JP7232165B2 - ロータおよび可変界磁モータ - Google Patents

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Description

本発明は、磁石と突極を周方向において交互に配置した、可変界磁モータ用のロータと、それを備える可変界磁モータに関する。
ロータに取り付ける磁石を半数に減らしたハーフマグネット型モータの一例として、コンシクエントポール型モータが知られており、そのロータがコンシクエントポール型ロータと呼ばれる。このコンシクエントポール型ロータでは、ロータコアと一体に形成された突極と、一方向に着磁された磁石とが周方向に交互に配置される。また、コンシクエントポール型ロータを備える可変界磁モータも知られている。可変界磁モータでは、界磁ヨークからロータに向かう磁束を、界磁コイルを用いて制御することにより、弱め界磁制御、強め界磁制御などが行える(例えば特許文献1参照)。
特開2008-43099号公報
コンシクエントポール型ロータを備える可変界磁モータでは、界磁コイルに電流を通電することによって発生する界磁電流磁束(界磁磁束とも言う)が磁石の着磁方向とは逆向きに作用する。図16は、コンシクエントポール型ロータを備える可変界磁モータにおいて、ロータに作用する3相電流磁束および界磁電流磁束を示す図である。図16に示すように、ロータ114のロータコア115に配置された磁石116は、ロータコア115の径方向外方(矢印AR11の方向)に着磁されており、3相電流磁束および界磁電流磁束AR12は、ステータ120のステータコア121から、磁石116の着磁方向AR11とは逆向きにロータコア115へ流れ込む。
界磁電流磁束と3相電流磁束は、図16に示すように、磁石116の径方向外方におけるロータコア115の軸方向端部に集中し、磁石116の軸方向端部の逆磁界AR13を増加させる。そして、磁石116に作用する逆磁界がある閾値以上に増加した場合には、磁石116が不可逆減磁を起こし、磁石116の磁力が弱まってしまう。
本発明の目的は、コンシクエントポール型ロータを備える可変界磁モータにおいて、ロータの磁石の不可逆減磁を抑制することにある。
本発明に係るロータは、ロータコア、前記ロータコアの周方向に間隔をおいて配置され前記ロータコアの径方向の一方向に着磁されて磁極となる複数の磁石、および前記ロータコアに形成され前記各磁石の間に形成されて磁極となる複数の突極を含み、ステータの径方向内側に配置されて前記ステータによって径方向で対向するように取り囲まれ、前記ステータから界磁磁束を受ける、可変界磁モータ用のロータであって、前記ロータコアは、軸方向の一側と他側のそれぞれに、前記磁石のロータコア軸方向端面とモータとしてロータを組み付けた際の前記ステータのステータコアの軸方向端面よりも軸方向外方に突出するコア延長部を含み、前記コア延長部は、複数の前記磁石のそれぞれのロータコア軸方向の一側端面と他側端面のロータコア径方向外方に設けられる、ことを特徴とする。
この構成によれば、磁石の軸方向端面とステータコアの軸方向端面よりも軸方向外方に突出したコア延長部が、磁石の径方向外方(ロータコア径方向外方)に設けられるので、磁束が集中するロータコアの軸方向端部(コア延長部の軸方向端部)を、磁石から離すことができる。そのため、磁石に作用する逆磁界を減少させることができ、磁石の不可逆減磁を抑制することができる。
また、本発明において、前記コア延長部は、前記ロータコアの軸方向端部全体にわたって設けられてもよい。
また、本発明において、前記磁石のロータコア径方向外方に設けられる前記コア延長部は、磁石外方コア延長部であり、複数の前記磁石外方コア延長部のそれぞれを互いに結合するように前記ロータコアの外周端に設けられた前記コア延長部である外周コア延長部を含む、としてもよい。
この構成によれば、コア延長部の機械強度を高めることができる。
また、本発明において、前記ロータコアのシャフト孔の周縁から一定の幅で円環状に設けられた前記コア延長部である内周コア延長部と、前記外周コア延長部と前記内周コア延長部を接続する、前記複数の突極のそれぞれに設けられた前記コア延長部である接続コア延長部と、を含む、としてもよい。
この構成によれば、コア延長部の機械強度をさらに高めることができる。
また、本発明において、前記内周コア延長部と前記磁石の間には、前記コア延長部を有しない領域が設けられる、としてもよい。
この構成によれば、磁石のロータコア径方向内方のコア延長部が少ないことにより磁石側の磁気抵抗が高いままとなり、界磁電流トルクの増加を期待できる。
また、本発明において、前記ロータコアのシャフト孔の周縁から一定の幅で円環状に設けられた前記コア延長部である内周コア延長部と、前記外周コア延長部と前記内周コア延長部を接続する、前記複数の突極のそれぞれの全体にわたって設けられた前記コア延長部である突極コア延長部と、を含み、前記内周コア延長部と前記磁石の間には、前記コア延長部を有しない領域が設けられる、としてもよい。
この構成によれば、磁石のロータコア径方向内方のコア延長部が少ないことにより磁石側の磁気抵抗が高いままとなり、突極コア延長部が設けられることにより突極の磁気抵抗が減少するので、磁石極と突極の磁気抵抗差が拡大して界磁電流トルクを増加させることができる。また、コア延長部の機械強度を高めることができる。
また、本発明に係る可変界磁モータは、上述したようなロータを含む。
本発明によれば、コンシクエントポール型ロータを備える可変界磁モータにおいて、ロータの磁石の不可逆減磁を抑制することができる。
実施形態1の可変界磁モータの全体構成を示す図である。 可変界磁モータの一部の径方向断面図である。 実施形態1のロータの構成を示す斜視図である。 実施形態1のロータに作用する3相電流磁束および界磁電流磁束を示す図である。 従来技術の磁石と実施形態1の磁石に作用する逆磁界の比較結果を示す図である。 実施形態2のロータの構成を示す斜視図である。 従来技術の磁石と実施形態2の磁石に作用する逆磁界の比較結果を示す図である。 実施形態1のモータと、実施形態2のモータのトルクの比較結果を示す図である。 実施形態3のロータの構成を示す斜視図である。 従来技術の磁石と実施形態3の磁石に作用する逆磁界の比較結果を示す図である。 実施形態4のロータの構成を示す斜視図である。 従来技術の磁石と実施形態4の磁石に作用する逆磁界の比較結果を示す図である。 実施形態5のロータの構成を示す斜視図である。 従来技術の磁石と実施形態5の磁石に作用する逆磁界の比較結果を示す図である。 実施形態1、4、5の各モータのトルクの比較結果を示す図である。 従来技術のロータに作用する3相電流磁束および界磁電流磁束を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。全ての図面において同様の要素には同一または同様の符号を付し、重複する説明を省略する。なお、本発明は、ここに記載される実施形態に限定されるものではない。
図1は、実施形態1の可変界磁モータ10aの全体構成を示す図である。なお、モータケースは図示を省略している。
シャフト12は、丸棒状の出力軸であり、シャフト12の周囲にロータ14aが固定されている。ロータ14aは、ロータコア15と、ロータコア15に配置された複数の磁石16を含む。ロータコア15は、電磁鋼板や圧粉磁粉などの磁性体で構成され、全体として円筒状である。この例では、複数の磁石16のそれぞれはロータコア15の外周に近い位置に配置されている。磁石16は、永久磁石であり、軸方向に伸びる板状で軸方向に伸びる磁石孔18に挿入固定されている。ロータ14aは、コンシクエントポール型であり、磁極は、磁石16によるものと、ロータコア15に形成された突極によるものが、周方向に交互に位置して構成される。全ての磁石16は、同一方向に着磁されており、この例では径方向外方に着磁されている。
ロータ14aの周囲には、円環状のステータ20が所定の間隙(ギャップ)を介しロータ14aを取り囲むように配置されている。ステータ20は、ステータコア21と、ステータコイル26(3相コイルとも言う)を含む。ステータコア21は、外周側に位置する円環状のステータヨーク22と、ステータヨーク22から径方向内方に伸びる複数のティース24を含む。図2に示すように、ティース24は周方向に一定の間隔をおいて形成されており、隣接する2つのティース24の間がスロットになっている。そして、このスロットを利用して、ステータコイル26がティース24に巻回される。図1においては、ステータコイル26の軸方向に突出するコイルエンド部分を示してある。この例において、ステータコイル26は、3相のコイルであり、ここに3相交流電流を流すことで回転磁界を形成する。なお、ステータコイル26へ3相交流電流を流すことで生じる磁束を3相電流磁束と呼ぶ。
ステータヨーク22には、界磁ヨーク30が接続されている。界磁ヨーク30は、ステータヨーク22から軸方向両側に伸びる円環状の外壁部32と、径方向内方に伸びるドーナツ板状の側壁部34と、側壁部34からロータ14aの軸方向端面に向かって伸びる円環状の内壁部36を含む。また、内壁部36の先端部がロータ14aの軸方向端面と対向している。このような界磁ヨーク30を設けることでロータ14aとステータ20の間に界磁ヨーク30を介する磁気回路が構成される。そして、内壁部36と側壁部34の交差部の内側に界磁コイル38が配置され、この界磁コイル38に電流を流すことによって、界磁ヨーク30が磁化され、弱め界磁、強め界磁などの制御が可能である。このように、可変界磁モータ10aでは、磁石16による界磁だけでなく界磁コイル38への界磁電流によって界磁を制御できる。なお、界磁コイル38へ界磁電流を流すことで生じる磁束を界磁電流磁束または界磁磁束と呼ぶ。界磁ヨーク30の内壁部36の中心側は、シャフト12に軸受け50を介し回転可能に支持されている。
なお、図1では、界磁ヨーク30をステータヨーク22の軸方向の両側方から軸方向に伸びるように構成しているが、ステータヨーク22の外周側からステータヨーク22を取り囲むように構成してもよい。
図2は、可変界磁モータ10aの一部の径方向断面図である。磁石16の周方向に隣接する位置には突極40が形成される。この例では、磁石16の着磁向きは径方向外方である。従って、磁石16の磁極は径方向外方を向き、突極40の磁極は径方向内方を向いている。磁石孔18の周方向両側には、軸方向に伸びる孔42が設けられている。孔42と磁石孔18の間にはブリッジ46aが形成されており、孔42とロータコア15の外周端の間にはブリッジ46bが形成されている。
図3は、実施形態1のロータ14aの構成を示す斜視図である。この例では、ロータ14aに4つの磁石16が配置されている。従って、ロータ14aは、磁石16の磁極と突極40の磁極を合わせて8極の磁極を有している。
ここで、図1に示すように、ロータ14aのロータコア15は、磁石16の軸方向端面とステータコア21の軸方向端面よりも軸方向外方に突出したコア延長部60を含んでいる。コア延長部60は、ロータコア15の他の部分(ロータコア本体と言う)と一体で形成されており、電磁鋼板や圧粉磁粉などの磁性体で構成される。但し、コア延長部60は、ロータコア本体とは別体の磁性体をロータコア本体に取り付けたものであってもよい。図3に示すように、実施形態1のロータ14aは、コア延長部60がロータコア15の軸方向端部全体にわたって設けられる。なお、コア延長部60のうち、磁石16の径方向外方に設けられるコア延長部を磁石外方コア延長部60aと呼ぶ。
図4は、実施形態1の可変界磁モータ10aを動作させた時に、ロータ14aに作用する3相電流磁束および界磁電流磁束を示す図である。図4において、AR1は磁石16の着磁向き、AR2は3相電流磁束及び界磁電流磁束、AR3は磁石16の軸方向端部における逆磁界を表す。図4に示すように、実施形態1の可変界磁モータ10aによれば、磁石16の軸方向端面とステータコア21の軸方向端面よりも軸方向外方に突出したコア延長部60が、磁石16の径方向外方に設けられる(符号60a参照)。従って、3相電流磁束及び界磁電流磁束AR2が集中するロータコア15の軸方向端部(コア延長部60aの軸方向端部)を磁石16から離すことができる。よって、磁石16の軸方向端部に作用する逆磁界AR3を減少させることができる。図5は、シミュレーションによって計算した、従来技術(図16に示したモータ100)の磁石と、実施形態1の磁石に作用する逆磁界の大きさを示す図である。この図に示すように、従来技術に比べて、実施形態1の磁石に作用する逆磁界は小さくなる。実施形態1によれば、このように磁石16に作用する逆磁界を減少させることができるため、磁石16の不可逆減磁を抑制することができる。従って、磁石16の不可逆減磁を起因としたモータトルクの減少を抑制することができる。
次に、実施形態2~5の可変界磁モータ10b~10eについて説明する。実施形態2~5の可変界磁モータ10b~10eは、コア延長部60がロータコア15の軸方向端部に部分的に設けられる点で、実施形態1の可変界磁モータ10aとは異なる。その他のモータの構成は、実施形態1の可変界磁モータ10aと同じであるため、適宜、説明を省略する。
図6は、実施形態2の可変界磁モータ10bのロータ14bの構成を示す斜視図である。実施形態2のロータ14bは、コア延長部60が磁石16の径方向外方のみに設けられる。すなわち、磁石外方コア延長部60aのみが設けられる。この構成においても、磁石16の軸方向端部に作用する逆磁界を減少させることができる。図7は、シミュレーションによって計算した、従来技術(図16に示したモータ100)の磁石と、実施形態2の磁石16に作用する逆磁界の大きさを示す図である。この図に示すように、従来技術に比べて、実施形態2の磁石に作用する逆磁界は小さくなる。
また、図6に示すように、実施形態2のロータ14bは、磁石16の近くにあるブリッジ46a、46bの軸方向の磁性体の厚みが、実施形態1のロータ14aに比べて薄くなっており、ブリッジ46a、46bの磁気抵抗が高くなっている。この構造により、ブリッジ46a、46bを通って磁束が流れて磁石16のN、S極の間で磁束が短絡する状態(図6の一点鎖線参照、短絡磁束の発生)を抑制することができる。よって、磁石16からの磁束に起因するモータトルク(磁石トルクとも言う)を高めることができる。
さらに、実施形態2のロータ14bは、磁石16の径方向内方の磁性体の軸方向厚みが、実施形態1のロータ14aに比べて薄くなっており、磁石極の磁気抵抗が高くなっている。この構造により、界磁電流磁束に起因するモータトルク(界磁電流トルクとも言う)の増加も期待できる。なお、界磁電流トルクについては、後で詳しく説明する。図8は、シミュレーションによって計算した、実施形態1のモータ10aと、実施形態2のモータ10bのトルクの比較結果を示す図である。図8には、実施形態1のモータ10aのトルクを100%とした時の実施形態2のモータ10bのトルクの割合が示されている。この図に示すように、実施形態1のモータ10aのトルクに比べて、実施形態2のモータ10bのトルクは大きくなる。
次に、実施形態3の可変界磁モータ10cについて説明する。図9は、実施形態3の可変界磁モータ10cのロータ14cの構成を示す斜視図である。実施形態3のロータ14cは、複数の磁石外方コア延長部60aに加えて、複数の磁石外方コア延長部60aのそれぞれを互いに結合するようにロータコア15の外周端に設けられたコア延長部である外周コア延長部60bを含んでいる。この構成によれば、複数の磁石外方コア延長部60aがリング状に結合されることで、コア延長部の機械強度を高めることができる。また、実施形態3のモータ10cにおいても、磁石16の軸方向端部に作用する逆磁界を減少させることができる。図10は、シミュレーションによって計算した、従来技術(図16に示したモータ100)の磁石と、実施形態3の磁石16に作用する逆磁界の大きさを示す図である。
次に、実施形態4の可変界磁モータ10dについて説明する。図11は、実施形態4の可変界磁モータ10dのロータ14dの構成を示す斜視図である。実施形態4のロータ14dは、複数の磁石外方コア延長部60aと外周コア延長部60bに加えて、ロータコア15のシャフト孔52の周辺に円環状に設けられたコア延長部である内周コア延長部60cと、外周コア延長部60bと内周コア延長部60cを接続するようにロータコア15の突極40に設けられたコア延長部である接続コア延長部60dを含んでいる。なお、接続コア延長部60dは、外周コア延長部60bと内周コア延長部60cを結ぶ、梁と言うこともできる。この構造によれば、実施形態3のロータ14cに比べて、コア延長部の機械強度をさらに高めることができる。また、実施形態4のモータ10dにおいても、磁石16の軸方向端部に作用する逆磁界を減少させることができる。図12は、シミュレーションによって計算した、従来技術(図16に示したモータ100)の磁石と、実施形態4の磁石16に作用する逆磁界の大きさを示す図である。
次に、実施形態5の可変界磁モータ10eについて説明する。図13は、実施形態5の可変界磁モータ10eのロータ14eの構成を示す斜視図である。実施形態5のロータ14eは、実施形態4のロータ14dの接続コア延長部60dを突極全体に拡大した構造である。なお、突極全体に拡大したコア延長部を、突極コア延長部60eと呼ぶ。ここで、磁石16の径方向内方には、コア延長部が設けられない。実施形態5のロータ14eは、突極コア延長部60eにより突極の軸方向の磁性体が厚くなっており、突極の磁気抵抗が低くなっている。また、磁石16の径方向内方にはコア延長部が設けられないことにより磁石16の径方向内方の磁性体が薄くなっており、磁石側(磁石極)の磁気抵抗が高くなっている。なお、ここでは、磁石16の径方向内方にコア延長部が設けられないとしているが、磁石16の径方向内方にコア延長部が若干あってもよく、すなわち、磁石16のロータコア径方向外方に比べて磁石16のロータコア径方向内方はコア延長部が少ないとすればよい。
図13には、界磁電流磁束AR4の一部が示されている。例えば、モータトルクを高めようとする場合、図13に示すように界磁電流磁束AR4を径方向内方へ向かって流す。この際、界磁電流磁束の流れ方向とは反対の磁極の向きである磁石側(磁石極)に向かう界磁電流磁束を抑え、界磁電流磁束の流れ方向と同じ磁極の向きである突極に向かう界磁電流磁束を多くすることで、界磁電流磁束に起因するモータトルク(界磁電流トルク)を大きくすることができる。すなわち、磁石極の磁気抵抗を高くし、突極の磁気抵抗を低くする(磁石極と突極の磁気抵抗差を大きくする)ことで、界磁電流トルクを大きくすることができる。実施形態5のロータ14eは、上記したように、このような磁気抵抗差を有するため、界磁電流トルクを大きくすることができる。図15は、シミュレーションによって計算した、実施形態1、4、5の各モータのトルクの比較結果を示す図である。図15には、実施形態1のモータ10aのトルクを100%とした時の実施形態4、5のモータ10d、10eのトルクの割合が示されている。この図に示すように、実施形態1、4のモータ10a、10dのトルクに比べて、実施形態5のモータ10eのトルクは大きくなる。
また、実施形態5のモータ10eにおいても、磁石16の軸方向端部に作用する逆磁界を減少させることができる。図14は、シミュレーションによって計算した、従来技術(図16に示したモータ100)の磁石と、実施形態5の磁石16に作用する逆磁界の大きさを示す図である。この図に示すように、従来技術に比べて、実施形態5の磁石に作用する逆磁界は小さくなる。
10a,10b,10c,10d,10e,100 モータ、12 シャフト、14a,14b,14c,14d,14e,114 ロータ、15,115 ロータコア、16,116 磁石、18 磁石孔、20,120 ステータ、21,121 ステータコア、22 ステータヨーク、24 ティース、26 ステータコイル(3相コイル)、30 界磁ヨーク、32 外壁部、34 側壁部、36 内壁部、38 界磁コイル、40 突極、42 孔、46a,46b ブリッジ、50 軸受け、52 シャフト孔、60 コア延長部、60a 磁石外方コア延長部、60b 外周コア延長部、60c 内周コア延長部、60d 接続コア延長部、60e 突極コア延長部、AR1,AR11 着磁向き、AR2、AR12 3相電流磁束及び界磁電流磁束、AR3,AR13 逆磁界、AR4 界磁電流磁束。

Claims (7)

  1. ロータコア、前記ロータコアの周方向に間隔をおいて配置され前記ロータコアの径方向の一方向に着磁されて磁極となる複数の磁石、および前記ロータコアに形成され前記各磁石の間に形成されて磁極となる複数の突極を含み、ステータの径方向内側に配置されて前記ステータによって径方向で対向するように取り囲まれ、前記ステータから界磁磁束を受ける、可変界磁モータ用のロータであって、
    前記ロータコアは、軸方向の一側と他側のそれぞれに、前記磁石のロータコア軸方向端面とモータとしてロータを組み付けた際の前記ステータのステータコアの軸方向端面よりも軸方向外方に突出するコア延長部を含み、
    前記コア延長部は、複数の前記磁石のそれぞれのロータコア軸方向の一側端面と他側端面のロータコア径方向外方に設けられる、
    ロータ。
  2. 請求項1に記載のロータであって、
    前記コア延長部は、前記ロータコアの軸方向端部全体にわたって設けられる、
    ロータ。
  3. 請求項1に記載のロータであって、
    前記磁石のロータコア径方向外方に設けられる前記コア延長部は、磁石外方コア延長部であり、
    複数の前記磁石外方コア延長部のそれぞれを互いに結合するように前記ロータコアの外周端に設けられた前記コア延長部である外周コア延長部を含む、
    ロータ。
  4. 請求項3に記載のロータであって、
    前記ロータコアのシャフト孔の周縁から一定の幅で円環状に設けられた前記コア延長部である内周コア延長部と、
    前記外周コア延長部と前記内周コア延長部を接続する、前記複数の突極のそれぞれに設けられた前記コア延長部である接続コア延長部と、を含む、
    ロータ。
  5. 請求項に記載のロータであって、
    前記内周コア延長部と前記磁石の間には、前記コア延長部を有しない領域が設けられる、
    ロータ。
  6. 請求項3に記載のロータであって、
    前記ロータコアのシャフト孔の周縁から一定の幅で円環状に設けられた前記コア延長部である内周コア延長部と、
    前記外周コア延長部と前記内周コア延長部を接続する、前記複数の突極のそれぞれの全体にわたって設けられた前記コア延長部である突極コア延長部と、を含み、
    前記内周コア延長部と前記磁石の間には、前記コア延長部を有しない領域が設けられる、
    ロータ。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載のロータを含む可変界磁モータ。
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