させるように脱莢処理する脱莢装置3(脱落処理装置に相当する)が備えられている。
脱莢装置3は、上下一対の前部回転軸体30,30と、上下一対の後部回転軸体31,31と、を備えている。
後側に位置する上下の後部回転軸体31,31のそれぞれは、反時計回りと、時計回りに回転駆動される。各後部回転軸体31,31は、図示はしないが外周面上に幅広の板状の突起部材が突出した断面形状に形成され、被処理物を掻き込むように回転駆動される。
したがって、フィードチェーン27に根部側を挟持された莢付き作物の上部が、上側の前部回転軸体30と下側の前部回転軸体30の間、及び上側の後部回転軸体31と下側の後部回転軸体31の間を通過する際に、前部回転軸体30,30と後部回転軸体31,31によって叩かれ、かつ、しごかれる。このように、フィードチェーン27に挟持されて引っ張られる茎部分が、上下の前部回転軸体30,30、及び後部回転軸体31,31の間を通過する際にも受けるしごきも加えられることによって、茎部分から莢部分が効率良くもぎ取られる。このようにして脱莢処理が行われる。
選別部1Cについて説明する。
選別部1Cには、脱莢処理後の被処理物を選別する選別装置4が備えられている。
選別装置4には、風選処理を行う一次選別部4Aと、ふるい分け選別を行う二次選別部4Bと、が備えられている。
一次選別部4Aには、選別風を発生する唐箕40と、後方側へ被処理物を搬送する選別コンベア41とが備えられている。
二次選別部4Bには、風選処理後の被処理物を回収部1D側へ搬送する横搬送コンベア42(中継搬送装置に相当する)が備えられている。
この横搬送コンベア42は、図2及び図4に示すように、風選処理後の被処理物を回収部1D側へ搬送するものである。そのため、走行機体1の左側寄り位置に配設されている一次選別部4Aから、右側端部近くの回収部1Dへ向けて左右方向に長く延設されている。
つまり、堆積物が単なる水平面上を移動する場合よりも、上り傾斜面上を移動する方が、重力のかかり具合が僅かながらも搬送後方側寄りに作用した状態で搬送されるので、堆積物の山が崩れ易く、機体振動等も有効に作用して、搬送途中で堆積物を均しながら搬送し得る。
このセンサ44は、横搬送コンベア42から回収装置5へ被処理物が供給される際に、回収装置5側に所定量以上の被処理物が溜まっているか否かを判別するためのものである。すなわち、回収装置5側に所定量以上の被処理物が溜まっていない状態では、横搬送コンベア42から供給される被処理物がシュート部材43の傾斜面部分で停滞することなく流れ落ちるので、シュート部材43の傾斜面上に所定量以上の被処理物が存在することは検出されない。回収装置5側に所定量以上の被処理物が溜まると、被処理物がシュート部材43の傾斜面部分で停滞し、傾斜面上に所定量以上の被処理物が存在する状態を検出する。
回収部1Dについて説明する。
回収部1Dは、機体フレーム10の右側部において、走行機体1の前後方向に沿って設けられた回収装置5によって構成されている。
回収装置5は、横搬送コンベア42から被処理物を受け渡される回収始端箇所A1と、その回収始端箇所A1から水平方向で離れた終端位置A2と、にわたる長尺の収容部50を備えている。そして、この収容部50は、底面50aが収容部50の長手方向に被処理物を搬送可能なベルトコンベア51(コンベアに相当する)によって構成されている。
縦壁部分50bは、ベルトコンベア51の被処理物搬送方向に沿って、ベルトコンベア51の両横外側位置と、ベルトコンベア51による被処理物搬送方向の前端部と、で機体フレーム10の右横側部に備えた回収部支持台14に固定設置されている。
ベルトコンベア51の駆動は、回収始端箇所A1の近くで、ベルトコンベア51の下方側において、回収部支持台14に取り付けられた電動モータ55を駆動源としている。
そして、左右の縦壁部分50bの後端部に相当する箇所では、前記開閉口部50dを後方側から覆う蓋部材52(図3参照)が備えられている。
この満杯センサ59は、収容部50内に収容された被処理物との接触圧で、被処理物が収容部50のほぼ全体にわたって満杯状態であることを検出するためのものであり、回収始端箇所A1側からベルトコンベア51で順次送られてきた被処理物が終端位置A2に到達し、縦壁部分50bに当接したことを検知する。これによって、収容部50の全体が満杯状態であることを検出する。
満杯検出後は、走行機体1を停止させ、開閉口部50dを覆う蓋部材52を開けて、ベルトコンベア51を逆転させるなどして、機外に設置したコンテナ等に回収する。
上記の実施形態では、無端回動ベルト21において、単一の中継プーリ20Bを介して前回動ベルト21aと後回動ベルト21bを二段重ね状態に連結した構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限られるものではない。
例えば、中継プーリ20Bを作物搬送経路r1の前後方向での二箇所以上に設けて、前回動ベルト21aと後回動ベルト21bのみならず、その中間に位置する回動ベルト(図示せず)を設けて、無端回動ベルト21が三段重ね以上で構成されたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
上記の実施形態では、作物搬送経路r1の下側を迂回する下方連結部材23が、未刈側分草杆15の前端部を支持する支持部23cとしての役割をも果たすものであったり、挟持搬送装置20の前端側を昇降作動させるための昇降シリンダ16の前端側を連結可能なシリンダ取付部23dが備えられた構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限られるものではない。
例えば、未刈側分草杆15の前端部を支持する支持部23cや、昇降シリンダ16の前端側を連結可能なシリンダ取付部23dを備えていないものであってもよく、また、下方連結部材23の取り付け個数も、中継プーリ20Bの前後二箇所に限らず、三箇所以上に設けられたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
15 未刈側分草杆
16 昇降シリンダ
20 挟持搬送装置
20B 中継プーリ
21 無端回動ベルト
21a 前回動ベルト
21b 後回動ベルト
21c ガイド輪体
21d ガイド輪体
22 ベルト支持枠体
22R 右側枠体
22L 左側枠体
23 下方連結部材
23c 支持部
23d 取付部
r1 作物搬送経路
P1 配設ピッチ
P2 配設ピッチ
Claims (4)
- 収穫対象の莢付き作物を引き抜いて後方搬送する挟持搬送装置と、前記挟持搬送装置を経て送り込まれた莢付き作物の莢部分を茎部分から脱落させるように処理する脱莢装置と、前記挟持搬送装置及び脱莢装置が搭載された機体フレームを支持する走行装置と、が備えられた莢付き作物収穫機であって、
前記挟持搬送装置は、莢付き作物の茎部分を把持する左右一対の無端回動ベルトを備えて、左右の前記無端回動ベルト同士の対向面間に、機体進行方向に沿う作物搬送経路が形成され、
前記無端回動ベルトが、前記作物搬送経路の前部に位置する前回動ベルトと、前記作物搬送経路の後部に位置する後回動ベルトと、の組み合わせで構成され、
前記後回動ベルトの前端部から前記前回動ベルトの後端部へ駆動力を伝達する中継プーリが設けられるとともに、前記中継プーリの上段部に前記前回動ベルトの後端部が巻回され、前記中継プーリの下段部に前記後回動ベルトの前端部が巻回され、
前記前回動ベルト及び前記後回動ベルトのうちの、前記作物搬送経路に対面する部位の背面側に、前記作物搬送経路から離反する側への前記前回動ベルト及び前記後回動ベルトの移動を抑制するガイド輪体が、前記作物搬送経路を挟む位置で相対向する箇所に設けられ、
前記ガイド輪体は、前記前回動ベルト及び前記後回動ベルトのそれぞれにおいて、前記作物搬送経路の前後方向に沿う方向での複数箇所に備えられ、
前記前回動ベルトのガイド輪体における前後方向での配設ピッチが、前記後回動ベルトのガイド輪体における前後方向での配設ピッチよりも短く設定され、
前記挟持搬送装置に、前記無端回動ベルトを支持するベルト支持枠体が備えられ、
前記ベルト支持枠体に、右側の前記無端回動ベルトを支持する右側枠体と、左側の前記無端回動ベルトを支持する左側枠体と、が備えられ、
前記右側枠体と前記左側枠体が、前記作物搬送経路における前記前回動ベルトの下側を迂回する下方連結部材で連結され、
前記下方連結部材の下端部は、前記挟持搬送装置の前端部を圃場面に接するほどに低く位置させた作業姿勢において、前記走行装置の接地面と、前記挟持搬送装置の前端部とを結ぶ仮想線分とほぼ同一線上に位置している莢付き作物収穫機。 - 前記右側枠体と前記左側枠体が、前記作物搬送経路の前後複数箇所において、前記作物搬送経路の下側を迂回する前記下方連結部材で連結され、
前記中継プーリが、機体前後方向で前側に位置する前記下方連結部材と後側に位置する前記下方連結部材との間に配設されている請求項1記載の莢付き作物収穫機。 - 前記下方連結部材のうち、前記中継プーリの前側に位置する下方連結部材には、未刈側分草杆の前端部を支持する支持部が備えられている請求項2記載の莢付き作物収穫機。
- 前記下方連結部材のうち、前記中継プーリの後側に位置する下方連結部材には、前記挟持搬送装置の前端側を昇降操作する昇降シリンダの取付部が備えられている請求項2又は3記載の莢付き作物収穫機。
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