JP7261879B2 - ガイドワイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、ガイドワイヤに関する。
血管にカテーテル等の医療用デバイスを挿入する際に用いられるガイドワイヤが知られている。このようなガイドワイヤにおいて、血管選択性を向上させて血管内の目的部位までスムーズにガイドワイヤを導くために、ガイドワイヤの先端部分に小さな湾曲等の形状を付す場合がある。以降、湾曲等の形状を付すことを「シェイピング」とも呼ぶ。例えば、特許文献1及び特許文献2には、コアシャフトの先端部に平坦化された平坦部分を設けることで、先端部分への形状付けを容易にした(シェイピング性能を向上させた)ガイドワイヤが開示されている。
特表2013-544575号公報 米国特許第4846174号明細書
ところで、血管選択性の向上のためには、ガイドワイヤの先端部分のシェイピング性能に加えてさらに、手元部分におけるガイドワイヤへの回転操作を先端側へと伝達する回転追従性能が求められる。これらのシェイピング性能と回転追従性能との両立のためには、コアシャフトの先端部の横断面形状が重要である。この点、特許文献1に記載のガイドワイヤでは、コアシャフトの先端部の横断面形状を正方形とすることが記載されている。しかし、ガイドワイヤの製造において、コアシャフトの先端部の横断面形状を誤差のない完全な正方形とすることは困難であり、特許文献1に記載の技術では、性能維持のための許容誤差について何ら考慮されていないという課題があった。
また、特許文献2に記載のガイドワイヤでは、コアシャフトの先端部の横断面形状を矩形状とすることが記載されている。しかし、特許文献2に記載の技術では、好ましい縦横比や、性能維持のための許容誤差について何ら考慮されていないという課題があった。なお、このような課題は、血管系に限らず、リンパ腺系、胆道系、尿路系、気道系、消化器官系、分泌腺及び生殖器官等、人体内の各器官に挿入されるガイドワイヤに共通する。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、ガイドワイヤにおいて、シェイピング性能と回転追従性能とを両立させることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、ガイドワイヤが提供される。このガイドワイヤは、コアシャフトと、前記コアシャフトの先端側に巻回されたコイル体と、前記コアシャフトの先端部と前記コイル体の先端部とが固定されている先端チップと、を備え、前記コアシャフトの先端部の横断面形状は矩形状であり、前記矩形のアスペクト比が1:1以上かつ1.08:1以下である。
この構成によれば、ガイドワイヤにおいて、コアシャフトの先端部の横断面形状は矩形状であり、矩形のアスペクト比が1:1以上かつ1.08:1以下の略正方形であるため、ガイドワイヤのシェイピング性能と回転追従性能とを両立させることができる。また、矩形のアスペクト比を1:1以上かつ1.08:1以下とすることにより、ガイドワイヤの製造を容易にしつつ、ガイドワイヤのシェイピング性能と回転追従性能とを維持できる。
(2)上記形態のガイドワイヤにおいて、前記コアシャフトは、角柱形状の前記先端部と、前記先端部の基端側に隣接し、先端の横断面形状が矩形状、かつ、基端の横断面形状が円形状の第1中間部であって、先端から基端に向かって横断面形状が矩形状から円形状へと徐変する第1中間部と、前記第1中間部の基端側に隣接し、全長にわたって横断面形状が円形状の第2中間部と、を備えていてもよい。
この構成によれば、コアシャフトは、角柱形状(すなわち横断面形状が矩形状)の先端部と、横断面形状が円形状の第2中間部と、の間に、先端から基端に向かって横断面形状が矩形状から円形状へと徐変する第1中間部を備えている。このため、先端部、第1中間部、第2中間部へと、剛性や外側形状を滑らかに変化させることが可能となる。この結果、ガイドワイヤのシェイピング時や使用時において、コアシャフトの特定箇所に対する応力集中を抑制することができ、ガイドワイヤの耐キンク性を向上できる。
(3)上記形態のガイドワイヤにおいて、前記先端部の任意の箇所における横断面の断面積と、前記第2中間部の先端における横断面の断面積とが等しくてもよい。
この構成によれば、コアシャフトは、先端部における横断面の断面積と、第2中間部の先端における横断面の断面積とが等しい。このため、ガイドワイヤのシェイピング時や使用時において、コアシャフトの特定箇所に対する応力集中を抑制することができ、ガイドワイヤの耐キンク性を向上できる。
(4)上記形態のガイドワイヤにおいて、前記ガイドワイヤの先端側には、前記ガイドワイヤの軸線方向に対して、前記コアシャフトと前記コイル体とが湾曲した湾曲部が設けられていてもよい。
この構成によれば、ガイドワイヤの先端側には、コアシャフトとコイル体とが湾曲した湾曲部が設けられている。ここで、コアシャフトの先端部の横断面形状は、アスペクト比が1:1以上かつ1.08:1以下の矩形状であるため、ガイドワイヤの先端側に対して湾曲部を容易に設けることができる。
(5)上記形態のガイドワイヤでは、さらに、複数の素線を撚り合せた撚線であって、前記コイル体の内側に前記コアシャフトと並んで配置され、先端部が前記先端チップに固定された撚線と、前記コアシャフトの前記第2中間部に設けられ、前記撚線の基端部と前記コアシャフトと前記コイル体とが固定されている固定部と、を備えていてもよい。
この構成によれば、ガイドワイヤは、さらに複数の素線を撚り合せた撚線を備えるため、ガイドワイヤの使用時、ガイドワイヤの先端側において撚線とコアシャフトとが一体的に動く構成とできる。この結果、曲げに対する柔軟性や復元性に優れたガイドワイヤを提供できる。
(6)上記形態のガイドワイヤにおいて、前記ガイドワイヤの先端側には、前記ガイドワイヤの軸線方向に対して、前記撚線と前記コアシャフトと前記コイル体とが湾曲した湾曲部が設けられていてもよい。
この構成によれば、ガイドワイヤの先端側には、撚線とコアシャフトとコイル体とが湾曲した湾曲部が設けられている。ここで、コアシャフトの先端部の横断面形状は、アスペクト比が1:1以上かつ1.08:1以下の矩形状であるため、ガイドワイヤの先端側に対して湾曲部を容易に設けることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、ガイドワイヤ、コアシャフト、コアシャフトを用いたカテーテル等の医療用デバイス、及びこれらの製造方法などの形態で実現することができる。
第1実施形態のガイドワイヤの構成を例示した説明図である。 コアシャフトの先端側の断面構成を例示した説明図である。 回転追従性試験に用いたガイドワイヤのサンプルの構成を例示した説明図である。 回転追従性試験の試験方法の説明図である。 回転追従性試験の試験結果の説明図である。 回転追従性試験の評価結果の説明図である。 第2実施形態のガイドワイヤの構成を例示した説明図である。 第3実施形態のガイドワイヤの構成を例示した説明図である。 第4実施形態のコアシャフトの先端側の断面構成を例示した説明図である。 第5実施形態のコアシャフトの先端側の断面構成を例示した説明図である。 第6実施形態のガイドワイヤの構成を例示した説明図である。 第7実施形態のガイドワイヤの構成を例示した説明図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態のガイドワイヤ1の構成を例示した説明図である。ガイドワイヤ1は、血管や消化器官にカテーテルを挿入する際に用いられる医療器具であり、コアシャフト10と、コイル体20と、撚線30と、固定部51と、先端チップ61と、基端側固定部62とを備えている。ガイドワイヤ1の先端部には、ガイドワイヤ1が湾曲した湾曲部100が設けられている。本実施形態のガイドワイヤ1は、コアシャフト10の先端部が後述する構成を有することにより、ガイドワイヤ1のシェイピング性能と回転追従性能とを両立させることができる。なお、シェイピング性能とは、形状付けの容易性を意味する。また、回転追従性能とは、ガイドワイヤ1の基端側を回転させた際に、基端側の回転に追従して先端が回転する性能を意味する。換言すれば、回転追従性能とは、基端側におけるガイドワイヤ1の回転操作を先端側へと伝達する性能である。
図1では、ガイドワイヤ1の中心を通る軸を軸線Oで表し、湾曲部100の中心を通る軸を軸線O1で表す。図1の例では、軸線O及び軸線O1は、コアシャフト10の中心を通る軸と、コイル体20の中心を通る軸とそれぞれ一致している。しかし、軸線O及びO1は、コアシャフト10及びコイル体20の中心を通る軸と相違していてもよい。図1には、相互に直交するXYZ軸を図示する。X軸はガイドワイヤ1の長さ方向に対応し、Y軸はガイドワイヤ1の高さ方向に対応し、Z軸はガイドワイヤ1の幅方向に対応する。図1の左側(-X軸方向)をガイドワイヤ1及び各構成部材の「先端側」と呼び、図1の右側(+X軸方向)をガイドワイヤ1及び各構成部材の「基端側」と呼ぶ。また、ガイドワイヤ1及び各構成部材について、先端側に位置する端部を「先端」と呼び、先端及びその近傍を「先端部」と呼ぶ。また、基端側に位置する端部を「基端」と呼び、基端及びその近傍を「基端部」と呼ぶ。先端側は、生体内部へ挿入される「遠位側」に相当し、基端側は、医師等の術者により操作される「近位側」に相当する。これらの点は、図1以降においても共通する。
コアシャフト10は、基端側が太径で先端側が細径とされた、先細りした長尺状の部材である。コアシャフト10は、先端部において軸線O1と同軸に延び、かつ、先端部よりも基端側において軸線Oと同軸に延びるように配置されている。コアシャフト10は、例えば、SUS304、SUS316等のステンレス合金、ニッケルチタン(NiTi)合金等の超弾性合金、ピアノ線、ニッケル-クロム系合金、コバルト合金、タングステン等の材料で形成できる。コアシャフト10は、上記以外の公知の材料によって形成されていてもよい。コアシャフト10は、先端側から基端側に向かって順に、先端部11と、第1中間部12と、第2中間部13と、拡径部14と、太径部15とを有している。第1中間部12は「徐変部」に相当し、第2中間部13は「中間部」に相当する。
図2は、コアシャフト10の先端側の断面構成を例示した説明図である。図2では、図示の便宜上、湾曲していない状態のコアシャフト10の先端側を図示する。先端部11は、コアシャフト10の先端部に設けられている。先端部11は、略一定の外径を有する角柱形状であり、先端部11の横断面形状は全長にわたって矩形状である(図2:A-A断面)。ここで、軸線O又は軸線O1に沿った長軸方向の任意の箇所において、先端部11の横断面を構成する矩形の幅方向の長さをL1とし、高さ方向の長さをL2とする。このとき、本実施形態の先端部11は、横断面を構成する矩形のアスペクト比が1:1以上かつ1.08:1以下である。ここで、アスペクト比は長辺と短辺の比率を意味する。幅L1>高さL2である場合、L1:L2が1:1以上かつ1.08:1以下であり、幅L1<高さL2である場合、L2:L1が1:1以上かつ1.08:1以下である。
第1中間部12は、先端部11の基端側に隣接して設けられている。第1中間部12は、先端側から基端側に向かって角柱形状から円柱形状へと徐変した部材である。すなわち、第1中間部12の先端の横断面形状は矩形状であり(図2:B1-B1断面)、第1中間部12の基端の横断面形状は円形状であり(図2:B3-B3断面)、第1中間部12の先端と基端の間における横断面形状は角部にRを有する略矩形状である(図2:B2-B2断面)。ここで、第1中間部12の先端と基端の間における角部Rは、先端側から基端側に向かって徐々に大きくなる。すなわち、第1中間部12は、先端から基端に向かって横断面形状が矩形状から円形状へと徐変している。
第2中間部13は、第1中間部12の基端側に隣接して設けられている。第2中間部13は、略一定の外径を有する円柱形状であり、第2中間部13の横断面形状は全長にわたって円形状である(図2:C-C断面)。本実施形態のコアシャフト10において、第2中間部13の先端部における横断面の断面積CS3(図2:C-C断面)は、先端部11の長軸方向の任意の箇所における横断面の断面積CS1(図2:A-A断面)と等しい。ここで、「等しい」とは略同一であることを意味し、断面積CS3と断面積CS1とが所定の誤差範囲内(例えば、10%以内)である場合は、断面積CS3と断面積CS1とは等しいものとする。
このような先端部11、第1中間部12、及び第2中間部13は、例えば、次のようにして作製できる。まず、略一定の外径を有する円柱形状の部材を準備する。次に、円柱形状の部材の先端側の一部分を、Y軸方向からプレス加工し、次に、Z軸方向からプレス加工する。プレス加工の際、治具の内側に位置した部材が先端部11となり、治具の端部に位置した部材が第1中間部12となり、治具の外側に位置した部材が第2中間部13となる。このように、プレス加工を用いれば、先端部11、第1中間部12、及び第2中間部13を簡単に作製することができる。なお、先端部11、第1中間部12、及び第2中間部13は、予め別々に形成され、溶接又は接合されてもよい。
図1に戻り説明を続ける。拡径部14は、第2中間部13の基端側に隣接して設けられている。拡径部14は、先端側から基端側に向かって外径が拡径した略円錐台形状である。太径部15は、拡径部14の基端側に隣接して設けられている。太径部15は、コアシャフト10の外径が最大の部分であり、略一定の外径を有する略円柱形状である。なお、先端部11、第1中間部12、第2中間部13、拡径部14、及び太径部15の外径及び長さは、任意に決定できる。先端部11、第1中間部12、第2中間部13、拡径部14、及び太径部15は中実状でなく、中空状であってもよい。拡径部14及び太径部15の形状については任意に決定でき、角柱形状、多角柱形状等としてもよい。
コイル体20は、コアシャフト10に対して素線21を螺旋状に巻回して形成される略円筒形状である。図1の例では、コイル体20は、コアシャフト10の先端部11、第1中間部12、及び第2中間部13を覆っている。コイル体20は、1本の素線を単条に巻回して形成される単条コイルであってもよく、複数本の素線を多条に巻回して形成される多条コイルであってもよく、複数本の素線を撚り合せた撚線を単条に巻回して形成される単条撚線コイルであってもよく、複数本の素線を撚り合せた撚線を複数用い、各撚線を多条に巻回して形成される多条撚線コイルであってもよい。コイル体20の素線21の線径と、コイル体20におけるコイル平均径(コイル体20の外径と内径の平均径)とは、任意に決定できる。
素線21は、例えば、SUS304、SUS316等のステンレス合金、NiTi合金等の超弾性合金、ピアノ線、ニッケル-クロム系合金、コバルト合金等の放射線透過性合金、金、白金、タングステン、これらの元素を含む合金(例えば、白金-ニッケル合金)等の放射線不透過性合金、上記以外の公知の材料によって形成できる。
撚線30は、複数本の素線を撚り合せた撚線である。撚線30は、コイル体20の内側において、コアシャフト10と並んで配置されている。図1に示すように、撚線30の先端部は、コアシャフト10の先端部11の先端に対応する位置に配置され、撚線30の基端部は、コアシャフト10の第2中間部13の先端側に対応する位置に配置されている。撚線30を構成する素線の材料は、素線21と同じであってもよく、異なっていてもよい。撚線30を構成する素線の本数は任意に決定できる。本実施形態では、撚線30の長軸方向の任意の箇所における横断面の直径は、コアシャフト10の先端部11の幅L1と高さL2とのいずれよりも大きい。撚線30の長さは任意に決定できる。
固定部51は、撚線30の基端部に配置されている。固定部51は、撚線30の基端部と、コアシャフト10の第2中間部13の一部分と、コイル体20の一部分とを固定し、一体的に保持している。先端チップ61は、ガイドワイヤ1の先端部に配置されている。先端チップ61は、コアシャフト10の先端部11と、コイル体20の先端部と、撚線30の先端部とを固定し、一体的に保持している。基端側固定部62は、コアシャフト10の第2中間部13の基端部に配置されている。基端側固定部62は、コアシャフト10の第2中間部13と、コイル体20の基端部とを固定し、一体的に保持している。固定部51、先端チップ61、及び基端側固定部62は、任意の接合剤、例えば、銀ロウ、金ロウ、亜鉛、Sn-Ag合金、Au-Sn合金等の金属はんだや、エポキシ系接着剤などの接着剤によって形成できる。固定部51、先端チップ61、及び基端側固定部62には、同じ接合剤を用いてもよく、異なる接合剤を用いてもよい。
湾曲部100は、ガイドワイヤ1の先端側に設けられ、ガイドワイヤ1の軸線O方向に対して、コアシャフト10、コイル体20、及び撚線30が湾曲した部分である。湾曲部100の角度、換言すれば、軸線Oに対する軸線O1の角度は任意に決定できる。また、湾曲部100の形状は、図1に示すアングル型のほか、J型、small J型、スワン型等の任意の形状にしてよい。
<効果例>
以上のように、第1実施形態のガイドワイヤ1によれば、コアシャフト10の先端部11の横断面形状は矩形状であり、矩形のアスペクト比が1:1以上かつ1.08:1以下の略正方形である(図2:A-A断面)。このため、ガイドワイヤ1のシェイピング性能と回転追従性能とを両立させることができる。また、先端部11の矩形のアスペクト比を1:1以上かつ1.08:1以下とすることにより、ガイドワイヤ1の製造を容易にしつつ、ガイドワイヤ1のシェイピング性能と回転追従性能とを維持できる。
また、第1実施形態のガイドワイヤ1によれば、コアシャフト10は、角柱形状(すなわち横断面形状が矩形状)の先端部11と、横断面形状が円形状の第2中間部13と、の間に、先端から基端に向かって横断面形状が矩形状から円形状へと徐変する第1中間部12を備えている(図2:B1-B1断面、B2-B2断面、B3-B3断面)。このため、先端部11、第1中間部12、第2中間部13へと、剛性や外側形状を滑らかに変化させることが可能となる。この結果、ガイドワイヤ1のシェイピング時や使用時において、コアシャフト10の特定箇所に対する応力集中を抑制することができ、ガイドワイヤ1の耐キンク性を向上できる。また、コアシャフト10は、先端部11における横断面の断面積CS1と、第2中間部13の先端における横断面の断面積CS3とが等しい。このため、ガイドワイヤ1のシェイピング時や使用時において、コアシャフト10の特定箇所に対する応力集中を抑制することができ、ガイドワイヤ1の耐キンク性を向上できる。
さらに、第1実施形態のガイドワイヤ1は、さらに複数の素線を撚り合せた撚線30を備えるため、ガイドワイヤ1の使用時、ガイドワイヤ1の先端側において撚線30とコアシャフト10とが一体的に動く構成とできる。この結果、曲げに対する柔軟性や復元性に優れたガイドワイヤ1を提供できる。また、ガイドワイヤ1の先端側には、撚線30とコアシャフト10とコイル体20とが湾曲した湾曲部100が設けられている。上述の通り、コアシャフト10の先端部11の横断面形状は、アスペクト比が1:1以上かつ1.08:1以下の矩形状であるため、ガイドワイヤ1の先端側に対して湾曲部100を容易に設けることができる。
<回転追従性試験>
図3~図5を用いて、第1実施形態のガイドワイヤ1によって、回転追従性能が維持できることを説明する。ここでは、第1実施形態のガイドワイヤ1の効果を証明するために、第1実施形態の構成を有するガイドワイヤを含む、4つのサンプルに対して回転追従性試験を実施した。回転追従性試験とは、ガイドワイヤの回転追従性能を定量的に測定する試験である。
図3は、回転追従性試験に用いたガイドワイヤのサンプルの構成を例示した説明図である。サンプルS1~S4は、上述した第1実施形態のガイドワイヤ1(図1)と同様に、コアシャフト10と、コイル体20と、撚線30と、固定部51と、先端チップ61と、基端側固定部62とを備えている。サンプルS1~S4は、コアシャフト10の先端部11の構成が互いに異なっている。具体的には、サンプルS1~S4は、先端部11の横断面を構成する矩形について、幅L1と、高さL2とのアスペクト比が互いに異なっている。アスペクト比以外の部分について、サンプルS1~S4の構成は、第1実施形態で説明したガイドワイヤ1と同様である。
図3に示すように、サンプルS1のコアシャフトの先端部は、幅L1と高さL2とのアスペクト比が1:1(縦横比率=1)である。また、サンプルS2のコアシャフトの先端部は、幅L1と高さL2とのアスペクト比が1.08:1(縦横比率=1.08)であり、サンプルS3のコアシャフトの先端部は、幅L1と高さL2とのアスペクト比が1.12:1(縦横比率=1.12)であり、サンプルS4のコアシャフトの先端部は、幅L1と高さL2とのアスペクト比が1.16:1(縦横比率=1.16)である。
図4は、回転追従性試験の試験方法の説明図である。回転追従性試験では、チューブ81を用いて、半径5mmの90°の屈曲をつくり、屈曲の前後に直線部分を形成した試験経路を作成した。この試験経路の一方の開口部(図4右側の開口部)から、サンプルのガイドワイヤ1Sを挿入した。そして、サンプルのガイドワイヤ1Sを、先端がチューブ81の他方の開口部から突出するまで奥に押し進めた。この状態で、ガイドワイヤ1Sの基端側を回転させた。回転追従性試験では、上述した各サンプルS1~S4について、基端側を回転させたときに先端側が何度回転したかを測定した。
図5は、回転追従性試験の試験結果の説明図である。図5では、横軸にサンプルのガイドワイヤ1Sの基端側の回転角度(入力角度)を示し、縦軸にサンプルのガイドワイヤ1Sの先端側の回転角度(出力角度)を示している。図5には、サンプルS1の測定結果を実線で表し、サンプルS2の測定結果を破線で表し、サンプルS3の測定結果を一点鎖線で表し、サンプルS4の測定結果を二点鎖線で表している。また、図5には、理想値SIを太線で表している。理想値SIは、基端側の回転に、先端側が完全に追従している状態を表す。
図6は、回転追従性試験の評価結果の説明図である。図6に示す評価結果は、A、B、Cの順に優れている。アスペクト比が1:1であるサンプルS1と、アスペクト比が1.08:1であるサンプルS2とは、共に、入力角度に対して出力角度がなだらかに追従していることから、回転追従性能が相対的に高い(図5)。このため、サンプルS1及びS2の回転追従性試験の評価結果をAとした。一方、アスペクト比が1.12:1であるサンプルS3は、入力角度に対する出力角度の追従が、サンプルS1及びS2と比較して劣っていることから、回転追従性能が相対的に高いとは言えない(図5)。このため、サンプルS3の回転追従性試験の評価結果をBとした。また、アスペクト比が1.16:1であるサンプルS4は、入力角度に対する出力角度の追従がなだらかでなく、遅れている(図5)。これは、基端側の回転が先端側へとリアルタイムに伝わっておらず、暫くの間トルクが蓄積された後、突然放出されることにより先端側が回転すること(いわゆる「ハネ」を生じた状態)を表している。このため、サンプルS4の回転追従性試験の評価結果をCとした。
以上の回転追従性試験から、コアシャフト10の先端部11は、横断面を構成する矩形の幅L1と高さL2とのアスペクト比が大きくなるにつれて、回転追従性能が低下していくことが明らかになった。また、回転追従性試験から、幅L1と高さL2とのアスペクト比は1:1以上かつ1.08:1以下であることが好ましいことが明らかとなった。
<第2実施形態>
図7は、第2実施形態のガイドワイヤ1aの構成を例示した説明図である。第2実施形態のガイドワイヤ1aは、第1実施形態で説明した湾曲部100を備えていない。すなわち、ガイドワイヤ1aのコアシャフト10aと、コイル体20aと、撚線30aとは、先端側が湾曲しておらず、全長にわたって直線状である。このように、ガイドワイヤ1aの構成は種々の変更が可能であり、湾曲部100を備えない直線状に構成されてもよい。このような第2実施形態のガイドワイヤ1aによっても、術者がガイドワイヤ1aの使用前に、ガイドワイヤ1aの先端側に対して好みの形状の湾曲を付すことができ、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第3実施形態>
図8は、第3実施形態のガイドワイヤ1bの構成を例示した説明図である。第3実施形態のガイドワイヤ1bは、第1実施形態で説明した構成において、撚線30と、固定部51とを備えていない。このように、ガイドワイヤ1bの構成は種々の変更が可能であり、撚線30や固定部51を省略してもよい。このような第3実施形態のガイドワイヤ1bによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、ガイドワイヤ1bは、撚線30に代えて内側被覆部を備え、固定部51に代えて、内側被覆部とコアシャフト10とコイル体20とを固定する内側固定部を備える構成としてもよい。内側被覆部は、コイル体20の内側に配置されており、先端部が先端チップ61によって固定され、基端部が内側固定部によって固定されている。内側被覆部としては、例えば、コアシャフト10に対して素線を螺旋状に巻回して形成されたコイル体や、コアシャフト10の周囲を覆う管状体を採用できる。内側被覆部は、軸線O方向の任意の位置に配置できる。例えば、内側被覆部を、コアシャフト10の先端部11を覆う位置に設けた場合、ガイドワイヤ1bの先端部の柔軟性や耐久性を向上できる。
<第4実施形態>
図9は、第4実施形態のコアシャフト10cの先端側の断面構成を例示した説明図である。第4実施形態のガイドワイヤ1cは、第1実施形態のコアシャフト10に代えてコアシャフト10cを備えている。コアシャフト10cは、先端部11に代えて先端部11cを備え、第1中間部12に代えて第1中間部12cを備えている。
先端部11cは、コアシャフト10cの外径が最小の部分であり、横断面を構成する矩形の幅L11及び高さL21(図9:A-A断面)は、共に、第1実施形態の先端部11の幅L1及び高さL2よりも小さい(図2:A-A断面)。先端部11cの横断面を構成する矩形のアスペクト比は、第1実施形態と同様に、1:1以上かつ1.08:1以下である。第1中間部12cは、先端部11cの基端側に隣接して設けられ、先端側から基端側に向かって外径が徐々に拡径している。第1中間部12cは、第1実施形態と同様に、先端から基端に向かって横断面形状が矩形状(図9:B1-B1断面)から円形状(図9:B3-B3断面)へと徐変している。第4実施形態のコアシャフト10cにおいて、第2中間部13の先端部における横断面の断面積CS3(図9:C-C断面)は、先端部11cの長軸方向の任意の箇所における横断面の断面積CS11(図9:A-A断面)よりも大きい。
このような先端部11c、第1中間部12c、及び第2中間部13は、例えば、次のようにして作製できる。まず、略一定の外径を有する円柱形状の部材を準備する。次に、円柱形状の部材の先端側の一部分を切削し、先端部11cと第1中間部12cとを形成する。なお、先端部11c、第1中間部12c、及び第2中間部13は、予め別々に形成され、溶接又は接合されてもよい。
このように、コアシャフト10cの構成は種々の変更が可能であり、第2中間部13よりも先端部11が細径とされており、第2中間部13の横断面の断面積CS3と、先端部11cの横断面の断面積CS11とが相違していてもよい。このような第4実施形態のガイドワイヤ1cによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、第4実施形態のガイドワイヤ1cによれば、基端側の第2中間部13から先端側の先端部11cに向かってコアシャフト10cを徐々に細径化できるため、ガイドワイヤ1cの先端部をより柔軟にできる。
<第5実施形態>
図10は、第5実施形態のコアシャフト10dの先端側の断面構成を例示した説明図である。第5実施形態のガイドワイヤ1dは、第1実施形態のコアシャフト10に代えてコアシャフト10dを備えている。コアシャフト10dは、第1実施形態で説明した第1中間部12を備えておらず、先端部11の基端側には、第2中間部13が隣接して設けられている。このように、コアシャフト10dの構成は種々の変更が可能であり、図示のように第1中間部12が省略されてもよく、第2中間部13が省略されてもよい。第2中間部13を省略した場合、先端部11の基端側には拡径部14(図1)が隣接して設けられ、先端部11の基端部には基端側固定部62(図1)が設けられる。また、第1中間部が、先端部よりも大きい角柱形状でもよい。このように、コアシャフト10dの構成は種々の変更が可能であり、第1中間部12や第2中間部13が省略されてもよい。このような第5実施形態のガイドワイヤ1dによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第6実施形態>
図11は、第6実施形態のガイドワイヤ1eの構成を例示した説明図である。第6実施形態のガイドワイヤ1eは、第2実施形態で説明した構成において、撚線30と、固定部51とを備えていない。このように、ガイドワイヤ1eの構成は種々の変更が可能であり、湾曲部100、撚線30、及び固定部51を省略してもよい。このような第6実施形態のガイドワイヤ1eによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第7実施形態>
図12は、第7実施形態のガイドワイヤ1fの構成を例示した説明図である。第7実施形態のガイドワイヤ1fは、第1実施形態の撚線30に代えて撚線30fを備え、固定部51に代えて固定部51fを備えている。撚線30fは、複数本の素線を撚り合せた撚線であり、コイル体20の内側においてコアシャフト10と並んで配置されている。撚線30fの先端部は、コアシャフト10の先端部11の先端に対応する位置に配置され、撚線30fの基端部は、コアシャフト10の先端部11の基端側に対応する位置に配置されている。固定部51fは、撚線30fの基端部と、コアシャフト10の先端部11の一部分と、コイル体20の一部分とを固定し、一体的に保持している。
このように、撚線30fの構成は種々の変更が可能であり、軸線O方向の長さや配置は任意に変更してよい。例えば、撚線30fは、図示のように、先端部11の先端から基端側まで延伸する態様としてもよい。また、撚線30fは、先端部11の先端から第1中間部12まで延伸する態様としてもよく、先端部11の先端から第2中間部13の基端部まで延伸する態様としてもよい。撚線30fが先端部11の先端から第2中間部13の基端部まで延伸する態様とした場合、撚線30fの先端部を先端チップ61によって固定し、基端部を基端側固定部62によって固定することで、固定部51fを省略してもよい。また、撚線30fの先端部は、先端部11の先端以外の箇所(例えば、先端部11の中央部や第1中間部12)に配置されてもよい。この場合、撚線30fの先端部と、コアシャフト10と、コイル体20とを固定する第2固定部を新たに設けてもよい。このような第7実施形態のガイドワイヤ1fによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
[変形例1]
上記第1~第7実施形態では、ガイドワイヤ1,1a~1fの構成を例示した。しかし、ガイドワイヤの構成は種々の変更が可能である。例えば、上記各実施形態のガイドワイヤは、血管にカテーテルを挿入する際に使用される医療器具として説明したが、リンパ腺系、胆道系、尿路系、気道系、消化器官系、分泌腺及び生殖器官等、人体内の各器官に挿入されるガイドワイヤとして構成することもできる。例えば、ガイドワイヤは、拡径部及び太径部を備えず、コアシャフトの全体がコイル体に覆われた構成であってもよい。
[変形例2]
上記第1~7実施形態では、コアシャフト10,10a,10c,10dの構成を例示した。しかし、コアシャフトの構成は種々の変更が可能である。例えば、コアシャフトの先端部、第1中間部、第2中間部、拡径部、太径部が区別されておらず、全てが一定の外径を有する本体部として構成されてもよいし、全てが基端側から先端側に向かって外径が縮径した縮径部として構成されてもよい。例えば、コアシャフトの先端部、第1中間部、第2中間部、拡径部、太径部はそれぞれ異なる材料で形成され、それらが接合された構成でもよい。例えば、コアシャフトの第1中間部、第2中間部、拡径部、太径部の横断面形状は略円形形状に限られず、例えば略矩形形状、略楕円形形状、略多角形形状等の任意の形状を採用できる。例えば、太径部よりも基端側において、コアシャフトは、接合された複数のコアシャフト部材によって構成されてもよい。この場合、各コアシャフト部材は同じ材料で形成されてもよく、異なる材料で形成されてもよい。
[変形例3]
上記第1~7実施形態では、コイル体20,20a及び撚線30,30a,30fの構成の一例を示した。しかし、コイル体及び撚線の構成は種々の変更が可能である。例えば、コイル体は、隣接する素線の間に隙間を有さない密巻きに構成されてもよく、隣接する素線の間に隙間を有する疎巻きに形成されてもよく、密巻きと疎巻きとが混合された構成であってもよい。また、コイル体は、例えば、疎水性を有する樹脂材料、親水性を有する樹脂材料、またはこれらの混合物によってコーティングされた樹脂層を備えていてもよい。例えば、撚線は、複数本の素線を撚り合せた撚線を、さらに複数本撚り合せて撚線とした構成でもよい。例えば、コイル体と撚線とのうちの少なくとも一方について、素線の横断面形状は、略円形でなくてもよい。
[変形例4]
上記第1~7実施形態のガイドワイヤ1,1a~1fの構成、及び上記変形例1~3のガイドワイヤの構成は、適宜組み合わせてもよい。例えば、第2実施形態のガイドワイヤ1a(湾曲部を有さない構成)、第3実施形態のガイドワイヤ1b(撚線を有さない構成)、第6実施形態のガイドワイヤ1e(湾曲部と撚線を有さない構成)、第7実施形態のガイドワイヤ1f(異なる態様の撚線を有する構成)のいずれかにおいて、第4実施形態や第5実施形態で説明したコアシャフトを備えていてもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
1,1a~1f…ガイドワイヤ
10,10a,10c,10d…コアシャフト
11,11c…先端部
12,12c…第1中間部
13…第2中間部
14…拡径部
15…太径部
20,20a…コイル体
30,30a,30f…撚線
51,51f…固定部
61…先端チップ
62…基端側固定部
81…チューブ
100…湾曲部

Claims (5)

  1. ガイドワイヤであって、
    コアシャフトと、
    前記コアシャフトの先端側に巻回されたコイル体と、
    前記コアシャフトの先端部と前記コイル体の先端部とが固定されている先端チップと、
    を備え、
    前記コアシャフトの先端部の横断面形状は矩形状であり、前記矩形のアスペクト比が1:1以上かつ1.08:1以下であり、
    前記コアシャフトは、
    角柱形状の前記先端部と、
    前記先端部よりも基端側に設けられ、一定の外径を有する円柱形状の中間部と、を備え、
    前記先端部の任意の箇所における横断面の断面積と、前記中間部の横断面の断面積とが等しい、ガイドワイヤ。
  2. 請求項1に記載のガイドワイヤであって、
    前記コアシャフトは、さらに、前記先端部と前記中間部との間に設けられ、先端の横断面形状が矩形状、かつ、基端の横断面形状が円形状の徐変部であって、先端から基端に向かって横断面形状が矩形状から円形状へと徐変する徐変部を備える、ガイドワイヤ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガイドワイヤであって、
    前記ガイドワイヤの先端側には、前記ガイドワイヤの軸線方向に対して、前記コアシャフトと前記コイル体とが湾曲した湾曲部が設けられている、ガイドワイヤ。
  4. 請求項1または請求項2に記載のガイドワイヤであって、さらに、
    複数の素線を撚り合せた撚線であって、前記コイル体の内側に前記コアシャフトと並んで配置され、先端部が前記先端チップに固定された撚線と、
    前記コアシャフトの前記中間部に設けられ、前記撚線の基端部と前記コアシャフトと前記コイル体とが固定されている固定部と、を備える、ガイドワイヤ。
  5. 請求項に記載のガイドワイヤであって、
    前記ガイドワイヤの先端側には、前記ガイドワイヤの軸線方向に対して、前記撚線と前記コアシャフトと前記コイル体とが湾曲した湾曲部が設けられている、ガイドワイヤ。
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