JP7242158B2 - アイスクリーム包装材料用撥水性積層体およびアイスクリーム包装材料 - Google Patents

アイスクリーム包装材料用撥水性積層体およびアイスクリーム包装材料 Download PDF

Info

Publication number
JP7242158B2
JP7242158B2 JP2017032608A JP2017032608A JP7242158B2 JP 7242158 B2 JP7242158 B2 JP 7242158B2 JP 2017032608 A JP2017032608 A JP 2017032608A JP 2017032608 A JP2017032608 A JP 2017032608A JP 7242158 B2 JP7242158 B2 JP 7242158B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
repellent
ice cream
packaging material
functional layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017032608A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018135145A (ja
Inventor
城 翔 三 結
田 新 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2017032608A priority Critical patent/JP7242158B2/ja
Publication of JP2018135145A publication Critical patent/JP2018135145A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7242158B2 publication Critical patent/JP7242158B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)

Description

本発明は、アイスクリーム包装材料用撥水性積層体に関する。より詳細には、アイスクリームの付着防止性が顕著に改善されたアイスクリーム包装材料用撥水性積層体に関する。
食品、飲料、医薬品、および化学品等の多くの商品分野では、それぞれの内容物に応じた包装材料が開発されている。
例えば、個食用のアイスクリームのための包装材料に、アルミニウム蒸着膜等を設け、ガスバリア性および遮光性を向上させることが行われている。
また、アイスクリームのための包装材料は、内包するアイスクリームと直接接触するため、アイスクリームが包装材料内面に付着してしまう傾向にある。この付着したアイスクリームにより、手や衣類を汚してしまったりといった問題や、付着したアイスクリームの廃棄は環境面からも問題となるため、その改善が強く望まれていた。
上記したアイスクリームの包装材料内面への付着は、アイスクリームを直接包装材料に充填する場合に特に問題となる。アイスクリームの包装材料としては、例えば、図3に示す円錐体状の包装材料が挙げられ、この包装材料には、アイスクリームが充填され、冷凍固化される。また、図6に示す底部付き棒を備える包装材料も、開口部よりアイスクリームが充填され、冷凍固化される。
これらアイスクリーム包材を消費者が開封する際、内容物が包装材に付着する。これは、アイスクリームを充填する際、内容物と包装材料内面との接触面積が多く、また、充填に次いで、冷凍固化されるため、アイスクリームと包装材料内面との密着の程度が高まるために引き起こされると考えられる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、極めて高い付着防止性を有し、アイスクリームを充填し、冷凍固化した場合であっても、包装材料内面へのアイスクリームの付着を防止することのできるアイスクリーム包装材料用撥水性積層体を提供することをその目的とする。
また、本発明は、このアイスクリーム包装材料用撥水性積層体を用いて作製される包装材料を提供することをその目的とする。
本発明のアイスクリーム包装材料用撥水性積層体は、基材と、基材上の撥水機能層とを備え、撥水機能層が、熱可塑性樹脂、撥水性微粒子および撥水性微粒子よりも平均粒子径の大きいビーズ粒子を含んでなることを特徴とする。
上記態様においては、撥水性微粒子の平均粒子径が、1nm以上、300nm以下であることが好ましい。
上記態様においては、ビーズ粒子の平均粒子径が、1μm以上、50μm以下であることが好ましい。
上記態様においては、撥水機能層における撥水性微粒子の含有量が、10質量%以上、60質量%以下であることが好ましい。
上記態様においては、撥水機能層におけるビーズ粒子の含有量が、5質量%以上、45質量%以下であることが好ましい。
上記態様においては、撥水機能層の厚さが、0.5g/m以上、10.0g/m以下であることが好ましい。
上記態様においては、撥水機能層における熱可塑性樹脂の含有量と、撥水性微粒子およびビーズ粒子の含有量との比が、質量基準で、2:1~1:5であることが好ましい。
本発明のアイスクリーム包装材料は、上記積層体からなることを特徴とする。
本発明によれば、極めて高いアイスクリームの付着防止性を有する層をアイスクリーム包装材料用撥水性積層体を提供することができる。
本発明の一実施形態によるアイスクリーム包装材料用撥水性積層体の断面模式図である。 本発明の一実施形態によるアイスクリーム包装材料用撥水性積層体からなるブランクの正面図である。 図2に表すブランクを用いて作製した包装体の斜視図である。 図2に表すブランクを用いて作製した包装体の斜視図である。 本発明の一実施形態によるアイスクリーム包装材料用撥水性積層体からなるブランクの正面図である。 図5に表すブランクを用いて作製した包装体の斜視図である。 図5に表すブランクを用いて作製した包装体の透過正面図である。
<アイスクリーム包装材料用撥水性積層体>
本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態によるアイスクリーム包装材料用撥水性積層体の断面模式図を示したものである。一実施形態において、アイスクリーム包装材料用撥水性積層体10は、基材11と、撥水性微粒子13および撥水性微粒子13よりも平均粒子径の大きいビーズ粒子14を含んでなる撥水機能層12とを備えてなる。以下、本発明によるアイスクリーム包装材料用撥水性積層体を構成する各層について説明する。
(基材)
基材として、コート紙、印刷用紙、上質紙及びクラフト紙などの紙材を使用することができる。
また、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート-イソフタレート共重合体、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル樹脂、ナイロン-6、ナイロン-6,6などのポリアミド系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリメチルメタアクリレートなどの(メタ)アクリル系樹脂、ポリイミド、ポリエーテルイミドなどのイミド系樹脂、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリアラミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルファイトなどのエンジニアリング樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、高衝撃性ポリスチレン、アクリロニトリル-スチレン共重合体(AS樹脂)及びアクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS樹脂)などのスチレン系樹脂、セロファン、セルロースアセテート、ニトロセルロースなどのセルロース系樹脂等の樹脂を含むフィルムを使用することができる。

また、上記した2以上の基材からなる積層体を基材として使用しても良い。この積層は、特に限定されず、ドライラミネート法、ウェットラミネート法、ヒートラミネート法等、従来公知の方法により行うことができる。
一実施形態において、基材は、アルミニウムや酸化珪素、酸化チタン、酸化アルミニウムなどの無機酸化物からなる蒸着膜を一方又は両面に備えていても良い。これにより、太陽光等の光を遮光することができると共に、水蒸気等に対するガスバリア性を向上させることができる。また、蒸着膜に代え、アルミニウム箔等を基材の一方又は両面に接着させてもよい。
また、基材の撥水機能層積層面には、所望に怖じて、コロナ放電処理、薬品処理、オゾン処理などの表面処理を施すことができる。
基材には、従来公知の印刷インキを用いた印刷が施されていてもよい。印刷の方式も特に限定されるものではなく、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷などの従来公知の方式を用いることができる。
基材の厚さは、特に限定されるものではないが、例えば、5μm以上、200μm以下とすることができる。
(撥水機能層)
本発明の撥水機能層は、内包されるアイスクリームと接する層であり、熱可塑性樹脂、撥水性微粒子および撥水性微粒子よりも平均粒子径の大きいビーズ粒子を含んでなる。
このように撥水機能層に大きさの異なる2種類の粒子を含有させることにより、撥水機能層の表面に特有の凹凸構造が形成され、アイスクリームの付着防止性を顕著に向上させることができる。また、擦過によるこれら粒子の滑落を防止することができる。
撥水機能層に含まれる熱可塑性樹脂としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリ(メタ)アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アイオノマー樹脂、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-アクリル酸エチル共重合体、エチレン-メタクリル酸共重合体、エチレン-メタクリル酸エチル共重合体、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体などのビニル樹脂などが挙げられる。これらの中でも、撥水機能層の凝集力向上という観点からポリエステル樹脂および塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体が特に好ましい。
撥水機能層における熱可塑性樹脂の含有量は、20質量%以上、80質量%以下であることが好ましく、30質量%以上、70質量%以下であることがより好ましい。
撥水機能層に含まれる撥水性微粒子としては、疎水化表面処理を施した酸化物微粒子、例えば、SiO、TiO、AlおよびMgOなどを使用することができる。また、CaCO、タルク、マイカなどを撥水性微粒子として使用することもできる。
これらの中でも、コストの面および付着防止機能の向上という観点からSiOが好ましい。
撥水機能層は、2種以上の撥水性微粒子を含んでいてもよい。
疎水化表面処理の方法としては、例えば、乾式法(CVD法、プラズマ法)を用いても、湿式法を用いてもよい。
撥水性微粒子の平均粒子径は、1nm以上、300nm以下であることが好ましく、1nm以上、200nm以下であることがより好ましく、1nm以上、100nm以下であることがさらに好ましい。撥水性微粒子の平均粒子径を上記数値範囲とすることにより、アイスクリームの付着防止性をより向上させることができる。
撥水性微粒子の平均粒子径は、走査電子顕微鏡により測定することができる。
撥水機能層における撥水性微粒子の含有量は、10質量%以上、60質量%以下であることが好ましく、20質量%以上、50質量%以下であることがより好ましい。撥水性微粒子の含有量を上記数値範囲とすることにより、アイスクリームの付着防止性をより向上させることができる。
撥水機能層に含まれるビーズ粒子としては、有機樹脂ビーズまたは無機ビーズなどが挙げられる。有機樹脂ビーズとしては、アクリル樹脂ビーズ、ポリエチレン樹脂ビーズ、ポリスチレン樹脂ビーズ、スチレン-アクリル共重合体ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、ポリ塩化ビニルビーズ、メラミン樹脂ビーズ、ベンゾグアナミン-ホルムアルデヒド縮合体ビーズ、メラミン-ホルムアルデヒド縮合体ビーズ、ベンゾグアナミン-メラミン-ホルムアルデヒド縮合体ビーズおよびベンゾグアナミン-メラミン縮合体ビーズなどが挙げられる。また、無機ビーズとしては、ガラスビーズ、シリカビーズ、アルミナシリケート、タルク、マイカなどが挙げられる。その中でも安定性、コストなどの点から、シリカビーズであることがより好ましい。
撥水機能層は、2種以上のビーズ粒子を含んでいてもよい。
ビーズ粒子の平均粒子径は、1μm以上、50μm以下であることが好ましく、3μm以上、30μm以下であることがより好ましく、5μm以上、20μm以下であることがさらに好ましい。ビーズ粒子の平均粒子径を上記数値範囲とすることにより、アイスクリームの付着防止性をより向上させることができる。また、撥水性微粒子およびビーズ粒子の滑落をより防止することができる。
撥水機能層におけるビーズ粒子の含有量は、5質量%以上、45質量%以下であることが好ましく、15質量%以上、35質量%以下であることがより好ましい。ビーズ粒子の含有量を上記数値範囲とすることにより、アイスクリームの付着防止性をより向上させることができる。また、撥水性微粒子およびビーズ粒子の滑落をより防止することができる。
撥水機能層における熱可塑性樹脂の含有量と、撥水性微粒子およびビーズ粒子の含有量との比が、質量基準で、2:1~1:5であることが好ましく、1.5:1~1:3であることがより好ましい。これにより、アイスクリームの付着防止性をより向上させることができかつ、撥水層の密着性を担保できる。
撥水機能層の厚さは、0.5g/m以上、10.0g/m以下であることが好ましく、1.0g/m以上、5.0g/m以下であることがより好ましい。撥水機能層の厚さを上記数値範囲とすることにより、アイスクリームの付着防止性をより良好なものとすることができるとともに、撥水微粒子およびビーズ粒子の滑落をさらに防止することができる。
撥水機能層は、その特性を損なわない範囲において、熱可塑性樹脂以外の樹脂を含んでいてもよい。例えば、フェノール系樹脂、尿素系樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラニン樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹脂、ケイ素樹脂、ポリシロキサン樹脂等が挙げられる。
また、撥水機能層は、その特使得を損なわない範囲において、各種添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、例えば、可塑剤、紫外線安定化剤、着色防止剤、艶消し剤、消臭剤、難燃剤、耐候剤、帯電防止剤、糸摩擦低減剤、スリップ剤、離型剤、抗酸化剤、イオン交換剤、分散剤、紫外線吸収剤および顔料や染料等の着色剤等が挙げられる。
撥水機能層は、基材上に上記した材料を含んでなる撥水機能層用塗工液をバーコート法など、公知の方法により塗布、乾燥することにより形成させることができる。
撥水機能層用塗工液の乾燥後塗布量は、0.5g/m以上、10g/m以下であることが好ましく、1.0g/m以上、7g/m以下であることがより好ましい。撥水機能層の乾燥後塗布量が上記数値範囲内であれば、付着防止性をより向上させることができる。
<アイスクリーム包装材料>
アイスクリーム包装材料の形状は、特に限定されるものではないが、例えば、図2に示される扇状のブランク20を上記した積層体を用いて作製し、この両端をヒートシールすることにより、円錐体状の包装材料21とすることができる(図3参照)。
この場合、開口部22から、コーン、アイスクリームが充填された後、開口部22をヒートシールし、シール部23を形成させることができる(図4参照)。
他の実施形態において、アイスクリーム包装体は、図5に示される扇状のブランク24を上記積層体を用いて作製し、この両端をヒートシールすることにより、円柱状の包装材料21を形成させることができる(図6参照)。
この場合、ブランク24の上端部および下端部に巻き代部25および26を設けておき、包装材料とした時にカールさせ、カール部25’および26’を形成させてもよい(図6および7参照)。
本実施形態においては、下端部のカール部26’に、アイスクリームを保持する底部付き棒27が嵌着され、開口部からアイスクリームが充填された後、開口部に蓋28が嵌着される(図7参照)。また、蓋28は、本発明の積層体から形成されるものであることが好ましい。
本発明の包装材料の形状は、上記した2つの実施形態に限定されるものではなく、カップ状やピロー状の容器等とすることもできる。
一実施形態において、本発明のアイスクリーム包装材料は、図3等に示すように、1本以上の易開封用切れ目29を有していてもよい。この易開封用切れ目29は、ハーフカットであることが好ましい。易開封用切れ目29は、トムソン抜き機、プレス機、ロータリーダイ、レーザー等の従来公知の方法により形成することができる。
一実施形態において、本発明のアイスクリーム包装材料は、図3等に示すように、摘まみ部30を有していてもよい。さらに、ノッチ31を有していてもよい。
本発明について実施例を挙げてさらに具体的に説明するが、本発明がこれら実施例によって限定されるものではない。
(実施例1)
基材の作製
印刷用紙(王子エフテックス株式会社製、商品名:コップ原紙、140g/m)の一方の面に印刷インキ(DICグラフィックス社製、商品名:NT-PCL)を用いて、グラビア印刷により柄を施した。
印刷用紙の柄を施した面とは反対の面に、アンカーコートを施した後、エクストルージョンコーティングによりポリエチレン(日本ポリエチレン社製、商品名:LC520、)を積層した。最後に積層したポリエチレンにコロナ処理を施し、基材とした。
アイスクリーム包装材料用撥水性積層体の作製
櫻宮化学製のインキWRD-5TU(熱可塑性樹脂として塩酢ビ樹脂、ポリエステル系樹脂、撥水性微粒子として疎水性SiO(平均粒子径1~100nm)、ビーズ粒子としてウレタン粒子(平均粒子径1~30μm)含有)を用意した。このインキの組成は、樹脂:ビーズ粒子:撥水性微粒子=7:4:5.5であった。これを上記基材のポリエチレン側に、バーコート法により、乾燥後の固形量が2g/mとなるように塗工し、乾燥炉で100℃、10秒で乾燥させ、アイスクリーム包装材料用撥水性積層体を得た。
(実施例2)
材料の組成比が、樹脂:ビーズ粒子:撥水性微粒子=7:2:5.5となるように変更した以外は実施例1と同様にしてアイスクリーム包装体用撥水性積層体を作製した。
(実施例3)
乾燥後の固形量を1.0g/mとなるように塗工量を変更した以外は実施例1と同様にしてアイスクリーム包装体用撥水性積層体を作製した。
(実施例4)
乾燥後の固形量を3.0g/mとなるように塗工量を変更した以外は実施例1と同様にしてアイスクリーム包装体用撥水性積層体を作製した。
(比較例1)
材料の組成比が、樹脂:ビーズ粒子:撥水性微粒子=7:0:5.5となるように変更した以外は実施例1と同様にしてアイスクリーム包装体用撥水性積層体を作製した。
(比較例2)
材料の組成比が、樹脂:ビーズ粒子:撥水性微粒子=7:4:0となるよう変更した以外は実施例1と同様にしてアイスクリーム包装体用撥水性積層体を作製した。
(比較例3)
乾燥後の固形量を1g/mとなるように塗工量を変更した以外は比較例1と同様にしてアイスクリーム包装体用撥水性積層体を作製した。
<アイスクリーム包装材料用撥水性積層体の性能評価>
付着防止性試験
上記実施例および比較例において得られた積層体を、図5に示されるような扇状のブランクとした後、底部付き棒を使用し、図6に示す包装材料を作製した。包装材料の開口部より、アイスクリーム100gを充填し、-30℃で5時間冷凍固化させた。冷凍固化後、包装材料を、易開封用切れ目より剥離除去した。
剥離除去した包装材料の内面のアイスクリームの付着程度を目視により、以下の評価基準に従い、評価した。
(評価基準)
◎:アイスクリームの付着が全くみられなかった。
○:アイスクリームの付着がほとんど見られなかった。
△:包装材料内面の10%程度にアイスクリームの付着が見られた。
×:包装材料内面の全体に付着が見られた。
耐擦過性試験
実施例および比較例において得られた積層体の撥水機能層側の表面を、手動型テープ圧着ロール(テスター産業株式会社製)を使用して、セロテープを撥水層表面に貼り付け、テープ剥離を実施した。
その後、付着防止性試験と同様に包装材料を作製し、アイスクリームを充填、-30℃で5時間冷凍固化した。冷凍固化後、包装材料を、易開封用切れ目より剥離除去した。
剥離除去した包装材料の内面のアイスクリームの付着程度を目視により、以下の評価基準に従い、評価した。
(評価基準)
○:撥水性微粒子およびビーズ粒子の滑落がなく、アイスクリームの付着が全くみられなかった。
△:撥水性微粒子およびビーズ粒子の滑落が若干あったが、アイスクリームの付着がほとんどみられなかった。
×:撥水性微粒子およびビーズ粒子の滑落が見られ、アイスクリームの付着があった。
Figure 0007242158000001
10:アイスクリーム包装材料用撥水性積層体
11:基材
12:撥水機能層
13:撥水性微粒子
14:ビーズ粒子
20:ブランク
21:包装体
22:開口部
23:シール部
24:ブランク
25および26:巻き代部
25’および26’:カール部
27:底部付き棒
28:蓋
29:易開封用切れ目
30:摘まみ部
31:ノッチ

Claims (4)

  1. 基材と、基材上の撥水機能層とを備え、
    前記撥水機能層が、熱可塑性樹脂、平均粒子径が1nm以上、100nm以下である撥水性微粒子、および平均粒子径が1μm以上、30μm以下であるビーズ粒子を含んでなり、
    前記撥水機能層が、前記熱可塑性樹脂として、少なくともポリエステル樹脂および塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体を含み、
    前記ビーズ粒子が、有機樹脂ビーズ粒子であり、
    前記撥水機能層における前記熱可塑性樹脂の含有量と、前記撥水性微粒子および前記ビーズ粒子の含有量との比が、質量基準で、2:1~1:5であり、
    前記撥水機能層における前記ビーズ粒子の含有量が、(2/14.5×100)質量%以上、45質量%以下である
    ことを特徴とする、アイスクリーム包装材料用撥水性積層体。
  2. 前記撥水機能層における撥水性微粒子の含有量が、(5.5/16.5×100)質量%以上、60質量%以下である、請求項1に記載の積層体。
  3. 前記撥水機能層の乾燥後固形量が、1.0g/m以上、5.0g/m以下である、請求項1または2に記載の積層体。
  4. 請求項1~のいずれか一項に記載の積層体からなるアイスクリーム包装材料。
JP2017032608A 2017-02-23 2017-02-23 アイスクリーム包装材料用撥水性積層体およびアイスクリーム包装材料 Active JP7242158B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017032608A JP7242158B2 (ja) 2017-02-23 2017-02-23 アイスクリーム包装材料用撥水性積層体およびアイスクリーム包装材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017032608A JP7242158B2 (ja) 2017-02-23 2017-02-23 アイスクリーム包装材料用撥水性積層体およびアイスクリーム包装材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018135145A JP2018135145A (ja) 2018-08-30
JP7242158B2 true JP7242158B2 (ja) 2023-03-20

Family

ID=63365169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017032608A Active JP7242158B2 (ja) 2017-02-23 2017-02-23 アイスクリーム包装材料用撥水性積層体およびアイスクリーム包装材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7242158B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011184082A (ja) 2010-03-10 2011-09-22 Showa Denko Packaging Co Ltd 内容物付着防止蓋材およびその製造方法
JP2013209126A (ja) 2012-03-30 2013-10-10 Toppan Printing Co Ltd 蓋材および該蓋材を用いて密封された密封容器
JP2016128261A (ja) 2016-02-04 2016-07-14 凸版印刷株式会社 積層体及び蓋材

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060068200A1 (en) * 2004-09-24 2006-03-30 Cleckner Michael D Surface-treated multi-layered polymer film
FI20095293A0 (fi) * 2009-03-20 2009-03-20 Kwh Plast Oy Ab Termoplastinen pakkausmateriaali, joka sisältää adheesion estoainetta
JP5674221B2 (ja) * 2009-09-29 2015-02-25 東洋アルミニウム株式会社 積層体及び包装材料
JP6044060B2 (ja) * 2011-09-28 2016-12-14 凸版印刷株式会社 熱シール性包装材料
JP5995463B2 (ja) * 2012-02-29 2016-09-21 東洋アルミニウム株式会社 包装材料及びその製造方法
JP6534850B2 (ja) * 2015-04-14 2019-06-26 東京インキ株式会社 非付着性蓋材および密閉容器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011184082A (ja) 2010-03-10 2011-09-22 Showa Denko Packaging Co Ltd 内容物付着防止蓋材およびその製造方法
JP2013209126A (ja) 2012-03-30 2013-10-10 Toppan Printing Co Ltd 蓋材および該蓋材を用いて密封された密封容器
JP2016128261A (ja) 2016-02-04 2016-07-14 凸版印刷株式会社 積層体及び蓋材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018135145A (ja) 2018-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2221028T3 (es) Material para envases y tapas.
WO2017204258A1 (ja) 蓋材用撥水性積層体、蓋材および容器
JP2018537317A5 (ja)
CA2613927A1 (en) Packaging material for food items containing permeating oils
JP7369509B2 (ja) 蓋材用撥水性積層体、蓋材および容器
JP4724778B1 (ja) ポリビニルアルコールラミネート紙の製造方法、ポリビニルアルコールラミネート紙及び化粧箱
JP2014188723A (ja) 積層体及びそれを用いた包装体
JP6485993B2 (ja) 蓋材とその製造方法
JP7242158B2 (ja) アイスクリーム包装材料用撥水性積層体およびアイスクリーム包装材料
JP7166046B2 (ja) アイスクリーム包装体用撥水性積層体およびアイスクリーム包装体
JP6997958B2 (ja) 蓋材用撥水性積層体、蓋材および容器
JP5151237B2 (ja) 易カット性包装材料及びその包装容器
JP6970905B2 (ja) 蓋材用撥水性積層体、蓋材、容器、および蓋材用撥水性積層体の製造方法
JP7150410B2 (ja) 蓋材用撥水性積層体、蓋材および容器
JP6761594B2 (ja) 撥水性積層体および撥水性積層体の製造方法
JP7002188B2 (ja) 蓋材用撥水性積層体、蓋材および容器
JP7116902B2 (ja) 撥水性積層体および該撥水性積層体の製造方法
JP4997838B2 (ja) 収納物飛散防止用注出口付き包装袋
JP6724529B2 (ja) 蓋材用撥水性積層体、蓋材および容器
KR101634601B1 (ko) 특수지
KR101320537B1 (ko) 발수성 및 발유성을 가지는 포장재료, 이를 포함하는 포장체
JP7318189B2 (ja) 回折光沢ラミネートチューブ容器
ES2320656T3 (es) Lamina de embalaje.
JP7185837B2 (ja) 撥油性積層体
JP2021037768A (ja) 蓋材用撥水性積層体、蓋材および容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210625

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210824

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20211015

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220114

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220114

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220128

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220204

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20220218

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20220222

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20220920

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20221011

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20221223

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20230117

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20230210

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20230210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7242158

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150