JP7256471B2 - 駆動力表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の駆動輪に配分されるトルクまたは駆動力を表示する駆動力表示装置に関する。
特許文献1には、車両の駆動輪に配分される駆動力の大きさを表示する表示部を備える駆動力表示装置が開示されている。駆動力の大きさは、エンジントルクおよび変速比に基づいて導出されている。さらに、特許文献1に開示されている駆動力表示装置では、変速比が変更された場合、変速比が変更されてから実際の駆動力が変化するまでの遅れを考慮して表示部の表示量を変更している。
特開2016-61362号公報
手動変速機を備える車両の変速操作中にクラッチが半係合状態である場合またはクラッチが解放状態である場合には、駆動輪に実際に伝達される駆動力が、導出される駆動力よりも小さくなる場合がある。すなわち、特許文献1に開示されている駆動力表示装置のように変速比の変更に応じて表示量を変更したとしても、実際の駆動力と表示部に表示される駆動力の大きさとの違いによって車両の運転者に違和感を与えるおそれがある。
上記課題を解決するための駆動力表示装置は、内燃機関と、手動変速機と、前記内燃機関と前記手動変速機との間に配置されているクラッチと、を有する車両に適用され、前記車両の駆動輪に配分される駆動輪トルクの大きさまたは駆動力の大きさを表示する表示部と、前記内燃機関から供給されるエンジントルクおよび前記手動変速機の変速比に基づいて導出される前記駆動輪トルクまたは前記駆動力を用いて、前記駆動輪トルクまたは前記駆動力が大きいほど前記表示部における表示量を多くする制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記クラッチの係合状態が完全に係合されていない状態であるときに、前記表示量を、前記駆動輪トルクまたは前記駆動力に対応する表示量よりも減少させることをその要旨とする。
上記構成によれば、手動変速機の変速段が変更されているときに、表示部の表示量が少なくなる。このため、クラッチが半係合状態であること、または、クラッチが解放状態であることによって、駆動輪に伝達されるトルクが低下したとしても、実際の駆動輪トルクまたは駆動力と、表示部の表示量との差異を小さくできる。すなわち、手動変速機を備える車両の変速中において、実際の駆動輪トルクまたは駆動力よりも表示部の表示量が多くなることを抑制でき、車両の運転者に違和感を与えにくくなる。
駆動力表示装置の一実施形態を備える車両を示す模式図。 同実施形態にかかる駆動力表示装置の模式図。 同実施形態にかかる駆動力表示装置の制御装置が実行する処理の流れを示すフローチャート。 同実施形態にかかる駆動力表示装置の制御装置における変速判定部が実行する処理の流れを示すフローチャート。
以下、駆動力表示装置の一実施形態について、図1~図4を参照して説明する。
図1は、駆動力表示装置10を備える車両90を示している。車両90は、走行用の駆動力源として内燃機関91を備えている。車両90は、左前輪71、右前輪72、左後輪73および右後輪74に対して内燃機関91から出力される駆動力を配分して伝達する四輪駆動車である。左前輪71、右前輪72、左後輪73および右後輪74は、車両90の駆動輪である。
車両90は、内燃機関91から駆動輪71~74への動力伝達経路に、運転者の操作によって変速段を変更可能な手動変速機93を備えている。車両90は、内燃機関91と手動変速機93との間に配置されているクラッチ92を備えている。クラッチ92は、クラッチペダルを介して運転者による操作が可能である。クラッチ92が係合されているときには、内燃機関91から手動変速機93にクラッチ92を通じて駆動力が伝達される。クラッチ92が離間しているときには、内燃機関91から手動変速機93への駆動力の伝達が遮断される。
車両90は、手動変速機93の出力側と連結されているフロントデファレンシャル94を備えている。フロントデファレンシャル94には、前輪車軸81を介して左前輪71および右前輪72が連結されている。フロントデファレンシャル94は、前輪である左前輪71と右前輪72との間で回転数差が生じることを許容する。
車両90は、トランスファ95と、プロペラシャフト96と、を備えている。プロペラシャフト96は、車両90の前後方向に延びるように配置されている。トランスファ95は、入力側がフロントデファレンシャル94と連結されており、出力側がプロペラシャフト96と連結されている。トランスファ95およびプロペラシャフト96によって、内燃機関91から出力された駆動力が後輪側に伝達される。
車両90は、リアデファレンシャル98を備えている。リアデファレンシャル98には、後輪車軸82を介して左後輪73および右後輪74が連結されている。リアデファレンシャル98は、後輪である左後輪73と右後輪74との間で回転数差が生じることを許容する。
車両90は、プロペラシャフト96とリアデファレンシャル98とを連結する電子制御カップリング97を備えている。電子制御カップリング97は、後輪に配分する駆動力を変更することができる。電子制御カップリング97は、車両ECU100によって制御される。
車両ECU100は、車両90を制御する電子制御装置である。車両ECU100には、車両90が備える各種センサからの検出信号が入力される。図1には、各種センサの例として、アクセルペダルセンサ61、ブレーキペダルセンサ62、車輪速センサ63および機関回転数センサ64を示している。なお、車輪速センサ63は、車両90の各車輪にそれぞれ設けられている。
車両ECU100は、アクセルペダルセンサ61からの検出信号に基づいて、車両90が備えるアクセルペダルの操作量を導出する。アクセルペダルは、車両を走行させるために運転者によって操作可能なアクセル操作部材の一例である。車両ECU100は、ブレーキペダルセンサ62からの検出信号に基づいて、車両90が備えるブレーキペダルの操作量を導出する。ブレーキペダルは、車両に制動力を付与するために運転者によって操作可能なブレーキ操作部材の一例である。
車両ECU100は、車輪速センサ63からの検出信号に基づいて、各車輪の回転速度として車輪速度V1~V4をそれぞれ導出する。車両ECU100は、機関回転数センサ64からの検出信号に基づいて、内燃機関91の回転数である機関回転数NEを導出する。
車両ECU100は、機関回転数NE等に基づいて、内燃機関91から供給されるエンジントルクを導出する。車両ECU100は、エンジントルク、手動変速機93の変速比、フロントデファレンシャル94のギヤ比、トランスファ95のギヤ比およびリアデファレンシャル98のギヤ比等に基づいて、すべての駆動輪71~74に伝達する駆動力の和である総駆動力Taと、左後輪73および右後輪74に伝達する駆動力の和である後輪駆動力Trと、を導出する。車両ECU100は、導出した後輪駆動力Trが左後輪73および右後輪74に伝達されるように、電子制御カップリング97を制御する。
車両ECU100は、駆動力表示装置10を構成する制御装置30を備えている。なお、車両ECU100および制御装置30は、以下(a)~(c)のいずれかの構成であればよい。(a)コンピュータプログラムに従って各種処理を実行する一つ以上のプロセッサを備える。プロセッサは、CPU並びに、RAMおよびROM等のメモリを含む。メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。(b)各種処理を実行する一つ以上の専用のハードウェア回路を備える。専用のハードウェア回路は、たとえば、特定用途向け集積回路すなわちASIC(Application Specific Integrated Circuit)、または、FPGA(Field Programmable Gate Array)等である。(c)各種処理の一部をコンピュータプログラムに従って実行するプロセッサと、各種処理のうち残りの処理を実行する専用のハードウェア回路と、を備える。
車両90は、駆動力表示装置10を構成するディスプレイ11を備えている。ディスプレイ11は、車両90の車室内に配置されている。ディスプレイ11は、映像を表示可能な装置であり、制御装置30によって表示が制御される。
図2を用いて、駆動力表示装置10について説明する。図2に示すように、ディスプレイ11上には、車両90を模した模擬車両図12が表示されている。模擬車両図12は、車両90を斜め後方から視た斜視図に相当する。
ディスプレイ11には、左前輪71に伝達される駆動力の大きさ、または左前輪71の回転トルクの大きさを表示する第1表示部21が設けられている。第1表示部21は、点灯および消灯が可能なセグメントを五個で一組とした第1セグメント21Sを有している。駆動力または回転トルクが大きいほど第1セグメント21Sの点灯数が多くされる。第1セグメント21Sは、下側のセグメントから順に点灯される。図2には、第1セグメント21Sにおいて二個のセグメントが点灯している例を示している。
左前輪71に対応する第1表示部21と同様に、ディスプレイ11には、右前輪72に伝達される駆動力の大きさ、または右前輪72の回転トルクの大きさを表示する第2表示部22が設けられている。第2表示部22は、点灯および消灯が可能なセグメントを五個で一組とした第2セグメント22Sを有している。ディスプレイ11には、左後輪73に伝達される駆動力の大きさ、または左後輪73の回転トルクの大きさを表示する第3表示部23が設けられている。第3表示部23は、点灯および消灯が可能なセグメントを五個で一組とした第3セグメント23Sを有している。ディスプレイ11には、右後輪74に伝達される駆動力の大きさ、または右後輪74の回転トルクの大きさを表示する第4表示部24が設けられている。第4表示部24は、点灯および消灯が可能なセグメントを五個で一組とした第4セグメント24Sを有している。
上記各駆動輪71~74の回転トルクは、各駆動輪71~74に配分される駆動輪トルクに相当する。第1セグメント21Sにおけるセグメントの点灯数は、表示部における表示量に対応する。第2セグメント22S~第4セグメント24Sについても同様に、それぞれのセグメントの点灯数が各表示部の表示量に対応する。
図2に示すように、制御装置30は、機能部として、表示制御部31と駆動力導出部32と変速判定部33とを備えている。
駆動力導出部32は、車両ECU100によって導出される総駆動力Taおよび後輪駆動力Trに基づいて、前輪に伝達される駆動力の割合と後輪に伝達される駆動力の割合とを導出し、表示用の前輪トルクTf*および後輪トルクTr*を導出する。駆動力導出部32は、駆動力導出部32に記憶されている点灯マップを参照して、各表示部21~24において点灯するセグメントの数を決定する。点灯マップには、前輪トルクTf*または後輪トルクTr*と、セグメントの点灯数と、の関係が設定されている。駆動力導出部32は、前輪トルクTf*とセグメントの点灯数との関係に基づいて、第1表示部21および第2表示部22におけるセグメントの点灯数を決定する。駆動力導出部32は、後輪トルクTr*とセグメントの点灯数との関係に基づいて、第3表示部23および第4表示部24におけるセグメントの点灯数を決定する。点灯マップに設定されている関係では、前輪トルクTf*または後輪トルクTr*が大きいほどセグメントの点灯数が多くなっている。
表示制御部31は、駆動力導出部32が決定するセグメントの点灯数に基づいて、第1表示部21~第4表示部41の各セグメントを点灯させる信号を出力する。表示制御部31は、ブレーキペダルが操作されているときには、セグメントを消灯させる信号を出力する。
変速判定部33は、機関回転数NE、車輪速度V1~V4および手動変速機93の変速比等に基づいて、クラッチ92の係合状態を判定する。たとえば、クラッチ92が完全に係合している状態であると仮定して機関回転数NEおよび変速比等に基づいて車輪速度を導出し、当該導出した車輪速度と車輪速度V1~V4とを比較する。ここで導出した車輪速度と車輪速センサ63からの検出信号に基づく車輪速度V1~V4とが規定速度以上乖離している場合には、クラッチ92が完全に係合している状態ではないと判定する。判定結果に応じて、変速判定部33は、制限フラグをオンまたはオフにセットする。制限フラグの詳細については後述する。
図3および図4を用いて、各表示部21~24における表示量が設定される処理の流れについて説明する。
図3は、制御装置30が実行する処理ルーチンを示す。制御装置30は、所定の周期毎に本処理ルーチンを繰り返し実行する。
本処理ルーチンを開始すると、まず、ステップS101において、制御装置30は、ブレーキがOFF状態であるか否かを表示制御部31に判定させる。ブレーキペダルセンサ62からの検出信号に基づいてブレーキペダルが踏み込まれていることが検出されている場合、表示制御部31は、ブレーキがON状態であると判定する。ブレーキペダルが踏み込まれていることが検出されない場合、表示制御部31は、ブレーキがOFF状態であると判定する。
ステップS101においてブレーキがON状態である場合(S101:NO)、制御装置30は、処理をステップS108に移行する。ステップS108では、制御装置30は、表示制御部31に消灯要求を出力させる。表示制御部31は、ディスプレイ11に対して、表示部21~24におけるすべてのセグメントを消灯する信号を出力する。この結果、表示部21~24におけるすべてのセグメントが消灯される。消灯要求を出力させた後、制御装置30は、本処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS101においてブレーキがOFF状態である場合(S101:YES)、制御装置30は、処理をステップS102に移行する。
ステップS102では、制御装置30は、駆動力導出部32に前輪トルクTf*を導出させる。その後、制御装置30は、処理をステップS103に移行し、駆動力導出部32に後輪トルクTr*を導出させる。その後、制御装置30は、処理をステップS104に移行する。
ステップS104では、制御装置30は、駆動力導出部32に各表示部21~24における表示量を設定させる。すなわち、駆動力導出部32は、前輪トルクTf*、後輪トルクTr*および点灯マップに基づいて各表示部21~24におけるセグメントの点灯数を決定する。その後、制御装置30は、処理をステップS105に移行する。
ステップS105では、制御装置30は、制限フラグがオンであるか否かを表示制御部31に判定させる。制限フラグは、後述する図4に示す処理ルーチンによってオンまたはオフがセットされる。制限フラグがオンである場合(S105:YES)、制御装置30は、処理をステップS106に移行する。
ステップS106では、制御装置30は、表示制御部31に表示量を制限させる。たとえば、表示制御部31は、ステップS104において決定されたセグメントの点灯数が規定の閾値を超えている場合、セグメントの点灯数を閾値まで減少させる。なお、規定の閾値としては、予め実験等によって導出された値を用いてもよいし、機関回転数NEやエンジントルク等に基づいて変動する値を用いてもよい。セグメントの点灯数が減少された後、制御装置30は、処理をステップS107に移行する。
ステップS107では、制御装置30は、表示制御部31に点灯要求を出力させる。表示制御部31は、ディスプレイ11に対して、ステップS106において制限された数のセグメントを点灯する信号を出力する。この結果、制限されたセグメントの点灯数に基づいて表示部21~24におけるセグメントが点灯される。点灯要求を出力させた後、制御装置30は、本処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS105において制限フラグがオフである場合(S105:NO)、制御装置30は、処理をステップS107に移行して、表示制御部31に点灯要求を出力させる。この場合には、表示制御部31は、ディスプレイ11に対して、ステップS104において決定された数のセグメントを点灯する信号を出力する。この結果、駆動力導出部32によって導出された前輪トルクTf*および後輪トルクTr*に応じて決定された点灯数に基づいて表示部21~24におけるセグメントが点灯される。点灯要求を出力させた後、制御装置30は、本処理ルーチンを終了する。
図4は、変速判定部33が実行する処理ルーチンを示す。変速判定部33は、所定の周期毎に本処理ルーチンを繰り返し実行する。
本処理ルーチンを開始すると、まず、ステップS201において、変速判定部33は、クラッチ92が係合状態であるか否かを判定する。ここでは、変速判定部33は、クラッチ92が完全に係合した状態である場合に、クラッチ92が係合状態であると判定する。クラッチ92が完全に係合した状態ではない場合には、変速判定部33は、クラッチ92が係合状態ではないと判定する。
ステップS201において、クラッチ92が係合状態である場合(S201:YES)、変速判定部33は、処理をステップS202に移行する。ステップS202では、変速判定部33は、制限フラグをオフにする。その後、変速判定部33は、本処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS201においてクラッチ92が係合状態ではない場合(S201:NO)、変速判定部33は、処理をステップS203に移行する。
ステップS203では、変速判定部33は、手動変速機93の変速段が低速段であるか否かを判定する。たとえば、変速判定部33は、複数の変速段のうち変速比が最も大きい変速段である場合に低速段であると判定する。または、変速比が最も大きい変速段である場合あるいは当該変速段よりも変速比が一段階小さい変速段である場合に低速段であると判定することもできる。低速段ではない場合(S203:NO)、変速判定部33は、処理をステップS202に移行する。すなわち、変速判定部33は、制限フラグをオフにして、その後、本処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS203において、低速段である場合(S203:YES)、変速判定部33は、処理をステップS204に移行する。ステップS204では、変速判定部33は、機関回転数NEが回転数判定値NEth以下であるか否かを判定する。回転数判定値NEthは、機関回転数NEが回転数判定値NEth以下であれば車両90が発進した直後であると判定できる値である。回転数判定値NEthには、予め実験等によって導出された値が設定されている。
機関回転数NEが回転数判定値NEthよりも大きい場合(S204:NO)、変速判定部33は、処理をステップS202に移行する。すなわち、変速判定部33は、制限フラグをオフにして、その後、本処理ルーチンを終了する。
一方、機関回転数NEが回転数判定値NEth以下である場合(S204:YES)、変速判定部33は、処理をステップS205に移行する。ステップS205では、変速判定部33は、制限フラグをオンにする。その後、変速判定部33は、本処理ルーチンを終了する。
本実施形態の作用について説明する。
駆動力表示装置10では、クラッチ92が係合状態であるとき(S201:YES)には、各表示部21~24におけるセグメントの点灯数は、エンジントルクおよび手動変速機93の変速比等を用いて導出される総駆動力Taおよび後輪駆動力Trに基づいて、駆動力導出部32によって決定される(S102~S104)。
一方で、クラッチ92が係合状態ではないとき(S201:NO)、変速段が低速段であり(S203:YES)、且つ、機関回転数NEが回転数判定値NEth以下であると(S204:YES)、各表示部21~24におけるセグメントの点灯数が制限される(S106)。この結果、セグメントの点灯数が駆動力導出部32によって決定された点灯数よりも減少される。すなわち、クラッチ92の係合状態が完全に係合されていない状態であるときに、表示部21~24における表示量が、駆動力導出部32によって決定された表示量よりも減少される。
本実施形態の効果について説明する。
(1)クラッチ92が半係合状態であるとき、または、クラッチが解放状態であるときに、各表示部21~24におけるセグメントの点灯数が駆動力導出部32によって決定された点灯数よりも減少される。すなわち、手動変速機93の変速段を変更する際に内燃機関91からの駆動力の伝達が抑制されていたり、遮断されていたりするときに、セグメントの点灯数が減少される。これによって、クラッチ92が半係合状態である場合またはクラッチ92が解放状態である場合に駆動輪71~74に伝達される駆動力が低下したとしても、各駆動輪71~74における実際の駆動輪トルクまたは駆動力と、表示部21~24の表示量との差異を小さくできる。すなわち、手動変速機93を備える車両90の変速中において、実際の駆動輪トルクまたは駆動力よりも表示部21~24の表示量が多くなることを抑制でき、運転者に違和感を与えにくくなる。
(2)車両90が停止した状態から車両90を発進させる際にアクセルペダルを踏み込むと、エンジントルクが増加してから駆動輪71~74に駆動力が伝達されるまで遅れが生じる。このとき、エンジントルクに基づいて各表示部21~24のセグメントの点灯数が多くなると、運転者に違和感を与えるおそれがある。
この点、駆動力表示装置10では、手動変速機93が低速段であるときおよび機関回転数NEが小さいときには、セグメントの点灯数が制限される。このため、車両90が停止した状態から発進した直後において、実際の駆動輪トルクまたは駆動力よりも表示部21~24の表示量が多くなることを抑制でき、運転者に違和感を与えにくくなる。
(3)手動変速機を備える車両では、エンジンストールを抑制するための制御として、機関回転数NEが規定値以下になった場合にスロットルバルブの開度を大きくしてエンジントルクを増加させる制御が実施されることがある。このような制御が実施されているときに、エンジントルクに基づいて各表示部21~24のセグメントの点灯数が多くなると、運転者に違和感を与えるおそれがある。
この点、駆動力表示装置10によれば、機関回転数NEが回転数判定値NEth以下であるときには、クラッチ92が係合状態ではなければ、セグメントの点灯数が減少される。これによって、機関回転数NEが低下した際にエンジントルクを増加させるような制御が開始されたとしても、運転者に違和感を与えることを抑制できる。
(4)機関回転数NEおよび車輪速度V1~V4等に基づいてクラッチ92の係合状態が判定されるため、クラッチ92の状態を検出するためのセンサを別途設けなくてよい。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、図3のステップS106の処理において、セグメントの点灯数が規定の閾値を超えている場合に、セグメントの点灯数を閾値まで減少させている。これに替えて、セグメントの点灯数の多さにかかわらず、ステップS104において決定されたセグメントの点灯数から規定の数を差し引くことによってセグメントの点灯数を減少させてもよい。
・図4に示す処理ルーチンにおいて、ステップS203の処理またはステップS204の処理を省略してもよいし、ステップS203およびステップS204の処理を省略してもよい。すなわち、クラッチ92が係合状態であれば制限フラグがオフにされ、クラッチ92が係合状態でなければ制限フラグがオンにされるように構成してもよい。
・上記実施形態において例示したエンジンストールを抑制するための制御、すなわち、機関回転数NEが規定値以下になった場合にスロットルバルブの開度を大きくしてエンジントルクを増加させるような制御は、クラッチ92が係合状態であっても車両90が発進して間もないときに実施される場合がある。そこで、エンジンストールを抑制するための制御が実施されやすいとき、すなわち、手動変速機93の変速段が低速段であり機関回転数NEが小さいときには、クラッチ92の状態にかかわらずセグメントの点灯数を減少させるようにすると、運転者の操作を反映したものではないエンジントルクの増加に基づいてセグメントの点灯数が多くなることを抑制できる。これによって、上記実施形態と同様の効果が得られることに加えて、エンジンストールを抑制するための制御が実施されているときに運転者が受け取るおそれのある違和感がさらに軽減されやすくなる。当該構成は、図4に示す処理ルーチンに加えて、図4に示す処理ルーチンにおいてステップS201の処理を省略した第2の処理ルーチンを実行することで実現できる。この場合、当該第2の処理ルーチンでは、ステップS203から処理ルーチンを開始すればよい。なお、参考例として、図4に示す処理ルーチンに替えて上記第2の処理ルーチンを実行することも考えられる。
・変速判定部33は、たとえば、クラッチ92を操作するクラッチペダルのストローク量を検出するためのセンサからの検出信号に基づいて、クラッチ92の状態を判定することもできる。
・上記実施形態では、第1表示部21における第1セグメント21Sのように、五個のセグメントを一組として表示部を構成している。一組とするセグメントの数は、四個以下でもよいし、六個以上でもよい。
・上記実施形態では、各表示部21~24が備えるセグメントの点灯数によって駆動輪71~74に配分される駆動力の大きさを表示している。駆動力の大きさは、無段階に変動するメーターによって表示してもよいし、数値によって表示してもよい。すなわち、表示部における表示量は、セグメントの点灯数に限らない。
・上記実施形態では、前輪トルクTf*に基づいて第1表示部21および第2表示部22におけるセグメントの点灯数を決定している。左前輪71に伝達される駆動力を導出し当該駆動力に基づいて第1表示部21におけるセグメントの点灯数を決定するとともに、右前輪72に伝達される駆動力を導出し当該駆動力に基づいて第2表示部22におけるセグメントの点灯数を決定してもよい。すなわち、左右の駆動輪において、セグメントの点灯数をそれぞれ決定してもよい。第3表示部23および第4表示部24におけるセグメントの点灯数についても同様に、左右でそれぞれ決定してもよい。
・上記実施形態では、駆動力導出部32によって表示用の前輪トルクTf*および後輪トルクTr*を導出し、点灯マップを用いてセグメントの点灯数を決定している。駆動力導出部32が有する機能の一部または全部は、制御装置30とは異なる制御装置が備えていてもよい。たとえば、制御装置30は、別の制御装置が導出した前輪トルクTf*および後輪トルクTr*を受信して、セグメントの点灯数を決定してもよい。また、制御装置30は、別の制御装置が導出したセグメントの点灯数を受信して、点灯要求を出力してもよい。
・上記実施形態では、駆動力導出部32は、車両ECU100によって導出される総駆動力Taおよび後輪駆動力Trに基づいて、表示用の前輪トルクTf*および後輪トルクTr*を導出して各表示部21~24における表示量を決定している。これに替えて、駆動力導出部32は、各駆動輪71~74における回転トルクの大きさに基づいて、各表示量を決定してもよい。すなわち、各表示部21~24は、駆動輪71~74に伝達される駆動力の大きさと、駆動輪71~74の駆動トルクの大きさと、のどちらを表示するように構成されていてもよい。
・上記実施形態では、ディスプレイ11上に、各駆動輪71~74に対応した表示部21~24を設けている。駆動力の大きさまたは駆動トルクの大きさを駆動輪毎に表示する表示部に限らず、駆動力の大きさの和または駆動トルクの大きさの和を表示する場合でも、上記制御装置30を適用することができる。
・車両90は、駆動力源から出力される駆動力を駆動輪に配分して伝達する車両の一例である。駆動力を駆動輪に配分する構成は、適宜変更が可能である。
10…駆動力表示装置
11…ディスプレイ
21~24…第1表示部~第4表示部
30…制御装置
31…表示制御部
32…駆動力導出部
33…変速判定部
61…アクセルペダルセンサ
62…ブレーキペダルセンサ
63…車輪速センサ
64…機関回転数センサ
71~74…駆動輪
90…車両
91…内燃機関
92…クラッチ
93…手動変速機
100…車両ECU

Claims (2)

  1. 内燃機関と、複数の変速段を備える手動変速機と、前記内燃機関と前記手動変速機との間に配置されているクラッチと、を有する車両に適用され、
    前記車両の駆動輪に配分される駆動輪トルクの大きさまたは駆動力の大きさを表示する表示部と、
    前記内燃機関から供給されるエンジントルクおよび前記手動変速機の変速比に基づいて導出される前記駆動輪トルクまたは前記駆動力を用いて、前記駆動輪トルクまたは前記駆動力が大きいほど前記表示部における表示量を多くする制御装置と、を備え、
    前記複数の変速段のうち、前記変速比が最も大きい変速段を含む1以上の変速段を低速段としたとき、
    前記制御装置は、
    前記クラッチの係合状態が完全に係合されていない状態であり、且つ前記変速段が前記低速段であるときに、前記表示量を、前記駆動輪トルクまたは前記駆動力に対応する表示量よりも減少させ
    前記クラッチの係合状態が完全に係合されていない状態であり、且つ前記変速段が前記低速段でないときには、前記表示量を、前記駆動輪トルクまたは前記駆動力に対応する表示量よりも減少させない
    駆動力表示装置。
  2. 内燃機関と、手動変速機と、前記内燃機関と前記手動変速機との間に配置されているクラッチと、を有する車両に適用され、
    前記車両の駆動輪に配分される駆動輪トルクの大きさまたは駆動力の大きさを表示する表示部と、
    前記内燃機関から供給されるエンジントルクおよび前記手動変速機の変速比に基づいて導出される前記駆動輪トルクまたは前記駆動力を用いて、前記駆動輪トルクまたは前記駆動力が大きいほど前記表示部における表示量を多くする制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記クラッチの係合状態が完全に係合されていない状態であり、且つ前記内燃機関の回転数が予め定められた回転数判定値以下であるときに、前記表示量を、前記駆動輪トルクまたは前記駆動力に対応する表示量よりも減少させ、
    前記クラッチの係合状態が完全に係合されていない状態であり、且つ前記内燃機関の回転数が前記回転数判定値より大きいときには、前記表示量を、前記駆動輪トルクまたは前記駆動力に対応する表示量よりも減少させない
    駆動力表示装置。
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