JP7230784B2 - 車両用内装品 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の車室に設けられるコンソールボックス等の車両用内装品に関する。
車室の車幅方向に並設された運転席と助手席との間には、物品を収納するコンソールボックスが、車両用内装品として設けられている。このコンソールボックスの一態様として、車幅方向に互いに離間した状態で配列された一対の側壁部を固定部として有するとともに、両側壁部間に収納部を有するボックス本体と、両側壁部間に配置されて、前後方向へスライド移動されることにより、上記収納部を開閉する可動部材としてのトレイを備えるものが、例えば特許文献1に記載されている。車幅方向における各側壁部の内側の面には、前後方向へ延びる溝を有するレール部がそれぞれ形成されている。
上記タイプのコンソールボックスには、トレイの位置決め及び位置決め補助の少なくとも一方を行なう位置決め機構が一般に設けられている。図9は、位置決め機構の一態様を示している。この図9に示すように、位置決め機構60は、突起部64、収容部66、ピン71及びコイルばね74を備えている。
収容部66は、トレイ65に形成されており、車幅方向(左右方向)へ延びる筒状をなしている。収容部66の側壁部62から遠い側(車内側:図9では左側)の端部は、底部67によって閉塞されている。ピン71は、ピン本体72及び頭部73を備えている。ピン本体72は車幅方向へ延び、かつ収容部66の上記底部67に挿通されている。ピン本体72は底部67及びコイルばね74により、車幅方向へ往復動可能に支持されている。頭部73は、ピン本体72のうち、側壁部62に近い側(車外側)の端部に形成されている。頭部73の一部は、収容部66の車外側の端部の開口部分から露出しており、レール部63に係合されている。コイルばね74は、頭部73と底部67との間において、圧縮された状態でピン本体72に巻き付けられており、ピン71を車外側へ付勢している。
突起部64は、各レール部63において、収納部61がトレイ65によって閉塞されるときに上記頭部73が係合される箇所と、同収納部61がトレイ65によって大きく開放されるときに上記頭部73が係合される箇所に少なくとも形成されている。
上記コンソールボックスでは、トレイ65に対し前後方向へ向かう操作力が加えられると、頭部73がレール部63に沿って摺動する。トレイ65はレール部63によってガイドされながら前後方向へスライド移動する。
トレイ65が、例えば、図9に示すように、頭部73が突起部64に係合する位置から、前後方向へ向けてスライド移動されると、頭部73が、突起部64上を摺動する。頭部73が、突起部64の頂部64tに到達する前は、同頂部64tに近づくに従い、突起部64が頭部73を車内側へ押圧する力が増大してコイルばね74が圧縮される。上記力は、突起部64の頂部64tで最大となる。頭部73が突起部64の頂部64tを越えた後は、頂部64tから前後方向へ遠ざかるに従い、突起部64が頭部73を押圧する上記力が減少し、頭部73が車外側へ移動しながら摺動する。コイルばね74が弾性復元力により伸長する。
特開2015-98200号公報
ところが、上記従来のコンソールボックスでは、トレイ65が前後方向へスライド移動されて頭部73が突起部64を乗り越える際にピン71が往復動する。このピン71の往復動に伴い、コイルばね74が収縮した後に勢いよく伸長する。車幅方向におけるコイルばね74の両端部は、ピン71の頭部73及び収容部66の底部67に接触していて動きを規制されているが、両端部間の中間部分は、動きを規制されずフリーな状態である。そのため、コイルばね74が収縮状態から伸長状態に切り替わる際に、同コイルばね74の中間部分が径方向へ振動し、異音を発生するおそれがある。こうした問題は、コイルばね74とは異なる種類のばねが用いられてピンを弾性付勢する場合にも同様に起り得る。また、上記問題は、固定部及び可動部材に加え、ばねを用いた位置決め機構を備える車両用内装品であれば、コンソールボックスに限らず、同様に起り得る。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、可動部材を移動させたときに、ばねの振動に起因する異音が発生するのを抑制することのできる車両用内装品を提供することにある。
上記課題を解決する車両用内装品は、車両内に配置される固定部と、操作されることにより前記固定部に沿って移動する可動部材と、前記可動部材の位置決め及び位置決め補助の少なくとも一方を行なう位置決め機構とを備え、前記位置決め機構は、前記固定部から前記可動部材の移動方向に対し交差する方向へ突出する突起部と、前記可動部材により、前記交差する方向へ往復動可能に支持されたピン本体を有し、前記ピン本体の前記固定部側の端部には、前記可動部材の移動に伴い前記突起部上を摺動する頭部が形成されたピンと、前記ピン本体から径方向へ離間した箇所に配置されて前記ピンを前記固定部側へ付勢するばねとを備える車両用内装品であって、前記ピン本体と前記ばねとの間には、弾性材料により形成された弾性部材が、前記ピン本体及び前記ばねに接触した状態で配置されている。
上記の構成によれば、可動部材が操作されると、同可動部材がピン、ばね及び弾性部材を伴って移動する。この移動の過程でピンが、可動部材の移動方向に対し交差する方向(交差方向)へ往復動し、頭部が突起部上を摺動する。この摺動により、突起部が頭部を、上記交差方向のうち同突起部が固定部から突出する側へ押圧する力が発生する。
この力は、頭部が、突起部の頂部に到達する前は、同頂部に近づくに従い増大する。ピンがばねを弾性変形させながら、上記交差方向のうち突起部が突出する側へ移動する。頭部が突起部の頂部に接触するときに、上記力が最大となって、ピンの移動量が最大となる。ばねが最も多く弾性変形される。頭部が突起部の頂部を越えた後は、頂部から遠ざかるに従い上記力が減少する。ばねが弾性復元力により元の形状に戻ろうとする。元の形状とは、頭部が突起部上を摺動する前の形状である。頭部が上記交差方向のうち、突起部が突出する側とは反対側へ移動しながら、同突起部上を摺動する。
上記のように、可動部材の移動に伴い頭部が突起部を乗り越える際には、ピンが上記交差方向へ往復動し、ばねが弾性変形した後に、元の形状に戻ろうとして、ピン本体の径方向へ振動しようとする。しかし、ピン本体とばねとの間には、弾性材料によって形成された弾性部材が配置されている。しかも、弾性部材は、ピン本体及びばねの両者に接触している。接触箇所では、弾性部材とばねとの間に隙間がなく、ピン本体の径方向におけるばねの動きは弾性部材によって規制される。そのため、ばねが弾性変形した後に元の形状に戻る際に、同ばねがピン本体の径方向へ振動する現象が規制され、その振動に起因する異音の発生が抑制される。
上記車両用内装品において、前記ばねは、前記ピン本体に巻き付けられた状態で装着されたコイルばねにより構成され、前記弾性部材は管状のチューブにより構成され、前記チューブは、前記ピン本体に被せられ、前記コイルばねが装着された状態で、前記ピン本体及び前記コイルばねに接触していることが好ましい。
上記の構成によれば、可動部材が操作されて、同可動部材が、ピン、コイルばね及びチューブを伴って移動する過程で頭部が突起部上を摺動する際には、突起部が頭部を押圧する上記力が発生する。
この力は、頭部が、突起部の頂部に到達する前は、同頂部に近づくに従い増大する。ピンがコイルばねを縮む側へ弾性変形させながら、上記交差方向のうち突起部から遠ざかる側へ移動する。頭部が突起部の頂部を越えた後は、同頂部から遠ざかるに従い上記力が減少する。コイルばねが弾性復元力により伸長し、頭部が上記交差方向のうち、突起部が突出する側とは反対側へ移動しながら、同突起部上を摺動する。
上記のように、可動部材の移動に伴い頭部が突起部を乗り越える際には、ピンが上記交差方向へ往復動し、コイルばねが収縮した後に伸長し、径方向へ振動しようとする。しかし、コイルばねが装着された状態では、弾性材料により管状に形成されてピン本体に被せられたチューブが同ピン本体及びコイルばねに接触していて、コイルばねの径方向の動きを規制する。そのため、コイルばねが収縮状態から伸長状態に切り替わる際に、同コイルばねが径方向へ振動することが規制される。
上記車両用内装品において、前記チューブはゴムにより形成され、前記チューブの周方向における一部には、同チューブの全長にわたってスリットが形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、チューブに全長にわたってスリットが形成されることにより、そのチューブには、スリットを挟んで周方向に対向する一対の端末部が形成される。チューブは、周方向のうち、両端末部を接近及び離間させる側へ弾性変形可能である。
そのため、スリットを通じてチューブをピン本体に被せることが可能である。すなわち、チューブの両端末部に対し、周方向のうち互いに遠ざかる側へ向かう力を加えることにより、両端末部の間隔が拡がるようにチューブを弾性変形させる。この弾性変形により、両端末部の間隔を、ピン本体が通過し得る大きさに拡げる。この状態で、両端末部間を通じてピン本体をチューブ内に挿入する。チューブの両端末部に対し上記力を加えるのを止めると、弾性復元力により、チューブは元の形状に戻ろうとする。両端末部の間隔が狭まり、チューブがピン本体に対し被せられた状態になる。従って、チューブの長さ方向における端部の開口部分からピンを挿入する場合に比べ、チューブをピン本体に被せる作業がしやすい。
チューブが被せられたピン本体に対し、チューブの外周側からコイルばねが装着されると、チューブとコイルばねとが干渉する。コイルばねからチューブに対し、これを縮径させようとする力が加わる。両端末部を接近させる側へチューブが弾性変形することで、同チューブが縮径させられる。チューブは、ピン本体及びコイルばねの両者に接触した状態になる。
上記車両用内装品において、前記チューブの周方向における一部は、同チューブの長さ方向に延びる平坦部により構成されていることが好ましい。
ここで、仮に、チューブの全体が円管状に形成されていると、チューブが高温の環境下におかれる等して、熱等によって収縮(縮径)した場合、同チューブの外径がコイルばねの内径よりも小さくなって、チューブがコイルばねから径方向内方へ離れるおそれがある。
この点、上記の構成によるように、チューブの周方向における一部が、同チューブの長さ方向に延びる平坦部により構成されると、チューブの周方向において、平坦部とその隣の湾曲部分との境界部分を起点として、チューブが縮径するように弾性変形する。平坦部は弾性変形しにくく、その平坦部の分、弾性変形による縮径の程度が、平坦部が設けられず、全体が円管状をなすものに比べて少なくなる。チューブは、熱等によって収縮しても、コイルばねに接触した状態を維持しやすい。チューブがコイルばねの径方向の動きを規制する機能の低下が抑制され、異音を抑制する効果が発揮される。
上記車両用内装品において、前記車両には、互いに離間した状態で配列された一対の側壁部を有するボックス本体と、両側壁部間に配置されて、両側壁部の配列方向に対し交差する方向へスライド移動するトレイとを備えるコンソールボックスが設けられており、前記固定部は、少なくとも一方の前記側壁部により構成され、前記可動部材は前記トレイにより構成され、前記突起部は、前記固定部を構成する前記側壁部から対向する側壁部側へ突出しており、前記ピンは、前記トレイにより、前記配列方向へ往復動可能に支持されていることが好ましい。
上記の構成によれば、トレイに対し操作力が加えられると、同トレイがピン、ばね及び弾性部材を伴って、ボックス本体における一対の側壁部の配列方向に対し交差する方向へスライド移動する。このスライド移動の過程でピンの頭部が、固定部を構成する側壁部から対向する側壁部側へ突出する突起部上を摺動する。この摺動により、突起部が頭部を、上記対向する側壁部側へ押圧する力が発生する。この力は、頭部が突起部を乗り越える前後で増減する。この力の増減に伴い、ピンが両側壁部の配列方向に往復動し、ばねが弾性変形した後に元の形状に戻る。
上記コンソールボックスでも、トレイのスライド移動に伴い頭部が突起部を乗り越える際には、ピンが往復動する。ばねが弾性変形された後に勢いよく元の形状に戻ろうとし、径方向へ振動しようとする。しかし、ピン本体とばねとの間に配置された弾性部材によってばねの径方向の振動が規制される。
上記車両用内装品によれば、可動部材を移動させたときに、ばねの振動に起因する異音が発生するのを抑制することができる。
車両用内装品をコンソールボックスに具体化した一実施形態を示す図であり、そのコンソールボックスの斜視図。 一実施形態におけるトレイの斜視図。 一実施形態における右側のレール部と、そのレール部における突起部にピンの頭部が係合した状態を示す部分平断面図。 図3の一部を拡大して示す部分平断面図。 レール部において突起部が形成されていない箇所に対しピンの頭部が係合された状態を示す部分縦断面図。 一実施形態において、チューブがピン本体に被せられた状態を示す断面図。 一実施形態において、ピン本体に被せられたチューブがコイルばねによって縮径された状態を示す断面図。 一実施形態において、ピンの頭部が突起部の頂部に係合した状態を示す部分平断面図。 従来技術を説明する図であり、図4に対応する部分平断面図。
以下、車両用内装品をコンソールボックスに具体化した一実施形態について、図1~図8を参照して説明する。
なお、以下の記載においては、車両の進行方向(前進方向)を前方とし、後進方向を後方とし、高さ方向を上下方向として説明する。また、車幅方向(左右方向)については、車両を後方から見た場合を基準として方向を規定する。
車室内の前部には、図示しない運転席及び助手席が車幅方向に並べられた状態で設置されている。本実施形態のコンソールボックスは、これら運転席及び助手席の間に配置されている。図1に示すように、コンソールボックスは、ボックス本体10及びトレイ15を備えている。ボックス本体10は、互いに車幅方向に離間した状態で配列された一対の側壁部11を、固定部として備えている。両側壁部11間には、上端が開放された収納部12が形成されている。収納部12には、比較的高さの高い物品、例えばペットボトル等が収納される。
図1、図3及び図5に示すように、車幅方向における各側壁部11の内側の面であって、収納部12の上方近傍には、前後方向へ延びる溝14を有するレール部13が形成されている。レール部13毎の溝14は、側壁部11の上記内側の面において開口している。
なお、図3においては、一方(右側)のレール部13のみが示されている。一対のレール部13は、車幅方向に対向する一対の側壁部11において対称に構成されている。
図1及び図2に示すように、トレイ15は、両側壁部11間に配置されている。トレイ15は操作されることにより、両側壁部11の配列方向に対し交差する方向である前後方向へ、両レール部13(側壁部11)に沿ってスライド移動することで、上記収納部12を開閉する蓋としての機能を有している。本実施形態では、このトレイ15が可動部材とされている。トレイ15は、上記収納部12に収納される物品よりも高さの低い小物類を置くための載置部16を備えている。トレイ15は、載置部16を車幅方向における両側から挟み込む一対の側板部17を備えている。
コンソールボックスは、さらに、トレイ15の位置決め及び位置決め補助を行なう位置決め機構20を備えている。
図1及び図3に示すように、位置決め機構20は、レール部13毎に3つの突起部21,22,23を備えている。各突起部21~23は互いに同一の形状をなしている。レール部13毎の3つの突起部21~23のうちの前側の2つの突起部21,22は、互いに前後方向に隣接した状態で、同レール部13の前部に形成されている。レール部13毎の残りの1つの突起部23は、同レール部13の後部に形成されている。各突起部21~23は、レール部13の底部24から、トレイ15の移動方向(前後方向)に対し交差する方向(交差方向)として、対向する側壁部11側へ向けて突出している。
図3及び図4に示すように、各突起部21~23は、前後方向における中央部において、レール部13の底部24から最も多く突出している。各突起部21~23のこの部分を頂部25というものとする。レール部13の底部24からの各突起部21~23の突出量は、頂部25から前方又は後方へ遠ざかるに従い少なくなり、前後方向における両端部で最少(ゼロ)となる。
図3~図5に示すように、トレイ15における各側板部17の前部及び後部には、それぞれ挿通孔26が形成されている。各側板部17において各挿通孔26の周縁部には、同側板部17から車幅方向の両側へ延び、全体として筒状をなす収容部27が一体に形成されている。各収容部27の車内側の端部は、底部28によって閉塞されている。これに対し、各収容部27の車外側の端部は開放されている。
各収容部27には、ピン本体32及び頭部33を備えてなるピン31が設けられている。ピン本体32は車幅方向へ延び、かつ上記底部28に挿通されている。ピン本体32は、非円形の断面形状を有している(図6参照)。ピン本体32は底部28と、後述するコイルばね35とにより、上記交差方向として車幅方向(両側壁部11の配列方向)へ往復動可能に支持されている。頭部33は、ピン本体32の車外側(側壁部11側)の端部に一体に形成されている。頭部33の車外部分は、収容部27の車外側の開口部分から露出しており、レール部13に係合されている。頭部33は、トレイ15の移動に伴い、突起部21~23上を摺動する。
各収容部27内には、ピン31を、突起部21~23が形成された側壁部11側、すなわち、車外側へ付勢するばねが配置されている。ばねは、ピン本体32から径方向における外方へ離間した箇所に配置されている。各ばねは、頭部33及び底部28の間において、圧縮された状態でピン本体32に巻き付けられて装着されたコイルばね35によって構成されている。
さらに、本実施形態では、ピン本体32とコイルばね35との間に、弾性材料によって形成された弾性部材が、ピン本体32及びコイルばね35に接触した状態で配置されている。弾性材料としては、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)等のゴム、TPO(オレフィン系エラストマー)、TPV(動的架橋型熱可塑性エラストマー)等のエラストマーを用いることができる。
図4及び図7に示すように、本実施形態の弾性部材は、ゴムによって管状に形成されて、ピン本体32に被せられたチューブ37によって構成されている。
図6及び図7に示すように、チューブ37の周方向における一部には、同チューブ37の全長にわたってスリット38が形成されている。なお、チューブ37の周方向におけるスリット38の位置は、同チューブ37がピン本体32に被せられたときの状況に応じて異なる。そのため、図6及び図7では、便宜上、スリット38がチューブ37の上部(軸線L1の上方)に位置するように、同チューブ37がピン本体32に被せられているものとして、スリット38が図示されている。このスリット38の形成により、チューブ37には、同スリット38を挟んで周方向に対向する一対の端末部37aが形成されている。本実施形態では、チューブ37として、外部から力が加えられない自然状態で、同チューブ37の内径がピン本体32の外径よりも大きなものが用いられている。
チューブ37の周方向における一部は、同チューブ37の長さ方向に延びる平坦部39によって構成されている。本実施形態では、平坦部39は、チューブ37の全長にわたって形成されている。また、平坦部39は、チューブ37の軸線L1を挟んで、スリット38とは反対側に形成されている。別の表現をすると、平坦部39は、チューブ37の周方向における中央部分に形成されている。
周方向におけるチューブ37の両端末部37aは、コイルばね35が同チューブ37を介してピン31に装着される前の状態では、図6に示すように、同周方向へ互いに離間している。また、両端末部37aは、コイルばね35がチューブ37を介してピン31に装着された状態では、図7に示すように、互いに接触している。
そして、チューブ37を介してピン本体32にコイルばね35が装着された状態では、チューブ37の内周面がピン本体32の外周面に接触している。また、チューブ37の外周面がコイルばね35に対し、内周側から接触している。チューブ37とコイルばね35との接触は、同チューブ37の径方向に0.1mm程度干渉した状態で行なわれている。チューブ37は、コイルばね35との接触部分では、弾性変形して凹んでいる。
さらに、図1及び図3に示すように、レール部13毎の最も前方に位置する突起部21は、トレイ15が収納部12を閉塞する位置までスライドされたときに、前側のピン31の頭部33に対し後側から接触する箇所に形成されている。また、レール部13毎の前部に形成されて互いに前後に隣り合う2つの突起部21,22は、トレイ15が収納部12を閉塞する位置から後方へ若干離れた位置、すなわち収納部12の一部(前端部)を部分的に開放する位置までスライドされたときに、前側のピン31の頭部33に対し前後両側から接触する箇所に形成されている。表現を変えると、頭部33が両突起部21,22間に係合した状態では、トレイ15が収納部12を閉塞する位置から後方へ若干離れた箇所に位置決めされ、その位置に保持される。レール部13毎の最も後方に位置する突起部23は、トレイ15が収納部12を開放する位置までスライドされたときに、後側のピン31の頭部33に対し前側から接触する箇所に形成されている。突起部21,23は、図示しない別の位置決め手段と共働して、トレイ15の前後方向における位置決めをする。すなわち、突起部21,23は、トレイ15の前後方向の位置決めを補助する。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用について説明する。また、作用に伴い生ずる効果についても併せて説明する。
<チューブ37のピン31への装着作業について>
ここで、仮に、チューブ37にスリット38が形成されておらず、同チューブ37が環状をなしていると、同チューブ37の長さ方向における端部の開口部分からピン31を同チューブ37に挿入することで、チューブ37をピン31に装着することになる。ところが、チューブ37の上記開口部分は小径である。そのため、この小径の開口部分からピン31をチューブ37内に挿入する作業は困難である。
これに対し、本実施形態では、図6に示すように、チューブ37の周方向における一部に、同チューブ37の全長にわたってスリット38が形成されている。スリット38が形成された箇所では、チューブ37が周方向に分断されている。チューブ37では、周方向におけるスリット38の両側に一対の端末部37aが形成されている。このことから、両端末部37aを接近及び離間させる側へ、チューブ37を弾性変形させることが容易である。
チューブ37をピン本体32に装着する際には、チューブ37の両端末部37aに対し、周方向のうち互いに遠ざかる側へ向かう力を加える。この力により、両端末部37aの間隔が拡がるようにチューブ37を弾性変形させる。この弾性変形により、両端末部37aの間隔を、ピン本体32が通過し得る間隔に拡げる。
この状態で、両端末部37a間を通じてピン本体32を、チューブ37の径方向における外方から同チューブ37内に挿入する。そして、ピン本体32の上記挿入後に、上記両端末部37aに対し上記力を加えるのを止める。すると、弾性復元力により、チューブ37は元の形状に戻ろうとする。両端末部37aの間隔が狭まり、チューブ37がピン本体32に対し被せられた状態になる。
そのため、チューブ37の長さ方向における端部の開口部分からピン31を挿入する場合に比べ、ピン本体32をチューブ37内に挿入しやすく、チューブ37のピン31への装着作業がしやすい。
また、スリット38が形成されない場合、チューブ37の両端の開口部分にピン31を挿入しやすくするために、チューブ37としてピン31よりも径の大きなものを用いることが考えられる。しかし、この場合には、チューブ37がピン本体32に被せられた状態で、両者の間に隙間が生じてしまう。また、チューブ37がコイルばね35と過剰に干渉して、そのコイルばね35のスムーズな伸縮動作に影響を及ぼすおそれがある。そのため、チューブ37の径を大きくするにも限度がある。
しかし、本実施形態のようにスリット38を形成することにより、チューブ37として、その内径がピン本体32の外径よりも大きなものが用いることができる。この場合には、チューブ37によって囲まれた領域の断面積がピン本体32の断面積よりも大きい。そのため、両端末部37a間を通じたピン本体32のチューブ37内への挿入作業がしやすく、チューブ37のピン31に対する装着作業性がよい。
チューブ37が被せられたピン本体32に対し、チューブ37の外周側からコイルばね35が装着されると、図7に示すように、チューブ37とコイルばね35とが干渉する。コイルばね35からチューブ37に対し、これを縮径させようとする力が加わる。両端末部37aを互いに接近させる側へチューブ37が弾性変形されることで、同チューブ37が縮径させられる。チューブ37の周方向における一部に平坦部39が形成された本実施形態では、同周方向における同平坦部39の両側に断面円弧状の湾曲部分41が位置する。上記縮径は、各湾曲部分41が平坦部39との境界部42を起点として、両端末部37aを相互に接近させる側へ弾性変形させることによりなされる。この際、平坦部39は弾性変形しにくく平坦な状態を維持しようとする。従って、縮径後のチューブ37の内径は、平坦部39が形成されない場合の同チューブ37の内径よりも大きくなる。そして、コイルばね35が装着された状態では、縮径させられたチューブ37の内周面がピン本体32の外周面に接触し、同チューブ37の外周面がコイルばね35に対し内周側から接触する。
<トレイ15のスライド時>
トレイ15が収納部12を全開状態にしているときには、側板部17毎の後側のピン31における頭部33が突起部23に対し後側から係合している。この状態から収納部12を一部又は全部閉塞する場合には、トレイ15に対し前方へ向かう操作力が加えられる。
また、トレイ15が収納部12の前端部のみを開放させているときには、側板部17毎の前側のピン31における頭部33は、両突起部21,22間に係合していて、トレイ15はその位置に保持(位置決め)されている。この状態から収納部12を全開状態にする場合には、トレイ15に対し後方へ向かう操作力が加えられる。また、上記状態から収納部12を閉塞状態にする場合には、トレイ15に対し前方へ向かう操作力が加えられる。
さらに、トレイ15が収納部12を閉塞しているときには、側板部17毎の前側のピン31における頭部33は、突起部21に対し前側から係合している。この状態から、収納部12を一部又は全部開放する場合には、トレイ15に対し後方へ向かう操作力が加えられる。
上記のようにトレイ15に対し、前方又は後方へ向かう操作力が加えられると、同トレイ15がピン31、コイルばね35及びチューブ37を伴って同方向へスライド移動する。このスライド移動の過程で、頭部33が突起部21~23上を摺動する。この摺動により、突起部21~23が頭部33を、同突起部21~23の設けられた側壁部11から対向する側壁部11側へ押圧する力が発生する。
この力は、図4及び図8に示すように、頭部33が、突起部21~23の頂部25に到達する前は、同頂部25に近づくに従い増大する。ピン31がコイルばね35を縮ませる側へ弾性変形、すなわち、同コイルばね35を圧縮させながら、対向する側壁部11側へ移動する。この移動量が多くなるに従い、コイルばね35の弾性変形量が多くなる。頭部33が突起部21~23の頂部25に接触するとき(図8参照)に、上記力が最大となって、ピン31の移動量が最大となり、コイルばね35が最も多く弾性変形させられる。頭部33が突起部21~23の頂部25を越えた後は、頂部25から遠ざかるに従い上記力が減少する。コイルばね35が弾性復元力により伸長して元の形状に戻ろうとすることにより、頭部33は、突起部21~23が突出する側とは反対側へ移動しながら、同突起部21~23上を摺動する。コイルばね35が伸長して、元の形状に近づく。
上記のように、トレイ15のスライド移動に伴い頭部33が突起部21~23を乗り越える際には、ピン31が車幅方向へ往復動する。コイルばね35が弾性変形した後に、元の形状に戻ろうとし、ピン本体32の径方向へ振動しようとする。すなわち、コイルばね35は収縮した後に伸長して径方向へ振動しようとする。
しかし、ピン本体32とコイルばね35との間には、弾性材料によって形成されてピン本体32に被せられた管状のチューブ37が配置されている。チューブ37の内周面がピン本体32の外周面に接触し、同チューブ37の外周面がコイルばね35に対し内周側から干渉した状態、すなわち圧接状態で接触している。チューブ37とコイルばね35とが接触する部分では、両者の間に、同コイルばね35の動き得る隙間がなく、ピン本体32の径方向におけるコイルばね35の動きはチューブ37によって規制される。そのため、コイルばね35が弾性変形した後に元の形状に戻る際に、すなわち、収縮状態から伸長状態に切り替わる際に、同コイルばね35がピン本体32の径方向へ振動する現象が規制される。その結果、コイルばね35の径方向の振動に起因する異音の発生を抑制することができる。
なお、チューブ37は、コイルばね35に対し内周側から干渉している。しかし、チューブ37が弾性変形しているうえに、干渉量が、ピン本体32の径方向における0.1mm程度であって少ないことから、干渉がコイルばね35の伸縮動作に及ぼす影響は無視できるほど小さい。
本実施形態によると、上記以外にも、次の効果が得られる。
・コイルばね35の振動を抑制して異音の発生を抑制する上記効果は、ピン本体32とコイルばね35との間にフェルトを介在させることによっても得られる。この場合には、フェルトをピン本体32に巻き付けながら貼ることになるが、ピン本体32が小径であることや、フェルトが小さいことから、作業が大変である。
この点、本実施形態では、ピン本体32とコイルばね35との間に、ゴムからなるチューブ37を配置している。しかも、チューブ37としてスリット38が形成されたものを用いている。そのため、上述したように、両端末部37aの間隔が拡がるように、チューブ37を弾性変形させながら、スリット38を介してピン本体32をチューブ37内に挿入することで、同チューブ37をピン31に装着することができる。チューブ37をピン本体32に巻き付けながら貼る作業は不要である。そのため、上記のようにフェルトを用いる場合に比べても、コイルばね35の振動による異音の発生を抑制する対策が容易である。
・トレイ15の停止時にもスライド移動時にも、ピン31がコイルばね35によって隣接する側壁部11側へ付勢されていて、頭部33がレール部13に押付けられている。そのため、トレイ15のがたつき、特に車幅方向のがたつきを抑え、異音や振動を抑制することができる。
・ここで、仮に、平坦部39が形成されず、チューブ37の全体が円管状に形成されていると、チューブ37が高温の環境下におかれる等して、熱等によって収縮(縮径)した場合、同チューブ37の外径がコイルばね35の内径よりも小さくなって、チューブ37の外周面がコイルばね35から径方向内方へ離れるおそれがある。この場合には、チューブ37がコイルばね35の径方向の動きを規制する機能が低下し、異音抑制効果が十分発揮されないおそれがある。
この点、本実施形態では、チューブ37の周方向における一部が、同チューブ37の長さ方向に延びる平坦部39によって構成されている。そのため、チューブ37の周方向において、平坦部39と、その隣の湾曲部分41との境界部分を起点として、チューブ37が縮径するように弾性変形する。平坦部39では、縮径するような弾性変形が起りにくく、その平坦部39の分、弾性変形による縮径の程度は、平坦部39が設けられず、全体が円管状をなすものに比べて少なくなる。チューブ37は、平坦部39においてコイルばね35に接触しやすい。特に、本実施形態では、平坦部39がチューブ37の軸線L1を挟んでスリット38の反対側に形成されていて、同チューブ37の周方向における中央部分に位置している。そのため、両湾曲部分41の周長が互いに同一又は略同一となる。チューブ37は、周方向における平坦部39の両側で同程度に弾性変形して縮径する。そのため、チューブ37は弾性変形したときに、周方向にバランスよく縮径する。
結果として、チューブ37は、熱等によって収縮(縮径)しても、平坦部39においてコイルばね35に対し接触した状態を維持しやすい。チューブ37がコイルばね35の径方向の動きを規制する機能の低下を抑制し、異音を抑制する効果を維持することができる。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。上記実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
<コンソールボックスについて>
・コンソールボックスは、レール部13が車両の前後方向とは異なる方向へ延びるように車室に設置されてもよい。
<トレイ15について>
・トレイ15は、ボックス本体10における一対の側壁部11の配列方向に対し交差する方向であることを条件に、前後方向とは異なる方向へスライド移動してもよい。該当する方向としては、例えば、上下方向が挙げられる。
また、トレイ15は、前後方向に加え、上下方向へスライド移動してもよい。例えば、トレイ15は、前後方向へ延びる移動経路の後端まで水平な状態でスライド移動した後に、起立状態に姿勢を変えて、上下方向へスライド移動してもよい。
<突起部21~23について>
・突起部21~23の数が、上記実施形態とは異なる数に変更されてもよい。
・突起部21~23は、レール部13の延びる方向において、上記実施形態とは異なる箇所に形成されてもよい。
<ピン31について>
・ピン31におけるピン本体32は、可動部材(トレイ15)の移動方向に対し必ずしも直交する方向に延びていなくてもよく、直交に近い状態で傾斜する方向へ延びるものであってもよい。
・ピン本体32として、管状をなすものが用いられてもよい。この場合、ピン本体32として、可動部材(トレイ15)側の端部が開口され、かつ固定部(側壁部11)側の端部が閉塞されたものが用いられる。この閉塞された部分によって頭部33が構成される。ばね(コイルばね35)は、ピン本体32の内部であって、同ピン本体32の内壁面から径方向の内方へ離間した箇所に配置される。弾性部材(チューブ37)は、ばね(コイルばね35)とピン本体32の内壁面との間に配置される。このように変更された場合にも、上記実施形態と同様の作用及び効果が期待できる。
<ばねについて>
・ばねとして、ピン本体32から径方向へ離間した箇所に配置されて、ピン31を、突起部21~23の設けられた固定部(側壁部11)側へ付勢するものであることを条件に、コイルばね35とは異なる種類のばねが用いられてもよい。この場合、ばねの種類によっては、弾性部材として、管状とは異なる形状をなすものが用いられてもよい。
<チューブ37について>
・スリット38を有する上記実施形態のチューブ37のピン31への装着に際し、同チューブ37の長さ方向における端部の開口部分からピン31が同チューブ37に挿入されてもよい。
・チューブ37における平坦部39は、必ずしも同チューブ37の全長にわたって形成されなくてもよく、チューブ37の長さ方向における一部にのみ形成されてもよい。この場合にも、熱等によるチューブ37の収縮(縮径)を抑制することができる。
・平坦部39がチューブ37の周方向における複数箇所に形成されてもよい。
・チューブ37におけるスリット38及び平坦部39の一方又は両方が省略されてもよい。このように変更された場合であっても、ピン本体32の径方向におけるコイルばね35の動きを規制して、同方向におけるコイルばね35の振動を抑制して異音の発生を抑制することができる。
<位置決め機構20の全体について>
・位置決め機構20は、トレイ15(可動部材)の位置決め及び位置決め補助の一方のみを行なうものであってもよい。
<適用対象について>
・車両用内装品は、レール部13が片方の側壁部11のみに形成されたタイプのコンソールボックスにも適用可能である。
・車両用内装品は、レール部13及び突起部21~23を有するが、突起部21~23がレール部13とは異なる箇所に形成されたコンソールボックスにも適用可能である。
・上記車両用内装品は、可動部材を移動させたときに、ばねによって付勢されたピンに、固定部に設けられた突起部を乗り越えさせるものであることを条件に、コンソールボックスとは異なる車両用内装品に適用することが可能である。この場合、可動部材はスライド移動とは異なる態様で移動するものであってもよい。
適用の対象としては、例えば、アームレスト、カップホルダの蓋、グローブボックス等が挙げられる。
10…ボックス本体、11…側壁部(固定部)、15…トレイ(可動部材)、20…位置決め機構、21,22,23…突起部、31…ピン、32…ピン本体、33…頭部、35…コイルばね(ばね)、37…チューブ(弾性部材)、38…スリット、39…平坦部。

Claims (3)

  1. 車両内に配置される固定部と、操作されることにより前記固定部に沿って移動する可動部材と、前記可動部材の位置決め及び位置決め補助の少なくとも一方を行なう位置決め機構とを備え、
    前記位置決め機構は、前記固定部から前記可動部材の移動方向に対し交差する方向へ突出する突起部と、
    前記可動部材により、前記交差する方向へ往復動可能に支持されたピン本体を有し、前記ピン本体の前記固定部側の端部には、前記可動部材の移動に伴い前記突起部上を摺動する頭部が形成されたピンと、
    前記ピン本体から径方向へ離間した箇所に配置されて前記ピンを前記固定部側へ付勢するばねとを備える車両用内装品であって、
    前記ピン本体と前記ばねとの間には、弾性材料により形成された弾性部材が、前記ピン本体及び前記ばねに接触した状態で配置されており、
    前記弾性部材はゴムにより形成された管状のチューブにより構成され、
    前記チューブの周方向における一部には、同チューブの全長にわたってスリットが形成されているとともに、前記チューブの周方向における一部は、同チューブの長さ方向に延びる平坦部により構成されており、
    前記平坦部の両側には、断面円弧状の湾曲部分が位置している車両用内装品。
  2. 前記ばねは、前記ピン本体に巻き付けられた状態で装着されたコイルばねにより構成され、
    記チューブは、前記ピン本体に被せられ、前記コイルばねが装着された状態で、前記ピン本体及び前記コイルばねに接触している請求項1に記載の車両用内装品。
  3. 前記車両には、互いに離間した状態で配列された一対の側壁部を有するボックス本体と、両側壁部間に配置されて、両側壁部の配列方向に対し交差する方向へスライド移動するトレイとを備えるコンソールボックスが設けられており、
    前記固定部は、少なくとも一方の前記側壁部により構成され、前記可動部材は前記トレイにより構成され、
    前記突起部は、前記固定部を構成する前記側壁部から対向する側壁部側へ突出しており、
    前記ピンは、前記トレイにより、前記配列方向へ往復動可能に支持されている請求項1又は2に記載の車両用内装品。
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