JP7270325B2 - 車両構造 - Google Patents
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Description
車幅方向の左側に配置されている左側ロッカと、車幅方向の右側に配置されている右側ロッカとを備える車両構造であって、
前記左側ロッカと前記右側ロッカとの間に配置されている構造体を備え、
前記構造体は、
前記左側ロッカに沿って延びている左側サイド部と、
前記右側ロッカに沿って延びている右側サイド部と、
前記左側サイド部と前記右側サイド部とをつなぐクロス部とを備え、
前記クロス部は、
前記左側サイド部につなぎ目なく一体化された左端部と、
前記右側サイド部につなぎ目なく一体化された右端部とを備え、
前記左側サイド部と前記右側サイド部と前記クロス部はそれぞれ、内壁部と、前記内壁部の下端から外側に延びる下片部とで構成されており、
前記左側サイド部の前記下片部が前記左側ロッカに接合され、前記左側サイド部の前記内壁部が前記左側ロッカの内方面に間隔を空けて向き合っており、
前記右側サイド部の前記下片部が前記右側ロッカに接合され、前記右側サイド部の前記内壁部が前記右側ロッカの内方面に間隔を空けて向き合っている。
前記構造体の上方で、前記左側ロッカと前記右側ロッカとに架け渡されているフロアパネルを備え、
前記左側ロッカと前記左側サイド部と前記フロアパネルとで囲まれる左側中空閉断面と、
前記右側ロッカと前記右側サイド部と前記フロアパネルとで囲まれる右側中空閉断面とを備える形態が挙げられる。
前記クロス部に組み合わされた補強材を備え、
前記補強材は、
前記クロス部の前記内壁部に接合される上片部と、
前記クロス部の前記下片部に接合される外壁部とを備える形態が挙げられる。
≪全体構成≫
図1は、リヤシートの車両下方にあるフロアパネル9の近傍を含む車両構造1の概略斜視図である。フロアパネル9は、***形状を有する板状部材であって、その上方にリヤシートなどが載置される。本例の車両構造1は、左右のリヤドアパネルの下側に配置される左側ロッカ2と右側ロッカ3とを備える。フロアパネル9は、左側ロッカ2と右側ロッカ3とに架け渡されている。ここで、図1には、ロッカ2,3の一部であるロッカインナパネル20,30のみが図示されている。
ロッカ2,3の説明にあたっては主に図3を参照する。図3において紙面右側にある本例の左側ロッカ2は、車幅方向の左側におけるリヤドアパネルの下側に配置される。図3における紙面左側にある本例の右側ロッカ3は、車幅方向の左側におけるリヤドアパネルの下側に配置される。
構造体4の説明に当たっては主に図2から図4を参照する。本例の構造体4は、図4に示されるように、左側サイド部5と右側サイド部6と前側のクロス部7と後側のクロス部8とが枠状につながった部材である。
左側サイド部5は、内壁部50と下片部51とを備える。内壁部50は車長方向に延びる長尺の板状片である。内壁部50の一方の面は、車幅方向の左側を向いている。内壁部50の他方の面は車幅方向の中央側、即ち右側を向いている。内壁部50の上端には、車幅方向の中央に向かって延びるフランジ50Fが設けられている。図3に示されるように、このフランジ50Fに対してフロアパネル9の下面が接合されている。各部材の接合にはスポット溶接などが用いられる。
クロス部7は、図4に示されるように、車幅方向に左端部7Lと右端部7Rと中間部7Cとに区分される。左端部7Lは、左側サイド部5につなぎ目なく一体化されている。右端部7Rは、右側サイド部6につなぎ目なく一体化されている。中間部7Cは、左端部7Lと右端部7Rとの間に配置される。本例のクロス部7では、左端部7Lと右端部7Rと中間部7Cとがつなぎ目なく一体化されている。
フロアパネル9は、図3に示されるように、左側ロッカ2と右側ロッカ3との間に架け渡されるパネル材である。また、図2に示されるように、フロアパネル9の前端部は、クロス部7と補強材75との間に配置され、クロス部7と補強材75とに接合されている。フロアパネル9の後端部は、クロス部8と補強材85との間に配置され、クロス部8と補強材85とに接合されている。フロアパネル9の上面には、シートを取り付けるためのシートブラケット9b(図1)などが取り付けられている。フロアパネル9の下方には、例えばバッテリや燃料タンクなどが配置される。バッテリや燃料タンクなどは、フロアパネル9の下面に取り付けられるブラケットなどを介して、フロアパネル9に取り付けられても良い。
図1の車両構造1は、図示しないフロント側のフロアパネルと前側クロスメンバ17とをつなぐ連結部材90を備える。連結部材90は、その車幅方向の中央にトンネル部90tを備える。トンネル部90tの空間には、排気ガスが流通される排気管などが配置される。
本例の車両構造1は、サイドメンバ15,16とクロスメンバ17,18とで構成される枠形状を歪ませる応力に強い。その理由は、サイドメンバ15,16の一部とクロスメンバ17,18の一部とを構成する構造体4(図4)がつなぎ目のない枠状の一体構造を有しているからである。歪に強い車両構造1を備える車両に強い衝撃が加わっても、フロアパネル9に搭載されるシートや、バッテリ、燃料タンクなどに損傷が及び難い。
実施形態2を含む以降の実施形態では、構造体4の構成が実施形態1と異なる車両構造1を説明する。実施形態2の構造体4を図5の概略上面図に基づいて説明する。本例の図5、及び後述する図6,7では、図1に示すフロアパネル9及び補強材75,85の図示を省略する。
実施形態3の構造体4を図6の概略上面図に基づいて説明する。本例の構造体4は、左側サイド部5と右側サイド部6と後側のクロス部8とが一体となった概略逆C字形状となっている。前側のクロス部7は、構造体4と別部材となっている。このような構成を備える構造体4であっても、車両構造1を歪み難くできる。
実施形態4の構造体4を図7に基づいて説明する。本例の構造体4では、前側のクロス部7の中間部7Cと後側のクロス部8の中間部8Cとが、その他の構成と別体である。具体的には、本例の構造体4は、第一部品41と第二部品42と第三部品43と第四部品44とで構成されている。第一部品41は、左側サイド部5と、クロス部7の左端部7Lと、クロス部8の左端部8Lとが一体になった部品である。第二部品42は、右側サイド部6と、クロス部7の右端部7Rと、クロス部8の右端部8Rとが一体になった部品である。第三部品43は、前側のクロス部7の中間部7Cによって構成された部品である。第四部品44は、後側のクロス部8の中間部8Cによって構成された部品である。
15 左側サイドメンバ、16 右側サイドメンバ
17 前側クロスメンバ、18 後側クロスメンバ
2 左側ロッカ
20 ロッカインナパネル、21 ロッカアウタパネル、20s 内方面
3 右側ロッカ
30 ロッカインナパネル、31 ロッカアウタパネル、30s 内方面
4 構造体
4B 後側中空閉断面、4F 前側中空閉断面
4L 左側中空閉断面、4R 右側中空閉断面
41 第一部品、42 第二部品、43 第三部品、44 第四部品
5 左側サイド部
50 内壁部、50F フランジ、51 下片部
6 右側サイド部
60 内壁部、60F フランジ、61 下片部
7 クロス部
7C 中間部、7L 左端部、7R 右端部
70 内壁部、70F フランジ、71 下片部
75 補強材、76 外壁部、77 上片部
8 クロス部
8C 中間部、8L 左端部、8R 右端部
80 内壁部、80F フランジ、81 下片部
85 補強材、86 外壁部、87 上片部
9 フロアパネル
9b シートブラケット
90 連結部材、90t トンネル部
Claims (2)
- 車幅方向の左側に配置されている左側ロッカと、車幅方向の右側に配置されている右側ロッカとを備える車両構造であって、
前記左側ロッカと前記右側ロッカとの間に配置されている構造体を備え、
前記構造体は、
前記左側ロッカに沿って延びている左側サイド部と、
前記右側ロッカに沿って延びている右側サイド部と、
前記左側サイド部と前記右側サイド部とをつなぐクロス部とを備え、
前記クロス部は、
前記左側サイド部につなぎ目なく一体化された左端部と、
前記右側サイド部につなぎ目なく一体化された右端部とを備え、
前記左側サイド部と前記右側サイド部と前記クロス部はそれぞれ、内壁部と、前記内壁部の下端から外側に延びる下片部とで構成されており、
前記左側サイド部の前記下片部が前記左側ロッカに接合され、前記左側サイド部の前記内壁部が前記左側ロッカの内方面に間隔を空けて向き合っており、
前記右側サイド部の前記下片部が前記右側ロッカに接合され、前記右側サイド部の前記内壁部が前記右側ロッカの内方面に間隔を空けて向き合っており、
さらに、前記構造体の上方で、前記左側ロッカと前記右側ロッカとに架け渡されているフロアパネルを備え、
前記左側ロッカと前記左側サイド部と前記フロアパネルとで囲まれる左側中空閉断面と、
前記右側ロッカと前記右側サイド部と前記フロアパネルとで囲まれる右側中空閉断面とを備える、
車両構造。 - 前記クロス部に組み合わされた補強材を備え、
前記補強材は、
前記クロス部の前記内壁部に接合される上片部と、
前記クロス部の前記下片部に接合される外壁部とを備える請求項1に記載の車両構造。
Priority Applications (1)
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JP2021027544A JP7270325B2 (ja) | 2021-02-24 | 2021-02-24 | 車両構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021027544A JP7270325B2 (ja) | 2021-02-24 | 2021-02-24 | 車両構造 |
Publications (2)
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JP2022129019A JP2022129019A (ja) | 2022-09-05 |
JP7270325B2 true JP7270325B2 (ja) | 2023-05-10 |
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Family Applications (1)
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JP2021027544A Active JP7270325B2 (ja) | 2021-02-24 | 2021-02-24 | 車両構造 |
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Citations (1)
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JPH038542Y2 (ja) * | 1985-09-06 | 1991-03-01 |
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2021
- 2021-02-24 JP JP2021027544A patent/JP7270325B2/ja active Active
Patent Citations (1)
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JP2013028191A (ja) | 2011-07-26 | 2013-02-07 | Toyota Motor Corp | 自動車の電池保護構造 |
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