JP7241362B2 - 会計処理システム、会計処理方法及び会計処理プログラム - Google Patents

会計処理システム、会計処理方法及び会計処理プログラム Download PDF

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特許法第30条第2項適用 掲載年月日:令和2年2月28日、掲載アドレス:https://www.proship.co.jp/products/fs/sm/ 掲載年月日:令和2年3月6日、掲載アドレス:https://active.nikkeibp.co.jp/atcl/sp/b/20/02/25/00140/ 掲載年月日:令和2年3月29日、掲載アドレス:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2003/09/news005.html 掲載年月日:令和2年12月24日、掲載アドレス:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2101/05/news001.html 掲載年月日:令和2年8月28日、掲載アドレス:https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/ONB/20/proship0828/ 公開日:令和2年2月25日、公開者:株式会社プロシップ、場所:東京都渋谷区桜丘町31-14岡三桜丘ビル 公開日:令和2年3月16日、公開者:株式会社プロシップ、場所:東京都渋谷区桜丘町31-14岡三桜丘ビル 公開日:令和2年7月17日、公開者:株式会社プロシップ、場所:東京都新宿区西新宿一丁目25番1号新宿センタービル(遠隔会議) 公開日:令和2年7月17日、公開者:株式会社プロシップ、場所:千葉県千葉市美浜区中瀬一丁目5番地1 7F~9F(遠隔会議) 公開日:令和2年8月11日、公開者:株式会社プロシップ、場所:東京都渋谷区桜丘町31-14岡三桜丘ビル(遠隔会議) 公開日:令和2年8月21日、公開者:株式会社プロシップ、場所:東京都渋谷区桜丘町31-14岡三桜丘ビル(遠隔会議)
本発明は、コンピュータを用い、工事整理業務における会計処理の標準化を実現する会計処理システム、その処理方法及びそのプログラムに関する。
従来、業者から提供される工事費用の見積明細は、紙媒体の場合、電子化作業や書類管理に手間を要し、電子明細の場合でも、各業者間でフォーマットや用語が相違し、そのままでは会計処理及び管理できなかった。見積明細中の各工事項目は、会計処理上、資産、費用及び共通費に仕訳できる。資産は、設備の増設や固定資産価値を高める工事費用、費用は、原状回復等の修繕目的の費用、共通費は、共通仮設費、現場管理費等、工事の間接費用である。更に共通費金額を、所定割合で資産及び費用に按分(配賦)する必要がある。
工事項目の仕訳、及び共通費の按分は、自社ルールや会計/税務情報の知見が必要であり、特定担当者に業務が集中し作業属人化の問題が生じる。また、工事業者からの見積明細の送付は、特定時期、特に新規出店等のタイミングに集中し、会計担当者の作業も特定時期に集中する。また、自社の工事整理業務に最適な会計ソフトウエアは存在せず、通常、市販の表計算ソフトウエアで管理するため、正確性を保証できない。更に、担当者ごとに独自フォーマットを使用し、後日検証が難しく、監査対応時の計算根拠確認、証拠収集に時間を要する。
会計処理効率化を目的として、例えば、以下の会計システムが知られている。
特許文献1は、期日データ及び金額データを含む複数の会計伝票明細データを、部門毎に予め指定された按分比率に応じて按分計算を行う会計伝票の按分処理システムを開示する。システムは、期間及び部門毎の按分率に対応する按分キーを格納する按分比率格納テーブルと、会計伝票明細テーブルから取得した会計伝票明細データと按分比率格納テーブルから取得した期間と部門と按分率とを用いて会計伝票明細データの部門毎且つ期間毎の按分処理を行う按分処理部とを備える。
特許文献2は、複数の固定資産を配賦先とし、複数の固定資産のうちの少なくとも1つの取得価額に算入される複数の費用又は共通費を配賦元として、配賦先の各購入代価に配賦元の各金額を配賦する、制御部と記憶部を備える配賦装置を開示する。配賦処理において、制御部は、複数の配賦先を特定した場合、金額を、実行順が1つ前までの配賦において金額が配賦された後の購入代価に基づいて按分し、按分により得られた按分金額を、購入代価に配賦する、配賦装置を開示する。
しかしながら、特許文献1の按分処理システムは、同一期間及び同一部門で按分比率が異なる場合に、期間及び部門毎の按分キーが必要であり、期間及び部門毎の処理をするため複雑化する。また、レンタル業の会計処理専用のため、営業所別の異なる按分比率が必要となり、複雑な複数の按分条件の設定により、誤作業及び誤演算も生じ得る。特許文献2は、実行順が1つ前までの配賦において金額が配賦された後の購入代価に基づき按分する。即ち、1つ前の按分結果の記憶が必要となる。更に、特許文献1及び2では、会計処理の一過程の共通費按分処理を示すが、その前後の段階の連続処理について開示が無い。即ち、共通費按分前後の処理で、経験豊富な者による作業が必須であれば、複数人の作業により労力軽減及び時間削減ができず、また属人化の問題を解消できない。
特開2006-195570号公報 特開2018-163459号公報
そこで、本発明は、会計処理の効率化、作業の標準化及び品質向上を図る会計処理装置及びその処理方法の提供を目的とする。また、会計明細データを取込後、工事項目の仕訳、共通費按分、勘定科目等提案を含む一連の処理を、高度な知識を必要とせず、連続的かつ自動的に実行できる会計処理装置及びその処理方法の提供を目的とする。
本発明の会計処理システムは、会計明細データ(9)の複数の項目に対し、項目の名称に基づき、少なくとも第1費目、第2費目及び第3費目を割り当てる仕訳手段(4)と、第1費目が割り当てられた各項目の金額を、按分先金額割合の按分率に基づき、第2費目及び/又は第3費目が割り当てられた各項目に対し按分し、按分結果の金額を出力する按分手段(5)と、按分結果が出力された各項目に対し、少なくとも項目の名称に基づき、詳細情報の1以上の候補を提案する提案手段(6)と、を含む。仕訳手段(4)は、会計明細データ(9)の項目の名称を入力すると対応する一費目を与える仕訳用モデル(91)の出力結果に基づき、会計明細データ(9)の各項目に対し、少なくとも第1費目として共通費、第2費目として資産、又は第3費目として費用の各費目を割り当てる仕訳部(41)を含む。提案手段(6)は、少なくとも項目の名称を入力すると資産の詳細情報に対応するコードを出力する分類用モデル(94)に対して、少なくとも、第2費目が割り当てられた各項目の名称を入力し、資産の分類に対応するコードの1以上の候補を、分類用モデル(94)から出力させる分類サジェスト部(61)と、少なくとも項目の名称を入力すると費用の詳細情報に対応するコードを出力する勘定科目用モデル(95)に対して、少なくとも、第3費目が割り当てられた各項目の名称を入力し、費用の勘定科目に対応するコードの1以上の候補を、勘定科目用モデル(95)から出力させる勘定科目サジェスト部(62)と、を含み、分類サジェスト部(61)は、コードと資産の分類との対応関係が記録された分類マスタテーブル(114)に対し、分類用モデル(94)から出力したコードを照合し、勘定科目サジェスト部(62)は、コードと費用の勘定科目との対応関係が記録された勘定科目マスタテーブル(115)に対し、勘定科目用モデル(95)から出力したコードを照合する。
本発明の会計処理システムは、会計、税務及び工事の高度な知識を必要とせずに、取得した工事明細データについて、項目の仕訳、共通費按分、勘定科目等提案を含む一連の作業を短時間かつ自動的に実行できるため、工事明細の整理業務を効率化し、会計作業の属人化を回避できる。
本発明の会計処理方法は、会計明細データ(9)の複数の項目に対し、項目の名称に基づき、仕訳手段(4)が少なくとも第1費目、第2費目及び第3費目を割り当てる過程と、第1費目が割り当てられた各項目の金額を、按分先金額割合の按分率に基づき、按分手段(5)が、第2費目及び/又は第3費目が割り当てられた各項目に対し按分し、按分結果の金額を出力する過程と、按分結果が出力された各項目に対し、少なくとも項目の名称に基づき、提案手段(6)が詳細情報の1以上の候補を提案する過程と、を含む。
仕訳手段(4)が費目を割り当てる過程は、会計明細データ(9)の項目の名称を入力すると対応する一費目を与える仕訳用モデル(91)の出力結果に基づき、会計明細データ(9)の各項目に対し、少なくとも第1費目として共通費、第2費目として資産、又は第3費目として費用の各費目を割り当てる過程を含み、按分手段(5)が按分結果の金額を出力する過程は、仕訳手段(4)により第1費目として共通費が割り当てられた各項目に対し、各々異なる按分元キーを付与する過程と、仕訳手段(4)により第2及び第3費目として費用及び資産が各々割り当てられた各項目に対し、按分元キーに対応する按分先キーを付与する過程と、一按分先キーが付与された各項目の個別金額を、前記一按分先キーが付与された全項目の合計金額により除して、按分率を得る過程と、前記一按分先キーと同一の一按分元キーが付与された各項目の個別金額を、得られた按分率に従い、前記一按分先キーが付与された各項目の個別金額に対し、按分加算する過程と、按分加算後の各項目の金額を出力する過程と、を含み、提案手段(6)が提案する過程は、少なくとも項目の名称を入力すると資産の詳細情報に対応するコードを出力する分類用モデルに対して、少なくとも、第2費目が割り当てられた各項目の名称を入力し、資産の分類に対応するコードの1以上の候補を、分類用モデル(94)から出力させる過程と、コードと資産の分類との対応関係が記録された分類マスタテーブル(114)に対し、分類用モデル(94)から出力したコードを照合する過程と、少なくとも項目の名称を入力すると費用の詳細情報に対応するコードを出力する勘定科目用モデル(62)に対して、少なくとも、第3費目が割り当てられた各項目の名称を入力し、費用の勘定科目に対応するコードの1以上の候補を、勘定科目用モデル(95)から出力させる過程と、コードと費用の勘定科目との対応関係が記録された勘定科目マスタテーブル(115)に対し、勘定科目用モデル(95)から出力したコードを照合する過程と、を含む。
本発明の会計処理プログラムは、コンピュータを、本発明の会計処理システムとして機能させるためのプログラムである。
本発明の会計処理システム、その処理方法及びそのプログラムは、費目による工事項目の仕訳、共通費按分、勘定科目等提案を含む一連の作業を、自動的に実行できるため、人的労力軽減及び作業時間の短縮による業務の効率化及び合理化を図ることができる。また、経理及び税務の高度な知識を必要とせずに、容易に会計処理できるため、作業の標準化及び平準化を図り、特定者による業務の属人化を排除できる。
本発明の会計処理システムにおける会計処理装置を示すブロック図 通信可能な本発明の会計処理システムを示すブロック図 会計処理の手順を示すフロー図 会計明細データのサンプルを示す図 図4Aの下位構造の会計明細データのサンプルを示す図 会計処理システムの資産集約画面を例示する図 会計処理システムの資産集約画面を例示する図 会計処理システムの資産集約画面を例示する図 会計処理システムの按分原理を説明する階層図 会計処理システムの按分原理を説明する表 会計処理システムの共通費按分画面を例示する図 会計処理システムの追加情報画面を例示する図
本発明による会計処理システム、その処理方法及びそのプログラムの実施の形態を図1~図7を参照して説明する。下記実施の形態は例示であり本発明を限定解釈するものではない。
図1に示す本発明の会計処理システムは、ハードウエア装置として処理部27及び記憶部28を含み、例えばシステムサーバとして機能する会計処理装置20を示す。会計処理装置20は、会計明細データ9の複数の項目18(図4A及び図4B)に対し、項目18の名称に基づき、費目の種類として、少なくとも第1費目、第2費目及び第3費目を割り当てる仕訳手段4を処理部27に含む。第1費目は共通費(共通費用、共通経費、間接工事費)、第2費目は資産(固定資産、資本的支出)、及び第3費目は費用(収益的支出)を表す。費目は、3種に限定されず、また共通費、資産及び費用に限定されない。
仕訳手段4は、会計明細データ9の項目の名称キーワードを入力すると対応する一費目を与える記憶部28内の仕訳用モデル91の出力結果に基づき、会計明細データ9の各項目に対し、少なくとも共通費、資産、又は費用の各費目を割り当てる仕訳部41を処理部27に含む。仕訳結果について、例えば図5Cの「費目」欄76では、項目18a,18b,18cごとに割り当てられた共通費、資産及び費用の表示19a,19b,19cを、ユーザは、会計処理システムの表示装置33の画面上で確認できる。
仕訳用モデル91は、人工知能、例えば機械学習により学習した、ニューラルネットワーク、サポートベクターマシン、K-means、トピックモデル、ランダムフォレスト等の学習モデルを使用できる。特にニューラルネットワークのディープラーニングによる学習モデルが好ましい。仕訳用モデル91は、データを積み重ねてモデルを常時更新しても、インターネットを通じ常時又は任意時期に最新モデルの提供を受け更新してもよい。前記機械学習型だけでなく、ルールベース型の人工知能を標準機能に組み込み又はこれをカスタマイズして、仕訳用モデル91に用いてもよい。ルールベース型人工知能は、項目の名称のキーワードに対して、特定の費目を判定する。本システムを使用するユーザは、仕訳用モデル91を使用することにより、経理、税務、工事等の高度な知識がなくとも、自動仕訳を実行できる。一方、仕訳手段4は、仕訳用モデル91を使用しなくてもよい。例えば、項目の名称と費目種類との対応付けが記録された図示しない仕訳テーブルを用いて、項目の名称から費目を割り当ててもよい。
仕訳手段4は、仕訳部41によって費目が割り当てられた複数の項目18を、第1費目、第2費目又は第3費目の各項目群において、関連する項目18ごとに集約することが可能な集約部42を更に含んでもよい。集約により、多数の項目18を1又は2以上の項目群に纏めて、作業の効率化と共に、視覚上見易くして誤作業を防止できる。集約部42を設けるが、項目が少ない場合、集約不要とユーザが判断する場合、集約操作をしなくてもよい。図1のとおり、仕訳手段4の前段には、明細データ9を取得する明細データ取得部2と、取得した明細データ9の誤読取り、不備、誤記等を修正できる明細データ補正部3とを含む。
図1の会計処理装置20は、共通費が割り当てられた各項目の金額を、按分先金額割合の按分率に基づき、資産及び/又は費用が割り当てられた各項目に対して按分(配賦)し、按分結果の金額を出力する按分手段5を処理部27に含む。
按分手段5の実施の形態は、仕訳手段4により共通費が割り当てられた各項目に対し、各々異なる按分元キーを付与する按分元キー付与部51と、仕訳手段4により第2及び第3費目として費用及び資産が各々割り当てられた各項目に対し、按分元キーに対応する按分先キーを付与する按分先キー付与部52とを含む。按分元及び按分先キー付与部51,52は、付与ルール又はプログラムを記録した記憶部28内のキー付与ルール部92に従い、各項目に按分元キー及び按分先キーを付与する。仕訳手段4により共通費、資産及び費用の各費目が割り当てられた各項目は、1以上の階層(図6A)を構成し、キー付与ルール部92に従い、按分元キーが付与された1の項目と、その同一階層内に属する按分先キーが付与された1以上の項目とに対し、同一キーが付与される。
按分手段5は、按分先キー付与部52で一按分先キー(図6B符号21)が付与された各項目(図6B項目2-1)の個別金額(按分先個別額)を、前記同一の一按分先キー(21)が付与された全項目(項目2-1,2-2)の合計金額(按分先合計額)により除して、按分率を得る按分率算出部53を含む。按分手段5はまた、前記一按分先キー(21)と同一の一按分元キー(21)が付与された各項目(項目2-3)の個別金額(按分元個別額)を、得られた按分率に従い、前記一按分先キー(21)が付与された各項目(項目2-1)の個別金額(按分先個別額)に対し、会計明細データの少なくとも同一階層(図6A第2階層No.1)内で、按分加算する加算部54を含む。按分率算出部53及び加算部54は、按分率演算ルール及び加算ルールを記録した按分ルール部93に従い、按分率を算出し加算処理する。按分手段5は更に、按分加算後の各項目の金額を出力する按分結果出力部55を含む。これにより、本システムを使用するユーザは、複雑な手計算を必要とせず、1人で容易かつ迅速に按分処理できる。
図1の会計処理装置20は、按分結果が出力された各項目に対し、少なくとも項目の名称に基づき、詳細情報の1以上の候補を提案する提案手段6を処理部27に含む。提案手段6の実施の形態は、項目の名称、按分後金額、及び振替日(仮勘定から本勘定に振り替える日)の1以上を入力すると資産の詳細情報に対応するコードを出力する分類用モデル94に対して、少なくとも、第2費目が割り当てられた各項目の名称、按分後金額、及び振替日を入力し、資産の分類に対応するコードの1以上の候補を、分類用モデル94から出力させる分類サジェスト部61を含む。資産の分類は、固定資産の管理に利用される。分類マスタテーブル114では、例えばコード「100000」、「200000」、「300000」、「400000」、「500000」及び「600000」にそれぞれ資産の分類「建物」、「建物付属」、「電気設備」、「構築物」、「機械装置」及び「車両」が紐付けられ、コードと資産の分類との対応関係が記録されている。分類サジェスト部61は、分類マスタテーブル114にコードを照合し、当該コードに紐付けられた資産の分類を候補として出力する。
また、提案手段6は、項目の名称、按分後金額、及び振替日の1以上を入力すると費用の詳細情報に対応するコードを出力する勘定科目用モデル95に対して、少なくとも、第3費目が割り当てられた各項目の名称、按分後金額、及び振替日を入力し、費用の勘定科目に対応するコードの1以上の候補を、勘定科目用モデル95から出力させる勘定科目サジェスト部62を含む。費用の勘定科目は、本勘定振替の仕訳に利用される。勘定科目マスタテーブル115では、例えば、コード「100000」、「200000」及び「300000」にそれぞれ費用の勘定科目「修繕費」、「除却費」及び「備品購入費」が紐付けられ、コードと費用の勘定科目との対応関係が記録されている。勘定科目サジェスト部62は、勘定科目マスタテーブル115にコードを照合し、当該コードに紐付けられた費用の勘定科目を候補として出力する。分類マスタテーブル114の資産の分類及びコード、並びに勘定科目マスタテーブル115の勘定科目及びコードは、固定値ではなくユーザが編集でき、追加可能である。
分類用モデル94及び勘定科目用モデル95は、人工知能、例えば機械学習により学習した、ニューラルネットワーク、サポートベクターマシン、K-means、トピックモデル、ランダムフォレスト等の学習モデルを使用できる。特にニューラルネットワークのディープラーニングによる学習モデルが好ましい。分類用モデル94及び勘定科目用モデル95は、データを積み重ねてモデルを常時更新しても、インターネットを通じ常時又は任意時期に最新モデルの提供を受け更新してもよい。前記機械学習型だけでなく、ルールベース型の人工知能を標準機能に組み込み又はこれをカスタマイズして、分類用モデル94及び勘定科目用モデル95に用いてもよい。ルールベース型人工知能は、項目の名称のキーワードに対して、特定の資産の分類を判定し、又は費用の勘定科目を判定する。一方、提案手段6は、分類用モデル94及び勘定科目用モデル95を使用しなくてもよい。例えばそれらの替わりに、項目の名称とコードとの対応付けが記録された図示しないテーブルを用いて、項目の名称からコード、又は資産の分類及び費用の勘定科目を出力してもよい。
本発明による会計処理システムの実施の形態では、図2のとおり、少なくとも仕訳手段4、按分手段5及び提案装置6を含む会計処理装置20とインターネット等により通信可能に接続されたユーザ装置30を備える。ユーザ装置30は、処理装置37及び記憶装置38を備えるコンピュータ、タブレット、スマートフォン等の端末装置であり、ユーザ装置30を使用するユーザは、インターネット又は専用回線を通じて、クラウドサーバの会計処理装置20にアクセスできる。
図2に示すユーザ装置30の実施の形態は、会計明細データ9を取り込むデータ取込手段としての取込装置32と、取り込んだ会計明細データ9をユーザ装置30から会計処理装置20に送信し、会計処理装置20からの処理データを受信する通信インタフェースとしての送受信手段(送受信装置)39と、受信した処理データをユーザに対し出力するディスプレイ、モニタ等の表示手段(表示装置)33とを含む。取込装置32は、例えば、ユーザ装置30に内蔵又は外付けされた、光学文字認識(OCR)機能付きスキャナ、カメラ等の撮像装置である。取込装置32は、例えばインターネット介し、又はUSBメモリ等の可搬式記憶媒体を介して、明細データ9を得てもよい。
本発明により会計処理する方法を以下詳述する。
図3は、本発明の会計処理方法を含むフローチャートである。最初に、帳票(明細データ9)を取込み取得する(s102)。具体的には、明細データ9を1件ずつ若しくは複数件纏めて取込装置32で読み込み、又はユーザが直接手入力し、明細データ9ごとに、基本情報(工事件名、工事業者、担当者等)を入力し、PDF、CSV等のファイル形式により、ユーザ装置30の送受信装置39から会計処理装置20に送信(アップロード)する。送信された明細データ9は、送受信装置29を介して会計処理装置20のデータ取得部2から受信され、図示しない明細データ記録部に、階層構造として記録される。記録された明細データ9のサンプルの一部を図4A及び図4Bに示す。図4Aの項目18「共通仮設工事」の下位概念として、図4Bの項目18「準備費」、「仮設物費」、「機械設備費」、「仮設設備費」、「運搬費」、「補償費」及び「現場警備費」が構成され、明細データ9は、階層構造を形成する。
会計処理装置20のデータ取得部32に記録された明細データ9について、ユーザは、ユーザ装置30の表示装置33を確認しながら、例えば各項目金額と合計金額とが一致しているか等を確認し、誤りや不備があればユーザ装置30のキーボード、マウス、タッチ画面等を用い補正する(s103)。本補正により、取込装置32による誤読込や取違えを、目視確認で防止できる。
次に、明細データ9の項目の名称を入力すると対応する一費目を与える仕訳用モデル91の出力結果に基づき、明細データ9の各項目18に対し、共通費、資産、又は費用の各費目を割り当て、複数の項目18を費目ごとに仕訳する(s104)。図5Aは、仕訳後の表示装置33による画面(「資産集約」画面)を示す。項目18aごとに、「費目」欄76にて「共通」の表示19aが割り当てられ、共通費の項目18aに仕訳されたことが分かる。
仕訳部41により仕訳された複数の項目を、必要に応じて、集約部42により、共通費、資産、又は費用の各項目群において、関連する項目ごとに集約する(s104)。具体的には、図5Aに示す共通費の費目が割り当てられた19a「共通仮設工事」16の各項目18a(「準備費」、「仮設物費」、「機械設備費」、「仮設設備費」、「運搬費」、「補償費」及び「環境警備費」)について、互いに関連する項目であるとユーザが判断して、「集約」欄70にそれぞれチェックを入れ、矢印34をクリックすれば、図5Bのように集約結果35が右画面に出力される。図5Bでも同様に、共通費及び費用の費目が割り当てられた「仮設工事」17の各項目18a,18cについて、同様に「集約」欄70にそれぞれチェックを入れ、矢印34をクリックすれば、図5Cのように、右画面に集約結果35が、先の集約結果と共に出力される。
次に、按分手段5により、共通費割当後の各項目の金額を、按分先金額割合の按分率に基づき、資産及び/又は費用の割当後の各項目に対し按分し(s105)、按分結果の金額を出力する。即ち、共通費は、複数の資産及び費用の全部に共通的に発生するものとして、資産及び費用の金額割合に従い、按分(配賦)される。
仕訳手段4により共通費、資産及び費用の割当後の各項目は、1以上の階層を構成する。図6Aは、「項目」欄、「費目」欄及び「金額」欄を有する第1~第3階層構成のサンプルである。右表に示す最上位の第1階層は、項目「建築工事」、「電気・空調設備工事」及び「共通費1-1」(費目:共通費)を含む。中央表に示す第2階層No.1は、「建築工事」の下位項目「項目2-1」(費目:資産)、「項目2-2」(費目:費用)及び「項目2-3」(費目:共通費)を含み、第2階層No.2は、「電気・空調設備工事」の下位項目「電源設備」及び「空調設備」を含む。左表に示す第3階層は、「電源設備」の下位項目「項目3-1」(費目:共通費)を含み、「空調設備」の下位項目「項目3-2」(費目:資産)及び「項目3-3」(費目:共通費)を含む。
仕訳手段4による共通費割当後の各項目に対し、各々異なる按分元キーを付与する。按分元キー付与部51では、キー付与ルール部92のロジックに従い、「共通費」が付与された、第1階層の共通費1-1、第2階層の項目2-3及び項目3-1並びに第3階層の項目3-3に、図6Bのとおり、それぞれ異なる数字「11」、「21」、「22」及び「31」を按分元キーとして付与する。異同を識別するキーは、数字、英字、和文字、符号、記号等、何れでもよい。
仕訳手段4により費用及び資産が各々割り当てられた各項目に対し、按分元キーに対応する按分先キーを付与する。按分先キー付与部52では、キー付与ルール部92のロジックに従い、第1階層の項目2-1、項目2-2及び項目3-2に対し按分元キー11に対応する按分先キー11が付与され、第2階層No.1の項目2-1及び項目2-2に対し按分元キー21に対応する按分先キー21が付与され、第2階層No.2の項目3-2に対し按分元キー22に対応する按分先キー22が付与され、第3階層の項目3-2に対し按分元キー31に対応する按分先キー31が付与される。即ち、キー付与ルール部92のルールでは、1)同一階層内に属する共通費の項目と資産及び/又は費用の項目には、図6A及び図6Bのように、同一の按分元キー及び按分先キーが付与される。2)第2階層No.1及びNo.2のように、同一階層内に複数の並列階層を有する場合、並列階層ごとに(並列階層間で別々に)同一の按分元キー及び按分先キーが付与される。3)第3階層No.Aのように、按分元キー22が付与された項目3-1と同一階層内に資産及び/又は費用の項目がない場合、1つ上層の他の項目(空調設備)の資産及び/又は費用部分の項目(第3階層No.Bの項目3-2)に同一の按分先キー22が付与される。
按分率算出部53では、一按分先キーが付与された各項目の個別金額(按分先個別額)を、按分ルール部93のロジックに従い、前記一按分先キーが付与された全項目の合計金額(按分先合計額)により除して、按分率が得られる。即ち図6B第1階層では、項目2-1、項目2-2及び項目3-2の按分先個別額をそれぞれ、「d」、「e」及び「i」(「円」を省略する)と表し、按分先合計額は「d+e+i」で表される。按分先キー11が付与された項目2-1及び2-2及び3-2の按分率はそれぞれd/(d+e+i)及びe/(d+e+i)及びi/(d+e+i)で表される。按分先キー21が付与された項目2-1及び2-2の按分率はそれぞれd/(d+e)及びe/(d+e)で表される。按分先キー22が付与された項目3-2の按分率はi/i(=1)である。按分先キー31が付与された項目3-3の按分率はj/j(=1)である。
加算部54では、按分ルール部93のロジックに基づき、前記一按分先キーと同一の一按分元キーが付与された各項目の個別金額(按分元個別金額)を、得られた按分率に従い、前記一按分先キーが付与された各項目の個別金額(按分先個別金額)に対し、会計明細データの同一階層内で、按分加算する。図6Bでは、項目2-1について、按分元キー11及び21が付与された共通費1-1及び項目2-3の按分元個別金額c及びfを、得られた各按分率d/(d+e+i)及びd/(d+e)に従い、一按分先キー11及び21が付与された按分先個別金額dに対し按分加算する(按分結果イ)。項目2-2についても同様の方法により、按分加算する(按分結果ロ)。項目3-2について、按分元キー11、22及び31が付与された共通費1-1、項目3-1及び項目3-3の按分元個別金額c及びg及びjを、得られた按分率i/(d+e+i)及びi/i(=1)及びi/i(=1)に従い、一按分先キー11、22及び31が付与された按分先個別金額iに対し按分加算する(按分結果ハ)。
図6Cは、按分加算後の表示装置33による共通費按分画面であり、項目の「名称」74、「金額」75、「費目」76、各階層の「按分元」71a,72a,73a及び「按分先」71b,72b,73b、「按分結果」77の各欄を有し、「按分結果」77の欄には、按分加算後の各項目の金額が表示される。このように本発明では、複雑な複数の按分条件設定が必要なく、比較的分かり易い基準を用いて、按分率を容易に算出し按分結果を出力できる。
最後に、按分結果が出力された各項目に対し、少なくとも項目の名称に基づき、詳細情報の1以上の候補を提案する(s106)。具体的には、項目の名称、按分後金額、及び振替日(仮勘定から本勘定に振り替える日)の1以上を入力すると資産の詳細情報に対応するコードを出力する分類用モデル94に対して、分類サジェスト部61は、資産の費目が割り当てられた各項目の名称、按分後金額、及び振替日の1以上を入力し、資産の分類に対応するコードの1以上の候補を、分類用モデル94から出力させる。続けて、分類サジェスト部61は、コードと資産の分類との対応関係が記録された分類マスタテーブル114に対し、分類用モデル94から出力したコードを照合する。照合結果が、資産の分類の候補として出力される。
項目の名称、按分後金額、及び振替日の1以上を入力すると費用の詳細情報に対応するコードを出力する勘定科目用モデル95に対して、勘定科目サジェスト部62は、費用の費目が割り当てられた各項目の名称、按分後金額、及び振替日の1以上を入力し、費用の勘定科目に対応するコードの1以上の候補を、勘定科目用モデル95から出力させる。続けて、勘定科目サジェスト部62は、コードと費用の勘定科目との対応関係が記録された勘定科目マスタテーブル115に対し、勘定科目用モデル95から出力したコードを照合する。照合結果が、費用の勘定科目の候補として出力される。
図7は、図6Cの右下「次の画面に進む」78をクリックして移行した表示装置33による追加情報(提案)画面を示す。図7では、ユーザが表示装置33を確認しながら、例えば「費目(確定)」欄83の費目「資産」83aを選択し、「按分後金額」欄87の金額「972,222」87aを入力額とし、「資産名」欄81に項目の名称「天井点検口解体復旧」81aを入力し、更に、振替日等を入力した後、右上の「AIサジェストする」85をクリックすると、分類用モデル94及び分類マスタテーブル114に基づき、「分類/勘定科目(候補)」欄82には、資産の分類として例えば3候補「100000建物 50年」、「11 テスト用11」及び「900000長期払費用 20年」並びに「その他」の表示82aが、図7のように出力される。更に、特定の分類を3候補から選択してサジェスト対象84aにチェックを入れると、分類が決定される。
同様に、ユーザは、図7の「費目(確定)」欄83の費目「費用」83bを選択し、「按分後金額」欄87の金額「1,111,111」87bを入力額とし、「資産名」欄81に項目の名称「運搬交通費」81bを入力し、更に、振替日等を入力した後、右上の「AIサジェストする」85をクリックすると、勘定科目用モデル95及び勘定科目マスタテーブル115に基づき、「分類/勘定科目(候補)」欄82には、勘定科目として例えば3候補「1修繕費」、「2除却費」及び「3備品購入費」並びに「その他」の表示82bが、図7のように出力される。更に、特定の勘定科目を3候補から選択してサジェスト対象84bにチェックを入れると、勘定科目が決定される。
分類及び勘定科目の決定後、図7右下「登録する(確認対象にする)」86をクリックすると、明細データ9の各項目の費目、按分結果及び提案の内容が確定及び登録されて、第三者による確認及び承認の実行可能な状態となる。
また、本発明は、コンピュータを、会計処理システムとして機能させるための会計処理プログラムであってもよい。この場合、各手段及び各部が有する機能の処理内容はプログラムに記述されて、プログラムをコンピュータで実行することにより、各部の処理がコンピュータ上で実現され得る。例えば、会計処理プログラムを記憶する記憶部と、記憶部に接続されプログラムの処理動作を制御及び処理する処理部とを備える。記憶部は、例えば磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記憶媒体、半導体メモリ等、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体を含む。更に、前記実施の形態により詳述された会計処理方法を、記憶部に記憶された会計処理プログラムで実行してもよい。
また、前記説明の会計処理システムでは、会計処理装置20とユーザ装置30とが通信可能に接続された実施の形態を示したが、会計処理装置20は、ハードウエア装置又はプログラムとしてユーザ装置に実装して使用されてもよい。
本発明の会計処理システム及び処理方法及び処理プログラムでは、工事業務だけでなく、あらゆる会計業務に利用可能である。
4・・仕訳手段、 5・・按分手段、 6・・提案手段、 9・・会計明細データ、 20・・会計処理装置、 30・・ユーザ装置、 32・・データ取込手段、 33・・表示手段、 39・・送受信手段、 41・・仕訳部、 42・・集約部、 51・・按分元キー付与部、 52・・按分先キー付与部、 53・・按分率算出部、 54・・加算部、 55・・按分結果出力部、 61・・分類サジェスト部、 62・・勘定科目サジェスト部、 91・・仕訳用学習モデル、 94・・分類用モデル、 95・・勘定科目用モデル、

Claims (8)

  1. 会計明細データの複数の項目に対し、項目の名称に基づき、少なくとも第1費目、第2費目及び第3費目を割り当てる仕訳手段と、
    第1費目が割り当てられた各項目の金額を、按分先金額割合の按分率に基づき、第2費目及び/又は第3費目が割り当てられた各項目に対し按分し、按分結果の金額を出力する按分手段と、
    按分結果が出力された各項目に対し、少なくとも項目の名称に基づき、詳細情報の1以上の候補を提案する提案手段と、を含む会計処理システムにおいて、
    仕訳手段は、会計明細データの項目の名称を入力すると対応する一費目を与える仕訳用モデルの出力結果に基づき、会計明細データの各項目に対し、少なくとも第1費目として共通費、第2費目として資産、又は第3費目として費用の各費目を割り当てる仕訳部を含み
    提案手段は、
    少なくとも項目の名称を入力すると資産の詳細情報に対応するコードを出力する分類用モデルに対して、少なくとも、第2費目が割り当てられた各項目の名称を入力し、資産の分類に対応するコードの1以上の候補を、分類用モデルから出力させる分類サジェスト部と、
    少なくとも項目の名称を入力すると費用の詳細情報に対応するコードを出力する勘定科目用モデルに対して、少なくとも、第3費目が割り当てられた各項目の名称を入力し、費用の勘定科目に対応するコードの1以上の候補を、勘定科目用モデルから出力させる勘定科目サジェスト部と、を含み、
    分類サジェスト部は、コードと資産の分類との対応関係が記録された分類マスタテーブルに対し、分類用モデルから出力したコードを照合し、
    勘定科目サジェスト部は、コードと費用の勘定科目との対応関係が記録された勘定科目マスタテーブルに対し、勘定科目用モデルから出力したコードを照合することを特徴とする会計処理システム。
  2. 仕訳手段は、仕訳部により費目が割り当てられた複数の項目を、第1費目、第2費目又は第3費目の各項目群において、関連する項目ごとに集約できる集約部を含む請求項1に記載の会計処理システム。
  3. 按分手段は、
    仕訳手段により第1費目として共通費が割り当てられた各項目に対し、各々異なる按分元キーを付与する按分元キー付与部と、
    仕訳手段により第2及び第3費目として費用及び資産が各々割り当てられた各項目に対し、按分元キーに対応する按分先キーを付与する按分先キー付与部と、
    一按分先キーが付与された各項目の個別金額を、前記一按分先キーが付与された全項目の合計金額により除して、按分率を得る按分率算出部と、
    前記一按分先キーと同一の一按分元キーが付与された各項目の個別金額を、得られた按分率に従い、前記一按分先キーが付与された各項目の個別金額に対し、按分加算する加算部と、
    按分加算後の各項目の金額を出力する按分結果出力部と、を含み、
    按分元キー付与部及び按分先キー付与部は、付与ルール又はプログラムを記録した記憶部内のキー付与ルール部に従い、各項目に対し按分元キー及び按分先キーを付与し、
    按分率算出部及び加算部は、按分率演算ルール及び加算ルールを記録した記憶部内の按分ルール部に従い、按分率を算出し及び按分加算する請求項1又は2に記載の会計処理システム。
  4. 少なくとも仕訳手段、按分手段及び提案手段を含む会計処理装置と通信可能に接続されたユーザ装置を備え、
    ユーザ装置は、
    会計明細データを取り込むデータ取込手段と、
    取り込んだ会計明細データをユーザ装置から会計処理装置に送信し、会計処理装置からの処理データを受信する送受信手段と、
    受信した処理データをユーザに対し出力する表示手段と、を含む請求項1~3の何れか1項に記載の会計処理システム。
  5. 会計明細データの複数の項目に対し、項目の名称に基づき、仕訳手段が少なくとも第1費目、第2費目及び第3費目を割り当てる過程と、
    第1費目が割り当てられた各項目の金額を、按分先金額割合の按分率に基づき、按分手段が、第2費目及び/又は第3費目が割り当てられた各項目に対し按分し、按分結果の金額を出力する過程と、
    按分結果が出力された各項目に対し、少なくとも項目の名称に基づき、提案手段が詳細情報の1以上の候補を提案する過程と、を含む会計処理方法において、
    仕訳手段が費目を割り当てる過程は、会計明細データの項目の名称を入力すると対応する一費目を与える仕訳用モデルの出力結果に基づき、会計明細データの各項目に対し、少なくとも第1費目として共通費、第2費目として資産、又は第3費目として費用の各費目を割り当てる過程を含み、
    按分手段が按分結果の金額を出力する過程は、
    仕訳手段により第1費目として共通費が割り当てられた各項目に対し、各々異なる按分元キーを付与する過程と、
    仕訳手段により第2及び第3費目として費用及び資産が各々割り当てられた各項目に対し、按分元キーに対応する按分先キーを付与する過程と、
    一按分先キーが付与された各項目の個別金額を、前記一按分先キーが付与された全項目の合計金額により除して、按分率を得る過程と、
    前記一按分先キーと同一の一按分元キーが付与された各項目の個別金額を、得られた按分率に従い、前記一按分先キーが付与された各項目の個別金額に対し、按分加算する過程と、
    按分加算後の各項目の金額を出力する過程と、を含み、
    提案手段が提案する過程は、
    少なくとも項目の名称を入力すると資産の詳細情報に対応するコードを出力する分類用モデルに対して、少なくとも、第2費目が割り当てられた各項目の名称を入力し、資産の分類に対応するコードの1以上の候補を、分類用モデルから出力させる過程と、
    コードと資産の分類との対応関係が記録された分類マスタテーブルに対し、分類用モデルから出力したコードを照合する過程と、
    少なくとも項目の名称を入力すると費用の詳細情報に対応するコードを出力する勘定科目用モデルに対して、少なくとも、第3費目が割り当てられた各項目の名称を入力し、費用の勘定科目に対応するコードの1以上の候補を、勘定科目用モデルから出力させる過程と、
    コードと費用の勘定科目との対応関係が記録された勘定科目マスタテーブルに対し、勘定科目用モデルから出力したコードを照合する過程と、を含むことを特徴とする会計処理方法。
  6. 仕訳手段が費目を割り当てる過程は、仕訳部により費目が割り当てられた複数の項目を、第1費目、第2費目又は第3費目の各項目群において、関連する項目ごとに集約する過程を更に含む請求項5に記載の会計処理方法。
  7. ユーザ装置により、会計明細データを取り込む過程と、
    取り込んだ会計明細データを、ユーザ装置から、請求項5又は6に記載の会計処理方法を実行する会計処理装置に送信し、会計処理装置からの処理データをユーザ装置が受信する過程と、
    受信した処理データをユーザ装置がユーザに対し出力する過程と、を含む請求項5又は6に記載の会計処理方法。
  8. コンピュータを、請求項1~4の何れか1項に記載の会計処理システムとして機能させるための会計処理プログラム。
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