JP7222186B2 - ピロー包装袋 - Google Patents
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Description
前記ピロー包装体の背シール部に平行な開封補助線が設けられており、
内容物によって前側に押し出されたおもて面の上端から傾斜してトップシール部に繋がる前天面と、内容物によって後側に押し出された裏面上端から傾斜してトップシール部に繋がる後天面とが形成されており、
おもて面下端から傾斜して底シール部に繋がる前底面と、裏面下端から傾斜して底シール部に繋がる後底面とが形成されており、
前記開封補助線がシール部に存在せず、前記前天面、前記後天面、前記前底面、前記後底面のいずれか一か所に、前記開封補助線の起点が形成されており、
前記開封補助線の起点は、内容物によって前側に押し出された前記おもて面および前記裏面には形成されておらず、
前記ピロー包装袋が、左右にガゼットを有するピロー包装袋であって、ガゼットの巻き込んだ最深部と背貼りとの間のみに、前記開封補助線を設けたことを特徴とするピロー包装袋である。
図1は、本発明に係るピロー包装袋1の第1実施形態例に内容物を収納した斜視図で、図1-1がおもて面側から見た図、図1-2が裏面側から見た図である。
ピロー包装袋1に一定の形状を有する内容物が内部に収納されていると、中央の面が膨らんで、図1-1に示すように、おもて面21が前面側に飛び出し、トップシール部4とおもて面21との間に前天面22が形成され、底シール部5とおもて面21との間に前底面23が形成される。
同様に、裏面側も、図1-2に示すように、裏面31が後面側に飛び出し、トップシール部4と裏面31との間に後天面32が形成され、底シール部5と裏面31との間に後底面33が形成される。
特に、裏面側は、トップシール部4から底シール部5にかけて、中央に背シール6が形成されている。
また、図1-2に示すように、後面側において、内容物によって後側に押し出された裏面31上端とトップシール部4との間の後天面32に起点71を、裏面31下端と底シール部5との間の後底面33に終点を設け、それらの起点71と終点との間に、背シール6に平行な、開封補助線7を設けている。前天面22および後天面32側を起点、前底面23および後底面33側を終点としたが、前底面23および後底面33側を起点、前天面22および後天面32側を終点としても良い。また、開封補助線7はおもて面側または裏面側の少なくとも一方に設けられていれば良いが、おもて面側と裏面側の両方に設けられていればより開封性が向上する。
開封補助線7の加工する形状は、切り裂く時の振れが左右どちらに行きかけても、真直ぐに行き易いように、断続的な連続線であるミシン目であるIの字であっても良いが、その他、ハの字、Uの字、Vの字などの任意の形状を使用することができる。特に、ハの字やVの字形状が好ましい。
開封補助線7の位置を明確に規定することにより、開封補助線7に沿って直線的に切り裂かれるか、内容物にぶつかり、外側の開封補助線7に裂け目が移りながら切り裂かれるようになる。
開封補助線7の形状は、図2-2に示すように、ハの字、Vの字、ノの字や、ノの字と反対向きの形状などが使用できる。
ノの字や、ノの字と反対向きの形状の場合、ハの字、Vの字の形状の場合には、開封用切り欠き41の位置は、上側または下側の両方に加工されていても良いが、一方だけに加工するようにして、開封可能な起点を明確にすることができる。
開封用切り欠き41の形状は、V字状であっても、レ字状であっても、あるいは、I字のような切り込み形状であってもかまわない。また、V字、ハの字、ノの字のような方向性のある開封補助線7でない場合には、トップシール部4の開封用切り欠き41と共に、底シール部5にも開封用切り欠きを設けることが望ましい。
第1実施形態例のピロー包装袋1を開封するには、開封用切り欠き41の左右をつかんで引き裂き、その裂け目が開封補助線7の起点71に到達すると、次々に破断を開始して、底シール部に到達するまで裂けていく。
このようにして、図では左側面部分が、他のピロー包装袋1部分から切り離され、縦方向に開かれた破断面が現れ、内容物9を取り出すことが容易に開封される。
開封用切り欠き41を、包装袋の上端シール部の背シール部6とガゼットの最深部81との間に設けることにより、開封開始する場所は積層体が2枚重なった部分になるため、より小さい力で開封が可能となるだけでなく、開封時に掴む面積を広く取ることが可能であることから開封しやすい包装袋を提供することが出来る。
第2実施形態例では、開封用切り欠き41をきっかけとし、側面のガゼット部8を全て取り去ることが出来ることから、開封口を広く設けることが可能となり内容物が取り出しやすいという利点が得られる。
このような左右にガゼットを有するピロー包装袋であれば、裏面側においては、ガゼット8の巻き込んだ最深部81と背シール部6との間に、開封補助線7を設ける。
また、開封用切り欠き41を、開封補助線7の延長線上だけではなく、その周縁に複数設けても良い。
樹脂から構成される。
基材層としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアミドフィルムなどが挙げられるが、特に、ポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。また、これらのフィルムにアルミニウム蒸着層や酸化珪素などの酸化金属蒸着層を設けたものでもよい。
金属箔は、水蒸気等のバリア性が高いだけでなく、引き裂き性も高く、金属箔が積層されるだけで、性能が高く向上する。
積層フィルムとして、外側からポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)/印刷層/サンドポリエチレン樹脂層(12μm)/アルミニウム箔(9μm)/接着層/直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層(40μm)からなる積層フィルムを使用した。
左右の側面を内側に折り込んでガゼットとし、裏面中央に背シール部6を設け、内容物としてPTP包装のシート6枚を入れ、図3に示す形状のピロー包装袋を作成した。
この時、開封補助線の起点を、おもて面側では前天面(図3-3で示すbの範囲)とし、裏面側では後天面(図3-3で示すdの範囲)とし、これらの範囲に入るようにした。
開封補助線の終点は、おもて面側では前底面、裏面側では後底面とした。
開封補助線の起点を、おもて面では前天面(図3-3で示すbの範囲)とし、裏面では後
面(図3-3で示すeの範囲)とした。開封補助線の終点、積層フィルムの構成、形状、内容物等は実施例1と同じピロー包装袋に作成した。
開封補助線の起点を、おもて面ではおもて面の位置(図3-3で示すaの範囲)とし、裏面では後天面(図3-3で示すdの範囲)とした。開封補助線の終点、積層フィルムの構成、形状、内容物等は実施例1と同じピロー包装袋に作成した。
開封補助線の起点を、おもて面では前天面(図3-3で示すbの範囲)とし、裏面ではトップシール部の位置(図3-3で示すcの範囲)とした。開封補助線の終点、積層フィルムの構成、形状、内容物等は実施例1と同じピロー包装袋に作成した。
開封補助線の起点を、おもて面ではトップシール部の位置(図3-3で示すcの範囲)とし、裏面もトップシール部の位置(図3-3で示すcの範囲)とした。開封補助線の終点、積層フィルムの構成、形状、内容物等は実施例1と同じピロー包装袋に作成した。
開封補助線の起点を、おもて面ではトップシール部の位置(図3-3で示すcの範囲)とし、裏面は後天面(図3-3で示すdの範囲)とした。
その他、開封補助線の終点、積層フィルムの構成、形状、内容物等は実施例1と同じピロー包装袋に作成した。
開封補助線の起点を、おもて面ではトップシール部の位置(図3-3で示すcの範囲)とし、裏面は裏面(図3-3で示すeの範囲)とした。
開封補助線の終点、積層フィルムの構成、形状、内容物等は実施例1と同じピロー包装袋に作成した。
開封補助線の起点を、おもて面ではおもて面の位置(図3-3で示すaの範囲)とし、裏面は裏面(図3-3で示すeの範囲)とした。
開封補助線の終点、積層フィルムの構成、形状、内容物等は実施例1と同じピロー包装袋に作成した。
開封補助線の起点を、おもて面ではおもて面の位置(図3-3で示すaの範囲)とし、裏面はトップシール部の位置(図3-3で示すcの範囲)とした。
開封補助線の終点、積層フィルムの構成、形状、内容物等は実施例1と同じピロー包装袋に作成した。
ピロー包装袋をそれぞれ20袋ずつ作成し、10袋を開封性の評価、残りの10袋を金属箔のクラックの発生の確認評価を行った。
切り欠き部の左右を手でつかんで引き裂き、包装袋のトップシール部から底シール部まで縦方向に半分以上開封できたものが10袋の場合に◎とし、8袋以上の場合に○とし、6袋以上7袋以下の場合に△、5袋以下である場合には×として評価した。
ピロー包装袋を深さ20cmの水中に入れ、ピロー包装袋の外側から軽く押し、開封補助線部分等から泡が出てくるか、その泡発生の有無を確認した。
実施例1~3で、側面開封性とアルミニウム箔クラック評価の両方で問題が発生せず良好な結果であった。その中でも実施例1の結果が非常に良好であった。
比較例1~4、比較例6について、開封性は良好であったものの、アルミニウム箔のクラックが生じ、バリア性が著しく低下する問題があった。
比較例5は、アルミニウム箔のクラックは生じなかったものの、開封線が開封補助線にのる前に内容物にぶつかる為、内容物に沿って外側にそれていってしまい、途中でちぎれてしまった。
21・・・・・・・おもて面
22・・・・・・・前天面
23・・・・・・・前底面
31・・・・・・・裏面
32・・・・・・・後天面
33・・・・・・・後底面
4・・・・・・・・トップシール部
41・・・・・・・切り欠き(トップシール部)
5・・・・・・・・底シール部
6・・・・・・・・背シール部
7・・・・・・・・開封補助線
71・・・・・・・起点(開封補助線の起点)
8・・・・・・・・ガゼット部
81・・・・・・・最深部(ガゼットの最深部)
9・・・・・・・・内容物
Claims (7)
- 背シール部を有するピロー包装袋において、
前記ピロー包装体の背シール部に平行な開封補助線が設けられており、
内容物によって前側に押し出されたおもて面の上端から傾斜してトップシール部に繋がる前天面と、内容物によって後側に押し出された裏面上端から傾斜してトップシール部に繋がる後天面とが形成されており、
おもて面下端から傾斜して底シール部に繋がる前底面と、裏面下端から傾斜して底シール部に繋がる後底面とが形成されており、
前記開封補助線がシール部に存在せず、前記前天面、前記後天面、前記前底面、前記後底面のいずれか一か所に、前記開封補助線の起点が形成されており、
前記開封補助線の起点は、内容物によって前側に押し出された前記おもて面および前記裏面には形成されておらず、
前記ピロー包装袋が、左右にガゼットを有するピロー包装袋であって、ガゼットの巻き込んだ最深部と背貼りとの間のみに、前記開封補助線を設けたことを特徴とするピロー包装袋。 - 前記開封補助線が、背シール部に平行な複数の開封補助線からなる事を特徴とする請求項1に記載のピロー包装袋。
- ピロー包装袋を構成する積層体が、少なくとも基材層、金属箔、ヒートシール性樹脂からなり、開封補助線が、基材層に切り込んだ断続的な連続線からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のピロー包装袋。
- ピロー包装袋を構成する積層体が、基材層としてポリエチレンテレフタレートからなることを特徴とする請求項3に記載のピロー包装袋。
- ピロー包装袋を構成する積層体が、金属箔としてアルミニウム箔からなることを特徴とする請求項3又は4に記載のピロー包装袋。
- 開封補助線が断続的な連続線であるミシン目によって構成されていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のピロー包装袋。
- 開封用切り欠きを、トップシール部端部や底シール部端部の前記開封補助線の延長線上
に設けたことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のピロー包装袋。
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