JP2000158593A - 伸縮性不織布積層体 - Google Patents

伸縮性不織布積層体

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JP2000158593A
JP2000158593A JP33790798A JP33790798A JP2000158593A JP 2000158593 A JP2000158593 A JP 2000158593A JP 33790798 A JP33790798 A JP 33790798A JP 33790798 A JP33790798 A JP 33790798A JP 2000158593 A JP2000158593 A JP 2000158593A
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JP
Japan
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nonwoven fabric
stretchable nonwoven
conjugate fiber
core
resin
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JP33790798A
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English (en)
Inventor
Shigeyuki Motomura
茂之 本村
Kazuya Kusano
和也 草野
Kazunari Nishino
和成 西野
Yuji Sawada
有史 澤田
Haruki Nagaoka
春樹 長岡
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度、風合いに優れるとともに、伸縮性に優
れ、かつ伸長後の残留歪みが小さい伸縮性不織布積層体
を提供する。 【解決手段】 伸縮性不織布積層体は、ポリオレフィン
からなる伸長性不織布とエラストマーフィルム層とが、
熱可塑性エラストマーおよび/またはポリオレフィンの
変性物からなる接着性樹脂層を介して接着されている積
層体であって、少なくとも一方向の伸長率が100%以
上、かつ100%伸長時の残留歪が20%以下であり、
層間接着強度が40g/50mm以上のものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引伸ばし可能な保
護カバー、包装材、パップ材、上着、下着、生理用品、
使い捨ておむつ等に用いられ、エラストマー材料で成形
したフィルムに不織布を積層し複合化した伸縮性不織布
積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】スパンボンド不織布に代表される不織布
は、近年さまざまな用途に使用されてきている。そし
て、その用途に応じて各種特性の向上が要求される。例
えば、紙おむつのギャザー、生理用ナプキン等の衛生材
料の一部、湿布材の基布等に用いられる不織布は、使用
される箇所によっては透湿性に優れるとともに、伸縮性
にも優れることが要求され、さらに、工業生産における
成形加工に際して適度な強度を有することも求められ
る。
【0003】伸縮性を有する不織布としては、これま
で、熱可塑性エラストマーまたはポリオレフィンを含む
熱可塑性エラストマー組成物を用いメルトブロー法によ
って成形した不織布や、潜在捲縮繊維からなる不織布が
知られている。前者の不織布は、一般的なポリオレフィ
ンからなる不織布に比べて、目付量当たりの破断強度が
弱いため、所要の強度のものを得るためには、高目付量
にしなければならず高コストになる。さらに、縦方向に
低応力で伸長性を有するため、不織布原反巻き出し時に
原反幅落ち、巻き取り時に巻き物硬さ等の問題があり成
形加工への適応性が低い。また、後者の潜在捲縮繊維か
らなる不織布では、その伸縮性は繊維の捲縮・伸長にと
もなう構造変化によって発現するため、伸縮性には限界
があり小さい伸びのものにとどまり、さらに所要の強度
を得るためには、高目付のものにする必要があり高コス
トにならざるを得ない。
【0004】伸縮性を有する他の不織布としては、エラ
ストマー材料の繊維質ウェブに不織ウェブを積層させた
複合弾性不織布が知られる。たとえば、特開昭62−8414
3号公報、特開昭62−28456号公報、特開昭62−33889号
公報には、SEBS(ポリスチレン/ポリ(エチレン-ブ
チレン)/ポリスチレン)ブロック共重合体、SIS
(ポリスチレン/ポリイソプレン/ポリスチレン)ブロ
ック共重合体等のエラストマー材料を主成分とし、メル
トブロー法によって成形した不織弾性ウェブを伸張させ
て、これに非弾性材料でできた不織ウェブを積層後、熱
と圧力を掛けて接合した複合弾性不織布が開示されてい
る。
【0005】この複合弾性不織布は、引張強度は比較的
大きいが、硬さ感があり風合いに劣るという問題点があ
る。また、エラストマー材料には耐熱性の面で難点があ
り、高温成形を余儀なくされるメルトブロー法ではエラ
ストマー材料単体によるウェブ化が不可能である。その
対策としてエラストマー材料とポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフインとのブレンド樹脂が用いられ
るが、高温においてはポリオレフインとSEBSブロッ
ク共重合体或いはSISブロック共重合体等のエラスト
マー材料との相容性が悪く、ブレンド可能な樹脂の選択
範囲が狭いという問題点がある。
【0006】現在、主として使い捨ておむつ等のウェス
ト部材、サイドパネル、サイドギャザー等の伸縮性シー
トに使用されているのは、伸長させたゴムひもに不織布
を接着して襞を形成した伸縮性不織布である。これに
は、硬さ感があり風合いに劣るとともに、接着にホット
メルト型接着剤が用いられるので加工工程が複雑になり
高コストになるという問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術に伴う問題を解決しようとするものであっ
て、強度、風合いに優れるとともに、伸縮性に優れ、か
つ伸長後の残留歪みが小さい伸縮性不織布積層体を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る伸縮性不織
布積層体は、伸長性不織布とエラストマーフィルム層と
が接着性樹脂層を介して接着されている積層体であっ
て、縦または横方向の少なくとも一方向の伸長率が10
0%以上、かつ100%伸長時の残留歪が20%以下で
あり、層間接着強度が40g/50mm以上であること
を特徴としている。
【0009】また、本発明に係る伸縮性不織布積層体で
は、前記接着性樹脂が、熱可塑性エラストマーおよび/
またはポリオレフィンの、不飽和カルボン酸またはその
誘導体による変性物であることが好ましい。
【0010】また、本発明の伸縮性不織布積層体では、
前記エラストマーが、ウレタン系エラストマー、スチレ
ン系エラストマー、ポリエステル系エラストマーからな
る群より選ばれる熱可塑性エラストマーであることが好
ましい。
【0011】また、本発明の伸縮性不織布積層体では、
前記伸長性不織布がポリオレフィンからなることが好ま
しい。
【0012】また、本発明の伸縮性不織布積層体では、
前記伸長性不織布がスパンボンド法で得られた不織布を
縦方向に延伸処理して得られるものであることが好まし
い。
【0013】また、本発明の伸縮性不織布積層体では、
前記伸長性不織布が、芯鞘型またはサイドバイサイド型
複合繊維からなるものであることが好ましく、さらに、
複合繊維は、偏芯芯鞘型またはサイドバイサイド型の捲
縮複合繊維であることが好ましい。
【0014】また、本発明では、前記複合繊維が、プロ
ピレン系重合体からなる芯部と、エチレン系重合体から
なる鞘部とから構成される芯鞘型複合繊維であることが
好ましい。
【0015】また、本発明では、前記複合繊維が、プロ
ピレン系重合体からなる樹脂部と、エチレン系重合体か
らなる樹脂部とから構成されるサイドバイサイド型複合
繊維であることが好ましい。
【0016】また、本発明では、前記複合繊維が、メル
トフローレート(ASTM D1238準拠、温度:230℃、荷重:
2.16kg;MFRaと示す)0.5〜100g/10分の
プロピレン系重合体からなる芯部と、メルトフローレー
ト(ASTM D1238準拠、温度:230℃、荷重:2.16kg;MF
Rbと示す)がMFRa/MFRb≧1.2またはMFRa
/MFRb≦0.8の関係を満足するプロピレン系重合
体からなる鞘部とから構成される芯鞘型複合繊維である
ことが好ましい。
【0017】また、本発明では、前記複合繊維が、メル
トフローレート(ASTM D1238準拠、温度:230℃、荷重:
2.16kg;MFRaと示す)0.5〜100g/10分の
プロピレン系重合体からなる樹脂部と、メルトフローレ
ート(ASTM D1238準拠、温度:230℃、荷重:2.16kg;M
FRbと示す)がMFRa/MFRb≧1.2またはMF
Ra/MFRb≦0.8の関係を満足するプロピレン系重
合体からなる樹脂部とから構成されるサイドバイサイド
型複合繊維であることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係る伸縮性不織布積層体
は、エラストマー材料からなるフィルムの片面または両
面に、伸長性不織布が接着性樹脂層を介して接着された
ものである。以下に、エラストマー材料、伸長性不織
布、接着性樹脂、およびそれらが積層された伸縮性不織
布積層体について具体的に説明する。
【0019】エラストマー材料 本発明の不織布積層体に積層されるフィルムの成形材料
として用いられるエラストマーとしては、加硫ゴムなど
の伸縮性を有する弾性材料であれば、種々のものを用い
得るが、その中でも成形性の点で熱可塑性エラストマー
であることが好ましい。熱可塑性エラストマーは、常温
では加硫ゴムと同様な弾性体の性質を持ち(分子中のソ
フトセグメントによる)、高温では通常の熱可塑性樹脂
と同様に既存の成形機をそのまま使って成形することの
できる(分子中のハードセグメントによる)高分子材料
である。
【0020】熱可塑性エラストマーとしては、ウレタン
系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリエステ
ル系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリア
ミド系エラストマー等が挙げられる。
【0021】ウレタン系エラストマーとして熱可塑性の
ものは、ポリエステル、低分子グリコール、メチレンビ
スフェニルイソシアネートまたはトリジンジイソシアネ
ートからなるポリウレタンであり、ポリラクトンエステ
ルポリオールに短鎖ポリオールの存在下ポリイソシアネ
ートを付加重合したもの(ポリエーテルポリウレタ
ン)、アジピン酸とグリコールとのアジピン酸エステル
ポリオールに短鎖ポリオールの存在下ポリイソシアネー
トを付加重合したもの(ポリエステルポリウレタン)、
テトラヒドロフランの開環で得られたポリテトラメチレ
ングリコールに短鎖ポリオールの存在下ポリイソシアネ
ートを付加重合したものなどが例示される。具体的に
は、ブルコラン(バイエル社製)、ケミガムSL(グッ
ドイヤー社製)、アジプレン(デュポン社製)、バルカ
プレン(ICI社製)〔いずれも商品名〕などが挙げら
れる。
【0022】スチレン系エラストマーとしては、SEB
S、SIS、SEPS(ポリスチレン/ポリ(エチレン-
プロピレン)/ ポリスチレン)、SBS(ポリスチレン
/ポリブタジエン/ ポリスチレン)等のブロック共重
合体が例示される。具体的には、クレイトン(Kraton:
シェル化学(株)製)、キャリフレックスTR(シェル化
学(株)製)、ソルプレン(フィリップスペトロリファム
社製)、ユーロプレンSOLT(アニッチ社製)、タフ
プレン(旭化成(株)製)、ソルプレンT(日本エラスト
マー(株)製)、JSRTR(日本合成ゴム(株)製)、電
化STR(電気化学(株)製)、クインタック(日本ゼオ
ン(株)製)、クレイトンG(シェル化学(株)製)、タフ
テック(旭化成(株)製)〔いずれも商品名〕などが挙げ
られる。
【0023】ポリエステル系エラストマーとしては、芳
香族ポリエステルをハードセグメントに、非晶性ポリエ
ーテルや脂肪族ポリエステルをソフトセグメントにした
ものが挙げられる。具体的にはポリブチレンテレフタレ
ート/ポリテトラメチレンエーテルグリコールブロック
共重合体などが挙げられる。
【0024】オレフィン系エラストマーとしては、エチ
レン-α-オレフィンランダム共重合体や第三成分として
ジエンを共重合させたものなどが挙げられ、具体的に
は、エチレン-プロピレンランダム共重合体、エチレン-
1-ブテンランダム共重合体、EPDM(エチレン-プロ
ピレン-ジエン共重合体、ジエン成分としてはジシクロ
ペンタジエンまたはエチリデンノルボルネン)をソフト
セグメントに、ポリオレフィンをハードセグメントにし
たものなどが例示され、商品名としては、タフマー(三
井化学(株)製)、ミラストマー(三井化学(株)製)など
が挙げられる。
【0025】ポリアミド系エラストマーとしては、ナイ
ロンをハードセグメントに、ポリエステルまたはポリオ
ールをソフトセグメントにしたものなどが挙げられる。
具体的には、ナイロン12/ポリテトラメチレングリコ
ールブロック共重合体などが挙げられる。
【0026】これらの中では、ウレタン系エラストマ
ー、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラスト
マーが好ましい。特に伸縮性に優れる点でウレタン系エ
ラストマー、スチレン系エラストマーが好ましく、とり
わけ透湿性も兼ね備えたウレタン系エラストマーが好ま
しい。
【0027】伸長性不織布 本発明に係る伸長性不織布は、縦または横方向の少なく
とも一方向の伸長率が100%以上、好ましくは150
%以上のものである。伸長率が100%以上とは、引張
試験において不織布が破断するまでの伸び率が100%
以上ということである。不織布の材料としては、ポリエ
ステル、ポリオレフィン等不織布を形成し得る各種樹脂
を用いることができるが、不織布の風合いと成形性の点
でポリオレフィンが好ましい。
【0028】ポリオレフィンとしては、例えばポリエチ
レン、ポリプロピレンおよびそれらのモノマーと他のα
-オレフィンとの共重合体などが挙げられる。他のα-オ
レフィンとしては、炭素数3〜10のもので、具体的に
はプロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4
-メチル-1-ペンテン、1-オクテンなどが挙げられる。こ
れらは1種単独でも2種以上を組み合わせても用いられ
る。
【0029】本発明に係る伸長性不織布の好ましい製造
方法としては、スパンボンド法で製造した不織布を縦方
向に延伸処理する方法が挙げられる。これにより、横方
向の大きな伸長度を得ることができる。なお、「縦方
向」とは、不織布の形成時にウェブの流れ方向に平行な
方向(MD)であり、「横方向」とは、ウェブの流れ方
向に垂直な方向(CD)である。
【0030】不織布の延伸は、次の条件で行うことが好
ましい。延伸温度は、樹脂の融点より20〜40℃低い
温度、延伸倍率1.1〜5倍、延伸行路長2.5m以下
で、幅縮み量60%以上となるように縦延伸する。延伸
倍率が1.1倍に達しないと横伸長度が低くなり過ぎ、
5倍を超えると不織布の延伸切れを起こす可能性が高く
なる。ここで幅縮み量とは、〔{(延伸前の不織布幅)
−(延伸後の不織布幅)}/(延伸前の不織布幅)〕×
100で与えられる。また、延伸行路長とは、延伸処理
中に回転速度差をつけているロール間の距離をいう。不
織布の加熱方法は、オーブンや、熱板、赤外線などを用
いることができる。
【0031】本発明に係る伸長性不織布は、芯鞘型また
はサイドバイサイド型複合繊維からなるものであること
が好ましい。すなわち、一つの樹脂と、それとは性質の
異なる他の樹脂との二つの樹脂から構成される複合繊維
であって、一つの樹脂からなる鞘部と、他の樹脂からな
る芯部とから構成される芯鞘型複合繊維、または一つの
樹脂部と他の樹脂部との二つの樹脂部から構成されるサ
イドバイサイド型複合繊維からなるものであることが好
ましい。
【0032】芯鞘型複合繊維は、繊維断面において、円
形状の芯部が中心を同じくするドーナツ状の鞘部に包ま
れる同芯型でもよいし、また、芯部の中心と鞘部の中心
がずれている偏芯型でもよい。また、芯部が繊維表面に
部分的に露出した偏芯の芯鞘型複合繊維であってもよ
い。これらの中では、伸長性に優れる偏芯芯鞘型の捲縮
複合繊維が好ましい。
【0033】芯鞘型複合繊維の鞘部を形成する樹脂とし
ては、不織布の風合いの点でエチレン系重合体が好まし
い。本発明で用いられるエチレン系重合体としては、エ
チレンの単独重合体、またはエチレンと、プロピレン、
1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1-オク
テンなどのα-オレフィンとの共重合体が挙げられる。
【0034】それに対して、芯部を形成する樹脂として
は、プロピレン系重合体が好ましい。プロピレン系重合
体としては、プロピレンの単独重合体、またはプロピレ
ンと、エチレン、1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-
ペンテン、1-オクテンなどのα-オレフィンとの共重合
体が挙げられる。これらの中でも、プロピレンと少量の
エチレンとからなり、エチレンに由来する構造単位含有
量が5モル%以下のプロピレン・エチレンランダム共重
合体がとくに好ましい。この共重合体を用いると、紡糸
性が良好で、複合繊維の生産性に優れ、良好な柔軟性を
有する不織布が得られる。
【0035】また、芯鞘型複合繊維の芯部を形成する樹
脂が、メルトフローレート(ASTM D1238準拠、温度:230
℃、荷重:2.16kg;MFRaと示す)0.5〜100g/
10分のプロピレン系重合体である場合に、鞘部を形成
する樹脂として、メルトフローレート(ASTM D1238準
拠、温度:230℃、荷重:2.16kg;MFRbと示す)の異な
るプロピレン系重合体であって、両者のメルトフローレ
ートの値が、MFRa/MFRb≧1.2またはMFRa
/MFRb≦0.8の関係を満足するプロピレン系重合
体であると好ましい。このメルトフローレートの差によ
って捲縮複合繊維が得られ易くなる。
【0036】鞘部の樹脂と芯部の樹脂との重量構成比
(鞘部/芯部)は、2/8〜8/2の範囲にあることが
好ましい。また、芯鞘型複合繊維の繊度は、通常4d以
下であり、より柔軟性に優れた不織布が得られる点で、
3d以下であることが好ましい。
【0037】サイドバイサイド型複合繊維は、一つの樹
脂部と、それとは性質の異なる他の樹脂部とから構成さ
れている。このサイドバイサイド型複合繊維を形成する
各樹脂は、それぞれ上述した芯鞘型複合繊維を形成する
鞘部を形成する樹脂および芯部を形成する樹脂と同じで
ある。
【0038】サイドバイサイド型複合繊維は、各樹脂部
の重量構成比は、2/8〜8/2の範囲にあることが好
ましい。特に伸長性に優れる捲縮複合繊維が得られる点
で、3/7〜7/3の範囲にあることが好ましい。また
サイドバイサイド型複合繊維の繊度は、通常4d以下で
あり、より柔軟性に優れた不織布が得られる点で、3d
以下であることが好ましい。
【0039】本発明に係る伸長性不織布は、好ましくは
上記のような芯鞘型またはサイドバイサイド型複合繊維
からなる不織布であり、例えばスパンボンド法により製
造される。すなわち、芯鞘型複合繊維の芯を構成する樹
脂と、鞘を構成する樹脂とを、それぞれ別個に押出機等
で溶融し、各溶融物を所望の芯鞘構造を形成して吐出す
るように構成された複合紡糸ノズルを有する紡糸口金か
ら吐出させて、芯鞘型の複合繊維を紡出させる。紡出さ
れた複合繊維を、冷却流体により冷却し、さらに延伸エ
アによって複合繊維に張力を加えて所定の繊度とし、そ
のまま捕集ベルト上に捕集して所定の厚さに堆積させて
複合繊維のウェブを得る。これにより、高強度の不織布
が得られるとともに、偏心芯鞘型にすることにより伸長
性の捲縮複合繊維とすることができる。
【0040】その後、エンボスロールを用いる熱エンボ
ス加工により交絡させることによって調製する。熱エン
ボス加工におけるエンボス面積率(刻印面積率:不織布
における熱圧着部分の占める割合)は、用途に応じて適
宜決定することができる。通常、エンボス面積率を5〜
40%の範囲内にすると、柔軟性、通気度および摩擦堅
牢度のバランスに優れる複合繊維不織布が得られる。
【0041】また、上記芯鞘型複合繊維用複合紡糸ノズ
ルに代えて、サイドバイサイド型複合繊維用複合紡糸ノ
ズルを用いれば、本発明に係るサイドバイサイド型複合
繊維からなる不織布を得ることができる。これにより、
高強度の不織布が得られるとともに、伸長性の捲縮複合
繊維とすることができる。
【0042】芯鞘型やサイドバイサイド型の複合繊維、
特に偏芯芯鞘型の捲縮複合繊維やサイドバイサイド型の
捲縮複合繊維からなる不織布を、前述の方法により縦方
向に延伸処理することにより、低応力で横伸長度がさら
に向上し、積層されたエラストマーフィルムの伸縮によ
く追従する伸縮性に優れた、しかも伸長後の残留歪が小
さく、伸縮繰り返し使用に十分な耐性を有する不織布積
層体を得ることができる。
【0043】本発明に係る伸長性不織布は、通常、目付
が30g/m2以下の不織布が柔軟性を必要とする用途
には適しているが、用途に応じては30g/m2を超え
る高目付の不織布であってもよい。
【0044】接着性樹脂 本発明において、エラストマーフィルム層と伸長性不織
布との間に積層される接着性樹脂は、エラストマーフィ
ルム層と伸長性不織布との接着層として機能するととも
に、エラストマーフィルム層や伸長性不織布の伸縮に追
従する伸縮性を有する。
【0045】本発明で使用される接着性樹脂は、極性基
を含有した共重合体樹脂(a)、または極性基含有モノ
マー等で変性処理された変性樹脂(b)である。本発明
の接着性樹脂層には、少なくともこれらの共重合体樹脂
(a)および/または変性樹脂(b)が含有されておれ
ばよく、未変性の樹脂やその他の樹脂がさらに含まれて
いてもよい。ここで、極性基を含有した共重合体樹脂
(a)としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
(EVA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体樹
脂、アイオノマー樹脂等の酸性基含有の共重合体樹脂を
例示できる。該樹脂としてさらに具体的には三井・デュ
ポン・ポリケミカル(株)から販売されている商標名がエ
バフレックスの銘柄P−2807(EV250)、商標名
がEVAFLEX−EEAの銘柄A−707、商標名が
ハイミランの銘柄1555、1702等を例示できる。
【0046】本発明で特に好ましい接着性樹脂は、熱可
塑性エラストマーおよび/またはポリオレフィンの不飽
和カルボン酸またはその誘導体による変性樹脂(b)で
ある。該変性樹脂のベースポリマーである熱可塑性エラ
ストマーは、エラストマーフィルムの熱可塑性エラスト
マー材料として前記したものと同様なものが挙げられる
が、伸長性不織布材料と類似なポリマー鎖を有するもの
が望ましい。とくに伸長性不織布材料がポリオレフィン
の場合には、該変性樹脂のベースポリマーは同じポリオ
レフィンまたは同じポリオレフィン鎖を有するSEBS
ブロック共重合体、SISブロック共重合体が好まし
い。
【0047】また、ポリオレフィンのベースポリマー
は、伸長性不織布の材料として前記したものと同様なも
のが挙げられ、エラストマーフィルム及び伸長性不織布
の伸度を低減させない伸長性の良好なものが好ましい。
好適なものとして、ポリエチレン、エチレン・プロピレ
ンラバー、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ア
クリル酸エチル共重合体などが例示できるが、これらに
限定されない。
【0048】ベースポリマーには、接着性を向上させる
ために粘着剤が配合されてもよい。本発明で用い得る粘
着剤としては、ホットメルト接着剤や、ラップフィルム
で粘着性を付与するために用いられている材料で、例え
ば、クマロン・インデン樹脂、フェノール・テルペン樹
脂、石油系炭化水素樹脂、ロジン、その誘導体、例えば
ロジン酸エステル、水添ロジン等を挙げることができ
る。これらのうちでは石油系炭化水素樹脂が好ましい。
炭化水素樹脂としては、芳香族炭化水素樹脂、脂環族炭
化水素樹脂、脂肪族炭化水素樹脂等を挙げることができ
る。本発明の粘着剤としては、脂肪族系炭化水素樹脂、
および/または芳香族系炭化水素樹脂を水素添加した脂
環族系炭化水素樹脂が好ましく用いられる。
【0049】これらのベースポリマーに不飽和カルボン
酸またはその誘導体による変性を行うには、一般に、不
飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフト反応させる
ことによって行うことができる。グラフト反応させる不
飽和カルボン酸またはその誘導体としては、例えばマレ
イン酸、フマール酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン
酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ナジ
ック酸(エンドシス-ビシクロ[2,2,1]ヘプト-5-エン-2,
3-ジカルボン酸の登録商標)、アクリル酸、メタクリル
酸等の不飽和カルボン酸、または、その誘導体、例えば
上記不飽和カルボン酸の酸無水物、イミド、アミド、エ
ステル等を挙げることが出来、具体的には、マレイミ
ド、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、マレイン酸モ
ノメチル、グリシジルマレート等を例示することができ
る。これらの中では、不飽和カルボン酸またはその酸無
水物が好ましく、特に、マレイン酸、ナジック酸、それ
らの酸無水物が好ましい。
【0050】この様な不飽和カルボン酸またはその誘導
体から選ばれるものをグラフトモノマーとして、前記熱
可塑性エラストマー或いはポリオレフィンにグラフト反
応させて変性物を製造するには、従来公知の方法を用い
ることが出来る。例えば、ポリオレフィンを用いる場
合、該ポリオレフィンを溶融させグラフトモノマーを添
加してグラフト反応させる溶融変性法、あるいはポリオ
レフィンを溶媒に溶解させグラフトモノマーを添加して
グラフト反応させる溶液変性法等を用いることが出来
る。
【0051】ベースポリマーに前記変性用モノマーを効
率よくグラフト反応させて本発明の変性樹脂を得るに
は、ラジカル開始剤の存在下に反応を行うことが好まし
い。この場合グラフト反応は通常60乃至350℃の温
度で行われる。ラジカル開始剤の使用割合は、ベースポ
リマー100重量部に対して通常0.001〜2重量部
の範囲である。
【0052】ラジカル開始剤としては、ジクミルパーオ
キサイド、ジ-tert-ブチルパーオキサイド、2,5-ジメチ
ル-2,5-ジ(tert-ブチルパーオキシ)ヘキシン-3,2,5-ジ
メチル-2,5-ジ(tert-ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,4-
ビス(tert-ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン等
の有機パーオキサイドが好ましい。
【0053】本発明の変性樹脂は、その変性量がグラフ
トモノマー重量として0.01〜10重量%、さらには
0.1〜5重量%、特に1〜5重量%の範囲で変性され
ることが好ましい。グラフト変性量が前記範囲内である
と、積層体の層間接着性が良好となる。
【0054】伸縮性不織布積層体 また、本発明に係る伸縮性不織布積層体は、前記エラス
トマー材料からなるフィルムの片面または両面に、前記
の伸長性不織布が上述した接着性樹脂層を介して接着、
積層されたものである。積層する方法として、予めエラ
ストマーと接着性樹脂とをそれぞれフィルム成形してお
き、それらを不織布に重ねあわせ接着に必要な温度まで
加熱すると同時に圧力を加えて積層する方法も採用でき
るが、本発明において好ましい方法は、押出しラミネー
ションによる方法である。押出しラミネーションによれ
ば、従来行われているホットメルト型接着剤による貼り
あわせ工程がなくなり、またフィルムの成形と同時に不
織布との接着が行えるなど加工工程が簡略化されるの
で、コストダウンが計れる。
【0055】押出しラミネーションによる方法を図1に
したがって説明する。押出機1にエラストマー材料を供
給し、押出機2に接着性樹脂を供給する。それぞれの押
出機で溶融された溶融樹脂を多層フィルム用ダイ3に導
き積層フィルムを成形する。一方、予め例えばスパンボ
ンド法で製造された不織布に必要により延伸処理して得
られた伸長性不織布を、繰り出しロール4からニップロ
ール6に導く。その間、不織布にコロナ放電処理5を行
って接着性向上のための表面改質をすることができる。
ニップロールはフラットロールでもよいが、不織布の風
合いを良くするため、エンボス突起が形成されたエンボ
スロールが好ましい。この場合、エンボスロールのエン
ボス面積は、所要層間接着強度に応じて決められるが、
通常5〜30%である。
【0056】多層フィルムダイ3から押出されたエラス
トマーと接着性樹脂との積層フィルムは、それが冷却固
化する前にニップロール6とチルロール7の間に導か
れ、接着性樹脂層が不織布に接するようにして両ロール
間を通されて加圧接着される。同時に積層フィルムがチ
ルロールにより冷却固化され、接着された不織布積層体
は巻き取りロール8に巻き取られる。図2は、エラスト
マーフィルムの両側に伸長性不織布を接着する場合の押
出しラミネーションの例である。また、エラストマーフ
ィルムの一方の側に伸長性不織布を、他方に別のフィル
ムを積層する場合も、同様にして積層することができ
る。
【0057】本発明においては、エラストマーフィルム
の目付は、用途により、その必要強度に応じて選ばれる
が、たとえば、使い捨ておむつ等に用いられる伸縮性シ
ートの場合、5〜50g/m2、さらには5〜30g/
2であることが好ましい。エラストマーフィルムの目
付は、大きくなり過ぎると引き伸ばし応力が高くなり、
一方目付が小さくなり過ぎると100%伸長時の残留歪
が20%を超える虞が有る。また、接着性樹脂の目付
は、0.5〜10g/m2、さらには1〜5g/m2であ
ることが好ましい。この範囲内で有れば、伸縮性を良好
に維持したまま、層間接着強度を40g/50mm以上
にできる。
【0058】以上により得られた伸縮性不織布積層体
は、伸長性に優れ、伸長後の残留歪みが小さく伸縮性に
優れるとともに、層間接着強度も大きいので、引伸ばし
可能な保護カバー、包装材、パップ材、上着、下着、生
理用品、使い捨ておむつ等に好適に使用できる。
【0059】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれら実施例により限定されるものではない。な
お、実施例および比較例で得られた不織布の引張試験特
性、伸長時の残留歪、層間接着強度の測定は、次の方法
により行なった。 (1)引張試験特性 JIS L1906に準拠し、幅25mmの試験片を引
張試験機を用いて、室温下グリップ間隔100mm、引
張速度100mm/分で測定した。各伸長率における荷
重、および破断したときの最大強度、最大伸度を求め
た。 (2)伸長時の残留歪 幅25mmの試験片を、引張試験と同様に、グリップ間
隔100mmで引張試験機に保持し、室温下、引張速度
100mm/分で伸長率50%または100%まで伸長
させた後、同じ速度で戻し、応力が0となったときの伸
び率を残留歪として求めた。 (3)層間剥離強度 幅25mmの短冊状に切り取った不織布積層体の端から
長手方向に一部分予め各層に剥離しておき、その剥離し
た両端を試験機(イソテスコ社製 MODEL2005型)の治具
にチャック間距離50mmとなるように装着してT字状
態にし(180°剥離)、剥離速度100mm/分で剥
離して各層間の剥離強度を求めた。
【0060】(実施例1) <伸長性不織布の製造>エチレン成分含量4.78モル
%、密度0.90g/cm3、メルトフローレート(AST
M1238準拠、温度:230℃、荷重:2160g)50g/10分
のプロピレン・エチレンランダム共重合体を芯部に、1-
ブテン含量4.0モル%、密度0.948g/cm3
メルトフローレート(ASTM1238準拠、温度:190℃、荷
重:2160g)30g/10分のエチレン・1-ブテンランダ
ム共重合体を鞘部に用いた複合溶融紡糸(芯部/鞘部重
量比1/4)をして、同芯の芯鞘型複合繊維を捕集面上
に堆積し目付18g/m2のスパンボンド不織布(繊度
2.7d、引張強度(MD)1500g/25mm、引張強
度(CD)500g/25mm)を製造した。それを130
℃の雰囲気下、延伸機にて縦方向に1.3倍延伸して目
付28g/m2 の伸長性不織布を得た。この不織布の横
方向の最大伸度は220%、100%伸長時の荷重は1
0g/25mmであった。
【0061】<押出しラミネーション>熱可塑性ポリウ
レタン(大日精化(株)製P-1070、硬度(JIS K6301準拠、
JIS A)92度、粘度(200℃)1.5〜2×104 poise)
を第1の押出機(成形温度ハ゜ターン170℃/200℃/200℃)で
押出し、接着性樹脂として、変性樹脂(三井化学(株)製
商標名アドマーAT951、MFR(ASTM1238準拠、温度:190
℃、荷重:2160g)5g/10分、マレイン化率(マレイ
ン酸グラフト率)0.3重量%)を第2の押出機(成形
温度ハ゜ターン180℃/210℃/210℃)で押出し(吐出量比:押
出機1/押出機2=80/20)、多層フィルム用ダイ
(温度220℃)で積層フィルムを成形した。一方上記で
得られた伸長性不織布を50m/分で繰り出し、145
V、7.2Aでコロナ放電処理したのちニップロール、
チルロール間に導き、押出された積層フィルムとラミネ
ートした。ロール条件は、温度30℃、速度50m/分
である。このものの評価結果を表1に示す。
【0062】(実施例2)接着性樹脂としてハイミラン1
555(三井・デュポン・ポリケミカル(株)製)を用い
た以外は、実施例1と同様にして伸縮性不織布積層体を
作製した。このものの評価結果を表1に示す。
【0063】(比較例1)第1押出機に実施例1と同じ
樹脂を加え吐出量を実施例1の1.25倍にし、第2押
出機を休止した以外は、実施例1と同様にして伸縮性不
織布積層体の作製を試みたが、不織布とエラストマーフ
ィルムの接着は不十分であった。このものの評価結果を
表1に示す。
【0064】(比較例2)第2押出機に、エチレン・α-
オレフィン共重合体(三井化学(株)製商標名タフマーA-
20090、MFR(ASTM1238準拠、温度:190℃、荷重:2160
g)18g/10分、密度0.89g/cm3)を加えた
以外は、実施例1と同様にして伸縮性不織布積層体の作
製を行ったが、エラストマーフィルムとエチレン・α-オ
レフィン共重合体との接着が不十分であった。このもの
の評価結果を表1に示す。
【0065】
【表1】
【0066】
【発明の効果】本発明により、強度、風合いに優れると
ともに、伸縮性に優れかつ伸長後の残留歪が小さく、ま
た層間接着強度の大きい伸縮性不織布積層体を、簡単な
製造工程で提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る伸縮性不織布積層体の押出しラミ
ネーション工程を示す模式図である。
【図2】図1に示す押出しラミネーション工程で得られ
た本発明に係る伸縮性不織布積層体の断面模式図であ
る。
【図3】本発明に係る伸縮性不織布積層体の別の押出し
ラミネーション工程を示す模式図である。
【図4】図3に示す押出しラミネーション工程で得られ
た本発明に係る伸縮性不織布積層体の断面模式図であ
る。
【符号の説明】
1 2 2’ 押出機 3 多層フィルム用ダイ 4 4’ 繰り出しロール 5 5’ コロナ放電処理 6 ニップロール 7 チルロール 8 巻き取りロール a エラストマーフィルム層 b 伸長性不織布 c 接着性樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 27/40 B32B 27/40 B68G 11/02 B68G 11/02 D01F 6/04 D01F 6/04 Z 6/06 6/06 Z 8/06 8/06 D04H 3/14 D04H 3/14 A (72)発明者 西野 和成 三重県四日市市朝明町1番地 三井化学株 式会社内 (72)発明者 澤田 有史 千葉県市原市千種海岸3番地 三井化学株 式会社内 (72)発明者 長岡 春樹 三重県四日市市朝明町1番地 三井化学株 式会社内 Fターム(参考) 4F100 AK01C AK03A AK03C AK04A AK07A AK12B AK41B AK51B AK64 AK65 AK70 AL07C AL09B AL09C BA03 BA07 BA10A BA10B DG15A DG20A EJ37A GB15 GB66 GB72 JA06A JB16C JK01 JK06 JK08 JK08A JL11C YY00 YY00A 4L035 AA09 BB31 FF01 FF04 FF05 HH10 MA03 MA04 MA10 4L041 AA07 BA02 BA05 BA09 BA21 BC04 BD03 BD07 BD11 BD20 CA42 CA43 DD01 DD04 DD05 DD15 4L047 AA14 AA27 AB03 BA08 BC03 CA06 CA19 CB01 CB10 CC01 CC03 CC04 CC05 DA00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸長性不織布とエラストマーフィルム層
    とが接着性樹脂層を介して接着されてなる積層体であっ
    て、縦または横方向の少なくとも一方向の伸長率が10
    0%以上、かつ100%伸長時の残留歪が20%以下で
    あり、層間接着強度が40g/50mm以上であること
    を特徴とする伸縮性不織布積層体。
  2. 【請求項2】 前記接着性樹脂が、熱可塑性エラストマ
    ーおよび/またはポリオレフィンの、不飽和カルボン酸
    またはその誘導体による変性物であることを特徴とする
    請求項1に記載の伸縮性不織布積層体。
  3. 【請求項3】 前記エラストマーが、ウレタン系エラス
    トマー、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラ
    ストマーからなる群より選ばれる熱可塑性エラストマー
    であることを特徴とする請求項1または2に記載の伸縮
    性不織布積層体。
  4. 【請求項4】 前記伸長性不織布が、ポリオレフィンか
    らなることを特徴とする請求項1に記載の伸縮性不織布
    積層体。
  5. 【請求項5】 前記伸長性不織布が、スパンボンド法で
    得られた不織布を縦方向に延伸処理して得られるもので
    あることを特徴とする請求項1または4に記載の伸縮性
    不織布積層体。
  6. 【請求項6】 前記伸長性不織布が、芯鞘型またはサイ
    ドバイサイド型複合繊維からなるものであることを特徴
    とする請求項1、4または5のいずれかに記載の伸縮性
    不織布積層体。
  7. 【請求項7】 前記複合繊維が、偏芯芯鞘型またはサイ
    ドバイサイド型の捲縮複合繊維であることを特徴とする
    請求項6に記載の伸縮性不織布積層体。
  8. 【請求項8】 前記複合繊維が、プロピレン系重合体か
    らなる芯部と、エチレン系重合体からなる鞘部とから構
    成される芯鞘型複合繊維であることを特徴とする請求項
    6または7に記載の伸縮性不織布積層体。
  9. 【請求項9】 前記複合繊維が、プロピレン系重合体か
    らなる樹脂部と、エチレン系重合体からなる樹脂部とか
    ら構成されるサイドバイサイド型複合繊維であることを
    特徴とする請求項6または7に記載の伸縮性不織布積層
    体。
  10. 【請求項10】 前記複合繊維が、メルトフローレート
    (ASTM D1238準拠、温度:230℃、荷重:2.16kg;MFRa
    と示す)0.5〜100g/10分のプロピレン系重合
    体からなる芯部と、メルトフローレート(ASTM D1238準
    拠、温度:230℃、荷重:2.16kg;MFRbと示す)が、M
    FRa/MFRb≧1.2またはMFRa/MFRb≦0.
    8の関係を満足するプロピレン系重合体からなる鞘部と
    から構成される芯鞘型複合繊維であることを特徴とする
    請求項6または7に記載の伸縮性不織布積層体。
  11. 【請求項11】 前記複合繊維が、メルトフローレート
    (ASTM D1238準拠、温度:230℃、荷重:2.16kg;MFRa
    と示す)0.5〜100g/10分のプロピレン系重合
    体からなる樹脂部と、メルトフローレート(ASTM D1238
    準拠、温度:230℃、荷重:2.16kg;MFRbと示す)がM
    FRa/MFRb≧1.2またはMFRa/MFRb≦0.
    8の関係を満足するプロピレン系重合体からなる樹脂部
    とから構成されるサイドバイサイド型複合繊維であるこ
    とを特徴とする請求項6または7に記載の伸縮性不織布
    積層体。
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