JP7261303B2 - 実装装置、実装システム及び検査実装方法 - Google Patents

実装装置、実装システム及び検査実装方法 Download PDF

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Description

本明細書では、実装装置、実装システム及び検査実装方法を開示する。
従来、実装装置としては、修理を要する修理基板から読み取った識別情報及び読み込んだ作業の情報に基づいて、この修理基板の部品実装が可能で生産余力がある実装レーンもしくはスループットが高い実装レーンを検出し、検出した実装レーンを表示するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この実装装置では、修理基板を実装レーンに投入したときにこの実装レーンの生産効率の低下を抑制することができる、としている。
特開2014-22681号公報
しかしながら、上述した特許文献1の実装装置では、生産レーンから外した修理基板を、再度、実装レーンのどこかへ入れることを前提としており、それ以外の手法で修理を要する基板を低減することは考慮されていなかった。
本開示は、このような課題に鑑みなされたものであり、実装処理する実装対象物の損失をより効率よく低減することができる実装装置、実装システム及び検査実装方法を提供することを主目的とする。
本開示では、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本開示の実装装置は、
実装対象物に対して実装処理する実装装置を複数備えた実装システムに用いられる実装装置であって、
部品を保持した供給部から該部品を採取し前記実装対象物に実装処理する実装部と、
前記実装対象物に配置された前記部品を基準情報を用いて検査処理する検査部と、
該実装装置の前に実装処理した前記部品にエラーを検出したあと、前記基準情報が更新されたときには、該実装装置より前に実装処理した前記部品に対して該更新された基準情報を用いた前記検査処理を前記検査部に実行させる制御部と、
を備えたものである。
この実装装置では、この実装装置の前に実装処理した部品にエラーを検出したあと、基準情報が更新されたときには、この実装装置より前に実装処理した部品に対してもこの更新された基準情報を用いた検査処理を検査部に実行させる。実装装置の基準情報は、例えば、製造会社の違いや、ロットの違いなどにより部品に応じて異なる場合がある。実装装置は、実際の部品と異なる基準情報を用いると、許容範囲で部品が実装されていても、エラーに判定されることが起こりうる。この実装装置では、この実装装置よりも前の実装装置で実装された部品までも、更新された基準情報を用いて検査するため、誤ってエラー検出されたものも、装置から取り出さずに適正な検査結果に変えることができる。したがって、この実装装置では、実装処理する実装対象物の損失をより効率よく低減することができる。ここで、「実装対象物」には、基板や、基板を複数含むパネル、三次元の立体物などが含まれる。また、基準情報には、部品の形状、輝度値及び特性値のうち1以上の情報を含むものとしてもよい。更に、検査処理は、部品の配置の有無の検査、部品のずれ量の検査、部品形状の検査及び部品の特性値の検査のうち1以上を含むものとしてもよい。
実装システム10の一例を示す概略説明図。 実装装置15の構成の概略を示す説明図。 ボードDS及び基板Sの一例を示す説明図。 記憶部42に記憶される情報の説明図。 実装検査処理ルーチンの一例を示すフローチャート。 検査処理及び実装処理のスキップ処理を具体例で説明する説明図。 部品情報46の更新及び再実装処理を具体例で説明する説明図。 基準情報更新画面70の一例を示す説明図。
本実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本開示である実装システム10の一例を示す概略説明図である。図2は、実装装置15の構成の概略を示す説明図である。図3は、ボードDS及び基板Sの一例を示す説明図である。図4は、記憶部42に記憶される情報の説明図である。なお、本実施形態において、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、図1、2に示した通りとする。
実装システム10は、例えば、実装対象物としての基板Sに部品Pを実装処理する実装装置15が基板Sの搬送方向に配列された生産ラインとして構成されている。ここでは、実装対象物を基板Sとして説明するが、部品Pを実装するものであれば特に限定されず、3次元形状の基材としてもよい。この実装システム10は、図1に示すように、印刷装置11と、印刷検査装置12と、保管部13と、管理PC14と、実装装置15と、自動搬送車16と、ローダ18と、ホストPC60などを含んで構成されている。印刷装置11は、基板Sにはんだペーストなどを印刷する装置である。印刷検査装置12は、印刷されたはんだの状態を検査する装置である。
ボードDSは、複数の基板Sを含む実装対象物である。このボードDSは、図3に示すように、部品Pa~Pdを同じ位置に配置した複数の基板Sa~Sfを含むものである。なお、ここでは、部品Pa~Pdを部品Pと総称し、基板Sa~Sfを基板Sと総称する。このボードDSは、実装処理、リフロー処理後に、表面に形成された溝で分割することにより、複数の基板Sを得ることができるものである。
実装装置15は、部品Pを採取して基板Sへ実装させる装置である。また、この実装装置15は、基板Sの欠品や基板Sに配置された部品の状態を検査する実装検査処理を実行する機能を備えている。実装装置15は、基板処理部22と、部品供給部24と、採取撮像部26と、実装部30と、実装制御部40とを備える。実装制御部40は、図2に示すように、CPU41を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、装置全体の制御を司る。実装制御部40は、記憶部42や検査部49を有している。記憶部42には、図4に示すように、実装条件情報43や基準情報44、基板基準情報45、部品情報46、基板情報47などが記憶されている。実装条件情報43は、生産ジョブであり、部品Pの情報や部品Pを基板Sへ実装する配置順、配置位置、部品Pを採取するフィーダ25の装着位置などの情報が含まれている。基準情報44は、例えば、部品Pの配置ずれや欠品などを検出するための基準となる画像などのデータを含む。この基準情報44には、基板基準情報45や、部品情報46などが含まれている。基板基準情報45は、検査処理を実行する基板Sの情報であり、基板Sの画像やサイズ、形状などの基板Sの情報が基板Sの識別子(ID)に対応づけられて含まれている。部品情報46は、検査処理を実行する部品Pの情報であり、部品Pの画像やサイズ、形状などの部品Pの情報が部品Pの識別子(ID)に対応づけられて含まれている。基板情報47は、基板Sの実装状態などを管理する情報であり、例えば、配置済みの部品Pの配置位置の情報、検査結果としての欠品や配置ずれが大きい配置エラー部品の種別や位置の情報、配置エラーが生じた領域であるスキップ領域の情報などが含まれている。なお、欠品とは、部品Pの実装処理を行ったが、何らかの要因で基板Sの配置位置に部品Pが存在しないものをいう。この実装装置15では、部品Pの配置エラーが起きると、それ以上の部品Pのロスを防止するため、その所定領域(例えば、特定の基板Sなど)をスキップ処理し、それ以上の部品Pの実装処理を制限する処理を実行するスキップモードを選択可能になっている。なお、実装装置15では、スキップの多発を抑制するため、同一配置位置で配置エラーが所定回数(例えば3回など)繰り返されると、装置を停止させ、作業者へ報知する処理が実行される。この基板情報47は、ホストPC60へ送信され、生産管理用の基板情報データベースとして保存される。エラー情報48は、同一配置位置で配置エラーが生じた回数などを管理する情報である。エラー情報48には、配置エラーが起きた実装装置の識別子(ID)や、実装位置(座標)、部品の種別やID、エラー回数などが含まれている。このエラー情報48は、ホストPC60へ送信され、生産管理用のエラー情報データベースとして保存される。実装装置15は、基板情報47やエラー情報48を実装処理の開始後に記憶部42に記憶する。検査部49は、例えば、基板Sを撮像した画像に基づいて基板Sや配置された部品Pの状態を検査する機能ブロックである。この実装制御部40は基板処理部22や部品供給部24、実装部30へ制御信号を出力する一方、基板処理部22や部品供給部24、実装部30からの信号を入力する。
基板処理部22は、基板Sの搬入、搬送、実装位置での固定、搬出を行うユニットである。基板処理部22は、図2の前後に間隔を開けて設けられ左右方向に架け渡された1対のコンベアベルトを有している。基板Sはこのコンベアベルトにより搬送される。基板処理部22は、このコンベアベルトを2対備えており、同時に2つの基板Sを搬送固定することができる。部品供給部24は、実装部30へ部品Pを供給するユニットである。この部品供給部24は、部品Pを保持した保持部材としてのテープを巻き付けたリールを含むフィーダ25を1以上の装着部に装着している。この部品供給部24は、実装処理に用いるフィーダ25を装着する実装用装着部と、予備のフィーダ25を装着するバッファ用装着部とを上下段に備える。フィーダ25は、図示しないコントローラを備えている。このコントローラは、フィーダ25に含まれるテープのIDや部品Pの種別、残数などの情報を記憶している。フィーダ25が装着部に装着されるとこのコントローラはフィーダ25の情報を実装制御部40へ送信する。また、部品供給部24には部品Pを複数配列して載置する保持部材としてのトレイを有するトレイユニットを備えていてもよい。
採取撮像部26は、実装ヘッド32に採取され保持された状態の1以上の部品Pの画像を撮像する装置である。この採取撮像部26は、基板処理部22と部品供給部24との間に配置されている。この採取撮像部26の撮像範囲は、採取撮像部26の上方である。採取撮像部26は、部品Pを保持した実装ヘッド32が採取撮像部26の上方を通過する際、部品Pの画像を撮像し、撮像画像を実装制御部40へ出力する。実装制御部40は、この撮像画像と基準情報44の基準画像とによって、部品Pの形状及び部位が正常であるか否かの検査や、部品Pの採取時の位置や回転などのずれ量の検出などを実行することができる。
操作パネル27は、画面を表示する表示部28と、作業者からの入力操作を受け付ける操作部29とを備えている。表示部28は、液晶ディスプレイとして構成されており、実装装置15の作動状態や設定状態を画面表示する。操作部29は、カーソルを上下左右に移動させるカーソルキー、入力をキャンセルするキャンセルキー,選択内容を決定する決定キーなどを備えており、作業者の指示をキー入力できるようになっている。
実装部30は、部品Pを部品供給部24から採取し、基板処理部22に固定された基板Sへ配置するユニットである。実装部30は、ヘッド移動部31と、実装ヘッド32と、ノズル33と、検査撮像部34と、ノズル保管部35とを備えている。ヘッド移動部31は、ガイドレールに導かれてXY方向へ移動するスライダと、スライダを駆動するモータとを備えている。実装ヘッド32は、1以上の部品Pを採取してヘッド移動部31によりXY方向へ移動するものである。この実装ヘッド32は、スライダに取り外し可能に装着されている。実装ヘッド32の下面には、1以上のノズル33が取り外し可能に装着されている。ノズル33は、負圧を利用して部品Pを採取するものである。なお、部品Pを採取する採取部材は、ノズル33のほか部品Pを機械的に保持するメカニカルチャックなどとしてもよい。検査撮像部34は、実装ヘッド32の下方を撮像するカメラであり、例えば、基板Sに配置された部品Pを撮像するほか、基板Sに形成された基準マークや2Dコードなどを撮像する。この検査撮像部34は、実装ヘッド32が装着されるスライダの下面側に配設されており、実装ヘッド32の移動に伴い、XY方向に移動する。検査撮像部34は、部品Pが配置された基板Sの画像データを実装制御部40へ出力する。実装制御部40は、検査部49により、この画像データを解析する。ノズル保管部35は、実装ヘッド32に装着する1種以上のノズル33を収容するものである。このノズル保管部35の予備収容部に、他の実装装置15で実装処理する部品Pを採取するノズル33を収容しておいてもよい。
保管部13は、実装装置15で用いられるフィーダ25を一時的に保管する保管場所である。保管部13は、印刷検査装置12と実装装置15との間の搬送装置の下部に設けられている。保管部13には、部品供給部24と同様の装着部を有している。フィーダ25がこの装着部に接続されると、フィーダ25のコントローラはフィーダ25の情報を管理PC14へ送信する。なお、保管部13では、自動搬送車16によりフィーダ25が運ばれるほか、作業者によりフィーダ25が運ばれてもよい。管理PC14は、フィーダ25の管理を行う装置であり、ローダ18が実行する実行データなどを記憶し、ローダ18を管理する。自動搬送車16は、フィーダ25や、実装システム10で用いられる部材などを図示しない倉庫と保管部13との間で自動搬送するものである。倉庫には、フィーダ25や他の部材などが保管されている。
ローダ18は、移動型作業装置であり、実装システム10の正面の移動領域内(図1の点線参照)で移動し、実装装置15のフィーダ25など、実装処理に必要な部材などを自動で回収及び補給する装置である。このローダ18は、移動制御部50と、記憶部53と、収容部54と、交換部55と、移動部56と、通信部57とを備えている。移動制御部50は、CPU51を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、装置全体の制御を司る。この移動制御部50は、フィーダ25を部品供給部24から回収し又はフィーダ25を部品供給部24へ補給し、フィーダ25を保管部13との間で移動させるよう装置全体を制御する。記憶部53は、例えばHDDなど、処理プログラムなど各種データを記憶するものである。収容部54は、フィーダ25を収容する収容空間を有する。この収容部54は、例えば、4つのフィーダ25を収容可能に構成されている。交換部55は、フィーダ25を出し入れすると共に上下段に移動させる機構である(図2参照)。交換部55は、フィーダ25をクランプするクランプ部と、クランプ部をY軸方向(前後方向)に移動させるY軸スライダと、クランプ部をZ軸方向(上下方向)に移動させるZ軸スライダとを有している。交換部55は、実装用装着部でのフィーダ25の装着及び装着解除と、バッファ用装着部でのフィーダ25の装着及び装着解除を実行する。移動部56は、実装装置15の正面に配設されたX軸レール19に沿ってローダ18をX軸方向(左右方向)へ移動させる機構である。通信部57は、管理PC14や実装装置15などの外部機器と情報のやりとりを行うインタフェースである。このローダ18は、現在位置や実行した作業内容を管理PC14へ出力する。このローダ18は、フィーダ25を回収、補給可能であるが、実装ヘッド32やノズル33、はんだカートリッジ、スクリーンマスク、基板支持用のバックアップピンなど、実装処理に関連する部材を回収、補給するよう構成してもよい。
ホストPC60(図1参照)は、実装システム10の各装置が用いる情報、例えば、実装条件情報43を複数含む生産計画データベースや、基板情報47を複数含む基板情報データベース、エラー情報48などを記憶、管理するサーバとして構成されている。また、ホストPC60は、基準情報44の画像データやサイズ、形状、色などを入力、編集可能である。ホストPC60の制御部は、更新した基準情報44を実装装置15など、実装システム10のいずれかの装置へ出力する。
次に、こうして構成された本実施形態の実装システム10の動作、特に、実装装置15が部品Pを基板Sへ実装し、実装された部品Pを検査する処理について説明する。ここでは、説明の便宜のため、ボードDSへの部品Pの実装処理を基板Sへの部品Pの実装処理と同等なものとして説明する。また、ここでは、スキップモードが選択されている場合について主として説明する。図5は、実装装置15の実装制御部40のCPU41により実行される実装検査処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、実装装置15の記憶部42に記憶され、作業者による開始指示により実行される。このルーチンを開始すると、CPU41は、今回生産する基板Sの実装条件情報43及び基準情報44を読み出して取得する(S100)。CPU41は、ホストPC60から取得して記憶部42に記憶された実装条件情報43や基準情報44を読み出すものとする。次に、CPU41は、今回、実装処理するボードDS(基板S)の基板情報47を読み出して取得し、基板処理部22に基板Sを実装位置まで搬送させ、固定処理させる(S110)。
次に、CPU41は、実装処理を実行する(S120)。この実装処理では、CPU41は、採取する対象の部品を実装条件情報43に基づいて設定し、予め設定された位置のフィーダ25から部品Pを実装ヘッド32に採取させ、部品Pの配置位置まで実装ヘッド32を移動させ、部品Pを配置する処理を実行する。また、実装処理において、CPU41は、配置エラーが生じている所定領域に対しては、部品Pのロスを抑制するため、実装処理を制限する、即ち、実装処理を実行しない。次に、CPU41は、配置された部品Pの検査処理を実行する(S130)。検査処理では、CPU41は、本機が実装処理した部品Pを検査撮像部34で撮像し、予め定められた配置位置に配置されているか、位置ずれや回転ずれなどの配置ずれが所定の許容範囲内であるか否かに基づいて、部品Pごとの検査結果を取得する。検査結果には、欠品がなく配置ずれが小さく指定の形状内である検査合格と、欠品エラーと、配置ずれエラーと、形状エラーとが含まれる。欠品エラーについては、本機以降の実装装置15で部品Pを実装処理可能である。なお、S120、S130では、CPU41は、本機で実装する部品Pをすべて実装処理したのち、まとめて検査処理を実行してもよいし、実装処理と検査処理とを繰り返し行うものとしてもよい。
S130のあと、CPU41は、エラーがあるか否かを判定し、エラーがある場合は、そのエラーを基板情報47やエラー情報48に記憶し、エラーがあった部品Pを含みその後の実装装置15で実装処理をスキップする所定領域を設定する(S150)。次に、CPU41は、該当するエラーが予め設定された所定回数に至ったか否かを判定し(S160)、所定回数に至ったときには、装置を停止し、基準情報44の確認を作業者へ報知する(S170)。なお、ここでの「所定回数」とは、誤検出を判定する閾値を意味し、同一の基板Sに所定回数、同じエラーが生じたことを含むと共に、異なる複数の基板Sで同じエラーが所定回数、繰り返されたことをも含む。例えば、作業者の手違いや、部品Pのロットやベンダーの違いによって、輝度値(色)が異なったり、形状に違いがある(リードの長短)など、基準情報44の基準データが実際に用いている部品Pと異なる場合が有り得る。このような場合、部品Pが適切に基板Sへ配置されていても、CPU41は、エラーであると誤判定することがある。ここでは、CPU41は、このようなミスがないかを作業者へ報知するのである。この報知は、例えば、操作パネル27でメッセージやアイコンなどを表示処理してもよいし、ランプを点灯してもよいし、音や音声などを出力してもよい。基準情報44の確認を報知された作業者は、例えば、ホストPC60で基準情報44の内容と、実装装置15で用いられている部品Pとが相違ないかを確認する。作業者は、基準情報44に問題がない場合は、操作パネル27を操作し、処理を継続する旨の入力を行い、基準情報44を変更した場合は、基準情報44を新たに更新した旨の入力を行う。
次に、CPU41は、作業者からの入力内容を操作パネル27から取得し、基準情報44を更新した入力を取得したときには、更新した基準情報44を用いて、本機より前で実装処理した実装領域を再検査する(S190)。このように、CPU41は、本機とは別の実装装置15で検査処理した結果が正しいものでない場合があるので、本機で実装処理しない領域に対して、正しい基準情報44を用いて再検査処理し、より適切な検査結果を得るのである。再検査処理すると、CPU41は、検査結果で欠品エラーを抽出すると共に、その欠品エラーを含む検査結果を基準情報44に記憶させる(S200)。実装装置15では、スキップモードで実装処理をスキップした所定領域は、当然、欠品が検出される。
続いて、CPU41は、欠品エラーがあるときには、再実装処理を実行する(S210~S240)。具体的には、CPU41は、本機よりも前の実装装置15で実装されるべき部品Pを本機の実装部30で採取可能か否かを判定する(S220)。この判定は、該当する部品Pと、これを採取可能な実装ヘッド32及びノズル33とを対応づけた対応情報などに基づいて、ノズル保管部35に該当するノズル33があるかなどに基づいて行うことができる。該当する部品Pを本機で採取可能であるときには、CPU41は、この本機で再実装する部品Pが部品供給部24にあるか否かを判定する(S220)。なお、部品供給部24の予備装着部に、他の実装装置15で用い、且つ本機で使用しないフィーダ25を予備装着しておいてもよい。再実装する部品Pが部品供給部24にないときには、CPU41は、再実装用の部品Pを保持したフィーダ25を部品供給部24に補給する指令を管理PC14へ出力する(S230)。管理PC14は、該当するフィーダ25を保管する保管部13の保管位置と、補給を要する実装装置15の部品供給部24の位置とをローダ18へ出力し、ローダ18にフィーダ25を補給させる。S230のあと、または、S220で再実装用の部品Pが部品供給部24にあるときには、CPU41は、再実装処理を実装部30に実行させる(240)。実装部30は、この実装装置15で実装処理を予定しない再実装用の部品Pを基板Sに配置させる。
S240で再実装処理を実行したあと、CPU41は、S130以降の処理を実行する。即ち、CPU41は、再実装した部品Pの検査処理を実行し、エラーがあるか否かを判定し、エラーがあれば所定領域を設定し、該当エラーが所定回数繰り返されているかを判断する処理を繰り返し行う(S140~S160)。S180で基準情報44が更新されているため、実装装置15では、エラーの検出頻度は低下する。
S140で検査結果にエラーがない場合、S160で該当エラーが所定回数に至っていないとき、または、S180で基準情報44を更新せず継続入力を取得したあと、あるいは、S210で本機が再実装すべき部品Pを採取可能でないときには、CPU41は、現基板Sの実装処理が完了したか否かを判定する(S250)。現基板の実装処理が完了していないときには、CPU41は、S120以降の処理を実行する。即ち、CPU41は、実装処理、検査処理を継続して実行する(S120,130)。一方、現基板Sの実装処理が完了したときには、CPU41は、基板情報47を更新すると共に、基板Sを排出するよう基板処理部22を制御する(S260)。そして、CPU41は、実装条件情報43に設定されているすべての基板Sの生産が完了したか否かを判定する(S270)。すべての基板Sの生産が完了していないときには、CPU41は、S110以降の処理を実行する。一方、すべての基板Sの生産が完了したときには、このルーチンを終了する。このような実装処理が実装装置15の各々で実行されるため、基板情報47には、特定の基板Sにおいて、どの位置にエラーが生じやすいかの情報が集積されて記憶される。
ここで、実装検査処理の具体例について説明する。図6は、検査処理及び実装処理のスキップ処理を具体例で説明する説明図であり、図6Aが実装装置15aで不適切な基準情報44で基板S1を検査した図、図6Bが基板S1が次の実装装置15bでスキップされた図、図6Cが基板S1が実装装置15cでスキップされ基板S2が実装装置15bでスキップされ装置停止した図である。図7は、部品情報46の更新及び再実装処理を具体例で説明する説明図であり、図7Aが基準情報44を更新し、更新した基準情報44で再検査処理した図、図7Bが再実装用のフィーダ25をローダ18に補充させた図、図7Cが再実装処理した図、図7Dが本機で実装する残りの部品Pを実装する図である。ここでは、図3のボードDSにおいて、部品Paの基準画像の輝度値が実物と異なる基準情報44を用いてしまった場合を具体例として説明する。また、実装条件情報43では、実装装置15aが基板Sの上段、次の実装装置15bが基板Sの中段、その次の実装装置15cが基板Sの下段を実装処理、検査処理する設定となっているものとする。更に、エラーの繰り返し許容数である所定回数は3回であり、スキップ領域は、ボードDSのうち1つの基板Sに設定されているものとする。なお、図6、7では、時間経過では上から下へ進み、基板Sa1を含むボードDS1、基板Sa2を含むボードDS2及び基板Sa3を含むボードDS3が実装装置15a,15b,15cへ順番に供給されるものとし、便宜的に、ボードDS1~DS3のうち、基板Sa1~Sa3のみを図示するものとする。また、以下の図6,7の説明では、ボードDSの基板Sb~Sfへの処理については、ボードDSの基板Saと同様の処理を行うものとして、その詳細な説明を省略する。
まず、図6Aに示すように、実装装置15aで、ボードDS1の基板Sa1に対して実装処理、検査処理を実行する(S120,130)。基準情報44の部品Paの画像が実際の部品Paと異なるため、実装装置15aの検査部49では、部品Paが適正に基板Sa1に実装されているにもかかわらず、欠品であると誤検出し、基板Sa1の全体が実装処理をスキップする所定領域に設定される(S150)。次に、図6Bに示すように、ボードDS1が実装装置15bへ搬送され(S260)、ボードDS2が実装装置15aに搬入される(S110)。ボードDS2の基板Sa2においても、基板Sa1と同様に、適切に実装されている部品Paが欠品に判定され、基板Sa2の全体がスキップする所定領域に設定される。なお、実装装置15bは、基板Sa1の全体がスキップ領域であるので、部品Pの実装処理を実行しない。次に、図6Cに示すように、ボードDS1が実装装置15cへ搬送され、ボードDS2が実装装置15bに搬送され、ボードDS3が実装装置15aに搬入される。基板Sa3においても、基板Sa1,Sa2と同様に、適切に実装されている部品Paが欠品に判定され、基板Sa3の全体がスキップする所定領域に設定される。なお、実装装置15b,15cは、基板Sa1,Sa2の全体がスキップ領域であるので、部品Pの実装処理を実行しない。そして、該当するエラーが所定回数である3回に達し(S160)、実装装置15a~15cは、装置停止すると共に作業者へ基準情報44の確認を報知する(S170)。
ここで、作業者は、図7Aに示すように、部品Paと基準情報44の基準画像とを確認し、ホストPC60で正しい基準データに更新する。図8は、ホストPC60のディスプレイに表示される基準情報更新画面70の一例を示す説明図である。基準情報更新画面70は、部品情報46に含まれる画像データや、サイズ、輝度値、特性値など、部品Pに関する情報を入力、更新する際に表示される画面である。基準情報更新画面70には、カーソル71、基板基準情報表示欄72、変更前部品情報表示欄73、変更後部品情報表示欄74及び入力キー75などが表示される。カーソル71は、画面上に配置された入力欄に対して作業者が選択及び入力指示するものであり、ホストPC60の入力装置の操作により画面上を移動する。基板基準情報表示欄72には、基板Sに配置された部品Pの画像が表示される。変更前部品情報表示欄73は、基板基準情報表示欄72で選択された部品Pで現在使用されている基準データや情報などが表示される欄である。変更後部品情報表示欄74は、変更前部品情報表示欄73に表示された部品Pの更新後のデータを入力する欄である。入力キー75は、選択キー、編集キー、保存キー、終了キーなどが含まれている。作業者は、表示内容を確認し、編集キーを押下して編集し、保存キーを押下してホストPC60の記憶部にこの基準データを更新した基準情報44を記憶させる。ホストPC60は、更新後の基準情報44を、実装装置15a~15cへ送信する。実装装置15a~15cは、更新された基準情報44を用いて、再検査処理を実行する(S190)。このとき、実装装置15a~15cは、実装装置15aで実装処理された部品Pに欠品がないとの検査結果を得て、それを基板情報47へ記憶させる(S200)。基板情報47には、基板Sa1,Sa2,Sa3に対応する基板IDに対して、部品Paが欠品ではない情報が記憶される。
次に、実装装置15a~15cは、スキップなどにより生じた欠品を抽出し(S200)、この欠品に対する再実装処理を実行する(S210~S240)。このとき、実装装置15a~15cでは、本機前で実装すべきである再実装部品Pが本機で採取可能であり、且つその部品Pがないときには、図7Bに示すように、ローダ18にフィーダ25を補給させる(S230)。続いて、図7Cに示すように、実装装置15cが実装装置15bで実装されるべき部品Pの実装処理を実行する(S240)。そして、図7Cに示すように、実装装置15b、15cでは、本来、各装置が実装処理をすべきである部品Pの実装処理を、再実装後に実行する(S120)。図7Cに示すように、上述した再検査処理、再実装処理を実行することにより、基板Sや部品Pのロスなく欠品を解消し、実装装置15a~15cであるべき、本来の処理状態に復帰することができるのである。
ここで、本実施形態の構成要素と本開示の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の実装部30が本開示の実装部に相当し、検査部49が検査部に相当し、実装制御部40が制御部に相当し、ローダ18が移動型作業装置に相当し、部品供給部24が供給部に相当する。なお、本実施形態では、実装装置15の動作を説明することにより本開示の検査実装方法の一例も明らかにしている。
以上説明した本実施形態の実装装置15では、この実装装置15の前に実装処理した部品Pにエラーを検出したあと、基準情報44が更新されたときには、この実装装置15より前に実装処理した部品Pに対してもこの更新された基準情報44を用いた検査処理を検査部49に実行させる。実装装置15の基準情報44は、例えば、製造会社の違いやロットの違いなどにより部品Pに応じて異なる場合がある。実装装置15は、実際の部品Pと異なる基準情報44を用いると、許容範囲で部品Pが実装されていても、エラーに判定されることが起こりうる。この実装装置15では、この実装装置15よりも前の実装装置15で実装された部品Pまでも、更新された基準情報44を用いて検査するため、誤ってエラー検出されたものも、装置から取り出さずに適正な検査結果に変えることができる。したがって、この実装装置15では、実装処理する実装対象物である基板S(ボードDS)の損失をより効率よく低減することができる。
また、実装制御部40は、実装部30で実装処理した部品Pに対して基準情報44を用いた検査処理を検査部49に実行させ、本機の実装装置15の前に実装処理した部品Pにエラーを検出したあと、基準情報44が更新されたときには、本機の実装装置15の実装部30で実装処理した部品Pに対して、この更新された基準情報44を用いた検査処理を検査部49に実行させる。この実装装置15では、この実装装置15で実装された部品Pを、更新された基準情報44を用いて検査するため、誤ってエラー検出されたものも、装置から取り出さずに適正な検査結果に変えることができる。更に、実装制御部40は、この実装装置15の前に実装処理した部品Pを含む所定領域にエラーがあるとき、エラーがあるこの所定領域に対しては実装処理を行わずにスキップするよう実装部30の動作を制限するスキップモードを有しており、基準情報44が更新されたときには、スキップされた所定領域に対して、この更新された基準情報44を用いた検査処理を検査部49に実行させる。この実装装置15では、エラーのあるスキップされた所定領域で、誤ってエラー検出されたものも、装置から取り出さずに適正な検査結果に変えることができる。また、この実装装置では、スキップモードにより、エラーのある所定領域への部品Pの配置を制限することにより、部品Pの損失をより低減することができる。
更に、実装制御部40は、基準情報44が更新されたあと、スキップされた所定領域に対して実装処理すべき部品Pが部品供給部24にあるときには、このスキップされた所定領域に対して実装処理を実装部30に実行させる。この実装装置15では、スキップされた所定領域に部品Pを配置することによって、実装処理する基板Sの損失をより低減することができる。また、実装装置15において部品供給部24は、部品Pを保持した保持部材としてのテープを有するフィーダ25を装着し、実装システム10は、フィーダ25を収容する収容部54を備え部品供給部24からフィーダ25を回収し及び/又はフィーダ25を部品供給部24へ移動する移動型作業装置としてのローダ18を更に備えている。そして、実装制御部40は、スキップされた所定領域に対して実装処理すべき部品Pが実装部30で採取可能であり且つ部品供給部24にないときには、ローダ18にこの実装すべき部品Pを保持したフィーダ25を部品供給部24へ移動させる情報を出力する。この実装装置15では、ローダ18により部品Pを自動補給することによって、基板Sの損失を低減することができる。
更にまた、実装制御部40は、特定の配置位置において所定数の基板Sに対してエラーが検出されたときには、実装部30及び検査部49を停止させ、作業者へ基準情報44を確認するよう報知し、基準情報44が更新されたときには、この実装部30及び検査部49の処理を再開させる。この実装装置15では、基準情報44の見直しを適正に促すことができ、ひいては、基板Sの損失をより効率よく低減することができる。また、基準情報44には、部品Pの形状、部品Pの輝度値及び部品Pの特性値のうち1以上の情報が含まれているため、特定の基準情報を用いることによって、基板Sの損失をより効率よく低減することができる。更に、実装対象物は、複数の基板Sを内包したボードDSであり、実装処理がスキップされる所定領域は、基板Sの領域である。特定の領域に対して部品Pの実装を制限することによって、部品Pの損失をより効率よく低減することができる。
なお、本開示は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、エラーがある所定領域をボードDSに含まれる基板Sの領域として説明したが、特にこれに限定されず、ボードDSに含まれていない単品の基板Sの領域としてもよいし、基板Sの内部の一領域としてもよい。また、上述した実施形態では、実装装置15は、エラーがある所定領域に対してスキップ処理を行うものとしたが、このスキップ処理を省略してもよい。この実装装置15においても、更新した基準情報44を用いて適正な検査を実行することができる。
上述した実施形態では、スキップされた所定領域に対して再実装処理を実行するものとしたが、特にこれに限定されず、スキップされた所定領域にかかわらず、CPU41は、再実装可能であれば、再実装処理を実行すればよい。また、上述した実施形態では、再実装する部品Pがないときには、ローダ18に補給させるものとしたが、特にこれに限定されず、ローダ18を省略し、自動搬送車16が補給するものとしてもよいし、作業者が補給するものとしてもよい。あるいは、ローダ18を省略し、補給を要さないように他の実装装置15で用いるフィーダ25を部品供給部24の空き装着部に装着してもよい。
上述した実施形態では、特定の配置位置において基板Sに対してエラーが所定回数、検出されたときに装置停止するものとしたが、装置停止を行わずに、作業者へ報知するものとしてもよい。なお、基板Sの損失を考慮すると、CPU41は、装置停止した方が好ましい。
上述した実施形態では、詳しく説明しなかったが、基準情報44が更新されたあと、欠品した部品Pを現在の実装装置15の実装部30では採取できない場合は、その更に下流の実装装置15が再実装する部品Pを採取できれば、その実装装置15で部品Pを再実装するものとしてもよい。この実装システム10では、より確実に基板Sの生産を完了することができるため、基板Sの損失をより効率よく低減することができる。
上述した実施形態では、検査処理では、部品Pの配置ずれや、欠品の検査処理を主として説明したが、CPU41は、例えば、部品Pの抵抗値や、部品Pの遮光率など、部品Pの特性を検査する検査処理を実行してもよい。CPU41は、特性値にエラーのあった部品Pに対しては、実装部30により採取させて廃棄させ、新たな部品Pを再実装するものとしてもよい。
上述した実施形態では、実装対象物は、基板Sを複数含むボードDSとして説明したが、特にこれに限定されず、ボードDSではない基板Sや、三次元の立体物などとしてもよい。また、基準情報44には、部品の形状、輝度値及び特性値のうち1以上の情報を含むものとしてもよい。更に、検査処理は、部品の配置の有無の検査、部品のずれ量の検査及び部品の特性値の検査のうち1以上を含むものとしてもよい。
上述した実施形態では、本開示を実装システム10や実装装置15として説明したが、実装装置15が実行する検査実装方法や、この実装装置15の検査実装方法を実現するプログラムとしてもよい。
ここで、本開示の実装装置、実装システム及び検査実装方法は、以下のように構成してもよい。例えば、本開示の実装装置において、前記制御部は、前記実装部で実装処理した部品に対して前記基準情報を用いた検査処理を前記検査部に実行させ、該実装装置の前に実装処理した前記部品にエラーを検出したあと、前記基準情報が更新されたときには、該実装装置の前記実装部で実装処理した前記部品に対して該更新された基準情報を用いた前記検査処理を前記検査部に実行させるものとしてもよい。この実装装置では、この実装装置で実装された部品を更新された基準情報を用いて検査するため、誤ってエラー検出されたものも、装置から取り出さずに適正な検査結果に変えることができる。
本開示の実装装置において、前記制御部は、該実装装置の前に実装処理した前記部品を含む所定領域にエラーがあるとき、エラーがある該所定領域に対しては実装処理を行わずにスキップするよう前記実装部の動作を制限するスキップモードを有しており、前記基準情報が更新されたときには、前記スキップされた前記所定領域に対して該更新された基準情報を用いた前記検査処理を前記検査部に実行させるものとしてもよい。この実装装置では、エラーのあるスキップされた所定領域での誤ってエラー検出されたものも、装置から取り出さずに適正な検査結果に変えることができる。また、この実装装置では、スキップモードにより、エラーのある所定領域への部品配置を制限することにより、部品の損失をより低減することができる。
実装対象物をスキップする態様の本開示の実装装置において、前記制御部は、前記基準情報が更新されたあと、前記スキップされた所定領域に対して実装処理すべき前記部品が前記供給部にあるときには、該スキップされた所定領域に対して前記実装処理を前記実装部に実行させるものとしてもよい。この実装装置では、スキップされた所定領域に部品を配置することによって、実装処理する実装対象物の損失をより低減することができる。あるいは、本開示の実装装置において、実装対象物をスキップする態様の本開示の実装装置において、前記供給部は、前記部品を保持した保持部材を装着し、前記実装システムは、前記保持部材を収容する収容部を備え前記供給部から前記保持部材を回収し及び/又は前記保持部材を前記供給部へ移動する移動型作業装置を更に含み、前記制御部は、前記スキップされた所定領域に対して実装処理すべき前記部品が前記実装部で採取可能であり且つ前記供給部にないときには、前記移動型作業装置に該実装すべき部品を保持した前記保持部材を前記供給部へ移動させる情報を出力するものとしてもよい。この実装装置では、移動型作業装置により部品を自動補給することによって、実装対象物の損失を低減することができる。
本開示の実装装置において、前記制御部は、特定の配置位置において所定数の前記実装対象物に対して前記エラーが検出されたときには、前記実装部及び/又は前記検査部を停止させ、作業者へ前記基準情報を確認するよう報知し、前記基準情報が更新されたときには、該実装部及び/又は該検査部の処理を再開させるものとしてもよい。この実装装置では、基準情報の見直しを適正に促すことができ、ひいては、実装対象物の損失をより効率よく低減することができる。
本開示の実装装置は、下記(1)又は(2)のいずれかの特徴を有するものとしてもよい。この実装装置においても、特定の基準情報や実装対象物において、実装対象物の損失をより効率よく低減することができる。
(1)前記基準情報には、前記部品の形状、前記部品の輝度値及び前記部品の特性値のうち1以上の情報が含まれている。
(2)前記実装対象物は、複数の基板を内包したボードであり、前記所定領域は、前記基板の領域である。
本開示の実装装置は、上述した実装装置を複数備えている。この実装システムは、上述した実装装置の採用する態様に応じた効果を得ることができる。
本開示の検査実装方法は、
部品を保持した供給部から該部品を採取し実装対象物に実装処理する実装部と、前記実装対象物に配置された前記部品を基準情報を用いて検査処理する検査部と、を備えて、実装対象物に対して実装処理する実装装置を複数備えた実装システムに用いられる検査実装方法であって、
該実装装置の前に実装処理した前記部品にエラーを検出したあと、前記基準情報が更新されたときには、該実装装置より前に実装処理した前記部品に対して該更新された基準情報を用いた前記検査処理を前記検査部に実行させるステップ、
を含むものである。
この検査実装方法では、上述した実装装置と同様に、この実装装置で実装される前の部品までも、更新された基準情報を用いて検査するため、誤ってエラー検出されたものも、装置から取り出さずに適正な検査結果に変えることができる。したがって、この検査実装方法においても、実装処理する実装対象物の損失をより効率よく低減することができる。なお、この検査実装方法において、上述した実装装置の態様を採用してもよいし、上述した実装装置の機能を発現するステップを含むものとしてもよい。
本開示の実装装置、実装システム及び検査実装方法は、電子部品の実装分野に利用可能である。
10 実装システム、11 印刷装置、12 印刷検査装置、13 保管部、14 管理PC、15,15a,15b,15c 実装装置、16 自動搬送車、18 ローダ、19 X軸レール、22 基板処理部、24 部品供給部、25 フィーダ、26 採取撮像部、27 操作パネル、28 表示部、29 操作部、30 実装部、31 ヘッド移動部、32 実装ヘッド、33 ノズル、34 検査撮像部、35 ノズル保管部、40 実装制御部、41 CPU、42 記憶部、43 実装条件情報、44 基準情報、45 基板基準情報、46 部品情報、47 基板情報、48 エラー情報、49 検査部、50 移動制御部、51 CPU、53 記憶部、54 収容部、55 交換部、56 移動部、57 通信部、60 ホストPC、70 基準情報更新画面、71 カーソル、72 基板基準情報表示欄、73 変更前部品情報表示欄、74 変更後部品情報表示欄、75 入力キー、DS,DS1~DS3 ボード、P,Pa~Pd 部品、S,Sa~Sf,Sa1~Sa3 基板。

Claims (8)

  1. 実装対象物に対して実装処理する実装装置を複数備えた実装システムに用いられる実装装置であって、
    部品を保持した供給部から該部品を採取し前記実装対象物に実装処理する実装部と、
    前記実装対象物に配置された前記部品を基準情報を用いて検査処理する検査部と、
    該実装装置の前に実装処理した前記部品にエラーを検出したあと、前記基準情報が更新されたときには、該実装装置より前に実装処理した前記部品に対して該更新された基準情報を用いた前記検査処理を前記検査部に実行させる制御部と、
    を備えた実装装置。
  2. 前記制御部は、該実装装置の前に実装処理した前記部品を含む所定領域にエラーがあるとき、エラーがある該所定領域に対しては実装処理を行わずにスキップするよう前記実装部の動作を制限するスキップモードを有しており、前記基準情報が更新されたときには、前記スキップされた前記所定領域に対して該更新された基準情報を用いた前記検査処理を前記検査部に実行させる、請求項1に記載の実装装置。
  3. 前記制御部は、前記基準情報が更新されたあと、前記スキップされた所定領域に対して実装処理すべき前記部品が前記供給部にあるときには、該スキップされた所定領域に対して前記実装処理を前記実装部に実行させる、請求項2に記載の実装装置。
  4. 前記供給部は、前記部品を保持した保持部材を装着し、
    前記実装システムは、前記保持部材を収容する収容部を備え前記供給部から前記保持部材を回収し及び/又は前記保持部材を前記供給部へ移動する移動型作業装置を更に含み、
    前記制御部は、前記スキップされた所定領域に対して実装処理すべき前記部品が前記実装部で採取可能であり且つ前記供給部にないときには、前記移動型作業装置に該実装すべき部品を保持した前記保持部材を前記供給部へ移動させる情報を出力する、請求項3に記載の実装装置。
  5. 前記制御部は、特定の配置位置において所定数の前記実装対象物に対して前記エラーが検出されたときには、前記実装部及び/又は前記検査部を停止させ、作業者へ前記基準情報を確認するよう報知し、前記基準情報が更新されたときには、該実装部及び/又は該検査部の処理を再開させる、請求項1~4のいずれか1項に記載の実装装置。
  6. 下記(1)又は(2)のいずれかの特徴を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の実装装置。
    (1)前記基準情報には、前記部品の形状、前記部品の輝度値及び前記部品の特性値のうち1以上の情報が含まれている。
    (2)前記実装対象物は、複数の基板を内包したボードであり、前記所定領域は、前記基板の領域である。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の実装装置を複数備えている、実装システム。
  8. 部品を保持した供給部から該部品を採取し実装対象物に実装処理する実装部と、前記実装対象物に配置された前記部品を基準情報を用いて検査処理する検査部と、を備えて、実装対象物に対して実装処理する実装装置を複数備えた実装システムに用いられる検査実装方法であって、
    該実装装置の前に実装処理した前記部品にエラーを検出したあと、前記基準情報が更新されたときには、該実装装置より前に実装処理した前記部品に対して該更新された基準情報を用いた前記検査処理を前記検査部に実行させるステップ、
    を含む検査実装方法。
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