JP7222867B2 - 高周波素子、及び、該高周波素子を有する高周波帯デバイス - Google Patents

高周波素子、及び、該高周波素子を有する高周波帯デバイス Download PDF

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Description

本発明は、高周波素子、及び、該高周波素子を有する高周波帯デバイス、特に、減衰機能を有する高周波素子及び高周波帯デバイスに関する。
特開2007-179939号公報(特許文献1)に、高周波素子及び高周波帯デバイスの一例が開示されている。
伝送信号の高速化に伴い、これらの高周波素子等には、例えば100GHz以上の高周波信号に対してもなお良好な周波数特性を有することができること、言い換えれば、良好な減衰機能を発揮することができることが所望されている。
特開2007-179939号公報
本発明は、上記特許文献1に開示された高周波素子、及び、該高周波素子を有する高周波帯デバイスにおける周波数特性を改善するための構造を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様による高周波素子、又は、高周波素子を有する高周波帯デバイスは、第1部品と第2部品を含み、前記第1部品は、抵抗基板と、前記抵抗基板の信号接続部に前記抵抗基板の中心線に沿って設けた中継手段と、前記抵抗基板の対向する一対の縁部に設けたグランド接続部が挿通される一対の通路を有した導電部材と、を備え、前記第2部品は、相手同軸コネクタの相手側中心導体と電気的に接続される端子部と、前記相手同軸コネクタの相手側外部導体と電気的に接続される外部導体部と、を備え、前記端子部は、前記中継手段を介して前記抵抗基板の信号接続部と電気的に接続され、前記外部導体部は、前記導電部材を通じて前記抵抗基板のグランド接続部と電気的に接続され、前記外部導体部に面した前記導電部材の面に、前記外部導体部と当接させる凸状部が設けられていることを特徴として有する。
このような凸状部を設けることによって、導電部材を外部導体部に対してより確実に当接させることができ、高周波素子、又は、該高周波素子を有する高周波帯デバイスにおける周波数特性を改善することができる。
上記態様の高周波素子において、前記凸状部は、前記中心線に対して同心状に設けられていてもよい。
前記凸状部の軌跡は、前記抵抗基板のグランド接続部を通るのが好ましい。
また、上記態様の高周波素子において、前記導電部材は、第1接続管と第2接続管を含んでもよい。
前記凸状部は、前記第2接続管は反対側の前記第1接続管の面に設けられていてもよい。
また、上記態様の高周波素子において、前記第1接続管は円環板状であって、前記中心線に沿う第1貫通穴を有し、前記第1貫通穴の直径方向における対向位置に、板厚方向に沿って一対の第1通路が設けられていてもよく、また、前記第2接続管は円環板状であって、前記中心線に沿う第2貫通穴を有し、前記第2貫通穴の直径方向における対向位置に、板厚方向に沿って一対の第2通路が設けられていてもよい。
また、前記第1接続管と前記第2接続管は、前記一対の第1通路と前記一対の第2通路を板厚方向にて連通させた状態で配置されていてもよい。
更に、上記態様の高周波素子において、前記抵抗基板のグランド接続部は、前記一対の第1通路及び前記一対の第2通路に挿通され、且つ、前記一対の第2通路と導通していてもよい。
上記態様の高周波素子において、前記第1接続管は、対で設けられており、前記対の第1接続管は、前記第2接続管を挟み込むように配置されていてもよい。
上記態様の高周波素子において、前記外部導体部は、前記相手同軸コネクタの相手側外部導体と電気的に接続される円環板状部分を有するのが好ましい。
上記態様の高周波素子において、更に、前記第1接続管と前記外部導体部の間に介挿される導電性シートを設けてもよい。
前記導電性シートには、前記抵抗基板の前記グランド接続部と、前記通路との間に介挿される、挿入片を設けるのが好ましい。
上記態様の高周波素子において、前記第1部品と前記第2部品はシェルによって覆われているのが好ましい。
本発明によれば、上記特許文献1に開示された高周波素子、及び、該高周波素子を有する高周波帯デバイスにおける周波数特性を改善するための改良構造を提供することができる。
本発明による高周波帯デバイスの側面図である。 本発明による高周波帯デバイスの中心線断面図である。 第1部品と第1部品を組み合わせる前の状態を示す斜視図である。 図3の側面図である。 第2部品を第1部品の一部構成部品とともに示した斜視図である。 図5の側面図である。 第1部品の分解斜視図である。 第1部品の組立中間工程図である。 第1部品の組立完成図である。 図9の断面図である。 変形例としてのシートの使用態様を示した斜視図である。 図11の側面図である。 シートの使用前の状態を示す図である。 シートの使用中の状態を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な一実施形態による、減衰機能を有する高周波素子、及び、該高周波素子を利用した高周波帯デバイスを説明する。ただし、以下の実施形態で説明する寸法、材料、形状及び構成要素の相対的な位置等は任意であり、本発明が適用される装置の構成又は様々な条件に応じて変更できる。また、特別な記載がない限り、本発明の範囲は、以下に具体的に記載された実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明による高周波帯デバイスの側面図、図2は、その中心線断面図である。この高周波帯デバイス1は、互いに同軸的に固定され得る略円筒状の3つの部分、即ち、ネジ部20、第1シェル21、及び第2シェル22から成る。ネジ部20は、高周波帯デバイス1を相手同軸コネクタ(図示せず)にネジ接続するための部材であって、第1シェル21の前側の一部を覆うように第1シェル21に固定され、一方、第2シェル22は、第1シェル21の後側の一部を覆うように第1シェル21に固定される。第1シェル21の内部には、主として、第1部品6と第2部品4A、4Bを収容し得るようになっており、一方、第2シェル22の内部には、主として、第2部品4Bの前端の一部を収容し得るようになっている。第2部品4Aと第2部品4Bは互いに同一構造を有し、それらの間に第1部品6を挟み込んだ状態で左右対称に配置される。図3に、第2部品4Bと第1部品6を組み合わせる前の状態を斜視図で示し、図4に、その側面図を示す。
ネジ部20は、その内側に第1シェル21の前端を収容できるよう、その中心軸回りが所定の径で円筒状に刳り抜かれている。ネジ部20には、第2シェル22の前端側26と同形状の接続部品を持つ相手同軸コネクタを取り付けることができる。これにより、高周波帯デバイス1を介して2つの同軸コネクタを連結させることができる。
第1シェル21には、その中心軸回りが2つの内径を有するように段状且つ円筒状に刳り抜かれることによって、2つの円筒中空部23aA、23aBが形成されている。前側の円筒中空部23aAの内径は、後側の円筒中空部23aBの内径よりも小さく設定されており、円筒中空部23aAによって形成された比較的小さなフランジ28には、第2部品4Aの前側49Aが突き合わされて、第1シェル21の前方側からの抜け落ちを防止する。
また、第2シェル22には、その中心軸回りが1つの内径を有するように円筒状に刳り抜かれることによって、1つの円筒中空部24Bが形成されている。円筒中空部24Bによって形成された比較的小さなフランジ30には、第2部品4Bの前側49Bが突き合わされて、第2シェル22の前方側からの抜け落ちを防止する。
ネジ部20の内面の一部25は、第1シェル21との対向側付近においてネジ切りされていてもよい。このネジ切り部分を、相手同軸コネクタ(図示されていない)の所定部品、例えば、同軸ケーブルやその周囲を包囲するように設けられたネジ切り部分と軸方向にて接続することにより、高周波帯デバイス1をネジ部20を介して相手同軸コネクタと接続することができる。
第2部品4A、第1部品6、第2部品4Bは、この順番で、また、第2部品4Aの前側49Aを第1シェル21のフランジ28に当接させた状態で、第1シェル21の内部に所定の向きで挿入される。その後、第1シェル21の後端に第2シェル22をネジ等を利用して固定することにより、それら第2部品4A、第1部品6、及び第2部品4Bは、高周波帯デバイス1の内部に完全に収容、保持され、且つ、それらの間の少なくとも軸方向における距離を一定に保つことができる。第1部品6の機能を調整することによって、高周波帯デバイス1には様々な機能を持たせることができる。例えば、本発明のように第1部品6に抵抗(62)を設けることによって、減衰器として機能させることもできる。
尚、上の実施例では、相手同軸コネクタとの接続を、ネジ部20のネジ切りによって行うものとしているが、プッシュオンロック(簡易ロック)でそれを行ってもよく、相手同軸コネクタとの接続は、これらの方法に限定されない。更に、ネジ部20が相手同軸コネクタに設けられていてもよい。
図2乃至図4に加えて、図5及び図6を参照して、第2部品4A、4Bの構成をより詳細に説明する。図5は、第2部品4Bを、第1部品6の一部構成部品(第1接続管81B)とともに示した斜視図であって、それらの中心線断面を示すもの、図6は、同断面の側面図である。高周波帯デバイス1は2つの第2部品4A、4Bを含む。両者を区別するため、各部品及び各部品を構成する部材に、必要に応じて「A」、「B」の文字をそれぞれ付している。これら第2部品4Aと第2部品4Bは、第2部品4Aの第1雄端子41Aは外部に突出したピン形状としてあるのに対して、第2部品4Bの第1雌端子41Bは相手同軸コネクタの第1雄端子41Aが収容され得るように円筒状の誘込形状としてある点においてのみ相違する。この相違は相手同軸コネクタの第1雄端子の形状との関係で生じるものであって、ここでは重要ではない。従って、第2部品4Aと第2部品4Bは、本実施形態においては、実質的には同じものと考えることができる。尚、便宜上、図3乃至図6には、第2部品4A、4Bのうち、第2部品4Bのみが示され、第2部品4Aは示されていないが、第2部品4Aの構成は、上記の説明、及び、図2乃至図6から明らかとなろう。
第2部品4Bは、絶縁座40Bを介して第1雌端子41Bと第2雌端子42Bを対向側に有する端子部43Bと、この端子部43Bの外側を包囲して端子部43Bに支持、固定された外部導体部44Bから成る。外部導体部44Bは、更に、第2シェル22に設けた円筒中空部24Bに挿入される本体46aBと、第2シェル22の後側の円環状壁面29と対向させた状態で、且つ、第1接続管81Bの環状面と整列され突き合わされた状態で設けた円環板状のフランジ46bBを含む。第1接続管81Bと外部導体部44Bの間に流れる(グランド)信号に雑音が生じることを防止するため、外部導体部44Bに面した第1接続管(導電部材)81Bの環状面に、第1雌端子41Bや第2雌端子42Bを通過する中心線「p」に対して同心状に半円環状の凸状部81aBを設けている。凸状部81aBを設けたことにより、第1接続管81Bの環状面と外部導体部44Bのフランジ46bBを確実に当接させることができ、この結果、第1接続管81Bと外部導体部44Bとの間で流れる信号を、凸状部81aBを通じて、言い換えれば、第1接続管81Bや外部導体部44Bの面方向に分散させることなく流すことができ、周波数特性の改善が図られる。
同様に、第2部品4Aは、絶縁座40Aを介して第1雄端子41Aと第2雌端子42Aを対向側に有する端子部43Aと、この端子部43Aの外側を包囲して端子部43Aに支持、固定された外部導体部44Aから成る。外部導体部44Aは、更に、第1シェル21に設けた円筒中空部23aAに挿入される本体46aAと、円筒中空部23aBに該円筒中空部23aBのフランジ27と対向させた状態で、且つ、第1接続管81Aの環状面と整列され突き合わされた状態で設けた円環板状のフランジ46bAを含む。第1接続管81Aと外部導体部44Aの間に流れる(グランド)信号に雑音が生じることを防止するため、外部導体部44Aに面した第1接続管81Aの環状面に、第1雌端子41Bや第2雌端子42Aを通過する中心線「p」に対して同心状に半円環状の凸状部81aAを設けている。凸状部81aAを設けたことにより、第1接続管81Aの環状面と外部導体部44Aのフランジ46bAを確実に当接させることができ、この結果、第1接続管81Aと外部導体部44Aとの間で流れる信号を、凸状部81aAを通じて、言い換えれば、第1接続管81Aや外部導体部44Aの面方向に分散させることなく流すことができ、周波数特性の改善が図られる。
各第2部品4A、4Bにおいて、端子部43A、43Bと外部導体部44A、44Bは、樹脂47A、47Bによって互いに固定され得る。端子部43A、43Bを外部導体部44A、44Bに挿入して、それらの中心を通じて貫通する整合穴45A、45Bを整合させた後、これらの整合穴45A、45Bに樹脂47A、47Bを流し込むことにより、それらを所望の向きで互いに固定することができる。
高周波帯デバイス1の実際の使用時には、第2部品4Aの外部導体部44Aは、相手同軸コネクタの相手側外部導体(図示されていない)と電気的に接続され、一方、第2部品4Aの端子部43Aは、その第1雄端子41Aにおいて、相手同軸コネクタの相手側中心導体(図示されていない)と電気的に接続されて電気信号を受信する。
外部導体部44Aによって受信された信号は、その後、第1部品6の第1接続管81A、第2接続管82、第1接続管81Bをこの順に介して、第2部品4Bの外部導体部44Bへ伝達され得る。一方、第1雄端子41Aによって受信された信号は、その後、第2雌端子42Aを介して、第1部品6の中継部83Aや抵抗基板62に伝達され、抵抗基板62で抵抗によって減衰された後、第1雌端子41Bへ伝達され得る。
以上の電気信号の流れによって、高周波帯デバイス1を利用して、第1シェル21側に接続された相手コネクタと第2シェル22側に接続された相手コネクタを、減衰機能を付加した状態で接続させることができる。
次に、図2に加えて、図7乃至図10をも参照して、第1部品6の基本構成を説明する。図7は、第1部品6の分解斜視図であり、図8は、その組立中間工程図、図9は、その組立完成図である。また、図10は、図9の断面図、更に言えば、第1部品6の構成部品の1つである抵抗基板62の上面沿いの水平断面図である。
第1部品6は、左右対称形状を有し、中央に配置される第2接続管82と、第2接続管82を挟み込んだ状態で第2接続管82の左右各側に配置される一対の第1接続管81A、81Bと、これら第2接続管82と第1接続管81A、81Bの中心に挿入される抵抗基板62と、更に、抵抗基板62の左右両側にそれぞれ固定される中継部83A、83Bを備える。第2接続管82と第1接続管81A、81Bは、それら全体で、導電部材を形成している。
第2接続管82は、所定の厚みを有する円環板状の部材として形成されており、導電性の良い部材であって、しかも、少なくともその表面が、第1接続管81A、81Bよりも半田ぬれ性が良い部材、つまり、半田付けに適した(半田がつきやすい、半田ぬれ性のよい)部材、例えば、全体を金メッキした黄銅でできている。第2接続管82には、中心線「p」に沿う方形の貫通穴84が設けられている。この方形の貫通穴84には更に、抵抗基板62を組み込むため、直径方向における対向位置に、板厚方向(「p」に沿う方向)に沿って一対の方形の通路(第2通路)85A、85Bが設けられている。これらの通路85A、85Bが形成する直径方向における長さは、抵抗基板62の横幅と略同じか若干大きい。また、各方形通路85A、85Bの上下幅は、抵抗基板62の厚みと略同じか若干大きい。抵抗基板62は、左右の方形通路85A、85Bに水平方向にて挿入され、水平方向にて対向する辺においてそこに保持される。
第1接続管81A、81Bは、第2接続管82と同様に、所定の厚みを有する円環板状の部材として形成されているが、第2接続管82より大きな径を有する。また、第1接続管81A、81Bは、第2接続管82と異なり、導電性の良い部材であるが、少なくともその表面が、半田付けに適さない(半田がつきにくい)部材、例えば、アルミでできている。第1接続管81A、81Bには、中心線「p」に沿う円形の貫通穴86A、86Bが設けられている。各貫通穴86A、86Bには更に、抵抗基板62を組み込むため、直径方向における対向位置に、板厚方向(「p」に沿う方向)に沿って一対の半円状の通路(第1通路)87A、87Bがそれぞれ設けられている。これらの通路87A、87Bが形成する直径方向における長さは、抵抗基板62の横幅と略同じか若干大きい。各円形通路87A、87Bの上下幅は、抵抗基板62の厚みより大きく、従って、各方形通路85A、85Bの上下幅よりも大きく設定されており、したがって、少なくとも上下方向において、抵抗基板62は、これら半円通路87A、87Bに遊嵌される。尚、半円通路87A、87Bの横幅の大きさを、方形通路85A、85Bの大きさよりも大きく設定し、横方向においても、抵抗基板62を半円通路87A、87Bに遊嵌させるようにしてもよい。
第2接続管82の片側の側面に、第2接続管82の形状に対応して、第2接続管82の片側側面を内包できる大きさの円形窪み88A、88Bが設けられており、第1接続管81A、81Bに設けたそれぞれの円形窪み88A、88Bに、第2接続管82の厚みの半分よりも小さな厚み部分を収容させ、第1接続管81Aと81Bを離間した状態で互いに対向配置することができる。第1接続管81A、81Bの円形窪み88A、88Bを利用して、第1接続管81A、81Bと第2接続管82を接触させ、これらの接触を通じて、異種金属、即ち、金メッキした黄銅とアルミとが組み合わされるともに、第2接続管82に設けた方形通路85A、85Bと第1接続管81A、81Bに設けた半円通路87A、87Bが略一直線上に並んで、板厚方向にて連通した一対の通路(87A、87B、85A、85B)を形成する。抵抗基板62は、この一対の通路(87A、87B、85A、85B)に挿通され、設置される。尚、このように、第2接続管82の貫通穴84より、第1接続管81A、81Bの貫通穴86A、86Bの径が大きいのは、中継部の外形との距離が電気特性と関係しているからである。
抵抗基板62は、左右対称形状の平板状のチップ型抵抗であって、図10によく示されているように、一方の対向辺に信号接続部68A、68Bを有し、他方の対向辺にグランド接続部69A、69Bを有する。信号接続部68A、68Bは、一方の対向辺の一部の長さ部分にのみ設けてあり、グランド接続部69A、69Bは、他方の対向辺の全長さ部分に設けてある。尚、図面からは明らかでないが、抵抗基板62の表裏(上下)各面に、同じ形状の抵抗パターンが形成されていると考えてよい。信号接続部68Aと68Bの間は、並列に配置された2本の信号線70A、70Bによって接続されている。これらの各信号線70A、70Bは、それぞれ、2本のグランド線71(A、B)、75(A、B)を通じて、グランド接続部69A、69Bに接続されており、これにより、信号接続部68Aと68Bの間に流れる信号に所定の抵抗を与えてそれを減衰させるものである。
高周波帯デバイスの組立時において、各信号接続部68A、68Bは、それぞれ、中継部83Aや83Bと半田付けされ、これらの接続を通じて相手同軸コネクタの相手側中心導体と電気的に接続され得る。信号接続部68A、68Bは、中継部83A、83Bとの接続が容易になるように、接続側、つまり、対向辺側において中央部に比べて比較的大きな面積を有している。一方、抵抗基板62の一対の縁部に設けたグランド接続部69A、69Bは、第2接続管82に設けた方形通路85A、85Bと第1接続管81A、81Bに設けた半円通路87A、87Bによって形成される連通した一対の通路(87A、87B、85A、85B)に挿通され、第2接続管82の近傍、例えば、それを貫通する方形通路85A、85Bの内部やその周辺で抵抗基板62のグランド接続部69A、69Bと半田付けされて導通し、これらの接続や第2接続管82及び第1接続管81A、81Bとの接続を通じて、外部導体部44A、44B(図2乃至6参照)、更には、相手同軸コネクタの相手側外部導体と電気的に接続され得る。この場合、図3、図7によく示されるように、凸状部81aA、81aBの環状の軌跡は、グランド接続部69A、69Bを通るのが好ましい。これにより、外部導体部44A、44Bと、第1接続管81A及び第1接続管81Bとの間のグランド接続を、より効率的に且つ確実に行うことができる。更に言えば、この構成によって、凸状部81aA、81aBとグランド接続部69A、69Bをより接近させて、グランド接続部69A、69Bを通じた信号を、より直接的に、言い換えれば、最短の距離で、外部導体部44A、44Bに伝達し、信号に雑音が生じることを防止して、周波数特性の改善を図ることができる。
抵抗基板62のグランド接続部69A、69Bの第2接続管82に対する半田付けは、第1部品6を図9の完成状態とした後に、例えば、半円通路87A、87Bの入口付近の内面とグランド接続部69A、69Bの縁付近との隙間Aにペースト半田を盛って、第1部品6をリフローしてペースト半田を溶融することによって簡単に行うことができる。このとき、溶融された半田は、第2接続管82に設けた方形通路85A、85Bと第1接続管81A、81Bに設けた半円通路87A、87Bとによって形成された通路の隙間で毛細管現象を利用して、且つ、半田がつきにくい第1接続管81A、81Bを利用して、半田がつきやすい第2接続管82へ自然に流れ込んで、例えば図10に示すような半田76A、76Bによって、第2接続管82の方形通路85A、85Bの近傍にて実装される。
主として図10、図2を参照して、中継部83A、83Bの構成を説明する。中継部83A、83Bは、抵抗基板62の中心線(「p」)に沿って設けられ、抵抗基板62と接続される接続端子64A、64Bと、この接続端子64A、64Bのフランジ65A、65Bを境として、第2接続管82や第1接続管81A、81Bの側に円筒状の接合管66A、66Bを、及び、その反対側の第2部品4A、4Bの側に円筒状の中継管67A、67Bを、それぞれ有する。
中継部83A、83Bの端部には、半月状の断面を有しそれらの間にスリットを形成しているようなスリット部材72A、72Bが設けられており、これらスリット部材72A、72Bの間に抵抗基板62の信号接続部68A、68Bが挿入される。その後、これらスリット部材72A、72Bの筒内に半田を盛ることにより、中継部83A、83Bは抵抗基板62に固定されるようになっている。抵抗基板62に固定された中継部83A、83Bは、第2接続管82や第1接続管81A、81Bの中心を通る位置において、第2接続管82から第1接続管81A、81Bに向かう方向、即ち、中心線「p」に沿って第1接続管81A、81Bの外方に延びる。
第2部品4A、4Bと第1部品6を接続したとき、これらの部品は、第1部品6の中継端子67と第2部品4A、4Bの第2雌端子42A、42Bとを利用して、少なくとも軸方向においてバネ構造によって弾性接続される。バネ構造を達成するため、中継管67A、67Bには、第2部品4A、4Bとの接続側において中心を通る横方向にスリ割り74A、74Bが設けてある。このような構成において、第2部品4A、4Bと第1部品6が軸方向にて互いに接近したとき、先ず、第1部品6の接続端子64A、64Bの中心から軸方向に延びるガイドピン77A、77Bが、第2部品4A、4Bの第2雌端子42A、42Bの入り口の穴50A、50Bに誘い込まれ、更に接近したときに、ガイドピン77A、77Bが、穴50A、50Bの更に奥のガイド穴51A、51Bへ案内されるとともに、中継管67A、67Bのスリ割り74A、74Bが、第2雌端子42A、42Bの入り口の穴50A、50Bに軸方向にて押し込まれて弾性変形される。これにより、第2部品4A、4Bと第1部品6を弾性接続させることができる。この弾性接続により、高周波帯デバイス1(雄端子)と相手同軸コネクタ(雌端子)とを嵌合させる際にそれらの間に生じるストレスを排除することができ、また、それらの間に生じ得る嵌合ギャップを許容することができ、更に、抵抗基板62と中継部83A、83B(スリット部材72A、72B)における半田部や、抵抗基板62と第2接続管82における半田部に、実質的にストレスがかかることがない。
尚、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。
例えば、外部導体部44A、44Bのフランジ46bA、46bBと、第1接続管81A、81Bの環状面とを、より確実に当接させるため、それらの間に導電性のシートを介挿してもよい。図11は、一例としてのシート100を第1部品6、更に言えば、第1部品6を構成する第1接続管81A及び第1接続管81Bの環状面に配した状態を示す斜視図、また、図12は、その側面図である。便宜上、第2部品4A、4Bは示していないが、シート100は、第2部品4A、4Bと第1部品6との間に挟み込まれるものとする。シート100を設けることにより、第2部品4A、4Bの外部導体部44A、44Bのフランジ46bA、46bBと、第1接続管81A及び第1接続管81B、特に、その環状面に設けた凸状部81aA、81aBとの間に隙間が形成されてしまうことを減らすことができ、それらをより確実に当接させることができる。シート100の厚みを考慮して、外部導体部44A、44Bのフランジ46bA、46bBに、環状の凹状部48A、46Bを設けてもよい。尚、凸状部81aA、81aBを設けずに、シート100を設けても効果が得られることは勿論である。
図13の(a)に、シート100の使用前の状態を斜視図で、また、図13の(b)に、その状態を正面図で示し、更に、図14の(a)に、シート100の使用中の状態を斜視図で、また、図14の(b)に、その状態を正面図で示す。シート100は、外部導体部44A、44Bのフランジ46bA、46bBと、第1接続管81A、81Bの環状面との間に単に挟み込んでもよいが、シート100に挿入片103を設けて、これらを、抵抗基板62のグランド接続部69A、69B(図7、図10等参照)と、通路87A、87B、85A、85Bとの間に介挿させることによって、外部導体部44A、44Bと、第1接続管81A、81Bとの間の電気的な接続をより確実に行わせることができる。この場合、挿入片103は、例えば、図13に示すように、使用前は、略T字状の挿入片103として形成し、使用の際は、図14に示すように、側面視略コの字状として、抵抗基板62等の側に突出させた挿入片103Aを形成し、この挿入片103Aを、抵抗基板62のグランド接続部69A、69Bと、通路87A、87B、85A、85Bとの間に介挿させてもよい。
本発明は、他の及び異なる実施形態で構成することもでき、そしてその多数の細部は、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、種々の明らかな観点において変更することができる。従って、図面及び説明は、例示に過ぎず、これに限定されるものではない。
1 高周波帯デバイス
4A、4B 第2部品
6 第1部品
21 第1シェル
22 第2シェル
43A、43B 端子部
44A、44B 外部導体部
62 抵抗基板
67A、67B 中継管
68A、68B 信号接続部
69A、69B グランド接続部
81A、81B 第1接続管
81aA、81aB 凸状部
82 第2接続管
84 方形穴
85A、85B 方形の通路
87A、87B 半円状の通路

Claims (15)

  1. 第1部品と第2部品を含み、
    前記第1部品は、
    抵抗基板と、
    前記抵抗基板の信号接続部に前記抵抗基板の中心線に沿って設けた中継手段と、
    前記中心線に沿って設けた貫通穴を有する導電部材であって、前記抵抗基板の対向する一対の縁部に設けたグランド接続部が挿通される一対の通路が前記貫通穴に設けられている、前記導電部材と、を備え、
    前記第2部品は、
    相手同軸コネクタの相手側中心導体と電気的に接続される端子部と、
    前記相手同軸コネクタの相手側外部導体と電気的に接続される外部導体部と、を備え、
    前記端子部は、前記中継手段を介して前記抵抗基板の信号接続部と電気的に接続され、
    前記外部導体部は、前記導電部材を通じて前記抵抗基板のグランド接続部と電気的に接続され、
    前記外部導体部に面した前記導電部材の面に、前記外部導体部と当接させる凸状部が前記一対の通路を除く前記貫通穴の縁に沿って設けられていることを特徴とする減衰機能を有する高周波素子。
  2. 前記凸状部は、前記中心線に対して同心状に設けられている、請求項1に記載の高周波素子。
  3. 前記凸状部の軌跡は、前記抵抗基板のグランド接続部を通る円環状のものである、請求項2に記載の高周波素子。
  4. 前記導電部材は、第1接続管と第2接続管を含む、請求項1乃至3のいずれかに記載の高周波素子。
  5. 前記凸状部は、前記第2接続管とは反対側の前記第1接続管の面に設けられている、請求項4に記載の高周波素子。
  6. 前記第1接続管は円環板状であって、前記中心線に沿う第1貫通穴を有し、前記第1貫通穴の直径方向における対向位置に、板厚方向に沿って一対の第1通路が設けられている、請求項4又は5に記載の高周波素子。
  7. 前記第2接続管は円環板状であって、前記中心線に沿う第2貫通穴を有し、前記第2貫通穴の直径方向における対向位置に、板厚方向に沿って一対の第2通路が設けられている、請求項6に記載の高周波素子。
  8. 前記第1接続管と前記第2接続管は、前記一対の第1通路と前記一対の第2通路を板厚方向にて連通させた状態で配置されている、請求項7に記載の高周波素子。
  9. 前記抵抗基板のグランド接続部は、前記一対の第1通路及び前記一対の第2通路に挿通され、且つ、前記一対の第2通路と導通している、請求項8に記載の高周波素子。
  10. 前記第1接続管は、対で設けられており、前記対の第1接続管は、前記第2接続管を挟み込むように配置されている、請求項4乃至9のいずれかに記載の高周波素子。
  11. 前記第1接続管と前記外部導体部の間に介挿される導電性シートを更に設けた、請求項乃至10の何れかに記載の高周波素子。
  12. 前記導電性シートに、前記抵抗基板の前記グランド接続部と、前記通路との間に介挿される、挿入片を設けた、請求項11に記載の高周波素子。
  13. 前記外部導体部は、前記相手同軸コネクタの相手側外部導体と電気的に接続される円環板状部分を有する、請求項1乃至12のいずれかに記載の高周波素子。
  14. 前記第1部品と前記第2部品はシェルによって覆われている、請求項1乃至13のいずれかに記載の高周波素子。
  15. 請求項1乃至14のいずれかの高周波素子を有する高周波帯デバイス。
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