JP7221807B2 - ハウジング - Google Patents

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Description

本発明は、ハウジングに関する。
ハウジング同士の嵌合状態をCPA(CPA:Connector Position Assurance)で保証するコネクタ位置保証機能を備えたコネクタがある(例えば、特許文献1~3参照)。
このコネクタは、相手側ハウジングの係止突起を係止するロック機構を備えている。ロック機構は、全体が門型に形成されて片持ち状に支持された一対の弾性アーム片と、各弾性アーム片の前端部同士を幅方向に架橋する係止片と、を有するロック用アームを備えている。また、ロック用アームには、弾性アーム片の前端部にそれぞれ片持ち状に支持され、後端に操作部を有する門型のロック解除用アームが連設されている。このロック機構は、係止片が相手側ハウジングの係止突起を係止することでハウジング同士をロックする。また、ロック機構のロック解除用アームの操作部を押下することで、係止片による係止突起の係止が解除されてハウジング同士のロックが解除される。
このコネクタでは、CPAに設けられた係合アームの爪部によってハウジングのロック用アームの係止片が押し込まれる。そして、ロック用アームの係止片が相手側ハウジングの係止突起を乗り越えて係止した後に、係合アームの爪部が係止突起を係止している係止片を乗り越えて係止する。これにより、ハウジングのロック用アームの係止片による相手側ハウジングの係止突起への係止状態がCPAで維持される。
特許第3976134号公報 特許第4031374号公報 特許第5341477号公報
ところで、ロック解除時において、ロック用アーム及びロック解除用アームの揺動をより円滑にするために、CPAに当接して揺動支点となる突起部を解除用アームに設けることが考えられる。しかし、突起部を解除用アームに設けると、ロック機構が複雑な形状となり、ハウジングを成形する金型の複雑化を招いて製造コストが嵩んでしまうおそれがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造コストの嵩張りを抑えつつ、円滑に動作させることが可能なロック機構を備えたハウジングを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るハウジングは、下記(1)~(3)を特徴としている。
(1) 相手側ハウジングと嵌合されるハウジング本体と、前記相手側ハウジングに形成された係止突起を係止するロック機構とを備えるとともに、前記相手側ハウジングに対する嵌合状態を保証する嵌合保証部材が装着されるハウジングであって、
前記ロック機構は、
前記ハウジング本体の外周面から前記相手側ハウジングとの嵌合側へ延在し、端部に前記係止突起に係脱される係止部を有する片持ち梁状の弾性アーム部を備えたロックアームと、
前記弾性アーム部に連設されて前記相手側ハウジングとの嵌合側と反対側へ延在する支持アーム部を有し、前記支持アーム部の端部が操作部とされた解除アームと、
を備え、
前記嵌合保証部材は、前記支持アーム部へ向かって突出する支点突起を有し、
前記操作部が押し下げられた際に、前記支点突起に前記支持アーム部が当接して前記支持アーム部の揺動の支点となる
ことを特徴とするハウジング。
(2) 前記支持アーム部の側部には、前記支点突起と当接可能な支持片が形成されている
ことを特徴とする(1)に記載のハウジング。
(3) 前記ロックアームにおける前記係止部の両側部には、前記嵌合保証部材に形成された変位防止突条に係合して前記係止突起への係止方向に向かう変位を規制する変位防止突起が形成され、
前記変位防止突起と前記支持片とが、前記ハウジング本体の前後方向と直交する方向へずらされ、正面視で互いに隙間をあけた位置に形成されている
ことを特徴とする(2)に記載のハウジング。
上記(1)の構成のハウジングによれば、解除アームの操作部が押し下げられた際に、嵌合保証部材に設けられた支点突起に支持アーム部が当接されてロックアームの揺動の支点となる。したがって、ロック機構に支点突起を設ける場合と比べ、円滑な動作を維持させつつロック機構の簡略化が図られる。これにより、成形用の金型の構造の単純化を図り、成形後に金型から容易に脱型させることができ、製造コストを削減できる。また、成形用の金型を簡略化することにより金型の耐久性を高めることができ、金型の長寿命化を図ることができる。
上記(2)の構成のハウジングによれば、嵌合保証部材の支点突起が支持アーム部の側部に形成された支持片に当接することで、支持アーム部が円滑に揺動されてロックアームの係止部による係止突起の係止解除を円滑に行うことができる。また、支点突起が当接する支持片を支持アーム部の側部に形成したので、例えば、支点突起を支持アーム部の下部に当接させる場合と比べ、ロック機構の高さを抑えることができる。
上記(3)の構成のハウジングによれば、ロックアームにおける係止部の両側部に京成された変位防止突起が、嵌合保証部材に形成された変位防止突条に係合することで、ロックアームの係止突起への係止方向に向かう変位が規制される。これにより、ロックアームの係止方向への過度な変位を抑制してロックアームの変形や損傷等を抑えることができる。
また、正面視で変位防止突起と支持片とがハウジング本体の前後方向と直交する方向へずらされ、正面視で互いに隙間をあけた位置に形成されているので、変位防止突起と支持片とを有するロック機構部分の成形において、金型を前後方向へ容易に抜くことが可能となる。しかも、支持片に支点突起を形成する場合と比較し、ロック機構の大きさを抑えつつ変位防止突起との隙間を大きくして成形時における金型の抜きを良好にすることができる。
本発明によれば、製造コストの嵩張りを抑えつつ、円滑に動作させることが可能なロック機構を備えたハウジングを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、コネクタの分解斜視図である。 図2は、オスハウジングとメスハウジングとの嵌合方向に沿うコネクタの断面図である。 図3は、オスハウジングの斜視図である。 図4は、オスハウジングを示す図であって、図4(a)は正面図、図4(b)は側面図である。 図5は、本実施形態に係るメスハウジングの斜視図である。 図6は、本実施形態に係るメスハウジングを示す図であって、図6(a)は正面図、図6(b)は側面図である。 図7は、メスハウジングに装着されるCPAの斜視図である。 図8は、メスハウジングに装着されるCPAを示す図であって、図8(a)は正面図、図8(b)は図8(a)におけるA-A断面図である。 図9は、オスハウジングとメスハウジングとが嵌合されたコネクタを示す図であって、図9(a)はオスハウジング側から視た正面図、図9(b)は図9(a)におけるB-B断面図である。 図10は、ロック機構による係止解除動作を示す支点及びその周辺の断面図である。 図11は、メスハウジングの一部の正面図である。 図12は、参考例に係るメスハウジングのロック機構による係止解除動作を示す支点及びその周辺の断面図である。 図13は、参考例に係るメスハウジングの一部の正面図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、コネクタの分解斜視図である。図2は、オスハウジングとメスハウジングとの嵌合方向に沿うコネクタの断面図である。
(コネクタ)
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るメスハウジング(ハウジング)15は、オスハウジング(相手側ハウジング)13に嵌合されるもので、オスハウジング13とともに、コネクタ11を構成する。このコネクタ11は、メスハウジング15の後方側からスライドされて装着される筒状のCPA(嵌合保証部材)17を備えている。これらのオスハウジング13、メスハウジング15及びCPA17は、それぞれ合成樹脂から成形されている。
(オスハウジング)
図3は、オスハウジングの斜視図である。図4は、オスハウジングを示す図であって、図4(a)は正面図、図4(b)は側面図である。
図3及び図4(a)(b)に示すように、オスハウジング13は、メスハウジング15との嵌合側である先端側にフード部21を有している。このフード部21には、その上下に、係止突起23が形成されている。
オスハウジング13は、メスハウジング15との嵌合側と反対側である後方側に、二つの端子収容室30を有している。図1に示すように、端子収容室30には、電線31の端部に接続されたオス端子33が収容されており、電線31は、オスハウジング13の後端から引き出される。端子収容室30には、電線31に装着されたゴム栓34がオスハウジング13の後端側から嵌め込まれる。これにより、オス端子33を収容するオスハウジング13の端子収容室30が止水される。
オス端子33は、例えば、銅または銅合金等の導電性金属材料から形成されたもので、電線31が圧着されて接続されている。このオス端子33は、ピン状に形成されたタブ35を有しており、タブ35は、フード部21内に配置される。
オスハウジング13には、前端側からフロントホルダ41及びショート端子43が組付けられる。フロントホルダ41は、合成樹脂から形成されたもので、このフロントホルダ41をオスハウジング13に組付けることで、端子収容室30に挿し込まれて収容されたオス端子33が端子収容室30に収容された状態に保持される。ショート端子43は、例えば、銅または銅合金等の導電性金属材料から形成されている。ショート端子43は、オスハウジング13に組付けられることで、オスハウジング13にメスハウジング15が嵌合されていない非嵌合状態において、オス端子33のタブ35に接触される。これにより、オス端子33同士がショート端子43で導通され、例えば、インターロック回路が形成される。
(メスハウジング)
図5は、本実施形態に係るメスハウジングの斜視図である。図6は、本実施形態に係るメスハウジングを示す図であって、図6(a)は正面図、図6(b)は側面図である。
図5及び図6(a)(b)に示すように、本実施形態に係るメスハウジング15は、ハウジング本体51と、嵌合突部53と、ロック機構54とを有している。嵌合突部53は、ハウジング本体51からオスハウジング13との嵌合方向の前方側へ突出されており、オスハウジング13のフード部21に嵌合される。嵌合突部53は、ハウジング本体51側から順にシール装着部61及び端子保持部63とされている。端子保持部63は、シール装着部61から前方に突出されている。メスハウジング15は、ハウジング本体51における嵌合突部53側の縁部が、シール装着部61よりも大きい外形の嵌合縁部65とされている。
ロック機構54は、メスハウジング15におけるハウジング本体51の上部に設けられている。ロック機構54は、ロックアーム55と、解除アーム81とを有している。ロックアーム55は、一対の弾性アーム部71を有している。弾性アーム部71は、ハウジング本体51の上面に形成された支柱部73と、支柱部73から前方側へ屈曲した屈曲部75と、屈曲部75から前方へ延びる延在部77とを有している。弾性アーム部71は、その延在部77の先端同士が連結されており、この連結部分が係止部79とされている。ロックアーム55は、弾性アーム部71が弾性変形することで揺動する。
解除アーム81は、弾性アーム部71の先端に連設されて後方へ延びる一対の支持アーム部83と、これらの支持アーム部83の後端を連結する操作部85とを有している。支持アーム部83は、弾性アーム部71の支柱部73よりもメスハウジング15の後方側へ延在されている。これにより、操作部85は、弾性アーム部71の支柱部73よりもメスハウジング15の後方側に配置されている。
ロック機構54は、オスハウジング13とメスハウジング15とが嵌合した際に、ロックアーム55の係止部79がオスハウジング13のフード部21における上側の係止突起23を係止する。これにより、オスハウジング13とメスハウジング15とを、互いに嵌合した状態にロックする。
ロック機構54は、変位防止突起87と、支持片88とを有している。変位防止突起87は、係止部79が形成されたロックアーム55の先端における両側部に突設されている。支持片88は、解除アーム81を構成する支持アーム部83の両側部に突設されており、支持アーム部83の延在方向に沿う板状に形成されている。また、変位防止突起87と支持片88とは、ハウジング本体51の前後方向と直交する方向である上下方向へずらされ、正面視で互いに隙間をあけた位置に形成されている。
メスハウジング15には、二つの端子収容室91が形成されている。図1に示すように、端子収容室91には、電線93の端部に接続されたメス端子95が収容され、電線93は、メスハウジング15の後端から引き出される。端子収容室91には、電線93に装着されたゴム栓96がメスハウジング15の後端側から嵌め込まれる。これにより、メス端子95が収容されるメスハウジング15の端子収容室91が止水される。
また、メスハウジング15には、前方側からシール部材98及びリテーナ99が装着される。シール部材98は、ゴム等の弾性材料からなるもので、環状に形成されている。シール部材98は、嵌合突部53のシール装着部61に装着される。リテーナ99は、合成樹脂から形成されたもので、嵌合突部53の端子保持部63に装着される。このリテーナ99が端子保持部63に装着されることで、端子収容室91に挿し込まれて収容されたメス端子95が端子収容室91に収容された状態に保持される。
(CPA)
図7は、メスハウジングに装着されるCPAの斜視図である。図8は、メスハウジングに装着されるCPAを示す図であって、図8(a)は正面図、図8(b)は図8(a)におけるA-A断面図である。
図7及び図8(a)(b)に示すように、CPA17は、角筒状に形成された本体部101を有しており、メスハウジング15に対して後方から被せられて嵌合方向にスライド可能に装着される。CPA17には、本体部101の上下に係合アーム103を有している。これらの係合アーム103は、本体部101に片持ち梁状に支持されており、先端部には、内側へ突出する係合爪105が形成されている。
CPA17は、変位防止突条111と、支持部113とを有している。これらの変位防止突条111及び支持部113は、本体部101を構成する両側板部110の内面に形成されている。変位防止突条111は、メスハウジング15に対する装着方向に沿って形成されている。支持部113は、係合アーム103の下方側に設けられており、変位防止突条111から上方へ突出されている。この支持部113には、その上面から突出する支点突起115が形成されている。
(嵌合手順)
次に、オスハウジング13とメスハウジング15との嵌合について説明する。
まず、メスハウジング15の後端側からCPA17を嵌装させる。すると、メスハウジング15の変位防止突起87がCPA17の変位防止突条111に係合する。これにより、ロック機構54のロックアーム55は、その先端側におけるハウジング本体51側への変位が抑制される。CPA17をさらに押し込んでメスハウジング15へCPA17を装着させると、CPA17の上側の係合アーム103の係合爪105がロックアーム55の係止部79の後部に当接する。
CPA17が装着されたメスハウジング15をオスハウジング13に嵌合させると、CPA17の上側の係合アーム103によって係止部79が嵌合方向の前方に押圧される。そして、ロックアーム55の係止部79がオスハウジング13のフード部21の上側の係止突起23を乗り越えて係止すると、オスハウジング13とメスハウジング15とが嵌合された状態にロックされる。
また、嵌合方向の前方側へ押し込まれたCPA17の上側の係合アーム103の係合爪105が、フード部21の上側の係止突起23を係止しているロックアーム55の係止部79に係合し、下側の係合アーム103の係合爪105がフード部21の下側の係止突起23を係止する。これにより、CPA17が上下の係合アーム103によってオスハウジング13にロックされるとともに、ロックアーム55の係止部79による係止突起23の係止状態がCPA17の上側の係合アーム103によって維持されて嵌合保証状態が確保される。
そして、オスハウジング13とメスハウジング15とが嵌合されると、オスハウジング13のフード部21に、リテーナ99が装着されたメスハウジング15の嵌合突部53が挿入される。これにより、リテーナ99によってショート端子43が押し下げられてオス端子33のタブ35から離間し、オス端子33の短絡状態が解除されるとともに、オス端子33のタブ35がメス端子95に挿し込まれて互いに電気的に接続される。
(離脱手順)
次に、オスハウジング13とメスハウジング15との嵌合を解除させて離脱させる場合について説明する。
図9は、オスハウジングとメスハウジングとが嵌合されたコネクタを示す図であって、図9(a)はオスハウジング側から視た正面図、図9(b)は図9(a)におけるB-B断面図である。図10は、ロック機構による係止解除動作を示す支点及びその周辺の断面図である。図11は、メスハウジングの一部の正面図である。
図9(a)(b)に示すように、CPA17の上下の係合アーム103による係合を解除させ、CPA17をメスハウジング15の後方側へ移動させる。そして、図10に示すように、CPA17の支持部113の支点突起115をメスハウジング15の解除アーム81の支持アーム部83に形成された支持片88の下方側に配置させる。
この状態で、メスハウジング15のロック機構54を構成する解除アーム81の操作部85を押し下げる。すると、解除アーム81の支持アーム部83に形成された支持片88がCPA17の支持部113に形成された支点突起115に当接する。したがって、ロックアーム55が、支持片88と支持部113の支点突起115との当接箇所を支点Fとして揺動する。これにより、ロックアーム55の係止部79がハウジング本体51から離間する方向へ変位し、オスハウジング13の上側の係止突起32から外れる。
この状態で、オスハウジング13からメスハウジング15をCPA17とともに引き抜くことで、オスハウジング13とメスハウジング15とが離脱され、オス端子33とメス端子95との電気的な接続状態が解除される。
以上、説明したように、本実施形態に係るメスハウジング15によれば、解除アーム81の操作部85が押し下げられた際に、CPA17に設けられた支点突起115に支持アーム部83の支持片88が当接されてロックアーム55の揺動の支点Fとなる。これにより、支持アーム部83が支点突起115の支持片88との当接箇所を支点Fとして円滑に揺動され、ロックアーム55の係止部79による係止突起23の係止解除が円滑に行われる。
したがって、ロック機構54に支点突起を設ける場合と比べ、円滑な動作を維持させつつロック機構54の簡略化が図られる。これにより、成形用の金型の構造の単純化を図り、成形後に金型から容易に脱型させることができ、製造コストを削減できる。また、成形用の金型を簡略化することにより金型の耐久性を高めることができ、金型の長寿命化を図ることができる。
また、支点突起115が当接する支持片88を支持アーム部83の側部に形成したので、例えば、支点突起115を支持アーム部83の下部に当接させる場合と比べ、ロック機構54の高さを抑えることができる。
また、本実施形態に係るメスハウジング15では、CPA17に、解除アーム81の支持アーム部83の揺動の支点Fを構成する支点突起115を形成したことにより、ロック解除時の支点Fを形成する支持片88を支持アーム部83の延在方向に沿う板状に形成することができる。したがって、図11に示すように、メスハウジング15は、正面視において、ロック機構54の高さの嵩張りを抑えつつ、変位防止突起87と支持片88との間に大きな隙間C1を確保することができる。
ここで、参考例について説明する。
図12は、参考例に係るメスハウジングのロック機構による係止解除動作を示す支点及びその周辺の断面図である。図13は、参考例に係るメスハウジングの一部の正面図である。
図12に示すように、参考例では、CPA17に支点突起115がない支持部113が設けられ、メスハウジング15のロック機構54を構成する解除アーム81の支持アーム部83に設けられた支持片88に、下方へ突出する支点突起89が形成されている。
この参考例では、解除アーム81の操作部85を押し下げると、解除アーム81の支持アーム部83に形成された支持片88の支点突起89がCPA17の支持部113に当接する。したがって、ロックアーム55が、支持片88の支点突起89と支持部113との当接箇所を支点Fとして揺動する。これにより、ロックアーム55の係止部79がハウジング本体51から離間する方向へ変位し、オスハウジング13の上側の係止突起32から外れる。
ところで、この参考例では、ロック解除時の支点Fを形成する支持片88に支点突起89を形成している。このため、図13に示すように、メスハウジング15は、正面視において、変位防止突起87と支持片88の支点突起89との間に小さな隙間C2しか確保することができない。
したがって、この参考例では、金型の前後への抜きスペースが小さくなるため脱型が困難となり、しかも、金型における隙間C2部分を成形する箇所が脆弱となり耐久性が低下してしまう。
これに対して、本実施形態によれば、正面視において、変位防止突起87と支持片88との間に大きな隙間C1が形成される(図11参照)。したがって、金型の前後への抜きスペースが大きくなるため良好に脱型させることが可能となり、しかも、金型における隙間C1部分を成形する箇所の耐久性を高めることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係るハウジングの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 相手側ハウジング(オスハウジング13)と嵌合されるハウジング本体(51)と、前記相手側ハウジング(オスハウジング13)に形成された係止突起(23)を係止するロック機構(54)とを備えるとともに、前記相手側ハウジング(オスハウジング13)に対する嵌合状態を保証する嵌合保証部材(CPA17)が装着されるハウジング(メスハウジング15)であって、
前記ロック機構(54)は、
前記ハウジング本体(51)の外周面から前記相手側ハウジング(オスハウジング13)との嵌合側へ延在し、端部に前記係止突起(23)に係脱される係止部(79)を有する片持ち梁状の弾性アーム部(71)を備えたロックアーム(55)と、
前記弾性アーム部(71)に連設されて前記相手側ハウジング(オスハウジング13)との嵌合側と反対側へ延在する支持アーム部(83)を有し、前記支持アーム部(83)の端部が操作部(85)とされた解除アーム(81)と、
を備え、
前記嵌合保証部材(CPA17)は、前記支持アーム部(83)へ向かって突出する支点突起(115)を有し、
前記操作部(85)が押し下げられた際に、前記支点突起(115)に前記支持アーム部(83)が当接して前記支持アーム部(83)の揺動の支点(F)となる
ことを特徴とするハウジング。
[2] 前記支持アーム部(83)の側部には、前記支点突起(115)と当接可能な支持片(88)が形成されている
ことを特徴とする[1]に記載のハウジング。
[3] 前記ロックアーム(55)における前記係止部(79)の両側部には、前記嵌合保証部材(CPA17)に形成された変位防止突条(111)に係合して前記係止突起(23)への係止方向に向かう変位を規制する変位防止突起(87)が形成され、
前記変位防止突起(87)と前記支持片(88)とが、前記ハウジング本体(51)の前後方向と直交する方向へずらされ、正面視で互いに隙間(C1)をあけた位置に形成されている
ことを特徴とする[2]に記載のハウジング。
13:オスハウジング(相手側ハウジング)
15:メスハウジング(ハウジング)
17:CPA(嵌合保証部材)
23:係止突起
51:ハウジング本体
54:ロック機構
55:ロックアーム
71:弾性アーム部
79:係止部
81:解除アーム
83:支持アーム部
85:操作部
87:変位防止突起
88:支持片
111:変位防止突条
115:支点突起
C1:隙間
F:支点

Claims (3)

  1. 相手側ハウジングと嵌合されるハウジング本体と、前記相手側ハウジングに形成された係止突起を係止するロック機構とを備えるとともに、前記相手側ハウジングに対する嵌合状態を保証する嵌合保証部材が装着されるハウジングであって、
    前記ロック機構は、
    前記ハウジング本体の外周面から前記相手側ハウジングとの嵌合側へ延在し、端部に前記係止突起に係脱される係止部を有する片持ち梁状の弾性アーム部を備えたロックアームと、
    前記弾性アーム部に連設されて前記相手側ハウジングとの嵌合側と反対側へ延在する支持アーム部を有し、前記支持アーム部の端部が操作部とされた解除アームと、
    を備え、
    前記嵌合保証部材は、前記支持アーム部へ向かって突出する支点突起を有し、
    前記操作部が押し下げられた際に、前記支点突起に前記支持アーム部が当接して前記支持アーム部の揺動の支点となる
    ことを特徴とするハウジング。
  2. 前記支持アーム部の側部には、前記支点突起と当接可能な支持片が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のハウジング。
  3. 前記ロックアームにおける前記係止部の両側部には、前記嵌合保証部材に形成された変位防止突条に係合して前記係止突起への係止方向に向かう変位を規制する変位防止突起が形成され、
    前記変位防止突起と前記支持片とが、前記ハウジング本体の前後方向と直交する方向へずらされ、正面視で互いに隙間をあけた位置に形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のハウジング。
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