JP7224003B2 - 毛髪矯正器具 - Google Patents

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Description

本発明は、所望のヘアスタイルを実現することができる毛髪矯正器具に関する。
例えば毛髪のボリュームや、ハネ、うねり、艶等といった毛髪の悩みや毛穴の皮脂、フケ等といった頭皮の悩みは多くの人が抱える悩みである。従来では、美容室や理容室等において、施術者のカット技術やパーマ等の薬剤を用いることで毛髪を矯正したり、また頭皮マッサージを行うことでこれらの悩みを解決していた。
ただ毛髪の悩みを解決するためとはいえ、毛髪をカットすることを望まない需要者や、薬剤を使うことで頭皮のかぶれや毛髪にダメージが生じることを望まない需要者もいる。また、そもそもアレルギーにより薬剤を使用することができない需要者もいる。加えて、上述の方法は施術者の技術力に依拠するため、上述の方法を用いても確実に悩みを解決することは難しい。
そこで、頭皮近傍の毛幹が生える方向に着目して、この方向を矯正することで毛髪のボリュームや、ハネ、うねり、艶等といった毛髪の悩みを解決するものとして、例えば特許文献1記載の器具がある。特許文献1記載の器具は、毛髪のくせ付けを行うことにより毛髪の矯正を行うものであって、弧形状に形成された当接部と当接部が先端に形成された軸部とを備え、当接部を毛髪の頭皮近傍に押さえつけて軸部を移動させることで毛髪を所望の方向に方向付ける。これにより、毛髪のボリュームや、ハネ、うねり等といった毛髪の悩みを解消する。
特開2018-15332号
しかしながら、頭皮の毛穴近傍の毛幹は略円筒状をなしており、特許文献1に記載の方向付け器具の当接部は弧形状に形成されているので、特許文献1に記載の器具では、当接部と毛幹とが互いに曲面で接触することになるため、接触部分に働く摩擦力が弱い。そのため、当接部から毛幹が滑って術者の所望する方向に毛髪を癖づけることができない、または、癖づけられたとしても摩擦力が弱いために一過性のものとなって、すぐに元の状態に戻ってしまい再現性が悪く、施術対象者が思い通りのヘアスタイルを実現することができないという問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、毛髪をカットしたり、薬剤を使って頭皮や毛髪にダメージを与えることなく、毛髪の悩みを解決して、施術対象者の所望のヘアスタイルを実現する毛髪矯正器具を提供することをその主たる目的とするものである。
本発明の毛髪矯正器具は、把持部と、前記把持部の一方端部に設けられる第1櫛部と、を備え、前記第1櫛部は、第1方向に所定間隔を隔てて直立して配置する複数の第1櫛歯を有し、前記第1櫛歯の先端は、前記第1方向と平行に配置されて略矩形状をなす第1平滑面をなし、前記第1平滑面の前記第1方向と直交する方向に配置する両端に、それぞれ第1傾斜面及び第2傾斜面が設けられ、前記第1傾斜面は平面であり、前記第2傾斜面は曲面であることを特徴とする。
上述の構成を備える毛髪矯正器具は、第1櫛歯の先端が第1方向と平行に配置されて略矩形状をなす第1平滑面をなし、該第1平滑面の第1方向と直交する方向に配置する両端にそれぞれ第1傾斜面及び第2傾斜面が設けられている。そのため、第1櫛歯を頭皮の毛穴近傍に配置すると、第1平滑面が頭皮に近接して配置されるとともに、第1傾斜面又は第2傾斜面と第1櫛歯の長手方向に延伸する側面との境界部分が、頭皮近傍の毛幹と接触する。これにより、施術者が第1櫛歯を動かすと、この境界部分と毛幹との接触面に摩擦力が働き、施術者が第1櫛歯を移動させることで毛幹を所望の方向に動かすことができる。
ここで、毛穴付近の毛幹は様々な方向に生えており、その生える方向が毛髪のボリュームやハネ、うねり等といった毛髪の悩みの原因となっている。そのため、施術者が第1櫛歯を動かして毛穴近傍の毛幹を頭皮から浮かすように移動させれば、毛幹の生える方向をニュートラルな状態に戻すことができ、毛髪のボリュームやハネ、うねり等といった毛髪の悩みを解決することができる。また毛髪の艶に関しても、毛幹の生える方向をニュートラルな状態に戻すことで毛幹の土台を整えて毛髪の表面に艶を出すことができ、毛髪の艶に関する悩みを解決することができる。また、毛幹の生える方向がニュートラルな状態になるので、この後の例えばカットやパーマ等の施術を行う場合にも、より容易に施術を行うことができる。
併せて、第1傾斜面又は第2傾斜面と第1櫛歯の長手方向に延伸する側面との境界部分を毛穴近傍の毛幹に接触させると、この接触面に働く摩擦力によって、毛穴近傍に付着した皮脂やフケを取り除いて頭皮環境を改善することができる。
また、本発明の毛髪矯正器具は、第1傾斜面が平面であり、第2傾斜面が曲面であるため、第1傾斜面を施術に用いた場合には、第1傾斜面と第1櫛歯の長手方向に延伸する側面によって構成される角張った境界部分が頭皮近傍の毛幹に線接触して摩擦力によって毛幹を所望の方向に動かすことができる。第2傾斜面を施術に用いた場合には、第2傾斜面と第1櫛歯の長手方向に延伸する側面によって構成される曲面形状の境界部分が頭皮近傍の毛幹と面接触して摩擦力によって毛幹を所望の方向に動かすことができる。そのため、第1傾斜面と第2傾斜面とを使い分けることで、毛幹にかかる摩擦力を変えて、毛髪の状態に応じた施術を行うことができる。
本発明の毛髪矯正器具の具体的な一態様としては、前記把持部の他方端部に設けられている第2櫛部とを備え、前記第2櫛部は、第2方向に所定間隔を隔てて直立して配置する複数の第2歯部を有し、前記第2歯部の先端は、前記第2方向と平行に配置されて略矩形状をなす平滑面をなし、前記第2方向と直交する方向に配置する前記平滑面の両端にそれぞれ第3傾斜面及び第4傾斜面が設けられ、前記第3傾斜面は平面であり、前記第4傾斜面は曲面であるものを挙げることができる。
また、本発明の毛髪矯正器具の具体的な一態様としては、前記第1平滑面に対して前記第1傾斜面がなす角度を第1傾斜角とし、前記第1平滑面に対して前記第2傾斜面の前記第1平滑面との境界点における接線がなす角度を第2傾斜角とすると、前記第1傾斜角と前記第2傾斜角とは異なるものを挙げることができる。
本発明に係る毛髪矯正器具によれば、毛髪をカットしたり、薬剤を使って頭皮や毛髪にダメージを与えることなく、施術者の技術力に依拠せずに頭皮の悩みや毛髪の悩みを解決することができる。
本実施形態における毛髪矯正器具の概略図。 本実施形態における第1櫛歯の拡大概略図。 本実施形態における第1櫛歯の拡大概略図。 本実施形態における第1櫛歯の図3のa-a線断面図。 本実施形態における第2櫛歯の拡大概略図。 本実施形態における第2櫛歯の図5のb-b線断面図。 本実施形態における毛髪矯正器具を使用する前の毛髪の模式図。 本実施形態における毛髪矯正器具を使用した後の毛髪の模式図。
本発明の毛髪矯正器具の一実施形態について、以下、図面を用いながら詳細に説明する。
本実施形態における毛髪矯正器具1は、頭皮付近の毛幹を頭皮から浮かすことで毛幹の生える方向を矯正するためのものであって、図1に示すように把持部2と把持部2の一方端部に設けられる第1櫛部3、把持部2の他方端部に設けられる第2櫛部4とを備える。
把持部2は平板形状をなし、第1櫛部3と第2櫛部4との間に配置される胴部5を備える。この胴部5は、第1櫛部3から第2櫛部4に向かって山型に湾曲しながら延伸する胴部上端縁部5aと、第1櫛部3から第2櫛部4に向かって山型の湾曲と谷型の湾曲を繰り返しながら延伸する胴部下端縁部5bと、胴部上端縁部5aと胴部下端縁部5bとを端縁とする平面部5cとを備える。
胴部下端縁部5bには、谷型の湾曲で構成される凹部6(6a、6b、6c)が3つ設けられており、平面部5cには複数の円形状の孔部7が複数設けられている。本実施形態の毛髪矯正器具1を使用する施術者は、凹部6(6a、6b、6c)に指をかけるとともに孔部7に指を入れることによって本実施形態の毛髪矯正器具1を把持する。
第1櫛部3は、頭皮近傍に配置されて毛幹を動かすものであって、図1に示すように、把持部2の一方端部に設けられ、平面視略鋭角三角形状をなすものである。第1櫛部3は、図2に示すように上述した三角形状をなす一辺の側縁に設けられ、該一辺と平行となる第1方向に所定間隔を隔てて配置された複数の第1櫛歯10と、上述した三角形状の鋭角部分の先端に配置する当接部11とを備える。複数の第1櫛歯10は、第1方向に向かって等間隔に直列に配置されている。ここで、図2、図3及び図4に示すように、第1櫛歯10は、基端から先端に向かって長手方向に延伸する略直方体形状をなすものであって、その長手方向が第1方向と直交するように直立して配置されており、第1櫛歯10の間に配置される溝は、当接部11に近接して配置されるものを除いて、深さが異なる第1溝部12と第2溝部13とが交互に配置されるように構成されている。
第1櫛歯10は、先端に第1方向に平行に配置されて略矩形状をなす第1平滑面15が設けられている。この第1平滑面15の第1方向の幅は約1mm程度である。また、第1櫛歯10を挟んで配置される第1溝部12及び第2溝部13の第1方向の幅は約2mm程度である。毛髪は平均的に約0.08mmの太さを備えるので、第1櫛歯10を毛髪に入れた場合に、毛髪は第1溝部12及び第2溝部13に配置され、第1櫛歯10の先端に配置する第1平滑面15が頭皮近傍に配置される。ここで、図2、図3及び図4に示すように、第1方向と直交する方向(この方向は、前述した第1櫛歯10の延伸する長手方向とも直交する方向である。)に配置する第1平滑面15の両端には、それぞれ第1傾斜面16及び第2傾斜面17が設けられている。
第1傾斜面16は、第1平滑面15の第1方向と直交する方向に位置する一方端から斜め下方に向かって直線状に延伸する平面であって、本実施形態では、第1平滑面15に対して第1傾斜面16がなす角度(以下第1傾斜角θ1とする。)が60°となるように構成されている。なお、この第1傾斜角θ1は10°以上65°以下の範囲から適宜選択することができる。また、第1平滑面15を頭皮に近接して配置した本実施形態の毛髪矯正器具1の使用状態において、第1傾斜面16と第1櫛歯10の側面とで角張って構成された境界部分19が頭皮近傍の毛幹と接触する。
第2傾斜面17は、第1平滑面15の第1方向と直交する方向に位置する他方端から斜め下方に向かって円弧をなす曲面で構成される。ここで、第2傾斜面と第1櫛歯10の長手方向に延伸する側面とは面一に連続している。第1平滑面15に対して第2傾斜面17の第1平滑面15との境界点における接線がなす角度(以下第2傾斜角θ2とする。)は、50°となるように構成されている。なお、この第2傾斜角θ2は10°以上65°以下の範囲から適宜選択することができる。ここで、第2傾斜角θ2と第1傾斜面θ1とは異なるように構成される。また、第1平滑面15を頭皮に近接して配置した本実施形態の毛髪矯正器具1の使用状態において、第2傾斜面17と第1櫛歯10の側面とで曲面に構成された境界部分19が頭皮近傍の毛幹と接触する。
上述した第1平滑面15の第1方向と直交する方向に配置された第1傾斜面16及び第2傾斜面17によって、第1櫛歯10の直立する先端は、基端に向かって、該第1方向と直交する方向の幅が広がるように構成される。
当接部11は、頭皮のマッサージを行うものであって、略半円形状をなすように構成されている。そのため、第1櫛部3の平面視略鋭角三角形状をなす先端は丸くなるように構成される。
第2櫛部4は、頭皮近傍に配置されて毛幹を浮かして動かすものであって、図1及び図5に示すように把持部2の他方端部であって、側縁に設けられる複数の第2櫛歯20を備える。複数の第2櫛歯20は、第2方向に向かって等間隔に直列に配置されている。第2櫛歯20の間には端部に配置される溝部を除いて同じ深さを備える第3溝部25が形成されている。第2櫛歯20の第2方向の幅は約1mm程度である。また、第2櫛歯20を挟んで配置される第3溝部25の第2方向の幅は約2mm程度である。そのため、第2櫛歯20を毛髪に入れた場合においても、毛髪は第3溝部25に配置される。
第2櫛歯20は、図5及び図6に示すように、基端から先端に向かって長手方向に延伸する略直方体形状をなすものであって、該長手方向が第2方向と直交して配置される。また、第2櫛歯20の先端には第2方向と平行に配置されて略矩形状をなす第2平滑面21が設けられている。この第2平滑面21は、第2櫛歯20を毛髪に入れた場合に頭皮近傍に配置される。ここで、図5及び図6に示すように、第2方向と直交する方向(この方向は、前述した第2櫛歯20が延伸する長手方向とも直交する方向である。)に配置する第2平滑面21の両端には、それぞれ第3傾斜面23及び第4傾斜面22が設けられている。
第3傾斜面22は、第2平滑面21の第1方向と直交する方向に位置する一方端から斜め下方に向かって直線状に延伸する平面であって、本実施形態では、第2平滑面21に対して第3傾斜面22がなす角度(以下第3傾斜角θ3とする。)が45°となるように構成されている。なお、この第3傾斜角θ3は10°以上65°以下の範囲から適宜選択することができる。また、第2平滑面21を頭皮に近接して配置した本実施形態の毛髪矯正器具1の使用状態において、第3傾斜面22と第2櫛歯20の側面とで角張って構成された境界部分27が頭皮近傍の毛幹と接触する。
第4傾斜面23は、第2平滑面21の第2方向と直交する方向に位置する他方端から斜め下方に向かって円弧をなす曲面で構成される。ここで、第4傾斜面と第2櫛歯20の長手方向に延伸する側面とは面一に連続している。第2平滑面21に対して第4傾斜面23の第2平滑面21との境界点における接線がなす角度(以下第4傾斜角θ4とする。)は、40°となるように構成されている。なお、この第4傾斜角θ4は10°以上65°以下の範囲から適宜選択することができる。また、第2平滑面21を頭皮に近接して配置した本実施形態の毛髪矯正器具1の使用状態において、第4傾斜面23と第2櫛歯20の側面とで曲面に構成された境界部分27が頭皮近傍の毛幹と接触する。
ここで、第3傾斜角θ3と第4傾斜角θ4とはそれぞれ傾斜角が異なるように選択される。また、第3傾斜角θ3及び第4傾斜角θ4は、第1傾斜角θ1及び第2傾斜角θ2よりも鋭角となるように構成されている。
上述の構成を備える本実施形態の毛髪矯正器具1の使用方法及びその効果について説明する。
施術者は、当接部11を施術対象者の頭皮に当接させて移動させることにより、頭皮の血行を促し頭皮にマッサージを行う。施術者は施術対象者の頭皮をマッサージした後、施術対象者の頭皮付近の毛幹の状態(一例を図7に示す)を観察し、乱れた方向に生えた毛幹に対し、その生え方の方向に対して逆らうように第1櫛歯10、第2櫛歯20のいずれかを毛髪に入れる。このとき、毛幹の方向と櫛歯の直立する方向とがなす角度が5°~180°の範囲のいずれかとなるようにする。
第1櫛歯10を毛髪に入れると、第1平滑面15が頭皮に近接して配置されて、第1傾斜面16又は第2傾斜面17と第1櫛歯10の長手方向に延伸する側面18との境界部分19が、頭皮近傍の毛幹(頭皮の毛穴近傍部分)と接触する。なお、第2櫛歯20でも同様に、第2櫛歯20を毛髪に入れると、第2平滑面21が頭皮に近接して配置されて、第3傾斜面22と第2櫛歯20の長手方向に延伸する側面26との境界部分27が、頭皮近傍の毛幹と接触する。
ここで、毛幹は円筒形状をなしており、従来の器具では櫛歯先端が円弧形状に設けられていたために、互いに曲面で接触することで該接触面に働く摩擦力は弱いものであった。しかし、本実施形態の毛髪矯正器具は、円筒形状をなす毛幹に、第1傾斜面16と第1櫛歯10の側面とで角張って構成された境界部分19又は第3傾斜面22と第2櫛歯20の側面とで角張って構成された境界部分27が線接触するので、この接触部分に摩擦力が強く働き、施術者が第1櫛歯10又は第2櫛歯20を動かすと、その接触部分に働く摩擦力によって毛幹を施術者の所望の方向に動かすことができる。そこで、毛幹が頭皮から浮いた状態となるように第1櫛歯10又は第2櫛歯20を動かせば、毛幹が生える方向がニュートラルな状態(一例を図8に示す)となるので、この毛幹の生える方向によって生じる毛髪のボリューム、うねり、くせ等の悩みの原因、また毛幹が生える方向をニュートラルな状態に戻すことで毛幹の生える方向の土台を作り、毛髪に艶を出すことが可能となり、毛髪の艶に関する悩みの原因を取り除くことができる。
併せて、本実施形態の毛髪矯正器具1は、第1櫛歯10の第1平滑面15に対して第1傾斜面16がなす第1傾斜角θ1と、第2櫛歯20の第2平滑面21に対して第3傾斜面22がなす第3傾斜角θ3とが異なっているので、施術者は施術対象者の頭皮付近の毛幹の状態に合わせて第1傾斜面16又は第3傾斜面22のいずれかを選択することができ、個々人の毛髪の状況に合わせてより確実に毛幹を浮かして動かすことができる。
ここで、施術対象者の毛髪が細く毛髪にあまり負担をかけたくない場合があるが、本実施形態の毛髪矯正器具1は、第1櫛歯10に設けられた第2傾斜面17及び第2櫛歯20に設けられた第4傾斜面23が曲面形状をなすので、第2傾斜面17と第1櫛歯10の側面とで曲面に構成された境界部分19または第4傾斜面23と第2櫛歯20の側面とで曲面に構成された境界部分27のいずれかを毛幹に面接触させて上述の施術を行うこともできる。これにより、毛髪への摩擦力を低減して、より個々人の毛髪の状態に合わせて施術を行うことができる。
加えて、第1平滑面15に対して第2傾斜面17の第1平滑面15との境界点における接線がなす第2傾斜角θ2と、第2平滑面21に対して第4傾斜面23の第2平滑面21との境界点における接線がなす第4傾斜角θ4とが異なるので、第2傾斜面17と第4傾斜面23とを使い分けることで、該毛幹にかかる摩擦力を調整することができる。
また、頭皮の毛穴から分泌される皮脂やフケが毛幹に絡みついていた場合であっても、上述した摩擦力によって、毛穴近傍の皮脂やフケを取り除くことができる。そのため、頭皮環境を整えるとともに、さらに毛幹を動きやすくすることで、頭皮から浮きやすくして毛幹をニュートラルな状態に戻すことができる。
さらに、第1溝部12と第2溝部13との深さがそれぞれ異なるので、毛髪が第1櫛部3を通りやすくすることができる。
本発明は上述の実施形態に限られたものではない。
本実施形態の毛髪矯正器具では、把持部の両端部に第1櫛部及び第2櫛部がそれぞれ設けられていたが、一方端部のみにいずれか一方の櫛部が設けられていてもよい。
加えて、第1傾斜面、第2傾斜面、第3傾斜面及び第4傾斜面の構成は上述のものに限られたものではなく、第3傾斜面及び第4傾斜面の傾斜角を第1傾斜面及び第2傾斜面よりも鈍角となるように構成してもよい。また、第3傾斜面と第4傾斜面の傾斜角をそれぞれ同じになるように構成してもよい。
さらに、上述の実施形態では第1傾斜面を平面、第2傾斜面を曲面となるように構成したが、いずれも平面又は曲面となるように構成してもよい。また、第3傾斜面と第4傾斜面を平面及び曲面、あるいはいずれも曲面となるように構成してもよい。
また、第1溝部と第2溝部とはそれぞれ深さが異なるものであったが、同じ深さを備えるように構成してもよく、また第2櫛部に複数の深さの溝が交互に配置するように構成してもよい。
さらに、第1平滑面の第1方向の幅、第1溝部及び第2溝部の第1方向の幅、第2櫛歯の第2方向の及び第3溝部の第2方向の幅は上述の実施形態に限られたものではなく、適宜変更することができる。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。また、同一の作用または効果が生じる範囲内で何れかの発明事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
1・・・毛髪矯正器具
2・・・把持部
3・・・第1櫛部
10・・第1櫛歯
15・・第1平滑面
16・・第1傾斜面
17・・第2傾斜面

Claims (2)

  1. 把持部と、
    前記把持部の一方端部に設けられる第1櫛部と、を備え、
    前記第1櫛部は、第1方向に所定間隔を隔てて直立して配置する複数の第1櫛歯を有し、
    前記第1櫛歯の先端は、前記第1方向と平行に配置されて略矩形状をなす第1平滑面をなし、前記第1平滑面の前記第1方向と直交する方向に配置する両端に、それぞれ第1傾斜面及び第2傾斜面が設けられ、前記第1傾斜面は平面であり、前記第2傾斜面は曲面であることを特徴とする毛髪矯正器具。
  2. 前記把持部の他方端部に設けられている第2櫛部とを備え、
    前記第2櫛部は、第2方向に所定間隔を隔てて直立して配置する複数の第2歯部を有し、
    前記第2歯部の先端は、前記第2方向と平行に配置されて略矩形状をなす平滑面をなし、前記第2方向と直交する方向に配置する前記平滑面の両端にそれぞれ第3傾斜面及び第4傾斜面が設けられ、前記第3傾斜面は平面であり、前記第4傾斜面は曲面であることを特徴とする請求項1記載の毛髪矯正器具。
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