JP7232111B2 - 伸縮性積層体 - Google Patents

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Description

本発明は、伸縮性積層体に関する。
医療分野において、ガーゼ、包帯や湿布など、幅広い製品において伸長性に優れる布帛(伸縮性材料)が求められている。これらの製品群は人に着用するものなので、不快感を与える物であってはならず、具体的には、ある程度の薄さ、柔軟さ、通気性などが必要とされている。
一般に、医療用の伸縮性材料としては、織物や短繊維の不織布などが使用されているが近年、極細の長繊維を利用した例が多く報告されている。
例えば、以下の特許文献1には、長繊維不織布であるメルトブロウン不織布を単層としたパップ用支持体が開示されており、具体的には、PVAを原料をとしたメルトブロウン不織布をパップ用支持体とすることで、薬液保持性、薬液効果持続性および粘着性を有することが開示されている。
また、以下の特許文献2には、エラストマー繊維からなる不織布と、非エラストマー繊維の不織布や織物とを複合した伸縮性複合繊維シートが開示されている。かかる非エラストマー繊維の不織布は主にニードルパンチ法により形成されており、2つの不織布は熱接着により複合されている。
特開2001-79032号公報 特開昭63-145463号公報
以上の従来技術に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、厚みが薄くても十分な引張強度を有し、かつ、薬品等の染み出しが少なく、層間剥離を生じない、医療用に適した伸縮性積層体を提供することである。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究し実験を重ねた結果、以下に挙げる特定構造の伸縮性積層体が前記課題を解決できることを予想外に見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は以下の通りのものである。
[1]不織布と伸縮性基材とがエンボス加工により接合している伸縮性積層体であって、該伸縮性積層体の厚みが0.02mm~3.0mmであり、かつ、該伸縮性積層体が下記式:
0.3≦1000×通気抵抗(kPa・s/m)/{エンボス率(%)×地合指数}≦2.3
を満たすことを特徴とする伸縮性積層体。
[2]前記エンボス率が5%~65%である、前記[1]に記載の伸縮性積層体。
[3]前記伸縮性積層体の通気抵抗が0.1kPa・s/m~4.0kPa・s/mである、前記[1]又は[2]に記載の伸縮性積層体。
[4]前記伸縮性積層体の地合指数が20~200である、前記[1]~[3]のいずれかに記載の伸縮性積層体。
[5]前記伸縮性積層体の5%伸長時の引張強度が0.01N/25mm~5.0N/25mmである、前記[1]~[4]のいずれかに記載の伸縮性積層体。
[6]前記伸縮性積層体の伸長回復率が60%~100%である、前記[1]~[5]のいずれかに記載の伸縮性積層体。
[7]前記不織布の平均繊維径が0.1μm~3μmである、前記[1]~[6]のいずれかに記載の伸縮性積層体。
[8]前記不織布の比表面積が0.1m/g~4.5m/gである、前記[1]~[7]のいずれかに記載の伸縮性積層体。
[9]前記不織布の目付が1.0g/m~40g/mである、前記[1]~[8]のいずれかに記載の伸縮性積層体。
[10]前記不織布の空隙率が40%~95%である、前記[1]~[9]のいずれかに記載の伸縮性積層体。
[11]医療用である、前記[1]~[10]のいずれかに記載の伸縮性積層体。
本発明に係る伸縮性積層体は、厚みが薄くても十分な引張強度を有し、かつ、薬品の染み出しが少なく、層間剥離を生じないため、医療用伸縮性材料として好適に利用可能である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態の伸縮性積層体は、不織布と伸縮性基材とがエンボス加工により接合している伸縮性積層体であって、該伸縮性積層体の厚みが0.02mm~3.0mmであり、かつ、該伸縮性積層体が下記式:
0.3≦1000×通気抵抗(kPa・s/m)/{エンボス率(%)×地合指数}≦2.3
を満たすことを特徴とする。
本実施形態の伸縮性積層体は、不織布と伸縮性基材とを含む積層体である。
本実施形態の伸縮性積層体を構成する不織布の種類に特に限りはなく、極細繊維を用いた乾式法、湿式法、エレクトロスピニング法、メルトブロウン法等による不織布であることができる。好ましくは、極細不織布を容易に緻密に形成できることから、メルトブロウン法による不織布である。
本実施形態の伸縮性積層体を構成する伸縮性基材として、タテヨコいずれか一方の4.0N/25mm荷重時の伸度が5%以上である布帛であれば、布帛の種類に特に限りはなく、織物や編物、不織布等を用いることができるが、好ましくは編物である。
本実施形態の伸縮性積層体は、不織布と伸縮性基材とが、エンボス加工により接合している。エンボス加工による接合は、不織布の表面積、孔径、及び伸縮性基材の伸縮特性を維持でき、バインダーを用いることなく、複数の特性の異なるウェブを一体化できるため好ましく、特に医療用伸縮性積層体として非常に好ましい。エンボス加工の際に用いる、表面に凹凸のあるロールの表面柄は、不織布及び伸縮性基材の特性を破壊しない物であることが好ましい。また、エンボス加工は、不織布及び/又は伸縮性基材を構成する熱可塑性樹脂の融点よりも100~200℃低い温度で行うことが好ましい。
本実施形態の伸縮性積層体の厚みは、0.02mm~3.0mmであり、より好ましくは0.05mm~2mm、さらに好ましくは0.1mm~1.5mmである。厚みが0.02mm未満であると、取扱性が低下してしまう。他方、厚みが3.0mmを超えると、使用時の不快感が大きくなってしまう。
本実施形態の伸縮性積層体は、下記式:
0.3≦1000×通気抵抗(kPa・s/m)/{エンボス率(%)×地合指数}≦2.3
を満たすことを特徴とする。1000×通気抵抗(kPa・s/m)/{エンボス率(%)×地合指数}が0.3未満であると、薬剤の伸縮性基材への染み出しが発生し、他方、2.3を超えると、不織布と伸縮性基材の剥離(層間剥離)が起こる。1000×通気抵抗(kPa・s/m)/{エンボス率(%)×地合指数}は、0.6以上2.0以下であることがより好ましい。
本実施形態の伸縮性積層体のエンボス加工による接合おけるエンボス率は、5%~65%であることが好ましい。エンボス率が5%以上であれば、不織布と伸縮性基材とが十分に一体化することができ、層間剥離が起こりにくい。他方、エンボス率が65%以下であれば、不織布及び伸縮性基材の特性を破壊することはない。
本実施形態の伸縮性積層体を構成する不織布を構成する繊維の平均繊維径は、0.1μm~3μmであることが好ましく、より好ましくは0.2μm~2.5μm、さらに好ましくは0.3μm~2μmである。平均繊維径が0.1μm以上であれば、不織布へ薬剤が十分に浸み込み、他方、平均繊維径が3μm以下であれば、薬剤の伸縮性基材への染み出しが起こりにくい。
本実施形態の伸縮性積層体は、薬剤保持に関して分散性が重要な因子であり、分散性を指標する地合指数が20~200であることが好ましく、より好ましくは30~180、さらに好ましくは35~170である。地合指数が200以下であれば、目付ムラが十分に小さく、目付が少ない箇所で薬剤の伸縮性基材への染み出しが発生しにくい。他方、地合指数が20以上であれば、不織布へ薬剤が十分に浸み込む。
本実施形態の伸縮性積層体の5%伸長時の引張強度は、0.01N/25mm~5.0N/25mmであることが好ましく、より好ましくは0.02N/25mm~4.0N/25mm、さらに好ましくは0.03N/25mm~3.5N/25mmである。5%伸長時の引張強度が5.0N/25mm以下であれば、フィット性がよく、また締め付けが適切となる。
本実施形態の伸縮性積層体の伸長回復率は、60%~100%であることが好ましく、より好ましくは65%~100%、さらに好ましくは70~100%、特に好ましくは80~100%である。伸長回復率が60%以上であれば、構造が破壊されることはなく、他方、100%以下であればフィット性がよく、また締め付けが適切となる。
本実施形態の伸縮性積層体気抵抗は、0.1kPa・s/m~4.0kPa・s/mであることが好ましく、より好ましくは0.2kPa・s/m~3.5kPa・s/m、さらに好ましくは0.3~3.0kPa・s/mである。通気抵抗が0.1kPa・s/m以上であれば、薬剤の伸縮性基材への染み出しが発生しにくい。他方、通気抵抗が4.0kPa・s/m以下であれば、不織布へ薬剤が十分に浸み込む。
本実施形態の伸縮性積層体を構成する不織布の比表面積は、0.1m/g~4.5m/gであることが好ましく、より好ましくは0.3m/g~3.5m/g、さらに好ましくは0.5m/g~3.0m/gである。比表面積が0.1m/g以上であれば、薬剤の伸縮性基材への染み出しが発生しにくい。他方、4.5m/g以下であれば、不織布へ薬剤が十分に浸み込む。
本実施形態の伸縮性積層体を構成する不織布の目付は、1.0g/m~40g/mであることが好ましく、より好ましくは2g/m~30g/m、さらに好ましくは3g/m~25g/mである。目付が1.0g/m以上であれば、薬剤の伸縮性基材への染み出しが発生しにくい。他方、目付が40g/m以下であれば、不織布へ薬剤が十分に浸み込む。
本実施形態の伸縮性積層体を構成する不織布の空隙率は、40%~95%であることが好ましく、より好ましくは50%~93%、さらに好ましくは55%~90%である。空隙率が40%以上であれば、高い表面積を維持することができ、他方、95%以下であれば、不織布として形状を維持することができる。
本実施形態の伸縮性積層体は、不織布、伸縮性基材ともに、熱可塑性合成樹脂により構成されていることが好ましい。例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂であることができ、具体的には、エチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ヘキサン、4-メチル-1-ペンテン、1-オクテン等のα-オレフィンの単独若しくは共重合体である高圧法低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン(プロピレン単独重合体)、ポリプロピレンランダム共重合体、ポリ1-ブテン、ポリ4-メチル-1-ペンテン、エチレン・プロピレンランダム共重合体のポリオレフィン、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート)であることができる。特に、融点が140℃以上の樹脂で構成された不織布を用いることで、紡糸安定性と一体化する際の加工特性が良好である。不織布、伸縮性基材の素材は、より好ましくは、ポリエステル系又はポリプロピレンのポリマーである。
以下、実施例を挙げて本実施形態を具体的に説明するが、本実施形態はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、以下の実施例、比較例においては、特に断りがない限り、不織布及び伸縮性基材それぞれの物性は、伸縮性積層体から剥がしたものを用いて測定した。
(1)厚み(μm)
PEACOCK製の厚み計を用い、荷重5g/cmで測定を実施する。タテ×ヨコに均等に計10点測定し、その平均値を厚みとする。
(2)通気抵抗[kPa・s/m]
サンプルの通気抵抗を測定した。
測定装置:カトーテック製 KES-F8-AP1 通気性試験機
測定条件:ピストン速度:2.0cm/s
積分方法:Standard
感度:L(200Pa/V)
通気孔面積:2π(cm
(3)地合指数
装置型式:FMT-MIII 野村商事株式会社製を用いた。
サンプルをセットしない状態で、光源点灯時/消灯時の透過光量をCCDカメラで、それぞれ測定した。続いて、A4サイズにカットしたサンプルをセットした状態で同様に透過光量を測定し、平均透過率、平均吸光度、標準偏差(吸光度のバラツキ)を求めた。地合指数は、{標準偏差÷平均吸光度}×10で求めることができる。地合指数は、目視との相関が極めて高く、サンプルの地合を最も端的に指標している。また、地合指数は、地合が良い程小さく、悪いもの程大きな値になる。
(4)平均繊維径(μm)の測定
不織布の平均繊維径は積層体のまま測定した。積層体を10cm×10cmにカットし、上下60℃の鉄板に0.30MPaの圧力で90秒間プレスした後、不織布面に白金を蒸着した。SEM装置(JSM-6510 日本電子株式会社製)を用いて、加速度電圧15kV、ワーキングディスタンス21mmの条件で不織布面を撮影した。撮影倍率は、平均繊維径が0.5μm未満の糸は10000倍、平均繊維径が0.5以上1.5μm未満の糸は6000倍、1.5μm以上の糸は4000倍とした。それぞれの撮影倍率での撮影視野は、10000倍では12.7μm×9.3μm、6000倍では21.1μm×15.9μm、4000倍では31.7μm×23.9μmとした。ランダムに繊維100本以上を撮影し、全ての繊維径を撮影した。但し、糸長方向で融着している繊維同士は測長対象から除いた。以下の式:
Dw=ΣWi・Di=Σ(NiDi)/(Ni・Di)
{式中、Wi=繊維径Diの重量分率=Ni・Di/ΣNi・Diである。ここで、iは撮影した繊維の数であり、Diは、i番目の繊維の繊維径であり、そして、Niは、繊維径Diの繊維の数である。}
により求められる重量平均繊維径(Dw)を平均繊維径とした。
(5)5%伸長時の引張強度(N/25mm)の測定
JIS 8113に規定の方法に従い、幅25mm×長さ200mmの試験片をつかみ具間の距離が100mmになるように固定し、クロスヘッドスピードを20mm/分で測定を行う。試験片が破断するまで荷重を加え、タテ及びヨコ方向それぞれの計5点測定し、その結果から5%伸長時の張力を確認する。
(6)伸長回復率(%)
幅25mm×長さ200mmのサンプルをつかみ具間の距離が100mmになるように固定しクロスヘッドスピードを20mm/分でつかみ具間の距離が200mmまで伸ばす。その状態からつかみ具を解除し、その後のサンプルの長さを測定した結果から、以下の式:
伸長回復率(%)=100-{(A-B)/B×100}
{式中、A:伸長前寸法、B:伸長後寸法。}
により回復率を算出する。
(7)比表面積
装置型式:Gemini2360(株式会社島津製作所製)を用いる。
サンプルを円筒状に丸め比表面積測定用セルに詰める。この際に投入するサンプル重量は0.20~0.60g程度とする。サンプルを投入したセルを60℃の条件下で30分間乾燥した後に、10分間冷却を行う。その後、上記の比表面積測定装置にセルをセットし、サンプル表面への窒素ガス吸着により、下記BET関係式:
P/{(V(P0-P)}=1/(Vm×C)+{(C-1)/(Vm×C)}(P/P0)
{式中、Pは、吸着平衡圧であり、Vは、該吸着平衡圧での吸着量であり、P0は、飽和水蒸気圧(Pa)であり、Vmは、単分子層吸着量(mg/g)であり、そしてCは、吸着熱などに関するパラメーター(-)<0である。本関係式は、特にP/P0=0.05~0.35の範囲で良く成り立つ。}を適用し、比表面積値を求める。BET関係式とは、一定温度で吸着平衡状態である時、吸着平衡圧Pと、その圧力での吸着量Vの関係を表した式である。
(8)目付(g/m
サンプルを縦10cm×横10cmの形状に切り取り、単位面積当たりの質量に換算して求める。
(9)空隙率(%)
空隙率を、以下の計算式:
空隙率(%)=[1-{目付/(厚み×素材の密度)}]×100
により算出する。
(10)薬剤塗工評価(薬品等の染み出し)
一般的な湿布薬であるサリチル酸メチル、dl-カンフル、l-メントールを6:1.5:1の割合で調製した薬剤を10cm×14cmに切り取った伸縮性積層体の不織布面に20gを均一に塗工する。塗工した際に本積層体の伸縮性基材側の表面(伸縮性基材の非接合面)に薬剤が滲み出しているか否かを以下の評価基準で判定する。
OK:薬剤の滲み出しがない
NG:薬剤の滲み出しがある。
(11)層間剥離
前記湿布薬を塗工した後、薬剤面(不織布面)を人に接着させ伸縮性積層体の伸縮性基材を持ち、1N/10cmの力で剥がした際に、不織布と伸縮性基材が剥離するか、しないかを、以下の評価基準で判定する。
OK:剥離がない
NG:剥離がある。
[実施例1~3、比較例4~8]
メルトブロウン法により繊維素材としてポリエチレンテレフタレート(以下、PET)樹脂を用い、紡口ノズル径0.30mmの紡口ノズルから、押出機で溶融されたPET樹脂を押し出した。押出機におけるPET樹脂の溶融温度、紡糸ガス温度、溶融樹脂の単孔吐出量などを適宜選択し、熱可塑性樹脂を牽引細化させた。その後、天竺組織の丸編地である伸縮性基材と得られた不織布をカレンダー加工した。
[実施例4、5、比較例9]
メルトブロウン法により繊維素材としてポリプロピレン(以下、PP)樹脂を用い、紡口ノズル径0.30mmの紡口ノズルから、押出機で溶融されたPP樹脂を押し出した。押出機におけるPP樹脂の溶融温度、紡糸ガス温度、溶融樹脂の単孔吐出量などを適宜選択し、熱可塑性樹脂を牽引細化させた。その後、織物である伸縮性基材と得られた不織布をカレンダー加工した。
[比較例1、2]
メルトブロウン法により繊維素材としてPET樹脂を用い、紡口ノズル径0.30mmの紡口ノズルから、押出機で溶融されたPET樹脂を押し出した。押出機におけるPET樹脂の溶融温度、紡糸ガス温度、溶融樹脂の単孔吐出量などを適宜選択し、熱可塑性樹脂を牽引細化させた。
[比較例3]
実施例1で使用した伸縮性基材を不織布と積層加工せずに得た。
以上の実施例、比較例で得た布帛の各種物性を以下の表1に示す。
Figure 0007232111000001
本発明に係る伸縮性積層体は、厚みが薄くても十分な引張強度を有し、かつ、薬品の染み出しが少なく、層間剥離を生じないため、人への固定、貼布などを目的とし高い薬品等の保持能力を必要とする医療分野における伸縮性材料として好適に利用可能である。

Claims (10)

  1. 不織布と伸縮性基材とがエンボス加工により接合している伸縮性積層体であって、該伸縮性積層体の厚みが0.02mm~3.0mmであり、かつ、該伸縮性積層体が下記式:
    0.3≦1000×通気抵抗(kPa・s/m)/{エンボス率(%)×地合指数}≦2.3
    を満たし、かつ、該伸縮性積層体の伸長回復率が60%~100%である、ことを特徴とする伸縮性積層体。
  2. 前記エンボス率が5%~65%である、請求項1に記載の伸縮性積層体。
  3. 前記伸縮性積層体の通気抵抗が0.1kPa・s/m~4.0kPa・s/mである、請求項1又は2に記載の伸縮性積層体。
  4. 前記伸縮性積層体の地合指数が20~200である、請求項1~3のいずれか1項に記載の伸縮性積層体。
  5. 前記伸縮性積層体の5%伸長時の引張強度が0.01N/25mm~5.0N/25mmである、請求項1~4のいずれか1項に記載の伸縮性積層体。
  6. 前記不織布の平均繊維径が0.1μm~3μmである、請求項1~のいずれか1項に記載の伸縮性積層体。
  7. 前記不織布の比表面積が0.1m/g~4.5m/gである、請求項1~のいずれか1項に記載の伸縮性積層体。
  8. 前記不織布の目付が1.0g/m~40g/mである、請求項1~のいずれか1項に記載の伸縮性積層体。
  9. 前記不織布の空隙率が40%~95%である、請求項1~のいずれか1項に記載の伸縮性積層体。
  10. 医療用である、請求項1~のいずれか1項に記載の伸縮性積層体。
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