JP7233815B2 - ダミーウェーハ及びダミーウェーハの製造方法 - Google Patents

ダミーウェーハ及びダミーウェーハの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、デバイスウェーハの代用品として使用されるダミーウェーハと、ダミーウェーハの製造方法に関する。
ウェーハの表面に複数のデバイスを形成してデバイスウェーハを得て、該デバイスウェーハをデバイス毎に分割すると、個々のデバイスチップを製造できる。製造された各デバイスチップは所定の実装対象に実装されて使用される。
近年、デバイスチップの実装方法としてフリップチップボンディングと呼ばれる技術が採用されている。該技術では、デバイスチップの表面にバンプと呼ばれる突起状の電極が形成される。そして、バンプを介してデバイスチップのデバイスが所定の実装対象に電気的に接続される。ここで、バンプは分割される前のデバイスウェーハの状態で各デバイスに形成され、その後、該デバイスウェーハを分割することでバンプを備えた個々のデバイスチップを形成できる。
また、近年、デバイスチップが搭載される電子機器等の小型化の傾向が著しく、薄型のデバイスチップが望まれている。そして、薄型のデバイスチップを形成するために、デバイスウェーハを分割する前に裏面側から研削し、予めデバイスウェーハを薄化しておく。この際、デバイスウェーハの表面にはデバイス等を保護するために表面保護テープを貼着しておく。バンプが形成された薄型のデバイスチップを製造する際には、表面に複数のバンプが形成されたデバイスウェーハの裏面側を研削する(例えば、特許文献1参照)。
ただし、表面に複数のバンプが形成されたデバイスウェーハは表面に凹凸形状を有するため、表面保護テープを適切に貼着できていなければ、デバイスウェーハを裏面側から研削したときに表面側の凹凸形状がデバイスウェーハの裏面側に転写されてしまう。また、表面保護テープのデバイスウェーハへの貼着が不十分であると、研削を実施する間に該ウェーハが破損するおそれがある。そこで、バンプが形成されたウェーハへの表面保護テープの貼着条件や、表面にバンプが形成されたウェーハの研削条件を検討する必要がある。
特開2012-79911号公報
表面にデバイスが形成されたデバイスウェーハは高価である。そのため、デバイスウェーハを加工する加工装置の状態や動作を確認する際や、加工装置におけるデバイスウェーハの加工条件を検討する際等には、デバイスウェーハの代用品としてダミーウェーハと呼ばれる基板が使用される。ダミーウェーハは、これらの目的のためにデバイスウェーハを模して製造される。
表面に複数のバンプを有するデバイスウェーハの代用品として使用するダミーウェーハを製造する場合、ダミーウェーハの表面には複数のバンプを形成しなければならない。しかし、デバイスウェーハにバンプを形成する工程は煩雑であり、バンプを形成するコストは低くはない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、表面にバンプを備えるデバイスウェーハの代用品として使用される簡素なダミーウェーハと、該ダミーウェーハを容易に製造できる製造方法と、を提供することである。
本発明の一態様によると、上面に複数の球体を備えるダミーウェーハの製造方法であって、ウェーハの上面に樹脂シートを載置し該ウェーハを加熱して、該ウェーハの該上面に該樹脂シートが密着したシート積層ウェーハを形成するシート積層ウェーハ形成ステップと、該シート積層ウェーハ形成ステップを実施した後、該樹脂シート上に複数の球体を配置する球体配置ステップと、該球体配置ステップを実施した後、複数の該球体が配置された該シート積層ウェーハを加熱して、該樹脂シートを介して該球体を該ウェーハに固定する固定ステップと、を備え、該球体配置ステップでは、複数の微小凸部を有した押圧部材で該樹脂シートを押圧することで該樹脂シートに複数の微小凹部を形成し、該微小凹部に該球体を配置することを特徴とするダミーウェーハの製造方法が提供される。
好ましくは、該樹脂シートの径は、該ウェーハの径よりも大きく、該固定ステップを実施する前に、該樹脂シートの外周部を環状フレームに固定するフレーム固定ステップを更に備える。
また、本発明の他の一態様によると、上面に複数の球体を備えるダミーウェーハの製造方法であって、ウェーハの上面に樹脂シートを載置し該ウェーハを加熱して、該ウェーハの該上面に該樹脂シートが密着したシート積層ウェーハを形成するシート積層ウェーハ形成ステップと、該シート積層ウェーハ形成ステップを実施した後、該樹脂シート上に複数の球体を配置する球体配置ステップと、該球体配置ステップを実施した後、複数の該球体が配置された該シート積層ウェーハを加熱して、該樹脂シートを介して該球体を該ウェーハに固定する固定ステップと、を備え、該樹脂シートの径は、該ウェーハの径よりも大きく、該固定ステップを実施する前に、該樹脂シートの外周部を環状フレームに固定するフレーム固定ステップを更に備えることを特徴とするダミーウェーハの製造方法が提供される。
好ましくは、該球体配置ステップでは、該球体が通過可能な大きさの複数の穴が形成されたプレートを該樹脂シート上に配置し、該プレート上に複数の該球体を供給して該穴を通過させることで該樹脂シート上に該球体を配置し、該固定ステップでは、該プレートを該樹脂シート上に配置した状態で該シート積層ウェーハを加熱し、該固定ステップを実施した後、該樹脂シート上から該プレートを除去するプレート除去ステップを更に備える。
本発明の一態様に係るダミーウェーハは、ウェーハと、該ウェーハ上に密着する樹脂シートと、該樹脂シートを介して該ウェーハに固定された複数の球体と、を備えるダミーウェーハである。また、本発明の一態様に係るダミーウェーハの製造方法では、樹脂シートを介して該球体を該ウェーハに固定する。
樹脂シートを介してウェーハの表面に固定される球体は、デバイスウェーハに形成されるバンプの代用品として機能する。そして、樹脂シートを介して固定された複数の球体を備えるウェーハは表面に凹凸形状を備えており、バンプを備えデバイスウェーハの代用品であるダミーウェーハとして使用可能である。
ここで、バンプを備えるデバイスチップを製造する際に実施されるウェーハの表面に複数の該バンプを形成する工程と比較して、ウェーハの表面に樹脂シートを介して球体を固定するのは容易であり、バンプの形成に使用される装置を使用する必要がない。また、電極としてデバイスウェーハの表面に精密に形成されるバンプと異なり、球体の材質の選択の幅は広く、該球体に安価な材料を使用できる。
したがって、本発明の一態様によると、表面にバンプを備えるデバイスウェーハの代用品として使用される簡素なダミーウェーハと、該ダミーウェーハを容易に製造できる製造方法と、が提供される。
図1(A)は、ウェーハの上面に樹脂シートを載置する様子を模式的に示す斜視図であり、図1(B)は、ウェーハを加熱して該ウェーハの上面に樹脂シートを密着させる様子を模式的に示す断面図である。 図2(A)は、樹脂シートの上に配置されたプレートを模式的に示す断面図であり、図2(B)は、樹脂シートの上に複数の球体を配置する様子を模式的に示す断面図であり、図2(C)は、固定ステップを模式的に示す断面図である。 図3(A)は、樹脂シートの上からプレートを除去する様子を模式的に示す断面図であり、図3(B)は、形成されたダミーウェーハを模式的に示す断面図である。 図4(A)は、押圧部材で樹脂シートを押圧して樹脂シートに複数の微小凹部を形成する様子を模式的に示す断面図であり、図4(B)は、微小凹部に球体を配置する様子を模式的に示す断面図である。 環状フレームに外周部が固定された樹脂シートの上にプレートを配置する様子を模式的に示す斜視図である。 環状フレームに固定された樹脂シートの上に球体を配置する様子を模式的に示す断面図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。まず、本実施形態に係るダミーウェーハについて説明する。図3(B)は、本実施形態に係るダミーウェーハを模式的に示す断面図である。図3(B)に示すダミーウェーハ1cは、円板状のウェーハ1と、ウェーハ1の上に密着する樹脂シート7と、樹脂シート7を介してウェーハ1に固定された複数の球体11と、を備える。
図1(A)は、ウェーハ1に樹脂シート7を載置する様子を模式的に示す斜視図である。ウェーハ1は、例えば、Si(シリコン)、SiC(シリコンカーバイド)、GaN(窒化ガリウム)、GaAs(ヒ化ガリウム)、若しくは、その他の半導体等の材料、または、サファイア、ガラス、石英等の材料からなる略円板状の基板等である。
本実施形態に係るダミーウェーハ1cは、表面1aにバンプを備えるデバイスウェーハを模して形成されるものであり、バンプを備えるデバイスウェーハと同様の凹凸形状を備え、デバイスウェーハよりも安価に製造される。また、ダミーウェーハ1cは、バンプの代わりにウェーハ1の表面1aに固定された複数の球体11を備える。ここで、ダミーウェーハ1cに使用されるウェーハ1には、デバイスが形成されていてもよい。
球体11は、例えば、ガラス、石英、セラミックス、サファイア等の材料により形成される。該ガラスは、例えば、アルカリガラス、無アルカリガラス、ソーダ石灰ガラス、鉛ガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラス等である。ここで、球体11は、完全な球でなくてもよく、例えば、楕円体や円柱状でもよい。球体11は、ウェーハ1の表面1a上に配置されたときに所定の高さの凹凸形状をウェーハ1の表面1aに与えることのできる立体物であり、本機能を発揮できる形状とされる。
ダミーウェーハ1cが備えるウェーハ1の表面1aには樹脂シート7が密着しており、球体11は該樹脂シート7を介してウェーハ1の表面1aに固定される。樹脂シート7は、例えば、ウェーハ1の表面1aの外径よりも大きい径を有する円状に形成される。
樹脂シート7は樹脂で形成されたシートであり、例えば、ポリ塩化ビニル系シート、ポリオレフィン系シート、ポリエチレン系シート、または、ポリエチレンテレフタレートシートに代表されるポリエステル系シート等である。樹脂シート7は、糊層を備えている必要はない。
ウェーハ1上に樹脂シート7を密着させる際には、ウェーハ1の上に樹脂シート7を載せた後にウェーハ1ごと樹脂シート7を加熱する。このとき、樹脂シート7が軟化する程度の温度及び時間で加熱を実施し、樹脂シート7が融解する程には樹脂シート7を加熱しない。
その後、樹脂シート7の上に複数の球体11を配置し、再びウェーハ1ごと樹脂シート7を加熱する。このとき、樹脂シート7をウェーハ1に密着させるときよりも強く樹脂シート7を加熱する。その後、樹脂シート7を放冷すると、複数の球体11が樹脂シート7を介してウェーハ1に固定される。
次に、本実施形態に係るダミーウェーハの製造方法として、図3(B)に示すダミーウェーハ1cを製造する方法について詳述する。ダミーウェーハ1cの製造方法は、ウェーハ1の上面に樹脂シート7を密着させるシート積層ウェーハ形成ステップと、該樹脂シート7上に複数の球体11を配置する球体配置ステップと、該球体11を該ウェーハ1に固定する固定ステップと、を備える。
まず、シート積層ウェーハ形成ステップについて詳述する。シート積層ウェーハ形成ステップでは、ウェーハ1の上面に樹脂シート7を載置する。図1(A)は、ウェーハ1の上面(例えば、表面1a)に樹脂シート7を載置する様子を模式的に示す斜視図である。ウェーハ1及び樹脂シート7については、既に詳述している。
なお、図1(A)には表面1aにデバイスが形成されていないウェーハ1が示されているが、ウェーハ1はこれに限定されず、表面1aにデバイスが形成されたウェーハ1を使用してもよい。ただし、デバイスが形成されていないウェーハ1を使用する方が、ダミーウェーハの1cの製造コストが低くなる。以下、ウェーハ1の表面1aにデバイスが形成されていない場合を例に本実施形態に係るダミーウェーハの製造方法を説明する。
シート積層ウェーハ形成ステップでは、ウェーハの上面(表面1a)に樹脂シート7を載置した後、ウェーハ1を加熱してウェーハ1の上面に樹脂シート7を密着させ、シート積層ウェーハを形成する。図1(B)は、ウェーハ1を加熱して該ウェーハ1の上面に樹脂シート7を密着させる様子を模式的に示す断面図である。
ウェーハ1の加熱には、例えば、平坦な上面を備えるホットプレート2が使用される。ホットプレート2によるウェーハ1の加熱温度及び加熱時間は、樹脂シート7の材質及び厚さ等を考慮して適宜選択する。
具体的には、樹脂シート7が融解する程には加熱せず、樹脂シート7が軟化してウェーハ1の上面(表面1a)に密着できる程度の温度及び時間で加熱を実施する。例えば、樹脂シート7がポリオレフィン系シートやポリ塩化ビニル系シートである場合、樹脂シート7が載るウェーハ1を80℃~90℃に加熱されたホットプレート2の上で1分程度加熱するとよい。ウェーハ1の上に樹脂シート7を載置しウェーハ1を加熱すると、ウェーハ1の該上面に樹脂シート7が密着したシート積層ウェーハを形成できる。
シート積層ウェーハ形成ステップを実施した後、樹脂シート7上に複数の球体11を配置する球体配置ステップを実施する。球体配置ステップでは、例えば、バンプが形成されたデバイスウェーハの凹凸形状に相当する凹凸形状をウェーハ1に形成するために、ウェーハ1の表面1aにおける球体11の数や密度、配置等を制御したい場合がある。この場合、例えば、図2(A)に示すプレート9を予め樹脂シート7上に配置する。
図2(A)に示すプレート9には、球体11が通過可能な大きさの複数の穴9aが形成されている。プレート9は、例えば、ウェーハ1の径と同等の径を有する網状の部材であり、SUS(ステンレス鋼)等で形成される。図2(A)は、樹脂シート7の上にプレート9を配置した様子を模式的に示す断面図である。プレート9が有する複数の穴9aは、例えば、デバイスウェーハにおけるバンプの位置に対応する位置でプレート9に形成されていてもよい。ただし、穴9aの位置はこれに限定されない。
次に、プレート9上に複数の球体11を供給して該穴9aを通過させることで樹脂シート7上に球体11を配置する。図2(B)は、樹脂シート7の上に複数の球体11を配置する様子を模式的に示す断面図である。なお、図2(B)においては、プレート9が備えるすべての穴9aに球体11が入れられているが、必ずしもプレート9のすべての穴9aに球体11が入れられる必要はない。また、プレート9の上に供給された複数の球体11のうち、プレート9の穴9aに入らない球体11は、除去されていてもよい。
本実施形態に係るダミーウェーハの加工方法では、該球体配置ステップを実施した後、複数の球体11が配置されたシート積層ウェーハ(ウェーハ1及び樹脂シート7)を加熱して、樹脂シート7を介して球体11をウェーハ1に固定する固定ステップを実施する。図2(C)は、固定ステップを模式的に示す断面図である。固定ステップでは、例えば、ホットプレート2を再び作動させて、ウェーハ1を及び樹脂シート7を加熱する。
なお、球体配置ステップにおいてプレート9を使用した場合、プレート9を樹脂シート7上に配置した状態でシート積層ウェーハを加熱してもよい。この場合、プレート9は、固定ステップを実施した後に除去される。または、プレート9は、固定ステップを実施する前に樹脂シート7上から除去されてもよい。
ここで、固定ステップで実施されるウェーハ1等の加熱は、シート積層ウェーハ形成ステップで実施されるウェーハ1等の加熱よりも高い強度で実施される。例えば、固定ステップでは、シート積層ウェーハ形成ステップよりも高い温度でウェーハ1等が加熱され、または、長い時間でウェーハ1等が加熱される。例えば、樹脂シート7がポリオレフィン系シートやポリ塩化ビニル系シートである場合、固定ステップではウェーハ1等は約100℃の温度で1~2分間程度加熱される。
固定ステップにおいて、シート積層ウェーハ形成ステップよりも高い強度でウェーハ1等を加熱すると、樹脂シート7がより軟化し、図2(C)に示すように樹脂シート7に球体11が沈み込むようになる。そして、ウェーハ1等を加熱した後、数分程度放置することで樹脂シート7が冷却されて固化する。固定ステップを実施すると、複数の球体11が樹脂シート7を介してウェーハ1に固定される。
球体配置ステップにおいてプレート9を使用し、固定ステップを実施する前にプレート9を除去していない場合、次に、プレート除去ステップを実施する。図3(A)は、プレート除去ステップ9を模式的に示す断面図である。図3(A)に示す通り、プレート除去ステップでは、樹脂シート7上からプレート9を除去する。
このとき、プレート9が樹脂シート7に固着している場合、ホットプレート2を作動させて樹脂シート7を加熱し、樹脂シート7を軟化させてもよい。または、固定ステップにおいてウェーハ1等を加熱した後、樹脂シート7の温度が下がり固化する前にプレート除去ステップを実施してプレート9を樹脂シート7上から除去してもよい。
固定ステップを実施し、樹脂シート7を介して球体11をウェーハ1の上に固定させると、図3(B)に示す通り、ダミーウェーハ1cが形成される。図3(B)は、ダミーウェーハ1cを模式的に示す断面図である。ダミーウェーハ1cは、バンプを備えるデバイスウェーハと同様の凹凸形状を表面に備える。
本実施形態に係るダミーウェーハの製造方法では、ウェーハ1の表面1aに精密にバンプを形成するのではなく、バンプの代わりとなる球体11を樹脂シート7を介して固定する。そのため、バンプを形成する稼働コストの高い加工装置を使用する必要がなく、容易かつ安価にダミーウェーハ1cを製造できる。
なお、球体配置ステップについて、複数の穴9aが形成されたプレート9を使用してウェーハ1上に複数の球体11を配置する場合について説明した。ただし、本実施形態に係るダミーウェーハの製造方法はこれに限定されず、他の方法により球体配置ステップを実施してもよい。次に、球体配置ステップの変形例について説明する。次に説明する球体配置ステップの変形例ではプレート9を使用しない。
図4(A)及び図4(B)は、該変形例に係る球体配置ステップを模式的に示す断面図である。該球体配置ステップでは、図4(A)に示す通り、複数の微小凸部4aを有した押圧部材4を使用する。押圧部材4が備える複数の微小凸部4aは、それぞれ同様の形状の尖った先端を有し、それぞれの該先端の高さは同程度とされる。
球体配置ステップでは、上面(表面1a)に樹脂シート7が密着されたウェーハ1の上方に押圧部材4を位置付け、複数の微小凸部4aを下方に向け、押圧部材4を下降して複数の微小凸部4aの先端を樹脂シート7に接触させる。そして、押圧部材4で樹脂シート7を押圧して微小凸部4aで該樹脂シート7を突くことで、該樹脂シート7に複数の微小凹部7aを形成する。
このとき、図4(A)に示すように押圧部材4の大きさがウェーハ1よりも小さい場合、位置を変えながら繰り返し押圧部材4で樹脂シート7を押圧して、樹脂シート7の全域に微小凹部7aを形成する。または、ウェーハ1の径と同程度の径を有する円板状の押圧部材4を準備し、押圧部材4の複数の微小凸部4aが形成されている面をウェーハ1に向け、該押圧部材4で樹脂シート7を押圧することにより樹脂シート7の全域に微小凹部7aを形成してもよい。
該球体配置ステップでは、次に、複数の球体11を樹脂シート7上に供給する。この場合、各微小凹部7aに球体11がはまり込む。その後、微小凹部7aに入っていない球体11を樹脂シート7上から除去する。不要な球体11の除去は、例えば、樹脂シート7の上面を刷毛等で払うことで実施してもよく、または、樹脂シート7の上面を圧縮エアーで吹き付けることで実施してもよい。
このように、球体配置ステップでは、樹脂シート7に形成された微小凹部7aに球体11が配置されるが、微小凹部7aのすべてに球体11が配置されていなくてもよい。その後、固定ステップを実施して樹脂シート7を加熱すると、樹脂シート7を介して球体11がウェーハ1に固定される。
なお、本実施形態に係るダミーウェーハの製造方法において固定ステップを実施する際、加熱により樹脂シート7が収縮する場合がある。そこで、固定ステップを実施する前に、樹脂シート7の外周部を環状フレームに固定するフレーム固定ステップを実施してもよい。この場合、ウェーハ1の径よりも大きい径の樹脂シート7を使用する。図5の下部に、環状フレーム13に外周部が固定された樹脂シート7の斜視図が模式的に示されている。中央に開口13aを有する環状フレーム13は、例えば、金属等の材料で形成される。
樹脂シート7の外周部を環状フレーム13に固定するフレーム固定ステップは、固定ステップを実施する前に実施される。フレーム固定ステップでは、例えば、ホットプレートのテーブル面上に環状フレーム13を載置し、該環状フレーム13上に樹脂シート7を配置する。その後、該ホットプレートを作動させて樹脂シート7を加熱して軟化させ、環状フレーム13に樹脂シート7を密着させる。
なお、フレーム固定ステップは、ウェーハ1の上面に樹脂シート7を密着させるシート積層ウェーハ形成ステップを実施する前に実施してもよい。この場合、シート積層ウェーハ形成ステップを実施する際には、環状フレーム13の樹脂シート7が固定された面を上方に向けて、環状フレーム13の開口13aの内部にウェーハ1が配置されるように環状フレーム13を移動させる。そして、環状フレーム13に固定された樹脂シート7を開口13aの内部でウェーハ1の上面に接触させ、ウェーハ1に樹脂シート7を密着させる。
また、フレーム固定ステップは、シート積層ウェーハ形成ステップと同時に実施してもよい。この場合、例えば、ホットプレートのテーブル面の上に環状フレーム13を配置し、該テーブル面上の該環状フレーム13の開口13aの内部にウェーハ1を配置する。そして、環状フレーム13と、ウェーハ1と、の上方に樹脂シート7を載せ、該ホットプレートを作動させる等して環状フレーム13及びウェーハ1を加熱し、環状フレーム13及びウェーハ1の上面に樹脂シート7を密着させる。
なお、該フレーム固定ステップは、樹脂シート7を加熱して軟化させて環状フレーム13に固定する場合に限定されない。該フレーム固定ステップでは、接着剤や粘着テープ等の部材を用いて環状フレーム13に樹脂シート7の外周部を固定してもよい。
フレーム固定ステップ及びシート積層ウェーハ形成ステップを実施した後、図5に示す通り、複数の穴15aが形成されたプレート15を使用して球体配置ステップを実施してもよい。この場合、例えば、樹脂シート7と同程度の径のプレート15を準備し、樹脂シート7を介してウェーハ1の上に該プレート15を載せる。なお、図5に示す斜視図には、プレート15の全域に穴15aが形成されている場合が示されているが、穴15aはウェーハ1の径と同程度の径の領域に形成されていればよい。
球体配置ステップでは、図6に示す通り、環状フレーム13と、樹脂シート7と、と一体化されたウェーハ1をホットプレート6の上面に載せる。このとき、例えば、固定具(クリップ)8により環状フレーム13と、樹脂シート7と、プレート15と、を挟み、これらを予め一体化させておく。
なお、固定具8を使用する場合、事前に環状フレーム13に樹脂シート7を固定するフレーム固定ステップを実施していなくてもよい。この場合、球体配置ステップにおいてフレーム固定ステップを実施してもよく、樹脂シート7と、プレート15と、を環状フレーム13とともに固定具8により挟み込む。
プレート15を使用して球体配置ステップを実施する場合、プレート15を樹脂シート7の上に配置した後にプレート15上に複数の球体11を供給し、プレート15の穴15aに球体11を入れて樹脂シート7の上に球体11を配置する。その後、固定ステップを実施して樹脂シート7を介して球体11をウェーハ1に固定する。このとき、ホットプレート6によりシート積層ウェーハ(ウェーハ1及び樹脂シート7)を加熱するが、樹脂シート7は環状フレーム13により固定されるため、樹脂シート7の収縮が抑制される。
固定ステップを実施した後、ウェーハ1と重ならない領域の樹脂シート7は不要となるため、ウェーハ1の外周縁に沿ってカッター等により樹脂シート7を切断する。プレート15は、樹脂シート7の切断の前後にウェーハ1から除去される。樹脂シート7の不要となる部分と、プレート15と、が除去されると、ダミーウェーハ1c(図3(B)参照)が得られる。
なお、本実施形態に係るダミーウェーハの製造方法において環状フレーム13を使用する場合、複数の穴15aを有するプレート15を使用しなくてもよい。この場合、例えば、図4(A)に示す複数の微小凸部4aを備える押圧部材4を使用して環状フレーム13に固定された樹脂シート7を押圧し、樹脂シート7に微小凹部7aを形成し、該微小凹部7aに球体11を供給してもよい。
以上に説明する通り、本実施形態に係るダミーウェーハの製造方法によると、バンプを備えるデバイスウェーハの代用品として使用できるダミーウェーハ1cを容易かつ安価に形成できる。
なお、上記実施形態では、バンプが形成されたデバイスウェーハを模したダミーウェーハ1cの製造方法について説明し、ダミーウェーハ1cがデバイスウェーハの代用品として使用されることについて説明したが、本発明の一態様はこれに限定されない。本発明の一態様に係るダミーウェーハの製造方法により製造されたダミーウェーハ1cは、デバイスウェーハの代用品としての用途以外の用途に使用されてもよく、特定の用途を持たなくてもよい。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 ウェーハ
1a 表面
1b 裏面
1c ダミーウェーハ
7 樹脂シート
7a 微小凹部
9,15 プレート
9a,15a 穴
11 球体
13 環状フレーム
13a 開口
2,6 ホットプレート
4 押圧部材
4a 微小凸部
8 固定具

Claims (4)

  1. 上面に複数の球体を備えるダミーウェーハの製造方法であって、
    ウェーハの上面に樹脂シートを載置し該ウェーハを加熱して、該ウェーハの該上面に該樹脂シートが密着したシート積層ウェーハを形成するシート積層ウェーハ形成ステップと、
    該シート積層ウェーハ形成ステップを実施した後、該樹脂シート上に複数の球体を配置する球体配置ステップと、
    該球体配置ステップを実施した後、複数の該球体が配置された該シート積層ウェーハを加熱して、該樹脂シートを介して該球体を該ウェーハに固定する固定ステップと、を備え
    該球体配置ステップでは、複数の微小凸部を有した押圧部材で該樹脂シートを押圧することで該樹脂シートに複数の微小凹部を形成し、該微小凹部に該球体を配置することを特徴とするダミーウェーハの製造方法。
  2. 該樹脂シートの径は、該ウェーハの径よりも大きく、
    該固定ステップを実施する前に、該樹脂シートの外周部を環状フレームに固定するフレーム固定ステップを更に備えることを特徴とする請求項1に記載されたダミーウェーハの製造方法。
  3. 上面に複数の球体を備えるダミーウェーハの製造方法であって、
    ウェーハの上面に樹脂シートを載置し該ウェーハを加熱して、該ウェーハの該上面に該樹脂シートが密着したシート積層ウェーハを形成するシート積層ウェーハ形成ステップと、
    該シート積層ウェーハ形成ステップを実施した後、該樹脂シート上に複数の球体を配置する球体配置ステップと、
    該球体配置ステップを実施した後、複数の該球体が配置された該シート積層ウェーハを加熱して、該樹脂シートを介して該球体を該ウェーハに固定する固定ステップと、を備え、
    該樹脂シートの径は、該ウェーハの径よりも大きく、
    該固定ステップを実施する前に、該樹脂シートの外周部を環状フレームに固定するフレーム固定ステップを更に備えることを特徴とするダミーウェーハの製造方法。
  4. 該球体配置ステップでは、該球体が通過可能な大きさの複数の穴が形成されたプレートを該樹脂シート上に配置し、該プレート上に複数の該球体を供給して該穴を通過させることで該樹脂シート上に該球体を配置し、
    該固定ステップでは、該プレートを該樹脂シート上に配置した状態で該シート積層ウェーハを加熱し、
    該固定ステップを実施した後、該樹脂シート上から該プレートを除去するプレート除去ステップを更に備えることを特徴とする請求項に記載のダミーウェーハの製造方法。
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