JP7225276B2 - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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Description

この発明の実施形態は、例えば、学級経営を支援するグルーピング分析に関する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
教育現場では、電子機器を用いたオンライン教育が普及し始めている。オンライン教育では、従来型の集合教育とは異なり、教師は、生徒の状況を直接見て把握することができないが、各生徒から教師への発言、又は生徒間の発言をデータで収集することができる。
一方、オンライン教育であっても集合教育であっても、教師は、複数の生徒間の相互の発言がどのぐらい行われているのかを把握することは難しい。また、教師は、複数の生徒の相互発言から生徒間の人間関係を感覚的に把握していることが多い。
このような状況により、収集されたデータを複数の生徒の相互発言傾向の分析に活用することが望まれている。
ユーザ同士の人間関係を推定する技術には、コミュニケーション頻度に基づき人間関係を判定する技術がある(例えば、特許文献1を参照)。
特開2010-165097号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、コミュニケーション頻度から人間関係の種別や関係の程度を判別することができるが、複数のユーザの相互発言の成立に基づきコミュニティ(グループ)を判定するものではない。そのため、この技術では、複数のユーザの相互発言によるユーザ間の人間関係を可視化することは難しい。教師が相互発言をし合う生徒同士のコミュニティを把握することができるようになれば、教師は、把握したコミュニティを成長させ、より良い学級経営を築くことができると期待される。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、一側面では、複数のユーザの結びつきをビジュアル化することを実現する技術を提供しようとするものである。
上記課題を解決するためにこの発明の情報処理装置の一態様は、複数のユーザの発言スコアを取得する取得部と、取得部により取得された発言スコアに基づいて、第1の発言マップを作成する第1の作成部と、第1の作成部により作成された第1の発言マップに基づいて、複数のユーザのコミュニティを判定する判定部と、第1の発言マップに対して判定部により判定されたコミュニティを示す第2の発言マップを作成する第2の作成部と、第2の発言マップを出力する出力部と、を備えるようにしたものである。
この発明の一態様によれば、複数のユーザの結びつきをビジュアル化することを実現することが可能となる。
図1は、一実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。 図2は、一実施形態に係るサーバのソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、一実施形態に係るサーバにより実行される発言データの収集処理の処理手順と処理内容を示すフローチャートである。 図4は、一実施形態に係るサーバにより実行される発言スコアの生成処理の処理手順と処理内容を示すフローチャートである。 図5は、一実施形態に係るサーバにより実行される発言マップの作成処理の処理手順と処理内容を示すフローチャートである。 図6は、一実施形態に係るサーバにより作成される第1の発言マップの一例を示す図である。 図7は、一実施形態に係るサーバにより作成される第2のマップの一例を示す図である。
以下、図面を参照してこの発明に係わる実施形態を説明する。
[一実施形態]
(構成例)
図1は、一実施形態に係る情報処理システム100の全体構成を示す図である。
情報処理システム100は、学校のオンライン教育等を可能にするシステムである。オンライン教育は、リアルタイムの配信で行われるものでもよし、オンデマンドの配信により行われるものでもよい。オンライン教育は、教師と、教師の受け持つクラスに在籍する複数の生徒によるICT(Information and Communication Technology)を用いた教室内での集合授業において利用されてもよい。これに代えて、オンライン教育は、異なる場所に滞在する教師、及び複数の生徒によって利用されてもよい。ここでは、複数の生徒の人数をn(nは2以上)人とする。以下では、「複数の生徒」という表記は、n人の生徒を意図している。生徒は、ユーザの一例である。
情報処理システム100は、サーバ1、教師用端末2、及び複数の生徒用端末3-1~3-nを備える。サーバ1、教師用端末2、及び複数の生徒用端末3-1~3-nは、ネットワークNWを介して互いに通信自在に接続する。ネットワークNWは、インターネット、及びLAN(Local Area Network)等のうちの1以上のネットワークで構成される。典型的には、LANは、無線LANであるが、有線LANであってもよい。情報処理システム100は、サーバ1、教師用端末2、及び複数の生徒用端末3-1~3-nのうちの少なくとも2つの要素を含むシステムを指すこともある。
サーバ1は、オンライン教育に関する種々のデータを記憶し、オンライン教育に関する種々の処理を行う電子機器である。電子機器は、コンピュータの一例である。サーバ1は、情報を処理する情報処理装置の一例である。サーバ1の構成例については後述する。
教師用端末2は、教師が使用する端末である。教師用端末2は、入力機能、表示機能及び通信機能を備える電子機器である。例えば、教師用端末2は、タブレット端末、スマートフォン、又はPC(Personal Computer)等であるが、これらに限定されない。教師用端末2は、端末の一例である。教師用端末2の構成例については後述する。
生徒用端末3-1~3-nのそれぞれは、複数の生徒4-1~4-nのそれぞれが使用する端末である。例えば、生徒用端末3-1~3-nのそれぞれは、入力機能、表示機能及び通信機能を備える電子機器である。例えば、生徒用端末3-1~3-nのそれぞれは、タブレット端末、スマートフォン、又はPC等であるが、これらに限定されない。生徒用端末3-1~3-nのそれぞれは、端末の一例である。生徒用端末3-1~3-nの構成例については後述する。
サーバ1の構成例について説明する。
サーバ1は、制御部11、プログラム記憶部12、データ記憶部13、及び通信部14を備える。サーバ1を構成する各要素は、バス15を介して、互いに接続されている。
制御部11は、サーバ1の中枢部分に相当する。制御部11は、中央処理ユニット(Central Processing Unit:CPU)等のプロセッサを備える。制御部11は、不揮発性のメモリ領域としてROM(Read Only Memory)を備える。制御部11は、揮発性のメモリ領域としてRAM(Random Access Memory)を備える。プロセッサは、ROM、又はプログラム記憶部12に記憶されているプログラムをRAMに展開する。プロセッサがRAMに展開されるプログラムを実行することで、制御部11は、後述する各部を実現する。
プログラム記憶部12は、記憶媒体としてHDD(Hard Disk Drive)、又はSSD(Solid State Drive)等の随時書込み及び読出しが可能な不揮発性メモリで構成される。プログラム記憶部12は、各種制御処理を実行するために必要なプログラムを記憶する。例えば、プログラム記憶部12は、制御部11に実現される後述する各部による処理をサーバ1に実行させる情報処理プログラムを記憶する。プログラム記憶部12は、ストレージの一例である。
データ記憶部13は、記憶媒体としてHDD又はSSD等の随時書込み及び読出しが可能な不揮発性メモリで構成される。データ記憶部13は、ストレージ、又は記憶部の一例である。
データ記憶部13は、発言データDB(データベース)131を記憶する。発言データDB131は、複数の生徒4-1~4-nの発言データを記憶する。複数の生徒4-1~4-nの発言データは、生徒用端末3-1~3-nで入力される。発言データは、質問、回答、コメント、意見、メッセージ、及び会話等の種々の発言に関するテキストデータである。発言データは、授業、又はホームルーム等の学校で行われる各種イベント中の発言に関するものでもよいし、イベント後の当該イベントに関するものでもよい。発言データは、授業中に教師に宛てた当該授業に関するものでもよい。発言データは、授業後に教師に宛てた当該授業に関するものでもよい。発言データは、授業中にある生徒から別の生徒に宛てたものでもよい。発言データは、ホームルーム中にある生徒から別の生徒に宛てたものでもよい。
各発言データは、各発言を一意に識別する発言識別情報により識別可能である。各発言データを入力した生徒を一意に識別するユーザ識別情報と関連付けられている。例えば、ユーザ識別情報は、生徒ID、又は生徒名等であるが、これらに限定されない。各発言データは、各発言データに関連付けられたイベントを一意に識別するイベント識別情報と関連付けられている。各発言データは、各発言データに関連付けられたイベントの日付を識別する日付情報、発言の開始時刻を示す開始時刻情報、発言の終了時刻を示す終了時刻情報と関連付けられている。また、各発言データは、発言の宛先を示す宛先情報と関連付けられている。発言データDB131は、発言データが追加される毎に更新される。
データ記憶部13は、発言スコアDB(データベース)132を記憶する。発言スコアDB132は、複数の生徒4-1~4-nについての発言スコアを記憶する。発言スコアは、例えば、複数の生徒4-1~4-nの相互間の発言に基づき生成される値である。相互間の発言は、複数の生徒4-1~4-nの中の2人の生徒間で双方向に1回以上発言の出力が行われている状況を条件とした双方向の発言である。つまり、2人の生徒間で一方向に発言の出力が1回以上行われている状況であっても、逆方向に発言の出力がない場合、当該一方向の発言は、相互間の発言に含まれない。以下では、相互間の発言は、相互発言ともいう。発言は、コメントに対応する。例えば、発言スコアは、複数の生徒4-1~4-nの相互間の発言回数(相互発言回数)に基づき生成される値である。相互発言回数は、複数の生徒4-1~4-nの中から2人の生徒を選ぶ全ての組合せ(生徒ペア)について、各組合せに含まれる2人の生徒間で双方向に1回以上発言の出力が行われている状況を条件として、互いに発言を出力した回数である。発言スコアは、例えば、各イベントの終了時に当該イベントにおいて取得された発言データから生成されてもよく、一定期間(一週間、一か月等)に取得された発言データから生成されてもよい。発言スコアは、例えば、ホームルーム中のイベント等の同種のイベント毎に生成されてもよい。また、発言スコアは、予め設定されたタイミングで生成されてもよく、教師用端末2から出力される生成指示に応答して作成されてもよい。なお、発言スコアは、発言回数に代えて、又は発言回数に加えて各発言の発言時間に基づき生成されてもよい。ここで、「出力」は送信の意味を含む。
各発言スコアは、各発言スコアを一意に識別する発言スコア識別情報により識別可能である。各発言スコアは、各生徒ペアを一意に識別するペア識別情報と関連付けられている。各発言スコアは、各発言スコアが作成された日時を識別する日時情報と関連付けられている。各発言スコアは、各発言スコアに関連付けられたイベントを一意に識別するイベント識別情報と関連付けられてもよい。発言スコアDB132は、発言スコアが追加される毎に更新される。
通信部14は、ネットワークNWにより定義される通信プロトコルを使用して、サーバ1を他の電子機器と通信可能に接続する種々のインタフェースを含む。
なお、サーバ1のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。サーバ1は、適宜、上述の構成要素の省略、及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
教師用端末2の構成例について説明する。
教師用端末2は、制御部21、プログラム記憶部22、データ記憶部23、入力部24、表示部25、音声出力部26、及び通信部27を備える。教師用端末2を構成する各要素は、バス28を介して、互いに接続されている。
制御部21は、教師用端末2の中枢部分に相当する。制御部21は、CPU等のプロセッサを備える。制御部21は、不揮発性のメモリ領域としてROMを備える。制御部21は、揮発性のメモリ領域としてRAMを備える。プロセッサは、ROM、又はプログラム記憶部22に記憶されているプログラムをRAMに展開する。プロセッサがRAMに展開されるプログラムを実行することで、制御部21は、各種動作を実現する。
プログラム記憶部22は、記憶媒体としてフラッシュメモリ、HDD、又はSSD等の随時書込み及び読出しが可能な不揮発性メモリで構成される。プログラム記憶部22は、各種制御処理を実行するために必要なプログラムを記憶する。例えば、プログラム記憶部22は、オンライン教育用のアプリケーションプログラムを記憶する。プログラム記憶部22は、ストレージの一例である。
データ記憶部23は、記憶媒体としてフラッシュメモリ、HDD、又はSSD等の随時書込み及び読出しが可能な不揮発性メモリで構成される。データ記憶部23は、ストレージの一例である。
入力部24は、教師用端末2へデータ、又は指示を入力可能なデバイスである。例えば、入力部24は、タッチ操作による入力を可能にするキーボード、又はタッチパネル等を含む。入力部24は、音声入力を可能にするマイクを含む。入力部24は、映像の取り込み可能にするカメラを含む。例えば、教師は、オンライン教育用のアプリケーションプログラムの起動中に、入力部24を用いてオンライン教育を行うことができる。
表示部25は、画像データに基づく画像を表示可能なデバイスである。例えば、表示部25は、液晶ディスプレイ、又はEL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。例えば、表示部25は、オンライン教育用のアプリケーションプログラムの起動に基づく教師用の画像を表示する。
音声出力部26は、音声データに基づく音声を出力可能なデバイスである。例えば、音声出力部26は、スピーカである。例えば、音声出力部26は、オンライン教育で生徒4-1~4-nが発した音声を出力する。
通信部27は、ネットワークNWにより定義される通信プロトコルを使用して、教師用端末2を他の電子機器と通信可能に接続する種々のインタフェースを含む。
なお、教師用端末2のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。教師用端末2は、適宜、上述の構成要素の省略、及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。例えば、入力部24、表示部25、及び音声出力部26の少なくとも何れか一つは、教師用端末2から独立したデバイスであってもよい。この場合、入力部24、表示部25、及び音声出力部26の少なくとも何れか一つは、教師用端末2が備える図示しない入出力インタフェースと有線、又は無線で接続され得る。
生徒用端末3-1の構成例について説明する。生徒用端末3-1は、生徒4-1により操作されるものとする。
生徒用端末3-1は、制御部31、プログラム記憶部32、データ記憶部33、入力部34、表示部35、音声出力部36、及び通信部37を備える。生徒用端末3-1を構成する各要素は、バス38を介して、互いに接続されている。
制御部31、プログラム記憶部32、データ記憶部33、入力部34、表示部35、音声出力部36、及び通信部37は、上述の制御部21、プログラム記憶部22、データ記憶部23、入力部24、表示部25、音声出力部26、及び通信部27と同様に構成されている。例えば、プログラム記憶部32は、オンライン教育用のアプリケーションプログラムを記憶する。
例えば、音声出力部36は、オンライン教育で教師、又は生徒4-2~4-nが発した音声を出力する。例えば、表示部35は、オンライン教育用のアプリケーションプログラムの起動に基づく生徒用の画像を表示する。例えば、生徒4-1は、オンライン教育用のアプリケーションプログラムの起動中に、入力部34を用いて教師に宛てた発言データを入力することができる。同様に、生徒4-1は、生徒4-2~4-nのうちの何れかの生徒に宛てた発言データを入力することができる。発言データは、入力部34のタッチ操作により入力されたテキストデータでもよいし、入力部34に入力された音声に基づいて音声認識により変換されたテキストデータでもよい。
なお、生徒用端末3-1のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。生徒用端末3-1は、適宜、上述の構成要素の省略、及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。例えば、入力部34、表示部35、及び音声出力部36の少なくとも何れか一つは、生徒用端末3-1から独立したデバイスであってもよい。この場合、入力部34、表示部35、及び音声出力部36の少なくとも何れか一つは、生徒用端末3-1が備える図示しない入出力インタフェースと有線、又は無線で接続され得る。
生徒用端末3-2~3-nの構成は、生徒用端末3-1の構成と同様であるので、その説明を省略する。
図2は、サーバ1のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
制御部11は、取得部111、記憶制御部112、生成部113、第1の作成部114、判定部115、第2の作成部116、及び出力部117を備える。各部は、情報処理プログラムの実行により実現される。各部は、プロセッサが備えるということもできる。各部は、各機能ということもできる。下記で説明する各部は、制御部11又はプロセッサと読み替え可能である。
取得部111は、複数の生徒4-1~4-nのそれぞれの発言データを生徒用端末3-1~3-nのそれぞれから取得する。取得部111は、発言データDB131に記憶された複数の生徒4-1~4-nのそれぞれの発言データを取得する。取得部111は、発言スコアDB132に記憶された各生徒ペアの発言スコアを取得する。
記憶制御部112は、取得部111により取得された複数の生徒4-1~4-nのそれぞれの発言データを発言データDB131に保存する。記憶制御部112は、生成部113により生成された発言スコアを発言スコアDB132に保存する。
生成部113は、取得部111により取得された複数の生徒4-1~4-nの発言データに基づき発言スコアを生成する。
第1の作成部114は、生成部113により生成された発言スコアに基づき第1の発言マップを作成する。第1の発言マップは、複数の生徒をノードとし、発言スコアに基づきプロットしたマップである。第1の発言マップは、相互発言があるノード間をリンクで接続したマップである。ノード間のリンクは、ノード間の発言スコアが高いほど短くなる。第1の発言マップは、画像データの一例である。
判定部115は、第1の作成部114により作成された第1の発言マップに基づき、ノードをグループ化し、ノードが所属するコミュニティを判定する。コミュニティは、発言スコアに基づきグループ化されたノードのまとまりである。
第2の作成部116は、第2の発言マップを作成する。第2の発言マップは、判定部115により判定されたコミュニティを第1の発言マップ上に可視化したマップである。第2の発言マップは、画像データの一例である。
出力部117は、第2の作成部116により作成された第2の発言マップを出力する。出力部117は、コミュニティの変化に基づきアラートを出力する。
(動作例)
次に、以上のように構成されたサーバ1の動作例を説明する。
図3は、サーバ1により実行される発言データの収集処理の処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
取得部111は、複数の生徒4-1~4-nのうちの何れかの生徒の発言データを生徒用端末3-1~3-nのうちの何れかの生徒用端末から取得する(ステップS1)。ステップS1では、例えば、取得部111は、ネットワークNWを介して、何れかの生徒用端末で入力された発言データを取得する。取得部111は、発言データと共に発言識別情報、ユーザ識別情報、イベント識別情報、日付情報、開始時刻情報、終了時刻情報、及び宛先情報を取得し得る。
記憶制御部112は、取得部111により取得された発言データを発言データDB131に保存する(ステップS2)。ステップS2では、例えば、記憶制御部112は、発言データを発言識別情報、ユーザ識別情報、イベント識別情報、日付情報、開始時刻情報、終了時刻情報、及び宛先情報と関連付けて発言データDB131に保存する。記憶制御部112は、取得部111により発言データを取得される毎に、取得された発言データの発言データDB131への保存を繰り返す。
図4は、サーバ1により実行される発言スコアの生成処理の処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
取得部111は、発言データDB131から発言データを取得する(ステップS11)。ステップS11では、例えば、取得部111は、複数の生徒4-1~4-nのそれぞれの一定期間分の発言データを発言データDB131から取得する。例えば、取得部111は、任意のイベントのイベント識別情報、及び日付情報を参照し、当該イベント識別情報に関連付けられた複数の生徒4-1~4-nのそれぞれの一定期間分の発言データを取得してもよい。この例では、取得部111は、複数の生徒4-1~4-nのホームルームを識別するイベント識別情報に関連付けられた1か月分の発言データを発言データDB131から取得する。ここでは、1か月を一定期間の例として説明するが、一定期間は適宜設定可能である。また、ホームルームをイベントとして選択した例について説明するが、特定のイベントは選択しなくてもよい。
生成部113は、取得部111により取得された発言データに基づき、発言スコアを生成する(ステップS12)。ステップS12では、例えば、生成部113は、取得部111により取得された発言データに基づき複数の生徒ペアのそれぞれについての発言スコアを生成する。発言スコアの値は「0」又は「0」以外の数値である。生徒ペアにおいて相互発言がない場合は、発言スコアの値は「0」であり、相互発言がある場合は、発言スコアの値は「0」以外の数値である。
例えば、生成部113は、各生徒ペアに属する2人の生徒の相互発言回数に基づき発言スコアを生成する。この例では、生成部113は、ユーザ識別情報及び宛先情報を参照し、各生徒ペアに属する2人の生徒間で送られた発言データを特定する。生成部113は、特定した発言データに基づいて、各生徒ペアに属する2人の生徒のそれぞれの相互発言回数をカウントする。次に、生成部113は、2人の生徒のそれぞれの相互発言回数のうち少ない方をカウントする。生成部113は、2人の生徒のそれぞれの相互発言回数のうち少ない方に基づき発言スコアを生成する。例えば、生徒4-1が生徒4-2に宛てた相互発言回数が「3」であり、生徒4-2が生徒4-1に宛てた相互発言回数が「2」であれば、生徒4-1と生徒4-2を含む生徒ペアの発言スコアの値は「2」とする。
各生徒ペアに属する2人の生徒の相互発言回数に基づき発言スコアを生成する例として、2人の生徒のそれぞれの相互発言回数のうち少ない方に基づき発言スコアを生成することを説明したが、これに限定されない。生成部113は、各生徒ペアに属する2人の生徒のそれぞれの相互発言回数の合計に基づき発言スコアを生成してもよい。
発言スコアは、2人の生徒間の結びつきに対応する。発言スコアが高いほど生徒間の結びつきが高いことを示す。結びつきは、生徒間の発言頻度、又はコミュニケーション頻度に対応する。2人の生徒の発言データ間の結びつきは、ノード間の結びつきに対応する。
この例によれば、生成部113は、相互発言回数に基づき発言スコアを生成することで、双方向からの発言の成立を前提とした生徒間の結びつきを反映した発言スコアを生成することができる。生成部113は、2人の生徒のそれぞれの相互発言回数のうち少ない方に基づき発言スコアを生成することで、一方向ではなく双方向の関係を考慮し、より生徒間の結びつきを反映した発言スコアを生成することができる。
なお、生成部113は、相互発言回数に基づき生成された発言スコアに各発言の発言時間を用いて重み付けを行ってもよい。また、生成部113は、相互発言回数に代えて各生徒ペアの発言時間に基づき発言スコアを生成してもよい。この場合は、生成部113は、発言データに関連付けられた開始時刻情報及び終了時刻情報に基づき発言時間を取得し、取得した発言時間に基づき発言スコアを生成してもよい。
記憶制御部112は、生成部113により生成された発言スコアを発言スコアDB132に保存する(ステップS13)。ステップS13では、例えば、記憶制御部112は、発言スコアを発言スコア識別情報、ペア識別情報、日時情報、及びイベント識別情報と関連付けて発言スコアDB132に保存する。発言スコアがイベントを選択せず作成された場合、発言スコアはイベント識別情報と関連付けられていない。記憶制御部112は、生成部113により発言スコアが生成される毎に、生成された発言スコアの発言スコアDB132への保存を繰り返す。
図5は、サーバ1により実行される発言マップの作成処理の処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
取得部111は、複数の生徒4-1~4-nの発言スコアを取得する(ステップS21)。ステップS21では、例えば、取得部111は、発言スコアDB132から発言スコアを取得する。この例では、取得部111は、複数の生徒4-1~4-nのホームルームを識別するイベント識別情報に関連付けられた1か月分の発言データに基づき生成された発言スコアを取得する。
取得部111は、教師により教師用端末2で入力された作成指示の取得に基づいて、複数の生徒4-1~4-nの発言スコアを発言スコアDB132から取得してもよい。作成指示は、第2のマップを作成することの指示である。取得部111は、作成指示によらず、予め設定されたタイミング、又は任意のタイミングで複数の生徒4-1~4-nの発言スコアを発言スコアDB132から取得してもよい。
第1の作成部114は、取得部111により取得された発言スコアに基づいて、第1の発言マップを作成する(ステップS22)。ステップS22では、例えば、第1の作成部114は、発言スコア、及び発言スコアに関連付けられたペア識別情報に基づき、複数の生徒4-1~4-nのそれぞれを示すノードをプロットする。各ノードの表示態様は、各生徒を識別可能な態様である。例えば、各ノードの表示態様は、生徒ID、又は生徒名等のユーザ識別情報と関連付けられた態様である。
例えば、第1の作成部114は、発言スコアに基づきノードを接続するリンクを生成し、生成したリンクをプロットする。まず、第1の作成部114は、発言スコアに基づき各ノードにつながるリンクの数を決定する。具体的には、生徒4-1と生徒4-2との生徒ペアの発言スコア、生徒4-1と生徒4-3との生徒ペアの発言スコアが0以外の数値であり、生徒4-1と他の生徒ペア間の発言スコアが0である場合、生徒4-1を示すノードは2本のリンクを有する。他方、生徒4-4を含むすべての生徒ペアの発言スコアが0の場合、生徒4-4を示すノードはリンクを持たない。
次に、第1の作成部114は、発言スコアに基づきノードを接続するリンクの長さ決定する。リンクの長さは、ノード間の距離に相当する。例えば、第1の作成部114は、発言スコアが高いほどノード間の距離が小さくなるような条件の関数を利用して、リンクの長さを決定する。一例では、第1の作成部114は、発言スコアの値の逆数をとった値に基づきリンクの長さを決定する。
例えば、第1の作成部114は、より多くの数のリンクを有するノードを第1の発言マップの中央に近くなるように配置する。すなわち、第1の作成部114は、より多くの生徒との間で相互発言をした生徒を示すノードを第1の発言マップの中央に配置する。第1の作成部114は、力指向アルゴリズムに基づきノード及びリンクを決定してもよい。第1の作成部114は、ばねモデルを用いてノード及びリンクを決定してもよい。第1の発言マップは、ネットワークグラフ、又はグラフに相当する。
この例によれば、第1の作成部114は、発言スコアに基づく第1の発言マップの作成により、複数の生徒の相互間の発言のやり取りをビジュアル化することができる。そのため、例えば、教師は、生徒間の関係性、又はイベントの参加度を容易に把握できる。
判定部115は、第1の作成部により作成された第1の発言マップに基づいて、複数の生徒4-1~4-nのコミュニティを判定する(ステップS23)。ステップS23では、例えば、判定部115は、第1の発言マップにおける複数のノードを、ノード間の発言スコアに基づきグルーピングする。ノード間の発言スコアは、生徒ペアの発言スコアに相当する。例えば、判定部115は、グルーピングした複数のノードのコミュニティを判定する。コミュニティは、例えば、ノード間の結びつきに基づくノードの集合である。例えば、判定部115は、ノード間の結びつきが高いノードを同一コミュニティに属すると判定する。
例えば、生徒4-1と生徒4-2の生徒ペアAと生徒4-2と生徒4-3の生徒ペアBで相互発言があり、生徒ペアAと生徒ペアBの発言スコアが0以外の数値を示している場合について説明する。生徒4-1と生徒4-3はそれぞれ別のコミュニティに属しているとする。例えば、判定部115は、生徒4-2を隣接する生徒4-1又は生徒4-3のどちらのコミュニティに属させるかの探索を行う。例えば、判定部115は、発言スコアに基づき、生徒ペアAの発言スコアが生徒ペアBの発言スコアより高い場合、生徒4-2を生徒4-1と同一のコミュニティに属させると判定する。判定部115は、同一コミュニティ内のリンクが密となるような探索を行う。判定部115は、所定の閾値を用いて探索を行ってもよい。また、判定部115は、発言スコアに発言時間等のパラメータによる重み付けを用いて探索を行ってもよい。
判定部115は、このような探索をすべてのノードについて繰り返し、コミュニティを判定する。例えば、判定部115は、モジュラリティを用いたコミュニティ抽出手法によりグルーピングを実現してもよい。コミュニティ抽出手法は、例えばLouvain法を含む。なお、判定部115は、各ノードが単一のコミュニティに属するようにコミュニティを判定してもよいし、複数のコミュニティに属するようにコミュニティを判定してもよい。
第2の作成部116は、第1の発言マップに対して判定部115により判定されたコミュニティを示す第2の発言マップを作成する(ステップS24)。ステップS24では、例えば、第2の作成部116は、第1の発言マップ上に複数のノードが所属するコミュニティを識別可能な態様で表示する。一例では、第2の作成部116は、各コミュニティに属するノードを色分けした第2の発言マップを作成する。別の例では、第2の作成部116は、各コミュニティに属するノードを枠で囲んだ第2の発言マップを作成する。第2の作成部116は、各コミュニティに属するノードを色分けし、コミュニティ毎に異なる形状の枠で囲んだ第2の発言マップを作成してもよい。各コミュニティは、視覚的に識別可能であればよく、任意の表示態様で表示され得る。
この例によれば、第2の作成部116は、複数の生徒を示すノードがグルーピングされた第2の発言マップを作成することで、生徒間の結びつきをコミュニティとしてビジュアル化することができる。また、結びつきが高い生徒が同一のコミュニティに属するため、教師は、生徒間の関係性を容易に把握できる。
出力部117は、第2の作成部116により作成された第2の発言マップを出力する(ステップS25)。ステップS25では、例えば、出力部117は、ネットワークNWを介して、第2の発言マップを教師用端末2に出力する。教師用端末2は、第2の発言マップに基づく画像を表示部25に表示させる。出力部117は、教師用端末2から出力される作成指示に応答して第2の発言マップを教師用端末2に出力してもよい。出力部117は、予め設定されたタイミング、又は任意のタイミングで第2の発言マップを教師用端末2に出力してもよい。出力部117は、第2の発言マップを生徒用端末3-1~3-nに出力してもよい。
さらに、出力部117は、ステップS24において第2の作成部116により作成された第2の発言マップと当該第2の発言マップよりも前(例えば、1か月前)に作成された別の第2の発言マップとのコミュニティの変化を出力する。この例では、例えば、判定部115は、ステップS24において作成された第2の発言マップと1か月前に作成された第2の発言マップを比較する。例えば、判定部115は、ステップS24において作成された第2の発言マップと1か月前に同様の条件で作成された第2の発言マップを比較する。比較対象となる第2の発言マップは、共にホームルームに関連付けられた1か月分の発言データに基づき生成された発言スコアに基づき作成されたものとする。判定部115は、比較に基づき第2の発言マップと1か月前に作成された第2の発言マップとのコミュニティの変化を判定する。
第2の作成部116は、ステップS24において作成された第2の発言マップに判定部115により判定されたコミュニティの変化を識別可能な態様で示す。例えば、第2の作成部116は、所属するコミュニティが変化したノードの色、形を変化して識別可能としてもよい。コミュニティの変化は、視覚的に識別可能であればよく、任意の表示態様で表示され得る。
出力部117は、コミュニティの変化を動画又は音声を用いて出力してもよい。また、出力部117は、コミュニティの所定の変化に対してアラートを出力してもよい。例えば、出力部117は、あるノードが以前のコミュニティから外れ、当該ノードのみが属するコミュニティが出現した場合、アラートを出力してもよい。アラートは、所定の変化が視覚的に識別可能であればよく、文字、マーク、又は色で示されてもよい。また、出力部117は、アラートを動画又は音声を用いて出力してもよい。なお、比較対象とする第2の発言マップは、異なるイベント識別情報と関連付けられた発言スコアに基づき作成されたものでもよい。比較対象とする第2の発言マップは、任意に設定可能である。
なお、出力部117は、ユーザの選択に基づき第2の発言マップに各生徒の属性情報を重畳して表示してもよい。この場合、データ記憶部13は各生徒の属性情報を保存する。属性情報は、発言履歴、出席状況等を含んでもよい。
この例によれば、第2の作成部116は、コミュニティの変化を識別可能な態様で示すことにより、コミュニティの変化をビジュアル化することができる。これにより、教師は、生徒間の関係性の変化を容易に把握できる。また、出力部117は、アラートを出力することにより、ユーザが設定した変化を目立たせることができる。これにより、教師は、設定した変化を容易に認識できる。
(発言マップの作成例)
図6は、サーバ1により作成される第1の発言マップの一例を示す図である。
図6に例示する第1の発言マップは、11人の生徒4-1~生徒4-11が在籍するクラスについて、ホームルームに関連付けられたある月の1か月分の発言スコアを用いて作成されたものである。第1の発言マップの作成の対象となるイベントは、ホームルームに限定されないが、ここでは、ホームルームにおいて、週末の出来事について生徒間でコメント交換することが想定される。そのため、第1の発言マップの作成の際にホームルームを対象とすることで、ホームルームにおける生徒間のコメント交換の頻度に基づく結びつきをビジュアル化することができる。
第1の作成部114は、11人の生徒4-1~生徒4-11のそれぞれを示すノード5-1~ノード5-11を二次元平面上にプロットする。ノード5-1~ノード5-11のそれぞれは、ノード下部の文字列により識別可能な態様で構成される。なお、文字列(アルファベット)は、実際には、生徒ID、又は生徒名等のユーザ識別情報である。第1の作成部114は、16本のリンク6-1~リンク6-16を二次元平面上にプロットする。各リンクは、2つのノードを結ぶ線分で構成される。各ノードにつながるリンクの数と各リンクの長さは発言スコアに基づきを決められる。図6の例では、ノード5-1は6本のリンクを有し、6人の生徒と相互発言があったことを示す。また、ノード5-1は、他のノードに比べリンクの数が多いため、図6の中央付近に配置されている。
このようにすることで、中央付近に配置されているノードが示す生徒は他の生徒との結びつきが高いことが表示できる。上述のように、リンクの長さは、発言スコアに応じて決定される。図6の例では、ノード5-1とノード5-2を結ぶリンク6-1は他のリンクと比べ短い。これは、ノード5-1とノード5-2間の発言スコアが他のノード間の発言スコアより高いことを示す。すなわち、生徒「aaa」と生徒「bbb」間の結びつきが高いことを示す。一方、ノード5-2とノード5-8を結ぶリンク6-10は他のリンクと比べ長い。これは、ノード5-2とノード5-8間の発言スコアが他のノード間の発言スコアより低いことを示す。すなわち、生徒「bbb」と生徒「hhh」間の結びつきが低いことを示す。
また、ノード5-11はリンクを有さず、第2の発言マップの中央から外れた位置に配置されている。これは、ノード5-11と他のノードとの間の発言スコアが「0」であることを示す。すなわち、生徒「kkk」は、他の生徒との相互発言がなく、結びつきがないことを示す。このように、複数の生徒間の発言スコアに基づく結びつきの程度(高低)を二次元平面上に一覧表示することができる。
この図によれば、第1の作成部114は、複数の生徒の相互発言回数をビジュアル化することができる。そのため、教師は、生徒間の相互発言回数に基づく関係性、又はイベントの参加度を容易に把握できる。
図7は、サーバ1により作成される第2の発言マップの一例を示す図である。
図7に例示する第2の発言マップは、図6に例示する第1の発言マップに基づき作成されたものである。そのため、ホームルームにおける生徒間のコメント交換の頻度に基づくコミュニティをビジュアル化することができる。
第2の作成部116は、図6に示す第1の発言マップに対して、ノード5-1~ノード5-11のそれぞれが属するコミュニティを表示する。図7の例では、ノード5-1~ノード5-5が楕円形の枠で囲まれている。これは、ノード5-1~ノード5-5が同一のコミュニティに属することを示す。同様に、ノード5-6とノード5-7が同一コミュニティに属し、ノード5-8~ノード5-10が同一コミュニティに属すことが示される。
このように、複数のノードがコミュニティに分割され、結びつきが高いノードが同一コミュニティに属することが示される。すなわち、発言スコアに基づく結びつきが高い生徒は同一のコミュニティに属し、発言スコアに基づく結びつきが低い生徒は異なるコミュニティに属することが示される。このように、生徒間の結びつきの程度(高低)に基づくコミュニティを二次元平面上に一覧表示することができる。
また、図7の例では、ノード5-11は、単独のコミュニティを形成している。これは、生徒「kkk」が他の生徒のコミュニティに属さず、孤立していることを示す。このような場合、出力部117は、第2の発言マップを出力する際、アラートを出力してもよい。また、コミュニティの変化を図7に重畳して表示することもできる。
この図によれば、第2の作成部116は、複数の生徒間の結びつきをコミュニティとしてビジュアル化することができる。そのため、教師は、結びつきが高い生徒を容易に把握することができる。また、教師は、コミュニティが変化した場合は、変化を容易に把握することができる。
さらに、ホームルームにおける生徒間のコミュニティの変化をビジュアル化することができるため、同一のイベントでのコミュニティの変化を確認することができる。また、第1の発言マップの作成の対象となるイベントを変えることで、別のイベントでのコミュニティとの違いを確認することもできる。
教師は、複数の生徒の相互発言から生徒間の人間関係を感覚的に把握していることが多い。そのため、学級経営は教師の経験値に依存する。サーバ1は、学校現場において、これまで実現できていなかったコミュニティの判定、ならびに、コミュニティの成長をもって、複数の生徒の相互発言から生徒間の人間関係を感覚的に把握している感覚知を、形式知にし、経験値に左右されない示唆を教師に与え教師の学級経営を支援できる。
本実施形態は、教師と複数の生徒との間の学校のオンライン教育を想定した例を用いて説明したが、これに限定されない。本実施形態は、オンラインで配信可能な講座、又はセミナー等の各種イベントにも適用可能である。この例では、本実施形態において、教師を講師、又は主催者と読み替え、生徒を講師、又は主催者の主催するクラスに在籍する受講者、又は参加者と読み替えてもよい。また、本実施形態は、オンラインの会議にも適用可能である。この例では、本実施形態において、教師を会議の主催者と読み替え、生徒を主催者の主催する会議に在籍するメンバー、又は参加者と読み替えてもよい。
さらに、本実施形態は、会社等の団体に所属するメンバー間のコミュニケーションにも適用可能である。この例では、本実施形態において、教師を管理者、又は指導者と読み替え、生徒を管理者、又は指導者が管理又は指導するメンバーと読み替えてもよい。
なお、サーバ1の制御部11が備える各部は、教師用端末2が備えてもよい。この例では、教師用端末2の制御部21は、取得部111、記憶制御部112、生成部113、第1の作成部114、判定部115、第2の作成部116、及び出力部117を備え得る。出力部117は、表示部25に第2の発言マップを出力し、第2の発言マップに基づく画像を表示部25に表示させる。プログラム記憶部22は、サーバ1のプログラム記憶部12が記憶するものとして説明した情報処理プログラムを記憶する。この例では、教師用端末2は、情報処理装置の一例となる。
情報処理装置は、上記の例で説明したように1つの装置で実現されてもよいし、機能を分散させた複数の装置で実現されてもよい。
プログラムは、電子機器に記憶された状態で譲渡されてよいし、電子機器に記憶されていない状態で譲渡されてもよい。後者の場合は、プログラムは、ネットワークを介して譲渡されてよいし、記録媒体に記録された状態で譲渡されてもよい。記録媒体は、非一時的な有形の媒体である。記録媒体は、コンピュータ可読媒体である。記録媒体は、CD-ROM、メモリカード等のプログラムを記憶可能かつコンピュータで読取可能な媒体であればよく、その形態は問わない。
以上、本発明の実施形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…サーバ
2…教師用端末
3-1~3-n…生徒用端末
4-1~4-n…生徒
5-1~5-9…ノード
6-1~6-16…リンク
11…制御部
12…プログラム記憶部
13…データ記憶部
14…通信部
15…バス
21…制御部
22…プログラム記憶部
23…データ記憶部
24…入力部
25…表示部
26…音声出力部
27…通信部
28…バス
31…制御部
32…プログラム記憶部
33…データ記憶部
34…入力部
35…表示部
36…音声出力部
37…通信部
38…バス
100…情報処理システム
111…取得部
112…記憶制御部
113…生成部
114…第1の作成部
115…判定部
116…第2の作成部
117…出力部
131…発言データDB
132…発言スコアDB
NW…ネットワーク

Claims (7)

  1. 複数のユーザの発言スコアを取得する取得部と、
    前記取得部により取得された発言スコアに基づいて、第1の発言マップを作成する第1の作成部と、
    前記第1の作成部により作成された第1の発言マップに基づいて、前記複数のユーザのコミュニティを判定する判定部と、
    前記第1の発言マップに対して前記判定部により判定されたコミュニティを示す第2の発言マップを作成する第2の作成部と、
    前記第2の発言マップを出力する出力部と、
    を備え、
    前記発言スコアは、前記複数のユーザのうち2人のユーザ間の双方向の発言のテキストデータに基づいてカウントされる、前記2人のユーザのそれぞれの相互発言回数のうち、少ない方に基づき生成され、
    前記相互発言回数は、前記2人のユーザ間で双方向に1回以上発言の出力が行われている状況を条件として、前記2人のユーザが互いに発言を出力した回数である、
    情報処理装置。
  2. 前記第1の作成部は、前記発言スコアに基づき前記複数のユーザを示すノード間の距離を決定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第2の作成部は、各コミュニティに属するノードを色分けした第2の発言マップを作成する、
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第2の作成部は、各コミュニティに属するノードを枠で囲んだ第2の発言マップを作成する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記判定部は、前記第2の発言マップと前記第2の発言マップより前に作成された別の第2の発言マップとのコミュニティの変化を判定し、
    前記第2の作成部は、前記第2の発言マップに前記判定部により判定されたコミュニティの変化を識別可能な態様で示す、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    複数のユーザの発言スコアを取得することと、
    取得された発言スコアに基づいて、第1の発言マップを作成することと、
    作成された第1の発言マップに基づいて、前記複数のユーザのコミュニティを判定することと、
    前記第1の発言マップに対して判定されたコミュニティを示す第2の発言マップを作成することと、
    前記第2の発言マップを出力することと、
    を備え、
    前記発言スコアは、前記複数のユーザのうち2人のユーザ間の双方向の発言のテキストデータに基づいてカウントされる、前記2人のユーザのそれぞれの相互発言回数のうち少ない方に基づき生成され、
    前記相互発言回数は、前記2人のユーザ間で双方向に1回以上発言の出力が行われている状況を条件として、前記2人のユーザが互いに発言を出力した回数である、
    情報処理方法。
  7. 請求項1乃至5の何れかの情報処理装置が備える各部による処理をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
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クラス内のつながりが見える発言マップ,[online],2018年07月18日,インターネット<URL:https://schooltakt.com/blog/15820/>,[2022年8月15日検索]

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