JP7274081B2 - 見守り装置、見守り方法及び見守りプログラム - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、単身者の夜間の睡眠時間を正確に取得することを目的とする。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
図1は、本実施形態の環境及び見守り装置の構成を説明する図である。被見守り者5が住居6に居住している。住居6には、単身高齢者である被見守り者5以外の居住者はいない。住居6は、複数の居室を有し、そのうちに居間6a及び寝室6bが含まれる。居間6aと寝室6bとは、廊下、壁等を間に挟んで独立した部屋になっている。被見守り者5は、寝室6b以外の居室のうち居間6aにいる時間が最も長い。被見守り者5は、在宅の場合、日中の殆どを居間6aで過ごし、夜間は寝室6bで睡眠する。居間6aの壁、天井等にセンサ(詳細後記)が設置されている。
図2(a)及び(b)は、センサ2が取得する情報を説明する図である。センサ2は、例えば3次元カメラである。3次元カメラは、被見守り者5が居間6aにいるか否か、及び、いる場合におけるその重心位置(頭部の位置でもよい)の3次元座標値を取得する。そして、センサ2は、3次元座標値に基づいて、活動量を求める。図2(a)では、被見守り者5は居間6aにいる。このとき、センサ2は、被見守り者5が居間6aにいることを示す情報“在室”、活動量♭、及び、これらが生成された時刻の年月日時分秒(符号7a)を、ネットワーク4を介して見守り装置1にリアルタイムで送信する。
次に、センサ2からの情報に基づいて如何なることがわかるかを説明する。図3は、センサ2からの情報310の一例を示す図である。センサからは、時刻に関連付けて、被見守り者のID、被見守り者の状態、及び、被見守り者の活動量が送信される。
被見守り者ID欄102の被見守り者IDは、被見守り者を一意に特定する識別子である。図3の例では、説明の単純化のため、“P01”のみが記載されている。しかしながら、見守り装置1は、複数の被見守り者についての処理を同時に実行できる。
・2018年11月20日00時00分00秒から00時05分00秒まで、被見守り者P01は、居間6aにいた。
・00時10分00秒から01時55分00秒まで、被見守り者P01は、居間6aにいなかった。この間、被見守り者P01は、寝室6bにいた可能性が高い。
・02時00分00秒から02時10分00秒まで、被見守り者P01は、居間6aにいた。この間、被見守り者P01は、一旦目覚めてトイレに行くため居間6aを通過した、又は、寝付くことができず居間にいた可能性が高い。
・07時00分00秒から20時55分00秒まで、被見守り者P01は、居間6aにいた。
・2018年11月20日21時00分00秒から2018年11月21日13時00分00秒まで、被見守り者P01は、居間6aにいなかった。この間、被見守り者P01は、一見寝室6bにいたように見えるが、例えば親類宅へ外出していた可能性が高い。水平の二重線は、日付が改まったことを示す。
・13時05分00秒から13時10分00秒まで、被見守り者P01は、居間6aにいた。
・2018年11月20日20時50分00秒における活動量は、異常値である。このとき、廊下に寝ていたペットが居間6aに入り込み走り回った、窓から隣人の洗濯物が入り込んだ等の、被見守り者5の活動とは全く無関係の事態が発生した可能性が高い。
〈懸念1〉被見守り者5は、一旦寝室6bに行ったものの容易に寝付かれなかったのかもしれない。そうであれば、結局は居間6aで何かをしていたのと同じで、睡眠時間が不足しているはずである。
〈懸念2〉被見守り者5は、夜間誰かの宅に宿泊したのかもしれない。そうであれば、その宅で行儀よく充分睡眠していればよいが、睡眠時間が不足した上に、その宅に迷惑をかけたかもしれない。
前記したような懸念を解消する、又は、解消しないまでも見守り者に過度の懸念を抱かせないようにするのが、本実施形態の見守り装置1の特徴である。
図4は、センサ情報処理部22がセンサ情報を処理し加工した情報を状態情報32に格納する一例を示す模式図である。状態情報32の垂直の二重線の左側は、センサからの情報310(図3)と同じである。但し、実際に格納されるデータは、被見守り者ID毎に状態が変化した時刻に対応した二重線の右側の欄のデータである。時刻欄101に記憶された時刻に関連付けて、状態(見直し後)欄106には状態(見直し後)が、摘要欄107には摘要が記載されている。状態(見直し後)欄106は、さらに、置き換え後欄106a、第1の見直し後欄106b、第2の見直し後106c及び最終結果欄106dから構成されている。この置き換え後欄106a、第1の見直し後欄106b、第2の見直し後106c及び最終結果欄106dが、時刻とともに見守り者の端末装置3に送信される情報である。
置き換え後欄106aの状態は、“居間にいます(活動量#)”又は“居間にいません”のいずれかである。見守り装置1のセンサ情報処理部22は、以下の規則1及び2に従って、状態(初期値)欄103の状態(初期値)を置き換えている。“#”は、異なる値を省略的に示している。
〈規則1〉状態(初期値)が“不在”である場合、センサ情報処理部22は、それを“居間にいません”に置き換える。
第1の見直し後欄106bの状態は、“睡眠”、“居間にいます(活動量#)”又は“居間にいません”のいずれかである。なお、見直し後欄106bの空白は、“同左”を示す(詳細後記)。センサ情報処理部22は、以下の規則11及び12に従って、置き換え後欄106aの状態を見直している。
それ以外の場合、センサ情報処理部22は、“居間にいません”をそのまま第1の見直し後の状態として維持する。
第2の見直し後欄106cの状態は、“睡眠”、“居間にいます(活動量#)”、“居間にいません”、“睡眠開始(就寝)”及び“睡眠終了(起床)”のうちのいずれかである(空白は、“同左”を示す)。センサ情報処理部22は、以下の規則21~24に従って、第1の見直し後欄106bの状態を見直している。
なお、“睡眠”の群が3つ以上ある場合については、図5において後記する。
センサ情報処理部22は、置き換え、第1の見直し及び第2の見直しを実行した後、最終の状態を最終結果として欄106dに記憶する。摘要欄107は、専ら発明理解のために被見守り者の動作等を記載したものであり、見守り装置1が生成するデータではない。
図5は、第2の見直しをさらに説明する概念図である。図5の横軸は、時間(時刻)である。そのうち、当日18時00分から翌日4時00分までが夜間運用時間帯である。網掛けの長方形は、その時刻の状態(初期値)が居間6aにいた“在室”であることを示し、“在室帯”と呼ばれる。白抜きの長方形は、その時刻の状態(初期値)が居間6aにいなかった“不在”であることを示し、“不在帯”と呼ばれる。在室帯の横幅は、図4において状態(初期値)である“在室”が、縦方向に連続して並ぶ個数を示している。不在帯の横幅は、図4において状態(初期値)である“不在”が、縦方向に連続して並ぶ個数を示している。
図6は、活動レベル情報33の一例を示す図である。活動レベル33においては、活動レベル欄111に記憶された活動レベルに関連付けて、活動区分欄112には活動区分が、状態欄113には状態が、活動量欄114には活動量が記憶されている。
活動レベル欄111の活動レベルは、活動量の水準を一意に特定する識別子である。因みに活動レベル“0”は、状態“不在”に対応する。その他の活動レベルは、2桁の数字であり、十の位の数字“1”、“2”及び“3”は、それぞれ、活動区分“少”、“中”及び“多”に対応している。一の位の数字“1”~“8”は、それぞれの活動区分において活動量を小さい順にならべた順番を示す。
活動量欄114の活動量は、図3の活動量と同じであるが、ここでは具体的な数値である。ユーザは、活動量の種類(移動距離、発熱量等)を任意に選択することができる。ここでの活動量の値は、“上から下に向かって活動量が徐々に大きくなる”ということを示すに過ぎない。“在室”が送られてきた時刻に対応付けて活動量が記憶される。
図7は、現在状態表示処理手順のフローチャートである。説明の途中で、適宜図9及び図10を参照する。
ステップS201において、見守り装置1のセンサ情報取得部21は、現在のセンサ情報を取得する。具体的には、センサ情報取得部21は、センサからの情報310(図3)の最新の状態を取得する。
第2に、センサ情報処理部22は、生成した“現在の様子”画面51として表示させるためのデータを端末装置3に送信し、表示させる。
ステップS205において、センサ情報処理部22は、活動量画面61(図10)を表示する。具体的には、第1に、センサ情報処理部22は、日次の活動量、週次の活動量及び月次の活動量を用いて、それぞれ日次の活動量画面61a、週次の活動量画面61b及び月次の活動量画面61cを生成する。活動量画面61a~61cは、活動量を時系列で示した折れ線グラフ62a~62cを有する。
第2に、センサ情報処理部22は、見守り者の選択に応じて、生成した活動量画面61a~61cとして表示させるためのデータを端末装置3に送信し、表示させる。
その後、現在状態表示処理手順を終了する。
図8は、生活リズム・睡眠時間表示処理手順のフローチャートである。説明の途中で、適宜図11及び図12を参照する。
ステップS301において、見守り装置1のセンサ情報取得部21は、センサ2から送信されたセンサ情報を取得する。センサ情報取得部21は、取得した情報が前回の状態から変化した場合、その時刻を記憶する。センサ情報取得部21は、“在室”に変化した場合はその時刻に関連付けて活動量を記憶する。センサ情報取得部21は、“不在”に変化した場合、“不在”が送られてくるたびにカウントアップする。
見守り者が図示しない更新ボタンを押すことで、図やグラフが更新される。
本実施形態の見守り装置の効果は以下の通りである。
(1)見守り装置は、被見守り者が夜間居間にいない期間のうち、真に睡眠していると思われる時間帯を抽出できる。
(2)見守り装置は、被見守り者の活動量をその水準ごとに区分して取得できる。
(3)見守り装置は、被見守り者が夜間第1睡眠及び第2睡眠をした場合の第1睡眠の期間を睡眠中と判断することを回避できる。
(4)見守り装置は、被見守り者が夜間外出していたと思われる期間を睡眠中と判断することを回避できる。
(5)見守り装置は、見守り者が被見守り者の睡眠時間又は活動量を日次、週次及び月次で視認することを可能にする。
(6)見守り装置は、見守り者の1日における動きの推移を視認することを可能にする。
(7)見守り装置は、“睡眠→居間にいません”の見直しを行ったことを見守り者に通知できる。
2 センサ
3 端末装置
4 ネットワーク
5 被見守り者
11 中央制御装置
12 入力装置
13 出力装置
14 主記憶装置
15 補助記憶装置
16 通信装置
21 センサ情報取得部
22 センサ情報処理部
32 状態情報
33 活動レベル情報
301 センサからの情報
Claims (9)
- 被見守り者の住居の居間に備え付けられたセンサから、前記被見守り者が前記居間にいることを示す情報又は前記被見守り者が前記居間にいないことを示す情報を受信するセンサ情報取得部と、
前記被見守り者が前記居間にいないことを示す情報のうち前記センサが夜間に取得したものを、前記被見守り者が睡眠していることを示す情報に見直し、
前記被見守り者が睡眠していることを示す情報のうち所定の条件を満たすものを、前記被見守り者が前記居間にいないことを示す情報に再度見直すセンサ情報処理部と、
を備えることを特徴とする見守り装置。 - 前記センサ情報取得部は、
前記センサから前記被見守り者の活動量を取得し、又は、前記センサから取得した任意の情報に基づき前記被見守り者の活動量を算出し、
前記センサ情報処理部は、
前記活動量に基づき前記被見守り者が前記居間にいることを示す情報を、複数の区分に分類すること、
を特徴とする請求項1に記載の見守り装置。 - 前記センサ情報処理部は、
前記被見守り者が前記居間にいることを示す情報が、前記被見守り者が睡眠していることを示す情報の後に時系列で連続しており、かつ、当該被見守り者が前記居間にいることを示す情報の時間幅が所定の閾値以上である場合、
当該被見守り者が睡眠していることを示す情報を、前記被見守り者が前記居間にいないことを示す情報に再度見直すこと、
を特徴とする請求項2に記載の見守り装置。 - 前記センサ情報処理部は、
前記被見守り者が睡眠していることを示す情報が、前記被見守り者が前記居間にいることを示す情報を挟むことなく所定の時刻まで時系列で連続している場合、
当該被見守り者が睡眠していることを示す情報を、前記被見守り者が前記居間にいないことを示す情報に再度見直すこと、
を特徴とする請求項3に記載の見守り装置。 - 前記センサ情報処理部は、
前記被見守り者の睡眠時間又は活動量を日次、週次又は月次で集計し、見守り者が操作する端末装置に集計結果を表示させること、
を特徴とする請求項4に記載の見守り装置。 - 前記センサ情報処理部は、
1日のうち、前記被見守り者が前記居間にいた期間を前記区分ごとに前記端末装置に表示させるとともに、1日のうち、前記被見守り者が前記居間にいなかった期間、及び、睡眠していた期間を前記端末装置に表示させること、
を特徴とする請求項5に記載の見守り装置。 - 前記センサ情報処理部は、
前記被見守り者が睡眠していることを示す情報のうち所定の条件を満たすものを、前記被見守り者が前記居間にいないことを示す情報に再度見直したことを前記端末装置に表示させること、
を特徴とする請求項6に記載の見守り装置。 - 見守り装置のセンサ情報取得部は、
被見守り者の住居の居間に備え付けられたセンサから、前記被見守り者が前記居間にいることを示す情報又は前記被見守り者が前記居間にいないことを示す情報を受信し、
前記見守り装置のセンサ情報処理部は、
前記被見守り者が前記居間にいないことを示す情報のうち前記センサが夜間に取得したものを、前記被見守り者が睡眠していることを示す情報に見直し、
前記被見守り者が睡眠していることを示す情報のうち所定の条件を満たすものを、前記被見守り者が前記居間にいないことを示す情報に再度見直すこと、
を特徴とする見守り装置の見守り方法。 - 見守り装置のセンサ情報取得部に対し、
被見守り者の住居の居間に備え付けられたセンサから、前記被見守り者が前記居間にいることを示す情報又は前記被見守り者が前記居間にいないことを示す情報を受信する処理を実行させ、
前記見守り装置のセンサ情報処理部に対し、
前記被見守り者が前記居間にいないことを示す情報のうち前記センサが夜間に取得したものを、前記被見守り者が睡眠していることを示す情報に見直し、
前記被見守り者が睡眠していることを示す情報のうち所定の条件を満たすものを、前記被見守り者が前記居間にいないことを示す情報に再度見直す処理を実行させる、
見守り装置を機能させるための見守りプログラム。
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