JP7271071B2 - 二重容器 - Google Patents

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Description

本発明は、レフィル(詰め替え)用の内容器と外容器とを備える二重容器に関し、特には、内容器の交換を容易化すると共に容器の外観設計の自由度を向上しようとするものである。
従来、クリーム等の内容物を収容する容器として、内容物のレフィル用の内容器と外容器とを備える二重容器が知られている。このような二重容器では、内容器の交換に際し、内容器を外容器から取外す必要があるが、その取外しの要領としては、例えば、内容器を摘み引き上げる、外容器本体底部に内容器を押し上げるための貫通孔を設ける、コイン等を用い抉じ開ける、といったものが考えられる。また、例えば特許文献1では、内容器に押圧操作により回動可能な押圧部を設け、外容器には、該押圧部を露出させる切欠き部を設けると共に該押圧部が係止可能な被係止部を設けている。
特開2010-195484号公報
しかしながら、前記したような内容器の取外し要領を採用する場合には、内容器を取外すのに比較的大きな力が必要となったり、貫通孔や切欠き部を設けるために容器の外観設計上の制約を生じたりするといった問題がある。また交換の要領を分かり易く、特に高齢者にとって使い易いものとすることも望まれている。
それゆえ、本発明は、内容器の交換を容易化すると共に容器の外観設計の自由度を向上することができる二重容器を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の二重容器は、内容物を収容する有底筒状の内容器と、前記内容器を交換可能に収納する有底筒状の外容器と、前記外容器の上部に軸線周りで回動可能に取付けられた環状の回動部材とを備え、
前記内容器の外周面には、複数の係合突起が異なる周方向位置に設けられており、
前記回動部材の内周壁には、前記複数の係合突起に対応する複数の傾斜ガイド面が形成されており、
前記外容器の内周面には、前記複数の係合突起にそれぞれ係合して前記外容器に対する前記内容器の回動を抑制する複数の縦リブが設けられており、
前記外容器に対する前記回動部材の一方側への回動操作に伴い、前記係合突起が前記縦リブに係合しつつ前記傾斜ガイド面に沿って移動し、少なくとも1つの前記係合突起が前記回動部材の上面に乗り上げることにより、前記内容器が上昇した状態で前記回動部材に支持されるように構成されていることを特徴とする。
なお、本発明の二重容器にあっては、前記複数の傾斜ガイド面は、第1傾斜ガイド面と第2傾斜ガイド面とを有し、
前記第2傾斜ガイド面における少なくとも一部の傾斜角度が、前記第1傾斜ガイド面の傾斜角度と異なることが好ましい。
また、本発明の二重容器にあっては、前記第2傾斜ガイド面の上部の傾斜角度が、前記第2傾斜ガイド面の下部の傾斜角度よりも小さいことが好ましい。
また、本発明の二重容器にあっては、前記第1傾斜ガイド面の傾斜角度が全体にわたって一定であり、
前記第2傾斜ガイド面の下部の傾斜角度が、前記第1傾斜ガイド面の傾斜角度と同一であることが好ましい。
また、本発明の二重容器にあっては、少なくとも1つの前記係合突起は、下向きのフック部を有し、
前記係合突起が前記回動部材の上面に乗り上げた際に、前記フック部が前記回動部材の上面に設けられた支持凹部に係合するように構成されていることが好ましい。
また、本発明の二重容器にあっては、前記複数の係合突起は、全て同一の形状であり、且つ、前記内容器の周方向に均等に配置されていることが好ましい。
本発明によれば、内容器の交換に際し、外容器に設けられた回動部材を回動させるだけで、内容器が上方へ移動するため、比較的小さな力で内容器を容易に取外すことができる。また、内容器を取外すために、内容器を押圧するための貫通孔や切欠き部を外容器に設ける必要もない。
したがって、本発明によれば、内容器の交換を容易化すると共に容器の外観設計の自由度を向上することができる二重容器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る二重容器の内容器、外容器、及び回動部材を分解した状態で示す斜視図である。 図1に示す二重容器において、回動部材及び内容器を外容器に取り付けた状態の一部断面側面図であり、一方側の係合突起、縦リブ、及び傾斜ガイド面の関係を示す。 図1に示す二重容器において、回動部材及び内容器を外容器に取り付けた状態の一部断面側面図であり、他方側の係合突起、縦リブ、及び傾斜ガイド面の関係を示す。 図2に示す状態から、回動部材の回動操作により内容器を上方に移動させる過程を示す一部断面側面図であり、一方側の係合突起、縦リブ、及び傾斜ガイド面の関係を示す。 図4に示す状態の二重容器における他方側の係合突起、縦リブ、及び傾斜ガイド面の関係を示す一部断面側面図である。 図4に示す状態から、さらに回動部材を回動させ、内容器が回動部材に支持された状態を示す一部断面側面図であり、一方側の係合突起、縦リブ、及び傾斜ガイド面の関係を示す。 図6に示す状態の二重容器における他方側の係合突起、縦リブ、及び傾斜ガイド面の関係を示す一部断面側面図である。 比較のために示す二重容器において、回動部材の回動操作により内容器を上方に移動させる過程を示す一部断面側面図である。 図8に示す二重容器において、さらに回動部材を回動させた状態を示す一部断面側面図である。 本発明の他の実施形態に係る二重容器の内容器、外容器、及び回動部材を分解した状態で示す斜視図である。 図10に示す二重容器において、回動部材及び内容器を外容器に取り付けた状態の一部断面側面図であり、係合突起、縦リブ、及び傾斜ガイド面の関係を示す。 図11に示す状態から、回動部材の回動操作により内容器を上方に移動させる過程を示す一部断面側面図である。 図12に示す状態から、さらに回動部材を回動させ、内容器が回動部材に支持された状態を示す一部断面側面図である。 図13に示す状態から、さらに回動部材を回動させた状態を示す一部断面側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に例示説明する。なお、本明細書において、上下方向とは、内容器10及び外容器20の中心軸線である軸線Oに沿う方向を意味し、上方とは内容器10の内容物収容部11の開口部12が位置する側(例えば、図2における上方)、下方とは内容物収容部11の底壁部14が位置する側(例えば、図2における下方)を意味するものとする。
図1、2に示すように、本発明の一実施形態に係る二重容器1は、レフィル用の内容器10と、内容器10を交換可能に収納する外容器20と、回動部材30とを備えている。なお、図示は省略するが、二重容器1は、外容器20の口部25に着脱可能に装着され、上端開口22(内容器10の開口部12)を覆う蓋体を備えることができる。蓋体は、例えば円筒状の外壁部と、外壁部の上端部を閉塞する天壁部とを備え、外壁部の内周面に、雄ねじ25aと螺合する雌ねじを有する構成とすることができるが、これに限れられるものではない。
内容器10は、軸線Oを中心とする有底筒状の内容物収容部11を備えている。すなわち、内容物収容部11は、その上部に開口部12を形成すると共に、周壁部13及び底壁部14とを有する。周壁部13の外周面上部には、環状の外向き凸部15が設けられている。また、周壁部13の上端部には、径方向外側に延びる円環状のフランジ部16が設けられている。
周壁部13の外周面には、係合突起17が設けられている。本例の係合突起17は円柱状であるが、これに限られず、例えば多角柱状等の他の形状であってもよい。本例では、周壁部13の外周面において、軸線Oの周りで周方向に180°ずれた位置に2つの係合突起17が設けられている。また、本例では、2つの係合突起17が周壁部13の同一の上下方向位置に配置されている。なお、本例では2つの係合突起17が共通の形状であるが、複数の異なる形状の係合突起17を有していてもよい。また、周方向の3箇所以上に係合突起17を設けてもよい。内容器10は、例えば未使用状態での内容物の品質を維持するために、キャップやフィルム等で内容物収容部11の開口部12を閉塞するようにしてもよい。内容器10は、外容器20に対して所定の範囲内で回動可能に構成されている。図2に示す状態で、係合突起17は、回動部材30の内周壁31を貫通し、その先端部が外容器20の内周凹部23aに位置するように配置される。なお、係合突起17は、回動部材30の内周壁31に設けられた切り欠き38、39に配置されている。
外容器20は、図2~7に示すように、内容器10を収納可能な軸線Oを中心とする有底筒状の内容器収納部21を備えている。すなわち、内容器収納部21は、その上部に上端開口22を形成すると共に、側壁部23及び底壁部24とを有する。側壁部23の上部には、外周面に雄ねじ25aを設けた口部25が設けられている。
口部25は、その外径が口部25の下方の側壁部23よりも小さく、その内径は大きくなるよう形成されている。口部25の上端部には、さらに外径が小さい上端筒部26が設けられ、上端筒部26の外周面には、環状の外向き凸部26aが設けられている。
側壁部23の内周面には、係合突起17に係合することにより、外容器20に対する内容器10の回動を抑制可能な縦リブ27が設けられている。縦リブ27は、軸線Oと平行に、直線状に延在する棒状の突起であり、側壁部23の内周面の上部に設けられた環状の内周凹部23aに設けられている。縦リブ27の一方の側面27aの上端部には、軸線O(に直交する平面)に対して斜めに延在する傾斜面28が設けられている。傾斜面28の傾斜方向は、後述する傾斜ガイド面41、42と同一である。また、縦リブ27の他方の側面27bは、軸線Oと平行に、直線状に延在している。縦リブ27の側面27bは、内周凹部23aの下端から上端(側壁部23の上端)まで延在している。本例では、側壁部23の内周面(内周凹部23aの内周面)から径方向内側に突出する2つの縦リブ27が、周方向に間隔をあけて配置されている。より具体的に、2つの縦リブ27は、軸線Oの周りで180°ずれた位置に配置されている。なお、縦リブ27は、周方向の3箇所以上に設けてもよい。
回動部材30は、外容器20における側壁部23の上端部に取り付けられている。また回動部材30は、内容器10及び外容器20に対して、軸線Oの周りで、少なくとも所定の範囲内で回動可能に保持されている。また回動部材30は、外容器20に対して上下動不能に構成されている。
回動部材30は、円環状(リング状)に形成されている。具体的に、回動部材30は、円筒状の内周壁31と、内周壁31の径方向外側(外周側)に位置する円筒状の外周壁33と、内周壁31及び外周壁33の上端部同士を連結する円環状のフランジ部32と、を有する。内周壁31は、口部25及び上端筒部26の径方向内側(内周側)、すなわち縦リブ27及び内周凹部23aよりも径方向内側に配置される。また、内周壁31は、内容器10の周壁部13の径方向外側に配置される。外周壁33は、上端筒部26の径方向外側に配置される。フランジ部32は、上端筒部26の上面に沿って配置される。
内周壁31の内周面上部には、内容器10の外向き凸部15に嵌合する内向き凹部35が設けられている。これにより、内容器10が回動部材30に対して上方に移動し難くなるため、内容器10の意図しない脱落を抑制することができる。
また、外周壁33の内周面には、外向き凸部26aに嵌合する内向き凸部36が設けられている。これにより、外容器20の上端筒部26から回動部材30が上方に抜け出すことを抑制することができる。
内周壁31には、内容器10の係合突起17に対応する被係合部が設けられている。本例では、2つの係合突起17に対応する第1と第2の被係合部が、軸線Oを中心として180°ずれた周方向位置に設けられている。
図2、4、6に示すように、内周壁31には、第1の被係合部を構成する第1傾斜ガイド面41及び係止凹部43が設けられている。第1傾斜ガイド面41及び係止凹部43は、内周壁31を厚さ方向(内周壁31の径方向)に貫通する切り欠き38によって形成されている。
第1傾斜ガイド面41は、軸線Oに垂直な平面に対して斜めに延在している。また、第1傾斜ガイド面41の傾斜角度θ1は全体にわたって一定である。すなわち、第1傾斜ガイド面41は、全体にわたって延在方向に沿って一直線状に延びている。なお、各傾斜ガイド面41、42の「傾斜角度」とは、軸線Oに垂直な平面に対する角度を意味している。
図3、5、7に示すように、内周壁31には、第2の被係合部を構成する第2傾斜ガイド面42及び係止凹部44が設けられている。第2傾斜ガイド面42及び係止凹部44は、内周壁31を厚さ方向に貫通する切り欠き39によって形成されている。
第2傾斜ガイド面42は、軸線Oに垂直な平面に対して斜めに延在しており、その傾斜角度が下部42aと上部42bとで異なっている。すなわち、第2傾斜ガイド面42の下部42aの傾斜角度θ2よりも、第2傾斜ガイド面42の上部42bの傾斜角度θ3は小さくなっている。なお、本例では、第2傾斜ガイド面42の下部42aの傾斜角度θ2が、第1傾斜ガイド面41の傾斜角度θ1と同一であるが、これに限られるものではない。例えば、第2傾斜ガイド面42の下部42aの傾斜角度θ2が、第1傾斜ガイド面41の傾斜角度θ1と異なっていてもよい。また、各傾斜ガイド面41、42は、図示例に限定されず、例えば部分的に又は全体が湾曲していてもよい。
図2、4、6に示すように、係止凹部43は、第1傾斜ガイド面41に対向配置されている。内容器10の係合突起17が係止凹部43に係止されると、回動部材30に対する内容器10の上方移動が抑制される。これにより、(回動部材30が外容器20に対する上方移動を抑制されているため)外容器20に対する内容器10の上方移動が抑制される。また、係止凹部43に内容器10の係合突起17が係止されることにより、回動部材30に対する内容器10の一方側への回転(係合突起17が第1傾斜ガイド面41から離間する方向の回転)が抑制される。
図3、5、7に示すように、係止凹部44は、第2傾斜ガイド面42に対向配置されている。係止凹部44の機能は、係止凹部43と同様である。本例では、内容器10の一方の係合突起17が係止凹部43に係止されると同時に、他方の係合突起17が係止凹部44に係止されるように構成されている。このような構成とすることで、内容器10の意図しない抜け出しをより確実に抑制することができる。また、回動部材30を回動させて内容器10を取り出す際には、一方の係合突起17が係止凹部43から抜け出すと同時に、他方の係合突起17が係止凹部44から抜け出すように構成されている。なお、本例では2つの係止凹部43、44を設けているが、何れか一方のみでもよい。また、係止凹部43、44は必須の構成ではなく、例えば、本例の係止凹部43、44の上方に連なる軸線Oに平行な壁面が、内周壁31の下端まで延びる構成としてもよい。
フランジ部32の下面には、回動部材30を回動させた際に上端筒部26の上面26bに摺動する摺動突起部32aが設けられている。また、外周壁33の外周面は、平面視で多角形(本例では正24角形)となるように形成されている。これにより、外周面が単純な円筒状である場合に比べて、回動部材30を回動させる際に把持し易く、滑り難くなっている。なお、外周壁33の外周面の形状は特に限定されるものではないが、上記の理由から平面視で多角形状とすることが好ましい。
以下に、本実施形態の二重容器1における内容器10の交換方法について説明する。先ず、図1、2に示す状態(装着状態)から、回動部材30を外容器20に対して軸線Oの周りで一方側に回動させると、2つの係合突起17がそれぞれ縦リブ27の側面27bに係合して外容器20に対する内容器10の回動は抑制される。そして、内容器10に対する回動部材30の回動により2つの係合突起17がそれぞれ係止凹部43、44から抜け出すことで、内容器10の上方への移動が可能となる。
さらに回動部材30を回動させると、図4に示すように、一方の係合突起17が第1傾斜ガイド面41に沿って移動を開始し、図5に示すように、他方の係合突起17が第2傾斜ガイド面42の下部42aに沿って移動を開始する。これにより、内容器10は、回動部材30及び外容器20に対して徐々に上方に移動する。回動部材30に対して内容器10が上昇することで、外向き凸部15と内向き凹部35との嵌合が解除されるため、内容器10は上方に移動し易くなる。
そして、回動部材30をさらに回動させると、一方の係合突起17は第1傾斜ガイド面41に沿って一定の割合で上方への移動を続け、同時に、他方の係合突起17は第2傾斜ガイド面42の上部42bに沿って比較的緩やかに上方に移動する。
そして、回動部材30をさらに回動させると、図6に示すように、一方の係合突起17は、第1傾斜ガイド面41の上端を越えて回動部材30の上面30a(フランジ部32の上面)に乗り上げ、支持される。このように一方の係合突起17が回動部材30の上面30aに乗り上げるまで、他方の係合突起17は図7に示すように、第2傾斜ガイド面42の上部42bに沿って移動するとともに縦リブ27の側面27bに係合した状態を維持し、外容器20に対する内容器10の回動を抑制する。なお、本例では一方の係合突起17の全体が、回動部材30の上面30aに乗り上げる構成としているが、これに限られず、係合突起17の少なくとも一部が当該上面30aに乗り上げて支持されていればよい。
ここで、例えば2つの傾斜ガイド面が同一形状である場合には、縦リブ27の側面27bの上端に係合突起17が達するまで内容器10が上昇しても、傾斜ガイド面41、42を係合突起17が乗り越えられず(図8参照)、縦リブ27に対する係合突起17の係合が全て同時に解除される結果、係合突起17が傾斜ガイド面41、42に沿って下方に移動し、内容器10が下降してしまう虞がある(図9参照)。
これに対して、本実施形態では、第2傾斜ガイド面42の上部42bの傾斜角度θ3を第1傾斜ガイド面41の傾斜角度θ1よりも小さく、つまり傾斜を緩やかにすることで、第1傾斜ガイド面41側の係合突起17と縦リブ27との係合が解除された後も、第2傾斜ガイド面42側の係合突起17が縦リブ27に係合するようにしている。そして、本実施形態では、第1傾斜ガイド面41側の係合突起17が回動部材30の上面30aに乗り上げ、内容器10が上昇した状態で回動部材30によって支持されるまで、第2傾斜ガイド面42側の係合突起17が縦リブ27に係合し、外容器20に対する内容器10の回動を抑制し続ける。このように、本実施形態では、第1傾斜ガイド面41側の係合突起17が回動部材30の上面30aに確実に乗り上げるようにすることにより、係合突起17が下方に移動してしまうことを抑制することができる。その結果、本実施形態では、内容器10が上昇した状態を安定的に保持することができる。このようにして内容器10を上昇させた後は、内容器10を上方に引き上げて外容器20から取り出すことができる。なお、本例では、第1傾斜ガイド面41側の係合突起17のみが回動部材30の上面30aに乗り上げた状態となり、その状態では内容器10は外容器20に対して傾くこととなる。
そして、新たな内容器10を外容器20に取り付ける際には、2つの係合突起17を切り欠き38、39の位置に合わせて下方に押し込むだけで、内容器10を外容器20に取り付けることができる。内容器10を押し込んでいくと、内容器10の2つの係合突起17がそれぞれ回動部材30の第1傾斜ガイド面41及び第2傾斜ガイド面42に係合して、内容器10を取り外す場合と逆方向に回動部材30が回動する。図2、3に示す状態、すなわち係止凹部43、44に係合突起17が係止されるまで内容器10を押し込むことで、内容器10の交換が完了する。なお、内容器10を外容器20に取り付ける際には、係止凹部43、44に係合突起17が係止されるように回動部材30を回動させてもよい。なお、本例では縦リブ27の上端部に傾斜面28が設けられているため、内容器10を外容器20に取り付ける際に係合突起17が縦リブ27に接触した場合であっても、傾斜面28を係合突起17が摺動することで、スムーズに内容器10を押し込むことができる。
なお、本例では、内容器10を外容器20に取り付ける際には、外向き凸部15と内向き凹部35とが嵌合することで内容器10の抜け出しを妨げることができる。また、新たな内容器10を取り付ける方法としては、内容器10を押し込まずに、回動部材30の回動操作によって内容器10を下方移動させてもよい。すなわち、内容器収納部21に新たな内容器10を置いた状態で、回動部材30を外容器20に対して他方側に回動させることにより、2つの係合突起17をそれぞれ傾斜ガイド面41、42に沿って下方にスライドさせ、内容器10を図2、3に示す状態まで挿入することも可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る二重容器1は、内容物を収容する有底筒状の内容器10と、内容器10を交換可能に収納する有底筒状の外容器20と、外容器20の上部に軸線周りで回動可能に取付けられた環状の回動部材30とを備え、内容器10の外周面には、複数の係合突起17が異なる周方向位置に設けられており、回動部材30の内周壁31には、複数の係合突起17に対応する複数の傾斜ガイド面41、42が形成されており、外容器20の内周面には、複数の係合突起17にそれぞれ係合して外容器20に対する内容器10の回動を抑制する複数の縦リブ27が設けられており、外容器20に対する回動部材30の一方側への回動操作に伴い、係合突起17が縦リブ27に係合しつつ傾斜ガイド面41、42に沿って移動し、少なくとも1つの係合突起17が回動部材30の上面30aに乗り上げることにより、内容器10が上昇した状態で回動部材30に支持されるように構成されている。このような構成とすることで、回動部材30を一方側に回動させるだけで、内容器10を上方に移動させ、その状態を維持することができる。したがって、内容器10の交換に際し、比較的小さな力で容易に内容器10を取外すことができる。また、使用済みの内容器10を取外した後は、新たな内容器10を外容器20の内容器収納部21に押し込む操作、あるいは回動部材30の回動操作のみで内容器10の取付けが完了するため、容易に新たな内容器10を取付けることができる。このように、本実施形態によれば、内容物を使い切った際などに、容易に内容器10を交換することができる。
また、内容器10を取外すために、内容器10を押圧するための貫通孔や切欠き部を例えば外容器20の底壁部24等に設ける必要もない。したがって、本実施形態によれば、内容器10の交換を容易化すると共に容器の外観設計の自由度を向上することができる。
また、本実施形態に係る二重容器1では、複数の傾斜ガイド面41、42が、第1傾斜ガイド面41と第2傾斜ガイド面42とを有し、第2傾斜ガイド面42における少なくとも一部(上部42b)の傾斜角度θ3が、第1傾斜ガイド面41の傾斜角度θ1と異なるようにしている。このような構成とすることで、第1傾斜ガイド面41に沿って移動する係合突起17と第2傾斜ガイド面42に沿って移動する係合突起17との上昇の割合を変化させることができ、何れか一方の係合突起17を優先的に回動部材30の上面30aに乗り上げさせることができる。具体的に、本例では第2傾斜ガイド面42の上部42bの傾斜角度θ3を第1傾斜ガイド面41の傾斜角度θ1よりも小さくしている。これにより、第1傾斜ガイド面41側の係合突起17が回動部材30の上面30aに乗り上げて支持されるまで、確実に第2傾斜ガイド面42側の係合突起17が縦リブ27に係合して、内容器10の回転を抑制することができる。その結果、内容器10が上昇した状態をより確実に維持することができる。なお、本例では第2傾斜ガイド面42の上部42bの傾斜角度θ3を第1傾斜ガイド面41の傾斜角度θ1よりも大きくしてもよく、その場合には第2傾斜ガイド面42側の係合突起17が回動部材30の上面30aに乗り上げて支持されるまで、第1傾斜ガイド面41側の係合突起17が縦リブ27に係合する。
また、本実施形態に係る二重容器1では、第1傾斜ガイド面41の傾斜角度θ1が全体にわたって一定であり、第2傾斜ガイド面42の下部42aの傾斜角度θ2が、第1傾斜ガイド面41の傾斜角度θ1と同一である。このような構成とすることで、第2傾斜ガイド面42の下部42aに沿って係合突起17が移動している間は、2つの係合突起17が同じ割合で上昇するため、回動部材30の回動操作をより小さな力で行うことができる。その結果、内容器10の取り外し作業がより容易となる。
また、本実施形態に係る二重容器1では、複数の係合突起17が全て同一の形状であり、且つ、内容器10の周方向に均等に配置されている。このような構成とすることで、内容器10を外容器20に取り付ける際に、複数の係合突起17の位置を、特定の傾斜ガイド面41、42の位置に合わせて配置する必要がなくなる。すなわち、外容器20に内容器10を取り付ける際の位置合わせが容易となるため、内容器10の交換をさらに容易に行うことが可能となる。
以下、本発明の他の実施形態について説明する。なお、上述した実施形態と基本的な機能が同一である部分は、図中、同一の符号を付して説明を省略する。
図10~14に示す二重容器2では、回動部材30の上面30aに支持凹部45が設けられている。本例では、複数(本例では2つ)の傾斜ガイド面41、42にそれぞれ対応する2つの支持凹部45が、各傾斜ガイド面41、42の上端に近接する回動部材30の上面30aに設けられている。なお、本実施形態において、支持凹部45は少なくとも1つ設けられていればよい。また、本例では、2つの傾斜ガイド面41、42が同一形状であり、内周壁31の周方向に均等に配置された構成としているが、これに限られず、例えば先の実施形態のように何れかの傾斜ガイド面41、42の一部が異なる傾斜角度となっているようにしてもよい。本例では、2つの傾斜ガイド面41、42が先の実施形態の第1傾斜ガイド面41と同一形状であり、よってその傾斜角度は全体にわたって一定である。
本実施形態では、係合突起17が、上記支持凹部45に係合可能な下向きのフック部17aを有している。本例の係合突起17は、フック部17aと、フック部17aから斜め下方に延びる本体部17bとで構成される。フック部17aは、係合突起17が回動部材30の上面30aに乗り上げた際に、回動部材30の支持凹部45に係合するように構成されている。本例のフック部17aは下向きに突出しており、係合突起17の上部に設けられている。本例では、2つの係合突起17がフック部17aを有する同一形状であり、2つの係合突起17が内容器10の周方向に均等に配置されているが、これに限られず、少なくとも1つの係合突起17がフック部17aを有していれば、係合突起17の形状、数、及び位置は適宜変更可能である。
二重容器2において、内容器10を取り外す際には、図11に示す状態から、回動部材30を外容器20に対して軸線Oの周りで一方側に回動させると、2つの係合突起17の本体部17bがそれぞれ縦リブ27の側面27bに係合して、外容器20に対する内容器10の回動は抑制される。そして、内容器10に対する回動部材30の回動により2つの係合突起17がそれぞれ係止凹部43、44から抜け出すことで、内容器10の上方への移動が可能となる。
さらに回動部材30を回動させると、図12に示すように、2つの係合突起17がそれぞれ傾斜ガイド面41、42に沿って移動を開始し、内容器10は、回動部材30及び外容器20に対して徐々に上方に移動する。この時、本例ではフック部17aが傾斜ガイド面41、42上を摺動する。
そして、回動部材30をさらに回動させると、図13に示すように、2つの係合突起17は傾斜ガイド面41、42に沿って一定の割合で上方への移動を続け、係合突起17のフック部17aが回動部材30の上面30aに乗り上げ、支持凹部45に係合する。係合突起17が傾斜ガイド面41、42に沿って移動する際に、フック部17aが支持凹部45に係合するまで、本体部17bは縦リブ27に係合している。
また、フック部17aが支持凹部45に係合した後、さらに回動部材30を回動させると、図14に示すように、縦リブ27に対する係合突起17の係合が解除されるが、フック部17aは支持凹部45に係合した状態を維持するため、内容器10は外容器20に対して上昇した状態で維持される。なお、フック部17aが支持凹部45に係合している状態で、本例の本体部17bは、傾斜ガイド面41、42の上端部に沿うように配置される。
以上説明したように、本実施形態に係る二重容器2は、少なくとも1つの係合突起17が下向きのフック部17aを有し、係合突起17が回動部材30の上面30aに乗り上げた際に、フック部17aが回動部材30の上面30aに設けられた支持凹部45に係合するように構成されている。このような構成とすることで、外容器20に対して内容器10が上昇した状態を、より安定的に保持することができる。したがって、内容器10の交換がより容易となる。
以上、図示例に基づき説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更することができるものである。例えば、先の実施形態では係合突起17、縦リブ27及び傾斜ガイド面41、42が全て同数(2つ)設けられているが、これに限られず、例えば、縦リブ27、及び/又は傾斜ガイド面41、42の数が、係合突起17の数よりも多くてもよい。
1、2:二重容器
10:内容器
11:内容物収容部
12:開口部
13:周壁部
14:底壁部
15:外向き凸部
16:フランジ部
17:係合突起
17a:フック部
17b:本体部
20:外容器
21:内容器収納部
22:上端開口
23:側壁部
23a:内周凹部
24:底壁部
25:口部
25a:雄ねじ
26:上端筒部
26a:外向き凸部
26b:上端筒部の上面
27:縦リブ(回動抑制リブ)
27a:一方の側面
27b:他方の側面(ガイド面)
28:傾斜面
30:回動部材
31:内周壁
32:フランジ部
32a:摺動突起部
33:外周壁
35:内向き凹部
36:内向き凸部
38、39:切り欠き
41:第1傾斜ガイド面
42:第2傾斜ガイド面
42a:第2傾斜ガイド面の下部
42b:第2傾斜ガイド面の上部
43、44:係止凹部
45:支持凹部
θ1:第1傾斜ガイド面の角度
θ2:第2傾斜ガイド面の下部の角度
θ3:第2傾斜ガイド面の上部の角度
O:軸線(中心軸線)

Claims (6)

  1. 内容物を収容する有底筒状の内容器と、前記内容器を交換可能に収納する有底筒状の外容器と、前記外容器の上部に軸線周りで回動可能に取付けられた環状の回動部材とを備え、
    前記内容器の外周面には、複数の係合突起が異なる周方向位置に設けられており、
    前記回動部材の内周壁には、前記複数の係合突起に対応する複数の傾斜ガイド面が形成されており、
    前記外容器の内周面には、前記複数の係合突起にそれぞれ係合して前記外容器に対する前記内容器の回動を抑制する複数の縦リブが設けられており、
    前記外容器に対する前記回動部材の一方側への回動操作に伴い、前記係合突起が前記縦リブに係合しつつ前記傾斜ガイド面に沿って移動し、少なくとも1つの前記係合突起が前記回動部材の上面に乗り上げることにより、前記内容器が上昇した状態で前記回動部材に支持されるように構成されている、二重容器。
  2. 前記複数の傾斜ガイド面は、第1傾斜ガイド面と第2傾斜ガイド面とを有し、
    前記第2傾斜ガイド面における少なくとも一部の傾斜角度が、前記第1傾斜ガイド面の傾斜角度と異なる、請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記第2傾斜ガイド面の上部の傾斜角度が、前記第2傾斜ガイド面の下部の傾斜角度よりも小さい、請求項2に記載の二重容器。
  4. 前記第1傾斜ガイド面の傾斜角度が全体にわたって一定であり、
    前記第2傾斜ガイド面の下部の傾斜角度が、前記第1傾斜ガイド面の傾斜角度と同一である、請求項3に記載の二重容器。
  5. 少なくとも1つの前記係合突起は、下向きのフック部を有し、
    前記係合突起が前記回動部材の上面に乗り上げた際に、前記フック部が前記回動部材の上面に設けられた支持凹部に係合するように構成されている、請求項1に記載の二重容器。
  6. 前記複数の係合突起は、全て同一の形状であり、且つ、前記内容器の周方向に均等に配置されている、請求項1~5の何れか一項に記載の二重容器。
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