JP7243268B2 - 環状アジン化合物、有機電界発光素子用材料、有機電界発光素子用電子輸送材料、及び有機電界発光素子 - Google Patents

環状アジン化合物、有機電界発光素子用材料、有機電界発光素子用電子輸送材料、及び有機電界発光素子 Download PDF

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Description

本発明は、環状アジン化合物、有機電界発光素子用材料、有機電界発光素子用電子輸送材料、及び有機電界発光素子に関する。
有機電界発光素子は、小型のディスプレイだけでなく大型テレビや照明等の用途へ用いられており、その開発が精力的に行われている。
例えば特許文献1は、有機電界発光素子用材料として、耐熱性に優れ、駆動電圧が低く、長寿命な有機電界発光素子の提供に資する、特定の置換基を有する環状アジン化合物を開示している。
特許文献2は、ジアリールピリジン構造を有する環状アジン化合物を開示している。
特開2011-063584号公報 国際公開第2017/221974号
ところが、近年の有機電界発光素子に対する市場からの要求は益々高くなり、電流効率特性、駆動電圧特性、長寿命特性のいずれにおいても優れた材料が求められている。
ここで、特許文献1で開示された環状アジン化合物を用いた有機電界発光素子は、優れた駆動電圧特性を発揮するものの、長寿命特性、および電流効率特性についてはさらなる改善が求められている。
また、特許文献2で開示された環状アジン化合物を用いた有機電界発光素子は、特許文献1の環状アジン化合物よりも優れた電流効率特性および長寿命特性を発揮するものの、駆動電圧特性及び長寿命特性についてはより一層の改善が求められている。特に近年、スマートフォンの使用年数が増加する傾向にあることから、有機電界発光素子は長期使用に耐え得ることが求められ、また、テレビや照明に用いられることも増えてきており、その寿命に対する要求は極めて高くなっている。
本発明の一態様は、駆動電圧特性及び長寿命特性に優れ、結晶性が低く、安定な非晶質膜の形成に資する環状アジン化合物、有機電界発光素子用材料および有機電界発光素子用電子輸送材料を提供することに向けられている。
さらに、本発明の他の態様は、駆動電圧特性及び長寿命特性に優れた有機電界発光素子を提供することに向けられている。
本発明の一態様にかかる環状アジン化合物は、
式(1)で示され、
分子量が751以上1000未満である:
Figure 0007243268000001
式(1)中、
Arは、メチル基を有していてもよいフェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、クアテルフェニル基、又はキンキフェニル基を表し;
n1、n2は、それぞれ独立に、0~3の整数を表し;
n3は、1~3の整数を表し;
n3が2以上の整数である場合、複数のArは、同一であっても異なっていてもよい。
また、本発明の他の態様にかかる環状アジン化合物は、式(1-A)~(1-C)のいずれか1つで示される環状アジン化合物である:
Figure 0007243268000002
式中、Rは、
トリアジン環に直接連結しているフェニレン環に直接連結した、無置換のフェニレン基と、
1つ以上のメチル基を有していてもよく、該無置換のフェニレン基に直接または間接的に連結した3つのフェニル環と、からなる基である;
Figure 0007243268000003
式中、Rは、
トリアジン環に直接連結しているフェニレン環に直接連結した、無置換のフェニレン基と、
1つ以上のメチル基を有していてもよく、該無置換のフェニレン基に直接または間接的に連結した4つのフェニル環と、からなる基である;
Figure 0007243268000004
式中、Rは、
トリアジン環に直接連結しているフェニレン環に直接連結した、無置換のフェニレン基と、
1つ以上のメチル基を有していてもよく、該無置換のフェニレン基に直接または間接的に連結した5つのフェニル環と、からなる基である。
本発明のさらに他の態様にかかる有機電界発光素子用材料は、上記環状アジン化合物を含む。
本発明のさらに他の態様にかかる有機電界発光素子用電子輸送材料は、上記環状アジン化合物を含む。
本発明のさらに他の態様にかかる有機電界発光素子は、上記環状アジン化合物を含む。
本発明の一態様によれば、駆動電圧特性及び長寿命特性に優れ、結晶性が低く、安定な非晶質膜の形成に資する環状アジン化合物、有機電界発光素子用材料および有機電界発光素子用電子輸送材料を提供することができる。
本発明の他の態様によれば、駆動電圧特性及び長寿命特性に優れた有機電界発光素子を提供することができる。
本発明の一態様にかかる環状アジン化合物を含む有機電界発光素子の積層構成の一例を示す概略断面図である。 化合物(1A-29)(合成実施例-1)のセカンドヒーティングにおけるDSC測定結果を示すグラフである。 ETL-1(合成比較例-1)のセカンドヒーティングにおけるDSC測定結果を示すグラフである。 ETL-2(合成比較例-2)のセカンドヒーティングにおけるDSC測定結果を示すグラフである。 本発明の一態様にかかる環状アジン化合物を含む有機電界発光素子の積層構成の一例(素子実施例-1)を示す概略断面図である。
以下、本発明の一態様にかかる環状アジン化合物について詳細に説明する。
<環状アジン化合物>
本発明の一態様にかかる環状アジン化合物は、
式(1)で示され、
分子量が751以上1000未満である:
Figure 0007243268000005
式(1)中、
Arは、メチル基を有していてもよいフェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、クアテルフェニル基、又はキンキフェニル基を表し;
n1、n2は、それぞれ独立に、0~3の整数を表し;
n3は、1~3の整数を表し;
n3が2以上の整数である場合、複数のArは、同一であっても異なっていてもよい。
また、本発明の他の態様にかかる環状アジン化合物は、式(1-A)~(1-C)のいずれか1つで示される環状アジン化合物である:
Figure 0007243268000006
式中、Rは、
トリアジン環に直接連結しているフェニレン環に直接連結した、無置換のフェニレン基と、
1つ以上のメチル基を有していてもよく、該無置換のフェニレン基に直接または間接的に連結した3つのフェニル環と、からなる基である;
Figure 0007243268000007
式中、Rは、
トリアジン環に直接連結しているフェニレン環に直接連結した、無置換のフェニレン基と、
1つ以上のメチル基を有していてもよく、該無置換のフェニレン基に直接または間接的に連結した4つのフェニル環と、からなる基である;
Figure 0007243268000008
式中、Rは、
トリアジン環に直接連結しているフェニレン環に直接連結した、無置換のフェニレン基と、
1つ以上のメチル基を有していてもよく、該無置換のフェニレン基に直接または間接的に連結した5つのフェニル環と、からなる基である。
以下、式(1)、式(1-A)~(1-C)で示される環状アジン化合物を、環状アジン化合物(1)と称することもある。環状アジン化合物(1)における置換基の定義、およびその好ましい具体例は、それぞれ以下のとおりである。
<<n1~n3について>>
n1、n2は、それぞれ独立に、0~3の整数を表す。原料の入手性の観点から、n1、n2は、それぞれ独立に、0~2の整数であることが好ましく、0~1の整数であることがより好ましく、1の整数であることが特に好ましい。
n3は1~3の整数を表す。なお、n3が2以上の整数である場合、複数のArは、同一であっても異なっていてもよい。
n1、n2が1の整数の場合、Arは、メチル基を有していてもよい、フェニル基、ビフェニル基、又はターフェニル基が好ましい。ここで、n3が3の場合、複数のArは、各々独立に、メチル基を有していてもよい、フェニル基、又はビフェニル基が好ましい。またここで、n3が2の場合、複数のArは、各々独立に、メチル基を有していてもよい、フェニル基、ビフェニル基、又はターフェニル基であり、複数のArのうち少なくとも1つがビフェニル基、又はターフェニル基であることが好ましい。さらにここで、nが1の場合、Arは、メチル基を有していてもよいターフェニル基が好ましい。
n1が0且つ、n2が1の整数の場合、Arは、メチル基を有していてもよい、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、又はクアテルフェニル基が好ましい。ここで、n3が3の場合、複数のArは、各々独立に、メチル基を有していてもよい、フェニル基、ビフェニル基又はターフェニル基であり、複数のArのうち少なくとも1つがビフェニル基、又はターフェニル基であることが好ましい。またここで、n3が2の場合、複数のArは、各々独立に、メチル基を有していてもよい、ビフェニル基、又はターフェニル基が好ましい。さらにここで、nが1の場合、Arは、メチル基を有していてもよいクアテルフェニル基が好ましい。
n1、n2が0の整数の場合、Arは、メチル基を有していてもよい、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、クアテルフェニル基、又はキンキフェニル基が好ましい。ここで、n3が3の場合、複数のArは、各々独立に、メチル基を有していてもよい、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基又はクアテルフェニル基であり;複数のArのうち少なくとも2つがビフェニル基、若しくはターフェニル基である、又は、複数のArのうち少なくとも1つがターフェニル基、若しくはクアテルフェニル基であることが好ましい。またここで、n3が2の場合、複数のArは、各々独立に、メチル基を有していてもよい、ビフェニル基、ターフェニル基、又はクアテルフェニル基であり、複数のArのうち少なくとも1つがターフェニル基、又はクアテルフェニル基であることが好ましい。さらにここで、nが1の場合、Arは、メチル基を有していてもよいキンキフェニル基が好ましい。
<<環状アジン化合物の分子量について>>
式(1)で示される環状アジン化合物の分子量は、751以上1000未満である。環状アジン化合物の分子量が751以上である場合、環状アジン化合物が安定な非晶質膜を形成しやすく、加えて、高いガラス転移温度を実現できるため好ましい。また、環状アジン化合物の分子量が1000未満である場合、昇華精製時や蒸着成膜時の環状アジン化合物の熱分解を抑制できるため好ましい。これらの中でも、分子量の範囲は751以上950未満が好ましく、751以上875未満がより好ましく、751以上800未満が特に好ましい。
Arで表わされる基の具体例としては、特に限定されるものではないが、例えば、以下に示す(1)~(5)の基等が好ましい例として挙げられる。
(1):フェニル基、p-トリル基、m-トリル基、o-トリル基、2,4-ジメチルフェニル基、3,5-ジメチルフェニル基、メシチル基。
(2):ビフェニル-2-イル基、ビフェニル-3-イル基、ビフェニル-4-イル基、3-メチルビフェニル-4-イル基、2’-メチルビフェニル-4-イル基、4’-メチルビフェニル-4-イル基、2,2’-ジメチルビフェニル-4-イル基、6-メチルビフェニル-3-イル基、5-メチルビフェニル-3-イル基、2’-メチルビフェニル-3-イル基、4’-メチルビフェニル-3-イル基、6,2’-ジメチルビフェニル-3-イル基、5-メチルビフェニル-2-イル基、6-メチルビフェニル-2-イル基、2’-メチルビフェニル-2-イル基、4’-メチルビフェニル-2-イル基、6,2’-ジメチルビフェニル-2-イル基。
(3):p-ターフェニル-4イル基、p-ターフェニル-3イル基、p-ターフェニル-2イル基、m-ターフェニル-4イル基、m-ターフェニル-3イル基、m-ターフェニル-2イル基、o-ターフェニル-4イル基、o-ターフェニル-3イル基、o-ターフェニル-2イル基。
(4):p-クアテルフェニル-4イル基、p-クアテルフェニル-3イル基、p-クアテルフェニル-2イル基、1,1’:3’,1’’:4’’,1’’’-クアテルフェニル,6’-イル基、1,1’:3’,1’’:4’’,1’’’-クアテルフェニル,5’-イル基、1,1’:3’,1’’:4’’,1’’’-クアテルフェニル,4’-イル基、1,1’:3’,1’’:4’’,1’’’-クアテルフェニル,2’-イル基、1,1’:3’,1’’:3’’,1’’’-クアテルフェニル,6’-イル基、1,1’:3’,1’’:3’’,1’’’-クアテルフェニル,5’-イル基、1,1’:3’,1’’:3’’,1’’’-クアテルフェニル,4’-イル基、1,1’:3’,1’’:3’’,1’’’-クアテルフェニル,2’-イル基。
(5):p-キンキフェニル-4-イル基、p-キンキフェニル-3-イル基、p-キンキフェニル-2-イル基、1,1’:4’,1’’:3’’,1’’’:4’’’,1’’’’-キンキフェニル,5’’-イル基、1,1’:4’,1’’:3’’,1’’’:4’’’,1’’’’-キンキフェニル,4’’-イル基、1,1’:4’,1’’:3’’,1’’’:4’’’,1’’’’-キンキフェニル,2’’-イル基、1,1’:3’,1’’:3’’,1’’’:3’’’,1’’’’-キンキフェニル,5’’-イル基、1,1’:3’,1’’:3’’,1’’’:3’’’,1’’’’-キンキフェニル,4’’-イル基、1,1’:3’,1’’:3’’,1’’’:3’’’,1’’’’-キンキフェニル,2’’-イル基。
これらの置換基のうち、電子輸送性材料特性に優れる点で、フェニル基、p-トリル基、ビフェニル-2-イル基、ビフェニル-3-イル基、ビフェニル-4-イル基、p-ターフェニル-4イル基、p-ターフェニル-3イル基、p-ターフェニル-2イル基、m-ターフェニル-4イル基、m-ターフェニル-3イル基、m-ターフェニル-2イル基、o-ターフェニル-4イル基、o-ターフェニル-3イル基、o-ターフェニル-2イル基、1,1’:3’,1’’:4’’,1’’’-クアテルフェニル,5’-イル基、1,1’:3’,1’’:3’’,1’’’-クアテルフェニル,5’-イル基、1,1’:4’,1’’:3’’,1’’’:4’’’,1’’’’-キンキフェニル,5’’-イル基、1,1’:3’,1’’:3’’,1’’’:3’’’,1’’’’-キンキフェニル,5’’-イル基であることが好ましく、フェニル基、p-トリル基、ビフェニル-2-イル基、ビフェニル-3-イル基、ビフェニル-4-イル基、p-ターフェニル-4イル基、p-ターフェニル-3イル基、m-ターフェニル-4イル基、m-ターフェニル-3イル基、o-ターフェニル-4イル基、o-ターフェニル-3イル基、であることがより好ましい。
これらの置換基のうち、電子輸送性材料特性に優れる点で、フェニル基、p-トリル基、ビフェニル-2-イル基、ビフェニル-3-イル基、ビフェニル-4-イル基、p-ターフェニル-4イル基、p-ターフェニル-3イル基、p-ターフェニル-2イル基、m-ターフェニル-4イル基、m-ターフェニル-3イル基、m-ターフェニル-2イル基、o-ターフェニル-4イル基、o-ターフェニル-3イル基、o-ターフェニル-2イル基であることがさらに好ましく、フェニル基、p-トリル基、ビフェニル-2-イル基、ビフェニル-3-イル基、ビフェニル-4-イル基、p-ターフェニル-4イル基、p-ターフェニル-3イル基、m-ターフェニル-4イル基、m-ターフェニル-3イル基、o-ターフェニル-4イル基、o-ターフェニル-3イル基、であることが特に好ましい。
<<Rについて>>
は、
トリアジン環に直接連結しているフェニレン環に直接連結した、無置換のフェニレン基と、
1つ以上のメチル基を有していてもよく、該無置換のフェニレン基に直接または間接的に連結した3つのフェニル環と、からなる基である。
すなわち、Rは、合計4つのフェニル環で構成されている。この4つのフェニル環うち、他の1つのフェニレン基を介してトリアジン環と連結している1つのフェニル環は無置換であり、残りの3つのフェニル環はメチル基で置換されていてもよい。
<<Rについて>>
は、
トリアジン環に直接連結しているフェニレン環に直接連結した、無置換のフェニレン基と、
1つ以上のメチル基を有していてもよく、該無置換のフェニレン基に直接または間接的に連結した4つのフェニル環と、からなる基である。
すなわち、Rは、合計5つのフェニル環で構成されている。この5つのフェニル環うち、他の1つのフェニレン基を介してトリアジン環と連結している1つのフェニル環は無置換であり、残りの4つのフェニル環はメチル基で置換されていてもよい。
<<Rについて>>
は、
トリアジン環に直接連結しているフェニレン環に直接連結した、無置換のフェニレン基と、
1つ以上のメチル基を有していてもよく、該無置換のフェニレン基に直接または間接的に連結した5つのフェニル環と、からなる基である。
すなわち、Rは、合計6つのフェニル環で構成されている。この6つのフェニル環うち、他の1つのフェニレン基を介してトリアジン環と連結している1つのフェニル環は無置換であり、残りの5つのフェニル環はメチル基で置換されていてもよい。
環状アジン化合物(1)は有機電界発光素子(OLED;Organic Light Emitting Diode)の構成成分の一部として用いると、低電圧化、長寿命化等の効果が得られる。特に、環状アジン化合物(1)を電子輸送層として用いた場合にこれらの効果がより一層発現する。
<<好ましい環状アジン化合物(1)の具体例>>
以下に、環状アジン化合物(1)について、好ましい具体例を示すが、これらの化合物に限定されるものではない。
表1-1~1-4に示す環状アジン化合物は、下記に示された式(1-A)の骨格を有し、かつ、該骨格が有する置換基Rが、表1-1~1-4に示された基である、(1A-1)~(1A-66)の化合物を示している。
表1-1~1-4においてmは1~66の任意の数字を表す。従って、例えば、(1-A2)という化合物の場合、(1-A)の骨格を有し、該骨格が有する置換基Rがp-クアテルフェニル-3-イル基である(1-A2)の化合物を示している。
Figure 0007243268000009
Figure 0007243268000010
Figure 0007243268000011
Figure 0007243268000012
Figure 0007243268000013
環状アジン化合物を収率良く製造する観点から、表1-1~1-4に示す環状アジン化合物の中でも、(1-A28)~(1-A50)で示される環状アジン化合物が好ましく、(1-A28)~(1-A38)で示される環状アジン化合物がより好ましい。
また、環状アジン化合物(1)について、表1-5~表1-6においても好ましい具体例を示すが、これらの化合物に限定されるものではない。
表1-5~1-6に示す環状アジン化合物は、下記に示された式(1-B)の骨格を有し、かつ、該骨格が有する置換基Rが、表1-5~1-6に示された基である、(1-B1)~(1-B36)の化合物を示している。なお、表1-5~1-6におけるmの定義は、mが1~36の任意の数字を表す点を除き、表1~4と同様である。
Figure 0007243268000014
Figure 0007243268000015
Figure 0007243268000016
環状アジン化合物を収率良く製造する観点から、表1-5~1-6に示す環状アジン化合物の中でも、(1-B1)~(1-B15)で示される環状アジン化合物が好ましく、(1-B1)~(1-B9)で示される環状アジン化合物がより好ましい。
さらに、環状アジン化合物(1)について、表1-7~表1-8においても好ましい具体例を示すが、これらの化合物に限定されるものではない。
表1-7~1-8に示す環状アジン化合物は、下記に示された式(1-C)の骨格を有し、かつ、該骨格が有する置換基Rが、表1-7~1-8に示された基である、(1-C1)~(1-C36)の化合物を示している。なお、表1-7~1-8におけるmの定義は、mが1~36の任意の数字を表す点を除き、表1~4と同様である。
Figure 0007243268000017
Figure 0007243268000018
Figure 0007243268000019
環状アジン化合物を収率良く製造する観点から、表1-7~1-8に示す環状アジン化合物の中でも、(1-C1)~(1-C21)で示される環状アジン化合物が好ましく、(1-C1)~(1-C15)で示される環状アジン化合物がより好ましい。
以下、環状アジン化合物(1)の用途について説明する。
<有機電界発光素子用材料、有機電界発光素子用電子輸送材料>
環状アジン化合物(1)は、特に限定されるものではないが、例えば、有機電界発光素子用材料として用いることができる。また、環状アジン化合物(1)は、例えば、有機電界発光素子用電子輸送材料として用いることができる。
すなわち、本発明の一態様にかかる有機電界発光素子用材料は、環状アジン化合物(1)を含む。また、本発明の一態様にかかる有機電界発光素子用電子輸送材料は、環状アジン化合物(1)を含む。環状アジン化合物(1)を含む有機電界発光素子用材料および有機電界発光素子用電子輸送材料は、長寿命特性および駆動電圧特性に優れた有機電界発光素子の作製に資するものである。
<有機電界発光素子>
本発明の一態様にかかる有機電界発光素子は、環状アジン化合物(1)を含む。
有機電界発光素子の構成については特に限定されるものではないが、例えば、以下に示す(i)~(vi)の構成が挙げられる。
(i):陽極/発光層/陰極
(ii):陽極/正孔輸送層/発光層/陰極
(iii):陽極/発光層/電子輸送層/陰極
(iv):陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
(v):陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(vi):陽極/正孔注入層/電荷発生層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
以下、本発明の一態様にかかる有機電界発光素子を、上記(vi)の構成を例に挙げて、図1を参照しながらより詳細に説明する。図1は、本発明の一態様にかかる環状アジン化合物を含む有機電界発光素子の積層構成の一例を示す概略断面図である。
なお、図1に示す有機エレクトロルミネッセンス素子は、いわゆるボトムエミッション型の素子構成を有したものであるが、本発明の一態様にかかる有機エレクトロルミネッセンス素子はボトムエミッション型の素子構成に限定されるものではない。すなわち、本発明の一態様にかかる有機エレクトロルミネッセンス素子は、トップエミッション型の素子構成であってもよく、その他の公知の素子構成であってもよい。
有機電界発光素子100は、基板1、陽極2、正孔注入層3、電荷発生層4、正孔輸送層5、発光層6、電子輸送層7、および陰極8をこの順で備える。ただし、これらの層のうちの一部の層が省略されていてもよく、また逆に他の層が追加されていてもよい。例えば、電子輸送層7と陰極8との間に電子注入層が設けられていてもよく、電荷発生層4が省略され、正孔注入層3上に正孔輸送層5が直接設けられていてもよい。また、例えば電子注入層の機能と電子輸送層の機能とを単一の層で併せ持つ電子注入・輸送層のような、複数の層が有する機能を併せ持った単一の層を、当該複数の層の代わりに備えた構成であってもよい。さらに、例えば単層の正孔輸送層5、単層の電子輸送層7が、それぞれ複数層からなっていてもよい。
[式(1)で表される環状アジン化合物を含む層]
有機電界発光素子は、発光層、および、該発光層と陰極との間の層からなる群より選ばれる1層以上に上記式(1)で示される環状アジン化合物を含む。したがって、図1に示される構成例において有機電界発光素子100は、発光層6および電子輸送層7からなる群より選ばれる少なくとも1層に環状アジン化合物(1)を含む。特に、電子輸送層7が環状アジン化合物(1)を含むことが好ましい。なお、環状アジン化合物(1)は、有機電界発光素子が備える複数の層に含まれていてもよく、電子輸送層と陰極との間に電子注入層が設けられている場合、電子注入層が環状アジン化合物(1)を含んでいてもよい。
なお、以下においては、電子輸送層7が環状アジン化合物(1)を含む有機電界発光素子100について説明する。
[基板1]
基板としては特に限定はなく、例えばガラス板、石英板、プラスチック板などが挙げられる。また、基板1側から発光が取り出される構成の場合、基板1は光の波長に対して透明である。
光透過性を有するプラスチックフィルムとしては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、ポリイミド、ポリカーボネート(PC)、セルローストリアセテート(TAC)、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)等からなるフィルム等が挙げられる。
[陽極2]
基板1上(正孔注入層3側)には陽極2が設けられている。
発光が陽極を通過して取り出される構成の有機電界発光素子の場合、陽極は当該発光を通すかまたは実質的に通す材料で形成される。
陽極に用いられる透明材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、インジウム-錫酸化物(ITO;Indium Tin Oxide)、インジウム-亜鉛酸化物(IZO;Indium Zinc Oxide)、酸化錫、アルミニウム・ドープ型酸化錫、マグネシウム-インジウム酸化物、ニッケル-タングステン酸化物、その他の金属酸化物、窒化ガリウム等の金属窒化物、セレン化亜鉛等の金属セレン化物、および硫化亜鉛等の金属硫化物などが挙げられる。
なお、陰極側のみから光を取り出す構成の有機電界発光素子の場合、陽極の透過特性は重要ではない。したがって、この場合の陽極に用いられる材料の一例としては、金、イリジウム、モリブデン、パラジウム、白金等が挙げられる。
陽極上には、バッファー層(電極界面層)を設けてもよい。
[正孔注入層3、正孔輸送層5]
陽極2と後述する発光層6との間には、陽極2側から、正孔注入層3、後述する電荷発生層4、正孔輸送層5がこの順で設けられている。
正孔注入層、正孔輸送層は、陽極より注入された正孔を発光層に伝達する機能を有し、この正孔注入層、正孔輸送層を陽極と発光層との間に介在させることによって、より低い電界で多くの正孔が発光層に注入される。
また、正孔注入層、正孔輸送層は、電子障壁性の層としても機能する。すなわち、陰極から注入され、電子注入層および/または電子輸送層から発光層に輸送された電子は、発光層と正孔注入層および/または正孔輸送層との界面に存在する電子の障壁により、正孔注入層および/または正孔輸送層に漏れることが抑制される。その結果、該電子が発光層内の界面に累積され、電流効率が向上する等の効果をもたらし、発光性能の優れた有機電界発光素子が得られる。
正孔注入層、正孔輸送層の材料としては、正孔注入性、正孔輸送性、電子障壁性の少なくともいずれかを有するものである。正孔注入層、正孔輸送層の材料は、有機物、無機物のいずれであってもよい。
正孔注入層、正孔輸送層の材料の具体例としては、トリアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アリールアミン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、オキサゾール誘導体、スチリルアントラセン誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、シラザン誘導体、アニリン系共重合体、導電性高分子オリゴマー(特にチオフェンオリゴマー)、ポルフィリン化合物、芳香族第三級アミン化合物、スチリルアミン化合物などが挙げられる。これらの中でも、ポルフィリン化合物、芳香族第三級アミン化合物、スチリルアミン化合物が好ましく、特に芳香族第三級アミン化合物が好ましい。
芳香族第三級アミン化合物およびスチリルアミン化合物の具体例としては、N,N,N’,N’-テトラフェニル-4,4’-ジアミノフェニル、N,N’-ジフェニル-N,N’-ビス(3-メチルフェニル)-〔1,1’-ビフェニル〕-4,4’-ジアミン(TPD)、2,2-ビス(4-ジ-p-トリルアミノフェニル)プロパン、1,1-ビス(4-ジ-p-トリルアミノフェニル)シクロヘキサン、N,N,N’,N’-テトラ-p-トリル-4,4’-ジアミノビフェニル、1,1-ビス(4-ジ-p-トリルアミノフェニル)-4-フェニルシクロヘキサン、ビス(4-ジメチルアミノ-2-メチルフェニル)フェニルメタン、ビス(4-ジ-p-トリルアミノフェニル)フェニルメタン、N,N’-ジフェニル-N,N’-ジ(4-メトキシフェニル)-4,4’-ジアミノビフェニル、N,N,N’,N’-テトラフェニル-4,4’-ジアミノジフェニルエーテル、4,4’-ビス(ジフェニルアミノ)クオードリフェニル、N,N,N-トリ(p-トリル)アミン、4-(ジ-p-トリルアミノ)-4’-〔4-(ジ-p-トリルアミノ)スチリル〕スチルベン、4-N,N-ジフェニルアミノ-(2-ジフェニルビニル)ベンゼン、3-メトキシ-4’-N,N-ジフェニルアミノスチルベンゼン、N-フェニルカルバゾール、4,4’-ビス〔N-(1-ナフチル)-N-フェニルアミノ〕ビフェニル(NPD)、4,4’,4’’-トリス〔N-(3-メチルフェニル)-N-フェニルアミノ〕トリフェニルアミン(MTDATA)などが挙げられる。
また、p型-Si、p型-SiCなどの無機化合物も正孔注入層の材料、正孔輸送層の材料の一例として挙げることができる。
正孔注入層、正孔輸送層は、一種または二種以上の材料からなる単層構造であってもよく、同一組成または異種組成の複数層からなる積層構造であってもよい。
[電荷発生層4]
正孔注入層3と正孔輸送層5との間には、電荷発生層4が設けられていてもよい。
電荷発生層の材料としては特に制限はないが、例えば、ジピラジノ[2,3-f:2’,3’-h]キノキサリン-2,3,6,7,10,11-ヘキサカルボニトリル(HAT-CN)が挙げられる。
電荷発生層は、一種または二種以上の材料からなる単層構造であってもよく、同一組成または異種組成の複数層からなる積層構造であってもよい。
[発光層6]
正孔輸送層5と後述する電子輸送層7との間には、発光層6が設けられている。
発光層の材料としては、燐光発光材料、蛍光発光材料、熱活性化遅延蛍光発光材料が挙げられる。発光層では電子・正孔対が再結合し、その結果として発光が生じる。
発光層は、単一の低分子材料または単一のポリマー材料からなっていてもよいが、より一般的には、ゲスト化合物でドーピングされたホスト材料からなっている。発光は主としてドーパントから生じ、任意の色を有することができる。
ホスト材料としては、例えば、ビフェニル基、フルオレニル基、トリフェニルシリル基、カルバゾール基、ピレニル基、アントリル基を有する化合物が挙げられる。より具体的には、DPVBi(4,4’-ビス(2,2-ジフェニルビニル)-1,1’-ビフェニル)、BCzVBi(4,4’-ビス(9-エチル-3-カルバゾビニレン)1,1’-ビフェニル)、TBADN(2-ターシャルブチル-9,10-ジ(2-ナフチル)アントラセン)、ADN(9,10-ジ(2-ナフチル)アントラセン)、CBP(4,4’-ビス(カルバゾール-9-イル)ビフェニル)、CDBP(4,4’-ビス(カルバゾール-9-イル)-2,2’-ジメチルビフェニル)、2-(9-フェニルカルバゾール-3-イル)-9-[4-(4-フェニルフェニルキナゾリン-2-イル)カルバゾール、9,10-ビス(ビフェニル)アントラセン等が挙げられる。
蛍光ドーパントとしては、例えば、アントラセン、ピレン、テトラセン、キサンテン、ペリレン、ルブレン、クマリン、ローダミン、キナクリドン、ジシアノメチレンピラン化合物、チオピラン化合物、ポリメチン化合物、ピリリウム、チアピリリウム化合物、フルオレン誘導体、ペリフランテン誘導体、インデノペリレン誘導体、ビス(アジニル)アミンホウ素化合物、ビス(アジニル)メタン化合物、カルボスチリル化合物、等が挙げられる。蛍光ドーパントはこれらから選ばれる2種以上を組み合わせたものであってもよい。
燐光ドーパントとしては、例えば、イリジウム、白金、パラジウム、オスミウム等の遷移金属の有機金属錯体が挙げられる。
蛍光ドーパント、燐光ドーパントの具体例としては、Alq3(トリス(8-ヒドロキシキノリン)アルミニウム)、DPAVBi(4,4’-ビス[4-(ジ-p-トリルアミノ)スチリル]ビフェニル)、ペリレン、ビス[2-(4-n-ヘキシルフェニル)キノリン](アセチルアセトナート)イリジウム(III)、Ir(PPy)3(トリス(2-フェニルピリジン)イリジウム(III))、及びFIrPic(ビス(3,5-ジフルオロ-2-(2-ピリジル)フェニル-(2-カルボキシピリジル)イリジウム(III)))等が挙げられる。
また、発光材料は発光層のみに含有されることに限定されるものではない。例えば、発光材料は、発光層に隣接した層(正孔輸送層5、または電子輸送層7)が含有していてもよい。これによってさらに有機電界発光素子の電流効率を高めることができる。
発光層は、一種または二種以上の材料からなる単層構造であってもよく、同一組成または異種組成の複数層からなる積層構造であってもよい。
[電子輸送層7]
発光層6と後述する陰極8との間には、電子輸送層7が設けられている。
電子輸送層は、陰極より注入された電子を発光層に伝達する機能を有する。電子輸送層を陰極と発光層との間に介在させることによって、電子がより低い電界で発光層に注入される。
電子輸送層は、前述したとおり、上記式(1)で表される環状アジン化合物を含むことが好ましい。
また、電子輸送層は、環状アジン化合物(1)に加えてさらに従来公知の電子輸送材料を含んでいてもよい。従来公知の電子輸送材料としては、例えば、8-ヒドロキシキノリナートリチウム(Liq)、ビス(8-ヒドロキシキノリナート)亜鉛、ビス(8-ヒドロキシキノリナート)銅、ビス(8-ヒドロキシキノリナート)マンガン、トリス(8-ヒドロキシキノリナート)アルミニウム、トリス(2-メチル-8-ヒドロキシキノリナート)アルミニウム、トリス(8-ヒドロキシキノリナート)ガリウム、ビス(10-ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)ベリリウム、ビス(10-ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)亜鉛、ビス(2-メチル-8-キノリナート)クロロガリウム、ビス(2-メチル-8-キノリナート)(o-クレゾラート)ガリウム、ビス(2-メチル-8-キノリナート)-1-ナフトラートアルミニウム、またはビス(2-メチル-8-キノリナート)-2-ナフトラートガリウム、2-[3-(9-フェナントレニル)-5-(3-ピリジニル)フェニル]-4,6-ジフェニル-1,3,5-トリアジン、および2-(4,’’-ジ-2-ピリジニル[1,1’:3’,1’’-テルフェニル]-5-イル)-4,6-ジフェニル-1,3,5-トリアジン、BCP(2,9-ジメチル-4,7-ジフェニル-1,10-フェナントロリン)、Bphen(4,7-ジフェニル-1,10-フェナントロリン)、BAlq(ビス(2-メチル-8-キノリノラート)-4-(フェニルフェノラート)アルミニウム)、およびビス(10-ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)ベリリウム)等が挙げられる。
電子輸送層は、一種または二種以上の材料からなる単層構造であってもよく、同一組成または異種組成の複数層からなる積層構造であってもよい。
電子輸送層が、発光層側を第一電子輸送層、陰極側を第二電子輸送層とする二層構造である場合、第二電子輸送層が環状アジン化合物(1)を含むことが好ましい。
[陰極8]
電子輸送層7上には陰極8が設けられている。
陽極を通過した発光のみが取り出される構成の有機エレクトロルミネッセンス素子の場合、陰極は任意の導電性材料から形成することができる。
陰極の材料としては、ナトリウム、ナトリウム-カリウム合金、マグネシウム、リチウム、マグネシウム/銅混合物、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム(Al)混合物、インジウム、リチウム/アルミニウム混合物、希土類金属等が挙げられる。
陰極上(電子輸送層側)には、バッファー層(電極界面層)を設けてもよい。
[各層の形成方法]
以上説明した電極(陽極、陰極)を除く各層は、それぞれの層の材料(必要に応じて結着樹脂などの材料、溶剤と共に)を、例えば真空蒸着法、スピンコート法、キャスト法、LB(Langmuir-Blodgett method)法などの公知の方法によって薄膜化することにより、形成することができる。
このようにして形成された各層の膜厚については特に制限はなく、状況に応じて適宜選択することができるが、通常は5nm~5μmの範囲である。
陽極および陰極は、電極材料を蒸着やスパッタリングなどの方法によって薄膜化することにより、形成することができる。蒸着やスパッタリングの際に所望の形状のマスクを介してパターンを形成してもよく、蒸着やスパッタリングなどによって薄膜を形成した後、フォトリソグラフィーで所望の形状のパターンを形成してもよい。
陽極および陰極の膜厚は、1μm以下であることが好ましく、10nm以上200nm以下であることがより好ましい。
本発明の一態様にかかる有機電界発光素子は、照明用や露光光源のような一種のランプとして使用してもよいし、画像を投影するタイプのプロジェクション装置や、静止画像や動画像を直接視認するタイプの表示装置(ディスプレイ)として使用してもよい。動画再生用の表示装置として使用する場合の駆動方式は単純マトリクス(パッシブマトリクス)方式でもアクティブマトリクス方式でもどちらでもよい。また、異なる発光色を有する本態様の有機電界発光素子を2種以上使用することにより、フルカラー表示装置を作製することが可能である。
なお、本発明の一態様にかかる環状アジン化合物(1)は、既知の反応(例えば、鈴木-宮浦クロスカップリング反応など)を適切に組み合わせることにより合成可能である。
例えば、本発明の一態様にかかる環状アジン化合物(1)は、下記反応式(a)~(d)のいずれか1つに従って合成可能であるが、これらの例により何ら限定して解釈されるものではない。
Figure 0007243268000020
Figure 0007243268000021
Figure 0007243268000022
Figure 0007243268000023
反応式(a)~(d)中、Ar及びn1~n3は、式(1)と同じ定義である。
Yは脱離基を表し、特に限定されるものではないが、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、トリフラート等が挙げられる。このうち、反応収率がよい点で臭素原子又は塩素原子が好ましい。但し、原料の入手性からトリフラートを用いた方が好ましい場合もある。
Mは、各々独立して、ZnR、MgR、Sn(R又はB(ORを表す。但し、R及びRは、各々独立に塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表し、Rは、炭素数1から4のアルキル基又はフェニル基を表し、Rは水素原子、炭素数1から4のアルキル基又はフェニル基を表し、B(ORの2つのRは同一又は異なっていてもよい。また、2つのRは一体となって酸素原子及び/またはホウ素原子を含んで環を形成することもできる。
ZnR、MgRとしては、ZnCl、ZnBr、ZnI、MgCl、MgBr、MgI等が例示できる。
Sn(Rとしては、Sn(Me)、Sn(Bu)等が例示できる。
B(ORとしては、B(OH)、B(OMe)、B(OPr)、B(OBu)等が例示できる。また、2つのRが一体となって酸素原子及び/またはホウ素原子を含んで環を形成した場合のB(ORの例としては、次の(C-1)から(C-6)で示される基が例示でき、収率がよい点で(C-2)で示される基が望ましい。
Figure 0007243268000024
これらの反応式のうち、得られる環状アジン化合物(1)の純度が高い点で、反応式(a)、(b)または(d)が好ましい。
以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定して解釈されるものではない。
H-NMR測定は、Gemini200(バリアン社製)を用いて行った。
有機電界発光素子の発光特性は、室温下、作製した素子に直流電流を印加し、輝度計(製品名:BM-9、トプコンテクノハウス社製)を用いて評価した。
ガラス転移温度、冷結晶化温度の測定は、DSC7020(日立ハイテクサイエンス社製)を用いてDSC(Differential Scanning Calorimetry)測定により行った。
上記DSCの測定条件は以下のとおりである。なお、測定は、窒素雰囲気下(流量50ml/min)にて行った。また、ファーストヒーティング、ファーストクーリング、セカンドヒーティングの順に行い、セカンドヒーティングの際のガラス転移温度を試料のガラス転移温度とした。
試料量 :5~10mg
測定条件:
<ファーストヒーティング>
昇温速度:10℃/min
測定温度範囲:30℃~400℃
<ファーストクーリング>
ドライアイスによる急冷
<セカンドヒーティング>
昇温速度:5℃/min
測定温度範囲:30℃~400℃
<合成実施例-1:化合物(1-A29)の合成>
Figure 0007243268000025
窒素気流下、200mLの二口ナスフラスコに、2,4-ビス[(1,1’-ビフェニル)-4-イル]-6-(3-クロロフェニル)-1,3,5-トリアジン(2.00g,4.03mmol)、4,4,5,5-テトラメチル-2-[5’-フェニル(1,1’:3’,1’’-テトラフェニル)-3-イル)]-1,3,2-ジオキサボロラン(2.10g,4.86mmol)をテトラヒドロフラン(40mL)に溶解させた。これに、酢酸パラジウム(18mg,0.08mmol)、及び2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(77mg,0.16mmol;X-Phos)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解させた溶液、続いて、2Mの炭酸カリウム水溶液(3mL,6mmol)を加え、70℃で17時間撹拌した。室温まで放冷後、メタノール(100mL)を加え、析出した固体を濾別した。得られた固体を水(50mL)、メタノール(50mL)で洗浄した。この固体をトルエンに溶解し、活性炭を加え撹拌したのち、セライトろ過した。再結晶で析出した固体をろ過で回収することで、目的の化合物(1-A29)の白色固体(収量1.96g,収率63.5%,HPLC純度99.8%)を得た。
H-NMR(CDCl)δ(ppm):9.09(t,1H),8.87(dt,4H),8.83(td,1H),8.07(t,1H),7.94-7.90(m,3H),7.84(t,1H),7.82-7.64(m,16H),7.54-7.34(m,12H)
化合物(1-A29)のガラス転移温度は111℃であり、冷結晶化温度は観察されなかった。
<合成比較例-1>
特許文献2(国際公開第2017/221974号)に記載されている4,6-ジフェニル-2-[2’-(4,6-ジフェニルピリジン-2-イル)-ビフェニル-3-イル]-1,3,5-トリアジン(ETL-1)を、該特許文献2に記載の方法で作製した。
化合物ETL-1のガラス転移温度は91℃であり、冷結晶化温度は155℃であった。
<合成比較例-2>
Journal of Materials Chemistry,2009,19,p.8112-8118に記載されている2,4,6-トリス(ビフェニル-3-イル)-1,3,5-トリアジン(ETL-2)を、該文献に記載の方法で作製した。
化合物ETL-2のガラス転移温度は54℃であり、冷結晶化温度は89℃及び136℃であった。
<合成比較例-3>
Chemistry Letters,2004,33,p.1244-1245に記載されている2,4,6-トリス(ビフェニル-4-イル)-1,3,5-トリアジン(ETL-3)を、該文献に記載の方法で作製した。
化合物ETL-3のガラス転移温度は観測されなかった。
合成実施例-1、および合成比較例-1~3で得られた化合物のガラス転移温度、冷結晶化温度について、表2にまとめて示す。
Figure 0007243268000026
また、図2に、化合物(1-A29:合成実施例-1)のセカンドヒーティングにおけるDSC測定結果を示す。図3及び図4に、ETL-1(合成比較例-1)及びETL-2(合成比較例-2)のセカンドヒーティングにおけるDSC測定結果をそれぞれ示す。なお、ガラス転移温度、及び冷結晶化温度は、いずれも相転移開始時の温度、すなわちオンセット温度から算出している。
図2~図4によれば、本発明の一態様にかかる化合物(1A-29)は、ETL-1及びETL-2よりもガラス転移温度が高いことがわかる。さらに、ETL-1及びETL-2では冷結晶化ピークが観測されるが、本発明の一態様にかかる化合物(1-A29)では観測されないことがわかる。冷結晶化は、試料が昇温中に再結晶化する現象である。一方、ETL-3は結晶化が起こりやすいため、ガラス転移温度が観測されておらず、膜質が不安定であることがわかる。
すなわち、本発明の一態様にかかる環状アジン化合物は、結晶化が起こりにくく、膜質が安定であることを意味する。本発明の一態様にかかる環状アジン化合物は、分子量が大きいことにより高いガラス転移温度を有する。加えて、本発明の一態様にかかる環状アジン化合物は、適切な位置におけるAr基の効果により、分子の対称性が低く、結晶化を阻害し、非晶性を良好に維持していると考えられる。
ついで、得られた化合物を用いて素子評価を実施した。
<素子実施例-1(図5参照)>
(基板101、陽極102の用意)
陽極をその表面に備えた基板として、2mm幅の酸化インジウム-スズ(ITO)膜(膜厚110nm)がストライプ状にパターンされたITO透明電極付きガラス基板を用意した。ついで、この基板をイソプロピルアルコールで洗浄した後、オゾン紫外線洗浄にて表面処理を行った。
(真空蒸着の準備)
洗浄後の表面処理が施された基板上に、真空蒸着法で各層の真空蒸着を行い、各層を積層形成した。
まず、真空蒸着槽内に前記ガラス基板を導入し、1.0×10-4Paまで減圧した。そして、以下の順で、各層の成膜条件に従ってそれぞれ作製した。
(正孔注入層103の作製)
昇華精製したN-[1,1’-ビフェニル]-4-イル-9,9-ジメチル-N-[4-(9-フェニル-9H-カルバゾール-3-イル)フェニル]-9H-フルオレン-2-アミンと1,2,3-トリス[(4-シアノ-2,3,5,6-テトラフルオロフェニル)メチレン]シクロプロパンを0.15nm/秒の速度で10nm成膜し、正孔注入層103を作製した。
(第一正孔輸送層1051の作製)
昇華精製したN-[1,1’-ビフェニル]-4-イル-9,9-ジメチル-N-[4-(9-フェニル-9H-カルバゾール-3-イル)フェニル]-9H-フルオレン-2-アミンを0.15nm/秒の速度で85nm成膜し、第一正孔輸送層1051を作製した。
(第二正孔輸送層1052の作製)
昇華精製したN-フェニル-N-(9,9-ジフェニルフルオレン-2-イル)-N-(1,1’-ビフェニル-4-イル)アミンを0.15nm/秒の速度で5nm成膜し、第二正孔輸送層1052を作製した。
(発光層106の作製)
昇華精製した3-(10-フェニル-9-アントリル)-ジベンゾフランと2,7-ビス[N,N-ジ-(4-tertブチルフェニル)]アミノ-ビスベンゾフラノ-9,9’-スピロフルオレンを95:5(質量比)の割合で20nm成膜し、発光層106を作製した。成膜速度は0.18nm/秒であった。
(第一電子輸送層1071の作製)
昇華精製した2-[3’-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-2-イル)[1,1’-ビフェニル]-3-イル]-4,6-ジフェニル-1,3,5-トリアジンを0.05nm/秒の速度で6nm成膜し、第一電子輸送層1071を作製した。
(第二電子輸送層1072の作製)
合成実施例-1で合成した化合物(1-A29)およびLiqを50:50(質量比)の割合で25nm成膜し、第二電子輸送層1072を作製した。成膜速度は0.15nm/秒であった。
(陰極108の作製)
最後に、基板上のITOストライプと直交するようにメタルマスクを配し、陰極108を成膜した。陰極は、銀/マグネシウム(質量比1/10)と銀とを、この順番で、それぞれ80nmと20nmとで成膜し、2層構造とした。銀/マグネシウムの成膜速度は0.5nm/秒、銀の成膜速度は成膜速度0.2nm/秒であった。
以上により、図5に示すような発光面積4mm有機電界発光素子100を作製した。なお、それぞれの膜厚は、触針式膜厚測定計(DEKTAK、Bruker社製)で測定した。
さらに、この素子を酸素および水分濃度1ppm以下の窒素雰囲気グローブボックス内で封止した。封止は、ガラス製の封止キャップと成膜基板(素子)とを、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(ナガセケムテックス社製)を用いて行った。
上記のようにして作製した有機電界発光素子に直流電流を印加し、輝度計(製品名:BM-9、トプコンテクノハウス社製)を用いて発光特性を評価した。発光特性として、電流密度10mA/cmを流した時の電流効率(cd/A)を測定し、連続点灯時の素子寿命(h)を測定した。なお、表4の素子寿命(h)は、作製した素子を初期輝度1000cd/mで駆動したときの連続点灯時の輝度減衰時間を測定し、輝度(cd/m)が5%減じるまでに要した時間を測定した。なお、駆動電圧、電流効率、および素子寿命は、後述の素子参考例2における結果を基準値(100)とした相対値である。得られた測定結果を表3に示す。
<素子参考例-1>
素子実施例-1において、化合物(1-A29)代わりに合成比較例-1で合成したETL-1を用いた以外は、素子実施例-1と同じ方法で有機電界発光素子を作製し、評価した。得られた測定結果を表3に示す。
<素子参考例-2>
素子実施例-1において、化合物(1-A29)の代わりに特許文献1(特開2011-063584号公報)に記載されている2-[5-(9-フェナントリル)-4’-(2-ピリミジル)ビフェニル-3-イル]-4,6-ジフェニル-1,3,5-トリアジン(ETL-4)を用いた以外は、素子実施例-1と同じ方法で有機電界発光素子を作製し、評価した。得られた測定結果を表3に示す。
Figure 0007243268000027
本発明の一態様にかかる環状アジン化合物(1)は成膜時の耐熱性に極めて優れ、該化合物を用いることによって駆動電圧特性及び長寿命特性に優れる有機電界発光素子を提供することができる。
また、本発明の一態様にかかる環状アジン化合物(1)は、低駆動電圧に優れる有機電界発光素子用電子輸送材料として利用される。さらに、環状アジン化合物(1)によれば、低消費電力の有機電界発光素子を提供することができる。
また、本発明の一態様にかかる環状アジン化合物は蒸着膜の安定性に優れるために長寿命な有機電界発光素子を提供することができる。
また、本発明の一態様にかかる環状アジン化合物(1)からなる薄膜は、電子輸送能、正孔ブロック能、酸化還元耐性、耐水性、耐酸素性、電子注入特性等に優れるため、有機電界発光素子の材料として有用であり、電子輸送材、正孔ブロック材、発光ホスト材等として有用である。とりわけ電子輸送材に用いた際に有用である。
また本発明の一態様にかかる環状アジン化合物(1)はワイドバンドギャップであり、かつ高い三重項励起準位を有するため、従来の蛍光素子用途のみならず、燐光素子や熱活性化遅延蛍光(TADF)を利用した有機電界発光素子へ好適に用いることができる。
1,101 基板
2,102 陽極
3,103 正孔注入層
4 電荷発生層
5,105 正孔輸送層
6,106 発光層
7,107 電子輸送層
8,108 陰極
51,1051 第一正孔輸送層
52,1052 第二正孔輸送層
71,1071 第一電子輸送層
72,1072 第二電子輸送層
100 有機電界発光素子

Claims (4)

  1. 式(1-A)または式(1-B)で示される、分子量が751以上1000未満である環状アジン化合物:
    Figure 0007243268000028
    式中、Rは、表1-1~1-4に記載された基のうちのいずれか1つの基である。
    Figure 0007243268000029
    Figure 0007243268000030
    Figure 0007243268000031
    Figure 0007243268000032
    Figure 0007243268000033
    式中、Rは、表1-5~1-6に記載された基のうちのいずれか1つの基である。
    Figure 0007243268000034
    Figure 0007243268000035
  2. 請求項1に記載の環状アジン化合物を含む有機電界発光素子用材料。
  3. 請求項1に記載の環状アジン化合物を含む有機電界発光素子用電子輸送材料。
  4. 請求項1に記載の環状アジン化合物を含む有機電界発光素子。
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