JP7232726B2 - 監視システムおよび判定装置 - Google Patents
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Description
(システム概要)
図1に基づいて本実施形態に係る監視システム300の概要を説明する。図1は、監視システム300の概要の説明図である。監視システム300は、架設桁(図示せず)を支持する仮設備であるベント500に異常が生じていないかを監視するシステムである。なお、図1において、Z方向が垂直方向であり、X方向およびY方向は水平方向であって、X、Y、Zの各方向は互いに直交する。また、図1におけるX方向は架橋桁の幅方向であり、Y方向は架橋桁の延伸方向である。
一般に、ベントは、複数のベント柱を水平材で固定した構造体を含む。図1のベント500は、4本×2列の計8本のベント柱501が、4組の水平材502A~502Dで固定された構造体を含む。なお、水平材502A~502Dを区別する必要がないときには、単に水平材502と記載する。水平材502は、強度の高い例えばH型鋼等で構成することが好ましい。また、補強のため、垂直方向(図1のZ方向)に隣接する水平材502間には、斜材503が設けられている。
上部センサ2は、主としてベント500の垂直方向の中心位置よりも上方の状態を検出するためのものである。上部センサ2は、ベント500の頂部付近に配置することが好ましい。図1の例では、上部センサ2を最上段の水平材502Aに取り付けている。上部センサ2は、風雨や直射日光を避けることができるように、水平材502Aの下面に配置することが好ましい。水平材502AをH型鋼とした場合、上方に位置するフランジの下面に上部センサ2を配置してもよい。また、水平材502Aには、図1のX方向に延在する部分と、Y方向に延在する部分があるが、架橋桁はY方向に動きやすいため、上部センサ2は、図1の例のように、X方向に延在する部分の端部付近に設けることが好ましい。また、上部センサ2に不要な振動が伝わりにくくするために、上部センサ2と水平材502Aとの間に緩衝材を配置してもよい。
沈下量測定器4は、ベント500の沈下量、すなわち図1のZ方向への移動量を測定する装置である。図1に示す沈下量測定器4は、水平方向にレーザ光線を発するレーザ発光器41と、レーザ発光器41が発するレーザ光線を検出する受光器42とを含む。レーザ発光器41はレーザ光線の発光部が地面から所定の高さとなるように配置し、受光器42は、レーザ発光器41が発するレーザ光線を受光できるベント500上の位置に配置する。ベント500が沈下したときには、その沈下量分だけ受光器42におけるレーザ光線の受光位置がZ方向にずれるので、受光器42はそのずれ量を示す信号を生成し、沈下量を示す情報として出力する。
報知装置5は、判定装置1がベント500に異常が生じていると判定したときに、その旨を所定の報知対象に報知する装置である。報知装置5は、その設置場所や、報知対象等に応じたものとすればよい。例えば、ベント500を使用している工事現場に報知装置5を配置する場合、工事現場にいる報知対象は作業中の作業員や現場監督者等となるから、報知装置5はサイレンやパトランプ等の音や光によって報知を行う装置とすればよい。これにより、500に異常が生じているときや、異常が生じているおそれがあるときに、作業員を退避させる、あるいは保全等の措置を速やかにとることが可能になり、作業現場の安全確保に寄与することができる。
撮影装置6は、ベント500を撮影する装置である。撮影装置6は、判定装置1の制御に従って動作する。例えば、判定装置1は、ベント500に異常が生じていると判定したときに、撮影装置6にベント500を撮影させ、撮影された画像を取得することができる。撮影された画像を、ベント500を使用している工事現場から離れた場所で閲覧できるようにすることにより、工事現場から離れた場所でベント500の状態を確認させることも可能である。なお、撮影する画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。
判定装置1の構成を図2に基づいて説明する。図2は、判定装置1の要部構成の一例を示すブロック図である。判定装置1は、判定装置1の各部を統括して制御する制御部10、判定装置1が使用する各種データを記憶する記憶部11、および判定装置1が他の装置と通信するための通信部12を備えている。
判定装置1が実行する処理の流れを図3に基づいて説明する。図3は、判定装置1が実行する処理の例を説明する図である。図3のフローチャート1301のS1では、上部センサ2の検出値が取得される。具体的には、上部傾斜特定部101が上部センサ2に含まれる傾きセンサの検出値を取得する。
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。これは実施形態3以降も同様である。
本実施形態の判定装置1が実行する処理の流れを図4に基づいて説明する。図4は、判定装置1が実行する処理の例を説明する図である。なお、S11およびS12の処理は、図3のS1およびS2の処理と同様であるから説明は繰り返さない。ただし、S11とS12では、加速度センサの検出値は取得してもよいし、取得しなくてもよい。
本実施形態では、判定装置1が、上部センサ2と上記下部センサ3の検出値が所定のパターンに該当すると判定した場合には、ベント500の姿勢に異常は生じていないと判定する例を説明する。なお、上記所定のパターンとは、架設桁が温度変化によって伸長または収縮したときに特有の、上部センサ2と下部センサ3の検出値の変動のパターンである。
本実施形態の判定装置1が実行する処理の流れを図5に基づいて説明する。図5は、判定装置1が実行する処理の例を説明する図である。なお、図5のフローチャート1501におけるS21、S22、およびS25の処理は、図3のS1、S2、およびS5の処理と同様であるから説明は繰り返さない。
異常判定部106は、ベント500の異常の有無を複数段階で判定してもよい。例えば、異常判定部106は、ベント500が、(1)異常なし、(2)危険があるとまではいえないが何れかの検出値に比較的大きい変化があった、および(3)ベント500の倒壊等の危険がある、の何れの状態に該当するかを判定してもよい。
判定装置1の制御ブロック(特に制御部10に含まれる各部)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
2 上部センサ
3 下部センサ
4 沈下量測定器
300 監視システム
500 ベント
Claims (8)
- 架設桁を支持する仮設備であるベントの監視システムであって、
上記ベントの上部に設置した上部センサと、
上記ベントの下部に設置した下部センサと、
上記上部センサの検出値と、上記下部センサの検出値とに基づいて、上記ベントに異常が生じているか否かを判定する判定装置と、を含み、
上記上部センサと上記下部センサのそれぞれには、上記ベントの傾きを検出する傾きセンサが含まれており、
上記判定装置は、上記上部センサに含まれる傾きセンサの検出値と、上記下部センサに含まれる傾きセンサの検出値とに基づいて上記ベントの姿勢に異常が生じているか否かを判定し、
上記判定装置は、上記上部センサに含まれる傾きセンサの検出値と、上記下部センサに含まれる傾きセンサの検出値との差が所定値以上である状態が所定時間以上継続している場合に、上記ベントの姿勢に異常が生じていると判定する、ことを特徴とする監視システム。 - 架設桁を支持する仮設備であるベントの監視システムであって、
上記ベントの上部に設置した上部センサと、
上記ベントの下部に設置した下部センサと、
上記上部センサの検出値と、上記下部センサの検出値とに基づいて、上記ベントに異常が生じているか否かを判定する判定装置と、を含み、
上記判定装置は、上記上部センサと上記下部センサの検出値が、上記架設桁が温度変化によって伸長または収縮したときの上記上部センサと上記下部センサの検出値の変動のパターンに該当すると判定した場合には、上記ベントの姿勢に異常は生じていないと判定する、ことを特徴とする監視システム。 - 架設桁を支持する仮設備であるベントの監視システムであって、
上記ベントの上部に設置した上部センサと、
上記ベントの下部に設置した下部センサと、
上記上部センサの検出値と、上記下部センサの検出値とに基づいて、上記ベントに異常が生じているか否かを判定する判定装置と、を含み、
上記上部センサおよび上記下部センサのそれぞれには、上記ベントの傾きを検出する傾きセンサと、重力加速度を検出する加速度センサの少なくとも何れかが含まれており、
上記判定装置は、上記上部センサの検出値が、上記ベントの異常の有無を判定するための所定の閾値を超えた場合であっても、上記下部センサの検出値が、上記所定の閾値を超えていない場合には、上記ベントに異常が生じていないと判定する、ことを特徴とする監視システム。 - 架設桁を支持する仮設備であるベントの監視システムであって、
上記ベントの上部に設置した上部センサと、
上記ベントの下部に設置した下部センサと、
上記上部センサの検出値と、上記下部センサの検出値とに基づいて、上記ベントに異常が生じているか否かを判定する判定装置と、
上記ベントの沈下量を測定する沈下量測定器と、を含み、
上記判定装置は、上記沈下量測定器に沈下量を測定させる沈下量計測制御部を備え、
上記沈下量計測制御部は、上記上部センサの検出値と上記下部センサの検出値が、所定の条件を充足する場合に、上記沈下量測定器に沈下量を測定させる、ことを特徴とする監視システム。 - 架設桁を支持する仮設備であるベントに異常が生じているか否かを判定する判定装置であって、
上記ベントの上部に設置された上部センサの検出値と、上記ベントの下部に設置された下部センサの検出値とに基づいて、上記ベントに異常が生じているか否かを判定するものであり、
上記上部センサと上記下部センサのそれぞれには、上記ベントの傾きを検出する傾きセンサが含まれており、
上記判定を、上記上部センサに含まれる傾きセンサの検出値と、上記下部センサに含まれる傾きセンサの検出値とに基づいて行い、
上記上部センサに含まれる傾きセンサの検出値と、上記下部センサに含まれる傾きセンサの検出値との差が所定値以上である状態が所定時間以上継続している場合に、上記ベントの姿勢に異常が生じていると判定する、ことを特徴とする判定装置。 - 架設桁を支持する仮設備であるベントに異常が生じているか否かを判定する判定装置であって、
上記ベントの上部に設置された上部センサの検出値と、上記ベントの下部に設置された下部センサの検出値とに基づいて、上記ベントに異常が生じているか否かを判定するものであり、
上記上部センサと上記下部センサの検出値が、上記架設桁が温度変化によって伸長または収縮したときの上記上部センサと上記下部センサの検出値の変動のパターンに該当すると判定した場合には、上記ベントの姿勢に異常は生じていないと判定する、ことを特徴とする判定装置。 - 架設桁を支持する仮設備であるベントに異常が生じているか否かを判定する判定装置であって、
上記ベントの上部に設置された上部センサの検出値と、上記ベントの下部に設置された下部センサの検出値とに基づいて、上記ベントに異常が生じているか否かを判定するものであり、
上記上部センサおよび上記下部センサのそれぞれには、上記ベントの傾きを検出する傾きセンサと、重力加速度を検出する加速度センサの少なくとも何れかが含まれており、
上記上部センサの検出値が、上記ベントの異常の有無を判定するための所定の閾値を超えた場合であっても、上記下部センサの検出値が、上記所定の閾値を超えていない場合には、上記ベントに異常が生じていないと判定する、ことを特徴とする判定装置。 - 架設桁を支持する仮設備であるベントに異常が生じているか否かを判定する判定装置であって、
上記ベントの上部に設置された上部センサの検出値と、上記ベントの下部に設置された下部センサの検出値とに基づいて、上記ベントに異常が生じているか否かを判定するものであり、
上記ベントの沈下量を測定する沈下量測定器に沈下量を測定させる沈下量計測制御部を備え、
上記沈下量計測制御部は、上記上部センサの検出値と上記下部センサの検出値が、所定の条件を充足する場合に、上記沈下量測定器に沈下量を測定させる、ことを特徴とする判定装置。
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