JP7243379B2 - 調光制御装置、調光システム、調光制御方法、及び制御プログラム - Google Patents

調光制御装置、調光システム、調光制御方法、及び制御プログラム Download PDF

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Description

本開示は、調光制御装置、調光システム、調光制御方法、及び制御プログラムに関するものである。
従来、外来光の透過を制御する技術が知られている。例えば、特許文献1には、車両の窓ガラスの近傍箇所で車両上下方向に沿った乗員の指の位置を特定し、特定した指の位置に対応する位置に、窓ガラスに設けられる光低透過領域の幅の下端が位置するように調光部を制御する技術が開示されている。また、特許文献2には、車内の照度を測定する照度センサで測定された車内照度が高いと判断した場合に、車両のルーフウィンドウに配置した調光フィルムの透過率を低下させる技術が開示されている。
特開2017-159730号公報 特開2018-122675号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、外来光に対して乗員が眩しさを感じている場合であっても、乗員が指で操作しなければ調光部によって外来光を遮ることができない煩わしさがある。また、特許文献2に開示の技術では、ユーザの眩しさにかかわらず調光フィルムの透過率が変化してしまうため、ユーザの眩しさを防ぐことができないおそれがある。詳しくは、特許文献2に開示の技術では、車内照度が低いと、乗員が眩しさを感じていても調光フィルムの透過率が低下せず、ユーザの眩しさを防ぐことができない。
この開示のひとつの目的は、より簡便且つより精度良く、ユーザの眩しさを防ぐことを可能にする調光制御装置、調光システム、調光制御方法、及び制御プログラムを提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、開示の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本開示の調光制御装置は、ユーザの眩しさを判定可能なユーザの生体情報を検出するセンサ(20)で検出する生体情報をもとにユーザの眩しさを判定する眩しさ判定部(102)と、ユーザの目と光源との間に設けられる、光源から目に入射する光の透過量を可逆的に切り替え可能な調光装置(30)を制御する調光制御部(103)とを備え、センサで検出される生体情報は、瞳孔反射による瞳孔の大きさの変化の完了に要する時間よりも短い時間間隔で検出するユーザの瞳孔の大きさであって、調光装置は、有機物と金属イオンとが複合化した、エレクトロクロミック特性を示すハイブリッドポリマー(303)を用いるものであり、調光制御部は、ハイブリッドポリマーの金属イオンを電気化学的に酸化還元させて消色と着色とを切り替えさせることで、光の透過量を自動で切り替えるものであり、眩しさ判定部は、センサで検出する瞳孔の大きさの変化をもとにユーザの眩しさを判定し、調光制御部は、眩しさ判定部で判定するユーザの眩しさに応じて、調光装置での光の透過量を、瞳孔反射による瞳孔の大きさの変化の完了に要する時間よりも短期間に自動で切り替える。
上記目的を達成するために、本開示の調光システムは、ユーザの眩しさを判定可能なユーザの生体情報を検出するセンサ(20)と、ユーザの目と光源との間に設けられる、光源から目に入射する光の透過量を可逆的に切り替え可能な調光装置(30)と、調光制御装置(10)とを含み、センサで検出される生体情報は、瞳孔反射による瞳孔の大きさの変化の完了に要する時間よりも短い時間間隔で検出するユーザの瞳孔の大きさであって、調光装置は、有機物と金属イオンとが複合化した、エレクトロクロミック特性を示すハイブリッドポリマー(303)を用いるものであり、調光制御装置は、センサで検出する生体情報をもとにユーザの眩しさを判定する眩しさ判定部(102)と、調光装置を制御する調光制御部(103)とを備え、調光制御部は、ハイブリッドポリマーの金属イオンを電気化学的に酸化還元させて消色と着色とを切り替えさせることで、光の透過量を自動で切り替えるものであり、眩しさ判定部は、センサで検出する瞳孔の大きさの変化をもとにユーザの眩しさを判定し、調光制御部は、眩しさ判定部で判定するユーザの眩しさに応じて、調光装置での光の透過量を、瞳孔反射による瞳孔の大きさの変化の完了に要する時間よりも短期間に自動で切り替える。
上記目的を達成するために、本開示の調光制御方法は、コンピュータによって実施され、ユーザの眩しさを判定可能なユーザの生体情報を検出するセンサ(20)で、瞳孔反射による瞳孔の大きさの変化の完了に要する時間よりも短い時間間隔で検出する生体情報としてのユーザの瞳孔の大きさの変化をもとにユーザの眩しさを判定し、眩しさ判定部で判定するユーザの眩しさに応じて、ユーザの目と光源との間に設けられる、光源から目に入射する光の透過量を可逆的に切り替え可能な、有機物と金属イオンとが複合化した、エレクトロクロミック特性を示すハイブリッドポリマー(303)を用いる調光装置(30)での光の透過量を、瞳孔反射による瞳孔の大きさの変化の完了に要する時間よりも短期間に自動で切り替える、というステップを含む。
上記目的を達成するために、本開示の制御プログラムは、コンピュータを、ユーザの眩しさを判定可能なユーザの生体情報を検出するセンサ(20)で、瞳孔反射による瞳孔の大きさの変化の完了に要する時間よりも短い時間間隔で検出する生体情報としてのユーザの瞳孔の大きさの変化をもとにユーザの眩しさを判定する眩しさ判定部(102)と、眩しさ判定部で判定するユーザの眩しさに応じて、ユーザの目と光源との間に設けられる、光源から目に入射する光の透過量を可逆的に切り替え可能な、有機物と金属イオンとが複合化した、エレクトロクロミック特性を示すハイブリッドポリマー(303)を用いる調光装置(30)での光の透過量を、瞳孔反射による瞳孔の大きさの変化の完了に要する時間よりも短期間に自動で切り替える調光制御部(103)として機能させる。
これらによれば、ユーザの眩しさを判定可能なユーザの生体情報を検出するセンサで検出する生体情報をもとに判定したユーザの眩しさに応じて、ユーザの目と光源との間に設けられる、光源から目に入射する光の透過量を可逆的に切り替え可能な調光装置での光の透過量を切り替える。よって、ユーザの眩しさに応じて、より精度良くユーザの眩しさを防ぐことが可能になる。また、調光装置での光の透過量は自動で切り替えるので、より簡便にユーザの眩しさを防ぐことが可能になる。その結果、より簡便且つより精度良く、ユーザの眩しさを防ぐことが可能になる。
調光システム1の概略的な構成の一例を示す図である。 DSM20及び調光ウィンドウ30の自動車への搭載例を示す図である。 調光ウィンドウ30の概略的な構成の一例を示す図である。 HCU10での調光関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態における説明を参照することができる。
(実施形態1)
<調光システム1の概略構成>
以下、本実施形態について図面を用いて説明する。まず、図1を用いて、調光システム1の説明を行う。図1に示すように、調光システム1は、HCU(Human Machine Interface Control Unit)10、DSM(Driver Status Monitor)20、調光ウィンドウ30、及び駆動装置40を含む。実施形態1では、調光システム1を自動車で用いる場合を例に挙げて説明を行う。
DSM20は、近赤外光源及び近赤外カメラと、これらを制御する制御ユニット等とによって構成されている。DSM20は、自車の運転席に着座するドライバの顔を撮像可能に配置される。DSM20は、図2に示すように、運転席正面にあたる、例えばステアリングコラムカバーに配置される。DSM20は、近赤外カメラを自車の運転席側に向けた姿勢にて配置される。なお、DSM20は、インスツルメントパネルの上面,自車の天井等に配置される構成としてもよい。
DSM20は、近赤外光源によって近赤外光を照射されたドライバの顔を、近赤外カメラによって撮影する。近赤外カメラによる撮像画像は、制御ユニットによって画像解析される。制御ユニットは、画像認識処理によってドライバの瞳孔を検出する。瞳孔の検出については、例えば画像認識処理によって特定した目の部位の2値化画像によって強膜と区別して検出すればよい。制御ユニットは、検出した瞳孔から瞳孔の大きさ(以下、瞳孔サイズ)を検出する。瞳孔サイズは、直径であってもよいし、面積であってもよい。本実施形態では、瞳孔サイズとして面積を検出する場合を例に挙げて以降の説明を行う。瞳孔の面積は、撮像画像において瞳孔を検出した範囲に対応する画素数で表す等すればよい。DSM20は、瞳孔サイズを逐次検出して、検出した値をHCU10に逐次出力する。この瞳孔サイズがユーザの生体情報に相当し、DSM20がセンサに相当する。
人の瞳孔は、光の刺激に対して狭まったり拡がったりする瞳孔反射を示す。瞳孔反射では、光が強い場合には瞳孔が狭まり、光が弱い場合には瞳孔が広がる。この瞳孔反射による瞳孔サイズの変化は、0.5sec程度の時間で行われる。よって、DSM20は、例えば1FPS(1Hz)以上のセンシングが可能なカメラでセンシングすることで、0.5secよりも大幅に短い0.1secの変化を検出可能とすることが好ましい。
また、人の瞳孔は、2~6mmの間で幅が変化する。解像度が640×480ドットのVGA対応のカメラであれば、本実施形態のDSM20の設置位置からドライバの顔までの距離で約1mmの分解能をもつ。よって、DSM20は、解像度が640×480ドットのVGA対応のカメラでセンシングすることで、瞳孔サイズの変化を検出可能とすればよい。
調光ウィンドウ30は、HCU10の制御によって光の透過量を可逆的に切り替え可能な調光装置である。本実施形態では、調光ウィンドウ30は、有機物と金属イオンとが複合化したハイブリッドポリマーを用いたエレクトロクロミック材料からなるものとする。
調光ウィンドウ30は、図2に示すように、ユーザであるドライバの目EPと光源Slとの間に設けられる。光源Slとしては、太陽,対向車の前照灯等が挙げられる。調光ウィンドウ30は、自車のフロントウィンドウFWに埋め込まれている構成であってもよいし、フロントウィンドウFWにフィルム状に貼り付けられている構成であってもよい。フロントウィンドウFWが移動体の窓に相当する。調光ウィンドウ30は、フロントウィンドウFWの全面に設けられていてもよいし、一部に設けられていてもよい。
ここで、図3を用いて、調光ウィンドウ30の構成について説明を行う。図3は、調光ウィンドウ30の構成を概略的に示す模式図である。調光ウィンドウ30は、第1透明電極301、第2透明電極302、ハイブリッドポリマー303、及び電解質媒体304を有している。
第1透明電極301と第2透明電極302とは、一対の透明電極であって、ハイブリッドポリマー303及び電解質媒体304を挟むように配置される。第1透明電極301及び第2透明電極302は、透明なガラス,樹脂等の板といった基材の表面に形成される透明導電体とすればよい。この透明導電体としては、インジウムースズ酸化物及びフッ素をドーピングしたスズ酸化物からなる群から選択されるものとすればよい。第1透明電極301及び第2透明電極302には、駆動装置40が接続される。
ハイブリッドポリマー303は、有機物と金属イオンとが複合化した、エレクトロクロミック特性を示すハイブリッドポリマーである。つまり、有機物と金属イオンとが複合化したハイブリッドポリマーを用いたエレクトロクロミック材料である。ここで言うところのエレクトロクロミック特性とは、電荷を印加することによって消色と着色とが可逆的に変化する特性である。言い換えると、光の透過性が可逆的に変化する特性である。ハイブリッドポリマー303での消色と着色との可逆的な変化は、金属イオンを電気化学的に酸化還元させることで、金属イオンから有機配位子への電荷移動吸収が可視光域で消失発現することによって生じる。なお、消色と着色との状態は、ハイブリッドポリマー303への電力供給を開始することで切り替わり、電力供給を中止した場合でも状態が維持される。
ハイブリッドポリマー303は、着色時に光の透過性が低下することを利用して、遮光に用いる。ハイブリッドポリマー303は、瞳孔反射による瞳孔サイズの変化が完了するよりも速く着色させるために、消色から着色への遮光化に要する時間が前述の0.5secよりも短いことが好ましい。一例として、ハイブリッドポリマー303としては、ビス-ターピリジンを基本骨格とする有機モジュールと鉄イオンとの錯形成により有機モジュールと鉄イオンとが交互に結合して合成される、化学式(1)で示す有機/金属ハイブリッドポリマーを用いればよい。化学式(1)で示す有機/金属ハイブリッドポリマーは、遮光化に要する時間を約0.3secとすることが可能なことが知られている。
Figure 0007243379000001
電解質媒体304は、液系であってもゲル化液系であってもよい。電解質媒体304としては、例えばゲル化液系のものを用いればよい。電解質媒体304で用いる電解質としては、あらゆる塩類、酸類、アルカリ類等を用いることができる。
図3に示すように、第1透明電極301の表面にハイブリッドポリマー303が配置される。また、電解質媒体304が、このハイブリッドポリマー303と第2透明電極302との双方に接触するように配置される。これにより、調光ウィンドウ30では、第1透明電極301と第2透明電極302との間に電圧が印加されることで、ハイブリッドポリマー303に電力が供給される。調光ウィンドウ30では、第1透明電極301と第2透明電極302との間に印加される電圧の向きが変わることで、ハイブリッドポリマー303での消色と着色とが可逆的に切り替わる。以降では、消色から着色への変化を遮光化と呼び、着色から消色への変化を透明化と呼ぶ。また、調光ウィンドウ30では、第1透明電極301と第2透明電極302との間に印加される電圧の大きさが変わることで、ハイブリッドポリマー303での消色と着色との度合いが段階的に切り替わる。
駆動装置40は、電源及びスイッチ等からなる。駆動装置40は、HCU10からの指示に従って、第1透明電極301と第2透明電極302との間に電圧を印加する。また、駆動装置40は、電圧の印加の有無だけでなく、印加する電圧の値も多段階に切り替え可能とすることが好ましい。
HCU10は、プロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備える。HCU10は、メモリに記憶された制御プログラムを実行することでドライバの眩しさに応じた調光ウィンドウ30での光の透過量の切り替えに関連する処理(以下、調光関連処理)を実行する。このHCU10が調光制御装置に相当する。また、コンピュータがこの調光関連処理のステップを実施することが、調光制御方法が実行されることに相当する。ここで言うところのメモリは、コンピュータによって読み取り可能なプログラム及びデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。また、非遷移的実体的記憶媒体は、半導体メモリ又は磁気ディスクなどによって実現される。なお、HCU10の詳細については以下で述べる。
<HCU10の概略構成>
続いて、図1を用いて、HCU10の概略構成について説明を行う。HCU10は、基準設定部101、眩しさ判定部102、及び調光制御部103を機能ブロックとして備えている。なお、HCU10が実行する機能の一部又は全部を、一つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、HCU10が備える機能ブロックの一部又は全部は、プロセッサによるソフトウェアの実行とハードウェア部材の組み合わせによって実現されてもよい。
基準設定部101は、ドライバの基準となる瞳孔サイズ(以下、基準サイズ)を設定する。基準サイズとは、ドライバが眩しさを感じていない定常状態にある場合の瞳孔サイズである。例えば、基準設定部101は、DSM20から逐次取得する瞳孔サイズをもとに機械学習を行うことで基準サイズを設定すればよい。また、基準設定部101は、DSM20から逐次取得する瞳孔サイズをもとに、最も頻度の高い瞳孔サイズを基準サイズとしてもよい。他にも、ドライバが眩しさを感じていないタイミングにおいてDSM20から取得する瞳孔サイズを基準サイズとして設定してもよい。ドライバが眩しさを感じていないタイミングについては、表示装置及び/又は音声出力装置によってガイダンスを行ってドライバが眩しさを感じていないタイミングをユーザに操作入力等で回答させることで、特定可能とすればよい。
基準設定部101は、ユーザ別に基準サイズを設定し、設定した基準サイズをユーザ別に不揮発性メモリに記憶しておく構成としてもよい。この場合、個々のユーザを識別した結果をもとに、ユーザに応じた基準サイズを不揮発性メモリから読み出して基準サイズとして設定する構成とすればよい。個々のユーザの識別については、DSM20において顔画像から画像認識処理によって行った個人の識別結果を用いる構成とすればよい。他にも、ユーザの携帯するFobのIDをもとに個人を識別してもよい。
基準サイズとしては、予め求めた一般人の平均値等を用いる構成としてもよい。この場合、固定値であるこの基準サイズを不揮発性メモリに予め記憶しておく構成とすればよい。そして、基準設定部101は、この基準サイズを不揮発性メモリから読み出して基準サイズとして設定する構成とすればよい。なお、基準サイズは個々のユーザ別に設定した方が以降の眩しさの判定の精度が向上するため、個々のユーザ別に設定することが好ましい。
眩しさ判定部102は、DSM20で検出するドライバの瞳孔サイズをもとにドライバの眩しさを判定する。人の瞳孔サイズは、光の刺激に対する瞳孔反射によって変化する。よって、眩しさ判定部102は、瞳孔サイズが狭まる変化をもとにドライバの眩しさを判定する。一例として、眩しさ判定部102は、基準設定部101で設定する基準サイズに対する、DSM20から取得する瞳孔サイズの比率(以下、サイズ比率)を算出する。そして、サイズ比率が、閾値未満となる場合に、ドライバの眩しさありとする。一方、サイズ比率が閾値以上の場合には、ドライバの眩しさなしとする。ここで言うところの閾値とは、人が眩しさを感じているか否かを区別するための値であって、任意に設定可能な値である。例えば、眩しさ判定部102は、眩しさの有無を実際に判定するのでなく、サイズ比率が閾値未満となるか否かを、ドライバの眩しさありか否かとして判定してもよい。
また、眩しさ判定部102は、サイズ比率をもとに、ドライバの眩しさの度合いまで判定することが可能であることが好ましい。一例として、サイズ比率の大きさを複数に区分し、サイズ比率が小さい区分ほどドライバの眩しさの度合いを強く判定すればよい。なお、眩しさの有無の判定については、眩しさの度合いの判定結果が一定の度合い以上か否かで行う構成としてもよい。この一定の度合いとは、サイズ比率が前述の閾値未満となる度合いとすればよい。例えば、眩しさ判定部102は、眩しさの度合いを実際に判定するのでなく、サイズ比率の大きさを、ドライバの眩しさの度合いとして判定してもよい。
調光制御部103は、調光ウィンドウ30を制御する。調光制御部103は、駆動装置40を制御して、調光ウィンドウ30の第1透明電極301と第2透明電極302との間に印加する電圧を変化させることで、ハイブリッドポリマー303の遮光化と透明化とを切り替える。つまり、調光ウィンドウ30での光の透過量を自動で切り替える。調光制御部103は、眩しさ判定部102で判定するドライバの眩しさに応じて、調光ウィンドウ30での光の透過量を自動で切り替える。
一例として、調光制御部103は、眩しさ判定部102でドライバの眩しさなしとする場合には、調光ウィンドウ30での光の透過量を自動で低く切り替えない。より詳しくは、ハイブリッドポリマー303の透明化を維持して遮光化させない。一方、調光制御部103は、眩しさ判定部102でドライバの眩しさありとする場合には、調光ウィンドウ30での光の透過量を自動で低く切り替える。より詳しくは、ハイブリッドポリマー303を遮光化させる。
調光制御部103は、眩しさ判定部102でのドライバの眩しさありとする場合には、眩しさ判定部102で判定するドライバの眩しさの度合いに応じて、調光ウィンドウ30での光の透過量を自動で段階的に低く切り替えることが好ましい。詳しくは、眩しさの度合いが大きくなるのに応じて、遮光化のために第1透明電極301と第2透明電極302との間に印加する電圧を大きくする。これにより、ハイブリッドポリマー303の着色の度合いを段階的に強くして、調光ウィンドウ30での光の透過量を段階的に低く切り替える。これによれば、ドライバの眩しさの度合いに応じて、調光ウィンドウ30での光の透過量をより細かく変化させることが可能になる。よって、ドライバにとっての眩しさをより一定に保つことが可能になり、快適性が向上する。言い換えると、急激な眩しさの変化を抑えてドライバの目を光に順応しやすくし、ドライバにとっての見え方の変化を小さく抑えることで、快適性を向上させることが可能になる。
調光制御部103は、眩しさ判定部102でドライバの眩しさありとして調光ウィンドウ30での光の透過量を自動で低く切り替えた後(以下、遮光化後)、以下のようにして調光ウィンドウ30での光の透過量を自動で元に戻す構成とすればよい。例えば、遮光化後の経過時間が任意に設定可能な設定時間に達した場合に、低く切り替えていた調光ウィンドウ30での光の透過量を自動で元に戻す構成とすればよい。他にも、遮光化後に、DSM20から逐次取得する瞳孔サイズが大きくなるのに応じて、調光ウィンドウ30での光の透過量を自動で段階的に上げることで元に戻していく構成としてもよい。
また、調光制御部103は、遮光化後に、DSM20から取得する瞳孔サイズが基準サイズに復帰する場合に、低く切り替えていた調光ウィンドウ30での光の透過量を自動で元に戻す構成とすることが好ましい。一例として、調光制御部103は、DSM20から取得する瞳孔サイズと基準サイズとを比較し、この瞳孔サイズが基準サイズ以上の場合に、基準サイズに復帰したと判断すればよい。
遮光化を行うと、周辺環境がドライバにとって眩しい条件であっても、ドライバの目に入射する光が抑えられるため、狭まっていた瞳孔サイズが広がる。しかしながら、瞳孔サイズが広がったことを単に条件として透明化を行うと、周辺環境がドライバにとって眩しい条件であるにもかかわらず透明化されてしまい、ドライバが再度眩しさを感じてしまうおそれがある。これに対して、瞳孔サイズが基準サイズにまで復帰することを条件として透明化を行うと、周辺環境がドライバにとって眩しい条件でなくなった場合に透明化を行うことができる可能性が高まる。これは、周辺環境がドライバにとって眩しい条件であれば、遮光化を行った場合であっても、周辺環境がドライバにとって眩しい条件でない場合よりもドライバの目に入射する光が多く、瞳孔サイズが基準サイズにまで復帰しない可能性が高いと考えられるためである。
<HCU10での調光関連処理>
続いて、図4のフローチャートを用いて、HCU20での調光関連処理の流れの一例について説明を行う。図4のフローチャートは、例えば自車の内燃機関又はモータジェネレータを始動させるためのスイッチ(以下、パワースイッチ)がオンになった場合に開始する構成とすればよい。図4の例では、ハイブリッドポリマー303が消色された状態がデフォルトとする。なお、ハイブリッドポリマー303が着色された状態がデフォルトの場合には、図4のフローチャートの開始時に、調光制御部103がハイブリッドポリマー303を透明化させて処理を開始する構成とすればよい。
まず、ステップS1では、基準設定部101が、基準サイズを設定する。ステップS2では、眩しさ判定部102が、DSM20で逐次検出されるドライバの瞳孔サイズを取得する。ステップS3では、眩しさ判定部102が、S1で設定する基準サイズに対する、S2で取得する瞳孔サイズの比率であるサイズ比率を算出する。ステップS4では、S3で算出するサイズ比率が閾値未満の場合(S4でYES)には、ステップS7に移る。一方、S3で算出するサイズ比率が閾値以上の場合(S4でNO)には、ステップS5に移る。
ステップS5では、眩しさ判定部102が、ドライバの眩しさなしとして、ステップS6に移る。ステップS6では、調光制御部103が、調光ウィンドウ30での光の透過量を維持し、ステップS14に移る。言い換えると、調光制御部103が、ハイブリッドポリマー303を透明化させたまま維持する。
ステップS7では、眩しさ判定部102が、ドライバの眩しさありとして、ステップS8に移る。ステップS8では、眩しさ判定部102が、S3で算出したサイズ比率をもとに、ドライバの眩しさの度合いまで判定する。ステップS9では、調光制御部103が、調光ウィンドウ30での光の透過量を低く切り替え、ステップS10に移る。詳しくは、S9では、S8で判定した眩しさの度合いが大きくなるのに応じて、消色の状態に対しての調光ウィンドウ30での光の透過量を低く切り替える。
ステップS10では、調光制御部103が、DSM20で逐次検出されるドライバの瞳孔サイズを取得する。ステップS11では、調光制御部103が、S10で取得する瞳孔サイズがS1で設定する基準サイズ以上か否かを判定する。そして、瞳孔サイズが基準サイズ以上であった場合(S11でYES)には、ステップS13に移る。一方、瞳孔サイズが基準サイズに達していない場合(S11でNO)には、ステップS12に移る。
ステップS12では、調光関連処理の終了タイミングであった場合(S12でYES)には、調光関連処理を終了する。一方、調光関連処理の終了タイミングでなかった場合(S12でNO)には、S10に戻って処理を繰り返す。調光関連処理の終了タイミングの一例としては、自車のパワースイッチがオフになったこと等が挙げられる。
ステップS13では、調光制御部103が、調光ウィンドウ30での光の透過量を元に戻す。詳しくは、図4のフローチャートの処理を開始した時点での透過量に戻す。ステップS14では、調光関連処理の終了タイミングであった場合(S14でYES)には、調光関連処理を終了する。一方、調光関連処理の終了タイミングでなかった場合(S14でNO)には、S2に戻って処理を繰り返す。
<実施形態1のまとめ>
実施形態1の構成によれば、DSM20で検出するドライバの瞳孔サイズをもとに判定したドライバの眩しさに応じて、車両のフロントウィンドウに設けられる調光ウィンドウ30での光の透過量を切り替える。よって、ドライバの眩しさに応じて、より精度良くドライバの眩しさを防ぐことが可能になる。また、調光ウィンドウ30での光の透過量は自動で切り替えるので、より簡便にドライバの眩しさを防ぐ防眩を行うことが可能になる。その結果、より簡便且つより精度良く、ユーザの眩しさを防ぐことが可能になる。
また、実施形態1の構成によれば、ドライバの瞳孔サイズをもとにドライバの眩しさを判定する。人の瞳孔は、光の刺激に対して瞳孔反射を示すため、瞳孔サイズをもとにドライバの眩しさを判定することで、より精度良くドライバの眩しさを判定することが可能になる。よって、この点でも、より精度良くドライバの眩しさを防ぐことが可能になる。
さらに、実施形態1の構成によれば、調光ウィンドウ30には、有機物と金属イオンとが複合化した、エレクトロクロミック特性を示すハイブリッドポリマーを用いる。このハイブリッドポリマーは、遮光化に要する時間を、瞳孔反射に対応可能な時間にまで短くすることが可能である。車両では、ドライバが周辺の状況を速やかに認識する必要があるため、防眩も速やかに行うことが好ましい。よって、このハイブリッドポリマーを用いる調光ウィンドウ30は、車両に特に好適に用いることができる。他にも、このハイブリッドポリマーは、温度変化に対する耐性も高いため、この点でも車両に特に好適に用いることができる。
(実施形態2)
実施形態1では、眩しさ判定部102で判定する眩しさの度合いが大きくなるのに応じて、調光制御部103が調光ウィンドウ30での光の透過量を段階的に低く切り替える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、眩しさ判定部102で眩しさの度合いまでを判定せず、調光制御部103が眩しさの度合いに応じた制御を行わない構成としてもよい。この場合、調光制御部103は、眩しさありか否かに応じて消色と着色との2つの状態を切り替えるだけの構成とすればよい。
(実施形態3)
実施形態1では、調光ウィンドウ30を車両のフロントウィンドウに設ける構成を示したが、必ずしもこれに限らない。調光ウィンドウ30は、車両のあらゆる窓に設けることが可能である。例えば、車両の上方の光源に対する防眩を目的とする場合には、ルーフウィンドウに調光ウィンドウ30を設ける構成とすればよい。また、車両の側方の光源に対する防眩を目的とする場合には、サイドウィンドウに調光ウィンドウ30を設ける構成とすればよい。
(実施形態4)
前述の実施形態では、ドライバについての防眩のためにドライバの瞳孔サイズを検出する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、ドライバ以外の自動車の乗員についての防眩のためにこの乗員の瞳孔サイズを検出する構成としてもよい。この場合、DSM20と同様の、ドライバ以外の乗員の瞳孔サイズを検出するカメラユニットを用いる構成とすればよい。
(実施形態5)
前述の実施形態では、調光システム1を自動車で用いる場合を例に挙げて説明したが、必ずしもこれに限らない。例えば、調光システム1を自動車以外の移動体で用いる構成としてもよい。移動体としては、例えば、鉄道車両等の自動車以外の車両で用いられる構成としてもよいし、航空機,船舶等の車両以外の移動体で用いる構成としてもよい。調光システム1を移動体で用いる場合には、眩しさ判定部102で判定するユーザの眩しさに応じて、移動体の窓に設けられる調光ウィンドウ30での光の透過量を自動で切り替えることになる。
また、調光システム1を移動体以外に用いる構成としてもよい。例えば、建物,フルフェイスのヘルメット等の防眩が必要となる窓に相当する部位を有する移動体以外のものに用いることができる。調光システム1を移動体以外で用いる場合には、眩しさ判定部102で判定するユーザの眩しさに応じて、移動体以外の窓に相当する部位に設けられる調光ウィンドウ30での光の透過量を自動で切り替えることになる。フルフェイスのヘルメットの場合、窓に相当する部位はシールドとなる。
(実施形態6)
前述の実施形態では、エレクトロクロミック特性を示すハイブリッドポリマーを防眩に用いる場合を例に挙げて説明したが、必ずしもこれに限らない。例えば、エレクトロクロミック特性を示すハイブリッドポリマー以外を防眩に用いる構成としてもよい。一例として、SPD(Suspended Particle Device),液晶,OLED(Organic Light-Emitting Diode),偏光板等を防眩に用いることができる。
例えば、SPDは、電圧を印加することで微粒子配向を変化させることで消色と着色とを自動で切り替えることができる。液晶は、電圧を印加することで分子配向を変化させることで消色と白濁の着色とを自動で切り替えることができる。OLEDは、透明のOLEDの発光表示の有無を切り替えることで消色と着色とを自動で切り替えることができる。偏光板は、重ね合わせた2枚の偏光板の向きを機械的な機構で切り替えることで光の透過量を自動で切り替えることができる。
(実施形態7)
前述の実施形態では、ユーザの眩しさを判定可能なユーザの生体情報として、瞳孔サイズを用いる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、カメラで撮像する顔画像から画像認識処理によって認識したユーザの表情を用いる構成としてもよい。この場合はカメラがセンサに相当し、表情が生体情報に相当する。また、マイクで集音するユーザの音声から音声認識処理によって認識した「眩しい」といったキーワードを用いる構成としてもよい。この場合、マイクがセンサに相当し、音声が生体情報に相当する。なお、ユーザの眩しさを判定可能なユーザの生体情報であれば、上述した以外のものを用いてもよい。
(実施形態8)機能はHCUでなくてもよい。カメラのユニットが担うなど生体情報をセンシングするセンサと一体の制御ユニットでもよい。
前述の実施形態では、調光関連処理をHCU10が行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、HCU10以外の電子制御装置で行う構成としてもよいし、DSM20の制御ユニットで行う構成としてもよい。また、DSM20の制御ユニットが担う機能を、HCU10が担う構成としてもよいし、HCU10以外の電子制御装置が担う構成としてもよい。
なお、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。また、本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置及びその手法は、専用ハードウェア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと一つ以上のハードウェア論理回路との組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
1 調光システム、10 HCU(調光制御装置)、20 DSM(センサ)、30 調光ウィンドウ(調光装置)、40 駆動装置、101 基準設定部、102 眩しさ判定部、103 調光制御部、301 第1透明電極、302 第2透明電極、303 ハイブリッドポリマー、304 電解質媒体

Claims (8)

  1. ユーザの眩しさを判定可能な前記ユーザの生体情報を検出するセンサ(20)で検出する前記生体情報をもとに前記ユーザの眩しさを判定する眩しさ判定部(102)と、
    前記ユーザの目と光源との間に設けられる、前記光源から前記目に入射する光の透過量を可逆的に切り替え可能な調光装置(30)を制御する調光制御部(103)とを備え、
    前記センサで検出される生体情報は、瞳孔反射による瞳孔の大きさの変化の完了に要する時間よりも短い時間間隔で検出する前記ユーザの瞳孔の大きさであって、
    前記調光装置は、有機物と金属イオンとが複合化した、エレクトロクロミック特性を示すハイブリッドポリマー(303)を用いるものであり、
    前記調光制御部は、前記ハイブリッドポリマーの金属イオンを電気化学的に酸化還元させて消色と着色とを切り替えさせることで、光の透過量を自動で切り替えるものであり、
    前記眩しさ判定部は、前記センサで検出する前記瞳孔の大きさの変化をもとに前記ユーザの眩しさを判定し、
    前記調光制御部は、前記眩しさ判定部で判定する前記ユーザの眩しさに応じて、前記調光装置での光の透過量を、瞳孔反射による瞳孔の大きさの変化の完了に要する時間よりも短期間に自動で切り替える調光制御装置。
  2. 移動体で用いられるものであって、
    前記眩しさ判定部は、前記センサで検出する、前記ユーザの瞳孔の大きさとしての前記移動体の乗員の瞳孔の大きさの変化をもとに前記乗員の眩しさを判定し、
    前記調光装置は、前記移動体の窓に設けられるものであり、
    前記調光制御部は、前記眩しさ判定部で判定する前記乗員の眩しさに応じて、前記窓に設けられる前記調光装置を制御することで、前記移動体の外部の前記光源である外光源から前記窓を通過して前記乗員の目に入射する光の透過量を自動で切り替える請求項に記載の調光制御装置。
  3. 前記眩しさ判定部は、前記ユーザの基準となる前記瞳孔の大きさである基準サイズに対する、前記センサで検出する前記瞳孔の大きさの比率が、閾値未満となる場合に、前記ユーザの眩しさありとする一方、閾値以上の場合には、ユーザの眩しさなしとし、
    前記調光制御部は、前記眩しさ判定部で前記ユーザの眩しさなしとする場合には、前記調光装置での光の透過量を自動で低く切り替えない一方、前記眩しさ判定部で前記ユーザの眩しさありとする場合には、前記調光装置での光の透過量を自動で低く切り替える請求項又はに記載の調光制御装置。
  4. 前記調光制御部は、前記眩しさ判定部で前記ユーザの眩しさありとして前記調光装置での光の透過量を自動で低く切り替えた後、前記センサで検出する前記瞳孔の大きさが前記基準サイズに復帰する場合に、低く切り替えていた前記調光装置での光の透過量を自動で元に戻す請求項に記載の調光制御装置。
  5. 前記眩しさ判定部は、前記基準サイズに対する、前記センサで検出する前記瞳孔の大きさの比率をもとに、前記ユーザの眩しさの度合いまで判定することが可能であって、
    前記調光制御部は、前記眩しさ判定部で前記ユーザの眩しさありと判定する場合には、前記眩しさ判定部で判定する前記ユーザの眩しさの度合いに応じて、前記調光装置での光の透過量を自動で段階的に低く切り替える請求項又はに記載の調光制御装置。
  6. ユーザの眩しさを判定可能な前記ユーザの生体情報を検出するセンサ(20)と、
    前記ユーザの目と光源との間に設けられる、前記光源から前記目に入射する光の透過量を可逆的に切り替え可能な調光装置(30)と、
    調光制御装置(10)とを含み、
    前記センサで検出される生体情報は、瞳孔反射による瞳孔の大きさの変化の完了に要する時間よりも短い時間間隔で検出する前記ユーザの瞳孔の大きさであって、
    前記調光装置は、有機物と金属イオンとが複合化した、エレクトロクロミック特性を示すハイブリッドポリマー(303)を用いるものであり、
    前記調光制御装置は、
    前記センサで検出する前記生体情報をもとに前記ユーザの眩しさを判定する眩しさ判定部(102)と、
    前記調光装置を制御する調光制御部(103)とを備え、
    前記調光制御部は、前記ハイブリッドポリマーの金属イオンを電気化学的に酸化還元させて消色と着色とを切り替えさせることで、光の透過量を自動で切り替えるものであり、
    前記眩しさ判定部は、前記センサで検出する前記瞳孔の大きさの変化をもとに前記ユーザの眩しさを判定し、
    前記調光制御部は、前記眩しさ判定部で判定する前記ユーザの眩しさに応じて、前記調光装置での光の透過量を、瞳孔反射による瞳孔の大きさの変化の完了に要する時間よりも短期間に自動で切り替える調光システム。
  7. コンピュータによって実施され、
    ユーザの眩しさを判定可能な前記ユーザの生体情報を検出するセンサ(20)で、瞳孔反射による瞳孔の大きさの変化の完了に要する時間よりも短い時間間隔で検出する前記生体情報としての前記ユーザの瞳孔の大きさの変化をもとに前記ユーザの眩しさを判定し、
    前記眩しさ判定部で判定する前記ユーザの眩しさに応じて、前記ユーザの目と光源との間に設けられる、前記光源から前記目に入射する光の透過量を可逆的に切り替え可能な、有機物と金属イオンとが複合化した、エレクトロクロミック特性を示すハイブリッドポリマー(303)を用いる調光装置(30)での光の透過量を、瞳孔反射による瞳孔の大きさの変化の完了に要する時間よりも短期間に自動で切り替える、というステップを含む調光制御方法。
  8. コンピュータを、
    ユーザの眩しさを判定可能な前記ユーザの生体情報を検出するセンサ(20)で、瞳孔反射による瞳孔の大きさの変化の完了に要する時間よりも短い時間間隔で検出する前記生体情報としての前記ユーザの瞳孔の大きさの変化をもとに前記ユーザの眩しさを判定する眩しさ判定部(102)と、
    前記眩しさ判定部で判定する前記ユーザの眩しさに応じて、前記ユーザの目と光源との間に設けられる、前記光源から前記目に入射する光の透過量を可逆的に切り替え可能な、有機物と金属イオンとが複合化した、エレクトロクロミック特性を示すハイブリッドポリマー(303)を用いる調光装置(30)での光の透過量を、瞳孔反射による瞳孔の大きさの変化の完了に要する時間よりも短期間に自動で切り替える調光制御部(103)として機能させる制御プログラム。
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