JP7226804B2 - Fgfrキナーゼ阻害剤及び医薬用途 - Google Patents

Fgfrキナーゼ阻害剤及び医薬用途 Download PDF

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Description

本発明は、線維芽細胞増殖因子受容体キナーゼ阻害剤及びそのプロドラッグの新規の類、並びにがんなどの過剰増殖疾患の治療にそれを使用することに関する。
線維芽細胞増殖因子受容体ファミリー
線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)は、4種の高度に保存された機能性メンバー(FGFR1~4)からなる受容体型チロシンキナーゼスーパーファミリーに属する(Touatら、Clin.Cancer Res.2015、2684~2694)。線維芽細胞増殖因子(FGF)によって活性化された後、FGFRファミリーにより、多くの主要な生物学的プロセス、例えば、胚発生、細胞増殖、分化、移動、アポトーシス、血管新生、及び代謝が調節される(Beenkenら、Nat.Rev.Drug Discov.2009、235~53)。FGFR異常(すなわち、増幅、遺伝子融合、又は変異)は、様々なヒトのがんで特定される(Helstenら、Clin.Cancer Res.2016、259~267)。例えば、FGFR1増幅は、一般に、扁平非小細胞肺がんのおよそ20%(Tiseoら、Cancer Treat.Rev.2015、527~539)、乳がんの10~15%、及び卵巣がんの5%で認められる。FGFR2はまた、胃がんの約10%及びトリプルネガティブ乳がんの4%で増幅され、FGFR2変異は、子宮内膜がんの約12~14%で検出される。FGFR3変異の活性化は、非湿潤性尿路上皮がんの38~66%で認められ、その増幅及び転移は、膀胱がんで頻繁に見出される(Hallinanら、Cancer Treat.Rev.2016、51~62)。さらに、肝細胞がんのおよそ50%は、FGFR4の過剰発現を示す(Gauglhoferら、Carcinogenesis 2014、2331~2338)。FGFRファミリーの異常活性は、がん細胞の生存及び移動、腫瘍血管新生、並びに予後不良と関連付けられ、多くの研究により、無調節なFGFRシグナル伝達が、化学療法への耐性の発達(Pardoら、J.Biol.Chem.2002、12040~12046)、及び標的の治療に対して得られる耐性(Manchadoら、Nature 2016、647~651;Yadavら、J.Biol.Chem.2012、28087~28098)において主要な駆動体であることが示される。したがって、FGFR依存性がん治療のために、FGFRファミリーの、潜在的に可能な選択性阻害剤を開発する、緊急の必要性がある。
小分子FGFR阻害剤
選択性FGFR阻害剤を同定する早期の試みにより、原型の生物学的ツール化合物としてPD173074が発見された(Hambyら、J.Med.Chem.1997、2296~2303)。そのときから、いくつかの選択性又は非選択性の小分子FGFR阻害剤が、臨床試験の様々な段階に進められた(Dieciら、Cancer Discov.2013、264~79)。非選択性FGFR阻害剤は、無調節なFGFRシグナル伝達を有する患者で効能を示すが、いくつかの非標的キナーゼ、例えばVEGFR、KDR、及びPDGFRを阻害することによる重大な副作用も認められる(Launay-Vacherら、Anticancer Drugs 2009、81~82)(例えば、BIBF-1120(Rothら、J.Med.Chem.2009、4466~4480)、TKI-258(Andreら、Clin.Cancer Res.2013、3693~3702)、AZD-2171(Wedgeら、Cancer Res.2005、4389~4400)(図1))。
他の受容体型チロシンキナーゼに対する選択性特性を改善して、より良好と期待される安全な特性を有する、いくつかの可逆的FGFR阻害剤もまた、臨床試験に展開された(例えば、BGJ-398(Guagnanoら、J.Med.Chem.2011、7066~83)、AZD-4547(Gavineら、Cancer Res.2012、2045~2056)、JNJ-42756493(Taberneroら、J.Clin.Oncol.2015、3401~8)、CH-5183284(Ebiikeら、J.Med.Chem.2016、10586~10600)(図1))。先行の結果によれば、反応速度及び反応時間はほどほどであり、FGFR増幅疾患の例、例えば、肺のFGFR1増幅扁平細胞がんでは、治療に対して特に抗療性であることが分かるが(Weedenら、Cell Death Discovery、2015、15049)、FGFR変性が潜む腫瘍を有する患者では臨床的有益性が認められる(Touatら、Clin.Cancer Res.2015、2684~2694)ことが示される。
そのより優れた効能、改善された機能選択性、及び臨床的耐性を克服する能力のために、様々ながんの治療用の不可逆的キナーゼ阻害剤を開発する興味が増している(Barfら、J.Med.Chem.2012、6243~6262)。イブルチニブ(Byrdら、N.Engl.J.Med.2013、32)、アファチニブ(Nelsonら、Onco.Targets.Ther.2013、135~143)、及びオシメルチニブ(Greig、Drugs、2016、263~73)を、慢性リンパ球性白血病、EGFR変異陽性非小細胞肺がん、及びEGFR-T790M変異陽性非小細胞肺がん、それぞれの治療に不可逆的キナーゼ阻害剤として規制当局が承認したことは、この手法を著しく確実なものとした。
初めて報告された選択性不可逆的FGFR阻害剤、FIIN-1(図2)は、入手可能なFGFR1/PD173074共結晶構造から設計された。FIIN-1は、FGFRに対して非常に活性であり、様々なFGFR依存性腫瘍細胞に対して潜在的な抗増殖作用を示す(Zhouら、Chem.Biol.2010、285~295)。FIIN-1の構造解析によれば、FGFRタンパク質との重要な相互作用を生じる、いくつかの主要な構造要素を有することが明らかになった:(1)キナーゼヒンジ領域の残基と水素結合ネットワークを形成する複素環部分(いわゆる「ヘッド領域」);(2)ゲートキーパー残基の後ろの疎水ポケットを占める2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル基、及び(3)FGFR1~4タンパク質のp環に保護された不対システイン(Cys486)を標的とするアクリルアミド部分を有する側鎖。この手法に基づいた、FIIN-2及びFIIN-3と称される、2種のさらなる共有結合FGFR阻害剤の例が報告された(図2)。それらは、BGJ398及びAZD4547への耐性を与える、FGFR1又はFGFR2のゲートキーパー突然変異体を含む細胞に対して、強い抗増殖効果を示した(Tanら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.2014、1~9)。最近の報告によれば、2つのさらなる不可逆的FGFR阻害剤TAS-120(Hallinanら、Cancer Treat.Rev.2016、51~62)及びPRN1317(Piha-Paulら、ASCO.2016、Abstract No.2602;Brameldら、J Med Chem.2017、60(15)、6516~6527;Venetsanakosら、Mol.Cancer Ther.2017、16、2668~2676)が、臨床試験段階Iで評価され、後者の薬剤は、より初期の有力候補、PRN1109から誘導される(Phanら、Eu.J.Cancer、2014、50(6)、157)(図2)。
臨床試験での選択性FGFR阻害剤の毒性
FGFRファミリーは、リン酸塩及びビタミンD恒常性などの通常の生理機能で重要な役割を果たす(Beenkenら、Nat.Rev.Drug Discov.2009、235~53)。確かに、研究によれば、小分子FGFR阻害剤は、腎臓のFGF23シグナル伝達の欠如に伴う、骨からの自己分泌FGF23配位子放出の遮断による、高リン血症媒介組織石灰化などの、深刻な用量制限副作用を有する(Brownら、Toxicol.Pathol.2005;33:449~55;Dieciら、Cancer Discov.2013、264~79)。観測された他の毒性には、口内炎、脱毛症、食欲減退、吐き気、倦怠感、網膜色素上皮剥離、及び爪の変化が挙げられる。推奨される、AZD4547とBGJ398の両方の段階IIスケジューリングには、強制的な1週間の治療の中断が含まれ(Smythら、J.Clin.Oncol.2015、Suppl.Abs.2508;Javieら、J.Clin.Oncol.2016、Suppl.4S、abs.335)、プラズマリン酸塩濃度を増加させて、投与を再開する前にベースラインまで戻す。こうした治療の中断は、FGFR依存性がんの増殖を阻害するのに好ましくないと考えられる。
通常組織のFGFR1/2/3阻害による、メカニズムでの毒性により、ヒトのがんのこの経路を抑制する治療の「ウィンドウ」が乏しくなる。出願人らは、この現象が不可逆的FGFR1~4阻害剤で悪化することになり、その結果、その可逆的コンパレーターに対して、これらの薬剤の、達成可能な薬物暴露がその後減少することになると考える。
低酸素活性化プロドラッグの使用による、キナーゼ阻害剤の腫瘍標的
低酸素症は、放射線治療(Hillら、Semin.Radiat.Oncol.2015、260~72)、化学療法(Bertoutら、Nature Reviews Cancer 2008、967~75;Dhaniら、Semin.Nucl.Med.2015、110~2)、及び免疫療法(Hatfieldら、Sci.Transl.Med.2015、277ra30)に対する耐性に関連した、ヒトの腫瘍の、一般的な特徴である。低酸素症とより悪化した全体的な予後との関係は、しっかりと確立された(Vaupelら、Cancer Metastasis Rev.2007、225~39)。小分子低酸素活性化プロドラッグ(HAP)を含む、この、がんの微細な環境変化の異常性を緩和する、又は活用する、新規の治療法が緊急に求められる(Guiseら、Chin.J.Cancer 2014、80-6;Phillips、Cancer Chemother.Pharmacol.2016、441~57)。
ニトロアリールメチル第四級(NMQ)アンモニウム塩は、低酸素活性化断片化プロドラッグ(hypoxia-activated fragmenting prodrug)の特定の類を表す。NMQ「トリガー」は、脂肪族第三級窒素含有「エフェクター」分子の塩基性度をマスクするもろい単位であり、同時に、得られたカチオン性プロドラッグそのものが、生物学的影響を及ぼすための、プラズマ膜をわたる移動を制限する。この、2つの不活性のモードは、プロドラッグが細胞内標的に対してあまり活性でないようにし、特にエフェクター分子の標的での活性による毒性を最小限にする。報告された、NMQプロドラッグの例には、SN25341(Tercelら、J.Med.Chem.2001、3511~3522)、SN29966(Luら、Tetrahedon 2013、9130~8)、及びTH-4000(タルロキソチニブ臭化物)(Smaillら、国際公開第2010/104406A1号;Smaillら、国際公開第2011/028135A1号;Silvaら、Mol.Cancer Ther.2015、A67;Jacksonら、Mol.Cancer Ther.2015、A66)(図3)が挙げられる。
後者の例TH-4000は、臨床試験段階IIで研究されてきた、低酸素活性化不可逆的EGFR阻害剤である。NMQトリガーを不可逆的EGFR阻害剤に付与して(タルロキソチニブ-TKI)、その活性をマスクする。これにより、通常の組織の、メカニズムでの毒性(下痢及び皮膚発疹)が制限され、投与される用量を有意により多くすることができる。酸素を制限する条件の下(低酸素症)、プロドラッグは、ヒトの酵素による一電子(1e-)還元を受け、その後断片化して不可逆的EGFR阻害剤を放出する(図4)。低酸素症は、固形がんの大部分に存在し、そのため腫瘍へのキナーゼ阻害剤の送達が注目される。
したがって、本発明は、FGFRファミリーの阻害の細胞効力を最適化した、新規の系列のFGFRキナーゼ阻害剤に基づく。好ましい例は、FGFR1~3の不可逆的阻害剤として特定された。これらの阻害剤の低酸素症活性化プロドラッグを調製し、使用しすると、非プロドラッグ形態のFGFR阻害剤の全身投与から誘導される場合と比較して、FGFRキナーゼ阻害の腫瘍選択性が改善された。この手法により、腫瘍のFGFR阻害剤の用量強度を高め、その結果、腫瘍における、優れたFGFR標的阻害による、抗がん活性を改善すると期待される。
出願人らは、本発明の化合物が、従来の既知の化合物よりも、FGFRキナーゼのin vitro阻害剤としてより大きな効力を示すだけでなく、FGFR-3並びにFGFR-1及びFGFR-2の不可逆的阻害剤であることも明らかにした。この意外な発見は、広範囲の過剰増殖疾患、特にがんの治療薬としての、より大きな有効性を強力に示す。さらに、出願人らは、化合物のプロドラッグが、本発明の化合物の毒性特性を改善するのに有効であることを見出した。
したがって、本発明の目的は、がんなどの過剰増殖疾患の治療に使用するための、新規のFGFRキナーゼ阻害剤及びそのプロドラッグを提供すること、又は少なくとも、こうした疾患を治療するための、他の治療薬の有用な代替品を提供することである。
本発明の第1の態様において、式(I)の化合物
Figure 0007226804000001

(式中、
Wは、N又はCHであり、
Yは、N、CH、又はCHであり、
Zは、N又はCであり、
Arは、ハロゲン、アルキル、又はアルコキシで、任意選択で置換されたアリール基であり、
Figure 0007226804000002

は、単結合又は二重結合のいずれかを示し、
は、水素であるか、又はヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アセチル、チオール、アルキルチオ、アリールチオ、アラルキルチオ、ハロゲン、カルボン酸、カルボキシレートアルキルエステル、カルボキサミド、アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミド、アルキルスルホニル、アルキルスルホキシド、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、N-アルキルピペラジニル、N-アセチルピペラジニル、N-アルキルスルホニルピペラジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、イミダゾリル、若しくはニトロで、それぞれ任意選択で置換された、C1~C6アルキル、C3~C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールを含む群から選択され、
Lは、式(A)~式(J)を含む群から選択されるラジカルであり、
Figure 0007226804000003

式中、
は、式(I)の複素環窒素原子への結合点であり、
**は、Rへの結合点であり、
、R、R、及びRは、水素及びC1~C6アルキルから独立して選択され、
は、式(K)又は式(L)のラジカルであり、
Figure 0007226804000004

式中、
及びRは、独立してC1~C6アルキルであるか、又は共に複素環を形成してもよく、
**は、Lへの結合点であり、
但し、
(i)Rが式(K)のラジカルであり、Lが式(H)のラジカルであり、YがCHであり、ZがNであるとき、R及びRは、どちらか一方が水素ではなく、
(ii)Rが式(K)のラジカルであり、Lが、アミノ基がパラ置換された式(J)のラジカルであり、YがCHであり、ZがCであるとき、R、R、R、及びRは、全てが水素とは限らない)
或いは、そのプロドラッグ、その薬学的に許容される塩、又はその溶媒和物が提供される。
本発明のいくつかの実施形態において、Rは、C1~C6アルキルであるか、又は式(M)~式(FF)を含む群から選択されるラジカルである。
Figure 0007226804000005

本発明のいくつかの実施形態において、Arは、式(GG)~式(LLL)を含む群から選択されるラジカルである。
Figure 0007226804000006

本発明のいくつかの実施形態において、化合物は、式(II)~式(VII)を含む群から選択される式を有する
Figure 0007226804000007

(式中、Ar、R、及びRは、上記で定めた通りである)。
本発明の好ましい実施形態には、Rがアルキルアミノであるものが含まれる。アルキルアミノは、-(CHNR1011であり、式中、nは整数1~6であり、R10はH若しくはアルキルであり、R11はH若しくはアルキルであり、又はR10及びR11は共に非芳香族複素環を形成することが好ましい。
本発明のいくつかの実施形態において、Lは、上記の式(B)、式(C)、又は式(H)のラジカルである。Lは、上記の式(B)のラジカルであることが好ましい。
本発明のいくつかの実施形態において、R、R、R、及びRは、それぞれ独立して水素又はメチルである。例えば、R、R、R、及びRは、全て水素であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態において、Rは、式(K)のラジカルである。R及びRは共に複素環を形成し、又はR及びRは、共にメチルであり得ることが好ましい。複素環は、好ましくは、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、N-アルキルピペラジニル、又はモルホリニルの環であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態において、化合物は、式(I)の化合物のプロドラッグである。プロドラッグは、好ましくはRが式(MMM)のラジカル
Figure 0007226804000008

(式中、R及びRは、上記の通りであり、Rは、水素又はC1~C6アルキルである)である化合物である。
本発明のいくつかの実施形態において、Xは、フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、酢酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、メタンスルホン酸イオン、又はトシル酸イオンである。Xは臭化物イオンであることが好ましい。
本発明のいくつかの好ましい化合物には、以下のものが挙げられる。
(a) (S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-3-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(100);
(b) (S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-3-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(101);
(c) (R,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(102);
(d) (S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(103);
(e) (S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(104);
(f) (S,E)-7-(シクロヘキシルアミノ)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(105);
(g) (S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(106);
(h) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(107);
(i) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(108);
(j) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(109);
(k) (E)-7-(シクロヘキシルアミノ)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(110);
(l) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(111);
(m) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(112);
(n) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((3-メトキシフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(113);
(o) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(m-トリルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(114);
(p) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((3-フルオロフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(115);
(q) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((3,5-ジフルオロフェニル)アミノ)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(116);
(r) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((3,4-ジフルオロフェニル)アミノ)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(117);
(s) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-フルオロ-3-メトキシフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(118);
(t) (E)-7-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(119);
(u) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-フルオロフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(120);
(v) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((2-メトキシフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(121);
(w) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-メトキシフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(122);
(x) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-1-(1-(4-モルホリノブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(123);
(y) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-1-(1-(4-(ピペリジン-1-イル)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(124);
(z) (E)-N-(3-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)プロピル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エンアミド(125);
(aa) (E)-N-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)シクロヘキシル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エンアミド(126);
(bb) (E)-N-(3-((3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)メチル)フェニル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エンアミド(127);
(cc) (E)-3-(2-クロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(128);
(dd) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(129);
(ee) (E)-3-(2-クロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(130);
(ff) (E)-3-(3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(131);
(gg) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(メチルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(132);
(hh) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(イソプロピルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(133);
(ii) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(134);
(jj) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(135);
(kk) (E)-2-(シクロヘキシルアミノ)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(136);
(ll) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(137);
(mm) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(フェニルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(138);
(nn) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((4-フルオロフェニル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(139);
(oo) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((3-メトキシフェニル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(140);
(pp) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((4-フルオロ-3-メトキシフェニル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(141);
(qq) (E)-2-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(142);
(rr) (E)-N-(3-((6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(メチルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)メチル)フェニル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エンアミド(143);
(ss) (E)-N-(3-((6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(エチルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)メチル)フェニル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エンアミド(144);
(tt) (E)-N-(3-((6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(イソプロピルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)メチル)フェニル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エンアミド(145);
(uu) (E)-N-(3-(1-(6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(メチルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)エチル)フェニル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エンアミド(146);
(vv) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)ピリド[3,4-b]ピラジン-2(1H)-オン(147);
(ww) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(メチルアミノ)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(148);
(xx) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(149);
(yy) (S,E)-3-(3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(150);
(zz) (E)-3-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(151);
(aaa) (E)-6-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(フェニルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(152);
(bbb) (E)-6-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(イソプロピルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(153);
(ccc) (E)-3-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)ピリド[3,4-b]ピラジン-2(1H)-オン(154);
(ddd) (E)-3-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(155);
(eee) 1-(1-アクリロイルピペリジン-4-イル)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(156);
(fff) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(ピリジン-2-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(157);
(ggg) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(ピリジン-3-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(158);
(hhh) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(ピリジン-4-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(159);
(iii) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(160);
(jjj) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((5-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(161);
(kkk) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(ピリミジン-4-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(162);
(lll) (S,E)-4-(3-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピロリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(200);
(mmm) (S,E)-4-(3-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピロリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(201);
(nnn) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(202);
(ooo) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウム2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(203);
(ppp) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(204);
(qqq) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-フルオロフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウム2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(205);
(rrr) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-メトキシフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(206);
(sss) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(207);
(ttt) (E)-4-(4-(6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(メチルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(208);
(uuu) (E)-4-(4-(6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(イソプロピルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(209);
(vvv) (E)-4-(4-(6-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(イソプロピルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(210);
(www) (E)-4-(4-(6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-オキソ-2-(フェニルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(211);
(xxx) (E)-4-(4-(6-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-オキソ-2-(フェニルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(212);
(yyy) (E)-4-((3-((6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(イソプロピルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)メチル)フェニル)アミノ)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(213);
(zzz) (E)-4-((4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-メトキシフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)シクロヘキシル)アミノ)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(214);
(aaaa) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-1,6-ナフチリジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(215);
(bbbb) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-1,6-ナフチリジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(216);
(cccc) (E)-4-(4-(3-(2-クロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(217);
(dddd) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(218);
(eeee) (E)-4-(4-(3-(2-クロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(219);
(ffff) (E)-4-(4-(3-(3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(220);
(gggg) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(ピリジン-2-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(221);
(hhhh) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(ピリジン-3-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウム2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(222);
(iiii) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(ピリジン-4-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウム2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(223);
(jjjj) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(224);
(kkkk) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((5-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(225);
(llll) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(ピリミジン-4-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(226);及び
(mmmm) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(フェニルアミノ)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(232)。
本発明の別の態様において、薬学的に許容される担体と共に、式(I)の化合物を含む医薬組成物が提供される。
本発明のさらなる一態様において、式(I)の化合物の治療上有効量を、ヒト又は他の動物に投与するステップを含む、線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)キナーゼの阻害に関連した、過剰増殖疾患を治療する方法が提供される。
本発明の別の態様において、線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)キナーゼの阻害に関連して、過剰増殖疾患を治療するための、医薬品の製造に式(I)の化合物を使用することが提供される。
本発明の別の態様において、線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)キナーゼの阻害に関連した、過剰増殖疾患の治療に使用するための、式(I)の化合物を含む医薬組成物が提供される。
本発明の上記の態様において、FGFRキナーゼは、FGFR-1、FGFR-2、FGFR-3、若しくはFGFR-4、又は任意の他のFGFRキナーゼであってもよい。本発明の好ましい実施形態において、過剰増殖疾患は、がんである。がんの例には、それに限定されないが、肺がん、乳がん、卵巣がん、子宮内膜がん、尿路上皮がん、膀胱がん、胃がん、頭頸部のがん、多発性骨髄腫、前立腺がん、白血病、脳腫瘍、眼がん、肝臓がん、及び皮膚がんが挙げられる。
本発明の上記の態様において、式(I)の化合物は、式(II)~式(VIII)の任意の化合物であってもよい。こうした化合物の特定の例を上記に列挙する。本発明の化合物は、列挙された化合物に限定されず、上記の、式(I)の任意の化合物であってもよいと認識される。
既知の可逆的FGFR阻害剤のいくつかの例を示す図である。 既知の不可逆的FGFR阻害剤、FIIN-1、FIIN-2、FIIN-3、TAS-120、PRN1109、及びPRN1371を示す図である。 既知のNMQプロドラッグのいくつかの例を示す図である。 NMQプロドラッグTH-4000(タルロキソチニブ)の作用のメカニズムを示す図である。 化合物103、化合物106、及び化合物112の濃度増加に暴露した後のFGF刺激SUM52細胞のリン-FGFR及びリン-ERKのウェスタンブロットを示す図である。 FGF刺激及び細胞融解の前に薬物ウォッシュアウトをする場合と、しない場合の、100nMのFIIN-1、PD173074、化合物103、化合物104、化合物105、及び化合物106に30分間暴露した後の、H520細胞、SUM52細胞、及びSW780細胞のリン-ERKのウェスタンブロットを示す図である。 FGF刺激及び細胞融解の前に薬物ウォッシュアウトをする場合と、しない場合の、100nMのFIIN-1、PD173074、及び化合物112に30分間暴露した後の、SUM52細胞のリン-FGFR及びリン-ERK、並びにH520細胞及びSW780細胞のリン-ERKのウェスタンブロットを示す図である。 FGF刺激及び細胞融解の前に薬物ウォッシュアウトをする場合と、しない場合の、100nMのFIIN-1、PD173074、化合物132、化合物133、化合物138、化合物112、化合物122、化合物153、化合物152、及び化合物151に30分間暴露した後の、H520細胞のリン-ERKのウェスタンブロットを示す図である。 FGF刺激及び細胞融解の前に薬物ウォッシュアウトをする場合と、しない場合の、100nMのFIIN-1、PD173074、化合物122、化合物111、化合物156、化合物123、化合物126、化合物132、化合物133、及び化合物137に30分間暴露した後の、SW780細胞のリン-ERKのウェスタンブロットを示す図である。さらに、FGF刺激及び細胞融解の前に薬物ウォッシュアウトをする場合と、しない場合の、100nMのFIIN-1、PD173074、化合物108、化合物112、化合物104、及び化合物106に120分間暴露した後の、SW780細胞のリン-ERKのウェスタンブロットを示す図である。 タンパク質質量分析によって検出された、化合物103、化合物104、化合物105、化合物106、化合物112、化合物128、化合物129、化合物130、及び化合物131と組み換えFGFR1(C584S)とが反応して、共有結合付加体を形成することを、時間の関数として示す図である。 (A)FGFR1の二重突然変異体構築物の活性部位に結合した化合物112のタンパク質X線結晶構造を示す図である。(B)FGFR1の二重突然変異体構築物の活性部位に結合した化合物112のタンパク質X線結晶構造で認められた結合相互作用の図である。(C)FGFR1の二重突然変異体構築物の活性部位に結合した化合物103のタンパク質X線結晶構造を示す図である。(D)FGFR1の二重突然変異体構築物の活性部位に結合した化合物105のタンパク質X線結晶構造を示す図である。(E)FGFR1の二重突然変異体構築物の活性部位に結合した化合物106のタンパク質X線結晶構造を示す図である。(F)FGFR1の二重突然変異体構築物の活性部位に結合した化合物106の、報告されたAZD4547の結晶構造への重ね合わせを示す図である。 化合物112の濃度増加に暴露した後のFGF刺激SUM52細胞のリン-FGFR及びリン-ERKのウェスタンブロットを、そのNMQプロドラッグ化合物204と比較して示す図である。 FIIN-1及びPD173074のNMQプロドラッグの化学構造を示す図である。 FGF刺激及び細胞融解の前に薬物ウォッシュアウトをする場合と、しない場合の、100nM、300nM、又は600nMのFIIN-1、PD173074、化合物103、化合物108、化合物120、化合物104、及びそのそれぞれのNMQプロドラッグFIIN-1NMQ、PD173074NMQ,化合物200、化合物202、化合物205、及び化合物201に120分間暴露した後の、H520細胞のリン-ERKのウェスタンブロットを示す図である。 NIH-IIIヌードマウスに用量40mg/kg及び80mg/kgで腹腔内投与した後の、化合物204のプラズマ濃度を時間の関数として示す図である。 q3dx4スケジュールで試験化合物30umol/kgを腹腔内投与した後の、SW780異種移植片含有NIH-IIIヌードマウスの、化合物211、化合物208、化合物209、及び化合物213の正中腫瘍増殖遅延を示す図である。 q3dx4スケジュールで化合物204の用量を増やした腹腔内投与の後の、SW780異種移植片含有NIH-IIIヌードマウスの平均腫瘍増殖遅延を示す図である。 AZD4547を12日間、6.25mg/kg/日で連日経口投与したのに対して、化合物204を80mg/kg/週で2用量の腹腔内投与した後の、SNU-16異種移植片含有NIH-IIIヌードマウスの平均腫瘍増殖遅延の比較を示す図である。 q2dx3スケジュールで化合物204を70mg/kgで腹腔内投与した後の、4T1異種移植片含有BALB/c免疫応答性マウスの平均腫瘍増殖遅延を示す図である。 q2dx3、q3dx3、q4dx3、及びq5dx3のスケジュールで、化合物204を70mg/kgで腹腔内投与した後の、4T1異種移植片含有BALB/c免疫応答性マウスの平均腫瘍増殖遅延を示す図である。 (A)EF5を投与し、3時間後に化合物204を投与したNIH-IIIヌードマウスから採取されたSiHa異種移植片の、低酸素症を表す完全な腫瘍断面を示す図である。(B)EF5を投与し、3時間後に化合物204を投与したNIH-IIIヌードマウスから採取されたSiHa異種移植片における、化合物112の低分解能MALDIイメージング質量分析を示す図である。(C)EF5を投与し、3時間後に化合物204を投与したNIH-IIIヌードマウスから採取されたSiHa異種移植片の、低酸素症を表す腫瘍断面の拡大部分を示す図である。(D)EF5を投与し、3時間後に化合物204を投与したNIH-IIIヌードマウスから採取されたSiHa異種移植片の拡大部分における、化合物112の高分解能MALDIイメージング質量分析を示す図である。 本発明の化合物の一般的な化学構造を示す図である。
定義
用語「アルキル」は、任意の飽和炭化水素ラジカルを意味し、直鎖及び分枝鎖のアルキル基の両方を含むものである。アルキル基の例には、それに限定されないが、メチル、エチル、n-プロピル、iso-プロピル、n-ブチル、iso-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、2-エチルプロピル、n-ヘキシル、及び1-メチル-2-エチルプロピルが挙げられる。用語「C1~C6アルキル」は、最大で6個の炭素原子を有する、任意のアルキルラジカルを意味する。
用語「アルケニル」は、少なくとも1個の二重結合を有する、任意の炭化水素ラジカルを意味し、直鎖及び分枝鎖のアルケニル基の両方を含むものである。アルケニル基の例には、それに限定されないが、エテニル、n-プロペニル、iso-プロペニル、n-ブテニル、iso-ブテニル、sec-ブテニル、t-ブテニル、n-ペンテニル、1,1-ジメチルプロペニル、1,2-ジメチルプロペニル、2,2-ジメチルプロペニル、1-エチルプロペニル、2-エチルプロペニル、n-ヘキセニル、及び1-メチル-2-エチルプロペニルが挙げられる。
用語「アルキニル」は、少なくとも1個の三重結合を有する、任意の炭化水素ラジカルを意味し、直鎖及び分枝鎖のアルキニル基の両方を含むものである。アルキニル基の例には、それに限定されないが、エチニル、n-プロピニル、iso-プロピニル、n-ブチニル、iso-ブチニル、sec-ブチニル、t-ブチニル、n-ペンチニル、1,1-ジメチルプロピニル、1,2-ジメチルプロピニル、2,2-ジメチルプロピニル、1-エチルプロピニル、2-エチルプロピニル、n-ヘキシニル、及び1-メチル-2-エチルプロピニルが挙げられる。
用語「アルキレン」は、アルキル基に対応するジラジカルを意味する。アルキレン基の例には、それに限定されないが、メチレン及びエチレンが挙げられる。
用語「シクロアルキル」は、好ましくは3~8個の環炭素原子を有する、飽和又は部分的飽和の非芳香族炭素環基を意味する。シクロアルキル基の例には、それに限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、及びシクロオクチルが挙げられる。
用語「ヘテロシクリル」は、環炭素原子の1個又は複数が、1個又は複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素、又は硫黄で置き換えられたシクロアルキル基を意味する。ヘテロシクリル基の例には、それに限定されないが、ピロリジニル、ピロリニル、ピラゾリジニル、アジリジニル、チイラニル、1,2-ジチエタニル、モルホリニル、フラニル、ピラニル、チオフェニル、イソオキサゾリル、フラザニル、テトラヒドロフラニル、チエタニル、ピペリジニル、アゼチジニル、オキシラニル、エポキシド、及びチアシクロヘキシルが挙げられる。
用語「アルコキシ」は、酸素原子に単結合したアルキル基を意味する。アルコキシ基の例には、それに限定されないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、n-ブトキシ、iso-ブトキシ、sec-ブトキシ、及びt-ブトキシが挙げられる。
用語「アリール」は、芳香族ラジカルを意味する。例には、単環式基並びに縮合基、例えば二環式基及び三環式基が挙げられる。例には、それに限定されないが、フェニル、インデニル、1-ナフチル、2-ナフチル、アズレニル、ヘプタレニル、ビフェニル、インダセニル、アセナフチル、フルオレニル、フェナレニル、フェナントレニル、アントラセニル、シクロペンタシクロオクテニル、及びベンゾシクロオクテニルが挙げられる。
用語「ヘテロアリール」は、複素環芳香族(ヘテロ芳香族)ラジカルを意味する。例には、単環式基、並びに縮合基、例えば二環式基及び三環式基が挙げられる。例には、それに限定されないが、ピリジル、ピロリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、プリニル、インダゾリル、フリル、ピラニル、ベンゾフリル、イソベンゾフリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、及びイソオキサゾリルが挙げられる。
用語「アラルキル」は、アルキレン部分に結合したアリール基を意味し、但し、アリール及びアルキレンは上記で定めた通りである。例には、ベンジル基が挙げられる。
本明細書において用いられる、用語「プロドラッグ」は、意図される薬学的作用において、不活性又は弱く活性である薬物物質を示し、代謝変化又は物理化学的変化によって、薬理学的に活性又はより活性な薬剤に変換される。
本明細書において用いられる、用語「医薬組成物」は、式(I)の化合物の1種若しくは複数、又は薬学的に許容される塩、又はその水和物と、他の化学成分、例えば、生理学的に許容される担体及び賦形剤との混合物を示す。医薬組成物の目的は、化合物の有機体への投与を容易にすることである。
用語「担体」は、希釈剤、アジュバント、賦形剤、又はそれと共に化合物が投与される媒剤を示す。こうした医薬担体の非制限的な例には、水などの液体、及び石油、動物、植物、又は合成起源のものを含む油、例えば、ピーナッツ油、大豆油、鉱油、ゴマ油などが挙げられる。医薬担体はまた、生理食塩水、アカシアゴム、ゼラチン、デンプンペースト、タルク、ケラチン、コロイド状シリカ、尿素などであってもよい。さらに、助剤、安定剤、増粘剤、滑沢剤、及び着色剤を用いてもよい。好適な医薬担体の他の例は、参照によって本明細書に援用された、E.W.Martinによる「Remington’s Pharmaceutical Sciences」に説明されている。
用語「有効量」は、疾患を治療する対象に投与するとき、疾患のこうした治療を成し遂げるのに十分な、化合物の量を意味する。「有効量」は、治療される疾患、投与される化合物、治療される疾患の重症度、対象の年齢及び相対的な健康、投与の経路及び形態、治療が単剤療法か、又は併用療法であるかどうか、参加した臨床医の判断、並びに他の因子に応じて変わることになる。
用語「薬学的に許容される」は、一般に安全、非毒性であり、且つ生物学的なものでも、不適切なものでもない医薬組成物を調製するのに有用であることを意味し、獣医学及びヒトの医薬用途に許容されるものを含む。
本明細書において用いられる、用語「薬学的に許容される塩」は、その生物学的性質を保持し、医薬用途に対し、毒性でも、不適切でもない、本明細書で提供される化合物の、任意の塩を示し、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、リン酸、ギ酸、酢酸、乳酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、グリコール酸、サリチル酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、マロン酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、ナフタレン-2スルホン酸、及び他の酸を含む、無機酸又は有機酸から誘導された塩を含むことを意図する。薬学的に許容される塩形態はまた、その塩を含む分子の比が1:1ではない形態も含み得る。例えば、塩は、塩基の1分子あたり、無機酸又は有機酸の分子1個より多く、例えば、式(I)の化合物の1分子あたり、2個の塩酸分子を含んでもよい。
本発明の化合物
本発明の化合物は、上記の式(I)によって定められる。出願人らは、本発明の化合物が、従来の既知の化合物よりも、FGFRキナーゼのin vitro阻害剤として、より大きな効力を示すだけでなく、FGFR-3並びにFGFR-1及びFGFR-2の不可逆的阻害剤であることも明らかにした。この意外な発見により、広範囲の過剰増殖疾患、特にがんの治療薬としての、より大きな有効性が強力に示される。さらに、出願人らは、化合物のプロドラッグが、本発明の化合物の毒性特性を改善するのに有効であることを見出した。
プロドラッグは、活性阻害剤を送達することができる、任意の好適なプロドラッグであってもよい。本発明の好ましいプロドラッグは、式(I)によって一般に定められる第四級窒素塩プロドラッグである(式中、Rは式(MMM)のラジカルである)。
Figure 0007226804000009

この型のプロドラッグの調製は、実施例及び国際公開第2011/028135号に記載されている。
本発明の化合物の治療への適用
本発明の化合物は、キナーゼの活性の阻害が所望される、任意の治療手法に適用される。したがって、本発明は、本発明化合物、又は本発明の、1種又は複数の化合物を含む医薬組成物を投与することによって、疾患、例えば、哺乳動物の、過剰増殖疾患、炎症性疾患、及び血管新生疾患、並びに骨粗鬆症を治療し、又は予防する方法に関連する。
本発明は、本発明の化合物又は本発明の1種若しくは複数の化合物を含む医薬組成物を、単剤療法として単独で、又は第2の抗増殖剤と組み合わせて投与することによって、がん及び他の過剰増殖疾患を治療し、又は予防する方法に特に関連する。
投与することもできる、最適な抗増殖剤には、それに限定されないが、参照によって本明細書に援用された、Merck索引第14版(2006)のがん化学療法薬物レジメンに列挙された化合物、例えば、アスパラギナーゼ、ブレオマイシン、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、コラスパーゼ(colaspase)、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、エピルビシン、エトポシド、5-フルオロウラシル、ヘキサメチルメラミン、ヒドロキシ尿素、イフォスファミド(ifosfamide)、イリノテカン、ロイコボリン、ロムスチン、メクロレタミン、6-メルカプトプリン、メスナ(mesna)、メトトレキサート、マイトマイシンC、ミトキサントロン、プレドニソロン、プレドニソン、プロカルバジン、ラロキシフェン、ストレプトゾシン、タモキシフェン、チオグアニン、トポテカン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、及びビンデシンが挙げられる。
さらなる抗増殖剤には、MEK1/2阻害剤、AKT阻害剤、及びmTOR阻害剤、モノクローナル抗体、オキサリプラチン、ゲムシタビン、ゲフィニチブ、タキソテール、アラA、アラC、ハーセプチン、BCNU、CCNU、DTIC、及びアクチノマイシンDなどの、平行経路を調節する、他の分子標的剤が含まれる。またさらなる抗増殖剤には、それに限定されないが、参照によって本明細書に援用された、Goodman and Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics(第11版)、編者Molinoffら、McGraw-Hill出版、1225~1287ページ(2006)の、腫瘍性疾患治療に用いられることが既知の化合物、例えば、アミノグルテチミド、L-アスパラギナーゼ、アザチオプリン、5-アザシチジンクラドリビン、ブスルファン、ジエチルスチルベストロール、2’,2’-ジフルオロデオキシシチジン、ドセタキセル、エリスロヒドロキシノニルアデニン、エチニルエストラジオール、5-フルオロデオキシウリジン、5-フルオロデオキシウリジン一リン酸塩、フルダラビンリン酸塩、フルオキシメステロン、フルタミド、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、イダルビシン、インターフェロン、酢酸メドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、メルファラン、ミトタン、パクリタキセル、ペントスタチン、L-アスパラギン酸N-ホスホノアセチル(PALA)、プリカマイシン、セムスチン、テニポシド(tenipdside)、プロピオン酸テストステロン、チオテパ、トリメチルメラミン、ウリジン、及びビノレルビンが挙げられる。
本明細書において用いられる、がん及び過剰増殖性疾患には、それに限定されないが、固形腫瘍、例えば、***、気道、脳、生殖器、消化器官、尿路、眼、肝臓、皮膚、頭頸部、甲状腺、副甲状腺のがん、及びその遠隔転移が含まれる。その疾患には、リンパ腫、肉腫、及び白血病も含まれる。
乳がんの例には、それに限定されないが、湿潤性腺管がん、浸潤性小葉がん、非浸潤性乳管がん、及び上皮内小葉がんが挙げられる。気道のがんの例には、それに限定されないが、小細胞肺がん及び非小細胞肺がん、並びに気管支腺腫及び胸膜肺芽腫が挙げられる。脳腫瘍の例には、それに限定されないが、脳幹及び視床下部の神経膠腫、小脳星細胞腫、大脳星細胞腫、髄芽細胞腫、上位細胞腫、並びに神経外胚葉性腫瘍及び松果体腫瘍が挙げられる。
***の腫瘍には、それに限定されないが、前立腺がん及び精巣がんが含まれる。女性生殖器の腫瘍には、それに限定されないが、子宮内膜がん、子宮頸がん、卵巣がん、膣がん、外陰がん、及び子宮肉腫が含まれる。消化器官の腫瘍には、それに限定されないが、肛門がん、結腸がん、結腸直腸がん、食道がん、胆嚢がん、胃がん、膵臓がん、直腸がん、小腸がん、及び唾液腺がんが含まれる。尿路のがんには、それに限定されないが、膀胱がん、陰茎がん、腎臓がん、腎盂がん、尿管がん、及び尿道がんが含まれる。眼のがんには、それに限定されないが、眼球内メラノーマ及び網膜芽細胞腫が含まれる。肝臓がんの例には、それに限定されないが、肝細胞がん(線維層板型異形を伴う又は伴わない肝細胞がん)、胆管がん(肝内胆管腺腫)、及び肝細胞がんと胆管がんの混合が含まれる。
皮膚がんには、それに限定されないが、扁平上皮がん、カポジ肉腫、悪性メラノーマ、メルケル細胞皮膚がん、及び非メラノーマ皮膚がんが含まれる。頭頸部がんには、それに限定されないが、咽頭がん、下咽頭がん、鼻咽頭がん、口腔咽頭がん、***がん、及び口腔がんが含まれる。リンパ腫には、それに限定されないが、エイズ関連リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞性リンパ腫、ホジキン病、中枢神経系のリンパ腫が含まれる。肉腫には、それに限定されないが、柔組織の肉腫、骨肉腫、悪性線維性組織球腫、リンパ肉腫、及び横紋筋肉腫が含まれる。白血病には、それに限定されないが、急性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ球性白血病、慢性骨髄性白血病、及び有毛細胞白血病が含まれる。
これらの疾患は、ヒトに非常に特徴的であるが、他の温血動物にも同様の病因論で存在し、本発明の医薬組成物によって治療することができる。
本発明の化合物を投与することによって治療することができる、ヒト又は他の温血動物の症状には、腫瘍増殖、糖尿病性網膜症を含む網膜症、虚血性網膜静脈閉塞、低出生体重児の網膜症及び加齢黄斑変性症;乾癬、又は水疱性類天疱瘡、多形性紅斑、若しくは疱疹状皮膚炎などの、表皮下水疱形成に関連した水疱性疾患、関節リウマチ、変形性関節症、敗血症性関節炎、腫瘍転移、歯周病、角膜疾患、タンパク尿、動脈硬化性プラークからの冠状動脈血栓、動脈瘤大動脈、栄養障害性(dystrophobic)表皮水疱症、外傷性関節損傷に伴う変性軟骨損失、MMP活性によって媒介された骨減少、側頭(tempero)顎関節疾患、又は神経系の脱髄(demyelating)疾患が含まれる。
治療の特定の方法には、多様な因子によって変わる、選択された投与経路が用いられ、その全ては、治療薬を投与するときに慣例的に考慮されることが、当分野の技術者によって認識されるであろう。当分野の技術者が、処置の最適な経路、すなわち、処置のモード、及び一定の日数について、本発明の化合物の、1日あたりの投与回数を、従来の処置の試験を用いて確認できることが、当分野の技術者によってさらに認識されるであろう。
治療用投与量は、1日あたり1mg~3000mgの範囲であると考えられる。任意の特定の患者用に選択される、特定の用量レベルは、用いられる特定化合物の活性、年齢、体重、全体的な健康、性別、食生活、投与の時間、投与の経路、及び***率、薬物の組合せ、並びに治療を受ける症状の重症度などの多様な因子に応じて変わることになる。
本発明の化合物の医薬組成物
本発明はまた、本発明の化合物及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物も含む。
化合物は、吸入又は噴霧又は直腸によって、用量単位製剤で、経口で、局所的に、非経口で、投与することができる。用語「注射による投与」には、静脈内注射、筋肉内注射、皮下注射、及び非経口注射、並びに点滴技術の使用が含まれる。1種又は複数の化合物は、1種又は複数の、非毒性の薬学的に許容される担体、及び必要に応じて他の活性成分を伴って含まれていてもよい。
経口用途のための組成物は、医薬組成物の製造技術で既知の、任意の好適な方法によって調製することができる。こうした組成物は、口当たりの良い製剤を提供するために、希釈剤、甘味剤、香味剤、着色剤、及び保存剤からなる群から選択される、1種又は複数の薬剤を含んでもよい。タブレットは、活性成分を、タブレットの製造に好適な、非毒性の薬学的に許容される賦形剤との混合剤で含む。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム、又はリン酸ナトリウムなどの不活性希釈剤;造粒剤及び崩壊剤、例えば、コーンスターチ又はアルギン酸;及び結合剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、又はタルクであってもよい。タブレットは、無被覆であってもよく、又は消化管中の崩壊及び吸着を遅らせるために、既知の技術で被覆されていてもよく、それによってより長い期間の持続的な作用をもたらす。例えば、モノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延物質を用いてもよい。これらの化合物はまた、固形の急速放出形態で調製されてもよい。
経口用途の製剤は、活性成分が、不活性固形希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、若しくはカオリンと混合された、硬いゼラチンカプセル、又は活性成分が、水若しくは油媒体、例えば、ピーナッツ油、流動パラフィン、若しくはオリーブ油と混合された、柔らかいゼラチンカプセルとして存在してもよい。
水性懸濁液は、活性成分を、水性懸濁液の製造に好適な賦形剤との混合剤で含む。こうした賦形剤は、懸濁化剤、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム、及びアカシアゴムであり、分散剤又は湿潤剤は、天然のリン脂質、例えば、レシチン、又は縮合生成物、又は脂肪酸とのアルキレンオキシド、例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン、又はエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はエチレンオキシドと脂肪酸及びヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物、例えばモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトール、又はエチレンオキシドと脂肪酸及び無水ヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物、例えば、モノオレイン酸ポリエチレンソルビタンであってもよい。水性懸濁液は、1種又は複数の保存剤、例えば、p-ヒドロキシ安息香酸エチル、又はp-ヒドロキシ安息香酸n-プロピル、1種又は複数の着色剤、1種又は複数の香味剤、及び1種又は複数の甘味剤、例えば、スクロース又はサッカリンを含むこともできる。
水の添加による水性懸濁液の調製に好適な、分散可能な粉末及び顆粒は、活性成分を、分散剤又は湿潤剤、懸濁化剤、及び1種又は複数の保存剤との混合剤で提供する。好適な分散剤又は湿潤剤及び懸濁化剤は、既に上記のものによって例示されている。追加の賦形剤、例えば、甘味剤、香味剤、及び着色剤を含むこともできる。
化合物はまた、活性成分を、植物油、例えば、落花生油、オリーブ油、ゴマ油、若しくはピーナッツ油、又は流動パラフィンなどの鉱油に懸濁させることによって配合することができる非水性液体製剤の形態、例えば、油性懸濁液であってもよい。油性懸濁液は、増粘剤、例えば、蜜蝋、固形パラフィン、又はセチルアルコールを含んでもよい。上記で示したような甘味剤、及び香味剤を添加して、口当たりの良い経口製剤をもたらすことができる。これらの組成物は、アスコルビン酸などの酸化防止剤を添加することによって保存することができる。
本発明の医薬組成物はまた、水中油型エマルジョンの形態であってもよい。油性相は、植物油、例えば、オリーブ油若しくは落花生油、又は鉱油、例えば流動パラフィン、又はこれらの混合物であってもよい。好適な乳化剤は、天然のゴム、例えば、アカシアゴム又はトラガカントゴム、天然のリン脂質、例えば、大豆、レシチン、及び脂肪酸、並びに無水ヘキシトールから誘導されたエステル又は部分エステル、例えばモノオレイン酸ソルビタン、並びに上記部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物、例えばモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンであってもよい。エマルジョンは、甘味剤及び香味剤を含んでもよい。
シロップ及びエリキシルは、甘味剤、例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、又はスクロースで配合されてもよい。こうした製剤は、鎮痛剤、保存剤、及び香味剤、及び着色剤を含むこともできる。
化合物は、薬物の直腸投与用に、座薬形態でも投与することができる。これらの組成物は、薬物を、好適な、刺激性の少ない賦形剤と混合することによって調製することができ、賦形剤は、常温で固体であるが、直腸温度で液体であり、したがって直腸で融解して、薬物を放出することになる。こうした物質には、カカオ脂及びポリエチレングリコールが挙げられる。
化合物の合成
本発明の式IIの好ましい例の、一般的な合成法を、スキーム1で説明する。市販の4-クロロ-2-(メチルチオ)-ピリミジン-5-カルボン酸エチル(300)をBoc保護アミンと反応させて、式VIIaの付加体を生じ、水素化アルミニウムリチウムによる処理によって、式VIIIのアルコールに還元した。MnOによるアルコール(VIII)の酸化によって、式IXのアルデヒドを得た。次に、式Xのアニリン中間体を、3,5-ジメトキシアニリンによるアルデヒド(IX)の還元的アミノ化によって容易に調製した。トリホスゲンを用いたアニリン(X)の環化により、式XIの複素環中間体を生成した。SOClによる塩素化によって、式XIIの化合物を生じ、m-CPBAで酸化して、式XIIIの、主要なメチルスルホニル中間体をもたらした。様々なアミンによるメチルスルホニル中間体(XIII)の求核置換、続いてトリフルオロ酢酸を用いたBoc脱保護によって、式XIVの化合物をもたらし、trans-4-ジメチルアミノクロトン酸塩酸塩と結合させて、式IIaの第三級アミン化合物を得た。適切な4-ニトロイミダゾール前駆体との反応によって、これらを四級化し、式IIbの第四級アンモニウム塩を得た。
スキーム1:
Figure 0007226804000010
試薬及び条件:(a)KCO、DMF、60℃;(b)LiAlH、THF、-40℃~0℃;(c)MnO、CHCl、室温、終夜;(d)3,5-ジメトキシアニリン、CHCOOH、NaBH、CHOH、0℃~室温;(e)トリホスゲン、エチルジ-イソプロピルアミン、CHCl、0℃~室温;(f)(1)SOCl、CHCN、0℃;(2)DIPEA、ジ-tert-ブチルジカーボネート、CHCl;(g)3-クロロ過安息香酸、CHCl、室温;(h)(1)RNH、TFA、1,4-ジオキサン、110℃;(2)TFA、CHCl、室温;(i)(1)RNH、1,4-ジオキサン、110℃;(2)TFA、CHCl、室温;(j)(1)RNH、KOBu、DMSO、室温;(2)TFA、CHCl、室温;(k)HATU、DIPEA、trans-4-ジメチルアミノクロトン酸塩酸塩、CHCN、室温;(l)DMA、室温
本発明の式IIIの好ましい例の、一般的な合成法を、スキーム2で説明する。スキーム1に記載されたように調製されたアルデヒド(IX)を、2-(3,5-ジメトキシフェニル)酢酸メチルで縮合して、式XVの化合物をもたらした。SOClによる塩素化により、式XVIの化合物をもたらし、その化合物をm-CPBAで酸化して、式XVIIの、主要なメチルスルホニル中間体をもたらした。様々なアミンによるメチルスルホニル中間体(XVII)の求核置換、続いてトリフルオロ酢酸を用いたBoc脱保護により、式XVIIIの化合物を得、trans-4-ジメチルアミノクロトン酸塩酸塩と結合させて、式IIIaの第三級アミン化合物をもたらした。適切な4-ニトロイミダゾール前駆体との反応によって、これらを四級化し、式IIIbの第四級アンモニウム塩を得た。
スキーム2
Figure 0007226804000011
試薬及び条件:(a)KCO、DMF、110℃;(b)(1)SOCl、CHCN、0℃;(2)DIPEA、ジ-tert-ブチルジカーボネート、CHCl;(c)3-クロロ過安息香酸、CHCl、室温;(d)(1)RNH、1,4-ジオキサン、100℃;(2)TFA、CHCl、室温;(e)(1)RNH、KOBu、DMSO、室温;(2)TFA、CHCl、室温;(f)HATU、DIPEA、trans-4-ジメチルアミノクロトン酸塩酸塩、CHCN、室温;(g)DMA、室温
本発明の式VIの好ましい例の、一般的な合成法を、スキーム3で説明する。市販の4,6-ジクロロニコチン酸エチル(323)をBoc保護アミンと反応させて、式XIXの付加体を生じ、水素化ホウ素リチウム又は水素化アルミニウムリチウムによる処理によって、式XXのアルコールに還元した。MnOによるアルコール(XX)の酸化によって、式XXIのアルデヒドを得た。塩基性条件の下、アルデヒド(XXI)を2-(3,5-ジメトキシフェニル)酢酸メチルで縮合して、式XXIIの化合物をもたらした。SOClによる塩素化によって式XXIIIの化合物を生じた。熱触媒作用又はパラジウム触媒作用のいずれかを用いた、様々なアミンによるクロロピリジル中間体(XXIII)の求核置換により、式XXIVの中間体がもたらされた。トリフルオロ酢酸を用いたBoc脱保護により、式XXVの化合物を得、trans-4-ジメチルアミノクロトン酸塩酸塩と結合させて、式VIaの第三級アミン化合物を得た。適切な4-ニトロイミダゾール前駆体との反応によって、これらを四級化し、式VIbの第四級アンモニウム塩を得た。
スキーム3:
Figure 0007226804000012

試薬及び条件:(a)DIPEA、CHCN、70℃;(b)LiBH、THF/MeOH、55℃;(c)LiAlH、THF、-70℃~0℃;(d)MnO、CHCl、室温、終夜;(e)KCO、DMF、100℃;(f)CsCO、DMF、100℃;(g)(1)SOCl、CHCN、-10℃;(2)DIPEA、ジ-tert-ブチルジカーボネート、CHCl;(h)RNH、1,4-ジオキサン、110℃;(i)RNH、1,4-ジオキサン、XPhos、CsCO、Pd(dba)、120℃;(j)TFA、CHCl、室温;(k)HATU、DIPEA、trans-4-ジメチルアミノクロトン酸塩酸塩、CHCN、室温;(l)DMA、室温
本発明の式IIの好ましい例の、一般的な合成法を、スキーム4で説明する。市販の4-クロロ-2-(メチルチオ)-ピリミジン-5-カルボン酸エチル(300)をニトロフェニルメタンアミンと反応させて、式XXVIの付加体を生じ、水素化アルミニウムリチウムによる処理によって、式XXVIIのアルコールに還元した。MnOによるアルコール(XXVII)の酸化によって式XXVIIIのアルデヒドを得た。次に、式XXIXのアニリン中間体を、3,5-ジメトキシアニリンによるアルデヒド(XXVIII)の還元的アミノ化によって容易に調製した。トリホスゲンを用いたアニリン(XXIX)の環化により、式XXXの複素環中間体を生成した。SOClによる塩素化によって、式XXXIの化合物を生じ、m-CPBAで酸化して、式XXXIIの、主要なメチルスルホニル中間体をもたらした。様々なアミンによるメチルスルホニル中間体(XXXII)の求核置換により、式XXXIIIの化合物を得、水素化ホウ素ナトリウムを用いて還元して、アミンXXXIVを得た。これらをtrans-4-ジメチルアミノクロトン酸塩酸塩と結合させて、式IIcの第三級アミン化合物をもたらした。適切な4-ニトロイミダゾール前駆体との反応によって、これらを四級化し、式IIdの第四級アンモニウム塩を得た。
スキーム4:
Figure 0007226804000013
試薬及び条件:(a)KCO、DMF、60℃;(b)LiAlH、THF、-50℃~0℃;(c)MnO、CHCl、室温、終夜;(d)3,5-ジメトキシアニリン、CHCOOH、NaBH、CHOH、0℃~室温;(e)トリホスゲン、エチルジ-イソプロピルアミン、CHCl、0℃~室温;(f)(1)SOCl、CHCN、0℃;(g)3-クロロ過安息香酸、CHCl、室温;(h)RNH、TFA、1,4-ジオキサン、110℃;(i)RNH、1,4-ジオキサン、110℃;(j)RNH、KOBu、DMSO、室温;(k)NaBH、NiCl.6HO、CHOH/THF(l)HATU、DIPEA、trans-4-ジメチルアミノクロトン酸塩酸塩、CHCN、室温;(m)DMA、室温
本発明の式IIIの好ましい例の、一般的な合成法を、スキーム5で説明する。スキーム4に記載されたように調製されたアルデヒド(XXVIII)を、2-(3,5-ジメトキシフェニル)酢酸メチルで縮合して、式XXXVの化合物をもたらした。SOClによる塩素化によって、式XXXVIの化合物を生じ、m-CPBAで酸化して、式XXXVIIの、主要なメチルスルホニル中間体をもたらした。様々なアミンによるメチルスルホニル中間体(XXXVII)の求核置換によって、式XXXVIIIの中間体がもたらされる。次いで、水素化ホウ素ナトリウムによる還元により、式XXXIXの化合物をもたらし、trans-4-ジメチルアミノクロトン酸塩酸塩と結合させて、式IIIcの第三級アミン化合物を得た。適切な4-ニトロイミダゾール前駆体との反応によって、これらを四級化し、式IIIdの第四級アンモニウム塩を得た。
スキーム5:
Figure 0007226804000014
試薬及び条件:(a)KCO、DMF、110℃;(b)SOCl、CHCN、0℃;(c)3-クロロ過安息香酸、CHCl、室温;(d)RNH、TFA、1,4-ジオキサン、110℃;(e)RNH、1,4-ジオキサン、110℃;(f)RNH、KOBu、DMSO、室温;(g)NaBH、NiCl.6HO、CHOH/THF;(h)HATU、DIPEA、trans-4-ジメチルアミノクロトン酸塩酸塩、CHCN、室温;(i)DMA、室温
本発明の式VIの好ましい例の、一般的な合成法を、スキーム6で説明する。市販の4,6-ジクロロニコチン酸エチル(323)をニトロフェニルメタンアミンと反応させて、式XLの付加体を生じ、水素化アルミニウムリチウムによる処理によって、式XLIのアルコールに還元した。MnOによるアルコール(XLI)の酸化によって式XLIIのアルデヒドを得た。塩基性条件の下、アルデヒド(XLII)を2-(3,5-ジメトキシフェニル)酢酸メチルで縮合し、式XLIIIの化合物をもたらした。SOClによる塩素化によって式XLIVの化合物を生じた。熱触媒作用又はパラジウム触媒作用のいずれかを用いた、様々なアミンによるクロロピリジル中間体(XLIV)の求核置換により、式XLVの中間体をもたらした。次いで、水素化ホウ素ナトリウムによる還元により、式XLVIの化合物を得、trans-4-ジメチルアミノクロトン酸塩酸塩と結合させて、式VIcの第三級アミン化合物を得た。適切な4-ニトロイミダゾール前駆体との反応によって、これらを四級化し、式VIdの第四級アンモニウム塩を得た。
スキーム6:
Figure 0007226804000015
試薬及び条件:(a)DIPEA、CHCN、70℃;(b)LiAlH、THF、-50℃~0℃;(c)MnO、CHCl、室温、終夜;(d)KCO、DMF、100℃;(e)CsCO、DMF、100℃;(f)SOCl、CHCN、-10℃;(g)RNH、1,4-ジオキサン、110℃;(h)RNH、1,4-ジオキサン、XPhos、CsCO、Pd(dba)、120℃;(i)NaBH、NiCl.6HO、CHOH/THF;(j)HATU、DIPEA、trans-4-ジメチルアミノクロトン酸塩酸塩、CHCN、室温;(k)DMA、室温
本発明の例示的な化合物
(a) (S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-3-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(100);
(b) (S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-3-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(101);
(c) (R,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(102);
(d) (S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(103);
(e) (S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(104);
(f) (S,E)-7-(シクロヘキシルアミノ)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(105);
(g) (S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(106);
(h) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(107);
(i) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(108);
(j) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(109);
(k) (E)-7-(シクロヘキシルアミノ)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(110);
(l) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(111);
(m) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(112);
(n) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((3-メトキシフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(113);
(o) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(m-トリルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(114);
(p) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((3-フルオロフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(115);
(q) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((3,5-ジフルオロフェニル)アミノ)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(116);
(r) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((3,4-ジフルオロフェニル)アミノ)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(117);
(s) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-フルオロ-3-メトキシフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(118);
(t) (E)-7-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(119);
(u) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-フルオロフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(120);
(v) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((2-メトキシフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(121);
(w) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-メトキシフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(122);
(x) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-1-(1-(4-モルホリノブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(123);
(y) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-1-(1-(4-(ピペリジン-1-イル)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(124);
(z) (E)-N-(3-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)プロピル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エンアミド(125);
(aa) (E)-N-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)シクロヘキシル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エンアミド(126);
(bb) (E)-N-(3-((3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)メチル)フェニル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エンアミド(127);
(cc) (E)-3-(2-クロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(128);
(dd) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(129);
(ee) (E)-3-(2-クロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(130);
(ff) (E)-3-(3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(131);
(gg) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(メチルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(132);
(hh) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(イソプロピルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(133);
(ii) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(134);
(jj) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(135);
(kk) (E)-2-(シクロヘキシルアミノ)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(136);
(ll) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(137);
(mm) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(フェニルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(138);
(nn) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((4-フルオロフェニル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(139);
(oo) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((3-メトキシフェニル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(140);
(pp) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((4-フルオロ-3-メトキシフェニル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(141);
(qq) (E)-2-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(142);
(rr) (E)-N-(3-((6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(メチルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)メチル)フェニル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エンアミド(143);
(ss) (E)-N-(3-((6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(エチルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)メチル)フェニル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エンアミド(144);
(tt) (E)-N-(3-((6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(イソプロピルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)メチル)フェニル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エンアミド(145);
(uu) (E)-N-(3-(1-(6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(メチルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)エチル)フェニル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エンアミド(146);
(vv) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)ピリド[3,4-b]ピラジン-2(1H)-オン(147);
(ww) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(メチルアミノ)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(148);
(xx) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(149);
(yy) (S,E)-3-(3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(150);
(zz) (E)-3-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(151);
(aaa) (E)-6-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(フェニルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(152);
(bbb) (E)-6-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(イソプロピルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(153);
(ccc) (E)-3-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)ピリド[3,4-b]ピラジン-2(1H)-オン(154);
(ddd) (E)-3-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(155);
(eee) 1-(1-アクリロイルピペリジン-4-イル)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(156);
(fff) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(ピリジン-2-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(157);
(ggg) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(ピリジン-3-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(158);
(hhh) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(ピリジン-4-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(159);
(iii) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(160);
(jjj) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((5-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(161);
(kkk) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(ピリミジン-4-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(162);
(lll) (S,E)-4-(3-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピロリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(200);
(mmm) (S,E)-4-(3-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピロリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(201);
(nnn) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(202);
(ooo) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウム2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(203);
(ppp) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(204);
(qqq) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-フルオロフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウム2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(205);
(rrr) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-メトキシフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(206);
(sss) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(207);
(ttt) (E)-4-(4-(6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(メチルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(208);
(uuu) (E)-4-(4-(6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(イソプロピルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(209);
(vvv) (E)-4-(4-(6-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(イソプロピルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(210);
(www) (E)-4-(4-(6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-オキソ-2-(フェニルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(211);
(xxx) (E)-4-(4-(6-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-オキソ-2-(フェニルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(212);
(yyy) (E)-4-((3-((6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(イソプロピルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)メチル)フェニル)アミノ)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(213);
(zzz) (E)-4-((4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-メトキシフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)シクロヘキシル)アミノ)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(214);
(aaaa) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-1,6-ナフチリジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(215);
(bbbb) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-1,6-ナフチリジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(216);
(cccc) (E)-4-(4-(3-(2-クロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(217);
(dddd) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(218);
(eeee) (E)-4-(4-(3-(2-クロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(219);
(ffff) (E)-4-(4-(3-(3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(220);
(gggg) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(ピリジン-2-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(221);
(hhhh) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(ピリジン-3-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウム2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(222);
(iiii) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(ピリジン-4-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウム2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(223);
(jjjj) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(224);
(kkkk) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((5-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(225);
(llll) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(ピリミジン-4-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(226);及び
(mmmm) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(フェニルアミノ)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(232)。
本発明の一部の例示的な化合物の化学構造
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生物学
様々な実験を、本発明の化合物の治療可能性を評価するように実施した。これらの実験には、in vitro酵素阻害研究、及びプロドラッグ化合物の、ある種の細胞株への影響が含まれる。
実施例85は、FGFR1~4キナーゼの阻害の検証を説明する。本発明の化合物を、単離酵素生化学的アッセイの組み換えFGFR1~4を阻害する、その能力について研究した。化合物の大部分は、低いナノモル効力でFGFR1、FGFR2、及びFGFR3に対して強力なpan-阻害を示した。いくつかの化合物を、単離酵素IC50s<100nMを含む、FGFR4の強力な阻害剤であると決定した(例えば、101、106、109、112、115、及び118)。
456キナーゼのパネルの生化学的阻害について、化合物120のスクリーニングを、実施例86に説明する。化合物120は、FGFRファミリーについて、優れた選択性を示すことが分かった。
本発明の化合物の抗増殖作用を、FGFR誘導がん細胞株のパネルに対して評価した(実施例87)。選択された化合物の全ては、FGFR1増幅H520非小細胞肺がん細胞、FGFR2増幅SUM52乳がん細胞、及びFGFR3増幅SW780膀胱がん細胞の増殖に対して、低いnMのIC50値で、強い阻害剤効果を示した。いくつかの化合物は、対照群(PD173074及びFIIN-1)と比較するとき、これらの細胞株で細胞の抗増殖効力を有意に改善した。選択された化合物はまた、FGFR4増幅Hep3B肝細胞のがん細胞に対して、強力な抗増殖作用を示した。
図5は、SUM52細胞の、FGFR2及びその下流シグナル伝達パートナーERK1/2のFGF配位子媒介作用のウェスタンブロットによって決定された、本発明の化合物の、細胞のFGFR阻害の結果を示す(実施例88)。化合物103、化合物106、及び化合物112は、ナノモル濃度で、SUM52細胞の、FGFR2及びERK1/2のリン酸化反応を有意に阻害することが認められ、濃度30nMでFGFR2及びERK1/2の活性を完全に遮断したことが観測された。
本発明の、好ましい化合物は、標的に対し適切に位置し、FGFRタンパク質のp環領域のシステイン残基と共有結合する、阻害剤の求電子部分を使用することによって、FGFRファミリーの不可逆的阻害剤として設計された。本発明の試験化合物の、FGFR1~3と結合する不可逆的性質を確かめるために、比較の「薬物ウォッシュアウト」ウェスタンブロットアッセイをFGFR増幅がん細胞株において実施した。実施例89を参照されたい。ここで、広範な細胞洗浄後のシグナル阻害の維持は、不可逆的受容体結合を示す。PD173074及びFIIN-1はそれぞれ、可逆的対照化合物及び不可逆的対照化合物として用いられた。
H520、SUM52、及びSW780の細胞株を、化合物103、化合物104、化合物105、及び化合物106に暴露し、続いてFGF刺激を行った結果、主要なFGFR1/2/3標的のリン酸化反応の完全な阻害と一致した、ERK1/2のリン酸化反応の完全な阻害をもたらした(図6)。化合物103、化合物104、化合物105、及び化合物106は、100nMで、FGFR3増幅SW780細胞のリン-ERK1/2を完全に阻害することが認められ、FIIN-1及びPD173074は、この濃度で、FGFR3に対してあまり有効ではなかった。薬物濃度1000nMに増加させた、FIIN-1及びPD173074の同じ実験によって、SW780細胞のリン-ERK1/2が完全に阻害された(図6)。
H520、SUM52、及びSW780の細胞株を化合物103、化合物104、化合物105、及び化合物106に暴露し、続いて広範な薬物ウォッシュアウト後にFGF刺激を行うと、化合物103及び化合物104について、全ての3種の細胞株にわたって、リン-ERK1/2シグナル伝達の復元を示した。化合物105では、リン-ERK1/2は、SW780細胞において完全に復元され、SUM52細胞では依然として阻害され、H520細胞では部分的に阻害された。化合物106では、全ての3種の細胞株にわたって、リン-ERK1/2が完全に阻害された。増加させた濃度1000nMでの、同じウォッシュアウトアッセイ(図6)では、化合物104、化合物105、及び化合物106について、全ての3種の細胞株にわたって、リン-ERK1/2の本質的に完全な阻害が示された。しかし、化合物103は、この濃度で、依然として、リン-ERK1/2シグナル伝達の復元を示した。
比較によって、可逆的対照化合物PD173074は、予想通り、濃度100nMと濃度1000nMの両方で、薬物ウォッシュアウト後にリン-ERK1/2の復元を示した(図6)。FIIN-1について、ERK1/2のリン酸化反応の阻害は、薬物ウォッシュアウトにかかわらず、H520細胞及びSUM52細胞で保存されたが、リン-ERK1/2シグナル伝達の復元は、濃度100nMと濃度1000nMの両方で、SW780細胞において、薬物ウォッシュアウト後に観測された(図6)。
全体として、これらの結果は、試験条件の下、FGFR1(H520細胞)及びFGFR2(SUM52)の不可逆的阻害剤、並びにFGFR3(SW780)の可逆的阻害剤として作用するFIIN-1と一致する。データがさらに示すところによれば、化合物103は、FGFR1~3の可逆的阻害剤であるが、細胞において増加する不可逆的挙動が、化合物104~化合物105~化合物106の系列にわたって観測され、化合物106は、100nMに30分間暴露した後、細胞のFGFR1/2/3の強力な不可逆的阻害剤として作用するが、化合物104及び105は、アッセイ時間30分にわたって、より高い暴露濃度1000nMを必要として、FGFR1~3標的と完全に共有結合する。
化合物系列103~106が、FGFR標的システインに共有結合するように位置した、同じ(S)-ピロリジン-3-イル連結ジメチルアミノクロトンアミド部分を含むことが特徴的である。化合物系列103~106は、FGFR1~3単離酵素の生化学的阻害について同等の効力を有するが(表1)、意外なことに、細胞のウォッシュアウトアッセイにおいて、FGFR1~3を不可逆的に阻害する、その能力において有意な違いを示す。構造上、化合物系列103~106は、化合物のR1位での置換によって異なり、系列にわたってこの基がMe(103)からiso-プロピル(104)、シクロヘキシル(105)、フェニル(106)まで変化する場合、この位置で親油性、立体的嵩高さ、及び芳香族性を本質的に増す。結果によれば、この薬物ウォッシュアウトアッセイで示されるように、これらのR1基の修飾により、(S)-ピロリジン-3-イル-連結ジメチルアミノクロトンアミドの、細胞中のFGFR1~3の標的システインを共有結合する能力が調節され、R1=フェニルがこの現象の好ましい一例として決定された。分子の離れた位置の置換基が、共通のマイケル受容体求電子剤の、この細胞アッセイのキナーゼの活性部位の標的システインを結合する能力にかなりの大きな影響を有するという発見は、予想外であった。
化合物112は、細胞のFGFR1~3の強力な不可逆的阻害剤のさらなる一例を示す(図7)。
図8は、化合物132、化合物133、化合物138、化合物112、化合物153、及び化合物152が、H520細胞のFGFR1の強力な不可逆的阻害剤であることを示す。とりわけ、化合物151は、細胞の標的の強力な阻害剤であることが分かったが、可逆的結合特性を示す。この場合、化合物151及び化合物153は、同じR1(iso-プロピル)、L-R2(ピペリジン-4-イル連結ジメチルアミノクロトンアミド)、及びAr(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)の置換基を含み、置換基が結合する、複素環ヒンジ結合骨格で異なるだけである。しかし、151は、可逆的FGFR1阻害剤であり、153は不可逆的FGFR1阻害剤である。また予想外の発見であった。
図9(左側)は、化合物122及び化合物133が、SW780細胞のFGFR3の強力な不可逆的阻害剤であることを示す。化合物132は、部分的不可逆的な特性を示したが、化合物111、化合物156、化合物123、化合物126、及び化合物137は、FGFR3の強力な可逆的阻害剤であることが分かった。
図9(右側)は、FGF刺激の前に薬物ウォッシュアウトをする場合と、しない場合の、化合物108、化合物112、化合物104、及び化合物106に暴露した後の、SW780細胞のリン-ERK1/2の阻害を示す。全ての他の試験化合物は、SW780細胞のFGFR3の強力な阻害剤であった。しかし、化合物108及び化合物104は、これらの試験条件の下、可逆的であると決定されたが、112及び106は、不可逆的であることが分かった。構造上、これらの化合物は、(S)-ピロリジン-3-イル-連結ジメチルアミノクロトンアミド及びピペリジン-4-イル-連結ジメチルアミノクロトンアミドのR1位の、iso-プロピル(108、104)及びフェニル(112、106)の変化として関連付けられ、また、意外なことに、これらのシステイン標的求電子剤の両方について、R1=フェニル置換基によって付与される、この細胞アッセイにおける、改善されたFGFR3の不可逆的阻害を示す。
実施例90に、タンパク質質量分析によって、化合物103、化合物104、化合物105、化合物106、化合物112、化合物128、化合物129、化合物130、及び化合物131と組み換えFGFR1(C584S)との共有結合反応を説明する。試験化合物及びFGFR1を120分間インキュベートした後の、質量分析による共有結合付加体への変換パーセントを表3に示し、また本発明の化合物について、共有結合付加体への変換を時間の関数として図10に示す。化合物112により、共有結合付加体への、最も完全な(60%)変換がもたらされたが、化合物103は最も低い反応性(120分で変換6%)であった。ピペリジン-4-イル-連結ジメチルアミノクロトンアミド(112、130、128、129、及び131)の系列が、(S)-ピロリジン-3-イル-連結ジメチルアミノクロトンアミド(106、105、104、及び103)の系列よりも、より反応性が高かったことに注目されたい(図10)。意外な発見は、ピペリジン-4-イルリンカーを介して連結するとき、標的システインへのジメチルアミノクロトンアミドマイケル受容体の送達が改善されることと一致する。化合物103、化合物104、化合物105、及び化合物106はFGFR1(C584S)に対して同様の反応性を示したが、前述したように細胞のウォッシュアウトアッセイのFGFR1を不可逆的に阻害する、その能力では有意な違いを示した。意外な発見は、そのそれぞれの細胞の取り込み、及びそれ故のFGFR1標的相互作用をモジュレートする、化合物の構造と一致する。
X線結晶学を用いて、化合物112、化合物103、化合物105、及び化合物106の、二重突然変異体(C488A、C584S)FGFR1キナーゼドメインの活性部位への可逆的結合モードを調べた(実施例91、並びに図11A、図11C、図11D、及び図11E)。出願人らによれば、意外なことに、阻害剤のATP競合性骨格になされた構造変化は、標的システインに対するクロトンアミド側鎖の運動量に影響を及ぼすことによって、化合物の不可逆的結合をモジュレートすることができるが、同時に、キナーゼのp環の剛性及び閉塞度に影響を及ぼし、標的システインを、クロトンアミド部分の反応性求電子炭素により接近させることになる。
それぞれの場合において、阻害剤は、疎水ポケットに埋もれた2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル基の活性部位で結合して、3-メトキシ置換基からタンパク質のAsp641への単水素結合を形成する。中央の複素環系は、タンパク質骨格のヒンジ領域のAla564への水素結合供与体受容体相互作用を形成する。ジメチルアミドクロトンアミド側鎖は、溶媒接触可能空間に存在し、それぞれの場合で、タンパク質のp環の、標的システインによる求核攻撃に利用可能な、Glu571近くの活性部位の左側に向かう。これらの相互作用は、化合物112について、図11Bに図形式で表される。
従来のタンパク質構成体において、標的システインを、前述されたように、アラニンに突然変異させて(Mohammadiら、Science、276(1997)955~960)、適切な結晶形成を促す。これは、試験化合物の不可逆的結合モードを捕捉するのを妨げ、明らかとなる共有結合形成の前に生じる可逆的結合を示すことができる。しかし、これらの構造により、モデル化される標的システイン側鎖の、可能性のある位置をモデル化することができる。出願人らが驚いたことには、モデル化システイン硫黄原子の部位は、反応性クロトンアミド部位から約12Åの距離である(図11A、図11B、及び図11Fので示す)。FGFR1(C584S)質量分析アッセイで観測される、細胞のウォッシュアウトアッセイで観測される不可逆的阻害をもたらすための、このシステインへの共有結合は、化合物のクロトンアミド側鎖の動的な運動、及び/又はp環の「閉塞」を必要として、反応性部位をより接近させることになる。確かに、化合物106FGFR1結晶構造からの阻害剤の位置(図11Eからの配位子)を、報告された、閉p環立体配座を示すAZD4547/FGFR1(二重突然変異体)結晶構造(Yosaatmadjaら、Acta Cryst.D.Biological Crystallography 2015、D71、525~33)に重ねるとき、その後モデル化されたシステイン位置は、反応性クロトンアミド部位の3.7Å以内である。
FGFR1(C584S)質量分析アッセイ及び細胞のウォッシュアウトアッセイからの発見と組み合わせると、意外なことに、阻害剤のATP競合性骨格になされた構造変化によって、クロトンアミド側鎖の、標的システインに対する運動量に影響を及ぼすことにより、化合物の不可逆的結合をモジュレートすることができ、同時に、キナーゼのp環の剛性及び閉塞度に影響を及ぼして、標的システインを、クロトンアミド部分の反応性求電子炭素により接近させることが明らかになった。さらに、データは、阻害剤の細胞の取り込み、それ故の細胞のFGFR1~3の不可逆的阻害の効力をモジュレートする、これらの構造変化と一致する。
本発明の化合物のプロドラッグ形態(200、201、202、203、204、205、206、207、208、209、210、211、212、213、215、216、217、218、219、及び220の各化合物)を、有酸素状態で、H520細胞、SUM52細胞、及びSW780細胞のうちの1種又は複数の増殖を阻害する、その能力について調べた(実施例92)。さらに、選択された化合物を、無酸素に4時間暴露して、プロドラッグを活性化し、トリガー断片化によってFGFR阻害剤を放出して、その後有酸素状態で、抗増殖アッセイの残りを実施した。有酸素及び無酸素の抗増殖IC50、並びに低酸素細胞毒性比(HCR)と称される、その比を表4に示す。
代表的な例として、プロドラッグ化合物204をそのそれぞれのFGFR阻害剤112と比較すると(表2)、プロドラッグは、H520細胞、SUM52細胞、及びSW780細胞の増殖を阻害することに関して、阻害剤化合物112よりも、それぞれ、307分の1、296分の1、及び143分の1、効力が弱いことが示される。不活性の、相当するレベルは、表4の全てのプロドラッグで認められる。さらに、無酸素に4時間暴露することにより、プロドラッグ化合物204の抗増殖効力を、H520細胞で27倍、及びSUM-52細胞で12倍に増加させる。比較可能な結果を、各プロドラッグ化合物201、203、205、206、207、208、209、210、211、212、213、215、216、217、218、219、及び220で観測し、プロドラッグの抗増殖効力が、無酸素に暴露した後、4~106倍増加する。
実施例93は、FGFR2及びその下流シグナル伝達パートナーERK1/2のFGF配位子媒介作用について、SUM52細胞のFGF依存性シグナル伝達を阻害する、プロドラッグ化合物204の能力を示す。図12に示すように、プロドラッグ化合物204は、誘導されたFGFR阻害剤化合物112よりも、SUM52細胞の、FGFR2及びERK1/2のリン酸化反応を阻害する効力がおよそ100分の1弱かった。化合物204は、濃度3000nMでFGFシグナル伝達を完全に抑制したが、そのそれぞれのFGFR阻害剤化合物112は、濃度30nMで同程度の阻害を成し遂げた。
各プロドラッグ化合物200、202、205、及び201を、そのそれぞれの阻害剤(103、108、120、及び104)に対して、実施例94に記載されたH520細胞ベースウェスタンブロットウォッシュアウトアッセイにおいて評価して、FGFR1の可逆的阻害剤又は不可逆的阻害剤を検出した。FIIN-1及びPD173074のNMQプロドラッグをやはり、それぞれの対照化合物の共通のジエチルアミノブチル側鎖での4-ニトロイミダゾールトリガーの共役によって調製し(図13)、ウェスタンブロットウォッシュアウトアッセイにおいて、対照化合物であるFIIN-1及びPD173074に対して研究した。薬物ウォッシュアウトをする場合と、しない場合で、薬物暴露時間2時間を、試験濃度(100nM、300nM、及び600nM)の範囲で用いた(図14)。
データによれば、FIIN-1は、研究された全ての濃度(前述したように)でFGFR1の不可逆的阻害剤である。FIIN-1NMQプロドラッグは、比較すると、細胞排除され、リン-ERK1/2によってFGFR1シグナル伝達を抑制するのに濃度300nMを必要とする。しかし、細胞からのプロドラッグのウォッシュアウトにもかかわらず、リン-ERK1/2が抑えられたままであるので、FIIN-1NMQプロドラッグは、FGFR1の不可逆的阻害剤である(濃度600nMで最も明らかである)。このプロドラッグのトリガーの共役が、求電子アクリルアミド部分から離れた分子の位置にあるので、この結果は予測されるものであり、したがって、FGFR1の標的システインとの共有結合を妨げることは考えられない。
PD173074は、100nMもの低い濃度でFGFR1の強力な可逆的阻害剤であることが分かった(前述したように)が、PD173074のNMQプロドラッグは、強く細胞排除されて、濃度600nMでリン-ERK1/2によってFGF依存性シグナル伝達を部分的に阻害することが示された。薬物ウォッシュアウトにより、観測された部分的標的阻害が、本来可逆的であったことが確かめられた。
FGFR阻害剤化合物103は、FGFR1の強力な可逆的阻害剤であると決定され(前述したように)、試験された最も低い濃度(100nM)で、細胞から阻害剤を洗浄することによって救出され得る、リン-ERK1/2を完全に阻害することを示した。対照的に、対応するプロドラッグ化合物200は、100nMでFGFR1を抑制することができず、リン-ERK1/2を有意に抑制するために300nMを必要とし、プロドラッグが部分的に細胞排除されていることを示した。さらに、リン-ERK1/2は、プロドラッグ化合物200を細胞からウォッシュアウトした後、復元され(濃度300nM及び600nMで最も明らかである)、FGFR1の可逆的阻害剤として作用することを示した。
各FGFR阻害剤化合物108、120、及び104は全て、H520ウォッシュアウトアッセイにおいて、FGFR1の、強力な不可逆的阻害を示した(104は、いくらか有効ではなく、これを成し遂げるのに濃度300nMを必要としたが)。そのそれぞれのプロドラッグ202、205、及び201は、濃度100nMでFGFR1を完全に抑制することができないので(化合物205では300nMでさえも)、細胞排除されていることが示された。それらは、プロドラッグが細胞から洗浄されると、リン-ERK1/2のFGF依存性シグナル伝達を、600nMもの高い試験濃度で復元したので、標的FGFR1の可逆的阻害剤であることがさらに確かめられた。
これらの発見によれば、TH-4000によって用いられたNMQプロドラッグ技術は、阻害剤の不可逆的結合特性を取り除くことによって、本発明の不可逆的FGFR1~3阻害剤に適用されるとき、特に、プロドラッグトリガーが、求電子中心に近位のジメチルアミノクロトンアミド官能基に(FIIN-1のように離れた側鎖ではなく)適用されるときに、同じ不活性のメカニズムをもたらす。さらに、プロドラッグ錯体で得られる、恒久的な正電荷により、細胞に入り、キナーゼ標的と可逆的に結合して、さらなる標的不活性をもたらす、プロドラッグの能力が低下する。これは、効力のある不可逆的FGFR1阻害剤が、そのプロドラッグ形態の形成によって、可逆的になり、且つ細胞排除される、図14の阻害剤/プロドラッグ対108/202及び120/205によって最も明らかに示される。全体として、これらの2つのメカニズムによって、それらの親キナーゼ阻害剤に対して、プロドラッグの細胞活性が有意に低減されることになる。
実施例95は、パルス及び定常状態の放射線分解研究を説明する。従来の研究より、NMQプロドラッグ類が、とりわけ、一電子還元後に中間体ニトロラジカルアニオンに断片化され、高効率で第三級アミンエフェクター分子を放出することが確立された(Andersonら、J.Phys.Chem.1997、9704~9)。2つの主要なパラメーターが、この断片化事象の低酸素症選択性に影響を及ぼす。第1に、一電子を(典型的にはヒトの酸化還元酵素から)受け入れる、トリガーの能力を説明し、同時に、分子酸素が、中間体ラジカルアニオンを「逆酸化(back-oxidise)」することになる速度を指示する、熱力学的パラメーターである、ニトロ複素環トリガーの、固有の一電子還元電位(E[1])。第2に、十分に遅くして、逆酸化の速度を効率よく競合させなければならない、動的パラメーターである、エフェクター分子を放出するための、ニトロラジカルアニオンの断片化の一次速度(kfrag)(Smaillら、国際公開第2010/104406A1号;Smaillら、国際公開第2011/028135A1号)。それで初めて、エフェクターの断片化及び放出が、正常な組織において、生理学的に関係する酸素濃度(O約14%~約1%)で妨げられることになる。陽性対照プロドラッグであるTH-4000と比較した、各プロドラッグ化合物200、202、及び204のパルス放射線分解により、本発明のプロドラッグは、E(1)値-426~-433mVの範囲(TH-4000の-424mVと比較して)及びkfrag値26~32秒-1の範囲(TH-4000の20秒-1と比較して)を有し、TH-4000と同様のラジカル化学パラメーターを示すことが決定された。したがって、本発明のプロドラッグは、低酸素症の病態生理学的レベルを経験した組織において、選択的にFGFRキナーゼ阻害剤を放出するだけの間、正常酸素圧組織において安定であると予測される。
実施例96は、本発明のプロドラッグ化合物204のマウスのプラズマ薬物動態を説明する。化合物204の用量を増加させた、プラズマ濃度-時間曲線で、最大プラズマの濃度及び面積が線形増加した。最大プラズマ濃度までの時間は、化合物204のプラズマ半減期1.2~1.8時間の範囲で、およそ2~3時間であると測定された(表6;図15)。用量80mg/kgで、およそ900h.umol/Lの実測暴露(AUC0-24)を与えた(表6)。
実施例97は、本発明のプロドラッグの抗腫瘍作用を説明する。選択されたプロドラッグ化合物の抗腫瘍作用を図16~図20に示す。
SW780(FGFR3増幅膀胱がん)異種移植片含有NIH-IIIマウスに、腹腔内(IP)注射によって、各プロドラッグ化合物211、208、209、及び213の等モル用量及びスケジュール(30umol/kg、q3dx4)を、水溶液として投与した。正中腫瘍増殖遅延を図16に示し、プロドラッグの全ては、有意な抗腫瘍作用を示し、例えば、化合物208については、対照SW780腫瘍が4倍の相対腫瘍体積に達するのにかかる時間のおよそ倍である(RTV4;12日間~24日間)ことを示す。
プロドラッグ化合物204の用量依存性効能を図17に示す。ここで、SW780異種移植片含有NIH-IIIマウスに、化合物204を30~133umol/kg/用量(q3dx4;IP)の範囲の用量で水溶液として投与した。試験されたより高い用量では、腫瘍を退縮し、有意な腫瘍増殖遅延を示し、例えば、腫瘍が、用量100umol/kgでRTV4に達するのにおよそ26日間かかった。
また化合物204を、SNU-16(FGFR2増幅)胃がん異種移植片モデルに対する効能について、先行技術で既知の臨床コンパレーター化合物AZD4547と比較して調べた(図18)。SNU-16含有NIH-IIIヌードマウスに、媒剤、AZD4547(6.25mg/kg、qdx12;PO)又は化合物204(80mg/kg、q7dx2;IP)のいずれかを投与した。対照腫瘍は、急速に増殖し、11日経過で、初期の体積の2.5倍に達したが、化合物204処置腫瘍は、それぞれの薬物を投与した後に退縮した。実験が終了したとき、処置された腫瘍は、11日経過しても初期の体積に戻らなかった。対照的に、AZD4547処置腫瘍では、得られたマウスでのプラズマ暴露をヒトの臨床研究で見積もるように、先行技術から選択された用量6.25mg/kgを連日経口投与したにもかかわらず、進行性増殖を示した(Cancer Res 2012;72:2045~56;Invest New Drugs 2017;35:451~462)。
化合物204をまた、BALB/c免疫応答性マウスのマウス4T1異種移植片モデルに対する効能について調べた(図19)。この異種移植片モデルにおける、化合物204のスケジュール依存性もまた調べた(図20)。化合物204を、70mg/kgで、2日毎(q2dx3;B群)、3日毎(q3dx3;C群)、4日毎(q4dx3;D群)、又は5日毎(q5dx3;E群)で、合わせて3用量/スケジュールで腹腔内投与した。全ての腫瘍が、実験を割り当てた0日目から、その体積を4倍(RTV)に増加するまで、腫瘍測定及び体重を23日間毎日記録した。生存期間中央値は、16日間(対照)、18日間(q2dx3)、20日間(q3dx3)、21日間(q4dx3)、及び22日間(q5dx3)であった。ダネット検定によれば、対照とq3dx3との間の生存曲線、q4dx3とq5dx3との間の生存曲線で、統計学的に有意な違いが示された(P=<0.05)。13日目での腫瘍増殖阻害(TGI%)は、対照群と比較して、51%~53%の範囲であった(P<0.001;B群÷E群)。
実施例98は、EF5免疫染色によって撮像された、プロドラッグ化合物204からの代謝体(化合物112)放出と腫瘍低酸素症との幾何学的関係を示す。この研究において、SiHa異種移植片含有NIH-IIIマウスは、EF5を投与され、その後3時間後、プロドラッグ化合物204(86mg/kg、IP)を投与された。24時間後、腫瘍を回収し、姉妹切片を撮像した。EF5免疫染色によって撮像された低酸素症の部分(完全な腫瘍、図21A;拡大された腫瘍部分、図21C)が、MALDIイメージング質量分析によって、化合物112の最も高い濃度を示す部分と適合していることが分かった(低分解能の完全な腫瘍、図21B;高分解能の拡大された腫瘍部分、図21D)。結果は、SiHa腫瘍における、プロドラッグ化合物204の低酸素症選択性代謝、及びFGFR阻害剤化合物112の放出と一致する。
本明細書における先行技術文献への言及は、こうした先行技術が周知である、又は当分野の技術常識の一部分を形成するという承認として捉えるべきものではない。
本明細書で用いられるように、用語「含む(comprise)」、「含んでいる(comprising)」、及び類義語は、排他的又は網羅的な意味で解釈されるべきではない。言い換えれば、それらの用語は「含むが、それに限定されない」ことを意味するものである。
本発明は、以下の実施例についてさらに説明される。請求された本発明は、これらの実施例によって決して制限されるものではないことを認識されたい。
全般的な化学実験情報
全ての試薬及び溶媒を、市販されているものから得た。フラッシュ・クロマトグラフィーを、シリカゲル(300メッシュ)を用いて実施した。全ての反応を、TLCによって、蛍光F254及びUV光可視化で、シリカゲルプレートを用いて検出した。HNMRを、400MHzのBrucker AV-400分光計、又は125MHzのBrucker AV-500分光計で記録した。13CNMRスペクトルを、125MHzのBrucker AV-500分光計で記録した。結合定数(J)はヘルツ(Hz)で表した。化学シフト(δ)は、百万分の一(ppm)で報告される。ESI-MSの高分解能は、Applied Biosystems Q-STAR Elite ESI-LC-MS/MS質量分析計で記録された。化合物の純度は、逆相HPLC分析を用いて、95%を超えていると測定された。HPLC装置:Dionex Summit HPLC(カラム:Diamonsil C18、5.0mm、4.6×250mm(Agilent Technologies);検出器:PDA-100フォトダイオードアレイ;インジェクター:ASI-100オートインジェクター;ポンプ:p-680A)。流量は、1.0mL/分であり、移動相は、0.1%改質剤(アンモニアv/v)を含んだ、HO中MeOHであった。
実施例1:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(108)
化合物108の調製の合成経路は、スキーム7に説明される。
スキーム7:
Figure 0007226804000056
4-((1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)アミノ)-2-(メチルチオ)-ピリミジン-5-カルボン酸エチル(301)
4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボン酸エチル(300)(21g、90.3mmol)及び4-アミノピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(21.7g、108.3mmol)のDMF(300mL)中溶液に、KCO(25g、180.9mmol)を添加した。反応を終夜60℃まで加熱した。混合液を室温まで冷却した後、それを氷水に加えた。沈殿物を濾過し、濾過ケーキを冷水で洗浄し、真空オーブンで乾燥させて301(31.1g、86.9%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.63(s,1H)、8.50(d,J=7.2Hz,1H)、4.31(q,J=7.2Hz,2H)、4.27~4.21(m,1H)、4.00~3.97(m,2H)、3.02(t,J=11.4Hz,2H)、2.51(s,3H)、2.03~1.99(m,2H)、1.54~1.49(m,2H)、1.46(s,9H)、1.36(t,J=7.2Hz,3H)。
4-((5-(ヒドロキシメチル)-2-(メチルチオ)-ピリミジン-4-イル)アミノ)-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(302)
LiAlH(4.41g、116.0mmol)の無水THF(70mL)中懸濁液を、-40℃、アルゴン下で撹拌された、301の無水THF(160mL)中溶液(23g、58.0mmol)に添加した。混合液を0℃まで温めた。反応が完了した後、HO4.4mLを滴下添加した。その後、15%NaOH水溶液(4.4mL)を添加し、次いで、さらに水13.2mLを添加した。得られた混合液を室温で20分間撹拌し、Celiteのパッドで濾過した。CeliteをCHClで洗浄し、洗浄物を合わせて、真空乾燥させた。CHClを残留分に添加し、NaHCO飽和水溶液で洗浄した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、302(11.72g、57%)をもたらした。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.63(s,1H)、5.95(d,J=7.2Hz,1H)、4.48(s,2H)、4.21~4.14(m,1H)、3.99~3.96(m,2H)、2.95(t,J=11.4Hz,2H)、2.47(s,3H)、2.03~1.99(m,2H)、1.45(s,9H)、1.43~1.37(m,2H)。
4-((5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)アミノ)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(303)
化合物302(11.72g、33.1mmol)をCHCl(250mL)に溶解させ、MnO(17.3g、198mmol)を3つに分けて添加した。混合液を室温で終夜撹拌した。混合液をCeliteのパッドで濾過した。濾液を濃縮し、得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して303(11g、94%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ9.70(s,1H)、8.59(d,J=6.8Hz,1H)、8.31(s,1H)、4.34~4.25(m,1H)、4.03~4.01(m,1H)、3.01(t,J=11.4Hz,2H)、2.54(s,3H)、2.04~2.00(m,2H)、1.54~1.50(m,2H)、1.47(s,9H)。
4-((5-(((3,5-ジメトキシフェニル)アミノ)メチル)-2-(メチルチオ)-ピリミジン-4-イル)アミノ)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(304)
化合物303(10.8g、30.6mmol)及び3,5-ジメトキシアニリン(7.04g、46.0mmol)の無水CHOH(150mL)中溶液に、CHCOOH(0.76ml)を添加した。混合液を室温で終夜撹拌した。反応が完了した後、NaBH(3.5g、92mmol)を反応混合液に0℃で3つに分けて添加した。得られた混合液を濃縮し、CHClと飽和NaHCOとの間で区切り、CHClで抽出した。有機相を分離し、濃縮した。粗化合物をカラムクロマトグラフィーで精製して304(12.7g、85%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.85(s,1H)、5.97(s,1H)、5.89(m,2H)、4.18~4.16(m,1H)、4.06(s,2H)、3.93(m,2H)、3.75(s,6H)、2.97~2.91(m,2H)、2.50(s,3H)、1.99~1.95(m,2H)、1.45(s,9H)、1.40~1.35(m,2H)。
4-(3-(3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルチオ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(305)
化合物304(9.10g、18.6mmol)をCHCl(110mL)に溶解させ、DIEA(9.62mL、55.3mmol)をトリホスゲン(1.84g、6.2mmol)の無水CHCl(10ml)中溶液に0℃で滴下添加した。混合液を室温まで温めた。反応が終わった後、NaHCO飽和水溶液を混合液に注いだ。有機層を分離し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗生成物にカラムクロマトグラフィーを施して305(8.6g、89.6%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.09(s,1H)、6.45~6.44(m,2H)、6.39(m,1H)、4.83(s,1H)、4.61(s,2H)、4.32~4.28(m,2H)、3.79(s,6H)、2.81~2.72(m,4H)、2.54(s,3H)、1.99~1.95(m,2H)、1.46(s,9H)。
4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルチオ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(306)
化合物305(4.85g、9.41mmol)の無水CHCN(60ml)中溶液に、SOCl(1.52mL、18.82mmol)を滴下添加した。混合液を氷水槽で30分間撹拌し、NaHCO飽和水溶液を添加することによってクエンチした。混合液をNaHCO飽和水溶液で塩基性にし、CHClで抽出した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮した。得られた粗生成物をCHCl(60mL)に溶解させた。DIPEA(1.5mL、9.44mmol)及びジ-tert-ブチルジカーボネート(4mL、9.44mmol)を混合液に添加した。混合液を室温で4時間撹拌した。CHClを取り除いた後、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、306(3.96g,72%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.09(s,1H)、6.59(s,1H)、4.88(m,1H)、4.53(s,2H)、4.31~4.20(m,2H)、3.93(s,6H)、2.74~2.71(m,4H)、2.54(s,3H)、1.75(m,2H)、1.45(s,9H)。
4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルスルホニル)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(307)
化合物306(3.3g、5.7mmol)のCHCl(50ml)中溶液に、3-クロロ過安息香酸(2.78g、12.0mmol)を添加した。混合液を室温で5時間撹拌した。溶液をCHClで希釈し、NaHCO飽和水溶液で3回洗浄した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮した。得られた材料にカラムクロマトグラフィーを施して、307(2.8g、81%)を得た。H NMR(500MHz,CDCl)δ8.40(s,1H)、6.61(s,1H)、4.93~4.87(m,1H)、4.68(s,2H)、4.32~4.20(m,2H)、3.94(s,6H)、2.81(m,2H)、2.70~2.64(m,2H)、1.77~1.74(m,2H)、1.60~1.55(m,2H)、1.45(s,9H)。
(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(108)
307(0.9g、1.46mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中溶液に、イソプロピルアミン(0.37ml、4.38mmol)を添加した。混合液を、密封管で、110℃で5時間撹拌した。混合液を室温に冷却し、真空で濃縮した。粗生成物をCHCl(10mL)に溶解させ、その後TFA(1.0mL)を添加した。得られた混合液を室温で4時間撹拌した。混合液を、NaHCO飽和水溶液で塩基性にした。有機層を分離し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗材料(308)をさらに精製することなく用いた。Trans-4-ジメチルアミノクロトン酸塩酸塩(0.21g、1.3mmol)及びHATU(0.57g、1.5mmol)を、粗化合物を装入したフラスコに加え、次いでCHCN(10ml)及びDIEA(0.49ml、3.0mmol)を添加した。得られた混合液を室温で終夜撹拌した。反応混合液をCHClで希釈し、NaHCO飽和水溶液で塩基性にし、CHClで抽出した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、化合物108(0.42g、69%)をもたらした。H NMR(500MHz,DMSO-d)δ7.96(s,1H)、6.97(s,2H)、6.63~6.59(m,2H)、4.83(s,1H)、4.62~4.46(m,1H)、4.37(s,2H)、4.15(d,J=13.6Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.90~3.68(m,1H)、3.10~3.05(m,1H)、3.01(d,J=4.4Hz,2H)、2.61~2.59(m,3H)、2.13(s,6H)、1.71~1.68(m,2H)、1.11(d,J=6.4Hz,6H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)δ163.78、160.57、156.60、154.68、154.12、151.46、141.68、137.99、122.29、113.15、98.11、59.91、56.84、45.00、44.79、42.21、41.78、29.18、28.05、22.35。HRMS(ESI)、C2837Cl[M+H]計算値:606.2357、実測値:606.2353。HPLC分析:MeOH-HO(85:15)5.91分、97.16%純度。
実施例2:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチル-アミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(112)
化合物112の調製の合成経路をスキーム7に説明する(実施例1参照)。
3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(フェニルアミノ)-1-(ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(309)
アニリン(0.3ml、2.92mmol)を、307(0.9g、1.46mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中溶液に添加し、次いでTFA(0.12ml、1.61mmol)を添加した。反応混合液を、密封管で、110℃で18時間撹拌した。混合液を室温まで冷却し、真空で濃縮した。粗生成物をCHCl(10mL)に溶解させ、次いでTFA(1.0mL)を添加した。得られた混合液を、室温で4時間撹拌した。混合液を、NaHCO飽和水溶液で塩基性にした。有機層を分離し、塩水で洗浄し、真空で濃縮した。得られた粗材料をカラムクロマトグラフィーで精製し、主題の化合物309(0.62g、80%)をもたらした。H NMR(400MHz,CDCl)δ9.56(s,1H)、8.16(s,1H)、7.75~7.73(m,2H)、7.30~7.26(m,2H)、6.98(s,1H)、6.96~6.94(m,1H)、4.71~4.66(m,1H)、4.48(s,2H)、3.96(s,6H)、3.06~3.04(m,2H)、2.56~2.42(m,4H)、1.62~1.59(m,2H)。
(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(112)
309(0.49g、0.9mmol)、trans-4-ジメチル-アミノクロトン酸塩酸塩(0.2g、1.2mmol)、及びHATU(0.5g、1.4mmol)のCHCN(12ml)中溶液に、DIPEA(0.46ml、2.75mmol)を添加した。得られた混合液を室温で終夜撹拌した。反応混合液をCHClで希釈し、NaHCO飽和水溶液で塩基性にした。有機層を分離し、塩水で洗浄し、濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィーで精製して、化合物112(0.47g、79.4%)を生じた。H NMR(500MHz,DMSO-d)δ9.61(s,1H)、8.19(s,1H)、7.69(d,J=8.0Hz,2H)、7.45~7.22(m,2H)、6.98(s,1H)、6.94(t,J=7.3Hz,1H)、6.73~6.46(m,2H)、4.87(m,1H)、4.61(d,J=12.6Hz,1H)、4.48(s,2H)、4.19(d,J=13.9Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.08(t,J=13.4Hz,1H)、3.01(d,J=4.2Hz,2H)、2.63(t,J=12.9Hz,1H)、2.47~2.35(m,2H)、2.13(s,6H)、1.77(d,J=11.9Hz,2H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)δ163.97、158.92、156.82、154.71、154.10、151.03、141.92、140.17、137.76、128.46、122.35、121.60、113.17、102.74、98.20、59.93、56.87、52.54、45.31、45.03、44.80、41.78、29.07、28.08。HRMS(ESI)、C3135Cl[M+H]計算値:640.2200、実測値:640.2204。HPLC分析:MeOH-HO(85:15)6.36分、97.59%純度。
実施例3:(S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-3-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(100)
化合物100をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
[α]
5.405(c0.37、CHCl)。H NMR(500MHz,DMSO-d)δ8.00(s,1H)、7.09(s,1H)、6.98(s,1H)、6.74~6.46(m,2H)、4.77~4.24(m,4.5H)、4.23~4.00(m,1.5H)、3.95(s,6H)、3.14~2.91(m,3H)、2.96~2.72(m,3H)、2.64(s,1H)、2.14(d,J=16.6Hz,6H)、1.79(d,J=13.3Hz,2H)、1.41(d,J=12.5Hz,1H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)δ164.09、161.79、156.50、154.67、151.25、141.53、137.87、122.63、113.17、99.46、98.18、59.79、56.85、55.97、54.83、44.88、44.81、39.09、39.02、27.85、18.49。HRMS(ESI)、C2633Cl4[M+H]計算値:578.2044、実測値:578.2038。HPLC分析:MeOH-HO(90:10)5.28分、95.92%純度。
実施例4:(S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-3-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]-ピリミジン-2(1H)-オン(101)
化合物101をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
[α]
-10.000(c0.20、CHCl)。H NMR(500MHz,DMSO-d)、δ8.00(s,1H)、7.10(s,1H)、6.98(s,1H)、6.59(d,J=6.0Hz,2H)、4.58(d,J=30.9Hz,1H)、4.41(s,3H)、4.07~4.01(m,2H)、3.95(s,6H)、3.15~2.89(m,3H)、2.79(s,3H)、2.64(s,1H)、2.12(d,J=17.1Hz,6H)、1.80(s,2H)、1.42(s,1H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)δ164.12、161.83、156.55、154.69、154.19、151.28、141.89、137.90、122.43、113.20、98.17、59.91、56.86、55.99、54.86、47.39、45.01、44.83、41.80、27.87、24.94、18.51。HRMS(ESI)、C2633Cl[M+H]計算値:578.2044、実測値:578.2039。HPLC分析:MeOH-HO(85:15)5.02分、97.35%純度。
実施例5:(R,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]-ピリミジン-2(1H)-オン(102)
化合物102をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
[α]
10.000(c0.22、CHCl)。H NMR(500MHz,DMSO-d)、δ8.11~7.95(m,1H)、7.11(s,1H)、7.07~6.94(m,1H)、6.60(dtd,J=15.3,6.1,3.0Hz,1H)、6.36(dd,J=25.9,15.2Hz,1H)、5.47(s,1H)、4.42(d,J=2.6Hz,2H)、3.95(s,6H)、3.91~3.79(m,1H)、3.73(s,2H)、3.57(d,J=8.9Hz,1H)、3.00(dd,J=9.8,6.0Hz,2H)、2.76(d,J=5.5Hz,3H)、2.58(s,1H)、2.22(d,J=8.8Hz,1H)、2.13(d,J=8.6Hz,6H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)δ163.20、163.10、161.74、154.70、151.15、141.23、141.19、137.73、123.74、123.15、113.12、98.22、59.85、59.75、56.87、55.99、54.86、51.65、50.17、47.04、45.15、45.01、44.98、44.78、44.09、39.02、28.21、27.74、26.12、18.51。HRMS(ESI)、C2531Cl[M+H]計算値:564.1887、実測値:564.1887。HPLC分析:MeOH-HO(75:25)7.28分、96.74%純度。
実施例6:(S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]-ピリミジン-2(1H)-オン(103)
化合物103をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
[α]
-14.81(c0.405、CHCl)。H NMR(400MHz,CDCl-d)δ7.91(d,J=7.0Hz,1H)、6.88(dt,J=15.2,6.1Hz,1H)、6.58(d,J=5.5Hz,1H)、6.27(ddt,J=23.0,15.2,1.6Hz,1H)、5.61(q,J=8.5Hz,1H)、5.15(q,J=5.0Hz,0.6H)、5.06(d,J=5.4Hz,0.4H)、4.45(dd,J=8.6,0.8Hz,2H)、4.16(s,0.6H)、3.99(ddd,J=12.7,8.1,5.0Hz,1.4H)、3.94~3.90(m,6.3H)、3.86(t,J=9.4Hz,0.7H)、3.57(ddt,J=46.0,12.3,8.1Hz,1H)、3.06(td,J=6.6,1.6Hz,2H)、2.95(dd,J=5.1,1.5Hz,3H)、2.77(d,J=8.3Hz,1H)、2.31(dtd,J=13.0,8.7,4.7Hz,0.3H)、2.23(d,J=5.8Hz,6H)、2.17(ddd,J=11.8,8.3,3.4Hz,0.7H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)δ164.79、164.41、162.21、162.11、157.34、157.07、155.23、155.15、154.00、153.87、151.79、151.60、142.07、141.91、138.21、138.17、123.69、123.19、114.92、114.80、114.74、97.47、60.82、56.84、56.81、52.34、50.65、47.67、46.02、45.57、45.47、44.78、29.00、28.57、26.60。HRMS(ESI)、C2531Cl[M+H]計算値:564.1887、実測値:564.1884。HPLC分析:MeOH-HO(75:25)7.27分、96.04%純度。
実施例7:(S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]-ピリミジン-2(1H)-オン(104)
化合物104をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(400MHz,CDCl-d)δ7.89(d,J=6.1Hz,1H)、6.99~6.78(m,1H)、6.59(d,J=5.4Hz,1H)、6.33(dd,J=33.9,15.2Hz,1H)、5.61(p,J=8.5Hz,1H)、4.95(dd,J=32.7,7.8Hz,1H)、4.65~4.33(m,2H)、4.30~3.77(m,10H)、3.75~3.43(m,1H)、3.15(dd,J=15.4,6.2Hz,2H)、2.76(q,J=8.4,7.1Hz,1H)、2.31(d,J=12.8Hz,6H)、2.24~2.09(m,1H)、1.24(dd,J=6.4,3.1Hz,6H)。HRMS(ESI)、C2735Cl[M+H]計算値:592.2200、実測値:592.2214。
実施例8:(S,E)-7-(シクロヘキシルアミノ)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(105)
化合物105をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ7.99(s,1H)、6.96(d,J=1.8Hz,2H)、6.60(ddt,J=12.6,6.4,3.1Hz,1H)、6.48~6.24(m,1H)、5.71~5.20(m,1H)、4.40(s,2H)、3.94(s,6H)、3.78~3.67(m,7H)、2.99(dd,J=14.2,7.1Hz,2H)、2.11(d,J=10.3Hz,6H)、1.83~1.02(m,10H)。HRMS(ESI)、C3039Cl[M+H]計算値:632.2513、実測値:632.2517。
実施例9:(S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]-ピリミジン-2(1H)-オン(106)
化合物106をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(400MHz,CDCl-d)δ8.10~7.99(m,1H)、7.64~7.49(m,2.0H)、7.32(ddd,J=8.5,7.3,1.8Hz,2.0H)、7.22(s,0.6H)、7.05(ddt,J=7.3,5.8,1.3Hz,1.4H)、6.92(dq,J=15.2,6.1Hz,1H)、6.60(d,J=5.9Hz,1H)、6.48~6.20(m,1H)、5.74~5.50(m,1H)、4.71~4.45(m,2H)、4.31~4.13(m,0.6H)、4.13~4.00(m,1.4H)、4.00~3.91(m,6.4H)、3.88(d,J=9.5Hz,0.6H)、3.76~3.45(m,1H)、3.06(ddd,J=21.2,6.1,1.6Hz,2H)、2.76(dt,J=12.6,8.8Hz,1H)、2.25(s,3H)、2.20(s,4H)。HRMS(ESI)、C3033Cl[M+H]計算値:626.2044、実測値:626.2058。
実施例10:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]-ピリミジン-2(1H)-オン(107)
化合物107をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(400MHz,CDCl-d)δ7.97(s,1H)、7.36(d,J=1.2Hz,1H)、6.89(dt,J=15.0,6.1Hz,1H)、6.68(s,1H)、6.63~6.40(m,1H)、5.40(d,J=1.2Hz,1H)、5.17(d,J=5.1Hz,1H)、5.04(d,J=11.9Hz,1H)、4.88(d,J=12.8Hz,1H)、4.54(d,J=7.6Hz,2H)、4.20(d,J=13.0Hz,1H)、4.02(s,6H)、3.57(d,J=1.3Hz,1H)、3.34~3.12(m,3H)、3.05(d,J=4.9Hz,3H)、2.92(d,J=12.6Hz,2H)、2.78(t,J=12.9Hz,1H)、2.35(d,J=1.3Hz,6H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)δ164.02、161.78、156.64、154.68、151.37、141.71、137.99、122.36、113.17、98.12、59.92、56.85、56.00、51.95、45.26、44.99、44.79、27.84、18.52。HRMS(ESI)、C2633Cl[M+H]計算値:578.2044、実測値:578.2029。HPLC分析:MeOH-HO(80:20)5.83分、97.04%純度。
実施例11:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(109)
化合物109をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ8.01(s,1H)、7.43(brs,1H)、6.98(s,1H)、6.84~6.40(m,2H)、4.85~4.83(m,1H)、4.56(d,J=12.5Hz,1H)、4.40(s,2H)、4.29~4.12(m,2H)、3.96(s,6H)、3.82(t,J=7.4Hz,2H)、3.68(s,1H)、3.64~3.49(m,1H)、3.10(m,1H)、3.03(d,J=4.6Hz,2H)、2.72~2.53(m,3H)、2.14(s,6H)、2.08(s,1H)、1.86(s,1H)、1.72~1.69(m,2H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)δ163.87、160.88、165.61、151.33、141.78、137.93、122.31、113.15、98.14、72.55、66.46、59.91、56.85、54.87、51.72、44.99、44.77、41.75、32.11、29.18、28.06。HRMS(ESI)、C2937Cl[M+H]計算値:634.2306、実測値:634.2304。HPLC分析:MeOH-HO(80:20)5.23分、95.76%純度。
実施例12:(E)-7-(シクロヘキシルアミノ)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]-ピリミジン-2(1H)-オン(110)
化合物110をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ7.96(s,1H)、7.06(brs,1H)、6.97(s,1H)、6.64~6.56(m,2H)、4.79(s,1H)、4.59(d,J=13.2Hz,1H)、4.37(s,2H)、4.17(d,J=13.4Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.54(brs,1H)、3.09~3.03(m,1H)、3.01(d,J=4.6Hz,2H)、2.63~2.58(m,2H)、2.13(s,6H)、1.84(brs,2H)、1.69(brs,4H)、1.52(brs,1H)、1.23(brs,4H)、1.14~1.09(m,1H)、1.07~1.04(m,1H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)δ160.58、154.66、141.80、137.99、122.26、113.16、98.13、59.92、56.83、55.97、54.83、44.98、44.79、32.43、25.35、24.71、18.49。HRMS(ESI)、C3141Cl[M+H]計算値:646.2670、実測値:646.2666。HPLC分析:MeOH-HO(85:15)7.79分、97.70%純度。
実施例13:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(111)
化合物111をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ7.98(s,1H)、7.19(s,1H)、6.97(s,1H)、6.75~6.39(m,2H)、4.80(s,1H)、4.58(s,1H)、4.38(s,2H)、4.17(d,J=13.5Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.90~3.68(m,3H)、3.43~3.40(m,3H)、3.21~2.97(m,3H)、2.64~2.56(m,2H)、2.13(s,6H)、1.77~1.70(m,4H)、1.64~1.37(m,2H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)δ160.55、154.68、151.49、142.04、137.96、122.27、113.15、98.13、66.02、59.92、56.85、47.27、45.01、41.69、32.49。HRMS(ESI)、C3039Cl[M+H]計算値:648.2462、実測値:648.2463。HPLC分析:MeOH-HO(85:15)4.58分、98.30%純度。
実施例14:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((3-メトキシフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(113)
化合物113をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ9.59(s,1H)、8.19(s,1H)、7.35(s,1H)、7.32(dd,J=8.0,1.9Hz,1H)、7.19(t,J=8.1Hz,1H)、6.98(s,1H)、6.74~6.57(m,2H)、6.55(dd,J=8.2,2.5Hz,1H)、4.90(ddt,J=11.7,7.8,4.0Hz,1H)、4.59(d,J=13.0Hz,1H)、4.48(s,2H)、4.19(d,J=13.6Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.73(s,3H)、3.10(t,J=13.4Hz,1H)、3.01(d,J=4.8Hz,2H)、2.66(t,J=12.8Hz,1H)、2.42(q,J=13.4Hz,2H)、2.13(s,6H)、1.78(d,J=12.0Hz,2H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)δ163.98、159.52、158.85、156.78、154.69、154.02、150.88、141.78、141.32、137.72、129.17、122.34、113.18、111.60、106.28、105.59、102.73、98.22、59.89、56.85、54.97、54.82、52.42、44.98、44.77。HRMS(ESI)、C3237Cl[M+H]計算値:670.2306、実測値:670.2281。HPLC分析:MeOH-HO(85:15)6.77分、95.36%純度。
実施例15:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(m-トリルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]-ピリミジン-2(1H)-オン(114)
化合物114をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ9.52(s,1H)、8.18(s,1H)、7.66~7.50(m,1H)、7.46(s,1H)、7.17(t,J=7.8Hz,1H)、6.98(s,1H)、6.77(d,J=7.5Hz,1H)、6.70~6.50(m,2H)、4.92~4.85(m,1H)、4.59(d,J=12.8Hz,1H)、4.47(s,2H)、4.18(d,J=13.5Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.10~3.07(m,1H)、3.05(d,J=5.2Hz,2H)、2.63~2.60(m,1H)、2.47~2.39(m,2H)、2.29(s,3H)、2.16(s,6H)、1.78(d,J=11.9Hz,2H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)δ163.91、158.97、156.80、154.70、154.08、150.95、141.36、140.07、137.74、137.48、128.27、122.64、122.40、119.58、116.40、113.17、102.55、98.22、59.76、56.86、55.97、54.83、52.37、44.85、44.77、21.34、18.49。HRMS(ESI)、C3237Cl[M+H]計算値:654.2357、実測値:654.2342。HPLC分析:MeOH-HO(80:20)12.44分、96.11%純度。
実施例16:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((3-フルオロフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(115)
化合物115をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ9.85(s,1H)、8.23(s,1H)、7.73(d,J=12.4Hz,1H)、7.51~7.39(m,1H)、7.31(q,J=8.0Hz,1H)、6.99(s,1H)、6.83~6.70(m,1H)、6.67~6.48(m,2H)、4.92~4.87(m,1H)、4.61(d,J=12.7Hz,1H)、4.50(s,2H)、4.20(d,J=14.1Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.11~3.07(m,1H)、3.01(d,J=4.6Hz,2H)、2.68~2.62(m,1H)、2.46~2.37(m,2H)、2.13(s,6H)、1.81~1.79(m,2H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)δ163.99、163.22、161.31、158.60、156.69、154.70、154.07、150.81、142.17、142.08、141.88、137.66、129.97、129.90、122.29、114.67、113.15、107.75、107.58、105.49、105.28、103.35、98.24、59.90、56.86、52.58、44.99、44.75、29.07、28.06。HRMS(ESI)、C3134ClFN[M+H]計算値:658.2106、実測値:658.2108。HPLC分析:MeOH-HO(85:15)7.42分、95.97%純度。
実施例17:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((3,5-ジフルオロフェニル)-アミノ)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(116)
化合物116をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ10.05(s,1H)、8.26(s,1H)、7.59~7.42(m,2H)、6.99(s,1H)、6.75(tt,J=9.2,2.4Hz,1H)、6.66~6.50(m,2H)、4.88(tt,J=11.9,4.0Hz,1H)、4.59(d,J=12.9Hz,1H)、4.51(s,2H)、4.20(d,J=13.5Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.16~3.03(m,1H)、3.01(d,J=5.1Hz,2H)、2.66(d,J=13.6Hz,1H)、2.46~2.31(m,2H)、2.13(s,6H)、1.82(d,J=12.0Hz,2H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)δ164.02、163.50、163.37、161.58、161.45、158.35、156.98、154.71、154.05、150.66、142.97、141.84、137.58、122.28、113.15、103.98、101.41、101.17、98.27、96.16、59.88、56.87、55.97、54.82、52.66、44.98、44.73、18.49。HRMS(ESI)、C3133Cl、[M+H]計算値:676.2012、実測値:676.2017。HPLC分析:MeOH-HO(85:15)9.43分、98.01%純度。
実施例18:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((3,4-ジフルオロフェニル)-アミノ)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(117)
化合物117をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ9.84(s,1H)、8.22(s,1H)、7.89~7.86(m,1H)、7.43~7.33(m,2H)、6.99(s,1H)、6.64~6.56(m,2H)、4.88~4.84(m,1H)、4.61~4.59(m,1H)、4.49(s,2H)、4.20~4.18(m,1H)、3.95(s,6H)、3.12~3.06(m,1H)、3.02~3.01(m,2H)、2.67~2.62(m,1H)、2.45~2.36(m,2H)、2.13(s,6H)、1.79~1.78(m,2H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)δ163.97、158.53、156.92、154.71、154.08、150.84、141.87、137.66、137.45、137.38、122.31、117.16、117.02、115.08、113.15、107.77、107.59、103.41、98.24、59.89、56.87、52.58、44.98、44.75、29.09、28.05。HRMS(ESI)、C3133Cl[M+H]計算値:676.2012、実測値:676.2025。HPLC分析:MeOH-HO(85:15)7.80分、98.38%純度。
実施例19:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-フルオロ-3-メトキシフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(118)
化合物118をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ9.52(s,1H)、8.18(s,1H)、7.41(ddd,J=8.9,3.9,2.6Hz,1H)、7.34(d,J=7.8Hz,1H)、7.12(dd,J=11.5,8.9Hz,1H)、6.98(s,1H)、6.79~6.46(m,2H)、5.00~4.77(m,1H)、4.59(d,J=12.9Hz,1H)、4.47(d,J=2.0Hz,2H)、4.18(d,J=13.5Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.81(s,3H)、3.09~3.04(m,1H)、3.01(d,J=4.2Hz,2H)、2.64~2.59(m,1H)、2.47~2.37(m,2H)、2.13(s,6H)、1.76(d,J=11.9Hz,2H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)δ163.94、158.85、156.85、154.69、153.95、150.96、147.88、146.76、146.67、145.98、141.88、137.72、136.91、122.29、115.39、115.24、113.15、111.08、111.04、106.01、102.89、98.22、59.90、56.86、56.02、52.38、44.98、44.74。HRMS(ESI)、C3236ClFN[M+H]計算値:688.2212、実測値:688.2216。HPLC分析:MeOH-HO(85:15)6.05分、95.08%純度。
実施例20:(E)-7-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(119)
化合物119をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ9.80(s,1H)、8.22(s,1H)、7.99~7.97(m,1H)、7.60~7.58(m,1H)、7.34(t,J=9.1Hz,1H)、6.99(s,1H)、6.63~6.56(m,2H)、4.89~4.83(m,1H)、4.58(d,J=12.8Hz,1H)、4.49(s,2H)、4.18(d,J=13.6Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.14~3.09(m,1H)、3.03~3.00(m,2H)、2.69~2.65(m,1H)、2.45~2.37(m,2H)、2.12(s,6H)、1.79(s,2H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)δ163.93、158.52、156.89、154.69、154.10、153.07、151.15、150.80、141.87、137.64、137.54、122.25、119.99、119.19、119.14、118.18、118.73、116.66、116.49、113.13、103.33、98.25、59.88、56.86、52.49、44.97、44.72、29.01、28.00。HRMS(ESI)、C3133ClFN[M+H]計算値:692.1716、実測値:692.1717。HPLC分析:MeOH-HO(85:15)9.43分、98.38%純度。
実施例21:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-フルオロフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(120)
化合物120をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,d-DMSO)δ9.62(s,1H)、8.18(s,1H)、7.84~7.57(m,2H)、7.13(t,J=8.9Hz,2H)、6.98(s,1H)、6.61(m,2H)、4.84(td,J=11.7,5.8Hz,1H)、4.60(d,J=12.8Hz,1H)、4.47(s,2H)、4.18(d,J=13.6Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.09(dd,J=16.9,10.8Hz,1H)、3.04~2.97(m,1H)、2.64(t,J=12.8Hz,1H)、2.46~2.29(m,2H)、2.13(s,6H)、1.76(d,J=12.0Hz,1H)。13C NMR(125MHz,d-DMSO)、δ163.92、158.85、158.18、156.83、156.28、154.69、154.07、151.02、141.88、137.74、136.48、122.29、120.83、120.76、115.02、114.85、113.17、102.78、98.21、59.90、56.85、55.97、54.83、52.52、44.97、44.76、18.49。HRMS(ESI)、C3134ClFN[M+H]計算値:658.2106、実測値:658.2088。HPLC分析:MeOH-HO(85:15)6.55分、98.47%純度。
実施例21:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((2-メトキシフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(121)
化合物121をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ8.15(d,J=5.4Hz,2H)、8.02~7.87(m,1H)、7.08~6.96(m,3H)、6.93(td,J=7.5,7.0,2.0Hz,1H)、6.75~6.53(m,2H)、4.87~4.69(m,1H)、4.56(d,J=12.8Hz,1H)、4.47(s,2H)、4.13(d,J=13.6Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.84(s,3H)、3.19(d,J=5.9Hz,2H)、3.03(d,J=13.6Hz,1H)、2.60(t,J=13.2Hz,1H)、2.39(d,J=12.3Hz,2H)、2.26(s,6H)、1.72(d,J=11.8Hz,2H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)、δ163.71、159.01、156.85、154.68、154.06、150.99、149.69、137.74、128.18、123.76、123.29、121.15、120.17、113.15、110.89、102.85、98.21、59.36、56.85、55.97、55.64、54.82、52.41、44.75、44.41、28.94、27.93、18.48。HRMS(ESI)、C3237Cl[M+H]計算値:670.2310、実測値:670.2308。HPLC分析:MeOH-HO(85:15)7.83分、97.47%純度。
実施例22:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-メトキシフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(122)
化合物122をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.42(s,1H)、8.15(s,1H)、7.75~7.47(m,2H)、6.99(s,1H)、6.93~6.79(m,2H)、6.81~6.40(m,2H)、5.07~4.71(m,1H)、4.61(d,J=12.6Hz,1H)、4.46(s,2H)、4.19(d,J=13.5Hz,1H)、3.96(s,6H)、3.72(s,3H)、3.21~2.93(m,3H)、2.72~2.59(m,1H)、2.46~2.42(m,2H)、2.16(s,6H)、1.76(d,J=11.9Hz,2H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)δ162.87、159.11、156.74、154.69、154.39、154.15、151.08、137.78、133.24、131.89、129.07、120.96、113.69、113.20、113.30、102.07、98.19、57.21、56.87、55.16、52.24、45.39、44.79、42.19、29.00、27.99。HRMS(ESI)、C3237Cl[M+H]計算値:670.2306、実測値:670.2312。HPLC分析:MeOH-HO(80:20)9.04分、99.37%純度。
実施例23:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-1-(1-(4-モルホリノブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(123)
化合物123をスキーム1の一般的な方法と同様の合成経路に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ7.98(s,1H)、7.03(s,1H)、6.97(s,1H)、6.71~6.45(m,2H)、4.87~4.82(m,1H)、4.53(d,J=11.7Hz,1H)、4.38(s,2H)、4.14(d,J=13.6Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.57~3.55(m,4H)、3.08~3.07(m,3H)、2.84~2.70(m,3.22H)、2.61(d,J=12.9Hz,2.41H)、2.34(d,J=4.7Hz,4.36H)、1.69(d,J=12.0Hz,2H)。HRMS(ESI)、C2835Cl[M+H]計算値:620.2150、実測値:620.2152。
実施例24:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-1-(1-(4-(ピペリジン-1-イル)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(124)
化合物124をスキーム1の一般的な方法と同様の合成経路に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ7.98(s,1H)、7.03(s,1H)、6.97(s,1H)、6.76~6.40(m,2H)、4.97~4.78(m,1H)、4.53(d,J=11.6Hz,1H)、4.38(s,2H)、4.13(d,J=13.6Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.12~3.08(m,1H)、3.03(d,J=4.6Hz,2H)、2.82~2.68(m,3H)、2.59~2.62(m,2H)、2.34~2.22(m,4H)、1.71~1.68(m,2H)、1.51~1.46(m,4.6H)、1.37~1.36(m,2.4H)。HRMS(ESI)、C2937Cl[M+H]計算値:618.2357、実測値:618.2354。
実施例25:(E)-N-(3-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)プロピル)-4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エナミド(125)
化合物125をスキーム1の一般的な方法と同様の合成経路に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ7.97(brs,2H)、7.03(brs,1H)、6.99(s,1H)、6.52(dt,J=15.4,6.1Hz,1H)、5.99(dt,J=15.5,1.6Hz,1H)、4.44(s,2H)、3.99~3.96(m,2H)、3.95(s,6H)、3.18~3.13(m,2H)、2.96(dd,J=6.2,1.5Hz,2H)、2.79(d,J=4.7Hz,3H)、2.12(s,6H)、1.75(t,J=7.3Hz,2H)。13C NMR(125MHz,DMSO-d)δ164.41、162.00、155.63、154.71、154.00、150.91、138.97、137.78、125.99、113.19、98.22、59.69、56.83、55.97、54.82、44.98、44.78、36.32、28.15、27.76、18.45。HRMS(ESI)、C2431Cl[M+H]計算値:552.1887、実測値:552.1888。HPLC分析:MeOH-HO(80:20)5.30分、95.44%純度。
実施例26:(E)-N-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)シクロヘキシル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エナミド(126)
化合物126をスキーム1の一般的な方法と同様の合成経路に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ7.97(s,1H)、7.86(d,J=7.8Hz,1H)、7.07(d,J=5.2Hz,1H)、6.97(s,1H)、6.53(dt,J=15.5,6.1Hz,1H)、6.10~5.91(m,1H)、4.57~4.52(m,1H)、4.38(s,2H)、3.95(s,6H)、3.61(s,1H)、3.01(d,J=4.6Hz,2H)、2.82(d,J=4.7Hz,3H)、2.60(q,J=12.4Hz,2H)、2.13(s,6H)、1.89(d,J=12.2Hz,2H)、1.66(d,J=12.0Hz,2H)、1.28(q,J=12.8Hz,2H)。HRMS(ESI)、C2735Cl[M+H]計算値:592.2200、実測値:592.2204。
実施例27:(E)-N-(3-((3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)メチル)フェニル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エナミド(127)
化合物127をスキーム4の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(400MHz,CDCl-d)δ7.90(s,1H)、7.60(d,J=53.2Hz,2H)、7.31(s,1H)、7.26(d,J=5.0Hz,2H)、6.96(dt,J=15.2,6.1Hz,1H)、6.60(s,1H)、6.11(d,J=15.3Hz,1H)、5.34(s,1H)、5.28(s,2H)、4.57(s,2H)、3.95(s,6H)、3.14(d,J=6.1Hz,2H)、3.00(d,J=5.0Hz,3H)、2.32(s,6H)。HRMS(ESI)、C2831Cl[M+H]計算値:600.1887、実測値:600.1892。
実施例28:(E)-3-(2-クロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(128)
化合物128をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.57(s,1H)、8.17(s,1H)、7.82~7.61(m,2H)、7.49~7.17(m,2H)、7.08~6.89(m,1H)、6.86~6.51(m,4H)、4.89(td,J=10.0,8.1,6.0Hz,1H)、4.64(t,J=13.5Hz,2H)、4.44(d,J=13.8Hz,1H)、4.20(s,1H)、3.86(s,3H)、3.79(s,3H)、3.23~3.00(m,3H)、2.75~2.57(m,1H)、2.24(s,6H)、1.77(d,J=12.0Hz,2H)、1.24(s,3H)。HRMS(ESI)、C3136ClN[M+H]計算値:606.2603、実測値:606.2604。
実施例29:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(129)
化合物129をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.38(s,1H)、8.13(s,1H)、7.69~7.45(m,2H)、6.98(s,1H)、6.94~6.83(m,2H)、6.68~6.53(m,2H)、4.85(t,J=12.0Hz,1H)、4.60(d,J=12.8Hz,1H)、4.45(d,J=3.8Hz,2H)、4.20(d,J=13.6Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.79~3.64(m,4H)、3.18~2.97(m,7H)、2.73~2.60(m,1H)、2.43(s,2H)、2.13(s,6H)、1.75(d,J=11.9Hz,2H)。HRMS(ESI)、C3542Cl[M+H]計算値:725.2728、実測値:725.2725。
実施例30:(E)-3-(2-クロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(130)
化合物130をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.35(s,1H)、8.12(s,1H)、7.72~7.45(m,2H)、6.88(d,J=9.1Hz,2H)、6.81~6.54(m,4H)、4.87(t,J=12.0Hz,1H)、4.63(t,J=11.6Hz,2H)、4.48~4.33(m,1H)、4.20(s,1H)、3.86(s,3H)、3.79(s,3H)、3.73(t,J=4.8Hz,4H)、3.16~2.96(m,7H)、2.79~2.58(m,1H)、2.17(s,6H)、1.75(d,J=11.8Hz,2H)、1.25(s,2H)。HRMS(ESI)、C3543ClN[M+H]計算値:691.3131、実測値:691.3125。
実施例31:(E)-3-(3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)-ピペリジン-4-イル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]-ピリミジン-2(1H)-オン(131)
化合物131をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.32(s,1H)、8.12(s,1H)、7.83~7.45(m,2H)、7.11~6.80(m,2H)、6.73~6.55(m,2H)、6.52(d,J=2.2Hz,2H)、6.40(t,J=2.3Hz,1H)、4.91~4.77(m,1H)、4.62(d,J=3.3Hz,3H)、4.21(d,J=13.2Hz,1H)、3.74(s,10H)、3.16~2.92(m,7H)、2.78~2.54(m,1H)、2.19(s,6H)、1.78(d,J=11.8Hz,2H)、1.25(s,2H)。HRMS(ESI)、C3544[M+H]計算値:657.3521、実測値:657.3516。
実施例32:(E)-3-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]-ピリミジン-2(1H)-オン(151)
化合物151をスキーム1の一般的な方法と同様の合成経路に従って調製した。
H NMR(400MHz,CDCl-d)δ7.86(s,1H)、6.81(dt,J=15.2,6.0Hz,1H)、6.53(s,1H)、6.44(dt,J=15.2,1.6Hz,1H)、5.02~4.92(m,1H)、4.89(d,J=7.7Hz,1H)、4.80(d,J=12.4Hz,1H)、4.46(d,J=5.7Hz,2H)、4.22~3.98(m,2H)、3.92(s,6H)、3.14(d,J=12.9Hz,1H)、3.06(dd,J=6.0,1.5Hz,2H)、2.74(dd,J=39.3,13.1Hz,3H)、2.25(s,6H)、1.81(d,J=12.1Hz,2H)、1.24(d,J=6.6Hz,6H)。HRMS(ESI)、C2837Br[M+H]計算値:696.1328、実測値:696.1334。
実施例33:(E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(メチルアミノ)ピリド[2,3-d]-ピリミジン-7(8H)-オン(132)の合成
化合物132の調製の合成経路をスキーム8で説明する。
スキーム8:
Figure 0007226804000057
化合物303(6.0g、17.0mmol)及び2-(3,5-ジメトキシフェニル)酢酸メチル(4.29g、20.4mmol)のDMF中溶液に、KCO(7.0g、51mmol)を添加した。混合液を110℃で10時間撹拌した。反応が完了したとき、水を混合液に添加し、水性層をCHClで抽出した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得た。残留分をカラムクロマトグラフィーで精製して、化合物310(6.8g、78%)をもたらした。H NMR(400MHz,CDCl-d)δ8.63(s,1H)、7.66(s,1H)、6.78(d,J=2.3Hz,2H)、6.51(t,J=2.3Hz,1H)、5.64(s,1H)、4.33(d,J=45.4Hz,2H)、3.83(s,6H)、3.21~2.76(m,4H)、2.62(s,3H)、1.68(d,J=11.8Hz,2H)、1.49(s,9H)。MS(ESI)m/z 513.2[M+H]
化合物310(3.0g、5.86mmol)を無水CHCN(50mL)に溶解させ、SOCl(0.95mL、11.72mmol)をその溶液に滴下添加した。反応混合液を氷水槽で30分間撹拌し、飽和NaHCOを滴下添加することによってクエンチした。混合液をCHClで希釈し、飽和NaHCOで洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮して、粗材料をもたらした。粗生成物をCHCl(40mL)に溶解させた。DIEA(1.0mL、5.86mmol)及びジ-tert-ブチルジカーボネート(1.3mL、5.86mmol)を混合液に添加した。混合液を室温で4時間撹拌した。CHClを取り除いた後、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、化合物311(2.2g、65%)を得た。MS(ESI)m/z582.1[M+H]
化合物311(2.0g、3.44mmol)を無水CHCl(20mL)に溶解させた。m-CPBA(1.66g、7.22mmol)をその溶液に添加した。反応混合液を5時間撹拌した。溶液をCHClで希釈し、その後NaHCO溶液で洗浄した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮した。得られた粗生成物にカラムクロマトグラフィーを施して、化合物312(1.7g、82%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.34(s,1H)、8.17(s,1H)、7.04(s,1H)、5.49(s,1H)、4.15(s,2H)、3.98(s,6H)、3.47(s,3H)、2.90(d,J=18.7Hz,2H)、2.75~2.59(m,2H)、1.67(d,J=11.8Hz,2H)、1.42(s,9H)。MS(ESI)m/z 614.1[M+H]
メチルアミン塩酸塩(0.18g、2.7mmol)及びDIEA(0.49mL、2.7mmol)を化合物312(0.85g、1.4mmol)の溶液に添加した。反応混合液を、密封管で、110℃で5時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合液を真空で濃縮して、粗生成物をもたらした。粗生成物をCHCl(20mL)に溶解させ、その後TFA(2.0mL)をその溶液に添加し、得られた混合液を室温で4時間撹拌した。反応混合液をNaHCO飽和水溶液で塩基性にし、CHClで抽出した。有機層を分離し、濾過し、濃縮して、粗生成物313を得、粗生成物313(0.43g、67%)を、さらに精製することなく次のステップで用いた。MS(ESI)m/z 465.1[M+H]
粗生成物313(0.4g、0.86mmol)、trans-4-ジメチルアミノクロトン酸塩酸塩(0.18g、1.1mmol)、及びHATU(0.49g、1.3mmol)を25mLフラスコに加え、続いてCHCN(10mL)及びDIEA(0.46mL、2.6mmol)を添加した。得られた混合液を室温で終夜撹拌した。反応混合液をCHClで希釈し、NaHCO飽和水溶液で塩基性にし、CHClで抽出した。有機層を分離し、真空で濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィーで精製して、主題の化合物132(420mg、85%)を得た。H NMR(500MHz,DMSO-d)δ8.64(d,J=44.9Hz,1H)、7.79(d,J=43.9Hz,1H)、7.65(s,1H)、6.96(s,1H)、6.75~6.49(m,2H)、5.58(s,1H)、4.57(d,J=12.9Hz,1H)、4.19(d,J=13.3Hz,1H)、3.94(s,6H)、3.23~2.58(m,9H)、2.14(s,6H)、1.63(d,J=21.2Hz,2H)。HRMS(ESI)、C2732Cl[M+H]計算値:575.1935、実測値:575.1940。
実施例34:(E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(イソプロピルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(133)
化合物133をスキーム2の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ8.66(s,0.2H)、8.60(s,0.8H)、7.87(d,J=7.8Hz,0.8H)、7.70(s,0.2H)、7.63(s,1H)、6.96(s,1H)、6.65(s,2H)、5.64(brs,1H)、4.59(d,J=11.6Hz,1H)、4.20(d,J=13.7Hz,1H)、3.95(s,7H)、3.16~2.68(m,6H)、2.14(s,6H)、1.63(d,J=19.7Hz,2H)、1.19~1.13(m,6H)。HRMS(ESI)、C2936Cl[M+H]計算値:603.2248、実測値:603.2238。
実施例35:(E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)ピリド[2,3-d]-ピリミジン-7(8H)-オン(134)
化合物134をスキーム2の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ8.68(s,0.1H)、8.63(s,0.9H)、8.22(s,0.8H)、8.01(s,0.2H)、7.67(s,1H)、6.97(s,1H)、6.76~6.55(m,2H)、5.57(s,1H)、4.60(s,1H)、4.40~4.14(m,2H)、3.95(s,6H)、3.84(s,2H)、3.67(s,2H)、3.17(s,1H)、3.02(d,J=4.8Hz,2H)、2.66(d,J=30.7Hz,2H)、2.14(s,8H)、1.97(d,J=38.2Hz,1H)、1.63(s,2H)。HRMS(ESI)、C3036Cl[M+H]計算値:631.2197、実測値:631.2177。
実施例36:(E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリド[2,3-d]-ピリミジン-7(8H)-オン(135)
化合物135をスキーム2の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ8.83~8.54(m,1H)、8.00(d,J=7.9Hz,0.8H)、7.82(s,0.2H)、7.66(d,J=7.5Hz,1H)、6.97(s,1H)、6.83~6.55(m,2H)、5.51(s,1H)、4.65(s,1H)、4.25~4.03(m,2H)、3.95(s,6H)、3.86(s,3H)、3.16(d,J=7.0Hz,3H)、2.97~2.62(m,3H)、2.23(s,6H)、1.93~1.47(m,7H)。HRMS(ESI)、C3138Cl[M+H]計算値:645.2354、実測値:645.2353。
実施例37:(E)-2-(シクロヘキシルアミノ)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(136)
化合物136をスキーム2の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ8.59(s,1H)、7.89(d,J=8.1Hz,1H)、7.63(s,1H)、6.97(s,1H)、6.75~6.53(m,2H)、4.67~4.57(m,1H)、4.23(d,J=14.0Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.67(brs,1H)、3.13~3.10(m,1H)、3.02(d,J=4.9Hz,2H)、2.84~2.65(m,3H)、2.14(s,6H)、1.87(brs,2H)、1.73~1.65(s,4.6H)、1.51(brs,1H)、1.37~1.25(m,4.4H)、1.15~1.09(d,J=11.2Hz,1H)。HRMS(ESI)、C3240Cl[M+H]計算値:643.25609、実測値:643.25611。
実施例38:(E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(137)
化合物137をスキーム2の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ8.66(s,0.1H)、8.60(s,0.9H)、8.08(s,0.9H)、7.90(s,0.1H)、7.64(s,1H)、6.97(s,1H)、6.82~6.45(m,2H)、5.56(s,1H)、4.62(s,1H)、4.21(d,J=12.0Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.83(s,2H)、3.24~3.13(m,4H)、3.03(d,J=4.1Hz,2H)、2.73(d,J=73.1Hz,3H)、2.14(s,6H)、1.84(s,1H)、1.76~1.50(m,4H)、1.29~1.05(m,3H)。HRMS(ESI)、C3240Cl[M+H]計算値:659.2510、実測値:659.2511。
実施例39:(E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(フェニルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(138)
化合物138をスキーム2の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ10.17(s,1H)、8.83(s,1H)、7.77(s,1H)、7.74(d,J=7.8Hz,2H)、7.35(s,2H)、7.03(s,1H)、6.98(s,1H)、6.63(s,2H)、5.63(s,1H)、4.65(s,1H)、4.23(d,J=13.4Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.15~3.05(m,1H)、3.04~2.99(m,2H)、2.71~2.60(m,3H)、2.14(s,6H)、1.70~1.68(m,2H)。HRMS(ESI)、C3234Cl[M+H]計算値:637.2091、実測値:637.2086。
実施例40:(E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((4-フルオロフェニル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(139)
化合物139をスキーム2の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ10.17(s,1H)、8.81(d,J=2.2Hz,1H)、7.77(d,J=2.1Hz,1H)、7.73(s,2H)、7.19(s,2H)、6.98(d,J=2.2Hz,1H)、6.63(s,2H)、5.58(s,1H)、4.64(s,1H)、4.21(d,J=13.6Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.12~3.08(m,1H)、3.03(s,2H)、2.66~2.58(m,3H)、2.14(s,6H)、1.68(d,J=11.0Hz,2H)。HRMS(ESI)、C3233ClFN[M+H]計算値:655.1997、実測値:655.1989。
実施例41:(E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((3-メトキシフェニル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(140)
化合物140をスキーム2の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ10.14(s,1H)、8.82(s,1H)、7.76(s,1H)、7.34~7.25(m,4H)、6.96(s,1H)、6.77~6.52(m,2H)、5.67(s,1H)、4.62(d,J=12.1Hz,1H)、4.22(d,J=13.4Hz,1H)、3.94(s,6H)、3.74(s,3H)、3.12(d,J=13.4Hz,1H)、3.08~2.93(m,2H)、2.66(d,J=14.0Hz,3H)、2.13(s,6H)、1.87~1.58(m,2H)。HRMS(ESI)、C3336Cl[M+H]計算値:667.2197、実測値:667.2165。
実施例42:(E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((4-フルオロ-3-メトキシフェニル)アミノ)ピリド[2,3-d]-ピリミジン-7(8H)-オン(141)
化合物141をスキーム2の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ10.09(s,1H)、8.82(s,1H)、7.77(s,1H)、7.45(s,1H)、7.36(s,1H)、7.20(s,1H)、6.98(s,1H)、6.62(s,2H)、5.60(s,1H)、4.63(s,1H)、4.21(d,J=13.6Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.83(s,3H)、3.10~3.05(m,1H)、3.02(d,J=4.2Hz,2H)、2.64(brs,3H)、2.13(s,6H)、1.69~1.67(m,2H)。HRMS(ESI)、C3335ClFN[M+H]計算値:685.2103、実測値:685.2103。
実施例43:(E)-2-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(142)
化合物142をスキーム2の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ10.36(s,1H)、8.86(s,1H)、8.13(brs,1H)、7.80(s,1H)、7.62(s,1H)、7.42(s,1H)、6.98(s,1H)、6.65~6.61(m,2H)、5.67~5.50(m,1H)、4.64(d,J=12.6Hz,1H)、4.23(d,J=13.0Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.23~3.08(m,1H)、3.01(d,J=4.6Hz,2H)、2.68~2.59(m,3H)、2.14(s,6H)、1.72~1.70(m,2H)。HRMS(ESI)、C3232ClFN[M+H]計算値:689.1607、実測値:689.1609。
実施例44:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(メチルアミノ)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(148)
化合物148をスキーム3の一般的な方法に従って調製した。
M.p.209~212℃。H NMR[(CDSO]δ8.38(s,1H)、7.61(s,1H)、7.02(br,1H)、7.01(s,1H)、6.66~6.58(m,2H)、6.50(s,1H)、4.60~4.55(m,1H)、4.20~4.16(m,1H)、3.37(s,6H)、3.27~3.19(m,2H)、3.03(d,J=4.7Hz,2H)、2.87(d,J=4.7Hz,2H)、2.83~2.60(m,4H)、2.14(s,6H)、1.70~1.68(m,2H)。HRMS(ESI)計算値、C2833Cl(M+H)m/z 574.1982、実測値:574.1994。
実施例45:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(149)
化合物149をスキーム3の一般的な方法に従って調製した。
M.p.243~246℃。H NMR[(CDSO]δ8.36(s,1H)、7.59(s,1H)、6.95(s,1H)、6.90(br,1H)、6.67~6.57(m,2H)、6.55(s,1H)、4.60~4.58(m,1H)、4.21~4.12(m,2H)、3.94(s,6H)、3.27~3.12(m,1H)、3.02(d,J=4.7Hz,2H)、2.75~2.55(m,4H)、2.14(s,6H)、1.70~1.67(m,2H)、1.17(d,J=6.4Hz,6H)。HRMS(ESI)計算値、C3037Cl(M+H)m/z 602.2295、実測値:602.2296。
実施例46:(E)-6-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(フェニルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(152)
化合物152を、スキーム2の一般的な方法と同様の合成経路に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ10.18(s,1H)、8.83(s,1H)、7.74(d,J=8.1Hz,2H)、7.69(s,1H)、7.35(s,2H)、7.03(s,1H)、6.92(s,1H)、6.63(s,2H)、5.64(brs,1H)、4.66(m,1H)、4.23(d,J=13.6Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.09(t,J=13.8Hz,1H)、3.05~2.99(m,2H)、2.65(brs,3H)、2.14(s,6H)、1.69(d,J=10.5Hz,2H)。HRMS(ESI)、C3234Br[M+H]計算値:727.1064、実測値:727.1070。
実施例47:(E)-6-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)-ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(イソプロピルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(153)
化合物153を、スキーム2の一般的な方法と同様の合成経路に従って調製した。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ8.63(d,J=31.6Hz,1H)、7.84(s,.0.8H)、7.67(s,0.2H)、7.55(s,1H)、6.91(s,1H)、6.64(s,2H)、5.54(brs,1H)、4.92~4.56(m,1H)、4.21(s,1H)、3.94(s,7H)、3.16~2.69(m,6H)、2.14(s,6H)、1.63(d,J=22.8Hz,2H)、1.17(d,J=22.6Hz,6H)。HRMS(ESI)、C2936Br[M+H]計算値:693.1220、実測値:693.1229。
実施例48:(E)-N-(3-((6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(メチルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)メチル)フェニル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エナミド(143)
化合物143の調製の合成経路をスキーム9に説明する。
スキーム9:
Figure 0007226804000058
試薬及び条件:(a)(3-ニトロフェニル)メタンアミン、EtN、THF、室温(b)LiAlH、THF、-50℃(c)MnO、CHCl、室温(d)2-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)アセトニトリル、KCO、DMF、還流(e)(1)無水酢酸、還流;(2)6M 塩酸、還流(f)3-クロロ過安息香酸、CHCl、室温(g)MeNH、2-ブチルアルコール、還流(h)NaBH、NiCl.6HO、CHOH/THF(i)trans-4-ジメチルアミノクロトン酸塩酸塩、HATU、DIEA、DMF
(3-ニトロフェニル)メタンアミン(6.1g、40.1mmol)をTHFに溶解させた。4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボン酸エチル(314)(7.8g、33.5mmol)及びEt14mL)を溶液に添加した。反応混合液を室温で終夜撹拌した。THFを取り除いた後、残留分を酢酸エチルに溶解させた。混合液をNaHCO飽和水溶液で洗浄して、(3-ニトロフェニル)メタンアミンを取り除いた。有機層を分離し、塩水で洗浄し、真空で濃縮して、化合物315(10.8g、93%)をもたらした。MS(ESI)m/z 349[M+H]
化合物315(46.7g、19.23mmol)を無水THFに溶解させた。溶液をアルゴン下で-50℃まで冷却した。LiAlH(1.1g、28.95mmol)の無水THF中懸濁液を溶液に添加した。反応混合液を-50℃で2時間撹拌した。NHCl飽和水溶液を反応混合液に添加した。得られた混合液をCeliteで濾過した。CeliteをCHClで洗浄した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、真空で濃縮した。粗生成物をカラムによって精製して、化合物316(2.3g、39%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.21(s,1H)、8.09(d,J=8.1Hz,1H)、7.88(s,1H)、7.79(d,J=7.5Hz,1H)、7.61(t,J=7.3Hz,2H)、5.15(t,J=5.1Hz,1H)、4.69(d,J=5.8Hz,2H)、4.38(d,J=5.2Hz,2H)、2.31(s,3H)。MS(ESI)m/z 307[M+H]
MnO(782mg)を、撹拌された、化合物316(306mg)のCHCl中溶液に添加した。反応混合液を、室温で終夜撹拌した。混合液をCeliteで濾過し、溶液を真空で濃縮した。粗生成物にカラムクロマトグラフィーを施して、化合物317(284mg、93%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl-d)δ9.76(s,1H)、9.09(s,1H)、8.38(s,1H)、8.17(d,J=26.4Hz,2H)、7.65(s,1H)、7.53(s,1H)、4.88(d,J=6.0Hz,2H)、2.48(s,3H)。MS(ESI)m/z 305[M+H]
化合物317(204mg)及び2-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)アセトニトリル(200mg)のDMF中溶液に、KCO(400mg)を添加した。反応混合液を還流で終夜加熱した。DMFを取り除いた後、CHClを添加して残留分を溶解させた。混合液を水で洗浄した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、濃縮した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、化合物318(100mg、28%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.46(s,1H)、8.26(s,1H)、8.10(d,J=7.4Hz,1H)、7.84(d,J=7.5Hz,1H)、7.48(t,J=8.0Hz,1H)、7.16(s,1H)、6.88(s,1H)、6.69(s,1H)、5.99(s,2H)、3.98(s,6H)、2.56(s,3H)。MS(ESI)m/z 532[M+H]
化合物318(460mg)を無水酢酸に溶解させた。混合液を還流で30分間加熱した。無水酢酸を取り除いた後、6M塩酸を添加して残留分を溶解させた。反応混合液を還流で30分間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合液をNaHCO飽和水溶液で塩基性にし、CHClで抽出した。有機相を分離し、乾燥させ、真空で濃縮した。得られた残留分をカラムクロマトグラフィーで精製して、化合物319(378mg、80%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ8.97(s,1H)、8.13(d,J=8.9Hz,2H)、8.07(s,1H)、7.80(d,J=7.7Hz,1H)、7.65(t,J=7.7Hz,1H)、7.03(s,1H)、5.71(s,2H)、3.98(s,6H)、2.56(s,3H)。MS(ESI)m/z 533[M+H]
化合物319(100mg)及びm-CPBA(71mg)をCHClに溶解させた。反応混合液を室温で終夜撹拌した。Na飽和水溶液反応混合液に添加した。有機層を分離し、乾燥させ、真空で濃縮した。残留分をカラムクロマトグラフィーで精製して、化合物320(76mg、72%)をもたらした。MS(ESI)m/z 565[M+H]
化合物320(76mg)及びメチルアミン塩酸塩(18mg)を2-ブチルアルコールに溶解させた。EtN(55μL)をその溶液に添加した。反応を還流で終夜加熱した。溶媒を取り除いた後、残留分をCHClに溶解させ、NaHCO飽和水溶液を添加した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、濃縮した。得られた生成物にカラムクロマトグラフィーを施して、化合物321(57mg、81%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ8.75(s,1H)、8.65(s,1H)、8.22(s,1H)、8.11(d,J=7.2Hz,1H)、7.98(s,1H)、7.86(d,J=7.7Hz,1H)、7.78(s,1H)、7.65(d,J=7.1Hz,1H)、6.99(s,1H)、5.63(s,1H)、5.56(s,1H)、3.96(s,6H)、2.88(d,J=3.9Hz,3H)。MS(ESI)m/z 516[M+H]
化合物321(500mg)及びNiCl.6HO(576mg)をCHOH/THF(1:1、v/v)に溶解させた。NaBH(367mg)を、反応混合液に0℃で3つに分けて添加した。反応混合液を30分間撹拌した。反応が完了した後、NHCl飽和水溶液を添加した。得られた混合液をCeliteで濾過した。CeliteをCHClで洗浄した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、真空で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、化合物322(176mg、37%)をもたらした。H NMR(400MHz,DMSO)δ8.72(s,1H)、8.62(s,1H)、7.95(s,1H)、7.87(d,J=4.9Hz,1H)、7.71(s,1H)、6.98(s,1H)、6.89(t,J=7.8Hz,1H)、6.55(s,1H)、6.48(d,J=7.4Hz,1H)、6.39(d,J=7.5Hz,1H)、5.33(d,J=18.8Hz,2H)、4.96(s,2H)、3.95(s,6H)、2.88(d,J=6.1Hz,3H)。MS(ESI)m/z 486[M+H]
化合物322(176mg)、trans-4-ジメチルアミノクロトン酸塩酸塩(89mg)、及びHATU(176mg)をDMF(0.2mL)に溶解させた。DIEA(0.26mL)をその溶液に添加した。反応混合液を室温で終夜撹拌した。水を混合液に添加し、その後混合液をCHClで抽出した。有機層を真空で濃縮した。残留分をカラムクロマトグラフィーで精製して、主題の化合物143(100mg、47%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ9.98(s,1H)、8.75(s,1H)、8.64(s,1H)、7.89(d,J=4.4Hz,1H)、7.72(d,J=14.4Hz,2H)、7.51(d,J=7.7Hz,1H)、7.21(t,J=7.9Hz,1H)、7.03(d,J=7.4Hz,1H)、6.98(s,1H)、6.69(dt,J=15.3,5.9Hz,1H)、6.24(d,J=15.4Hz,1H)、5.45(d,J=20.7Hz,2H)、3.95(s,6H)、3.03(d,J=5.5Hz,2H)、2.87(d,J=4.5Hz,3H)、2.16(s,6H)。MS(ESI)m/z 597[M+H]
実施例49:(E)-N-(3-((6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(エチルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)メチル)フェニル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エナミド(144)
化合物144をスキーム5の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(400MHz,DMSO)δ9.99(s,1H)、8.73(s,1H)、8.64(s,1H)、7.97(t,J=5.7Hz,1H)、7.79(s,1H)、7.73(s,1H)、7.69(s,1H)、7.61~7.43(m,1H)、7.21(t,J=7.9Hz,1H)、6.97(d,J=10.3Hz,2H)、6.70(dt,J=15.4,5.9Hz,1H)、6.24(d,J=15.4Hz,1H)、5.45(s,2H)、3.95(s,6H)、3.04(d,J=4.9Hz,2H)、2.17(s,6H)、1.17~1.00(m,3H)。MS(ESI)m/z 611[M+H]
実施例50:(E)-N-(3-((6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(イソプロピルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)メチル)フェニル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エナミド(145)
化合物145をスキーム5の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(400MHz,DMSO)δ9.99(s,1H)、8.72(s,1H)、8.63(s,1H)、7.86(d,J=7.4Hz,1H)、7.73(s,2H)、7.62(s,1H)、7.45(d,J=7.7Hz,1H)、7.20(t,J=7.8Hz,1H)、6.98(s,1H)、6.94(d,J=7.7Hz,1H)、6.70(dt,J=15.0,5.7Hz,1H)、6.24(d,J=15.6Hz,1H)、5.43(s,2H)、4.07(d,J=5.9Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.04(d,J=5.7Hz,2H)、2.16(s,6H)、1.11(t,J=16.3Hz,6H)。MS(ESI)m/z 625[M+H]
実施例51:(E)-N-(3-(1-(6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(メチルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)エチル)フェニル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エナミド(146)
化合物146をスキーム5の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(400MHz,DMSO)δ10.08(s,1H)、8.73(s,1H)、8.60(s,1H)、7.69(s,2H)、7.57(d,J=20.9Hz,2H)、7.21(t,J=7.7Hz,1H)、6.96(s,2H)、6.73~6.61(m,1H)、6.30(d,J=15.3Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.41(s,4H)、2.90(s,2H)、2.43(s,6H)、1.91(s,3H)。MS(ESI)m/z 611[M+H]
実施例52:(E)-3-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(155)
化合物155を、スキーム3の一般的な方法と同様の合成経路に従って調製した。
M.p.251~254℃。H NMR[(CDSO]δ8.36(s,1H)、7.50(s,1H)、6.89(s,1H)、6.85(br,1H)、6.67~6.57(m,2H)、6.55(s,1H)、4.60~4.58(m,1H)、4.22~3.98(m,2H)、3.93(s,6H)、3.20~3.14(m,1H)、3.02(d,J=4.7Hz,2H)、2.76~2.59(m,4H)、2.14(s,6H)、1.70~1.67(m,2H)、1.17(d,J=6.4Hz,6H)。HRMS(ESI)計算値、C3037Br(M+H)m/z 690.1285、実測値:690.1287。
実施例53:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(ピリジン-2-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(157)
化合物157の調製の合成経路をスキーム10に説明する。
スキーム10:
Figure 0007226804000059
4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(ピリジン-2-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(324)
307(514mg、0.83mmol)及び2-アミノピリジン(157mg、1.66mmol)及びKOBu(186mg、1.65mmol)のDMSO(2mL)中混合液を20℃で2時間撹拌した。TLC及び質量分析により、反応が完了したことが示された。反応混合液をHO(100mL)で希釈し、30分間撹拌した。得られた沈殿物を濾過し、水で洗浄した後、100℃で乾燥させて、本質的に純粋な324(508mg、97%)をもたらした。H NMR[CDSO]δ9.80(s,1H)、8.29~8.24(m 1H)、8.24(s,1H)、8.12(d,J=8.5Hz,1H)、7.78~7.74(m,1H)、7.00~6.97(m,2H)、4.83~4.76(m,1H)、4.51(s,2H)、4.15~4.04(brm,2H)、3.96(s,6H)、2.88~2.71(brm,2H)、2.50~2.39(m,2H)、1.70~1.67(m,2H)、1.40(s,9H)。
3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(ピペリジン-4-イル)-7-(ピリジン-2-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(325)
化合物324(507mg、0.8mmol)のDCM(15mL)中溶液にTFA(2mL)を添加した。反応混合液を20℃で終夜撹拌した。溶媒及び過剰のTFAを室温で蒸発させ、得られた油性残留分をKHCO飽和水溶液(20mL)中で撹拌した。得られた固形分を濾過によって回収し、水で洗浄し、乾燥させ、DCM/石油エーテルから再結晶化させて、325(333mg、78%)を得た。H NMR[CDSO]δ9.76(s,1H)、8.30~8.24(m,1H)、8.24(s,1H)、7.77~7.73(m,1H)、7.02~6.99(m,2H)、4.69(brm,1H)、4.50(s,2H)、3.96(s,6H)、3.10~3.08(m,2H)、2.67~2.54(m,4H)、1.62~1.60(m,2H)。
(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(ピリジン-2-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(157)
化合物325(319mg、0.6mmol)、(E)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エン酸(130mg、0.98mmol、1.6eq)、及びDIPEA(0.41mL、2.3mmol、3.8eq)のDCM(15mL)中混合液を20℃で2時間撹拌した。TLC及び質量分析により、反応が完了したことが示された。溶媒を室温で取り除き、残留分を飽和KHCO中で撹拌した。得られた沈殿物を濾過によって回収し、HOで洗浄し、SiOゲルのクロマトグラフィーによって精製して、初めにDCM/EtOAc(50:50)で、続いてDCM/MeOH0~2%で、次いでDCM/MeOH2~3%でNH1%水溶液を用いて溶離して、所望の生成物を溶離した。所望の生成物の合わせた分画を蒸発させて乾燥させ、DCM/石油エーテルから再結晶化させて157(282mg、99%)、mp(DCM/石油エーテル)224~227℃;HPLC95.6%;H NMR NMR[CDSO]δ9.80(s,1H)、8.28~8.27(m,1H)、8.24(s,1H)、8.10(d,J=8.5Hz,1H)、7.77~7.29(m,1H)、6.98(s,1H)、6.98~6.98(m,1H)、6.66~6.57(m,2H)、4.90~4.84(m,1H)、4.61~4.58(m,2H)、4.51(s,2H)、4.19~4.16(m,2H)、3.95(s,6H)、3.10~3.03(m,4H)、2.14(s,6H)、1.78~1.75(m,2H)、HRMS C3034Clの計算値:ESI m/z 641.2153;実測値641.2152。
を得た。
実施例54:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(ピリジン-3-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(158)
化合物158をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
MP(DCM/石油エーテル)207~209℃;H NMR[(CDSO]δ9.79(s,1H)、8.83(d,J=2.2Hz,1H)、8.22(s,1H)、8.16~8.13(m,2H)、7.32(dd,J=8.5,4.8Hz,1H)、6.99(s,1H)、6.65~6.55(m,2H)、4.90~4.8(m,1H)、4.61~4.57(brm,1H)、4.49(s,2H)、4.23~4.18(brm,1H)、3.95(s,6H)、3.10(d,J=4.6Hz,2H)、2.64~2.60(m,2H)、2.44~2.33 m(2H)、2.13(s,6H)、1.79~1.76(m,2H)。HPLC 98.1%、HRMS C3034Clの計算値:m/z 641.2152 実測値641.2149。
実施例55:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(ピリジン-4-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(159)
化合物159をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
MP(DCM/石油エーテル)>300℃、H NMR[(CDSO]δ10.07(s,1H)、8.36(dd,J=5.0,1.4Hz,2H)、8.29(s,1H)、7.69(dd,J=4.9,1.5Hz,2H)、6.99(s,1H)、3.69~6.57(m,2H)、4.92~4.81(m,1H)、4.64~4.61(m,1H)、4.52(s,2H)、4.23~4.20(m,1H)、3.95(s,6H)、3.08(d,J=5.4Hz,2H)、2.73~2.66(m,2H)、2.46~2.39(m,2H)、2.18(s,6H)、1.82~1.80(m,2H)、HPLC 99.3%、HRMS C3034Clの計算値:m/z 641.2152 実測値641.2152。
実施例56:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(160)
化合物160をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
MP203℃ガスを放出した、H NMR[(CDSO]δ9.67(s,1H)、8.12(s,1H)、7.50(d,J=2.1Hz,1H)、6.98(s,1H)、6.65~6.56(m,2H)、6.44(d,J=2.1Hz,1H)、4.89~4.81(m,1H)、4.60~4.56(m,1H)、4.45(s,2H)、4.19~4.15(m,1H)、3.95(s,6H)、3.73(s,3H)、3.03~3.02(m,2H)、2.65~2.37(m,4H)、2.14(s,6H)、1.74~1.71M,2H)。HRMS C2935Clの計算値:m/z 644.2261 実測値644.2266。
実施例57:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((6-モルホリノピリジン-3-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(161)
化合物161をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR[(CDSO]δ9.38(brs,1H)、8.34(d,J=2.5Hz,1H)、8.12(s,1H)、7.92(dd,J=9.1,2.7Hz,1H)、6.98(s 1H)、6.81(d,J=9.1Hz,1H)、6.64~6.54(m,2H)、4.85~4.76(m,1H)、4.59~4.56(s,1H)、4.45(d,J=1.6hz,2H)、4.19~4.15(m,1H)、3.95(s,6H)、3.71~3.69(m,4H)、3.36~3.34 9m,4H)、3.14~3.00(m,3H)、2.65~2.58(m,1H)、2.44~2.36(m,2H)、2.13(s,6H)、1.75~1.73(m,2H);HPLC 96.8%。
実施例58:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(ピリミジン-4-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(162)
化合物162をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR[(CDSO]δ10.52(s,1H)、8.78(s,1H)、8.56(d,J=5.9Hz,1H)、8.33(s,1H)、8.13(dd,J=5.9,1.0Hz,1H)、7.00(s,1H)、6.84(d,J=15.1Hz,1H)、6.60(td,J=14.2,6.8Hz,1H)、4.93~4.85(m,1H)、4.62~4.58(m,1H)、4.56(s,2H)、4.22~4.16(m,1H)、3.95(s,6H)、3.57(brm,2H)、3.20~3.13(m,2H)、2.76~2.73(m,2H)、1.83~1.79(m,2H)、Hシグナル、N(CHはDMSOシグナルにより不明確。LCMS(M+1)642.2。
実施例59:(E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(204)
化合物204の調製の合成経路をスキーム11に説明する。
スキーム11:
Figure 0007226804000060
化合物112(451mg、704.1mmol)を無水NMP(4.5mL)に溶解させ、5-(ブロモメチル)-1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール(178.1mg、809.4mmol)を添加した。混合液を窒素下で、室温で48時間撹拌した。CHCl(1.5mL)を添加して混合液を希釈し、続いてジエチルエーテル(5mL)を添加した。沈殿物を濾過によって回収し、真空オーブンで終夜乾燥させた。粗生成物をCHCl/エーテル(3:2、v/v)と共に粉砕して、化合物204(459.2mg、76%)、m.p.189~192℃を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.62(s,1H)、8.20(s,1H)、8.12(s,1H)、7.70~7.68(m,2H)、7.30~7.27(m,2H)、7.06(d,J=14.8Hz,1H)、6.99(s,1H)、6.97~6.93(m,1H)、6.80~6.73(m,1H)、5.00(br,2H)、4.93~4.87(m,1H)、4.64~4.61(m,1H)、4.49~4.48(m,2H)、4.28~4.26(m,2H)、4.17~4.13(m,1H)、3.95(s,6H)、3.84(s,3H)、3.18~3.12(m,1H)、3.06(s,6H)、2.74~2.67(m,2H)、2.45~2.42(m,1H)、1.83~1.80(m,2H)。HRMS(ESI)、C3641Cl10[M]計算値:779.2582、実測値:779.2581。
実施例60:(E)-4-(4-(6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(メチルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(208)
化合物208の調製の合成経路をスキーム11に説明する。
化合物132(0.3g、0.52mmol)を無水NMP(1.0mL)に溶解させ、5-(ブロモメチル)-1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール(0.11g、0.52mmol)を添加した。混合液を窒素下で、室温で24時間撹拌した。CHCl(0.5mL)を添加して混合液を希釈し、続いてジエチルエーテル(5mL)を添加した。沈殿物を濾過によって回収し、真空オーブンで終夜乾燥させた。粗生成物をCHCl/エーテル(3:1、v/v)と共に粉砕して、化合物208(333mg、80%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.70(s,0.22H)、8.61(s,0.78H)、8.13(s,1H)、7.90(d,J=5.2Hz,0.78H)、7.74(s,0.22H)、7.66(s,1H)、7.09(d,J=14.9Hz,1H)、6.97(s,1H)、6.77(dt,J=14.7,7.3Hz,1H)、5.64(s,1H)、5.01(s,2H)、4.59(d,J=10.6Hz,1H)、4.28(d,J=7.5Hz,2H)、4.15(d,J=13.6Hz,1H)、3.94(s,6H)、3.85(s,3H)、3.07(s,7H)、2.87~2.79(m,6H)、1.67(s,2H)。HRMS(ESI)、C3238Cl[M]計算値:714.2317、実測値:714.2326。
実施例61:(S,E)-4-(3-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピロリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(200)
化合物200をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
M.p.195~198℃。H NMR[(CDSO]δ8.12(d,J=2.2Hz,1H)、8.03(s,1H)、7.12(br,1H)、6.99(br,1H)、6.86~6.72(m,2H)、5.51(br,1H)、4.99(br,2H)、4.42(s,2H)、4.31~4.25(m,2H)、3.95(s,6H)、3.92~3.87(m,3H)、3.84(d,J=3.0Hz,3H)、3.78~3.61(m,2H)、3.01(s,6H)、2.78~2.75(d,J=5.8Hz,3H)、2.63~2.56(m,1H)、2.29~2.27(m,1H)。HRMS(ESI)計算値、C3037Cl10(M)m/z 703.2269、実測値:703.2291。
実施例62:(S,E)-4-(3-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピロリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(201)
化合物201をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
M.p.184~187℃。H NMR[(CDSO]δ8.12(d,J=1.9Hz,1H)、8.03(s,1H)、7.04(br,1H)、6.99(br,1H)、6.86~6.75(m,2H)、5.51(br,1H)、4.99(br,2H)、4.42(s,2H)、4.32~4.25(m,2H)、3.95(s,6H)、3.91~3.86(m,3H)、3.84(d,J=3.2Hz,3H)、3.77~3.61(m,2H)、3.01(s,6H)、2.64~2.52(m,1H)、2.33~2.11(m,1H)、1.19~1.07(m,6H)。HRMS(ESI)計算値、C3241Cl10(M)m/z 731.2582、実測値:731.2590。
実施例63:(E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(202)
化合物202をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
M.p.171~174℃。H NMR[(CDSO]δ8.13(s,1H)、7.98(s,1H)、7.07(d,J=14.8Hz,1H)、7.05(br,1H)、6.97(s,1H)、6.80~6.74(m,1H)、5.00(br,2H)、4.89(br,1H)、4.57~4.55(m,1H)、4.38(s,2H)、4.29~4.26(m,2H)、4.13~4.09(m,1H)、3.95(s,6H)、3.84(s,3H)、3.19~3.12(m,2H)、3.06(s,6H)、2.72~2.55(m,3H)、1.77~1.72(m,2H)、1.13(d,J=6.4Hz,6H)。HRMS(ESI)計算値、C3343Cl10(M)m/z 745.2756、実測値:745.2739。
実施例64:(E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウム2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(203)
化合物203をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
M.p.157~160℃。H NMR[(CDSO]δ8.13(s,1H)、8.02(s,1H)、7.51(br,1H)、7.09(d,J=14.8Hz,1H)、6.98(s,1H)、6.81~6.74(m,1H)、4.99(br,2H)、4.85(br,1H)、4.61~4.58(m,1H)、4.41(s,2H)、4.28(br,2H)、4.14~4.11(m,1H)、3.95(s,6H)、3.86(br,3H)、3.84(s,3H)、3.32(br,2H)、3.18~3.12(m,1H)、3.06(s,6H)、2.72~2.66(m,2H)、2.55~2.54(m,1H)、1.82~1.75(m,4H)、1.54~1.49(m,2H)。HRMS(ESI)計算値、C3545Cl10(M)m/z 787.2844、実測値:787.2843。
実施例65:(E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-フルオロフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウム2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(205)
化合物205をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
M.p.162~165℃。H NMR[(CDSO]δ9.65(br,1H)、8.19(s,1H)、8.12(s,1H)、7.69~7.66(m,2H)、7.15~7.11(m,2H)、7.06(d,J=14.8Hz,1H)、6.99(s,1H)、6.80~6.73(m,1H)、5.00(br,2H)、4.90~4.84(m,1H)、4.63~4.60(m,1H)、4.48(d,J=3.2Hz,2H)、4.27~4.26(m,2H)、4.22~4.11(m,1H)、3.95(s,6H)、3.84(s,3H)、3.18~3.12(m,2H)、3.06(s,6H)、2.73~2.66(m,1H)、2.45~2.40(m,1H)、1.81~1.78(m,2H)。HRMS(ESI)計算値、C3640ClFN10(M)m/z 797.2507、実測値:797.2488。
実施例66:(E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-メトキシフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(206)
化合物206をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.42(s,1H)、8.14(d,J=9.3Hz,2H)、7.82~7.44(m,2H)、7.06(d,J=14.8Hz,1H)、6.98(s,1H)、6.95~6.83(m,2H)、6.75(dt,J=14.9,7.3Hz,1H)、5.00(s,2H)、4.87(t,J=11.9Hz,1H)、4.61(d,J=12.7Hz,1H)、4.46(d,J=4.0Hz,2H)、4.26(d,J=7.5Hz,2H)、4.12(d,J=12.7Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.84(s,3H)、3.71(s,3H)、3.06(s,7H)、2.78~2.63(m,2H)、2.43(d,J=14.8Hz,1H)、1.79(d,J=11.8Hz,2H)。HRMS(ESI)、C3743Cl10[M]計算値:809.2688、実測値:809.2695。
実施例67:(E)-4-(4-(3-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(207)
化合物207をスキーム1の一般的な方法と同様の合成経路に従って調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.12(s,1H)、7.99(s,1H)、7.07(d,J=14.8Hz,2H)、6.90(s,1H)、6.76(dt,J=14.8,7.4Hz,1H)、5.02~4.91(m,3H)、4.56(d,J=12.5Hz,1H)、4.39(s,2H)、4.27(t,J=6.6Hz,2H)、4.11(d,J=13.2Hz,1H)、3.94(s,7H)、3.84(s,3H)、3.15(t,J=13.5Hz,1H)、3.06(d,J=3.7Hz,6H)、2.78~2.54(m,3H)、1.73(s,2H)、1.28~1.11(m,6H)。HRMS(ESI)、C3343Br10[M]計算値:833.17283、実測値:833.17302。
実施例68:(E)-4-(4-(6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(イソプロピルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(209)
化合物209をスキーム2の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.67(s,0.2H)、8.61(s,0.8H)、8.13(s,1H)、7.90(d,J=7.8Hz,0.8H)、7.67(s,0.2H)、7.65(s,1H)、7.11(d,J=14.8Hz,1H)、6.97(s,1H)、6.80(s,1H)、5.62(s,1H)、5.01(s,2H)、4.61(d,J=10.8Hz,1H)、4.28(d,J=9.0Hz,2H)、4.16(d,J=13.4Hz,1H)、3.94(s,7H)、3.84(s,3H)、3.28~3.20(m,2H)、3.07(d,J=7.5Hz,7H)、2.79~2.73(m,1H)、1.71~1.65(m,2H)、1.17(s,6H)。HRMS(ESI)、C3442Cl[M]計算値:742.2630、実測値:742.2634。
実施例69:(E)-4-(4-(6-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(イソプロピルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(210)
化合物210を、スキーム2の一般的な方法と同様の合成経路に従って調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.67(s,0.28H)、8.61(s,0.72H)、8.13(s,1H)、7.89(d,J=7.6Hz,1H)、7.57(s,1H)、7.10(d,J=14.7Hz,1H)、6.91(s,1H)、6.80(s,1H)、5.62(s,1H)、5.01(s,2H)、4.61(d,J=10.7Hz,1H)、4.28(d,J=8.5Hz,2H)、4.16(d,J=13.6Hz,1H)、3.94(s,7H)、3.84(s,3H)、3.06(s,7H)、2.76~2.67(m,3H)、1.67(s,2H)、1.18(s,6H)。HRMS(ESI)、C3442Br[M]計算値:830.1625、実測値:830.1627。
実施例70:(E)-4-(4-(6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-オキソ-2-(フェニルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(211)
化合物211をスキーム2の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.20(s,1H)、8.84(s,1H)、8.12(s,1H)、7.79(s,1H)、7.74(s,2H)、7.36(s,2H)、7.15~7.01(m,2H)、6.98(s,1H)、6.79(dt,J=14.6,7.2Hz,1H)、5.66(s,1H)、5.01(s,2H)、4.67(d,J=11.3Hz,1H)、4.28(s,2H)、4.18(d,J=13.4Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.84(s,3H)、3.18~3.07(m,8H)、2.76~2.70(m,2H)、1.75(d,J=11.0Hz,2H)。HRMS(ESI)、C3740Cl[M]計算値:776.2473、実測値:76.2480。
実施例71:(E)-4-(4-(6-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-オキソ-2-(フェニルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(212)
化合物212を、スキーム2の一般的な方法と同様の合成経路に従って調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.20(s,1H)、8.84(s,1H)、8.12(s,1H)、7.75(s,2H)、7.71(s,1H)、7.36(s,2H)、7.09~7.04(m,2H)、6.92(s,1H)、6.79(dt,J=14.5,7.2Hz,1H)、5.66(s,1H)、5.01(s,2H)、4.67(d,J=11.5Hz,1H)、4.28(s,2H)、4.18(d,J=13.8Hz,1H)、3.95(s,6H)、3.84(s,3H)、3.15(t,J=13.2Hz,1H)、3.07(s,6H)、2.88~2.57(m,3H)、1.74(d,J=11.1Hz,2H)。HRMS(ESI)、C3740Br[M]計算値:864.14682、実測値:864.14691。
実施例72:(E)-4-((3-((6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(イソプロピルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)メチル)フェニル)アミノ)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(213)
化合物213をスキーム5の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.30(s,1H)、8.73(s,0.22H)、8.64(s,0.72H)、8.13(s,1H)、7.88(d,J=7.7Hz,1H)、7.74(s,1H)、7.66(s,1H)、7.54(d,J=8.3Hz,1H)、7.26(t,J=7.9Hz,1H)、7.08~6.96(m,2H)、6.89(dt,J=15.0,7.4Hz,1H)、6.55(d,J=15.1Hz,1H)、5.45(s,2H)、5.02(s,2H)、4.37(d,J=7.4Hz,2H)、4.07~3.99(m,1H)、3.95(s,6H)、3.85(s,3H)、3.08(s,6H)、1.39~1.00(m,6H)。HRMS(ESI)、C3640Cl[M]計算値:764.2473、実測値:764.2468。
実施例73:(E)-4-((4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-メトキシフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)シクロヘキシル)アミノ)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(214)
化合物214をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.41(s,1H)、8.29(d,J=7.8Hz,1H)、8.12(s,2H)、7.82~7.48(m,2H)、6.99(s,1H)、6.95(d,J=9.0Hz,2H)、6.77(dt,J=14.9,7.4Hz,1H)、6.36(d,J=15.1Hz,1H)、5.00(s,2H)、4.59(t,J=12.4Hz,1H)、4.45(s,2H)、4.32(d,J=7.4Hz,2H)、3.96(s,6H)、3.85(s,3H)、3.74(s,4H)、3.06(s,6H)、2.58(d,J=14.3Hz,1H)、1.93(dd,J=14.1,7.9Hz,2H)、1.74(d,J=11.8Hz,2H)、1.36(q,J=12.5Hz,3H)。HRMS(ESI)、C3845Cl10[M]計算値:823.2844、実測値:823.2844。
実施例74:(E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-1,6-ナフチリジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(215)
化合物215をスキーム3の一般的な方法に従って調製した。
化合物149(253mg、420mmol)を無水NMP(2.5mL)に溶解させ、5-(ブロモメチル)-1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール(92.3mg、420mmol)を添加した。混合液を窒素下で、室温で24時間撹拌した。混合液をジクロロメタン(1mL)で希釈し、粗生成物を、ジエチルエーテル(4mL)の添加によって沈殿させ、濾過によって回収し、デシケーター内で終夜乾燥させた。粗生成物をCHCl/エーテル(3:2、v/v)と共に粉砕して、淡黄色の粉末である化合物215(243mg、70%)を得た。m.p.202~205℃。H NMR[(CDSO]δ8.37(s,1H)、8.12(s,1H)、7.60(s,1H)、7.09(d,J=14.8Hz,1H)、6.95(s,1H)、6.87(br,1H)、6.81~6.74(m,1H)、6.57(s,1H)、5.00(br,2H)、4.62~4.59(m,1H)、4.27(d,J=7.3Hz,2H)、4.17~4.14(m,2H)、3.93(s,6H)、3.84(s,3H)、3.27~3.21(m,1H)、3.07(s,6H)、2.83~2.55(m,4H)、1.75~1.72(m,2H)、1.18(d,J=6.4Hz,6H)。HRMS(ESI)計算値、C3543Cl(M)m/z 741.2677、実測値:741.2679。
実施例75:(E)-4-(4-(3-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-1,6-ナフチリジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(216)
化合物216を、スキーム3の一般的な方法と同様の合成経路に従って調製した。
M.p.219℃。H NMR[(CDSO]δ8.37(s,1H)、8.12(s,1H)、7.52(s,1H)、7.09(d,J=14.9Hz,1H)、6.89(s,1H)、6.85(br,1H)、6.81~6.74(m,1H)、6.57(s,1H)、5.01(br,2H)、4.62~4.59(m,2H)、4.27(d,J=7.4Hz,2H)、4.16~4.13(m,2H)、3.93(s,6H)、3.84(s,3H)、3.27~3.21(m,1H)、3.07(s,6H)、2.86~2.77(m,1H)、2.67~2.57(m,2H)、1.75~1.71(m,2H)、1.18(d,J=6.4Hz,6H)。HRMS(ESI)計算値、C3543Br(M)m/z 829.1667、実測値:829.1668。
実施例76:(E)-4-(4-(3-(2-クロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(217)
化合物217をスキーム1の一般的な方法と同様の合成経路に従って調製した。
M.p.181~184℃。H NMR[(CDSO]δ9.59(br,1H)、8.18(s,1H)、8.12(s,1H)、7.70(d,J=7.8Hz,2H)、7.28(t,J=7.2Hz,2H)、7.07(d,J=15.0Hz,1H)、6.94(t,J=7.0Hz,1H)、6.79~6.72(m,3H)、5.00(br,2H)、4.92(br,1H)、4.69~4.63(m,2H)、4.47~4.42(m,1H)、4.28~4.26(m,2H)、4.14(br,1H)、3.86(s,3H)、3.84(s,3H)、3.79(s,3H)、3.18~3.12(m,1H)、3.06(s,6H)、2.72~2.67(m,2H)、2.60~2.55(m,1H)、1.81~1.79(m,2H)。HRMS(ESI)計算値、C3642ClN10(M)m/z 745.2972、実測値:745.2982。
実施例77:(E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(218)
化合物218をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
M.p.>295℃。H NMR[(CDSO]δ9.40(br,1H)、8.14(s,1H)、8.12(s,1H)、7.55(d,J=9.1Hz,2H)、7.07(d,J=14.8Hz,1H)、6.98(s,1H)、6.89(d,J=9.2Hz,2H)、6.78~6.72(m,1H)、5.01(br,2H)、4.92~4.86(m,1H)、4.63~4.60(m,1H)、4.50~4.41(m,2H)、4.27~4.25(m,2H)、4.15~4.12(m,1H)、3.95(s,6H)、3.83(s,3H)、3.74~3.72(m,4H)、3.18~3.12(m,1H)、3.06(s,6H)、3.04~3.01(m,4H)、2.69~2.55(m,3H)、1.81~1.78(m,2H)。HRMS(ESI)計算値、C4048Cl11(M)m/z 864.3110、実測値:864.3114。
実施例78:(E)-4-(4-(3-(2-クロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(219)
化合物219をスキーム1の一般的な方法と同様の合成経路に従って調製した。
M.p.241~244℃。H NMR[(CDSO]δ9.36(br,1H)、8.12(s,1H)、7.55(d,J=8.8Hz,2H)、7.08(d,J=14.8Hz,1H)、6.88(d,J=8.8Hz,2H)、6.76~6.72(m,3H)、5.01(br,2H)、4.94~4.88(m,1H)、4.66~4.60(m,2H)、4.45~4.40(m,2H)、4.27~4.26(m,2H)、4.16~4.13(m,1H)、3.86(s,3H)、3.84(s,3H)、3.79(s,3H)、3.74~3.72(m,4H)、3.18~3.11(m,1H)、3.06(s,6H)、3.04~3.01(m,4H)、2.73~2.55(m,3H)、1.80~1.77(m,2H)。HRMS(ESI)計算値、C4049ClN11(M)m/z 830.3500、実測値:830.3500。
実施例79:(E)-4-(4-(3-(3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(220)
化合物220をスキーム1の一般的な方法と同様の合成経路に従って調製した。
M.p.192~195℃。H NMR[(CDSO]δ9.33(br,1H)、8.13(s,1H)、8.12(s,1H)、7.56(d,J=9.1Hz,2H)、7.09(d,J=14.8Hz,1H)、6.88(d,J=9.1Hz,2H)、6.78~6.71(m,1H)、6.52(d,J=2.2Hz,2H)、6.41(t,J=2.2Hz,1H)、5.01(br,2H)、4.89~4.83(m,1H)、4.66~4.58(m,3H)、4.28~4.26(m,2H)、4.16~4.13(m,1H)、3.84(s,3H)、3.74(s,6H)、3.73~3.72(m,4H)、3.18~3.11(m,1H)、3.06(s,6H)、3.03~3.01(m,4H)、2.71~2.54(m,3H)、1.81(br,2H)。HRMS(ESI)計算値、C405011(M)m/z 796.3889、実測値:796.3894。
実施例80:(E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(ピリジン-2-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(221)
化合物221をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR[(CDSO]δ9.81(s,1H)、8.30~8.27(m,1H)、8.25(s,1H)、8.12~8.10(m 2H)、7.77~7.73(m,1H)、7.07(d,J=14.8Hz,1H)、7.00~6.79(m,2H)、6.80~6.73(m,1H)、5.00(br,1H)、4.94~4.87(m,1H)、4.63~4.60(m,1H)、4.57~4.80(m,2H)、4.31~4.23(m,2H)、4.17~4.09(m,1H)、3.95(s,6H)、3.84(s,3H)、3.21~3.14(m,1H)、3.06(s,6H)、2.76~2.66(m,2H)、2.55~2.44(m,2HはDMSOシグナルにより不明確)、1.82~1.79(m,2H)。
実施例81:(E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(ピリジン-3-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウム2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(222)
化合物222をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR[(CDSO]δ10.12(s,1H)、9.05(s,1H)、8.35~8.32(m,2H)、8.28(s,1H)、8.12(s,1H)、7.61(dd,J=8.01,5.11Hz,1H)、7.07(d,J=14.8Hz,1H)、6.76(td,J=14.8,7.2Hz,1H)、4.97~4.82(m,4H)、4.52~4.51(m,2H)、4.51(s,2H)、4.23~4.18(m,1H)、3.89(s,6H)、3.76(s,3H)、3.17(t,J=12.6Hz,1H)、3.01(s,6H)、2.75(t,J=13.0Hz,1H)、2.43~2.33(m,2H)、1.81~1.78(m,2H)。HPLC 99.3%。
実施例82:(E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(ピリジン-4-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウム2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(223)
化合物223をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMRδ11.29(s,1H)、8.61(d,J=7.2Hz,2H)、8.44(s,1H 8.2(d,J=6.4Hz,2H)、7.07(d,J=14.8Hz,1H)、6.99(s,1H)、6.77(td,J=14.8,7.3Hz,1H)、5.01(br,1H)、4.94~4.86(m,1H)、4.63~4.64(brm,1H)、4.60(s,2H)、4.26(d,J=7.3Hz,2H)、4.16~4.13(m,1H)、3.95(s,6H)、3.83(s,3H)、3.29~3.19(m,2H)、3.05(brs,6H)、2.80~2.75(m,2H)、2.49~2.35(m,2H)、1.87~1.85(m,2H)、HPLC 99.8%。
実施例83:(E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(224)
化合物224をスキーム1の一般的な方法に従って調製した。
H NMR[(CDSO]δ9.69(s,1H)、8.13(d,J=2.8Hz,2H)、7.51(d,J=2.0Hz,1H)、7.06(d,J=14.8Hz,1H)、6.98(s,1H)、6.81~6.74(m,1H)、6.45(d,J=2.1Hz,1H)、5.00(br 2H)、4.92~4.84(m,1H)、4.62~4.56(m,1H)、4.49~4.42(m,2H)、4.27~4.26(m,2H)、4.15~4.11(m,1H)、3.95(s,6H)、3.83(s,3H)、3.73(s,3H)、3.37(br s,2H)、3.06(s,6H)、2.72~2.65(m,2H)、1.79~1.75(m,2H)。
実施例84:(E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(フェニルアミノ)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(232)
化合物232をスキーム3の一般的な方法に従って調製した。
M.p.230~233℃。H NMR[(CDSO]δ9.42(br,1H)、8.55(s,1H)、7.75(s,1H)、7.66(d,J=8.0Hz,2H)、7.30(t,J=7.6Hz,2H)、7.00~6.93(m,3H)、6.68~6.58(m,2H)、4.67~4.62(m,1H)、4.25~4.22(m,1H)、3.95(s,6H)、3.20~3.14(m,2H)、3.03(d,J=4.8,2H)、2.77~2.58(m,3H)、2.14(s,6H)、1.77~1.74(m,2H)。HRMS(ESI)C3335Cl(M+H)m/z 636.2139、実測値:636.2150。
全般的な生物学的実験情報
In Vitroキナーゼ酵素アッセイ
FGFR1~4及びZ’-LyteキナーゼアッセイキットをInvitrogenから購入した。濃度勾配5.1×10-11~1.0×10-6モル/Lを全ての試験化合物に用いた。実験を製造者の説明書に従って実施した。
細胞株の増殖及び維持
用いられた全ての細胞株は、加湿培養器(37℃、CO5%)中で、10%FBS(v/v)を補充したRPMI1640(H520、SUM52、及びSW780)又は5%FBS(v/v)を補充したα-MEM(PC-9、H1661、H1975、H460、及びH1299)を含んだ、75cm(T-75)又は175cm(T-175)の組織培養フラスコで、単分子層として培養した。単分子層が密度80%に達したとき、細胞を採取した。細胞の総数は、細胞浮遊液100μLを生理食塩水9.9mLで希釈し、Z2Coulter Particle Count及びサイズ分析器(Size Analyzer)で計数することによって測定した。細胞を未使用のT-75フラスコ又はT-175フラスコに、低い細胞密度で播種し、7日毎に二次培養した。細胞を、2カ月を超えない期間で増殖させた。
細胞増殖アッセイ
がん細胞を計数し、細胞の適切な容量を、RPMI1640+10%FBS(又は5%FBSを補充したα-MEM)15mLに移して、96ウェルプレートに播種する正確な細胞密度(2000細胞/ウェル;全容量150μl/ウェル)をもたらした。細胞を37℃で終夜インキュベートして、付着させた。全ての薬物をDMSO中のストックとして調製し、-80℃で貯蔵した。それぞれの薬物の希釈標準溶液を、RPMI+10%FBS(又は5%FBSを補充したα-MEM)中に、トップウェルで必要な最終濃度の3倍で作製した。3回の連続希釈法をプレートにわたって実施した。薬物を添加した後、細胞を、薬物の存在下で(37℃、CO5%)5日間インキュベートした(7日間インキュベートしたH520細胞を例外として)。プレートを培養器から取り出し、細胞を、冷たい40%(w/v)TCA溶液50μL毎ウェルを添加することによって固定した。プレートを4℃で1時間インキュベートした。続いてプレートを、水道水を流しながら洗浄し(3X)、その後0.4%(w/v)SRB50μLで染色した。プレートを暗闇で30(分)インキュベートした。過剰な染色剤は、1%(v/v)酢酸を含んだ水でプレートを洗い流す(4X)ことによって取り除いた。染色剤を、10mM非緩衝トリス(pH10.5)100μLをそれぞれのウェルに添加することによって溶解させ、プレートを、振とう器で、暗闇で、室温で、少なくとも1時間放置した。吸収値を、それぞれのウェルについて、EL808吸収マイクロプレートリーダー(490nm;標準フィルター450nm)によって測定した。IC50値を、KC4マイクロプレートデータ分析ソフトウェア(KC4TM、Bio-Tek)によって測定した。
ウェスタンブロット分析及びウォッシュアウトアッセイ
細胞を、薬物処置に先立って、その日に播種した(100万細胞/ウェル;6ウェルプレート)。SW780及びSUM52について、細胞を、RPMI1640+10%FBS3mlに播種し、6時間インキュベートして付着させた。次いで、媒体を吸引し、細胞をPBSで洗浄し、3mlの新しい、血清を含まないRPMI1640を添加して、細胞を終夜(18時間)血清飢餓させた(全ての後続のステップは、血清を含まない媒体を用いた)。血清飢餓は、H520細胞を用いた実験では実施されなかった。代わりに、細胞をRPMI1640+10%FBSに播種し、終夜インキュベートした。
薬物暴露-ウォッシュアウトなし:薬物ストックを、DMSO貯蔵液1mM又は10mMを用いて、媒体中で調製した。媒体をそれぞれのウェルから吸引し、対照ウェルの薬物を含まない媒体2ml又は処置済みウェルの希釈薬物2mlで置き換えた。細胞を薬物に30分間暴露した。薬物暴露が終わる15分前に、組み換えFGF(50ng/ウェル)をそれぞれのウェルに添加し、タンパク質を以下のように抽出した。
薬物暴露-ウォッシュアウトあり:細胞を、上記のように薬物に30分間暴露した。媒体を吸引し、それぞれのウェルを、薬物を含まない媒体5mlで洗浄した。洗浄媒体を吸引し、薬物を含まない媒体2mlで置き換え、さらに30分間細胞インキュベートし、その後、洗浄手順を繰り返した。細胞を、薬物を含まない媒体中で、さらに90分間インキュベートした。薬物を含まないインキュベーションが終わる15分前に、組み換えFGF(50ng/ウェル)をそれぞれのウェルに添加し、タンパク質を以下のように抽出した。
タンパク質抽出及びウェスタンブロット:細胞溶解物を、プロテアーゼ阻害剤を含んだRIPA溶解バッファー(1:100)250μLで調製した。氷上で培養し(30分)、遠心分離した後(13000rpm、5分、4℃)、タンパク質を含んだ上澄みを、必要とされるまで貯蔵した(-20℃)。ビシンコニン酸(BCA)アッセイを用いて、個々の細胞溶解物試料のタンパク質濃度を決定した。ウェスタンブロットを、以下の主要な抗体を用いて準備した:p-p44/42MAPK(pERK1/2)(Thr202/Tyr204)ウサギモノクローナル(Cell Signalling Technology 9101番);pFGFRマウスモノクローナル(Cell signalling Technology 3476S番);及びα-チューブリンマウスモノクローナル(Sigma-Aldrich T6074番)。
マウスのプラズマ薬物動態アッセイ
化合物204を、注射用に、水中で2mg/ml又は4mg/mlで配合して、用量40mg/kg又は80mg/kg用量を得るために、0.02ml/g体重で腹腔内注射によって投与した。特定の病原体を含まない雌性NIH-IIIマウス(Crl:NIH LystbgFoxn1nu Btkxid)をVernon Jansen Unit(VJU)、オークランド大学から得た。外因性感染を最小限にするために、マウスを、1ケージあたり6匹のマウスで、個々に換気されたケージ(Sealsafe Plus Mouse AERO、Tecniplast)に保存し、オークランド大学の、実験用動物のケア及び使用のためのガイドに従って扱った。マウスは、自由に水及び餌に近づいた。投与の後、特定の時点(0.5時間、1時間、2時間、4時間、6時間、及び24時間、時点あたりn=3)で、マウスを麻酔し(イソフルラン麻酔)、血液を心臓穿刺によって採取した。続いて、マウスを、麻酔しながら頸椎脱臼によって処分した。血液を、氷冷管(KEDTAを含んだBDマイクロティナ(BD microtainer)(登録商標))で回収し、遠心分離して(6500rpmで7分間)プラズマ画分を分離した。プラズマ試料を、分析まで-80℃で貯蔵した。対照マウスに媒剤のみを注射し、上記のようにプラズマを集めた。LC-MS/MSによる分析の前に、較正標準を対照マウスプラズマで、化合物204の合成標準を用いて調製した。これらの標準の範囲の外側にあると考えられたプラズマ試料を、対照マウスプラズマにおいて希釈した。標準及び試料を、内部標準(2uL)を含んだ氷冷アセトニトリル3容量と混合し、次いで4℃で、13000rpmで10分間遠心分離した。得られた上澄みを、0.01%ギ酸水溶液2容量に希釈し、10uLをLC-MS/MSシステムに注入した。確立された定量的分析法を用いて、化合物204プラズマ濃度-時間データのモデルフィットから得られた薬物動態パラメーター、Tmax=最大濃度での時間、Tmax-obs=最大実測濃度での時間、Cmax-obs=最大実測濃度、Cmax=モデルによって決定された最大濃度、T1/2=排出相中のプラズマの化合物204の半減期、AUC0-24=平均濃度-時間曲線での実測面積、AUC0-inf=モデルフィットの濃度-時間曲線での面積が導かれた。
In vivo効能実験
NIH-IIIヌードマウスの研究:特定の病原体を含まないホモ接合性雌性NIH-IIIヌードマウス(Charles River Laboratories、Wilmington、MA)に、SW780細胞の単個細胞浮遊液(マトリゲルを含む8x10細胞/100μL;右脇腹)又はSNU-16細胞の単個細胞浮遊液(10x10細胞/100μL;右脇腹)を皮下摂取させた。腫瘍異種移植片が構築されたとき(典型的には、SW780で7~14日間、SNU-16で21~28日間)、マウスを処置群に無作為に選んだ。本発明の試験化合物を、注射用蒸留水(WFI)で調製した。マウスに、上記のスケジュール及び用量レベルを用いて腹腔内注射によって投与した(0.01~0.03ml/g)。AZD4547を、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(Tween-80)の脱イオン水中1%(v/v)溶液として配合し、経口強制飼養(oral gavage)によって投与した。腫瘍のサイズ及び体重を、一定の間隔で測定した。腫瘍体積をπ(長さ×幅)/6として計算した。腫瘍が処置前の体積に対して4倍の体積(RTV)に増加する時間を決定し、処置済み対対照について、腫瘍増殖阻害%(%TGI)を、RTVにおける、媒体のパーセント増加として計算した。
BALB/cマウスの研究:4T1マウス同系乳がん細胞(7.5x10細胞/マウス)を、免疫応答性BALB/c雌性マウスの右脇腹の皮下腔に移植した。化合物204による処置を、細胞移植後、上記の日程で開始した。化合物204を、注射用蒸留水中で、上記の用量及びスケジュールで腹腔内投与した。全ての腫瘍が、その実験を割り当てた0日目から、その体積を4倍(RTV)に増加するまで、腫瘍測定及び体重を毎日記録した。
全般的なパルス放射線分解実験情報
パルス放射線分解を用いて、一電子還元及び即時の化合物の安定性を追跡した。高速分光光度検出システムを備えた、高エネルギー電子の短パルスを送る線形加速器(4MeVの200nsで2~3Gy)を用いた(Andersonら、J.Phys.Chem.A、101、9704~9709、1997)。プロドラッグを、上記の、ギ酸イオンを含んだNO飽和溶液に溶解させると、パルス放射線分解の後、数マイクロ秒以内に、化合物のラジカルアニオンが急速に形成された。断片化の速度は、トリガー部分のベンジル型ラジカルの形成に対応する波長の遷移速度(kinetic transient)を分析することによって決定された(Baysら、J.Am.Chem.Soc.、105、320~324、1983;Andersonら、J.Phys.Chem.A、101、9704~9709、1997)。
全般的なFGFR1タンパク質X線結晶学実験情報
組み換えタンパク質生成及びX線結晶学を前述したように実施した(Yosaatmadjaら、Acta Cryst.D.Biological Crystallography 2015、D71、525~33)。要するに、PTP1Bホスファターゼの完全な遺伝子と共に、pETDuetベクター(Merck)中に、C488A変異、C584S変異を有するFGFR1キナーゼドメインをコードするDNAのクローンを作った。タンパク質は、IPTG誘導と共に、18℃でアンピシリンを補充したTerrific Broth媒体でインキュベーションによって生成した。タンパク質を固定化金属アフィニティークロマトグラフィーによって精製し、次いで、アニオン交換クロマトグラフィーによって精製した。タンパク質を20mMのトリス-HCl、pH7.8、NaCl20mM、EDTA5mM、TCEP2mMを含むバッファー中で、約40mg/mlまで濃縮し、グリセロール50%を補充した後、瞬間冷却(flash-cool)した。X線結晶学のために、タンパク質を徐々に暖め、バッファーを交換してグリセロールを取り除いた。タンパク質溶液(7.5mg/ml)1μLを、20%(w/v)MPEG5000、硫酸アンモニウム0.25M、カコジル酸ナトリウム0.1Mを含む結晶化バッファー1μLと混合することによって、結晶を成長させた。結晶を、ハンギングドロップ蒸気拡散法を用いて成長させ、マイクロシーディングステップを必要とした。1週間後、結晶含有液滴を25%グルタルアルデヒド溶液3μLに30分間のせることによって、結晶は、架橋されたグルタルアルデヒドになった。5mMのDMSO中化合物21に補充される、結晶化溶液を含む溶液に結晶を入れることによって、化合物21を予め形成された/架橋された結晶に18時間浸した。結晶を、Paratone N及び鉱油の70:30混合液へ移し、ナイロンループ(nylon loop)に置き、液体窒素で瞬間冷却した。オーストラリアシンクロトロンMX1ビームラインで、Blu-Iceソフトウェア製品を用いて、データを収集した。データを、XDS及びAimlessのソフトウェア製品を用いて処理した。構造は、PHASER及びPDBモデル4WUNを用いた分子置換によって解明され、COOTで視覚化及びマニュアルフィッティングする前に、REFMACで精緻化した。化合物112の分子を、推定上、結晶中で非拘束であり、移動できる、モデル化することが不可能な、アクリルアミドアームの一部の原子と共に、電子密度にモデル化した。
FGFR1(C584S)共有結合タンパク質質量分析アッセイ
先にクローン化されたC488A/C584SFGFR1構成体を、部位特異的突然変異誘発法によって改質して、回復されたアミノ酸C488でシステインと共にC584SFGFR1キナーゼドメインをコードする遺伝子を提供した。タンパク質の発現及び精製は、上記の手順に従ったが、グリセロール10%を全てのバッファーに添加し、バッファーのpHを8.5の値まで変化させた。質量分析用のタンパク質を約40mg/mlまで濃縮し、グリセロールと1:1(v/v)混合し、次いで-20℃まで凍結させるか、又は液体窒素で瞬間冷却し、必要とされるまで-80℃で貯蔵した。
タンパク質試料をバッファー交換して、グリセロールを取り除き(最終バッファーは、20mMのトリス-HCl、pH8.5、グリセロール10%(v/v)、NaCl20mM、EDTA5mM、TCEP2mMを含んだ)、それぞれの阻害剤と、1:10モル比(タンパク質:阻害剤)で混合した。最終タンパク質濃度は20μMであった。試料を37℃で3時間インキュベートし、試料10μLを、5~180分の間の特定の時点で取り出した。試料を0.1%ギ酸90μLと混合して反応をクエンチし、その後液体窒素で瞬間冷却した。試料を、必要とされるまで-80℃で貯蔵した。全ての実験を3回実施した。
試料に、液体クロマトグラフィー質量分析(LC-MS)を施し、不可逆的阻害による質量変化を示した。質量分析実験を、オークランド大学質量分析センターで、正イオン化モードで操作される、エレクトロスプレーQSTAR(登録商標)XL ESI四重極飛行時間(QToF)MSシステム(Applied Biosystems)を用いて実施した。装置を、レニン基質標準(SCIEX)を用いて、m/z範囲100~2000にわたって較正した。タンパク質/阻害剤試料を温め、容量2μLを、質量分析計に付属した、液体クロマトグラフィー(LC)バイオシェル(BIOshell)(商標)A400タンパク質C4 HPLCカラム(10cm×2.1mm、3.4μm)に注入した。移動相バッファーBの30分の線形溶媒勾配25%~65%を、0.012mL/分に設定された流量で、21分にわたって適用した(移動相A:ギ酸0.1%水溶液;移動相B:アセトニトリル中ギ酸0.1%)。バッファーB濃度を21~25分で98%まで上げた。溶離後、試料を、分離及び質量分析のために質量分析計に直接注入した。質量分析データを、ピークビュー(PeakView)(商標)2.1ソフトウェア及びバイオツールキットプラグイン(Bio Tool Kit plug-in)(SCIEX)を用いて、m/z範囲330~1600に及んで、処理し、分析した。デコンボリューション計算により、無傷の多数のタンパク質ピークを可視化することができ、ピーク面積測定により、それぞれの時点で、それぞれの阻害剤によって共有結合的に改質されたタンパク質のパーセントを評価することができた。データをGraphPad Prism7(GraphPad)を用いてプロットした。
C584SFGFR1キナーゼドメイン配列
クローン化遺伝子配列
ATGGGCCACCACCACCACCACCACTCTGCTGAAAACCTGTACTTCCAGGGTGCTGGTGTTTCTGAATACGAACTGCCGGAAGACCCGCGTTGGGAACTGCCGCGTGACCGTCTGGTTCTGGGTAAACCGCTGGGTGAAGGTTGCTTCGGTCAGGTTGTTCTGGCTGAAGCTATCGGTCTGGACAAAGACAAACCGAACCGTGTTACCAAAGTTGCTGTTAAAATGCTGAAATCTGACGCTACCGAAAAAGACCTGTCTGACCTGATCTCTGAAATGGAAATGATGAAAATGATCGGTAAACACAAAAACATCATCAACCTGCTGGGTGCTTGCACCCAGGACGGTCCGCTGTACGTTATCGTTGAATACGCTTCTAAAGGTAACCTGCGTGAATACCTGCAGGCTCGTCGTCCGCCGGGTCTGGAATACTCTTACAACCCGTCTCACAACCCGGAAGAACAGCTGTCTTCTAAAGACCTGGTTTCTTGCGCTTACCAGGTTGCTCGTGGTATGGAATACCTGGCTTCTAAAAAATGCATCCACCGTGACCTGGCTGCTCGTAACGTTCTGGTTACCGAAGACAACGTTATGAAAATCGCTGACTTCGGTCTGGCTCGTGACATCCACCACATCGACTACTACAAAAAAACCACCAACGGTCGTCTGCCGGTTAAATGGATGGCTCCGGAAGCTCTGTTCGACCGTATCTACACCCACCAGTCTGACGTTTGGTCTTTCGGTGTTCTGCTGTGGGAAATCTTCACCCTGGGTGGTTCTCCGTACCCGGGTGTTCCGGTTGAAGAACTGTTCAAACTGCTGAAAGAAGGTCACCGTATGGACAAACCGTCTAACTGCACCAACGAACTGTACATGATGATGCGTGACTGCTGGCACGCTGTTCCGTCTCAGCGTCCGACCTTCAAACAGCTGGTTGAAGACCTGGACCGTATCGTTGCTCTGACCTCTAACCAGGAATAA
rTEV切断前の翻訳されたFGFR1キナーゼドメイン配列:
MGHHHHHHSAENLYFQGAGVSEYELPEDPRWELPRDRLVLGKPLGEGCFGQVVLAEAIGLDKDKPNRVTKVAVKMLKSDATEKDLSDLISEMEMMKMIGKHKNIINLLGACTQDGPLYVIVEYASKGNLREYLQARRPPGLEYSYNPSHNPEEQLSSKDLVSCAYQVARGMEYLASKKCIHRDLAARNVLVTEDNVMKIADFGLARDIHHIDYYKKTTNGRLPVKWMAPEALFDRIYTHQSDVWSFGVLLWEIFTLGGSPYPGVPVEELFKLLKEGHRMDKPSNCTNELYMMMRDCWHAVPSQRPTFKQLVEDLDRIVALTSNQE
rTEV切断後の翻訳されたFGFR1キナーゼドメイン配列:
GAGVSEYELPEDPRWELPRDRLVLGKPLGEGCFGQVVLAEAIGLDKDKPNRVTKVAVKMLKSDATEKDLSDLISEMEMMKMIGKHKNIINLLGACTQDGPLYVIVEYASKGNLREYLQARRPPGLEYSYNPSHNPEEQLSSKDLVSCAYQVARGMEYLASKKCIHRDLAARNVLVTEDNVMKIADFGLARDIHHIDYYKKTTNGRLPVKWMAPEALFDRIYTHQSDVWSFGVLLWEIFTLGGSPYPGVPVEELFKLLKEGHRMDKPSNCTNELYMMMRDCWHAVPSQRPTFKQLVEDLDRIVALTSNQE
EF5免疫染色及びMALDIイメージング質量分析アッセイ
SiHa頸部腫瘍細胞を雌性NIH-IIIマウスの脇腹に移植して、皮下異種移植片を形成した。腫瘍がサイズ800~1000mmに達すると、マウスを、低酸素症マーカーEF5(60mg/kg、腹腔内注射)で処置し、3時間後、1用量の、媒剤又は化合物204(86mg/kg、腹腔内注射)を受けた。次いで、腫瘍を24時間後に回収し、直ちに液体窒素で凍結させ、さらに分析するまで-80℃で貯蔵した。媒剤及び薬物処置SiHa腫瘍を12umで切断し、溶融によって回収した。5個の連続切片を、それぞれの試料について収集して、切片1、切片3、及び切片5を光学顕微鏡用の標準ガラススライドにのせ、また切片2及び切片4をMALDIイメージング用のITO被覆ガラススライドにのせた。スライドを、必要とされるまで-80℃で貯蔵した。
MALDIイメージングについて:切片を1~1.5時間乾燥させ、ギ酸アンモニウム(50mM、3x10秒)で洗浄し、空気乾燥させた。酸媒体溶液(ACN66%/TFA0.1%中、10mg/ml)をロボット噴霧器(TM噴霧器、HTX Technologies)によって塗布し、空気乾燥させた。イメージング質量分析を、正イオンモードで操作されるMALDI FT-ICR質量分析計(Bruker Solarix-XR 7T)を用いて、30um空間分解能で実施した。MALDIイメージングデータを正規化し(二乗平均平方根法)、化合物112の分布を、予測されたm/z(640.2200)+/-0.001%でプロットした。質量誤差は、<1ppmであった。
EF5免疫染色について:切片を3時間空気乾燥させ、EtOH95%に3分間固定した(2回)。それらを、dHOで5分間、トリス緩衝液生理食塩水(TBS)で10分間洗浄し、室温で、TBS中のヤギ血清10%及び1%Tween-20で1時間ブロックした。次いで、切片を、低酸素細胞のEF5付加体を認識するAlexa488-ELK3-51抗体(Hypoxia-Imaging.org、ペンシルバニア大学、US)でインキュベートし、DAPIで対比染色した。画像をMetasystems VSlideスライドスキャナー(BIRU、UoA)を用いて得た。
実施例85:FGFR1~4キナーゼの生化学的阻害
本発明の化合物を、全般的な生物学的実験情報で前述したように、単離酵素生化学的アッセイの組み換えFGFR1~4を阻害する、その能力について研究した。結果を表1に示す。
Figure 0007226804000061
FGFR1~4単離酵素活性を、FRETベースZ-Lyteキナーゼ阻害アッセイを用いて決定した。データは、3つの独立した実験からのものである。
実施例86:生化学的キナーゼ選択性スクリーニング
化合物120を、456キナーゼ(DiscoveRx KINOMEscan)のパネルの生化学的阻害について、設定濃度1uMで選別した。これにより、化合物120が、S(35)選択性スコア0.082の、FGFRファミリーについて優れた選択性を表すことが測定され、濃度1uMにより、研究された非変異キナーゼのたった8.2%(33/403)についてパーセントコントロール(Percent Control)<35がもたらされることを示した。
実施例87:FGFR1~4増幅がん細胞株の抗増殖作用
本発明の化合物の抗増殖作用を、全般的な生物学的実験情報で前述したように、FGFR誘導がん細胞株のパネルに対して評価した。結果を表2に示す。
Figure 0007226804000062
実施例88:FGFR1~3増幅がん細胞株のFGF依存性シグナル伝達の阻害
本発明の化合物の強力な細胞のFGFR阻害は、全般的な生物学的実験情報で前述したように、SUM52細胞の、FGFR2及びその下流シグナル伝達パートナーERK1/2のFGF配位子媒介作用のウェスタンブロットによって決定された。結果を図5に示す。
実施例89:FGFR1~3増幅がん細胞株のFGF依存性シグナル伝達の不可逆的阻害
本発明の化合物を、細胞のFGFR1~3シグナル伝達を不可逆的に阻害する、その能力について研究した。広範な薬物除去(ウォッシュアウト)をする場合と、しない場合の、H520、SUM52、及びSW780の細胞株を、前述した濃度で試験化合物に暴露し、その後、全般的な生物学的実験情報で前述したように、FGF刺激、細胞融解、及びウェスタンブロットを行った。結果を図6~図9に示す。
実施例90:タンパク質質量分析による組み換えFGFR1の共有結合
本発明の化合物を、全般的な生物学的実験情報に前述された方法に従って、タンパク質質量分析によって、単一突然変異体(C584S)FGFR1キナーゼドメイン組み換えタンパク質を共有結合し、それによって不可逆的に阻害する、その能力について研究した。結果を、表3及び図10に示す。
Figure 0007226804000063
実施例91:阻害剤結合FGFR1タンパク質X線結晶学
二重突然変異体(C488A、C584S)FGFR1キナーゼドメインを含む、化合物112、化合物103、化合物105、及び化合物106の阻害剤結合タンパク質X線結晶構造を、全般的な生物学的実験情報に前述された方法に従って決定した。FGFR1の活性部位への、化合物112、化合物103、化合物105、及び化合物106の可逆的結合モードをそれぞれ、図11A、図11C、図11D、及び図11Eに示す。化合物112とFGFR1との相互作用を表す図を図11Bに示す。
実施例92:FGFR依存性がん細胞株におけるプロドラッグの有酸素及び無酸素の抗増殖作用
本発明の化合物のプロドラッグ形態(200、201、202、203、204、205、206、207、208、209、210、211、212、213、215、216、217、218、219、及び220の各化合物)を、有酸素状態で、H520細胞、SUM52細胞、及びSW780細胞のうちの1種又は複数の増殖を阻害する、その能力について調べた。さらに、選択された例では、無酸素に4時間暴露して、プロドラッグを活性化し、トリガー断片化によってFGFR阻害剤を放出して、その後、全般的な生物学的実験情報に前述されたように、有酸素状態で、抗増殖アッセイの残りを実施した。有酸素及び無酸素の抗増殖IC50、並びに低酸素細胞毒性比(HCR)と称されるその比を表4に示す。
Figure 0007226804000064
実施例93:FGFR2増幅SUM52細胞のプロドラッグ化合物204のFGF依存性シグナル伝達の阻害
プロドラッグ化合物204の、SUM52細胞のFGF依存性シグナル伝達を阻害する能力を、全般的な生物学的実験情報で前述したように、FGFR2及びその下流シグナル伝達パートナーERK1/2のFGF配位子媒介作用のウェスタンブロットによって決定した。結果を図12に示す。
実施例94:薬物ウォッシュアウトをする場合と、しない場合の、FGFR1増幅H520細胞のプロドラッグ化合物のFGF依存性シグナル伝達の阻害
各プロドラッグ化合物200、202、205、及び201を、そのそれぞれの阻害剤(103、108、120、及び104)に対して、実施例64に記載されたH520細胞ベースウェスタンブロットウォッシュアウトアッセイにおいて評価して、FGFR1の可逆的阻害剤又は不可逆的阻害剤を検出した。FIIN-1及びPD173074のNMQプロドラッグもまた調製し(図13)、ウェスタンブロットウォッシュアウトアッセイで、対照化合物であるFIIN-1及びPD173074に対して研究した。薬物ウォッシュアウトをする場合と、しない場合で、薬物暴露時間2時間を、試験濃度(100nM、300nM、及び600nM)の範囲で用いた。結果を図14に示す。
実施例95:本発明のプロドラッグのパルス放射線分解
陽性対照プロドラッグであるTH-4000と比較した、各プロドラッグ化合物200、202、及び204の、一電子還元電位(E(1))及び断片化の一次元速度(kfrag)を、全般的なパルス放射線分解実験情報で前述されたように、パルス放射線分解によって測定した。結果を、表5に示す。
Figure 0007226804000065
実施例96:プロドラッグ化合物204のマウスのプラズマ薬物動態
プロドラッグ化合物204のプラズマ薬物動態パラメーターを、全般的な生物学的実験情報で前述したように、40mg/kg及び80mg/kgでNIH-IIIヌードマウスに投与した後に測定した。結果を表6に示す。化合物204のプラズマ濃度を、時間の関数として図15に示す。
Figure 0007226804000066
実施例97:本発明のプロドラッグの抗腫瘍作用
ヒト及びマウス異種移植片含有NIH-IIIヌードマウス及びBALB/c免疫応答性マウスそれぞれにおける、選択されたプロドラッグ化合物の抗腫瘍作用を、全般的な生物学的実験情報で前述したように測定した。結果を図16~図20に示す。
実施例98:プロドラッグ化合物204を投与したSiHa異種移植片含有NIH-IIIマウスのFGFR阻害剤放出のMALDIイメージング質量分析
プロドラッグ化合物204を投与したSiHa異種移植片含有NIH-IIIヌードマウスにおける、FGFR阻害剤化合物112の放出をもたらす、プロドラッグ化合物204の低酸素症依存性代謝を、全般的な生物学的実験情報で前述したように、MALDIイメージング質量分析によって測定した。結果を図21A~図21Dに示す。
本発明は例として記述されてきたが、特許請求の範囲に定めた本発明の範囲を逸脱することなく、変更及び改変をすることができることを認識されたい。さらに、特定の特徴に対して既知の均等物が存在する場合、こうした均等物は、本明細書において特に言及された場合と同様に取り込まれる。

Claims (23)

  1. 式(I)の化合物
    Figure 0007226804000067

    (式中、
    Wは、N又はCHであり、
    Yは、CH又はCHであり、
    Zは、N又はCであり、
    Arは、3位、5位及び6位のうちの少なくとも1つ及び2位が、ハロゲン、アルキル又はアルコキシで置換されたフェニル基であり、
    Figure 0007226804000068

    は、単結合又は二重結合のいずれかを示し、
    は、水素であるか、又はヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アセチル、チオール、アルキルチオ、アリールチオ、アラルキルチオ、ハロゲン、カルボン酸、カルボキシレートアルキルエステル、カルボキサミド、アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミド、アルキルスルホニル、アルキルスルホキシド、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、N-アルキルピペラジニル、N-アセチルピペラジニル、N-アルキルスルホニルピペラジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、イミダゾリル、若しくはニトロで、それぞれ任意選択で置換された、C1~C6アルキル、C3~C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールを含む群から選択され、
    Lは、式(A)~式(G)を含む群から選択されるラジカルであり、
    Figure 0007226804000069

    (式中、
    は、式(I)の複素環窒素原子への結合点であり、
    **は、Rへの結合点であり、
    は、水素及びC1~C6アルキルから選択される)
    は、式(L)のラジカ
    Figure 0007226804000070

    (式中、
    及びRは、独立してC1~C6アルキルであるか、又は共に非芳香族複素環を形成してもよく、
    **は、Lへの結合点である)
    又は式(MMM)のラジカルである
    Figure 0007226804000071

    (式中、
    及びR は、独立してC1~C6アルキルであるか、又は共に非芳香族複素環を形成してもよく、
    は、水素又はC1~C6アルキルであり、
    は、薬学的に許容される塩の負に帯電した対イオンであり、
    ** は、Lへの結合点である)
    或いは、その薬学的に許容される塩、又はその溶媒和物。
  2. が、C1~C6アルキルであるか、又は式(M)~式(FF)を含む群から選択されるラジカルである、請求項1に記載の化合物。
    Figure 0007226804000072
  3. Arが、式(GG)~式(FFF)を含む群から選択されるラジカルである、請求項1又は請求項2に記載の化合物。
    Figure 0007226804000073
  4. 式(II)~式(V)を含む群から選択される式を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物
    Figure 0007226804000074

    (式中、Ar、R、及びRは、請求項1で定めた通りである)。
  5. が、アミノで置換されたC1~C6アルキルである、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. が、-(CHNR1011であり、nが整数1~6であり、R10がH若しくはアルキルであり、R11がH若しくはアルキルであり、又はR10及びR11が共に非芳香族複素環を形成する、請求項1に記載の化合物。
  7. Lが、請求項1に定めた式(A)、式(B)、又は式(C)のラジカルである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. Lが、請求項1に定めた式(A)のラジカルである、請求項7に記載の化合物。
  9. Lが、請求項1に定めた式(B)のラジカルである、請求項7に記載の化合物。
  10. が、水素又はメチルである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
  11. が水素である、請求項10に記載の化合物。
  12. 及びRが共に複素環を形成する、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物。
  13. 及びRが共にメチルである、請求項11に記載の化合物。
  14. 前記複素環が、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、N-アルキルピペラジニル、又はモルホリニルの環である、請求項12に記載の化合物。
  15. が、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、酢酸イオン、メタンスルホン酸イオン、又はトシル酸イオンである、請求項に記載の化合物。
  16. が臭化物イオンである、請求項に記載の化合物。
  17. (a) (S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-3-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(100);
    (b) (S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-3-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(101);
    (c) (R,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(102);
    (d) (S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(103);
    (e) (S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(104);
    (f) (S,E)-7-(シクロヘキシルアミノ)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(105);
    (g) (S,E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(106);
    (h) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(メチルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(107);
    (i) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(108);
    (j) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(109);
    (k) (E)-7-(シクロヘキシルアミノ)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(110);
    (l) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(111);
    (m) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(112);
    (n) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((3-メトキシフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(113);
    (o) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(m-トリルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(114);
    (p) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((3-フルオロフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(115);
    (q) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((3,5-ジフルオロフェニル)アミノ)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(116);
    (r) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((3,4-ジフルオロフェニル)アミノ)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(117);
    (s) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-フルオロ-3-メトキシフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(118);
    (t) (E)-7-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(119);
    (u) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-フルオロフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(120);
    (v) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((2-メトキシフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(121);
    (w) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-メトキシフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(122);
    (x) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-1-(1-(4-モルホリノブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(123);
    (y) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-1-(1-(4-(ピペリジン-1-イル)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(124);
    (z) (E)-N-(3-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)プロピル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エンアミド(125);
    (aa) (E)-N-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)シクロヘキシル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エンアミド(126);
    (bb) (E)-3-(2-クロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(128);
    (cc) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(129);
    (dd) (E)-3-(2-クロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(130);
    (ee) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(メチルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(132);
    (ff) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(イソプロピルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(133);
    (gg) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(134);
    (hh) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(135);
    (ii) (E)-2-(シクロヘキシルアミノ)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(136);
    (jj) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(137);
    (kk) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(フェニルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(138);
    (ll) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((4-フルオロフェニル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(139);
    (mm) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((3-メトキシフェニル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(140);
    (nn) (E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-((4-フルオロ-3-メトキシフェニル)アミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(141);
    (oo) (E)-2-((3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(142);
    (pp) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(メチルアミノ)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(148);
    (qq) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(149);
    (rr) (E)-3-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(151);
    (ss) (E)-6-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(フェニルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(152);
    (tt) (E)-6-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(イソプロピルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(153);
    (uu) (E)-3-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(イソプロピルアミノ)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(155);
    (vv) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(ピリジン-2-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(157);
    (ww) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(ピリジン-3-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(158);
    (xx) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(ピリジン-4-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(159);
    (yy) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(160);
    (zz) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-((5-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(161);
    (aaa) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(ピリミジン-4-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-2(1H)-オン(162);
    (bbb) (S,E)-4-(3-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(メチルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピロリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(200);
    (ccc) (S,E)-4-(3-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピロリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(201);
    (ddd) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(202);
    (eee) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウム2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(203);
    (fff) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(204);
    (ggg) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-フルオロフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウム2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(205);
    (hhh) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-メトキシフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(206);
    (iii) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(207);
    (jjj) (E)-4-(4-(6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(メチルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(208);
    (kkk) (E)-4-(4-(6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(イソプロピルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(209);
    (lll) (E)-4-(4-(6-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-(イソプロピルアミノ)-7-オキソピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(210);
    (mmm) (E)-4-(4-(6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-オキソ-2-(フェニルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(211);
    (nnn) (E)-4-(4-(6-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-オキソ-2-(フェニルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-8(7H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(212);
    (ooo) (E)-4-((4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-メトキシフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)シクロヘキシル)アミノ)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(214);
    (ppp) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-1,6-ナフチリジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(215);
    (qqq) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジブロモ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-(イソプロピルアミノ)-2-オキソ-1,6-ナフチリジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(216);
    (rrr) (E)-4-(4-(3-(2-クロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(フェニルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(217);
    (sss) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(218);
    (ttt) (E)-4-(4-(3-(2-クロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(219);
    (uuu) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(ピリジン-2-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(221);
    (vvv) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(ピリジン-3-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウム2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(222);
    (www) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(ピリジン-4-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウム2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(223);
    (xxx) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(224);
    (yyy) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-7-((5-モルホリノピリジン-2-イル)アミノ)-2-オキソ-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(225);
    (zzz) (E)-4-(4-(3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-7-(ピリミジン-4-イルアミノ)-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d]ピリミジン-1(2H)-イル)ピペリジン-1-イル)-N,N-ジメチル-N-((1-メチル-4-ニトロ-1H-イミダゾール-5-イル)メチル)-4-オキソブタ-2-エン-1-アミニウムブロミド(226);及び
    (aaaa) (E)-3-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-1-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-7-(フェニルアミノ)-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(232)
    を含む群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  18. Figure 0007226804000075

    の化学構造を有する、(E)-6-(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)-8-(1-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)ピペリジン-4-イル)-2-(メチルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(132)である、請求項1に記載の化合物。
  19. 薬学的に許容される担体と共に、請求項1~18のいずれか一項に記載の化合物を含む医薬組成物。
  20. 請求項1~18のいずれか一項に記載の化合物を含む、線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)キナーゼの阻害に関連した、過剰増殖疾患の治療に使用するための医薬組成物。
  21. 前記FGFRキナーゼが、FGFR-1、FGFR-2、FGFR-3、又はFGFR-4である、請求項20に記載の医薬組成物。
  22. 前記過剰増殖疾患が、がんである、請求項20又は請求項21に記載の医薬組成物。
  23. 前記がんが、肺がん、乳がん、卵巣がん、子宮内膜がん、尿路上皮がん、膀胱がん、胃がん、頭頸部のがん、前立腺がん、多発性骨髄腫、白血病、脳腫瘍、眼がん、肝臓がん、及び皮膚がんのうちの、任意の1種又は複数である、請求項22に記載の医薬組成物。
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