JP7247266B2 - 処理装置、処理方法及び処理プログラム - Google Patents

Description

本発明は、処理装置、処理方法及び処理プログラムに関する。

従来、インターネット上で商品を販売するWebサイト（ＥＣサイト（Electronic Commerce site））を利用した商品の購入が一般化している。さらに、近年では、仮想空間上に店舗を再現し、ＥＣサイトと連動することで、実店舗における商品の購買と同程度の購買体験をユーザに提供する技術が提案されている。

特開２００４－２２００７４号公報

地図上に、混雑度をヒートマップ形式で表示することで、店舗内の混雑度を解析して、商品の陳列を変更する場合がある。この混雑度を示すヒートマップを、自由に移動できないビューポイントを移動していくタイプの仮想空間に適用する場合、ビューポイントを訪れたユーザ数をカウントするだけでは、具体的な混雑度をヒートマップに反映することが難しいという問題があった。

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、仮想空間に構築された購買環境において、混雑度を示す詳細なヒートマップを作成することができる処理装置、処理方法及び処理プログラムを提供することを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の処理装置は、ユーザによる商品の閲覧及び購買が可能である仮想店舗を仮想空間に構築し、ユーザが使用するユーザ端末に提供する構築部と、ユーザによる商品の閲覧回数をカウントし、閲覧位置であるビューポイントに対応付けて記録するカウント部と、仮想店舗の地図上に、閲覧回数をヒートマップ形式で表示したヒートマップ画像を作成する作成部と、を有することを特徴とする。

本発明によれば、仮想空間に構築された購買環境において、混雑度を示す詳細なヒートマップを作成することができる。

図１は、実施の形態における通信システムの構成の一例を示すブロック図である。 図２は、ＶＲショッピングモールの一部の平面図である。 図３は、ユーザ端末の画面に表示される仮想店舗（ＶＲストア）の店内の一例を示す図である。 図４は、図１に示すサーバ装置の構成の一例を示すブロック図である。 図５は、図４に示すヒートマップ作成部が作成するヒートマップ画像の一例を示す図である。 図６は、実施の形態に係る通信システムにおける通信処理の処理手順を示すシーケンス図である。 図７は、プログラムを実行するコンピュータを示す図である。

以下に、本願に係る処理装置、処理方法及び処理プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本願に係る処理装置、処理方法及び処理プログラムが限定されるものではない。

以下の実施の形態では、実施の形態に係る処理装置、処理方法及び処理プログラムの処理の流れを順に説明し、最後に実施の形態による効果を説明する。

［実施の形態］
まず、実施の形態について説明する。実施の形態では、仮想空間でのショッピング環境をユーザに提供するための通信システムについて説明する。

実施の形態における通信システムでは、ショッピング環境をユーザに提供するＶＲショッピングモール提供事業者側のサーバ装置において、仮想空間上に仮想の街を構築し、その街の中に、複数の仮想店舗（ＶＲストア）を含んだ仮想ショッピングモール（ＶＲショッピングモール）を構築する。実施の形態では、商品の閲覧回数が混雑度に相当するとして、商品の閲覧回数を、閲覧位置であるビューポイントに対応させてヒートマップ形式で表示したヒートマップ画像を作成することで、混雑度を示す詳細なヒートマップを作成する。

［通信システムの構成］
実施の形態に係る通信システムの構成を説明する。図１は、実施の形態における通信システムの構成の一例を示すブロック図である。

図１に示すように、実施の形態に係る通信システムは、各ユーザが使用するユーザ端末２０と、ＶＲストア提供事業者のサーバ装置１０（処理装置）とを有する。また、サーバ装置１０は、商品を販売する店舗Ｐの店舗サーバ装置３０と接続する。なお、図１に示す構成は一例にすぎず、具体的な構成や各装置の数は特に限定されない。

ＶＲストア提供事業者のサーバ装置１０は、商品を販売する店舗Ｐの店舗サーバ装置３０から、ＶＲストアや広告に展示可能な商品の情報を受け、これらの商品を陳列したＶＲストアと、ＶＲストアや街頭広告を含むＶＲショッピングモールをユーザに提供する。

店舗サーバ装置３０は、それぞれ保持する商品の在庫上ＤＢを有する。店舗サーバ装置３０は、それぞれ保持する商品のうち、ＶＲストアや広告に展示可能な商品の情報を、ネットワーク等を介して、サーバ装置１０に送信する。店舗サーバ装置３０は、商品の情報として、商品の識別情報、名称、サイズ、色、価格、在庫情報を送信する。なお、実際には、店舗及び店舗サーバ装置３０は、複数ある。

ユーザ端末２０は、ノートＰＣ（Personal Computer）やデスクトップＰＣ等の情報処理装置電子や、タブレット、スマートフォン等のスマートデバイスである。ユーザ端末２０は、ネットワークＮを介して、サーバ装置１０に接続し、ＶＲショッピングモールの提供を受ける。ユーザ端末２０は、提供されたＶＲショッピングモール内で、ショッピングモール内での店舗や広告の閲覧、ＶＲストア内での商品及び広告の閲覧や商品の購入を行う。

［商品の閲覧例］
図２は、ＶＲショッピングモールの一部の平面図である。例えば、図２に示すように、ＶＲショッピングモールでは、ＶＲストアＴ１～Ｔ４が並んでＶＲ空間上に構築されている。ここで、各ＶＲストアＴ１～Ｔ４には、各店舗の領域内の所定位置に、それぞれビューポイントＶ１～Ｖ４が設定されている。ユーザは、ユーザ端末２０を操作し、ビューポイントＶ１～Ｖ４に位置することで、それぞれのＶＲストアＴ１～Ｔ４の商品を閲覧することができる。

図３は、ユーザ端末２０の画面に表示されるＶＲストアの店内の一例を示す図である。図３では、図２に示すＶＲストアＴ３の店内を示す。例えば、ＶＲストアＴ３のビューポイントＶ３にユーザが位置した場合を例に説明する。

図３に示すように、ＶＲストアＴ３では、商品に対応させてクリックポイントＰ１～Ｐ３が表示される。このクリックポイントＰ１～Ｐ３をクリックすることで、ユーザは、商品の閲覧が可能となる。ユーザは、ＶＲストアＴ３のビューポイントＶ３に位置することで、商品のクリックポイントＰ１～Ｐ３をクリック可能である。このため、ＶＲストアＴ３の商品は、仮想空間上のビューポイントＶ３に位置したユーザによって、クリックポイントＰ１～Ｐ３をクリックされることで、ユーザによる閲覧が可能となる。ビューポイントＶ３に位置したユーザは、クリックポイントＰ１～Ｐ３をクリックすることによって、商品の種別、色、サイズ、価格、在庫情報等の情報を閲覧参照することができ、所定の処理を行うことによって、商品の購入処理まで進めることができる。

ここで、サーバ装置１０は、ユーザによるクリックポイントのクリック回数を、商品の閲覧回数としてカウントし、ビューポイントまたはクリックポイントの位置に対応させてヒートマップ形式で表示したヒートマップ画像を作成する。このように、実施の形態では、自由に移動できないビューポイントを移動していくタイプの仮想空間であっても、混雑度を示す詳細なヒートマップを作成することができる。続いて、図１に示すサーバ装置１０について説明する。

［サーバ装置］
図４は、図１に示すサーバ装置１０の構成の一例を示すブロック図である。図４に示すように、このサーバ装置１０は、各種情報に関する通信を制御する通信部１１、制御部１３による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納する記憶部１２、及び、種々の処理を実行する制御部１３を有する。以下にサーバ装置１０が有する各部の処理を説明する。

通信部１１は、ネットワーク等を介して接続された他の装置との間で、各種情報を送受信する通信インタフェースである。通信部１１は、ＮＩＣ（Network Interface Card）等で実現され、ＬＡＮ（Local Area Network）やインターネットなどの電気通信回線を介した他の装置と制御部１３（後述）との間の通信を行う。例えば、通信部１１は、ネットワークを介して、店舗サーバ装置３０から、展示可能な商品の情報を受信する。また、通信部１１は、ネットワークＮを介して、ユーザ端末２０から、ＶＲショッピングモールの入場要求、ＶＲストアへの入店要求、商品の閲覧要求や購入要求を受信する。通信部１１は、商品の購入手続き、商品購入後の在庫更新に関する情報を店舗サーバ装置３０に送信する。

記憶部１２は、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）、ＳＳＤ（Solid State Drive）等の記憶装置である。なお、記憶部１２は、ＲＡＭ（Random Access Memory）、フラッシュメモリ、ＮＶＳＲＡＭ（Non Volatile Static Random Access Memory）等のデータを書き換え可能な半導体メモリであってもよい。記憶部１２は、サーバ装置１０で実行されるＯＳ（Operating System）や各種プログラムを記憶する。さらに、記憶部１２は、プログラムの実行で用いられる各種情報を記憶する。記憶部１２は、構築用情報１２１、ユーザ情報１２２、店舗及び商品情報１２３、ユーザ位置情報１２４、クリック回数データ１２５及びヒートマップデータ１２６を記憶する。

構築用情報１２１は、ＶＲストア及びＶＲショッピングモールを仮想空間上で構築するために要する情報である。構築用情報１２１は、ＶＲストア及びＶＲショッピングモールを仮想空間上で構築するための、画像処理条件や画像処理プログラムを含む。また、構築用情報１２１は、店舗内観、商品、街並み、店舗外観を、定点或いは３６０°で撮影した写真、或いは、これらの写真を画像処理して構築したＶＲストア及びＶＲショッピングモールの画像を含む。構築用情報１２１は、例えば、ＶＲストア及びＶＲショッピングモールが、ＣＧ（Computer Graphics）で構築されている場合には、店舗内観、商品、街並み及び店舗外観を再現した画像である。また、構築用情報１２１は、前述したビューポイントやクリックポイントの画像情報や位置情報を含む。

ユーザ情報１２２は、ＶＲストア及びＶＲショッピングモールの入場者として登録されている各ユーザに関する情報である。ユーザ情報１２２は、例えば、ユーザのＩＤと、各ユーザＩＤに対応付けられた購入履歴、閲覧履歴を含む。例えば、購入履歴は、購入時間、商品を購入した店舗の名称、商品ＩＤ、商品名、サイズ、色、個数を項目として有する。例えば、閲覧履歴は、閲覧時間、商品を閲覧した店舗の名称、商品ＩＤ、商品名、サイズ、色、個数を項目として有する。

店舗及び商品情報１２３は、ＶＲショッピングモールに配置される店舗及びＶＲストア内に展示される商品に関する情報である。店舗及び商品情報１２３は、店舗ＩＤ、店舗種別、各店舗が保持する商品のうちＶＲストアや広告に展示可能である商品の商品ＩＤ，商品名、サイズ、色、個数を項目として有する。例えば、店舗Ｐが衣料店である場合には、ＶＲストアに展示可能である衣服や小物の画像または写真が、これらの商品のサイズ、色等の特徴、価格、在庫の個数等の情報とともに店舗及び商品情報１２３に格納される。

ユーザ位置情報１２４は、ユーザ端末２０から送信された、各ユーザの仮想空間上における位置情報を時間情報に対応付けた情報である。このユーザ位置情報１２４は、例えば、定期的に更新される。

クリック回数データ１２５は、各ビューポイント及び各クリックポイントの仮想空間上の位置と、各ビューポイント及び各クリックポイントにおけるクリックポイントのクリック回数とを対応付けて記憶する。

ヒートマップデータ１２６は、ヒートマップ作成部１３４（後述）が作成したヒートマップ画像である。ヒートマップデータ１２６は、ＶＲストアの地図上に、商品の閲覧回数をヒートマップ形式で表示した画像である。

制御部１３は、サーバ装置１０全体を制御する。制御部１３は、例えば、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＭＰＵ（Micro Processing Unit）等の電子回路や、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）、ＦＰＧＡ（Field Programmable Gate Array）等の集積回路である。また、制御部１３は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、内部メモリを用いて各処理を実行する。また、制御部１３は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。制御部１３は、受付部１３１、構築部１３２、クリック回数カウント部１３３（カウント部）、ヒートマップ作成部１３４（作成部）及びレコメンド部１３５を有する。

受付部１３１は、ユーザによる、ＶＲショッピングモールへの入場、ＶＲショッピングモール内のＶＲストアへの入店、商品の閲覧、商品の購入を受け付ける。

構築部１３２は、画像或いはＣＧを用いて、ＶＲショッピングモール、ＶＲストアを仮想空間上に構築する。構築部１３２は、ユーザのＶＲショッピングモールへの入場を受け付けると、構築用情報１２１を取得して、ＶＲショッピングモールを仮想空間上に構築する。そして、構築部１３２は、ＶＲショッピングモールを、ユーザが使用するユーザ端末２０に提供する。なお、構築部１３２は、シーズンごとに、ＶＲショッピングモールの街並みの風景や、ＶＲストアに展示する商品を変更してもよい。

ＶＲショッピングモールでは、実際の街並みに基づいて、各店舗の配置、各店舗の外観、道路、該当広告が構築される。ＶＲショッピングモールでは、ユーザは、実際の街並みを歩くように、ユーザのアバターを移動させることができる。そして、ＶＲショッピングモールでは、例えば、ユーザは、店舗外観に表示される店舗名や店舗の入り口をクリックまたはタップすることで、選択したＶＲストアに入店することができる。

構築部１３２は、ユーザのＶＲストアへの入店を受け付けると、ＶＲストアを仮想空間上に構築する。そして、構築部１３２は、構築したＶＲストアを、ユーザが使用するユーザ端末２０に提供する。

ＶＲストアでは、実店舗に基づいて内観が構築され、実店舗が保持する商品のうち展示可能である商品が実際の店舗内での展示方法（陳列棚に一列に配置する等）で展示されるように表示される。そして、展示された商品については、その店舗のビューポイントに位置するユーザによるクリックポイントのクリックによって、商品情報（種別、色、形、サイズ、価格、在庫状況）が閲覧可能なように提供される。展示された商品については、購入も可能である。また、ＶＲストアでは、店舗内の任意の領域に、該店舗において展示される商品等の広告の表示も可能である。

なお、構築部１３２は、ユーザのＶＲショッピングモールへの入場を受け付けた際に、ＶＲショッピングモールとともに、ＶＲショッピングモールに配置される各ＶＲストアも構築してもよい。

クリック回数カウント部１３３は、ユーザによる商品の閲覧回数をカウントし、ビューポイントに対応付けて記録する。クリック回数カウント部１３３は、ユーザによるクリックポイントのクリック回数を、商品の閲覧回数としてカウントし、カウントした閲覧回数を、ビューポイント及び商品のクリックポイントに対応付けて記録する。 クリック回数カウント部１３３は、カウントした閲覧回数を、ビューポイント及び商品のクリックポイントに対応付けて、クリック回数データ１２５に格納する。

ヒートマップ作成部１３４は、ＶＲストアの地図上に、商品の閲覧回数をヒートマップ形式で表示したヒートマップ画像を作成する。ヒートマップ作成部１３４は、ＶＲストアの地図上に、ビューポイント及びクリックポイントに対応する商品の閲覧回数を、各ビューポイントまたは各クリックポイントの位置に対応させてヒートマップ形式で表示したヒートマップ画像を作成する。

図５は、図４に示すヒートマップ作成部１３４が作成するヒートマップ画像の一例を示す図である。図５の上図に示すヒートマップ画像Ａ１は、図２に示すＶＲストアＴ１～Ｔ４の各店舗のヒートマップ画像であり、図５の下図に示すヒートマップ画像Ａ１３は、ＶＲストアＴ３のヒートマップ画像である。

ヒートマップ画像Ａ１に示すように、ヒートマップ作成部１３４は、商品の閲覧回数が混雑度に相当するとして、商品の閲覧回数を、各ＶＲストアＴ１～Ｔ４のビューポイントＶ１～Ｖ４に対応付けてヒートマップ形式で表示する。このヒートマップ画像Ａ１によって、各ＶＲストアＴ１～Ｔ４の混雑度が容易に認識できる。

また、ヒートマップ画像Ａ１３のヒートマップＨ１～Ｈ３に示すように、ヒートマップ作成部１３４は、商品の閲覧回数を、ＶＲストアＴ３のクリックポイントＰ１～Ｐ３に対応付けてヒートマップ形式で表示する。どの商品に閲覧が集中しているかを視認可能に示したヒートマップ画像Ａ１３によって、ＶＲストアＴ３における各商品の詳細な混雑度が容易に認識できる。

レコメンド部１３５は、ヒートマップ画像に基づいて、例えば、ＶＲストアにおける商品の陳列例、または、実店舗における商品の陳列例を示すレコメンド情報を、ＶＲストアの出店側にレコメンドする。レコメンド部１３５は、ＶＲストアにおける商品の陳列例、または、実店舗における商品の陳列例を示すレコメンド情報を、店舗Ｐの店舗サーバ装置３０に送信する。レコメンド部１３５は、ＶＲストアのヒートマップ画像を活用して、実店舗とＶＲストアとのそれぞれにレコメンドしてもよい。レコメンド部１３５は、商品のレコメンドと商品の配置とをレコメンドする。レコメンド部１３５は、商品のレコメンドと商品の配置とのいずれか一方をレコメンドしてもよいし、商品のレコメンドと商品の配置との双方をレコメンドしてもよい。

具体的には、レコメンド部１３５は、ヒートマップ画像Ａ１３に示すように、クリックポイントＰ２の混雑度が大きいため、クリックポイントＰ２に対応する商品を別の場所に配置して、ＶＲストア内での混雑度が分散するような商品の陳列例を店舗サーバ装置３０に送信する。レコメンド部１３５は、クリックポイントＰ２の混雑度が大きいため、クリックポイントＰ２に対応する位置に、顧客に売り込みたい商品を配置したＶＲストア内の陳列例を店舗サーバ装置３０に送信する。

レコメンド部１３５は、クリックポイントＰ２の混雑度が大きいため、クリックポイントＰ２に対応する商品がよく閲覧されていると判定し、クリックポイントＰ２に対応する商品を、実店舗においても、顧客の目に留まりやすい棚に配置した陳列例を店舗サーバ装置３０に送信する。例えば、レコメンド部１３５は、クリックポイントＰ２の混雑度が大きいため、実店舗でもクリックポイントＰ２に対応する位置に、レコメンド部１３５がレコメンドする商品と実店舗側で選定された商品とのいずれかまたは双方を配置した陳列例を店舗サーバ装置３０に送信する。

レコメンド部１３５は、ヒートマップ画像に基づいて、ＶＲストアの商品のうち閲覧回数が所定数よりも多い商品を示す情報をユーザにレコメンドしてもよい。レコメンド部１３５は、ＶＲストアの商品のうち閲覧回数が所定数よりも多い商品を示すレコメンド情報を、ユーザ端末２０に送信する。

具体的には、レコメンド部１３５は、ヒートマップ画像Ａ１３に示すように、クリックポイントＰ２の混雑度が大きいため、クリックポイントＰ２に対応する商品がよく閲覧されていると判定し、クリックポイントＰ２に対応する商品をお勧め商品としたレコメンド情報をユーザ端末２０に送信する。また、レコメンド部１３５は、ヒートマップ画像Ａ１に示すように、ＶＲストアＴ３の混雑度が大きいため、ＶＲストアＴ３がユーザによく入店されていると判定し、ＶＲストアＴ３をお勧めストアとしたレコメンド情報をユーザ端末２０に送信する。

［通信処理の処理手順］
図６は、実施の形態に係る通信システムにおける通信処理の処理手順を示すシーケンス図である。

図６に示すように、サーバ装置１０は、店舗サーバ装置３０から商品情報及び在庫情報を受けると（ステップＳ１）、店舗及び商品情報１２３を更新する（ステップＳ２）。

サーバ装置１０では、受付部１３１が、ユーザ端末２０からＶＲストアへの入店申し込みを受け付けると（ステップＳ３，Ｓ４）、構築部１３２が、構築用情報１２１と店舗及び商品情報１２３とを取得して（ステップＳ５）、ＶＲストアを仮想空間上に構築する（ステップＳ６）。そして、構築部１３２は、ユーザ端末２０にＶＲショッピングモールを提供する（ステップＳ７）。

サーバ装置１０は、ユーザ端末２０から、ユーザのＶＲストアにおける位置情報及びユーザによる操作情報を取得し（ステップＳ８，Ｓ９）、ユーザの位置情報及び操作情報を基に、ユーザによってクリックポイントがクリックされたか否かを判定する（ステップＳ１０）。

クリックポイントがクリックされた場合（ステップＳ１０：Ｙｅｓ）、サーバ装置１０は、クリックポイントのクリック回数をカウントし、カウントした回数を、このクリックポイントの位置に対応させて記録されているクリック回数に加算する（ステップＳ１１）。

サーバ装置１０は、ヒートマップを作成するか否かを判定する（ステップＳ１２）。ヒートマップ作成タイミングは、所定時間ごとであってもよいし、店舗側或いはユーザ側からのレコメンド情報送要求時であってもよい。

クリックポイントがクリックされていない場合（ステップＳ１０：Ｎｏ）、または、ヒートマップを作成しない場合（ステップＳ１２：Ｎｏ）、サーバ装置１０は、ユーザのＶＲストアにおける位置情報及びユーザによる操作情報を取得し（ステップＳ８，Ｓ９）、ステップＳ１０の判定処理を行う。

ヒートマップを作成する場合（ステップＳ１２：Ｙｅｓ）、サーバ装置１０は、ＶＲストアの地図上に、ビューポイント及びクリックポイントに対応する商品の閲覧回数を、各ビューポイントまたは各クリックポイントの位置に対応させてヒートマップ形式で表示したヒートマップ画像を作成する（ステップＳ１３）。

そして、例えば、サーバ装置１０は、店舗サーバ装置３０の操作者がヒートマップを閲覧できるように、店舗サーバ装置３０に、作成したヒートマップと、その表示指示とを送信する（ステップＳ１４）。

サーバ装置１０は、作成したヒートマップ画像に基づいて、ＶＲストアにおける商品の陳列例、または、実店舗における商品の陳列例を示すレコメンド情報を作成して、店舗サーバ装置３０に送信する（ステップＳ１５，Ｓ１６）。また、サーバ装置１０は、ヒートマップ画像に基づいて、ＶＲストアの商品のうち閲覧回数が所定数よりも多い商品を注目商品としてレコメンドするレコメンド情報を作衛して、ユーザ端末２０に送信してもよい（ステップＳ１５，Ｓ１７）。

［実施の形態の効果］
上記に記載したように、実施の形態に係るサーバ装置１０は、商品の閲覧回数が混雑度に相当するとして、商品の閲覧回数を、ビューポイントに対応させてヒートマップ形式で表示したヒートマップ画像を作成することで、混雑度を示す詳細なヒートマップを作成することができる。

そして、サーバ装置１０は、ユーザによるクリックポイントのクリック回数を、商品の閲覧回数としてカウントし、ビューポイントであるビューポイントまたはクリックポイントの位置に対応させてヒートマップ形式で表示したヒートマップ画像を作成する。これによって、実施の形態では、自由に移動できないビューポイントを移動していくタイプの仮想空間であっても、混雑度を示す詳細なヒートマップを作成することができる。

さらに、サーバ装置１０は、混雑度を示すヒートマップ画像に基づいて、ＶＴストアにおける商品の陳列例、または、実店舗における商品の陳列例を示すレコメンド情報をＶＲストアの出店側にレコメンドする。このレコメンドに従って、ＶＴストアにおける商品の陳列、または、実店舗における商品の陳列を変えることにより、ユーザ或いは店舗の顧客による商品の購買に繋げることができる。

また、サーバ装置１０は、混雑度を示すヒートマップ画像に基づいて、ＶＴストアの商品のうち閲覧回数が所定数よりも多い商品を示す情報をユーザにレコメンドする。ユーザは、このレコメンドによって、より多くのユーザに閲覧されている商品を容易に認識することができ、円滑に購買を行うことができる。

なお、サーバ装置１０は、ＶＲストア内や、複数のＶＲストアのヒートマップを作成するほか、ＶＲショッピングモール全体のヒートマップを作成して、ＶＲショッピングモールの混雑度が認識できるようにしてもよい。その際、サーバ装置１０は、ヒートマップを基に、混雑が分散されるように、ＶＲショッピングモールのＶＲストアの店舗の配置位置例をレコメンドしてもよい。

［システム構成等］
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、ＣＰＵやＧＰＵ及び当該ＣＰＵやＧＰＵにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。

また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。

［プログラム］
また、上記実施形態において説明したサーバ装置１０及びが実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。例えば、実施形態におけるサーバ装置１０が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータがプログラムを実行することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、かかるプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施形態と同様の処理を実現してもよい。

図７は、プログラムを実行するコンピュータを示す図である。図７に例示するように、コンピュータ１０００は、例えば、メモリ１０１０と、ＣＰＵ１０２０と、ハードディスクドライブインタフェース１０３０と、ディスクドライブインタフェース１０４０と、シリアルポートインタフェース１０５０と、ビデオアダプタ１０６０と、ネットワークインタフェース１０７０とを有し、これらの各部はバス１０８０によって接続される。

メモリ１０１０は、図７に例示するように、ＲＯＭ（Read Only Memory）１０１１及びＲＡＭ１０１２を含む。ＲＯＭ１０１１は、例えば、ＢＩＯＳ（Basic Input Output System）等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース１０３０は、図７に例示するように、ハードディスクドライブ１０９０に接続される。ディスクドライブインタフェース１０４０は、ディスクドライブ１１００に接続される。例えば磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が、ディスクドライブ１１００に挿入される。シリアルポートインタフェース１０５０は、例えばマウス１１１０、キーボード１１２０に接続される。ビデオアダプタ１０６０は、例えばディスプレイ１１３０に接続される。

ここで、図７に例示するように、ハードディスクドライブ１０９０は、例えば、ＯＳ１０９１、アプリケーションプログラム１０９２、プログラムモジュール１０９３、プログラムデータ１０９４を記憶する。すなわち、上記の、プログラムは、コンピュータ１０００によって実行される指令が記述されたプログラムモジュールとして、例えばハードディスクドライブ１０９０に記憶される。

また、上記実施形態で説明した各種データは、プログラムデータとして、例えばメモリ１０１０やハードディスクドライブ１０９０に記憶される。そして、ＣＰＵ１０２０が、メモリ１０１０やハードディスクドライブ１０９０に記憶されたプログラムモジュール１０９３やプログラムデータ１０９４を必要に応じてＲＡＭ１０１２に読み出し、各種処理手順を実行する。

なお、プログラムに係るプログラムモジュール１０９３やプログラムデータ１０９４は、ハードディスクドライブ１０９０に記憶される場合に限られず、例えば着脱可能な記憶媒体に記憶され、ディスクドライブ等を介してＣＰＵ１０２０によって読み出されてもよい。あるいは、プログラムに係るプログラムモジュール１０９３やプログラムデータ１０９４は、ネットワーク（ＬＡＮ（Local Area Network）、ＷＡＮ（Wide Area Network）等）を介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース１０７０を介してＣＰＵ１０２０によって読み出されてもよい。

上記の実施形態やその変形は、本願が開示する技術に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。

１０ サーバ装置
１１ 通信部
１２ 記憶部
１３ 制御部
２０ ユーザ端末
３０ 店舗サーバ装置
１２１ 構築用情報
１２２ ユーザ情報
１２３ 店舗及び商品情報
１２４ ユーザ位置情報
１２５ クリック回数データ
１２６ ヒートマップデータ
１３１ 受付部
１３２ 構築部
１３３ クリック回数カウント部
１３４ ヒートマップ作成部
１３５ レコメンド部

Claims (5)

1. ユーザによる商品の閲覧及び購買が可能である仮想店舗を有する仮想ショッピングモールを仮想空間に構築し、前記ユーザが使用するユーザ端末に提供する構築部と、
   前記ユーザによる前記商品の閲覧回数をカウントし、閲覧位置であるビューポイントに対応付けて記録するカウント部と、
   前記閲覧回数が混雑度に対応するとして、前記仮想店舗の地図上に、前記閲覧回数をヒートマップ形式で表示した第１のヒートマップ画像を、前記混雑度を示すヒートマップ画像として作成するとともに、前記仮想ショッピングモール全体に対する第２のヒートマップ画像を作成する作成部と、
   少なくとも前記第１のヒートマップ画像に基づいて、前記仮想店舗における商品の陳列例、または、実店舗における商品の陳列例を示すレコメンド情報を、前記仮想店舗の出店側にレコメンドするレコメンド部と、
   を有し、
   前記商品は、前記仮想空間上の所定の前記ビューポイントに位置したユーザによって、前記商品に対応して表示されるクリックポイントがクリックされることで、前記ユーザによる閲覧が可能となり、
   前記レコメンド部は、前記第１のヒートマップ画像に基づいて、前記閲覧回数に対応する前記混雑度が所定値よりも大きい前記クリックポイントに対応する商品を別の場所に配置し、前記仮想店舗内での混雑度を分散させた前記商品の陳列例を前記仮想店舗の出店側にレコメンドし、
   前記レコメンド部は、前記第２のヒートマップ画像に基づいて、前記仮想ショッピングモールの混雑度を分散させた前記仮想店舗の配置位置例をレコメンドし、
   前記カウント部は、前記ユーザによる前記クリックポイントのクリック回数を、前記商品の閲覧回数としてカウントし、カウントした閲覧回数を、前記ビューポイント及び前記商品の前記クリックポイントに対応付けて記録することを特徴とする処理装置。
2. 前記作成部は、前記仮想店舗の地図上に、前記ビューポイント及び前記クリックポイントに対応する前記閲覧回数を、各ビューポイントまたは各クリックポイントの位置に対応させてヒートマップ形式で表示したヒートマップ画像を作成することを特徴とする請求項１に記載の処理装置。
3. 前記レコメンド部は、前記第１のヒートマップ画像に基づいて、前記仮想店舗の商品のうち閲覧回数が所定数よりも多い商品を示す情報を前記ユーザにレコメンドすることを特徴とする請求項１または２に記載の処理装置。
4. 処理装置によって実行される処理方法であって、
   ユーザによる商品の閲覧及び購買が可能である仮想店舗を有する仮想ショッピングモールを仮想空間に構築し、前記ユーザが使用するユーザ端末に提供する工程と、
   前記ユーザによる前記商品の閲覧回数をカウントし、閲覧位置であるビューポイントに対応付けて記録する工程と、
   前記閲覧回数が混雑度に対応するとして、前記仮想店舗の地図上に、前記閲覧回数をヒートマップ形式で表示した第１のヒートマップ画像を、前記混雑度を示すヒートマップ画像として作成するとともに、前記仮想ショッピングモール全体に対する第２のヒートマップ画像を作成する工程と、
   少なくとも前記第１のヒートマップ画像に基づいて、前記仮想店舗における商品の陳列例、または、実店舗における商品の陳列例を示すレコメンド情報を、前記仮想店舗の出店側にレコメンドする工程と、
   を含み、
   前記商品は、前記仮想空間上の所定の前記ビューポイントに位置したユーザによって、前記商品に対応して表示されるクリックポイントがクリックされることで、前記ユーザによる閲覧が可能となり、
   前記レコメンドする工程は、前記第１のヒートマップ画像に基づいて、前記閲覧回数に対応する前記混雑度が所定値よりも大きい前記クリックポイントに対応する商品を別の場所に配置し、前記仮想店舗内での混雑度を分散させた前記商品の陳列例を前記仮想店舗の出店側にレコメンドし、
   前記レコメンドする工程は、前記第２のヒートマップ画像に基づいて、前記仮想ショッピングモールの混雑度を分散させた前記仮想店舗の配置位置例をレコメンドし、
   前記記録する工程は、前記ユーザによる前記クリックポイントのクリック回数を、前記商品の閲覧回数としてカウントし、カウントした閲覧回数を、前記ビューポイント及び前記商品の前記クリックポイントに対応付けて記録することを特徴とする処理方法。
5. ユーザによる商品の閲覧及び購買が可能である仮想店舗を有する仮想ショッピングモールを仮想空間に構築し、前記ユーザが使用するユーザ端末に提供するステップと、
   前記ユーザによる前記商品の閲覧回数をカウントし、閲覧位置であるビューポイントに対応付けて記録するステップと、
   前記閲覧回数が混雑度に対応するとして、前記仮想店舗の地図上に、前記閲覧回数をヒートマップ形式で表示した第１のヒートマップ画像を、前記混雑度を示すヒートマップ画像として作成するとともに、前記仮想ショッピングモール全体に対する第２のヒートマップ画像を作成するステップと、
   少なくとも前記第１のヒートマップ画像に基づいて、前記仮想店舗における商品の陳列例、または、実店舗における商品の陳列例を示すレコメンド情報を、前記仮想店舗の出店側にレコメンドするステップと、
   をコンピュータに実行させ、
   前記商品は、前記仮想空間上の所定の前記ビューポイントに位置したユーザによって、前記商品に対応して表示されるクリックポイントがクリックされることで、前記ユーザによる閲覧が可能となり、
   前記レコメンドするステップは、前記第１のヒートマップ画像に基づいて、前記閲覧回数に対応する前記混雑度が所定値よりも大きい前記クリックポイントに対応する商品を別の場所に配置し、前記仮想店舗内での混雑度を分散させた前記商品の陳列例を前記仮想店舗の出店側にレコメンドし、
   前記レコメンドするステップは、前記第２のヒートマップ画像に基づいて、前記仮想ショッピングモールの混雑度を分散させた前記仮想店舗の配置位置例をレコメンドし、
   前記記録するステップは、前記ユーザによる前記クリックポイントのクリック回数を、前記商品の閲覧回数としてカウントし、カウントした閲覧回数を、前記ビューポイント及び前記商品の前記クリックポイントに対応付けて記録する処理プログラム。

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