JP7247590B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関の排気を浄化するために、触媒を含む排気浄化装置が用いられる。触媒に浄化機能を十分に発揮させるためには、触媒の温度を上昇させることが必要である。
例えば、特許文献1には、エンジンの点火時期を遅角させること(点火遅角)によって、排気浄化装置の触媒の暖機を行うハイブリッド車両が開示されている。
特許文献1では、触媒暖機制御中に、車両に要求される要求走行パワーが走行用バッテリの出力可能パワーを超えた場合、点火遅角を維持してエミッションを抑制するとともに、エンジン回転数を増加させて吸入空気量を増加させ、要求走行パワーに応じた駆動力を実現している。
国際公開第2010/079609号
点火遅角による触媒暖機を行うとともに、吸入空気量を増加させる制御を行っている場合、通常の運転状態よりも燃焼が弱くなるため、内燃機関の回転変動量が増大する。このため、内燃機関の回転変動量に基づいて失火が発生しているか否かを判定すると、内燃機関が正常であるにも関わらずに、失火が発生していると誤判定がなされる可能性がある。失火が発生していると判定されると、点火遅角による触媒暖機が中止されるため、エミッションを抑制できない恐れがある。
また、点火遅角による触媒暖機を行うとともに、吸入空気量を増加させる制御を行っている場合、排気温度及び触媒温度が通常運転時よりも高くなる。このとき、触媒が既に高温状態にあると、失火による触媒温度の上昇で、触媒が過熱され、溶損してしまう恐れがある。
そこで、本明細書開示の内燃機関の制御装置は、触媒の過熱を抑制するとともに、エミッションを抑制することを課題とする。
かかる課題を解決するために、本明細書に開示された内燃機関の制御装置は、内燃機関からの排気を浄化する触媒を、前記内燃機関における燃料の点火時期を遅角することにより暖機する触媒暖機制御を実行する触媒暖機制御部と、前記触媒暖機制御の実行中であるか否かを判断する暖機制御判定部と、前記内燃機関に要求される負荷が所定値よりも大きいか否かを判断する負荷判定部と、前記内燃機関の回転変動量が第1失火判定値よりも大きいか否かに基づいて、失火の発生を検出する失火検出部と、前記内燃機関での所定の点火回数に対する前記失火検出部により検出された失火回数が第1基準値よりも大きいか否かに基づいて、前記触媒が過熱しているか否かを判定する触媒過熱判定部と、を備え、前記触媒暖機制御中、前記内燃機関に要求される負荷が所定値よりも大きくなった場合、前記触媒暖機制御部は、前記触媒暖機制御を中止し、前記内燃機関における燃料の点火時期を遅角することにより前記触媒を暖機するとともに、吸入空気量を増加させる制御を開始し、前記失火検出部は、前記第1失火判定値よりも大きい第2失火判定値より前記内燃機関の回転変動量が大きいか否かに基づいて、失火の発生を検出し、前記触媒過熱判定部は、前記第1基準値よりも小さい第2基準値より前記失火回数が大きいか否かに基づいて、前記触媒が過熱しているか否かを判定し、前記触媒暖機制御部は、前記触媒過熱判定部が前記触媒が過熱していると判定した場合に、前記点火時期の遅角を中止する。
本明細書開示の内燃機関の制御装置によれば、触媒の過熱を抑制するとともに、エミッションを抑制できる。
図1は、一実施形態に係る車両の構造を示す図である。 図2は、一実施形態に係る車両に搭載されるエンジンの構造を示す図である。 図3は、ECUが実行する処理を示すフローチャートである。 図4は、失火判定値及び触媒過熱判定値の切替を示すタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては細部が省略されて描かれている場合もある。
図1は、本発明の実施例に係る制御装置が搭載される車両10の構造を示す図である。車両10は、エンジン100および第2モータジェネレータ(MG(2))300Bの少なくともいずれかの動力で走行する車両(以下、「ハイブリッド車両」ともいう)であるとともに、車両外部に設けられた電力会社の交流電源19から供給された電力での走行が可能な車両(以下、「プラグイン車両」ともいう)である。なお、エンジン回転数(回転速度)を所望の回転数に制御可能な構成を有する車両であれば、本発明に係る制御装置が適用可能な車両は、ハイブリッド車両及びプラグイン車両に限定されない。たとえば、無段自動変速機を備えたエンジン車両にも本発明に係る制御装置を適用することが可能である。エンジン100は、内燃機関の一例である。
車両10は、上述のエンジン100およびMG(2)300Bの他に、動力分割機構200と、減速機14と、走行用バッテリ310と、インバータ330と、昇圧コンバータ320と、を備える。
動力分割機構200は、エンジン100が発生する動力を出力軸212と第1モータジェネレータ(MG(1))300Aとに分配する。動力分割機構200は、サンギヤ、ピニオンギヤ、キャリア、リングギヤとを含む遊星歯車から構成される。エンジン100、MG(1)300AおよびMG(2)300Bが動力分割機構200を経由して連結されることで、エンジン100、MG(1)300AおよびMG(2)300Bの各回転数は、いずれか2つの回転数が決定されると残りの回転数が決まるという関係にある。この関係を利用することによって、たとえばMG(2)300Bの回転数が同じ値であっても、MG(1)300Aの回転数を制御することによって、エンジン100の回転数(回転速度)Neを所望の回転数に制御することができる。
減速機14は、エンジン100、MG(1)300A、MG(2)300Bで発生した動力を駆動輪12に伝達したり、駆動輪12の駆動をエンジン100、MG(1)300A、及びMG(2)300Bに伝達したりする。
走行用バッテリ310は、MG(1)300AおよびMG(2)300Bを駆動するための電力を蓄電する。インバータ330は、走行用バッテリ310の直流とMG(1)300A、MG(2)300Bの交流とを変換しながら電流制御を行なう。昇圧コンバータ320は、走行用バッテリ310とインバータ330との間で電圧変換を行なう。
また、車両10は、エンジン100の動作状態を制御するエンジンECU(Electronic Control Unit)406と、車両10の状態に応じてMG(1)300A、MG(2)300B、インバータ330、および走行用バッテリ310の充放電状態等を制御するMG_ECU402とを備える。車両10は、さらに、エンジンECU406およびMG_ECU402等を相互に管理制御して、車両10が最も効率よく運行できるようにハイブリッドシステム全体を制御するHV_ECU404を備える。
また、車両10は、電力会社の交流電源19に接続されたパドル15を接続するためのコネクタ13と、コネクタ13を経由して供給された交流電源19からの電力を直流に変換して走行用バッテリ310へ出力する充電装置11とを備える。充電装置11は、HV_ECU404からの制御信号に応じて走行用バッテリ310へ出力する電力量を制御する。
図1においては、各ECUを別構成しているが、2個以上のECUを統合したECUとして構成してもよい。たとえば、図1に、点線で示すように、MG_ECU402、HV_ECU404およびエンジンECU406を統合したECU400としてもよい。以下の説明においては、MG_ECU402、HV_ECU404およびエンジンECU406を区別することなくECU400と記載する。なお、ECU400は、触媒暖機制御部、暖機制御判定部、負荷判定部、失火検出部、及び触媒過熱判定部の一例である。
ECU400には、車速センサ、アクセル開度センサ、スロットル開度センサ、MG(1)回転数センサ、MG(2)回転数センサ、エンジン回転数センサ(いずれも図示せず)、および走行用バッテリ310の状態(バッテリ電圧値VB、バッテリ電流値IB、バッテリ温度TBなど)を監視する監視ユニット340からの信号が入力されている。
図2を参照して、エンジン100およびエンジン100に関連する周辺機器について説明する。このエンジン100においては、不図示のエアクリーナから吸入される空気が、吸気管110を流通して、エンジン100の燃焼室102に導入される。スロットルバルブ114の作動量(スロットル開度)により、燃焼室102に導入される空気量が調整される。スロットル開度は、ECU400からの信号に基づいて作動する不図示のスロットルモータにより制御される。
燃料は、フューエルタンク(図示せず)に貯蔵され、フューエルポンプ(図示せず)によりインジェクタ104から吸気ポート内に噴射される。なお、インジェクタ104に代えて、またはインジェクタ104とともに、燃焼室102内に燃料を噴射する筒内インジェクタが設けられていてもよい。吸気管110から導入された空気と、インジェクタ104から噴射された燃料との混合気が、ECU400からの制御信号により制御されるイグニッションコイル106を用いて着火されて燃焼する。
混合気が燃焼した後の排気ガスは、排気管120の途中に設けられた触媒140を通って、大気に排出される。
触媒140は、排気ガス中に含まれるエミッション(炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)などの有害物質)を浄化処理する三元触媒である。触媒140には、アルミナをベースとし、白金、パラジウム、ロジウムを加えた貴金属が担持されており、炭化水素と一酸化炭素の酸化反応と、窒素酸化物の還元反応を同時に行なわせることができる。触媒140は、その温度が低いほど排気浄化能力が低くなる特性を有する。
ECU400には、エンジン水温センサ108、エアフロメータ116、吸入空気温センサ118、空燃比センサ122、および酸素センサ124からの信号が入力されている。また、ECU400には、エンジン100のクランク軸111の近傍に設けられた、クランク軸111の回転角度(クランク角)を検出するためのクランク角センサ109からの信号が入力されている。エンジン水温センサ108は、エンジン冷却水の温度(エンジン水温)TWを検出する。エアフロメータ116は、吸入空気量(エンジン100に吸入される単位時間あたりの空気量)Gaを検出する。吸入空気温センサ118は、吸入空気の温度(吸入空気温)TAを検出する。空燃比センサ122は、排気ガス中の空気と燃料との比率を検出する。酸素センサ124は、排気ガス中の酸素濃度を検出する。これらの各センサは、検出結果を表わす信号をECU400に送信する。
ECU400は、各センサから送られてきた信号、ROM(Read Only Memory)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、適正な点火時期となるようにイグニッションコイル106を制御したり、適正なスロットル開度となるようにスロットルバルブ114の作動量を制御したり、適正な燃料噴射量となるように、インジェクタ104を制御したりする。
より具体的には、ECU400は、アクセル開度と車速とに基づいて車両10から出力すべき車両要求パワーを設定し、車両要求パワーに基づいて、走行用バッテリ310から出力すべきバッテリ要求パワーと、エンジン100から出力すべきエンジン要求パワーとを設定する。そして、ECU400は、設定されたエンジン要求パワーに基づいて、エンジン100における燃料噴射制御や点火制御を実行する。
また、ECU400は、例えば、エンジン100が始動された場合において、エンジン水温TWが所定の閾値T1よりも低く、かつ、触媒温度TCが所定の閾値T2よりも低い場合、エンジン100の点火時期を遅角して触媒140を暖機する触媒暖機制御を実行する。ECU400は、触媒温度TCを、エンジン水温TW、吸入空気量Gaの積算値、エンジン回転数Neなどのパラメータに基づいて推定する。
また、ECU400は、触媒暖機制御中に、エンジン100に要求される負荷が所定値よりも大きい場合、エンジン回転数を増加させることにより吸入空気量を増やしてエンジン100の出力を確保するとともに、PM(Particulate Matter)粒子数(Particle Number)を低減するためにエンジン100の点火時期を遅角(点火遅角)して触媒140を暖機するPN低減制御を実行する。
また、ECU400は、エンジン100の回転変動量が失火判定値よりも大きいか否かに基づいて、失火が発生しているか否かを判定する失火判定を行う。また、ECU400は、エンジン100での所定の点火回数に対する失火回数が触媒過熱判定値よりも大きいか否かに基づいて、触媒140が過熱しているか否かを判定する触媒過熱判定を行う。
ECU400が実行する処理の詳細について、図3のフローチャートを参照して説明する。図3の処理は、予め定められたサイクルタイムで繰り返し実行される。
図3の処理では、まず、ECU400は、エンジン100が運転中か否かを判断する(ステップS11)。エンジン100が運転中ではない場合(ステップS11/NO)、ECU400は、図3の処理を終了する。
一方、エンジン100が運転中の場合(ステップS11/YES)、ECU400は、触媒暖機制御を実行中か否か判断する(ステップS13)。触媒暖機制御実行中か否かは、触媒暖機制御実行フラグを参照して判定される。触媒暖機制御実行フラグがONの場合には触媒暖機制御が実行中であることを意味し、OFFの場合には触媒暖機制御が実行されていないことを意味する。
触媒暖機制御を実行していない場合(ステップS13/NO)、ECU400は、判定値D1を失火判定値として設定するとともに(ステップS31)、判定値D3を触媒過熱判定値として設定する(ステップS33)。
その後、ECU400は、判定値D1を用いて失火判定を行う(ステップS35)。具体的には、エンジン100の回転変動量が、判定値D1よりも大きい場合に、失火が発生しているとして、失火回数を表す失火カウンタをカウントアップし、エンジン100の回転変動量が判定値D1以下の場合、失火カウンタを現在値で維持する。
また、ECU400は、判定値D3を用いて、触媒140が過熱しているか否かを判定する(ステップS37)。例えば、ECU400は、エンジン100での所定の点火回数に対する失火回数(失火カウンタ)が判定値D3よりも大きい場合に、触媒140が過熱していると判定する。
一方、触媒暖機制御を実行中の場合(ステップS13/YES)、ECU400は、エンジン負荷応答要求があるか否かを判断する(ステップS15)。具体的には、ECU400は、エンジン100に要求される負荷が所定値よりも大きいか否か、すなわち、エンジン要求パワーが所定値よりも大きいか否かを判断する。例えば、ECU400は、車両要求パワーが走行用バッテリ310の出力可能パワーを超えた場合、エンジン負荷応答要求があると判断する。エンジン負荷応答要求がない場合(ステップS15/NO)、ECU400は、前述したステップS31~S37の処理を実行し、図3の処理を終了する。
一方、エンジン負荷応答要求がある場合(ステップS15/YES)、ECU400は、PN低減制御を開始する(ステップS16)。
PN低減制御を開始すると、ECU400は、判定値D1よりも大きい判定値D2を失火判定値として設定する(ステップS17)。PN低減制御中は、通常運転時と比較して燃焼が弱くなるため、回転変動量が増大する。したがって、失火判定値として判定値D1を用いた場合、エンジン100が正常であるにも関わらず、回転変動量が判定値D1を超えているために、失火していると判定される。失火判定値を判定値D1よりも大きい判定値D2とすることにより、PN低減制御の実行中に、エンジン100が正常であるにも関わらず、失火していると誤判定されることを抑制することができる。
また、ECU400は、判定値D3よりも小さい判定値D4を触媒過熱判定値に設定する(ステップS19)。PN低減制御中は、排気温度及び触媒温度が通常運転時よりも高くなる。そこで、判定値D3よりも小さい判定値D4を用いて、早期に失火兆候を検出し、触媒の過熱による溶損を抑制する。
その後、ECU400は、判定値D2を用いて失火判定を行い(ステップS21)、判定値D4を用いて触媒過熱判定を行う(ステップS23)。
ECU400は、触媒が過熱していると判定した場合(ステップS25/YES)、すなわち、判定値D2を用いて検出した失火回数が、判定値D4よりも大きい場合、PN低減制御を中止する(ステップS27)。より具体的には、ECU400は、点火遅角を禁止する。これにより、触媒の過熱による溶損を抑制できる。一方、触媒が過熱していないと判定した場合(ステップS25/NO)、図3の処理を終了する。
図4は、失火判定値及び触媒過熱判定値の切替を示すタイムチャートの一例である。図4には、触媒暖機制御実行フラグ、PN低減制御実行フラグ、エンジン回転数、エンジン出力、点火時期、吸入空気量、失火判定値、回転変動量、触媒過熱判定値、及び失火カウンタを示している。
時刻t1に触媒暖機制御実行フラグがOFFからONに切り替えられると、触媒暖機制御が実行され、点火時期が遅角される。時刻t2に、エンジン負荷応答要求があると、触媒暖機制御実行フラグはOFFされ、PN低減制御実行フラグがONされる。PN低減制御実行フラグがONされると、ECU400は、点火時期を遅角させたまま、エンジン回転数を上昇させ、吸入空気量を増加させる。また、失火判定値を判定値D1から判定値D2に変更し、触媒過熱判定値を判定値D3から判定値D4に変更する。PN低減制御を実行すると、エンジン100の回転変動量が増加するため、そのまま判定値D1を用いると、エンジン100が正常であるにも関わらず、失火が発生しているとの誤判定が生じるおそれがある。失火判定値を判定値D1よりも大きな判定値D2とすることで、このような誤判定を抑制できる。また、PN低減制御中は、排気温度及び触媒温度が通常運転時よりも高くなる。そこで、判定値D3よりも小さい判定値D4を用いて、早期に失火兆候を検出することで、触媒の過熱による溶損を抑制できる。なお、判定値D1及びD2はそれぞれ、第1失火判定値及び第2失火判定値の一例であり、判定値D3及びD4はそれぞれ、第1基準値及び第2基準値の一例である。
失火カウンタの値が判定値D4を超えた場合(時刻t3)、ECU400は、PN低減制御の実行を中止するため、点火時期の遅角が中止される。時刻t4において、触媒暖機制御の実行条件が満たされると、ECU400は、再び、触媒暖機制御を開始し、点火時期を遅角させる。
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係るECU400は、エンジン100からの排気を浄化する触媒140を、エンジン100における燃料の点火時期を遅角することにより暖機する触媒暖機制御を実行する。また、ECU400は、エンジン100の回転変動量が失火判定値D1よりも大きいか否かに基づいて、失火の発生を判定し、エンジン100の所定の点火回数に対して検出された失火回数が触媒過熱判定値D3よりも大きいか否かに基づいて、触媒140が過熱しているか否かを判定する。ECU400は、触媒暖機制御中であり、かつ、エンジン100に要求される負荷が所定値よりも大きい場合、失火判定値D1よりも大きい失火判定値D2よりエンジン100の回転変動量が大きいか否かに基づいて、失火の発生を判定し、触媒過熱判定値D3よりも小さい触媒過熱判定値D4より失火回数が大きいか否かに基づいて、触媒140が過熱しているか否かを判定し、触媒140が過熱していると判定した場合に、点火時期の遅角を中止する。これにより、触媒140が過熱により溶損する可能性を低減できるとともに、PNを低減させることができる。
上記実施形態は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
10 車両
100 エンジン
140 触媒
400 ECU

Claims (1)

  1. 内燃機関からの排気を浄化する触媒を、前記内燃機関における燃料の点火時期を遅角することにより暖機する触媒暖機制御を実行する触媒暖機制御部と、
    前記触媒暖機制御の実行中であるか否かを判断する暖機制御判定部と、
    前記内燃機関に要求される負荷が所定値よりも大きいか否かを判断する負荷判定部と、
    前記内燃機関の回転変動量が第1失火判定値よりも大きいか否かに基づいて、失火の発生を検出する失火検出部と、
    前記内燃機関での所定の点火回数に対する前記失火検出部により検出された失火回数が第1基準値よりも大きいか否かに基づいて、前記触媒が過熱しているか否かを判定する触媒過熱判定部と、を備え、
    前記触媒暖機制御中、前記内燃機関に要求される負荷が所定値よりも大きくなった場合、
    前記触媒暖機制御部は、前記触媒暖機制御を中止し、前記内燃機関における燃料の点火時期を遅角することにより前記触媒を暖機するとともに、吸入空気量を増加させる制御を開始し、
    前記失火検出部は、前記第1失火判定値よりも大きい第2失火判定値より前記内燃機関の回転変動量が大きいか否かに基づいて、失火の発生を検出し、
    前記触媒過熱判定部は、前記第1基準値よりも小さい第2基準値より前記失火回数が大きいか否かに基づいて、前記触媒が過熱しているか否かを判定し、
    前記触媒暖機制御部は、前記触媒過熱判定部が前記触媒が過熱していると判定した場合に、前記点火時期の遅角を中止する、
    内燃機関の制御装置。
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