JP7231463B2 - クローラ用芯部材及び弾性クローラ - Google Patents

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Description

本発明は、クローラ用芯部材及び弾性クローラに関する。
従来のクローラ用芯部材には、例えば、樹脂による軽量化の下、当該クローラ用芯部材としての機械的特性を確保することに目的に、ポリケトン樹脂を用いたゴムクローラ用芯部材がある(例えば、「特許文献1」参照。)。
特開2007-210446号公報
しかしながら、クローラ用芯部材には、樹脂による軽量化の下、必ずしも特定の樹脂によらずに、クローラ用芯部材としての機械的特性を確保することの要請もあった。
本発明の目的は、軽量化と、要求される機械的特性と、を両立することができる、クローラ用芯部材及び弾性クローラを提供することである。
本発明に係るクローラ用芯部材は、樹脂からなり、長手方向に間隔を置いて配置されていると共に高さ方向一方側に突出している一対の突起部と、前記一対の突起部のそれぞれから長手方向外側に延在している、一対の翼部と、前記翼部から前記高さ方向一方側に突出しているリブと、を備えており、前記リブは、長手方向に延在していると共に、前記突起部に連結されており、更に、前記リブは、当該リブの短手方向厚さが長手方向外側に向かうに従って漸減している、リブ厚さ漸減部を備えている。本発明に係るクローラ用芯部材によれば、軽量化と、要求される機械的特性と、を両立することができる。
本発明に係るクローラ用芯部材において、前記リブは、当該リブの短手方向厚さが長手方向に沿って一定である、リブ厚さ一定部を備えていることが好ましい。この場合、クローラ用芯部材として要求される機械的特性を、より効率的に確保することができる。
本発明に係るクローラ用芯部材において、前記リブ厚さ漸減部の前記リブの高さは、長手方向に沿って一定であることが好ましい。この場合、クローラ用芯部材として要求される機械的特性を、より効率的に確保することができると共に、リブ厚さ漸減部を転輪通過部として用いることができる。
本発明に係るクローラ用芯部材において、前記リブ厚さ一定部の前記リブの高さは、長手方向外側に向かうに従って漸減していることが好ましい。この場合、前記クローラ用芯部材の樹脂使用量を抑えつつ、当該クローラ用芯部材として要求される機械的特性を、より効率的に確保することができる。
本発明に係るクローラ用芯部材において、当該クローラ用芯部材を弾性クローラに用いた場合、前記リブ厚さ漸減部は、転輪通過部とされることが好ましい。この場合、転輪通過部を有した、レールタイプのクローラ用芯部材として使用することができる。
本発明に係る、クローラ用芯部材は、前記一対の突起部の間に、当高さ方向他方側に***している***部を備えていることが好ましい。この場合、クローラ用芯部材における、一対の突起部の間を補強することができる。
本発明に係る、クローラ用芯部材において、前記樹脂は、脂肪族ポリアミドおよび芳香族ポリアミドからなる群より選択される1種以上であることが好ましい。
本発明に係る、弾性クローラは、複数の、上述したいずれかに記載のクローラ用芯部材と、当該複数の前記クローラ用芯部材を周方向に間隔を置いて連結する、無端帯状の弾性部材と、を備えている。本発明に係る弾性クローラによれば、クローラ用芯部材に用いた樹脂による軽量化の下、当該軽量化と、弾性クローラとして要求される機械的特性と、を両立することができる。
本発明に係る、弾性クローラにおいて、前記リブ厚さ漸減部の前記リブの高さは、長手方向に沿って一定であり、前記リブ厚さ漸減部は、転輪通過部とすることが好ましい。この場合、前記リブ厚さ漸減部を転輪通過部として用いることにより、転輪をスムーズに通過させることができる。
本発明によれば、軽量化と、要求される機械的特性と、を両立することができる、クローラ用芯部材及び弾性クローラを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るクローラ用芯部材を、短手方向一方側から概略的に示す正面図である。 図1のクローラ用芯部材を、高さ方向一方側から概略的に示す平面図である。 図2のA-A断面図である。 図1のクローラ用芯部材を、長手方向一方側から概略的に示す側面図である。 クローラ用芯部材の曲げ試験の一例を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る弾性クローラを、内周側から概略的に示す平面図である。 図6のB-B断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るクローラ用芯部材と、本発明の一実施形態に係る弾性クローラと、について説明を行う。
[クローラ用芯部材]
図1~図4中、符号10は、本発明の一実施形態に係る、クローラ用芯部材である。
以下の説明において、長手方向とは、クローラ用芯部材の長手方向(「クローラ用芯部材長手方向」ともいう。)をいう。図中、符号W10は、クローラ用芯部材の長手方向を示す。また、高さ方向とは、クローラ用芯部材の高さ方向(「クローラ用芯部材高さ方向」ともいう。)をいう。図中、符号H10は、クローラ用芯部材の高さ方向を示す。更に、短手方向とは、クローラ用芯部材の短手方向(「クローラ用芯部材短手方向」ともいう。)をいう。図中、符号D10は、クローラ用芯部材の短手方向を示す。
図1等に示すクローラ用芯部材10は、樹脂からなる。前記樹脂には、例えば、脂肪族ポリアミド(ナイロンともいう)および芳香族ポリアミド(アラミドともいう)からなる群より選択される1種以上であってもよい。また、樹脂は、例えば、ガラス繊維などを含んでいてもよい。具体的には、ガラス繊維を40~50%含有する66ナイロン樹脂等が挙げられる。
クローラ用芯部材10は、一対の突起部11,11を備えている。2つの突起部11は、それぞれ、長手方向に間隔を置いて配置されていると共に高さ方向一方側に突出している。一方の突起部11と他方の突起部11とは、長手方向に間隔を置いて配置されている。図1に示すように、高さ方向一方側は、高さ方向H10のうち、高さ方向上向きに向かう側(図1では、図面上向きに向かう側)である。本実施形態では、2つの突起部11は、それぞれ、高さ方向上側に突出している。
また、クローラ用芯部材10は、一対の翼部12,12を備えている。一対の翼部12,12は、それぞれ、一対の突起部11,11のそれぞれから長手方向外側に延在している。図1に示すように、本実施形態では、前記長手方向外側は、長手方向Wのうち、クローラ用芯部材10の長手方向一方側端縁e10に向かう側(図1では、図面左右の一方に向かう側)と、クローラ用芯部材10の長手方向他方側端縁e10に向かう側(図1では、図面左右の他方に向かう側)との両方である。本実施形態では、2つの翼部12は、それぞれ、長手方向一方側(図1では、図面左右の一方に向かう側)と、長手方向他方側(図1では、図面左右の他方に向かう側)とに突出している。
更に、クローラ用芯部材10は、リブ13を備えている。リブ13は、翼部12から高さ方向一方側に突出している。図1に示すように、リブ13は、当該リブ13に対応する翼部12から高さ方向上側に突出している。本実施形態では、2つのリブ13が、それぞれ、当該リブ13に対応する翼部12のそれぞれに設けられている。
リブ13は、長手方向に延在している。図1に示すように、2つのリブ13は、それぞれ、当該リブ13に対応する翼部12上を長手方向に延在している。
また、リブ13は、突起部11に連結されている。本実施形態では、リブ13は、当該リブ13の延在方向内側端縁e131が突起部11の上端部11aの外縁e111に至るまで延在している。詳細には、リブ13は、突起部側延在部131を備えている。突起部側延在部131は、突起部11の長手方向外側側面f11に沿って延在している。本実施形態では、リブ13の延在方向内側端縁e131は、突起部側延在部131の延在方向内側端縁である。
更に、リブ13は、リブ厚さ漸減部132を備えている。図2に示すように、リブ厚さ漸減部132では、リブ13の短手方向厚さdが長手方向外側に向かうに従って漸減している。本実施形態では、リブ厚さ漸減部132は、突起部11と繋がっている。即ち、本実施形態では、リブ厚さ漸減部132は、突起部11に対して長手方向外側に連結されている。詳細には、リブ厚さ漸減部132の短手方向厚さd(=d2)は、図2に示すように、高さ方向視において、突起部11から長手方向外側に向かうに従って漸減している。
加えて、本実施形態では、リブ13は、リブ厚さ一定部133を備えている。図2に示すように、リブ厚さ一定部133では、リブ13の短手方向厚さdが長手方向に沿って一定である。本実施形態では、リブ厚さ一定部133は、リブ厚さ漸減部132と繋がっている。即ち、本実施形態では、リブ厚さ一定部133は、リブ厚さ漸減部132に対して長手方向外側に連結されている。詳細には、リブ厚さ一定部133の短手方向厚さd(=d3)は、図2に示すように、高さ方向視において、リブ厚さ漸減部132から長手方向に沿って一定である。
また、図3に示すように、本実施形態では、リブ厚さ漸減部132のリブ13の高さhは、長手方向に沿って一定である。即ち、本実施形態では、リブ厚さ漸減部132の高さh2(=h)は、図3に示すように、長手方向に沿って一定である。本実施形態では、リブ厚さ漸減部132の高さ方向一方側は、長手方向及び短手方向に等しい高さh2を有する平面132fを形成している。平面132fは、転輪通過面として使用することができる。本実施形態では、リブ厚さ漸減部132は、転輪通過部である。なお、本実施形態では、リブ厚さ漸減部132の延在方向内側端縁e1は、突起部側延在部131の延在方向外側端縁と一致している。本実施形態では、リブ厚さ漸減部132は、突起部側延在部131と一体に形成されている。
加えて、図3に示すように、本実施形態では、リブ厚さ一定部133のリブ13の高さhは、長手方向外側に向かうに従って漸減している。本実施形態では、リブ厚さ一定部133の高さh3(=h)は、図3に示すように、長手方向外側に向かうに従って漸減している。なお、本実施形態では、リブ厚さ一定部133の延在方向内側端縁は、リブ厚さ漸減部132の延在方向外側端縁e2と一致している。本実施形態では、リブ厚さ一定部133は、リブ厚さ漸減部132と一体に形成されている。
なお、図3に示すように、本実施形態に係る、クローラ用芯部材10は、基部14を備えている。本実施形態では、2つの突起部11と、2つの翼部12と、は、それぞれ、基部14と一体に形成されている。図3に示すように、本実施形態では、基部14の長手方向外側端縁e14は、当該基部14の長手方向外側端縁e14に対応する突起部11の長手方向外側端縁e112と一致する。また、本実施形態では、翼部12の長手方向内側端縁e121は、基部14の長手方向外側端縁e14と一致している。本実施形態では、2つの翼部12は、それぞれ、基部14と一体に形成されている。本実施形態では、2つの翼部12は、基部14と共に、長手方向に延在していると共に、短手方向に延在している、平板状部を形成している。
また、本実施形態では、クローラ用芯部材10は、***部15を備えている。***部15は、一対の突起部11,11の間に、高さ方向他方側に***している。図3に示すように、本実施形態では、***部15は、当該一対の突起部11,11と反対方向側に***している。図3に示すように、高さ方向他方側は、高さ方向Hのうち、高さ方向下向きに向かう側(図3では、図面下向きに向かう側)である。本実施形態では、***部15は、高さ方向下側に突出している。なお、本発明において、一対の突起部11,11の間とは、2つの突起部11の長手方向の間をいう。また、一対の突起部11,11の間には、図3に示すように、突起部11を含まない場合は勿論、突起部11を含む場合も含まれる。
なお、図4に示すように、本実施形態では、***部15は、クローラ用芯部材10の短手方向全体に延在している。詳細には、***部15は、クローラ用芯部材10の基部14の短手方向全体に延在している。また、図4に示すように、本実施形態では、リブ厚さ漸減部132の短手方向厚さd2は、リブ厚さ一定部133の短手方向厚さd3よりも大きく設定されている。更に、図4に示すように、本実施形態では、突起部側延在部131のリブ13の短手方向厚さd、即ち、突起部側延在部131の短手方向厚さd1は、リブ厚さ漸減部132の短手方向厚さd2よりも小さく設定されている。
図1等に示すように、本実施形態に係る、クローラ用芯部材10によれば、当該クローラ用芯部材10の一対の翼部12,12のそれぞれに、長手方向に延在するようにリブ13を設け、当該リブ13を、当該クローラ用芯部材10の突起部11に連結させている。これにより、本実施形態によれば、長手方向に沿って、クローラ用芯部材10の突起部11から当該クローラ用芯部材10の翼部12にわたって、当該クローラ用芯部材10の、強度等の機械的特性を向上させることができる。
ところで、図5は、クローラ用芯部材の曲げ試験の一例を概略的に示す図である。図5に示すように、クローラ用芯部材の曲げ試験は、クローラ用芯部材30の一対の翼部32,32を支持し、クローラ用芯部材30の長手方向中心Oに荷重Fを加える、いわゆる、3点曲げ試験である。
図5に示すように、クローラ用芯部材30の長手方向中心Oに荷重Fが加わる場合、当該荷重Fによって、クローラ用芯部材30に生じる曲げ応力σは、当該クローラ用芯部材30の突起部31から長手方向外側に向かうに従って減少していく傾向にある。言い換えれば、クローラ用芯部材30の長手方向中心Oに荷重Fが加わることを想定し、当該クローラ用芯部材30にリブ13を設け、高さ方向視において、当該リブ13の短手方向厚さdを長手方向に沿って一定にした場合、当該クローラ用芯部材30の突起部31から長手方向外側に向かうに従って余分な補強が行われることとなる。
そこで、本実施形態に係る、クローラ用芯部材10のように、当該クローラ用芯部材10のリブ13に、図2に示すように、高さ方向視において、当該リブ13から長手方向外側に向かうに従って、当該リブ13の短手方向厚さd(=d2)が漸減するリブ厚さ漸減部132を設ければ、クローラ用芯部材10の長手方向中心Oに荷重Fが加わるときに、当該荷重Fによって、クローラ用芯部材10に生じる曲げ応力σを、長手方向に沿って、均等に分散させることができる。これにより、本実施形態によれば、クローラ用芯部材10の長手方向中心Oに荷重Fが加わることによって、クローラ用芯部材10に生じる曲げ応力σが長手方向に沿って均等に分散されるように、当該クローラ用芯部材10を設定することができる。これにより、クローラ用芯部材10は、当該クローラ用芯部材として要求される機械的特性を確保することができる。加えて、本実施形態によれば、高さ方向視において、当該クローラ用芯部材10に設けたリブ13の短手方向厚さdが、長手方向外側に向かうに従って漸減するため、当該漸減分だけ、当該リブ13の樹脂使用量を削減することができる。これにより、本実施形態によれば、クローラ用芯部材10の軽量化を図ることができる。
従って、本実施形態に係る、クローラ用芯部材10によれば、樹脂による軽量化の下、必ずしも特定の樹脂によらずに、当該軽量化と、クローラ用芯部材として要求される機械的特性と、を両立することができる。
また、本実施形態では、リブ13は、図2に示すように、当該リブ13の短手方向厚さdが長手方向に沿って一定である、リブ厚さ一定部133を備えている。この場合、リブ13を長手方向により長く延在させたことにより、クローラ用芯部材10として要求される機械的特性をより効率的に確保することができる。
また、図3に示すように、本実施形態では、リブ厚さ漸減部132のリブ13の高さh2は、長手方向に沿って一定である。この場合、リブ13の短手方向厚さd2を漸減させつつ、当該リブ13の高さh2を一定に維持したことから、クローラ用芯部材の軽量化と、当該クローラ用芯部材として要求される機械的特性との両立を図りつつ、当該機械的特性をより効率的に確保することができる。また、この場合、弾性クローラに採用したときに、リブ厚さ漸減部132を転輪通過部として用いることができる
更に、本実施形態では、リブ厚さ一定部133のリブ13の高さh2は、図3に示すように、長手方向外側に向かうに従って漸減している。この場合、クローラ用芯部材10の樹脂使用量を抑えつつ、当該クローラ用芯部材10として要求される機械的特性をより効率的に確保することができる。
本実施形態において、リブ厚さ漸減部132は、転輪通過部である。この場合、転輪通過部を有した、レールタイプのクローラ用芯部材として使用することができる。
本実施形態に係る、クローラ用芯部材10は、一対の突起部11,11の間に、高さ方向他方側に***している***部15を備えている。この場合、クローラ用芯部材10における一対の突起部11,11の間を補強することができる。例えば、クローラ用芯部材10において、一対の突起部11,11の間は、図5を参照して説明したように、クローラ用芯部材10の長手方向中心Oに位置し、当該クローラ用芯部材10の長手方向中心Oには、荷重Fが加わり易い。このため、本実施形態のように、クローラ用芯部材10における一対の突起部11,11の間に、***部15を設ければ、当該クローラ用芯部材10の長手方向中心Oを補強することができる。また、弾性クローラにおいて、クローラ用芯部材10における一対の突起部11,11の間には、スプロケットが配置されることから、クローラ用芯部材10の長手方向中心Oには、スプロケットとの接触による摩耗が生じ易い。そこで、本実施形態のように、一対の突起部11,11の間に、***部15を設ければ、クローラ用芯部材10の長手方向中心Oでの、スプロケットとの接触に伴う摩耗減少分を補償することができる。
本実施形態において、クローラ用芯部材10を形成する樹脂は、脂肪族ポリアミドおよび芳香族ポリアミドからなる群より選択される1種以上である。
[弾性クローラ]
図6中、符号100は、本発明の一実施形態に係る、弾性クローラである。以下の説明において、上述したところの構成と実質的に同一の部分には、同一の符号を用いる。
以下の説明において、幅方向とは、弾性クローラの幅方向(「クローラ幅方向」ともいう。)をいう。図中、符号W100は、弾性クローラの幅方向を示す。また、本実施形態では、高さ方向とは、弾性クローラの高さ方向(「クローラ高さ方向」ともいう。)をいう。図中、符号H100は、弾性クローラの高さ方向を示す。更に、本実施形態では、周方向とは、弾性クローラの周方向(「クローラ周方向」ともいう。)をいう。図中、符号D100は、弾性クローラの周方向を示す。
図6に示すように、弾性クローラ100は、複数のクローラ用芯部材10と、当該複数のクローラ用芯部材10を周方向に間隔を置いて連結する、無端帯状の弾性部材20と、を備えている。
図6に示すように、本実施形態では、複数のクローラ用芯部材10(図6では、弾性部材20内において、1つのクローラ用芯部材10のみを例示している。)は、それぞれ、クローラ長手方向に延在するように配置されていると共にクローラ周方向に間隔を置いて配置されている。具体的には、図6に示すように、クローラ用芯部材10は、当該クローラ用芯部材10の長手方向W10がクローラ幅方向W100に対して平行となるように配置されている。また、クローラ用芯部材10は、図6に示すように、弾性部材20を展開した状態において、当該クローラ用芯部材10の短手方向D10がクローラ周方向D100に沿うように配置されている。更に、クローラ用芯部材10は、クローラ用芯部材10の突起部11がクローラ径方向内側に向くように配置されている。即ち、本実施形態では、図6に示すように、クローラ用芯部材10は、当該クローラ用芯部材10の突起部11がクローラ内周側から突出するように配置されている。
具体的に説明すると、図7に示すように、本実施形態では、弾性部材20は、クローラ本体部21と、複数のラグ22と、を備えている。
本実施形態では、クローラ本体部21は、周方向に延在している無終端状の帯状部である。クローラ本体部21には、複数のクローラ用芯部材10が周方向内側に間隔を置いて埋設されている。図7に示すように、本実施形態では、クローラ用芯部材10は、当該クローラ用芯部材10のリブ厚さ漸減部132がクローラ本体部21の内周面21f1から露出するように、当該クローラ本体部21に埋設されている。本実施形態では、リブ厚さ漸減部132は、図7に示すように、クローラ本体部21の内周面21f1と同一の平面132fを有している。本実施形態では、リブ厚さ漸減部132の平面132fは、転輪通過面として使用することができる。
加えて、図7に示すように、本実施形態では、クローラ本体部21には、抗張体(例えば、スチールコード)23が埋設されている。本実施形態では、抗張体23は、クローラ用芯部材10よりもクローラ本体部21の外周面21f2に近い位置に配置されている。抗張体23は、例えば、クローラ周方向にスパイラル状に巻き付けられるか、抗張体23を有端帯状に形成した後に抗張体23の両端部を接合することにより、クローラ幅方向に直列に配列されている。
複数のラグ22は、径方向外側に突出している。本実施形態では、複数のラグ22は、図7に示すように、クローラ本体部21の外周面21f2から突出している。また、本実施形態では、複数のラグ22は、図6に示すように、周方向に間隔を置いて配置されている。更に、本実施形態では、複数のラグ22は、図6に示すように、幅方向に間隔を置いて配置されている。
本実施形態に係る、弾性クローラ100は、複数のクローラ用芯部材10と、当該複数のクローラ用芯部材10を周方向に間隔を置いて連結する、無端帯状の弾性部材20と、を備えている。本実施形態に係る、弾性クローラ100によれば、クローラ用芯部材10に用いた樹脂による軽量化の下、必ずしも特定の樹脂によらずに、当該軽量化と、弾性クローラ100として要求される機械的特性と、を両立することができる。
加えて、本実施形態では、リブ厚さ漸減部132のリブ13の高さh3は、長手方向に沿って一定であり、クローラ用芯部材10のリブ厚さ漸減部132は、転輪通過部である。この場合、リブ厚さ漸減部132を転輪通過部として用いることにより、転輪をスムーズに通過させることができる。これにより、本実施形態によれば、乗り心地を確保することができる。
上述のように、本発明によれば、樹脂による軽量化の下、当該軽量化と、要求される機械的特性と、を両立することができる、クローラ用芯部材10及び弾性クローラ100を提供することができる。
上述したところは、本発明のいくつかの実施形態について説明を行ったにすぎず、特許請求の範囲に従えば、様々な変更が可能となる。例えば、クローラ用芯部材10における、当該クローラ用芯部材10の突起部11、翼部12及びリブ13等の具体的な形状は例示的なものである。したがって、本発明に係るクローラ用芯部材の突起部、翼部及びリブ等の具体的な形状は、上述したところの形状に限定されるものではない。また、弾性クローラ100における、弾性部材20の形状、例えば、クローラ本体部21及びラグ22の形状も例示的なものである。したがって、本発明に係る弾性クローラのクローラ本体部及びラグ等の具体的な形状も、上述したところの形状に限定されるものではない。
10:クローラ用芯部材, 11:突起部, 12:翼部, 13:リブ, 131:突起部側延在部, 132:リブ厚さ漸減部(転輪通過部), 132f:リブ厚さ漸減部の平面(転輪通過面), 133:リブ厚さ一定部, 14:基部, 15:***部, 20:弾性部材, 21:クローラ本体部, 22:ラグ, 100:弾性クローラ, d:リブの奥行き方向厚さ,d2:リブ厚さ漸減部の奥行き方向厚さ, d3:リブ厚さ一定部の奥行き方向厚さ, W10:クローラ用芯部材の長手方向, D10:クローラ用芯部材の短手方向, H10:クローラ用芯部材の高さ方向, W100:弾性クローラの幅方向, D100:弾性クローラの周方向, H100:弾性クローラの径方向

Claims (9)

  1. 樹脂からなり、
    長手方向に間隔を置いて配置されていると共に高さ方向一方側に突出している一対の突起部と、
    前記一対の突起部のそれぞれから長手方向外側に延在している、一対の翼部と、
    前記翼部から前記高さ方向一方側に突出しているリブと、を備えており、
    前記リブは、長手方向に延在していると共に、前記突起部に連結されており、更に、
    前記リブは、当該リブの延在方向内側端縁が前記突起部の上端部の外縁に至るまで、前記突起部の延在方向外側側面に沿って延在しており、更に、
    前記リブは、当該リブの短手方向厚さが当該リブの短手方向両側から長手方向外側に向かうに従って漸減している、リブ厚さ漸減部を備えており、更に、
    前記リブの突起部側延在部の短手方向厚さは、前記リブ厚さ漸減部の短手方向厚さよりも小さく設定されている、クローラ用芯部材。
  2. 前記リブは、当該リブの短手方向厚さが長手方向に沿って一定である、リブ厚さ一定部を備えている、請求項1に記載のクローラ用芯部材。
  3. 前記リブ厚さ漸減部の前記リブの高さは、長手方向に沿って一定である、請求項1又は2に記載のクローラ用芯部材。
  4. 前記クローラ用芯部材を弾性クローラに用いた場合、前記リブ厚さ漸減部は、転輪通過部とされる、請求項3に記載のクローラ用芯部材。
  5. 前記リブ厚さ一定部の前記リブの高さは、長手方向外側に向かうに従って漸減している、請求項2に記載のクローラ用芯部材。
  6. 前記一対の突起部の間に、高さ方向他方側に***している***部を備えている、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のクローラ用芯部材。
  7. 前記樹脂は、脂肪族ポリアミドおよび芳香族ポリアミドからなる群より選択される1種以上である、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のクローラ用芯部材。
  8. 複数の、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のクローラ用芯部材と、当該複数の前記クローラ用芯部材を周方向に間隔を置いて連結する、無端帯状の弾性部材と、を備えている、弾性クローラ。
  9. 前記リブ厚さ漸減部の前記リブの高さは、長手方向に沿って一定であり、前記リブ厚さ漸減部は、転輪通過部である、請求項8に記載の弾性クローラ。
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