JP7252608B2 - 立坑用ケーシングおよび土留工法 - Google Patents

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Description

この発明は、埋設管の設置などの工事が安全にできる空間を地中に形成するための立坑用ケーシングおよび土留工法に関する。
埋設物を設置する場合、設置する深さまで立坑を掘り、その立坑内で作業が行われる。この作業中に坑内に土砂が崩れ落ちないようにするために、周囲に土留部材を設置する必要がある。簡易立坑を築造する方法として、軽量鋼矢板、ライナープレート等をバックホウでオープン掘削し、順次設置していくが、深くなるにつれて地山の崩壊等が発生しやすくなるので築造が難しく、また、安全上にも問題がある。
そこで、あらかじめ円筒状のケーシングを準備し、これを地中に取り付けて土留壁を形成することが考えられる。特許文献1には、ケーシング内を掘り進める作業とケーシングに下向きに押し下げる力を加えることを同時に行うことにより、円形ケーシングを地中に埋めることが記載されている。また、特許文献2や特許文献3には円形ケーシングの下端に切削刃(刃先)が設け、これを回転・揺動させて地中に挿入することが記載されている。さらに特許文献2には、下部に開口部を設けるとともに、この開口部閉鎖する埋め殺し板を取り付け、埋め殺し板に穴を開けて推進管を圧入し、ケーシング回収のときには埋め殺し板を切り離して、ケーシング本体を引き上げることが記載されている。特許文献3にも、ケーシング下端部にスリットを形成し、このスリットを閉塞する閉塞板を着脱自在に取り付けることが記載されいる。特許文献4には、円筒状のケーシング本体と、ケーシング本体の下端から側面に設けられた横管用スリットと、ケーシング本体の横管用スリットに着脱自在に取り付けられたスリット閉鎖部材とを有し、スリット閉鎖部材は横管用スリットの長さ方向に沿って分割されており、分割されたそれぞれの部材には半円状の横管挿入用切り欠き部が設けられている立坑用ケーシングが記載されている。
特開2006-37695号公開特許公報 特開平8-21181号公開特許公報 特開平6-146382号公開特許公報 実用新案登録第3196696号公報
従来の簡易矢板などによる簡易立坑の掘削土留め方法では、地山の崩壊による災害の可能性がある。また、推進工事における、推進機の推力により、背面への反力の確保が必要となり、軽量鋼矢板、ライナープレートでは補強が必要となる。
さらに、築造した立坑に横方向の管を接続するためには土留壁を構成する簡易矢板等に穴を開け、その穴に横管を通す必要がある。こうすると、簡易矢板等と横管が一体に接続されてしまうので、施工後に簡易矢板等を回収することができず、地中に残されることになる。しかし、このような施工は公道内で行われることが多いため、後工事のことも考慮すると不要な鋼材を土中に残置しないほうがよい。また、資材を使い捨てにすることは資源の無駄であるとともに、コストの増加にもなる。
特許文献1に記載の発明では、あらかじめ円形ケーシングを準備し、ケーシング内を掘り進める作業とケーシングに下向きに押し下げる力を加えることを同時に行うことにより、円形ケーシングを地中に埋めるので、安全な立坑を簡単に築造することができる。しかし、特許文献1の円形ケーシングは単なる円筒状の部材であるため、横管を通すためには従来の簡易矢板等と同様に側壁に穴を設けて、その穴に横管を通す必要がある。したがって、円形ケーシングと横管が接続されてしまうので、施工後に円形ケーシングを回収することはできない。特許文献1には、円形ケーシングを地中に埋めることは記載されているが、引き上げることは記載されておらず、円形ケーシングは地中に残されることになる。
特許文献2の発明によれば、推進管を通した埋め殺し板をケーシング回収のときには切り離して、ケーシング本体を引き上げることができる。したがって、ケーシング本体を再利用することができる。しかし、埋め殺し板は回収できないので、その分は資源の無駄になる。また、このような部材が地中に残ることは、後の工事において妨げになる。さらに、ケーシング本体の先端には刃先を取り付ける必要があり、複雑な構成になる。このケーシングを回転揺動させるための設備も必要となり、工事の規模が大きくなり、コストも高くなる。
特許文献3の発明には、スリットを閉塞する閉塞板として、管の取付口をふさぐ円形のものとスリットをふさぐ帯状のものが記載されている。連結管を挿入するときは取付口の閉塞板を取り外す。施工が完了した後には、スリットの閉塞板を取り外す。こうして、土留めケーシングを引抜く。この特許文献3においても、このケーシングを回転揺動させるための設備も必要となり、工事の規模が大きくなり、コストも高くなる。
特許文献4の発明は、円形の立坑を簡単に形成でき、しかも施工後にはほとんどの資材を地中に残すことなく回収できる。しかし、横管挿入用切り欠き部に取り付けられる止水パッキンはリング状のゴム板であり、設置する横管の断面よりやや小さい径の穴があいている。したがって、施工場所の土壌や地下水の状態によっては、この立坑用ケーシングの設置中にもある程度の土砂や水がケーシング内に流入することがあり得る。したがって、そのような場所でも使いやすい汎用性のある立坑用ケーシングおよび土留工法が望まれる。また、より効率的な施工ができることが望ましい。
この発明は、強度のある安全な立坑の土留壁を簡便かつ低コストで効率よく形成でき、しかも、資材を地中に残さず回収でき、汎用性の高い立坑用ケーシングおよび土留工法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、この発明の立坑用ケーシングは、円筒状のケーシング本体と、ケーシング本体の下端から側面に設けられた横管用スリットと、ケーシング本体の横管用スリットにケーシング本体の内部から着脱自在に取り付けられたシェルガードとを有し、ケーシング本体はその長さ方向に沿って分割された2以上6以下の複数の曲げ板状部材の組み合わせによりなり、シェルガードは横管用スリットの長さ方向に沿って分割されており、分割されたそれぞれの部材には半円状の横管挿入用切り欠き部が設けられて、横管挿入用切り欠き部にはこれを閉鎖する切り欠き部閉鎖部材がケーシング本体の内部から着脱自在に設けられている。
横管用スリットは分割された曲げ板状部材のいずれかに設けられており、横管用スリットを有する曲げ板状部材が複数あることにより、異なる方向に延びる横管を設置することができる。
また、ケーシング本体と同径の円筒状でケーシング本体の上に着脱自在に取り付ける延長ケーシングを有し、ケーシング本体および延長ケーシングの上縁には吊り具取り付け部材が設けられ、吊り具取り付け部材はケーシング本体または延長ケーシングの内壁面または外壁面に取り付けられた板状部材と、板状部材の上部に形成された吊り具通し孔を有し、板状部材の上部はケーシング本体または延長ケーシングの内側または外側に向けて傾いた傾斜部を有し、ケーシング本体または延長ケーシングの上に他の延長ケーシングを載せたときに吊り具取り付け部材と上の延長ケーシングの下縁部が係合するようになすことにより、さまざまは深さの立坑を効率よく形成することができる。
この発明の土留工法は、上述の立坑用ケーシングを使用し、シェルガードと切り欠き部閉鎖部材を取り付けた状態で地中に立坑用ケーシングを設置して円筒状の土留壁を形成し、立坑用ケーシングの内部より切り欠き部閉鎖部材をシェルガードから取り外し、中央部に穴のあるリング状の止水パッキンをシェルガードに取り付け、止水パッキンの穴および横管挿入用切り欠き部に横管を通し、横管の設置後にシェルガードを分割された部材に分離して取り外し、立坑用ケーシングの内部からケーシング本体を構成する曲げ板状部材を分離し、曲げ板状部材を引き上げて回収する。
この発明の立坑用ケーシングは、簡単にかつ低コストで地中に設置することができ、安全な立坑の土留壁が形成できる。強度のある安全な立坑の土留壁を簡便かつ低コストで効率よく形成でき、しかも、資材を地中に残さず回収でき、さまざまな場所においても作業のほぼすべての工程で土砂や水の坑内への進入を防ぐことができ、汎用性・柔軟性が高い。
立坑用ケーシングを示す正面図である。 同A-A断面図である。 ケーシング本体を示す正面図である。 同平面図である。 曲げ板状部材を示す正面図である。 同面図である。 スリットケーシングを示す正面図である。 接続部材を示す正面図である。 複数の曲げ板状部材の接続部を示す拡大断面図である。 シェルガードを示す正面図である。 止水器本体を示す正面図である。 止水パッキン押さえ板を示す正面図である。 切り欠き部閉鎖部材を示す正面図である。 横管用スリット近傍を示す拡大断面図である。 止水パッキンを示す正面図である。 吊り具取り付け部材を示す正面図である。 同側面図である。 立坑用ケーシングの設置作業の初期状態を示す断面図である。 立坑用ケーシングの設置作業が進行した状態を示す断面図である。 横管を推進する状態を示す断面図である。 同平面図である。 ケーシング本体の構成例を示す平面図である。 ケーシング本体の別の構成例を示す縦断面である。
この発明を実施するための形態について図面に基づいて説明する。図1は立坑用ケーシングを示す正面図、図2は同A-A断面図である。立坑用ケーシング1は、円筒状のケーシング本体2と、ケーシング本体2の下端から側面に設けられた横管用スリット3と、ケーシング本体2の横管用スリット3にケーシング本体2の内部から着脱自在に取り付けられたシェルガード4とを有する。さらに本例では、ケーシング本体2の上に複数の延長ケーシング5が載せられている。
ケーシング本体2はこの発明の立坑用ケーシングの主要な部分を構成する部材であり、鋼板などの強度のある素材で形成する。その径は施工に必要な空間に合わせて選択されるが、主に直径が1360~3500mm程度のものが特に有用である。例えば、厚さを9~16mmとし、ここでは12mmを選択した。
ケーシング本体2の高さも築造される立坑に合わせて選択される。この深さをケーシング本体2のみでカバーしてもよいが、本例のように複数の延長ケーシング5を組み合わせるようにしてもよい。このとき、延長ケーシング10は高さの異なる複数のものを準備すると、その組み合わせによりさまざまな深さの施工に対応することができる。たとえば、内径1566mmの場合、ケーシング本体2の高さは1500mm程度とし、延長ケーシング10として200mm、300mm、400mm、500mm、600mm、700mmの各種の高さのものを揃えることにより、必要な深さの施工のほとんどをカバーすることができる。
図3はケーシング本体を示す正面図、図4は同平面図である。ケーシング本体1はその長さ方向に沿って分割されており、複数の曲げ板状部材6の組み合わせによりなる。平面図において、ケーシング本体1は実質的に円形の筒状であるが、その円周を複数の弧に分割している。この分割数は2以上6以下が好ましく、特に本例のように円周角を90度ずつに4等分の分割が好ましい。径の大きなケーシングの場合、分割することによって運搬が容易になり、また施工後の引き上げも行いやすくなる。
曲げ板状部材6は矩形状の板を円弧状に曲げたような形状である。そして、1体のケーシング本体1を構成する曲げ板状部材のうち少なくとも1つはスリットケーシング7である。図7はスリットケーシングを示す正面図である。このスリットケーシング7の下部に正面視長方形状の横管用スリット3が形成されている。このスリットケーシング7は後述するように1体のケーシング本体1に対して複数本を設けてもよい。
この分割された複数の曲げ板状部材6,7は、その接続部分を管の内側からボルトで留めて円筒状に連結することができる。本例では、細長い帯状の接続部材8により、曲げ板状部材の側端部同士を接続する。図8は接続部材を示す正面図、図9は曲げ板状部材の接続部を示す拡大断面図である。接続部材8にはその長さ方向に沿って2列に複数の接続用めねじ孔9が設けられている。本例では、ナットを溶接することによって接続用めねじ孔としている。一方、曲げ板状部材6,7の両端部には、その両側端部に同じ数のボルト通し孔が設けられている。曲げ板状部材6,7の外側の面から接続部材8を曲げ板状部材6,7の接続場所に当て、曲げ板状部材6,7の内側からボルトをボルト通し孔に通し、接続部材8の接続用めねじ孔9にねじ込む。分離するときも、曲げ板状部材6,7の内側から工具を使用してボルトを外す。こうして、ケーシング本体2の内側から、曲げ板状部材6,7の接続と分離を行うことができる。なお、接続部材8を曲げ板状部材6,7の内側の面に取り付けるようにしてもよいが、この場合は曲げ板状部材6,7に接続用めねじ孔を、接続部材8にボルト通し穴を設けることになる。
シェルガードについて説明する。図10はシェルガードを示す正面図である。シェルガード4は横管用スリット3の位置に取り付けることによって、横管用スリット3を塞ぐ部材である。シェルガード4は横管用スリット3の長さ方向、すなわち、ケーシング本体2の高さ方向に沿って分割されており、左右対称な2つの部材になっている。それぞれは、ボルト等の連結部材でケーシング本体2の横管用スリット3の位置に、ケーシングの内側から着脱できるようになっている。シェルガード4はケーシング本体2の内面に沿った曲面を有するシェル状であり、横管用スリット3を覆う形状になっている。この左右の部材が組み合わされると、中央部付近に横管を通すための穴があいた状態になる。この横管挿入用穴はシェルガード4に直接形成してもよりが、本例ではシェルガード4の中央部あたりに横管挿入用穴よりも大きな矩形上の穴を設けており、ここに止水器本体12を取り付けられるようになっており、この止水器本体12に横管挿入用穴11を形成する。
図11は止水器本体を示す正面図である。この止水器本体12もシェルガード4の内面に沿った曲面を有するシェル状であり、中心線に沿って縦に分割されいる。そして、その分割部には半円状の横管挿入用切り欠き部があり、左右の部材を組み合わせたときに円形の横管挿入用穴11が形成され。このように止水器本体12を本体から分離できる部材としたことにより、様々な径の横管に対して、それに応じた横管挿入用穴11の止水器本体12を選択することで、スリットケーシング7やシェルガード4を変えることなく対応することができる。
図12は止水パッキン押さえ板を示す正面図、図13は切り欠き部閉鎖部材を示す正面図、図14は横管用スリット近傍を示す拡大断面図である。切り欠き部閉鎖部材は横管挿入用切り欠き部によって形成される横管挿入用穴11を塞ぐように取り付けられる部材である。たとえば止水器本体12の面に沿った曲面を有する金属などの円盤状の曲げ板でもよいが、ここでは、円形または楕円形のゴム板を使用している。止水パッキン押さえ板14は、外形が切り欠き部閉鎖部材13の外形とほぼ同じであるが、内部が大きな穴となったリング状の曲げ板部材であり、やはり止水器本体12の面に沿った曲面を有する。
図14に示すように、シェルガード4の内面に止水器本体がボルトにより取り付けられ、さらに止水器本体12の内面側から横管挿入用穴11を塞ぐように切り欠き部閉鎖部材13が当てられ、さらのその内側から止水パッキン押さえ板14が重ねられ、ボルトによって内側から締結される。したがって、切り欠き部閉鎖部材13および止水パッキン押さえ板14の外周付近には複数のボルト通し孔が開けられており、これに対応する位置に止水器本体にめねじ孔を形成するためのナットが溶接により取り付けられている。
立坑用ケーシング1は止水パッキン15も備える。図14に示す状態では止水パッキン15は取り付けられていないが、後述するように施工において取り付けられることになる。図15は止水パッキンを示す正面図である。円形または楕円形の外形を有するゴム板の部材であり、切り欠き部閉鎖部材と同様の外形であるが、内部には横管が通る穴16を有する。この穴16は、横管の外径よりも小さくなっている。また、止水器本体12の面に沿って当てたときには、止水パッキン15の外形は横管挿入用穴11よりも外側になるだけの大きさを有する。
ケーシング本体2の上縁部には複数の吊り具取り付け部材17が設けられている。本例では、ケーシング本体2は4体の曲げ板状部材6,7で構成されるが、曲げ板状部材6,7のそれぞれに2つの吊り具取り付け部材17が設けられている。図16は吊り具取り付け部材を示す正面図、図17は同側面図である。
吊り具取り付け部材17はケーシング本体2または延長ケーシング5の内壁面または外壁面に取り付けられた板状部材18と、板状部材18の上部に形成された吊り具通し孔19を有する。そして、板状部材18の上部はケーシング本体2または延長ケーシング5の内側または外側に向けて傾いた傾斜部20を有する。たとえば、本例では板状部材18はケーシング本体2や延長ケーシング5の外面に溶接やボルト止めで取り付けられていて、その上部は外向きに傾くように曲がっている。
ケーシング本体2や延長ケーシング5には複数の吊り具取り付け部材17が取り付けられているが、それらが同じ円周上に並んで配置されることになる。そして、上端よりも上に突き出た部分は、その上に他の延長ケーシングを載せたときに、上の延長ケーシングの下縁部が係合するようになる。こうして、延長ケーシングを上に載せただけで、下のケーシング本体や延長ケーシングと芯が正確にあった状態で連結される。しかも、板状部材1の上部が外向きに開いているので、この部分が上に載せる延長ケーシングを真上に導くガイドとして作用する。
吊り具通し孔19には、フックやクランプなどを掛けたり、ワイヤーを通したりすることができる。これにより、ケーシング本体2や延長ケーシング5をクレーンで安全に吊り下げることができる。
次に、土留工法の例について説明する。設置すべき立坑の径および深さに合ったケーシング本体2や延長ケーシング5を用意する。また、設置すべき横管の径や高さに合ったスリットケーシング7、止水器本体12、切り欠き部閉鎖部材13、止水パッキン押さえ板14も準備する。特に、止水器本体12、切り欠き部閉鎖部材13、止水パッキン押さえ板14は比較的小さい部材であるので、異なる横管の径に合ったものを作っておくと、それだけを交換することにより、少ない資材で様々な工事に対応できる汎用性の高いシステムが得られる。それらの中から、その時の施工対象の横管に合ったものを選択していけばよい。
曲げ板状部材6およびスリットケーシング7は、分離された状態で現場まで運搬することができる。現場において、曲げ板状部材6およびスリットケーシング7を接続部位8により連結し、ケーシング本体2を組み立てる。ケーシング本体2の中からボルトを使用して、曲げ板状部材6およびスリットケーシング7を接続部位8に接続していく。また、スリットケーシング7の横管用スリット3に止水器本体12、切り欠き部閉鎖部材13、止水パッキン押さえ板14を取り付けて置く。止水パッキン15はまだ取り付けられてなくてもよい。
シェルガード4の周囲にはボルト通し穴7が設けられており、ケーシング本体2に着脱できる。ボルトの着脱は曲面の内側から行う。シェルガード4がケーシング本体2に取り付けられたとき、シェルガード4の下端はケーシング本体2の下端の位置になる。
ケーシング本体2および延長ケーシング5の上縁には吊り具取り付け部材17の吊り具通し孔19が設けられている。この吊り具通し孔19にワイヤー等を通すことにより安全に吊り下げることができる。また、ケーシング本体2や延長ケーシング5の上縁には打撃等の衝撃の緩衝部材を取り付けてもよい。
さらに、この立坑用ケーシングを使用した土留工法として、埋設管設置工法の例に基いて説明する。図18は立坑用ケーシングの設置作業の初期状態を示す断面図である。この発明では、回転揺動させるような特殊な装置を使うことなく、汎用の工事用機械で実施することもできる。本例では、バックホウと呼ばれるタイプの油圧ショベル21を使用する。
まず、施工場所に油圧ショベル21で予備穴xを掘る。掘削長が短かったり、崩れにくい地盤であればそのまま掘り進めればよいが、一定の深さになれば周囲の土砂が崩れ始めるので、掘削を止めて予備穴xの中に立坑用ケーシングを設置する。シェルガード4はすでにケーシング本体2に取り付けられている。ケーシング本体2がある程度まで予備穴xに入っている場合は、その上に延長ケーシング5を接続してもよい。延長ケーシング5の上部にも複数の吊り具取り付け部材17が設けられているので、吊り具通し孔19にワイヤー等を通すことにより安全に吊り下げることができる。
ついで、油圧ショベル21でケーシング本体2の内部を掘り進める。これにより穴xはさらに深くなり、ケーシング本体2が下に進んでいく。図19は立坑用ケーシングの設置作業が進行した状態を示す断面図である。ケーシング本体2が所定の深さまで下がったらケーシング本体2の上に延長ケーシング5を順次接続しながら、最終的な深さまで掘り進める。
立坑用ケーシング1を予定の深さまで挿入したら、立坑用ケーシング1と穴の間に土を埋め戻す。こうして、安全な立坑が簡単に築造される。立坑用ケーシング1の側壁は、そのまま堅固な土留壁となる。横管挿入用穴11も切り欠き部閉鎖部材14により完全に閉じられているので、柔らかい土壌や地下水の多い場所でも、高さの異なる複数の延長ケーシング5を組み合わせることにより、どのような深さの立坑であっても、立坑用ケーシング1内への土砂や水の流入を防止できる。
立坑が完成したら、作業員が中に入って必要な工事を行う。図20は横管を推進する状態を示す断面図、図21は同平面図である。まず、底盤を作る。たとえば、200mmほどの厚さのコンクリート層を形成する。そして、この強化された底盤に推進機22を設置する。このような推進機22はすでに広く使用されている。管の外周を把持するチャックを備えており、このチャックを押し出すことにより横管を地中に挿入する。
横管の推進を行う前に、止水パッキン15の取り付けを行う。まず、工具で切り欠き部閉鎖部材13を取り付けているボルトを外す。このボルトは内側からケーシングの内側から取り付けられているので、この作業も立坑の中から行うことができる。ついで、同じ位置に止水パッキン15を当て、その上から止水パッキン押さえ板14を当てて、ボルトで締めることにより、取り付ける。この作業も立坑の中から簡単に行うことができる。取り外された切り欠き部閉鎖部材13は回収し、再利用することができる。そして、横管yの位置をシェルガード4の止水パッキン15の穴16に合わせて送り出す。
横管yの先端は止水パッキン15の穴16の周囲に接触し、この部分を押しながら進行する。これにより穴16の周囲の部分は押し出されていくとともに、穴16が徐々に広がる。そして、横管yの先端は穴16を通過し、さらに進んでいく。止水パッキン15の内周部は横管yの側面に密着する。こうして、横管yの側面に止水部を形成し、土砂や地下水の坑内への流入を防止する。
横管yの設置においては通常は、まずパイロット管と呼ばれる太い管を打ち込み、ついで、下水管など本来の管をパイロット管の中に通す。図20、図21はパイロット管を推進している状態を示している。本発明では、強度のある円形ケーシングを埋設するため推進工事における反力を考慮せず、推進機の据付ができる。
以上、横管挿入用穴は、横管の推進を行う前は切り欠き部閉鎖部材13により封鎖され、横管が通過した後は止水パッキン15によって止水される。したがって、施工のほどんどの工程において、立坑内への土砂や地下水の流入が防止される。
工事には一定の期間を有することが多く、夜間などにおいて作業が中断される。このとき、立坑の上に鋼板などの蓋を置くことにより、立坑の上を車などが通行できるようになる。
立坑内の作業が終了したら、資材の撤去を行う。まず、推進機などの機材を撤去する。ついで、立坑用ケーシングの回収を行う。
底盤のコンクリートを壊し、立坑用ケーシングの下端を底盤から切り離す。さらに、シェルガード4、止水器本体12、止水パッキン押さえ板14を取り外す。これらの部材は、ケーシング内からボルトにより取り付けられているので、そのボルトを抜くことにより、容易に分離できる。しかも、これらの部材は、それぞれ2つの部分に分割されているので、これを分離することによって、横管yに干渉することなく簡単に取り外し、回収することができる。
立坑内に土砂を戻し、転圧を行いながらケーシング内部を埋め戻していく。このとき、連結されている曲げ板状部材6およびスリットケーシング7を分離する。曲げ板状部材6およびスリットケーシング7と接続部材8はケーシング内からボルトにより取り付けられているので、そのボルトを抜くことにより、容易に分離できる。接続部8は2つの曲げ板状部材6またはスリットケーシング7に接続されているが、そのいずれか一方から切り離せばよく、他方とは接続されたままでもよい。これにより、曲げ板状部材6およびスリットケーシング7を1体ずつ引き上げることができる。曲げ板状部材6およびスリットケーシング7のそれぞれの上部には、2つの吊り具取り付け部材が設けられているので、この吊り具通し孔19にワイヤー等を通すことにより安全に吊り上げることができる。
延長ケーシング5の上にも吊り具取り付け部材が設けられているので、クレーンにより地中から吊り上げることができる。延長ケーシング5もケーシング本体2のように複数の曲げ板状部材に分割してもよいが、本例では分割せずに一体に形成している。
横管用スリット3に取り付けられていた部材は全て取り外されているので、横管用スリット3は開放されている。この横管用スリット3により横管yに干渉することなく、簡単にスリットケーシング7を回収できる。こうして、シェルガード4を含め全ての資材を回収し、再使用することができるので、資源の有効活用ができる。不要な部材を地中に残さないので、後日、別の工事を同じ場所で行うときも、悪影響はない。
以上、推進工事における発進坑の例で説明したが、本発明の立坑用ケーシングは到着坑側でも使用できる。この場合、発進坑より送られてきた横管は、横管挿入用穴11を通って、立坑内に進入する。その後は発進坑の場合と同様に、シェルガード4を横管から取り外すことができる。又、推進工事以外にも開削工事、埋設物設置工事等幅広く使用することが可能である。
本発明の立坑用ケーシング1のケーシング本体2は、分割された曲げ板状部材6およびスリットケーシング7で構成されるため、その組み合わせにより様々な施工に対応できる。特にスリットケーシング7を複数備えることにより、横管の設置に柔軟性を持たせることができる。図22はケーシング本体の構成例を示す平面図である。図22(a)は2体のスリットケーシング7を対向した位置に配置した例である。これにより、立坑を貫通するように横管を設置することができる。図22(b)は2体のスリットケーシング7を隣接して配置した例であり、直交した方向からの横管同士を接続することができる。
図23はケーシング本体の別の構成例を示す断面図である。2体のスリットケーシング7を対向した位置に配置した例であるが、その2体の間で横管挿入用穴が異なる高さに設けられている。横管用スリットが異なる深さに形成されている。施工場所付近において排水溝や埋設物などがあって、その深さでは横管を通すことができない場合がある。そのような場合、障害物のない深さに対応した横管用スリットを有するスリットケーシング7を使用し、2本の横管を段違いに立坑に導入して接続することができる。
1.立坑用ケーシング
2.ケーシング本体
3.横管用スリット
4.シェルガード
5.延長ケーシング
6.曲げ板状部材
7.スリットケーシング(スリット付き曲げ板状部材)
8.接続部材
9.接続用めねじ孔
10.ボルト通し孔
11.横管挿入用穴
12.止水器本体
13.切り欠き部閉鎖部材
14.止水パッキン押さえ板
15.止水パッキン
16. 穴
17.吊り具取り付け部材
18.板状部材
19.吊り具通し孔
20.傾斜部
21.油圧ショベル
22.推進機
x.予備穴
y.横管

Claims (5)

  1. 円筒状のケーシング本体と、ケーシング本体の下端から側面に設けられた横管用スリットと、ケーシング本体の横管用スリットにケーシング本体の内部から着脱自在に取り付けられたシェルガードと、シェルガードに取り付けられる止水器本体を有し、
    ケーシング本体はその長さ方向に沿って分割された2以上6以下の複数の曲げ板状部材の組み合わせによりなり、曲げ板状部材は帯状の接続部材によりボルトで接続と分離を行うことができるようになっており
    シェルガードと止水器本体は横管用スリットの長さ方向に沿って分割されており、分割された止水器本体のそれぞれの部材には半円状の横管挿入用切り欠き部が設けられて、
    横管挿入用切り欠き部にはこれを閉鎖する切り欠き部閉鎖部材がケーシング本体の内部から着脱自在に設けられている立坑用ケーシング。
  2. 横管用スリットは分割された曲げ板状部材のいずれかに設けられており、横管用スリットを有する曲げ板状部材が複数ある請求項1に記載の立坑用ケーシング。
  3. ケーシング本体と同径の円筒状でケーシング本体の上に着脱自在に取り付ける延長ケーシングを有し、
    ケーシング本体および延長ケーシングの上縁には吊り具取り付け部材が設けられ、
    吊り具取り付け部材はケーシング本体または延長ケーシングの内壁面または外壁面に取り付けられた板状部材と、板状部材の上部に形成された吊り具通し孔を有し、
    板状部材の上部はケーシング本体または延長ケーシングの内側または外側に向けて傾いた傾斜部を有し、
    ケーシング本体または延長ケーシングの上に他の延長ケーシングを載せたときに吊り具取り付け部材と上の延長ケーシングの下縁部が係合するようになした請求項1または請求項2に記載の立坑用ケーシング。
  4. 異なる径の横管挿入用の止水器本体を有し、施工対象の横管に合った止水器本体を選択できるようになした請求項1から請求項3のいずれかに記載の立坑用ケーシング。
  5. 円筒状のケーシング本体と、ケーシング本体の下端から側面に設けられた横管用スリットと、ケーシング本体の横管用スリットにケーシング本体の内部から着脱自在に取り付けられたシェルガードと、シェルガードに取り付けられる止水器本体を有し、
    ケーシング本体はその長さ方向に沿って分割された2以上6以下の複数の曲げ板状部材の組み合わせによりなり、曲げ板状部材は帯状の接続部材によりボルトで接続と分離を行うことができるようになっており
    シェルガードと止水器本体は横管用スリットの長さ方向に沿って分割されており、分割された止水器本体のそれぞれの部材には半円状の横管挿入用切り欠き部が設けられて、
    横管挿入用切り欠き部にはこれを閉鎖する切り欠き部閉鎖部材がケーシング本体の内部から着脱自在に設けられていて、
    ケーシング本体と同径の円筒状で長さ方向に沿って分割されず一体に形成されたケーシング本体の上に着脱自在に取り付ける延長ケーシングを有する立坑用ケーシングを使用する土留工法であり、シェルガードと切り欠き部閉鎖部材を取り付けた状態で地中に立坑用ケーシングを設置して円筒状の土留壁を形成し、
    立坑用ケーシングの内部より切り欠き部閉鎖部材をシェルガードから取り外し、中央部に穴のあるリング状の止水パッキンをシェルガードに取り付け、
    止水パッキンの穴および横管挿入用切り欠き部に横管を通し、
    横管の設置後に一体に形成された延長ケーシングを地中から吊り上げ、
    シェルガードを分割された部材に分離して取り外し、
    ケーシング内部を埋め戻しながら立坑用ケーシングの内部からケーシング本体を構成する曲げ板状部材を分離し、
    曲げ板状部材を引き上げて回収する土留工法。
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