JP7256664B2 - 車両 - Google Patents

車両 Download PDF

Info

Publication number
JP7256664B2
JP7256664B2 JP2019062781A JP2019062781A JP7256664B2 JP 7256664 B2 JP7256664 B2 JP 7256664B2 JP 2019062781 A JP2019062781 A JP 2019062781A JP 2019062781 A JP2019062781 A JP 2019062781A JP 7256664 B2 JP7256664 B2 JP 7256664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
box
lid
vehicle
engaged
engaging portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019062781A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020158080A (ja
Inventor
慶一 日野
史朗 ▲高▼橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sharyo Ltd
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sharyo Ltd filed Critical Nippon Sharyo Ltd
Priority to JP2019062781A priority Critical patent/JP7256664B2/ja
Publication of JP2020158080A publication Critical patent/JP2020158080A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7256664B2 publication Critical patent/JP7256664B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Description

本発明は、車両に関し、特に、箱体の上面に蓋が配設される構造であっても蓋の着脱作業を容易に行うことができる車両に関するものである。
収納物(工具またはチェーン等)を収納可能に形成される収納箱を備えた車両が知られている。例えば、特許文献1には、工具類が収納される車両搭載用の工具箱(収納箱)が記載されている。この工具箱(収納箱)は、前面(車両外方側の面)に開口部が形成された箱本体(箱体)と、その開口部を開閉可能な平扉(蓋)と、を備え、上アーム部材および下アーム部材の基端を中心に平扉(蓋)が旋回することで開口部が開閉される。
特開平11-222280号公報(例えば、段落0012,0013、図2など)
しかしながら、上述した従来の収納箱のように、箱体の車両外方側の面が開放され、この開放された面に蓋が配設される構造では、走行中に蓋が開くと、箱体から収納物が脱落する虞がある。
これに対して、本願出願人は、箱体の上面が開放され、その箱体の上面に蓋が配設される構造に想到した(本願出願時において未公知)。この構造によれば、走行中に蓋が開いても、箱体から収納物が脱落することを抑制できる。
しかしながら、箱体の上面に蓋が配設される構造では、蓋の一側が車両内方側となるところ、車両内方側へは作業者の手が届き難く、作業を行い難い。これにより、箱体の上面への蓋の着脱の作業性が悪いという問題点が生じた。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、箱体の上面が開放され、その箱体の上面に蓋が配設される構造であっても、蓋の着脱作業を容易に行える車両を提供することを目的とする。
この目的を達成するために本発明の車両は、上面が開放される箱状の箱体と、その箱体の上面に配設される蓋と、その蓋を前記箱体に固定する固定手段と、を備えたものであり、前記蓋は、その蓋の一側に配設される係合部を備えると共に、弾性変形可能に形成され、前記箱体は、その箱体の車両内方側に配設され前記係合部が係合される被係合部を備え、前記固定手段は、前記蓋の他側または前記箱体の車両外方側のうちの一方に操作可能に配設される操作部と、前記蓋の他側または前記箱体の車両外方側のうちの他方に配設され前記操作部が連結される被連結部と、を備え、前記係合部が前記被係合部に係合され、且つ、前記操作部が前記被連結部に非連結とされた状態では、前記蓋の他側が前記箱体の上面側から離間され、前記係合部が前記被係合部に係合され、且つ、前記操作部が前記被連結部に連結された状態では、前記蓋の他側が前記箱体の上面側に近接された分、前記蓋が弾性変形される。
請求項1記載の車両によれば、蓋は、その蓋の一側に配設される係合部を備え、箱体は、その箱体の車両内方側に配設され係合部が係合される被係合部を備え、固定手段は、蓋の他側または箱体の車両外方側のうちの一方に操作可能に配設される操作部と、蓋の他側または箱体の車両外方側のうちの他方に配設され操作部が連結される被連結部と、を備えるので、蓋の一側を箱体の車両内方側に係合させれば良く、作業者が車両内方側に手を入れて操作することを不要とできる。これにより、箱体の上面に蓋が配設される構造であっても蓋の着脱作業を容易に行うことができる。また、蓋の他側のみを箱体に連結させる構造であっても、蓋の一側が箱体に係合されるので、箱体へ蓋をより確実に固定できる。
は、弾性変形可能に形成され、係合部が被係合部に係合され、且つ、操作部が被連結部に非連結とされた状態では、蓋の他側が箱体の上面側から離間され、係合部が被係合部に係合され、且つ、操作部が被連結部に連結された状態では、蓋の他側が箱体の上面側に近接された分、蓋が弾性変形されるので、蓋の弾性回復力を利用して、箱体への強固な固定が可能となる。
請求項記載の車両によれば、請求項1記載の車両の奏する効果に加え、操作部は、蓋の他側の上面に配設され、被連結部は、箱体の車両外方側の外面に配設されるので、蓋の係合部を箱体の被係合部に係合させた後、蓋の他側を箱体の上面側に近接させ、操作部を被連結部に連結させる一連の動作を片手で行うことができ、作業性が向上する。
請求項記載の車両によれば、請求項1又は2に記載の車両の奏する効果に加え、箱体の上面を取り囲む縁部は、車両内方側から車両外方側へ向けて下降傾斜されるので、箱体の開口部の間口を広くして収納物の出し入れを容易とできる。また、箱体の車両外方側の内面は、箱体の上面へ向かうに従って車両外方側となる方向に傾斜されるので、箱体の車両外方側の内面を滑らせることで収納物を容易に取り出すことができる。
本発明の一実施形態におけるタンクローリ車の側面図である。 (a)は、収納箱の側面図であり、(b)は、図2(a)の矢印IIb方向視における収納箱の正面図である。 (a)は、図2(b)の矢印IIIa方向視における箱体の上面図であり、(b)は、図3(a)のIIIb-IIIb線における箱体の断面図である。 (a)は、図2(b)の矢印IVa方向視における蓋の上面図であり、(b)は、図4(a)の矢印IVb方向視におけるにおける蓋の正面図であり、(c)は、図4(b)の矢印IVc方向視におけるにおける蓋の側面図である。 (a)及び(b)は、図2(a)の矢印IIb方向視における収納箱の正面図である。 図2(a)の矢印IIb方向視における収納箱の正面図であり、箱体の上端から蓋が取り外された状態が図示される。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、タンクローリ車1の概略構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態におけるタンクローリ車1の側面図である。
なお、図1中の矢印F-B,矢印U-D及び矢印L-Rは、タンクローリ車1の前後方向、上下方向および左右方向をそれぞれ表している。図2以降においても同様である。
図1に示すように、タンクローリ車1は、液化ガス等を運搬するための車両であり、複数の車輪2(前輪2F及び後輪2R)と、それら複数の車輪2に支持されるフレーム3と、そのフレーム3に載置されるタンク4と、そのタンク4の左方でフレーム3に支持されるホース箱5と、後輪2Rの前方でフレーム3に支持される燃料タンク6と、その燃料タンク6の左方でフレーム3に支持されるサイドガード7と、タンク4に設けられたサブフレーム4a(図2(b)参照)に取り付けられる収納箱10と、を主に備えて構成されている。
サイドガード7は、交通事故等の際に歩行者や自転車などがフレーム3の下方に巻き込まれるのを防止するためのいわゆる巻込防止装置であり、棒状に形成される複数(本実施形態では3本)のガードパイプ7aを備える。
収納箱10は、収納物(工具やチェーン等)を収納するためのものであり、後輪2Rのタイヤカバー8よりも前方であって、燃料タンク6よりも後方に配設される。
次いで、図2を参照して、収納箱10について説明する。図2(a)は、収納箱10の側面図であり、図2(b)は、図2(a)の矢印IIb方向視における収納箱10の正面図である。
なお、図2(b)は、タンク4の一部およびサブフレーム4aが二点鎖線で図示される。また、本実施形態においては、収納箱10の左方側が車両外方側であり、収納箱10の右方側が車両内方側である。図3以降においても同様である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、収納箱10は、箱体20と、その箱体20の上面に配設される蓋30と、その蓋30を箱体20に固定するための固定具40と、を備え、ブラケット9を介してタンク4に設けられたサブフレーム4aに固定される。
固定具40は、公知のキャッチクリップであり、連結部材41と、その連結部材41に連結される被連結部材42と、を備える。連結部材41は、蓋30に配設される。
被連結部材42は、箱体20に配設され、連結部材41と被連結部材42との連結が維持されることで、蓋30が箱体20に固定される。
次いで、図3を参照して、箱体20について説明する。図3(a)は、図2(b)の矢印IIIa方向視における箱体20の上面図であり、図3(b)は、図3(a)のIIIb-IIIb線における箱体20の断面図である。
図3(a)及び図3(b)に示すように、箱体20は、内部に収納物を収納するためのものであり、奥板22、側面板23及び底板24からなる上面が開放された箱状に形成される。なお、奥板22、側面板23及び底板24は、一対のフレーム21に固定される。
一対のフレーム21は、前後方向に所定の間隔を隔てて配設される。フレーム21は、上下方向に延設される断面視においてL字状に形成される鉛直部21aと、その鉛直部21aの下端から左方に延設される断面視においてL字状に形成される水平部21bと、を備え、正面視においてL字状に形成される。鉛直部21aの上方側には鉛直部21aどうしを連結する被係合部材25が固定される。
側面板23は、板状体を折り曲げて形成され、奥板22に対向する側面部23aと、その側面部23aの前後方向における両端から奥板22側へ向けて屈曲する前面部23b及び後面部23cと、を備える。
側面部23aは、上方に向かうに従って左方側に傾斜して形成される。これにより、側面部23aの内面に沿って収納物を滑らせることで収納物を容易に取り出すことができる。また、側面部23aの外面における上方側には一対の被連結部材42が配設される。
前面部23b及び後面部23cは、一対のフレーム21の鉛直部21a及び水平部21bにそれぞれ固定され、前面部23bと後面部23cとは対向して配置される。また、前面部23b及び後面部23cの上端は、右方から左方へ向けて下降傾斜して形成される。これにより、前面部23b及び後面部23cの上端が左右方向に沿って水平に形成される場合と比較して、箱体20の開口部の間口を広くできる。その結果、車両外方側からの収納物の出し入れを容易に行うことができる。
被係合部材25は、蓋30の移動を規制するためのものであり、前後方向に延設する板状体から形成される。被係合部材25は、右方から左方へ向けて下降傾斜する姿勢で配置される。被係合部材25の両端はそれぞれ屈曲して形成され、その一対の屈曲部25aが一対の鉛直部21aの対向する面にそれぞれ固定される。
次いで、図4を参照して、蓋30について説明する。図4(a)は、図2(b)の矢印IVa方向視における蓋30の上面図であり、図4(b)は、図4(a)の矢印IVb方向視におけるにおける蓋30の正面図であり、図4(c)は、図4(b)の矢印IVc方向視におけるにおける蓋30の側面図である。
図4(a)から図4(c)に示すように、蓋30は、収納物が箱体20から飛び出すことを抑制するためのものであり、本体31と、本体31の上面に配設される取っ手32と、本体31の下面に配設されるフック33と、を備える。
本体31は、横長略矩形の板状体から形成される。本体31は、その本体31の前後方向における両端から下方へ向けて屈曲する一対のガイド部31aと、本体31の右方側に形成される突出部31bと、突出部31bの右方側に形成される係合部31cと、を備える。また、本体31の突出部31b及び係合部31cが形成される側とは反対側(矢印L方向側)における上面には、箱体20に配設される一対の被連結部材42(図2(a)参照)に対応する位置に一対の連結部材41が配設される。
一対のガイド部31aは、箱体20に対する蓋30の前後方向への移動を抑制するための部位であり、一対のガイド部31aの対向間の距離は、前後方向における箱体20の外形よりも大きく形成される(図2(a)参照)。
突出部31b及び係合部31cの前後方向両端には一対の切欠きが形成され、突出部31b及び係合部31cの前後方向における長さは被係合部材25の一対の屈曲部25a(図3(a)参照)の対向間の距離よりも短く形成される。なお、切欠きにより短手方向(前後方向)に沿って形成される端部を切欠き部31dと定義する。
係合部31cは、突出部31bの一部を折り曲げることで突出部31bとは反対側(矢印R方向側)に向かうに従って上昇傾斜して形成され、突出部31b(本体31)に対する係合部31cの傾斜の割合は、箱体20(前面部23b及び後面部23c)の上端に対する被係合部材25(図3(a)参照)の傾斜の割合よりも大きく形成される。
また、係合部31cには、係合部31cを覆う弾性体34が配設される。弾性体34は、ゴム状の弾性体から形成され、弾性体34を介して係合部31cと被係合部材25とが当接される。
取っ手32は、棒状の円柱体を折り曲げて形成され、取っ手32の延設方向を本体31の長手方向(左右方向)に沿わせた姿勢で本体31に配設される。フック33は、箱体20の上面から取り外された蓋30を箱体20或いはサイドガード7に掛止するためのものであり(図6参照)、下方に向けて湾曲するJ字状に形成される。フック33は、そのフック33の一部が本体31の突出部31bに締結固定される。
左右方向において、本体31の係合部31c及び突出部31bのフック33が非固定とされる領域(以下「弾性領域」と称す)は、フック33が固定されておらず、また、一対のガイド部31aが形成されていないため本体31の弾性領域を除く領域よりも剛性が小さく形成され、本体31を曲げる方向へ弾性変形し易く形成される。
次いで、図5を参照して、箱体20への蓋30の取付け方法について説明する。図5(a)及び図5(b)は、図2(a)の矢印IIb方向視における収納箱10の正面図であり、図5(a)は、蓋30の係合部31c(弾性体34)が箱体20の被係合部材25に係合され、且つ、固定具40の連結部材41が被連結部材42に非連結とされた状態(以下「係合状態」と称す)を示し、図5(b)は、係合状態から蓋30を弾性変形させることで蓋30(本体31)の左方側が箱体20(側面部23a)の上端に近接し、連結部材41が被連結部材42に連結された状態(以下「固定状態」と称す)を示す。なお、図5では、理解を容易とするために、蓋30の弾性変形量を実際の変形量よりも大きくした状態で模式的に図示される。
まず、蓋30の突出部31b及び係合部31cを箱体20の内側(前面部23bと後面部23cとの間(図3(a)参照))へ配置し、蓋30の一対の切欠き部31d(図4(a)参照)を前面部23b及び後面部23cの上端に当接させる。この状態から一対の切欠き部31dを前面部23b及び後面部23cの上端に沿って摺動させつつ蓋30を被係合部材25側(矢印R方向側)へ移動させ、突出部31b及び係合部31cに被係合部材25の下方を通過させる。
次いで、突出部31b及び係合部31cを上方側へ移動させ、弾性体34を介して係合部31cを被係合部材25に係合させる。この場合、蓋30の自重を利用して、一対の切欠き部31dを支点として蓋30の左方側を下方側へ回転させることで、係合部31cの上面側を被係合部材25の下面側に容易に係合させることができる。
これにより、収納箱10(蓋30)の上方側にタンク4やホース箱5が配設され、収納箱10の上方側に作業者の手を入れるスペースが小さいタンクローリ車1であっても(図1参照)、蓋30と箱体20との係合作業のために車両内方側に作業者が手を入れて操作することを不要とできる。その結果、箱体20の上面に蓋30が配設される収納箱10であっても蓋30の係合作業を容易に行うことができる。
上述したように、突出部31b(本体31)に対する係合部31cの傾斜の割合は、箱体20(前面部23b及び後面部23c)の上端に対する被係合部材25の傾斜の割合よりも大きく形成される。よって、図5(a)に示すように、係合状態において、蓋30の左方側は、箱体20の側面部23aから離間して配置される。
なお、前面部23b及び後面部23cの上端は、右方から左方へ向けて下降傾斜して形成されるため、蓋30が前面部23b及び後面部23cの上端の下降傾斜に沿って滑り落ちる虞があるところ、箱体20の右方側(車両内方側)において係合部31cの上面側と被係合部材25の下面側とが係合される。また、係合部31cと被係合部材25との係合部を支点として蓋30の弾性領域が上方側へ回転する方向に蓋30の自重が作用するため、係合部31cは、被係合部材25に係合された状態を維持できる。これらにより、固定具40の連結部材41が被連結部材42に非連結とされた状態においても蓋30が箱体20(前面部23b及び後面部23c)の上端を滑り落ちることを抑制できる。
また、係合状態では、蓋30の移動(蓋30が箱体20の上端を滑り落ちること)が抑制されるため、蓋30の動きに基づいて係合部31cと被係合部材25とが係合されたことを確認することができる。このように、蓋30の動きに基づいて係合部31cと被係合部材25とが係合されたことを確認できることは、タンクローリ車1のように収納箱10(蓋30)の上方側にタンク4やホース箱5が配設され(図1参照)、車両内方側において係合部31cと被係合部材25とが係合されたことを確認し難い構造において有効となる。
また、蓋30の左方側が箱体20の側面部23aから離間して配置されることで、作業者は固定具40(連結部材41及び被連結部材42)が非連結であることを認識でき、固定具40の連結操作を忘れることを抑制できる。
次いで、蓋30の左方側を押し下げ、蓋30の弾性領域を弾性変形させることで蓋30(本体31)の左方側を箱体20(側面部23a)の上端に近接させ、固定具40の連結部材41と被連結部材42とを連結させる。
この場合、固定具40が収納箱10の左方側(車両外方側)に配設されるため、作業者は連結部材41と被連結部材42との連結操作を容易に行うことができる。また、連結部材41が蓋30に配設され、被連結部材42が箱体20(側面部23a)に配設されるため、蓋30の左方側を箱体20(前面部23b及び後面部23c)の上端に近接させ連結部材41を被連結部材42に連結させる一連の動作を片手で行うことができ、作業性が向上する。
例えば、連結部材41が箱体20に配設され、被連結部材42が蓋30に配設される場合、一方の手で蓋30の左方側を箱体20(前面部23b及び後面部23c)の上端に近接させ、他方の手で連結部材41を被連結部材42に連結させる動作が必要となる。このため、片手での操作が困難となり、作業性が悪化する。
また、蓋30の長手方向(左右方向)の一端側である右方側に弾性領域が形成され、蓋30の長手方向の他端側である左方側に連結部材41が配設される。そのため、係合部31cと被係合部材25との係合部を支点として蓋30(弾性領域)を弾性変形させることで、弾性領域の弾性変形量に対する蓋30の左方側の変位量を大きくできる。これにより、小さい力で蓋30の左方側を箱体20(前面部23b及び後面部23c)の上端に近接させることができ、作業者の負担を軽減できる。
また、蓋30(本体31)の下面と箱体20(前面部23b及び後面部23c)の上端とを当接させることで、弾性領域の弾性変形を抑制できる。これにより、弾性領域が過剰に弾性変形され、破損することを抑制できる。
図5(b)に示すように、固定具40は、箱体20及び蓋30の車両外方側のみに配設されるところ、このように、蓋30の一方側(車両外方側)のみを箱体20に連結させる構造であっても、蓋30の他方側(車両内方側)が箱体20(被係合部材25)に係合されるので、箱体20へ蓋30を確実に固定できる。また、蓋30の弾性回復力を利用して、箱体20への強固な固定(がたつきの少ない固定)を行うことができる。
なお、箱体20からの蓋30の取り外し方法については、上述した箱体20への蓋30の取付け方法を反対の順序に行えば良いのでその説明は省略する。
次いで、図6を参照して、箱体20の上端から取り外された蓋30の仮置き方法について説明する。図6は、図2(a)の矢印IIb方向視における収納箱10の正面図であり、箱体20の上端から蓋30が取り外された状態が図示される。
図6に示すように、蓋30のフック33を箱体20の側面部23aの上端に掛止することで、蓋30を箱体20に仮置きできる。これにより、蓋30を紛失することを抑制できる。
また、フック33は、前後方向における寸法が箱体20(側面部23a)よりも小さく形成され、蓋30の前方側に偏って配置されるため(図4(a)参照)、側面部23aの内面に沿って収納物を滑らせて取り出す際、収納物がフック33に当接することを抑制でき、収納物を容易に取り出すことができる。
なお、図6の二点鎖線で図示されるように、蓋30のフック33をサイドガード7のガードパイプ7aに掛止することで蓋30を仮置きしても良い。これにより、側面部23aの内面に沿って収納物を滑らせることができ、収納物を容易に取り出すことができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記実施形態では、収納箱10がタンクローリ車1に配設される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、荷台を備える車両に収納箱10を配設しても良い。荷台を備える車両としては、例えば、トラックやダンプが例示される。
上記実施形態において、収納箱10は、フレーム3の右方側に配設されても良く、フレーム3の左方側及び右方側の両側に配設されても良い。
上記実施形態において、収納箱10は、箱体20と蓋30とを連結する連結部材(チェーンやワイヤ等)を備えても良い。これにより、箱体20の上端から取り外された蓋30が紛失することを抑制できる。
上記実施形態では、突出部31b及び係合部31cに一対の切欠きが形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、一対の切欠きが突出部31bには非形成とされ、係合部31cのみに形成されても良い。これにより、係合状態とするために蓋30を車両内方側へ移動させ、一対の切欠き部31dを被係合部材25に当接させることで、係合部31cを被係合部材25に係合可能な位置に配置できる。その結果、被係合部材25に対する係合部31cの位置決めを容易に行うことができる。
上記実施形態において、本体31には、一対のガイド部31aが非形成とされても良い。また、取っ手32の延設方向を本体31の短手方向(前後方向)に沿わせた姿勢で本体31に固定しても良い。これらにより、本体31の全体を弾性変形し易くできる。その結果、本体31の弾性領域の弾性変形量を小さくでき、弾性領域の破損を抑制できる。
1 タンクローリ車(車両)
20 箱体
25 被係合部材(被係合部)
30 蓋
31c 係合部
40 固定具(固定手段)
41 連結部材(操作部)
42 被連結部材

Claims (3)

  1. 上面が開放される箱状の箱体と、その箱体の上面に配設される蓋と、その蓋を前記箱体に固定する固定手段と、を備えた車両において、
    前記蓋は、その蓋の一側に配設される係合部を備えると共に、弾性変形可能に形成され
    前記箱体は、その箱体の車両内方側に配設され前記係合部が係合される被係合部を備え、
    前記固定手段は、
    前記蓋の他側または前記箱体の車両外方側のうちの一方に操作可能に配設される操作部と、
    前記蓋の他側または前記箱体の車両外方側のうちの他方に配設され前記操作部が連結される被連結部と、を備え
    前記係合部が前記被係合部に係合され、且つ、前記操作部が前記被連結部に非連結とされた状態では、前記蓋の他側が前記箱体の上面側から離間され、
    前記係合部が前記被係合部に係合され、且つ、前記操作部が前記被連結部に連結された状態では、前記蓋の他側が前記箱体の上面側に近接された分、前記蓋が弾性変形されることを特徴とする車両。
  2. 前記操作部は、前記蓋の他側の上面に配設され、
    前記被連結部は、前記箱体の車両外方側の外面に配設されることを特徴とする請求項1記載の車両。
  3. 前記箱体の上面を取り囲む縁部は、車両内方側から車両外方側へ向けて下降傾斜され、
    前記箱体の車両外方側の内面は、前記箱体の上面へ向かうに従って車両外方側となる方向に傾斜されることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両。
JP2019062781A 2019-03-28 2019-03-28 車両 Active JP7256664B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019062781A JP7256664B2 (ja) 2019-03-28 2019-03-28 車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019062781A JP7256664B2 (ja) 2019-03-28 2019-03-28 車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020158080A JP2020158080A (ja) 2020-10-01
JP7256664B2 true JP7256664B2 (ja) 2023-04-12

Family

ID=72641465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019062781A Active JP7256664B2 (ja) 2019-03-28 2019-03-28 車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7256664B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3062982U (ja) 1998-04-10 1999-10-15 哲 洙 李 小型貨物車輛取付用の着脱式物品保管箱
JP2000108792A (ja) 1998-10-02 2000-04-18 Suzuki Motor Corp 車両後部構造
JP2010162925A (ja) 2009-01-13 2010-07-29 Toyota Boshoku Corp 車両用デッキボード
JP2011102124A (ja) 2011-02-16 2011-05-26 Honda Motor Co Ltd カーゴフロアボックス構造

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS554944U (ja) * 1978-06-23 1980-01-12
JPS61150657U (ja) * 1985-03-12 1986-09-17
JPS62189264U (ja) * 1986-05-24 1987-12-02
JPH0714080Y2 (ja) * 1990-03-29 1995-04-05 池田物産株式会社 車両用仕切板

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3062982U (ja) 1998-04-10 1999-10-15 哲 洙 李 小型貨物車輛取付用の着脱式物品保管箱
JP2000108792A (ja) 1998-10-02 2000-04-18 Suzuki Motor Corp 車両後部構造
JP2010162925A (ja) 2009-01-13 2010-07-29 Toyota Boshoku Corp 車両用デッキボード
JP2011102124A (ja) 2011-02-16 2011-05-26 Honda Motor Co Ltd カーゴフロアボックス構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020158080A (ja) 2020-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI685435B (zh) 車輛之電池保持構造
JP2011214503A (ja) 車両
WO2005042315A1 (ja) バッテリカバーの押え構造
JP7256664B2 (ja) 車両
JP5310042B2 (ja) 自動二輪車の物品収納構造
US7571952B1 (en) Protection screen and truck equipped with it
US9694667B2 (en) Working vehicle
JP5871613B2 (ja) 鞍乗型車両のシート下収納構造
JPH0789472A (ja) 自動2輪車の車両ロック装置収納構造
JP5992974B2 (ja) 収納ボックス付き車体前部構造
US9849930B2 (en) Battery storage part structure
JP4943603B2 (ja) 車載用ルーフボックス
JP5149656B2 (ja) 車両用収納装置
JP2011056983A (ja) 工具用蓋構造体
JP5209995B2 (ja) 車両用収納装置
JP6873277B2 (ja) 鞍乗型車両の収納ボックス給電構造
JPWO2018179298A1 (ja) 鞍乗り型車両の車体フレーム構造
JP4630814B2 (ja) 自動二輪車の荷物取付構造
EP4029736A1 (en) A load carrier
KR20190141897A (ko) 탈착시트의 록킹 장치 및 탈착 방법
EP3849889B1 (en) Easy-installation top box for saddle vehicle
JP2001191958A (ja) 作業用車両
JP7140537B2 (ja) 搬送車
JP2007045294A (ja) バッテリボックス
JP5253001B2 (ja) カバー構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7256664

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150