JP7220839B2 - 軌きょう扛上装置 - Google Patents
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Description
また、本発明に係る軌きょう扛上装置では、前記第1連結部材の長さは、前記第2連結部材の長さよりも長尺に構成されており、前記軌きょう扛上用台車は、前記第1連結部材を介して前記軌陸バックホウの前方に第1の所定間隔をあけて取り付けられる一方、前記レーザー用台車は、前記軌陸バックホウよりも前方であって前記第2連結部材を介して前記軌きょう扛上用台車の後方に第2の所定間隔をあけて取り付けられ、前記軌陸バックホウのタイタンパーは、前記軌きょう扛上用台車と前記レーザー用台車との間でバラストの突き固め作業等を行うことも特徴とする。
また、本発明に係る軌きょう扛上装置では、前記軌きょう扛上用台車は、レール上を走行する車輪が設けられた軌きょう扛上用台車本体と、前記軌きょう扛上用台車本体の左右両側に設けられ、軌陸バックホウからの油圧操作により左右のレールの上方で回動して、左右のレールの外側からそれぞれのレールにレールクランプ部を引掛けるレールクランプ機構部と、軌陸バックホウからの油圧操作によりピストン部を路盤に押し当て、前記レールクランプ部によってレールをクランプしている前記レールクランプ機構部を昇降させる軌きょう扛上機構部とを備え、前記レーザーレシーバは、レールをクランプして昇降する前記レールクランプ機構部に取付けられることも特徴とする。
そのため、本発明によれば、軌陸バックホウがレールに沿って走行すると、軌陸バックホウの走行に応じて軌きょう扛上用台車およびレーザー用台車もレールに沿って走行して移動することができ、軌陸バックホウの操作者(運転手)とは別の作業員が軌きょう扛上用台車およびレーザー用台車を移動させる必要がなくなり、軌きょう扛上作業を行う作業者の負担を大幅に軽減することができる。
本発明に係る実施形態に係る軌きょう扛上装置は、図1および図2に示すようにアーム先端にバラストを突き固めるタイタンパー部12cが設けられた軌陸バックホウ1と、軌陸バックホウ1に第1連結部材4を介し連結され、軌陸バックホウ1の走行に応じてレール上を走行すると共に、レールをクランプしてレールおよびマクラギからなる軌きょうを扛上する軌きょう扛上用台車2と、軌きょう扛上用台車2に第2連結部材5を介し連結され、軌陸バックホウ1の走行に応じて軌きょう扛上用台車2に引っ張られながらレール上を走行すると共に、レベル検測用レーザー光線を送信するレベル検測用レーザーが設けられたレーザー用台車3とを備えて構成される。
軌陸バックホウ1は、図1および図2に示すように、レールR,R上を走行するための前輪11a1が設けられ昇降する前輪支持昇降部11aおよび後輪11b1が設けられ昇降する後輪支持昇降部11bと、レールR以外の場所、特に2本のレールR.Rの両側を走行するためのクローラ11cとを備えた走行部本体11と、その走行部本体11に対し回動可能に設けられると共に、伸縮可能に設けられた作業アーム12aを有し、運転席12bに乗車した作業者の操作によってその作業アーム12a先端に取り付けたタイタンパー部12cのアタッチメントによって道床のバラストを突き固める等の作業を行う作業部本体12とを有する周知の軌陸両用バックホウを利用したタイタンパー装置である。
軌きょう扛上用台車2は、図1および図2に示すように3m~5m程の長さを有する第1連結部材4を介し軌陸バックホウ1の前輪支持昇降部11aに上下左右方向に回動自在に連結されて、軌陸バックホウ1に押されてレールR,R上を走行するもので、レールR、R上を走行する車輪2a1が4つ設けられると共に、第1連結部材4の先端部が上下左右方向のいずれの方向に回動可能に連結される連結部2a2が設けられた軌きょう扛上用台車本体2aと、軌きょう扛上用台車本体2aの左右両側に設けられ、軌陸バックホウ1からの油圧操作により左右のレールR,Rの上方で回動して、左右のレールR,Rの外側からそれぞれのレールR,Rにレールクランプ部2b1,2b1を引掛けるレールクランプ機構部2bと、軌陸バックホウ1からの油圧操作によりシリンダ部2c1からピストン部2c2を入出させ、ピストン部2c2下端部の地当て板2c3を路盤等に押し当て、レールクランプ部2b1によってレールRをクランプしているレールクランプ機構部2bおよび軌きょう扛上用台車本体2aを昇降させる軌きょう扛上機構部2cとを備える。
レーザー用台車3は、軌きょう扛上用台車2に第2連結部材5を介し連結され、軌陸バックホウ1の走行に応じて軌きょう扛上用台車2に引っ張られながら軌陸バックホウ1と軌きょう扛上用台車2との間でレールR上を走行するもので、レールR、R上を走行する車輪3a1が4つ設けられると共に、第2連結部材5の後端部が上下左右方向のいずれの方向に回動可能に連結される連結部3a2が設けられ、軌きょう扛上用台車2に引っ張られてレールR、R上を走行するレーザー用台車本体3aと、レーザー用台車本体3aの上であって軌きょう扛上用台車本体2aの左右両側にそれぞれ検測ロッド2dを介し設けられたレーザーレシーバ2eとほぼ同じ高さに設置され、左右それぞれのレーザーレシーバ2e,2eに対しレベル検測用レーザーを送信するレベル検測用レーザー送信機3bとを備えている。
第1連結部材4は、上述したように、例えば、3m~5m程の長さを有する鋼管等を利用した長尺部材で、その両端部には、それぞれ、軌陸バックホウ1の前輪支持昇降部11aの連結部11a2と、軌きょう扛上用台車2の軌きょう扛上用台車本体2aの連結部2a2にそれぞれ、連結ピン11a3,2a3で上下左右方向に回動自在に連結される第1部材回動自在連結板4a,4bが設けられている。尚、図3において、符号の11a4は、軌陸バックホウ1の前輪支持昇降部11aの連結部11a2から連結ピン11a3を取り外して軌陸バックホウ1と軌きょう扛上用台車2を切り離した際に、連結ピン11a3の紛失を防止するため、連結ピン11a3を軌陸バックホウ1の前輪支持昇降部11に連結するピン紛失防止チェーンである。
第2連結部材5は、上述したように、例えば、2m~3m程の長さを有する鋼管等を利用した短尺部材で、その両端部には、それぞれ、レーザー用台車3のレーザー用台車本体3aの連結部3a2と、軌きょう扛上用台車2の軌きょう扛上用台車本体2aの連結部2a2にそれぞれ、連結ピン3a3,2a3で上下左右方向に回動自在に連結される第2部材回動自在連結板5a,5bが設けられている。
次に、以上のように構成された本発明に係る実施形態の軌きょう扛上装置の動作について説明する。
軌きょうの扛上作業現場へ移動する場合、実施形態の軌きょう扛上装置では、長い距離であれば、軌陸バックホウ1前輪11a1および後輪11b1を,クローラ11cよりも降下させ前輪11a1および後輪11b1を駆動して、前輪11a1および後輪11b1によってレールR,R上を走行して移動する。
軌きょうの扛上作業現場へ到着した場合、軌きょう扛上用台車2にてレールRおよびマクラギMからなる軌きょうを扛上し(持ち上げ)、軌陸バックホウ1のタイタンパー部12cによってバラストの突き固め作業等を行うが、その際、本実施形態の軌陸バックホウ1では、図1に示すように、軌陸バックホウ1の前輪11a1および後輪11b1をクローラ11cよりも上昇させ、左右のクローラ11c,11cを路盤等に接地させてバラストの突き固め作業等を行う。
11 走行部本体
11a 前輪支持昇降部
11a1 前輪
11a2 連結部
11a3 連結ピン
11a4 ピン紛失防止チェーン
11b 後輪支持昇降部
11b1 後輪
11c クローラ
12 作業部本体
12a 作業アーム
12b 運転席
12c タイタンパー部
12c1 爪部
2 軌きょう扛上用台車
2a 軌きょう扛上用台車本体
2a1 車輪
2a2 連結部
2a3 連結ピン
2b レールクランプ機構部
2b1,2b1 レールクランプ部
2c 軌きょう扛上機構部
2c1 シリンダ部
2c2 ピストン部
2d 検測ロッド
2e レーザーレシーバ
3 レーザー用台車
3a レーザー用台車本体
3a1 車輪
3a2 連結部
3a3 連結ピン
3b レベル検測用レーザー送信機
4 第1連結部材
4a,4b 第1部材回動自在連結板
5 第2連結部材
5a,5b 第2部材回動自在連結板
R レール
M マクラギ
Claims (2)
- アーム先端にバラストを突き固めるタイタンパー部が設けられた軌陸バックホウと、
前記軌陸バックホウに第1連結部材を介し連結され、前記軌陸バックホウの走行に応じてレール上を走行すると共に、レールをクランプしてレールおよびマクラギからなる軌きょうを扛上する軌きょう扛上用台車と、
前記軌きょう扛上用台車に第2連結部材を介し連結され、前記軌陸バックホウの走行に応じて前記軌きょう扛上用台車に引っ張られながら前記軌陸バックホウと前記軌きょう扛上用台車との間でレール上を走行すると共に、レベル検測用レーザー光線を送信するレベル検測用レーザーが設けられたレーザー用台車とを備え、
前記軌きょう扛上用台車には、前記レーザー用台車のレベル検測用レーザーを受信してレベルを表示するレーザーレシーバが設けられていることを特徴とする軌きょう扛上装置。 - 請求項1記載の軌きょう扛上装置において、
前記第1連結部材の長さは、前記第2連結部材の長さよりも長尺に構成されており、
前記軌きょう扛上用台車は、前記第1連結部材を介して前記軌陸バックホウの前方に第1の所定間隔をあけて取り付けられる一方、
前記レーザー用台車は、前記軌陸バックホウよりも前方であって前記第2連結部材を介して前記軌きょう扛上用台車の後方に第2の所定間隔をあけて取り付けられ、
前記軌陸バックホウのタイタンパーは、前記軌きょう扛上用台車と前記レーザー用台車との間でバラストの突き固め作業等を行うことを特徴とする軌きょう扛上装置。
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