JP7248782B2 - 制御装置、端末装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

制御装置、端末装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、端末装置のハンドオーバ制御技術に関する。
車両を遠隔地に存在するオペレータが操作して移動させる、遠隔運転技術が知られている。遠隔運転では、遠隔運転を実行するオペレータが操作するオペレータ装置と、車両に搭載されている端末装置との間の通信遅延が十分に抑制されることが、要求される要素の1つとして挙げられる(特許文献1参照)。
遠隔運転のような車両走行制御の通信には、面的に通信エリアが展開されたセルラ無線通信ネットワークが利用されることが想定される。この場合、車両に搭載されている端末装置は、車両の移動に伴って移動するため、1つの基地局と接続を維持し続けることが困難となる場合が想定される。このため、端末装置が、接続中の基地局から別の基地局へ接続を切り替えるハンドオーバ処理を適時に実行して、ネットワークとの接続(及びオペレータ装置との接続)を維持するように動作する。
特開2017-216663号公報
端末装置が、接続中の基地局を介した通信の通信遅延が十分に小さい場合であっても、ハンドオーバ後の基地局によっては、通信遅延が許容できないほどに大きくなってしまうことが想定される。
本発明は、通信装置が、通信遅延を十分に小さくすることが可能な基地局にハンドオーバするための技術を提供する。
本発明の一態様による制御装置は、第1の基地局と接続している端末装置が許容可能な遅延の大きさに関する要求遅延の情報と、第2の基地局を介した通信において予測される通信遅延の情報とを取得する取得手段と、前記第2の基地局の通信遅延の情報と前記要求遅延の情報とに基づいて、前記端末装置が当該第2の基地局へのハンドオーバのために当該第2の基地局の無線品質の測定結果を前記第1の基地局へ報告するか否かを決定するための閾値を設定する設定手段と、を有し、前記通信遅延の情報は、前記第2の基地局において過去に行われた通信における実測の通信遅延に基づき、前記通信遅延の情報は、当該通信遅延が測定された時間区間に関連付けられ、前記設定手段は、現在の時間に対応する時間区間と関連付けられた前記通信遅延の情報を用いて、前記閾値を設定する。
本発明の一態様による端末装置は、接続中の第1の基地局へ、許容可能な遅延の大きさに関する要求遅延の情報を通知する通知手段と、前記第1の基地局から、第2の基地局を介した通信において予測される通信遅延の情報と前記要求遅延の情報とに基づいて設定される、前記端末装置が当該第2の基地局へのハンドオーバのために当該第2の基地局の無線品質の測定結果を前記第1の基地局へ報告するか否かを決定するための閾値を受信する受信手段と、前記第2の基地局の無線品質と前記閾値とに基づいて、前記測定結果の報告を前記第1の基地局へ送信するか否かを決定する決定手段と、を有し、前記通信遅延の情報は、前記第2の基地局において過去に行われた通信における実測の通信遅延に基づき、前記通信遅延の情報は、当該通信遅延が測定された時間区間に関連付けられ、前記閾値は、現在の時間に対応する時間区間と関連付けられた前記通信遅延の情報を用いて設定される
本発明によれば、通信装置が、通信遅延を十分に小さくすることが可能な基地局にハンドオーバすることができる。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施の形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
システム構成例を示す図である。 基地局及び端末装置のハードウェア構成例を示す図である。 基地局の機能構成例を示す図である。 端末装置の機能構成例を示す図である。 通信システムで実行される処理の流れの例を示す図である。 通信システムで実行される処理の流れの例を示す図である。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち2つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(システム構成)
図1に本実施形態に係る通信システムの構成例を示す。本通信システムは、例えば、セルラ無線通信システムであり、基地局101~104と、端末装置111~112とを含んで構成される。基地局101~104は、それぞれ、セル121~124を形成し、自装置が形成したセル内の端末装置と接続して無線通信を行う。なお、端末装置は、自装置の位置をカバーするセルを形成している基地局のいずれかと接続して無線通信を行う。すなわち、セルはその少なくとも一部において他のセルと重畳して配置されてもよく、その重畳しているエリアにおいて、端末装置は、いずれかのセルを形成する基地局と接続する。基地局101~104及び端末装置111~112は、一例において、第5世代(5G)セルラ通信システムの基地局(gNodeB)と端末でありうるが、LTE(ロングタームエボリューション)や他の世代のセルラ通信規格に対応する基地局と端末であってもよい。また、基地局101~104は、コアネットワークに直接接続された基地局であってもよいし、他の基地局と無線接続された中継局であってもよい。
なお、本実施形態では、遠隔運転等の、車両に搭載された端末装置が無線通信を行うことにより車両の走行制御等を行う場合の例について説明する。ただし、これは一例に過ぎず、スマートフォンや携帯電話、パーソナルコンピュータ等のセルラ通信ネットワークに接続可能な無線機能を有する任意の端末装置が用いられてもよい。また、本実施形態では、1つの基地局が1つのセルを形成する例を示しているが、一般に1つの基地局は複数のセルを形成しうる。
図1の例では、端末装置111は、基地局101が形成するセル121の範囲内に存在しており、基地局101と接続して無線通信を行っている場合を示している。また、図1の例では、端末装置112は、基地局104が形成するセル124の範囲内に存在しており、基地局104と接続して無線通信を行っている場合を示している。なお、端末装置112の位置は、基地局103が形成するセル123の範囲内でもあるが、端末装置112は、例えば、基地局104からの信号の無線品質が基地局103からの信号の無線品質よりも高品質である等の理由により、基地局104に接続しうる。
本実施形態では、端末装置の接続先の基地局の選択基準として、無線品質に代えて又はこれに加えて、遠隔運転のオペレータが操作するオペレータ装置(不図示)等の通信相手装置との間の通信遅延を用いる。すなわち、端末装置が通信遅延を十分に小さくすることが可能な経路での通信を提供可能な基地局と接続するように、端末装置のハンドオーバ手続が実行される。このために、本実施形態にかかる端末装置は、許容可能な通信遅延の大きさ(以下では、要求遅延と呼ぶ場合がある)を示す情報を接続中の基地局装置に通知する。この通知は、例えば、端末装置が基地局との間で接続を確立する際の手順において、端末装置から基地局へ(RRCメッセージ等の制御メッセージを介して)通知される。また、この通知は、(例えば基地局装置に接続中の)端末装置が、遠隔運転等の所定のアプリケーションの実行を開始する際に、基地局へ通知してもよい。また、端末装置は、周期的に(例えば周期的な無線品質の測定報告(CQI(Channel Quality Indicator) Report)の送信時等において)この通知を行ってもよいし、他の契機によって(一例において非周期的なCQI Reportの送信時等において)この通知を行ってもよい。なお、端末装置は、基地局に対して、要求遅延の値そのものを通知してもよいし、実行するアプリケーションの種類等の、要求遅延を特定可能な他の情報を通知してもよい。
本実施形態にかかる基地局は、ハンドオーバが必要な端末装置を、その要求遅延を満たす(要求遅延より小さい通信遅延を達成可能な)他の基地局へとハンドオーバさせるための処理を実行する。例えば、基地局は、セルごとに、そのセルを形成する基地局に端末装置が接続した場合の通信遅延の大きさを把握しておき、要求遅延を満たすセルをハンドオーバ先の候補のセルとして選択する。換言すれば、基地局は、要求遅延を満たさないセルについてはハンドオーバ先の候補から外しうる。一例において、基地局は、各セルについて、要求遅延を満たすか否かに応じてハンドオーバの際に用いる閾値を変更する。この閾値は、例えば、小さいほど端末装置がハンドオーバを行いやすくなるような値であり、例えば要求遅延を満たすセルについては従来と同じ値とし、要求遅延を満たさないセルについては従来より高い値としうる。また、この場合、閾値は、要求遅延を満たすセルについては従来より小さい値とし、要求遅延を満たさないセルについては従来通り又はそれより高い値としうる。なお、本実施形態では、要求遅延を満たすことができないセルへのハンドオーバを防止するという観点から、要求遅延を満たさないセルについての閾値を高くし、例えば端末装置の状況や周囲の基地局の混雑度合い等に応じて、ハンドオーバを早期に実行させる必要がある場合などに、要求遅延を満たすセルについての閾値を低くしてもよい。すなわち、要求遅延を満たさないセルについての閾値を高くする制御が、要求遅延を満たすセルについての閾値を低くする制御より優先的に実行されてもよい。
ここで、閾値は、例えば、基地局によって、端末装置が検出可能であると想定される隣接関係にあるセルのそれぞれについて設定される値である。端末装置は、この設定に基づいて、例えば、あるセルについて測定した無線品質を示す値が、そのセルについて設定された閾値を超えることを条件に、そのセルを特定する情報を含んだ無線品質の測定報告(Measurement Report、MR)を基地局へ送信する。また、端末装置は、あるセルについて測定した無線品質と、現在接続中の基地局について測定した無線品質との差分が、そのセルについて設定された閾値を超えることを条件に、そのセルを特定する情報を含んだMRを基地局へ送信してもよい。基地局は、この送信されてきたMRを受信したことによって、その端末装置をそのMRで報告されたセルへハンドオーバさせるための処理を実行する。なお、このハンドオーバのための処理については従来と同様であるため、説明は省略する。
上述のように、要求遅延を満たすセルについての閾値を低くすることにより、そのセルについての無線品質が相対的に低くてもそのセルへのハンドオーバが実行されやすくすることができる。同様に、要求遅延を満たさないセルについての閾値を高くすることにより、そのセルについての無線品質が相対的に高くてもそのセルへのハンドオーバが実行されないようにすることができる。
なお、閾値は、大きいほど端末装置がハンドオーバを行いやすくなるような値であってもよく、この場合は、要求遅延を満たすセルについては従来と同じ値とし、要求遅延を満たさないセルについては従来より低い値としうる。また、この場合、閾値は、要求遅延を満たすセルについては従来より大きい値とし、要求遅延を満たさないセルについては従来通り又はそれより低い値としうる。このときには、一例において、要求遅延を満たさないセルについての閾値を低くする制御を、要求遅延を満たすセルについての閾値を高くする制御より優先して行いうる。また、閾値は、通信遅延の小さいセルほどハンドオーバが実行されやすくなるような値として、通信遅延の大きいセルほどハンドオーバが実行されにくくなるような値として、設定されてもよい。すなわち、要求遅延を満たすか否かに代えて又はこれに加えて、通信遅延の大きさに応じて段階的に値が変わるように閾値が設定されてもよい。このように、閾値は、要求遅延を満たすセルに対してハンドオーバが実行されやすく、要求遅延を満たさないセルに対してハンドオーバが実行されにくいような値である限りにおいて、様々な形式で設定されうる。
また、基地局は、ハンドオーバの閾値を変更することに代えて又はこれに加えて、端末装置によって無線品質を測定すべき隣接セルリストを、各セルを形成する基地局に端末装置が接続した場合の通信遅延の大きさに応じて設定してもよい。基地局は、例えば、要求遅延を満たさないセルを、端末装置による無線品質の測定の対象に含めないように隣接セルリストを形成し、その形成した隣接セルリストを端末装置へ送信する。これによれば、端末装置は、要求遅延を満たさないセルを隣接セルとして認識しなくなり、このようなセルについての無線品質を測定及び報告しなくなるため、基地局が端末装置をそのセルへハンドオーバさせることがなくなる。
セルごとの通信遅延の大きさは、各セルを形成する基地局が、過去に他の端末装置がその基地局に接続して通信した際に実測された通信遅延を示す情報を収集することによって得られる。各基地局は、収集した通信遅延の大きさに関する情報を、自装置が形成するセルと隣接関係にあるセルを形成する他の基地局へ通知する。各基地局は、他の基地局から取得した通信遅延の大きさに関する情報を、上述のようなハンドオーバ制御のために使用しうる。
通信遅延の大きさに関する情報は、一例において、通信遅延の実測値に基づいて予測される予測通信遅延量を示す情報でありうる。また、通信遅延の大きさに関する情報は、例えば、過去の通信遅延の実測値の平均値、標準偏差、最頻値等の統計値を示す情報であってもよいし、過去の通信遅延の最大値であってもよい。なお、通信遅延の大きさに関する情報は、過去の通信遅延の最大値に所定の乗数を乗じた値を示してもよいし、その最大値が所定値を超える場合にはその所定値を示してもよい。すなわち、通信遅延の大きさに関する情報は、過去の通信遅延の最大値に基づく値を示す情報であってもよい。なお、通信遅延の大きさに関する情報は、現在に近い実測通信遅延の値の影響を強くし、過去に遡るほど実測通信遅延の値の影響を小さくした値を示す情報でありうる。例えば、多数の実測値について、その実測値が取得された時刻と現在時刻との時間差が大きいほど小さくなる係数を乗じて加算した加重平均値が、通信遅延の大きさに関する情報として用いられてもよい。また、実測通信遅延は、例えば曜日や時刻等によって分類されてもよい。例えば渋滞が発生しやすい曜日や時間帯と、それ以外の曜日や時間帯とでは、遠隔運転等の通信を利用する車両走行制御技術を使用する車両の数が大きく変動し、通信遅延の大きさも大きく変動しうるからである。この場合、基地局は、曜日や時間帯、又は渋滞等の通信遅延の大きさに寄与する他の属性(イベントの有無等)のいずれに現在の(自装置及び周囲の他の基地局の)状態が属しているかに応じて、使用する通信遅延の大きさに関する情報を決定しうる。
なお、通信遅延の大きさに関する情報は、例えば、実測通信遅延が、(1)遠隔運転を高精度に実行可能な程度に小さい、(2)遠隔運転を実行可能であるがその精度が相対的に低くなる程度に大きい、(3)遠隔運転を実行不能な程度に大きい、(4)通信遅延に関する有効な情報がない、等の複数の段階のいずれに属するかを示す情報でありうる。この場合、各基地局は、実測の通信遅延の大きさによって、例えば上述の(1)~(4)のいずれに属するかを示す2ビットの情報を他の基地局へ通知しうる。これによれば、少量のビット数で、所定の用途で使用するには十分な精度で実測通信遅延の情報が通知されうる。なお、これは一例であり、4段階以外の階数で情報が示されてもよい。また、通知される情報は、実測通信遅延を直接的に示す数値を含んでもよい。これによれば、その情報を取得した基地局が、端末装置が隣接関係にある他の基地局のそれぞれと接続した場合に、どの程度の通信遅延で通信を行うことができるかを詳細に把握することができる。このように、実測通信遅延の情報は、任意の形式で送信されうる。
また、通信遅延は、直接リンクを形成する2つの装置間で信号が(ケーブル又はエア区間を)伝搬する時間に関する伝送遅延のみならず、通信経路上で通信に関与する各装置の通信のための信号の変復調や符号や暗号の復号等に関する処理時間をも含む。例えば、端末装置から信号が送信された場合に相手装置にその信号が届くまでにかかるトータルの時間や、相手装置から信号が送信された場合に端末装置にその信号が届くまでにかかるトータルの時間を通信遅延と呼びうる。なお、通信遅延は、例えば端末装置と基地局との直接リンクにおける遅延であってもよい。さらに、通信遅延は、例えば、相手装置がセルラ通信ネットワークの外部のネットワークに属している場合、ネットワーク間の関門となるゲートウェイと端末装置との間の通信遅延であってもよい。すなわち、通信遅延は、特段の言及のない限り、通信経路の一部または全部のいずれかにおける遅延を指し、それらのうちのいずれかに限定されない。
このように、基地局は、実測の通信遅延に基づいて、端末装置の要求遅延を満たすセルをハンドオーバ先の候補として選択することができる。なお、実測の通信遅延の情報は、リアルタイムに又は一定周期で更新されてもよく、基地局は、最新の情報を用いて上述のハンドオーバ制御を実行することができる。例えば、基地局は、第1の時刻において、要求遅延を満たさないと判定されたセルを端末装置のハンドオーバ先の候補から除いていた場合でも、その後の第2の時刻において、そのセルが要求遅延を満たすようになった場合には、そのセルをハンドオーバ先の候補とすることができる。このように、通信遅延の時間変化に応じて、ハンドオーバ先の候補を変更することによって、端末装置のハンドオーバ先のセルを適時かつ適切に決定することができる。
以下では、上述のような処理を実行する基地局及び端末装置の構成と、その動作の例についていくつかの例を挙げて説明する。
(装置構成)
図2に、本実施形態の基地局及び端末装置のハードウェア構成例を示す。基地局及び端末装置は、一例において汎用のコンピュータを含んだ通信機器であり、例えば、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信回路204、入出力回路205を有する。CPU201は、例えば、メモリ202に記憶されたプログラムを実行することにより、後述する処理や、装置全体の制御を実行する。なお、CPU201は、MPUやASIC等の任意の1つ以上のプロセッサによって代替されうる。メモリ202は、基地局及び端末装置に各種処理を実行させるためのプログラムを保持し、また、プログラム実行時のワークメモリとして機能する。メモリ202は、一例において、RAM(ランダムアクセスメモリ)やROM(リードオンリーメモリ)である。記憶装置203は、例えば、着脱可能な外部記憶装置や内蔵型のハードディスクドライブ等であり、各種情報を保持する。通信回路204は、通信に関する信号処理を実行し、通信ネットワークを通じて、外部の装置から各種情報を取得し、外部の装置に各種情報を送信する。なお、通信回路204によって取得された情報は、例えばメモリ202や記憶装置203に格納されうる。なお、基地局及び端末装置は、複数の通信回路204を有しうる。例えば、基地局は、他の基地局との通信に使用可能な有線通信のための通信回路と、端末装置との無線通信のための通信回路とを有しうる。基地局は、一例において、他の基地局との間にX2インタフェースを確立して直接通信してもよいし、S1インタフェースを用いてコアネットワーク経由で他の基地局と通信してもよい。また、基地局は、他の基地局やコアネットワークとの接続のために、他の装置と無線リンクを確立して通信を行うようにしてもよい。また、基地局と端末装置の間の無線接続は、5GやLTE等のセルラ通信規格に従って行われる。基地局と端末装置は、サポートしている通信規格のそれぞれで通信するための通信回路を有しうる。また、端末装置は、セルラ通信規格以外の例えば無線LANやその他の無線通信方式に関する規格に従って無線通信を行うための通信回路を有しうる。入出力回路205は、例えば、不図示の表示装置に表示させる画面情報やスピーカから出力させる音声情報の出力や、キーボードやポインティングデバイス等を介したユーザ入力の受付の制御を行う。なお、入出力回路205は、タッチパネル等の入出力を一体として行うデバイスの制御を行ってもよい。なお、図2の構成は一例であり、例えば、上述の処理を実行するような専用のハードウェアによって基地局や端末装置が構成されてもよい。
図3に、本実施形態に係る基地局の機能構成例を示す。基地局は、セルラ通信規格に準拠して端末装置と無線通信を行うことができる基地局である。基地局は、その機能構成として、例えば、通信制御部301、通信遅延収集部302、要求遅延取得部303、及び、ハンドオーバ制御部304を含んで構成される。
通信制御部301は、基地局による通信の実行制御を行う。例えば、通信制御部301は、端末装置との間で無線リンクを確立して無線通信を実行するように通信回路204を制御する。また、通信制御部301は、X2インタフェースを確立して、又はS1インタフェースを用いてコアネットワーク経由で、隣接関係にある他の基地局と通信を行うように通信回路204を制御する。なお、隣接関係にある他の基地局とは、基地局が形成するセルと隣接するセルを形成する他の基地局である。ただし、基地局は、実際に隣接関係にないが、自装置が形成しているセルの周囲でセルを形成している他の基地局や、基地局間の距離が所定距離以下の他の基地局との間で通信を行うようにしてもよい。
通信遅延収集部302は、通信制御部301を介して、隣接関係にある(又は隣接関係にないが周囲に存在する)セルを形成している他の基地局から、端末装置がそのセルで通信する場合に予測される通信遅延に関する情報を収集する。また、通信遅延収集部302は、自装置(基地局)に接続して通信を行った端末装置について、その通信の際の通信遅延の実測値を収集し、他の基地局へ通知する。通信遅延は、例えば、端末装置と自装置との間の無線区間の通信遅延の実測値や、端末装置と相手装置との間の通信遅延の実測値でありうる。通信遅延は、例えば、各基地局において、その基地局が返信義務のある所定の信号を端末装置や相手装置へ送信してから対応する応答信号を受信する信号を受信するまでのラウンドトリップタイム(RTT)に基づいて通信遅延が測定される。各基地局は、RTTを取得すると、端末装置や相手装置(又はゲートウェイ等)が所定の信号を受信してから応答信号を送信するまでの待機時間をRTTから減じて、その減算の結果を2で割ることにより、自装置から端末装置又は相手装置までの通信遅延を特定しうる。なお、各基地局は、各端末装置又は各相手装置(又はゲートウェイ)から、実際の通信においてどの程度の通信遅延が発生したかの通知を受信することにより、通信遅延の情報を取得してもよい。通信遅延収集部302は、各基地局が収集した通信遅延の情報を取得して、例えば基地局(セル)のIDとその通信遅延の情報を関連付けて保持する。なお、通信遅延収集部302は、例えば、遠隔運転におけるオペレータ装置などの特定の相手装置ごと、時間帯や曜日、祝日であるか否か等の属性に基づいて、通信遅延の情報をグループ化しうる。すなわち、基地局の回線や、端末装置と相手装置との間の通信経路のうちのいずれかの区間が混雑している時間帯と混雑していない時間帯とでは、通信遅延も異なりうる。このため、これらを分類して、収集した通信遅延の値を属性ごとにグループ化することにより、基地局が、その時点の通信環境の属性に応じた適切な値を端末装置のハンドオーバ制御のために利用することが可能となる。
要求遅延取得部303は、接続中の端末装置から、その端末装置の通信で要求される要求遅延の情報を取得する。一例において、要求遅延取得部303は、端末装置との接続を確立する際に、その端末装置から要求遅延の情報を取得しうる。また、要求遅延取得部303は、一例において、他の基地局からハンドオーバしてきた端末装置の要求遅延の情報を、ハンドオーバ元の他の基地局を介して取得してもよい。すなわち、ハンドオーバのための制御手順において、基地局間シグナリングによって、ハンドオーバ元の基地局が事前に端末装置から取得していた要求遅延の情報が、ハンドオーバ先の基地局へと転送されてもよい。なお、要求遅延の情報は、要求遅延の大きさそのものの情報であってもよいし、要求遅延を特定可能な他の情報(例えば実行されるアプリケーションの種類の情報等)であってもよい。
ハンドオーバ制御部304は、通信遅延収集部302によって収集された他の基地局に端末装置が接続した場合の通信遅延の情報と、要求遅延取得部303が取得した接続中の端末装置の要求遅延の情報に基づいて、その端末装置のハンドオーバ制御を実行する。
ハンドオーバ制御部304は、例えば、端末装置に対して、要求遅延を満たすセルについてはハンドオーバが行われやすくなるような、そして、要求遅延を満たさないセルについてはハンドオーバが行われなくなるような、閾値の情報を通知する。例えば、閾値が、周囲の基地局の無線品質を示す値から接続中の基地局の無線品質を示す値を減じた値に関するものであり、端末装置はその値が閾値を超えたときに測定報告(MR)を送信する場合、要求遅延を満たさない基地局について閾値を大きい値にする。これによれば、要求遅延を満たさない基地局の無線品質が、接続中の基地局の無線品質より極めて高い値とならない限りはその要求遅延を満たさない基地局へのハンドオーバが行われないようになる。例えば、要求遅延を満たさない基地局についての閾値を100dBとすることで、その基地局へのハンドオーバは、ほぼ行われなくなることが想定される。一方、要求遅延を満たす基地局については閾値を小さい値にすることで、その基地局へのハンドオーバは行われやすくなる。例えば、要求遅延を満たす基地局についての閾値が0dBに設定されることにより、その基地局の無線品質が、現在接続中の基地局を超えた時点で、その要求遅延を満たす基地局へのハンドオーバ処理が開始されることとなる。要求遅延を満たす基地局のための閾値と要求遅延を満たさない基地局のための閾値との差を大きくすることにより、要求遅延を満たさない基地局へのハンドオーバが行われる確率を顕著に低減することができる。なお、ハンドオーバ制御部304は、要求遅延を満たさない基地局へのハンドオーバを防ぐことを優先して、要求遅延を満たさない基地局に関する閾値のみをハンドオーバが行われなくなるように変更し、要求遅延を満たす基地局については、要求遅延を考慮しない場合の閾値から変更しないでもよい。なお、この場合であっても、ハンドオーバ制御部304は、無線品質が劣化して通信困難な状況となる前にハンドオーバが行われる必要があると判定した場合などに、要求遅延を満たす基地局についての閾値をハンドオーバが行われやすくなるように変更してもよい。すなわち、ハンドオーバ制御部304は、要求遅延を満たさない基地局へのハンドオーバが行われない制御を基本動作として実行し、オプションとして要求遅延を満たす基地局へのハンドオーバを促進する制御を実行するようにしてもよい。
なお、端末装置は、この閾値の情報を取得した場合、測定した無線品質とその閾値に基づいてハンドオーバを実行すべき条件が満たされた場合に、基地局に対して、その条件を満たしたセル(基地局)のIDを含んだ測定報告(MR)を送信する。ハンドオーバ制御部304は、このMRを受信したことに応じて、MRで通知されたセル(基地局)へのハンドオーバを行うための処理を実行する。例えば、ハンドオーバ制御部304は、ハンドオーバ先の基地局へのハンドオーバ要求を送信し、その基地局からの了解を得た後に、端末装置に対してハンドオーバを指示するメッセージ(例えばRRCメッセージ)を送信する。そして、端末装置は、このメッセージを受信したことに応じて、現在接続中の基地局との間の接続の切断と、ハンドオーバ先の基地局との接続処理とを実行する。なお、これらの手順は従来のハンドオーバ手順と同様であるため、ここでは詳細には説明しない。このように、ハンドオーバに関する閾値を変更することにより、端末装置が要求遅延を満たすことができない基地局に接続することを防ぐことができる。
なお、基地局は、端末装置に対して無線品質の測定を行うべき隣接セルのリストを通知するが、本実施形態に係るハンドオーバ制御部304は、要求遅延を満たさないセルを、その隣接セルのリストから除くような処理を実行しうる。また、ハンドオーバ制御部304は、隣接セルのリストに含まれるセルのうち、要求遅延を満たさないセルについての測定を行わないようにするためのブラックリストを生成して端末装置に通知してもよい。端末装置は、この隣接セルのリストを受信した場合、そのリストに含まれていないセルについては、電波を受信することができる環境であっても、測定を行わない及び/又は測定結果を報告しないため、このセルへのハンドオーバ処理が開始されることがなくなる。
図4に、本実施形態に係る端末装置の機能構成例を示す。端末装置は、例えば、通信制御部401、要求遅延通知部402、及び、情報取得保持部403を含んで構成される。通信制御部401は、基地局との接続の確立、及び通信の制御を実行する。要求遅延通知部402は、自装置(端末装置)が要求する通信遅延の許容値(要求遅延)の情報を基地局へ通知する。この要求遅延の情報は、上述のように様々な形式で通知されうる。情報取得保持部403は、基地局から、少なくともハンドオーバに関連する情報を取得して保持する。例えば、通信制御部401が、検出した周囲の基地局に関する無線品質の測定結果を接続中の基地局へ報告したことに応じて、情報取得保持部403が、検出された接続中でない1つ以上の基地局のそれぞれに関する、上述のような閾値の情報を取得して保持する。また、情報取得保持部403は、基地局から通知された、(要求遅延を満たさないセルが含まれない)隣接セルのリストを取得して保持しうる。通信制御部401は、情報取得保持部403が保持している情報に基づいて、MRの送信など、ハンドオーバのための処理を実行しうる。
(処理の流れ)
続いて、上述の通信システムにおける処理の流れのいくつかの例について説明する。
<処理例1>
図5は、基地局が、周囲の基地局の通信遅延に基づいて、ハンドオーバの閾値を設定する場合の処理の流れの例を示している。本例において、基地局1は、端末装置と接続中(ハンドオーバ元)の基地局であり、基地局2及び基地局3は、基地局1が形成するセルと隣接関係にあるセルを形成している基地局であるものとする。基地局2及び基地局3は、各基地局を介して過去に行われた通信における通信遅延を収集して、基地局1へ通知する(S501)。また、端末装置は、基地局1に対して、例えば接続中の状態において又は接続を確立する処理の間に、要求遅延を送信する(S502)。ここで、基地局2は、端末装置の要求遅延を十分に満足することができる程度に通信遅延の大きさが小さいものとし、基地局3は、端末装置の要求遅延を満たすことができない程度に通信遅延が大きいものとする。なお、図解していないが、基地局1も、自装置の通信遅延の情報を基地局2や基地局3へ通知する。この通信遅延の通知は、例えば周期的に行われる。なお、端末装置からの要求遅延の情報の通知は、例えば接続時やアプリケーションの開始時に1度だけ行われてもよいし、定期的に行われてもよい。
基地局1は、S501で取得した周囲の他の基地局の通信遅延の情報と、S502で取得した端末装置の要求遅延とに基づいて、ハンドオーバのための閾値を設定して端末装置へ通知する(S503)。ここでは、端末装置が、接続中の基地局1の無線品質よりも所定レベルだけ他の基地局の無線品質の方が良好である場合にMRを送信するものとし、その所定レベルが閾値として与えられるものとする。すなわち、閾値が低いほどハンドオーバが実行されやすく、閾値が高いほどハンドオーバが実行されにくくなる。このため、要求遅延を満たす基地局2については閾値が低く設定され、要求遅延を満たさない基地局3については閾値が高く設定される。図5の例では、基地局2については閾値が0dBに設定され、端末装置は、例えば基地局1の無線品質より基地局2の無線品質の方が高くなった場合に、基地局2の情報を含んだMRを基地局1へ送信する。一方、基地局3については閾値が100dBに設定され、端末装置は、例えば基地局1の無線品質より基地局3の無線品質の方が100dB程度高くならない限り、基地局3の情報を含んだMRを基地局1へ送信することはない。このため、端末装置から、基地局3の情報を含んだMRが送信されないようにすることができる。なお、これらの数値は一例であり、これら以外の数値が用いられることが当然に予定される。例えば、要求遅延を満たさないセルについては、閾値として取りうる値の最大値を、そのセルについての閾値として設定しうる。また、要求遅延を満たすセルについては、通信遅延の要求がない他の端末装置について設定される値と同様の値の閾値が用いられてもよい。例えば、図5の例において、要求遅延が指定されない端末装置に対して閾値が70dBと設定される場合に、要求遅延が指定される端末装置について、その要求遅延を満たすセルについての閾値が70dBに設定され、要求遅延を満たさないセルについての閾値は100dBに設定されうる。また、例えば、要求遅延を満たすセルについての閾値が0dBに設定され、要求遅延を満たさないセルについての閾値は70dBに設定されてもよい。
端末装置は、周囲の基地局から送信された無線信号によって無線品質を測定する(S504、S505)。そして、端末装置は、測定した無線品質が、S503で通知された閾値に対応する条件を満たしたと判定した場合に、その条件を満たしたセルの情報(セルID又は基地局ID)を含んだMRを、基地局1へ送信する(S506)。例えば、端末装置は、基地局2の無線品質から基地局1の無線品質を減じた値が閾値(0dB)を超えたことに基づいて、基地局2の情報(又は基地局2が形成したセルの情報)を含んだMRを基地局1へ送信する。基地局1は、このMRを受信したことに応じて、そのMRの送信元の端末装置をハンドオーバさせることを決定する(S507)。その後、基地局1は、ハンドオーバ先の基地局2へハンドオーバ要求を送信するなど(不図示)、所定のハンドオーバ処理を実行する。
以上のような処理により、要求遅延を満たさない基地局についてのハンドオーバの契機となるMR送信イベントが端末装置において発生する確率を、要求遅延を満たす基地局についてのMR送信イベントが端末装置において発生する確率より低くすることができる。この結果、端末装置が要求遅延を満たさない基地局へハンドオーバすることを防ぎ、要求遅延を満たす基地局へハンドオーバしやすくすることができる。なお、上述の実施形態では、基地局が要求遅延を満たさない基地局についてのハンドオーバのための閾値を設定するとしたが、これに限られない。例えば、ネットワークノード等の、基地局以外の装置が、上述の処理を実行してもよい。すなわち、基地局やネットワークノード等の任意の装置が、上述の基地局と同様にしてハンドオーバ閾値を設定するような制御装置の機能を有することができる。
<処理例2>
図6は、基地局が、周囲の基地局の通信遅延と端末装置の要求遅延とに基づいて、隣接セルリストから、要求遅延を満たさないセルについての情報を外す処理の流れの例を示している。なお、図5と同様の動作をするステップについては、同じ参照番号を付す。図6の処理では、基地局1は、他の基地局から通信遅延の情報を取得し(S501)、端末装置から要求遅延の情報を取得する(S502)。基地局1は、これらの情報に基づいて、隣接セルリストを構成し、端末装置へ通知する(S601)。ここでは、基地局1は、基地局3の通信遅延が要求遅延を超えていると判定し、基地局3が含まれない隣接セルリストを端末装置へ送信する。なお、基地局1は、基地局3を測定対象から除くための、基地局3の情報を含んだブラックリストを端末装置へ送信してもよい。この場合、端末装置は、基地局2及び基地局3から送出された無線信号を受信することができるが(S504)、取得した隣接セルリストまたはブラックリストに基づいて、基地局2からの無線信号について無線品質の測定を行い、基地局3からの無線信号については無線品質の測定を行わない(S602)。このため、端末装置は、基地局3の無線品質が実際にはMRを送信するための条件を満たす(例えば上述の閾値を超える)程度のものであっても、基地局3に関するMRを送信しない。一方、端末装置は、基地局2の無線品質がMRを送信するための条件を満たす場合に、基地局2の情報を含んだMRを送信する(S506)。基地局1は、このMRに基づいて、端末装置を基地局2へとハンドオーバさせると決定する(S507)。なお、S506のMRを送信するか否かの判定のために使用する閾値は、処理例1のようにしてハンドオーバが行われやすい値に設定されてもよい。例えば、基地局1の通信遅延より基地局2の通信遅延が小さい場合に、基地局2の閾値を低くするような制御が行われ、基地局1の通信遅延より基地局2の通信遅延が大きい場合には、基地局2の閾値を高くするような制御が行われてもよい。これによれば、端末装置が通信遅延のより短い基地局に繋がりやすくすることができる。
以上のような処理により、要求遅延を満たさない基地局を無線品質の測定対象から外すことにより、端末装置がその基地局へハンドオーバすることを防ぐことができる。この結果、端末装置は、要求遅延を満たす複数の基地局との間で順次ハンドオーバを実行し、十分に遅延が小さい状態で特定のサービスの提供を受け続けることができる。なお、上述の実施形態では、基地局が要求遅延を満たさない基地局を無線品質の測定対象から外す制御を行ったが、これに限られない。例えば、ネットワークノード等の、基地局以外の装置が、上述の処理を実行してもよい。すなわち、基地局やネットワークノード等の任意の装置が、上述の基地局と同様にしてハンドオーバ閾値を設定するような制御装置の機能を有することができる。
なお、本実施形態では、セルラ通信規格に準拠した基地局の実測通信遅延の情報が用いられるものとして説明したが、無線LANのアクセスポイント等の他の通信装置に関する実測通信遅延の情報が用いられてもよい。すなわち、端末装置がサポートしている通信規格で通信可能な任意の他装置と接続したと仮定した場合に通信相手装置(オペレータ装置)までの通信経路の少なくとも一部に関する実測通信遅延の情報が利用されうる。そして、必要に応じて、例えば無線LAN等の実測通信遅延の情報に基づいて、無線LANのアクセスポイント等に端末装置を接続させるようにしてもよい。一例において、セルラの基地局が無線LANのアクセスポイントと協働して端末装置に通信サービスを提供するLWA(LTE WLAN Aggregation)等の方式を用いて、端末装置は、セルラ基地局の制御の下で実測通信遅延が小さい無線LANのアクセスポイントに接続しうる。
<実施形態のまとめ>
1.上記実施形態の制御装置は、
第1の基地局と接続している端末装置が許容可能な遅延の大きさに関する要求遅延の情報と、第2の基地局を介した通信において予測される通信遅延の情報とを取得する取得手段と、
前記第2の基地局の通信遅延の情報と前記要求遅延の情報とに基づいて、前記端末装置が当該第2の基地局へのハンドオーバのために当該第2の基地局の無線品質の測定結果を前記第1の基地局へ報告するか否かを決定するための閾値を設定する設定手段と、
を有することを特徴とする。
この実施形態によれば、端末装置のハンドオーバ先の基地局が適切に選択されるようにするための適切な閾値を設定することが可能となる。この結果、端末装置が要求遅延を満たすことができる基地局との間でハンドオーバを繰り返し実行することが可能となり、移動しながらも、許容可能な大きさの遅延の通信を継続することが可能となる。
2.上記1に記載の実施形態の制御装置は、
前記閾値は、当該閾値が小さいほど前記端末装置が前記第2の基地局へハンドオーバしやすくなり、当該閾値が大きいほど前記端末装置が前記第2の基地局へハンドオーバしにくくなる値であり、
前記設定手段は、前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より小さい場合の前記閾値を、前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より大きい場合の前記閾値より小さく設定する、
ことを特徴とする。
この実施形態によれば、通信遅延が要求遅延より大きい基地局へのハンドオーバが行われにくくなると共に、通信遅延が要求遅延より小さい基地局へのハンドオーバが行われる確率を高くすることができる。このため、端末装置が要求遅延を満たすことができる基地局との間でハンドオーバを繰り返し実行して、移動しながらも、許容可能な大きさより小さい遅延で通信を継続することが可能となる。
3.上記2に記載の実施形態の制御装置は、
前記設定手段は、前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より大きい場合の前記閾値を、前記要求遅延が指定されない場合の前記閾値より大きく設定する、ことを特徴とする。
この実施形態によれば、端末装置が、通信遅延が要求遅延より大きくなることが予想される基地局へハンドオーバする確率を低減することができる。
4.上記3に記載の実施形態の制御装置は、
前記設定手段は、前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より小さい場合の前記閾値を、前記要求遅延が指定されない場合の前記閾値より小さく設定する、ことを特徴とする。
この実施形態によれば、端末装置が、通信遅延が要求遅延より大きくなることが予想される基地局へハンドオーバする確率を低減しつつ、要求遅延より小さい通信遅延を得られる基地局へハンドオーバすることを促進することができる。
5.上記4に記載の実施形態の制御装置は、
前記設定手段は、前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より大きい場合の前記閾値を大きくする設定を、前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より小さい場合の前記閾値を小さくする設定より優先して行う、ことを特徴とする。
この実施形態によれば、端末装置が、要求遅延を満たすことのできない基地局へハンドオーバすることを防ぎながら、必要に応じて要求遅延より小さい通信遅延を得られる基地局へハンドオーバすることを促進することができる。
6.上記2に記載の実施形態の制御装置は、
前記設定手段は、前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より小さい場合の前記閾値を、前記要求遅延が指定されない場合の前記閾値より小さく設定する、ことを特徴とする。
この実施形態によれば、端末装置が、要求遅延より小さい通信遅延を得られる基地局へハンドオーバすることを促進することができる。
7.上記1に記載の実施形態の制御装置は、
前記閾値は、当該閾値が大きいほど前記端末装置が前記第2の基地局へのハンドオーバしやすくなり、当該閾値が小さいほど前記端末装置が前記第2の基地局へのハンドオーバしにくくなる値であり、
前記設定手段は、前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より小さい場合の前記閾値を、前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より大きい場合の前記閾値より大きく設定する、
ことを特徴とする。
この実施形態によれば、通信遅延が要求遅延より大きい基地局へのハンドオーバが行われにくくなると共に、通信遅延が要求遅延より小さい基地局へのハンドオーバが行われる確率を高くすることができる。このため、端末装置が要求遅延を満たすことができる基地局との間でハンドオーバを繰り返し実行して、移動しながらも、許容可能な大きさより小さい遅延で通信を継続することが可能となる。
8.上記1から7のいずれかに記載の実施形態の制御装置は、
前記通信遅延の情報は、前記第2の基地局において過去に行われた通信における実測の通信遅延に基づく、ことを特徴とする。
この実施形態によれば、通信遅延の情報が通信遅延の実測値に基づくことにより、実環境における通信遅延が小さい基地局へ端末装置がハンドオーバすることを促進することができる。
9.上記1から8のいずれかに記載の実施形態の制御装置は、
前記端末装置からの前記測定結果の報告に基づいて前記端末装置のハンドオーバを制御する制御手段をさらに有する、ことを特徴とする。
この実施形態によれば、制御装置がハンドオーバ閾値の設定及びハンドオーバ制御の一連の処理を統括的に実行することができる。
10.上記1から9のいずれかに記載の実施形態の制御装置は、
前記制御装置は、前記第1の基地局に含まれる、ことを特徴とする。
この実施形態によれば、ハンドオーバ元の基地局に上述の制御装置が含まれることにより、端末装置との間での信号の送受信が短時間で完了し、全体の処理の迅速化を図ることができる。
11.上記実施形態の端末装置は、
接続中の第1の基地局へ、許容可能な遅延の大きさに関する要求遅延の情報を通知する通知手段と、
前記第1の基地局から、第2の基地局を介した通信において予測される通信遅延の情報と前記要求遅延の情報とに基づいて設定される、前記端末装置が当該第2の基地局へのハンドオーバのために当該第2の基地局の無線品質の測定結果を前記第1の基地局へ報告するか否かを決定するための閾値を受信する受信手段と、
前記第2の基地局の無線品質と前記閾値とに基づいて、前記測定結果の報告を前記第1の基地局へ送信するか否かを決定する決定手段と、
を有することを特徴とする。
この実施形態によれば、端末装置が通知した要求遅延によって、適切なハンドオーバ先の基地局が選択されるようにするための適切な閾値が設定される。この結果、端末装置は、通信遅延が適切な基地局へのハンドオーバをトリガするための測定結果の報告を適時に送信することができる。これにより、端末装置は、要求遅延を満たすことができる基地局との間でハンドオーバを繰り返し実行することが可能となり、移動しながらも、許容可能な大きさの遅延の通信を継続することが可能となる。
12.上記11に記載の実施形態の端末装置は、
前記閾値は、当該閾値が小さいほど前記端末装置が前記第2の基地局へハンドオーバしやすくなり、当該閾値が大きいほど前記端末装置が前記第2の基地局へハンドオーバしにくくなる値であり、
前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より小さい場合の前記閾値が、前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より大きい場合の前記閾値より小さく設定される、
ことを特徴とする。
この実施形態によれば、通信遅延が要求遅延より大きい基地局へのハンドオーバが行われにくくなると共に、通信遅延が要求遅延より小さい基地局へのハンドオーバが行われる確率を高くすることができる。このため、端末装置が要求遅延を満たすことができる基地局との間でハンドオーバを繰り返し実行して、移動しながらも、許容可能な大きさより小さい遅延で通信を継続することが可能となる。
13.上記11に記載の実施形態の端末装置は、
前記閾値は、当該閾値が大きいほど前記端末装置が前記第2の基地局へのハンドオーバしやすくなり、当該閾値が小さいほど前記端末装置が前記第2の基地局へのハンドオーバしにくくなる値であり、
前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より小さい場合の前記閾値が、前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より大きい場合の前記閾値より大きく設定される、
ことを特徴とする。
この実施形態によれば、通信遅延が要求遅延より大きい基地局へのハンドオーバが行われにくくなると共に、通信遅延が要求遅延より小さい基地局へのハンドオーバが行われる確率を高くすることができる。このため、端末装置が要求遅延を満たすことができる基地局との間でハンドオーバを繰り返し実行して、移動しながらも、許容可能な大きさより小さい遅延で通信を継続することが可能となる。
14.上記実施形態の制御方法は、
制御装置によって実行される制御方法であって、
第1の基地局と接続している端末装置が許容可能な遅延の大きさに関する要求遅延の情報を取得することと、
第2の基地局を介した通信において予測される通信遅延の情報を取得することと、
前記第2の基地局の通信遅延の情報と前記要求遅延の情報とに基づいて、前記端末装置が当該第2の基地局へのハンドオーバのために当該第2の基地局の無線品質の測定結果を前記第1の基地局へ報告するか否かを決定するための閾値を設定することと、
を含むことを特徴とする。
この実施形態によれば、端末装置のハンドオーバ先の基地局が適切に選択されるようにするための適切な閾値を設定することが可能となる。この結果、端末装置が要求遅延を満たすことができる基地局との間でハンドオーバを繰り返し実行することが可能となり、移動しながらも、許容可能な大きさの遅延の通信を継続することが可能となる。
15.上記実施形態の制御方法は、
端末装置によって実行される制御方法であって、
接続中の第1の基地局へ、許容可能な遅延の大きさに関する要求遅延の情報を通知することと、
前記第1の基地局から、第2の基地局を介した通信において予測される通信遅延の情報と前記要求遅延の情報とに基づいて設定される、前記端末装置が当該第2の基地局へのハンドオーバのために当該第2の基地局の無線品質の測定結果を前記第1の基地局へ報告するか否かを決定するための閾値を受信することと、
前記第2の基地局の無線品質と前記閾値とに基づいて、前記測定結果の報告を前記第1の基地局へ送信するか否かを決定することと、
を含むことを特徴とする。
この実施形態によれば、端末装置が基地局へ通知した要求遅延によって、適切なハンドオーバ先の基地局が選択されるようにするための適切な閾値が設定される。この結果、端末装置は、通信遅延が適切な基地局へのハンドオーバをトリガするための測定結果の報告を適時に送信することができる。これにより、端末装置は、要求遅延を満たすことができる基地局との間でハンドオーバを繰り返し実行することが可能となり、移動しながらも、許容可能な大きさの遅延の通信を継続することが可能となる。
16.上記実施形態のプログラムは、
制御装置に備えられたコンピュータに、
第1の基地局と接続している端末装置が許容可能な遅延の大きさに関する要求遅延の情報を取得させ、
第2の基地局を介した通信において予測される通信遅延の情報を取得させ、
前記第2の基地局の通信遅延の情報と前記要求遅延の情報とに基づいて、前記端末装置が当該第2の基地局へのハンドオーバのために当該第2の基地局の無線品質の測定結果を前記第1の基地局へ報告するか否かを決定するための閾値を設定させる、ことを特徴とする。
この実施形態によれば、端末装置のハンドオーバ先の基地局が適切に選択されるようにするための適切な閾値を設定することが可能となる。この結果、端末装置が要求遅延を満たすことができる基地局との間でハンドオーバを繰り返し実行することが可能となり、移動しながらも、許容可能な大きさの遅延の通信を継続することが可能となる。
17.上記実施形態のプログラムは、
端末装置に備えられたコンピュータに、
接続中の第1の基地局へ、許容可能な遅延の大きさに関する要求遅延の情報を通知させ、
前記第1の基地局から、第2の基地局を介した通信において予測される通信遅延の情報と前記要求遅延の情報とに基づいて設定される、前記端末装置が当該第2の基地局へのハンドオーバのために当該第2の基地局の無線品質の測定結果を前記第1の基地局へ報告するか否かを決定するための閾値を受信させ、
前記第2の基地局の無線品質と前記閾値とに基づいて、前記測定結果の報告を前記第1の基地局へ送信するか否かを決定させる、ことを特徴とする。
この実施形態によれば、端末装置が基地局へ通知した要求遅延によって、適切なハンドオーバ先の基地局が選択されるようにするための適切な閾値が設定される。この結果、端末装置は、通信遅延が適切な基地局へのハンドオーバをトリガするための測定結果の報告を適時に送信することができる。これにより、端末装置は、要求遅延を満たすことができる基地局との間でハンドオーバを繰り返し実行することが可能となり、移動しながらも、許容可能な大きさの遅延の通信を継続することが可能となる。
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。

Claims (18)

  1. 第1の基地局と接続している端末装置が許容可能な遅延の大きさに関する要求遅延の情報と、第2の基地局を介した通信において予測される通信遅延の情報とを取得する取得手段と、
    前記第2の基地局の通信遅延の情報と前記要求遅延の情報とに基づいて、前記端末装置が当該第2の基地局へのハンドオーバのために当該第2の基地局の無線品質の測定結果を前記第1の基地局へ報告するか否かを決定するための閾値を設定する設定手段と、
    を有し、
    前記通信遅延の情報は、前記第2の基地局において過去に行われた通信における実測の通信遅延に基づき、前記通信遅延の情報は、当該通信遅延が測定された時間区間に関連付けられ、
    前記設定手段は、現在の時間に対応する時間区間と関連付けられた前記通信遅延の情報を用いて、前記閾値を設定することを特徴とする制御装置。
  2. 前記閾値は、当該閾値が小さいほど前記端末装置が前記第2の基地局へハンドオーバしやすくなり、当該閾値が大きいほど前記端末装置が前記第2の基地局へハンドオーバしにくくなる値であり、
    前記設定手段は、前記第2の基地局のうち前記要求遅延より小さい通信遅延を有する第3の基地局の前記閾値を、前記第2の基地局のうち前記要求遅延より大きい通信遅延を有する第4の基地局の前記閾値より小さく設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記設定手段は、前記第4の基地局の前記閾値を、前記要求遅延が指定されない場合の前記閾値より大きく設定する、ことを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 第1の基地局と接続している端末装置が許容可能な遅延の大きさに関する要求遅延の情報と、第2の基地局を介した通信において予測される通信遅延の情報とを取得する取得手段と、
    前記第2の基地局の通信遅延の情報と前記要求遅延の情報とに基づいて、前記端末装置が当該第2の基地局へのハンドオーバのために当該第2の基地局の無線品質の測定結果を前記第1の基地局へ報告するか否かを決定するための閾値を設定する設定手段と、
    を有し、
    前記閾値は、当該閾値が小さいほど前記端末装置が前記第2の基地局へハンドオーバしやすくなり、当該閾値が大きいほど前記端末装置が前記第2の基地局へハンドオーバしにくくなる値であり、
    前記設定手段は、前記第2の基地局のうちの前記要求遅延より小さい通信遅延を有する第3の基地局の前記閾値を、前記第2の基地局のうちの前記要求遅延より大きい通信遅延を有する第4の基地局の前記閾値より小さく設定し、
    前記第4の基地局の前記閾値を、前記要求遅延が指定されない場合の前記閾値より大きく設定する、
    ことを特徴とする制御装置。
  5. 前記設定手段は、前記第3の基地局の前記閾値を、前記要求遅延が指定されない場合の前記閾値より小さく設定する、ことを特徴とする請求項3又は4に記載の制御装置。
  6. 前記設定手段は、前記第4の基地局の前記閾値を大きくする設定を、前記第3の基地局の前記閾値を小さくする設定より優先して行う、ことを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記設定手段は、前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より小さい場合の前記閾値を、前記要求遅延が指定されない場合の前記閾値より小さく設定する、ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 前記閾値は、当該閾値が大きいほど前記端末装置が前記第2の基地局へのハンドオーバしやすくなり、当該閾値が小さいほど前記端末装置が前記第2の基地局へのハンドオーバしにくくなる値であり、
    前記設定手段は、前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より小さい場合の前記閾値を、前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より大きい場合の前記閾値より大きく設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  9. 前記端末装置からの前記測定結果の報告に基づいて前記端末装置のハンドオーバを制御する制御手段をさらに有する、ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の制御装置。
  10. 前記制御装置は、前記第1の基地局に含まれる、ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の制御装置。
  11. 端末装置であって、
    接続中の第1の基地局へ、許容可能な遅延の大きさに関する要求遅延の情報を通知する通知手段と、
    前記第1の基地局から、第2の基地局を介した通信において予測される通信遅延の情報と前記要求遅延の情報とに基づいて設定される、前記端末装置が当該第2の基地局へのハンドオーバのために当該第2の基地局の無線品質の測定結果を前記第1の基地局へ報告するか否かを決定するための閾値を受信する受信手段と、
    前記第2の基地局の無線品質と前記閾値とに基づいて、前記測定結果の報告を前記第1の基地局へ送信するか否かを決定する決定手段と、
    を有し、
    前記通信遅延の情報は、前記第2の基地局において過去に行われた通信における実測の通信遅延に基づき、前記通信遅延の情報は、当該通信遅延が測定された時間区間に関連付けられ、
    前記閾値は、現在の時間に対応する時間区間と関連付けられた前記通信遅延の情報を用いて設定される、ことを特徴とする端末装置。
  12. 前記閾値は、当該閾値が小さいほど前記端末装置が前記第2の基地局へハンドオーバしやすくなり、当該閾値が大きいほど前記端末装置が前記第2の基地局へハンドオーバしにくくなる値であり、
    前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より小さい場合の前記閾値が、前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より大きい場合の前記閾値より小さく設定される、
    ことを特徴とする請求項11に記載の端末装置。
  13. 前記閾値は、当該閾値が大きいほど前記端末装置が前記第2の基地局へのハンドオーバしやすくなり、当該閾値が小さいほど前記端末装置が前記第2の基地局へのハンドオーバしにくくなる値であり、
    前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より小さい場合の前記閾値が、前記第2の基地局の通信遅延が前記要求遅延より大きい場合の前記閾値より大きく設定される、
    ことを特徴とする請求項11に記載の端末装置。
  14. 制御装置によって実行される制御方法であって、
    第1の基地局と接続している端末装置が許容可能な遅延の大きさに関する要求遅延の情報を取得することと、
    第2の基地局を介した通信において予測される通信遅延の情報を取得することと、
    前記第2の基地局の通信遅延の情報と前記要求遅延の情報とに基づいて、前記端末装置が当該第2の基地局へのハンドオーバのために当該第2の基地局の無線品質の測定結果を前記第1の基地局へ報告するか否かを決定するための閾値を設定することと、
    を含み、
    前記通信遅延の情報は、前記第2の基地局において過去に行われた通信における実測の通信遅延に基づき、前記通信遅延の情報は、当該通信遅延が測定された時間区間に関連付けられ、
    前記閾値は、現在の時間に対応する時間区間と関連付けられた前記通信遅延の情報を用いて設定される、ことを特徴とする制御方法。
  15. 制御装置によって実行される制御方法であって、
    第1の基地局と接続している端末装置が許容可能な遅延の大きさに関する要求遅延の情報を取得することと、
    第2の基地局を介した通信において予測される通信遅延の情報を取得することと、
    前記第2の基地局の通信遅延の情報と前記要求遅延の情報とに基づいて、前記端末装置が当該第2の基地局へのハンドオーバのために当該第2の基地局の無線品質の測定結果を前記第1の基地局へ報告するか否かを決定するための閾値を設定することと、
    を含み、
    前記閾値は、当該閾値が小さいほど前記端末装置が前記第2の基地局へハンドオーバしやすくなり、当該閾値が大きいほど前記端末装置が前記第2の基地局へハンドオーバしにくくなる値であり、
    前記第2の基地局のうちの前記要求遅延より小さい通信遅延を有する第3の基地局の前記閾値が、前記第2の基地局のうちの前記要求遅延より大きい通信遅延を有する第4の基地局の前記閾値より小さく設定され、
    前記第4の基地局の前記閾値が、前記要求遅延が指定されない場合の前記閾値より大きく設定されることを特徴とする制御方法。
  16. 端末装置によって実行される制御方法であって、
    接続中の第1の基地局へ、許容可能な遅延の大きさに関する要求遅延の情報を通知することと、
    前記第1の基地局から、第2の基地局を介した通信において予測される通信遅延の情報と前記要求遅延の情報とに基づいて設定される、前記端末装置が当該第2の基地局へのハンドオーバのために当該第2の基地局の無線品質の測定結果を前記第1の基地局へ報告するか否かを決定するための閾値を受信することと、
    前記第2の基地局の無線品質と前記閾値とに基づいて、前記測定結果の報告を前記第1の基地局へ送信するか否かを決定することと、
    を含み、
    前記通信遅延の情報は、前記第2の基地局において過去に行われた通信における実測の通信遅延に基づき、前記通信遅延の情報は、当該通信遅延が測定された時間区間に関連付けられ、
    前記閾値は、現在の時間に対応する時間区間と関連付けられた前記通信遅延の情報を用いて設定される、ことを特徴とする制御方法。
  17. コンピュータを、請求項1から10のいずれか1項に記載の制御装置が有する各手段として機能させるためのプログラム。
  18. コンピュータを、請求項11から13のいずれか1項に記載の端末装置が有する各手段として機能させるためのプログラム。
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