JP7255159B2 - 浴槽洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、浴槽洗浄装置に関する。
浴槽の内壁面等に対してノズルから洗剤を水で希釈した洗剤水を噴射させて浴槽の内壁面を洗浄する浴槽洗浄装置が知られている(特許文献1)。この浴槽洗浄装置では、浴槽内に向けてノズルから噴射させた洗剤水を回収して貯水タンクに貯水する。その後、循環ポンプの作動により貯水タンク内の洗剤水を吸い込んで浴槽内に再噴射させることで循環洗浄が実行される。
特開2013-9853号公報
上述した従来技術では、浴槽内に向けてノズルから噴射させた洗剤水を回収して、その回収した洗剤水を再度浴槽内に向けてノズルから噴射させる回収式となっているので、浴槽内全体を洗浄することを可能としながらも、洗剤水の消費量を抑えることができる。
しかし、このような回収式の構成では、浴槽内に向けてノズルから噴射させた洗剤水を回収する際に、わずかでも空気が混入すると洗剤水が泡化し、貯水タンク内に泡が侵入してしまう。そして、貯水タンク内に泡があると、回収した洗剤水を浴槽内に再噴射する際に、その泡を巻き込み、ノズルからの洗剤水の噴射がうまく行われず、浴槽の洗浄不良になるという問題がある。
本発明はかかる課題の認識に基づいてなされたものであり、回収式にすることで洗剤水の消費量を抑えつつ、洗浄性能の低下を抑制できる浴槽洗浄装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、洗剤を貯留する洗剤タンクと、前記洗剤タンクから供給される洗剤と給水源から供給される水とを混合して洗剤水を生成する洗剤混合部と、浴槽の内壁面に前記洗剤水を噴射する洗浄ノズルと、前記浴槽の前記内壁面に接続され、前記洗浄ノズルから噴射された前記洗剤水を回収する回収流路と、前記回収流路に接続され、前記洗剤水を貯留可能な回収部と、前記回収部と前記洗浄ノズルとを接続する洗浄流路と、前記洗浄流路に設けられ、前記回収部で貯留された前記洗剤水を前記洗浄ノズルへと供給するポンプと、を備え、前記回収部は、前記ポンプを介して前記洗浄ノズルから前記洗剤水を噴射する場合に、前記回収部に存在する泡が前記洗浄流路に侵入することを抑制する泡侵入抑制手段を有することを特徴とする浴槽洗浄装置である。
この浴槽洗浄装置によれば、回収式の浴槽洗浄装置が泡侵入抑制手段を備えるため、浴槽の内壁面に噴射した洗剤水を回収する際に空気が混ざり泡が発生したり、回収した洗剤水が回収部に流入する際に泡が発生したりしても、回収した洗剤水を浴槽の内壁面に再噴射する際に、洗浄流路に泡が侵入することを抑制することができる。そのため、洗浄ノズルからの洗剤水の噴射がうまく行われず、浴槽の洗浄不良となることを抑制することができる。よって、回収式にすることで洗剤水の消費量を抑えつつも、洗浄性能の低下を抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記洗剤混合部は、前記洗剤水を貯留可能な洗剤混合タンクであり、前記回収部は、前記洗剤混合タンクに設けられ、前記洗剤混合タンクは、前記回収流路が接続された回収側空間と、前記洗浄流路が接続された供給側空間と、を有し、前記泡侵入抑制手段は、前記回収側空間から前記供給側空間に泡が移動するのを阻害する移動阻害部材を有することを特徴とする浴槽洗浄装置である。
この浴槽洗浄装置によれば、移動阻害部材を備えているため、泡を回収側空間に留めることができる。すなわち、洗剤水を回収することで洗剤混合タンク内に泡が発生したとしても、回収した洗剤水を浴槽の内壁面に再噴射する際に、洗浄流路に泡が侵入することを抑制することができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記移動阻害部材は、前記洗剤混合タンクの内部を上下方向に延びる縦壁を有し、前記縦壁の下端は、前記洗浄ノズルから前記洗剤水を噴射しているときの前記洗剤混合タンクの最低水位以下で前記洗剤混合タンクの底部と離間するように設けられ、前記洗浄流路は、前記洗剤混合タンクの前記最低水位よりも低い位置に接続されることを特徴とする浴槽洗浄装置である。
この浴槽洗浄装置によれば、洗剤水を回収することで発生した泡は浮力により、回収側空間の水面に浮くため、泡が縦壁の下端に到達するのを抑制することができる。これにより、泡が回収側空間から供給側空間に移動することを抑制することができる。よって、洗剤水を回収することで洗剤混合タンク内に泡が発生したとしても、回収した洗剤水を浴槽の内壁面に再噴射する際に、洗浄流路に泡が侵入することを抑制することができる。
第4の発明は、第2または第3の発明において、前記ポンプを制御する制御部と、前記洗剤混合タンクの前記供給側空間に設けられ、前記洗剤混合タンクの内部の水位を検知する水位検知手段と、をさらに有し、前記制御部は、前記水位検知手段の検知結果に基づいて前記ポンプを制御することを特徴とする浴槽洗浄装置である。
この浴槽洗浄装置によれば、水位検知手段は供給側空間に設けられているため、水位検知手段が洗剤水を回収することで発生する泡の影響をうけることを抑制することができる。
第5の発明は、第3または第4の発明において、前記洗剤混合タンクは、前記底部が一部段落ちた段落部を有し、前記段落部には、前記縦壁の下端が位置していると共に、前記洗浄流路が接続されており、前記洗剤混合タンクの前記最低水位は、前記段落部に位置することを特徴とする浴槽洗浄装置である。
この浴槽洗浄装置によれば、縦壁、水位検知手段、および洗剤混合タンクと洗浄流路との接続部は、段落部に設けられているため、洗浄流路への泡の侵入を抑制することができる。また併せて、洗剤混合タンクに底部が一部段落ちした段落部を有することにより、洗剤混合タンクに残留する洗剤水の量を段落部がないものに比べて少なくすることができ、洗剤水の無駄を低減することができる。
第6の発明は、第2または第3の発明において、前記移動阻害部材は、前記回収側空間を区画する区画壁を有し、前記区画壁の少なくとも一部は、前記洗剤水の通過を許可し前記泡の通過を阻止するフィルタとなっていることを特徴とする浴槽洗浄装置である。
この浴槽洗浄装置によれば、洗剤水と、洗剤水から発生した泡とを区画壁に回収することができる。さらに、区画壁の少なくとも一部がフィルタであるため、液体状の洗剤水はフィルタを介して通過させることができると共に、泡は区画壁の内部に留めることができる。そのため、泡と洗剤水とを分離することができ、洗剤水のみを洗浄流路へと供給することができる。よって、洗剤水を回収することで洗剤混合タンク内に泡が発生したとしても、回収した洗剤水を浴槽の内壁面に再噴射する際に、洗浄流路に泡が侵入するのを抑制することができる。
第7の発明は、第6の発明において、前記フィルタは、前記区画壁の最下部に設けられることを特徴とする浴槽洗浄装置である。
この浴槽洗浄装置によれば、フィルタは、区画壁の最下部に設けられているため、洗剤水が区画壁の内部に残り無駄となるのを抑制することができる。
第8の発明は、第1~第7のいずれか1つの発明において、前記泡侵入抑制手段は、前記回収部に接続され、前記回収部の内部に存在する泡を排出する泡排出流路を有することを特徴とする浴槽洗浄装置である。
この浴槽洗浄装置によれば、泡排出流路を備えるため、泡を別の流路に逃がすことで、回収した洗剤水を浴槽の内壁面に再噴射する際に、洗浄流路に泡が侵入することを抑制することができる。
第9の発明は、第1~第8のいずれか1つの発明において、前記洗浄流路は、前記回収部の最下底部に接続されることを特徴とする浴槽洗浄装置である。
この浴槽洗浄装置によれば、洗浄ノズルへ洗剤水を供給する際に、空気を巻き込むことで、洗浄流路に泡が混入することを抑制することができる。
本発明の態様によれば、回収式にすることで洗剤水の消費量を抑えつつ、洗浄性能の低下を抑制することができる浴槽洗浄装置が提供される。
実施形態に係る浴槽洗浄装置のシステム図である。 本発明の第1実施形態に係る洗剤混合タンクの斜視図である。 洗剤混合タンクの断面図である。 洗剤混合タンクの断面図である。 本発明の第2実施形態に係る洗剤混合タンクの断面図である。 本発明の第3実施形態に係る洗剤混合タンクの断面図である。 本発明の第1変形例に係る洗剤混合タンクの断面図である。 本発明の第2変形例に係る浴槽洗浄装置のシステム図である。 本発明の第3変形例に係る浴槽洗浄装置のシステム図である。 本発明の第4変形例に係る浴槽洗浄装置のシステム図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1ないし図4は、本発明の第1実施形態を示している。
図1は、実施形態に係る浴槽洗浄装置200のシステム図である。
浴槽洗浄装置200は、洗剤タンク10と、洗浄ノズル20と、洗浄流路25と、ポンプ26と、回収流路30と、洗剤混合タンク40と、回収部50と、泡排出流路70と、制御部80とを備える。浴槽洗浄装置200は、浴槽100に設置される。
洗剤タンク10は、浴槽100のリムの上面に設けられた洗剤投入口135と接続されており、洗剤投入口135から投入された洗剤を貯留する。洗剤タンク10には、フロートスイッチなどの水位検知部11が設けられる。
洗剤流路15は、洗剤タンク10から延び、回収流路30を介して洗剤混合タンク40に接続されている。すなわち、洗剤流路15は、回収流路30の途中部位に接続されている。なお、洗剤流路15は、回収流路30に接続せずに、洗剤混合タンク40に直接接続させてもよい。洗剤流路15は、洗剤タンク10内の洗剤を洗剤混合タンク40に導くものである。そして、洗剤流路15には、開閉弁16と、流量調整部17とが設けられる。
開閉弁16は、例えば電磁弁であり、洗剤混合タンク40への洗剤の供給を制御する。開閉弁16を開状態にすることで、洗剤タンク10に貯留された洗剤が洗剤混合タンク40に供給される。一方、開閉弁16を閉状態にすることで、洗剤タンク10から洗剤混合タンク40への洗剤の供給が停止される。
流量調整部17は、開閉弁16の下流に設けられる。流量調整部17は、例えばオリフィスである。流量調整部17は、洗剤流路15を流れる洗剤の流量を調整する。流量調整部17は、必要に応じて設けられ、省略可能である。なお、洗剤流路15における「下流」とは、洗剤タンク10から洗剤混合タンク40に向かって液体が流れる場合における下流(すなわち、洗剤混合タンク40側)である。
洗浄ノズル20は、浴槽100の内壁面110に設けられる。具体的には、洗浄ノズル20は、浴槽100の内壁面110の最下部に位置する内底面111、または内底面111よりも上方に位置する内側壁面112に設けられる。洗浄ノズル20は、液体(洗剤水または水)を浴槽100の内壁面110(内側壁面112)に向けて噴出する。洗浄ノズル20は、モータ21により鉛直方向を軸に(すなわち、水平方向に)回転可能に設けられている。
洗浄流路25は、洗剤混合タンク40と洗浄ノズル20とを接続する。洗浄流路25には、ポンプ26と、逆流防止部27と、が設けられる。洗浄流路25は、洗剤混合タンク40内の液体を洗浄ノズル20に向けて導くものである。
ポンプ26は、洗浄ノズル20からの液体の噴出を制御する。ポンプ26は、例えばギアポンプからなり、洗剤混合タンク40の下流に設けられている。ポンプ26は、洗剤混合タンク40(回収部50)で貯留された洗剤水または水を洗浄ノズル20へと供給する。なお、洗浄流路25における「下流」とは、洗剤混合タンク40から洗浄ノズル20に向かって液体が流れる場合における下流(すなわち、洗浄ノズル20側)である。
逆流防止部27は、ポンプ26と洗剤混合タンク40との間に設けられる。逆流防止部27は、例えば逆止弁からなり、洗剤混合タンク40から流出した液体が洗剤混合タンク40へ戻るのを抑制する。逆流防止部27は、電磁弁などの開閉弁であってもよい。図1に示すように、逆流防止部27は、洗浄流路25に直列して複数個(2個)設けられている。なお、逆流防止部27は、洗浄流路25に1個設けられていてもよい。
排水部115は、浴槽100の内底面111に設けられる。排水部115は、浴槽100内の液体を排出するためのもので、内底面111から下方に向かって延び、上下方向に貫通する筒状体となっている。この筒状体の上端側には、開閉可能な蓋部(浴槽100の栓)が設けられている。浴槽100の内底面111は、排水部115に向かって下方傾斜している。このような下方傾斜を設けることで、浴槽100内の液体は内底面111に沿って排水部115に導かれる。排水部115には、下水道に接続される排水流路116と、浴槽100内の洗剤水を洗剤混合タンク40に回収する回収流路30と、洗剤混合タンク40内の泡Bを排出するための泡排出流路70とが接続されている。
回収流路30は、排水部115と洗剤混合タンク40(回収部50)との間を接続している。回収流路30の途中部位には、洗剤流路15が接続されている。回収流路30は、排水部115を介して浴槽100の内壁面110(内底面111)に接続され、洗浄ノズル20から噴射された洗剤水を回収する。回収流路30には、開閉弁31と、ポンプ32とが設けられている。
開閉弁31は、例えば電磁弁であり、洗剤流路15との接続部よりも浴槽100から洗剤混合タンク40に向けて流れる洗剤水の上流(排水部115側)に設けられている。開閉弁31は、浴槽100内の洗剤水を回収するときに開状態となる。
ポンプ32は、例えばダイアフラムポンプからなり、洗剤流路15との接続部よりも下流(洗剤混合タンク40側)に設けられる。ポンプ32は、浴槽100内の洗剤水を洗剤混合タンク40に向けて回収するときに駆動される。また、ポンプ32は、洗剤タンク10内の洗剤を洗剤混合タンク40に向けて供給するときに駆動される。
洗剤混合タンク40は、洗剤タンク10および給水源WSの下流に設けられる。洗剤混合タンク40は、洗剤タンク10から供給される洗剤と給水源WSから供給される水とを混合して洗剤水を生成するもので、本発明の洗剤混合部を構成している。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。つまり、給水源WSは、給湯器を有していてもよい。洗剤混合タンク40は、洗浄ノズル20から洗剤水を噴出する場合には洗剤水を貯留し、洗浄ノズル20から水を噴出する場合には水を貯留する。
また、洗剤混合タンク40には、洗浄ノズル20から浴槽100に噴出された洗剤水を回収する回収部50が設けられている。回収部50は、洗剤水および泡Bを貯留可能となっている。回収部50に回収された洗剤水は、ポンプ26により洗浄流路25を流通して洗浄ノズル20から浴槽100の内壁面110に向けて噴出される。そして、噴出された洗剤水は、排水部115から回収流路30を介して回収部50に再び回収される。これを繰り返すことで、洗剤水を循環させながら浴槽洗浄を行うことができる。洗剤混合タンク40および回収部50の構成については、後述で詳しく説明する。
給水流路60は、給水源WSと洗剤混合タンク40との間に設けられる。給水流路60は、給水源WSと洗剤混合タンク40とを接続する。給水流路60には、開閉弁61と、流量調整部62と、が設けられる。
開閉弁61は、例えば電磁弁であり、給水源WSから洗剤混合タンク40への水の供給を制御する。この場合、開閉弁61を開状態にすることで、給水源WSからの水が洗剤混合タンク40に供給される。一方、開閉弁61を閉状態にすることで、給水源WSから洗剤混合タンク40への水の供給が停止される。
流量調整部62は、開閉弁61の下流に設けられる。流量調整部62は、例えば定流量弁であり、給水流路60を流れる水の流量を調整する。なお、給水流路60における「下流」とは、給水源WSから洗剤混合タンク40に向かって液体(水)が流れる場合における下流(すなわち、洗剤混合タンク40側)である。
泡排出流路70は、回収部50と排水部115との間に設けられ、本発明の泡侵入抑制手段の1つとして用いられている。泡排出流路70は、回収部50の内部に存在する泡Bを回収部50(洗剤混合タンク40)の外部に排出するためのものである。なお、泡排出流路70は、排水部115に接続せずに、直接下水に接続されてもよい。泡排出流路70には、開閉弁71と、ポンプ72とが設けられる。開閉弁71は、例えば電磁弁であり、回収部50内に存在する泡Bを排出するときに開状態となる。
ポンプ72は、例えばギアポンプからなり、開閉弁71よりも下流に設けられる。この場合、泡排出流路70における「下流」とは、回収部50から排水部115に向かって泡Bが流れる場合における下流(すなわち、排水部115側)である。なお、ポンプ72は、開閉弁71の上流(すなわち、回収部50側)に設けられていてもよい。回収部50内の泡Bは、ポンプ72の駆動により吸い込まれて、排水部115を介して排水流路116から排出される。
制御部80は、開閉弁16、ポンプ26、開閉弁31、ポンプ32、開閉弁61、開閉弁71、ポンプ72、および水位検知手段48と電気的に接続されている。制御部80は、水位検知手段48の検知結果に基づいて、各開閉弁16、31,61,71の開閉状態および各ポンプ26,32,72の駆動を制御する。また、制御部80は、モータ21と電気的に接続して、モータ21の駆動を制御してもよい。
次に、洗剤混合タンク40と回収部50とについて説明する。
図2は、洗剤混合タンク40を斜め上側から見た斜視図である。
図3は、洗剤混合タンク40の断面図である。
図4は、洗剤混合タンク40の断面図である。
洗剤混合タンク40と回収部50とは一体に形成されており、洗剤タンク10から供給される洗剤と給水源WSから供給される水とを混合して洗剤水を生成する機能と、浴槽100から回収された洗剤水および泡Bを貯留する機能とを有している。この場合、洗剤混合タンク40は、回収流路30が接続された回収側空間S1と、洗浄流路25が接続された供給側空間S2とを有している。そして、洗剤混合タンク40は、ケース41と、ケース41の上側を覆う蓋部45とを含んで構成されている。
図2から図4に示すように、ケース41は、例えば上方が開口したボックス状に形成され、水および洗剤水が貯留される。ケース41は、上側に位置する上側貯留部42と、上側貯留部42の下側に位置して上側貯留部42よりも小さい容量に形成された段落部43とを有している。上側貯留部42の側面には、上端側に洗剤混合タンク40から回収流路30および給水流路60に洗剤水が逆流するのを抑制するオーバーフロー部42aが設けられている。従って、図3に示すように、オーバーフロー部42aよりも下側には、洗浄ノズル20から洗剤水を噴射しているとき(浴槽洗浄中)の洗剤混合タンク40の最高水位WHが位置している。
段落部43は、ケース41の底部41aが一部段落ちすることにより形成されている。すなわち、段落部43は、上側貯留部42の中央部から下方に向けて延びている。段落部43には、縦壁56の下端56aが位置していると共に、洗浄流路25が接続される流出口44が設けられている。換言すると、洗浄流路25は、回収部50の最下底部に接続されている。段落部43の底部のうち、縦壁56の下方は、湾曲した湾曲部43aとなっている。この湾曲部43aは、流出口44とは長手方向の反対側に位置して、縦壁56との間で液体を流通しやすくしている。具体的には、給水時(特に、洗剤水生成時)には、給水口46から供給側空間S2に水が供給される。そして、湾曲部43aは、供給側空間S2から回収側空間S1への水の流通をよくしているので、供給側空間S2と回収側空間S1との水位差をなくすことができる。これにより、水位検知手段48は、洗剤混合タンク40内の水位を精度よく検知することができる。
図3に示すように、段落部43には、洗浄ノズル20から洗剤水を噴射しているとき(浴槽洗浄中)の洗剤混合タンク40の最低水位WLが位置している。そして、洗浄流路25は、流出口44に接続されることにより、洗剤混合タンク40の最低水位WLよりも低い位置に接続される。段落部43により、底部41aから最低水位WLまでの洗剤水の容量を少なくすることができ、浴槽洗浄に使用できる洗剤水の量を多くすることができる。
蓋部45には、給水口46と、吸排口47と、縦壁56とが設けられている。給水口46は、蓋部45の長手方向のうち流出口44側に設けられている。給水口46には、給水流路60が接続される。吸排口47は、洗浄流路25に洗剤水を排出するときにケース41内に空気を吸気すると共に、ケース41内に洗剤水を貯留するときにケース41内の空気を排出する。
接続具52は、供給側空間S1の上方に位置して蓋部45に設けられている。接続具52には、中央部に泡排出流路70が接続される泡排出口53が設けられ、泡排出口53よりも吸排口47側に回収流路30が接続される回収口54が設けられている。回収口54は、浴槽100から回収された洗剤水が流通すると共に、洗剤タンク10から供給される洗剤が流通する。また、接続具52には、泡排出口53を挟んで回収口54とは反対側に吸排口55が設けられている。
次に、本発明の泡侵入抑制手段の1つとして用いられている縦壁56について説明する。
縦壁56は、ケース41の段落部43の湾曲部43aに対応する位置で、ケース41内を上下方向に延びている。すなわち、縦壁56は、蓋部45の上端から湾曲部43aに向けて延びている。また、縦壁56は、ケース41の長手方向と直交する側の側面を閉塞している。なお、縦壁56は、蓋部45に設けられているが、ケース41に設けられていてもよい。また、縦壁56は、最高水位WHよりも上側に泡Bが回収側空間S1から供給側空間S2に越えないような開口が形成されていてもよい。
縦壁56は、回収側空間S1から供給側空間S2に泡Bが移動するのを阻害する移動阻害部材(泡侵入抑制手段)となっている。換言すると、洗剤混合タンク40は、縦壁56を境にして、回収口54側が回収側空間S1であり、流出口44側が供給側空間S2となっている。すなわち、縦壁56は、回収口54と流出口44との間に設けられている。
縦壁56の下端56aは、洗浄ノズル20から洗剤水を噴射しているときの洗剤混合タンク40の最低水位WL以下で洗剤混合タンク40の底部41a(湾曲部43a)と離間するように設けられている。従って、浴槽100の洗浄中には、洗剤混合タンク40内の洗剤水が縦壁56の下端よりも下がることはない。その結果、図4に示すように、泡Bは、洗剤水の上面に浮くので、回収側空間S1から供給側空間S2に移動するのを抑制される。すなわち、縦壁56は、その下端56aが最低水位WLよりも下方に存在することで、洗剤混合タンク40(回収部50)内に貯留される液体の水位を利用して回収側空間S1から供給側空間S2に泡Bが移動するのを阻害するものである。このように、回収部50は、洗剤混合タンク40の給水口46以外の部分を構成している。なお、縦壁56は、回収口54と流出口44との間に複数本設けられていてもよい。
水位検知手段48は、洗剤混合タンク40の供給側空間S2に設けられている。すなわち、水位検知手段48は、流出口44と縦壁56との間に設けられている。この水位検知手段48は、洗剤混合タンク40の内部の水位を検知するもので、制御部80に電気的に接続されている。水位検知手段48は、例えば磁石を内蔵したフロート48aと、ステム48b内に設けられたリードスイッチとの組み合わせにより水位を検知する。
洗剤混合タンク40内の水位の変化に伴ってフロート48aがステム48bに沿って上下動してフロート48aの位置が変化することで、洗剤混合タンク40内の水位が検知される。この場合、回収側空間S1に存在する泡Bが供給側空間S2に移動すると、泡Bがフロート48aを押上げて水位よりも上側で検知することになり、誤作動を起こす虞がある。しかし、回収側空間S1に存在する泡Bは、縦壁56により供給側空間S2に移動するのを抑制されるので、水位検知手段48の検知を適正に行うことができる。
本実施形態の浴槽洗浄装置200は、上述の如き構成を有するもので、次に浴槽洗浄装置200の動作について説明する。
浴槽洗浄装置200は、予備洗浄、本洗浄、およびすすぎの3つの動作モードを実行可能である。
まず、予備洗浄では、給水源WSから洗剤混合タンク40内に水を供給して貯留し、ポンプ26により洗浄ノズル20から浴槽100の内壁面110に向けて水を噴射する。所定量の水を浴槽100の内壁面110に向けて噴射したら予備洗浄が終了する。そして、この予備洗浄の後、洗剤水を使った本洗浄が実行される。
本洗浄では、洗剤混合タンク40で洗剤タンク10から供給された洗剤と給水源WSから供給された水とを混合して洗剤水を生成する。制御部80は、洗剤水が生成されたら(水位検知手段48が最高水位WHを検知したら)、開閉弁16,61を閉状態にして、ポンプ26とモータ21とを駆動する。これにより、洗浄ノズル20から洗剤水が浴槽100の内壁面110に向けて噴射される。
そして、制御部80は、水位検知手段48が最低水位WLを検知したら、ポンプ26とモータ21との駆動を停止させる。その後、制御部80は、開閉弁31を開状態にしてポンプ32を駆動させることにより、浴槽100に噴射された洗剤水を洗剤混合タンク40内に回収する。洗剤水の回収を所定時間継続したら、ポンプ26とモータ21とを駆動させて、浴槽100の洗浄を再開する。この場合、制御部80は、ポンプ26とポンプ32とを制御することにより、洗剤混合タンク40内の洗剤水が最低水位WL以下にならないように、洗剤水の噴射と回収とを行う。
ところで、浴槽内に向けて洗浄ノズルから噴射させた洗剤水を回収する際に、わずかでも空気が混入すると洗剤水が泡化し、洗剤混合タンク内に泡が侵入してしまう。そして、洗剤混合タンク内に泡があると、回収した洗剤水を浴槽内に再噴射する際に、その泡を巻き込み、洗浄ノズルからの洗剤水の噴射がうまく行われず、浴槽の洗浄不良になるという問題がある。また、洗剤混合タンク内に泡が侵入すると、洗剤混合タンクの水位検知手段が泡の位置を検知して、制御部が洗剤混合タンク内の洗剤水の量を誤検知する虞がある。
そこで、本実施形態では、洗剤混合タンク40に浴槽100の内壁面110に噴射された洗剤水を回収する回収部50を設けている。そして、回収部50は、ポンプ26を介して洗浄ノズル20から洗剤水を噴射する場合に、回収部50に存在する泡Bが洗浄流路25に侵入することを抑制する泡侵入抑制手段(移動阻害部材)としての縦壁56を設けている。
具体的には、図4に示すように、浴槽100から洗剤水と泡Bとが回収された場合には、洗剤水と泡Bとは回収流路30が接続される回収口54から回収側空間S1に流出する。そして、洗剤水は、回収側空間S1から、縦壁56の下端56aとケース41の底部41aとの間を介して供給側空間S2へと流出する。
一方、回収側空間S1に流出した泡Bは、洗剤水の上面に蓄積され、ポンプ72を駆動することにより、回収口54に接続された泡排出流路70に吸い込まれて、排水部115から排水流路116に排出される。
上側貯留部42の回収側空間S1に流出した泡Bは、縦壁56まで流出して洗剤水の上面に蓄積される。この場合、縦壁56の下端56aは、洗剤混合タンク40の最低水位WLよりも下側に位置している。これにより、泡Bは、縦壁56の下端56aと底部41aとの間から供給側空間S2に流出するのが抑制される。従って、回収側空間S1から供給側空間S2へは、洗剤水のみを流出させることができ、洗浄流路25に泡Bが流出するのを抑制することができる。また、水位検知手段48は、供給側空間S2に設けられているので、洗剤混合タンク40内の洗剤水の量を適正に検知することができる。本洗浄が終わったら、すすぎが行われる。すすぎでは、予備洗浄と同じ動作がなされる。すすぎが終了することにより、浴槽100の自動洗浄が終了する。
かくして、本実施形態では、回収式の浴槽洗浄装置200が泡侵入抑制手段としての縦壁56を備えるため、浴槽100の内壁面110に噴射した洗剤水を回収する際に空気が混ざり泡Bが発生したり、回収した洗剤水が回収部50に流入する際に泡Bが発生したりしても、回収した洗剤水を浴槽100の内壁面110に再噴射する際に、洗浄流路25に泡Bが侵入することを抑制することができる。
すなわち、移動阻害部材としての縦壁56は、泡Bを回収側空間S1に留めることができる。従って、洗剤水を回収することで洗剤混合タンク40内に泡Bが発生したとしても、回収した洗剤水を浴槽100の内壁面110に再噴射する際に、洗浄流路25に泡Bが侵入することを抑制することができる。そのため、洗浄ノズル20からの洗剤水の噴射がうまく行われず、浴槽100の洗浄不良となることを抑制することができる。よって、回収式にすることで洗剤水の消費量を抑えつつも、洗浄性能の低下を抑制することができる。
また、洗剤水を回収することで発生した泡Bは浮力により、回収側空間S1の水面に浮くため、泡Bが縦壁56の下端56aに到達するのを抑制することができる。これにより、泡Bが回収側空間S1から供給側空間S2に移動することを抑制することができる。よって、洗剤水を回収することで洗剤混合タンク40内に泡Bが発生したとしても、回収した洗剤水を浴槽100の内壁面110に再噴射する際に、洗浄流路25に泡Bが侵入することを抑制することができる。
また、水位検知手段48は、供給側空間S2に設けられているため、水位検知手段48が洗剤水を回収することで発生する泡Bの影響をうけることを抑制することができる。
また、縦壁56、水位検知手段48、および洗剤混合タンク40と洗浄流路25との接続部である流出口44は、段落部43に設けられているため、洗浄流路25への泡Bの侵入を抑制しつつ、回収流路30から回収された洗剤水の無駄を低減することができる。すなわち、洗剤混合タンク40に底部41aが一部段落ちした段落部43を有することにより、洗剤混合タンク40に残留する洗剤水の量を段落部43がないものに比べて少なくすることができる。
また、泡排出流路70を備えるため、泡Bを別の流路に逃がすことで、回収した洗剤水を浴槽100の内壁面110に再噴射する際に、洗浄流路25に泡Bが侵入することを抑制することができる。
さらに、洗浄流路25は、回収部50の最下底部に接続されているので、洗浄ノズル20へ洗剤水を供給する際に、空気を巻き込むことで、洗浄流路25に泡が混入することを抑制することができる。
次に、図5は、本発明の第2実施形態に係る洗剤混合タンク40(回収部50)の断面図を示している。
第2実施形態の特徴は、縦壁56に代えて、区画壁としての泡貯留部51を設けたことにある。なお、第2実施形態では、上述した第1実施形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
泡貯留部51は、給水口46とは蓋部45の長手方向の反対側に設けられ、ケース41の上側貯留部42内に向けて延びる区画壁となっている。泡貯留部51は、本発明の泡侵入抑制手段の1つを構成するもので、底部51aがケース41の底部41aに近づくように延びている。泡貯留部51は、底部51aと底部51aの端部から上方に延びる側壁51cとにより上端側が開口したボックス状に形成され、洗剤水と、洗剤水に空気が混入して生成された泡Bとを貯留可能に区画している。
泡貯留部51の上端側は、回収流路30と、泡排出流路70とが接続される接続具52により閉塞されている。接続具52には、中央部に泡排出流路70が接続される泡排出口53が設けられ、泡排出口53よりも吸排口47側に回収流路30が接続される回収口54が設けられている。回収口54は、浴槽100から回収された洗剤水が流通すると共に、洗剤タンク10から供給される洗剤が流通する。また、接続具52には、泡排出口53を挟んで回収口54とは反対側に吸排口55が設けられている。一方、泡貯留部51の底部51aには、ケース41の上側貯留部42に連通する開口51bが設けられている。泡貯留部51に貯留された洗剤水は、開口51bから上側貯留部42に流出する。
フィルタ51dは、泡貯留部51の底部51aに形成された開口51bに設けられるもので、泡貯留部51(区画壁)の一部を構成している。フィルタ51dは、泡Bと液体(洗剤水)とを分離する濾過部材としての役割を果たす。フィルタ51dは、例えば多孔質のスポンジ、樹脂材料または金属材料で格子状に形成された網目部材、濾紙、こし布、およびスチールウールを一例として挙げることができる。本実施形態では、回収流路30から流出した洗剤水と泡Bとを貯留可能に区画された区画壁としての泡貯留部51と、泡貯留部51の開口51bに設けられ洗剤水の通過を許可し泡Bの通過を阻止するフィルタ51dとにより、移動阻害部材が構成されている。従って、本実施形態では、洗剤混合タンク40は、泡貯留部51の内部空間が回収側空間S1となり、泡貯留部51の外部空間が供給側空間S2となっている。
なお、区画壁としての泡貯留部51の全体をフィルタ51dで形成してもよい。また、開口51bは、側壁51cに設けられていてもよい。しかし、側壁51cに開口が設けられた場合には、開口より下方に洗剤水が溜まるので、その溜まった洗剤水が無駄になってしまう。一方、開口51bが、底部51aおよび底部51aを含む側壁51cに設けられていることで、回収側空間S1に回収した洗剤水の無駄を低減することができる。
かくして、このように構成された第2実施形態においても、上述した第1実施形態と同様の作用、効果を有することができる。第2実施形態においては、洗剤水と、洗剤水から発生した泡Bとを区画壁(泡貯留部51)に回収することができる。さらに、区画壁の少なくとも一部がフィルタ51dであるため、液体状の洗剤水はフィルタ51dを介して通過させることができると共に、泡Bは区画壁の内部に留めることができる。そのため、泡Bと洗剤水とを分離することができ、洗剤水のみを洗浄流路25へと供給することができる。よって、洗剤水を回収することで洗剤混合タンク40内に泡Bが発生したとしても、回収した洗剤水を浴槽100の内壁面110に再噴射する際に、洗浄流路25に泡Bが侵入するのを抑制することができる。
また、図5に示すように、浴槽100から洗剤水と泡Bとが回収された場合には、洗剤水と泡Bとは回収流路30が接続される回収口54から泡貯留部51の回収側空間S1に流出する。そして、洗剤水は、泡貯留部51の開口51bに設けられたフィルタ51dから供給側空間S2へと流出する。一方、泡Bは、泡貯留部51内である回収側空間S1に貯留される。そして、泡貯留部51内に貯留された泡Bは、ポンプ72を駆動することにより、泡排出口53に接続された泡排出流路70に吸い込まれて、排水部115から排水流路116に排出させることができる。さらに、泡貯留部51は、蓋部45に設けられている。従って、ケース41を複雑な形状に成形する必要がなく、ケース41のコストを低減させることができる。
また、フィルタ51dは、泡貯留部51の底部51aに形成された開口51bに設けられている。従って、洗剤水が泡貯留部51の内部に残り無駄となるのを抑制することができる。また、ケース41を複雑な形状に成形する必要がなく、かつフィルタ51dは泡貯留部51の外部(供給側空間S2)から内部(回収側空間S1)への液体の通過も許可する。従って、ケース41の容量を大きくすることができ、洗剤混合タンク40の小型化を図ることができる。
次に、図6は、本発明の第3実施形態に係る洗剤混合タンク40(回収部50)の断面図を示している。
第3実施形態の特徴は、第1実施形態の縦壁56に加えて、回収流路30が接続される回収口54の下方にフィルタ58を設けたことにある。なお、第3実施形態では、上述の第1実施形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
フィルタ58は、回収流路30が接続される回収口54の下方に位置してケース41に設けられている。このフィルタ58は、第2実施形態のフィルタ51dと同様の材質となっている。フィルタ58は、ケース41の側面と縦壁56との間に設けられ、回収側空間S1を上側空間Suと下側空間Sdとに区画している。本実施形態では、第2実施形態の泡貯留部51(区画壁)に代えて、ケース41の側面の上側部分、フィルタ58、縦壁56の上側部分により、内部に泡Bを貯留可能な区画壁を形成している。すなわち、縦壁56とフィルタ58とは、泡Bが回収側空間S1から供給側空間S2に移動するのを阻止する移動阻止部材となっている。この場合、回収口54から流出した洗剤水は、フィルタ58を通過して供給側空間S2へと流出する。一方、回収口54から流出した泡Bは、その多くがフィルタ58上に留まることになる。また、泡Bがフィルタ58を通り抜けて下側空間Sdに流出したとしても、縦壁56により泡Bは下側空間Sdから供給側空間S2に移動するのを阻止される。
かくして、このように構成された第3実施形態においても、上述した第1実施形態と同様の作用、効果を有することができる。第3実施形態においては、ケース41の側面、フィルタ58、および縦壁56により区画壁を形成して、その内部の回収側空間S1に泡を留めるものと、下端を水位よりも下方に位置させることにより水面に浮かぶ泡Bが供給側空間S2に移動するのを抑制する縦壁56によるものとにより、二重に泡Bが供給側空間S2に移動するのを抑制している。従って、より確実に泡Bが供給側空間S2に移動するのを抑制することができる。また、回収口54から流出する洗剤水がフィルタ58上に貯留された泡Bに衝突することにより、泡Bを消滅させることができる。これにより、泡Bを洗剤水に戻すことができるので、洗剤水の無駄を低減することができる。
図7は、本発明の第1変形例に係る洗剤混合タンクの断面図である。
上述した第1実施形態では、移動阻害部材(泡侵入抑制手段)として、縦壁56を設けたものを例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図7に示す第1変形例のように、縦壁56に加えて、第2実施形態で用いた泡貯留部51を設けてもよい。この場合、洗剤混合タンク40(回収部50)は、区画された内部に泡Bを留めることができる泡貯留部51と、洗剤混合タンク40(回収部50)の水位を利用して回収側空間S1から供給側空間S2に泡Bが移動するのを阻害する縦壁56との二重の泡侵入抑制手段を備えている。その結果、回収側空間S1から供給側空間S2に泡Bが移動するのをより確実に抑制することができる。また、泡貯留部51内に貯留された泡Bは、ポンプ72を駆動することにより、泡排出口53に接続された泡排出流路70に吸い込まれて、排水部115から排水流路116に排出させることができる。
図8は、本発明の第2変形例に係る浴槽洗浄装置201のシステム図である。
上述した第1実施形態では、洗剤混合タンク40に回収部50が設けられたものを例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図8に示す第2変形例のように、浴槽洗浄装置201は、回収部を洗剤混合タンク401と別個に形成した回収タンク501としてもよい。このように構成した場合には、洗剤混合タンク401は、新しい洗剤水のみを生成するものとなる。そして、本洗浄中には、浴槽100と回収タンク501との間で洗剤水が循環する。このことは、第2,第3実施形態についても同様である。
図9は、本発明の第3変形例に係る浴槽洗浄装置202のシステム図である。
上述した第1実施形態では、洗剤混合タンク40に回収部50が設けられたものを例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図9に示す第3変形例のように、浴槽洗浄装置202がベンチュリ式として洗剤混合部402および逆流防止機構63を備えたものでは、回収部を回収タンク502とすることができる。このように構成した場合には、洗剤混合部402で、生成された洗剤水が浴槽100と回収タンク502との間で循環する。このことは、第2,第3実施形態についても同様である。
図10は、本発明の第4変形例に係る浴槽洗浄装置203のシステム図である。
上述した第1実施形態では、洗浄流路25に設けられたポンプ26と回収流路30に設けられたポンプ32とを別個に設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図10に示す第4変形例のように、浴槽洗浄装置203は、洗浄流路25と回収流路30との一部を共通化させて、その共通した流路に1個のポンプ90を設けてもよい。このように構成した場合には、ポンプ90を正転させることにより洗剤混合タンク40から洗浄ノズル20に向けて洗剤水を供給することができ、ポンプ90を逆転させることにより浴槽100から洗剤混合タンク40に向けて洗剤水を回収することができる。このことは、第2,第3実施形態についても同様である。
また、上述した第1実施形態では、縦壁56が設けられたものを例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば縦壁56を設けずに、回収部50の内部に存在する泡を排出するための泡排出流路70のみを回収部50に接続してもよい。
また、上述した第1実施形態では、縦壁56の下端56aと底部41aとの間から洗剤水が供給側空間S2に流出する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば縦壁の一部または全部を洗剤水は通過させ泡Bの通過を抑制するフィルタとしてもよい。また、同様に第2実施形態の泡貯留部51の区画壁の全部をフィルタで形成してもよいし、区画壁の底部51a側の側面にフィルタを設けてもよい。
また、上述した第1実施形態では、洗剤混合タンク40(回収部50)に泡排出流路70が接続された場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば洗剤混合タンク40(回収部50)には泡排出流路70が設けられていなくてもよい。このことは、第2,第3実施形態および第1変形例についても同様である。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、浴槽洗浄装置200が備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 洗剤タンク、10 洗剤タンク、15 洗剤流路、20 洗浄ノズル、25 洗浄流路、26 ポンプ、30 回収流路、40,401,402 洗剤混合タンク、43 段落部、48 水位検知手段、50 回収部、51 泡貯留部、56 縦壁、51d,58 フィルタ、70 泡排出流路、80 制御部、100 浴槽、110 内壁面、200,201,202,203 浴槽洗浄装置、501,502 回収タンク、B 泡、S1 回収側空間、S2 供給側空間、WH 最高水位、WL 最低水位、WS 給水源

Claims (6)

  1. 洗剤を貯留する洗剤タンクと、
    前記洗剤タンクから供給される洗剤と給水源から供給される水とを混合して洗剤水を生成する洗剤混合部と、
    浴槽の内壁面に前記洗剤水を噴射する洗浄ノズルと、
    前記浴槽の前記内壁面に接続され、前記洗浄ノズルから噴射された前記洗剤水を回収する回収流路と、
    前記回収流路に接続され、前記洗剤水を貯留可能な回収部と、
    前記回収部と前記洗浄ノズルとを接続する洗浄流路と、
    前記洗浄流路に設けられ、前記回収部で貯留された前記洗剤水を前記洗浄ノズルへと供給するポンプと、を備え、
    前記回収部は、前記ポンプを介して前記洗浄ノズルから前記洗剤水を噴射する場合に、前記回収部に存在する泡が前記洗浄流路に侵入することを抑制する泡侵入抑制手段を有し、
    前記洗剤混合部は、前記洗剤水を貯留可能な洗剤混合タンクであり、
    前記回収部は、前記洗剤混合タンクに設けられ、
    前記洗剤混合タンクは、前記回収流路が接続された回収側空間と、前記洗浄流路が接続された供給側空間と、を有し、
    前記泡侵入抑制手段は、前記回収側空間から前記供給側空間に泡が移動するのを阻害する移動阻害部材を有し、
    前記移動阻害部材は、前記洗剤混合タンクの内部を上下方向に延びる縦壁を有し、
    前記縦壁の下端は、前記洗浄ノズルから前記洗剤水を噴射しているときの前記洗剤混合タンクの最低水位以下で前記洗剤混合タンクの底部と離間するように設けられ、
    前記洗浄流路は、前記洗剤混合タンクの前記最低水位よりも低い位置に設けられた流出口に接続され、
    前記洗剤混合タンクは、前記底部が一部段落ちた段落部を有し、
    前記段落部には、前記縦壁の下端が位置していると共に、前記流出口が設けられており、
    前記洗剤混合タンクの前記最低水位は、前記段落部に位置することを特徴とする浴槽洗浄装置。
  2. 前記ポンプを制御する制御部と、
    前記洗剤混合タンクの前記供給側空間に設けられ、前記洗剤混合タンクの内部の水位を検知する水位検知手段と、をさらに有し、
    前記制御部は、前記水位検知手段の検知結果に基づいて前記ポンプを制御することを特徴とする請求項に記載の浴槽洗浄装置。
  3. 洗剤を貯留する洗剤タンクと、
    前記洗剤タンクから供給される洗剤と給水源から供給される水とを混合して洗剤水を生成する洗剤混合部と、
    浴槽の内壁面に前記洗剤水を噴射する洗浄ノズルと、
    前記浴槽の前記内壁面に接続され、前記洗浄ノズルから噴射された前記洗剤水を回収する回収流路と、
    前記回収流路に接続され、前記洗剤水を貯留可能な回収部と、
    前記回収部と前記洗浄ノズルとを接続する洗浄流路と、
    前記洗浄流路に設けられ、前記回収部で貯留された前記洗剤水を前記洗浄ノズルへと供給するポンプと、を備え、
    前記回収部は、前記ポンプを介して前記洗浄ノズルから前記洗剤水を噴射する場合に、前記回収部に存在する泡が前記洗浄流路に侵入することを抑制する泡侵入抑制手段を有し、
    前記洗剤混合部は、前記洗剤水を貯留可能な洗剤混合タンクであり、
    前記回収部は、前記洗剤混合タンクに設けられ、
    前記洗剤混合タンクは、前記回収流路が接続された回収側空間と、前記洗浄流路が接続された供給側空間と、を有し、
    前記泡侵入抑制手段は、前記回収側空間から前記供給側空間に泡が移動するのを阻害する移動阻害部材を有し、
    前記移動阻害部材は、
    前記回収側空間を区画する区画壁を有し、
    前記区画壁の少なくとも一部は、前記洗剤水の通過を許可し前記泡の通過を阻止するフィルタとなっていることを特徴とする浴槽洗浄装置。
  4. 前記フィルタは、前記区画壁の最下部に設けられることを特徴とする請求項に記載の浴槽洗浄装置。
  5. 前記泡侵入抑制手段は、前記回収部に接続され、前記回収部の内部に存在する泡を排出する泡排出流路を有することを特徴とする請求項1~のいずれか1つに記載の浴槽洗浄装置。
  6. 前記洗浄流路は、前記回収部の最下底部に接続されることを特徴とする請求項1~のいずれか1つに記載の浴槽洗浄装置。
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