JP7261996B2 - 放送受信方法及び放送受信装置 - Google Patents

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Description

本開示は、放送受信方法及び放送受信装置に関する。
衛星放送において、超高精細な映像技術を活用した実用放送(いわゆる4K・8K実用放送)が開始されており、地上放送においても同様に高度化に向けた検討がなされている。このような高度化された地上放送において用いられる技術方式の一つとして、LDM(Layered Division Multiplexing)方式が検討されている(例えば、特許文献1など参照)。LDM方式においては、例えば、現行のISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting for Terrestrial Television Broadcasting)方式の地上デジタル放送信号(以下、「2K放送信号」ともいう。)、及び、次世代の4K放送信号が、それぞれ、高電力階層及び低電力階層として同一周波数帯にて階層分割多重される。LDM方式を用いることで、既存の受信機では現行の2K放送を受信でき、4K放送対応の新規受信機では、2K放送及び4K放送を選択的に視聴することが可能となる。
特表2018-503997号公報
LDM方式を用いた放送信号(以下、「LDM信号」ともいう。)を4K放送対応の新規受信機において受信する場合、LDM信号に含まれる2K放送を受信し、LDM信号から2K放送信号を除去することで4K放送信号を取得できる。ここで、受信した4K放送信号の信号対雑音比(言い換えると、搬送波対雑音比)が所定の閾値以上である場合に4K放送を受信可能となる。このように、4K放送を受信可能か否かを判定するためには、4K放送信号を一旦復号する必要がある。つまり、4K放送が受信不可能であっても、4K放送信号を復号するための回路を動作させる必要がある。このため、受信機における消費電力が既存の受信機より大幅に増加する。
そこで、本開示は、消費電力を抑制しつつ、LDM信号の低電力階層に含まれる放送の受信可否を判定できる放送受信方法及び放送受信装置を提供する。
本開示の一態様に係る放送受信方法は、第一変調方式で変調された第一デジタル放送信号及び第二変調方式で変調された第二デジタル放送信号が、それぞれ、高電力階層及び低電力階層としてLDM方式にて階層分割多重されて伝送されるデジタル放送信号を放送受信装置が受信する放送受信方法であって、前記第一デジタル放送信号を受信し、前記第一デジタル放送信号から前記第二デジタル放送信号の送出を告知する送出情報を抽出する抽出ステップと、前記第一デジタル放送信号の信号対雑音比を取得する取得ステップと、前記送出情報に含まれる、前記高電力階層と前記低電力階層との信号レベルの比を示すインジェクションレベル情報と、前記第一デジタル放送信号の信号対雑音比と、に基づいて、前記第二デジタル放送信号を受信可能か否かを判定する判定ステップと、を含む。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示に係る放送受信方法及び放送受信装置は、消費電力を抑制しつつ、LDM信号の低電力階層に含まれる放送の受信可否を判定できる。
図1は、実施の形態に係る放送受信装置及びテレビジョン受像機の機能構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態に係る第一デジタル放送信号及び第二デジタル放送信号の信号レベルと周波数との関係を示すグラフである。 図3は、実施の形態に係るインジェクションレベル情報の未定義ビットへの割り当ての一例を示す表である。 図4は、実施の形態に係る放送受信方法の一例を示すフローチャートである。 図5は、実施の形態の変形例1に係る放送受信方法の一例を示すフローチャートである。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
(実施の形態)
[構成]
まず、実施の形態1に係る放送受信装置及びテレビジョン受像機の構成について図面を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る放送受信装置12及びテレビジョン受像機10の機能構成を示すブロック図である。
テレビジョン受像機10は、放送信号を受信して、当該放送信号に対応する映像を表示する装置である。テレビジョン受像機10は、図1に示されるように、放送受信装置12と、放送受信装置12から出力された映像信号に対応する映像を表示する映像表示部62とを備える。映像表示部62は、例えば、液晶表示パネル、有機EL表示パネルなどの表示パネルである。本実施の形態では、テレビジョン受像機10は、放送受信装置12から出力された音声信号に対応する音声を出力する音声出力部60をさらに備える。音声出力部60は、例えば、スピーカなどである。音声出力部60は、音声信号を増幅するアンプを備えてもよい。
放送受信装置12は、第一変調方式で変調された第一デジタル放送信号及び第二変調方式で変調された第二デジタル放送信号が、それぞれ、高電力階層及び低電力階層としてLDM方式にて階層分割多重されて伝送されるデジタル放送信号を受信する装置である。第一デジタル放送信号及び第二デジタル放送信号は、特に限定されない。第一デジタル放送信号は、例えば、現行のISDB-T方式の地上デジタル放送信号(以下、「2K放送信号」ともいう。)である。第二デジタル放送信号は、例えば、4Kと呼ばれる次世代の超高精細な画質を有するテレビ放送の信号(以下、「4K放送信号」ともいう。)である。第一デジタル放送信号の変調方式である第一変調方式及び第二デジタル放送信号の変調方式である第二変調方式は、特に限定されない。例えば、第一変調方式及び第二変調方式として、それぞれ、64QAM(3/4)方式及び1024QAM(11/16)方式、(()内は符号化率)を用いることができる。
第一デジタル放送信号及び第二デジタル放送信号について図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態に係る第一デジタル放送信号及び第二デジタル放送信号の信号レベルと周波数との関係を示すグラフである。図2には、第一デジタル放送信号及び第二デジタル放送信号の受信信号レベルとして、チューナ出力電力が示されている。ここでチューナ出力電力とは、図1に示されるチューナ部20の出力信号に含まれる各信号の電力を意味する。図2に示される高電力階層(UL)が第一デジタル放送信号の信号レベル(チューナ出力電力CUL)を示し、低電力階層(LL)が第二デジタル放送信号の信号レベル(チューナ出力電力CLL)を示す。図2に示されるように、第一デジタル放送信号及び第二デジタル放送信号の周波数帯は同じである。
放送受信装置12は、抽出部と、制御部58と、を備える。本実施の形態では、図1に示される多重信号分離部52が抽出部として機能する。放送受信装置12は、チューナ部20と、復調回路22と、第一復号部14と、第二復号部16と、セレクタ50と、映像音声復号部54と、映像合成部56と、をさらに備える。
チューナ部20は、RF信号である放送信号が入力されて、放送信号に含まれる一部の周波数帯を選択し、その周波数帯の放送信号に対して周波数の変換などの処理を行う回路である。チューナ部20が選択する周波数帯は、例えばユーザによって選局されたチャンネルに対応する。チューナ部20は、選択した周波数帯の放送信号を、当該周波数帯の中心周波数でベースバンド信号に変換する。チューナ部20は、さらに、出力する信号の強度を調整してもよい。
復調回路22は、チューナ部20から出力されたベースバンド信号に対してOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)復調処理を行う回路である。復調回路22は、IQ座標にマッピングされたデータに対応する信号を出力する。
第一復号部14は、第一デジタル放送信号を復号する回路部である。第一復号部14は、図1に示されるように、デマッピング回路24と、デインタリーブ回路26と、誤り訂正復号回路28と、を有する。
デマッピング回路24は、復調回路22が出力する信号に含まれるIQ座標にマッピングされたデータのデマッピングを行い、ビットデータに対応する信号を出力する回路である。本実施の形態では、デマッピング回路24は、LDM信号の高電力階層に対応するデータのデマッピングを行う。つまり、デマッピング回路24は、第一デジタル放送信号に対応するデータのデマッピングを行う。また、デマッピング回路24は、LDM信号の高電力階層のチューナ出力電力CULに対応する情報を取得する。また、デマッピング回路24は、IQ座標にマッピングされた複数のデータを用いて以下の式(1)で表される信号対雑音比(言い換えると、搬送波対雑音比)CUL/Nを算出する。
UL/N=CUL/(KTBF) (1)
ここで、N、K、T、B及びFは、それぞれ、チューナ出力雑音、ボルツマン定数(1.38×10-23)、絶対温度、信号帯域幅及びチューナ雑音指数を表す。また、チューナ出力雑音Nは、チューナ部20の出力に含まれる熱雑音であり、チューナ雑音指数Fは、チューナ部20の入力信号対雑音比の出力信号対雑音比に対する比である。絶対温度Tは、例えば、27°Cの場合は300[K]と設定される。デマッピング回路24は、算出した信号対雑音比CUL/Nを制御部58に出力する。なお、信号対雑音比CUL/Nは、放送受信装置12の他の回路で取得されて、制御部58に出力されてもよい。
デインタリーブ回路26は、放送信号の送信側において所定の規定に基づいて並び替えられたビットデータの順序を元の順序に戻す回路である。デインタリーブ回路26は、例えば、ISDB-T方式の規定に基づいて並び替えられたビットデータの順序を元の順序に戻す。
誤り訂正復号回路28は、デインタリーブ回路26が出力する信号に含まれるビットデータに対して誤り訂正復号処理を行う回路である。誤り訂正符号として、例えばリード・ソロモン符号などを用いることができる。これにより、第一デジタル放送信号に対応するビットデータを取得できる。誤り訂正復号回路28が出力する第一デジタル放送信号に対応するビットデータを含む信号は、セレクタ50と、第二復号部16の誤り訂正符号化回路38とに入力される。
第二復号部16は、第二デジタル放送信号を復号する回路部である。第二復号部16は、図1に示されるように、遅延回路40と、減算器30と、乗算器32と、マッピング回路34と、インタリーブ回路36と、誤り訂正符号化回路38と、デマッピング回路44と、デインタリーブ回路46と、誤り訂正復号回路48と、を有する。
誤り訂正符号化回路38は、誤り訂正復号回路28が出力する第一デジタル放送信号に対応するビットデータに誤り訂正符号化処理を行う回路である。誤り訂正符号として、例えばリード・ソロモン符号などを用いることができる。
インタリーブ回路36は、誤り訂正符号化回路38が出力する信号に含まれる誤り訂正符号化されたビットデータを放送信号の送信側と同一の規定に基づいて並べ替える回路である。インタリーブ回路36は、例えば、ビットデータをISDB-T方式の規定に基づいて並び替える。
マッピング回路34は、インタリーブ回路36が出力する信号に含まれるビットデータをIQ座標にマッピングする回路である。マッピング回路34は、マッピングされたデータを乗算器32に出力する。
乗算器32は、マッピング回路34が出力する信号と、電力比と、を乗算する回路である。電力比は、マッピング回路34が出力する信号の電力に対する遅延回路40が出力する第一デジタル放送信号に対応する信号の電力の比である。これにより、乗算器32は、遅延回路40が出力する第一デジタル放送信号に対応する信号の電力と等しい電力を有する信号を出力できる。
遅延回路40は、復調回路22が出力する信号が減算器30に入力されるタイミングを遅延させる回路である。遅延回路40は、復調回路22が出力する信号が入力され、当該信号の所定の遅延時間だけ遅延させて出力する。遅延回路40は、復調回路22が出力する信号がデマッピング回路24などを経由せずに減算器30に入力されるタイミングを、当該信号がデマッピング回路24、デインタリーブ回路26、誤り訂正復号回路28、誤り訂正符号化回路38、インタリーブ回路36、マッピング回路34及び乗算器32を経由して減算器30に入力されるタイミングと同期させるための回路である。遅延回路40における信号の遅延時間は、信号がデマッピング回路24、デインタリーブ回路26、誤り訂正復号回路28、誤り訂正符号化回路38、インタリーブ回路36、マッピング回路34及び乗算器32を経由するのに要する時間と等しい。
減算器30は、遅延回路40が出力する信号から、乗算器32が出力する信号を減算する回路である。これにより、遅延回路40が出力する信号に含まれる第一デジタル放送信号及び第二デジタル放送信号に対応する信号のうち、第一デジタル放送信号に対応する信号を除去できる。
デマッピング回路44は、減算器30が出力する信号に含まれるIQ座標にマッピングされたデータのデマッピングを行い、ビットデータに対応する信号を出力する回路である。本実施の形態では、デマッピング回路44は、LDM信号の低電力階層に対応するデータのデマッピングを行う。つまり、デマッピング回路44は、第二デジタル放送信号に対応するデータのデマッピングを行う。
デインタリーブ回路46は、放送信号の送信側において所定の規定に基づいて並び替えられたビットデータの順序を元の順序に戻す回路である。デインタリーブ回路46は、例えば、放送局で並び替えられたビットデータの順序を元の順序に戻す。
誤り訂正復号回路48は、デインタリーブ回路46が出力する信号に含まれるビットデータに対して誤り訂正復号処理を行う回路である。誤り訂正符号として、例えばBCH符号などを用いることができる。これにより、第二デジタル放送信号に対応するビットデータを取得できる。誤り訂正復号回路48が出力する第二デジタル放送信号に対応するビットデータを含む信号は、セレクタ50に入力される。
セレクタ50は、誤り訂正復号回路28及び48から出力される信号の一方を選択的に出力する回路である。つまり、セレクタ50は、第一デジタル放送信号及び第二デジタル放送信号の一方を選択的に出力する。セレクタ50は、例えば、ユーザからの指示に応じて信号を選択してもよい。
多重信号分離部52は、多重化されたデータを分離する処理部である。多重信号分離部52は、復号データを番組データ、制御データなどに分離し、番組データから符号化映像信号及び符号化音声信号を抽出する。多重信号分離部52において分離された符号化映像信号及び符号化音声信号は、映像音声復号部54に出力される。また、多重信号分離部52は、第一デジタル放送信号を受信し、第一デジタル放送信号から第二デジタル放送信号の送出を告知する送出情報を抽出する抽出部の一例である。多重信号分離部52は、抽出した送出情報に対応する信号を制御部58に出力する。
映像音声復号部54は、符号化映像信号及び符号化音声信号をそれぞれ復号する処理部である。符号化映像信号を復号することによって得られる映像信号は、映像合成部56に出力され、符号化音声信号を復号することによって得られる音声信号は放送受信装置12の外部に出力される。本実施の形態では、音声信号は、テレビジョン受像機10の音声出力部60に出力される。
映像合成部56は、映像音声復号部54から出力された映像信号と、制御部58から出力された告知情報を示す映像信号と、を合成して、新たな映像信号を生成する処理部である。告知情報については後述する。
制御部58は、抽出部が抽出した送出情報に含まれる、LDM方式における高電力階層と低電力階層との信号レベルの比を示すインジェクションレベル情報と、第一デジタル放送信号の信号対雑音比と、に基づいて、第二デジタル放送信号を受信可能か否かを判定する処理部である。制御部58における制御の詳細については後述する。
[放送受信方法]
次に、本実施の形態に係る放送受信装置12における放送受信方法について説明する。
本実施の形態に係る放送受信方法においては、第ニデジタル放送信号を復号することなく、第一デジタル放送信号だけ復号するだけで、第二デジタル放送信号の受信可否を判定する。このために、本実施の形態では、第一デジタル放送信号に、第二デジタル放送信号の送出を告知する送出情報が付加される。送出情報には、LDM信号における高電力階層と低電力階層との信号レベルの比(つまり、電力比)を示すインジェクションレベル情報が含まれる。ここで、高電力階層及び低電力階層の信号レベルは、放送局で設定される。インジェクションレベル情報に応じて、第一デジタル放送信号及び第二デジタル放送信号の受信可能エリア(つまり、サービスエリア)が変化する。
本実施の形態では、放送受信装置12において、第一デジタル放送信号を受信する際に、送出情報を取得できるように、第一デジタル放送信号に送出情報を付加する。第一デジタル放送信号への送出情報の付加の態様は特に限定されない。例えば、第一デジタル放送信号のTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号の未定義ビットにインジェクションレベル情報を割り当ててもよい。TMCC信号とは、変調方式などの伝送情報を含む信号である。インジェクションレベル情報の未定義ビットへの割り当てについて、図3を用いて説明する。図3は、本実施の形態に係るインジェクションレベル情報の未定義ビットへの割り当ての一例を示す表である。
図3に示されるように、例えば、TMCC信号の未定義の6ビット(通常は全ビット1を割り当てであり、インジェクション情報が含まれない場合は全ビットが1になる。)にインジェクションレベル情報(信号レベルの比10log(CUL/CLL))を割り当ててもよい。これにより、放送受信装置12は、送出情報として、TMCC信号に含まれるインジェクションレベル情報を抽出することができる。つまり、放送受信装置12は、TMCC信号にインジェクションレベル情報が含まれることをもって、第二デジタル放送信号が送出されていることが告知されていると判断する。また、放送受信装置12は、インジェクションレベル情報から信号レベルの比の数値範囲を示す情報を取得できる。
このような送出情報を用いた放送受信方法の一例について、図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態に係る放送受信方法の一例を示すフローチャートである。
図4に示されるように、放送受信装置12は、まず、第一デジタル放送信号に含まれるTMCC信号を受信する(S12)。具体的には、放送受信装置12の第一復号部14によって復号された第一デジタル放送信号に含まれるビットデータから、多重信号分離部52がTMCC信号を分離する。
次に、多重信号分離部52は、TMCC信号に送出情報が含まれる否かを判定する(S14)。本実施の形態では、多重信号分離部52は、TMCC信号の未定義ビットを確認し、送出情報としてインジェクションレベル情報が含まれるか否かを判定する。多重信号分離部52は、TMCC信号に送出情報が含まれないと判定した場合には(S14でNo)、第二デジタル放送信号の受信可否の判定動作を終了する。多重信号分離部52は、TMCC信号に送出情報が含まれると判定した場合には(S14でYes)、TMCC信号から送出情報を抽出する(S16)。本実施の形態では、多重信号分離部52は、送出情報に含まれる高電力階層と低電力階層との信号レベルの比を示すインジェクションレベル情報を抽出する。多重信号分離部52は、抽出したインジェクションレベル情報を制御部58に出力する。
次に、制御部58は、第一デジタル放送信号の信号対雑音比(CUL/N)を取得する(S18)。本実施の形態では、第一デジタル放送信号の信号対雑音比は、デマッピング回路24において上記式(1)を用いて算出され、制御部58に出力される。
次に、制御部58は、第二デジタル放送信号の受信可否を判定する(S20)。本実施の形態では、制御部58は、第一デジタル放送信号の信号対雑音比(CUL/N)と、インジェクションレベル情報(ILR=CUL/CLL)とから、以下の式(2)を用いて第二デジタル放送信号の信号対雑音比(CLL/N)を算出する。
LL/N=CUL/(N×ILR)
=(CUL/N)×1/ILR (2)
制御部58は、上記式(1)を用いて算出した第二デジタル放送信号の信号対雑音比(CLL/N)が所定の閾値以上である場合に、第二デジタル放送信号を受信可能と判定する。一方、信号対雑音比(CLL/N)が所定の閾値未満である場合に第二デジタル放送信号を受信不可能と判定する。このように、制御部58は、放送受信装置12において、実際に第二デジタル放送信号を復号することなしに、第二デジタル放送信号の信号対雑音比(CLL/N)を算出できる。したがって、放送受信装置12においては、第二復号部16を動作させることなく第二デジタル放送信号の受信可否を判断できる。このため、放送受信装置12において、制御部58は、第二デジタル放送信号が受信可能と判断され、かつ、ユーザなどから第二デジタル放送信号の受信の指示があった場合にだけ第二復号部16を動作させる。したがって、第二デジタル放送信号を復号するために要する電力、つまり、第二復号部16を動作させるために要する電力を最小限に抑制できるため、放送受信装置12の消費電力を抑制できる。
なお、第一デジタル放送信号の信号対雑音比(CUL/N)は、気象条件などに応じて、変化する。そこで、信号対雑音比(CUL/N)を長時間にわたって測定することで、測定精度を高めてもよい。また、信号対雑音比(CUL/N)の測定は、第一デジタル放送信号を受信しながら(つまり、第一デジタル放送を視聴しながら)行うことができる。したがって、信号対雑音比(CUL/N)を測定し続けることで受信可否を常に判定し続けられる。これにより、第二デジタル放送のサービスエリアが徐々に拡大する場合にも、第二デジタル放送信号が受信可能となり次第、遅滞なく第二デジタル放送を視聴することが可能となる。
また、LDM方式において、第二デジタル放送信号の電力を徐々に高くし、第一デジタル放送信号の電力を徐々に低くすることにより、第二デジタル放送のサービスエリアを拡大する方法も考えられる。その場合はTMCC信号に含まれるインジェクションレベル情報が変化する。その場合にも、第一デジタル放送信号の信号対雑音比とインジェクションレベル情報とに基づいて第二デジタル放送信号の受信可否を判定できる。
制御部58が第二デジタル放送信号を受信可能と判定した場合(S20でYes)、放送受信装置12は、第二デジタル放送信号で、チャンネルを取得する(S22)。言い換えると、放送受信装置12は、第二デジタル放送信号のチャンネルのスキャンを行い、第二デジタル放送信号に含まれるチャンネルを取得する。なお、ステップS22において、チャンネルのスキャンは必ずしも強制的に行われなくてもよい。例えば、放送受信装置12の制御部58は、チャンネルのスキャンを行ってもよいか否かを確認するメッセージを示す映像を映像表示部62に表示させ、当該メッセージに対してユーザがスキャンを許可する場合にのみ、スキャンを行ってもよい。また、ユーザがスキャンを許可しない場合には、スキャンをキャンセルしてもよい。以上のように、本実施の形態に係る放送受信方法によれば、第二デジタル放送信号を受信可能となれば遅滞なくチャンネル設定を更新できる。
一方、制御部58が第二デジタル放送信号を受信不可能と判定した場合(S20でNo)、制御部58は、第二デジタル放送信号を受信不可能であることを告知する(S24)。本実施の形態では、制御部58は、第二デジタル放送信号が送出されていることと、放送受信装置12において受信不可能であることとを告知する。告知の態様は特に限定されない。本実施の形態では、制御部58は、告知情報を含む映像信号を出力する。ここで、告知情報には、第二デジタル放送信号が送出されていることと、放送受信装置12において受信不可能であることとを示す情報が含まれる。映像合成部56は、映像音声復号部54が出力した映像信号と、制御部58が出力した映像信号と、を合成して、映像表示部62に出力する。これにより、テレビジョン受像機10の映像表示部62は、告知情報を示す告知映像を表示する。告知映像として、例えば、告知情報を示す文字列などの映像を用いることができる。当該文字列として、例えば、「第二デジタル放送信号は送出されていますが、信号レベルが低いため受信できません。」などの文字列を用いることができる。
以上のように、本実施の形態に係る放送受信方法によれば、消費電力を抑制しつつ、第二デジタル放送の受信可否を判定できる。
[変形例1に係る放送受信方法]
次に、本実施の形態の変形例1に係る放送受信方法について説明する。上記実施の形態では、送出情報がTMCC信号に含まれる例を示したが、送出情報は、他の信号に含まれてもよい。例えば、送出情報が、SDTT(Software Download Trigger Table)信号に含まれてもよい。SDTT信号とは、放送受信装置において用いられるソフトウェアのダウンロードを告知する信号であり、非定期に全放送信号に付加される。SDTT信号には、ダウンロードコンテンツのバージョン番号、送出チャンネル、送出時間帯などの情報が含まれる。
例えば、SDTT信号の未定義ビットに送出情報を割り当ててもよい。より詳しくは、一般社団法人電波産業会の技術資料ARIB-TR-B14に規定されたSDTT信号のユーザ領域であるreserved_future_useのビットのうち、例えば下位の6ビットに図3で示されるようなインジェクションレベル情報を割り当ててもよい。これにより、第一デジタル放送信号に影響を与えることなく、送出情報を付加できる。
以下、本変形例に係る放送受信方法として、SDTT信号に送出情報が含まれる場合の放送受信方法について図5を用いて説明する。図5は、本変形例に係る放送受信方法の一例を示すフローチャートである。
図5に示されるように、放送受信装置12は、まず、第一デジタル放送信号を受信し、SDTT信号を受信したか否かを判定する(S42)。多重信号分離部52は、放送受信装置12の第一復号部14によって復号された第一デジタル放送信号に含まれるビットデータに、SDTT信号が含まれるか否かを判定する。
多重信号分離部52は、ビットデータにSDTT信号が含まれないと判定した場合には(S42でNo)、第二デジタル放送信号の受信可否の判定動作を終了する。多重信号分離部52は、ビットデータにSDTT信号が含まれると判定した場合には(S42でYes)、SDTT信号に送出情報が含まれる否かを判定する(S44)。本変形例では、多重信号分離部52は、SDTT信号のreserved_future_useのビットに送出情報としてインジェクションレベル情報が含まれるか否かを判定する。
多重信号分離部52は、SDTT信号に送出情報が含まれないと判定した場合には(S44でNo)、第一デジタル放送信号のスキャンが必要か否かを判定する(S46)。第一デジタル放送信号のスキャンは、ARIB-TR-B14に準じて、例えばダウンロードコンテンツのバージョンが更新されて周波数リストが変更された場合に行われる。多重信号分離部52は、第一デジタル放送信号のスキャンが必要ないと判定した場合には(S46でNo)、第二デジタル放送信号の受信可否の判定動作を終了する。一方、多重信号分離部52は、第一デジタル放送信号のスキャンが必要と判定した場合には(S46でYes)、第一デジタル放送信号でチャンネルを取得する(S48)。つまり、放送受信装置12において、第一デジタル放送信号のチャンネルのスキャンを行い、第一デジタル放送信号に含まれるチャンネルを取得する。
多重信号分離部52は、SDTT信号に送出情報が含まれると判定した場合には(S44でYes)、SDTT信号から送出情報を抽出する(S50)。本実施の形態では、多重信号分離部52は、送出情報に含まれる高電力階層と低電力階層との信号レベルの比を示すインジェクションレベル情報を抽出する。多重信号分離部52は、抽出したインジェクションレベル情報を制御部58に出力する。
次に、制御部58は、上記実施の形態のステップS18(図4参照)と同様に、第一デジタル放送信号の信号対雑音比(CUL/N)を取得する(S18)。
以下、本変形例に係る放送受信方法においても、上記実施の形態に係るステップS20、S22及びS24と同様の工程が実行される。
以上のように、本変形例に係る放送受信方法においても、上記実施の形態に係る放送受信方法と同様に、消費電力を抑制しつつ、第二デジタル放送の受信可否を判定できる。
[変形例2に係る放送受信方法]
次に、本実施の形態の変形例2に係る放送受信方法について説明する。上記実施の形態では、上記式(1)を用いて、第一デジタル放送信号の信号対雑音比(CUL/N)を算出したが、信号対雑音比(CUL/N)の取得方法はこれに限定されない。例えば、放送受信装置12が設置される位置の情報などに基づいて第一デジタル放送信号の信号対雑音比(CUL/N)を算出してもよい。以下、放送受信装置12が設置される位置の情報などに基づいて第一デジタル放送信号の信号対雑音比(CUL/N)を取得する放送受信方法の例について説明する。
本変形例においては、第一デジタル放送信号に、送出情報として、放送局における放送信号の出力電力である放送局出力電力Pを含まれる。これにより、放送受信装置12の多重信号分離部52は、上記各放送受信方法と同様に、送出情報として放送局出力電力Pを抽出できる。
また、一般に放送受信装置12においては、チャンネル取得のために、放送受信装置12が設置された位置(つまり、現在位置)を示す情報がユーザなどによって入力される。例えば、放送受信装置12が設置された位置の郵便番号などが入力される。このような情報に基づいて、放送受信装置12が設置された位置の情報、及び、当該位置へ放送信号を送出する放送局の位置(放送信号送信用アンテナの設置位置)の情報を取得できる。例えば、制御部58は、郵便番号と放送信号送信用アンテナの設置位置との対応を示すテーブルを記憶していてもよい。このテーブルに基づいて、入力された郵便番号から放送信号送信用アンテナの設置位置の情報を取得できる。これらの情報に基づいて、放送受信装置12は、放送局から放送受信装置12までの距離、及び、当該距離から算出される自由空間損失Lfを算出できる。
ここで、一般的な放送信号受信用のアンテナの利得G、上述のインジェクションレベル情報(ILR=CUL/CLL)、放送局出力電力P及び自由空間損失Lfを用いると、第一デジタル放送信号の信号レベルCULは以下の式(3)で表される。
UL=(1+1/ILR)/(PG/Lf) (3)
したがって、第一デジタル放送信号の信号対雑音比(CUL/N)は、以下の式(4)で表される。
UL/N=(1+1/ILR)/(PGN/Lf)
=(1+1/ILR)/(PGKTBF/Lf) (4)
以上のように、上記各放送受信方法の第一デジタル放送信号の信号対雑音比(CUL/N)を取得するステップ(S18)において、放送受信装置の現在位置を示す位置情報を取得し、第一デジタル放送信号の信号対雑音比(CUL/N)を算出してもよい。このような方法によれば、放送受信装置12において、第一デジタル放送信号の信号レベルを測定することなく、第一デジタル放送信号の信号対雑音比を取得できる。また、本変形例においても、上記各放送受信方法と同様の効果が奏される。
[まとめ]
以上のように、本実施の形態に係る放送受信方法は、第一変調方式で変調された第一デジタル放送信号及び第二変調方式で変調された第二デジタル放送信号が、それぞれ、高電力階層及び低電力階層としてLDM方式にて階層分割多重されて伝送されるデジタル放送信号を放送受信装置が受信する放送受信方法である。放送受信方法は、第一デジタル放送信号を受信し、第一デジタル放送信号から第二デジタル放送信号の送出を告知する送出情報を抽出する抽出ステップと、第一デジタル放送信号の信号対雑音比を取得する取得ステップと、を含む。放送受信方法は、さらに、送出情報に含まれる、高電力階層と低電力階層との信号レベルの比を示すインジェクションレベル情報と、第一デジタル放送信号の信号対雑音比と、に基づいて、第二デジタル放送信号を受信可能か否かを判定する判定ステップと、を含む。
これにより、第二デジタル放送信号を復号することなく、つまり、放送受信装置12の第二復号部16を動作させることなく、第二デジタル放送信号の受信可否を判断できる。このため、放送受信装置12において、第二デジタル放送信号が受信可能と判断され、かつ、ユーザなどから第二デジタル放送信号の受信の指示があった場合にだけ、第二デジタル放送信号を復号すればよい。したがって、第二デジタル放送信号を復号するために要する電力、つまり、第二復号部16を動作させるために要する電力を最小限に抑制できるため、放送受信装置12の消費電力を抑制できる。
また、本実施の形態に係る放送受信方法において、第一デジタル放送信号は、TMCC信号を含み、送出情報は、TMCC信号に含まれてもよい。
上述のとおりTMCC信号には、未定義ビットが含まれるため、当該未定義ビットに送出情報を割り当てることで、第一デジタル放送信号に影響を与えることなく、送出情報を付加できる。
また、本実施の形態に係る放送受信方法において、第一デジタル放送信号は、SDTT信号を含み、送出情報は、SDTT信号に含まれてもよい。
上述のとおりSDTT信号には、未定義ビットが含まれるため、当該未定義ビットに送出情報を割り当てることで、第一デジタル放送信号に影響を与えることなく、送出情報を付加できる。
また、本実施の形態に係る放送受信方法において、判定ステップにおいて、受信不可能と判定した場合に、受信不可能であることを告知する告知ステップをさらに含んでもよい。
これにより、第二デジタル放送信号が送出されているものの、信号レベルが低いため受信できないことをユーザに知らせることができる。
また、本実施の形態に係る放送受信方法において、取得ステップにおいて、放送受信装置12の現在位置を示す位置情報を取得し、位置情報に基づいて、第一デジタル放送信号の信号対雑音比を算出してもよい。
これにより、放送受信装置12において、第一デジタル放送信号の信号レベルを測定することなく、第一デジタル放送信号の信号対雑音比を取得できる。
また、本実施の形態に係る放送受信装置12は、第一変調方式で変調された第一デジタル放送信号と第二変調方式で変調された第二デジタル放送信号とがLDM方式にて階層分割多重されて伝送されるデジタル放送信号を受信する装置である。放送受信装置12は、第一デジタル放送信号を受信し、第一デジタル放送信号から第二デジタル放送信号の送出を告知する送出情報を抽出する抽出部と、送出情報に含まれる、LDM方式における高電力階層と低電力階層との信号レベルの比を示すインジェクションレベル情報と、第一デジタル放送信号の信号対雑音比と、に基づいて、第二デジタル放送信号を受信可能か否かを判定する制御部と、を備える。
これにより、上述の放送受信方法と同様の効果が奏される。
(変形例など)
以上、本開示の放送受信方法などについて、実施の形態及びその変形例に基づいて説明したが、本開示は、上記実施の形態及びその変形例に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を上記実施の形態及びその変形例に施したものも、本開示の範囲内に含まれてもよい。
例えば、上記実施の形態では、放送受信装置12は、テレビジョン受像機10に備えられたが、放送受信装置12は、単体で用いられてもよいし、例えば、録画機、セットトップボックスなどの他の装置に備えられてもよい。
また、LDM方式では第一デジタル放送信号及び第二デジタル放送信号の二つの放送信号が用いられたが、LDM方式で用いられる放送信号は二つ以上であってもよい。例えば、LDM方式では、高電力側から順に、2K放送信号、4K放送信号及び8K放送信号の三つの放送信号が用いられてもよい。
また、LDM方式は、第一デジタル放送信号及び第二デジタル放送信号の全体に適用されなくてもよく、少なくとも一部に適用されてもよい。例えば、各放送信号の周波数帯のうち、一部のセグメントだけにLDM方式が適用されてもよい。
また、上記実施の形態では、放送受信装置12において第二デジタル放送信号を受信不可能であることを告知するために、映像信号を映像合成部56に出力する例を示したが、第二デジタル放送信号を受信不可能であることを告知する態様は、これに限定されない。例えば、放送受信装置12は、音声信号を出力してもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例に係る放送受信方法の各ステップは、コンピュータ(コンピュータシステム)によって実行されてもよい。そして、本開示は、それらの方法に含まれるステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムとして実現できる。さらに、本開示は、そのプログラムを記録したCD-ROM等である非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現できる。
例えば、本開示が、プログラム(ソフトウェア)で実現される場合には、コンピュータのCPU、メモリ及び入出力回路等のハードウェア資源を利用してプログラムが実行されることによって、各ステップが実行される。つまり、CPUがデータをメモリ又は入出力回路等から取得して演算したり、演算結果をメモリ又は入出力回路等に出力したりすることによって、各ステップが実行される。
また、上記実施の形態の放送受信装置12に含まれる複数の構成要素は、それぞれ、専用又は汎用の回路として実現されてもよい。これらの構成要素は、1つの回路として実現されてもよいし、複数の回路として実現されてもよい。
また、上記実施の形態の放送受信装置12に含まれる複数の構成要素は、集積回路(IC:Integrated Circuit)であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。これらの構成要素は、個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。LSIは、集積度の違いにより、システムLSI、スーパーLSI又はウルトラLSIと呼称される場合がある。
また、集積回路はLSIに限られず、専用回路又は汎用プロセッサで実現されてもよい。上述したように、プログラム可能なFPGA、又は、LSI内部の回路セルの接続及び設定が再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサが、利用されてもよい。
さらに、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて、放送受信装置12に含まれる各構成要素の集積回路化が行われてもよい。
その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態なども本開示に含まれる。
本開示の放送受信装置は、例えばテレビジョン受像機などに備えられるチューナ装置として利用可能である。
10 テレビジョン受像機
12 放送受信装置
14 第一復号部
16 第二復号部
20 チューナ部
22 復調回路
24、44 デマッピング回路
26、46 デインタリーブ回路
28、48 誤り訂正復号回路
30 減算器
32 乗算器
34 マッピング回路
36 インタリーブ回路
38 誤り訂正符号化回路
40 遅延回路
50 セレクタ
52 多重信号分離部
54 映像音声復号部
56 映像合成部
58 制御部
60 音声出力部
62 映像表示部

Claims (6)

  1. 第一変調方式で変調された第一デジタル放送信号及び第二変調方式で変調された第二デジタル放送信号が、それぞれ、高電力階層及び低電力階層としてLDM(Layered Division Multiplexing)方式にて階層分割多重されて伝送されるデジタル放送信号を放送受信装置が受信する放送受信方法であって、
    前記第一デジタル放送信号を受信し、前記第一デジタル放送信号から前記第二デジタル放送信号の送出を告知する送出情報を抽出する抽出ステップと、
    前記第一デジタル放送信号の信号対雑音比を取得する取得ステップと、
    前記送出情報に含まれる、前記高電力階層と前記低電力階層との信号レベルの比を示すインジェクションレベル情報と、前記第一デジタル放送信号の信号対雑音比と、に基づいて、前記第二デジタル放送信号を受信可能か否かを判定する判定ステップと、を含む
    放送受信方法。
  2. 前記取得ステップにおいて、前記放送受信装置の現在位置を示す位置情報を取得し、前記位置情報に基づいて、前記第一デジタル放送信号の信号対雑音比を算出する
    請求項1に記載の放送受信方法。
  3. 前記第一デジタル放送信号は、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号を含み、
    前記送出情報は、前記TMCC信号に含まれる
    請求項1又は2に記載の放送受信方法。
  4. 前記第一デジタル放送信号は、SDTT(Software Download Trigger Table)信号を含み、
    前記送出情報は、前記SDTT信号に含まれる
    請求項1又は2に記載の放送受信方法。
  5. 前記判定ステップにおいて、受信不可能と判定した場合に、受信不可能であることを告知する告知ステップをさらに含む
    請求項1~4のいずれか1項に記載の放送受信方法。
  6. 第一変調方式で変調された第一デジタル放送信号と第二変調方式で変調された第二デジタル放送信号とがLDM(Layered Division Multiplexing)方式にて階層分割多重されて伝送されるデジタル放送信号を受信する放送受信装置であって、
    前記第一デジタル放送信号を受信し、前記第一デジタル放送信号から前記第二デジタル放送信号の送出を告知する送出情報を抽出する抽出部と、
    前記送出情報に含まれる、LDM方式における高電力階層と低電力階層との信号レベルの比を示すインジェクションレベル情報と、前記第一デジタル放送信号の信号対雑音比と、に基づいて、前記第二デジタル放送信号を受信可能か否かを判定する制御部と、を備える
    放送受信装置。
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