JP7234402B2 - 車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法、車両通信端末、電子機器及びコンピュータプログラム - Google Patents

Description

本出願は、２０１９年０６月１７日に中国専利局に提出した、出願番号が２０１９１０５２２０８６.７であって、発明の名称が「車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法、装置、媒体及び電子機器」である中国特許出願の優先権を主張し、この中国出願は、本願において、参照によりその全ての内容を援用するものとする。

本出願は、コンピュータ及び通信技術分野に関し、具体的に、車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法及び関連装置に関する。

Ｖ２Ｘ(ｖｅｈｉｃｌｅ ｔｏ Ｅｖｅｒｙｔｈｉｎｇ、車両から外界)通信の有効性及び信頼性は、自動運転の安全性と切り離せないものであり、有効性とは、タイムリーなデータ伝送を指し、低遅延として反映され、信頼性とは、データ伝送のパケット損失率が低いことを指す。

本出願の実施例は、車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法及び関連装置を提供する。少なくともある程度で、ユニキャストリンクの伝送有効性及び信頼性を保証することができ、無線通信リソースの利用率を改善することができる。

本出願の他の特性及び利点は、以下の詳細な説明により明らかになるか、又は本出願の実施態様により部分的に理解できる。

本出願の実施例の１つの態様によれば、車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法を提供し、前記方法は第１の車両通信端末によって実行され、前記セカンダリリンクモニタリング方法は、第２の車両通信端末とユニキャストリンクを確立するステップと、前記ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、前記ユニキャストリンクの通信品質に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するステップと、前記ユニキャストリンクに障害があると決定し、且つ第１の所定の時間内に回復されていない場合に、前記ユニキャストリンクを解放するステップと、を含む。

本出願の実施例の１つの態様によれば、第１の車両通信端末を提供し、第２の車両通信端末とユニキャストリンクを確立するためのリンク確立ユニットと、前記ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、前記ユニキャストリンクの通信品質に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するためのモニタリングユニットと、前記ユニキャストリンク異常を決定し、且つ第１の所定の時間内に回復されていない場合に、前記ユニキャストリンクを解放するための処理ユニットと、を含む。

本出願のいくつかの実施例では、前述の実施形態に基づいて、前記モニタリングユニットは、無線リンク制御層によって、前記ユニキャストリンクによる伝送の失敗回数を統計し、前記ユニキャストリンクを介した伝送の失敗回数が設定回数に達すると、前記ユニキャストリンクに障害があると決定するように構成される。

本出願のいくつかの実施例では、前述の実施形態に基づいて、前記モニタリングユニットは、メディアアクセス制御層によって、セカンダリリンク検出信号を送信し、前記セカンダリリンク検出信号の検出結果に基づいて、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するように構成される。

本出願のいくつかの実施例では、前述の実施形態に基づいて、前記モニタリングユニットは、メディアアクセス制御層によって、第１の車両通信端末が前記ユニキャストリンクを介して送信した、ランダムアクセスに基づくハンドシェイクデータパケットを検出し、前記ハンドシェイクデータパケットへの検出結果に基づいて、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するように構成される。

本出願のいくつかの実施例では、前述の実施形態に基づいて、前記モニタリングユニットは、物理層によって前記第２の車両通信端末が前記ユニキャストリンクを介して送信した参照信号の信号品質を測定し、前記参照信号の信号品質に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するように構成される。

本出願のいくつかの実施例では、前述の実施形態に基づいて、前記モニタリングユニットは、前記ユニキャストリンクの障害を決定した後、前記物理層によって第２の所定の時間内に前記参照信号の信号品質を測定し続けて、前記第２の所定の時間は前記第１の所定の時間より短く、前記第２の所定の時間内に、前記参照信号の信号品質に従って、前記ユニキャストリンクが正常に回復されたと決定されると、前記ユニキャストリンクの物理層が正常に回復されたと決定するように構成される。

本出願のいくつかの実施例では、前述の実施形態に基づいて、前記モニタリングユニットは、物理層により前記第２の車両通信端末によってフィードバックされた受信確認情報を統計し、前記受信確認情報は、前記第２の車両通信端末により前記ユニキャストリンクを介して伝送された通信メッセージの受信状況に応じて送信される情報であり、前記第２の車両通信端末によってフィードバックされ、統計した受信確認情報に従って、前記第２の車両通信端末の受信失敗回数を決定し、前記第２の車両通信端末の受信失敗回数に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するように構成される。

本出願のいくつかの実施例では、前述の実施形態に基づいて、前記モニタリングユニットは、物理層、メディアアクセス制御層、及び無線リンク制御層により、それぞれ前記ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、前記物理層、前記メディアアクセス制御層及び前記無線リンク制御層の少なくとも１つにより、前記ユニキャストリンクの通信品質が異常であると決定した場合、前記ユニキャストリンクに障害があると決定するように構成される。

本出願のいくつかの実施例では、前述の実施形態に基づいて、前記モニタリングユニットは、前記ユニキャストリンクの障害を決定した後の前記第１の所定の時間内に、前記物理層モニタリングにより前記ユニキャストリンクが正常に回復されたことがモニタリングされた場合、前記メディアアクセス制御層に指示情報を送信して、前記媒体アクセス制御層に前記ユニキャストリンクが正常に回復されたかどうかをモニタリングさせるようにトリガーし、前記物理層及び前記メディアアクセス制御層により前記ユニキャストリンクが正常に回復されたことがモニタリングされた場合、前記無線リンク制御層に指示情報を送信して、前記無線リンク制御層に前記ユニキャストリンクが正常に回復されたかどうかをモニタリングさせるようにトリガーし、前記物理層、前記メディアアクセス制御層及び前記無線リンク制御層により、前記ユニキャストリンクが正常に回復されたとモニタリングされた場合、前記ユニキャストリンクが正常に回復されたと決定するように構成される。

本出願のいくつかの実施例では、前述の実施形態に基づいて、前記モニタリングユニットは、前記ユニキャストリンクの障害を決定した後の前記第１の所定の時間内に、前記物理層、前記メディアアクセス制御層及び前記無線リンク制御層による前記ユニキャストリンクのモニタリング結果を取得し、前記物理層、前記メディアアクセス制御層及び前記無線リンク制御層のすべてにより、前記ユニキャストリンクが正常に回復されたことがモニタリングされた場合、前記ユニキャストリンクが正常に回復されたと決定するように構成される。

本出願のいくつかの実施例では、前述の実施形態に基づいて、前記処理ユニットは、前記ユニキャストリンクの障害を決定した後、前記ユニキャストリンクを介した車両通信データの送信を一時停止し、バックアップリンクを介して前記車両通信データを伝送するように構成される。

本出願のいくつかの実施例では、前述の実施形態に基づいて、前記バックアップリンクは、第１のバックアップリンク又は第２のバックアップリンクを含み、前記処理ユニットは、第１の車両通信端末とアクセスネットワークエンティティとの間の前記第１のバックアップリンクを介して前記車両通信データを優先的に伝送し、前記第１のバックアップリンクがない場合、第１及び第２の車両通信端末の間の前記第２のバックアップリンクを介して、前記車両通信データを伝送するように構成される。

本出願の実施例の１つの態様によれば、コンピュータ可読媒体を提供し、前記コンピュータ可読媒体にコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサーによって実行される場合、上記の態様に記載の車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法を実現する。

本出願の実施例の１つの態様によれば、電子機器を提供し、１つ又は複数のプロセッサーと、１つ又は複数のプログラムが記憶され、前記１つ又は複数のプログラムが前記１つ又は複数のプロセッサーによって実行される場合、前記１つ又は複数のプロセッサーに上記の実施例に記載の車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法を実現させる記憶装置と、を含む。

本出願の実施例の１つの態様によれば、指令を含むコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータで実行される場合、前記コンピュータに上記の態様に記載の車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法を実行させる。

本出願のいくつかの実施例によって提供される技術案では、第１の車両通信端末と第２の車両通信端末によって確立されたユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、当該ユニキャストリンクの通信品質に従ってユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定することで、車両通信端末同士の間で確立されたユニキャストリンクに対して動的モニタリングメカニズムを実現することができ、ひいてはユニキャストリンクの通信品質に従って、より効率的で信頼性の高い伝送を実現することができる。同時にユニキャストリンクに障害が発生し、一定時間内に復旧しない場合には、当該ユニキャストリンクを解放することができるため、無線通信リソースの利用率を改善することは有益である。

上記の一般的な説明および以下の詳細な説明は、例示および説明に過ぎず、本出願を限定するものではないことを理解すべきである。

ここの図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本出願に適合する実施形態を示し、本明細書と共に本出願の原理を説明するために使用される。明らかに、以下の説明における図面は、本出願のいくつかの実施形態に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力をしない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を取得できる。
本出願の実施例の技術案を適用できる例示的なシステムアーキテクチャの概略図を示す。 本出願の一実施例による車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法のフローチャートを示す。 本出願の一実施例による２つの車両通信によって確立されたＶ２Ｘデータ伝送を実行するためのユニキャストリンクのプロトコル層の概略図を示す。 本出願の一実施例によるユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するフローチャートを示す。 本出願の一実施例によるユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するフローチャートを示す。 本出願の一実施例によるユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するフローチャートを示す。 本出願の一実施例によるユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するフローチャートを示す。 本出願の一実施例によるユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するフローチャートを示す。 本出願の一実施例によるユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するフローチャートを示す。 本出願の一実施例によるＲＬＣ層、ＭＡＣ層及びＰＨＹ層のモニタリング報告に従ってユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するフローチャートを示す。 本出願の一実施例による第１の車両通信端末のブロック図を示す。 本出願の実施例の電子機器の実現に適したコンピュータシステムの概略構造図を示す。

ここで、添付の図面を参照して、例示的な実施形態をより完全に説明する。しかしながら、例示的な実施形態は、様々な形態で実施することができ、本明細書に記載の例に限定されない。逆に、これらの実施形態の提供により、本出願はより包括的かつ完全になり、例示的な実施形態の概念が当業者に十分に伝達される。

また、記載される特徴、構造、または特性は、任意の適切な方式で１つまたは複数の実施形態に組み合わせることができる。以下の説明では、本出願の実施形態を十分に理解するために、多くの具体的な詳細を提供する。しかしながら、１つまたは複数の前記特定の詳細を省略してもよく、または他の方法、コンポーネント、装置、ステップなどを使用して、本出願の技術案を実施してもよい。他の場合では、本開示の各態様を不明瞭にすることを避けるために、既知の技術案を詳細に示したり、説明したりしない。

図面に示すブロック図は機能エンティティであり、必ずしも物理的または論理的に独立したものに対応するものではない。これらの機能エンティティは、ソフトウェアの形で実現されるか、１つ又は複数のハードウェアモジュール又は集積回路で実現されるか、異なるネットワーク及び／又はプロセッサー装置及び／又はマイクロコントローラ装置で実現される。

図示のフローチャートは、例示に過ぎず、必ずしも全ての内容、動作・ステップを含むわけではなく、また、必ずしも記載された順序で実行される必要もない。例えば、ある動作・ステップは分解することも可能で、ある操作・ステップは組み合わせたり部分的に組み合わせたりすることができるため、実際の実行順序は実際の状況に応じて変更される可能性がある。

図１は、本出願の実施例の技術案を適用できる例示的なシステムアーキテクチャの概略図を示す。

図１に示すように、システムアーキテクチャは、車両通信端末１０１及び車両通信端末１０２を含んでもよい。車両通信端末１０１は、車両通信端末１０２とユニキャストリンクを確立して、当該ユニキャストリンクを介して車両通信を実行してもよい。

図１に示す車両通信端末の数は一例に過ぎない。実現化のニーズに応じて、任意の数の車両通信端末を有してもよい。例えば、第１の車両通信端末は、任意の数の第２の車両通信端末とユニキャストリンクをそれぞれに確立できる。

本出願の一実施例では、車両通信端末１０１と車両通信端末１０２がユニキャストリンクを確立した後、車両通信端末１０１又は車両通信端末１０２は、本出願の実施例で提案される第１の車両通信端末として当該ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングしてもよく、対応して、他の車両通信端末は、第２の車両通信端末とする。例えば、車両通信端末１０１を、第１の車両通信端末とする場合、車両通信端末１０２を第２の車両通信端末とし、あるいは、車両通信端末１０２を、第１の車両通信端末とする場合、車両通信端末１０１を、第２の車両通信端末とする。

第１の車両通信端末は、当該ユニキャストリンクの通信品質に従って当該ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定し、当該ユニキャストリンクに障害があると決定し、且つ第１の所定の時間内に回復されていない場合に、当該ユニキャストリンクを解放することができるため、車両通信端末１０１と車両通信端末１０２はユニキャストリンクを再確立する。このように、本出願の実施例の技術案は、車両通信端末同士の間に確立されたユニキャストリンクに対して動的モニタリングメカニズムを実現でき、ユニキャストリンクの通信品質に従ってより効率的で信頼性の高い伝送を実現できることがわかる。また、障害が発生したユニキャストリンクを解放できるため、無線通信リソースの利用率を改善できる。

なお、本出願の実施例によって提供される車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法は、第１の車両通信端末(図１に示す車両通信端末１０１又は車両通信端末１０２)によって実行される。

以下は、本出願の実施例の技術案の実現化の細部を詳細に説明する。

図２は、本出願の一実施例による車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法のフローチャートを示す。当該車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法は、第１の車両通信端末によって実行される。図２を参照して、当該車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法は、少なくともＳ２１０～Ｓ２３０を含む。次に、詳細に紹介する。

Ｓ２１０では、第２の車両通信端末とユニキャストリンクを確立する。

本出願の一実施例では、車両通信端末同士の間(例えば、第１の車両通信端末と第２の車両通信端末との間)に確立されるユニキャストリンクは、２つの車両通信端末の識別情報又は２つの車両通信端末のアドレス情報に対応し得る。もちろん、車両通信端末同士の間に確立されるユニキャストリンクは、２つの車両通信端末で実行されるＶ２Ｘアプリケーションプログラム、又は２つの車両通信端末で実行される同じＱｏＳ(Ｑｕａｌｉｔｙ ｏｆ Ｓｅｒｖｉｃｅ、サービス品質)要件を持つ複数のＶ２Ｘアプリケーションプログラムに対応し得る。

２つの車両通信端末の間に確立されるユニキャストリンクは、これらの２つの車両通信端末の間のセカンダリリンク、即ち、本出願の実施例におけるモニタリング対象リンクとして使用されてもよい。

引き続き図２を参照して、Ｓ２２０では、前記ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、前記ユニキャストリンクの通信品質に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定する。

本出願の一実施例では、図３に示すように、２つの車両通信端末に確立された、Ｖ２Ｘデータ伝送を実行するためのユニキャストリンクは、ＩＰ(Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ、インターネットプロトコル)／ｎｏｎ-ＩＰ、ＳＤＡＰ(Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｄａｔａ Ａｄａｐｔａｔｉｏｎ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ、サービスデータアダプテーションプロトコル)／ＰＤＣＰ(Ｐａｃｋｅｔ Ｄａｔａ Ｃｏｎｖｅｒｇｅｎｃｅ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ、パケットデータアグリゲーションプロトコル)、ＲＬＣ(Ｒａｄｉｏ Ｌｉｎｋ Ｃｏｎｔｒｏｌ、無線リンク制御)層、ＭＡＣ(Ｍｅｄｉａ Ａｃｃｅｓｓ Ｃｏｎｔｒｏｌ、媒体アクセス制御)層、ＰＨＹ(Ｐｈｙｓｉｃａｌ、物理)層のようなプロトコル層で実行できる。

本出願の一実施例では、無線リンク制御層、メディアアクセス制御層、物理層によって、ユニキャストリンクに障害があるかどうかをそれぞれモニタリングしてもよい。以下に、詳細に説明する。

本出願の一実施例では、図４に示すように、Ｓ２２０では、ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、ユニキャストリンクの通信品質に従って、ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定する手順は、次のステップを含んでもよい。

Ｓ４１０、無線リンク制御層によってユニキャストリンクによる伝送の失敗回数を統計する。

本出願の一実施例では、無線リンク制御層がＡＭ(Ａｃｋｎｏｗｌｅｄｇｅｄ Ｍｏｄｅ、確認モード)モードを採用すると、受信した確認情報に従って、ユニキャストリンクによる伝送に失敗したかどうかを決定することができる。伝送に失敗した場合、伝送失敗回数を統計できる。任意選択で、ユニキャストリンクによる伝送失敗は、データ送信に失敗することであってもよい。

Ｓ４２０、前記ユニキャストリンクによる伝送の失敗回数が設定回数に達すると、前記ユニキャストリンクに障害があると決定する。

図４に示す実施例の技術案は、無線リンク制御層によって車両通信のユニキャストリンクに対してモニタリングを実現でき、ユニキャストリンクの通信品質に従って、より効率的で信頼性の高い伝送を実現できる。

本出願の一実施例では、図５に示すように、Ｓ２２０における、ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、ユニキャストリンクの通信品質に従って、ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定する手順は、次のステップを含んでもよい。

Ｓ５１０、メディアアクセス制御層によって、セカンダリリンクの検出信号を送信する。

Ｓ５２０、前記セカンダリリンク検出信号の検出結果に基づいて、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定する。

本出願の一実施例では、メディアアクセス制御層は、第１の車両通信端末が車両通信メッセージなどの車両通信データを送信する前に、セカンダリリンクの検出信号を送信してもよく、セカンダリリンク検出信号の検出結果に基づいて、ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定してもよい。例えば、受信端がセカンダリリンク検出信号を受信する状況に応じて、ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定してもよい。即ち、受信端がセカンダリリンク検出信号を成功に受信した回数が多いか、受信した検出信号の品質が高いと、ユニキャストリンクに障害がないことを意味する。そうでない場合は、ユニキャストリンクに障害があることを意味する。

図５に示す実施例の技術案は、メディアアクセス制御層によって、車両通信のユニキャストリンクに対してモニタリングを実現でき、ユニキャストリンクの通信品質に従って、より効率的で信頼性の高い伝送を実現できる。

本出願の一実施例では、図６に示すように、Ｓ２２０における、ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、ユニキャストリンクの通信品質に従って、ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定する手順は、次のステップを含んでもよい。

Ｓ６１０、メディアアクセス制御層によって、第１の車両通信端末が前記ユニキャストリンクを介して送信した、ランダムアクセスに基づくハンドシェイクデータパケットを検出する。

Ｓ６２０、前記ハンドシェイクデータパケットへの検出結果に基づいて、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定する。例えば、ハンドシェイクデータパケットが検出されると、ユニキャストリンクが正常であると決定できる。

図６に示す実施例の技術案は、メディアアクセス制御層によって、車両通信のユニキャストリンクに対してモニタリングを実現でき、ユニキャストリンクの通信品質に従って、より効率的で信頼性の高い伝送を実現できる。

本出願の一実施例では、図７に示すように、Ｓ２２０における、ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、ユニキャストリンクの通信品質に従って、ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定する手順は、次のステップを含んでもよい。

Ｓ７１０、物理層によって、第２の車両通信端末がユニキャストリンクを介して送信した参照信号の信号品質を測定する。

Ｓ７２０、前記参照信号の信号品質に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定する。

本出願の一実施例では、測定された参照信号の信号品質が高い場合、ユニキャストリンクが正常であると決定できる。そうでない場合、測定された参照信号の信号品質が悪い場合、ユニキャストリンクに障害があると決定できる。

図７に示す実施例の技術案は、物理層によって車両通信のユニキャストリンクに対してモニタリングを実現でき、ユニキャストリンクの通信品質に従って、より効率的で信頼性の高い伝送を実現できる。

図７に示す実施例の技術案に基づいて、ユニキャストリンクの障害を決定した後、物理層によって、第２の所定の時間内に参照信号の信号品質を測定し続けて、前記第２の所定の時間は前記第１の所定の時間より短い。第２の所定の時間内に、測定した参照信号の信号品質に従って、ユニキャストリンクが正常に回復されたと決定すれば、ユニキャストリンクの物理層が正常に回復されたと決定できる。

本出願の一実施例では、図８に示すように、Ｓ２２０における、ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、ユニキャストリンクの通信品質に従って、ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定する手順は、次のステップを含んでもよい。

Ｓ８１０、物理層で前記第２の車両通信端末によってフィードバックされた受信確認情報を統計し、前記受信確認情報は、前記第２の車両通信端末によって前記ユニキャストリンクを介して伝送される通信メッセージの受信状況に応じて送信される。

本出願の一実施例では、第１の車両通信端末はユニキャストリンクを介して車両通信データを送信した後、第２の車両通信端末は、当該車両通信データの受信状況に応じて受信確認情報をフィードバックしてもよく、さらに第２の車両通信端末からフィードバックされた受信確認情報を統計してもよい。

Ｓ８２０、前記受信確認情報に従って、前記第２の車両通信端末の受信失敗回数を決定する。

本出願の一実施例では、第２の車両通信端末からフィードバックされる受信確認情報は、受信成功情報と受信失敗情報を含むので、第２の車両通信端末からフィードバックされる統計した受信確認情報に従って、第２の車両通信端末の受信失敗回数を決定することができる。

Ｓ８３０、前記受信失敗回数に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定する。

本出願の一実施例では、第２の車両通信端末の受信失敗回数が設定回数に達すると、ユニキャストリンクに障害が発生したと決定してもよい。

図８に示す実施例の技術案は、物理層によって車両通信のユニキャストリンクに対してモニタリングを実現でき、ユニキャストリンクの通信品質に従って、より効率的で信頼性の高い伝送を実現できる。

本出願の一実施例では、図９に示すように、Ｓ２２０における、ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、ユニキャストリンクの通信品質に従って、ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定する手順は、次のステップを含んでもよい。

Ｓ９１０、物理層、メディアアクセス制御層、及び無線リンク制御層により、前記ユニキャストリンクの通信品質をそれぞれモニタリングする。

本出願の一実施例では、物理層、メディアアクセス制御層、及び無線リンク制御層により、ユニキャストリンクの通信品質をそれぞれモニタリングする手順は、前述した実施例の技術案を参照することができ、ここでは再度説明しない。

Ｓ９２０、前記物理層、前記メディアアクセス制御層、及び前記無線リンク制御層の少なくとも１つにより、前記ユニキャストリンクの通信品質が異常であると決定した場合、前記ユニキャストリンクに障害があると決定する。

本出願の一実施例では、図１０に示すように、ＲＬＣ層でモニタリングされた障害報告、ＭＡＣ層でモニタリングされた障害報告、及びＰＨＹ層でモニタリングされた障害報告に従って、無線リンクの通信品質に異常がないか決定してもよい。例えば、１つの接続管理機能モジュールを設置し、ＲＬＣ層でモニタリングされた障害報告、ＭＡＣ層でモニタリングされた障害報告、及びＰＨＹ層でモニタリングされた障害報告をすべて当該接続管理機能モジュールに通知し、いずれかの層で通信品質の異常がモニタリングされた場合(例えば、リンク異常を標記する)、無線リンクに障害があると決定してもよい。この場合、ユニキャストリンクに障害があると決定すると、物理層、メディアアクセス制御層、及び無線リンク制御層によるユニキャストリンクのモニタリング結果を取得し続けて、物理層、メディアアクセス制御層、及び無線リンク制御層のすべてが、ユニキャストリンクが正常に回復されたとモニタリングした場合、ユニキャストリンクが正常に回復されたと決定できる。

本出願の一実施例では、ＰＨＹ層、ＭＡＣ層、及びＲＬＣ層は、層から層に報告する方式で、ユニキャストリンクの通信品質のモニタリング結果を報告することができる。具体的には、例えば、ＰＨＹ層は、ユニキャストリンクのモニタリング結果をＭＡＣ層に報告し、ＭＡＣ層は、ユニキャストリンクのモニタリング結果をＲＬＣ層に報告してもよい。この場合、ユニキャストリンクに障害があると決定した場合、物理層でユニキャストリンクが正常に回復されたことがモニタリングされると、メディアアクセス制御層に指示情報を送信して、メディアアクセス制御層にユニキャストリンクが正常に回復されたかどうかをモニタリングさせるようにトリガーする。物理層及びメディアアクセス制御層でユニキャストリンクが正常に回復されたことがモニタリングされると、無線リンク制御層に指示情報を送信して、無線リンク制御層にユニキャストリンクが正常に回復されたかどうかをモニタリングさせるようにトリガーする。物理層、メディアアクセス制御層、及び無線リンク制御層でユニキャストリンクが正常に回復されたことがモニタリングされると、ユニキャストリンクが正常に回復されたと決定する。

即ち、本出願の実施例では、ある層によりユニキャストリンクに障害があるとモニタリングされると、障害指示を生成してもよく、ユニキャストリンクが正常に回復されたことがモニタリングされると、障害指示をキャンセルしてもよい。また、次の層によりユニキャストリンクが正常に回復されたことがモニタリングされると、上位層に指示情報を送信し、上位層をトリガーしてユニキャストリンクを検出させる。例えば、ＰＨＹ層によりユニキャストリンクに障害があるとモニタリングされると、ＭＡＣ層に指示情報を送信し、ＭＡＣ層をトリガーしてユニキャストリンクに障害があるかどうかを検出させる。この検出方式は、固定周期の検出方式(即ち、ユニキャストリンクの障害を決定した後、一定の時間ごとにユニキャストリンクが回復されたかどうかを検出する方式)と比較して、障害モニタリングの効率を向上させることができる。もちろん、本出願の他の実施例では、トリガーによる検出方式と固定周期の検出方式を結合してもよく、即ち、ある層が次の層から指示情報を受信したが、固定周期に達していない場合、ユニキャストリンクの検出をトリガーすることができる。ある層が次の層から指示情報を受信していないが、既に固定周期に達した場合、ユニキャストリンクの検出をトリガーすることができる。

引き続き図２を参照して、Ｓ２３０では、前記ユニキャストリンクに障害があると決定し、且つ第１の所定の時間内に回復されていない場合に、前記ユニキャストリンクを解放する。

本出願の一実施例では、ＰＨＹ層、ＭＡＣ層、及びＲＬＣ層でユニキャストリンクをモニタリングし、ＰＨＹ層、ＭＡＣ層、及びＲＬＣ層のいずれでもユニキャストリンクが正常であるとモニタリングされると、ユニキャストリンクが正常に回復されたと決定する。ユニキャストリンクを解放した後、第１の車両通信端末は周囲の第２の車両通信端末とユニキャストのセカンダリリンク接続を再確立することができる。

本出願の一実施例では、ユニキャストリンクの障害を決定した後、ユニキャストリンクを介した車両通信データの送信を一時停止し、バックアップリンクを介して(以下の第１のバックアップリンク又は第２のバックアップリンクを含む)車両通信データを伝送してもよい。

本出願の一実施例では、バックアップリンクを介して車両通信データを伝送することは、優先的に第１の車両通信端末とアクセスネットワークエンティティとの間の第１のバックアップリンクを介して車両通信データを伝送し、第１のバックアップリンクがない場合、第１の車両通信端末と第２の車両通信端末との間の第２のバックアップリンクを介して車両通信データを伝送することができる。さらに、第１の車両通信端末とアクセスネットワークエンティティとの間の第１のバックアップリンクは、Ｕｕバックアップリンクであり得、第１の車両通信端末と第２の車両通信端末と間の第２のバックアップリンクは、ＰＣ５バックアップリンクであり得る。

本出願の上記の実施例の技術案は、５Ｇシステムにおける車両通信方式のように、車両通信がセカンダリリンクでユニキャストリンクをサポートする場合、例えば、当該ユニキャストリンクの動的モニタリングを実現でき、ユニキャストリンクの通信品質に従って、より効率的で信頼性の高い伝送を実現でき、無線通信リソースの利用率を改善できる。

以下、本出願の上記の実施例における車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法を実行するための本出願の装置の実施例について紹介する。本出願の装置の実施例に開示されていない詳細については、本出願の上記の車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法の実施例を参照すればよい。

図１１は、本出願の一実施例による第１の車両通信端末のブロック図を示す。

図１１を参照して、本出願の一実施例による第１の車両通信端末１１００は、リンク確立ユニット１１０２、モニタリングユニット１１０４、及び処理ユニット１１０６を含む。

リンク確立ユニット１１０２は、第２の車両通信端末とユニキャストリンクを確立し、モニタリングユニット１１０４は、前記ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、前記ユニキャストリンクの通信品質に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定し、処理ユニット１１０６は、前記ユニキャストリンク異常を決定し、第１の所定の時間内に回復されていない場合に、前記ユニキャストリンクを解放する。

本出願のいくつかの実施例では、モニタリングユニット１１０４は、無線リンク制御層によって前記ユニキャストリンクによる伝送の失敗回数を統計し、前記ユニキャストリンクによる伝送の失敗回数が設定回数に達すると、前記ユニキャストリンクに障害があると決定するように構成される。

本出願のいくつかの実施例では、モニタリングユニット１１０４は、メディアアクセス制御層によって、セカンダリリンク検出信号を送信し、前記セカンダリリンク検出信号の検出結果に基づいて、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するように構成される。

本出願のいくつかの実施例では、モニタリングユニット１１０４は、メディアアクセス制御層によって、第１の車両通信端末が前記ユニキャストリンクを介して送信した、ランダムアクセスに基づくハンドシェイクデータパケットを検出し、前記ハンドシェイクデータパケットへの検出結果に基づいて、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するように構成される。

本出願のいくつかの実施例では、モニタリングユニット１１０４は、物理層によって前記第２の車両通信端末が前記ユニキャストリンクを介して送信した参照信号の信号品質を測定し、前記参照信号の信号品質に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するように構成される。

本出願のいくつかの実施例では、モニタリングユニット１１０４は、前記ユニキャストリンクの障害を決定した後、前記物理層によって第２の所定の時間内に前記参照信号の信号品質を測定し続けて、前記第２の所定の時間は前記第１の所定の時間より短く、前記第２の所定の時間内に、前記参照信号の信号品質に従って、前記ユニキャストリンクが正常に回復されたと決定されると、前記ユニキャストリンクの物理層が正常に回復されたと決定するように構成される。

本出願のいくつかの実施例では、モニタリングユニット１１０４は、物理層で前記第２の車両通信端末によってフィードバックされた受信確認情報を統計し、前記受信確認情報は、前記第２の車両通信端末により前記ユニキャストリンクを介して伝送された通信メッセージの受信状況に応じて送信され、前記第２の車両通信端末によってフィードバックされ、統計した受信確認情報に従って、前記第２の車両通信端末の受信失敗回数を決定し、前記第２の車両通信端末の受信失敗回数に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するように構成される。

本出願のいくつかの実施例では、モニタリングユニット１１０４は、物理層、メディアアクセス制御層、及び無線リンク制御層により、それぞれ前記ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、前記物理層、前記メディアアクセス制御層、及び前記無線リンク制御層の少なくとも１つにより、前記ユニキャストリンクの通信品質が異常であると決定した場合、前記ユニキャストリンクに障害があると決定するように構成される。

本出願のいくつかの実施例では、モニタリングユニット１１０４は、前記ユニキャストリンクの障害を決定した後の前記第１の所定の時間内に、前記物理層により前記ユニキャストリンクが正常に回復されたことがモニタリングされると、前記メディアアクセス制御層に指示情報を送信して、前記メディアアクセス制御層に前記ユニキャストリンクが正常に回復されたかどうかをモニタリングさせるようにトリガーし、前記物理層及び前記メディアアクセス制御層により前記ユニキャストリンクが正常に回復されたことがモニタリングされると、前記無線リンク制御層に指示情報を送信して、前記無線リンク制御層に前記ユニキャストリンクが正常に回復されたかどうかをモニタリングさせるようにトリガーし、前記物理層、前記メディアアクセス制御層及び前記無線リンク制御層により、前記ユニキャストリンクが正常に回復されたことがモニタリングされると、前記ユニキャストリンクが正常に回復されたと決定する。

本出願のいくつかの実施例では、モニタリングユニット１１０４は、前記ユニキャストリンクの障害を決定した後の前記第１の所定の時間内に、前記物理層、前記メディアアクセス制御層、及び前記無線リンク制御層による前記ユニキャストリンクのモニタリング結果を取得し、前記物理層、前記メディアアクセス制御層、及び前記無線リンク制御層のいずれにおいても、前記ユニキャストリンクが正常に回復されたことがモニタリングされた場合、前記ユニキャストリンクが正常に回復されたと決定するように構成される。

本出願のいくつかの実施例では、処理ユニット１１０６は、前記ユニキャストリンクの障害を決定した後、前記ユニキャストリンクを介した車両通信データの送信を一時停止し、バックアップリンクを介して前記車両通信データを伝送するように構成される。

本出願のいくつかの実施例では、処理ユニット１１０６は、優先的に第１の車両通信端末とアクセスネットワークエンティティとの間の第１のバックアップリンクを介して前記車両通信データを伝送し、前記第１のバックアップリンクがない場合、第１及び第２の車両通信端末の間の第２のバックアップリンクを介して前記車両通信データを伝送するように構成される。

図１２は、本出願の実施例による電子機器の実現に適したコンピュータシステムの概略構造図を示す。

なお、図１２に示す電子機器のコンピュータシステム１２００は一例に過ぎず、本出願の実施例の機能及び使用範囲を限定するものではない。

図１２に示すように、コンピュータシステム１２００は、中央処理ユニット(Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ、ＣＰＵ)１２０１を含み、読み取り専用メモリ(Ｒｅａｄ-Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ、ＲＯＭ)１２０２に記憶されたプログラム、又は記憶部１２０８からランダムアクセスメモリ(Ｒａｎｄｏｍ
Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ、ＲＡＭ)１２０３にロードされたプログラムに従って、適切な各種動作及び処理を実行でき、例えば上記の実施例における前記の方法できる。ＲＡＭ １２０３では、システム動作に必要な各種プログラム及びデータも記憶される。ＣＰＵ １２０１、ＲＯＭ １２０２、及びＲＡＭ １２０３は、バス１２０４を介して相互に接続されている。入力／出力(Ｉｎｐｕｔ／Ｏｕｔｐｕｔ、Ｉ／Ｏ)インターフェース１２０５も、バス１２０４に接続されている。

Ｉ／Ｏインターフェース１２０５には、キーボード、マウスなどを含む入力部１２０６、例えばブラウン管(Ｃａｔｈｏｄｅ Ｒａｙ Ｔｕｂｅ、ＣＲＴ)、液晶ディスプレイ(Ｌｉｑｕｉｄ
Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ、ＬＣＤ)など及びスピーカなどを含む出力部１２０７、ハードディスクなどを含む記憶部１２０８、及び例えばＬＡＮ(Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ、ローカルネットワーク)カード、モデムなどのネットワークインターフェースカードを含む通信部１２０９が接続されている。通信部１２０９は、例えば、インターネットなどのネットワークを介して通信処理を実行する。ドライバ１２１０も、必要に応じて、Ｉ／Ｏインターフェース１２０５に接続される。リムーバブルメディア１２１１は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどであり、必要に応じてドライバ１２１０に搭載されて、それから読み取られたコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部１２０８にインストールされる。

特に、本出願の実施例によれば、上記のフローチャートを参照して説明した手順は、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現できる。例えば、本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品を含み、当該コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読媒体に記録されるコンピュータプログラムを含み、当該コンピュータプログラムは、フローチャートに示された方法を実行するためのコンピュータプログラムを含む。このような実施例では、当該コンピュータプログラムは、通信部１２０９を介してネットワークからダウンロードされてインストールされる、及び／又はリムーバブルメディア１２１１からインストールされる。当該コンピュータプログラムが中央処理ユニット(ＣＰＵ)１２０１によって実行される場合、本出願のシステムで限定される各種機能を実行する。

なお、本出願の実施例に示すコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体、又はコンピュータ可読記憶媒体、又は上記の２つの任意の組み合わせであり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光学、電磁気、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイス、又はいずれかの組み合わせであり得るが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例は、１つ又は複数のワイヤによる電気接続、ポータブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(ＲＡＭ)、読み取り専用メモリ(ＲＯＭ)、消去可能なプログラム読み取り専用メモリ(Ｅｒａｓａｂｌｅ
Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ、ＥＰＲＯＭ)、フラッシュメモリ、光ファイバ、コンパクト磁気ディスク読み取り専用メモリ(Ｃｏｍｐａｃｔ Ｄｉｓｃ Ｒｅａｄ-Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ、ＣＤ-ＲＯＭ)、光学記憶装置、磁気記憶装置、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。本出願では、コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを含むかまたは記憶する任意の有形の媒体であり、当該プログラムは、指令実行システム、装置又はデバイスによって使用されるか、それらと組み合わせて使用される。本出願では、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドで、又はキャリアの一部として伝搬されるデータ信号を含むことができ、コンピュータで読み取り可能なコンピュータプログラムが記録される。この伝搬されるデータ信号は、多くの形式をとることができ、電磁信号、光信号、またはこれらの任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であり得る。当該コンピュータ可読媒体は、指令実行システム、装置又はデバイスによって使用されるか又はそれらと組み合わせて使用されるプログラムを送信、伝搬又は伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれるコンピュータプログラムは、任意の適切な媒体によって伝送でき、無線、有線など、または上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。

添付図面のフローチャート及びブロック図は、本出願の各種実施例によるシステム、方法及びコンピュータプログラム製品で実現可能なアーキテクチャ、機能及び動作を示す。フローチャート又はブロック図における各ブロックは、１つのモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができ、上記のモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部は、１つ又は複数の所定の論理機能を実現するための実行可能な指令を含む。また、いくつかの代替の実施態様では、ブロックでマークされた機能が、図面でマークされた順序とは異なる順序で実行されてもよい。例えば、２つの連続して示したブロックは、実際に基本的に並行して実行でき、関連する機能によっては、逆の順序で実行されてもよい。また、ブロック図又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能又は動作を実行する専用のハードウェアによるシステムによって実現できるか、又は専用ハードウェアとコンピュータ指令の組み合わせで実現できる。

本出願の実施例に係るユニットは、ソフトウェアの方式で実現されてもよく、ハードウェアの方式で実現されてもよい。説明したユニットはプロセッサーに設置されてもよい。これらのユニットの名前は、特定の状況で、当該ユニット自体を限定するものではない。

本出願は、コンピュータ可読媒体をさらに提供し、当該コンピュータ可読媒体は、上記の実施例で説明した電子機器に含まれてもよい。また、電子機器に組み込まれずに、単体で存在することもある。上記のコンピュータ可読媒体には、１つ又は複数のプログラムが記録されており、上記の１つ又は複数のプログラムが当該電子機器で実行される場合、当該電子機器に上記の実施例で説明した方法を実現させる。

なお、アクション実行装置の若干のモジュールまたはユニットが上記の詳細な説明で言及されているが、この分割は必須ではない。実際には、本出願の実施方式によれば、上記した２つ以上のモジュール又はユニットの特徴及び機能は、１つモジュール又はユニットに具現化されてもよい。逆に、上述のモジュールまたはユニットの特徴および機能は、具体化される複数のモジュールまたはユニットにさらに分割することができる。

以上の実施形態の説明によって、当業者は、ここで説明した例示的な実施形態が、ソフトウェアで実現されてもよいし、ソフトウェアと必要なハードウェアを組み合わせる方式で実現されてもよいことを容易に理解できる。従って、本出願の実施方式による技術案は、ソフトウェア製品の形態で具現化することができ、当該ソフトウェア製品は、１つの不揮発性記憶媒体(ＣＤ-ＲＯＭ、Ｕディスク、モバイルハードディスクなど)、又はネットワークに記憶され、コンピューティングデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバー、タッチ端末、又はネットワークデバイスなど)に本出願の実施形態による方法を実行させるための若干の指令を含む。

当業者は、明細書を参照し、本出願の発明を実施して、本出願の他の実施形態を容易に想到し得る。本出願は、本出願の任意の変形、用途、又は適応的変更をカバーすることを目的とする。これらの変形、用途、又は適応的変更は、本出願の一般の原則に従い、本出願に未開示の本技術分野における常識または従来の技術的手段を含む。

本出願は、上記で説明され添付の図面に示された正確な構造に限定されるものではなく、その範囲から逸脱することなく、さまざまな修正および変更を行うことができる。本出願の範囲は、添付の特許請求の範囲によって制限される。

また、本出願の実施例は、記憶媒体をさらに提供し、記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶し、当該コンピュータプログラムは、上記の実施例による方法を実行する。

本出願の実施例は、指令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供し、コンピュータで実行される場合、コンピュータに上記の実施例による方法を実行させる。

本明細書における各実施例は段階的に説明され、各実施例では、主に他の実施例との相違点を説明して、各実施例の間の同一または類似の部分は互いに参照すればよい。実施例に開示された装置は、実施例に開示された方法に対応するため、その説明が比較的簡単であり、関連部分は方法部分の説明を参照することができる。

本明細書に開示された実施例に基づいて説明される例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又は２つの組み合わせによって実現できる。ハードウェアとソフトウェアの互換性を明確に説明するために、上記の説明では、各実施例の構成およびステップは、機能の観点から一般的に説明した。これらの機能がハードウェアで実行されるかソフトウェアで実行されるかは、技術案の特定のアプリケーションと設計制約条件によって決まる。各特定のアプリケーションに対して異なる方法を使用して、説明された機能を実現することができるが、そのような実現は、本発明の範囲を超えると考えるべきではない。

本明細書に開示された実施例に記載される方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサーによって実行されるソフトウェアモジュール、またはその２つの組み合わせによって直接実施することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ(ＲＡＭ)、メモリ、読み取り専用メモリ(ＲＯＭ)、電気的プログラマブルＲＯＭ、電気的消去可能なプログラマブルＲＯＭ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、ＣＤ-ＲＯＭ、又は技術分野で知られている任意の他の形式の記憶媒体に配置することができる。

開示された実施例の前述の説明により、当業者は本出願を実現又は使用することができる。これらの実施例に対する様々な修正は、当業者には明らかである。本明細書で定義された一般原理は、本出願の要旨または範囲から逸脱することなく、他の実施例で実施することができる。従って、本出願は、本明細書に示すこれらの実施例に限定されず、本明細書に開示される原理及び新規な特徴に合致する最も広い範囲に適合するべきである。

Claims (13)

1. 第１の車両通信端末によって実行される、車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法であって、当該セカンダリリンクモニタリング方法は、
   第２の車両通信端末とユニキャストリンクを確立するステップと、
   前記ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、前記ユニキャストリンクの前記通信品質に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するステップであって、該前記ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、前記ユニキャストリンクの前記通信品質に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するステップには、
   物理層によって、前記第２の車両通信端末が前記ユニキャストリンクを介して送信した参照信号の信号品質を測定するステップ、及び
   前記参照信号の信号品質に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するステップが含まれる、ステップと、
   前記ユニキャストリンクに障害があると決定し、且つ第１の所定の時間内に回復されていない場合に、前記ユニキャストリンクを解放するステップと、を含み、
   前記ユニキャストリンクに障害があると決定した後に、当該セカンダリリンクモニタリング方法は、
   前記ユニキャストリンクに障害があると決定した後の、前記第１の所定の時間よりも短い期間である第２の所定の時間内に、前記物理層によって前記参照信号の前記信号品質を測定し続けるステップと、
   前記第２の所定の時間内に、前記測定した信号品質に従って、前記ユニキャストリンクの前記物理層が正常に回復されたと決定するステップと、をさらに含む、車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法。
2. 前記ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、前記ユニキャストリンクの通信品質に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定する前記ステップは、
   無線リンク制御層によって前記ユニキャストリンクによる伝送の失敗回数を統計するステップと、
   前記ユニキャストリンクによる伝送の失敗回数が設定回数に達すると、前記ユニキャストリンクに障害があると決定するステップと、を含む、請求項１に記載の車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法。
3. 前記ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、前記ユニキャストリンクの通信品質に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定する前記ステップは、
   メディアアクセス制御層によって、セカンダリリンク検出信号を送信するステップと、
   前記セカンダリリンク検出信号の検出結果に基づいて、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するステップと、を含む、請求項１に記載の車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法。
4. 前記ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、前記ユニキャストリンクの通信品質に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定する前記ステップは、
   メディアアクセス制御層によって、第１の車両通信端末が前記ユニキャストリンクを介して送信した、ランダムアクセスに基づくハンドシェイクデータパケットを検出するステップと、
   前記ハンドシェイクデータパケットへの検出結果に基づいて、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するステップと、を含む、請求項１に記載の車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法。
5. 前記ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、前記ユニキャストリンクの通信品質に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定する前記ステップは、
   物理層により、前記第２の車両通信端末によってフィードバックされた受信確認情報を統計するステップであって、前記受信確認情報は、前記第２の車両通信端末によって前記ユニキャストリンクを介して伝送される通信メッセージの受信状況に応じて送信される情報であるステップと、
   前記受信確認情報に従って、前記第２の車両通信端末の受信失敗回数を決定するステップと、
   前記受信失敗回数に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するステップと、を含む、請求項１に記載の車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法。
6. 前記ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、前記ユニキャストリンクの通信品質に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定する前記ステップは、
   物理層、メディアアクセス制御層、及び無線リンク制御層により、それぞれ前記ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングするステップと、
   前記物理層、前記メディアアクセス制御層及び前記無線リンク制御層の少なくとも１つが、前記ユニキャストリンクの通信品質が異常であると決定した場合、前記ユニキャストリンクに障害があると決定するステップと、を含む、請求項１に記載の車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法。
7. 前記ユニキャストリンクの障害を決定した後の前記第１の所定の時間内に、前記セカンダリリンクモニタリング方法は、
   前記物理層により前記ユニキャストリンクが正常に回復されたことがモニタリングされた場合、前記メディアアクセス制御層に指示情報を送信して、前記メディアアクセス制御層に前記ユニキャストリンクが正常に回復されたかどうかをモニタリングさせるようにトリガーするステップと、
   前記物理層及び前記メディアアクセス制御層により前記ユニキャストリンクが正常に回復されたことがモニタリングされた場合、前記無線リンク制御層に指示情報を送信して、前記無線リンク制御層に前記ユニキャストリンクが正常に回復されたかどうかをモニタリングさせるようにトリガーするステップと、
   前記物理層、前記メディアアクセス制御層及び前記無線リンク制御層により、前記ユニキャストリンクが正常に回復されたことがモニタリングされた場合、前記ユニキャストリンクが正常に回復されたと決定するステップと、をさらに含む、請求項６に記載の車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法。
8. 前記ユニキャストリンクの障害を決定した後の前記第１の所定の時間内に、前記セカンダリリンクモニタリング方法は、
   前記物理層、前記メディアアクセス制御層及び前記無線リンク制御層による前記ユニキャストリンクのモニタリング結果を取得するステップと、
   前記物理層、前記メディアアクセス制御層及び前記無線リンク制御層の全てにより、前記ユニキャストリンクが正常に回復されたことがモニタリングされた場合、前記ユニキャストリンクが正常に回復されたと決定するステップと、をさらに含む、請求項６に記載の車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法。
9. 前記ユニキャストリンクの障害を決定した後、
   前記ユニキャストリンクを介した車両通信データの送信を一時停止し、バックアップリンクを介して前記車両通信データを伝送するステップをさらに含む、請求項１～８のいずれか一項に記載の車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法。
10. 前記バックアップリンクは、第１のバックアップリンク又は第２のバックアップリンクを含み、バックアップリンクを介して前記車両通信データを伝送する前記ステップは、
    第１の車両通信端末とアクセスネットワークエンティティとの間の前記第１のバックアップリンクを介して前記車両通信データを優先的に伝送し、前記第１のバックアップリンクがない場合、第１の車両通信端末と第２の車両通信端末との間の前記第２のバックアップリンクを介して前記車両通信データを伝送するステップを含む、請求項９に記載の車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法。
11. 請求項１乃至８のいずれか一項に記載のセカンダリリンクモニタリング方法を実行するための第１の車両通信端末であって、
    第２の車両通信端末とユニキャストリンクを確立するためのリンク確立ユニットと、
    前記ユニキャストリンクの通信品質をモニタリングし、前記ユニキャストリンクの通信品質に従って、前記ユニキャストリンクに障害があるかどうかを決定するためのモニタリングユニットと、
    前記ユニキャストリンクの異常を決定し、且つ第１の所定の時間内に回復されていない場合に、前記ユニキャストリンクを解放するための処理ユニットと、を含む、第１の車両通信端末。
12. 電子機器であって、
    １つ又は複数のプロセッサーと、
    １つ又は複数のプログラムが記憶され、前記１つ又は複数のプログラムが前記１つ又は複数のプロセッサーによって実行される場合、前記１つ又は複数のプロセッサーに請求項１～８のいずれか一項に記載の車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法を実現させる記憶装置と、を含む電子機器。
13. 指令を含むコンピュータプログラムであって、コンピュータで実行される場合、前記コンピュータに請求項１～８のいずれか一項に記載の車両通信のためのセカンダリリンクモニタリング方法を実行させるコンピュータプログラム。
    

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