JP7221613B2 - 検証管理システム、検証管理方法及びプログラム - Google Patents

検証管理システム、検証管理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、生産工程について検証するための検証管理システム、検証管理方法及びプログラムに関する。
生産工程の検証用として、撮像情報を再生することが特許文献1に開示される。特許文献1に開示された管理システムでは、カメラによって撮像された撮像情報が記憶されると共に、必要に応じて記憶された撮像情報が取り出されて再生される。
特開平8-322014号公報
しかしながら、特許文献1では、検証用に撮像情報を再生することはできても、生産工程で製造される個別の製品に注目した撮像情報を抽出することは難しく、検証作業が複雑化してしまう。
そこで、本発明は上記の事情に鑑み、個々の製品に対する検証情報を取得して検証作業を簡易化できる検証管理システム、検証管理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の検証管理システムは、ワークを搬送させる搬送機構によってワークを搬送させながらワークに対し部品を組み付けて組み立ての行われる製品について追跡管理するための検証管理システムであって、ワークの個々を識別するための個体情報を付与する個体情報付与部と、予め定める状況確認位置でのワークに対する状況を確認するための検証情報を取得する検証情報取得部と、前記搬送機構によるワークの搬送を制御する制御部であって、前記搬送機構への搬送指示情報と、前記個体情報付与部から取得した個体情報とに基づいて、個体情報が付与される各ワークが前記状況確認位置に達したことを示し、前記検証情報と紐付けするためのリンク情報を生成し、前記リンク情報を記憶または出力する制御部とを備えている。
上記構成の検証管理システムでは、制御部が、搬送機構を制御すると共に、搬送指示情報と個体情報とに基づいてリンク情報を生成するので、個体情報が付与されたワークごとに、状況確認位置に達したかどうかを精度よく判断することができる。たとえば搬送機構の搬送速度が、作業者の熟練度合い・作業難易度・組立て製品の混在具合などに応じて一定でない場合であっても、個々のワークごとに状況確認位置に達したかどうかを精度よく判断できる。これにより、精度の高いリンク情報を出力できる。また、制御部によって生成されたリンク情報を利用することにより、検証情報の格納先から、個々のワークが状況確認位置に達した場合に紐付けされる検証情報を精度よく抽出することができる。これによって注目する固体情報を有するワークに注目した検証情報を抽出しやすく、検証作業が複雑化することを抑えることができる。
また、本発明の検証管理方法およびプログラムは、搬送機構への搬送指示と、ワークの個々を識別するための個体情報とに基づいて、検証情報とを紐付けするためのリンク情報が生成されるので、個体情報が付与されたワークごとに、状況確認位置に達したかどうかを精度よく判断または抽出することができる。これによって個別の製品に注目した検証情報を抽出しやすく、検証作業の複雑化することを抑えることができる。
本発明によれば、個々の製品に対する検証情報の複雑化を抑えることで、製品の生産工程の検証を容易に行うことができる。
本発明の実施形態に係る検証管理システムの斜視図である。 図1の検証管理システムで用いられている制御構成についてのブロック図である。 図2のブロック図におけるコントローラについて示したブロック図である。 図1の検証管理システムによって検証が行われる際のフローについて示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る検証管理システムについて、添付図面を参照して説明する。
図1に、本実施形態におけるワークへの部品の取り付け作業が行われている状態の検証管理システム1000についての模式的な斜視図を示す。
検証管理システム1000は、搬送対象であるワーク100を搬送させる搬送機構を備えている。本実施形態では、搬送機構は、ベルトコンベア200によって実現される。本実施形態では、ワークは、ライン作業によって順番に作業が施される。具体的には、ベルトコンベア200によってワーク100は、予め定められる組立ライン上を搬送される。この搬送過程にあって、ワークは、部品が順番に組み付けられる。組立ラインには、予め間隔をあけて複数の作業位置が設定される。ベルトコンベアは、組立ラインに沿ってワークを搬送させることで、複数の作業位置に順番にワークを搬送し、各ワークについてのライン搬送を行う。ワークは、順番に搬送される作業位置ごとに異なる作業が行われる。
本実施形態では、ワーク100は、エンジンを構成する部品の1つであるクランクケースである。ライン作業によって、ワーク100となるクランクケースに各種の他のエンジン部品が組み付けられる。本実施の形態では、ワークは、個別情報が刻印されたクランクケースである。クランクケースに対して、1または複数のライン作業による組み立て作業を経ることで、製品としてのエンジンが組み立てられる。また本実施の形態では、ベルトコンベアは、品種の異なる(たとえば組立て方法・形状・取付部品などが異なる)ワークを、共通のライン上で搬送する多品種混在の組立ラインに用いられる。
検証管理システム1000は、ベルトコンベア200によるワーク100の搬送を制御する制御部を備えている。本実施形態では、プログラマブルコントローラ(以下、コントローラと称する)300によって制御部が実現される。ベルトコンベア200は、搬送対象を搬送させるための駆動源であるモータを備える。コントローラ300によって、駆動モータの駆動状態が制御される。具体的には、コントローラ300がベルトコンベア200による搬送を制御することによって、ベルトコンベア200の駆動のオン・オフの切り替えや搬送速度の調節を行うことができる。そのため、コントローラ300は、任意のタイミングでベルトコンベア200による搬送を開始・停止・再開することができる。
検証管理システム1000は、製品として完成された状態で、製品それぞれを個別に識別するための個体情報をワーク100に付与する刻印機400を備えている。なお、本実施形態では、刻印機400に個体情報の刻印指令を与える刻印指令装置410がワークの個々を識別するための個体情報を付与する個体情報付与部として機能する。たとえばワーク100は、刻印機400によって識別番号が打刻またはレーザ刻印されることにより、個体情報が付与される。
個体情報は、ワーク個々にそれぞれ特有に与えられる情報である。言い換えると1つのワークに1つの個体情報が設定される。すなわち、異なるワークに同じ個体情報が付与されることはない。また個体情報とともに、ワークの品種(種類)を示す情報が付与されていてもよい。たとえば刻印される情報として、品種を示す情報と個体を示す情報とが含まれる情報が刻印されてもよい。たとえば刻印機によって、複数桁の番号がワークに刻印される場合、品種を示す番号と個体を示す番号とがそれぞれ刻印されてもよい。
本実施形態では、作業時において、ベルトコンベア200の幅方向の外側には、複数の作業者500A,500Bが位置する。各作業者500A,500Bは、ワークが作業されるために予め定められた所定の各作業位置10A,10Bの近傍11A,11Bにそれぞれ配置され、そこで定められた工程の組立て作業を行う。なお、本実施形態では作業者500は人であるが、作業の一部または全体に関して、作業者の代わりにロボットが作業工程を担ってよい。
作業者500は、ワーク100が各作業者500に対応した各自の作業を行う作業位置10A,10Bに到達したときに、そのワーク100に対し適切な部品を取り付けてワーク100についての組み立てを行う。図1には、第1の状況確認位置となる第1作業位置10Aと、そのワーク搬送方向下流側に位置して、第2の状況確認位置となる第2の作業位置10Bについて示されている。たとえば、第1の作業位置10Aで第1のエンジン部品12Aがワークに組みつけられる。また第2の作業位置10Bで第2のエンジン部品12Bがワークに組みつけられる。状況確認位置は、ライン上に設定される複数の作業位置のうちで、追跡管理のために状況を確認すべきワーク位置として予め設定される。
状況確認位置にあるワークに対する作業者500による組立て作業についての映像を収めることができる位置に、カメラ600が配置されている。カメラは、状況確認位置でのワークに対する状況を確認するための検証情報を取得する検証情報取得部として機能する。具体的には、カメラ600は、状況確認位置に位置するワーク100に対する作業を撮影する。撮影された映像情報は、ワーク100に対する作業について検証・確認するための検証情報として用いられる。本実施形態では、複数のカメラ600が、ベルトコンベア200によるワーク100についての搬送経路に沿って配置されている。図1に示すように、本実施形態では、第1作業位置10Aに配置されたワーク100についての作業を撮像可能な第1撮像領域A1を、第1カメラ600Aが撮像する。また第2作業位置10Bに配置されたワーク100についての作業を撮像可能な第2撮像領域B1を、第2カメラ600が撮像する。カメラ600は、ベルトコンベアによる搬送作業が継続される間にわたって、連続して撮影される。またカメラ600は、撮影される動画情報とともに撮影時刻を関連づけて生成および出力する。本実施形態では、カメラ600は、出力情報を記憶装置に与える。記憶装置は、カメラ600から与えられた撮影時刻が関連付けられた動画情報を記憶する。
検証管理システム1000は、ワーク100に対し部品を組付ける作業者による作業を支援する支援部を備えている。本実施形態では、ポカよけ装置520によって支援部が実現される。ポカよけ装置520は、搬送されるワーク100ごとに、工具または部品などの作業に用いられるべき利用品を作業者に案内報知する。作業者は、ポカよけ装置520による案内報知を確認することで、利用品の間違いを防ぐことができる。たとえば利用すべき工具または部品の待機位置に近接する部分が点灯表示される。これによって点灯表示を確認した作業者は、点灯される位置の近傍の利用品を利用することで、複数存在する利用品から利用すべき利用品の間違いを抑えることができる。本実施形態のように、ベルトコンベアで搬送されるワーク100として、異なる品種のワーク100が規則性なくランダムに搬送される場合には、ワーク100の品種ごとに利用すべき利用品が異なるので、このようなポカよけ装置520が特に有用となる。
また本実施形態では、ポカよけ装置520は、利用品の案内報知とともに、作業に用いられるべき利用品の使用がされたかどうかを推測するためのセンサが設けられる。たとえばセンサとして、接触センサや近接センサが用いられる。センサによって、待機位置からの利用品の離脱・取出しを検出したり、利用品の待機位置への再装着を検出することで、ポカよけ装置520が、利用品の適正な利用を判断することができる。言い換えると、ポカよけ装置520は、センサの検出信号に基づいて、利用品の適正な利用が行われているか否かを判断することができる。ポカよけ装置520として利用品の離脱検出のほか、利用品収容箱からの蓋開け操作、トルク閉め操作などの操作状況を検出して、利用品の適正な利用が行われているか否かが判断されてもよい。
このように、検証管理システム1000は、作業者に対し工具の使用される順序を案内する案内部を備えている。本実施形態では、ポカよけ装置520によって案内部が実現される。本実施形態では、ポカよけ装置520によって実現される支援部のうち、センサを用い、工具等の適正な利用が行われたか否かについての情報をコントローラ300に送ることが可能な構成が案内部である。
また検証管理システム1000は、コントローラ300とは別に、作業者または管理者が搬送動作を指令するための操作スイッチ560が設けられる。作業者等によって操作スイッチ560が操作されることにより、搬送停止命令が入力された場合には、ワーク100の搬送動作を停止する。またワーク100の搬送停止状態において、作業者等によって操作スイッチ560から搬送再開命令が入力された場合には、ワーク100の搬送動作を再開する。たとえば、作業工程の遅れなどの異常な状態が生じた場合には、操作スイッチ560を操作してワーク100の搬送動作を停止させる。また異常状態が解消した場合には、操作スイッチ560を操作してワークの搬送動作を再開させる。
図2に、検証管理システム1000のブロック図を示す。上述したようにコントローラ300は、ベルトコンベア200に対して動作指令を与える。ベルトコンベア200は、コントローラ300から与えられる動作指令に従ってワーク100を搬送する。コントローラ300は、予め定められる動作条件に基づいてベルトコンベア200への動作指令を生成する。
具体的には、コントローラ300は、予め定められる搬送動作プログラムに応じて、動作指令を生成する。例えば予め定められる搬送速度で動作指令を与えるほか、間欠的に搬送停止させるよう設定される場合には、駆動指令、停止指令を予め定められる時間間隔で交互に与えてもよい。作業者500の休憩時間帯が予め設定される場合には、休憩時間帯での停止指令を与えてもよい。このように組立作業の内容に応じて設定される動作条件に応じて動作指令を生成する。
たとえばコントローラ300は、予め記憶される動作条件に加えて、コントローラ300とは異なる外部装置から与えられる情報に基づいて、ベルトコンベア200への動作指令を割り込み生成する。具体的には、ベルトコンベア200周囲に設けられる操作スイッチ560からの信号に基づいて動作指令を生成する。たとえば操作スイッチ560から搬送停止命令を示す信号が与えられた場合には、ワーク100の搬送動作を停止する停止指令をベルトコンベア200へ与える。また停止状態において、操作スイッチ560から動作再開命令を示す信号が与えられた場合には、ワーク100の搬送動作を再開するよう駆動指令をベルトコンベア200へ与える。また予め定めるエラー状態を検出するエラー状態検出センサからエラー状態の検出信号が与えられた場合には、同様に停止指令をベルトコンベア200へ与えてもよい。前述するポカよけ装置520から与えられる情報に基づいて、ベルトコンベア200への動作指令を生成してもよい。このようにコントローラ300は、コントローラ300とは異なる外部装置から与えられる情報に基づいて、ベルトコンベア200へ動作指令を与えることから、動作指令に基づいてベルトコンベア200で搬送されるワーク100の位置を精度よく推定しやすい。コントローラ300は、複数の作業位置のうち少なくとも1つの作業位置での作業が予め定める搬送停止条件を満足すると、ベルトコンベア200で搬送している全てのワーク100の移動を停止させる。
また、刻印機400および刻印指令装置410の少なくとも一方からベルトコンベア200による搬送予定となるワーク100の個体情報が、コントローラ300に与えられる。コントローラ300は、取得したワーク100の個体情報と、ベルトコンベア200への動作指令とに基づいて、個体情報が付与されたワーク100の所在の時間変化を演算する。本実施形態では、個体番号が打刻された順にワーク100がベルトコンベア200に順番に載置される。このことから所定の時点に対して最初にベルトコンベア200の搬送開始位置に搬送されたワーク100の個体番号が、所定の時点に対して最初に刻印指令装置等から与えられた個体情報であるとして、コントローラ300が判断することができる。たとえば所定の時点は、組立作業の可動開始時点として設定されてもよい。このようにしてコントローラ300は、搬送開始位置に載置されたワーク100の個体情報を判断可能であることから、ベルトコンベア200へ与える駆動指令に基づき、経過時間に対するベルトコンベア200の搬送量に応じたワーク100の移動位置を演算することで、各作業位置でのワーク100の個体情報をそれぞれ把握することができる。
コントローラ300は、把握した各作業位置でのワーク100の個体情報に基づいて、作業位置毎に設定されるポカよけ装置520に対して、利用すべき利用品の利用を促すための報知指令を与える。具体的には、コントローラ300は、個体情報からワーク100の品種情報を抽出し、作業位置毎に位置するワーク100の品種に応じた利用品を示す報知指令を与える。これによってワーク100の品種に応じた利用品の利用を作業者500に促す(案内する)ことができる。たとえばコントローラ300は、第1作業位置10Aに位置するワーク100の品種を判断すると、第1作業位置10Aで利用されるべき利用品であって、第1作業位置10Aに位置するワーク100の品種に応じた利用品を報知する指令を、第1のポカよけ装置520Aに与える。作業位置毎にポカよけ装置520が設けられる場合には、それぞれの作業位置毎のポカよけ装置520に、対応する作業位置に位置するワーク100の品種に応じた報知指令を対応するポカよけ装置520毎にそれぞれ与える。
コントローラ300は、ポカよけ装置520から利用品の適正な利用が行われたかどうかを推測するためのセンサ情報が与えられる。たとえばコントローラ300は、ポカよけ装置520から与えられる利用品に関するセンサ情報に基づいて、ベルトコンベア200への動作指令を制御してもよい。具体的には、コントローラ300は、センサ情報に基づいて、利用品の利用が完了したと判断するまで、ワーク100の搬送待機または搬送遅延する指令をベルトコンベア200に与えてもよい。また例えば、ポカよけ装置520から、所定時間内における利用品の利用がなかったり、間違った利用品の利用であったりすること示す信号がコントローラ300に与えられると、停止指令をベルトコンベア200に与えてもよい。このように報知情報を確認した状態で作業することで、作業者は、利用品の取扱いの間違いを防ぐことができる。
図3に、コントローラ300についてより詳細に示した検証管理システム1000についてのブロック図を示す。コントローラ300は、記憶部350と、演算部380と、入力部381と、出力部382とを有する。記憶部350は、ROMおよびRAMを含んで実現され、搬送プログラム、ポカよけ装置520への指令プログラム等が記憶される。演算部380は、プロセッサユニットを含んで実現され、記憶部350に記憶されるプログラムを読み出して実行し、入力部381から与えられる情報に基づいて、ベルトコンベア200、ポカよけ装置520への指令を生成する。入力部381および出力部382はインターフェースユニットを含んで実現され、入力部381には、センサ等から情報が入力されて演算部380に与えられる。出力部382は、生成された指令がベルトコンベア等に出力される。コントローラ300は、時刻測定部370を有する。コントローラ300に設けられる時刻測定部370は、カメラ600に設けられる時刻測定部と関連付けて設定される。具体的にはそれらの時刻測定部の時刻が連動同期するよう設定される。
なお、演算部380は、集中制御する単独の処理部分によって構成されていてもよいし、互いに協働して分散制御する複数の処理部分によって構成されていてもよい。
本発明では、演算部380は、個体情報が付与される各ワーク100が状況確認位置に達したことを示し、検証情報と紐付けするためのリンク情報を生成する。また生成したリンク情報を記憶部350に記憶する。また生成または記憶したリンク情報を出力部382から外部装置へ与えてもよい。
また、コントローラ300は、組み立て作業を終了させるか否かを判定することができる。コントローラ300が組み立て作業を終了させると判定したときには、その情報がベルトコンベア200に送られ、搬送を終了させる。
表1は、記憶部350に記憶される案内情報を示す。記憶部350には、ワーク100の品種ごとに、作業位置に対応するポカよけ装置520へ与える指令が、案内情報として記憶される。従って、本実施形態では、記憶部350によって案内情報格納部が実現される。たとえば縦軸にワークの品種、横軸に作業位置とする2次元マトリックスによって案内情報が蓄積される。これによってワーク100が注目する作業位置に達した場合に、注目する作業位置においてワーク品種に応じて利用すべき利用品を報知・案内するよう指令を与えることができる。なお、案内情報は組立て作業の開始前に予め不揮発性メモリに記憶される。
Figure 0007221613000001
また、案内情報以外の作業者を支援するための支援情報についても、記憶部350に記憶される。記憶部350には、ポカよけ装置520へ与える指令としての、案内情報以外の支援情報が記憶される。従って、本実施形態では、記憶部350によって支援情報格納部が実現される。
表2は、記憶部350に記憶される刻印順のワーク個体情報を示す。演算部380は、入力部381を介して刻印指令装置410から順番に与えられたワーク100の個体情報を記憶部350に記憶する。記憶部350には、ワーク100の個体情報と、そのワーク100が刻印機400によって刻印された順番とが関連づけられて記憶される。刻印指令装置410から個体情報が順次与えられることで、刻印順のワーク個体情報が更新される。また演算部は、データ量の削減のために、ベルトコンベア200による組み立て作業を終了したワーク100に関して、刻印順のワーク個体情報を消去するようにしてもよい。
Figure 0007221613000002
表3は、記憶部350に記憶されるワーク100の作業位置情報を示す。演算部380は、入力部381を介して与えられる刻印順のワーク100の個体情報と、ベルトコンベア200への動作指令に基づいて、個体情報が付与された各ワーク100が位置する作業位置を、作業位置情報として記憶部350に記憶する。たとえば第1時刻Iでは、刻印順が最初のワークが、ベルトコンベア200の搬送開始位置に最初に載置されることを、作業位置情報として記憶部350に記憶する。演算部380は、刻印順のワーク個体情報から最初のワークの個体情報を抽出することで、第1時刻Iで搬送開始位置に位置する最初のワークの個体情報を把握することができる。
Figure 0007221613000003
最初のワークが搬送開始位置から第1作業位置10Aに搬送されて、第1時刻Iから第2時刻IIに経過する。演算部380は、ベルトコンベア200への動作指令から最初のワークが第1作業位置10Aに到達した第2時刻IIを演算する。また刻印順のワーク個体情報から2番目のワークの個体情報を抽出し、第2時刻IIで搬送開始位置に位置する2番目のワークの個体情報と、第2時刻IIで第1作業位置10Aに位置する最初のワークの個体情報を把握することができる。同様にして、第N時刻(Nは自然数)で各作業位置にそれぞれ位置する各ワーク100の個体情報を把握することができる。演算部380は、各作業位置にそれぞれ位置する各ワークの個体情報を、時間経過に応じて記憶部350に順次記憶させてもよい。
演算部380は、把握した各作業位置にそれぞれ位置する各ワーク100の個体情報から品種情報を抽出し、表1に示す案内情報と照合して、作業位置ごとに設けられるポカよけ装置520に報知指令を与える。これによってポカよけ装置520は、順次到着するワーク100の品種に応じた報知を行うことができる。
表4は、リンク情報を示す。演算部380は、各ポカよけ装置520に報知指令を与えるために用いた情報を用いて、リンク情報を生成する。具体的には、ワーク100に付与される個体情報ごとに、各作業位置にそれぞれ到達した到達時刻を記憶する。たとえば注目するワーク100について、ライン上に設定される各作業位置に到達した時刻がそれぞれ記憶される。言い換えると、演算部は、ワーク100ごとに、追跡調査のための状況確認位置にワーク100が到達した到達時刻と、到達時刻に到達したワーク100の個体情報とを記憶する。演算部380は、ベルトコンベア200で搬送される全てのワーク100に対して、個体情報と、そのワーク100が状況確認位置に到達した到達時刻とを関連づけて記憶することが好ましい。
Figure 0007221613000004
表5は、カメラ600によって生成した動画情報を示す。上述したようにコントローラ300と、カメラ600とは、カウントする時刻が同期するよう設定される。したがって演算部380が生成したリンク情報(表4参照)と、カメラ600が生成した動画情報(表5参照)とは、時刻によって関連づけることで、1つの情報として取り扱うことができる。すなわち注目するワーク100の個体情報における作業位置到達時刻に基づいて、対応する作業位置到達時刻に撮影された動画画像を抽出することができる。このことから、ワーク100の個体情報ごとに、そのワーク100が作業された作業に関する動画を抽出することができる。なお、演算部380が生成したリンク情報は、ベルトコンベア200の動作指令に基づいた作業位置への到達時刻を出力したものである。具体的には、コントローラ300とは異なる外部装置による搬送停止指令等にも対応したワーク100の到達時刻を出力することになるので、ライン上で異常停止などの状況が生じた後でも、ワーク100の個体情報に応じた動画情報を得ることができる。
Figure 0007221613000005
このように演算部380によるリンク情報と、カメラ600による動画情報とを照合することで、ワーク100の個体情報に応じた動画情報を得ることができる。好ましくは、演算部380は、カメラ600による動画情報を取り込んで、到達時刻に対応する動画情報を抽出し、ワーク100の個体情報ごとに動画情報を関連付けるように情報を加工してもよい。これによって検証者による時刻に基づく照合作業を不要とすることができる。またワーク100の個体情報ごとに検索抽出可能に情報を加工することで、検索操作によって、さらに容易に動画情報を得ることができる。たとえばワーク100の個別情報と、対応する動画情報とが二次元マップとなる表形式に保存してもよい。
次に、本実施形態における検証管理方法について説明する。本実施形態における検証管理システム1000を利用した検証管理方法のフローチャートを図4に示す。
ライン組立作業が開始されると、上述した状況確認位置でのワーク100に対する作業状況を確認するための検証情報を記憶装置に記憶する検証情報取得工程に進む(S1)。具体的には、記憶装置は、カメラ600によって撮影され、撮影時刻が関連付けられた動画情報(表5)を記憶する。またライン組立作業が開始されると、コントローラ300がリンク情報を生成するリンク情報生成工程に進む(S2)。上述したように、コントローラ300は、刻印指令装置410から刻印順に与えられる各ワーク100の個体情報と、ベルトコンベア200への搬送指示とに基づいてリンク情報を生成する。リンク情報は、個体情報が付与される各ワーク100が状況確認位置に達したことを示し、検証情報とを紐付けするための情報である。
本実施形態では、コントローラ300は、リンク情報を、コントローラ外部に設けられる記憶装置または不揮発性記憶媒体に記憶する。このように検出情報およびリンク情報を記憶装置にそれぞれ記憶する。なお、検証情報取得工程と、リンク情報生成工程とは、時間的な順序はなく、時間経過として逆の順番で行われてもよい。またそれらの工程が、それぞれ時間的に独立して、たとえば並行して行われてもよい。
検出情報およびリンク情報が記憶された状態で、注目すべき個体情報が付与されるワーク100における状況確認位置での状況を確認する確認工程を行う。たとえば、組立て作業を終えて、製品として完成した後に、検証者が状況確認位置での状況を検証、確認する必要が生じることがある。
このような場合に、検証者は、注目すべきワーク100の個体情報を入手する(入手工程)。次に、検証者は、記憶装置からリンク情報を読み出すリンク情報読出工程を行う(リンク情報読み出し工程)。次に、検証者は、読み出したリンク情報から、注目すべき個体情報のワークに対する、状況確認位置での撮影時間帯を検索する検索工程を行う(検索工程)。次に、検証者は、記憶装置から検証情報を読み出す(検証情報読み出し工程)。次に、検証者は、読み出した検証情報から、検索した撮影時間帯に対する、画像情報を読み出す(画像情報抽出工程)。この抽出した画像情報が、注目すべき個体情報が付与されるワークにおける状況確認位置での状況を示すものであり、画像情報を確認することで状況を、製造後に確認する(確認工程)。
このように記憶装置に記憶されたリンク情報、検証情報に基づいて、注目すべき個体情報が付与されるワーク100における状況確認位置での状況を検証・確認することができる。たとえば状況確認位置での状況を検証・確認することで、製造時間管理、製造時間短縮化などの生産効率の向上や、製品の品質の向上に寄与させることができる。具体的には、状況を確認することで、生産性の劣るワークの作業改善や性能・品質のばらつきが多いワークの原因の分析に利用することができる。
コントローラ300は、ベルトコンベア200を制御することで、個体情報が付与されたワーク100ごとに、状況確認位置に達したかどうかを精度よく判断することができる。たとえばベルトコンベア200の搬送速度として、作業者の熟練度合い・作業難易度・組立て製品の混在具合・停止状況などに応じて一定でない場合であっても、個々のワーク100ごとに状況確認位置に達したかどうかを精度よく判断でき、精度の高いリンク情報を出力できる。またベルトコンベア200を制御するコントローラ300が生成したリンク情報に利用することで、検証情報の格納先から、個々のワーク100が状況確認位置に達した場合に紐付けされる検証情報を精度よく抽出することができる。
また本実施形態では、リンク情報として、ワーク100が状況確認位置に到達した到達時刻と、検証情報の時刻とが整合されることで、互いの情報の時刻を介して、個々のワーク100における状況確認位置での状況を抽出することができる。このように互いの情報に整合された時刻を用いることで、検証情報として大きな工夫を不要としてシステムを簡易化することができる。たとえばカメラ600から出力させる情報として大きな変更が不要であり、汎用的なカメラを利用しやすい。
また本実施形態では、ワーク100に対する状況を動画として撮像することによって得られた映像が検証情報に含まれる。これによって状況の時間経過を確認することができ、検証作業として有用な情報として得ることができる。
また本実施形態では、予め定める動作条件に基づいて、作業の中断または再開を判断するコントローラ300がリンク情報を生成してもよい。これによって個々のワーク100ごとに状況確認位置に達したかどうかを精度よく把握することができ、リンク情報の精度を高めることができる。たとえば、操作スイッチ560、異常検出センサ、ポカよけ装置520から与えられるセンサ情報や、設定される作業休憩時間に基づいて、ベルトコンベア200を一時停止した場合でも、一旦停止したことを反映してリンク情報を生成することができる。これによって、リンク情報と、個々のワーク100に対する状況確認位置での状況とのずれをさらに防ぐことができる。
コントローラ300は、ライン内に設定される全ての作業位置での少なくとも1つの作業が予め定める搬送停止条件を満足すると判定すると、ベルトコンベア200に停止指示を与えてベルトコンベア200で搬送している全てのワーク100の移動を停止させる。またコントローラ300は、搬送再開条件を満足すると、ベルトコンベア200に動作指示を与えて全てのワーク100の移動を再開させる。このようにライン作業における停止状態を反映して、コントローラ300がリンク情報を生成するので、個々のワーク100ごとに状況確認位置に達したかどうかを精度よく把握することができ、リンク情報の精度を高めることができる。たとえば、ライン内のいずれかの作業で異常が生じて搬送を一旦停止した場合でも、一旦停止したことを反映して、ライン上の全てのワーク100に関してリンク情報を生成することができる。これによって追跡情報と、ライン上の個々のワーク100に対する状況確認位置での状況とのずれを防ぐことができる。
また、作業者が行うべき作業が行われていないことが推測されるような情報がコントローラ300に与えられると、コントローラ300は、搬送停止条件を満足するとして、ベルトコンベア200に搬送停止命令を与えてもよい。これによって作業が行われていないことに起因した搬送停止を反映して、検証情報と、ライン上の個々のワーク100に対する状況確認位置での状況とのずれを防ぐことができる。
またコントローラ300は、ポカよけ装置520から与えられる、ワーク100ごとに作業に用いるべき利用品の利用がされていないことを示すセンサ情報に基づいて、ベルトコンベア200に停止指令を与えてもよい。このようにポカよけ装置520から与えられるセンサ情報に起因するベルトコンベア200の停止を考慮して、リンク情報を生成する場合には、さらにリンク情報の精度を向上させることができる。
また本実施形態では、コントローラ300は、ポカよけ装置520や作業要領を表示装置するような支援部である支援装置に、ワーク100ごとに応じて与える情報を異ならせる。また、コントローラ300は、ワーク100ごとに異なる情報を与えるために、作業位置毎に到達するワーク100の品種を判断する機能を備えている。したがってコントローラ300として、ワーク100の品種に加えて個体情報を判断するようにすることについて、作業位置毎のワーク100の個体情報を判断し、リンク情報として生成することに関して、やり取りする情報を拡張したり、データ処理プログラムを一部変更することで対応しやすく、検証情報を確認するためのシステム構成を実現しやすい。
また本実施形態では、複数の情況確認位置での状況を確認できるよう複数のカメラ600が設けられる。またコントローラ300は、生成するリンク情報として、複数のカメラ600に応じたそれぞれの状況確認位置毎に検出情報を出力する。これによって複数の作業での状況を確認することができ、確認効果を高めることができる。また本実施形態としてコントローラ300がリンク情報を生成するためのプログラムも本発明に含まれる。このプログラムをコントローラ300の演算部380が読み取って実行することで、ベルトコンベア200の搬送状況に応じた正確なリンク情報を生成でき、ベルトコンベア200の搬送中断などに起因する個体情報と、検出情報との時間的なずれを防ぐことができる。
なお、刻印機400によって刻印されるものは、識別番号のほか、アルファベットなどの記号が含まれてもよい。またバーコード等の識別子が刻印されてもよい。本実施形態では、刻印指令装置から個体情報がコントローラに与えられるとしたが、これに限らない。たとえばワークの生産計画を管理する管理装置から、ワークの個体情報がコントローラに与えられてもよい。これによってワークに識別番号が刻印されない場合であっても、本発明を適用することができる。また例えば、ワーク100の個体情報をシールに記載し、シールがワークに貼付されることによってワークに個体情報が付与されてもよい。また、個体情報が記載されたタグがワークに取り付けられてもよい。また、タグは、電子的に個体情報が格納されたICタグであってもよい。このような場合、読取装置によってワークに付与される個体情報が読み取られる。コントローラ300は、読取装置が読み取った個体情報が与えられることで、上述する本発明の効果を得ることができる。また本実施形態では、コントローラ300がベルトコンベア200の搬送状況を把握可能であることから、各作業位置での到達時刻を演算することができる。したがって読取装置は、ライン上のいずれか一箇所に設けられるだけでよく、設備費用を抑えることができる。
また、上記実施形態では、ワーク100を搬送させる搬送機構としてベルトコンベア200が用いられているが、本発明は上記実施形態に限定されない。ライン組み立てに用いられる搬送機構であれば本発明に適用可能である。たとえば搬送機構としてベルトコンベア200の代わりに所定のコースに沿って走行移動可能な自走式装置が用いられてもよい。自走式装置がワーク100を搭載し、自走式装置によって複数の作業位置を順番にワーク100が移動する場合も本発明に含まれる。この場合には、コントローラ300が、ベルトコンベア200への動作指令と同様に、自走式装置に動作指令を与える。また、ワーク100がベルトコンベア200によって搬送される場合と同様に、リンク情報が生成されることで、同様の効果を得ることができる。
また本実施形態では、エンジン組立て作業を例示したが車体組み立てなどの他の組み立て作業に用いられてもよい。また塗装作業などの組立作業以外にも適用可能であり、ラインに沿って複数の作業位置で順番に行われる場合に本発明を適用しやすい。また作業者によるワークに対する作業を示す情報を取得するほか、ロボットによる作業や、ライン上に設けられる加工装置による加工状況に関する情報を検証情報として取得してもよい。また作業位置における作業者の動きのほかワーク自体を撮影してもよい。また、本実施形態では、多品種混在のラインで好適に用いられるとしたが、単一品種を組立てるラインであっても本発明を適用可能である。
また、本実施形態では、作業位置でのワーク100に対する状況を確認する検証情報として、動画情報を取得する形態について説明したが、本発明はこれに限らない。たとえば検証すべき内容に応じて他の情報が取得されることとされてもよい。たとえば、静止画情報や音声情報を検証情報としてもよい。これによって動画情報に比べて記憶される情報量を抑えることができる。また、これらの映像情報、音声情報、他の情報が複合的に検証情報として用いられてもよい。そのほか検出情報として、各種センサの検出情報を用いることができる。たとえば検出情報として、ワーク温度、振動、応力などを検出情報としてもよい。また本実施形態では、2つの状況確認位置での状況を取得したが、1つでも3つ以上の状況確認位置での状況を取得してもよい。また複数の状況確認位置での状況を確認する場合でも、種類の異なる情報を検出情報としてそれぞれ抽出してもよい。
なお、1つのカメラ600が広範囲の領域を撮影することで、複数の作業位置に位置する各ワーク100に対する複数の作業を撮影するようにしてもよい。つまり、1つのカメラで複数の状況確認位置にあるワーク100を撮影するようにしてもよい。また、複数のカメラによって1つの状況確認位置にあるワーク100に対する作業を撮影してもよい。
また本実施形態では、検証情報と、作業位置に応じたワーク100の個体情報とを関連付け(紐付け)する情報として、同期した時刻をリンク情報に含むとしたがこれに限らない。たとえば、時刻とは異なる独自の同期される情報が用いられてもよい。具体的には、作業位置にワーク100が到達するたびに、固有の照合情報(フラグ情報)を生成されてもよい。生成した照合情報を検出情報に加えて記憶装置に記憶させる。これによって個体情報と検証情報とで共通に設定される照合情報を設定する。このように照合情報をリンク情報に含めても同様の効果を得ることができる。また本実施形態では、検証情報とリンク情報とが異なる記憶装置に記憶されるとしたが、共通の記憶装置に記憶されてもよい。また予めコンピュータを用いて、検証情報とリンク情報との照合処理を行ったものを記憶装置等に記憶してもよい。たとえば照合処理によって、個体情報と、その個体情報のワークが各作業位置に到達した時間帯の検証情報とが、順番に記憶されるデータベースが記憶装置に記憶されてもよい。この場合でも、コントローラ300によるベルトコンベア200の搬送状況に応じた照合が行われているので、ベルトコンベア200の搬送中断などに起因する個体情報と、検出情報との時間的なずれを防ぐことができる。
またコントローラ300は、生成したリンク情報を記憶部350に記憶するとしたが、本発明はこれに限定されない。コントローラは、生成したリンク情報を外部の記憶装置に向けて出力してもよい。これによってコントローラに内蔵される記憶部350の記憶領域のうちで、リンク情報を格納するための領域を小さく抑えることができる。
また本実施形態では、コントローラ300が支援装置(ポカよけ装置・表示装置)への動作指令を与える形態について説明した。これに対し、本発明では、コントローラ300は支援装置への動作指令を与えない形態であってもよい。つまり、ベルトコンベア200へ動作指令を与えるコントローラ300でリンク情報が生成されればよく、コントローラは、支援装置への動作指令を与えない構成であってもよい。
また本実施形態では、コントローラ300によってリンク情報が生成されたが、リンク情報を生成するのはコントローラでなくてもよい。コントローラ以外の構成がリンク情報を生成してもよい。その際、コントローラからのベルトコンベアへの動作指令と、ワークの個体情報とが与えられた他の処理装置とによって、リンク情報が生成されてもよい。この場合、センサ等によってベルトコンベア200上の搬送開始位置にワーク100が載せられたときの載置時刻がコントローラに与えられる。コントローラは、ベルトコンベア200の搬送制御を行っていることから、ワーク100がベルトコンベア200に載置されてから、与えられた載置刻に基づいて、所定の状況確認位置に到達した時刻を演算することができる。このように載置時刻とベルトコンベアへの動作指令に基づいて、リンク情報を生成してもよい。
また、確認工程による検証効果を高めるための付属情報が記憶装置に記憶されてもよい。たとえば記憶装置には、対応する時間帯での各作業位置に対する作業位置情報が記憶されてもよい。たとえば作業位置情報として、対応する時間帯での作業位置に配置された作業者に関する情報(経験年数、該当する作業位置での熟練度、連続作業時間)や作業位置での品質バラつきに影響するような環境情報(温度、湿度、照度)や、設備変更履歴情報(設備変更からの経過時間)が記憶されてもよい。またポカよけ装置などの作業状況を示すセンサによって検出されたセンサ情報(たとえばトルクレンチの締め付け圧力)などが記憶されてもよい。また、各ワーク100について組み立てに要したトータル時間についても記憶されてもよい。
100 ワーク
200 ベルトコンベア(搬送機構)
10A、10B 作業位置(状況確認位置)
300 コントローラ(制御部)
400 刻印機(個体情報付与部)
600 カメラ(検証情報取得部)

Claims (9)

  1. ワークを搬送させる搬送機構によってワークを搬送させながらワークに対し部品を組み付けて組み立ての行われる製品について追跡管理するための検証管理システムであって、
    ワークの個々を識別するための個体情報を付与する個体情報付与部と、
    予め定める状況確認位置でのワークに対する状況を確認するための検証情報を取得する検証情報取得部と、
    前記搬送機構によるワークの搬送を制御する制御部であって、前記搬送機構への搬送指示情報と、前記個体情報付与部から取得した個体情報とに基づいて、個体情報が付与される各ワークが前記状況確認位置に達したことを示し、前記検証情報と紐付けするためのリンク情報を生成し、前記リンク情報を記憶または出力する制御部と、
    前記ワークのそれぞれに前記個体情報を付与する刻印器と、
    前記刻印器に前記個体情報の刻印指令を与える刻印指令装置と、を備え、
    前記制御部は、搬送開始位置に載置されたワークの前記個体情報を判断し、前記搬送機構へ与える駆動指令に基づいて、経過時間に対する搬送機構の搬送量に応じたワークの移動位置を演算することで、前記状況確認位置でのワークの前記個体情報を把握し、
    前記刻印器および前記刻印指令装置の少なくとも一方から、前記搬送機構による搬送予定となるワークの前記個体情報が前記制御部に与えられる、検証管理システム。
  2. 前記リンク情報は、ワークが前記状況確認位置に到達した到達時刻と、到達時刻ごとに前記状況確認位置に位置するワークの個体情報とを対応付けた情報であり、
    前記検証情報は、時刻とともに前記状況確認位置でのワークに対する状況を取得する、請求項1に記載の検証管理システム。
  3. 前記制御部は、予め定める動作条件に基づいて作業位置ごとに設定される作業の中断または再開したことを判定すると、前記搬送機構に中断または再開に応じた搬送指示を与えて、前記搬送指示に応じて前記個体情報が付与されているワークの搬送を行う、請求項1または2に記載の検証管理システム。
  4. 前記搬送機構は、ライン内に設定される複数の作業位置に各ワークを順番にライン搬送し、
    前記制御部は、少なくとも1つの作業位置での作業が予め定める搬送停止条件を満足すると判定すると、前記搬送機構に停止指示を与えて、停止状態の解除の判定が行われるまで、各ワークの搬送を停止する、請求項1からのいずれか1項に記載の検証管理システム。
  5. 前記搬送停止条件は、作業者が行うべき作業が行われていないことを推測する情報が入力されることである、請求項に記載の検証管理システム。
  6. ワークに対し部品を組付ける作業者による作業を支援する支援部を備え、
    前記制御部は、ワークごとに、前記支援部によって行われる支援についての支援情報が格納される支援情報格納部を備え、
    前記制御部は、前記支援情報に基づいて、前記支援部による指示を制御する、請求項1からのいずれか1項に記載の検証管理システム。
  7. 前記搬送機構は、ライン内に設定される複数の作業位置に各ワークを順番にライン搬送し、
    異なる複数の状況確認位置でワークに対する状況を確認するために、前記状況確認位置毎に前記検証情報取得部がそれぞれ設けられ、それぞれの前記検証情報取得部ごとにリンク情報が生成される、請求項1からのいずれか1項に記載の検証管理システム。
  8. 搬送機構によってワークを搬送させながらワークに対し作業が行われる製品について追跡管理するための検証管理方法であって、
    検証情報取得部が、予め定める状況確認位置でのワークに対する状況を確認するための検証情報を取得し、記憶装置に記憶する検証情報取得工程と、
    制御部が、前記搬送機構への搬送指示と、ワークの個々を識別するための個体情報とに基づいて、個体情報が付与される各ワークが前記状況確認位置に達したことを示し、前記検証情報とを紐付けするためのリンク情報を生成し、記憶するリンク情報生成工程と、
    前記検証情報取得工程で記憶された検証情報と、前記リンク情報生成工程で生成されたリンク情報とに基づいて、検証者が、注目すべき個体情報が付与されるワークにおける状況確認位置での状況を確認する確認工程とを備え、
    前記制御部は、搬送開始位置に載置されたワークの前記個体情報を判断し、前記搬送機構へ与える駆動指令に基づいて、経過時間に対する搬送機構の搬送量に応じたワークの移動位置を演算することで、前記状況確認位置でのワークの前記個体情報を把握し、
    前記リンク情報生成工程において、ワークのそれぞれに前記個体情報を付与する刻印器および前記刻印器に前記個体情報の刻印指令を与える刻印指令装置の少なくとも一方から、前記搬送機構による搬送予定となるワークの前記個体情報が前記制御部に与えられる、検証管理方法。
  9. 搬送機構によって各ワークを順番にライン搬送させながら、ライン内に設定される複数の作業位置でワークに対する作業がそれぞれ行われる製品について追跡管理するためのプログラムであって、
    搬送機構への搬送指示と、ワークの個々を識別するための個体情報とに基づいて、固体情報が付与される各ワークが予め定める状況確認位置に達したことを示し、前記状況確認位置で取得されたワークに対する状況を示す検証情報とを紐付けするためのリンク情報を生成し、
    ワークのそれぞれに前記個体情報を付与する刻印器および前記刻印器に前記個体情報の刻印指令を与える刻印指令装置の少なくとも一方から、前記搬送機構による搬送予定となるワークの前記個体情報を取得し、
    搬送開始位置に載置されたワークの前記個体情報を判断し、前記搬送機構へ与える駆動指令に基づいて、経過時間に対する搬送機構の搬送量に応じたワークの移動位置を演算することで、前記状況確認位置でのワークの前記個体情報を把握する、プログラム。
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