JP7272786B2 - 樹脂製ヒンジキャップ - Google Patents

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Description

本発明は、容器口部に装着される樹脂製ヒンジキャップに関する。
従来、容器口部に装着される樹脂製ヒンジキャップとして、容器口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジ結合された上蓋とを備え、キャップ本体に、弱化部(破断可能ライン)によって区画された切取領域を有した壁部と、切取領域に接続されたプルリングとが形成された樹脂製ヒンジキャップが知られている(例えば特許文献1参照)。
ところが、特許文献1に開示されるような樹脂製ヒンジキャップは、容器の開封時に、キャップ本体に対して上蓋を開き、プルリングを引っ張って切取領域を除去するという2アクションを必要とするという問題や、プルリングに使用者の指を挿入した際に、使用者の指がプルリングに局所的に当接して食い込み、使用者の指に痛みを感じさせることがあるという問題や、キャップ本体から分離させた切取領域やプルリングがゴミとなり邪魔になるという問題や、プルリングを引っ張って切取領域を除去する時に、容器の内容液が跳ねることがある、等の様々な問題を抱えている。
そこで、上述した諸問題を解決する一つの案として、例えば特許文献2に開示されるように、上蓋の天面壁から切取用突出部(引き裂き具)を下方に向けて突出させ、当該切取用突出部(引き裂き具)の下端を、弱化部によって区画された切取領域に溶着することが提案されている。
特許文献2に開示される樹脂製ヒンジキャップでは、上述した構成を備えていることにより、キャップ本体に対して上蓋を開く動作によって、キャップ本体の本体側係合部と上蓋の上蓋側係合部との間の係合を解除させるとともに、上蓋と共に切取用突出部(引き裂き具)および切取領域を上方に移動させることで、弱化部を破断させて切取領域を除去して注出用開口部を形成することができる。
特開2016-182990号公報 特開2005-289389号公報
ところが、特許文献2に記載される樹脂製ヒンジキャップでは、樹脂製ヒンジキャップの開封時にキャップ本体に対して上蓋を開く際に、キャップ本体の本体側係合部と上蓋の上蓋側係合部との間の係合解除のタイミング(本体側係合部に対して上蓋側係合部を乗り越えさせるタイミング)と、弱化部の破断開始のタイミングとが重なるため、樹脂製ヒンジキャップを開封するために必要とされる力が大きくなってしまう、という問題があった。
そこで、本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡素な構成で、大きな力を必要とすることなく円滑な開封を実現する樹脂製ヒンジキャップを提供することを目的とするものである。
本発明の一態様は、容器口部に装着されるキャップ本体と、前記キャップ本体の本体側係合部に係合可能な上蓋側係合部を有した上蓋と、前記キャップ本体および前記上蓋をヒンジ連結するヒンジ部とを備え、前記キャップ本体に対して前後方向における後方側に向けて前記上蓋を開く動作によって、前記本体側係合部および前記上蓋側係合部の係合を解除させるとともに弱化部を破断させて内容物の注出を可能にする樹脂製ヒンジキャップであって、前記キャップ本体は、注出案内筒部と、前記注出案内筒部の内周側に形成され前記弱化部によって区画された切取領域を有したインナー壁を備え、前記上蓋は、前記切取領域に接合された切取用突出部を備え、前記インナー壁は、前記切取領域の外周側に、前記前後方向における前記インナー壁の中央を基準として、前方側に位置する前方側領域と、後方側に位置する後方側領域とを有し、前記インナー壁は、前記前方側領域の可撓性が前記後方側領域の可撓性よりも高くなるように形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本発明の他の態様は、容器口部に装着されるキャップ本体と、前記キャップ本体の本体側係合部に係合可能な上蓋側係合部を有した上蓋と、前記キャップ本体および前記上蓋をヒンジ連結するヒンジ部とを備え、前記キャップ本体に対して前後方向における後方側に向けて前記上蓋を開く動作によって、前記本体側係合部および前記上蓋側係合部の係合を解除させるとともに弱化部を破断させて内容物の注出を可能にする樹脂製ヒンジキャップであって、前記キャップ本体は、注出案内筒部と、前記注出案内筒部の内周側に形成され注出用開口部を有したインナー壁を備え、前記上蓋は、前記注出用開口部の外周においてその下端が前記インナー壁の上部に当接して接合された接合リングを備え、前記インナー壁と前記接合リングとの間の接合部が、前記弱化部であり、前記インナー壁は、前記注出用開口部の外周側に、前記前後方向における前記インナー壁の中央を基準として、前方側に位置する前方側領域と、後方側に位置する後方側領域とを有し、前記インナー壁は、前記前方側領域の可撓性が前記後方側領域の可撓性よりも高くなるように形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1、8に係る発明によれば、インナー壁が、切取領域または注出用開口部の外周側に、前後方向におけるインナー壁の中央を基準として、前方側に位置する前方側領域と、後方側に位置する後方側領域とを有し、前方側領域の可撓性が後方側領域の可撓性よりも高くなるように形成されていることにより、樹脂製ヒンジキャップの開封時にキャップ本体に対して上蓋を開く際に、前方側領域における撓みを利用して弱化部の破断開始のタイミングを遅らせて、本体側係合部と上蓋側係合部との間の係合解除のタイミングと弱化部の破断開始のタイミングとをずらすことが可能であるため、開封に必要とされる力のピーク値を低く抑えることができ、また、後方側領域側において弱化部の破断を進行させる時には、後方側領域に撓みが生じることが抑制されるため、弱化部の破断の進行を円滑に進めることができる。また、前方側領域の可撓性を高めることにより、樹脂製ヒンジキャップの未開封状態において、弱化部に不測の破断が生じることを防止できる。
本請求項2に係る発明によれば、前方側領域に、形状的にインナー壁の可撓性を高める可撓性付与形状部が形成されていることにより、金型形状の調整のみによって可撓性付与形状部を形成することも可能であるため、製造負担の増加を抑制しつつ、前方側領域の可撓性を後方側領域の可撓性よりも高くすることができる。
本請求項3に係る発明によれば、可撓性付与形状部の少なくとも一部が、弱化部の前端部よりも前方側に位置する先端側領域に形成されていることにより、先端側領域内のより前方側においてインナー壁を撓ませることが可能であるため、弱化部の破断開始のタイミングを確実に遅らせることができる。
本請求項4に係る発明によれば、可撓性付与形状部が、インナー壁の上面または下面の少なくとも一方に形成された凹溝状または切り込み状の非貫通加工部であることにより、簡素な構成によって、前方側領域の可撓性を確実に高めることができる。
本請求項5に係る発明によれば、非貫通加工部が、インナー壁の下面に形成されていることにより、インナー壁の上面に残留する内容物を少なくすることができ、また、インナー壁の上面に非貫通加工部を形成した場合と比較して、樹脂製ヒンジキャップの未開封状態において、上蓋の動きに起因して生じ得るインナー壁の不測の動きを抑制することが可能であるため、弱化部に不測の破断が生じることを防止できる。
本請求項6に係る発明によれば、非貫通加工部の少なくとも一部が、インナー壁の外周縁の一部に沿って延びるように形成されていることにより、前方側領域の可撓性を確実に高めることができる。
本請求項7に係る発明によれば、非貫通加工部の少なくとも一部が、切取領域の外縁または外縁付近からインナー壁の外周側に向けて延びるように形成されていることにより、前方側領域の可撓性を確実に高めることができることに加えて、射出成形時における、インナー壁の中央側から外周側への樹脂の流れを円滑にすることが可能であるため、樹脂製ヒンジキャップの成形精度を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る樹脂製ヒンジキャップを示す断面図。 キャップ本体を下側から見て示す説明図。 本発明の第2実施形態に係る樹脂製ヒンジキャップを示す断面図。 インナー壁の各種変形例を示す説明図。
以下に、本発明の第1実施形態に係る樹脂製ヒンジキャップ10について、図面に基づいて説明する。
まず、樹脂製ヒンジキャップ10は、合成樹脂等から形成され、図1に示すように、容器口部(図示しない)に装着されるキャップ本体20と、キャップ本体20の本体側係合部24に係合可能な上蓋側係合部45を有した上蓋40と、キャップ本体20および上蓋40をヒンジ連結するヒンジ部50とを一体に備え、ヒンジ部50のヒンジ軸を中心としてキャップ本体20に対して前後方向Xにおける後方側に向けて上蓋40を回動させて上蓋40を開く動作によって、本体側係合部24および上蓋側係合部45の係合を解除させるとともに弱化部33を破断させて内容物の注出を可能にするものである。
以下に、樹脂製ヒンジキャップ10の各構成要素について説明する。なお、以下で用いる前後方向X、ヒンジ軸方向Y、および、上下方向Zは、互いに直交する方向である。
キャップ本体20は、図1に示すように、略円筒状の注出案内筒部21と、注出案内筒部21の内周面から内周側に向けて延出した略板状のインナー壁30と、注出案内筒部21の下方に連続して形成された円筒状の挿入筒部22と、挿入筒部22の上部外周に連続して形成された円筒状のスカート壁23と、スカート壁23の上部外周に形成された本体側係合部24とを一体に有している。
キャップ本体20を容器口部(図示しない)に装着した状態では、挿入筒部22が、容器口部(図示しない)の内周側に挿入され、また、スカート壁23が、容器口部(図示しない)の外周側に外嵌される。
インナー壁30は、図1や図2に示すように、その中央(または中央付近に)形成された切取領域31と、切取領域31の外周側に位置する外周側部分32とを有している。
切取領域31は、図2に示すように、インナー壁30の下面に環状(無端状に一周繋がった状態)に形成された凹溝状の弱化部33によって区画された部位である。
この切取領域31は、樹脂製ヒンジキャップ10の開封時に、上蓋40の回動に伴って切取用突出部43を介して上方に引っ張られ、弱化部33が破断することによって外周側部分32から切り離される。
切取領域31の除去後にインナー壁30に形成される開口部は、内容物を注出させる注出用開口部として機能する。
なお、弱化部33の具体的態様は、インナー壁30の下面に凹溝状に形成されたものに限られず、周辺箇所よりも強度が弱く破断を生じ易く形成されたものであれば、如何なるものでもよい。
外周側部分32は、図1や図2に示すように、円環状の外周縁を有し、外周側に向けて上方側に傾斜して形成された部位であり、外周側部分32の上面は、外周側に向けて上方側に傾斜した注出誘導面として機能する。
外周側部分32は、図2に示すように、前後方向Xにおけるインナー壁30の中央を基準として(すなわち、前後方向Xにおけるインナー壁30の中央を通ってヒンジ軸方向Yに沿って延びる仮想線L1を基準として)、前方側に位置する前方側領域32aと後方側に位置する後方側領域32bとを有している。
また、前方側領域32aは、図2に示すように、弱化部33の前端部よりも前方側に位置する(すなわち、弱化部33の前端部を通ってヒンジ軸方向Yに沿って延びる仮想線L2よりも前方側に位置する)先端側領域32cを有している。
また、外周側部分32の前方側領域32aの下面には、図1や図2に示すように、凹溝状の非貫通加工部34が形成されており、本実施形態では、この非貫通加工部34が、インナー壁30の可撓性を高める可撓性付与形状部として機能する。
この非貫通加工部34の少なくとも一部は、先端側領域32cに形成されている。
本実施形態では、非貫通加工部34は、図2に示すように、インナー壁30の外周縁の一部に沿って延びるように形成された第1部分34aと、切取領域31の外縁または外縁付近からインナー壁30の外周側に向けて延びるように形成された複数の第2部分34bとを有している。
第1部分34aは、図2に示すように、インナー壁30の外周縁に沿って円弧状に形成されている。
また、各第2部分34bは、図2に示すように、直線状(帯状)に形成され、その外周側端部が第1部分34aに接続されている。
また、非貫通加工部34全体は、ヒンジ軸方向Yにおけるインナー壁30の中央を通って前後方向Xに沿って延びる仮想線L3を基準として、左右対称に形成されている。
上述したように、外周側部分32の前方側領域32aに非貫通加工部34を形成することにより、前方側領域32aの可撓性は、後方側領域32bの可撓性よりも高く、言い替えると、前方側領域32aは後方側領域32bよりも撓み易い。
上蓋40は、図1に示すように、円板状の天面壁41と、天面壁41の外周縁から垂下する円筒状のスカート壁42と、天面壁41の下面から下方に向けて延びる切取用突出部43と、スカート壁42の内周側かつ切取用突出部43の外周側において、天面壁41の下面から下方に向けて突出する環状の封止リング44と、スカート壁42の下部内周に形成された上蓋側係合部45とを一体に有している。
切取用突出部43は、図1に示すように、上下方向Zに見た場合に環状に形成されたリング状部43aと、リング状部43aの内周面間を連結する(すなわち、リング状部43aの内周面の一部とリング状部43aの内周面の他の部分とを連結する)補強リブ部43bとを有している。
切取用突出部43の下端部は、熱溶着等の手段によって、インナー壁30の切取領域31の上面に接合されている。
キャップ本体20に対して上蓋40を閉じた状態では、図1に示すように、本体側係合部24に対して上蓋側係合部45がスナップ嵌合して、上蓋40の閉状態が維持され、また、注出案内筒部21の内周に対して封止リング44の外周が密着することで、容器(図示しない)の密閉性が維持される。
なお、本実施形態では、本体側係合部24および上蓋側係合部45は、図1や図2から分かるように、周方向全周に亘って形成されているが、本体側係合部24および上蓋側係合部45の具体的な位置や態様は、互いに解除可能に係合可能なものであれば如何なるものでもよい。
次に、樹脂製ヒンジキャップ10の開封時における各部の作用について、以下に説明する。
まず、樹脂製ヒンジキャップ10の開封時には、ヒンジ部50のヒンジ軸を中心としてキャップ本体20に対して上蓋40を回動(旋回)させる。
この時、上蓋40の回動に伴って、本体側係合部24と上蓋側係合部45との間の係合が解除され、この係合の解除が完了した後に、弱化部33の前端部である破断開始予定部33a(または破断開始予定部33aの近傍)を起点として、弱化部33の破断が開始される。
上記を詳しく説明すると、上蓋40の回動に伴って、本体側係合部24と上蓋側係合部45との間が係合解除され始めると同時に、上蓋40の切取用突出部43によってインナー壁30の切取領域31が持ち上げられるが、本実施形態では、非貫通加工部34の形成によって可撓性が向上した前方側領域32aに撓みが生じ、本体側係合部24と上蓋側係合部45との間の係合解除の途中では、弱化部33の破断が開始されないようになっている。
次に、上蓋40の回動を更に進めると、破断開始予定部33a付近を起点とした弱化部33の破断が、弱化部33の後方側に向けて進行し、インナー壁30の外周側部分32から切取領域31が切り離されて、インナー壁30に注出用開口部が形成される。
ここで、後方側領域32bの可撓性は、前方側領域32aの可撓性よりも低く設定され、言い替えると、後方側領域32bは前方側領域32aよりも撓み難いため、後方側領域32b側においては撓みが抑制されて、弱化部33の破断を円滑に進めることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る樹脂製ヒンジキャップ10について、図3に基づいて説明する。ここで、第2実施形態では、一部構成については、前述した第1実施形態と全く同じであるため、相違点以外の構成については、その説明を省略する。
まず、第2実施形態では、図3に示すように、インナー壁30の中央(または中央付近)に、第1実施形態における切取領域31(および弱化部33)が形成されていない代わりに、上下方向Zに貫通する注出用開口部35が形成されている。
また、これに伴い、第2実施形態におけるインナー壁30の外周側部分32は、注出用開口部35の外周側に形成された部位になる。なお、この点以外については、第1実施形態と第2実施形態との間で、外周側部分32の構成に違いはない。
また、第2実施形態では、図3に示すように、第1実施形態における切取用突出部43の代わりに、上蓋40の天面壁41の下面から下方に向けて延びる筒状の接合リング46が形成されており、この接合リング46の下端は、注出用開口部35の外周において、インナー壁30(の外周側部分32)の上部に当接して接合されている。
なお、本実施形態では、インナー壁30と接合リング46との間が、超音波加熱によって接合されている(すなわち、超音波の発振によってインナー壁30と接合リング46との間の当接面において熱を生じさせてインナー壁30と接合リング46とを溶着している)が、インナー壁30と接合リング46との間の接合方法については、破断可能なものであれば如何なるものでもよい。
また、第2実施形態では、インナー壁30と接合リング46との間の接合部が、周辺箇所よりも強度が弱く破断を生じ易い弱化部60として形成されており、すなわち、樹脂製ヒンジキャップ10の開封時に上蓋40を回動させた時に、インナー壁30と接合リング46との間の接合部としての弱化部60が破断を生じ、注出用開口部35を通じた内容物の注出が可能となる。
なお、第2実施形態における弱化部60の破断開始予定部は、弱化部60の前端部付近になる。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
例えば、上述した実施形態では、樹脂製ヒンジキャップ10が、容器等の容器口部(図示しない)に取り付けられるキャップであるものとして説明したが、樹脂製ヒンジキャップ10の取付対象となる容器の種類は如何なるものでもよく、例えば、樹脂製容器、ガラス容器や紙パック等でもよい。
また、上述した実施形態では、内容物が液体状のものであるものとして説明したが、内容物の具体的態様は、粉末状のもの等であってもよい。
また、上述した実施形態では、上蓋40とキャップ本体20とが一体に形成されているものとして説明したが、別体に形成された上蓋40とキャップ本体20とをヒンジ連結してもよい。
また、上述した実施形態では、非貫通加工部34が、凹溝状に形成されているものとして説明したが、非貫通加工部34の具体的態様はこれに限定されず、インナー壁30の厚み方向(上下方向Z)に貫通しない切り込み状(材料除去を伴わない切り込み状)に、非貫通加工部34を形成してもよい。
また、上述した実施形態では、非貫通加工部34が、インナー壁30の外周側部分32の下面に形成されているものとして説明したが、非貫通加工部34を上面に形成してもよく、また、非貫通加工部34を上面および下面に形成してもよい。
また、上述した実施形態では、非貫通加工部34が、図2に示すように、円弧状の第1部分34aと5本の第2部分34bとから構成されているものとして説明したが、非貫通加工部34の具体的態様については、前方側領域32aを後方側領域32bよりも撓み易くすることが可能なものであれば如何なるものでもよい。
例えば、図4(a)に示すように、1つの第1部分34aと3本の第2部分34bとから非貫通加工部34を構成してもよく、図4(b)に示すように、1つの第1部分34aのみから非貫通加工部34を構成してもよく、図4(c)に示すように、1つの第1部分34aとヒンジ軸方向Yに沿って直線状(帯状)に延びる複数の凹溝状の第3部分34cから非貫通加工部34を構成してもよく、図4(d)に示すように、前方側領域32a内の所定の領域全域に亘って凹溝状の非貫通加工部34を形成してもよく(言い替えると、前方側領域32a内の所定の領域全域の厚みを薄く形成してもよく)、図4(e)に示すように、複数の第2部分34bのみから非貫通加工部34を構成してもよい。
また、上述した実施形態や変形例では、後方側領域32bには、非貫通加工部34が形成されていないが、非貫通加工部34の一部が、後方側領域32bにも形成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、前方側領域32aの可撓性を高める可撓性付与形状部が、凹溝状または切り込み状の非貫通加工部34から構成されているものとして説明したが、可撓性付与形状部の具体的態様については、非貫通加工部34に限定されず、例えば、インナー壁30の前方側領域32aを複数回折り曲げた形状(例えば階段状)に形成することで、前方側領域32aの可撓性を高めてもよい。この場合、複数回折り曲げた形状(例えば階段状)に形成された部位が、可撓性付与形状部として機能する。
また、上述した実施形態では、可撓性付与形状部を形成することにより、前方側領域32aの可撓性を高めるものとして説明したが、形状以外の手段によって後方側領域32bよりも前方側領域32aの可撓性を高くしてもよく、例えば、後方側領域32bと前方側領域32aとで材料自体を変えて、後方側領域32bよりも前方側領域32aの可撓性を高くしてもよく、また、後方側領域32bまたは前方側領域32aの少なくとも一方に成形後の熱処理等を施すことにより、後方側領域32bよりも前方側領域32aの可撓性を高くしてもよい。
10 ・・・ 樹脂製ヒンジキャップ
20 ・・・ キャップ本体
21 ・・・ 注出案内筒部
22 ・・・ 挿入筒部
23 ・・・ スカート壁
24 ・・・ 本体側係合部
30 ・・・ インナー壁
31 ・・・ 切取領域
32 ・・・ 外周側部分
32a ・・・ 前方側領域
32b ・・・ 後方側領域
32c ・・・ 先端側領域
33 ・・・ 弱化部
33a ・・・ 破断開始予定部
34 ・・・ 非貫通加工部(可撓性付与形状部)
34a ・・・ 第1部分
34b ・・・ 第2部分
35 ・・・ 注出用開口部
40 ・・・ 上蓋
41 ・・・ 天面壁
42 ・・・ スカート壁
43 ・・・ 切取用突出部
43a ・・・ リング状部
43b ・・・ 補強リブ部
44 ・・・ 封止リング
45 ・・・ 上蓋側係合部
46 ・・・ 接合リング
50 ・・・ ヒンジ部
60 ・・・ 弱化部
X ・・・ 前後方向
Y ・・・ ヒンジ軸方向
Z ・・・ 上下方向

Claims (8)

  1. 容器口部に装着されるキャップ本体と、前記キャップ本体の本体側係合部に係合可能な上蓋側係合部を有した上蓋と、前記キャップ本体および前記上蓋をヒンジ連結するヒンジ部とを備え、前記キャップ本体に対して前後方向における後方側に向けて前記上蓋を開く動作によって、前記本体側係合部および前記上蓋側係合部の係合を解除させるとともに弱化部を破断させて内容物の注出を可能にする樹脂製ヒンジキャップであって、
    前記キャップ本体は、注出案内筒部と、前記注出案内筒部の内周側に形成され前記弱化部によって区画された切取領域を有したインナー壁を備え、
    前記上蓋は、前記切取領域に接合された切取用突出部を備え、
    前記インナー壁は、前記切取領域の外周側に、前記前後方向における前記インナー壁の中央を基準として、前方側に位置する前方側領域と、後方側に位置する後方側領域とを有し、
    前記インナー壁は、前記前方側領域の可撓性が前記後方側領域の可撓性よりも高くなるように形成されていることを特徴とする樹脂製ヒンジキャップ。
  2. 前記前方側領域には、前記インナー壁の可撓性を高める可撓性付与形状部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製ヒンジキャップ。
  3. 前記前方側領域は、前記弱化部の前端部よりも前方側に位置する先端側領域を含み、
    前記可撓性付与形状部の少なくとも一部は、前記先端側領域に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の樹脂製ヒンジキャップ。
  4. 前記可撓性付与形状部は、前記インナー壁の上面または下面の少なくとも一方に形成された凹溝状または切り込み状の非貫通加工部であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の樹脂製ヒンジキャップ。
  5. 前記非貫通加工部は、前記インナー壁の下面に形成されていることを請求項4に記載の樹脂製ヒンジキャップ。
  6. 前記非貫通加工部の少なくとも一部は、前記インナー壁の外周縁の一部に沿って延びるように形成されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の樹脂製ヒンジキャップ。
  7. 前記非貫通加工部の少なくとも一部は、前記切取領域の外縁または外縁付近から前記インナー壁の外周側に向けて延びるように形成されていることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の樹脂製ヒンジキャップ。
  8. 容器口部に装着されるキャップ本体と、前記キャップ本体の本体側係合部に係合可能な上蓋側係合部を有した上蓋と、前記キャップ本体および前記上蓋をヒンジ連結するヒンジ部とを備え、前記キャップ本体に対して前後方向における後方側に向けて前記上蓋を開く動作によって、前記本体側係合部および前記上蓋側係合部の係合を解除させるとともに弱化部を破断させて内容物の注出を可能にする樹脂製ヒンジキャップであって、
    前記キャップ本体は、注出案内筒部と、前記注出案内筒部の内周側に形成され注出用開口部を有したインナー壁を備え、
    前記上蓋は、前記注出用開口部の外周においてその下端が前記インナー壁の上部に当接して接合された接合リングを備え、
    前記インナー壁と前記接合リングとの間の接合部が、前記弱化部であり、
    前記インナー壁は、前記注出用開口部の外周側に、前記前後方向における前記インナー壁の中央を基準として、前方側に位置する前方側領域と、後方側に位置する後方側領域とを有し、
    前記インナー壁は、前記前方側領域の可撓性が前記後方側領域の可撓性よりも高くなるように形成されていることを特徴とする樹脂製ヒンジキャップ。
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