JP7239427B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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Description

本発明は、電気接続箱に関する。
従来、電気接続箱等においては、絶縁性の収容部材の内方で電子部品の端子金具と導電部材とが物理的且つ電気的に接続される。そして、その接続形態としては、螺合完了状態の雌螺子部材と雄螺子部材とで端子金具と導電部材とを締結させる螺子止め固定形態のものが知られている。かかる技術については、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
特開平10-92484号公報
ところで、電子部品や導電部材においては、通電に伴って発熱する。このため、収容部材の内方においては、例えば、端子金具と導電部材との締結部が温度上昇する。そして、その温度上昇に伴う熱は、周囲に伝わり、締結部の周辺部品(収容部材や他の電子部品等)の温度上昇を引き起こしてしまう可能性がある。
そこで、本発明は、内方の締結部での温度上昇を抑え得る電気接続箱を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明は、端子金具と、前記端子金具に電気接続させる導電部材と、前記端子金具と前記導電部材を締結させる雌螺子部材及び雄螺子部材と、前記雌螺子部材を保持する絶縁性の保持部材と、前記端子金具と前記導電部材と前記雌螺子部材と前記雄螺子部材と前記保持部材が収容される絶縁性の収容部材と、を備え、前記保持部材は、前記雌螺子部材及び前記収容部材よりも熱伝導率の高い高熱伝導率材料で成形されることを特徴としている。
ここで、前記保持部材は、前記収容部材に嵌入させ、自らの外壁面を前記収容部材の内壁に密着させることが望ましい。
また、前記高熱伝導率材料は、熱伝導性のエラストマーであり、前記雌螺子部材は、前記雄螺子部材の雄螺子部が螺合される雌螺子部と、前記雌螺子部における螺子軸方向の一方の端部側に設け、前記雄螺子部材が前記螺合完了状態のときに前記雄螺子部材との間で前記端子金具及び前記導電部材を挟持させる挟持部と、を有し、前記保持部材は、前記雌螺子部における前記螺子軸方向の他方の端部を前記螺子軸方向で係止する係止部を有することが望ましい。
また、前記端子金具は、前記収容部材の部品収容室に収容される電子部品が備える部材であり、前記電子部品の前記部品収容室への挿入に伴って、前記導電部材の板状の電気接続部と前記雌螺子部材の前記挟持部との間に挿入される板状の電気接続部を有し、前記雌螺子部材と前記雄螺子部材は、前記端子金具及び前記導電部材のそれぞれの前記電気接続部を締結させることが望ましい。
また、前記導電部材は、前記雌螺子部材の前記挟持部に当接させる板状の電気接続部を有し、前記端子金具は、電線の端末に対して物理的且つ電気的に接続され、かつ、前記導電部材の前記電気接続部に当接させる板状の電気接続部を有し、前記雌螺子部材と前記雄螺子部材は、前記端子金具及び前記導電部材のそれぞれの前記電気接続部を締結させることが望ましい。
本発明に係る電気接続箱においては、端子金具及び導電部材のそれぞれの電気接続部(締結部)の熱が雌螺子部材を介して保持部材に吸収される。また、この電気接続箱においては、周辺の発熱部品の熱等により温度上昇した収容部材の熱が保持部材に吸収される。よって、本発明に係る電気接続箱は、それぞれの電気接続部(締結部)での温度上昇を抑えることができる。
図1は、実施形態1の電気接続箱を示す分解斜視図である。 図2は、実施形態1の電気接続箱を示す斜視図である。 図3は、図2のX-X線断面図である。 図4は、端子金具の電気接続部挿入前の状態を示す断面図である。 図5は、図3のA部拡大図である。 図6は、保持部材による雌螺子部材の保持状態を示す斜視図である。 図7は、保持部材による雌螺子部材の保持状態を螺子軸方向に見た平面図である。 図8は、保持部材による雌螺子部材の保持状態を第2直交方向に見た平面図である。 図9は、雌螺子部材と保持部材の分解斜視図である。 図10は、収容部材を端子収容室の開口側から見た斜視図である。 図11は、収容部材を部品収容室の開口側から見た平面図である。 図12は、図11のY-Y線断面の部分拡大図である。
以下に、本発明に係る電気接続箱の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係る電気接続箱の実施形態の1つを図1から図12に基づいて説明する。
図1から図5の符号1は、本実施形態の電気接続箱を示す。この電気接続箱1は、端子金具10と、この端子金具10に電気接続させる導電部材20と、その端子金具10と導電部材20を締結させる雌螺子部材30及び雄螺子部材40と、を備える(図1及び図3から図5)。更に、この電気接続箱1は、その雌螺子部材30を保持する絶縁性の保持部材50を備える(図1及び図3から図5)。また更に、この電気接続箱1は、その端子金具10と導電部材20と雌螺子部材30と雄螺子部材40と保持部材50が収容される絶縁性の収容部材60を備える(図1から図5)。
端子金具10は、金属等の導電性材料で成形される。この例示の端子金具10は、板状の電気接続部11を有しており、この電気接続部11を導電部材20に対して物理的且つ電気的に接続させる(図1及び図3から図5)。その電気接続部11は、雄タブ端子等のような片体状に形成されている(図1)。そして、この電気接続部11には、雄螺子部材40の雄螺子部41を挿通させる円形の貫通孔12が形成されている。
ここで示す端子金具10は、電子部品70が備え、この電子部品70の本体71に電気接続されたものとして設けられている(図1及び図3から図5)。その電子部品70においては、本体71から端子金具10の電気接続部11を突出させている。この電子部品70においては、本体71を収容部材60の部品収容室61に収容させる(図1から図4)。そして、この電子部品70の電気接続部11は、部品収容室61の外方に突出させ、収容部材60の端子収容室62に収容させる(図1及び図3から図5)。
例えば、電子部品70は、リレーやヒューズ等であり、その本体71(リレー本体やヒューズ本体)から端子金具10の電気接続部11を突出させている。ここでは、ヒューズを電子部品70の一例として示している。そのヒューズ(電子部品70)においては、2つの電気接続部11が平面同士を対向配置させた状態でヒューズ本体(本体71)から突出させられている。
導電部材20は、金属等の導電性材料で成形される。この例示の導電部材20は、板状に成形された所謂バスバである。この導電部材20は、板状の主体21と少なくとも1つの板状の電気接続部22とを有しており、その電気接続部22を端子金具10の電気接続部11に対して物理的且つ電気的に接続させる(図1及び図3から図5)。この導電部材20は、収容部材60に収容させることによって、その電気接続部22を端子収容室62に収容させる。その電気接続部22は、雄タブ端子等のような片体状に形成されている(図1)。そして、この電気接続部22には、雄螺子部材40の雄螺子部41を挿通させる円形の貫通孔23が形成されている。
ここで示す導電部材20においては、主体21が矩形に形成されており、その1つの辺部に、複数の電子部品70の一方又は他方の端子金具10毎に対応させた複数の電気接続部22が設けられている。つまり、この導電部材20は、複数の電子部品70毎に端子金具10の1つの電気接続部11と対になる1つの電気接続部22を有している。ここでは、1枚の導電部材20に4つの電子部品70を電気接続させるべく、この導電部材20に4つの電気接続部22が設けられている(図1)。ここで示す電気接続箱1においては、その導電部材20を2枚備えている。この電気接続箱1においては、4つの電子部品70におけるそれぞれの一方の端子金具10に一方の導電部材20を電気接続させ、4つの電子部品70におけるそれぞれの他方の端子金具10に他方の導電部材20を電気接続させる。
端子金具10と導電部材20は、対になるそれぞれの電気接続部11,22の平面同士を面接触させることによって電気接続させる。雌螺子部材30と雄螺子部材40は、その面接触状態を保たせるべく、端子金具10及び導電部材20のそれぞれの電気接続部11,22を締結させる。
雌螺子部材30は、雄螺子部材40の雄螺子部41が螺合される雌螺子部31を有する(図5から図9)。雌螺子部31は、円筒状に形成され、その内周面に雌螺子が螺刻されている。また、雄螺子部41は、円柱状に形成され、その外周面に雄螺子が螺刻されている。この例示では、雌螺子部材30と雄螺子部材40が金属等の導電性材料で成形されている。
更に、この雌螺子部材30は、雌螺子部31における螺子軸方向の一方の端部側に設け、雄螺子部材40が螺合完了状態のときに雄螺子部材40との間で端子金具10及び導電部材20のそれぞれの電気接続部11,22を挟持させる挟持部32を有する(図5から図9)。ここでは、雌螺子部31における螺子軸方向の一方の端面を挟持部32として利用する。雄螺子部材40は、その挟持部32に螺子軸方向で対向配置させ、螺合完了状態のときに挟持部32との間で端子金具10及び導電部材20のそれぞれの電気接続部11,22を挟持させる挟持部42を有する(図5)。その挟持部42については、例えば、雄螺子部材40の頭部43における雄螺子部41側の環状の壁面、頭部43と雄螺子部41との間に介在させた座金の環状の壁面等を利用する(図5)。
また更に、この雌螺子部材30は、雌螺子部31における螺子軸方向の他方の端部側の外方で螺子軸方向に対して直交配置された鍔部33を有する(図5から図9)。この例示の雌螺子部材30は、その鍔部33を介して保持部材50に保持させる。よって、鍔部33は、螺子軸方向に直交する第1直交方向Go1(図1、図2、図6及び図9)の両端の第1被保持部33a及び第2被保持部33bと、螺子軸方向及び第1直交方向Go1に直交する第2直交方向Go2(図1、図2、図6及び図9)の両端の第3被保持部33c及び第4被保持部33dと、を有している(図7及び図9)。
この例示の鍔部33は、略矩形の外周を有する平板状に形成されている(図7及び図9)。よって、この例示の鍔部33においては、第1直交方向Go1における一方の辺部が第1被保持部33aとなり、第1直交方向Go1における他方の辺部が第2被保持部33bとなる。また、この例示の鍔部33においては、第2直交方向Go2における一方の辺部が第3被保持部33cとなり、第2直交方向Go2における他方の辺部が第4被保持部33dとなる。この例示の鍔部33においては、四隅が各々面取り加工されている。
尚、この例示の雌螺子部材30は、鍔部33の外周が正方形で、かつ、鍔部33のそれぞれの隅部がそれぞれの辺部に対して45度傾斜させた面取り部を有しているので、螺子軸の軸周りに90度ずつ回転させたその全ての位置において同一の外形を成す。このため、この例示の雌螺子部材30においては、鍔部33の4つの辺部の内、第1直交方向Go1に配置された2つの辺部を各々第1被保持部33a及び第2被保持部33bと定義し、第2直交方向Go2に配置された2つの辺部を各々第3被保持部33c及び第4被保持部33dと定義する。
この例示では、導電部材20の電気接続部22と雌螺子部材30の挟持部32との間に電子部品70の端子金具10の電気接続部11を挿入させる(図3及び図4)。端子金具10の電気接続部11は、その間への挿入完了状態のときに、一方の平面を導電部材20の電気接続部22における一方の平面に面接触させ、他方の平面を挟持部32に面接触させる。例えば、収容部材60においては、予め導電部材20と雌螺子部材30とが収容されている(図4)。その際、雌螺子部材30は、導電部材20の電気接続部22と共に端子収容室62に収容されている。収容部材60においては、電子部品70を部品収容室61に収容していくことによって、端子金具10の電気接続部11が導電部材20の電気接続部22と雌螺子部材30の挟持部32との間に挿入されていく(図3)。この収容部材60においては、端子金具10と導電部材20と雌螺子部材30とが収容完了状態のときに、雌螺子部材30の螺子軸と略同軸上に端子金具10及び導電部材20のそれぞれの電気接続部11,22の貫通孔12,23が配置されている。
保持部材50は、雌螺子部材30を収容部材60の端子収容室62に収容させ且つ保持させておくためのものである。この保持部材50は、絶縁性材料で成形される。例えば、この保持部材50には、端子金具10及び導電部材20のそれぞれの電気接続部11,22(つまり、締結部)で発生した熱を吸収させたり、電子部品70の本体71の熱等により温度上昇した収容部材60の熱を吸収させたりする。よって、この保持部材50は、絶縁性材料の中でも、雌螺子部材30及び収容部材60よりも熱伝導率の高い高熱伝導率材料で成形されている。その高熱伝導率材料としては、硬軟問わぬ熱伝導性の合成樹脂材料であってもよく、熱伝導性のエラストマーであってもよい。ここでは、熱伝導性のエラストマーで成形された保持部材50を例として挙げている。
この例示の保持部材50は、電子部品70毎に設けられる。また、この例示の保持部材50には、電子部品70の2つの端子金具10の内の一方を締結対象とする一方の雌螺子部材30と、その内の他方を締結対象とする他方の雌螺子部材30と、を保持させる。
この例示の保持部材50は、方体状の主体51と、その主体51の6つの壁部の内の1つ(第1壁部51a)に設けた2つの保持部52と、を有する(図3から図9)。それぞれの保持部52は、その内の一方に一方の雌螺子部材30を保持させ、その内の他方に他方の雌螺子部材30を保持させる。
この例示の保持部材50は、その主体51における矩形の第1壁部51aから垂設させ、かつ、互いに間隔を空けて対向配置させた2つの立設壁53A,53Bを有している(図6から図9)。主体51は、第1壁部51aに対して直交配置された第2壁部51bと、第1壁部51aに対して直交配置され且つ第2壁部51bに対して平行配置された第3壁部51cと、を有する(図6、図7及び図9)。この例示の保持部材50においては、一方の立設壁53Aが第2壁部51bと同一平面上に配置され、他方の立設壁53Bが第3壁部51cと同一平面上に配置されている。この例示では、それぞれの立設壁53A,53Bが矩形の平板状に形成されている。
この保持部材50においては、第1壁部51aとそれぞれの立設壁53A,53Bとで囲まれた方体状の空間を2分割させることによって、そのそれぞれの分割空間を各々保持部52として利用する(図6、図8及び図9)。ここでは、その第1壁部51aとそれぞれの立設壁53A,53Bの各平面に沿う方向で、これらに囲まれた方体状の空間を2分割させる。この例示の保持部材50は、それぞれの分割空間の間を隔てる隔壁54を有している(図3から図9)。その隔壁54は、矩形の平板状に形成され、第1壁部51aとそれぞれの立設壁53A,53Bの各平面に沿う方向で、これらの略中央に連結させた状態で配置される。
この例示の保持部材50においては、2つの立設壁53A,53Bを第2直交方向Go2に沿って垂設させると共に第1直交方向Go1で対向配置させ、第1壁部51aとそれぞれの立設壁53A,53Bとで囲まれた方体状の空間を螺子軸方向で2分割させる。よって、保持部52においては、一方の立設壁53Aに雌螺子部材30における鍔部33の第1被保持部33a及び第2被保持部33bの内の一方を保持させ、他方の立設壁53Bにその第1被保持部33a及び第2被保持部33bの内の他方を保持させ、第1壁部51aに鍔部33の第3被保持部33c及び第4被保持部33dの内の一方を保持させる(図7)。この例示の保持部材50は、弾性を有している。よって、2つの立設壁53A,53Bについては、鍔部33の第1被保持部33a及び第2被保持部33bによって弾性変形させながら、その反力で第1被保持部33a及び第2被保持部33bを挟持させる。一方、第1壁部51aについては、鍔部33の第3被保持部33c及び第4被保持部33dの内の一方によって弾性変形させられてもよく、第3被保持部33c及び第4被保持部33dの内の一方を係止させるものであってもよい。
ここで、この例示の保持部材50は、弾性を有しているので、2つの立設壁53A,53Bの内の一方に対して雌螺子部材30から第1直交方向Go1の力が加えられたときに、その力の向きに雌螺子部材30を相対移動させることができる。また、この例示の保持部材50は、弾性を有しているので、第1壁部51aに対して雌螺子部材30から第2直交方向Go2の力が加えられたときに、その力の向きに雌螺子部材30を相対移動させることができる。また、この例示の保持部材50は、保持部52における鍔部33の第3被保持部33c及び第4被保持部33dの内の他方側を開口させているので、その開口に向けた力が雌螺子部材30に加えられたときに、その力の向きに雌螺子部材30を相対移動させることができる。
隔壁54の平面には、第1壁部51aとそれぞれの立設壁53A,53Bの各平面に沿う方向(つまり、螺子軸方向)で、鍔部33の螺子軸方向における一方の壁面を対向配置させる。よって、雌螺子部材30は、保持部52において、その鍔部33を隔壁54で係止させることができる。そこで、その隔壁54の平面については、鍔部33(つまり、雌螺子部31における螺子軸方向の他方の端部)を螺子軸方向で係止させる係止部55として利用する(図5、図6、図8及び図9)。この例示の隔壁54は、それぞれの保持部52の壁部を成すものである。これ故に、この隔壁54のそれぞれの平面は、各々、それぞれの保持部52の雌螺子部材30を螺子軸方向で係止させる係止部55として利用される。
その係止部55は、例えば、螺子軸方向に沿って当接してきた雌螺子部材30を係止しているときに、その当接方向に沿って弾性変形させることができる。よって、この係止部55は、雌螺子部31における螺子軸方向の一方の端部に他方の端部に向けた力が加えられたときに、雌螺子部材30をその力の方向に相対移動させることができる。
収容部材60は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形される。この収容部材60とは、筐体等のような箱状に成形されたものであってもよく、その筐体の中に収容され且つ保持される所謂ブロックとして成形されたものであってもよい。ここでは、ブロックとして成形された収容部材60を例示している(図1、図2、図10及び図11)。
この収容部材60には、先に示した部品収容室61が形成されている。この部品収容室61には、開口(電子部品挿入口)61aを介して電子部品70が2つの電気接続部11側から挿入されていく(図1から図4及び図11)。
また、この収容部材60には、先に示した端子収容室62が形成されている。端子収容室62には、先に示した端子金具10の電気接続部11と導電部材20の電気接続部22と雌螺子部材30の他に、雄螺子部材40と保持部材50も収容される。この端子収容室62は、部品収容室61に対する電子部品70の挿抜方向で開口61aとは逆側に開口62aを有している(図1から図4及び図10)。端子収容室62には、その開口62aを介して、導電部材20の電気接続部22と保持部材50と保持部材50の保持部52に保持されている雌螺子部材30とが電子部品70の挿入方向とは逆向きで挿入されていく。一方、端子金具10の電気接続部11は、部品収容室61に対する電子部品70の挿入と共に、端子収容室62に挿入されていく。
端子金具10及び導電部材20のそれぞれの電気接続部11,22は、その端子収容室62の中で雌螺子部材30と雄螺子部材40とによって締結される。端子収容室62には、収容完了状態の雌螺子部材30の螺子軸の延長線上に、雌螺子部材30と雄螺子部材40の螺合作業を行うための開口(作業口)62bが形成されている(図1から図4)。
ここで、保持部材50は、収容部材60に対する収容状態を保つべく、この収容部材60に保持させる。この例示の保持部材50は、被保持部56を有しており、この被保持部56によって収容部材60の保持部63に保持させる(図12)。例えば、被保持部56は、隔壁54における第2直交方向Go2の端面から第2直交方向Go2に沿って突出させた軸部56aと、その軸部56aにおける突出方向の先端の爪部56bと、を有している(図7及び図12)。一方、収容部材60は、保持部材50が収容完了位置のときに隔壁54における第2直交方向Go2の端面に一方の壁面を対向配置させる壁部64を有している(図10から図12)。そして、その壁部64は、保持部材50が収容完了位置のときに被保持部56の爪部56bを挿通させる貫通孔64aを有している(図10及び図12)。その爪部56bは、壁部64の他方の壁面に対して、引っ掛け可能な状態で対向配置させる。よって、ここでは、壁部64の他方の壁面における爪部56bとの対向配置箇所を保持部63として利用する(図12)。この例示では、その保持部63が爪部56bを係止させる係止部の如く設けられており、かつ、その被保持部56と保持部63と貫通孔64aの組み合わせが2組設けられている。
また、保持部材50は、収容部材60の熱の吸収性を高めるべく、この収容部材60に嵌入させ、自らの外壁面を収容部材60の内壁65A,65Bに密着させる(図10及び図12)。この例示では、第2壁部51bの平面と、第2直交方向Go2で第2壁部51bに連接されている一方の立設壁53Aの平面と、を一方の内壁65Aの平面に面接触状態で密着させる。また、この例示では、第3壁部51cの平面と、第2直交方向Go2で第3壁部51cに連接されている他方の立設壁53Bの平面と、を他方の内壁65Bの平面に面接触状態で密着させる。これにより、保持部材50は、その内壁65A,65Bを介して収容部材60の熱を効率良く吸収することができる。
以上示した本実施形態の電気接続箱1においては、例えば、通電に伴い発生した端子金具10及び導電部材20のそれぞれの電気接続部11,22(締結部)の熱が雌螺子部材30を介して保持部材50に吸収される。また、この電気接続箱1においては、例えば、周辺の発熱部品(例えば、電子部品70の本体71)の熱等により温度上昇した収容部材60の熱が保持部材50に吸収される。よって、本実施形態の電気接続箱1は、それぞれの電気接続部11,22(締結部)での温度上昇を抑えることができる。従って、この電気接続箱1は、電子部品70の本体71の温度上昇を抑制でき、かつ、それぞれの電気接続部11,22の周辺の部品(収容部材60や他の電子部品等)の温度上昇を抑制できるので、これらの耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態の電気接続箱1においては、保持部材50が弾性を有しているので、雌螺子部31における螺子軸方向の一方の端部に他方の端部に向けた力が加えられたときに、その保持部材50の係止部55によって雌螺子部材30をその力の方向に相対移動させることができる。よって、この電気接続箱1においては、端子収容室62に収容されている導電部材20の電気接続部22と雌螺子部材30の挟持部32との間の隙間が電子部品70における端子金具10の電気接続部11の板厚より狭くなっていたとしても、その間に挿入され始めた電気接続部11が雌螺子部材30を螺子軸方向に押動しながら、その間の隙間を押し広げていくことができる。従って、この電気接続箱1においては、導電部材20の電気接続部22と雌螺子部材30の挟持部32との間に端子金具10の電気接続部11を挿入する際の挿入力を軽減させることができるので、その端子金具10の挿入作業性を向上させることができ、これに伴い、電子部品70の部品収容室61への挿入作業性も向上させることができる。
更に、本実施形態の電気接続箱1においては、保持部材50に対して雌螺子部材30を螺子軸方向に対する直交方向(第1直交方向Go1及び第2直交方向Go2)に相対移動させることができる。このため、この電気接続箱1においては、それぞれの電気接続部11,22の貫通孔12,23の中心に対する雌螺子部材30の螺子軸の位置ずれを修正することができる。従って、この電気接続箱1においては、雌螺子部材30と雄螺子部材40とを螺合させる際の作業性も向上させることができる。
ところで、導電部材20は、図示しないが、その板状の電気接続部22を雌螺子部材30の挟持部32に当接させるものであってもよい。そして、端子金具10は、図示しないが、その板状の電気接続部11を導電部材20の電気接続部22に当接させるものであってもよい。例えば、この場合の端子金具10は、所謂LA端子等であって、電線の端末に対して物理的且つ電気的に接続されている(図示略)。この場合には、収容部材60に導電部材20を収容することによって、その導電部材20の電気接続部22の一方の壁面が雌螺子部材30の挟持部32に対して面接触状態で当接させられる。この場合の電気接続箱1においては、導電部材20を収容部材60に収容する際に、端子収容室62に収容されている雌螺子部材30の雌螺子部31の外周壁の先端部に導電部材20の電気接続部22が接触したとしても、導電部材20の挿入を続けることで、その電気接続部22を挟持部32まで案内させることができれば、螺子軸方向に向けて電気接続部22に雌螺子部材30を押動させることができる。例えば、ここでは、雌螺子部31の先端部における外周壁側の隅部を面取り加工しておくことによって、その面取り部で電気接続部22を挟持部32まで案内させる。従って、この電気接続箱1においては、導電部材20を収容部材60に挿入する際の挿入力を軽減させることができるので、その導電部材20の挿入作業性を向上させることができる。端子金具10の電気接続部11は、その導電部材20の電気接続部22の他方の壁面に面接触させ、雌螺子部材30と雄螺子部材40とで締結させる。また、この電気接続箱1においては、先の例示と同じように、例えば、通電に伴い発生した端子金具10及び導電部材20のそれぞれの電気接続部11,22(締結部)の熱が雌螺子部材30を介して保持部材50に吸収され、また、例えば、周辺の発熱部品の熱等により温度上昇した収容部材60の熱が保持部材50に吸収される。よって、この場合でも、本実施形態の電気接続箱1は、それぞれの電気接続部11,22(締結部)での温度上昇を抑えることができる。
1 電気接続箱
10 端子金具
11 電気接続部
20 導電部材
22 電気接続部
30 雌螺子部材
31 雌螺子部
32 挟持部
40 雄螺子部材
41 雄螺子部
50 保持部材
51b 第1壁部
51c 第2壁部
52 保持部
53A,53B 立設壁
55 係止部
60 収容部材
61 部品収容室
65A,65B 内壁
70 電子部品
Go1 第1直交方向
Go2 第2直交方向

Claims (5)

  1. 端子金具と、
    前記端子金具に電気接続させる導電部材と、
    前記端子金具と前記導電部材を締結させる雌螺子部材及び雄螺子部材と、
    前記雌螺子部材を保持する絶縁性の保持部材と、
    前記端子金具と前記導電部材と前記雌螺子部材と前記雄螺子部材と前記保持部材が収容される絶縁性の収容部材と、
    を備え、
    前記保持部材は、前記雌螺子部材及び前記収容部材よりも熱伝導率の高い高熱伝導率材料で成形されることを特徴とした電気接続箱。
  2. 前記保持部材は、前記収容部材に嵌入させ、自らの外壁面を前記収容部材の内壁に密着させることを特徴とした請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記高熱伝導率材料は、熱伝導性のエラストマーであり、
    前記雌螺子部材は、前記雄螺子部材の雄螺子部が螺合される雌螺子部と、前記雌螺子部における螺子軸方向の一方の端部側に設け、前記雄螺子部材が前記螺合完了状態のときに前記雄螺子部材との間で前記端子金具及び前記導電部材を挟持させる挟持部と、を有し、
    前記保持部材は、前記雌螺子部における前記螺子軸方向の他方の端部を前記螺子軸方向で係止する係止部を有することを特徴とした請求項1又は2に記載の電気接続箱。
  4. 前記端子金具は、前記収容部材の部品収容室に収容される電子部品が備える部材であり、前記電子部品の前記部品収容室への挿入に伴って、前記導電部材の板状の電気接続部と前記雌螺子部材の前記挟持部との間に挿入される板状の電気接続部を有し、
    前記雌螺子部材と前記雄螺子部材は、前記端子金具及び前記導電部材のそれぞれの前記電気接続部を締結させることを特徴とした請求項3に記載の電気接続箱。
  5. 前記導電部材は、前記雌螺子部材の前記挟持部に当接させる板状の電気接続部を有し、
    前記端子金具は、電線の端末に対して物理的且つ電気的に接続され、かつ、前記導電部材の前記電気接続部に当接させる板状の電気接続部を有し、
    前記雌螺子部材と前記雄螺子部材は、前記端子金具及び前記導電部材のそれぞれの前記電気接続部を締結させることを特徴とした請求項3に記載の電気接続箱。
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