JP7262344B2 - ボトル缶 - Google Patents

ボトル缶 Download PDF

Info

Publication number
JP7262344B2
JP7262344B2 JP2019155932A JP2019155932A JP7262344B2 JP 7262344 B2 JP7262344 B2 JP 7262344B2 JP 2019155932 A JP2019155932 A JP 2019155932A JP 2019155932 A JP2019155932 A JP 2019155932A JP 7262344 B2 JP7262344 B2 JP 7262344B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
cap
bottle
bulging
enlarged diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019155932A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019199307A5 (ja
JP2019199307A (ja
Inventor
英泰 武藤
元彦 鎌田
Original Assignee
アルテミラ製缶株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アルテミラ製缶株式会社 filed Critical アルテミラ製缶株式会社
Priority to JP2019155932A priority Critical patent/JP7262344B2/ja
Publication of JP2019199307A publication Critical patent/JP2019199307A/ja
Publication of JP2019199307A5 publication Critical patent/JP2019199307A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7262344B2 publication Critical patent/JP7262344B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Description

本発明は、缶軸を中心とする有底筒状の缶本体の上端部に、雄ネジ部と膨出部とを備えてキャップが取り付けられる円筒状のキャップ取付部が形成された金属製のボトル缶に関するものである。
このようなボトル缶として、例えば特許文献1には、筒状の胴部と、該胴部の上部に、缶軸に対して傾斜しかつ上方に向かって縮径した肩部と、該肩部の上部に、上方に向かって延びる筒状の口部(キャップ取付部)とからなり、該口部は、肩部の上端に接続する基部と、該基部に接続するスカート谷部と、該スカート谷部に接続するスカート部(膨出部)と、該スカート部に接続するネジ部(雄ネジ部)とを有するアルミニウム等の金属製のものが記載されている。ここで、この特許文献1の図1では、雄ネジ部の終端(下端)は缶軸方向において膨出部の中にまで到達している。
こうしたボトル缶は、内部に飲料等が充填された後、キャップ取付部に同じくアルミニウム等の金属製のキャップが被せられ、ブロックにより缶軸方向に荷重がかけられることによってキャップが絞り加工されるとともに、スレッドローラーによって缶軸に垂直な方向に向けて内周側にキャップに荷重がかけられることにより上記雄ネジ部に倣うように雌ネジ部が成形され、さらにスカートローラーによってキャップ下端の開放端部が内周側に押圧されることにより膨出部下側の縮径部に巻き締められて封止される。
特開2016-196332号公報
ところで、近年このようなボトル缶では、その缶本体を形成する金属材料の省資源化や材料製造の際の省エネルギー化のために缶本体の軽量化が求められており、例えば1缶当たり1g軽量化できただけでも、膨大な数が市場に流通するボトル缶では大幅な省資源化や省エネルギー化、あるいは缶本体のコスト削減を図ることができる。ここで、このような缶本体の軽量化を図るには、缶本体に成形される金属板の元板厚を薄くすることによって胴部や肩部、キャップ取付部を薄肉化することが考えられる。
しかしながら、そのような薄肉化したボトル缶において、特許文献1に記載されているように雄ネジ部の終端が膨出部に到達していると、膨出部が下方に向かって膨らむ拡径部の缶軸方向の長さが周方向に不均一となり、この雄ネジ部の終端近傍では拡径部が短くなって、拡径部の缶軸に沿った断面が該缶軸に対してなす傾斜角度が大きくなるため、缶軸方向の座屈強度を確保することができなくなって、キャッピングの際にキャップを絞り加工したときにキャップ取付部に局所的な座屈を生じるおそれがある。
このような局所的な座屈が生じると、この座屈が生じた部分が起点となってスカートローラーによってキャップの開放端部を膨出部の縮径部に巻き締めする際の押圧力に抗しきれずに、雄ネジ部に変形を生じてしまう。そして、このように雄ネジ部が変形すると、一旦キャップをキャップ取付部から取り外した後に再び雄ネジ部にねじ込んで取り付ける際の回転トルク(リシールトルク)が増大したり、場合によってはキャップを取り付けることができなくなってリシールできなくなったりすることがある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、薄肉化したボトル缶であっても、キャップ取付部の缶軸方向の座屈強度を確保することができて、リシールトルクが増大したり、リシールできなくなったりするのを防ぐことが可能なボトル缶を提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、缶軸を中心とする有底筒状の缶本体の上端部に、キャップが取り付けられる円筒状のキャップ取付部が形成された金属製のボトル缶であって、上記キャップ取付部は、上端側に雄ネジ部を備えるとともに、下端側には下方に向かうに従い外周側に膨らんだ後に縮径して上記キャップの下端の開放端部が巻き締められる膨出部を備え、上記膨出部は、上記缶軸に沿った断面が該缶軸回りの全周に亙って同一で、上記雄ネジ部と上記缶軸方向に分けられており、上記膨出部は、上記缶軸に沿った断面において直線状に下方に向かうに従い外周側に膨らむ拡径部を上端側に備えるとともに、下端側には上記缶軸に沿った断面において直線状に下方に向かうに従い縮径する縮径部を備え、上記拡径部の上記缶軸に対する傾斜角は3°~30°とされ、上記縮径部の上記缶軸に対する傾斜角が40°~50°とされ、上記雄ネジ部の下端は、上記膨出部に達することはなく、上記拡径部の上記缶軸方向の長さが上記缶軸回りの全周に亙って均一であるとともに、この拡径部が上記缶軸に沿った断面で上記缶軸に対してなす上記傾斜角も上記缶軸回りの全周に亙って一定であることを特徴とする。
このように構成されたボトル缶においては、キャップ取付部の雄ネジ部が膨出部に到達することなく膨出部と缶軸方向に分けられており、膨出部は缶軸に沿った断面が缶軸回りの全周に亙って同一であって、膨出部の下方に向かって膨らむ拡径部の缶軸方向の長さは均一であり、缶軸に沿った断面で拡径部が缶軸に対してなす傾斜角度も一定である。このため、膨出部の缶軸方向の座屈強度も缶軸回りの全周に亙って均一とすることができて、キャッピングの際の絞り加工の荷重によってキャップ取付部に局所的な座屈が生じるのを防ぐことができる。
従って、スカートローラーによって押圧してキャップの開放端部を膨出部の縮径部に巻き締めする際に、このような局所的な座屈を起点として雄ネジ部に変形が生じるのも防ぐことができる。このため、このような雄ネジ部の変形によって一旦取り外したキャップをリシールできなくなるような事態が生じたりするのは勿論、リシールトルクが増大したりするのも防ぐことができ、リシール性を損なうことなく確実にボトル缶を薄肉化することが可能となる。
また、本発明では、上記膨出部は、上記缶軸に沿った断面において直線状に下方に向かうに従い外周側に膨らむ拡径部を上端側に備えている。このような角度範囲であれば、膨出部の座屈強度が一層向上する。なお、この拡径部の缶軸Cに対する傾斜角は5°~15°であることがより好ましい。
さらに、本発明では、上記膨出部の下端側に、缶軸に沿った断面において直線状に下方に向かうに従い縮径する縮径部を備えており、この縮径部の缶軸に対する傾斜角は40°~50°とされている。このような角度範囲であれば、キャップの開放端部を裾巻きするのに適している。
以上説明したように、本発明によれば、ボトル缶の薄肉化を図っても、キャッピングの際にキャップ取付部に局所的な座屈が生じるのを防ぐことができ、キャップの開放端部の巻締めによって雄ネジ部が変形するのを防止して、キャップのリシールトルクが増大したり、キャップがリシール不能となったりするのを防ぐことができる。
本発明の実施形態を説明する上での第1の参考例を示す側面図である。 図1に示す参考例のキャップ取付部の断面図である。 本発明の第2の参考例のキャップ取付部を示す側面図である。 図3に示す参考例のキャップ取付部の断面図である。 本発明の第3の参考例を示す一部破断側面図である。 本発明の第4の参考例のキャップ取付部を示す側面図である。
図1および図2は、本発明の一実施形態を説明する上での第1の参考例を示すものである。本参考例のボトル缶において、その缶本体1は、底部2と、この底部2と一体に形成されて底部2の外周縁から上端側(図1および図2において上側)に延びる外周部3とを備えた缶軸Cを中心とする概略多段の有底円筒状をなしている。底部2には、缶軸C方向の内側(缶本体1の上端側)に凹む断面略円弧状のドーム部2aが中央に形成されるとともに、このドーム部2aの外周には缶軸C方向の外側(缶本体1の下端側)に突出する環状凸部2bが缶軸C回りの周方向に連続して形成されている(図5参照。)。
また、外周部3には底部2から缶本体1の上端側の開口部4に向けて順に、缶軸Cを中心とした円筒状の胴部5と、上端側に向かうに従い一定の傾斜で漸次縮径する円錐台面状の肩部6と、この肩部6からさらに上端側に向かって延びる筒状の首部7と、キャップ取付部8とが形成されている。このキャップ取付部8は、缶本体1を封止するキャップの雌ネジ部にねじ込まれる雄ネジ部9を上端側に備えるとともに、この雄ネジ部9よりも下端側には下方に向かうに従い外周側に膨らんだ後に縮径して上記キャップの下端の開放端部が巻き締められる膨出部10を備えている。なお、キャップ取付部8の最上端部はカール部8aとされている。
ここで、缶本体1の底部2の下端縁(環状凸部2bの下端縁)から外周部3の上端(カール部8aの上端縁)までの缶高さは、内容物の容量が310ml用のボトル缶の缶本体1では131.6mm~133.6mm、内容物の容量が410ml用のボトル缶の缶本体1では163.0mm~165.0mmとされる。また、缶本体1の外周部3における胴部5の直径は、ともに64.24mm~68.24mmとされる。
このようなボトル缶を製造するには、まずカッピングプレス機によるカッピングプレス工程において、金属板を円板状に打ち抜いて絞り加工を施すことにより深さの浅いカップ状素材を製造する。このカッピングプレス工程においてカップ状素材に成形される金属板は、310ml用のボトル缶の缶本体1では元板厚が0.260mm~0.310mm、410ml用のボトル缶の缶本体1では元板厚が0.310mm~0.365mmのアルミニウム板またはJIS H 4000におけるA3004あるいはA3104のアルミニウム合金板であって、205℃×20分ベーキング後の0.2%耐力が235N/mm~265N/mmの範囲のものが例えば用いられる。
次に、このカップ状素材にDIプレス機によるDIプレス工程において再絞りおよびしごき加工を施して缶軸C方向に延伸することにより、外周部に上記缶軸Cを中心とした円筒部が形成されるとともに、底部には缶本体1と同様のドーム部2aと環状凸部2bが形成された有底円筒体を成形する。この有底円筒体および缶本体1の底部2の厚さは、カッピングプレス工程においてカップ状素材に成形される金属板の元板厚と略等しい。
また、この有底円筒体の上記円筒部は、その外径(直径)が缶本体1の胴部5の外径と略等しい一定外径とされる。さらに、この円筒部の底部側の部分は厚さ(肉厚)が薄くされた薄肉部であるウォール部とされるとともに、底部とは反対の上端側の部分は、ウォール部よりも厚さが厚くされた厚肉部であるフランジ部とされている。ここで、このような厚さの異なるウォール部とフランジ部とを円筒部に形成するには、上述のようにDIプレス機において複数のしごきダイスとの間でしごき加工を行うパンチの外表面のフランジ部と対応する位置に、肉厚の差を考慮した深さの凹部を形成しておけばよい。
また、このような有底円筒体においては、円筒部のウォール部のうち最薄部の厚さが0.100mm~0.130mmの範囲とされるとともに、円筒部のうち最も厚肉となるフランジ部の厚さが0.160mm~0.210mmとされる。さらに、このフランジ部とウォール部のうち最薄部との間の段差は0.090mm以下となるようにされ、0.070mm以下とされるのが望ましく、ただし0.045mm以上であることが望ましい。
このように成形された有底円筒体は、トリマーによるトリミング工程において円筒部の上端縁が所定のトリム代で切断されて高さが揃えられてから、第1の洗浄工程において洗浄、乾燥され、次に塗装工程において内外面に塗装が施されて焼き付けられる。さらに、塗装が施された有底円筒体は、ボトルネッカーによるボトルネック成形工程において、円筒部のうちフランジ部の範囲が縮径されて上記肩部6と首部7が成形される。
次いで、首部7の上端側が拡径されて上記膨出部10が形成されるとともに、この膨出部10よりも上端側にはスレッディング加工によって上記雄ネジ部9が形成され、雄ネジ部9よりも上端側部分が外周側に折り返されてカールされてからスロットル加工によって潰されて上記カール部8aとされることにより、キャップ取付部8が成形される。
ここで、雄ネジ部9は、カール部8a側から平面視に時計回り方向に向かうに従い下端側に向かって捩れつつネジ山が不完全ネジ部において徐々に外周側に突出し、ネジ始まり部においてネジ山の左右の斜面が対称なネジとして有効に機能する完全ネジ部となる。さらに、雄ネジ部9は、この完全ネジ部においてネジ山が有効ネジ巻き数1巻以上(本実施形態では2.2巻)周回したところで内周側に徐々に後退して再び不完全ネジ部となる。このような雄ネジ部9の完全ネジ部におけるネジ谷の底からネジ山の頂点までのネジ高さは、例えば雄ネジ部9において最も外径の大きなネジ山のネジ谷部からネジ高さの50%以上とされる。
また、この第1の参考例では、上記膨出部10は、缶軸Cに沿った断面において凸曲線を描きつつ下方に向かうに従い外周側に膨らむ拡径部10aを上端側に備えるとともに、下端側にはこの拡径部10aの断面がなす凸曲線に滑らかに連なる断面凸曲線状をなして下方に向かうに従い縮径する縮径部10bを備えている。縮径部10bの断面がなす凸曲線は拡径部10aがなす凸曲線よりも曲率半径が小さく、この縮径部10bに上記キャップの開放端部が巻き締められる。そして、このような第1の参考例に対して、本発明の一実施形態では、拡径部10aは、缶軸Cに沿った断面において直線状に下方に向かうに従い外周側に膨らんでおり、その缶軸Cに対する傾斜角は3°~30°とされていて、5°~15°がより好ましい。このような角度範囲であれば、膨出部10の座屈強度が一層向上する。また、縮径部10bも、缶軸Cに沿った断面において直線状に下方に向かうに従い縮径しており、その缶軸Cに対する傾斜角は40°~50°とされている。このような角度範囲であれば、キャップの開放端部を裾巻きするのに適している。なお、この膨出部10における拡径部10aと縮径部10bとの境界、すなわち膨出部10の最大外径の位置における該膨出部10の缶軸Cに対する径方向の厚さtは、上述のような元板厚が薄肉化された金属板から成形されるボトル缶においては0.165mm~0.220mmの範囲とされる。
そして、上記構成のボトル缶では、こうして成形された缶本体1の上記キャップ取付部8において、膨出部10は、缶軸Cに沿った断面が缶軸C回りの全周に亙って同一で、雄ネジ部9と缶軸C方向に分けられている。すなわち、雄ネジ部9の終端(下端)は、膨出部10に達することはなく、本実施形態では図1に示すように雄ネジ部9の上記終端におけるネジ山およびネジ谷と膨出部10の拡径部10aとの間には缶軸C方向に間隔があけられている。
このように構成されたボトル缶においては、キャップ取付部8の雄ネジ部9が膨出部10に達することなく膨出部10と缶軸C方向に分けられており、膨出部10は缶軸Cに沿った断面が缶軸C回りの全周に亙って同一であるので、膨出部10の下方に向かって膨らむ拡径部10aの缶軸C方向の長さも全周に亙って均一であるとともに、この拡径部10aが缶軸Cに沿った断面で缶軸Cに対してなす傾斜角度も一定であり、従って膨出部10の缶軸C方向の座屈強度も缶軸C回りの全周に亙って均一とすることができる。
このため、拡径部10aの長さや傾斜角度、座屈強度の不均一により、キャッピングの際の絞り加工の荷重によってキャップ取付部8に局所的な座屈が生じるのを防ぐことができ、スカートローラーによって押圧してキャップの開放端部を膨出部10の縮径部10bに巻き締めする際に、このような局所的な座屈を起点として雄ネジ部9に変形が生じるのを防ぐことができる。従って、上述のようにボトル缶の缶本体1を薄肉化しても、このような雄ネジ部9の変形によって一旦取り外したキャップをリシールできなくなるような事態が生じたり、リシールトルクが増大したりするのを防ぐことができ、確実にキャップをリシールすることが可能となる。
また、本実施形態では、上述のように雄ネジ部9の終端におけるネジ山およびネジ谷と膨出部10の拡径部10aとの間に缶軸C方向に間隔があけられており、これにより一層確実に雄ネジ部9が膨出部10に到達して食い込むのを防ぐことができる。ただし本発明の参考例では、このように雄ネジ部9が膨出部10に食い込むことがなければ、雄ネジ部9の終端におけるネジ山およびネジ谷と膨出部10の拡径部10aとは接していてもよい。
次に、図3および図4は、本発明の実施形態に対する第2の参考例を示すものであり、図1および図2に示した第1の参考例と共通する部分には同一の符号を配して説明を省略する。この第2の参考例においては、キャップ取付部8の雄ネジ部9と膨出部10との間に、キャップ取付部8の内周側に凹む凹部11が缶軸C回りの全周に亙って形成されていることを特徴とする。
参考例における凹部11は、缶軸C方向において雄ネジ部9の終端から僅かに下端側に間隔をあけた位置から缶軸Cに沿った断面において凹曲線を描きつつ内周側に凹み始め、最も凹んだ位置を経た後に外周側に切れ上がって膨出部10の拡径部10aに交差している。この凹部11が缶軸Cに沿った断面においてなす凹曲線の曲率半径は、本参考例では拡径部10aの断面がなす凸曲線の曲率半径よりも大きくされている。
このように構成された第2の参考例では、この凹部11によって雄ネジ部9と膨出部10とをさらに確実に缶軸C方向に分けることができ、雄ネジ部9が膨出部10に到達して食い込むのを防ぐことができる。また、こうして内周側に凹む凹部11が全周に亙って形成されることにより、キャップ取付部8の缶軸C方向への荷重に対する座屈強度を一層向上させることができる。
さらに、図5および図6は、それぞれ本発明の実施形態に対する第3、第4の参考例を示すものであって、図1から図4に示した第1、第2の参考例と共通する部分にはやはり同一の符号を配して説明を省略する。これら第3、第4の参考例においては、上記第1、第2の参考例における雄ネジ部9の有効ネジ巻き数が2.2巻きであったのに対し、雄ネジ部9の有効ネジ巻き数が1.0巻き~1.7巻きの範囲(例えば1.5巻き)とされていることを特徴とする。なお、図5に示す第3の参考例では凹部11がなく、図6に示す第4の参考例では雄ネジ部9と膨出部10との間に凹部11が形成されている。
このような第3、第4の参考例では、有効ネジ巻き数が少ないので、雄ネジ部9の缶軸C方向の長さを短くすることができる。従って、キャップ取付部8や、このキャップ取付部8に取り付けられるキャップの缶軸C方向の長さも短くすることができるので、缶本体1の薄肉化と併せて、雄ネジ部9と膨出部10とを缶軸C方向に分けても、確実にボトル缶やキャップ付きボトル缶の軽量化を促すことが可能となる。
1 缶本体
2 底部
3 外周部
4 開口部
5 胴部
6 肩部
7 首部
8 キャップ取付部
8a カール部
9 雄ネジ部
10 膨出部
10a 拡径部
10b 縮径部
C 缶軸

Claims (3)

  1. 缶軸を中心とする有底筒状の缶本体の上端部に、キャップが取り付けられる円筒状のキャップ取付部が形成された金属製のボトル缶であって、
    上記キャップ取付部は、上端側に雄ネジ部を備えるとともに、下端側には下方に向かうに従い外周側に膨らんだ後に縮径して上記キャップの下端の開放端部が巻き締められる膨出部を備え、
    上記膨出部は、上記缶軸に沿った断面が該缶軸回りの全周に亙って同一で、上記雄ネジ部と上記缶軸方向に分けられており、
    上記膨出部は、上記缶軸に沿った断面において直線状に下方に向かうに従い外周側に膨らむ拡径部を上端側に備えるとともに、下端側には上記缶軸に沿った断面において直線状に下方に向かうに従い縮径する縮径部を備え、
    上記拡径部の上記缶軸に対する傾斜角は3°~30°とされ、上記縮径部の上記缶軸に対する傾斜角が40°~50°とされ、
    上記雄ネジ部の下端は、上記膨出部に達することはなく、
    上記拡径部の上記缶軸方向の長さが上記缶軸回りの全周に亙って均一であるとともに、この拡径部が上記缶軸に沿った断面で上記缶軸に対してなす上記傾斜角も上記缶軸回りの全周に亙って一定であることを特徴とするボトル缶。
  2. 上記拡径部の上記缶軸に対する傾斜角が5°~15°とされていることを特徴とする請求項1に記載のボトル缶。
  3. 上記膨出部における上記拡径部と上記縮径部との境界における該膨出部の上記缶軸に対する径方向の厚さが、0.165mm~0.220mmの範囲とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボトル缶。
JP2019155932A 2019-08-28 2019-08-28 ボトル缶 Active JP7262344B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019155932A JP7262344B2 (ja) 2019-08-28 2019-08-28 ボトル缶

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019155932A JP7262344B2 (ja) 2019-08-28 2019-08-28 ボトル缶

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017059127A Division JP2018162071A (ja) 2017-03-24 2017-03-24 ボトル缶

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019199307A JP2019199307A (ja) 2019-11-21
JP2019199307A5 JP2019199307A5 (ja) 2020-01-09
JP7262344B2 true JP7262344B2 (ja) 2023-04-21

Family

ID=68611234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019155932A Active JP7262344B2 (ja) 2019-08-28 2019-08-28 ボトル缶

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7262344B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003191014A (ja) 2001-12-26 2003-07-08 Mitsubishi Materials Corp ボトル缶の製造方法及びボトル缶の製造装置
JP2003221039A (ja) 2002-01-30 2003-08-05 Takeuchi Press Ind Co Ltd 金属容器及び金属容器の製造方法
JP2007297140A (ja) 1994-11-22 2007-11-15 Alcoa Inc ねじ付きアルミニウム缶およびその製造方法
JP2013107093A (ja) 2011-11-18 2013-06-06 Daiwa Can Co Ltd ボトル型缶の製造方法およびボトル型缶
US20130220964A1 (en) 2012-02-17 2013-08-29 The Coca-Cola Company Metal beverage container with improved finish geometry

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4301667B2 (ja) * 1999-12-14 2009-07-22 大和製罐株式会社 金属容器およびその製造方法
JP4137552B2 (ja) * 2002-08-09 2008-08-20 ユニバーサル製缶株式会社 ねじ成形装置及びボトル缶体の製造方法
JP4131808B2 (ja) * 2002-08-09 2008-08-13 ユニバーサル製缶株式会社 ボトル缶体のねじ成形装置及びボトル缶体の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007297140A (ja) 1994-11-22 2007-11-15 Alcoa Inc ねじ付きアルミニウム缶およびその製造方法
JP2003191014A (ja) 2001-12-26 2003-07-08 Mitsubishi Materials Corp ボトル缶の製造方法及びボトル缶の製造装置
JP2003221039A (ja) 2002-01-30 2003-08-05 Takeuchi Press Ind Co Ltd 金属容器及び金属容器の製造方法
JP2013107093A (ja) 2011-11-18 2013-06-06 Daiwa Can Co Ltd ボトル型缶の製造方法およびボトル型缶
US20130220964A1 (en) 2012-02-17 2013-08-29 The Coca-Cola Company Metal beverage container with improved finish geometry

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019199307A (ja) 2019-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018211993A1 (ja) ボトル缶、キャップ付きボトル缶、及びボトル缶の製造方法
TWI801521B (zh) 具備瓶蓋之瓶型罐及其製造裝置
KR20020070445A (ko) 나사가 부착된 금속용기
WO2017187899A1 (ja) 缶体及び缶体口部のカール部形成方法
JP6877943B2 (ja) ボトル缶の製造方法
JP6817106B2 (ja) ボトル型缶
JP7262344B2 (ja) ボトル缶
JP7206046B2 (ja) ボトル缶およびボトル缶の製造方法
JP6478438B2 (ja) ボトル缶
JP2022177092A (ja) ボトル缶体、キャップ付きボトル缶体、ボトル缶体のキャッピング方法
JP7220983B2 (ja) ボトル缶、キャップ付きボトル缶
JP2018162071A (ja) ボトル缶
JP2018184188A (ja) ボトル缶及びキャップ付きボトル缶
JP7103102B2 (ja) ボトル缶、キャップ付きボトル缶、及びボトル缶の製造方法
JP7072380B2 (ja) ボトル缶の製造方法
WO2019039184A1 (ja) ボトル缶及びキャップ付きボトル缶
JP2018154407A (ja) ボトル缶の製造方法
JP2019111554A (ja) ボトル缶の製造方法
JP7293715B2 (ja) ボトル缶の製造方法
JP7069275B2 (ja) ボトル缶の製造方法
US20220055785A1 (en) Bottle can, manufacturing method of bottle can, and design method of bottle can
JP2018104096A (ja) ボトル缶およびキャップ付きボトル缶
JP2018103254A (ja) ボトル缶、キャップ付きボトル缶およびその製造方法
JP6496868B1 (ja) ボトル缶の製造方法
JP7484148B2 (ja) ボトル缶及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191101

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201201

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210126

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211020

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20211020

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20211029

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20211102

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20211210

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20211214

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20220906

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20221011

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20221011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221212

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20230214

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20230314

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20230314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7262344

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150