JP7242215B2 - メンテナンス装置および液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出ヘッドからの液体の吐出性能を維持および回復するメンテナンス装置およびメンテナンス装置を備えた液体吐出装置に関する。
特許文献1には、インクの吐出する吐出口面の延在方向と交差する方向に移動するウェブワイパを備えたメンテナンス機構が開示されている。こうしたメンテナンス機構では、ワイパは、上記方向に移動して吐出口面をワイピング可能な位置と、吐出口面に当接しない退避位置とに移動する構成となっている。
米国特許出願公開第2014/0198154号明細書
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、ワイパが退避位置に位置した状態で、装置に衝撃が与えられたり、装置が傾けられたりすると、ワイパが移動して吐出口面に接触して、吐出口面が損傷する虞があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、意図しないワイパの移動を抑制することができるメンテナンス装置および液体吐出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によるメンテナンス装置は、液体を吐出する吐出口が形成された液体吐出ヘッドの吐出口面をワイピング可能なワイピング位置と、前記吐出口面から退避した退避位置と、に移動可能なワイピング手段と、前記吐出口面をキャッピング可能なキャッピング位置と、前記吐出口面から退避した退避位置と、に回動可能なキャップ手段と、前記ワイピング手段の前記退避位置からの移動を規制する第1位置と、前記ワイピング手段の移動を許容する第2位置と、に移動可能なロック部材と、を備え、前記ワイピング手段の前記ワイピング位置と前記退避位置との間の移動領域は、前記キャップ手段の前記キャッピング位置と前記退避位置との間の移動領域と、一部が重複することを特徴とする。
本発明によれば、意図しないワイピング手段(ワイパ)の移動を抑制することができるようになる。
記録装置が待機状態にあるときの図である。 記録装置の制御構成図である。 記録装置が記録状態にあるときの図である。 第1カセットから給送された記録媒体の搬送経路図である。 第2カセットから給送された記録媒体の搬送経路図である。 記録媒体の裏面に記録動作を行う場合の搬送経路図である。 記録装置がメンテナンス状態にあるときの図である。 メンテナンスユニットの構成を示す斜視図である。 メンテナンスユニットの各層の構成を示す斜視図である。 ワイピングユニットの駆動系を説明する図である。 ロック部材を説明する図である。 ロック部材のワイピングユニットとの係合関係を説明する図である。 下層に配置される部材の駆動系を説明する図である。 キャップユニットの駆動系を説明する図である。 動作時のキャップユニット、ワイピングユニットの位置を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下の実施形態は、本発明を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、実施形態に記載されている構成要素の相対配置、形状などは、あくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。以下の実施形態では、液滴を吐出する液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置として、インクジェット記録装置を例として説明することとする。
図1は、本実施形態で使用するインクジェット記録装置1(以下、記録装置1)の内部構成図である。図において、x方向は水平方向、y方向(紙面垂直方向)は後述する記録ヘッド8において吐出口が配列される方向、z方向は鉛直方向をそれぞれ示す。
記録装置1は、プリント部2とスキャナ部3を備える複合機であり、記録動作と読取動作に関する様々な処理を、プリント部2とスキャナ部3で個別にあるいは連動して実行することができる。スキャナ部3は、ADF(オートドキュメントフィーダ)とFBS(フラットベッドスキャナ)を備えており、ADFで自動給紙される原稿の読み取りと、ユーザによってFBSの原稿台に置かれた原稿の読み取り(スキャン)を行うことができる。なお、本実施形態はプリント部2とスキャナ部3を併せ持った複合機であるが、スキャナ部3を備えない形態であってもよい。図1は、記録装置1が記録動作も読取動作も行っていない待機状態にあるときを示す。
プリント部2において、筐体4の鉛直方向下方の底部には、記録媒体(カットシート)Sを収容するための第1カセット5Aと第2カセット5Bが着脱可能に設置されている。第1カセット5AにはA4サイズまでの比較的小さな記録媒体が、第2カセット5BにはA3サイズまでの比較的大きな記録媒体が、平積みに収容されている。第1カセット5A近傍には、収容されている記録媒体を1枚ずつ分離して給送するための第1給送ユニット6Aが設けられている。同様に、第2カセット5B近傍には、第2給送ユニット6Bが設けられている。記録動作が行われる際にはいずれか一方のカセットから選択的に記録媒体Sが給送される。
搬送ローラ7、排出ローラ12、ピンチローラ7a、拍車7b、ガイド18、インナーガイド19およびフラッパ11は、記録媒体Sを所定の方向に導くための搬送機構である。搬送ローラ7は、記録ヘッド8の上流側および下流側に配され、不図示の搬送モータによって駆動される駆動ローラである。ピンチローラ7aは、搬送ローラ7と共に記録媒体Sをニップして回転する従動ローラである。排出ローラ12は、搬送ローラ7の下流側に配され、不図示の搬送モータによって駆動される駆動ローラである。拍車7bは、記録ヘッド8の下流側に配される搬送ローラ7及び排出ローラ12と共に記録媒体Sを挟持して搬送する。
ガイド18は、記録媒体Sの搬送経路に設けられ、記録媒体Sを所定の方向に案内する。インナーガイド19は、y方向に延在する部材で湾曲した側面を有し、当該側面に沿って記録媒体Sを案内する。フラッパ11は、両面記録動作の際に、記録媒体Sが搬送される方向を切り替えるための部材である。排出トレイ13は、記録動作が完了し排出ローラ12によって排出された記録媒体Sを積載保持するためのトレイである。
本実施形態の記録ヘッド8(液体吐出ヘッド)は、フルラインタイプのカラーインクジェット記録ヘッドであり、記録データに従ってインク(液体)を吐出する吐出口が、図1におけるy方向に沿って記録媒体Sの幅に相当する分だけ複数配列されている。記録ヘッド8が待機位置にあるとき、記録ヘッド8の吐出口面8aは、図1のように鉛直下方を向きキャップユニット10によってキャップされている。記録動作を行う際は、後述するプリントコントローラ202によって、吐出口面8aがプラテン9と対向するように記録ヘッド8の向きが変更される。プラテン9は、y方向に延在する平板によって構成され、記録ヘッド8によって記録動作が行われる記録媒体Sを背面から支持する。記録ヘッド8の待機位置から記録位置への移動については、後に詳しく説明する。
インクタンクユニット14は、記録ヘッド8へ供給される4色のインクをそれぞれ貯留する。インク供給ユニット15は、インクタンクユニット14と記録ヘッド8を接続する流路の途中に設けられ、記録ヘッド8内のインクの圧力及び流量を適切な範囲に調整する。本実施形態では循環型のインク供給系を採用しており、インク供給ユニット15は記録ヘッド8へ供給されるインクの圧力と記録ヘッド8から回収されるインクの流量を適切な範囲に調整する。
メンテナンスユニット16は、キャップユニット10とワイピングユニット17を備え、所定のタイミングにこれらを作動させて、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作を行う。メンテナンス動作については後に詳しく説明する。
図2は、記録装置1における制御構成を示すブロック図である。制御構成は、主にプリント部2を統括するプリントエンジンユニット200と、スキャナ部3を統括するスキャナエンジンユニット300と、記録装置1全体を統括するコントローラユニット100によって構成されている。プリントコントローラ202は、コントローラユニット100のメインコントローラ101の指示に従ってプリントエンジンユニット200の各種機構を制御する。スキャナエンジンユニット300の各種機構は、コントローラユニット100のメインコントローラ101によって制御される。以下に制御構成の詳細について説明する。
コントローラユニット100において、CPUにより構成されるメインコントローラ101は、ROM107に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM106をワークエリアとしながら記録装置1全体を制御する。例えば、ホストI/F102またはワイヤレスI/F103を介してホスト装置400から印刷ジョブが入力されると、メインコントローラ101の指示に従って、画像処理部108が受信した画像データに対して所定の画像処理を施す。そして、メインコントローラ101はプリントエンジンI/F105を介して、画像処理を施した画像データをプリントエンジンユニット200へ送信する。
なお、記録装置1は無線通信や有線通信を介してホスト装置400から画像データを取得しても良いし、記録装置1に接続された外部記憶装置(USBメモリ等)から画像データを取得しても良い。無線通信や有線通信に利用される通信方式は限定されない。例えば、無線通信に利用される通信方式として、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)やBluetooth(登録商標)が適用可能である。また、有線通信に利用される通信方式としては、USB(Universal Serial Bus)等が適用可能である。また、例えばホスト装置400から読取コマンドが入力されると、メインコントローラ101は、スキャナエンジンI/F109を介してこのコマンドをスキャナ部3に送信する。
操作パネル104は、ユーザが記録装置1に対して入出力を行うための機構である。ユーザは、操作パネル104を介してコピーやスキャン等の動作を指示したり、印刷モードを設定したり、記録装置1の情報を認識したりすることができる。
プリントエンジンユニット200において、CPUにより構成されるプリントコントローラ202は、ROM203に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM204をワークエリアとしながら、プリント部2が備える各種機構を制御する。コントローラI/F201を介して各種コマンドや画像データが受信されると、プリントコントローラ202は、これを一旦RAM204に保存する。記録ヘッド8が記録動作に利用できるように、プリントコントローラ202は画像処理コントローラ205に、保存した画像データを記録データへ変換させる。記録データが生成されると、プリントコントローラ202は、ヘッドI/F206を介して記録ヘッド8に記録データに基づく記録動作を実行させる。この際、プリントコントローラ202は、搬送制御部207を介して図1に示す給送ユニット6A、6B、搬送ローラ7、排出ローラ12、フラッパ11を駆動して、記録媒体Sを搬送する。プリントコントローラ202の指示に従って、記録媒体Sの搬送動作に連動して記録ヘッド8による記録動作が実行され、印刷処理が行われる。
ヘッドキャリッジ制御部208は、記録装置1のメンテナンス状態や記録状態といった動作状態に応じて記録ヘッド8の向きや位置を変更する。インク供給制御部209は、記録ヘッド8へ供給されるインクの圧力が適切な範囲に収まるように、インク供給ユニット15を制御する。メンテナンス制御部210は、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作を行う際に、メンテナンスユニット16におけるキャップユニット10やワイピングユニット17の動作を制御する。
スキャナエンジンユニット300においては、メインコントローラ101が、ROM107に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM106をワークエリアとしながら、スキャナコントローラ302のハードウェアリソースを制御する。これにより、スキャナ部3が備える各種機構は制御される。例えばコントローラI/F301を介してメインコントローラ101がスキャナコントローラ302内のハードウェアリソースを制御することにより、ユーザによってADFに搭載された原稿を、搬送制御部304を介して搬送し、センサ305によって読み取る。そして、スキャナコントローラ302は読み取った画像データをRAM303に保存する。なお、プリントコントローラ202は、上述のように取得された画像データを記録データに変換することで、記録ヘッド8に、スキャナコントローラ302で読み取った画像データに基づく記録動作を実行させることが可能である。
図3は、記録装置1が記録状態にあるときを示す。図1に示した待機状態と比較すると、キャップユニット10が記録ヘッド8の吐出口面8aから離間し、吐出口面8aがプラテン9と対向している。本実施形態において、プラテン9の平面は水平方向に対して約45度傾いており、記録位置における記録ヘッド8の吐出口面8aも、プラテン9との距離が一定に維持されるように水平方向に対して約45度傾いている。
記録ヘッド8を図1に示す待機位置から図3に示す記録位置に移動する際、プリントコントローラ202は、メンテナンス制御部210を用いて、キャップユニット10を図3に示す退避位置まで降下させる。これにより、記録ヘッド8の吐出口面8aは、キャップ部材10aと離間する。その後、プリントコントローラ202は、ヘッドキャリッジ制御部208を用いて記録ヘッド8の鉛直方向の高さを調整しながら45度回転させ、吐出口面8aをプラテン9と対向させる。記録動作が完了し、記録ヘッド8が記録位置から待機位置に移動する際は、プリントコントローラ202によって上記と逆の工程が行われる。
次に、プリント部2における記録媒体Sの搬送経路について説明する。記録コマンドが入力されると、プリントコントローラ202は、まず、メンテナンス制御部210およびヘッドキャリッジ制御部208を用いて、記録ヘッド8を図3に示す記録位置に移動する。その後、プリントコントローラ202は搬送制御部207を用い、記録コマンドに従って第1給送ユニット6Aおよび第2給送ユニット6Bのいずれかを駆動し、記録媒体Sを給送する。
図4(a)~(c)は、第1カセット5Aに収容されているA4サイズの記録媒体Sが給送されるときの搬送経路を示す図である。第1カセット5A内の1番上に積載された記録媒体Sは、第1給送ユニット6Aによって2枚目以降の記録媒体から分離され、搬送ローラ7とピンチローラ7aにニップされながら、プラテン9と記録ヘッド8の間の記録領域Pに向けて搬送される。図4(a)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。記録媒体Sの進行方向は、第1給送ユニット6Aに給送されて記録領域Pに到達する間に、水平方向(x方向)から、水平方向に対して約45度傾いた方向に変更される。
記録領域Pでは、記録ヘッド8に設けられた複数の吐出口から記録媒体Sに向けてインクが吐出される。インクが付与される領域の記録媒体Sは、プラテン9によってその背面が支持されており、吐出口面8aと記録媒体Sの距離が一定に保たれている。インクが付与された後の記録媒体Sは、搬送ローラ7と拍車7bに案内されながら、先端が右に傾いているフラッパ11の左側を通り、ガイド18に沿って記録装置1の鉛直方向上方へ搬送される。図4(b)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。記録媒体Sの進行方向は、水平方向に対し約45度傾いた記録領域Pの位置から、搬送ローラ7と拍車7bによって鉛直方向上方に変更されている。
記録媒体Sは、鉛直方向上方に搬送された後、排出ローラ12と拍車7bによって排出トレイ13に排出される。図4(c)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。排出された記録媒体Sは、記録ヘッド8によって画像が記録された面を下にした状態で、排出トレイ13上に保持される。
図5(a)~(c)は、第2カセット5Bに収容されているA3サイズの記録媒体Sが給送されるときの搬送経路を示す図である。第2カセット5B内の1番上に積載された記録媒体Sは、第2給送ユニット6Bによって2枚目以降の記録媒体から分離され、搬送ローラ7とピンチローラ7aにニップされながら、プラテン9と記録ヘッド8の間の記録領域Pに向けて搬送される。
図5(a)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。第2給送ユニット6Bに給送されて記録領域Pに到達するまでの搬送経路には、複数の搬送ローラ7とピンチローラ7aおよびインナーガイド19が配されることで、記録媒体SはS字状に湾曲されてプラテン9まで搬送される。
その後の搬送経路は、図4(b)および(c)で示したA4サイズの記録媒体Sの場合と同様である。図5(b)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。図5(c)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。
図6(a)~(d)は、A4サイズの記録媒体Sの裏面(第2面)に対して記録動作(両面記録)を行う場合の搬送経路を示す。両面記録を行う場合、第1面(表面)を記録した後に第2面(裏面)に記録動作を行う。第1面を記録する際の搬送工程は図4(a)~(c)と同様であるので、ここでは説明を省略する。以後、図4(c)以後の搬送工程について説明する。
記録ヘッド8による第1面への記録動作が完了し、記録媒体Sの後端がフラッパ11を通過すると、プリントコントローラ202は、搬送ローラ7を逆回転させて記録媒体Sを記録装置1の内部へ搬送する。この際、フラッパ11は、不図示のアクチュエータによってその先端が左側に傾くように制御されるため、記録媒体Sの先端(第1面の記録動作における後端)はフラッパ11の右側を通過して鉛直方向下方へ搬送される。図6(a)は、記録媒体Sの先端(第1面の記録動作における後端)が、フラッパ11の右側を通過する状態を示す。
その後、記録媒体Sは、インナーガイド19の湾曲した外周面に沿って搬送され、再び記録ヘッド8とプラテン9の間の記録領域Pに搬送される。この際、記録ヘッド8の吐出口面8aに、記録媒体Sの第2面が対向する。図6(b)は、第2面の記録動作のために、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。
その後の搬送経路は、図4(b)および(c)で示した第1面記録の場合と同様である。図6(c)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。この際、フラッパ11は、不図示のアクチュエータにより先端が右側に傾いた位置に移動するように制御される。図6(d)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。
次に、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作について説明する。図1でも説明したように、本実施形態のメンテナンスユニット16は、キャップユニット10とワイピングユニット17とを備え、所定のタイミングにこれらを作動させてメンテナンス動作を行う。
図7は、記録装置1がメンテナンス状態のときの図である。記録ヘッド8を図1に示す待機位置から図7に示すメンテナンス位置に移動する際、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向において上方に移動させるとともにキャップユニット10を鉛直方向下方に移動させる。そして、プリントコントローラ202は、ワイピングユニット17を退避位置から図7における右方向に移動させる。その後、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向下方に移動させメンテナンス動作が可能なメンテナンス位置に移動させる。
一方、記録ヘッド8を図3に示す記録位置から図7に示すメンテナンス位置に移動する際、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を45度回転させつつ鉛直方向上方に移動させる。そして、プリントコントローラ202は、ワイピングユニット17を退避位置から右方向に移動させる。その後、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向下方に移動させて、メンテナンスユニット16によるメンテナンス動作が可能なメンテナンス位置に移動させる。
図8(a)はメンテナンスユニット16が待機ポジションにある状態を示す斜視図であり、図8(b)はメンテナンスユニット16がメンテナンスポジションにある状態を示す斜視図である。図8(a)は図1に対応し、図8(b)は図7に対応している。記録ヘッド8が待機位置にあるとき、メンテナンスユニット16は図8(a)に示す待機ポジションにあり、キャップユニット10は鉛直方向上方に移動しており、ワイピングユニット17はメンテナンスユニット16の内部に収納されている。即ち、このとき、キャップユニット10はキャップ位置(後述する)にあり、ワイピングユニット17は退避位置(後述する)にある。キャップユニット10はy方向に延在する箱形のキャップ部材10aを有し、これを記録ヘッド8の吐出口面8aに密着させることにより、吐出口からのインクの蒸発を抑制することができる。また、キャップユニット10は、キャップ部材10aに予備吐出等で吐出されたインクを回収し、回収したインクを吸引ポンプ218(後述する)に吸引させる機能も備えている。
一方、図8(b)に示すメンテナンスポジションにおいて、キャップユニット10は鉛直方向下方に移動しており、ワイピングユニット17がメンテナンスユニット16から引き出されている。即ち、このとき、キャップユニット10は退避位置(後述する)にあり、ワイピングユニット17はワイピング可能なワイピング開始位置(後述する)にある。ワイピングユニット17は、ブレードワイパユニット171とバキュームワイパユニット172の2つのワイパユニットを備えている。
ブレードワイパユニット171には、吐出口面8aをx方向に沿ってワイピングするためのブレードワイパ171aが吐出口の配列領域に相当する長さだけy方向に配されている。ブレードワイパユニット171を用いてワイピング動作を行う際、ワイピングユニット17は、記録ヘッド8がブレードワイパ171aに当接可能な高さに位置決めされた状態で、ブレードワイパユニット171をx方向に移動する。この移動により、吐出口面8aに付着するインクなどはブレードワイパ171aに拭き取られる。
ブレードワイパ171aが収納される際のメンテナンスユニット16の入り口には、ブレードワイパ171aに付着したインクを除去するとともにブレードワイパ171aにウェット液を付与するためのウェットワイパクリーナ16aが配されている。ブレードワイパ171aは、メンテナンスユニット16に収納される度にウェットワイパクリーナ16aによって付着物が除去されウェット液が塗布される。そして、次に吐出口面8aをワイピングしたときにウェット液を吐出口面8aに転写し、吐出口面8aとブレードワイパ171a間の滑り性を向上させている。
一方、バキュームワイパユニット172は、y方向に延在する開口部を有する平板172aと、開口部内をy方向に移動可能なキャリッジ172bと、キャリッジ172bに搭載されたバキュームワイパ172cとを有する。バキュームワイパ172cは、キャリッジ172bの移動に伴って吐出口面8aをy方向にワイピング可能に配されている。バキュームワイパ172cの先端には、吸引ポンプ218に接続された吸引口が形成されている。このため、吸引ポンプ218を作動させながらキャリッジ172bをy方向に移動すると、記録ヘッド8の吐出口面8aに付着したインク等は、バキュームワイパ172cによって拭き寄せられながら吸引口に吸い込まれる。この際、平板172aと開口部の両端に設けられた位置決めピン172dは、吐出口面8aに対するバキュームワイパ172cの位置合わせに利用される。
本実施形態では、ブレードワイパユニット171によるワイピング動作を行いバキュームワイパユニット172によるワイピング動作を行わない第1のワイピング処理と、両方のワイピング処理を順番に行う第2のワイピング処理を実施することができる。第1のワイピング処理を行う際、プリントコントローラ202は、まず、記録ヘッド8を図7のメンテナンス位置よりも鉛直方向上方に退避させた状態で、ワイピングユニット17をメンテナンスユニット16から引き出す。そして、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8をブレードワイパ171aに当接可能な位置まで鉛直方向下方に移動させた後、ワイピングユニット17をメンテナンスユニット16内へ移動させる。この移動により、吐出口面8aに付着するインク等はブレードワイパ171aに拭き取られる。すなわち、ブレードワイパ171aは、メンテナンスユニット16から引き出された位置からメンテナンスユニット16内へ移動する際に吐出口面8aをワイピングする。
ブレードワイパユニット171が収納されると、プリントコントローラ202は、次にキャップユニット10を鉛直方向上方に移動させ、キャップ部材10aを記録ヘッド8の吐出口面8aに密着させる。そして、プリントコントローラ202は、その状態で記録ヘッド8を駆動して予備吐出を行わせ、キャップ部材10a内に回収されたインクを吸引ポンプ218によって吸引する。
一方、第2のワイピング処理を行う際、プリントコントローラ202は、まず、記録ヘッド8を図7のメンテナンス位置よりも鉛直方向上方に退避させた状態で、ワイピングユニット17をメンテナンスユニット16からスライドさせて引き出す。そして、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8をブレードワイパ171aに当接可能な位置まで鉛直方向下方に移動させた後、ワイピングユニット17をメンテナンスユニット16内へ移動させる。これにより、ブレードワイパ171aによるワイピング動作が吐出口面8aに対して行われる。次に、プリントコントローラ202は、再び記録ヘッド8を図7のメンテナンス位置よりも鉛直方向上方に退避させた状態で、ワイピングユニット17をメンテナンスユニット16からスライドさせて所定位置まで引き出す。続いて、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を図7に示すメンテナンス位置に下降させながら、平板172aと位置決めピン172dを用いて吐出口面8aとバキュームワイパユニット172の位置決めを行う。その後、プリントコントローラ202は、上述したバキュームワイパユニット172によるワイピング動作を実行する。プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向上方に退避させ、ワイピングユニット17を収納した後、第1のワイピング処理と同様に、キャップユニット10によるキャップ部材内への予備吐出と回収したインクの吸引動作を行う。
次に、図9乃至図15を参照しながら、メンテナンスユニット16(メンテナンス装置)の具体的な構成について詳細に説明する。図9(a)は、メンテナンスユニット16の概略斜視図である。図9(b)は、図9(a)において、メンテナンスユニット16の上層を取り除き、中層を露出した状態を示す図である。図9(c)は、図9(a)において、メンテナンスユニット16の上層および中層を取り除き、下層を露出した状態を示す図である。
メンテナンスユニット16は、z方向に上層、中層、下層の3層が積層されて構成されている。上層には、中層に位置するワイピングユニット17が移動する際に、y方向に配列されているブレードワイパ171aに当接するように、ウェットワイパクリーナ16a(処理液付与部)が配置されている(図9(a)参照)。中層には、x方向に移動可能なワイピングユニット17と、ワイピングユニット17を移動させるための第1駆動部212とが配置されている(図9(b)参照)。
下層には、記録ヘッド8の吐出口面8aを保護するためのキャップユニット10と、キャップユニット10を移動させるための第4駆動部288とが配置されている。また、ワイピングユニット17を退避位置に固定するためのロック部材216と、チューブ215などを介してキャップユニット10およびバキュームワイパユニット172などに接続される吸引ポンプ218とが配置されている。また、吸引ポンプ218とキャップユニット10およびバキュームワイパユニット172とを接続するチューブ(流路)215を選択的に開閉するバルブユニット220が配置されている。さらにまた、ロック部材216、吸引ポンプ218およびバルブユニット220を駆動する第3駆動部222と、廃インクを回収するカートリッジ224とが配置されている。
本実施形態では、下層に、メンテナンスユニット16において移動しない構成要素を配置することで、中層のワイピングユニット17の移動領域を確保しつつ、省スペース化を図っている。また、チューブを介して回収したインクを貯留するカートリッジ224(貯留部材)を下層に配置することで、キャップユニット10のキャップ位置より鉛直下方にカートリッジ224が位置することができ、インクを効率よく回収することができる。
図10(a)は、図9(b)のXa矢視図である。図10(b)は、図10(a)の平板172aを取り外した状態を示す図である。中層に配置されるワイピングユニット17(ワイピング手段)は、第1駆動部212によりx方向に移動する。この移動によって、ブレードワイパユニット171による記録ヘッド8の吐出口面8aのワイピング、ウェットワイパクリーナ16aによるブレードワイパ171aへのウェット液(処理液)の付与などがなされる。
ワイピングユニット17は、第1駆動部212により退避位置およびワイピング開始位置との間を移動する構成となっている。ワイピングユニット17の退避位置は、下層に設けられるキャップユニット10よりもx方向上流側に位置している。ワイピングユニット17のワイピング開始位置(第3位置)とは、退避位置へ移動するときにメンテナンス位置にある記録ヘッド8の吐出口面8aを払拭(ワイピング)可能な位置である。また、ワイピングユニット17の退避位置(第4位置)とは、キャップユニット10の移動経路外であって、記録ヘッド8に接触しない位置である。本実施形態では、ワイピングユニット17は、退避位置にあるときにはメンテナンスユニット16内に収容された状態となっている。メンテナンスユニット16が、図8(a)のように、待機ポジションにある場合には、ワイピングユニット17は退避位置に位置し、図8(b)のように、メンテナンスポジションにある場合には、ワイピングユニット17はワイピング開始位置に位置する。なお、図10に示すワイピングユニット17は退避位置に位置する。
第1駆動部212は、図10(a)のように、第1モータ226と、y方向に延在するシャフト228と、シャフト228の両端部に設けられ、メンテナンスユニット16に一体的に支持されるラック230と噛合するピニオン232とを備えている。なお、第1モータ226は、ワイピングユニット17の底板231に固定されている。また、ラック230は、ワイピングユニット17のy方向における両端部近傍において、x方向に延設されている。シャフト228にはシャフトギア234が固定されている。シャフトギア234にはアイドラギア236を介して、第1モータ226の駆動により回転するモータギア238が連結されている。
これにより、第1モータ226の駆動力が、モータギア238、アイドラギア236およびシャフトギア234を介してシャフト228に伝達されて、シャフト228を回転する。そして、シャフト228の回転によって、ラック230に沿ってワイピングユニット17が退避位置からワイピング開始位置へ、あるいはその逆に移動することとなる。本実施形態では、第1モータ226が、正転することによりワイピングユニット17を退避位置からワイピング開始位置まで移動させる。また、逆転することによりワイピングユニット17をワイピング開始位置から退避位置まで移動させる。
また、ワイピングユニット17には、バキュームワイパユニット172が備えられている。バキュームワイパユニット172は、上記したように、y方向に移動可能なキャリッジ172bと、キャリッジ172bに配置されたバキュームワイパ172cを備えている。キャリッジ172bは、ワイピングユニット17に設けられた第2駆動部240により駆動するよう構成されている。また、バキュームワイパ172cは、チューブ(不図示)を介して吸引ポンプ218と接続され、吸引ポンプ218により付与された負圧によってインクを吸引しながらワイピングを行う。なお、このチューブはバルブユニット220に取り付けられている。
第2駆動部240は、図10(b)のように、第2モータ242と、第2モータ242の駆動力により回転するプーリギア244と、プーリギア244とテンションプーリ246との間に張設されたベルト248とを備えている。第2モータ242は、ワイピングユニット17上に配置されている。第2モータ242により回転するモータギア242aは、複数のアライドギア250を介してプーリギア244に連結されている。プーリギア244はy方向の一方の端部側に配置され、テンションプーリ246はy方向の他方の端部側に配置され、ベルト248はy方向に略平行に配置されている。また、ベルト248には、キャリッジ172bが固定されている。なお、キャリッジ172bは、y方向に延在するガイドレール252上に摺動可能に配置されている。このため、キャリッジ172bは、ベルト248の駆動(回動)によってガイドレール252上をスライド可能となっている。
これにより、第2モータ242の駆動力が、アライドギア250などを介してプーリギア244に伝達されて、プーリギア244が回転する。このプーリギア244の回転によりベルト248が回動し、ベルト248に固定されたキャリッジ172bがy方向にスライドする。即ち、メンテナンスユニット16では、x方向に移動可能なワイピングユニット17において、x方向と交差するy方向に移動可能なバキュームワイパ172cが備えられている。本実施形態では、第2モータ242が、正転することによりキャリッジ172bが他方の端部側から一方の端部側へy方向における往方向に移動する。また、逆転することによりキャリッジ172bが一方の端部側から他方の端部側へy方向における復方向に移動する。なお、本実施形態では、キャリッジが往方向で移動する際に、バキュームワイパユニット172によりバキュームワイピングが実行される。
また、ガイドレール252を有するガイドレールユニット253は、位置決めピン172dが一体的に設けられているおり、ワイピングユニット17の底板231に対して所定量摺動可能に構成されている。記録ヘッド8に対して位置決めピン172dを当接、或いは挿入することによって、吐出口面8aとバキュームワイパユニット172の位置決めが行われる。
図11は、図9(a)のXIa-XIa線断面図であり、(a)はロック部材216によるワイピングユニット17のアンロック状態を示す図であり、(b)はロック部材216によるワイピングユニット17のロック状態を示す図である。図12は、ロック部材近傍の拡大図であり、(a)はロック部材216によるアンロック状態を示す図であり、(b)は(a)においてワイピングユニット17について底板231のみを示す図であり、(c)はロック部材216によるロック状態を示す図である。
下層に配置されたロック部材216は、中層に配置されたワイピングユニット17を退避位置に固定する。ロック部材216は、第3駆動部222の駆動によって昇降するように構成されている。ロック部材216は、上昇することで退避位置にあるワイピングユニット17をロックして固定する(図11(b)参照)。つまり、ワイピングユニット17の移動を規制する。また、ロック部材216は、下降することで退避位置にあるワイピングユニット17をアンロックして固定を解除する(図11(a)参照)。つまり、ワイピングユニット17の移動の規制を解除し、その移動を許容する。即ち、ロック部材216は、ワイピングユニット17をロックする位置(第1位置)と、ワイピングユニット17をアンロックする位置(第2位置)とを選択的に移動可能な構成となっている。
ワイピングユニット17の底板231には、ロック部材216が挿抜可能な孔部254が設けられている。孔部254は、図12に示すように、ワイピングユニット17が退避位置にあるときに、昇降するロック部材216が挿抜可能な位置に形成されている。従って、ロック部材216が孔部254に挿入されることによりワイピングユニット17はロックされる。また、ロック部材216が孔部254から抜去されることによりワイピングユニット17はアンロックされる。
図13(a)は、第3駆動部222の駆動機構の説明図である。第3駆動部222(駆動手段)は、ロック部材216とともにバルブユニット220および吸引ポンプ218を駆動する。第3駆動部222は、図13(a)のように、駆動力を発生する第3モータ256と、伝達された第3モータ256の駆動力によって吸引ポンプ218を駆動するポンプギア276とを備えている。また、第3モータ256からの駆動力により回転してバルブユニット220による開閉動作を制御するバルブカム(不図示)を駆動するバルブカムギア260と、当該駆動力によってロック部材216を昇降する昇降部262とを備えている。
昇降部262は、z方向に延在するガイド部材264(図11(a)(b)参照)に対して摺動部216a(図13(a)参照)によりスライド可能に支持されるロック部材216を備えている。また、第3モータ256からの駆動力を駆動部材268(後述する)に伝達するギア部材266を備えている。さらに、ギア部材266の回転によりロック部材216を昇降する駆動部材268を備えている。駆動部材268は、ギア部材266に圧接、摺動するバネ部材(不図示)によって、ギア部材266に対して連れ回りする。このとき、バネ部材に生じるトルク値が所定値を超えると、ギア部材266は駆動部材268に対して空転し、駆動部材268はそれ以上ロック部材216を昇降しなくなる。
駆動部材268によりロック部材216がガイド部材264の上端近傍に達すると、バネ部材に生じるトルク値が所定値を超えるようになり、駆動部材268に対してギア部材266が空転する。なお、ガイド部材264の上端近傍にロック部材216が位置するときには、ロック部材216が孔部254に挿入可能な高さ(z方向)位置となる。また、駆動部材268によりロック部材216がガイド部材264の下端近傍に達すると、バネ部材に生じるトルク値が所定値を超えるようになり、駆動部材268に対してギア部材266が空転する。本実施形態では、第3モータ256が、正転することでロック部材216が上昇してロック状態となり、逆転することでロック部材216が下降してアンロック状態となる構成となっている。
第3モータ256が正転(第1駆動)すると、モータギア270が回転し、モータギア270に噛合するワンウェイギア272が回転する。ワンウェイギア272は、大ギア272aと小ギア272bとを備えており、大ギア272aは第3モータ256の正転時および逆転時に回転し、小ギア272bは第3モータ256の正転時にのみ回転する。従って、第3モータ256が正転すると、ワンウェイギア272の小ギア272bに噛合するアイドラギア274を介して、アイドラギア274と噛合するポンプギア276に駆動力が伝達される。これにより、吸引ポンプ218(吸引手段)が駆動されることとなる。
また、第3モータ256が正転して、ワンウェイギア272の大ギア272aが回転すると、アイドラギア278、280、282などを介してギア部材266に駆動力が伝達される。この駆動力によって、ギア部材266とともに駆動部材268が回転し、駆動部材268の回転によってロック部材216が上昇してロック状態となる。
第3モータ256が逆転(第2駆動)すると、モータギア270を介してワンウェイギア272の大ギア272aが回転するが、小ギア272bは回転しないため、吸引ポンプ218は駆動しない。この大ギア272aの回転により、アイドラギア278、280、282、284、286を介してバルブカムギア260に駆動力が伝達される。この駆動力によってバルブカムが回転し、バルブユニット220による開閉動作(流路の切り替え)が実行される。なお、バルブカムギア260はワンウェイギアである。このため、第3モータ256の正転によりアイドラギア278、280、282、284、286を介してバルブカムギア260に駆動力が伝達されるが、バルブカムギア260は空転するためバルブカムは駆動されない。
また、第3モータ256が逆転することにより、大ギア272a、アイドラギア278、280、282などを介してギア部材266に駆動力が伝達される。この駆動力によって、ギア部材266とともに駆動部材268が回転する。このとき、ギア部材266および駆動部材268の回転方向は、第3モータ256が正転したときの回転方向と逆方向となる。そして、この駆動部材268の回転によってロック部材216が下降してアンロック状態となる。
図13(b)は、図9(c)のXIIIb矢視図である。図14(a)は、退避位置にあるキャップユニット10を示す図であり、図14(b)は、キャップ位置にあるキャップユニット10を示す図である。ロック部材216などとともに下層に配置されるキャップユニット10は、第4駆動部288により、その姿勢を維持した状態で回動して退避位置とキャップ位置とへ移動可能な構成となっている。キャップユニット10の退避位置およびキャップ位置への移動経路は、中層に位置するワイピングユニット17の退避位置およびワイピング開始位置への移動経路と、その一部が重複している。
キャップユニット10(キャップ手段)は、チューブ215(流路)を介して吸引ポンプ218と接続されている。なお、このチューブ215は、バルブユニット220(バルブ手段)に取り付けられている。また、キャップユニット10は、メンテナンスユニット16において退避位置にあるワイピングユニット17よりもx方向下流側に設けられている。キャップユニット10のキャップ位置(第5位置)とは、記録ヘッド8が鉛直下方に移動することでキャップ部材10aにより吐出口面8aをキャッピング可能な位置である。また、キャップユニット10の退避位置(第6位置)とは、ワイピングユニット17の移動経路外の位置、つまり、ワイピングユニット17の退避位置およびワイピング開始位置の間での移動を干渉しない位置である。メンテナンスユニット16が、図8(a)のように、待機ポジションにある場合には、キャップユニット10はキャップ位置に位置し、図8(b)のように、メンテナンスポジションにある場合には、キャップユニット10は退避位置に位置する。本実施形態では、キャップユニット10は、退避位置にあるときにはメンテナンスユニット16内に収容された状態となる。
第4駆動部288は、図13(b)および図14(a)(b)のように、第4モータ290と、第4モータ290によりキャップユニット10をその姿勢を維持しながら移動する回動部401とを備えている。回動部401は、キャップユニット10のy方向の両端に配置されており、両端に配置される回動部401が協働してキャップユニット10を移動することとなる。回動部401は、セクタギア402、センタギア404、アイドラギア406およびキャップホルダギア408を含むギア列を備えている(図14(b)参照)。セクタギア402およびセンタギア404はギア中心が同一であり、セクタギア402は回転可能に保持され、センタギア404は回転不能に固定されている。センタギア404とキャップホルダギア408との諸元(歯数)は一致している。
なお、回動部401は、キャップユニット10の正面側(図14(a)(b)の手前側)と背面側(図14(a)(b)の奥側)とに対称的に設けられている。そして、2つの回動部401は共に第4モータ290によって駆動される。第4モータ290から離れて配置された正面側の回動部401へは、駆動シャフト410を介して第4モータ290の駆動力が伝達される。
これにより、第4モータ290の駆動力は、アイドラギア412、414を介してセクタギア402に伝達されて、セクタギア402が回転する。セクタギア402の回転によりキャップユニット10はセクタギア402の回転軸を中心にして回動し、キャップ位置および退避位置に移動する(図14(a)(b)参照)。このとき、センタギア404とキャップホルダギア408との諸元(歯数)が一致しているので、セクタギア402の回転角度に関係なく、キャップユニット10はその姿勢(略水平状態)を維持したまま回動することができる。本実施形態では、第4モータ290が、正転することによりキャップユニット10をキャップ位置から退避位置まで移動する。また、逆転することによりキャップユニット10を退避位置からキャップ位置まで移動する。
以上の構成において、メンテナンスユニット16により記録ヘッド8の吐出口面8aをキャッピングする場合およびキャッピングを解除する場合について説明する。図15(a)は、キャップユニット10がキャップ位置にあるメンテナンスユニットの側面図である。図15(b)は、キャップユニット10がキャップ位置にあるメンテナンスユニットの斜視図である。図15(c)は、キャップユニット10が退避位置にあるメンテナンスユニットの側面図である。図15(d)は、キャップユニット10が退避位置にあるメンテナンスユニットの斜視図である。
吐出口面8aをキャッピングする際には、プリントコントローラ202がヘッドキャリッジ制御部208を用いて、記録ヘッド8を鉛直方向上方に移動させる。このとき、記録ヘッド8が記録位置にある場合、記録ヘッド8を45度回転させつつ移動させる。また、記録ヘッド8がメンテナンス位置にある場合、回転を伴わずに移動させる。次に、プリントコントローラ202がメンテナンス制御部210を用いて、退避位置にあるキャップユニット10をキャップ位置まで(図15(a)矢印A参照)移動する(図15(a)(b)参照)。その後、プリントコントローラ202がヘッドキャリッジ制御部208を用いて、記録ヘッド8を鉛直方向下方に移動させて、吐出口面8aをキャップ部材10aに圧接させる。これにより、吐出口面8aがキャップユニット10によりキャッピングされる。
また、吐出口面8aへのキャッピングを解除する場合には、プリントコントローラ202がヘッドキャリッジ制御部208を用いて、記録ヘッド8を鉛直方向上方に移動させる。次に、プリントコントローラ202がメンテナンス制御部210を用いて、キャップ位置にあるキャップユニット10を退避位置まで(図15(c)の矢印B参照)移動させる(図15(c)(d)参照)。そして、記録ヘッド8による記録を行う際には、プリントコントローラ202がヘッドキャリッジ制御部208を用いて、記録ヘッド8を鉛直方向の高さを調整しながら45度回転させ、吐出口面8aをプラテン9と対向させて記録ヘッド8を記録位置へ移動させる。
キャップユニット10の退避位置およびキャップ位置の間の移動の際には、ワイピングユニット17はキャップユニット10の移動に干渉しない退避位置に位置している。このとき、ワイピングユニット17は、ロック部材216によりロックされて移動が規制された状態となっている。このため、記録装置1の待機時および輸送時などに、記録装置1に生じる振動、記録装置1に付与される衝撃および記録装置1に生じる傾きによって、ワイピングユニット17が退避位置から移動することはない。
次に、メンテナンスユニット16により記録ヘッド8の吐出口面8aをワイピングする場合について説明する。図15(e)は、ワイピングユニット17がワイピング開始位置にあるメンテナンスユニット16の側面図である。図15(f)は、ワイピングユニット17がワイピング開始位置にあるメンテナンスユニット16の斜視図である。
プリントコントローラ202はヘッドキャリッジ制御部208を用いて、記録ヘッド8を鉛直方向上方に移動させる。このとき、記録ヘッド8が記録位置にある場合、記録ヘッド8を45度回転させつつ移動させる。また、記録ヘッド8が待機位置にある場合、そのままの姿勢で記録ヘッド8を移動させる。次に、プリントコントローラ202はメンテナンス制御部210を用いて、ワイピングユニット17をアンロックする。即ち、ロック部材216を下降させ、退避位置にあるワイピングユニット17の移動規制を解除する。その後、メンテナンス制御部210によりワイピングユニット17を退避位置からワイピング開始位置まで(図15(e)矢印C参照)移動させる(図15(e)(f)参照)。
そして、プリントコントローラ202はヘッドキャリッジ制御部208を用いて記録ヘッド8を、鉛直方向下方に移動させてブレードワイパ171aによるワイピングが可能なメンテナンス位置に位置させる。その後、メンテナンス制御部210によりワイピングユニット17をワイピング開始位置から退避位置まで(図15(e)矢印D参照)移動させながら、吐出口面8aをブレードワイパ171aによりワイピングする。なお、ワイピングユニット17の退避位置およびワイピング開始位置の間の移動の際には、キャップユニット10はワイピングユニット17の移動に干渉しない退避位置に位置している。
以上において説明したように、記録装置1は、記録ヘッド8のインクの吐出性能を維持および回復するためのメンテナンスユニット16において、ワイピングユニット17が配置された層の下の層にキャップユニット10を配置するようにした。そして、x方向へのスライド移動が可能なワイピングユニット17の移動領域と、回動を伴いながらz方向に移動可能なキャップユニット10の移動領域とが一部重複するようにした。これにより、x方向において装置を小型化することができるようになる。
また、キャップユニット10が設けられた層には、吸引ポンプ218、バルブユニット220およびカートリッジ224を配置した。これにより、ワイピングユニット17の下方側のスペースを効果的に利用することができ、メンテナンスユニット16を小型化することができるようになる。
ここで、メンテナンスユニット16に設けられたワイピングユニット17には、第1駆動部、第2駆動部およびバキュームワイパユニット172などが配置されているため比較的重い。このため、ロック部材216によりロックされていないと、記録装置1の待機時および輸送時などに、衝撃が付与されたり傾けられたりしたときに、ワイピングユニット17が退避位置から移動してしまう虞がある。そして、これにより、ワイピングユニット17が記録ヘッド8などの他の構成部材に接触して、接触した構成部材を破損する虞がある。
記録装置1では、ワイピングユニット17を、メンテナンスユニット16内の退避位置に位置する状態で、ロック部材216によってロックし、その移動を規制している。このため、輸送時や待機時に記録装置1に衝撃が付与されたり傾けられたりしても、ワイピングユニット17はメンテナンスユニット16内に留まることができる。これにより、ワイピングユニット17により他の構成部材が損傷することを防止できる。
また、ロック部材216は、同じ層に配置される吸引ポンプ218およびバルブユニット220と同じ第3駆動部222により駆動されるようにした。即ち、ロック部材216は、吸引ポンプ218およびバルブユニット220と連動して駆動するようにした。これにより、各部材をそれぞれ異なる駆動部により駆動する場合と比較して、小型化することができるようになる。
(他の実施形態)
なお、上記した実施形態は、以下の(1)乃至(4)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記実施形態では、液体吐出装置として記録装置を一例として説明した。しかしながら、本願発明は、メンテナンスユニット16として、液体を吐出する吐出口面をワイピングおよびキャッピング可能であればよく、インク以外の液体を吐出する吐出する液体吐出ヘッドを備えた液体吐出装置にも広く適当できる。
(2)上記実施形態では、バキュームワイパユニット172において、キャリッジ172bにバキュームワイパ172cを配置するようにしたが、これに限定されるものではない。即ち、バキュームワイパ172cとともに、吐出口面8aにおける各吐出口の吐出状態を検出する検出センサ(検出手段)を備えるようにしてもよい。なお、キャリッジ172bには、バキュームワイパ172cに換えて検出センサのみを配置するようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、ロック部材216は、吸引ポンプ218およびバルブユニット220と同じ第3駆動部222により駆動するようにしたが、これに限定されるものではない。即ち、ロック部材216は、吸引ポンプ218およびバルブユニット220のどちらか一方と同じ駆動部により駆動するようにしてもよいし、吸引ポンプ218、バルブユニット220とは別の駆動部により駆動するようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、メンテナンスユニット16において、ワイピングユニット17とキャップユニット10とを備えるようにしたが、これに限定されるものではない。即ち、メンテナンスユニット16は、ワイピングユニット17のみを備えるようにしてもよい。
8a 吐出口面
10 キャップユニット
16 メンテナンスユニット
17 ワイピングユニット
216 ロック部材
222 第3駆動部

Claims (16)

  1. 液体を吐出する吐出口が形成された液体吐出ヘッドの吐出口面をワイピング可能なワイピング位置と、前記吐出口面から退避した退避位置と、に移動可能なワイピング手段と、
    前記吐出口面をキャッピング可能なキャッピング位置と、前記吐出口面から退避した退避位置と、に回動可能なキャップ手段と、
    前記ワイピング手段の前記退避位置からの移動を規制する第1位置と、前記ワイピング手段の移動を許容する第2位置と、に移動可能なロック部材と、を備え、
    前記ワイピング手段の前記ワイピング位置と前記退避位置との間の移動領域は、前記キャップ手段の前記キャッピング位置と前記退避位置との間の移動領域と、一部が重複することを特徴とするメンテナンス装置。
  2. 前記ロック部材は、
    前記ワイピング手段に形成された孔部に挿抜可能であり、
    前記孔部に挿入されることで前記ワイピング手段の移動を規制し、前記孔部から抜去されることで前記ワイピング手段の移動を許容することを特徴とする請求項1に記載のメンテナンス装置。
  3. 前記キャップ手段は、前記ワイピング手段より下方に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のメンテナンス装置。
  4. 流路を介して前記キャップ手段に接続され、該流路を介して前記キャップ手段に負圧を付与する吸引手段をさらに備え、
    前記吸引手段は、前記ロック部材を駆動する駆動手段によって駆動されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のメンテナンス装置。
  5. 前記ロック部材は、
    前記駆動手段によって前記吸引手段が駆動する第1駆動がなされると、前記ワイピング手段の移動を規制し、
    前記駆動手段によって前記吸引手段が駆動しない第2駆動がなされると、前記ワイピング手段の移動を許容することを特徴とする請求項4に記載のメンテナンス装置。
  6. 前記キャップ手段と前記吸引手段を接続する流路の開閉を制御するバルブ手段と、
    流路を介して回収される液体を貯留する貯留部材と、をさらに有し、
    前記ロック部材、前記吸引手段、前記バルブ手段および前記貯留部材は、前記ワイピング手段より下方に配置されることを特徴とする請求項4または5のいずれか1項に記載のメンテナンス装置。
  7. 前記ワイピング手段は、前記ワイピング手段の前記ワイピング位置から前記退避位置への第1方向への移動によって前記吐出口面をワイピングするブレードワイパと共に、前記第1方向と交差する第2方向に移動しながら前記吸引手段により前記吐出口面を吸引しながらワイピングするバキュームワイパ、あるいは、前記吐出口面からの液体の吐出状態を検出する検出手段の少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載のメンテナンス装置。
  8. 前記ワイピング位置から前記退避位置へ移動する前記ワイピング手段に対して処理液を付与する処理液付与部をさらに備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のメンテナンス装置。
  9. 液体を吐出する吐出口が形成された吐出口面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記吐出口面をワイピング可能なワイピング位置と、前記吐出口面から退避した退避位置とに移動可能なワイピング手段と、
    前記吐出口面をキャッピング可能なキャッピング位置と、前記吐出口面から退避した退避位置と、に回動可能なキャップ手段と、
    前記ワイピング手段の前記退避位置からの移動を規制する第1位置と、前記ワイピング手段の移動を許容する第2位置と、に移動可能なロック部材と、を備え、
    前記ワイピング手段の前記ワイピング位置と前記退避位置との間の移動領域は、前記キャップ手段の前記キャッピング位置と前記退避位置との間の移動領域と、一部が重複することを特徴とする液体吐出装置。
  10. 前記ロック部材は、
    前記ワイピング手段に形成された孔部に挿抜可能であり、
    前記孔部に挿入されることで前記ワイピング手段の移動を規制し、前記孔部から抜去されることで前記ワイピング手段の移動を許容することを特徴とする請求項9に記載の液体吐出装置。
  11. 前記キャップ手段は、前記ワイピング手段より下方に配置されることを特徴とする請求項9または10に記載の液体吐出装置。
  12. 流路を介して前記キャップ手段に接続され、該流路を介して前記キャップ手段に負圧を付与する吸引手段をさらに備え、
    前記吸引手段は、前記ロック部材を駆動する駆動手段によって駆動されることを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  13. 前記ロック部材は、
    前記駆動手段によって前記吸引手段が駆動する第1駆動がなされると、前記ワイピング手段の移動を規制し、
    前記駆動手段によって前記吸引手段が駆動しない第2駆動がなされると、前記ワイピング手段の移動を許容することを特徴とする請求項12に記載の液体吐出装置。
  14. 前記キャップ手段と前記吸引手段を接続する流路の開閉を制御するバルブ手段と、
    流路を介して回収される液体を貯留する貯留部材と、をさらに有し、
    前記ロック部材、前記吸引手段、前記バルブ手段および前記貯留部材は、前記ワイピング手段より下方に配置されることを特徴とする請求項12または13に記載の液体吐出装置。
  15. 前記ワイピング手段は、前記ワイピング手段の前記ワイピング位置から前記退避位置への第1方向への移動によって前記吐出口面をワイピングするブレードワイパと共に、前記第1方向と交差する第2方向に移動しながら前記吸引手段により前記吐出口面を吸引しながらワイピングするバキュームワイパ、あるいは、前記吐出口面からの液体の吐出状態を検出する検出手段の少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項12から14のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  16. 前記ワイピング位置から前記退避位置へ移動する前記ワイピング手段に対して処理液を付与する処理液付与部をさらに備えることを特徴とする請求項9から15のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
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