JP7254510B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
このような画像形成装置は、一般に、現像剤の補給や各種のプロセス手段のメンテナンスを必要とする。この現像剤の補給作業や各種のプロセス手段のメンテナンスを容易にするために、感光体、帯電手段、現像手段、クリーニング手段等を枠体内にまとめてカートリッジ化し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジとすることが実用化されている。プロセスカートリッジ方式によれば、ユーザビリティーに優れた画像形成装置を提供することができる。
このようなプロセスカートリッジでは、画像形成回数が増えるにつれ、感光体の一例である感光ドラムに現像されずに何度も回収されるトナーが発生する。そのようなトナーは、トナー像の形成が何度も繰り返されることにより、添加している外添剤がトナーの母体となる樹脂粒子から遊離したり、埋め込まれたりすることにより、劣化を生じることがある。このような場合、トナーが所望の電荷量を得られなくなり、画像上の白地部にトナーが付着する、所謂かぶりなどが発生することがある。そこで、特許文献1には、画像形成装置内におけるトナーの劣化度合いを算出し、それを積算することで現像装置が寿命に達したと判断するものが提案されている。また、特許文献2では、現像ローラ上に、トナーや外添剤が堆積していく、所謂フィルミングの度合いによる現像ローラの劣化度合いも加味してより最適な現像装置の寿命を判断するものが提案されている。
この技術を用いて感光ドラムと現像ローラの周速比を大きくして印刷を行うと、現像ローラの劣化に影響してくることが発明者による検討により判明した。現像ローラが早期に劣化すると、体積抵抗値が高くなり、現像ローラ上のトナーの電荷が現像ローラに抜けにくくなりトナーが電荷をため込むようになる。これにより、例えば、現像ローラ上のトナ
ーが持つ電荷が過剰になり、規制部材による規制が不十分となってしまう、所謂規制不良が早いタイミングで発生してしまう。つまり、ユーザに現像装置の寿命を適切なタイミングで報知することが要望される。
本発明の目的は、このような課題を解決するためのものである。すなわち、感光ドラムと現像ローラの回転周速比を変化させる画像形成モードを選択可能な画像形成装置において、より適切な現像装置の寿命を判断可能な技術を提供することである。
回転可能な像担持体と、
前記像担持体に現像剤を供給し、前記像担持体上の静電潜像を現像する現像剤担持体を有する現像装置と、を備え、
前記現像剤担持体が前記像担持体に対して第1の周速比で回転する第1モードと、前記現像剤担持体が前記像担持体に対して第1の周速比よりも大きい第2の周速比で回転する第2モードと、を有する画像形成装置であって、
前記像担持体と前記現像剤担持体との回転周速比に応じた第1補正係数と、前記現像装置の寿命閾値と、を記憶する記憶手段と、
前記現像剤担持体が前記第1モードで動作したときの第1駆動量情報と、前記現像剤担持体が前記第2モードで動作したときの第2駆動量情報と、に基づいて、前記現像装置の寿命判断値に対して前記現像剤担持体の駆動量情報を累加又は初期値から累減し、前記寿命判断値を更新する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記第1補正係数を読み出し、前記第1駆動量情報及び/又は前記第2駆動量情報に対して用いることで、前記現像剤担持体の同じ駆動量に対して、前記第2駆動量情報による累加又は累減する駆動量情報の大きさを、前記第1駆動量情報による累加又は累減する駆動量情報の大きさよりも大きくして、前記寿命判断値を更新することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明における画像形成装置は、
回転可能な像担持体と、
前記像担持体に現像剤を供給し、前記像担持体上の静電潜像を現像する現像剤担持体を有する現像装置と、を備え、
前記現像剤担持体が前記像担持体に対して第1の周速比で回転する第1モードと、前記現像剤担持体が前記像担持体に対して第1の周速比よりも大きい第2の周速比で回転する第2モードと、を有する画像形成装置であって、
前記像担持体と前記現像剤担持体との回転周速比に応じた第1補正係数と、前記現像装置の寿命閾値を記憶する記憶手段と、
前記現像剤担持体が前記第1モードで動作したときの第1駆動量情報を累加した駆動量情報の第1合計値、及び前記現像剤担持体が前記第2モードで動作したときの第2駆動量情報を累加した駆動量情報の第2合計値を累加する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、
前記第1補正係数を読み出し、前記第1合計値及び/又は前記第2合計値に対して用い、前記第1合計値及び前記第2合計値に基づく合計、又は初期値からの減算により寿命判断値を算出し、
前記現像剤担持体の同じ駆動量における、前記第2合計値による前記合計又は前記減算の大きさが、前記第1合計値による前記合計又は前記減算の大きさよりも大きいことを特徴とする。
電子写真画像形成装置(画像形成装置)の一実施例の全体構成について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置100の断面図である。本実施例の画像形成装置100は、インライン方式、中間転写方式を採用したフルカラーレーザービームプリンタである。画像形成装置100は、画像情報に従って、記録材(例えば、記録用紙、プラスチックシート、布など)にフルカラー画像を形成することができる。画像情報は、画像形成装置本体に接続された画像読み取り装置、或いは画像形成装置本体に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器から、画像形成装置本体に入力される。画像形成装置100は、複数の画像形成部としてのそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成するためのSY、SM、SC、SKを有する。本実施例では、画像形成部SY、SM、SC、SKは、鉛直方向と交差する方向に一列に配置されている。
前述の画像形成部は、ドラムカートリッジ210(210Y、210M、210C、210K)と現像カートリッジ200(200Y、200M、200C、200K)からなる。これらのドラムカートリッジ210及び現像カートリッジ200は、画像形成装置本体に設けられた装着ガイド、位置決め部材などの装着手段を介して、画像形成装置100に着脱可能となっている。本実施例では、各色用のドラムカートリッジ210と現像カートリッジ200は全て同一形状を有しており、各色用の現像カートリッジ200内には、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーが収容されている。本実施例では、ドラムカートリッジ210と現像カートリッジ200が独立に着脱可能な構成について説明するが、ドラムカートリッジ210と現像カートリッジ200が一体となって画像形成装置本体に着脱可能な構成としても良い。
本実施例の画像形成装置100に装着されるドラムカートリッジ210の構成について説明する。図2は、感光ドラム1の長手方向(回転軸線方向)に沿って見た本実施例のドラムカートリッジ210の断面(主断面)図である。
ドラムカートリッジ210には、図示しない軸受を介して感光ドラム1が回転可能に取り付けられている。感光ドラム1は、感光ドラム駆動手段(駆動源ア)としての駆動モータの駆動力を受けることによって、画像形成動作に応じて図示矢印A方向に回転駆動される。
次に、本実施例の画像形成装置100に装着される現像カートリッジ200の構成について説明する。図3は、現像ローラ4の長手方向(回転軸線方向)に沿って見た本発明の現像カートリッジ200の断面(主断面)図である。
ー量規制部材(以下、単に「規制部材」という。)8が配置されている。
本実施例の画像形成装置100は、2つの画像形成モードを持つ。第1モードは通常の画像濃度を得る画像形成モード(以下、通常モードとする。)である。第2モードは像担持体上の暗部電位を下げつつ、像担持体としての感光ドラム1と現像剤担持体としての現像ローラ5との回転周速比を増加し、高濃度や色味の選択範囲の増大を得るための画像形成モード(以下、高濃度モードとする。)である。
本実施例における通常モードと高濃度モードの具体的な制御の違いを以下の表1に示す。
ここで、本実施例で用いたビデオカウント方式によるトナー残量検出方法について説明する。図4に、本実施例における画像形成装置のハードウェアブロック図を示す。画像形成装置100の制御部300には、各種算出処理を行い、後述する現像ローラの補正距離などの補正量情報を取得する補正情報取得部やトナー残量についての情報を取得する残量取得部としての役割も果たすCPU501が備えられている。また、モータ駆動部511や高圧電源512の制御に必要な情報が格納された装置本体側のメモリ502等も備えられている。さらに、ドラムカートリッジ210のOメモリm1や現像カートリッジ200のDTメモリm2に格納された情報は、メモリ通信部500を介して入出力I/F503からCPU501に入出力され、制御部300とのやり取りを行っている。また、制御部300には、画像形成動作により出力されるビデオ信号を計測するビデオカウント計測部305が接続されている。
ビデオカウントを利用したトナー残量検出の原理について説明する。制御部300の上流に不図示の別の制御装置が配置されており、その制御装置からのレーザ駆動信号(ビデオ信号)を分岐し、感光ドラム上に静電潜像を形成する期間中、ビデオ信号をサンプリングする。サンプリングしたビデオ信号を制御部300内のハードウェアカウンタに入力してビデオ信号のON/OFFのうち、ONである数をカウントして、その値をCPU501で読み取っている。この読み取られた値はトナーの消費量を示すものであり、所定の初期値からこのカウント値を累減的に差し引いた値はトナーの残量を示す情報となる。そして、ビデオ信号のONの数を記録材上の画像が印刷される領域に仮に全て黒画像を印刷した場合に計測されるONのカウント数で割ると、静電潜像を形成するためにどれだけレーザが点灯したかの比率を求めることができる。静電潜像は、レーザが照射された部分に形成され、そこにトナーが付着するのでレーザの点灯比率に基づいてトナー残量を算出することができる。なお、ビデオカウント計測部305によるカウントは、具体的には、レーザビームを照射するONのビデオ信号のカウントに相当するが、そのサンプリング周期は、ビデオ信号のビデオクロックに同期していなくとも良い。ビデオクロックよりも短い周期でサンプリングするのであれば、ビデオカウント計測部305は、ビデオクロックと非同期で、画素情報をカウントしても良い。そして、制御部300に備えられたCPU501にて、計測されたビデオカウント値から現像カートリッジ200内のトナー9の残量を算出する。
VCt=VCr+VCn
TP[%]=(1-VCt/VCth)×100
そして、CPU501では、トータルビデオカウント値VCtを累積ビデオカウント値VCrとして、DTメモリm2に書き込む。
ここで、トナー残量TP=100%の場合には、現像カートリッジ200内のトナー9が満タンの状態であり、現像カートリッジ200が新品であることを示している。また、トナー残量TP=0%の場合には、現像カートリッジ200内のトナー9の残量がほぼ無くなり、現像カートリッジ200が交換タイミングであることを示している。
本実施例において、トナー残量TP=0%となるビデオカウント閾値VCthは、ベタ画像のような高印字画像の印刷を行った時にも、供給ローラ5から現像ローラ4へのトナ
ー供給不足が起こらないトナー9の残量を基に設定した。従って、実際のトナー残量として例えばTP=5%などとしても良い。
次に、現像ローラ4の寿命算出方法について説明する。現像ローラ4の寿命は、現像ローラ4の走行距離Wuに応じて決められる。尚、以後、走行距離Wuを現像ローラ4がどれだけ駆動したかを示す駆動量情報の一例として用い説明を行っていくが、駆動量情報は、現像ローラ4がどれだけ駆動したかを示せば、様々なパラメータを用いることができる。例えば、現像カートリッジ200の総駆動時間でも良いし、現像ローラ4の総回転数でも良い。或いは、現像カートリッジ200を用いて形成された印刷枚数でも良い。
画像形成装置100には、現像ローラ4の走行距離Wuを計測する現像ローラ走行距離計測部302が備えられており、CPU501にて、現像ローラ走行距離補正係数kを用いて計測した現像ローラ4の走行距離Wuの補正を行っている。
Wu=Td×Ps×Sr
ここで、走行距離Wuとは、現像ローラ4表面上のある1点が現像ローラ4の回転によってどれだけ進んだかを表している。また、画像形成装置100のプロセススピードPsとは、感光ドラム1の回転速度である。
そして、CPU501は、補正距離取得部として、所定の現像ローラ走行距離Wuに、現像ローラ走行距離補正係数kを掛けて、補正後現像ローラ走行距離Huを算出する。
Hu=Wu×k
HTn=HTn-1+Hu
DP[%]=(1-HTn/Wth)×100
なお、上記の現像ローラ走行距離閾値Wthが、現像ローラの寿命に関する寿命閾値に相当する。
ここで、現像ローラ残寿命DP=100%の場合には、現像カートリッジ200が新品であることを表している。また、現像ローラ残寿命DP≦0%の場合には、現像カートリッジ200が交換タイミングであることを示している。
通電劣化は、現像ローラ4に流れる電流の大きさで変わる。感光ドラム1と現像ローラ4との回転周速比が変わった時に、図5に示すように回転周速比が大きくなるほど現像ローラに流れる電流値が大きくなる。すなわち、回転周速比が大きいほど通電劣化が進んでしまう。回転周速比の違うモードがある場合には、それを補正する必要がある。また、通電劣化のしやすさは現像ローラの特性によって変化する。現像ローラの仕様が変わる可能性があるので、現像カートリッジ200に搭載のDTメモリm2内に補正係数を格納しておくのが好ましい。しかし、これに限定されるわけではなく、画像形成装置本体のメモリに格納されていてもよい。
図6は実施例1での現像カートリッジ200の寿命を判断するシーケンスチャートである。現像カートリッジ200に搭載のDTメモリm2の情報を基に、制御部300に内蔵されたCPU501が寿命判断部として図6のフローチャートに示す処理を行うことによって、現像カートリッジ200の寿命を判断し、その結果をユーザに報知する。
CPU501は、プリントデータに含まれる設定情報に例えば「0」が設定されていれば通常モードを、設定情報に「1」が設定されていれば高濃度モードを選択し、以後の処理を実行する(S102)。
現像ローラ走行距離Huを算出する(S105)。なお、CPU501が補正後現像ローラ走行距離Huを算出するタイミングは、印刷終了後でも良いし、所定間隔でも良い。いずれにおいても、算出対象は、未演算の現像ローラ走行距離Wuとなる。
その後、CPU501は、最新の累加後現像ローラ走行距離HTnを走行距離閾値Wthと比較し、最新の累加後現像ローラ走行距離HTnが走行距離閾値Wthを超えたかどうか判断する(S107)。そして、CPU501は、HTnがWthを超えていれば、前述のトータル補正後現像ローラ走行距離である最新の累加後現像ローラ走行距離HTnをDTメモリm2に書き込む(S109)。その後、外部I/F504を通じ、報知手段を用いて、ユーザに現像カートリッジ200が寿命に到達したことを通知する(S110)。なお、報知手段としては、モニタなどの本体表示手段や音声スピーカーなどが考えられるが、これらに限定されないし、例えば画像形成装置に接続しているPCなどの外部装置にメッセージを送るなどしてもよい。
DP[%]=(1-HTn/Wth)×100
なお、この現像ローラ残寿命DPを用いたやり方は、後述の図8でも同様である。
ナーの状態の変化に応じて検出される静電容量が変化する電極を用い(例えば、収容室内壁に導電部材を貼り付ける)、検出される静電容量の変化に基づいてトナーの量を取得する方法である。従来周知の方法であり詳細な説明は省略する。また、光透過方式とは、現像剤収容室の内部に光を照射させる光源と、収容室内を通過した光を受光する受光部と、を用い、受光部の受光状態の変化に基づいてトナーの量を取得する方法である。この方法も、従来周知の方法であり詳細な説明は省略する。これらのことは後述するフローチャートでも同様である。
図6の説明では、前回のトータル補正後現像ローラ走行距離に相当するHTn-1に、補正後現像ローラ走行距離Huを累加し、最新の累加後現像ローラ走行距離(トータル走行距離)HTnを随時求めて、現像ローラの寿命を判断する方法を説明してきた。しかし、これに限定されない。例えばDTメモリm2に格納されている現像カートリッジ200の使用開始時における初期値としての現像ローラ走行可能距離TD(Total Distance)から、補正後現像ローラ走行距離Huを累減する。このようにすることで、現像ローラの寿命を判断する寿命判断値としての走行可能距離HT’nを算出してもよい。なお、HT0は、初期値としての現像ローラ走行可能距離TDと一致する。
Ht’n=HTn-1-Hu
そしてDTメモリm2に格納されている現像ローラ走行距離閾値Wthを用いた以下の計算式で現像ローラ算寿命DP’を計算する。
DP’[%]=(HT’n/Wth)×100
そして、CPU501は、最新の走行可能距離HT’nを走行距離閾値Wthと比較して、最新の走行可能距離HT’nが走行距離閾値Wthを下回ったか否かを判断する(S207)。S207のCPU501による判断で、走行可能距離HT’nが、走行距離閾値Wthを下回っていれば、CPU501は、累減後の走行可能距離HT’nをDTメモリm2に書き込み(S209)。その後、外部I/F504を通じ、報知手段を用いて、ユーザに現像カートリッジ200が寿命に到達したことを通知する(S110)。
なお、上記にて、走行可能距離HT’nが走行距離閾値Wthを下回ったかどうかで現像ローラの寿命を判断してきたが、これに限定されない。すなわち、S206にて現像ローラ残寿命DP’を以下の式を用いてCPU501が求め、DP’が0か所定の値を下回ったかどうかで、現像ローラの寿命を判断してもよい。
DP’[%]=(HT’n/Wth)×100
なお、この現像ローラ残寿命DP’を用いたやり方は、後述の図9でも同様である。
なお、S205乃至S207の処理をどの頻度で実行するかは、特定の頻度に限定されることはない。例えば、1秒毎に、CPU501により随時計測される走行距離Wuに対してS205乃至S207の処理を行っても良い。もしくは、プリントジョブが完了するごと、プリントジョブ開始から計測された走行距離Wuに対してS205乃至S207の処理を行っても良い。さらには、所定数の複数のプリントジョブが完了するごとにS205の処理を行っても良い。また上で説明した図6のS105乃至S107についても同様である。
上の図6、図7の説明では、CPU501が、所定の頻度で、随時、累加後現像ローラ走行距離HTnや走行可能距離HT’nの更新を行い、現像カートリッジ200が寿命に達したか否かを判断するよう説明した。しかし、別の寿命判断シーケンスでも、同様の効果を得ることができる。
例えば、通常モードの現像ローラ総走行距離Wt0と、高濃度モードの現像ローラ総走行距離Wt1とをそれぞれ記憶しておき、CPU501が、記憶されたWt0、Wt1に基づき、現像カートリッジ200の寿命を判断しても良い。なお、Wtの添え字で、「0」は通常モードを、「1」は高濃度モードを意味している。以下、図8のフローチャートを用いその形態について詳しく説明する。
に夫々相当し、以下この用語により説明する。
そして、CPU501は、算出されたHu0及びHu1を用い、Ht=Hu0+Hu1の演算式により、トータル走行距離Htを算出し(S307)、算出されたトータル走行距離Htが走行距離閾値Wthを超えていないかを判断する(S308)。S309、S310では、CPU501は、S304で更新した第1合計値Wt0及び第2合計値Wt1をDTメモリm2に書き込む。なお、その他の各ステップの処理は図6で説明した通りなのでここでの詳しい説明を省略する。
更に図8で説明したフローチャートを変更し、初期値としての現像ローラ走行可能距離TDから、第1合計値Wt0及び高濃度モードの第2合計値Wt1を減算し、現像カートリッジ200の寿命を判断しても良い。以下、図9のフローチャートを用いその形態について詳しく説明する。
まず図9のS401乃至S406の処理については、図8で説明したS301乃至S306の処理と同様なので詳しい説明を省略する。次に、CPU501は、S407で、初期値としての現像ローラ走行可能距離TDから、第1合計値Wt0及び第2合計値Wt1を減算し、走行可能距離Ht’を算出する。
Ht’=TD-(Hu0+Hu1)
次に、CPU501は、算出された走行可能距離Ht’が走行距離閾値Wthを下回っていないかを判断し、S409及びS410で、S309及びS310と同様の処理を行う。なお、その他の各ステップの処理は図6で説明した通りなのでここでの詳しい説明を省略する。
なお、図6乃至図10の説明では、通常モードの現像ローラ走行距離補正係数を1、高濃度モードの現像ローラ走行距離補正係数を1.5として説明してきたがこれに限定されない。各モードの現像ローラ走行距離補正係数値と、現像ローラ走行距離閾値Wthと、の比の関係が保たれていれば、各モードに別の補正係数を割り当てても良い。以下、一例を表2、3に示す。
報の大きさを、高濃度モードにおける累加又は累減する駆動量情報の大きさよりも大きくし、寿命判断値を更新できる。
計値Wt0及び第2合計値Wt1の双方に対して補正係数を用いたりする。このように、
本実施例においては、様々な補正係数の用い方によって、現像カートリッジ200の適切な寿命判断を行うことができる。
本実施例では、ドラムカートリッジ210に搭載のOメモリm1内にも補正係数を格納しておき、現像カートリッジ200に搭載のDTメモリm2内に格納されてある補正係数と合わせて補正係数を決定するものである。図11に示すように現像ローラと感光ドラム間に流れる電流は感光ドラムのキャリア移送層の膜厚で変化する。つまり、感光ドラムの消耗度合いなどから判断されるドラムカートリッジの状態によっても現像ローラの寿命が変わりうる。そこで、ドラムカートリッジ210に搭載のOメモリm1内にも表5に示すような、ドラムカートリッジの残寿命に応じて複数に区分された補正係数(第2補正係数)を格納しておく。そして、前述の現像ローラ走行距離補正係数と合わせて最終的な現像ローラ走行距離補正係数kを決定することによって、より正確な寿命報知をユーザに対して行うことができる。
本実施例における現像ローラ残寿命DPを算出するシーケンスについて説明する。なお、実施例1もしくは2と重複する部分についてはその説明を省略する。ドラムカートリッジ残寿命は、感光ドラム1の回転数、Oメモリm1内に格納された初期状態での感光ドラム1のキャリア移送層の膜厚やキャリア移送層の削れ速度などから求められる感光ドラム1の消耗度合いを用いて求められる。表4と表5のテーブルを用い、補正後現像ローラ走行距離Huは、所定の現像ローラ走行距離Wuに、DTメモリm2内に格納された現像ローラ走行距離補正係数knと、Oメモリm1内に格納された現像ローラ走行距離補正係数onを掛けて求められる。また図8、図9で説明した補正後現像ローラ走行距離Hu0やHu1についても同様である。
Hu=Wu×kn×on (n=1,2,3)
例えば、現像カートリッジ残寿命が80%、ドラムカートリッジ残寿命が20%だった場合の現像ローラ補正係数kは、k=k1×o3=1.5×1.2=1.8、となる。
このように、現像ローラの駆動履歴状況を加味することで、更に適切な現像カートリッジ200の寿命判断を行うことが出来る。
本実施例では、高濃度モードでの印刷において、画像形成部によって感光ドラム1と現像ローラ4との回転周速比を変える場合について説明する。具体的には、表6に示すような電位設定と回転周速比の設定にすることで、以下のような設定とした。すなわち、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の画像形成部では高濃度・広色域を実現し、テキスト印字がメインとなるブラック(K)は、高濃度・広色域となる設定ではなく、現像ローラ4の劣化を抑える設定である。これによって、各画像形成部の現像カートリッジ200の使われ方に応じて、感光ドラム1と現像ローラ4との回転周速比を高く設定する必要がない場合には、不必要に現像ローラ4を劣化させないので、現像カートリッジ200の交換回数を減らすことができる。
Claims (11)
- 回転可能な像担持体と、
前記像担持体に現像剤を供給し、前記像担持体上の静電潜像を現像する現像剤担持体を有する現像装置と、を備え、
前記現像剤担持体が前記像担持体に対して第1の周速比で回転する第1モードと、前記現像剤担持体が前記像担持体に対して第1の周速比よりも大きい第2の周速比で回転する第2モードと、を有する画像形成装置であって、
前記像担持体と前記現像剤担持体との回転周速比に応じた第1補正係数と、前記現像装置の寿命閾値と、を記憶する記憶手段と、
前記現像剤担持体が前記第1モードで動作したときの第1駆動量情報と、前記現像剤担持体が前記第2モードで動作したときの第2駆動量情報と、に基づいて、前記現像装置の寿命判断値に対して前記現像剤担持体の駆動量情報を累加又は初期値から累減し、前記寿命判断値を更新する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記第1補正係数を読み出し、前記第1駆動量情報及び/又は前記第2駆動量情報に対して用いることで、前記現像剤担持体の同じ駆動量に対して、前記第2駆動量情報による累加又は累減する駆動量情報の大きさを、前記第1駆動量情報による累加又は累減する駆動量情報の大きさよりも大きくして、前記寿命判断値を更新することを特徴とする画像形成装置。 - 回転可能な像担持体と、
前記像担持体に現像剤を供給し、前記像担持体上の静電潜像を現像する現像剤担持体を有する現像装置と、を備え、
前記現像剤担持体が前記像担持体に対して第1の周速比で回転する第1モードと、前記現像剤担持体が前記像担持体に対して第1の周速比よりも大きい第2の周速比で回転する第2モードと、を有する画像形成装置であって、
前記像担持体と前記現像剤担持体との回転周速比に応じた第1補正係数と、前記現像装置の寿命閾値を記憶する記憶手段と、
前記現像剤担持体が前記第1モードで動作したときの第1駆動量情報を累加した駆動量情報の第1合計値、及び前記現像剤担持体が前記第2モードで動作したときの第2駆動量情報を累加した駆動量情報の第2合計値を累加する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、
前記第1補正係数を読み出し、前記第1合計値及び/又は前記第2合計値に対して用い、前記第1合計値及び前記第2合計値に基づく合計、又は初期値からの減算により寿命判断値を算出し、
前記現像剤担持体の同じ駆動量における、前記第2合計値による前記合計又は前記減算の大きさが、前記第1合計値による前記合計又は前記減算の大きさよりも大きいことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記寿命判断値を前記寿命閾値と比較し、前記寿命判断値が前記寿命閾値を超えている又は下回っているかを判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記現像剤担持体に供給すべく現像剤容器に収容されている現像剤の量を取得する残量取得部と、を更に備え、
前記制御手段は、前記寿命判断値が前記寿命閾値を超えていない場合であっても、前記現像剤の残量が少ない場合に、前記現像装置が寿命に達したと判断することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記寿命判断値と前記寿命閾値とに基づいて、前記現像装置の寿命に係る判断をすることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第1補正係数は、前記現像剤担持体の残寿命に応じた複数の補正係数を含むことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記現像剤担持体の残寿命が少ないほど、大きな前記第1補正係数が割り当てられていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記第1補正係数で補正した前記現像剤担持体の駆動量情報を、前記像担持体の消耗度合いに応じた第2補正係数で更に補正することを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第2補正係数は、前記画像形成装置に着脱可能なカートリッジに設けられた前記像担持体の残寿命が少なくなるほど、大きくなることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 前記第2補正係数は、前記カートリッジに設けられた記憶手段に記憶されていることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
- 前記現像装置の寿命に係る報知をする報知手段を更に有することを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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