JP7272110B2 - 直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置 - Google Patents

直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7272110B2
JP7272110B2 JP2019097233A JP2019097233A JP7272110B2 JP 7272110 B2 JP7272110 B2 JP 7272110B2 JP 2019097233 A JP2019097233 A JP 2019097233A JP 2019097233 A JP2019097233 A JP 2019097233A JP 7272110 B2 JP7272110 B2 JP 7272110B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
container stopper
direct
extrusion
slide base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019097233A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020189326A (ja
Inventor
幸次 中野
奨 野々上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2019097233A priority Critical patent/JP7272110B2/ja
Publication of JP2020189326A publication Critical patent/JP2020189326A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7272110B2 publication Critical patent/JP7272110B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Extrusion Of Metal (AREA)

Description

本発明は、直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置に関し、詳しくは、間接押出成形と、銅もしくは銅合金の直接押出成形とを兼用する、直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置に関する。
アルミニウム合金等のビレットを使用する直接押出成形用の押出プレス装置(以後、直接押出プレス装置)においては、押出成形後にコンテナをダイスより離間させて、ビレットの残部であり、ダイス内において押出製品と連続するディスカードをダイス端面に露出させた後に切断する。そのため、特許文献1(特に図2)に開示されているように、シャー刃を備えるシャー装置が、エンドプラテン上方のコンテナ側に配置される形態が一般的である。
また、銅もしくは銅合金等のビレットを使用する直接押出プレス装置においては、アルミニウム合金等のビレットを使用する直接押出プレス装置とは異なり、押出成形後に、押出製品と連続するディスカードがコンテナ内に残った状態でコンテナをダイスより離間させて、ダイス及びコンテナ間に露出させた押出製品を切断する。そのため、特許文献2(特に図3、図12)に開示されているように、切断鋸刃(ホットソー)を備える切断装置(ホットソー装置)が、エンドプラテン上方のコンテナ側に配置される形態が一般的である。
一方、間接押出成形用の押出プレス装置(以後、間接押出プレス装置)においては、使用するビレットの合金種類によらず、押出成形後に押出ステムを後退させる(コンテナから離間させる)と共に、コンテナの後端(エンドプラテン側)とダイステムホルダの前端(ダイステムの突出側)との間に、上方から下降させたコンテナストッパーをコンテナシリンダにより挟み込み、コンテナをディスカードの厚み相当分だけ後退(ダイステムホルダ側に接近)させてディスカードをコンテナの前端面(押出ステム側)から突出させる。そして、ダイスをコンテナに内挿させた状態でディスカードを切断分離する形態がある。
すなわち、同形態の間接押出プレス装置においては、コンテナの前端面(押出ステム側)から突出させたディスカードを、ダイス端面で切断分離させるために、ディスカード切断分離用のシャー装置がコンテナホルダの前端(エンドプラテンの反対側)の上方に配置される。そして、ディスカード切断分離用のシャー装置のシャー刃の下降位置を正確にダイス端面位置と一致させることが必要になる。コンテナストッパーは、このようなコンテナ(コンテナホルダ)の正確な位置決めのために必要となる。
そのため、特許文献3(特に明細書の段落[0020]、図1及び図5)に開示されているように、同形態の間接押出プレス装置においては、ディスカード切断分離用のシャー装置がコンテナホルダの前端(エンドプラテンの反対側)の上方に配置されると共に、コンテナストッパーをコンテナの後端(エンドプラテン側)とダイステムホルダの前端(ダイステムの突出側)との間に侵入させるコンテナストッパー装置を備える形態が一般的である。そして、押出プレス装置の設置面積の増加を抑制する、あるいは、機側からのダイス交換を阻害しない等の理由により、このコンテナストッパー装置が、エンドプラテン上方に配置される形態が一般的である。尚、特許文献1~3の説明は、基本的に、各文献の記載に準じているが、各文献で前方(前進)・後方(後退)の定義が同一でないため、方向が特定できる構成を括弧書きで挙げている。
特開2019-005785号公報 特開平06-269850号公報 特開平05-261429号公報
近年、押出プレス装置の多機能化の要求が高まっている。その中に、直接押出成形と間接押出成形との両方の押出成形が可能な押出プレス装置の要求がある。特に、アルミニウム合金等のビレットを使用する直接押出プレス装置に対して、銅もしくは銅合金等のビレットを使用する直接押出プレス装置は、エンドプラテン上方に、シャー装置の代わりにホットソー装置を配置させるため、銅もしくは銅合金等のビレットのみを直接押出成形する専用機とならざるを得ない。そのため、間接押出プレス装置を、銅もしくは銅合金等のビレットを使用する直接押出成形に対応可能な兼用機にする要求がある。しかしながら、エンドプラテン上方に、銅もしくは銅合金の直接押出成形用のホットソー装置と、間接押出成形用のコンテナストッパー装置と、の2つの装置を配置できないという問題があった。
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたもので、銅もしくは銅合金の直接押出成形用のホットソー機構と、間接押出成形用のコンテナストッパー機構と、の2つの機構を、エンドプラテン上方に配置させた、銅もしくは銅合金等のビレットを使用する直接押出成形に対応可能な、直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置であって、
エンドプラテン上方に配置されるガイド部に案内され、駆動手段により、コンテナに対して前進及び後退可能に配置されるスライドベースと、
前記スライドベースに配置され、間接押出時に前記エンドプラテンに配置されるダイステムホルダと前記コンテナとの間へ、コンテナストッパー部材を下降及び上昇可能に構成されるコンテナストッパー機構と、
を備え、
前記スライドベースの、前記コンテナストッパー機構の前記エンドプラテン側に、
直接押出時に前記エンドプラテンに配置されるダイスと前記コンテナとの間へ、回転可能なホットソーを下降及び上昇可能に構成されるホットソー機構が配置される
ことを特徴とする、直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置によって達成される。
また、本発明に係る、直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置は、前記駆動手段の前記コンテナに対する後退限位置が、前記スライドベースに配置される前記コンテナストッパー機構の、間接押出時における待機位置であり、
前記駆動手段の前記コンテナに対する前進限位置が、前記スライドベースに配置される前記ホットソー機構の、直接押出時における待機位置であるように構成されることが好ましい。
さらに、本発明に係る、直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置は、前記コンテナストッパー部材が、前記コンテナストッパー機構に対して、押出方向への摺動許容範囲を備えるように支持されると共に、
前記コンテナストッパー部材が、弾性部材により、前記摺動許容範囲の前記コンテナ側に押圧される状態で、前記コンテナストッパー機構に支持されても良い。
本発明に係る、直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置は、エンドプラテン上方に配置されるガイド部に案内され、駆動手段により、コンテナに対して前進及び後退可能に配置されるスライドベースと、
前記スライドベースに配置され、間接押出時に前記エンドプラテンに配置されるダイステムホルダと前記コンテナとの間へ、コンテナストッパー部材を下降及び上昇可能に構成されるコンテナストッパー機構と、
を備え、
前記スライドベースの、前記コンテナストッパー機構の前記エンドプラテン側に、
直接押出時に前記エンドプラテンに配置されるダイスと前記コンテナとの間へ、回転可能なホットソーを下降及び上昇可能に構成されるホットソー機構が配置されるため、銅もしくは銅合金の直接押出成形用のホットソー機構と、間接押出成形用のコンテナストッパー機構と、の2つの機構を、エンドプラテン上方に配置させることができる。
第1実施形態に係る、直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置を含む、エンドプラテン近傍の側面図で、ホットソー機構が直接押出時の待機位置にある状態(a)及び同待機位置からホットソーを下降させた状態(b)を示す。 図1(a)のA-A矢視図である。 図1(a)のB-B矢視図である。 図1(a)のC矢視断面図である。 図3の要部Xの詳細図(a)及びF-F矢視図(b)である。 図2のD-D矢視図(a)及びE-E矢視図(b)である。 図6(a)の要部Yの詳細図である。 第1実施形態に係る、直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置を含む、エンドプラテン近傍の側面図で、コンテナストッパー機構が間接押出時の待機位置にある状態(a)及び同待機位置からコンテナストッパー部材を下降させた状態(b)を示す。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[第1実施形態]
第1実施形態に係る、直接・間接兼用押出プレス装置1のコンテナストッパー装置20(以後:コンテナストッパー装置20)について、図1乃至図7を参照しながら説明する。
図1(a)に示すように、エンドプラテン11上方に配置されるガイド部21(図示せず)に案内され、駆動手段23により、コンテナ12に対して前進及び後退可能にスライドベース13が配置される。具体的には、図4に示すように、スライドベース13の両側に形成された底面部13a及び斜面部13bを、それぞれ、ガイド部21の底面支持部21a及び斜面案内部21bが案内するよう構成されている。図4は図1(a)のC矢視断面図である。底面部13a及び斜面部13bには、それぞれ滑りライナ13cが着脱可能に配置され、ガイド部21に配置される潤滑手段(図示せず)により、スライドベース13が、コンテナ12に対して前進及び後退可能に案内される。
ガイド部21の斜面案内部21bは、底面支持部21aに対して着脱可能に構成されることが好ましい。本構成において、両部接続面へのシムプレートの配置や、アジャスタボルトの採用(共に図示せず)により、底面支持部21aに対する斜面案内部21bの取付位置を調整して、滑りライナ13cの摩耗等に対応するスライドベース13の前進及び後退移動の芯調整が容易である。一方、斜面案内部21bを底面支持部21aから取り外すことにより、スライドベース13のエンドプラテン11(底面支持部21a)に対する脱着が容易である。
また、駆動手段23は、油圧、空圧シリンダ、あるいは、電動モータ及びボールねじ機構等を組み合わせた電動アクチュエータ等、公知の駆動手段が採用されれば良い。第1実施形態においては、駆動手段23には油圧シリンダが採用され、駆動手段23の可動部23a、すなわち、シリンダロッドが図示しないクレビス等を介して、スライドベース13と連結されている。
スライドベース13には、間接押出成形時に使用されるコンテナストッパー機構31が配置され、コンテナストッパー機構31のエンドプラテン11側には、銅もしくは銅合金の直接押出成形時に使用されるホットソー機構41が配置される。尚、図1(a)は、ホットソー機構41が直接押出時の待機位置にある状態を示しており、エンドプラテン11には、銅もしくは銅合金の直接押出成形用のダイス10が配置されている。この時、駆動手段23の可動部23a(シリンダロッド)は、コンテナ12に対する前進限位置にある。
まず、スライドベース13に配置される、ホットソー機構41について、図2、図6及び図7を参照しながら説明する。図2は図1(a)のA-A矢視図である。スライドベース13のコンテナ12側の端部に、HSガイド部42(HS:ホットソー:以下同様)が対向するように立設されている。そして、図6に示すように、HSガイド部42に案内されて、HS昇降手段43により昇降可能に、HSベース44が配置される。
具体的には、図7(図6(a)の要部Yの詳細図)に示すように、HSベース44の両側に形成されたHS底面部44a及びHS斜面部44bを、それぞれ、HSガイド部42のHS底面支持部42a及びHS斜面案内部42bが案内するよう構成されている。HS底面部44a及びHS斜面部44bには、それぞれHS滑りライナ44cが着脱可能に配置され、HSガイド部42に配置される潤滑手段(図示せず)により、HSベース44が昇降可能に案内される。
このHSベース44のHSガイド部42による案内構造は、先に説明したスライドベース13のガイド部21による案内構造と基本的に同じであることが好ましい。また、スライドベース13のガイド部21と同様に、HSガイド部42のHS斜面案内部42bが、HS底面支持部42aに対して着脱可能に構成されることにより、HSベース44の昇降移動の芯調整や、HSベース44のスライドベース13(HS底面支持部42a)に対する脱着が容易である。
そして、図2及び図6(a)に示すように、HSベース44の下方中央のコンテナ12側に、円径鋸刃であるホットソー45が回転可能に支持され、HSベース44を貫通して、同回転支持軸のエンドプラテン11側に、プーリーや歯車等で構成されるHS回転伝達機構45aの一部が配置される。また、図2に示すように、出力軸がエンドプラテン11側になるように、HSベース44の上方中央のコンテナ12側にHS回転手段46が配置される。HS回転伝達機構45aは、HS回転手段46の出力軸に配置されるプーリーや歯車等、あるいは、HS回転手段46の出力軸及びホットソー45の回転軸間を連結するベルトやチェーン等も含み、HSベース44のエンドプラテン11側において、HS回転手段46の回転をホットソー45に伝達するよう構成される。
HS昇降手段43は、油圧、空圧シリンダ、あるいは、電動モータ及びボールねじ機構等を組み合わせた電動アクチュエータ等、公知の駆動手段が採用されれば良い。第1実施形態においては、HS昇降手段43には油圧シリンダが採用され、図1、図2に示すように、スライドベース13の上方に配置される。そして、HSベース44のエンドプラテン11側に、HS回転伝達機構45aを回避するように突出させたHS連結部材44dに、HS昇降手段43のHS可動部43a、すなわち、第1実施形態においてはシリンダロッドが、図示しないクレビス等を介して連結されている。
スライドベース13に配置されるホットソー機構41は、上記のような構成により、直接押出成形時に、エンドプラテン11に配置されるダイス10とコンテナ12との間へ、回転可能なホットソー45を下降及び上昇可能に構成される。
また、第1実施形態においては、ホットソー45の下降及び上昇との干渉を回避するために、エンドプラテン11及びコンテナ12(コンテナホルダ/図示せず)間に配置させるコンテナシリンダ2を、図2に示すように、押出中心対称に、タイロッド3と同様に、上下左右に4台配置させている。間接押出プレス装置においては、一般的には、押出中心対称に上下に2台のコンテナシリンダが配置されるが、第1実施形態におけるコンテナシリンダ2の配置は、ホットソー45との干渉回避だけでなく、直接押出成形用のダイスを機側から押出中心間で移動させる、ダイス交換手段(図示せず)との干渉回避を鑑みたものである。
次に、スライドベース13に配置されるコンテナストッパー機構31について、図2、図3、図5及び図6(b)を参照しながら説明する。図3は図1(a)のB-B矢視図である。スライドベース13のコンテナ12側の端部に対向するように立設されたHSガイド部42のそれぞれに、CSブラケット32(CS:コンテナストッパー:以下同様)がコンテナ12側に突出するように配置されている。
それぞれのCSブラケット32の上面には、CS昇降手段33が配置される。CS昇降手段33は、油圧、空圧シリンダ、あるいは、電動モータ及びボールねじ機構等を組み合わせた電動アクチュエータ等、公知の駆動手段が採用されれば良い。第1実施形態においては、CS昇降手段33には空圧シリンダが採用される。
CS昇降手段33のCS可動部33a、すなわち、第1実施形態においてはシリンダロッドが、CSブラケット32を貫通して、CSブラケット32の下方において、コンテナストッパー部材34を支持するよう構成されている。
具体的には、図5(a)(図3の要部Xの詳細図)に示すように、コンテナストッパー部材34は、CS摺動許容機構35及びクレビス33bを介して、CS昇降手段33に支持される。また、CS摺動許容機構35は、図3に示すように、CS支持部35aの上下方向に貫通・固定させたCS昇降ガイドロッド35bが、CSブラケット32の上面に突出するように配置され、図示しないブッシュ等を内蔵させたCS昇降ガイド32a(図3)に案内されることにより、昇降移動を案内されるよう構成されている。
一方、図5(b)(図5(a)のF-F矢視図)に示すように、CS摺動許容機構35の、断面コの字状のCS支持部35aの凹部には、押出方向(水平)にCS摺動許容ガイドロッド35cが配置されており、このCS摺動許容ガイドロッド35cを、図示しないブッシュ等を介して押出方向に貫通させるようにコンテナストッパー部材34が配置され、コンテナストッパー部材34が、コンテナストッパー機構31に対して、押出方向(水平)への所定の摺動許容範囲を備えるように、CS摺動許容機構35に支持されている。
また、コンテナストッパー部材34のエンドプラテン11側のCS摺動許容ガイドロッド35cには弾性体35dが圧縮された状態で挿入されており、コンテナストッパー部材34が、この弾性体35dの弾性力により、矢印G、すなわち、コンテナ12側に押圧され、上記所定の摺動許容範囲のコンテナ12側端に移動した状態で、CS摺動許容機構35(コンテナストッパー機構31)に支持される。
スライドベース13に配置されるコンテナストッパー機構31は、上記のような構成により、間接押出成形時に、エンドプラテン11に配置されるダイステムホルダ9とコンテナ12との間へ、コンテナストッパー部材34を下降及び上昇可能に構成される。このように、コンテナストッパー機構31が、スライドベース13のコンテナ12側の端部に対向するように立設されたHSガイド部42のそれぞれに配置されるのは、ホットソー45の下降及び上昇時に、ホットソー45及びコンテナストッパー機構31との干渉を回避するためである。尚、ダイステムホルダ9は、間接押出成形時に、ダイステム8をエンドプラテン11に配置させるための構成である。
引き続き、第1実施形態に係るコンテナストッパー装置20の、銅もしくは銅合金の直接押出成形時の動作を、図1を参照しながら説明する。先に説明したように、図1(a)は、駆動手段23の可動部23a(シリンダロッド)が、コンテナ12に対する前進限位置にある状態であって、ホットソー機構41が直接押出時の待機位置にある状態を示している。
さらに説明すると、図1(a)は、銅もしくは銅合金の直接押出成形後に、押出製品50と連続するディスカード51がコンテナ12内に残った状態でコンテナ12をダイス10(エンドプラテン11)より離間させて、ダイス10及びコンテナ12間に、押出製品50を露出させた状態である。
次に、図1(b)に示すように、直接押出時の待機位置にあるホットソー機構41のホットソー45を回転させた状態で、HS昇降手段43によりHSベース44と一体で下降させる。そして、押出製品50の切断完了後、ホットソー45を直接押出時の待機位置まで上昇させてホットソー45の回転を停止させる。その後、コンテナ12内のディスカード51の取り出しや、コンテナ12内に残留したシェルのクリーニング等が行われるが、ここでは説明を割愛する。
このように、銅もしくは銅合金の直接押出成形後における押出製品50の切断位置は、ホットソー45の下降限において押出製品50の完全切断が可能で、HSベース44や、HSベース44に配置される、ホットソー45のHS回転伝達機構45a等が、ダイス10及びコンテナ12、また、その他、近傍の構成に干渉しなければ良い。そのため、押出中心上の押出製品50の切断位置や、ホットソー機構41の待機位置の位置決めに高精度の位置決めは不要である。そのため、第1実施形態における、駆動手段23が油圧シリンダであって、ホットソー機構41の待機位置が、該油圧シリンダの前進限位置であっても何ら問題はない。しかしながら、駆動手段23が油圧シリンダの場合は、該待機位置の微調整が必要な場合を鑑み、前進限位置を微調整可能なメカストッパ等を設けても良い。
次に、第1実施形態に係るコンテナストッパー装置20の、間接押出成形時の動作を、図8を参照しながら説明する。図8(a)は、駆動手段23の可動部23a(シリンダロッド)が、コンテナ12に対する後退限位置にある状態であって、コンテナストッパー機構31が間接押出時の待機位置にある状態を示している。間接押出成形においては、直接押出成形と異なり、ダイステムホルダ9により、中空のダイステム8をコンテナ12側に突出させるようにエンドプラテン11に固定させる。また、間接押出用ダイス100はダイステム8の先端に配置される。
さらに説明すると、図8(a)は、間接押出成形の完了直前であって、押出ステム(図示せず)によりコンテナ12がエンドプラテン11側に押圧され、エンドプラテン11側へのコンテナ12の移動が継続されている状態である。一方、図を分かり易くするために、図8(a)は、コンテナストッパー機構31が間接押出時の待機位置にある状態を示している。しかしながら、実際には、間接押出成形の完了時に、ダイステムホルダ端面9a(ダイステム8の突出側)とコンテナ12の後端(エンドプラテン11側)との間に、コンテナストッパー部材34が挟みこまれるように、押出ステム(図示せず)によるコンテナ12のエンドプラテン11側への押圧が開始された後、HS昇降手段43により、ダイステムホルダ9とコンテナ12との間へのコンテナストッパー部材34の下降が開始される。
そして、コンテナストッパー機構31の間接押出時の待機位置は、コンテナストッパー部材34の下降時(あるいは上昇時)に、コンテナストッパー部材端面34a(エンドプラテン11側)がダイステムホルダ端面9aに接触しないように、僅かなクリアランス(例えば0.5~1mm)を確保できるように、コンテナストッパー部材端面34aを、コンテナ12側に離間させた位置が好ましい。
コンテナストッパー部材34が下降限位置に到達した後、図8(b)に示すように、ダイステムホルダ端面9aとコンテナ12の後端との間に、コンテナストッパー部材34が挟みこまれる。このコンテナストッパー部材34の挟み込みは、コンテナシリンダ2により行われ、先に説明した僅かなクリアランスは解消される。そして、このコンテナストッパー部材34の挟み込みにより、エンドプラテン11に対して、コンテナ12が正確に位置決めされて、ディスカード151のみをコンテナ12の前端面(押出ステム側)から突出させることができる。そして、コンテナ12を収納するコンテナホルダ(図示せず)の上方に配置させたシャー装置(図示せず)により、間接押出用ダイス100をコンテナ12に内挿させた状態で、間接押出用ダイス100の端面においてディスカード151を押出製品150から切断させることができる。
このように、間接押出成形における押出製品150とディスカード151との切断位置は、コンテナストッパー機構31により正確に位置決めされる。しかしながら、上記のように、コンテナストッパー部材端面34aが、コンテナストッパー部材34の下降時(あるいは上昇時)にダイステムホルダ端面9aに干渉しない僅かなクリアランスを確保するために、コンテナストッパー機構31の間接押出時の待機位置は、ある程度の位置決め精度が必要である。
そのため、駆動手段23が油圧シリンダ等である場合、駆動手段23のコンテナ12に対する後退限位置が、メカストッパ等の採用で正確に位置決めされることがこのましい。
一方、第1実施形態のように、コンテナストッパー部材34が、コンテナストッパー機構31に対して、押出方向(水平)への所定の摺動許容範囲を備えるように、CS摺動許容機構35に支持されている形態が採用されても良い。本形態の採用により、コンテナストッパー機構31の間接押出時の待機位置に関して、高い位置決め精度は不要となり、駆動手段23が油圧シリンダ等である場合に、メカストッパ等の採用で後退限位置を正確に位置決めする必要もない。
先に説明したように、コンテナストッパー部材34が、弾性体35dの弾性力により、コンテナ12側(図5(b)の矢印G)に押圧され、所定の摺動許容範囲のコンテナ12側端に移動した状態で、CS摺動許容機構35(コンテナストッパー機構31)に支持されている。そのため、コンテナストッパー部材34の下降及び上昇時に、コンテナストッパー部材端面34aが、ダイステムホルダ端面9aに対して十分なクリアランスを確保できる位置を、コンテナストッパー機構31の間接押出時の待機位置とする。
そして、その十分なクリアランスが、上述した摺動許容範囲以内であれば、コンテナストッパー部材34が下降限位置に到達した後、図8(b)に示すように、ダイステムホルダ端面9aとコンテナ12の後端との間に、コンテナストッパー部材34が挟みこまれる際、コンテナシリンダ2によるコンテナ12のエンドプラテン11側への押圧により、先に説明した十分なクリアランスは、コンテナストッパー部材34の押出方向(水平)への摺動により解消される。
また、その際、CS摺動許容機構35や、これを支持するCS昇降手段33やCS昇降ガイドロッド35bを含む、コンテナストッパー機構31の、それぞれの構成の摺動部や摺動支持部に、弾性体35dの弾性力よりも大きな水平方向の負荷が作用しない。弾性体35dの弾性力は、コンテナストッパー部材34の下降及び上昇時に、CS摺動許容ガイドロッド35cに水平に支持されているコンテナストッパー部材34を、コンテナ側に押圧させて、所定の摺動許容範囲のコンテナ12側に移動した状態に維持させれば良いので、大きな弾性力は不要である。
これまで説明したように、第1実施形態に係る、直接・間接兼用押出プレス装置1のコンテナストッパー装置20は、銅もしくは銅合金の直接押出成形時においては、ホットソー機構41を待機位置から下降及び上昇させて、ダイス10及びコンテナ12間に露出させた押出製品50を切断することができる。そして、間接押出成形時においては、コンテナストッパー機構31を待機位置から下降及び上昇させて、ディスカード151を押出製品150から切断するために、エンドプラテン11に対して、コンテナ12を正確に位置決めすることができる。そして、これらホットソー機構41及びコンテナストッパー機構31のそれぞれの待機位置は、両機構が配置されるスライドベース13を駆動手段23により、コンテナ12に対して前進・後退させることにより任意に選択できる。
このような構成により、銅もしくは銅合金の直接押出成形用のホットソー機構と、間接押出成形用のコンテナストッパー機構と、の2つの機構を、エンドプラテン上方に配置させた、銅もしくは銅合金等のビレットを使用する直接押出成形に対応可能な、直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置を提供することができる。
以上、発明を実施するための形態について、第1実施形態を説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された内容を逸脱しない範囲で、色々な形で実施できる。
例えば、第1実施形態において、ホットソー45の下降及び上昇との干渉を回避するために、コンテナシリンダ2を、押出中心対称に上下左右に4台配置させている。しかしながら、ホットソー45の干渉回避と、直接押出成形用のダイス交換手段の移動とが両立できれば、押出中心対称に対角線上にコンテナシリンダを2台配置させる形態も可能である。
また、第1実施形態において、スライドベース13のガイド部21と、HSベース44のHSガイド部42の構成を説明したが、これに限定されず、直動ガイド他公知の案内構造が採用されても良い。
一方、第1実施形態において、コンテナストッパー機構31が、スライドベース13のコンテナ12側の端部に対向するように立設されたHSガイド部42のそれぞれに配置されるCSブラケット32に配置される形態を説明した。しかしながら、HSガイド部42のHS斜面案内部42bが、HS底面支持部42aに対して着脱可能に構成されることを鑑み、CSブラケット32を、HSガイド部42を回避するように、スライドベース13からコンテナ12側に突出させるように構成されても良い。
1 直接・間接兼用押出プレス装置、2 コンテナシリンダ、3 タイロッド、8 ダイステム、9 ダイステムホルダ、9a ダイステムホルダ端面、10 ダイス、11 エンドプラテン、12 コンテナ、13 スライドベース、20 コンテナストッパー装置、21 ガイド部、23 駆動手段、23a 可動部、31 コンテナストッパー機構、32 CSブラケット、32a CS昇降ガイド、33 CS昇降手段、33a CS可動部、34 コンテナストッパー部材、34a コンテナストッパー部材端面、35 CS摺動許容機構、35a CS支持部、35b CS昇降ガイドロッド、35c CS摺動許容ガイドロッド、35d 弾性体、41 ホットソー機構、42 HSガイド部、43 HS昇降手段、43a HS可動部、44 HSベース、44a HS底面部、44b HS斜面部、44c HS滑りライナ、44d HS連結部材、45 ホットソー、45a HS回転伝達機構、46 HS回転手段、50 押出製品(銅合金)、51 ディスカード(銅もしくは銅合金)、100 間接押出用ダイス、150 押出製品(間接押出)、151 ディスカード(間接押出)

Claims (2)

  1. 直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置であって、
    エンドプラテン上方に配置されるガイド部に案内され、駆動手段により、コンテナに対して前進及び後退可能に配置されるスライドベースと、
    前記スライドベースに配置され、間接押出時に前記エンドプラテンに配置されるダイステムホルダと前記コンテナとの間へ、コンテナストッパー部材を下降及び上昇可能に構成されるコンテナストッパー機構と、
    を備え、
    前記スライドベースの、前記コンテナストッパー機構の前記エンドプラテン側に、
    直接押出時に前記エンドプラテンに配置されるダイスと前記コンテナとの間へ、回転可能なホットソーを下降及び上昇可能に構成されるホットソー機構が配置され
    前記コンテナストッパー部材が、前記コンテナストッパー機構に対して、押出方向への摺動許容範囲を備えるように支持されると共に、
    前記コンテナストッパー部材が、弾性部材により、前記摺動許容範囲の前記コンテナ側に押圧される状態で、前記コンテナストッパー機構に支持される
    ことを特徴とする、直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置。
  2. 前記駆動手段の前記コンテナに対する後退限位置が、前記スライドベースに配置される前記コンテナストッパー機構の、間接押出時における待機位置であり、
    前記駆動手段の前記コンテナに対する前進限位置が、前記スライドベースに配置される前記ホットソー機構の、直接押出時における待機位置である、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の、直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置。
JP2019097233A 2019-05-24 2019-05-24 直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置 Active JP7272110B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019097233A JP7272110B2 (ja) 2019-05-24 2019-05-24 直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019097233A JP7272110B2 (ja) 2019-05-24 2019-05-24 直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020189326A JP2020189326A (ja) 2020-11-26
JP7272110B2 true JP7272110B2 (ja) 2023-05-12

Family

ID=73453191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019097233A Active JP7272110B2 (ja) 2019-05-24 2019-05-24 直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7272110B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008213002A (ja) 2007-03-06 2008-09-18 Furukawa Sky Kk 間接押出プレス用ダイスのハンドリング装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS545796Y2 (ja) * 1973-01-13 1979-03-15
JPH0757369B2 (ja) * 1987-12-19 1995-06-21 株式会社神戸製鋼所 マンドレルを用いた管状製品の直接又は間接によるラム押出方法
JP2920910B2 (ja) * 1992-03-17 1999-07-19 宇部興産株式会社 間接押出プレスのダイス・製品分離方法および装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008213002A (ja) 2007-03-06 2008-09-18 Furukawa Sky Kk 間接押出プレス用ダイスのハンドリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020189326A (ja) 2020-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5247862A (en) Process for producing burr-free workpieces by blanking, in particular in a counterblanking tool
KR100969390B1 (ko) 가공용 지그장치
EP2266775B1 (en) Molding machine having a movable mold support apparatus
BRPI0611088A2 (pt) ferramenta de fundição por injeção de material sintético
KR102313909B1 (ko) 압출 프레스
CN108176725A (zh) 带式及管式挤压机和用于分离挤压余料的方法
CN112658684A (zh) 一种锯铣加工***及方法
JP5278691B2 (ja) リアローディング型ショートストローク押出プレス
CN111465459A (zh) 铸造装置
JP7272110B2 (ja) 直接・間接兼用押出プレス装置のコンテナストッパー装置
JP2012254476A (ja) リンク機構を用いた横型プレス金型
WO2014103561A1 (ja) レーザ加工機の面押しツールおよびその面押し方法
JPH11192531A (ja) 鍛造プレス用トランスファフィーダ
EP2977167A1 (en) Injection molding machine
JP5928147B2 (ja) 押出プレス
CN107708883B (zh) 混合动力式挤压机
KR100801113B1 (ko) 자동차 도어 웨더스트립 결합바의 펀칭 및 벤딩 동시성형기
JP2016163902A (ja) ハイブリッド押出プレス
ITUB20159680A1 (it) Rilevamento automatico dimensione pacco matrice.
JP2735143B2 (ja) 押出プレス用ダイ交換装置
JP2020192581A (ja) 間接押出プレス装置の補助ホットソー装置
EP2796267B1 (en) Injection molding machine
GB2070485A (en) Extrusion press having a die change assembly
CN108817207B (zh) 一种自动上料的汽车零部件冲压机
KR102409117B1 (ko) 금형 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7272110

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150