JP7237969B2 - 減圧弁 - Google Patents

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Description

本発明は、2次ポート側の2次圧を調整する減圧弁に関する。
従来、各種流体配管において2次ポートから下流側に供給される流体の圧力を一定とするために、2次ポート側の2次圧を調整する減圧弁が知られており、産業設備のみならず、一般の住宅設備向け等の各設備に広く適用されている。減圧弁の内部構造としては、例えば特許文献1のように、1次ポート側の1次圧室と2次ポート側の2次圧室とが壁部により区画されたハウジングを備え、壁部には、1次圧室と2次圧室とを連通する貫通孔が形成され、該貫通孔には、当該貫通孔の周縁部である弁座部との弁開度を調整可能な弁体部を備えるシャフトが挿入されて構成されている。2次圧室について詳しくは、ハウジングと、シャフトと直交する方向に配置されたダイアフラムとによって区画されている。ダイアフラムは、2次圧室内の圧力を受圧するための受圧面を有しており、シャフトの端部と、ダイアフラム及びシャフトを介して弁体部を開放方向に付勢する調圧スプリングとが接続されている。2次圧室が高圧となった際には、ダイアフラムが調圧スプリングの付勢力に抗して変形し、これに伴ってシャフトが移動し、貫通孔の周縁部と弁体部との弁開度が減少して流体の流量を絞ることで2次圧室内の圧力を減圧する。
特開2007-148465号公報(第6頁、第1図)
この特許文献1のように、受圧面としてダイアフラムを利用している減圧弁は、ハウジング内においてシャフトの軸方向に1次圧室、2次圧室、ダイアフラム、調圧スプリングの順で配置する必要があるため、調圧スプリングを配置する空間を確保するべくハウジングが中心軸に直交する方向に張り出した形状となっていた。よって、このような減圧弁にあっては、特に小型化が望まれる住宅設備向けの温水洗浄弁座等に適用し難いという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、小型化を可能とし適用範囲を広げることのできる減圧弁を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の減圧弁は、
流体が流通するハウジングと、該ハウジングの1次ポート側の1次圧室と2次ポート側の2次圧室との境界に設けられる弁座部と、前記弁座部との弁開度を調整可能な弁体部と、前記弁体部を開放方向に付勢する付勢手段と、前記2次圧室の流体の圧力を受ける受圧部と、を有し、前記2次圧室の流体の圧力が高いときに前記弁体部を閉鎖方向に移動させる減圧弁であって、
前記2次圧室の一方側に設けられた前記弁体部と前記2次圧室の他方側に設けられた前記受圧部とを有し、前記2次圧室の一方側と他方側とに連通する2次流路が形成されたピストンが前記ハウジング内に配置され、
前記付勢手段は、前記ピストンの外周側に配置されている。
これによれば、ピストン自体が一体に有する受圧部によって2次圧室の圧力を弁体部の閉塞方向に受けるとともに、1次圧室と2次圧室との間に位置するピストンの外周側に、弁体部を開放方向に付勢する付勢手段を配置することで、弁座部と弁体部との弁開度を調整する構造を得ることができる。これにより、ハウジングは、2次流路を備えるピストンの軸方向に1次圧室と2次圧室とが形成される構成であればよいことから、小型の減圧弁を提供することができる。
好適には、前記1次圧室は、前記ピストンの外周側に設けられている。
これによれば、弁体部と弁座部とが閉塞した際に、1次圧室によって、1次ポートから流入した流体が弁体部の外周側に流入し、弁体部に対して流体の圧力が開放方向に作用しにくいことから、弁体部が受ける1次圧の変動による影響を緩和することができる。
好適には、前記付勢手段の軸方向両端には、前記ピストンの外周を密封する一対のシール部材が配置されている。
これによれば、ピストンの外周に付勢手段とシール部材が配置されることから、減圧弁を小型化することができる。
好適には、前記ハウジングは、前記1次ポートが前記2次流路と同軸上に形成され、前記1次ポートから放射方向に広がり前記1次圧室に連通する1次流路を備えている。
これによれば、1次ポートから1次圧室に流入する流体の衝撃を緩和することができる。
好適には、前記弁座部は、前記ハウジングに組付けられて前記1次流路を構成するブッシュに設けられている。
これによれば、ハウジングにブッシュを組付けることで弁座部と1次流路とが同時に構成されるため、弁座部及び1次流路の形成が容易である。
好適には、前記ブッシュには、前記2次圧室を構成する凹部が形成されている。
これによれば、弁座部と弁体部との隙間を通過した流体は、凹部に流入することで流れが緩衝されるため、2次圧室側の流れがスムーズになる。
好適には、前記ハウジングは、開放された収容凹部を備えた本体と、該収納凹部を閉塞する蓋部材とから少なくとも構成され、前記収容凹部に、前記ブッシュと、前記付勢手段と、前記ピストンとが挿入され、前記本体に前記蓋部材が組付けられる。
これによれば、減圧弁の組立や分解が簡便である。
好適には、前記ハウジングの前記本体は、前記ハウジングの前記蓋部材と異なる位置に、前記1次ポートを開閉可能な電磁弁が組付けられる。
これによれば、蓋部材の着脱にかかわらずハウジングの本体への電磁弁の着脱が可能であるため、減圧弁への電磁弁の着脱が簡便である。
好適には、前記受圧部には、溝が形成されている。
これによれば、受圧部の溝に流体が流入するため、受圧部は2次室内の圧力を受け易い。
好適には、前記ハウジング及び前記ピストンは、樹脂で形成されている。
これによれば、減圧弁を軽量かつ簡単に製造できる。
本発明の実施例1における減圧弁を示す斜視図である。 減圧弁を示す分解斜視図である。 図1のA-A断面図である。 (a)はブッシュを上方から見た斜視図、(b)はブッシュを下方から見た斜視図である。 インナーカラーを示す側面図である。 ピストンの受圧部を下方から見た平面図である。 減圧弁内に流入した流体の調圧態様を模式的に示す断面図である。 図7に引き続き、減圧弁内に流入した流体の調圧態様を模式的に示す断面図である。 本発明の実施例2における減圧弁を示す斜視図である。 (a)は、本発明の実施例3における減圧弁を示す断面図であり、(b)は、該減圧弁のハウジングを下方から見た平面図である。
本発明に係る減圧弁を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る減圧弁につき、図1から図8を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例1の減圧弁1である。この減圧弁1は、本実施例1では温水洗浄便座装置に適用され、その給水配管に設けられるものである。本実施例1では、減圧弁1は、図示しない上流側の給水配管に流入管部3Aが接続されるとともに、図示しない下流側の配管に流出管部8Bが接続されるものであり、給水配管から供給される水の水圧を調圧するものである。減圧弁1は、上流側から水が供給される1次ポート22(図3参照)と、調圧された水を下流側に流出する2次ポート28(図3参照)とを備えており、減圧弁1の上部には、止水弁9が取付けられている。尚、本実施例のように温水洗浄便座装置に適用される場合、特に図示しないが、減圧弁1の上流側にはストレーナ、逆止弁が配設され、また減圧弁1の下流側には熱交換器、流量調整弁、及び吐出ノズル等が配設されている。
図2,図3に示されるように、減圧弁1は、ハウジング2と、このハウジング2内に配置されるブッシュ4と、インナーカラー5と、調圧スプリング6と、ピストン7と、ハウジング2の上端に組み付けられる止水弁9とから主に構成されている。尚、図2で示す減圧弁1の上側が上流側、下側が下流側を成すように流路が形成されている。
先ず、ハウジング2の構成について説明する。図1,図2に示されるように、ハウジング2は、本体3と、蓋部材8とから主に構成されており、流体を流通させる内空構造を有している。本体3は、樹脂成型品であり、1次ポート22と連通する連通路20が形成された流入管部3A(図1参照)と、1次ポート22が形成された基部3B(図3参照)とを備えている。
図2,図3を参照して、基部3Bは、段付き円筒状に形成されており、その周壁の内径側には、止水弁9の端部を挿入可能に上方に開放する段付き円筒状の空間を成す上収納凹部21と、ブッシュ4、インナーカラー5、調圧スプリング6及びピストン7を挿入可能な下方に開放する段付き円筒状の空間を成す下収納凹部23とが形成されており、上収納凹部21及び下収納凹部23は同軸心上に位置している。これら上収納凹部21及び下収納凹部23との間には、それぞれの内底部を構成する壁部31と、壁部31の中央部から上方へ延出し1次ポート22が内部に形成された円筒状の延出部とが配置されており、該延出部の端部に弁座部30が形成されている。尚、弁座部30は、止水弁9の弁体部91が接離する弁座を構成している。
図3を参照して、基部3Bの上収納凹部21は、壁部31側に向けて順に、収納部21a及び上向き窪部21bを有し、流入管部3Aの連通路20及び1次ポート22にかけて連続した空間を形成している。また、収納部21aは、その内径が上向き窪部21bの内径より大きい空間を形成し、収納部21a及び上向き窪部21bは同軸心上に位置している。
基部3Bの下収納凹部23は、壁部31側から順に、下向き窪部23a、上収納部23b、中収納部23c及び下収納部23dを有し、1次ポート22にかけて連続した空間を形成している。また下向き窪部23a、上収納部23b、中収納部23c及び下収納部23dは、この順に内径が段階的に大きくなるように、かつ連続した空間を形成しており、またこれらは同軸心上に位置している。
また、図2に示されるように、基部3Bの外径側には、上下方向の中央から上端にかけて延出し、かつ外径方向に突出する上突出部34と、上下方向の中央から下端にかけて延出し、かつ外径方向に突出する下突出部36とを備えている。2個の上突出部34は、平面視直線状に配置されており、上端部に雌ネジ孔が形成されている。4個の下突出部36は、平面視X字状に配置されており下端部に雌ネジ孔が形成されている。
図3に示されるように、基部3Bの周壁の外径側には、下収納部23dの外径側右側端部に位置し、外径側へ延出し径方向に貫通する大気ポート29aが内部に形成された通気管部35が形成されている。尚、大気ポート29aは、下収納凹部23の下収納部23dと連通している。
図3を参照して、蓋部材8は、樹脂成型品であり、段付き円筒状に形成されたカバー部8Aと、カバー部8Aの底部80の中央から垂直下方に延設され2次ポート28が内部に形成された流出管部8Bとを備え、カバー部8Aには、上方に開放する段付き円柱状の空間を成す収納凹部81が形成されている。
収納凹部81は、底部80側から上方にかけて順に、窪部81a及び収納部81bを有し、窪部81aは2次ポート28と連通する円柱状の空間を形成しており、収納部81bは、その内径が窪部81aの内径より大きい円柱状の空間を形成している。窪部81a及び収納部81bは同軸心上に位置している。
また、図2に示されるように、蓋部材8には、カバー部8A上下方向中央から上端にかけて延出し、かつ外周面から外径方向に突出する4つの突出部82が平面視X字状に配置されており、突出部82には、上下方向に貫通する貫通孔が形成されている。
次に、ブッシュ4について説明する。図4(a)に示されるように、ブッシュ4は、上端面4aの周縁から下方に周壁が延びる冠状の樹脂成型品であり、その外周面から内径側に上面視U字状に凹み上下方向に連通する連通溝45が、ブッシュ4の周方向において3等配に設けられている。また、ブッシュ4の上端面4aは、略同一平面を成している。尚、連通溝45は、その上面視形状が半円状や他の多角形状に形成されていてもよく、ブッシュの周方向において2つまたは4つ以上設けられていてもよく、その配置が非等配であってもよく、限定されるものではない。
図4(b)を参照して、ブッシュ4には、下方に開放する円筒状の空間を成す凹部41が形成されており、この凹部41が内部に形成される円筒部の端縁が後述する弁体部70に対する弁座部40を構成している。
次に、インナーカラー5について説明する。図3,図5を参照して、インナーカラー5は、樹脂成型品であり、段付き円筒状に形成されている(図3参照)。インナーカラー5の周壁の内径側には、リップパッキンP1を挿入可能に上方に開放する空間を成す上収納凹部51と、調圧スプリング6及びピストン7を挿入可能に下方に開放する段付きの空間を成す下収納凹部53が形成されており、上収納凹部51及び下収納凹部53は同軸心上に位置している。これら上収納凹部51及び下収納凹部53の間には、それぞれの内底部を構成する壁部52と、壁部52の中央部を貫通し上収納凹部51及び下収納凹部53に連通する連通孔52aとが形成されている。
下収納凹部53は、壁部52側から順に、同軸心状に配設された窪部53a及び収納部53bを有し、窪部53aは連通孔52aと連通する空間を形成し、収納部53bは、その内径が窪部53aの内径より大きく形成されている。
窪部53aには、上下方向に延び、内径側へ突出するリブ57が複数等配に設けられており、リブ57の下端部は、上方に向かうほどに漸次内径側へ傾斜するテーパ部57aとなっている。各リブ57の内径側端面は同一円上に配置されている。
また、インナーカラー5の周壁には、径方向に貫通し窪部53aの下端部に連通する貫通孔50,50が形成されている。また、インナーカラー5の周壁の外径側には、窪部53aの外径側に位置し上下方向に離間し互いに略平行に配置されたフランジ部55,55と、収納部53bの外径側に位置し上下方向に離間し互いに略平行に配置されたシール部56,56が形成されている。
また、図5を参照して、インナーカラー5の周壁の下端部には、一方の貫通孔50から周方向に離間した位置に少なくとも一つ以上、下端面から上方に凹設された溝部59が形成されており、溝部59は、インナーカラー5の周壁の外周側から下収納凹部53に連通している。
次に、図3を参照して、ピストン7について説明する。ピストン7は、上下に貫通した筒状に一体成形された樹脂成型品であり、その上端側から順に、弁体部70、上直筒部71、上フランジ部72、下直筒部73及び下フランジ部74を備えた段付き円筒状に形成されている。弁体部70の外周面は、下方に向かうほどに漸次拡径するテーパ状であり、上直筒部71は弁体部70の下端部70aより縮径して下方に直線状に延び、上フランジ部72は上直筒部71の下端部から外径側へ突出し、下直筒部73は上フランジ部72の下端部より縮径して直線状に延び、またピストン7の下端部を構成する受圧部としての下フランジ部74は下直筒部73の下端から外径側へ突出している。
弁体部70の下端部70aは、その外径がブッシュ4の凹部41の内径よりも大きく、かつインナーカラー5の連通孔52aの内径よりも僅かに小さく形成されている。
また、ピストン7の内径側は、2次流路26及び下流側2次圧室27(図7,図8参照)を構成する凹部76により上下方向に貫通している。2次流路26はピストン7の上方側に開放され、また凹部76はピストン7の下方側に開放されている。凹部76の内径は2次流路26の内径より大きく、2次流路26及び凹部76は同軸心上に位置している。さらに、凹部76の内径はブッシュ4の凹部41の内径と略同一である。尚、ピストン7は、凹部76を有さず2次流路のみを有する態様であってもよい。
また、図3及び図6を参照して、下フランジ部74にはその最下端である下端面74aから上方に凹設され、かつ凹部76から下フランジ部74の外径側にかけて放射状に連通する連通溝75が形成されている。この連通溝75は平面視X字状に4等配に設けられている。尚、連通溝75の側壁と連なる下端面74aの角部は面取り加工がなされている。
また、下フランジ部74の下端面74aと、連通溝75の底面75aと、凹部76の底面76aによって、ピストン7の受圧面77が構成されている。
次に、止水弁9について説明する。図3を参照して、止水弁9は、ソレノイドへの通電または非通電に応じて上下方向に移動可能な可動軸90と、可動軸90の先端に取付けられた弁体部91とを有する電磁弁である。弁体部91が上下に移動して弁座部30の上端面に離接することで、1次ポート22の開放状態及び閉塞状態を切り換えることができるようになっている(図3,図7参照)。
次に、図2,図3を参照して、減圧弁1の組立について説明する。先ず、ブッシュ4を本体3の下方から上収納部23bに挿嵌する。その際、上収納部23bの上端面にブッシュ4の上端面4aの外周部が当接することで上下方向の位置決めがなされる。また、ブッシュ4は、外周面が本体3の上収納部23bの内周面に当接するように略同径に形成されていることから、上収納部23bに挿嵌することで軸心の位置合わせを成すことができる。このように、挿嵌における上収納部23bとブッシュ4との上下方向及び軸心の位置合わせが容易となっている。
ブッシュ4を上収納部23bに挿嵌することで、上収納部23bの内周面とブッシュ4の連通溝45とによって上下方向に連通する連通路23eを構成することができる(図7,図8参照)。下向き窪部23a及び各連通路23eによって1次流路が形成されている。すなわち、本体3にブッシュ4を組付けることで弁座部40と1次流路とが同時に構成されるため、弁座部40及び1次流路の形成が容易である。
次いで、予め上収納凹部51にリップパッキンP1を挿嵌し、フランジ部55,55の間の環状凹部にOリングR2を外嵌したインナーカラー5を、本体3の下収納凹部23に挿嵌する。尚、リップパッキンP1の底部は、接着剤によってインナーカラー5の壁部52に固定してもよい。
インナーカラー5を下収納凹部23に挿嵌する際、中収納部23cの上端面にインナーカラー5の上方側のフランジ部55が当接することで上下方向の位置決めがなされる。また、インナーカラー5は、上収納凹部51が形成された円筒部の外径側に位置する周壁が上収納部23bの内周面に当接するように形成され、該円筒部の上面がブッシュ4の下面に当接するように形成され、フランジ部55が中収納部23cの内周面に当接するように形成され、またシール部56が下収納部23dの内周面に密接するように形成されている。これによれば、インナーカラー5を下収納凹部23に挿嵌することで基部3Bと軸心の位置合わせを成すことができる。このように、挿嵌により下収納凹部23とインナーカラー5との上下方向及び軸心の位置合わせが容易となっている。
インナーカラー5を下収納凹部23に挿嵌することで、インナーカラー5と基部3B(中収納部23c)の内周面との間がOリングR2によってシールされ、シール部56,56が基部3B(下収納部23d)の内周面に密接する。これにより、インナーカラー5と基部3Bの内周面との間に、大気ポート29aに連通する環状の大気圧室29b(図7,図8参照)が構成される。
次いで、予め上直筒部71に調圧スプリング6を外嵌し、上フランジ部72と下フランジ部74の間の環状凹部にリップパッキンP2を外嵌したピストン7を、本体3の下収納凹部23に挿嵌されたインナーカラー5内に挿入し、ピストン7の弁体部70をリップパッキンP1よりも上方側に、ピストン7の上フランジ部72及び下フランジ部74をインナーカラー5の収納部53bに配置する。尚、リップパッキンP2の底部を、接着剤によってピストン7の上フランジ部72の下端面に固定してもよい。
弁体部70及び上直筒部71を連通孔52aに挿入する際、インナーカラー5の連通孔52aの内周面に弁体部70の外周面が当接してピストン7の挿入が案内されるため、弁体部70の連通孔52aへの挿入が容易である。また、同様にリップパッキンP1の連通孔に弁体部70及び上直筒部71が挿入され、リップパッキンP1に対する位置合わせがなされる。また、弁体部70の先端が先細りした形状であることから挿嵌が容易である。
また、弁体部70の下端部70aの下端面は、上直筒部71の外周面と直交していることから、リップパッキンP1を通過した後、返しとして機能するため、リップパッキンP1の意図しない抜け出しを防止することができる。
また、インナーカラー5の各リブ57は、テーパ部57aによって、調圧スプリング6をインナーカラー5の下収納凹部53内に挿入する際に、径方向の取付位置を案内するようになっている。さらに、各リブ57の内径は調圧スプリング6の外径よりも僅かに大きく形成されていることから、各リブ57の内径側に挿入された調圧スプリング6が径方向に位置ずれすることを防止することができる。
ピストン7を下収納凹部23内に挿入することで、ピストン7の弁体部70及び上直筒部71の外周側に連通路23eと連通する1次圧室24(図7,図8参照)が構成される。また、ブッシュ4の凹部41と、凹部41の内径側に位置するピストン7の弁体部70との間に1次圧室24及び2次流路26に連通する上流側2次圧室25(図7,図8参照)が構成される。
また、リップパッキンP1,P2の間かつピストン7の上直筒部71の外周側にインナーカラー5の貫通孔50,50によって大気圧室29bと連通するスプリング室29cが構成される(図7,図8参照)。このような構造により、スプリング室が受圧部より下流側に設けられた態様と比較して、減圧弁1を小型化することができる。
次いで、蓋部材8のカバー部8Aを、OリングR3を外嵌した本体3の下端部に外嵌させて、蓋部材8の各突出部82と本体3の各下突出部36とを位置合わせし、ネジN2(図2参照)を用いて密封状態で連結する。
蓋部材8を本体3の下端部に外嵌する際、カバー部8Aの各突出部82が本体3の各下突出部36に当接することで上下方向の位置決めがなされる。さらに、上下方向の位置合わせを成した状態で蓋部材8を本体3に対して相対的に周方向に回動させることで、各突出部82の貫通孔と各下突出部36の雌ネジとの位置合わせが可能であることから、これらの周方向の位置合わせが容易である。
また、窪部81aまたは収納部81bは、本体3の下端部の外周面に当接するように略同径に形成されていることから、蓋部材8を本体3の下端部に外嵌することで軸心の位置合わせを成すことができる。
蓋部材8を本体3の下端部に外嵌することで、ピストン7の下フランジ部74及び凹部76と蓋部材8の底部80との間に、2次流路26及び2次ポート28に連通する下流側2次圧室27(図7,図8参照)を構成することができる。
また、蓋部材8を本体3の下端部に外嵌することで、インナーカラー5の壁部52とピストン7の上フランジ部72との間で調圧スプリング6が軸方向に圧縮され、その付勢力によって、ピストン7の下フランジ部74の下端面74aが蓋部材8の底部80に押圧される。これによって、ピストン7の弁体部70がブッシュ4の弁座部40に対して離間した開放状態となる。
次に、本体3への止水弁9の組付けについて説明する。段付き円筒状に形成された下端部にOリングR1が外嵌された止水弁9を、蓋部材8を取付けた反対側から本体3の上収納凹部21に挿嵌し、止水弁9の各突出部92と本体3の各上突出部34とを位置合わせし、ネジN1(図2参照)を用いて密封状態で連結する。
止水弁9は、各突出部92が本体3の各上突出部34と当接することで上下方向の位置合わせ成すことができる。また、上下方向の位置合わせを成した状態で止水弁9を本体3に対して相対的に周方向に回動させることで、各突出部92の貫通孔と各上突出部34の雌ネジとの位置合わせが可能であることから、これらの周方向の位置合わせが容易である。
また、止水弁9は、その下端部が上収納凹部21の収納部21aまたは上向き窪部21bそれぞれの内周面に当接するように略同径に形成されていることから、止水弁9の下端部を上収納凹部21に挿嵌することで互いの軸心の位置合わせを成すことができる。
また、止水弁9は、蓋部材8を取付けた反対側から本体3の上収納凹部21に挿嵌されることから、蓋部材8の着脱にかかわらず本体3への止水弁9の着脱が可能であるため、減圧弁1への止水弁9の着脱が簡便である。そのため、本体3の下収納凹部23にブッシュ4、インナーカラー5、調圧スプリング6及びピストン7を挿入するよりも先に、本体3に連結されてもよい。
このように、減圧弁1は、本体3に対し下方から、ブッシュ4、インナーカラー5、調圧スプリング6、及びピストン7を挿入し、蓋部材8を組付け、また蓋部材8とは反対側である上方から止水弁9を組付けることで構成できることから、減圧弁1の組立や分解が簡便である。加えて、可動軸90、弁体部91、1次ポート22、下向き窪部23a、上流側2次圧室25、2次流路26、下流側2次圧室27、及び2次ポート28を同軸心上に配置することができる。これにより、減圧弁1を構成するために必要な組立工数が少ない。
また、構成された減圧弁1は、上流側から順に、連通路20、上向き窪部21b、1次ポート22、下向き窪部23a、連通路23e、1次圧室24、上流側2次圧室25、2次流路26、下流側2次圧室27、及び2次ポート28が連通可能となり、流体の圧力を調圧可能となる。
本体3、ブッシュ4、インナーカラー5、ピストン7、及び蓋部材8は樹脂成型品であり、すなわち調圧スプリング6及び止水弁9以外を樹脂により成形できることから、減圧弁1を軽量かつ簡単に製造できる。
次に、減圧弁1による調圧について説明する。図7を参照して、止水弁9のソレノイドに通電がなされると止水弁9の弁体部91が本体3の弁座部30から離間し、1次ポート22が開放され、1次ポート22に水が流入する。尚、止水弁9は、ソレノイドの非通電時に1次ポート22を開放し、通電時に閉塞する態様であってもよい。
1次ポート22を通過して下向き窪部23a内に水が流入すると、1次ポート22と同軸上かつ略直交方向に配置され、弁座部40よりも外径側へ延出したブッシュ4の上端面4aによって水の流れが放射方向に拡散される。また、ブッシュ4の上端面4aは、1次ポート22と弁座部40及び弁体部70との間に配置されていることから、1次ポート22から流入した水が、弁座部40及び弁体部70に対して直接作用することを防止している。
下向き窪部23aと上端面4aの中央部との間を流れ拡散された水は、上端面4aの中央部の外周側の連通溝45により構成される各連通路23eに3方向に分流される。このように、1次流路を構成する下向き窪部23a及び各連通路23eは、水の流れを拡散させることで、1次ポート22から流入した水の衝撃を緩和することができる。
1次圧室24は、リップパッキンP1よりも上方かつピストン7の弁体部70及び上直筒部71の外周側に形成されているため、各連通路23eから1次圧室24に流入した水は、3方向からそれぞれ弁体部70及び上直筒部71の外周側へと回り込み、1次圧室24から上流側2次圧室25の一部である弁座部40と弁体部70との隙間を通過する。この弁座部40と弁体部70との隙間の大きさを弁開度として調整することによって、該隙間を通過する水の流量を絞ることができる。
また、上述したように、水は3方向に分散された後、弁体部70の外周側に回り込み弁座部40と弁体部70との隙間を通過する。したがって、該隙間の周方向における水の圧力差は小さく、その流れがスムーズであるとともに、ピストン7に対してねじれ方向に力が作用しにくい。
また、弁座部40と弁体部70との隙間を通過した水は、上流側2次圧室25を構成するブッシュ4の凹部41に流入することで流れが緩衝されるため、凹部41より下流側の、2次流路26、下流側2次圧室27、及び2次ポート28側の流れがスムーズになる。
上流側2次圧室25から2次流路26を通じて下流側2次圧室27に流入した水は、その圧力が所定の2次圧以下であれば、ピストン7を調圧スプリング6の付勢力に抗して動作させることなく、2次圧に調整された水として2次ポート28を通じて下流側へと流出する。
一方、下流側2次圧室27に流入した水の圧力が所定の2次圧より高い状態であれば、下流側2次圧室27内の圧力によってピストン7の受圧面77がブッシュ4の弁座部40側へと押圧され、調圧スプリング6の付勢力に抗してピストン7が弁座部40側へと移動し、弁体部70の上端部が凹部41内に挿入されることで弁座部40と弁体部70の隙間、すなわち弁開度を狭める。また、下流側2次圧室27内の圧力が高すぎる場合には、図8に示されるように、弁座部40に弁体部70が着座し、該隙間を閉塞する。これらのように、弁座部40と弁体部70との弁開度を狭め、または閉塞することによって、上流側2次圧室25、2次流路26、下流側2次圧室27、及び2次ポート28内の圧力が低下するため、2次ポート28から流出される流体の圧力を所定の2次圧に調整することができる。
ピストン7の動作について詳しくは、上述したように、下フランジ部74には連通溝75が形成されているため、下フランジ部74の下端面74aが蓋部材8の底部80に当接している状態であっても、連通溝75内に水が流入していることから、下流側2次圧室27の圧力を受け易い。また、下フランジ部74の連通溝75の側壁と連なる下端面74aの角部は面取り加工がなされているため(図6参照)、下フランジ部74の下端面74aに水が流入し易い。
また、凹部41よりも外径側すなわち1次圧室24側に位置する弁体部70はわずかな部分であるため、弁体部70が弁座部40に当接して隙間を閉塞している状態では、弁体部70に作用する1次圧室24の圧力によりピストン7を下方に移動せしめる力は非常に小さいものである。さらに、ブッシュ4の凹部41の内径がリップパッキンP1や上直筒部71の内径と略同一同じになっているので、ピストン7に対する1次圧変動の影響が抑制されている。これらにより、1次圧室24内の圧力によって意図せずピストン7が開放方向すなわち下方へ移動しにくくなっている。
また、1次圧室24は、ピストン7の外径側に設けられていることから、図8に示されるように、弁体部70と弁座部40とが当接し隙間を閉塞した際に、1次圧室24によって、1次ポート22から流入した水が弁体部70の外周側に流入するため、弁体部70に対して軸方向に水の圧力が作用しにくいことから、意図しない弁体部70の移動が抑制され、弁体部70が受ける1次圧の変動による影響を緩和することができる。
これらのように、ピストン7は、意図せず開放方向へ移動しにくいとともに、1次圧室24内の圧力の変動を受けにくいため、調圧の精度が高い。
また、インナーカラー5の収納部53bの内周面は、弁座部40の軸心すなわちピストン7の移動方向に対して略平行に形成されているため、ピストン7が移動する際に、ピストン7の上フランジ部72及び下フランジ部74がインナーカラー5の収納部53bが形成された部位の内周面に当接することでその移動を案内するとともに、ピストン7が弁座部40の軸心に対して傾くことを防止することができる。これにより、ピストン7は、安定して略直線状に移動することができる。
また、ピストン7が移動する際に、リップパッキンP1の内径側リップにピストン7の上直筒部71の外周面が摺接しながら移動し、リップパッキンP2の外径側リップがインナーカラー5の収納部53bが形成された部位の内周面に摺接しながら移動するため、スプリング室29cに対する1次圧室24及び下流側2次圧室27との密封性が保持されている。
また、ピストン7の移動に伴ってピストン7の上フランジ部72も移動することから、スプリング室29cは、上フランジ部72の移動に伴って上下方向に伸縮する。スプリング室29cは、インナーカラー5の貫通孔50,50、大気圧室29b、及び大気ポート29aによって大気側と連通しているため、スプリング室29cの高さ寸法が小さくなることに伴って内部から空気が排気され、スプリング室29cの高さ寸法が大きくなることに伴って内部に空気が吸気されることから、大気圧と略同一に保持されている。これにより、ピストン7は、下流側2次圧室27内の圧力に対する応答性が安定している。
また、ピストン7の移動に伴って圧縮または復帰する調圧スプリング6は、インナーカラー5のリブ57によって軸方向に案内されることから、径方向に位置ずれしたり、傾いたりすることが防止されている。さらに、調圧スプリング6に対する各リブ57の接触面積が小さいことから、調圧スプリング6との摺接による摩擦力が小さいため、調圧スプリング6の伸縮がスムーズである。
他方、下流側2次圧室27内の圧力が異常に高まった際には、インナーカラー5の溝部59(図5参照)を通じてインナーカラー5と本体3の下収納部23dが形成された部位との間の空間に水が流出し、インナーカラー5の環状のシール部56,56と本体3の下収納部23dが形成された部位の内周面との間を通過して、大気ポート29aを通じて水を排出可能となっている。これにより、減圧弁1が破損することが防止されている。
このとき、大気ポート29aは、インナーカラー5の貫通孔50,50よりも下方に位置していることから、大気ポート29aを通じて水を排出する際に、スプリング室29c内に水が浸入しにくくなっている。尚、下流側2次圧室27内の圧力が通常であれば、水はインナーカラー5のシール部56,56と本体3の下収納部23dの内周面との間を通過しないため、意図せず大気ポート29aを通じて水が排出されることが防止されている。
また、1次ポート22及び2次ポート28は、同軸上に配置されていることから、1次ポート22と2次ポート28による水の流出入が同軸上で行われるため、水の流出入によって1次ポート22または2次ポート28に作用する水の圧力が、ハウジング2に対してねじれ方向に作用しにくいことから、ハウジング2の耐久性が高められている。
また、止水弁9の可動軸90は、1次ポート22と同軸上に配置されていることから、止水弁9の弁体部91を本体3の弁座部30に着座させる際に、径方向に位置ずれしにくく、上向き窪部21b内の圧力によって弁座部30に対して弁体部91が相対的に傾きにくいため、1次ポート22を閉塞する精度が高い。
以上説明してきたように、本実施例の減圧弁1は、ピストン7自体が一体に有する下フランジ部74によって下流側2次圧室27の圧力を弁体部70の閉塞方向に受けるとともに、1次圧室24と上流側2次圧室25との間に位置するピストン7の外周側に、弁体部70を開放方向に付勢する調圧スプリング6を配置することで、弁座部40と弁体部70とによる弁開度を調整する構造を得ることができる。これにより、ハウジング2は、2次流路26を備えるピストン7の軸方向に1次圧室24と上流側2次圧室25とを備える構成であればよいことから、小型の減圧弁1を提供することができる。
次に、実施例2に係る減圧弁101につき、図9を参照して説明する。尚、前記実施例に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
前記実施例1のハウジング2は、ネジN2によって本体3と蓋部材8とが密封状態で連結されている態様として説明したが、本実施例2の減圧弁101は、図9に示されるように、ネジを用いることなく本体103と蓋部材108とが密封状態で連結されてハウジング102が構成されている。
本体103には、下端部外径側の外周面から外径方向に突出するリブ136が、平面視直線状に配置されている。蓋部材108には、カバー部8Aの上方側へ突出するとともに、径方向に板厚を有する延出部182が、平面視直線状に配置されている。また、延出部182には、延出部182の上端側から垂直下方に延び、その下端部と略直交して周方向に延びるL字状の溝182aが内周面側に形成されており、溝182aの突き当りにリブ136を挿嵌可能となっている。
これにより、各溝182aの上端部にリブ136を挿嵌し、リブ136に当接する溝182aに沿って蓋部材108を垂直方向へ移動し、周方向へ回動させることによって、本体103と蓋部材108とを密封状態に連結することができる。また、延出部182には、溝182aの突き当りに挿嵌されたリブ136の抜出し方向外側に、上方に突出する係止片182bが形成されているため、意図せず蓋部材108が回動することで本体103から離脱することが防止されている。
尚、本体と蓋部材との連結については、カシメや接着剤を用いて連結する態様であってもよく、本体及び蓋部材の一方に雄ネジを他方に雌ネジを形成し、互いに螺合させることによって連結する態様であってもよく、限定されるものではない。
次に、実施例3に係る減圧弁201につき、図10(a),(b)を参照して説明する。尚、前記実施例に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
前記実施例1の減圧弁1は、1次ポート22、2次流路26及び2次ポート28が同軸心上に配置されている態様として説明したが、本実施例3の減圧弁201は、1次ポート122の軸心が2次流路26及び2次ポート28の軸心と異なる位置に形成されている。また、前記実施例1のブッシュ4を用いることなく、本体203に弁体部70に対する弁座部140が形成されている。尚、ハウジング202は、前記実施例2と同様に、ネジを用いることなく本体203と蓋部材108とを密封状態に連結することができる。
すなわち、本体203は、下収納凹部123の軸心が上収納凹部21の軸心と異なる位置に形成されている。また、弁座部140は、壁部131の中央部から下方へ延出した有底円筒状の内周壁部104に形成された凹部141の端縁である。内周壁部104の弁座部140の外径側には、内周壁部104の外周面及び軸方向に沿って下方に延出した弧状のリブ144が周方向において3等配に設けられており、隣り合うリブ144,144間に内周壁部104の外径側から凹部141側に連通する連通溝145が、各リブ144の内周面と凹部141との間に当該凹部141と連通する環状空間146(図10(b)参照)がそれぞれ形成されている。
内周壁部104の外周面に沿って環状に形成された下向き窪部123aは1次流路を構成するとともに、各連通溝145及び環状空間146は1次圧室124を構成している。
1次ポート122を通過して下向き窪部123a内に水が流入すると、下向き窪部123aに沿って弁座部140及び弁体部70の外周側に回り込み、すなわち1次ポート122から放射方向に広がる。次いで、下向き窪部123aから1次圧室124を構成する各連通溝145へと流入する。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例1,2では、1次ポート22及び2次ポート28は同軸心上に配置されている態様として説明したが、これに限らず、前記実施例3と同様に径方向の異なる位置にそれぞれ配置されていてもよく、側面視L字状に配置されていてもよく、1次ポートと2次ポートとが同一端部側に配置されていてもよく、限定されるものではない。これにより、本体または蓋部材に1次ポート及び2次ポートが形成されている態様であってもよい。また、止水弁9についても同様である。さらに、止水弁9を備えていなくともよい。
ブッシュ4及びインナーカラー5は、本体3に着脱可能に挿入される態様として説明したが、これに限らず、接着剤、カシメ等を用いて本体3に組付け可能でかつ取外し不能な態様であってもよいし、あるいは実施例3と同様に本体に一体形成された態様であってもよく、限定されるものではない。
前記実施例1-3において、弁座部40,140及び弁体部0,170は、弁座部40,140の内径側に形成された凹部41,141内に弁体部70,170の先端部が挿入される態様として説明したが、これに限らず、弁座部が単に平坦面状に形成され、弁体部もこれと同様に平坦面状に形成されている態様であってもよく、その形状は適宜変更されてもよい。
前記実施例1,2において、1次流路は、下向き窪部23aと各連通路23eから構成されている態様として説明したが、これに限らず、前記実施例3と同様に1次流路が環状に形成されていてもよく、1次ポート22に直接連通する複数の流路から構成されている態様であってもよく、その構成が限定されるものではない。また、ブッシュを備えず、ハウジングに直接1次流路が形成されている態様であってもよい。
前記実施例1-3において、付勢手段は、コイル状の押しばねである調圧スプリング6である態様として説明したが、これに限らず、板バネ等の他のばねやベローズを用いてもよく、限定されるものではない。
前記実施例1-3において、ピストン7は、下フランジ部74に連通溝75が形成されている態様として説明したが、これに限らず、形成されていなくともよい。この態様であれば、受圧部と蓋部材の底部との間に隙間を形成するスペーサが設けられていることが好ましい。また、ピストン7は、本実施例で説明したように一体形成された樹脂成型品であるばかりでなく、それぞれ別体に形成された筒状部材とフランジ状部材とを接着、嵌合、螺合等によって一体のピストンとして形成されていてもよい。
前記実施例1-3において、本体、ブッシュ、インナーカラー、ピストン及び蓋部材は樹脂成型品である態様として説明したが、これに限らず、これらの一部またはすべてが金属により構成されていてもよく、限定されるものではない。
1 減圧弁
2 ハウジング
3 本体
4 ブッシュ
6 調圧スプリング(付勢手段)
7 ピストン
8 蓋部材
9 止水弁(電磁弁)
22 1次ポート
23a 下向き窪部(1次流路)
23e 連通路(1次流路)
24 1次圧室
25 上流側2次圧室
26 2次流路
27 下流側2次圧室
28 2次ポート
41 凹部
70 弁体部
74 下フランジ部(受圧部)
75 連通溝
77 受圧面
90 可動軸
101 減圧弁
102 ハウジング
103 本体
104 ブッシュ
107 ピストン
108 蓋部材
122 1次ポート
123a 下向き窪部(1次流路)
124 1次圧室
140 弁座部
141 凹部
170 弁体部
201 減圧弁
202 ハウジング
203 本体

Claims (9)

  1. 流体が流通するハウジングと、該ハウジングの1次ポート側の1次圧室と2次ポート側の2次圧室との境界に設けられる弁座部と、前記弁座部との弁開度を調整可能な弁体部と、前記弁体部を開放方向に付勢する付勢手段と、前記2次圧室の流体の圧力を受ける受圧部と、を有し、前記2次圧室の流体の圧力が高いときに前記弁体部を閉塞方向に移動させる減圧弁であって、
    前記2次圧室の一方側に設けられた前記弁体部と前記2次圧室の他方側に設けられた前記受圧部とを有し、前記2次圧室の一方側と他方側とに連通する2次流路が形成されたピストンが前記ハウジング内に配置され、
    前記付勢手段は、前記ピストンの外周側に配置され、
    前記受圧部は、前記ハウジングと接離可能であり、
    前記受圧部には、前記ハウジングに接しているときに前記2次圧室の他方側と連通する溝が形成されている減圧弁。
  2. 前記1次圧室は、前記ピストンの外周側に設けられている請求項1に記載の減圧弁。
  3. 前記付勢手段の軸方向両端には、前記ピストンの外周を密封する一対のシール部材が配置されている請求項1または2に記載の減圧弁。
  4. 前記ハウジングは、前記1次ポートが前記2次流路と同軸上に形成され、前記1次ポートから放射方向に広がり前記1次圧室に連通する1次流路を備えている請求項1ないし3のいずれかに記載の減圧弁。
  5. 前記弁座部は、前記ハウジングに組付けられて前記1次流路を構成するブッシュに設けられている請求項4に記載の減圧弁。
  6. 前記ブッシュには、前記2次圧室を構成する凹部が形成されている請求項5に記載の減圧弁。
  7. 前記ハウジングは、開放された収容凹部を備えた本体と、該収容凹部を閉塞する蓋部材とから少なくとも構成され、前記収容凹部に、前記ブッシュと、前記付勢手段と、前記ピストンとが挿入され、前記本体に前記蓋部材が組付けられる請求項5または6に記載の減圧弁。
  8. 前記ハウジングの前記本体は、前記ハウジングの前記蓋部材と異なる位置に、前記1次ポートを開閉可能な電磁弁が組付けられる請求項7に記載の減圧弁。
  9. 前記ハウジング及び前記ピストンは、樹脂で形成されている請求項1ないし8のいずれかに記載の減圧弁。
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