JP7237414B2 - 揺動被支持部材 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤハーネスが揺動するように支持部材によって支持される揺動被支持部材に関するものである。
一般に、車両本体からスライドドア等のスライド体に給電したり電気信号を送受信したりするために、スライド体のスライド動作に伴って変形可能なワイヤハーネスが設けられる。このようなワイヤハーネスは、単に湾曲等の変形をするだけでなく、その端部等が支持されることにより、揺動可能に設けられることがある。
このようなワイヤハーネスとして、コルゲートチューブの外側にハーネス支持用部品(揺動被支持部材)が取り付けられるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたハーネス支持用部品は、ワイヤハーネスが揺動するように支持されるものである。また、ハーネス支持用部品は、その内面にリブを有しており、このリブがコルゲートチューブの谷部と係合することにより、コルゲートチューブが脱落しないようになっている。
特開2013-115945号公報
ところで、車両本体とスライド体とに亘って設けられるワイヤハーネスは、三次元的に変形可能であることが要求される場合がある。この場合、ワイヤハーネスが等方的に変形できるよう、断面円形のコルゲートチューブを用いる必要がある。しかしながら、断面円形のコルゲートチューブは、揺動被支持部材に対して長手方向を軸として回転してしまうことがあり、意図しない捩れ等が発生する可能性があった。
そこで、コルゲートチューブの回転を抑制するために、コルゲートチューブの周囲にテープ部材を巻き付けるとともに、揺動被支持部材の内面に突起を形成し、突起をテープ部材に突き刺す構成が考えられる。しかしながら、テープ部材を用いると、使用する部品点数が増加するとともに、巻き付けのための工程が必要となるという不都合があった。
本発明の目的は、簡単な構成でコルゲートチューブの回転を抑制することができる揺動被支持部材を提供することにある。
本願発明の揺動被支持部材は、コルゲートチューブを有するワイヤハーネスに対し、該コルゲートチューブの外側に取り付けられるとともに、該ワイヤハーネスが揺動するように支持部材によって支持される揺動被支持部材であって、断面円形状の前記コルゲートチューブに直接接触して断面非円形状に変形させることにより、長手方向を軸とする前記コルゲートチューブの回転を抑制する回転抑制手段が内面に設けられ、前記コルゲートチューブの谷部と係合する係合リブを内面に有し、前記回転抑制手段は、前記係合リブの先端に設けられるとともに、前記長手方向から見て直線状に形成されていることを特徴とする。
本願発明の揺動被支持部材は、コルゲートチューブを有するワイヤハーネスに対し、該コルゲートチューブの外側に取り付けられるとともに、該ワイヤハーネスが揺動するように支持部材によって支持される揺動被支持部材であって、断面円形状の前記コルゲートチューブに直接接触して変形させることにより、長手方向を軸とする前記コルゲートチューブの回転を抑制する回転抑制手段が内面に設けられ、前記コルゲートチューブの谷部と係合する係合リブを内面に有し、前記回転抑制手段は、前記係合リブの基端部に設けられ、当該係合リブの前記長手方向における寸法を前記谷部の開口幅よりも大きくすることにより、前記谷部に圧入されて前記コルゲートチューブを変形させることを特徴とする。
このような本願発明の揺動被支持部材によれば、回転抑制手段が、断面円形状のコルゲートチューブに対して直接接触して変形させるか、又は、コルゲートチューブのうち断面非円形状の非円形部に当接することから、テープ部材等を用いる必要がなく、簡単な構成でコルゲートチューブの回転を抑制することができる。尚、コルゲートチューブの一部が断面非円形状に形成されていても、他の部分が断面円形状であれば、ワイヤハーネスは三次元的に変形することができる。
本発明の第1実施形態に係る揺動被支持部材が設けられた給電装置を示す斜視図である。 前記給電装置の本体側ユニットを示す斜視図である。 前記揺動被支持部材を示す断面図である。 前記揺動被支持部材の一部を示す斜視図である。 前記揺動被支持部材の要部を示す断面図である。 前記揺動被支持部材が取り付けられたコルゲートチューブを示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る揺動被支持部材を示す断面図である。 前記揺動被支持部材の一部を示す斜視図である。 前記揺動被支持部材の一部を示す平面図である。 前記揺動被支持部材の要部を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るワイヤハーネスユニットを示す斜視図である。 前記ワイヤハーネスユニットの揺動被支持部材を示す斜視図である。 前記ワイヤハーネスユニットのコルゲートチューブを示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るワイヤハーネスユニットを示す平面図である。 前記ワイヤハーネスユニットの要部を示す断面図である。 前記ワイヤハーネスユニットのコルゲートチューブを製造するためのコルゲート体を示す斜視図である。 前記コルゲートチューブを示す平面図である。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。尚、第2~4実施形態においては、第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材及び同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態と同じ符号を付すとともに説明を省略する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る揺動被支持部材1が設けられた給電装置100を示す斜視図であり、図2は、給電装置100の本体側ユニット101を示す斜視図であり、図3は、揺動被支持部材1を示す断面図であり、図4は、揺動被支持部材1の一部を示す斜視図であり、図5は、揺動被支持部材1の要部を示す断面図であり、図6は、揺動被支持部材1が取り付けられたコルゲートチューブ104を示す断面図である。
本実施形態の揺動被支持部材1は、スライドドアを備えた車両に搭載される給電装置100に設けられるものである。給電装置100は、車両本体からスライドドアに電力を供給するためのものであって、車両本体に設けられる本体側ユニット101と、スライドドアに設けられるドア側ユニット102と、本体側ユニット101とドア側ユニット102とに亘って設けられるワイヤハーネス103と、を備える。
スライドドアがスライド移動することにより、ワイヤハーネス103が適宜に屈曲するとともに、本体側ユニット101およびドア側ユニット102において揺動する。本実施形態の揺動被支持部材1は、ワイヤハーネス103における本体側ユニット101側の端部に設けられる。尚、ワイヤハーネス103におけるドア側ユニット102側の端部に同様の揺動被支持部材が設けられてもよい。
ワイヤハーネス103は、断面円形のコルゲートチューブ104と、コルゲートチューブ104の内側に挿通される電線105と、を有する。揺動被支持部材1は、貫通孔を有する球状に形成され、コルゲートチューブ104の端部に対して外側に取り付けられる。本体側ユニット101は、車両本体に固定されるボディベース(支持部材)106を有し、ボディベース106には、揺動被支持部材1を収容する凹状の収容部107が形成されている。ボディベース106は、ボディカバー108によって覆われ、収容部107およびボディカバー108によって形成される空間内で自在に回転することができる。一方、ワイヤハーネス103は、水平方向における移動のみが許容されている。揺動被支持部材1が本体側ユニット101によって支持されることにより、ワイヤハーネス103は、上下方向に沿った揺動軸を中心に揺動可能となっている。
揺動被支持部材1は、図3に示すように、それぞれ半球状の上部材2と下部材3とによって構成されている。上部材2と下部材3とを、コルゲートチューブ104を上下方向から挟み込むように組み付けることにより、揺動被支持部材1がコルゲートチューブ104に取り付けられる。尚、揺動被支持部材1は、水平方向に分割されていてもよいし、3部材以上に分割されていてもよい。以下では主に下部材3について説明する。
下部材3の内面は、コルゲートチューブ104の外周面に沿うように円弧状に形成されるとともに、コルゲートチューブ104の谷部104Aと係合する複数(本実施形態では3つ)の係合リブ31~33が突出している。尚、係合リブの数は任意であり、1つまたは2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
係合リブ31の先端は、図4に示すように、コルゲートチューブ104の長手方向から見て直線状の直線部311と、直線部311の両側に連続する円弧部312、313と、を有する。円弧部312、313の半径は、コルゲートチューブ104の谷部104Aにおける半径と同等かまたは若干大きい。直線部311は、円弧部312、313の仮想的な延長線(一点鎖線で図示)よりも内側(コルゲートチューブ104側)に位置している。即ち、円弧部312、313の中心から直線部311までの距離は、円弧部312、313の半径よりも小さい。
他の係合リブ32、33も係合リブ31と同様に直線部および円弧部を有している。尚、係合リブが複数設けられる場合、少なくとも一つの係合リブが直線部を有していればよく、他の係合リブは円弧部のみを有していてもよい。
上部材2は、下部材3と同数の係合リブ21~23を有しており、係合リブ21~23は、円弧部のみを有している。係合リブ21~23の円弧部の半径は、コルゲートチューブ104の谷部104Aにおける半径と同等かまたは若干大きい。
上記のような上部材2と下部材3とを組み付けた際、下部材3の直線部311と、上部材2の係合リブ21の先端と、の間隔は、コルゲートチューブ104の直径よりも小さい。従って、係合リブ21、31が形成された位置において、コルゲートチューブ104は、谷部104Aの底部に対して直線部311および係合リブ21の先端が押し付けられ、径方向(上下方向)に圧縮されて変形する。
これにより、図6に模式的に示すように、コルゲートチューブ104の一部の断面形状は、円の一部が直線となった形状となる。即ち、コルゲートチューブ104の一部が断面非円形状となり、揺動被支持部材1に対する回転が抑制される。このように、係合リブ31に形成された直線部311が、コルゲートチューブ104に対して直接接触して変形させることで、長手方向を軸とするコルゲートチューブ104の回転を抑制する回転抑制手段として機能する。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、回転抑制手段としての直線部311がコルゲートチューブ104に対して直接接触して変形させることから、テープ部材等を用いる必要がなく、簡単な構成でコルゲートチューブ104の回転を抑制することができる。さらに、係合リブ31は谷部104Aの内面に接触しやすいものであり、このような係合リブ31に回転抑制手段としての直線部311が形成されていることで、コルゲートチューブ104の回転を抑制しやすい。
また、回転抑制手段としての直線部311がコルゲートチューブ104を断面非円形状に変形させることにより、断面円形のコルゲートチューブ104を等方的に圧縮して変形させる構成と比較して、コルゲートチューブ104の回転を効果的に抑制することができる。
さらに、回転抑制手段としての直線部311が、係合リブ31の先端が直線状に形成されたものであり、コルゲートチューブ104の一部を直線状に変形させることから、コルゲートチューブ104を断面非円形状に変形させやすい。
[第2実施形態]
図7は、本発明の第2実施形態に係る揺動被支持部材1Bを示す断面図であり、図8は、揺動被支持部材1Bの一部を示す斜視図であり、図9は、揺動被支持部材1Bの一部を示す平面図であり、図10は、揺動被支持部材1Bの要部を示す断面図である。
本実施形態の揺動被支持部材1Bは、上部材2と下部材3Bとによって構成されている。下部材3Bの内面は、複数(本実施形態では3つ)の係合リブ31B~33Bを有している。係合リブ31Bは、その先端が円弧状に形成されるとともに谷部104Aと係合するリブ本体310と、基端部に形成された複数(本実施形態では4つ)の圧入突起314~317と、を有している。
図9に示すように、リブ本体310に対し、2つの圧入突起314、315が長手方向の一方側に配置され、残り2つの圧入突起316、317が他方側に配置されている。また、一方側に配置された圧入突起314、315同士は周方向に互いに離れており、他方側に配置された圧入突起316、317同士も周方向に互いに離れている。また、一方側の圧入突起314と他方側の圧入突起316とがリブ本体310を長手方向から挟むように配置され、一方側の圧入突起315と他方側の圧入突起317とがリブ本体310を長手方向から挟むように配置されている。
圧入突起314は、先端側に向かうにしたがって長手方向および周方向の寸法が小さくなるように三角錐状に形成され、圧入突起315側を向いた三角形状の第1面314Aと、その反対側を向いた第2面314Bと、第1面314Aと第2面314Bとが共有する辺である線状接触部314Cと、を有する。他の圧入突起315~317も圧入突起314と同様に三角錐状に形成されている。
このような圧入突起314~317が設けられていることにより、係合リブ31Bは、周方向の一部において長手方向寸法が拡大されている。尚、他の係合リブ32B、33Bも、係合リブ31Bと同様にリブ本体と圧入突起とを有する。
ここで、コルゲートチューブ104および係合リブ31Bの各部の寸法の詳細について説明する。コルゲートチューブ104の谷部104Aは、径方向外側に向かうにしたがって谷幅(長手方向寸法)が大きくなっており、谷幅の最大寸法(即ち隣り合う山部104Bの先端同士の間隔)を谷部104Aの開口幅とする。
リブ本体310は、その全体において、長手方向寸法が谷部104Aの開口幅よりも小さい。即ち、係合リブ31Bが谷部104Aと係合する際、リブ本体310はコルゲートチューブ104の変形には寄与しない。
一方、圧入突起314、316(または圧入突起315、317、以下同じ)とリブ本体310との合計の長手方向寸法は、圧入突起314、316の基端の少なくとも一部の領域において、谷部104Aの開口幅よりも大きい。即ち、係合リブ31Bは、圧入突起314、316が設けられた位置において、その長手方向寸法が谷部104Aの開口幅よりも大きく、谷部104Aと係合する際に、谷部104Aを広げるようにコルゲートチューブ104を変形させる。即ち、圧入突起314、316が谷部104Aに圧入されてコルゲートチューブ104が変形する。
このとき、圧入突起314は、主に線状接触部314Cにおいて谷部104Aの内面に接触し、コルゲートチューブ104に対して食い込む。他の圧入突起315~317も同様である。このように圧入突起314~317が食い込むようにコルゲートチューブ104に変形が生じることにより、コルゲートチューブ104と圧入突起314~317との間に生じる回転摩擦力を向上させることができ、揺動被支持部材1Bに対してコルゲートチューブ104が回転することが抑制される。即ち、圧入突起314~317が回転抑制手段として機能する。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、回転抑制手段としての圧入突起314~317がコルゲートチューブ104に対して直接接触して変形させることから、テープ部材等を用いる必要がなく、簡単な構成でコルゲートチューブ104の回転を抑制することができる。さらに、係合リブ31Bは谷部104Aの内面に接触しやすいものであり、このような係合リブ31Bに回転抑制手段としての圧入突起314~317が設けられていることで、コルゲートチューブ104の回転を抑制しやすい。
また、断面円形のコルゲートチューブ104は、径方向に等方的に圧縮変形させることは困難である一方、長手方向における変形は比較的容易である。従って、回転抑制手段としての圧入突起314~317によって、長手方向寸法において谷部104Aを広げるようにコルゲートチューブ104を変形させやすい。
さらに、回転抑制手段としての圧入突起314が三角錐状に形成され、谷部104Aの内面に対して線状接触部314Cが接触することから、圧入突起314~317をコルゲートチューブ104に食い込ませやすい。また、圧入突起を面状に接触させる構成と比較して、圧入突起314~317がコルゲートチューブ104に加える圧力を高くし、回転摩擦力を向上させることができる。
[第3実施形態]
図11は、本発明の第3実施形態に係るワイヤハーネスユニット10Cを示す斜視図であり、図12は、ワイヤハーネスユニット10Cの揺動被支持部材1Cを示す斜視図であり、図13は、ワイヤハーネスユニット10Cのコルゲートチューブ201を示す斜視図である。
本実施形態のワイヤハーネスユニット10Cは、揺動被支持部材1Cと、ワイヤハーネス200と、を備える。ワイヤハーネス200は、コルゲートチューブ201と、コルゲートチューブ201の内側に挿通される電線と、を有する。コルゲートチューブ201は、谷部201Aと山部201Bとを有しており、互いに異なる山部201Bに2つの楕円形状の貫通孔201C、201Dが形成されている。2つの貫通孔201C、201Dは、長手方向に並ぶように配置されている。コルゲートチューブ201において、貫通孔201C、201Dが形成された山部201Bの断面は、円の一部が途切れた形状(円弧状)となっており、即ち、この山部201Bが断面非円形状の非円形部A1となっている。また、コルゲートチューブ201のうちその他の部分が断面円形状の円形部A2となる。
揺動被支持部材1Cは、上部材2と下部材3Cとによって構成されている。下部材3Cの内面は、複数(本実施形態では3つ)の係合リブ31C~33Cを有している。係合リブ31Cと係合リブ32Cとの間には、係合リブ31C~33Cよりも内側に突出した突出部34が形成され、係合リブ32Cと係合リブ33Cとの間には、係合リブ31C~33Cよりも内側に突出した突出部35が形成されている。尚、図示の例では、係合リブ31C~33Cのそれぞれに2つの角錐状突起が形成されているが、これらの角錐状突起はテープ部材に突き刺すためのものであり、省略されていてもよい。
2つの突出部34、35は、長手方向に並ぶように配置されている。係合リブ31C~33Cは谷部201Aと係合するものであることから、これらの間に配置された突出部34、35は、山部201Bに対応するように位置づけられる。また、突出部34、35は、貫通孔201C、201Dと同様に平面視楕円形状に形成され、その寸法は、貫通孔201C、201Dと同等か若干小さい。これにより、2つの突出部34、35が、同時にそれぞれ貫通孔201C、201Dに挿通されるようになっている。尚、突出部は貫通孔に挿通可能なものであればよく、これらの形状は適宜に設定されればよく、互いに形状が異なっていてもよい。
突出部34、35が貫通孔201C、201Dに挿通された状態において、コルゲートチューブ201が長手方向を軸として揺動被支持部材1Cに対して回転しようとすると、突出部34、35が貫通孔201C、201Dの内縁によって係止されることから、回転が抑制される。即ち、突出部34、35が回転抑制手段として機能する。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、回転抑制手段としての突出部34、35が貫通孔201C、201Dに挿通されることから、テープ部材等を用いる必要がなく、簡単な構成でコルゲートチューブ201の回転を抑制することができる。また、コルゲートチューブ201を変形させる必要がないことから、揺動被支持部材1Cをコルゲートチューブ201に対して組み付ける際に必要な力を小さくすることができる。
[第4実施形態]
図14は、本発明の第4実施形態に係るワイヤハーネスユニット10Dを示す平面図であり、図15は、ワイヤハーネスユニット10Dの要部を示す断面図であり、図16は、ワイヤハーネスユニット10Dのコルゲートチューブ301を製造するためのコルゲート体400を示す斜視図であり、図17は、コルゲートチューブ301を示す平面図である。
本実施形態のワイヤハーネスユニット10Dは、揺動被支持部材1Dと、ワイヤハーネス300と、を備える。ワイヤハーネス300は、コルゲートチューブ301と、コルゲートチューブ301の内側に挿通される電線と、を有する。
コルゲートチューブ301は、谷部301Aと山部301Bとを有しており、その端部における断面が、円弧状部301Cと、円弧状部301Cを含む仮想円OXに対して凹状に形成された凹部301Dと、を有している。即ち、端部におけるコルゲートチューブ301の断面は、周方向位置によって外径の大きさが異なっている。このように、コルゲートチューブ301のうち円弧状部301C及び凹部301Dが形成された端部が断面非円形状の非円形部A3となり、その他の部分が断面円形状の円形部A4となる。尚、円形部A4と仮想円OXとは、長手方向から見て重なるようになっている。
揺動被支持部材1Dは、上部材2と下部材3Dとによって構成されている。下部材3Dは、非円形部A3を保持する第1保持領域30Aと、円形部A4を保持する第2保持領域30Bと、を有する。第1保持領域30Aには、複数(本実施形態では2つ)の係合リブ31D、32Dが設けられており、第2保持領域30Bには、複数(本実施形態では2つ)の係合リブ33D、34Dが設けられている。
第1保持領域30Aの係合リブ31D、32Dは、下部材3Dの底部よりも側部(幅方向からコルゲートチューブ301を挟み込む位置)において大きな突出寸法を有して内側に突出しており、この突出寸法の差は、円弧状部301Cと凹部301Dとの半径の差に略等しい。即ち、凹部301Dが幅方向に向けられるとともに円弧状部301Cが上下方向に向けられた状態において、係合リブ31D、32Dが、非円形部A3における谷部301Aと係合する。
より具体的には、係合リブ31D、32Dは、円弧状部301Cに沿うような円弧状端縁311D、321Dと、円弧状端縁311D、321Dの幅方向両側において上下方向に延びるとともに凹部301Dに沿うような直線状端縁312D、322Dと、を有する。これにより、非円形部A3における谷部301Aが係合リブ31D、32Dに嵌まり込むようになっている。
尚、上部材2は、前記第1実施形態と同様の係合リブ21~23を有するものであってもよいし、係合リブ31D、32Dのように周方向位置によって突出寸法が異なる係合リブを有していてもよい。
以上のように、揺動被支持部材1Dは、第1保持領域30Aの係合リブ31D、32Dによって断面非円形状の非円形部A3を保持する。従って、コルゲートチューブ301が長手方向を軸として揺動被支持部材1Dに対して回転しようとすると、回転が抑制される。即ち、下部材3Dの係合リブ31D、32Dが回転抑制手段として機能する。
尚、非円形部A3および円形部A4を有するコルゲートチューブ301は、例えば次に説明するような方法で製造されればよい。即ち、長尺状のコルゲート体400における長手方向に離れた二箇所に平坦な凹部401を形成し、この凹部401が両端となるようにコルゲート体400を二箇所で切断することにより、両端に非円形部A3を有するコルゲートチューブ301を製造すればよい。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、回転抑制手段としての係合リブ31D、32Dが、コルゲートチューブ301のうち円弧状部301C及び凹部301Dが形成された断面非円形状の非円形部A3を保持することにより、テープ部材等を用いる必要がなく、簡単な構成でコルゲートチューブ301の回転を抑制することができる。また、コルゲートチューブ301を変形させる必要がないことから、揺動被支持部材1Dをコルゲートチューブ301に対して組み付ける際に必要な力を小さくすることができる。
なお、本発明は、前記第1実施形態または前記第2実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記第1実施形態では、係合リブ31の先端に形成された直線部311が回転抑制手段として機能するものとしたが、係合リブの先端は、コルゲートチューブを断面非円形状に変形させるように他の形状を有していてもよい。例えば、係合リブの先端が、全体として円弧状に形成されるとともに一部に突起部が設けられたり、曲率の異なる複数の円弧が組み合わされたりすることにより、コルゲートチューブを断面非円形状に変形させる構成としてもよい。
また、前記第2実施形態では、回転抑制手段としての圧入突起314が三角錐状に形成されて谷部104Aの内面に対して線状接触部314Cが接触するものとしたが、回転抑制手段としての圧入突起は、係合リブの長手方向寸法を拡大するものであればよく、適宜な形状を有していればよい。例えば、圧入リブが四角錐状であってもよいし、圧入リブの側面が曲面状であってもよい。また、圧入リブをコルゲートチューブに対して面状に接触させてもよく、接触面積を大きくすることにより、コルゲートチューブの局所的な変形を抑制し、割れ等の損傷を発生しにくくすることができる。
また、前記第1実施形態および前記第2実施形態では、揺動被支持部材1、1Bを構成する上部材2と下部材3、3Bとのうち、下部材3、3Bにのみ回転抑制手段が設けられるものとしたが、上部材および下部材の両方に回転抑制手段を設けてもよいし、上部材にのみ回転抑制手段を設けてもよい。また、上部材と下部材とのうち一方に、前記第1実施形態に示したような回転抑制手段を設けるとともに、他方に、前記第2実施形態に示したような回転抑制手段を設けてもよい。また、1つの係合リブに対し、前記第1実施形態に示したような回転抑制手段および前記第2実施形態に示したような回転抑制手段の両方を設けてもよい。
また、前記第4実施形態では、コルゲートチューブ301が、円弧状部301Cを含む仮想円OXに対して凹状に形成された凹部301Dを有することで非円形部A3が形成されているものとしたが、仮想円OXに対して凸状に形成された凸部を有することで非円形部が形成されてもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1、1B~1D 揺動被支持部材
31~33 係合リブ
311 直線部(回転抑制手段)
314~317 圧入突起(回転抑制手段)
34、35 突出部(回転抑制手段)
31D、32D 係合リブ(回転抑制手段)
103、200、300 ワイヤハーネス
104 コルゲートチューブ
104A 谷部
106 ボディベース(支持部材)
201C、201D 貫通孔
301C 円弧状部
301D 凹部
OX 仮想円
A1、A3 非円形部
A2、A4 円形部

Claims (3)

  1. コルゲートチューブを有するワイヤハーネスに対し、該コルゲートチューブの外側に取り付けられるとともに、該ワイヤハーネスが揺動するように支持部材によって支持される揺動被支持部材であって、
    断面円形状の前記コルゲートチューブに直接接触して断面非円形状に変形させることにより、長手方向を軸とする前記コルゲートチューブの回転を抑制する回転抑制手段が内面に設けられ、
    前記コルゲートチューブの谷部と係合する係合リブを内面に有し、
    前記回転抑制手段は、前記係合リブの先端に設けられるとともに、前記長手方向から見て直線状に形成されている
    ことを特徴とする揺動被支持部材。
  2. コルゲートチューブを有するワイヤハーネスに対し、該コルゲートチューブの外側に取り付けられるとともに、該ワイヤハーネスが揺動するように支持部材によって支持される揺動被支持部材であって、
    断面円形状の前記コルゲートチューブに直接接触して変形させることにより、長手方向を軸とする前記コルゲートチューブの回転を抑制する回転抑制手段が内面に設けられ、
    前記コルゲートチューブの谷部と係合する係合リブを内面に有し、
    前記回転抑制手段は、前記係合リブの基端部に設けられ、当該係合リブの前記長手方向における寸法を前記谷部の開口幅よりも大きくすることにより、前記谷部に圧入されて前記コルゲートチューブを変形させる
    ことを特徴とする揺動被支持部材。
  3. 前記回転抑制手段は、前記係合リブの周方向の一部において前記長手方向の寸法を拡大するものであって、先端側に向かうにしたがって前記長手方向および前記周方向の寸法が小さくなるように角錐状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の揺動被支持部材。
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