JP7229714B2 - 位置推定装置、無線装置、位置推定システム、および位置推定方法 - Google Patents

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Description

本開示は、位置推定装置、無線装置、位置推定システム、および位置推定方法に関する。
近年、無線通信技術の発展および無線端末の普及に伴い、無線通信技術を応用した無線端末の位置推定の需要が高まっている。例えば、無線LANのフィンガープリントを収集し、ラジオマップを構築することによって、屋内にある無線端末の位置を推定する方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2016-99349号公報
本開示の一態様は、第3の無線装置の位置推定を良好に行う第2の無線装置の配置を決定する、改善された位置推定装置、無線装置、位置推定システム、および位置推定方法の提供に資する。
本開示の一態様に係る位置推定装置は、複数の第1の無線装置が送信した第1の無線信号の、複数の第2の無線装置での第1の受信強度に基づいて、前記複数の第2の無線装置の少なくとも2つを選択する決定回路と、第3の無線装置が送信した第2の無線信号の、選択された前記少なくとも2つの第2の無線装置での第2の受信強度に基づいて、前記第3の無線装置の位置を推定する推定回路と、を備える構成を採る。
本開示の一態様に係る無線装置は、他の無線装置を宛先とする第1の無線信号を傍受する無線通信機と、前記第1の無線信号の受信強度を測定する測定回路と、を備え、前記無線通信機は、前記第1の無線信号の受信強度を示す情報を含む無線信号を送信し、前記無線通信機は、他の無線装置を宛先とする第2の無線信号を傍受し、前記測定回路は、前記第2の無線信号の受信強度を測定し、前記無線通信機は、前記第2の無線信号の受信強度を示す情報を含む無線信号を送信する、構成を採る。
本開示の一態様に係る位置推定システムは、本開示の一態様に係る位置推定装置と、本開示の一態様に係る無線装置と、前記位置推定装置に接続され、前記無線装置と無線通信するアクセスポイントと、を備える構成を採る。
本開示の一態様に係る位置推定方法は、複数の第1の無線装置が送信した第1の無線信号の、複数の第2の無線装置での第1の受信強度に基づいて、前記複数の第2の無線装置の少なくとも2つを選択し、第3の無線装置が送信した第2の無線信号の、選択された前記少なくとも2つの第2の無線装置での第2の受信強度に基づいて、前記第3の無線装置の位置を推定する、構成を採る。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示の一態様によれば、第3の無線装置の位置推定を良好に行う第2の無線装置の配置を決定することができる。
本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
本開示に係る無線通信システムの構成の一例を示す図 本開示に係る位置推定装置の構成の一例を示す図 本開示に係るアクセスポイントの構成の一例を示す図 本開示に係る無線ノードの構成の一例を示す図 本開示に係るアンカーノード決定時の候補位置および参照位置の配置の一例を示す図 本開示に係るアンカーノード決定時の動作の一例を示すフローチャート アンカーノード決定時のステップS603,S604における無線信号のシーケンスの一例を示す図 RSSI(Receive Signal Strength Indicator、受信信号強度)行列の一例を示す図 フィンガープリント行列の一例を示す図 位置ノードが送信し、候補ノードが傍受した無線信号のRSSI値の具体例を示す図 位置ノードが送信し、候補ノードが傍受した無線信号のRSSI値の具体例を示す図 位置ノードが送信し、候補ノードが傍受した無線信号のRSSI値の具体例を示す図 RSSI行列をテーブル形式で表したデータの具体例を示す図 フィンガープリント行列をテーブル形式で表したデータの具体例を示す図 アンカーノード決定時のステップS606において、4つのアンカーノードが選択された場合の一例を示す図 本開示に係る位置推定装置による位置推定時の動作の一例を示すフローチャート 位置推定時のステップS1103,S1104における無線信号のシーケンスの一例を示す図
特許文献1においては、室内地図の分割された領域における移動機器の移動を、位置状態の遷移モデルとして機械学習し、移動機器が移動することによって収集した無線LANフィンガープリントに位置情報をラベル付けして自動的にラジオマップを構築する。しかしながら、無線LANフィンガープリントの基礎となるアクセスポイントは、設置済であることが前提とされ、アクセスポイントの位置や数を変更することについては、何ら考慮されていない。
その結果、移動機器が存在する可能性のある範囲によっては、移動機器の位置の識別が容易なフィンガープリントが得られる保証がなくなる。また、移動機器の位置の識別が容易なフィンガープリントが得られるように、新たにアクセスポイントを設置する台数および位置を決定する場合、移動機器の位置とアクセスポイントの設置位置との組み合わせの数が多くなると、決定に伴う測定に求められる時間とコストが増大し、決定が困難になる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は一例であり、本開示は以下の実施の形態により限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は、本開示に係る位置推定システム1000の構成の一例を示す。
位置推定システム1000は、位置推定装置1と、アクセスポイント2と、無線ノード(無線装置)3(3a~3e)と、を備える。位置推定システム1000は、例えば、店舗やオフィスなどで使用されることが想定される。一例として、図1には、対象エリアである店舗内において位置推定システム1000が使用されることを想定し、位置推定システム1000に加えて壁面4と商品棚5a,5bが示されている。無線ノード3は、店舗内の見取図上に配置して示されている。
位置推定装置1は、アクセスポイント2を介して無線ノード3と無線通信を行い、移動する無線ノード3eの位置を推定する。位置推定装置1の構成の詳細については、図2を参照して後述する。
アクセスポイント2は、位置推定装置1の指示に応じて、無線ノード3との間の無線通信を行い、無線ノード3からの受信データを位置推定装置1に送信する。アクセスポイント2の構成の詳細については、図3を参照して後述する。
無線ノード3は、アクセスポイント2と無線通信を行う。無線ノード3の構成の詳細については、図4を参照して後述する。
無線ノード3(3a~3e)は、アンカーノードA(A1~A4)とターゲットノード(第3の無線装置)Tとを含む。ここで、アンカーノードは、予め決められた位置に固定された無線ノードである。また、ターゲットノードは、位置推定の対象となる無線ノードである。図1に示される一例においては、アンカーノードAは、アンカーノードA1~A4の4個であるが、アンカーノードAの個数は、2以上の任意の数であってもよい。
図1に示される一例においては、無線ノード3(3a~3d)が、それぞれ、アンカーノードA(A1~A4)である。無線ノード3a(アンカーノードA1)は、棚5aの上に、無線ノード3b(アンカーノードA2)は、棚5bの上に、無線ノード3c(アンカーノードA3)は、左側の壁面4に、無線ノード3d(アンカーノードA4)は、下側の壁面4に、それぞれ設置されている。
一方、図1に示される一例においては、通路上を移動する無線ノード3eが、ターゲットノードTである。
図1に示されるアクセスポイント2とターゲットノードTとを結ぶ点線と、ターゲットノードTとアンカーノードA1~A4とを結ぶ点線とは、それぞれ、無線信号の到達経路を示す。例えば、ターゲットノードTがアクセスポイント2に無線信号を送信した場合、この無線信号は、アンカーノードA1~A4にも到達し、それぞれのアンカーノードA1~A4は、無線信号を受信することができる。無線信号を受信する際、到達経路の違いにより、無線信号の受信レベルは、それぞれのアンカーノードA1~A4の間で異なり、無線信号の受信レベルから構成されるパターンは、ターゲットノードTの位置に応じて変化する。
ここで、無線ノード3の1つから送信され、無線ノード3の他の複数によって受信される無線信号の複数の受信レベルから構成されるパターンを、フィンガープリントと呼ぶ。上述のとおり、フィンガープリントは、ターゲットノードTの位置に応じて変化する。そこで、ターゲットノードTの位置推定を行うために、ターゲットノードTが移動する可能性のある範囲(例えば、通路など)において、位置推定に先だってフィンガープリントを収集しておく。次いで、ターゲットノードTが無線信号を送信した時に、アンカーノードA1~A4での受信レベルを、予め収集されたフィンガープリントとパターンマッチングすることにより、ターゲットノードTの位置推定を行う。
図1に示される例においては、アンカーノードA1~A4の個数は、4個である。ここで、アンカーノードの個数が多いほど、ターゲットノードTの位置の推定精度が向上するが、アンカーノードの設置や位置の推定にコストがかかる。したがって、アンカーノードを、どこにいくつ設置すれば、ターゲットノードTの位置を充分に推定できるかが検討される。
また、ターゲットノードTが移動する可能性のある範囲において、ターゲットノードTの位置毎に得られるフィンガープリントの間の相関が低い程、フィンガープリントの識別が容易になる。しかしながら、フィンガープリントの間の相関が低くなるアンカーノードの設置場所を決定するために、ターゲットノードTおよびアンカーノードAの膨大な数の組み合わせを変えながら測定する場合、時間とコストが非常にかかる。
以上の点に関する解決策については、図5~図11を参照して後述する。
図2は、本開示に係る位置推定装置1の構成の一例を示す。位置推定装置1は、制御部(制御回路)11と、記憶部(記憶回路)13と、通信部(通信機)15と、を備える。
制御部11は、ターゲットノードの位置推定に用いられるアンカーノードの決定時および決定されたアンカーノードを用いたターゲットノードの位置推定時の、位置推定装置1の動作を制御する。制御部11は、ターゲットノード位置推定部(推定回路)12と、無線ノード選択部(選択回路)14と、アンカーノード決定部(決定回路)16と、を備える。
ターゲットノード位置推定部12は、ターゲットノードの位置推定時に、記憶部13からフィンガープリントを読み出し、ターゲットノードTの位置推定を行う。読み出されるフィンガープリントは、アンカーノードAの決定時に収集されるフィンガープリントである。
記憶部13は、アンカーノードAの決定時に、アンカーノードAから収集されたフィンガープリントを記憶する。記憶されたフィンガープリントは、アンカーノードAの決定時に更新されてもよい。
無線ノード選択部14は、アンカーノードAの決定時およびターゲットノードTの位置推定時に、通信対象となる無線ノードを選択する。
通信部15は、アクセスポイント2との通信を行う。通信部15は、アクセスポイント2を介して、無線ノード3と通信を行うことができる。通信は、有線通信媒体を介した有線通信、または、アクセスポイント2および無線ノード3の間の無線通信と干渉しない無線通信媒体を介した無線通信である。通信部15が用いる通信プロトコルは、例えば、シリアル通信プロトコル、USB(Universal Serial Bus)プロトコル、またはEthernet(登録商標)プロトコルである。
アンカーノード決定部16は、アンカーノードAの決定時に、無線ノードから収集されたフィンガープリントに基づいて、アンカーノードAを決定する。さらに、アンカーノード決定部16は、アンカーノードAから収集されたフィンガープリントを、記憶部13に記憶させる。
図3は、本開示に係るアクセスポイント2の構成の一例を示す。
アクセスポイント2は、通信部(通信機)21と、制御部(制御回路)22と、RSSI測定部(測定回路)23と、無線通信部(無線通信機)24と、を備える。
通信部21は、位置推定部1との通信を行う。通信は、有線通信媒体を介した有線通信、または、アクセスポイント2および無線ノード3の間の無線通信と干渉しない無線通信媒体を介した無線通信である。
制御部22は、通信部21と、無線通信部24と、を制御し、通信対象の無線ノード3を指示するデータを位置推定装置1から受信させ、通信対象の無線ノード3へ呼び出しパケットを送出させ、無線ノード3からの応答パケットを受信させる。さらに、制御部22は、通信部21と、RSSI測定部23と、を制御し、無線ノード3との通信のRSSIを測定させ、測定結果を示すデータを位置推定装置1に送信させる。
RSSI測定部23は、無線通信部24で受信された無線ノード3からの無線信号の受信レベルを測定し、RSSIに変換する。RSSI測定部23は、RSSIに対して、dB単位への変換、所定のスケール変換、直線近似、曲線近似といった種々の変換をさらに施してもよい。
無線通信部24は、無線ノード3との無線通信を行う。無線通信は、例えば、920MHz帯を用いる小電力通信、IEEE802.15.4、2.4GHz帯を用いるZigbee、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(IEEE802.11b/g/n)、5GHz帯を用いる無線LAN(IEEE802.11a/ac)またはDSRC、60GHz帯を用いる無線LAN(IEEE802.11ad)、構内PHS、あるいは、LTEを用いた無線通信である。
図4は、本開示に係る無線ノード3の構成の一例を示す。
無線ノード3は、無線通信部(無線通信機)31と、RSSI測定部(測定回路)32と、制御部(制御回路)33と、を備える。
無線通信部31は、アクセスポイント2との無線通信を行う。無線通信の方式は、アクセスポイント2が用いる無線通信の方式と同様の方式である。
RSSI測定部32は、無線通信部31で受信されたアクセスポイント2からの無線信号の受信レベルを測定し、RSSIに変換する。RSSI測定部32は、RSSIに対して、dB単位への変換、所定のスケール変換、直線近似、曲線近似といった種々の変換をさらに施してもよい。
制御部33は、無線通信部31を制御して、無線通信部31にアクセスポイント2との無線通信を行わせ、また、他の無線ノード3からの無線信号を傍受させる。さらに、制御部33は、RSSI測定部32を制御して、RSSI測定部32に、無線信号の受信レベルをRSSIに変換させる。
制御部33は、RSSI管理部(管理回路)34を備える。RSSI管理部34は、無線通信部31が傍受した他の無線ノード3のRSSIと送信元とを受信履歴として保存する。制御部33は、アクセスポイント2からの要求に応じて、無線通信部31を制御して、RSSI管理部34が保存したRSSIの履歴を、アクセスポイント2に通知させる。
[アンカーノードの決定]
ターゲットノードTの位置推定に用いられるアンカーノードAを決定するために、ターゲットノードTが移動する範囲内に配置された各無線ノード3について、アンカーノードAを設置する候補位置に設置された各無線ノード3との間のRSSIが測定される。
図5は、本開示に係るアンカーノード決定時の候補位置C1~C20および参照位置P1~P16の配置の一例を示す。
図5に示される対象エリアは、図1に示される対象エリアと同じである。候補位置C1~C20はアンカーノードAを設置する候補となる位置を示す。参照位置P1~P16は、ターゲットノードTが移動する範囲内において参照される位置を示す。なお、図5に示される一例においては、候補位置C1~C20の個数は、20であり、参照位置P1~P16の個数は、16であるが、それぞれの個数は、これに限られず、2以上の任意の数である。
フィンガープリント測定時は、候補位置C1~C20および参照位置P1~P16の全ての位置に無線ノード3を配置する。例えば、図5に示される一例においては、20カ所の候補位置C1~C20と16カ所の参照位置P1~P16とに、合計で36台の無線ノード3が設置される。
アンカーノードAの候補位置C1~C20は、設置が容易な位置であるのが好ましく、かつ対象エリア内でなるべく一様に分布するように配置されるのが好ましい。また、ターゲットノードTの参照位置P1~P16は、位置推定時に、特にターゲットノードTの位置を詳細に把握したい範囲は密に、そうでない範囲では粗に配置するようにしてもよい。
以下において、参照位置P1~P16に配置された無線ノード3を、位置ノード(第1の無線装置)P1~P16と呼ぶ。また、候補位置C1~C20に配置された無線ノード3を、候補ノード(第2の無線装置)C1~C20と呼ぶ。
図6は、本開示に係るアンカーノード決定時の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS603からステップS605において、位置推定装置1は、アクセスポイント2に指示することにより、位置ノードP1~P16に生成させたフィンガープリントを集める。
まず、ステップS603において、無線ノード選択部14は、位置ノードP1~P16のうちの1つ(例えば、P1)を選択する。次いで、無線ノード選択部14は、位置ノードP1および候補ノードC1~C20の間のRSSIを測定するために、選択した位置ノードP1に、無線信号を送信させ、候補ノードC1~C20に無線信号を受信させる。候補ノードC1~C20は、この無線信号を傍受してRSSI測定を行い、送信した位置ノードのIDと測定したRSSI値とを受信履歴として記憶部13に記憶させる。
次に、ステップS604において、アンカーノード決定部16は、候補ノードC1~C20を呼び出し、候補ノードC1~C20が位置ノードP1から傍受した無線信号の受信履歴を集める。
図7は、アンカーノード決定時のステップS603,S604における無線信号のシーケンスの一例を示す。
図7において、APはアクセスポイント2を、P1~PMは位置ノードP1~PMを、C1~CNは候補ノードC1~CNを、それぞれ表す。ここで、MおよびNは、それぞれ、2以上の整数である。
まず、アクセスポイント2は、位置ノードP1を呼び出すためのパケットREQ(P1,AP)を、無線信号で送信する。ここで、パケットREQ(P1,AP)は、宛先が位置ノードP1で、送信元がAPであるパケットである。パケットREQ(P1,AP)は、全ての無線ノード3によって受信される。パケットREQ(P1,AP)の宛先が自身のIDと一致する位置ノードP1が、これに応答する。
位置ノードP1は、応答パケットACK(AP,P1)を、無線信号でAPに送信する。候補ノードC1~CNは、応答パケットACK(AP,P1)を傍受し、送信元IDとRSSIとを受信履歴として保存する。
例えば、候補ノードC1は位置ノードP1が送信した応答パケットACK(P1,AP)を傍受することによって、送信元ID「P1」とRSSI値「r1,1」を保存する。同様に、候補ノードCNは、送信元ID「P1」とRSSI値「rN,1」を保存する。
上記の手順を位置ノードP1から位置ノードPMまで繰り返すことにより、候補ノードC1~CNには、位置ノードP1~PMまでの受信履歴が保存される。
アクセスポイント2は、位置ノードPMからの応答パケットACK(AP,PM)を受信した後、候補ノードC1~CNを順に呼び出す。まず、候補ノードC1について、アクセスポイント2は、候補ノードC1に受信履歴の通知を要求するために、パケットREQ(C1,AP)を無線信号で送信する。候補ノードC1は、受信したパケットREQ(C1,AP)に応答して、それまでに保存した受信履歴(r1,1,…,rM,1)を含む応答パケットACK(AP,C1)を無線信号で送信する。次いで、同様の手順を候補ノードC2から候補ノードCNまで繰り返すことにより、アクセスポイント2には、全ての受信履歴が集められる。アクセスポイント2は、受信履歴を位置推定装置1に送信する。
再度、図6を参照する。ステップS605において、アンカーノード決定部16は、位置ノードP1~P16および候補ノードC1~C20の間のRSSIを全て測定したか否かを判定する。全てを測定していないと判定した場合(ステップS605:No)、処理をステップS603に戻す。全てを測定したと判定した場合(ステップS605:Yes)、ステップS606において、アンカーノード決定部16は、受信履歴に基づいて、候補ノードC1~CNから、アンカーノードの位置を選択する。
図8Aは、RSSI行列RCの一例を示す。アンカーノード決定部16は、まず、APから受信した受信履歴に基づいて、図8Aに示されるRSSI行列RCを生成する。次いで、アンカーノード決定部16は、参照位置P1~P20と候補位置C1~C20との間の無線信号のRSSI値に基づいて、参照位置P1~P20との間のRSSI値を並べた行ベクトルの間の相関が低い(バラツキが大きい)候補位置C1~C20の組み合わせを求める(図8B)。アンカーノード決定部16は、求めた候補位置C1~C20の組み合わせを、アンカーノードAを設置する位置に選択する。選択された位置以外の位置に配置された無線ノード3を全て取り除くことにより、対象エリア内の位置推定に適したアンカーノードAの配置が求まる。
なお、上述の例においては、ステップS603において、位置ノードP1~P16に無線信号を送信させるために、位置ノードP1~P16をこの順序で呼び出した。また、ステップS604において、受信履歴を集めるために、候補ノードC1~C20をこの順序で呼び出した。しかしながら、呼び出す順序は、上述の例に限られない。
位置ノードP1~PMの個数Mが多くなり、候補ノードC1~CNの個数Nが多くなることによって、ノード間の組み合わせ数は、M×Nに増加する。各無線ノード3が保持する受信履歴のメモリ長や、受信履歴を送信するパケット長の制限から、一度に全ての受信履歴を送信することが困難な場合も考えられる。また、伝搬環境の変動により各パケットを一時的に正しく復調することが困難な場合、アクセスポイント2において、RSSI行列RCの一部の要素が欠落することも考えられる。
そこで、一例において、無線ノード選択部14は、無線ノード3の呼び出し順を、ランダムにしてもよい。例えば、無線ノード選択部14は、全無線ノード3のIDをランダムに並び替え、並び替えたIDのリストに基づいて、順に呼び出しを行ってもよい。無線ノード選択部14は、IDのリストを一巡した後、再度リストのIDをランダムに並び替えてもよい。さらに、RSSI行列RCの要素が全て得られるまで、これを繰り返してもよい。
また、一例において、無線ノード選択部14は、受信履歴が得られていない無線ノード3の組み合わせを優先して呼び出してもよい。例えば、無線ノード3jが送信した信号を無線ノード3iが受信した時のRSSIをri,jとしたとき、無線ノード選択部14は、出来るだけ取得済みのri,jと重複しないri,jを受信履歴により多く含んでいる無線ノード3を優先して呼び出してもよい。
例えば、無線ノード選択部14は、RSSI行列RCの中でri,jが未取得の無線ノード3の組み合わせを抽出する。次いで、無線ノード選択部14は、その時点までに呼び出した無線ノード3のリストに含まれる無線ノード3を送信側の無線ノード3jに持つri,jを、次に取得可能なri,jとする。次いで、無線ノード選択部14は、取得可能なri,jを最も多く含むI個の無線ノード3の中から、次に呼び出す無線ノード3をランダムに選択する。ここで、Iは、1以上の任意の整数である。
上述のように無線ノード3の呼び出し順を決定することにより、ri,jが未取得の無線ノード3の組み合わせの個数が多い間、効率よくri,jを集められる。さらに、ri,jが未取得の無線ノード3の組み合わせの個数が減少して、呼び出し順がランダムに近づき収集効率が下がる前に、呼び出し順を切り替えてもよい。例えば、未取得のri,jの個数が所定の閾値を下回った場合、呼び出し順を、次のように切り替えてもよい。まず、未取得のri,jについて、無線ノード3jに呼び出しを行い、無線ノード3iに傍受させる。次に無線ノード3iを呼び出すことで未取得のri,jを取得する。
このように無線ノード3の呼び出し順を選択することにより、無線ノード3の個数が多く、無線ノード3の間の組み合わせが膨大になるような場合であっても、RSSIを効率よく集めることができる。
図8Bは、フィンガープリント行列RAの一例を示す。
収集されたRSSIを行列に並べて生成されたRSSI行列RCは、参照位置P1~PMごとのRSSIを列ベクトルに含む。列ベクトルの各要素は、候補位置C1~CNでのRSSI値である。例えば、RSSI行列RCの行ベクトルの分散が最も大きくなる行の組み合わせ(即ち、候補位置C1~CNの組み合わせ)を選択することにより、列ベクトル間の相関を下げることができ、参照位置P1~PMの識別が容易になる。
つまり、図8Aに示すRSSI行列RCの全てを用いずに、図8Bのフィンガープリント行列RAを用いることで、参照位置P1~PM(ターゲットノード)の位置推定を行うことができる。このため、候補位置C1~CNの全ては必要でなく、候補位置C1~CNの一部をアンカー位置に決定することができる。処理の具体例については、図9A~図11を参照して後述する。
このような要素の組み合わせを選択し、対応する行ベクトルを取り出すことにより、フィンガープリント行列RAが生成される。例えば、ここではK個の候補位置が抽出され、その行ベクトルを連結したK×M行列となる。図8Bに示されるように、行方向には、新たなインデックス1~Kを付与する。それぞれの行に、アンカーノードA1~AKが対応する。
ターゲットノードの位置推定時には、ターゲットノード位置推定部12は、アンカーノードA1~AKで受信した、ターゲットノードTからの無線信号に基づいて、フィンガープリント列ベクトルr=(r1,…,rK)を生成する。ここで、Tは、転置を表す。次いで、ターゲットノード位置推定部12は、フィンガープリント列ベクトルr=(r1,…,rK)を、フィンガープリント行列RAの各列ベクトルと比較し、最も近い列ベクトルに対応する参照位置P1~PMを、ターゲットノードTの位置と推定する。ターゲットノードの位置推定時の動作の詳細については、図12~図14を参照して後述する。
[具体例]
アンカーノード決定時の位置推定装置1の動作を説明するために、以下に具体例を示す。なお、説明を簡単にするため、3個の位置ノードP2,P8,P14が送信し、20個の候補ノードC1~C20が受信した無線信号のRSSI値に基づいて、4個のアンカーノードA1~A4を選択する例を示す。
図9Aは、位置ノードP2が送信し、候補ノードC1~C20が傍受した無線信号のRSSI値の具体例を示す。図9Bは、位置ノードP8が送信し、候補ノードC1~C20が傍受した無線信号のRSSI値の具体例を示す。図9Cは、位置ノードP14が送信し、候補ノードC1~C20が傍受した無線信号のRSSI値の具体例を示す。
ここで、図9A~9Cに示される表内の位置は、図5に示される候補ノードの位置に対応し、RSSI値を、縦に5行、横に4列配置している。例えば、候補ノードC1が傍受した無線信号のRSSI値は、図9A~9Cに示される表内の左上隅の値であり、それぞれ、60,50,50である。また、候補ノードC20が傍受した無線信号のRSSI値は、図9A~9Cに示される表内の右下隅の値であり、それぞれ、50,50,50である。
RSSI値には、正規化を施してもよい。例えば、RSSI値として、複数回測定したRSSI値の平均値(時間平均)を用いてもよい。また、候補ノードC1~C20の間の相対値をとるように、各候補ノードC1~C20のRSSI値から、全候補ノードC1~C20の平均RSSI値(空間平均)を引いた値を、RSSI値として用いてもよい。また、各位置ノードP2,P8,P14の送信電力などに基づいてRSSI値を重み付けしてもよい。
図10は、RSSI行列をテーブル形式で表したデータの具体例を示す。
図10にテーブル形式で示されるRSSI行列の各列ベクトルは、図9A~9Cに示される表のRSSI値を、縦方向に並べ替えたものである。図9A~9Cに示される表のRSSI値は、それぞれ、図10に示されるRSSI行列の1列目、2列目、および3列目に配置されている。
図10にテーブル形式で示されるRSSI行列から、フィンガープリント行列を生成するために、まず、RSSI行列の(各候補ノードC1~C20に対応する)各行について、RSSI値のバラツキを示す値を計算する。ここで、バラツキを示す値は、例えば、分散または標準偏差である。
RSSI値のバラツキが大きい行ほど、位置ノードP2,P8,P14の間との違いがより良く現れていることになり、対応する候補ノードC1~C20は、アンカーノードとしてよりふさわしい。そこで、例えば、アンカーノード決定部16は、RSSI行列の各行について、標準偏差σを求め、標準偏差σが所定の閾値th(例えば、th=5)より大きい行の中から、上位K行(例えば、K=4)に対応する候補ノード(例えば、候補ノードC7,C12,C4,C15)を選択する。
なお、アンカーノード決定部16は、閾値thを用いずに、RSSI行列の各行について、標準偏差σを求め、標準偏差σの上位K行に対応する候補ノードを選択してもよい。または、これに代えて、標準偏差σが閾値th以上の行がK行未満である場合は、アンカーノード決定部16は、K行未満の行に対応する候補ノード、即ちK個未満の候補ノードを選択してもよい。または、これに代えて、標準偏差σが閾値th以上の行がK行未満である場合は、新たな候補ノードを追加した後に、または、RSSI値が下位の候補ノードの位置を変更した後に、図6に示されるフローチャートを再度実行して、位置ノード-候補ノード間の無線信号を再測定してもよい。
図11は、フィンガープリント行列をテーブル形式で表したデータの具体例を示す。
アンカーノード決定部16は、図10にテーブル形式で示されるRSSI行列から、上述のとおり選択した候補ノードC7,C12,C4,C15に対応する行を並べることにより、図11にテーブル形式で示されるフィンガープリント行列を生成する。候補ノードC7,C12,C4,C15は、それぞれ、アンカーノードA1~A4に対応する。
[ターゲットノードの位置推定]
図12は、アンカーノード決定時のステップS606において、4つのアンカーノードA1~A4が選択された場合の一例を示す。
図12においては、図5に示される候補位置C1~C20のうち、候補位置C7にアンカーノードA1、候補位置C12にアンカーノードA2、候補位置C4にアンカーノードA3、候補位置C15にアンカーノードA4が、それぞれ配置されている。
上述のアンカーノードの決定時の位置推定装置1の動作により、ターゲットノードTが通路上を移動している場合に、ターゲットノードTに最も近い参照位置を推定するのに適したアンカーノードA1~A4の個数と配置が、図12に示されるように得られている。以下において、図12に示されるアンカーノードA1~A4を用いた、ターゲットノードTの位置推定時の位置推定装置1の動作を説明する。
図13は、本開示に係る位置推定装置1による位置推定時の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS1103において、ターゲットノードTおよびアンカーノードA1~AKの間のRSSIを測定するために、無線ノード選択部14は、ターゲットノードTに無線信号を送信させ、アンカーノードA1~AKに無線信号を受信させる。ここで、Kは、2以上かつ候補ノードの個数以下の任意の整数である。アンカーノードA1~AKは、この無線信号を傍受してRSSI測定を行い、測定したRSSI値を受信履歴として記憶部13に記憶させる。
次いで、ステップS1104において、ターゲットノード位置推定部12は、アンカーノードA1~AKを呼び出し、アンカーノードA1~AKがターゲットノードTから傍受した無線信号の受信履歴を集める。
図14は、位置推定時のステップS1103,S1104における無線信号のシーケンスの一例を示す。
図14においてAPはアクセスポイント2、TはターゲットノードT、A1~AKはアンカーノードA1~AKを表す。
アクセスポイント2は、ターゲットノードTを呼び出すパケットREQ(T,AP)を、無線信号で送信する。パケットREQ(T,AP)の宛先が自身のIDと一致するターゲットノードTが、これに応答する。
ターゲットノードTは、応答パケットACK(AP,T)を、無線信号でアクセスポイント2に送信する。アンカーノードA1~AKは、応答パケットACK(AP,T)を傍受し、送信元IDとRSSIとを受信履歴として保存する。
アクセスポイント2は、ターゲットノードTからの応答パケットACK(AP,T)を受信した後、アンカーノードA1~AKを順に呼び出す。まず、アクセスポイント2は、アンカーノードA1に受信履歴の通知を要求するために、パケットREQ(A1,AP)を無線信号で送信する。ターゲットノードA1は、受信したパケットREQ(A1,AP)に応答して、それまでに保存した受信履歴(r1)を含む応答パケットACK(AP,A1;r1)を無線信号で送信する。
上記の手順をアンカーノードA1からアンカーノードAKまで繰り返すことにより、アクセスポイント2には、全ての受信履歴(r1,…、rK)が集められる。アクセスポイント2は、受信履歴(r1,…、rK)を、位置推定装置1に送信する。
再度、図13を参照する。ステップS1105において、ターゲットノード位置推定部12は、ターゲットノードTおよびアンカーノードA1~AKの間のRSSIを全て測定したか否かを判定する。全てを測定していないと判定した場合(ステップS1105:No)、処理をステップS1103に戻し、測定されていないRSSIを測定する。全てを測定したと判定した場合(ステップS1105:Yes)、ステップS1106において、ターゲットノード位置推定部12は、ターゲットノードTの位置を推定する。
ターゲットノード位置推定部12は、アクセスポイント2から受信した受信履歴(r1,…、rK)を転置して生成されるフィンガープリント列ベクトルr=(r1,…、rK)を、図8Bに示されるフィンガープリント行列RAの各列ベクトルと比較することで最も近い参照位置を推定する。即ち、ターゲットノード位置推定部12は、次の式(1)で示されるm0を求め、m0に対応する位置ノードPm0の位置をターゲットノードTの位置と推定する。
Figure 0007229714000001
但し、RA・,m=(r1,m,r2,m,…,rK,mであり、Tは転置を表す。ノルムは、例えば、L1ノルム、L2ノルム、またはL∞ノルムである。
本開示によれば、M個の位置ノードPmが送信した無線信号を、N個の候補ノードCnが同時に傍受する。また、N個の候補ノードCnは、M個の位置ノードPmが送信した無線信号のRSSI値を、1つのACKパケットにまとめて送信する。したがって、M個の位置ノードPmとN個の候補ノードCnとの組み合わせの数がオーダーO(M×N)で増加するにも関わらず、最大でも、オーダーO(M×N)より増加の速度が緩いオーダーO(M)+O(N)で増加する時間内に、RSSI値を集めることができる。したがって、MおよびNが大きく、組み合わせの数が大きい場合であっても、ターゲットノードTおよびアンカーノードAの組み合わせを変えながらRSSI値を測定する方式と比較して、対象エリアにある良好なターゲットノードTの位置推定性能を確保するためのアンカーノードAの配置の決定にかかる時間とコストを低減できる。
また、本開示によれば、ターゲットノードTが移動する可能性のある範囲において、ターゲットノードTの位置毎に得られるフィンガープリントの間の相関が低くなるように、候補ノードCからアンカーノードAが選択される。したがって、アンカーノードAの設置個数およびコストを低減しつつ、良好なターゲットノードTの位置推定性能を確保できる。
(その他の実施の形態)
上述の実施の形態においては、位置ノードP1~PMが送信した無線信号を候補ノードC1~CNが傍受し、候補ノードC1~CNが無線信号のRSSI値を測定する。これに代えて、送受信の関係を入れ替えた実施の形態、即ち、候補ノードC1~CNが送信した無線信号を位置ノードP1~PMが傍受し、位置ノードP1~PMが無線信号のRSSI値を測定する実施の形態も考えられる。この場合、アンカーノードAの決定時においては、図6および図7に示されるステップS603において、アクセスポイント2は、位置ノードPmにパケットREQ(Pm,AP)を送信する代わりに、候補ノードCnにパケットREQ(Cn,AP)を送信する。
また、図6および図7に示されるステップS604において、アクセスポイント2は、候補ノードCnにパケットREQ(Cn,AP)を送信する代わりに、位置ノードPmにパケットREQ(Pm,AP)を送信する。また、ターゲットノードTの位置推定時においては、図13および図14に示されるステップS1103において、アクセスポイント2は、ターゲットノードTにパケットREQ(T,AP)を送信する代わりに、k=1,…,Kに対して、アンカーノードAkに、それぞれ、パケットREQ(Ak,AP)を送信する。また、図13および図14に示されるステップS1104において、アクセスポイント2は、k=1,…,Kに対して、アンカーノードAkにパケットREQ(Ak,AP)を送信する代わりに、ターゲットノードTにパケットREQ(T,AP)を送信する。
また、上述の実施の形態においては、アクセスポイント2は、RSSI測定部23を備える。しかしながら、アクセスポイント2がRSSI測定部23を備えない実施の形態も考えられる。
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
上記各実施形態では、本開示はハードウェアを用いて構成する例にとって説明したが、本開示はハードウェアとの連携においてソフトウェアでも実現することも可能である。
また、上記各実施形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。集積回路は、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックを制御し、入力と出力を備えてもよい。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサを用いて実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、LSI内部の回路セルの接続又は設定を再構成可能なリコンフィギュラブル プロセッサ(Reconfigurable Processor)を利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術により,LSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックを集積化してもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
以上の説明において、各構成要素に用いる「・・・部」という表記は、「・・・回路(circuitry)」、「・・・デバイス」、「・・・ユニット」、又は、「・・・モジュール」といった他の表記に置換されてもよい。
(実施の形態のまとめ)
本開示に係る位置推定装置は、複数の第1の無線装置が送信した第1の無線信号の、複数の第2の無線装置での第1の受信強度に基づいて、前記複数の第2の無線装置の少なくとも2つを選択する決定回路と、第3の無線装置が送信した第2の無線信号の、選択された前記少なくとも2つの第2の無線装置での第2の受信強度に基づいて、前記第3の無線装置の位置を推定する推定回路と、を備える。
本開示に係る位置推定装置において、前記複数の第1の無線装置に前記第1の無線信号を送信させるための信号と前記第3の無線装置に前記第2の無線信号を送信させるための信号とをアクセスポイントに出力する出力回路を備え、前記アクセスポイントは、前記複数の第1の無線装置、前記複数の第2の無線装置、および前記第3の無線装置と無線通信する。
本開示に係る位置推定装置において、前記第1の無線信号および前記第2の無線信号の送信先は、前記アクセスポイントであり、前記複数の第2の無線装置は、傍受によって前記第1の無線信号および前記第2の無線信号を受信する。
本開示に係る位置推定装置において、前記第2の無線装置は、前記アクセスポイントからの要求に応じて、前記第1の受信強度または前記第2の受信強度を示す情報を含む応答信号を、前記アクセスポイントに送信し、前記決定回路は、前記アクセスポイントから前記第1の受信強度または前記第2の受信強度を示す情報を取得する。
本開示に係る位置推定装置において、前記第1の受信強度および前記第2の受信強度は、RSSI(Receive Signal Strength Indicator)値によって示され、前記決定回路は、前記複数の第2の無線装置のうち、前記複数の第1の無線装置から受信した前記第1の無線信号のRSSI値の変動を示す値に基づいて、前記少なくとも2つを選択する。
本開示に係る位置推定装置において、前記変動を示す値は、分散または標準偏差であり、前記決定回路は、前記複数の第2の無線装置のうち、前記複数の第1の無線装置から受信した前記第1の無線信号のRSSI値の変動が大きいものK個を選択し、Kは2以上の整数である。
本開示に係る位置推定装置において、前記決定回路は、前記複数の第2の無線装置のうち、前記複数の第1の無線装置から受信した前記第1の無線信号のRSSI値の変動を示す値が所定の閾値より大きいものを選択する。
本開示に係る無線装置は、他の無線装置を宛先とする第1の無線信号を傍受する無線通信機と、前記第1の無線信号の受信強度を測定する測定回路と、を備え、前記無線通信機は、前記第1の無線信号の受信強度を示す情報を含む無線信号を送信し、前記無線通信機は、他の無線装置を宛先とする第2の無線信号を傍受し、前記測定回路は、前記第2の無線信号の受信強度を測定し、前記無線通信機は、前記第2の無線信号の受信強度を示す情報を含む無線信号を送信する。
本開示に係る無線装置において、前記第1の無線信号の受信強度および前記第2の無線信号の受信強度は、RSSI(Receive Signal Strength Indicator)値によって示される。
本開示に係る位置推定システムは、本開示に係る位置推定装置と、本開示に係る無線装置と、前記位置推定装置に接続され、前記無線装置と無線通信するアクセスポイントと、を備える。
本開示に係る位置推定方法は、複数の第1の無線装置が送信した第1の無線信号の、複数の第2の無線装置での第1の受信強度に基づいて、前記複数の第2の無線装置の少なくとも2つを選択し、第3の無線装置が送信した第2の無線信号の、選択された前記少なくとも2つの第2の無線装置での第2の受信強度に基づいて、前記第3の無線装置の位置を推定する。
本開示は、無線通信のフィンガープリントを用いた位置推定システムに適用できる。
1000 位置推定システム
1 位置推定装置
2 アクセスポイント
3 無線ノード
11,22,33 制御部
12 ターゲットノード位置推定部
13 記憶部
14 無線ノード選択部
15,21 通信部
16 アンカーノード決定部
23,32 RSSI測定部
24,31 無線通信部
34 RSSI管理部

Claims (10)

  1. 複数の第1の無線装置が送信した第1の無線信号の、複数の第2の無線装置での第1の受信強度の組み合わせに基づいて、前記複数の第2の無線装置の少なくとも2つを選択する決定回路と、
    第3の無線装置が送信した第2の無線信号の、選択された前記少なくとも2つの第2の無線装置での第2の受信強度の組み合わせと、前記第1の受信強度の組み合わせのうち選択された前記少なくとも2つの第2の無線装置での受信強度の組み合わせと、に基づいて、前記複数の第1の無線装置位置のいずれか1つを前記第3の無線装置の位置として推定する推定回路と、
    を備え、
    前記第1の受信強度および前記第2の受信強度は、RSSI(Receive Signal Strength Indicator)値によって示され、
    前記決定回路は、前記複数の第2の無線装置のうち、前記複数の第1の無線装置から受信した前記第1の無線信号のRSSI値の変動を示す値に基づいて、前記少なくとも2つの第2の無線装置を選択する、
    位置推定装置。
  2. 前記複数の第1の無線装置に前記第1の無線信号を送信させるための信号と前記第3の無線装置に前記第2の無線信号を送信させるための信号とをアクセスポイントに出力する出力回路を備え、
    前記アクセスポイントは、前記複数の第1の無線装置、前記複数の第2の無線装置、および前記第3の無線装置と無線通信する、
    請求項1に記載の位置推定装置。
  3. 前記第1の無線信号および前記第2の無線信号の送信先は、前記アクセスポイントであり、
    前記複数の第2の無線装置は、傍受によって前記第1の無線信号および前記第2の無線信号を受信する、
    請求項2に記載の位置推定装置。
  4. 前記第2の無線装置は、前記アクセスポイントからの要求に応じて、前記第1の受信強度または前記第2の受信強度を示す情報を含む応答信号を、前記アクセスポイントに送信し、
    前記決定回路は、前記アクセスポイントから前記第1の受信強度または前記第2の受信強度を示す情報を取得する、
    請求項3に記載の位置推定装置。
  5. 前記変動を示す値は、分散または標準偏差であり、
    前記決定回路は、前記複数の第2の無線装置のうち、前記複数の第1の無線装置から受信した前記第1の無線信号のRSSI値の変動が大きいものK個を選択し、Kは2以上の整数である、
    請求項に記載の位置推定装置。
  6. 前記決定回路は、前記複数の第2の無線装置のうち、前記複数の第1の無線装置から受信した前記第1の無線信号のRSSI値の変動を示す値が所定の閾値より大きいものを選択する、
    請求項またはに記載の位置推定装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の位置推定装置によって選択される第2の無線装置としての無線装置であって、
    アクセスポイントに接続されている第1の無線装置が送信した第1の無線信号を受信する無線通信機と、
    前記第1の無線信号の受信強度を測定する測定回路と、
    を備え、
    前記無線通信機は、前記第1の無線信号の受信強度を示す情報を含む無線信号を、前記アクセスポイントに送信し、
    前記無線通信機は、第3の無線装置が送信した第2の無線信号を受信し、
    前記測定回路は、前記第2の無線信号の受信強度を測定し、
    前記無線通信機は、前記第2の無線信号の受信強度を示す情報を含む無線信号を、前記アクセスポイントに送信し、
    前記アクセスポイントは、請求項1からのいずれか1項に記載の位置推定装置が接続されている、
    無線装置。
  8. 前記第1の無線信号の受信強度および前記第2の無線信号の受信強度は、RSSI(ReceiveSignalStrengthIndicator)値によって示される、
    請求項に記載の無線装置。
  9. 請求項1からのいずれか一項に記載の位置推定装置と、
    請求項またはに記載の無線装置と、
    前記位置推定装置に接続され、前記無線装置と無線通信するアクセスポイントと、
    を備える、位置推定システム。
  10. 複数の第1の無線装置が送信した第1の無線信号の、複数の第2の無線装置での第1の受信強度の組み合わせに基づいて、前記複数の第2の無線装置の少なくとも2つを選択し、
    第3の無線装置が送信した第2の無線信号の、選択された前記少なくとも2つの第2の無線装置での第2の受信強度の組み合わせと、前記第1の受信強度の組み合わせのうち選択された前記少なくとも2つの第2の無線装置での受信強度の組み合わせと、に基づいて、前記の複数の第1の無線装置位置のいずれか1つを前記第3の無線装置の位置として推定し、
    前記第1の受信強度および前記第2の受信強度は、RSSI(Receive Signal Strength Indicator)値によって示され、
    前記少なくとも2つの第2の無線装置は、前記複数の第2の無線装置のうち、前記複数の第1の無線装置から受信した前記第1の無線信号のRSSI値の変動を示す値に基づいて、選択される、
    位置推定方法。
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