JP7224860B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング電源装置及び像加熱装置を備えた画像形成装置に関する。
スイッチング電源装置と像加熱装置を備えた画像形成装置において、商用交流電源から画像形成装置に供給される電流は所定の電流値以下(例えば、15Arms以下等)に制限されている。そして、像加熱装置の温度を立ち上げるために、像加熱装置に供給可能な最大電力を演算し、像加熱装置に供給する電力を最大電力以下に制御する方法が用いられている。
特開2007-114416号公報 特許第3919670号公報
しかしながら、従来の像加熱装置に供給可能な最大電力を演算する方法では、像加熱装置に供給可能な最大電力を演算するために電流検知回路や電圧検知回路を追加する必要があり、画像形成装置のコストが増加してしまう課題があった。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、電流検知回路や電圧検知回路を追加することなく、像加熱装置に供給可能な最大電力を演算することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)負荷に電力を供給する電源装置を備える画像形成装置であって、記録材に画像形成を行う画像形成部と、交流電源から電力供給されることにより発熱するヒータを有し、前記ヒータにより記録材を加熱して、前記画像形成部により記録材に形成された画像を記録材に定着させる像加熱装置と、前記ヒータの温度を制御するヒータ制御手段と、前記電源装置から前記ヒータ制御手段への情報の伝達を行う伝達手段と、を備え、前記電源装置は、前記交流電源からの交流電圧を整流、平滑して入力電圧を生成する整流平滑手段と、一次巻線、二次巻線及び補助巻線を有するトランスと、前記入力電圧が印加される前記トランスの前記一次巻線に接続されたスイッチング手段と、前記トランスの前記二次巻線に誘起される出力電圧に応じたフィードバック電圧を出力するフィードバック手段と、前記トランスの一次側において前記入力電圧を検知する電圧検知手段と、前記スイッチング手段に流れる電流を検知する電流検知手段と、前記フィードバック電圧に基づいて、前記スイッチング手段のスイッチングを制御するスイッチング制御手段と、を有し、前記スイッチング制御手段は前記トランスの一次側に設けられ、前記ヒータ制御手段は前記トランスの二次側に設けられ、前記伝達手段は前記トランスの一次側から前記トランスの二次側へ情報を伝達するものであって、前記スイッチング制御手段は、前記電流検知手段が検知した電流値、及び前記電圧検知手段が検知した電圧値に基づいて算出した、前記ヒータに供給可能な電力値に関する情報を、前記伝達手段を介して前記ヒータ制御手段に伝達し、前記ヒータ制御手段は、前記スイッチング制御手段から取得した前記情報に応じて、前記ヒータの温度を制御することを特徴とする画像形成装置
本発明によれば、電流検知回路や電圧検知回路を追加することなく、像加熱装置に供給可能な最大電力を演算することができる。
実施例1、2、3の画像形成装置の構成を示す概略断面図 実施例1のスイッチング電源装置、定着制御回路、及び定着器の回路構成を示す回路図 実施例1の定着器への電力供給の制御シーケンスを示すフローチャート 実施例2、3のスイッチング電源装置、定着制御回路、及び定着器の回路構成を示す回路図 実施例2の定着器への電力供給の制御シーケンスを示すフローチャート 実施例3の定着器への電力供給の制御シーケンスを示すフローチャート
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[画像形成装置の構成]
図1は、後述する電源装置を適用可能な、電子写真方式の記録技術を用いた画像形成装置1の構成を示す概略断面図である。画像形成部であるプロセスカートリッジ15は、帯電ローラ16、現像ローラ17、クリーナー18、及び電子写真感光体である感光ドラム19を有し、一体的に着脱可能に構成されている。感光ドラム19は、帯電ローラ16によって表面を一様に帯電された後、スキャナユニット21により画像信号に基づいた露光が行われ、感光ドラム19上に静電潜像が形成される。スキャナユニット21内のレーザダイオード22から出射されるレーザ光は、回転する回転多面鏡23及び反射ミラー24を経て、感光ドラム19の表面を走査し、感光ドラム19の表面上に静電潜像を形成する。感光ドラム19上の静電潜像は、現像ローラ17によってトナー像として可視化される。
給紙カセット11に積載された記録材は、ピックアップローラ12によって1枚ずつ給紙カセット11から給紙され、給紙ローラ13によってレジストレーションローラ14に搬送される。そして、レジストレーションローラ14は、予め定められたタイミングで、記録材を転写ローラ20へと搬送する。感光ドラム19上のトナー像は、転写ローラ20によって、記録材に転写される。続いて、トナー像が転写された記録材は、定着器200に搬送される。像加熱装置である定着器200では、記録材は加熱処理及び加圧処理が行われ、記録材上の未定着トナー像は記録材に定着される。その後、トナー像が定着された記録材は、中間排出ローラ26、排出ローラ27によって画像形成装置1外に排出され、一連のプリント動作が終了する。なお、モータ30は、定着器200を含む、画像形成装置1内の各ユニットに駆動力を供給している。
定着器200では、後述する入力交流電圧が0ボルトとなるゼロクロスタイミングに基づき、双方向サイリスタ(以下、トライアックという)等の半導体スイッチをオン・オフすることにより、交流電源10から定着器200に供給される電力が制御される。なお、供給電力の制御は、後述する二次側制御部220(図2参照)により行われる。二次側制御部220は、不図示のROM、RAMを有している。二次側制御部220は、RAMを作業領域として使用しながら、ROMに記憶された各種プログラムを実行することにより、定着器の温度が目標温度となるように、電力供給を制御する。また、二次側制御部220は、時間の計測手段であるタイマを有している。
電源装置100は、画像形成装置1が備える電源装置であり、電源ケーブルを介して、外部電源である交流電源10と接続されている。電源装置100には、交流電源10から交流電圧が入力される。電源装置100は、画像形成装置1における負荷である駆動部としてのモータ30や、各ユニットに電力を供給する。
[電源装置の構成]
図2は、本実施例のアクティブクランプ方式を用いたスイッチング電源装置である電源装置100(以下、スイッチング電源装置100という)、定着器200、及び画像形成装置1の定着器200の制御を行う定着制御回路102の構成を示す回路図である。図2において、商用交流電源である交流電源10からの交流電圧は、全波整流手段であるブリッジダイオードBD1で整流された後、平滑手段である平滑用のコンデンサC3に蓄積され、入力電圧Vinが生成される。なお、平滑用のコンデンサC3の電位が低い側をDCL、電位が高い側をDCHとする。本実施例のスイッチング電源装置100は、絶縁型のDC/DCコンバータであり、平滑用のコンデンサC3に充電された入力電圧Vinから、絶縁型のトランスT1を介して、二次側に出力電圧Vout(本実施例ではDC24Vとする)を出力する。
スイッチング電源装置100は、一次側に一次巻線P1及び補助巻線P2、二次側に二次巻線S1を有する絶縁型のトランスT1を備えている。トランスT1の一次巻線P1から二次巻線S1に、後述する電界効果トランジスタ(以下、FETという)1(第一のスイッチング素子)と、FET2(第二のスイッチング素子)のスイッチング動作によってエネルギーを供給する。また、トランスT1の補助巻線P2は、一次巻線P1に印加された入力電圧Vinのフォワード電圧が誘起され、誘起されたフォワード電圧は、ダイオードD4及びコンデンサC4により整流平滑され、電源電圧V1として供給される。抵抗R5は、FET1のドレイン端子-ソース端子間に流れる電流を検知するための電流検知抵抗である。
スイッチング電源装置100のトランスT1の一次側には、トランスT1の一次巻線P1に直列に接続されたFET1と、トランスT1の一次巻線P1と並列に接続され、電圧クランプ用のコンデンサC2とFET2とが直列接続された回路とが設けられている。また、トランスT1の一次側には、FET1及びFET2の制御手段として、一次側制御部110及びFET駆動回路120が設けられている。FET1と並列接続された電圧共振用の共振コンデンサ部であるコンデンサC1は、FET1及びFET2のスイッチオフ時の損失を低減するために設けられている。また、ダイオードD1はFET1のボディーダイオードであり、ダイオードD2はFET2のボディーダイオードである。
一方、スイッチング電源装置100のトランスT1の二次側には、トランスT1の二次巻線S1に誘起されるフライバック電圧の整流平滑手段として、ダイオードD11及びコンデンサC11が設けられている。また、トランスT1の二次側には、出力電圧Voutを一次側にフィードバックするフィードバック手段であるフィードバック回路140と、一次側制御部110のWS端子から出力される信号を二次側制御部220に伝える情報伝達回路160が設けられている。
(一次側制御部)
一次側制御部110のVC端子とG端子の間には、後述するDC/DCコンバータ150によって生成された電源電圧V2が供給されている。一次側制御部110は、FB(フィードバック)端子に入力された、フィードバック回路140から出力された電圧信号に基づいて、制御信号DS1(FET1の駆動信号)及び制御信号DS2(FET2の駆動信号)をFET駆動回路120に出力する。FET駆動回路120は、一次側制御部110から出力された制御信号DS1、DS2に基づいて、FET1及びFET2のオン・オフ制御を行う。
一次側制御部110のVS端子には、トランスT1の補助巻線P2に誘起されたフォワード電圧により生成される電源電圧V1を電圧検知手段である抵抗R3、R4で分圧した電圧が入力される。一次側制御部110は、VS端子に入力された電圧に基づいて、平滑用のコンデンサC3に充電された入力電圧Vinを検知する。本実施例では、VS端子に入力される電圧に基づいて、交流電源10から入力される交流電圧を検知しているが、交流電圧を検知する方法は、この方法に限定されるものではない。例えば、平滑用のコンデンサC3の電圧Vinや、交流電源10からの電圧が供給されるLIVEラインとNEUTRALラインとの間の入力交流電圧ACinを、抵抗分圧により直接検知する方法により、交流電圧を検知してもよい。
一次側制御部110のI端子には、電流検知抵抗R5の両端に生じた電圧を、抵抗R6とコンデンサC6による積分回路で平均化した電圧が入力される。一次側制御部110は、I端子から入力される電圧に基づいて、FET1のドレイン端子-ソース端子間に流れるドレイン電流の平均値を検知する。一次側制御部110は、一次側制御部110が一次側で検知した検知情報に基づいてスイッチング電源装置100の電力値を演算し、演算した電力値に応じたPWM(パルス幅変調)信号をWS端子に出力し、演算した電力情報を二次側に伝達する。なお、本実施例では、一次側制御部110には、発信器などによって生成されたクロック信号で動作する、マイクロコンピュータやASICなどを用いている。
(電源装置の回路動作)
次に、スイッチング電源装置100の回路動作について説明する。スイッチング電源装置100では、一次側制御部110がFET駆動回路120を介して、第1スイッチであるFET1と第2スイッチであるFET2を、デッドタイムを設けて、交互にオン、オフさせる制御を繰り返す。FET1がオン状態の間にトランスT1のインダクタンスに流れる電流によって、トランスT1からFET2又はダイオードD2を介して、電圧クランプ用のコンデンサC2に充電が行われる。トランスT1のインダクタンスによるキックバック電圧は、電圧クランプ用のコンデンサC2によって吸収することができるため、FET1のドレイン端子-ソース端子間に印加されるサージ電圧を抑制することができる。そして、電圧クランプ用のコンデンサC2の電圧が上昇すると、ダイオードD11が導通状態となり、トランスT1の二次巻線S1を介して、トランスT1の二次側に電力が供給される状態になる。電圧クランプ用のコンデンサC2とトランスT1のインダクタンスとの共振動作によって、コンデンサC2からトランスT1に電流が流れる状態となる。その後、電圧クランプ用のコンデンサC2の電圧が低下すると、ダイオードD11がオフ状態となり、トランスT1の二次側に電力が供給されない状態になる。更に、FET2をオン状態で保持することで、電圧クランプ用のコンデンサC2からトランスT1のインダクタンスに流れる電流が増加する。そして、FET2をオン状態からオフ状態にすることで、トランスT1の一次巻線P1に接続されたコンデンサの容量が、電圧クランプ用のコンデンサC2と電圧共振用のコンデンサC1の合計容量から、電圧共振用のコンデンサC1分だけに減少する。その結果、トランスT1のインダクタンスに流れる電流によって、電圧共振用のコンデンサC1に充電されていた電荷を平滑用のコンデンサC3に回生することができる。回生動作が終了すると、続いてダイオードD1が導通した状態となる。ダイオードD1が導通した状態で、FET1をオンすることにより、FET1は0ボルトスイッチングを行うことができる。
次に、出力電圧Voutの制御方法について説明する。スイッチング電源装置100のトランスT1の二次側の出力電圧Voutの制御は、FET1と、FET2のオン時間の比率により制御される。すなわち、FET2に対する、FET1のオン時間の比率が高くなると、出力電圧Voutの電圧が上昇する。FET1と、FET2のオン時間の比率を制御する方法として、本実施例では、一次側制御部110は、FET1のオン時間を、フィードバック回路140のフィードバック情報であるFB端子に入力される電圧に基づいて可変する。本実施例では、更に、一次側制御部110は、入力電圧Vinの電圧が大きい場合には、FET1のオン時間を短く制御することで、入力電圧Vinによる影響を抑制している。例えば、入力電圧Vinが2倍になると、FET1のオン時間が同じでも、2倍の電力がトランスT1に供給されてしまうため、一次側制御部110はFET1のオン時間を補正する制御を行っている。また、一次側制御部110は、I端子から入力される平均電流値Iaveが大きい場合には、FET2のオン時間を長くする制御を行っている。これは、FET2のオン時間が短い状態で、平均電流値Iaveが大きくなると、ソフトスイッチングが継続できなくなる。そのため、一次側制御部110は、平均電流値Iaveに応じて、FET2のオン時間を長くする制御を行う。このように一次側制御部110は、フィードバック回路140のフィードバック情報(FB端子電圧)と共に、入力電圧Vin及び平均電流値Iaveの検知結果に基づいて、FET1及びFET2の制御を行っている。
FET駆動回路120は、一次側制御部110から出力された制御信号DS1に基づいてFET1のゲート駆動信号DLを、制御信号DS2に基づいてFET2のゲート駆動信号DHを生成する回路である。FET駆動回路120のVC端子とG端子の間には、電源電圧V1が供給されている。また、FET2を駆動するため、コンデンサC5及びダイオードD5で構成されるチャージポンプ回路によって、VH端子とGH端子の間に電源電圧が供給されている。FET駆動回路120は、制御信号DS1がハイ(High)レベルになると、FET1のゲート駆動信号DLをハイレベルに設定し、FET1をオン状態にする。同様に、FET駆動回路120は、制御信号DS2がハイレベルになると、FET2のゲート駆動信号DHをハイレベルに設定し、FET2をオン状態にする。
DC/DCコンバータ150は、3端子レギュレータ、又は降圧型スイッチング電源であり、DC/DCコンバータ150のVC端子とG端子間に入力された電源電圧V1から電源電圧V2を生成し、OUT端子に出力する。起動回路130は、3端子レギュレータ、又は降圧型スイッチング電源であり、VC端子とG端子間に入力された入力電圧Vinから、電源電圧V1を生成し、OUT端子に出力する。起動回路130は、補助巻線P2に誘起された電圧から生成される電源電圧V1が所定の電圧値以下の場合に動作する回路であり、スイッチング電源装置100の起動時に電源電圧V1を供給するために用いる。
(フィードバック回路)
フィードバック回路140は、二次側出力電圧Voutを所定の電圧に制御するため、出力電圧Voutの情報を一次側に伝達する(フィードバックする)ために用いられる。出力電圧Voutの電圧値は、シャントレギュレータIC5のリファレンス端子REFに入力される、出力電圧Voutを分圧抵抗R52、R53により分圧した電圧と、基準電圧とに基づいて検知される。そして、二次側出力電圧Voutの電圧が所定の電圧(ここでは24V)より高くなると、シャントレギュレータIC5が導通状態となって、カソード端子Kから電流が流れる。すると、プルアップ抵抗R51を介してフォトカプラPC5の二次側ダイオードが導通状態となって電流が流れ、フォトカプラPC5の一次側トランジスタがオンする。その結果、コンデンサC8から電荷が放電され、一次側制御部110のFB端子に入力される電圧(フィードバック電圧)が低下する。一方、出力電圧Voutの電圧が24Vより低くなると、シャントレギュレータIC5が非導通状態となって、カソード端子Kから電流が流れなくなる。そのため、プルアップ抵抗R51を介してフォトカプラPC5の二次側ダイオードに電流が流れなくなり、フォトカプラPC5の一次側トランジスタがオフする。その結果、電源電圧V2から抵抗R2を介してコンデンサC8に充電電流が流れるため、一次側制御部110のFB端子に入力される電圧が上昇する。このように、一次側制御部110は、FB端子に入力される電圧を検知することで、二次側出力電圧Voutを所定の電圧に制御するフィードバック制御を行っている。
(情報伝達回路)
情報伝達回路160は、一次側制御部110で演算された一次側の電力情報を、二次側に伝達するための回路である。一次側制御部110は、WS端子から、演算した一次側の電力情報に応じたオン時間が設定されたPWM(パルス幅変調)信号PSを出力する。抵抗R62を介しフォトカプラPC6の一次側ダイオードは、PWM信号PSがオン(ハイレベル)の場合には導通状態となり、フォトカプラPC6の二次側のフォトトランジスタもオンし、その結果、FET6はオフ状態となる。一方、PWM信号PSがオフ(ローレベル)の場合には、フォトカプラPC6の一次側ダイオードは非導通状態となり、フォトカプラPC6の二次側のフォトトランジスタもオフする。その結果、電源電圧V2は抵抗R?61、R63を介し、FET6をオンさせる。抵抗R64、R65、コンデンサC61は、WS端子から出力されるPWM信号PSを電圧変換し、電圧変換された電圧信号であるDC電圧PDは、定着制御回路102の二次側制御部220に入力される。
(定着制御回路)
次に、定着器200と定着制御回路102について説明する。定着器200の発熱体RH1(ヒータともいう)への電力供給は、定着制御回路102により制御されている。定着制御回路102の抵抗R9、R10は、双方向サイリスタ(以下、トライアックという)Q5を駆動するための抵抗であり、フォトトライアックカプラSSR1は、一次・二次間の沿面距離を確保するためのデバイスである。そして、フォトトライアックカプラSSR1の二次側発光ダイオードを導通状態にすることにより、SSR1の一次側フォトトライアックも導通状態となる。これにより、トライアックQ5も導通状態となる。トライアックQ5は一旦導通状態となると、交流電源10から供給される交流電圧が0Vになるゼロクロスタイミングで消弧するまで、オン状態(導通状態)を保持する。また、フォトトライアックカプラSSR1の二次側発光ダイオードは、トランジスタQ4のオン・オフにより導通状態、非導通状態となる。抵抗R8はプルアップ抵抗であり、抵抗R16、R17は、トランジスタQ4を駆動するための抵抗である。トランジスタQ4は、二次側制御部220から出力されるDrive信号に応じて動作し、Drive信号がハイレベルの場合にはオンし、ローレベルの場合にはオフする。
定着器200の発熱体RH1の温度は、サーミスタTH1によって検知される。電源電圧VcをサーミスタTH1及び抵抗R11により分圧された電圧が、TH信号として二次側制御部220に入力される。二次側制御部220は、入力されたTH信号に基づいて、定着器200の発熱体RH1の温度を検知する。二次側制御部220は、サーミスタTH1の検知温度と定着器200の発熱体RH1の設定温度とに基づいて、例えばPID制御により、発熱体RH1に供給するべき電力Duty(制御Dutyともいう)を演算する。更に、二次側制御部220は、供給するべき電力Dutyに対応した位相角(位相制御の場合)、又は波数(波数制御の場合)等の制御レベルに換算し、その制御条件に応じて、Drive信号を出力し、トランジスタQ4のオン、オフを行う。トランジスタQ4のオン、オフに応じて、スイッチ部であるトライアックQ5がオン、オフされる。トライアックQ5がオンすることにより、交流電源10と発熱体RH1が接続状態となって、交流電源10から発熱体RH1に電力供給が行われる。一方、トライアックQ5がオフすることにより、交流電源10と発熱体RH1との間は切断状態となり、交流電源10と発熱体RH1との接続が遮断される。なお、本実施例では、二次側制御部220には、発信器などによって生成されたクロック信号で動作する、マイクロコンピュータやASICなどを用いている。
[二次側制御部による電力制御]
次に、二次側制御部220が、情報伝達回路160を介して一次側制御部110から伝達された一次側で検知した電力情報に基づいて、画像形成装置1全体に供給される電流実効値を所定値以下となるように制御する方法について説明する。まず、一次側制御部110が、スイッチング電源装置100における電力を算出する方法について説明する。一次側制御部110は、VS端子から入力される電圧に基づいて検知した検知情報である入力電圧Vinと、I端子から入力されるFET1のドレイン電流の平均電流値Iaveとに基づいて、スイッチング電源装置100での電力を演算する。スイッチング電源装置100の電力Wdは、次の式(1)により求めることができる。
Figure 0007224860000001
例えば、一次側制御部110が、式(1)で算出したスイッチング電源装置100の電力情報を二次側制御部220に情報伝達回路160を介して伝えることで、二次側制御部220は、スイッチング電源装置100の電力情報を把握することができる。これにより、二次側制御部220は、スイッチング電源装置100の電力が大きい場合には、定着器200に供給可能な電力値を小さくし、スイッチング電源装置100の電力が小さい場合には、定着器200に供給可能な電力値を大きくすることができる。その結果、二次側制御部220は、画像形成装置1全体に供給される電流実効値を所定値以下になるように制御することができる。
本実施例では、定着器200への電力供給制御を更に精度よく行うために、一次側制御部110からのスイッチング電源装置100の電力情報に基づいて、画像形成装置1全体に供給される電流実効値を所定値以下にする制御を行う。一次側制御部110は、定着器200への供給可能な電力制限値MaxDuty(最大デューティ)を算出する。ここで、電力制限値MaxDutyの算出方法と、電力制限値MaxDutyを二次側制御部220に伝達する方法について説明する。
まず、定着器200へ供給可能な電力制限値MaxDutyを算出する方法について説明する。ここで、定着器200への供給電力値をWt、画像形成装置1全体に供給される電流の総電流実効値、すなわちスイッチング電源装置100に供給される電流と、定着器200へ供給される電流の合成電流の実効値をIaとする。更に、画像形成装置1全体に供給される電流、電圧波形の力率の下限値をλとすると、総電流実効値Iaは、次の式(2)により求めることができる。
Figure 0007224860000002
総電流実効値Iaが所定の上限電流実効値(ここでは、定格電流値の15Aとする)になるように、定着器200への供給電力値Wtの上限電力値Wtmaxを、式(2)を変形させた、次の式(3)により算出することができる。
Figure 0007224860000003
二次側制御部220がトライアックQ5を100%の通電角(位相制御の場合)で制御した場合、一次側制御部110は、発熱体RH1に供給可能な最大電力値Wtfullは、次のようにして算出することができる。すなわち、一次側制御部110で記憶している発熱体RH1の下限抵抗値をRminとすると、一次側制御部110は、次の式(4)により、発熱体RH1に供給可能な最大電力値Wtfullの推定値を求めることができる。
Figure 0007224860000004
そして、一次側制御部110は、定着器200への供給可能な電力制限値MaxDutyを、定着電力Wtの上限電力値Wtmaxと、最大電力値Wtfullとを用いて、次の式(5)により求めることができる。
Figure 0007224860000005
このように、一次側制御部110は、一次側で検知した複数の検知結果、すなわち入力電圧Vin及び平均電流値Iaveから、二次側制御部220に伝達する情報を算出する。これにより、一次側制御部110は、二次側制御部220に伝達する情報を1つ(本実施例では電力制限値MaxDutyの情報)に集約することができる。また、本実施例では、一次側制御部110が電力制限値MaxDutyの算出を行っているため、二次側に伝達する情報を演算する回路を別途設ける必要がなく、二次側制御部220に情報を伝達するための情報伝達回路160だけを設ければよい。このように、スイッチング電源装置100は、DC/DCコンバータの制御に用いるトランスT1の一次側で検知した情報に基づいて、二次側制御部220に伝達する情報を算出している。その結果、スイッチング電源装置100は、二次側制御部220に情報を伝達するために、別途、検知回路を設ける必要がないため、回路規模を拡大しなくてもよい。
更に、一次側制御部110は、上述した式(1)~(5)による演算量を低減するため、FET1の平均電流値Iaveと、入力電圧Vinに基づき、定着器200への供給可能な電力制限値MaxDutyを取得するための、以下に示す表1を有している。表1は、縦方向は入力電圧Vinを示し、横方向は、FET1の平均電流値Iaveを示している。また、表1中の数値は、電力制限値MaxDutyを示している。例えば、入力電圧Vinが170V(交流電源10の電圧実効値が120V)、平均電流値Iaveが1Aの場合には、表1により、定着器200への供給可能な電力制限値MaxDutyは、79%となる。このように、一次側制御部110は、表1を参照することにより、上述した式(1)~(5)の演算結果を簡単に取得することができる。なお、表1に記載のない入力電圧(例えば、Vinが126V)やスイッチング電流値(例えば1.25A)の場合には、線形補間を行うことにより、表1を用いて電力制限値MaxDutyを算出することができる。
Figure 0007224860000006
次に、一次側制御部110から、情報伝達回路160を介して、電力制限値MaxDutyを二次側制御部220に伝達する方法について説明する。一次側制御部110は、WS端子から、表1を参照して取得した電力制限値MaxDutyの値に対応するDutyのPWM信号PSを出力する。PWM信号PSがフォトカプラPC6の一次側ダイオードに入力されると、PWM信号PSがハイレベルの場合には、一次側ダイオードは導通状態となり、二次側のフォトトランジスタもオンし、その結果、FET6はオフ状態となる。一方、PWM信号PSがローレベルの場合には、フォトカプラPC6の一次側ダイオードは非導通状態となり、フォトカプラPC6の二次側のフォトトランジスタもオフし、その結果、FET6はオン状態となる。そして、FET6がオン状態の場合には、電圧信号であるDC電圧PDはローレベルに、FET6がオフ状態の場合には、DC電圧PDはハイレベルに設定され、二次側制御部220に出力される。このように、二次側に伝達されたPWM信号は、FET6、抵抗R64、R65、コンデンサC61によって、PWM信号PSのDutyに比例したDC電圧PDに変換されている。二次側制御部220は、ADコンバータを用いて、電圧信号であるDC電圧PDを検知することで、電力制限値MaxDutyを取得することができる。
なお、スイッチング電源装置100の情報伝達回路160は、一つの情報(電力制限値MaxDuty)のみを二次側制御部220へ伝達すれば良いため、フォトカプラPC6には応答速度が遅く、安価な部品を用いることができる。
[定着器の電力供給制御]
図3は、一次側制御部110からの電力情報に基づく、二次側制御部220による定着器200の電力供給制御の制御シーケンスを示すフローチャートである。図3に示す処理は、定着器200による記録材への加熱定着処理を行う場合に起動され、一次側制御部110と、二次側制御部220により実行される。
ステップ(以下、Sという)300では、二次側制御部220は、Drive信号の制御し、発熱体RH1に交流電源10から電力供給を開始する。S301では、二次側制御部220は、設定された目標温度と、TH信号として入力されるサーミスタTH1の温度とに基づいて、PID制御を行うときの制御Duty(制御デューティ)を算出する。S302では、一次側制御部110は、次のようにして、ヒータRH1に供給可能な最大制限値MaxDutyを演算する。すなわち、VS端子に入力される電圧に基づいて検知した、交流電源10の電圧情報(入力電圧Vinの情報)と、FET1のドレイン電流の平均値の検知結果と、一次側制御部110に保存された、ヒータRH1の抵抗値情報に基づいて演算される。S303では、一次側制御部110は、二次側制御部220へ情報伝達回路160を介して伝達される電圧信号PDにより、電力制限値MaxDutyの情報を送信する。
S304では、二次側制御部220は、制御Dutyが電力制限値MaxDutyよりも大きいかどうか判断する。二次側制御部220は、制御Dutyが電力制限値MaxDutyよりも大きいと判断した場合には、処理をS305に進める。一方、二次側制御部220は、制御Dutyが電力制限値MaxDuty以下(最大デューティ以下)であると判断した場合には、処理をS306に進める。S305では、二次側制御部220は、電力制限値MaxDutyで、ヒータRH1を制御する。すなわち、二次側制御部220は、電力制限値MaxDutyで、ヒータRH1に交流電源10から電力が供給されるように、Drive信号を制御する。S306では、二次側制御部220は、制御Dutyで、ヒータRH1を制御する。すなわち、二次側制御部220は、制御Dutyで、ヒータRH1に交流電源10から電力が供給されるように、Drive信号を制御する。
S307では、二次側制御部220は、定着器200での記録材の加熱定着のための温度制御が終了したかどうか判断し、温度制御が終了したと判断した場合には処理をS308に進め、温度制御が終了していないと判断した場合には、処理をS301に戻す。S308では、二次側制御部220は、Drive信号をローレベルに設定して、発熱体RH1への電力供給を停止し、処理を終了する。
以上説明したように、本実施例のスイッチング電源装置100は、次のような特徴を有している。すなわち、一次側制御部110は、スイッチング電源装置100の制御に利用するために、一次側で検知した複数の検知結果(入力AC電圧の情報と、FET1の電流情報)に基づいて、二次側に伝達する情報(電力制限値MaxDuty)を演算している。そのため、電流検知回路や電圧検知回路を追加する必要がない。また、一次側制御部110は、二次側に伝達する情報を1つの情報(電力制限値MaxDuty)に集約させているため、二次側制御部220には1つの情報のみを伝達すればよく、速度の遅い情報伝達回路を用いることができる。更に、本実施例では、スイッチング電源装置100の一次側制御部110に、電力演算機能と二次側に情報を伝達する機能を有する制御部(マイコン、CPU、ASIC)を用いているため、電力値の演算や、情報の伝達を行う専用の回路を設ける必要がない。
以上説明したように、本実施例によれば、電流検知回路や電圧検知回路を追加することなく、像加熱装置に供給可能な最大電力を演算することができる。スイッチング電源装置を制御する一次側制御部が、スイッチング電源装置の制御に用いる情報を、像加熱装置を制御する二次側制御部に伝達することにより、電流検知回路や電圧検知回路を追加することなく、像加熱装置に供給可能な最大電力を演算できる。
実施例1では、スイッチング電源装置の一次側制御部から、ヒータの電力を制御する二次側制御部へ、ヒータへ供給する電力の制限値を伝達する実施例について説明した。実施例2では、スイッチング電源装置の一次側制御部から、二次側制御部へ複数の情報を伝達し、二次側制御部がヒータへ供給する電力の制限値を演算する実施例について説明する。
[電源装置の構成]
図4は、本実施例のフライバック方式を用いたスイッチング電源装置である電源装置300(以下、スイッチング電源装置300という)、定着器400、及び画像形成装置1の定着器400の制御を行う定着制御回路102の回路構成を示す回路図である。スイッチング電源装置300は、絶縁型のDC/DCコンバータであり、入力電圧Vinを平滑用のコンデンサC3に充電された入力電圧Vinから、トランスT1を介して絶縁された二次側に出力電圧Voutを生成し、出力する。スイッチング電源装置300のトランスT1の一次側には、トランスT1の一次巻線P1に直列に接続されたFET1と、トランスT1の一次巻線P1と並列に接続されたスパークキラーSK1と、FET1の制御手段である一次側制御部310を有している。スパークキラーSK1は、FET1のオフ時に発生するサージ電圧を吸収するための素子である。スイッチング電源装置300では、実施例1のスイッチング電源装置100のFET2、及び電圧クランプ用のコンデンサC2を用いたアクティブクランプ回路の代わりに、スパークキラーSK1を用いた構成となっている。
一次側制御部310は、FB端子に入力された、フィードバック回路140から出力された電圧信号に基づいて、制御信号D1(FET1の駆動信号)をFET駆動回路120に出力する。FET駆動回路120は、一次側制御部310から出力された制御信号D1に基づいて、FET1のオン・オフ制御を行う。本実施例のスイッチング電源装置300も、実施例1と同様に、PWM(パルス幅変調)制御によってFET1を制御している。なお、本実施例では、一次側制御部310は、FET1をオン、オフする周期を固定周期とし、FB端子に入力される端子電圧に基づいて、FET1のオン時間のDutyを制御している。
また、一次側制御部310は、VS端子で検知した電圧に基づき、交流電源10の電圧異常の状態を判断している。交流電源10の電圧が異常に低い場合に、スイッチング電源装置300のスイッチング動作を継続すると、スイッチング電源装置300が故障するおそれがある。そのため、VS端子で検知した情報に基づき、交流電源10の電圧が異常に低い場合には、FET1のスイッチング動作を停止することで、スイッチング電源装置300の保護を行っている。
スイッチング電源装置300には、一次側制御部310のWS端子から出力される、UART等のシリアル通信信号を二次側制御部220に伝える情報伝達回路360が設けられている。本実施例の情報伝達回路360は、実施例1の図2に示す情報伝達回路160から、FET6、抵抗R64、R65、コンデンサC61により構成された電圧変換回路を削除した回路構成となっている。そして、一次側制御部310のWS端子から出力されたシリアル通信信号PSは、電圧信号PTに変換されて、定着制御回路102の二次側制御部220に出力される。スイッチング電源装置300では、情報伝達回路360は複数の情報を二次側制御部220へ伝達する必要があるため、シリアル通信が可能な構成となっている。
図4に示す定着器400は、発熱体(ヒータ)RH1の抵抗値情報が格納された記憶部である不揮発性メモリMMが搭載されている点が、実施例1の図2に示す定着器200と異なっている。なお、不揮発性メモリMMへの発熱体RH1の抵抗値情報の書き込みは、工場出荷時に行われる。そのため、定着制御回路102の二次側制御部220は、不揮発性メモリMMより、発熱体RH1の抵抗値情報を取得することができる。上述した実施例1では、発熱体RH1に供給可能な最大電力値Wtfullを求める際に、一次側制御部110で記憶している発熱体RH1の抵抗下限値Rminを用いて、最大電力値Wtfullの推定値を求めていた。本実施例では、定着器400の製造時に不揮発性メモリMMに格納された発熱体RH1の抵抗値情報を参照することにより、より正確な最大電力値Wtfullを求めることができる。なお、定着器400に格納された発熱体RH1の抵抗値情報を参照する方法は、一次側制御部110と不揮発性メモリMMを通信可能にすることで、実施例1のスイッチング電源装置100にも適用することができる。
図4に示すスイッチング電源装置300、定着制御回路102、定着器400では、実施例1の図2に示すスイッチング電源装置100、定着制御回路102、定着器200と同じ回路構成には同じ符号を用いることとし、ここでの説明は省略する。
[二次側制御部による電力制御]
次に、二次側制御部220が、一次側制御部310が一次側で検知した情報と、二次側制御部220が二次側で取得した情報に基づいて、画像形成装置1全体に供給される電流実効値を所定値以下となるように制御する方法について説明する。まず、スイッチング電源装置300における電力を算出する方法について説明する。本実施例では、一次側制御部310は、VS端子に入力される電圧に基づいて検知した入力電圧Vinと、スイッチング電源装置300の制御状態に基づいて、スイッチング電源装置300の電力を算出する。ここで、スイッチング電源装置300の制御状態とは、本実施例ではFET1のオン時間のDutyを指している。そして、スイッチング電源装置300の電力Wd2は、電流不連続モードで動作している場合には、次の式(6)で求めることができる。
Figure 0007224860000007
なお、式(6)において、fは、スイッチング電源装置300のFET1の制御周波数(スイッチング周波数)であり、LはトランスT1のインダクタンスを示している。
スイッチング電源装置300のFET1のスイッチング周波数である制御周波数fは、FET1のオン、オフの周期が固定周期であるため、固定値(固定周波数)であり、FET1のオン時間のDutyは一次側制御部310により制御される値である。そのため、FET1のオン時間のDutyを検知する回路を別途、設ける必要がない。また、実施例1の場合には、スイッチング電源装置100の電力Wdを式(1)により算出する場合に、入力電圧Vinと、FET1のドレイン電流の平均電流値Iaveを用いていた。一方、実施例2では、スイッチング電源装置100の電力Wd2を算出する場合に、平均電流値Iaveを用いる必要がないため、電流値を検知するのに必要な回路を設ける必要がない。本実施例のスイッチング電源装置300は、FET1の制御周波数f及びオン時間と、入力電圧Vinがわかれば、スイッチング電源装置300の電力を算出できる。式(6)では、制御周波数fが固定値のため、FET1のオン時間のDutyからFET1のオン時間を算出することで、スイッチング電源装置300の電力を演算している。なお、FET1のオン時間は、FET1のオフ時間と制御周波数fから算出できるため、二次側制御部220に送信する情報は、FET1のオン時間のDutyの代わりに、FET1のオン時間、FET1のオフ時間のいずれでも良い。
このように、スイッチング電源装置300の制御状態には、制御周波数f(制御周波数が可変の電源の場合)、FET1のオン時間、FET1のオフ時間、FET1のオン時間のDutyを用いることができる。そこで、本実施例では一次側制御部310から入力電圧Vinの情報とFET1のオン時間のDuty情報(デューティ情報)とを二次側制御部220に伝達し、式(6)によるスイッチング電源装置300の電力の算出は、二次側制御部220が行っている。なお、二次側制御部220の不図示のメモリには、FET1の制御周波数f、及びトランスT1のインダクタンスの値Lが予め記憶されているものとする。
次に、一次側制御部310から、情報伝達回路360を介して、入力電圧Vinの情報と、FET1のオン時間のDutyの情報を二次側制御部220に伝達する方法について説明する。一次側制御部310は、WS端子から、入力電圧Vinの情報と、FET1のオン時間のDutyの情報と、に対応するシリアル通信信号PSを出力する。シリアル通信信号PSがフォトカプラPC6の一次側ダイオードに入力されると、信号PSがハイレベルの場合には、一次側ダイオードは導通状態となり、二次側のフォトトランジスタもオンし、その結果、電圧信号であるDC電圧PTは、ローレベルとなる。一方、シリアル通信信号PSがローレベルの場合には、フォトカプラPC6の一次側ダイオードは非導通状態となり、フォトカプラPC6の二次側のフォトトランジスタもオフし、その結果、DC電圧PTは、ハイレベルとなる。このように、二次側制御部220には、シリアル通信信号PSがハイレベルの場合にはローレベルのDC電圧PTが入力され、シリアル通信信号PSがローレベルの場合にはハイレベルのDC電圧PTが入力される。なお、一次側制御部310が二次側制御部220に入力電圧Vinの情報を伝達する際には、入力電圧Vinの情報に先立ち、情報送信するためのID情報を送信する。そして、続けて、入力電圧Vinの情報を送信するものとする。
同様に、一次側制御部310が二次側制御部220にFET1のオン時間のDutyの情報を伝達する際には、FET1のオン時間のDutyの情報に先立ち、情報送信するためのID情報を送信する。そして、続けて、FET1のオン時間のDutyを送信するものとする。また、信号PSの信号周期は、予め決められているものとする。なお、1つの情報伝達回路を介して、複数の情報を伝達する方法としては、シリアル通信以外にも、例えば周波数重畳などの他の手段を用いてもよい。本実施例では、スイッチング電源装置300の一次側制御部310に、マイクロコンピュータやASICなどを用いているため、複数の情報を伝達するための回路を別途設ける必要がない。そのため、スイッチング電源装置300の回路規模やコストを低減できる。
次に、二次側制御部220が画像形成装置1全体に供給される電流実効値を所定値以下になるように制御する方法について説明する。本実施例では、二次側制御部220が不揮発性メモリMMから取得した発熱体RH1の抵抗値情報に基づいて、発熱体RH1の製造ばらつきの影響を受けずに、最大電力値Wtfullを演算することができる。二次側制御部220がトライアックQ5を100%の通電角(位相制御の場合)で制御した場合、本実施例での発熱体RH1に供給可能な最大電力値をWt2full、不揮発性メモリMMで記憶している発熱体RH1の抵抗値をRmとする。最大電力値Wt2fullは、次の式(7)により算出することができる。
Figure 0007224860000008
実施例1で説明したように、定着器200への供給可能な電力制限値MaxDutyは、定着電力Wtの上限電力値Wtmaxと、最大電力値Wtfullとを用いて、式(5)により求めることができる。そこで、式(5)を用いて、本実施例の定着電力Wtの上限電力値Wt2maxを算出することとする。上限電力値Wt2maxは、実施例1で説明した式(3)を用いて算出することができる。すなわち、式(3)において、入力電圧Vinは、一次側制御部310から伝達された入力電圧Vinの情報を使用する。また、総電流実効値Iaには、定格電流値である15A(アンペア)を代入する。更に、電圧波形の力率の下限値λは、予め二次側制御部220に設定されている値を使用するものとする。そして、電力Wdには、上述した式(6)により算出したスイッチング電源装置300の電力Wd2を用いることにより、実施例2の定着電力Wtの上限電力値Wt2maxを算出することができる。その結果、式(5)に、式(7)で算出した最大電力値Wt2fullと、式(3)により算出した上限電力値Wt2maxを代入することにより、本実施例の定着電力Wtの電力制限値MaxDutyを算出することができる。このように、一次側制御部310から取得した情報に加え、二次側制御部220が二次側で取得した発熱体RH1の抵抗値情報を用いることで、精度よく、定着器400への供給可能な電力制限値MaxDutyを演算することができる。
[定着器の電力供給制御]
図5は、一次側制御部310からの情報に基づく、二次側制御部220による定着器400の電力供給制御の制御シーケンスを示すフローチャートである。図5に示す処理は、定着器400による記録材への加熱定着処理を行う場合に起動され、一次側制御部310及び、二次側制御部220により実行される。
S300、S301の処理は、実施例1の図3のS300、S301の処理と同様であり、ここでの説明を省略する。S701では一次側制御部310はVS端子に入力される電圧に基づいて検知した交流電源10の電圧情報(入力電圧Vinの情報)と、スイッチング情報(FET1のオン時間のDutyの情報)を、情報伝達回路360を介して二次側制御部220へ送信する。S702では、二次側制御部220は、定着器400の不揮発メモリMMより発熱体RH1の抵抗値情報を取得する。S703では、二次側制御部220は、交流電源10の電圧情報(入力電圧Vinの情報)と、スイッチング情報(FET1のオン時間のDutyの情報)と、発熱体RH1の抵抗値情報に基づいて、電力制限値MaxDutyを演算する。S304~S308の処理は、実施例1の図3のS304~S308の処理と同様であり、ここでの説明を省略する。
以上説明したように、本実施例の画像形成装置1は次のような特徴を有している。すなわち、一次側制御部310は、電源電圧V1を供給する補助巻線P2の出力電圧を利用して、交流電源10の電圧情報を検知しており、ヒータの制御を行うために、専用の電圧検知回路を追加する必要がない。また、一次側制御部310のVS端子は、交流電源10の電圧が異常に低下した場合の保護を行うために用いており、ヒータの制御を行うために、一次側制御部310に電圧検知用の端子を追加する必要がない。また、一次側制御部310がFET1の制御を行っているため、FET1のスイッチング情報(周期、オン時間、オフ時間、オンDutyなど)を検出するための回路を追加する必要はない。そのため、一次側制御部310が、交流電源10の電圧情報と、FET1のスイッチング情報を、二次側制御部220に伝達する。これにより、電流検知回路や、電圧検知回路を追加することなく二次側制御部220は、定着器400への供給可能な電力制限値MaxDutyを演算できる。
以上説明したように、本実施例によれば、電流検知回路や電圧検知回路を追加することなく、像加熱装置に供給可能な最大電力を演算することができる。スイッチング電源装置を制御する一次側制御部が、スイッチング電源装置の制御に用いる情報を、像加熱装置を制御する二次側制御部に伝達することにより、電流検知回路や電圧検知回路を追加することなく、像加熱装置に供給可能な最大電力を演算できる。
実施例2では、交流電源10の電圧情報と、FET1のスイッチング情報を、二次側制御部220に伝達するスイッチング電源装置300について説明した。実施例3では、同じくスイッチング電源装置300を用いており、FET1のスイッチング情報の代わりに、スイッチング電源装置300の定格出力の情報を利用する実施例について説明する。
図6に示す処理は、定着器400による記録材への加熱定着処理を行う場合に起動され、一次側制御部310及び、二次側制御部220により実行される。S300、S301の処理は、実施例1の図3のS300、S301の処理と同様であり、ここでの説明を省略する。
S801では、一次側制御部310はVS端子に入力される電圧に基づいて検知した、交流電源10の電圧情報を、情報伝達回路360を介して、二次側制御部220へ送信する。実施例3の情報伝達回路360は、一つの情報(入力AC電圧の情報)のみ二次側制御部220へ伝達すれば良いため、フォトカプラPC6には応答速度が遅い安価な部品を用いることができる。例えば、情報伝達回路360の代わりに、実施例1の情報伝達回路160と同じ情報伝達回路を用いても良い。S702は、図5のS702と同様の処理のため説明を省略する。
S803では、二次側制御部220は、次に示す情報に基づいて、電力制限値MaxDutyを演算する。その情報とは、入力AC電圧の情報(入力電圧Vinの情報)と、スイッチング電源装置300の定格出力情報(画像形成装置1のプリント時に消費する電力情報であり、Wd2maxとする)と、発熱体RH1の抵抗値情報である。なお、スイッチング電源装置300の定格出力情報Wd2maxは、二次側制御部220の不図示のメモリに記憶された固定値であり、実施例2の式(6)で演算したスイッチング電源装置300の電力Wd2の計算式を以下の式(8)に置き換えることができる。
Figure 0007224860000009
S304~S308の処理は、実施例1の図3のS304~S308の処理と同様であり、ここでの説明を省略する。
以上説明したように、本実施例の画像形成装置1は次のような特徴を有している。つまり、一次側制御部310から二次側制御部220へ情報伝達する情報は、スイッチング電源装置300の制御に利用するために検知した情報であり、ヒータの制御を行うために、別途検知回路などを設ける必要がない。
以上説明したように、本実施例によれば、電流検知回路や電圧検知回路を追加することなく、像加熱装置に供給可能な最大電力を演算することができる。スイッチング電源装置を制御する一次側制御部が、スイッチング電源装置の制御に用いる情報を、像加熱装置を制御する二次側制御部に伝達することにより、電流検知回路や電圧検知回路を追加することなく、像加熱装置に供給可能な最大電力を演算できる。
110 一次側制御部
160 情報伝達回路
200 定着器
220 二次側制御部
C6 コンデンサ
R3、R4、R6 抵抗
RH1 ヒータ(発熱体)

Claims (12)

  1. 負荷に電力を供給する電源装置を備える画像形成装置であって、
    記録材に画像形成を行う画像形成部と、
    交流電源から電力供給されることにより発熱するヒータを有し、前記ヒータにより記録材を加熱して、前記画像形成部により記録材に形成された画像を記録材に定着させる像加熱装置と、
    前記ヒータの温度を制御するヒータ制御手段と、
    前記電源装置から前記ヒータ制御手段への情報の伝達を行う伝達手段と、
    を備え、
    前記電源装置は、
    前記交流電源からの交流電圧を整流、平滑して入力電圧を生成する整流平滑手段と、
    一次巻線、二次巻線及び補助巻線を有するトランスと、
    前記入力電圧が印加される前記トランスの前記一次巻線に接続されたスイッチング手段と、
    前記トランスの前記二次巻線に誘起される出力電圧に応じたフィードバック電圧を出力するフィードバック手段と、
    前記トランスの一次側において前記入力電圧を検知する電圧検知手段と、
    前記スイッチング手段に流れる電流を検知する電流検知手段と、
    前記フィードバック電圧に基づいて、前記スイッチング手段のスイッチングを制御するスイッチング制御手段と、
    を有し、
    前記スイッチング制御手段は前記トランスの一次側に設けられ、前記ヒータ制御手段は前記トランスの二次側に設けられ、前記伝達手段は前記トランスの一次側から前記トランスの二次側へ情報を伝達するものであって、
    前記スイッチング制御手段は、前記電流検知手段が検知した電流値、及び前記電圧検知手段が検知した電圧値に基づいて算出した、前記ヒータに供給可能な電力値に関する情報を、前記伝達手段を介して前記ヒータ制御手段に伝達し、
    前記ヒータ制御手段は、前記スイッチング制御手段から取得した前記情報に応じて、前記ヒータの温度を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記スイッチング手段は、前記トランスの前記一次巻線に直列に接続された第一のスイッチング素子と、前記トランスの前記一次巻線に並列に接続された第二のスイッチング素子と、前記第二のスイッチング素子に直列に接続され、前記第二のスイッチング素子とともに前記トランスの前記一次巻線に並列に接続されたコンデンサと、を有し、
    前記スイッチング制御手段は、前記第一のスイッチング素子と前記第二のスイッチング素子をともにオフさせるデッドタイムを挟んで前記第一のスイッチング素子と前記第二のスイッチング素子を交互にオン又はオフさせるスイッチング動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記電流検知手段は、前記第一のスイッチング素子に流れる電流を検知し、検知した電流の平均電流値を出力することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記スイッチング制御手段は、前記ヒータへ供給可能な電力値と前記ヒータが消費する最大電力値とに基づいて、前記情報として前記ヒータへ供給可能な電力値の最大デューティを算出することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記スイッチング制御手段は、前記ヒータへ供給可能な電力値を、前記交流電源から供給可能な最大の電力値と、前記電源装置が消費する電力値とに基づいて算出し、
    前記電源装置が消費する電力値を、前記電圧検知手段が検知した前記入力電圧と前記電流検知手段が検知した前記平均電流値とに基づいて算出することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記スイッチング制御手段は、前記ヒータが消費する最大電力値を、前記電圧検知手段が検知した前記入力電圧と前記ヒータの抵抗値とに基づいて算出することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記スイッチング制御手段は、情報を記憶する記憶部を有し、
    前記ヒータの抵抗値は、前記記憶部に記憶されており、前記スイッチング制御手段は前記記憶部から前記ヒータの抵抗値を読み出すことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記電圧検知手段は、前記トランスの前記補助巻線に誘起される電圧に基づいて、前記入力電圧を検知することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記伝達手段は、ダイオードとフォトトランジスタとを有するフォトカプラであり、前記ダイオードは前記スイッチング制御手段と接続され、前記フォトトランジスタは前記ヒータ制御手段と接続されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記像加熱装置は、前記ヒータの温度を検知するサーミスタを有し、
    前記ヒータ制御手段は、前記サーミスタにより検知された前記ヒータの温度と前記ヒータの目標温度とに基づいて前記ヒータへ供給する電力値の制御デューティを算出し、前記制御デューティが前記最大デューティよりも大きい場合には、前記最大デューティに応じて前記ヒータへの電力供給を制御し、前記制御デューティが前記最大デューティ以下の場合には、前記制御デューティに応じて前記ヒータへの電力供給を制御することを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記交流電源から前記ヒータへ電力供給を行う接続状態と、前記交流電源から前記ヒータへの電力供給を遮断する切断状態とを切り替えるスイッチ部を備え、
    前記ヒータ制御手段は、前記スイッチ部を接続状態又は切断状態に切り替えることにより、前記ヒータの温度を制御することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記スイッチ部は、双方向サイリスタであることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
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