JP7235328B2 - バルブ - Google Patents
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Description
この点、上記の構成を有するパッキンでは、各第1シール部の周方向の一部と、隣の第1シール部の周方向の一部とが重複(ラップ)し、各第2シール部の周方向の一部と、隣の第2シール部の周方向の一部とが重複(ラップ)している。そのため、隣り合う第1シール部が互いに離れ、隣り合う第2シール部が互いに離れている場合に比べ、隣り合う貫通孔間の距離が短くなる。その結果、パッキン本体部の面に沿う方向におけるパッキンの寸法が小さくなる。これに伴い、隣り合う開口部間の距離が短くなり、上記方向におけるバルブの小型化を図ることが可能となる。
本実施形態のバルブ用パッキンは、ロータリバルブに組込まれて使用される。このロータリバルブは、複数の流体の流路の途中に設けられて、流路の接続状態を切替えるバルブの一つの形態である。
ハウジング11は、ボディ12及びカバー31を備えている。ボディ12は、軸線L1に沿って延びる略円筒状をなし、かつ内部空間を収容部41として有する周壁部13を備えている。軸線L1に沿う方向における周壁部13の一方の端部は閉塞部14によって塞がれ、他方の端部は開放されている(図7参照)。
図7及び図8に示すように、弁体51は、弁本体部52及び軸部56を備えている。弁本体部52は、弁体51の骨格部分をなす部分であり、円柱状に形成されている。弁本体部52の軸線L1に沿う方向における両側の端面53,54は、いずれも同軸線L1に対し直交する平面によって構成されている。弁本体部52の外周面55は、上記軸線L1を中心とする円筒面によって構成されている。
可動流路61は、流体FL1の流れ方向における上流部を構成する1つの共通流路部62と、同流れ方向における下流部をそれぞれ構成する2つの分岐流路部63とからなる。上記流れ方向における可動流路61の上流端61aは、上記端面54の中心部において開放されており、上記流入口42に対向している。上記流れ方向における可動流路61の下流端61bは、上記外周面55において開放されている。可動流路61は、弁体51の回動に伴い、両分岐流路部63が移動(旋回)することで、可動流路61を介した流入口42と流出口21,22との連通状態を変更する。
上記構成の弁体51は、図示しないモータ、手動操作等によって回動される。
図5、図6及び図9に示すように、流入側パッキン71は、パッキン本体部72、第1シール部74a,74b,74c、第2シール部81a,81b,81c及びシート86を備えている。流入側パッキン71は、上記平面部34と弁本体部52の端面54との間に配置されていて、カバー31の装着部33に係合されている。パッキン本体部72、第1シール部74a,74b,74c及び第2シール部81a,81b,81cは、ゴム等の弾性材料によって一体に形成されている。これに対し、シート86はフッ素樹脂によって形成されており、上記パッキン本体部72及び第2シール部81a,81b,81cにおける弁本体部52側の面に貼付けられている。このシート86は、流入側パッキン71と弁本体部52の端面54との間の摩擦を小さくし、弁体51を回転させるために必要な荷重を小さくする役割を担っている。
重複部分75にスリット78が形成されることにより、同重複部分75のうちスリット78よりも第1シール部74a側には可撓部75aが形成され、第1シール部74b側には可撓部75bが形成されている。
<第2シール部81a,81b,81c>
図6、図9及び図14に示すように、流入口42に対応する第2シール部81aは、パッキン本体部72の弁本体部52側の面であって、貫通孔73aの周囲に形成されていて、円環状をなしている。第2シール部81aは、弁体51の回動位相に拘わらず、可動流路61の上流端61aの周囲において端面54に対しシート86を介して接触している。
重複部分82,83でも、第2シール部81a,81b,81cにおいて重複部分82,83とは異なる箇所(非重複部分)でも、第2シール部81a,81b,81cの内周面84及び外周面85は、パッキン本体部72から遠ざかるに従い、互いに徐々に接近するように、上記軸線L1に対し傾斜している。従って、第2シール部81a,81b,81cの径方向における重複部分82,83及び非重複部分の寸法(幅)は、パッキン本体部72から遠ざかるに従い徐々に小さくなる。
<流出側パッキン95>
図3(a)、(b)及び図8に示すように、流出側パッキン95は、3箇所のそれぞれの突出壁部15と弁本体部52の外周面55との間に配置されている。各流出側パッキン95は、互いに同一の構成を有している。
図7に示すように、流路101を流れる流体FL1は、接続管部43を介して流入口42に送られてくる。流路103を流れる流体FL2は、接続管部45を介して流入口44に送られてくる。
図4、図7及び図8に示すように、弁体51の回動に伴い、可動流路61では、共通流路部62が軸線L1を中心として回動し、両分岐流路部63が軸線L1の周りを移動(旋回)する。その結果、可動流路61と流入口42との接続状態が変更され、可動流路61を介した流入口42と流出口21,22との連通状態が変更される。例えば、図示はしないが、流入口42と流出口21とが可動流路61を介して連通されると、流体FL1は、流入口42、可動流路61及び流出口21を順に流れ、その後、接続管部24を介して流路111に流出される。
特に、本実施形態では、ロータリバルブ10への組付けに際し、パッキン本体部72が平面部34に接近される過程で、被規制部91~93の規制部87~89との接触が、図5に示すように、スリット78,80を、同スリット78,80の延びる方向における両側から非接触状態で挟み込む箇所で行なわれる。そのため、第1シール部74a,74b,74cが平面部34に着座した状態でのパッキン本体部72の平面部34への接近方向の規制を、より的確に行なうことができる。
・流入側パッキン71のロータリバルブ10への組付けに際し、流入側パッキン71をカバー31の装着部33に近付ける過程で、被規制部91,92,93を規制部87,88,89に接触させることで、流入側パッキン71をカバー31に対し、位置決めすることができる。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。上記実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組合わせて実施することができる。
・パッキン本体部72における貫通孔の数は、2又は4以上であってもよい。
・スリット78,80は、重複部分75,79の周方向における複数箇所に形成されてもよい。
・重複部分75,79におけるスリット78,80が省略されてもよい。
・シート86,100は適宜省略可能である。
・被規制部91~93は、上記孔部に代え、パッキン本体部72の平面部34側の面において開口し、かつパッキン本体部72の厚み方向に凹む凹部によって構成されてもよい。
・第1シール部74a,74b,74c及び第2シール部81a,81b,81cのそれぞれは、円環状とは異なる環状、例えば、楕円環状に形成されてもよいし、三角環状、四角環状、五角環状等の多角環状に形成されてもよい。
11…ハウジング
34…平面部
41…収容部
42,44…流入口(開口部)
51…弁体
52…弁本体部
54…端面
61,65,67…可動流路
71…流入側パッキン(バルブ用パッキン)
72…パッキン本体部
73a,73b,73c…貫通孔
74a,74b,74c…第1シール部
75,79,82,83…重複部分
78,80…スリット
81a,81b,81c…第2シール部
87,88,89…規制部
91,92,93…被規制部
101,103,111,113,115…流路
FL1,FL2…流体
Claims (3)
- 流体の複数の流路の途中に配置されるものであり、収容部、及び前記収容部に面する平面部を備え、かつ、前記平面部には、前記流体が通過する複数の開口部が形成されたハウジングと、
可動流路を有し、かつ前記収容部内に移動可能に収容された弁本体部を備え、前記可動流路が前記弁本体部のうち、前記平面部に対向する端面において開放された弁体と、
前記平面部及び前記弁本体部の間に配置され、かつ骨格部分がパッキン本体部により構成されるパッキンと、を備え、
前記弁本体部の移動に伴い、前記可動流路と前記開口部との接続状態を変更するバルブであって、
前記パッキン本体部は、同パッキン本体部の厚み方向に貫通する貫通孔を前記開口部の数以上有し、かつ全ての前記開口部に対し、いずれかの前記貫通孔が対向するように配置され、
前記パッキン本体部の前記平面部側の面であって、各貫通孔の周囲には、前記平面部に接触する環状の第1シール部が形成され、前記パッキン本体部の前記弁本体部側の面であって、各貫通孔の周囲には、前記弁本体部に接触する環状の第2シール部が形成されており、各第1シール部の周方向における一部と、隣の前記第1シール部の周方向における一部とが重複し、各第2シール部の周方向における一部と、隣の前記第2シール部の周方向における一部とが重複しているバルブ。 - 隣り合う前記第1シール部は重複部分において互いに重複しており、
前記重複部分には、前記平面部に接触する側の面において開放されて、同重複部分の周方向に延びるスリットが形成され、
前記スリットの底部は、前記第1シール部のうち、前記パッキン本体部よりも前記平面部側へ離れた箇所に位置する請求項1に記載のバルブ。 - 前記パッキン本体部には、前記バルブへの組付けに際し、前記平面部に設けられた規制部に接触することで、前記第1シール部が前記平面部に着座した状態での前記パッキン本体部の前記平面部への接近方向を、同平面部に直交する方向に規制する被規制部が設けられている請求項2に記載のバルブ。
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