JP7238701B2 - 光学系および光学装置 - Google Patents

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本発明は、光学系および光学装置に関する。
F値が小さい広角レンズとして、第2レンズ群以降のレンズ群(後群)を物体側に繰り出すことで無限遠から近距離への合焦を行う広角レンズが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような明るい広角レンズでは、高速なフォーカシングと高い光学性能の両立が求められている。
特開2017-15941号公報
第1の光学系は、光軸上に並んで配置された、第1合焦レンズ群と第2合焦レンズ群とを含む複数のレンズ群からなり、第2合焦レンズ群は第1合焦レンズ群よりも像面側に配置され、第1合焦レンズ群は、正の屈折力を有し、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、光軸に沿って像面側に移動し、第2合焦レンズ群は、負の屈折力を有し、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、光軸に沿って物体側に移動し、複数のレンズ群のうち第1合焦レンズ群よりも物体側のレンズ全体からなる先行レンズ群は、負の屈折力を有し、複数のレンズ群のうち第1合焦レンズ群と第2合焦レンズ群との間のレンズ全体からなる中間レンズ群は、正の屈折力を有し、複数のレンズ群のうち第2合焦レンズ群よりも像面側のレンズ全体からなるレンズ群は、正または負の屈折力を有し、以下の条件式を満足する。
-1.00<MF2/MF1<0.00
0.80<fA/f<2.00
但し、
MF1:無限遠物体から至近距離物体への合焦の際の第1合焦レンズ群の移動量
MF2:無限遠物体から至近距離物体への合焦の際の第2合焦レンズ群の移動量
(移動量は、像面側への移動を正の値で表す。)
fA:中間レンズ群の合成焦点距離
f :光学系の無限遠物体合焦時の焦点距離
第2の光学系は、光軸上に並んで配置された、第1合焦レンズ群と第2合焦レンズ群とを含む複数のレンズ群からなり、第2合焦レンズ群は第1合焦レンズ群よりも像面側に配置され、第1合焦レンズ群は、正の屈折力を有し、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、光軸に沿って像面側に移動し、第2合焦レンズ群は、負の屈折力を有し、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、光軸に沿って物体側に移動し、複数のレンズ群のうち第1合焦レンズ群よりも物体側のレンズ全体からなる先行レンズ群は、負の屈折力を有し、複数のレンズ群のうち第1合焦レンズ群と第2合焦レンズ群との間のレンズ全体からなる中間レンズ群は、正の屈折力を有し、複数のレンズ群のうち第2合焦レンズ群よりも像面側のレンズ全体からなるレンズ群は、正または負の屈折力を有し、以下の条件式を満足する。
-1.00<MF2/MF1<0.00
0.50<fF2/fR<2.00
但し、
MF1:無限遠物体から至近距離物体への合焦の際の第1合焦レンズ群の移動量
MF2:無限遠物体から至近距離物体への合焦の際の第2合焦レンズ群の移動量
(移動量は、像面側への移動を正の値で表す。)
fF2:第2合焦レンズ群の焦点距離
fR :第2合焦レンズ群以降のレンズ群の無限遠物体合焦時の焦点距離
光学機器は、上記光学系を搭載して構成される。
実施例1に係る光学系のレンズ構成を示す図である。 実施例1に係る光学系の諸収差図であり、(A)は無限遠物体合焦時、(B)は至近距離物体合焦時の諸収差を示す。 実施例2に係る光学系のレンズ構成を示す図である。 実施例2に係る光学系の諸収差図であり、(A)は無限遠物体合焦時、(B)は至近距離物体合焦時の諸収差を示す。 実施例3に係る光学系のレンズ構成を示す図である。 実施例3に係る光学系の諸収差図であり、(A)は無限遠物体合焦時、(B)は至近距離物体合焦時の諸収差を示す。 光学装置の一実施形態であるデジタルカメラの構成を示す図である。 光学系の製造方法を示すフローチャートである。
図7に、光学装置の一実施形態であるデジタルカメラの概略構成を示す。デジタルカメラ1は、本体2と本体2に着脱可能な撮影レンズ3により構成される。本体2は、撮像素子4と、デジタルカメラの動作を制御する本体制御部(不図示)と、液晶操作画面5を備える。撮影レンズ3は、複数のレンズ群からなる光学系OLと、各レンズ群の位置を制御するレンズ位置制御機構(不図示)を備える。レンズ位置制御機構は、レンズ群の位置を検出するセンサ、レンズ群を光軸に沿って前後に移動させるモーター、モーターを駆動する制御回路などにより構成される。
被写体からの光は、撮影レンズ3の光学系OLにより集光されて、撮像素子4の像面I上に到達する。像面Iに到達した被写体からの光は、撮像素子4により光電変換され、デジタル画像データとして不図示のメモリに記録される。メモリに記録されたデジタル画像データは、ユーザの操作に応じて液晶画面5に表示される。以下、光学系OLについて、詳細に説明する。
一実施形態における光学系は、光軸上に並んで配置された、第1合焦レンズ群と第2合焦レンズ群とを含む複数のレンズ群からなり、第2合焦レンズ群は、第1合焦レンズ群よりも像面側に配置される。第1合焦レンズ群は、正の屈折力を有し、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、光軸に沿って像面側に移動し、第2合焦レンズ群は、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、光軸に沿って物体側に移動し、以下の条件式を満足する。以下の条件式において、移動量は、像面側への移動を正の値で表す。
-1.00<MF2/MF1<0.00 ・・・(1)
但し、
MF1:無限遠物体から至近距離物体への合焦の際の、第1合焦レンズ群の移動量
MF2:無限遠物体から至近距離物体への合焦の際の、第2合焦レンズ群の移動量
条件式(1)は、無限遠物体から至近距離物体への合焦の際の、2つの合焦レンズ群の移動量のバランスを規定するものである。この条件式(1)を満足することで、高速なフォーカシングと高い近距離性能の両方を実現することができる。なお、本明細書において、「至近距離」とは最短撮影距離(至近端)であり、至近距離物体合焦状態は、至近端にある物体に合焦した状態を意味するものとする。
本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(1)の上限値は、より小さな値、例えば-0.05、-0.10、-0.15、-0.20、-0.25、-0.30、-0.33または-0.35とすることが好ましい。また、条件式(1)の対応値が下限値-1.00を下回ると、第2合焦レンズ群の移動量が相対的に大きくなり、フォーカシングの高速化や合焦時の収差変動を抑制することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(1)の下限値を、より大きな値、例えば-0.90、-0.80、-0.70、-0.65、-0.60、-0.55、-0.50、または-0.46とすることが好ましい。
本実施形態の光学系は、上記構成で上記条件式を満たすことにより、高速なフォーカシングを実現するとともに、高い近距離性能を達成することができる。
上記光学系は、第1合焦レンズ群の物体側に、少なくとも1枚のレンズを含む先行レン
ズ群を有し、以下の条件式(2)を満足することが好ましい。
0.50<(-f1)/f<1.50 ・・・(2)
但し、
f1:先行レンズ群の焦点距離
f :光学系の無限遠物体合焦時の焦点距離
条件式(2)は、第1合焦レンズ群よりも物体側にあるレンズ群の焦点距離と、光学系の無限遠物体合焦時の焦点距離との比を規定するものである。この条件式(2)を満足することで、光学系全体を小型化することができ、また合焦時の収差変動を抑え高い光学性能を達成することができる。
条件式(2)の対応値が上限値1.50を上回ると、第1合焦レンズ群よりも物体側にあるレンズ群のパワーが弱くなり、光学系を大きくしなければならなくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(2)の上限値を、より小さな値、例えば1.40、1.30、1.20、1.10または1.08とすることが好ましい。
条件式(2)の対応値が下限値0.50を下回ると、第1合焦レンズ群よりも物体側にあるレンズ群のパワーが強くなりすぎ、像面湾曲などの諸収差を良好に補正することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(2)の下限値を、より大きな値、例えば0.60、0.70、0.80、0.90、0.95、0.98または1.00とすることが好ましい。
上記光学系は、第1合焦レンズ群と第2合焦レンズ群の間に、少なくとも1枚のレンズを含む中間レンズ群を有し、以下の条件式(3)を満足することが好ましい。
0.80<fA/f<2.00 ・・・(3)
但し、
fA:中間レンズ群の合成焦点距離
f :光学系の無限遠物体合焦時の焦点距離
条件式(3)は、第1合焦レンズ群と第2合焦レンズ群の間にある中間レンズ群の合成焦点距離と、光学系の無限遠物体合焦時の焦点距離との比を規定するものである。この条件式(3)を満足することで、中間レンズ群は本実施形態の効果を達成するのに十分なパワーを持つことができる。
条件式(3)の対応値が上限値2.00を上回ると、中間レンズ群のパワーが弱くなりすぎ、コマ収差などの諸収差を良好に補正することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(3)の上限値を、より小さな値、例えば1.90、1.80、1.70、1.65、1.60、1.58または1.55とすることが好ましい。
条件式(3)の対応値が下限値0.80を下回ると、中間レンズ群のパワーが強くなりすぎ、近距離物体への合焦時に十分な光学性能を確保することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(3)の下限値を、より大きな値、例えば0.90、0.95、1.00、1.05、1.10、1.15、1.20、または1.25とすることが好ましい。
上記光学系は、さらに以下の条件式(4)を満足することが好ましい。
0.00<f/(-fR)<0.50 ・・・(4)
但し、
f :無限遠物体合焦時の光学系の焦点距離
fR:第2合焦レンズ群以降のレンズ群の無限遠物体合焦時の焦点距離
条件式(4)は、第2合焦レンズ群以降のレンズ群の無限遠物体合焦時の焦点距離と、無限遠物体合焦時の光学系の焦点距離との比を規定するものである。第2合焦レンズ群以降のレンズ群とは、第2合焦レンズ群と第2合焦レンズ群の像面側に連なるレンズ群からなる一連のレンズ群である。この条件式(4)は、像面付近のレンズ群が負のパワーを有し、バックフォーカスの短いミラーレスの光学系が満たす条件を示している。
条件式(4)の対応値が上限値0.50を上回ると、第2合焦レンズ群以降のレンズ群が強い負のパワーを有することとなり、コマ収差などの諸収差を良好に補正することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(4)の上限値を、より小さな値、例えば0.48、0.45、0.43、0.40、0.38、0.35、または0.33とすることが好ましい。
条件式(4)の対応値が下限値0.00を下回ると、第2合焦レンズ群以降のレンズ群が正のパワーを有することとなり、光学系全体が大型化する。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(4)の下限値を、より大きな値、例えば0.05、0.10、0.13、0.15、0.18、0.20、または0.22とすることが好ましい。
上記光学系は、さらに以下の条件式(5)を満足することが好ましい。
-1.00<(L1R2-L1R1)/(L1R2+L1R1)<0.00・・・(5)
但し、
L1R1:前記光学系の中で最も物体側に配置されたレンズの、物体側の面の曲率半径
L1R2:前記最も物体側に配置されたレンズの、像面側の面の曲率半径
条件式(5)は、光学系を構成する複数のレンズ群の中で最も物体側に配置されるレンズの、シェイプファクターを規定するものであり、最も物体側に配置されるレンズが物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであることを意味している。
条件式(5)の対応値が上限値0.00を上回ると、像面湾曲などの諸収差を良好に補正することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(5)の上限値を、より小さな値、例えば-0.10、-0.20、-0.30または-0.40とすることが好ましい。
条件式(5)の対応値が下限値-1.00を下回ると、コマ収差などの諸収差を良好に補正することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(5)の下限値を、より大きな値、例えば-0.95、-0.90、-0.88、-0.85、-0.83、-0.80、-0.78、または-0.75とすることが好ましい。
上記光学系は、さらに以下の条件式(6)を満足することが好ましい。
-0.50<(LeR2-LeR1)/(LeR2+LeR1)<0.50・・・(6)
但し、
LeR1:前記光学系の中で最も像面側に配置されたレンズの、物体側の面の曲率半径
LeR2:前記最も像面側に配置されたレンズの、像面側の面の曲率半径
条件式(6)は、光学系を構成する複数のレンズ群の中で最も像面側に配置されたレンズの、シェイプファクターを規定するものであり、その最も像面に近いレンズが像面側に凸面を向けた正メニスカスレンズまたは負メニスカスレンズであることを示している。
条件式(6)の対応値が上限値0.50を上回ると、上記レンズは強い凹レンズになり
、像面湾曲などの諸収差を良好に補正することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(6)の上限値を、より小さな値、例えば0.40、0.35、0.30、0.25、0.20、0.18、0.15、または0.12とすることが好ましい。
条件式(6)の対応値が下限値-0.50を下回ると、、上記レンズは強い凸レンズになり、バックフォーカス長が伸びて光学系が大きくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(6)の下限値を、より大きな値、例えば-0.40、-0.35、-0.30、-0.25.-0.20、-0.15、または-0.10とすることが好ましい。
また、上記光学系は、上述した構成をとることにより、以下の条件式(7)を満足するものとなる。
60.00°<2ω<130.00° ・・・(7)
但し、2ω:光学系の無限遠物体合焦時の全画角
条件式(7)は、光学系の無限遠物体合焦時の全画角を規定するものであり、この光学系が広角レンズであることを示している。条件式(7)の上限値は、各条件式の対応値の範囲を調整することで、より小さな値、例えば125.00°、120.00°、115.00°、110.00°、105.00°、または100.00°とすることができる。また、条件式(7)の下限値は、各条件式の対応値の範囲を調整することで、より大きな値、例えば65.00°、70.00°、75.00°、または80.00°とすることができる。
上記光学系は、さらに以下の条件式(8)を満足することが好ましい。
1.20<FNO<3.00 ・・・(8)
但し、FNO:光学系の無限遠物体合焦時のFナンバー
条件式(8)は、光学系の無限遠物体合焦時のFナンバーを規定するものであり、この光学系がF値の小さい明るいレンズであることを意味している。条件式(8)の上限値は、各条件式の対応値の範囲を絞り込むことで、より小さな値、例えば2.80、2.60、2.40、2.20または2.00とすることができる。また、条件式(8)の下限値は、各条件式の対応値の範囲を絞り込むことで、より大きな値、例えば1.30、1.40、1.50、1.60または1.70とすることができる。
また、上記光学系は、光軸上に前記複数のレンズ群と並んで配置された開口絞りを有し、以下の条件式(9)を満足することが好ましい。
0.40<STL/TL<0.65 ・・・(9)
但し、
STL:無限遠物体合焦時の開口絞りから像面までの光軸上の距離
TL :前記光学系の全長
条件式(9)は、開口絞りから像面までの光軸上の距離と、光学系の全長との比を規定するものであり、開口絞りの位置の適正な範囲を示している。
条件式(9)の対応値が上限値0.65を上回ると、開口絞りが像面から遠くなりすぎて、周辺光量を確保することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(9)の上限値を、より小さな値、例えば0.62、0.60、0.58または0.56とすることが好ましい。
条件式(9)の対応値が下限値0.40を下回ると、開口絞りが光学系の最も物体寄りに位置する第1レンズから遠くなりすぎて、周辺光量を確保することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(9)の下限値を、より大きな値、例えば0.42、0.44、0.46、または0.48とすることが好ましい。
上記光学系は、さらに以下の条件式(10)を満足することが好ましい。
0.080<BF/TL<0.200 ・・・(10)
但し、
BF :光学系のバックフォーカス
TL :光学系の全長
条件式(10)は、光学系のバックフォーカスと光学系の全長との比を規定するものであり、この光学系がミラーレスの光学系であることを意味している。
条件式(10)の対応値が上限値0.200を上回ると、光学系の全長が短くなりすぎて、諸収差を良好に補正することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(10)の上限値を、より小さな値、例えば0.190、0.180、0.170、0.160または0.150とすることが好ましい。
条件式(10)の対応値が下限値0.080を下回ると、光学系の全長が長くなり、光学系を小型化することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(10)の下限値を、より大きな値、例えば0.090、0.100、0.110、0.120または0.130とすることが好ましい。
上記光学系は、さらに以下の条件式(11)を満足することが好ましい。
0.00<fF1/(-fF2)<1.50 ・・・(11)
但し、
fF1 :第1合焦レンズ群の焦点距離
fF2 :第2合焦レンズ群の焦点距離
条件式(11)は、第1合焦レンズ群の焦点距離と第2合焦レンズ群の焦点距離の比を規定するものであり、2つの合焦レンズ群の焦点距離の適切なバランスを表している。
条件式(11)の対応値が上限値1.50を上回ると、第1合焦レンズ群のパワーが相対的に弱くなり、近距離物体への合焦時に十分な光学性能を確保することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(11)の上限値を、より小さな値、例えば1.40、1.30、1.20、1.10、1.00または0.90とすることが好ましい。また、第1合焦レンズ群のパワーが強くなりすぎても、近距離物体への合焦時に十分な光学性能を確保することが難しくなるため、本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(11)の下限値を、より大きな値、例えば0.10、0.15、0.20、0.25、0.30、0.35、または0.40とすることが好ましい。
また、上記光学系は、さらに以下の条件式(12)を満足することが好ましい。
-0.30<1/βF1<0.95・・・(12)
但し、
βF1:第1合焦レンズ群の無限遠物体合焦時の横倍率
条件式(12)は、第1合焦レンズ群の無限遠物体合焦時の横倍率を規定するものである。この条件式(12)を満足することで、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、球面収差をはじめとする諸収差の変動を抑え、全域に亘り高い光学性能を達成することがで
きる。
条件式(12)の対応値が上限値0.95を上回ると、合焦の際に諸収差の変動を抑えにくくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(12)の上限値を、より小さな値、例えば0.90、0.85、0.80、0.75、0.70、0.60、0.55、0.50、0.45、0.40、または0.38とすることが好ましい。
一方、条件式(12)の対応値が下限値-0.30を下回ると、合焦の際に諸収差の変動を抑えにくくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(12)の下限値を、より大きな値、例えば-0.25、-0.20、-0.15、-0.10、-0.05、0.05、0.10、0.15、0.20、または0.23とすることが好ましい。
また、上記光学系は、さらに以下の条件式(13)を満足することが好ましい。
0.00<βF2<4.00・・・(13)
但し、
βF2:第2合焦レンズ群の無限遠物体合焦時の横倍率
条件式(13)は、第2合焦レンズ群の無限遠物体合焦時の横倍率を規定するものである。この条件式(13)を満足することで、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、球面収差をはじめとする諸収差の変動を抑え、全域に亘り高い光学性能を達成することができる。
条件式(13)の対応値が上限値4.00を上回ると、合焦の際に諸収差の変動を抑えにくくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(13)の上限値を、より小さな値、例えば3.80、3.50、3.30、3.00、2.80、2.50、2.30、2.00、1.80、または1.50とすることが好ましい。
一方、条件式(13)の対応値が下限値0.00を下回ると、合焦の際に諸収差の変動を抑えにくくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(13)の下限値を、より大きな値、例えば0.30、0.50、0.60、0.80、0.90、または0.95とすることが好ましい。
また、上記光学系は、さらに以下の条件式(14)を満足することが好ましい。
{βF1+(1/βF1)}-2 <0.250・・・(14)
但し、
βWF1:第1合焦レンズ群の無限遠物体合焦時の横倍率
条件式(14)は、第1合焦レンズ群の無限遠物体合焦時の横倍率が満たす条件を規定するものである。この条件式(14)を満足することで、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、球面収差をはじめとする諸収差の変動を抑え、全域に亘り高い光学性能を達成することができる。
条件式(14)の対応値が上限値0.250を上回ると、合焦の際に諸収差の変動を抑えにくくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(14)の上限値を、より小さな値、例えば0.240、0.230、0.200、0.175、0.160、0.150、0.140、0.125、0.110、または0.100とすることが好ましい。
また、上記光学系は、さらに以下の条件式(15)を満足することが好ましい。
{βF2+(1/βF2)}-2 <0.250・・・(15)
但し、
βF2:第2合焦レンズ群の無限遠物体合焦時の横倍率
条件式(15)は、第2合焦レンズ群の無限遠物体合焦時の横倍率が満たす条件を規定するものである。この条件式(15)を満足することで、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、球面収差をはじめとする諸収差の変動を抑え、全域に亘り高い光学性能を達成することができる。
条件式(15)の対応値が上限値0.250を上回ると、合焦の際に諸収差の変動を抑えにくくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(15)の上限値を、より小さな値、例えば0.248、0.247、0.246、0.245、または0.244とすることが好ましい。
上記光学系は、さらに以下の条件式(16)を満足することが好ましい。
1.00<fF1/fB<3.00 ・・・(16)
但し、
fF1:第1合焦レンズ群の焦点距離
fB :第1合焦レンズ群以降のレンズ群の無限遠物体合焦時の焦点距離
条件式(16)は、第1合焦レンズ群の焦点距離と、第1合焦レンズ群以降のレンズ群の無限遠物体合焦時の焦点距離との比を規定するものである。この条件式(16)を満足することで、無限遠物体合焦状態から近距離物体合焦状態まで、諸収差を良好に補正し、収差変動を抑えることができる。
条件式(16)の対応値が上限値3.00を上回ると、第1合焦レンズ群のパワーが弱くなり、無限遠物体合焦状態において十分な光学性能を確保することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(16)の上限値を、より小さな値、例えば2.80、2.60、2.50、2.40、2.35、2.30、2.25、2.20、または2.16とすることが好ましい。
条件式(16)の対応値が下限値1.00を下回ると、第1合焦レンズ群のパワーが強くなり、近距離物体合焦状態において十分な光学性能を確保することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(16)の下限値を、より大きな値、例えば1.20、1.30、1.40、1.50、1.60、1.70、または1.73とすることが好ましい。
上記光学系は、さらに以下の条件式(17)を満足することが好ましい。
0.50<fF2/fR<2.00 ・・・(17)
但し、
fF2:第2合焦レンズ群の焦点距離
fR :第2合焦レンズ群以降のレンズ群の無限遠物体合焦時の焦点距離
条件式(17)は、第2合焦レンズ群の焦点距離と、第2合焦レンズ群以降のレンズ群の無限遠物体合焦時の焦点距離との比を規定するものである。この条件式(17)を満足することで、無限遠物体合焦状態から近距離物体合焦状態まで、諸収差を良好に補正し、収差変動を抑えることができる。
条件式(17)の対応値が上限値2.00を上回ると、第2合焦レンズ群のパワーが弱くなり、無限遠物体合焦状態において十分な光学性能を確保することが難しくなる。本実
施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(17)の上限値を、より小さな値、例えば1.95、1.90、1.85、1.80、1.75、1.70、1.65または1.60とすることが好ましい。
条件式(17)の対応値が下限値0.50を下回ると、第2合焦レンズ群のパワーが強くなり、近距離物体合焦状態において十分な光学性能を確保することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(17)の下限値を、より大きな値、例えば0.55、0.60、0.65、0.70、0.75または0.80とすることが好ましい。
上記光学系は、さらに以下の条件式(18)を満足することが好ましい。
0.15<dF1/TL<0.45 ・・・(18)
但し、
dF1:無限遠物体合焦時の、前記光学系の中で最も物体側に配置されたレンズの物体側の面から、第1合焦レンズ群の中で最も物体側に配置されたレンズの物体側の面までの、光軸上の距離
TL :光学系の全長
条件式(18)は、複数のレンズ群の中で最も物体側に配置されたレンズの物体側の面から、第1合焦レンズ群の中で最も物体側に配置されたレンズの物体側の面までの、光軸上の距離と、光学系の全長との比を規定したものであり、光学系における第1合焦レンズ群の位置の適切な範囲を示している。条件式(18)が規定する範囲は、第1合焦レンズ群を光学系の前方(物体寄り)に配置して2つの合焦レンズ群を離すことを意味しており、この条件式を満たすことで、像面湾曲などの諸収差を良好に補正することができる。
条件式(18)の対応値が上限値0.45を上回ると、第1合焦レンズ群の位置が下がりすぎ(物体から遠ざかり)、光学系が大きくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(18)の上限値を、より小さな値、例えば0.40、0.38、0.36、0.34または0.32とすることが好ましい。
条件式(18)の対応値が下限値0.15を下回ると、第1合焦レンズ群が前方に出すぎて(物体に近くなり)、コマ収差などの諸収差を良好に補正することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(18)の下限値を、より大きな値、例えば0.17、0.20、0.22または0.24とすることが好ましい。
上記光学系は、さらに以下の条件式(19)を満足することが好ましい。
0.65<dF2/TL<0.90 ・・・(19)
但し、
dF2:無限遠物体合焦時の、複数のレンズ群の中で最も物体側に配置されたレンズの物体側の面から、第2合焦レンズ群の中で最も物体側に配置されたレンズの物体側の面までの、光軸上の距離
TL :光学系の全長
条件式(19)は、複数のレンズ群の中で最も物体側に配置されたレンズの物体側の面から、第2合焦レンズ群の中で最も物体側に配置されたレンズの物体側の面までの、光軸上の距離と、光学系の全長との比を規定したものであり、光学系における第2合焦レンズ群の位置の適切な範囲を示している。条件式(19)が規定する範囲は、第2合焦レンズ群を光学系の後方(像面寄り)に配置して2つの合焦レンズ群を離すことを意味しており、この条件式を満たすことで、像面湾曲などの諸収差を良好に補正することができる。
第2合焦レンズ群の後方には像面が配置されているため、第2合焦レンズ群を像面側に寄せる場合、その配置位置には物理的な限界がある。条件式(19)における上限値0.90は、この物理的な限界を示している。条件式(19)の上限値は、本実施形態の効果を確実なものとするためには、より小さな値、例えば0.88、0.86、0.84、0.82、0.80とすることが好ましい。
条件式(19)の対応値が下限値0.65を下回ると、第2合焦レンズ群が前方に出すぎて諸収差を十分に補正することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(19)の下限値は、より大きな値、例えば0.67、0.70、0.72、0.74とすることが好ましい。
上記光学系は、さらに以下の条件式(20)を満足することが好ましい。
0.00<(1-βF22)×βR2×MF2<2.00 ・・・(20)
但し、
βF2:第2合焦レンズ群の無限遠物体合焦時の横倍率
βR :第2合焦レンズ群より像面側に配置されたレンズ群の合計倍率
MF2:無限遠物体から至近距離物体への合焦の際の、第2合焦レンズ群の移動量
条件式(20)は、第2合焦レンズ群の移動方向について規定するもので、合焦のための移動と収差補正のための移動とで、第2合焦レンズ群の移動方向が異なることを表している。
条件式(20)の対応値が上限値2.00を上回ると、合焦のための移動量が増えすぎて、光学系を小型化することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(20)の上限値を、より小さな値、例えば1.90、1.80、1.70、1.60および1.50とすることが好ましい。
条件式(20)の対応値が下限値を下回ると、近距離物体合焦時の像面湾曲の変動を抑制することが難しくなる。本実施形態の効果を確実なものとするためには、条件式(20)の下限値を、より大きな値、例えば0.20、0.40、0.60、0.70または0.80とすることが好ましい。
続いて、図8を参照しながら、上記光学系の製造方法について概説する。第1合焦レンズ群と第2合焦レンズ群とを含む複数のレンズ群を、第2合焦レンズ群が第1合焦レンズ群よりも像面側にあるように、光軸上に並べて配置する(ST1)。第1合焦レンズ群は、正の屈折力を有し、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、光軸に沿って像面側に移動し、第2合焦レンズ群は、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、光軸に沿って物体側に移動するように構成する(ST2)。以下の条件式を満足するように、各レンズ群を構成し、レンズ鏡筒内に配置する(ST3)。
-1.00<MF2/MF1<0.00
但し、
MF1:無限遠物体から至近距離物体への合焦の際の、前記第1合焦レンズ群の移動量
MF2:無限遠物体から至近距離物体への合焦の際の、前記第2合焦レンズ群の移動量(移動量は、像面側への移動を正の値で表す。)
上記手順により製造された光学系およびその光学系を搭載した光学装置は、合焦レンズ群を軽量化することで高速フォーカシングを実現し、2つの合焦レンズ群により合焦を行うことで、無限遠物体から近距離物体への合焦の際に諸収差を良好に補正し、近距離物体合焦状態において高い光学性能を達成することができる。
以下、上記光学系について、実施例1から実施例3までの3つの数値実施例を示して、さらに説明する。はじめに、各実施例の説明の中で参照する図表の見方を説明する。図1、図3および図5は、各実施例における光学系のレンズ群の配列を断面図により示している。各図の上段には、無限遠物体から近距離物体に合焦する際の合焦レンズ群の移動方向を、「合焦」および「∞」の文字とともに矢印で示している。
これらの図では、各レンズ群を符号Gと数字の組み合わせにより表し、各レンズを符号Lと数字の組み合わせにより表している。本明細書では、符号の増加による煩雑化を防ぐため、実施例ごとに付番を行っている。このため、複数の実施例において同一の符号と数字の組み合わせが用いられる場合があるが、これは、その符号と数字の組み合わせが示す構成が同一であることを意味するものではない。
図2、図4および図6は、各実施例における光学系の諸収差図であり、それぞれ(A)は無限遠物体合焦時、(B)は近距離物体合焦時の諸収差を示している。これらの図において、FNOはFナンバー、NAは開口数、Yは像高をそれぞれ示す。球面収差図では最大口径に対応するFナンバーまたは開口数の値を示し、非点収差図及び歪曲収差図では像高の最大値をそれぞれ示し、横収差図では各像高の値を示す。dはd線(λ=587.6nm)、gはg線(λ=435.8nm)を示す。非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面をそれぞれ示す。歪曲収差図ではd線を基準とした歪曲収差を示し、倍率色収差図では、g線を基準とした倍率色収差を示す。
続いて、各実施例の説明に用いられる表について説明する。[全体諸元]の表において、fはレンズ全系の焦点距離、FNОはFナンバー、2ωは画角(単位は°(度)で、ωが半画角である)、Yは最大像高を示す。TLは無限遠物体合焦時の光軸上でのレンズ最前面からレンズ最終面までの距離にBFを加えた距離を示し、BFは無限遠物体合焦時の光軸上でのレンズ最終面から像面Iまでの空気換算距離(バックフォーカス)を示す。
[レンズ諸元]の表において、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からの光学面の順序を示し、Rは各光学面の曲率半径(曲率中心が像面側に位置する面を正の値としている)、Dは各光学面から次の光学面(又は像面)までの光軸上の距離である面間隔、ndは光学部材の材質のd線に対する屈折率、νdは光学部材の材質のd線を基準とするアッベ数を、それぞれ示す。面間隔(Di)は、面iから次の面までの間隔が可変であることを意味する。Sは開口絞りを、曲率半径の「∞」は平面又は開口を、それぞれ示す。空気の屈折率nd=1.00000の記載は省略している。レンズ面が非球面である場合には面
番号に*印を付して曲率半径Rの欄には近軸曲率半径を示している。[レンズ群データ]の表は、レンズの群構成を示しており、各レンズ群の始面、焦点距離、無限遠物体合焦時の倍率および近距離物体合焦時の倍率を示している。
[レンズ群データ]の表には、各レンズ群のそれぞれの始面(最も物体側の面)、焦点距離、無限遠物体合焦時の倍率、および近距離合焦時の倍率を示す。
[非球面データ]の表には、[レンズ諸元]に示した非球面について、その形状を次式(A)で示す。X(y)は非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸方向に沿った距離(ザグ量)を、Rは基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)を、κは円錐定数を、Aiは第i次の非球面係数を示す。「E-n」は、「×10-n」を示す。例えば、1.234E-05=1.234×10-5である。なお、2次の非球面係数A2は0であり、その記載を省略している。
X(y)=(y2/R)/{1+(1-κ×y2/R2)1/2}+A4×y4+A6×y6+A8×y8+A10×y10+A12×y12 ・・・(A)
[可変間隔データ]の表には、[レンズ諸元]を示す表において面間隔が(Di)となっている面番号iにおける次の面までの面間隔を示す。左の列は無限遠物体合焦時の面間隔、右の列は至近距離物体合焦時の面間隔を示している。
なお、焦点距離f、曲率半径R、面間隔D、その他の長さの単位としては、一般に「mm」が用いられているため、本明細書の各表でも長さの単位は「mm」としている。但し、光学系は、比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、長さの単位は必ずしも「mm」に限られるものではない。
ここまでの図および表の説明は全ての実施例において共通であり、以下での重複する説明は省略する。
(実施例1)
実施例1について、図1、図2および表1を用いて説明する。図1は、実施例1に係る光学系OL(1)のレンズ構成を示す図である。光学系OL(1)は、物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、第3レンズ群G3内に配置された開口絞りSと、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とから構成されている。本実施例では、第1レンズ群G1が先行レンズ群であり、第2レンズ群G2が第1合焦レンズ群であり、第4レンズ群G4が第2合焦レンズ群であり、第3レンズ群G3が中間レンズ群に相当する。
第1レンズ群G1、第3レンズ群G3および第5レンズ群G5の位置は、ほぼ固定されており、第2レンズ群G2および第4レンズ群G4は、光軸に沿って移動可能に配置されている。無限遠物体から近距離物体への合焦の際には、第2レンズ群G2は像面側に移動し、第4レンズ群G4は物体側に移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、両凹形状の負レンズL13および物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14の接合負レンズとから構成される。
負メニスカスレンズL12は、ガラス製レンズ本体L12aの像側の面に樹脂層L12bが設けられて構成されるハイブリッド型のレンズである。樹脂層L12bの像側の面が非球面であり、負メニスカスレンズL12は複合型の非球面レンズである。後述の[レンズ諸元]欄において、面番号3がレンズ本体L12aの物体側の面、面番号4がレンズ本体L12aの像側の面および樹脂層12bの物体側の面(両者が接合する面)、面番号5が樹脂層11bの像側の面を示す。
第2レンズ群G2は、両凸形状の正レンズL21から構成される。第3レンズ群G3は、物体側から順に並んだ、両凸形状の正レンズL31と両凹形状の負レンズL32との接合正レンズと、絞りSと、両凹形状の負レンズL33と、両凸形状の正レンズL34と、両凸形状の正レンズL35と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL36との接合正レンズと、両凸形状の正レンズL37とから構成される。第4レンズ群G4は、両凹形状の負レンズL41から構成される。なお、この負レンズL41の両面が非球面である。第5レンズ群G5は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL51から構成される。なお、この正メニスカスレンズL51の両面も非球面である。
表1に、実施例1に係る光学系の諸元の値を掲げる。
(表1)
[全体諸元]
f=19.688
FNO=1.850
2ω=97.191(°)
Ymax=21.7
TL=116.459
BF=16.917
MF1=5.386
MF2=-1.953
fB=30.235
fR=-81.810
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
物体面 ∞
1 57.3035 2.200 1.69680 55.53
2 21.3261 8.997
3 46.9767 1.550 1.77224 49.62
4 21.7904 0.050 1.51380 52.97
5* 18.1460 9.740
6 -1973.3753 1.600 1.49782 82.57
7 24.5592 7.299 1.73089 29.91
8 81.3879 (D8)
9 57.6676 4.100 1.80400 46.60
10 -244.7040 (D10)
11 0.000 0.000
12 42.4491 5.200 1.86049 34.44
13 -37.7699 1.100 1.84666 23.80
14 88.9609 6.289
15(S) 0.0000 3.798
16 -32.5274 1.100 1.65197 34.01
17 46.2591 0.200
18 28.9857 6.600 1.49782 82.57
19 -33.4202 0.200
20 36.6199 7.600 1.49782 82.57
21 -21.1000 1.200 1.95375 32.33
22 -73.5382 0.200
23 48.2381 3.700 1.96300 24.11
24 -163.7591 (D24)
25* -147.2087 1.600 1.86100 37.10
26* 98.5414 (D26)
27* -63.8342 2.000 1.85439 39.00
28* -56.2600 16.917
像面 ∞
( 上記レンズ諸元表において、第11面は仮想面である。 )
[非球面データ]
第5面
κ=0.0000
A4=4.89868E-06 A6=-2.38352E-09 A8=-3.40682E-11 A10=7.58950E-14
第25面
κ=1.0000
A4=-1.45012E-05 A4=-1.25259E-07 A8=1.68046E-09 A10=-9.28778E-12
第26面
κ=1.0000
A4=1.20678E-05 A6=-2.98179E-07 A8=3.17958E-09 A10=-1.58580E-11
第27面
κ=1.0000
A4=3.93967E-05 A6=-6.92338E-07 A8=3.73867E-09 A10=-1.12121E-11
第28面
κ=1.0000
A4=4.82102E-05 A6=-5.00947E-07 A8=2.56327E-09 A10=-6.40509E-12
[レンズ群データ]
群 始面 焦点距離 倍率(無限遠) 倍率(至近)
1 1 -20.641 0.00000 0.19310
2 9 58.399 3.22563 3.55642
3 12 29.990 -0.22567 -0.20460
4 25 -68.352 1.33671 1.36542
5 27 494.766 0.98024 0.97977
[可変間隔データ]
無限遠 近距離
f 19.68812 -0.18797
D0 0.00000 78.79790
D8 2.36119 8.03093
D10 7.63173 2.00000
D24 8.63128 6.92400
D26 4.59486 6.31204
図2に、実施例1に係る光学系の無限遠物体合焦時(A)、至近距離物体合焦時(B)の諸収差値を示す。各諸収差図より、実施例1に係る光学系は無限遠物体合焦状態から至近距離物体合焦状態までの全域に亘り諸収差を良好に補正することができ、近距離合焦時にも優れた結像性能を有していることがわかる。
(実施例2)
実施例2について、図3、図4および表2を用いて説明する。図3は、実施例2に係る光学系OL(2)のレンズ構成を示す図である。光学系OL(2)は、物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、第3レンズ群G3内に配置された開口絞りSと、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、負の屈折力を有する第5レンズ群G5とから構成されている。本実施例では、第1レンズ群G1が先行レンズ群であり、第2レンズ群G2が第1合焦レンズ群であり、第4レンズ群G4が第2合焦レンズ群であり、第3レンズ群G3が中間レンズ群に相当する。
第1レンズ群G1、第3レンズ群G3および第5レンズ群G5の位置は、ほぼ固定されており、第2レンズ群G2および第4レンズ群G4は、光軸に沿って移動可能に配置されている。無限遠物体から近距離物体への合焦の際には、第2レンズ群G2は像面側に移動し、第4レンズ群G4は物体側に移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14との接合負
レンズとから構成される。なお、負メニスカスレンズL12の像側の面が非球面である。第2レンズ群G2は、両凸形状の正レンズL21から構成される。第3レンズ群G3は、物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL31と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL32との接合正レンズと、絞りSと、両凹形状の負レンズL33と、両凸形状の正レンズL34と、両凸形状の正レンズL35と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL36との接合正レンズと、両凸形状の正レンズL37とから構成される。第4レンズ群G4は、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL41から構成される。なお、負メニスカスレンズL41の像側の面が非球面である。第5レンズ群G5は、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL51から構成される。なお、負メニスカスレンズL51の像側の面が非球面である。
表2に、実施例2に係る光学系の諸元の値を掲げる。
(表2)
[全体諸元]
f=19.400
FNO=1.850
2ω=96.302(°)
Ymax=21.7
TL=115.432
BF=16.779
MF1=4.512
MF2=-1.940
fB=29.172
fR=-79.268
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
物体面 ∞
1 76.2605 2.200 1.58144 40.98
2 21.5000 8.863
3 40.0000 1.600 1.51680 64.13
4* 16.3297 13.845
5 226.3860 1.600 1.49782 82.57
6 25.1535 4.115 1.96300 24.11
7 37.0353 (D7)
8 44.7152 3.900 1.80100 34.92
9 -507.7065 (D9)
10 97.7677 1.100 1.84666 23.80
11 23.9065 4.000 1.95375 32.33
12 255.9480 5.900
13(S) 0.0000 3.637
14 -35.4276 1.100 1.75520 27.57
15 62.9864 0.200
16 27.4558 6.800 1.49782 82.57
17 -34.3996 0.200
18 29.8420 8.100 1.49782 82.57
19 -20.5482 1.200 1.95375 32.33
20 -144.8437 0.200
21 46.4167 4.300 1.96300 24.11
22 -94.0236 (D22)
23 -66.0204 1.400 1.86100 37.10
24* -222.4288 (D24)
25 -21.6485 1.400 1.86100 37.10
26* -24.3902 16.779
像面 ∞
[非球面データ]
第4面
κ=0.0000
A4=5.46124E-06 A6=3.96542E-09 A8=-5.72094E-11 A10=1.49065E-13
第24面
κ=0.0000
A4=1.34226E-05 A6=-4.35028E-08 A8=-3.12005E-12 A10=3.60919E-13
第26面
κ=0.0000
A4=2.69940E-05 A6=5.44918E-08 A8=3.79479E-10 A10=-1.01631E-12
[レンズ群データ]
群 始面 焦点距離 倍率(無限遠) 倍率(至近)
1 1 -19.722 0.00000 0.17848
2 8 51.467 3.78307 4.16168
3 10 28.254 -0.19373 -0.17591
4 23 -109.499 1.23451 1.25191
5 25 -292.852 1.08721 1.08799
[可変間隔データ]
無限遠 近距離
f 19.39989 -0.17797
D0 0.00000 81.61080
D7 2.58845 7.34608
D9 6.71651 2.00000
D22 4.79891 3.06288
D24 8.88903 10.60081
図4に、実施例2に係る光学系の無限遠物体合焦時(A)、至近距離物体合焦時(B)の諸収差値を示す。各諸収差図より、実施例2に係る光学系は無限遠物体合焦状態から至近距離物体合焦状態までの全域に亘り諸収差を良好に補正することができ、近距離合焦時にも優れた結像性能を有していることがわかる。
(実施例3)
実施例3について、図5、図6および表3を用いて説明する。図5は、実施例3に係る光学系OL(3)のレンズ構成を示す図である。光学系OL(3)は、物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、第3レンズ群G3内に配置された開口絞りSと、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、負の屈折力を有する第5レンズ群G5とから構成されている。本実施例では、第1レンズ群G1が先行レンズ群であり、第2レンズ群G2が第1合焦レンズ群であり、第4レンズ群G4が第2合焦レンズ群であり、第3レンズ群G3が中間レンズ群に相当する。
第1レンズ群G1、第3レンズ群G3および第5レンズ群G5の位置は、ほぼ固定されており、第2レンズ群G2および第4レンズ群G4は、光軸に沿って移動可能に配置されている。無限遠物体から近距離物体への合焦の際には、第2レンズ群G2は像面側に移動し、第4レンズ群G4は物体側に移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14との接合正レンズとから構成される。
負メニスカスレンズL12は、ガラス製レンズ本体L12aの像側の面に樹脂層L12bが設けられて構成されるハイブリッド型のレンズである。樹脂層L12bの像側の面が非球面であり、負メニスカスレンズL12は複合型の非球面レンズである。後述の[レンズ諸元]欄において、面番号3がレンズ本体L12aの物体側の面、面番号4がレンズ本体L12aの像側の面および樹脂層12bの物体側の面(両者が接合する面)、面番号5が樹脂層11bの像側の面を示す。
第2レンズ群G2は、両凸形状の正レンズL21から構成される。第3レンズ群G3は、物体側から順に並んだ、両凸形状の正レンズL31と両凹形状の負レンズL32との接合正レンズと、絞りSと、両凹形状の負レンズL33と、両凸形状の正レンズL34と、両凸形状の正レンズL35と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL36との接合正レンズと、両凸形状の正レンズL37とから構成される。第4レンズ群G4は、両凹形状の負レンズL41から構成される。なお、負レンズL41の両面が非球面である。第5レンズ群G5は、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL51から構成される。なお、負メニスカスレンズL51の両面が非球面である。
表3に、実施例3に係る光学系の諸元の値を掲げる。
(表3)
[全体諸元]
f=23.400
FNO=1.850
2ω=84.444(°)
Ymax=21.7
TL=108.428
BF=14.958
MF1=4.786
MF2=-1.731
fB=28.542
fR=-75.502
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
物体面 ∞
1 142.4574 1.800 1.65844 50.83
2 21.6000 6.396
3 38.1000 1.550 1.51680 64.13
4 23.6120 0.050 1.51380 52.97
5* 19.2059 6.142
6 63.1783 1.600 1.49782 82.57
7 23.3698 6.266 1.95000 29.37
8 36.0387 (D8)
9 54.5725 3.900 1.80400 46.60
10 -466.6331 (D10)
11 39.5691 5.000 1.95375 32.33
12 -40.6795 1.100 1.84666 23.80
13 54.0179 4.380
14(S) 0.0000 4.408
15 -24.1356 1.100 1.62004 36.40
16 75.2494 0.200
17 28.7803 7.300 1.49782 82.57
18 -30.0589 0.200
19 35.1599 8.100 1.49782 82.57
20 -19.4891 1.200 1.95375 32.33
21 -97.0841 0.200
22 53.3925 4.200 1.96300 24.11
23 -93.6556 (D23)
24* -501.9657 1.400 1.86100 37.10
25* 126.9062 (D25)
26* -29.3391 1.600 1.86100 37.10
27* -35.7143 14.960
像面 ∞
[非球面データ]
第5面
κ=0.0000
A4=4.66669E-07 A6=-6.88717E-09 A8=-2.30899E-11 A10=5.43815E-14
第24面
κ=0.0000
A4=-1.88541E-05 A6=-8.03342E-08 A8=2.03164E-10 A10=1.24201E-12
第25面
κ=0.0000
A4=6.60646E-06 A6=-1.50187E-07 A8=7.59419E-10 A10=-1.80547E-12
第26面
κ=0.0000
A4=2.96788E-05 A6=-5.54230E-07 A8=1.09418E-09 A10=8.51720E-13
第27面
κ=0.0000
A4=4.49265E-05 A6=-4.55643E-07 A8=1.16960E-09 A10=1.42886E-12
[レンズ群データ]
群 始面 焦点距離 倍率(無限遠) 倍率(至近)
1 1 -24.637 0.00000 0.15381
2 9 60.973 2.90215 3.07546
3 11 29.756 -0.25308 -0.24158
4 24 -117.529 1.18152 1.19600
5 26 -215.972 1.09449 1.09532
[可変間隔データ]
無限遠 近距離
f 23.40000 -0.14970
D0 0.0000 130.21720
D8 3.68884 8.66216
D10 6.97027 2.00000
D23 7.70512 6.15913
D25 7.01357 8.56537
図6に、実施例3に係る光学系の無限遠物体合焦時(A)、至近距離物体合焦時(B)の諸収差値を示す。各諸収差図より、実施例3に係る光学系は無限遠物体合焦状態から至近距離物体合焦状態までの全域に亘り諸収差を良好に補正することができ、近距離合焦時
にも優れた結像性能を有していることがわかる。
以下に、条件式一覧および各実施例の条件式対応値を示す。
[条件式一覧]
(1) MF2/MF1
(2) (-f1/f)
(3) fA/f
(4) f/(-fR)
(5) (L1R2-L1R1)/(L1R2+L1R1)
(6) (LeR2-LeR1)/(LeR2+LeR1)
(7) 2ω
(8) FNO
(9) STL/TL
(10) BF/TL
(11) fF1/(-fF2)
(12) 1/βF1
(13) βF2
(14) {βF1+(1/βF1)}-2
(15) {βF2+(1/βF2)}-2
(16) fF1/fB
(17) fF2/fR
(18) dF1/TL
(19) dF2/TL
(20) (1-βF22)×βR2×MF2
[条件式対応値]
実施例1 実施例2 実施例3
(1) -0.363 -0.430 -0.362
(2) 1.048 1.017 1.053
(3) 1.523 1.456 1.272
(4) 0.241 0.245 0.310
(5) -0.458 -0.560 -0.737
(6) -0.063 0.060 0.098
(7) 97.191 96.302 84.444
(8) 1.850 1.850 1.850
(9) 0.501 0.511 0.550
(10) 0.145 0.145 0.138
(11) 0.854 0.470 0.519
(12) 0.3100 0.2643 0.3446
(13) 1.3367 1.2345 1.1815
(14) 0.00098 0.06105 0.09487
(15) 0.23007 0.23922 0.24317
(16) 1.932 1.764 2.136
(17) 0.835 1.381 1.557
(18) 0.290 0.302 0.254
(19) 0.784 0.753 0.770
(20) 1.476 1.202 0.821
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、各請求項の記載により特定される光学性能を損なわない範囲で、適宜変更可能である。
例えば、上記実施例では5群構成の光学系を示したが、その他の群構成の光学系(例えば、光学系の最も物体側や最も像面側にレンズ又はレンズ群を追加した構成等)とすることもできる。ここで、レンズ群とは、変倍や合焦時に変化する空気間隔で分離された、少なくとも1枚のレンズを有する部分を示す。
また、開口絞りについては、上記各実施例のように第3レンズ群の中に絞りを配置する形態のほか、第3レンズ群の近傍に絞りを配置する形態、あるいは開口絞りとしての部材を設けずにレンズの枠でその役割を代用する形態が考えられる。
また、レンズ面は、球面、平面、非球面のいずれを採用してもよい。球面または平面のレンズ面は、レンズ加工及び組立調整が容易になり、レンズ加工および組立調整の誤差による光学性能の劣化を防ぐことができ、さらには像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないという利点がある。非球面のレンズ面としては、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に成型したガラスモールド非球面、またはガラス表面に設けた樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれでもよい。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)或いはプラスチックレンズとしてもよい。各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減し、コントラストの高い光学性能を達成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施してもよい。
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
G5 第5レンズ群
I 像面
S 開口絞り

Claims (19)

  1. 光軸上に並んで配置された、第1合焦レンズ群と第2合焦レンズ群とを含む複数のレンズ群からなり、
    前記第2合焦レンズ群は、前記第1合焦レンズ群よりも像面側に配置され、
    前記第1合焦レンズ群は、正の屈折力を有し、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、光軸に沿って像面側に移動し、
    前記第2合焦レンズ群は、負の屈折力を有し、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、光軸に沿って物体側に移動し、
    前記複数のレンズ群のうち前記第1合焦レンズ群よりも物体側のレンズ全体からなる先行レンズ群は、負の屈折力を有し、
    前記複数のレンズ群のうち前記第1合焦レンズ群と前記第2合焦レンズ群との間のレンズ全体からなる中間レンズ群は、正の屈折力を有し、
    前記複数のレンズ群のうち前記第2合焦レンズ群よりも像面側のレンズ全体からなるレンズ群は、正または負の屈折力を有し、
    以下の条件式を満足する光学系。
    -1.00<MF2/MF1<0.00
    0.80<fA/f<2.00
    但し、
    MF1:無限遠物体から至近距離物体への合焦の際の前記第1合焦レンズ群の移動量
    MF2:無限遠物体から至近距離物体への合焦の際の前記第2合焦レンズ群の移動量
    (移動量は、像面側への移動を正の値で表す。)
    fA:前記中間レンズ群の合成焦点距離
    f :前記光学系の無限遠物体合焦時の焦点距離
  2. 光軸上に並んで配置された、第1合焦レンズ群と第2合焦レンズ群とを含む複数のレンズ群からなり、
    前記第2合焦レンズ群は、前記第1合焦レンズ群よりも像面側に配置され、
    前記第1合焦レンズ群は、正の屈折力を有し、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、光軸に沿って像面側に移動し、
    前記第2合焦レンズ群は、負の屈折力を有し、無限遠物体から近距離物体への合焦の際、光軸に沿って物体側に移動し、
    前記複数のレンズ群のうち前記第1合焦レンズ群よりも物体側のレンズ全体からなる先行レンズ群は、負の屈折力を有し、
    前記複数のレンズ群のうち前記第1合焦レンズ群と前記第2合焦レンズ群との間のレンズ全体からなる中間レンズ群は、正の屈折力を有し、
    前記複数のレンズ群のうち前記第2合焦レンズ群よりも像面側のレンズ全体からなるレンズ群は、正または負の屈折力を有し、
    以下の条件式を満足する光学系。
    -1.00<MF2/MF1<0.00
    0.50<fF2/fR<2.00
    但し、
    MF1:無限遠物体から至近距離物体への合焦の際の前記第1合焦レンズ群の移動量
    MF2:無限遠物体から至近距離物体への合焦の際の前記第2合焦レンズ群の移動量
    (移動量は、像面側への移動を正の値で表す。)
    fF2:前記第2合焦レンズ群の焦点距離
    fR :前記第2合焦レンズ群以降のレンズ群の無限遠物体合焦時の焦点距離
  3. 以下の条件式を満足する請求項1または2に記載の光学系。
    0.50<(-f1)/f<1.50
    但し、
    f1:前記先行レンズ群の焦点距離
    f :前記光学系の無限遠物体合焦時の焦点距離
  4. 以下の条件式を満足する請求項1~3のいずれか一項に記載の光学系。
    0.00<f/(-fR)<0.50
    但し、
    f :無限遠物体合焦時の前記光学系の焦点距離
    fR:前記第2合焦レンズ群以降のレンズ群の無限遠物体合焦時の焦点距離
  5. 以下の条件式を満足する請求項1~4のいずれか一項に記載の光学系。
    -1.00<(L1R2-L1R1)/(L1R2+L1R1)<0.00
    但し、
    L1R1:前記光学系の中で最も物体側に配置されたレンズの、物体側の面の曲率半径
    L1R2:前記最も物体側に配置されたレンズの、像面側の面の曲率半径
  6. 以下の条件式を満足する請求項1~5のいずれか一項に記載の光学系。
    -0.50<(LeR2-LeR1)/(LeR2+LeR1)<0.50
    但し、
    LeR1:前記光学系の中で最も像面側に配置されたレンズの、物体側の面の曲率半径
    LeR2:前記最も像面側に配置されたレンズの、像面側の面の曲率半径
  7. 以下の条件式を満足する請求項1~6のいずれか一項に記載の光学系。
    60°<2ω<130°
    但し、
    2ω:前記光学系の無限遠物体合焦時の全画角
  8. 以下の条件式を満足する請求項1~7のいずれか一項に記載の光学系。
    1.20<FNO<3.00
    但し、
    FNO:前記光学系の無限遠物体合焦時のFナンバー
  9. 前記光軸上に前記複数のレンズ群と並んで配置された開口絞りを有し、
    以下の条件式を満足する請求項1~8のいずれか一項に記載の光学系。
    0.40<STL/TL<0.65
    但し、
    STL:無限遠物体合焦時の開口絞りから像面までの光軸上の距離
    TL :前記光学系の全長
  10. 以下の条件式を満足する請求項1~9のいずれか一項に記載の光学系。
    0.08<BF/TL<0.20
    但し、
    BF :前記光学系のバックフォーカス
    TL :前記光学系の全長
  11. 以下の条件式を満足する請求項1~10のいずれか一項に記載の光学系。
    0.0<fF1/(-fF2)<1.5
    但し、
    fF1 :前記第1合焦レンズ群の焦点距離
    fF2 :前記第2合焦レンズ群の焦点距離
  12. 以下の条件式を満足する請求項1~11のいずれか一項に記載の光学系。
    -0.30<1/βF1<0.95
    但し、
    βF1:前記第1合焦レンズ群の無限遠物体合焦時の横倍率
  13. 以下の条件式を満足する請求項1~12のいずれか一項に記載の光学系。
    0.00<βF2<4.00
    但し、
    βF2:前記第2合焦レンズ群の無限遠物体合焦時の横倍率
  14. 以下の条件式を満足する請求項1~13のいずれか一項に記載の光学系。
    {βF1+(1/βF1)}-2<0.250
    但し、
    βF1:前記第1合焦レンズ群の無限遠物体合焦時の横倍率
  15. 以下の条件式を満足する請求項1~14のいずれか一項に記載の光学系。
    {βF2+(1/βF2)}-2<0.250
    但し、
    βF2:前記第2合焦レンズ群の無限遠物体合焦時の横倍率
  16. 以下の条件式を満足する請求項1~15のいずれか一項に記載の光学系。
    1.00<fF1/fB<3.00
    但し、
    fF1:前記第1合焦レンズ群の焦点距離
    fB :前記第1合焦レンズ群以降のレンズ群の無限遠物体合焦時の焦点距離
  17. 以下の条件式を満足する請求項1~16のいずれか一項に記載の光学系。
    0.15<dF1/TL<0.45
    但し、
    dF1:無限遠物体合焦時の、前記光学系の中で最も物体側に配置されたレンズの物体側の面から、前記第1合焦レンズ群の中で最も物体側に配置されたレンズの物体側の面までの、光軸上の距離
    TL :前記光学系の全長
  18. 以下の条件式を満足する請求項1~17のいずれか一項に記載の光学系。
    0.65<dF2/TL<0.90
    但し、
    dF2:無限遠物体合焦時の、前記光学系の中で最も物体側に配置されたレンズの物体側の面から、前記第2合焦レンズ群の中で最も物体側に配置されたレンズの物体側の面までの、光軸上の距離
    TL :前記光学系の全長
  19. 請求項1~18のいずれか一項に記載の光学系が搭載された光学装置。
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