JP7220315B2 - 電動弁および冷凍サイクルシステム - Google Patents

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Description

本発明は、電動弁、および該電動弁を用いた冷凍サイクルシステムに関する。
従来より、図8に示すような構造を有する電動弁が知られている(たとえば、特許文献1参照)。すなわち、ステッピングモータが駆動してロータ103が回転すると、雌ネジ131aと雄ネジ121aのネジ送り作用により、弁体114が弁体114の中心軸である弁中心軸L方向に移動する。これにより、弁ポート130bの開度調整がなされ、管継手111から流入して管継手112へ流出する流体の流量、または、管継手112から流入して管継手111へ流出する流体の流量が制御される。
ここで、各種流体の流量制御を行うに当たっては、流体通過音が発生するという問題があるため、静音化が要求される。また、冷媒を用いた家庭用空調機や業務用空調機の冷凍サイクルの室内機において、電動弁100にて冷媒流量を制御する場合は、弁ポート130b通過前後で液冷媒が気液混合二相流となるため、特に、多彩な冷媒状態、運転状況でも静音性を発揮することが要求される。
特開2016-089870号公報
ところで、上述の電動弁100は、図示しない流体配管に管継手111、管継手112を介して固定され、管継手111の中心線と管継手112の中心線が垂直に交わるアングル型の構造を有している。このようなアングル型の電動弁100において、流体は双方向から流れる。すなわち、流体は、管継手111から弁室121、弁ポート130bを介して管継手112に正方向に流れる場合と、管継手112から弁ポート130b、弁室121を介して管継手111に逆方向に流れる場合とを有する。
ここで、図9に示すように、流体が逆方向に流れた場合、流体は、弁ポート130bを通過した後、弁体114、弁ガイド118に沿って上方に流れ、弁ガイド118と雌ネジ部材131との間のクリアランス133の下端開口部133aに流入する(円T内参照)。かかる場合において、クリアランス133の下端開口部133aに流入した流体は弁体部120を振動させることになる。この振動による音が発生すると、電動弁100の静音性を維持することが困難になる。
本発明の目的は、的確に静音性を維持することができる電動弁、および該電動弁を用いた冷凍サイクルシステムを提供することである。
本発明の電動弁は、
ケースの内周に収容されたロータの回転運動を、雄ネジ部材と雌ネジ部材とのネジ送り機構により直線運動に変換し、この直線運動に基づいて弁本体内に収容された弁体を前記弁体の中心軸である弁中心軸方向に移動させる電動弁であって、
前記弁本体内に形成された空間である弁室と、
前記弁本体の側面に設けられ、前記弁室側の出入口となる第1弁ポートと、
前記弁体の直下において前記弁本体と同軸方向に設けられ、前記弁体が近接または離間可能な第2弁ポートと、
前記第2弁ポート側に前記弁体が固定されると共に前記弁中心軸方向に摺動可能に配置された弁ガイド、および前記弁体から成る弁体部と、
前記弁体部が前記弁中心軸方向に摺動する筒状の収容室が内部に形成された弁軸ホルダと
を備え、
前記弁体は、外周径が前記ロータ側に向かって大きくなるテーパーを形成する傾斜外周部を備え、
前記弁軸ホルダは、前記第2弁ポート側に延設され、外周径が前記ロータ側に向かって大きくなるテーパーを形成する延設部を備え、
前記第2弁ポートの前記ロータ側の端部の内径、前記傾斜外周部の前記第2弁ポート側の下端の径、前記弁体の最大外径、前記延設部の前記第2弁ポート側の下端部の外径の順に径が大きくなることを特徴とする。
このように、弁軸ホルダや弁体にテーパーを設けることにより、第2弁ポートから弁室内に向けて逆方向に流体を流した場合に、流体を外側に流しクリアランスの下端開口部から逸れるように誘導することができる。また、傾斜外周部のテーパー角度を延設部のテーパー角度よりも大きくすることにより、上昇中に傾斜外周部に当たった流体の流れが、クリアランスから外側に離れる方向に変化し、更にその流れが、延設部の外周面よりも外側に誘導される。
また、弁体が弁ガイドに固定されることにより、流体によって弁体が弁ガイドの中で振動することを抑制できる。したがって、弁ガイドが振動して生じる騒音を緩和することができ、的確に静音性を維持することができる。
また、本発明の電動弁は、
ケースの内周に収容されたロータの回転運動を、雄ネジ部材と雌ネジ部材とのネジ送り機構により直線運動に変換し、この直線運動に基づいて弁本体内に収容された弁体を前記弁体の中心軸である弁中心軸方向に移動させる電動弁であって、
前記弁本体内に形成された空間である弁室と、
前記弁本体の側面に設けられ、前記弁室側の出入口となる第1弁ポートと、
前記弁体の直下において前記弁本体と同軸方向に設けられ、前記弁体が近接または離間可能な第2弁ポートと、
前記第2弁ポート側に前記弁体が固定されると共に前記弁中心軸方向に摺動可能に配置された弁ガイド、および前記弁体から成る弁体部と、
前記弁体部が前記弁中心軸方向に摺動する筒状の収容室が内部に形成された弁軸ホルダと
を備え、
前記弁体は、外周径が前記ロータ側に向かって大きくなるテーパーを形成する傾斜外周部を備え、
前記弁軸ホルダは、前記第2弁ポート側に延設され、外周径が前記ロータ側に向かって大きくなるテーパーを形成する延設部を備え、
前記延設部のテーパーを下方に延長した仮想円錐を仮定した場合、前記弁体が前記弁体の可動可能ないずれの位置にあっても、前記弁体部の一部が前記仮想円錐の外側にはみ出るように形成されていることを特徴とする。
これにより、流体を逆方向に流した場合に、弁体と第2弁ポートの間の開き具合であるすべての弁開度において、弁室内を上昇して弁体部に当たった流体の流れ方向をクリアランスの下端開口部から逸らすことができる。よって、さらに的確にクリアランスの下端開口部に流体が流入することを抑制することができる。
また、本発明の電動弁は、
前記弁体が前記弁体の可動可能ないずれの位置にあっても、
前記収容室の内周面の前記第2弁ポート側端部である内周面下端が、
前記第2弁ポートの前記ロータ側の端部の内径と、
前記内周面下端よりも前記第2弁ポート側に突出した前記弁体部において、外径が最大となる部分の前記第2弁ポート側の端部と
を通る仮想線よりも前記弁中心軸方向側に位置することを特徴とする。
このように、弁軸ホルダの収容室の内周面下端が仮想線の内側に位置することにより、第2弁ポートから弁室内に向けて逆方向に流体を流した場合に、弁体部に当たった流体の流れ方向を弁ガイドと弁軸ホルダとの間に形成されるクリアランスの下端開口部から逸らすことができる。よって、クリアランスの下端開口部に流体が流入することが抑制され、クリアランスの下端開口部に流入した流体による弁ガイドの振動を低減することができる。
また、流体を逆方向に流した場合に、弁体と第2弁ポートの間の開き具合であるすべての弁開度において、弁室内を上昇して弁体部に当たった流体の流れ方向をクリアランスの下端開口部から逸らすことができる。よって、さらに的確にクリアランスの下端開口部に流体が流入することを抑制することができる。
また、本発明の電動弁は、
前記延設部の前記第2弁ポート側の下端部は、前記弁軸ホルダの中で最も外径が小さく形成され、
前記傾斜外周部のテーパー角度は、前記延設部のテーパー角度よりも大きく、かつ、0°よりも大きく180°よりも小さいことを特徴とする。
このように、弁軸ホルダの下端部外径が最も小さくなるように弁軸ホルダを形成することにより、クリアランスの下端開口部に流体が流入することを抑制することができる。
また、本発明の電動弁は、
前記弁体が、
前記第2弁ポートと近接する部分であるニードル部と、
前記ニードル部の基端の外周に位置する環状の環状平面部と
を備えることを特徴とする。
これにより、環状平面部に衝突した流体によって弁体が上方に付勢され、ネジ送り機構における雄ネジと雌ネジとのネジ山の接触面を一定に保つことができネジガタが生じることが抑制される。さらに、流体が環状平面部に当たることで、環状平面部の外径方向に流れを変化させ、流体がクリアランスの下端開口部に流入して騒音が発生することが抑制されるため、的確に電動弁の静音性を維持することができる。
また、本発明の冷凍サイクルシステムは、
圧縮機、凝縮器、膨張弁、および蒸発器を含む冷凍サイクルシステムであって、上述の電動弁を前記膨張弁として用いることを特徴とする。
本発明によれば、的確に静音性を維持することができる電動弁、および該電動弁を用いた冷凍サイクルシステムを提供することができる。
実施の形態に係る電動弁の概略断面図である。 実施の形態に係る電動弁の要部拡大図である。 実施の形態に係る電動弁において、弁体部が最も弁座部に近接した状態における仮想線を示す図である。 実施の形態に係る電動弁において、弁体部が最も弁座部から離間した状態における仮想線を示す図である。 実施の形態に係る電動弁において、弁体部が最も弁座部に近接した状態における仮想円錐を示す図である。 実施の形態に係る電動弁において、弁体部が最も弁座部から離間した状態における仮想円錐を示す図である。 実施の形態に係る電動弁において、弁軸ホルダの延設部の外周に形成されたテーパー、および弁体に形成された傾斜外周部のテーパー角度を示す図である。 従来の電動弁の概略断面図である。 従来の電動弁の要部拡大図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る電動弁について説明する。図1は、実施の形態に係る電動弁2を示した概略断面図である。なお、本明細書において、「上」あるいは「下」とは図1の状態で規定したものである。すなわち、ロータ4は弁体17より上方に位置している。
この電動弁2では、金属により筒状のカップ形状をなすケース60の開口側の下方に、弁本体30が溶接などにより一体的に接続されている。
ここで、弁本体30は、たとえばステンレス等の金属から成り、内部に形成された空間である弁室11を有している。また、弁本体30の側面には、弁室11に直接連通するたとえばステンレス製や銅製の第1管継手12が固定装着されている。この第1管継手12の弁室11側には、流体の出入口となる断面円形の第1弁ポート12aが形成されている。さらに、弁本体30の内部底面30aには、断面円形の第2弁ポート16aが上方に形成された弁座部16が組み込まれている。なお、第2弁ポート16aは、弁体17の直下において弁体17と同軸方向に設けられている。弁座部16には、第2弁ポート16a、弁室11を介して第1管継手12に連通するたとえばステンレス製や銅製の第2管継手15が固定装着されている。
ケース60の内周には、回転可能なロータ4が収容され、ロータ4の軸芯部分には、ブッシュ部材33を介して弁軸41が配置されている。なお、ロータ4は、磁性粉を含有する樹脂材料やフェライト磁石等の磁性を有する素材で形成されている。ブッシュ部材33と弁軸41は、共にたとえばステンレス等の金属で形成されており、ブッシュ部材33で結合された弁軸41とロータ4とは、回転しながら上下方向に一体的に移動する。なお、この弁軸41の中間部付近の外周面には雄ネジ41aが形成されている。本実施の形態では、弁軸41が雄ネジ部材として機能している。また、弁体17は第2弁ポート16aに対して近接又は離間可能となっている。
ケース60の外周には、図示しないヨーク、ボビン、およびコイルなどからなるステータが配置され、ロータ4とステータとでステッピングモータが構成されている。
弁軸41のブッシュ部材33より下方には、後述するように弁軸41との間でネジ送り機構Aを構成するとともに弁軸41の傾きを抑制する機能を有する弁軸ホルダ6が、弁本体30に対して相対的に回転不能に固定されている。
この弁軸ホルダ6は、上部側の筒状小径部6aと下部側の筒状大径部6bと弁本体30の内周部側に収容される嵌合部6cとリング状のフランジ部6fと嵌合部6cの下方(第2弁ポート16a側)に延設された延設部6kから成る。そして、弁軸ホルダ6のフランジ部6fは、弁本体30の上端に溶接などで固定されている。延設部6kの外周には上方(ロータ4側)に向かって大きくなるテーパーが形成されており、延設部6kの下端部は弁軸ホルダ6の中で最も外径が小さい。また、弁軸ホルダ6の内部には、後述する弁ガイド18を収容する収容室6hが形成されている。なお、弁軸ホルダ6は、金属のフランジ部6f以外が樹脂材料で形成されている。
また、この弁軸ホルダ6の筒状小径部6aの上部開口部6gから所定の深さまで下方に向かって雌ネジ6dが形成されている。このため、本実施の形態では、弁軸ホルダ6が雌ネジ部材として機能している。そして、弁軸41の外周に形成された雄ネジ41aと、弁軸ホルダ6の筒状小径部6aの内周に形成された雌ネジ6dとにより、ネジ送り機構Aが構成されている。
さらに、弁軸ホルダ6の筒状大径部6bの側面には、均圧孔51が穿設され、この均圧孔51により、筒状大径部6b内の収容室6hと、ロータ収容室67(第2の背圧室)との間が連通している。このように均圧孔51を設けることにより、ケース60のロータ4を収容する空間と、弁軸ホルダ6内の空間とを連通することにより、弁体17の移動動作をスムーズに行うことができる。
また、弁軸41の下方には、筒状の弁体部20が弁軸ホルダ6の収容室6hに対して摺動可能に配置されている。この弁体部20は、収容室6h内を摺動する筒状の弁ガイド18、および第2弁ポート16aを通過する流体の流量を調整する弁体17を備えている。なお、弁体17は、弁ガイド18の下方に固定され、弁ガイド18によって保持されている。また、弁ガイド18内には、圧縮された弁バネ27とバネ受け35とが収容されている。バネ受け35の上端部は、弁軸41の突出部41cと点接触している。
弁ガイド18は天井部21側がプレス成形により略直角に折り曲げられている。そして、この天井部21には貫通孔18aが形成されている。また、弁軸41の下方には、さらに鍔部41bが形成されている。
ここで、弁軸41は、弁ガイド18に対して回転可能、かつ径方向に変位可能となるように弁ガイド18の貫通孔18aに遊貫状態で挿入されており、鍔部41bは、弁ガイド18に対して回転可能、かつ、径方向に変位可能となるように弁ガイド18内に配置されている。また、弁軸41は貫通孔18aを挿通し、鍔部41bの上面が、弁ガイド18の天井部21に対向するように配置されている。なお、鍔部41bが弁ガイド18の貫通孔18aより大径であることにより、弁軸41の抜け止めがなされている。
弁軸41と弁ガイド18とが互いに径方向に移動可能であることにより、弁軸ホルダ6および弁軸41の配置位置に関して、さほど高度な同芯取付精度を求められることなく、弁ガイド18および弁体17との同芯性が得られる。
弁ガイド18の天井部21と弁軸41の鍔部41bとの間には、中央部に貫通孔が形成されたワッシャ70が設置されている。
次に、実施の形態に係る電動弁2の要部について説明する。図2は、実施の形態に係る電動弁2の要部を拡大した図である。図2に示すように、弁体17は、弁ガイド18の内周に固定される円柱状の固定部17a、弁ガイド18の下端を閉塞する略円盤状の蓋部17b、および略円錐台状の形状を有し第2弁ポート16aを通過する流体の流量を調整する機能を有するニードル部17cを備えている。なお、ニードル部17cは弁体17の最も下方に位置し、蓋部17bの下方に突出している。
そして、図3に示すように、蓋部17bは、ニードル部17cの基端17c´の外周に位置する環状平面である環状平面部17dを備えている。さらに、環状平面部17dの外周には、外周径が上方(ロータ4側)に向かって大きくなるテーパーを形成する傾斜外周部17eが形成されている。また、蓋部17bの上端には、弁ガイド18の下端と接触し、かつ弁体17の最大外径をなす環状部17gが形成されている。また、弁ガイド18の外周と弁軸ホルダ6の収容室6hの内周の間には、クリアランス22が形成されている。
また、収容室6hの内周面下端6m(第2弁ポート16a側の下端)は、第2弁ポート16aの上端内径16a´(ロータ4側の端部の内径)と弁ガイド18の下端外周18bとを通る仮想線Pの内側(弁中心軸M方向側)に位置している。ここで、図3は、弁体17が最も弁座部16に近接した状態を示しており、図4は、弁体17が最も弁座部16から離間した状態を示している。
また、図3、4に示すように、収容室6hの内周面下端6mは、弁体17が弁体17の可動可能ないずれの位置にあっても仮想線Pの内側に存在する。これにより、第2弁ポート16aから弁室11内に向けて逆方向に流体を流した場合に、弁体部20に当たった流体の流れ方向をクリアランス22の下端開口部22aから逸らすことができる。よって、クリアランス22の下端開口部22aに流体が流入することが抑制される。
また、図5、6に示すように、本実施の形態に係る電動弁2は、弁軸ホルダ6の延設部6kの外周に形成されたテーパーを下方に延長した仮想円錐Qを仮定した場合、弁体部20の一部が仮想円錐Qの外側にはみ出るように形成されている。図5に示すように、弁体17が最も弁座部16に近接した状態においては、弁ガイド18、固定部17a、蓋部17b、ニードル部17cが仮想円錐Qの外側にはみ出る。また、図6に示すように、弁体17が最も弁座部16から離間した状態においては、弁ガイド18の下端外周18b、傾斜外周部17e、および環状部17gが仮想円錐Qの外側にはみ出る(円W内参照)。このように、常に弁体部20の一部が仮想円錐Qの外側にはみ出ることにより、第2弁ポート16aから弁室11内に上昇した流体のうち、弁体部20に当たった流体が外側に逸れ、クリアランス22の下端開口部22aに向かって直進しないようにすることができる。
また、図7に示すように、弁体17の蓋部17bに形成された傾斜外周部17eのテーパー角度θ1は、延設部6kの外周のテーパー角度θ2よりも大きくなるように形成されている(θ1>θ2)。さらに、テーパー角度θ1は、0°よりも大きく180°よりも小さくなる範囲内に設定されている(0°<θ1<180°)。ここで、テーパー角度θ1とは、図7に示す電動弁2の断面図において、両側の傾斜外周部17eから延びる延長線Nが弁中心軸Mで交差する場合における、二つの延長線Nの間の角度である。また、テーパー角度θ2もまた同様に、両側の延設部6kの外周から延びる延長線Rが弁中心軸Mで交差する場合における、二つの延長線Rの間の角度である。
このように、延設部6kや蓋部17bにテーパーを設けることにより、上昇する流体を外側に流しクリアランス22から逸れるように誘導することができる。また、傾斜外周部17eのテーパー角度θ1を延設部6kのテーパー角度θ2よりも大きくすることにより、上昇中に傾斜外周部17eに当たった流体の流れが、クリアランス22の下端開口部22aから外側に離れる方向に変化し、更にその流れが、延設部6kの外周面よりも外側に誘導される。
次に、電動弁2における流体の流れについて説明する。図2に示すように、第2管継手15から弁座部16の第2弁ポート16aを介して弁室11内に流体が逆方向に流入した場合、流体は、テーパー角度を変えながら上方ほど外周径が大きくなるニードル部17cの外周に沿って、弁体17の外側に流れながら上昇する。上昇する流体は、外周径が上方に向かって大きくなる傾斜外周部17eによって大きく弁体17の外側に流れるように誘導され、クリアランス22の下端開口部22aに流入することが防止される。
なお、図3、4に示すように、収容室6hの内周面下端6mは、仮想線Pの内側に位置しており、かつ延設部6kの下端部の外径は弁軸ホルダ6の中で最も外径が小さく形成されているため、上昇する流体は、的確にクリアランス22の下端開口部22aに流入しないように誘導される。上昇する流体の一部は、第1弁ポート12aを介して第1管継手12に排出され、他の一部は、さらに上昇を続ける。
さらに弁室11内を上昇した流体は、弁軸ホルダ6の延設部6kの外周に形成されたテーパーにより、再度外側に向かって流れるように誘導される。このため、図9に示すように、弁軸ホルダ(雌ネジ部材131)の下端面131aに衝突した流体の一部がクリアランス133の下端開口部133aに流入することが防止される。流体は、弁軸ホルダ6の延設部6kの外周に形成されたテーパーに沿って上昇を続け、弁軸ホルダ6の嵌合部6cの下端面に衝突して折り返した後、第1管継手12に排出される。
この実施の形態に係る電動弁2によれば、流体がクリアランス22の下端開口部22aに流入することを防止することにより、クリアランス22に流入した流体が弁体部20を振動させることを抑制することができる。したがって、弁体部20が振動して生じる騒音を緩和することができ、的確に静音性を維持することができる。
また、上昇する途中で環状平面部17dに衝突した流体によって弁体17が上方に付勢され、ネジ送り機構Aにおける雄ネジ41aと雌ネジ6dとのネジ山の接触面を一定に保つことができネジガタが生じることを抑制することができる。また、流体が環状平面部17dに当たることで、環状平面部17dの外径方向に流れを変化させ、流体が前記クリアランス22の下端開口部22aに流入して騒音が発生することが抑制される。したがって、的確に電動弁2の静音性を維持することができる。
また、弁体17が弁ガイド18に固定されているため、流体によって弁体17が弁ガイド18の中で振動することがなくなり、電動弁2の静音性を維持することができる。
また、上述の実施の形態においては、弁ガイド18の下端外周18bの外径が弁体部20の最大外径となる場合を例に説明しているが、必ずしも下端外周18bの外径が弁体部20の最大外径にならない場合も想定される。この場合、弁体部20の最大外径となる部分の下側端部と第2弁ポート16aの上端内径16a´とを通る線を仮想線Pとしてもよい。ただし、この場合の弁体部20とは、弁体部20のうち、弁軸ホルダ6の収容室6hの内周面下端6mよりも下側に突出した部分である。
また、上述の実施の形態において、環状平面部17dおよび傾斜外周部17eは、平らな面である場合を想定しているが凹凸があっても構わない。また、環状平面部17dは、必ずしも弁中心軸Mと直交する平面でなくてもよく、弁中心軸Mと直交する平面に対して傾斜していてもよい。
また、上述の実施の形態の電動弁2は、たとえば、圧縮機、凝縮器、膨張弁、および蒸発器等から成る冷凍サイクルシステムにおいて、凝縮器と蒸発器との間に設けられる膨張弁として用いられる。
2 電動弁
4 ロータ
6 弁軸ホルダ
6a 筒状小径部
6b 筒状大径部
6c 嵌合部
6d 雌ネジ
6f フランジ部
6g 上部開口部
6h 収容室
6k 延設部
6m 内周面下端
11 弁室
12 第1管継手
12a 第1弁ポート
15 第2管継手
16 弁座部
16a 第2弁ポート
16a´ 上端内径
17 弁体
17a 固定部
17b 蓋部
17c ニードル部
17c´ 基端
17d 環状平面部
17e 傾斜外周部
17g 環状部
18 弁ガイド
18a 貫通孔
18b 下端外周
20 弁体部
21 天井部
22 クリアランス
22a 下端開口部
27 弁バネ
30 弁本体
30a 内部底面
33 ブッシュ部材
41 弁軸
41a 雄ネジ
41b 鍔部
41c 突出部
51 均圧孔
60 ケース
67 ロータ収容室
70 ワッシャ
100 電動弁
103 ロータ
111 第1管継手
112 第2管継手
114 弁体
118 弁ガイド
120 弁体部
121 弁室
121a 雄ネジ
130b 弁ポート
131 雌ネジ部材
131a 雌ネジ
133 クリアランス
133a 下端開口部
L 弁中心軸
M 弁中心軸
N 延長線
P 仮想線
Q 仮想円錐
R 延長線
θ1 傾斜外周部17eのテーパー角度
θ2 延設部6kの外周のテーパー角度

Claims (6)

  1. ケースの内周に収容されたロータの回転運動を、雄ネジ部材と雌ネジ部材とのネジ送り機構により直線運動に変換し、この直線運動に基づいて弁本体内に収容された弁体を前記弁体の中心軸である弁中心軸方向に移動させる電動弁であって、
    前記弁本体内に形成された空間である弁室と、
    前記弁本体の側面に設けられ、前記弁室側の出入口となる第1弁ポートと、
    前記弁体の直下において前記弁本体と同軸方向に設けられ、前記弁体が近接または離間可能な第2弁ポートと、
    前記第2弁ポート側に前記弁体が固定されると共に前記弁中心軸方向に摺動可能に配置された弁ガイド、および前記弁体から成る弁体部と、
    前記弁体部が前記弁中心軸方向に摺動する筒状の収容室が内部に形成された弁軸ホルダと
    を備え、
    前記弁体は、外周径が前記ロータ側に向かって大きくなるテーパーを形成する傾斜外周部を備え、
    前記弁軸ホルダは、前記第2弁ポート側に延設され、外周径が前記ロータ側に向かって大きくなるテーパーを形成する延設部を備え、
    前記第2弁ポートの前記ロータ側の端部の内径、前記傾斜外周部の前記第2弁ポート側の下端の径、前記弁体の最大外径、前記延設部の前記第2弁ポート側の下端部の外径の順に径が大きくなることを特徴とする電動弁。
  2. ケースの内周に収容されたロータの回転運動を、雄ネジ部材と雌ネジ部材とのネジ送り機構により直線運動に変換し、この直線運動に基づいて弁本体内に収容された弁体を前記弁体の中心軸である弁中心軸方向に移動させる電動弁であって、
    前記弁本体内に形成された空間である弁室と、
    前記弁本体の側面に設けられ、前記弁室側の出入口となる第1弁ポートと、
    前記弁体の直下において前記弁本体と同軸方向に設けられ、前記弁体が近接または離間可能な第2弁ポートと、
    前記第2弁ポート側に前記弁体が固定されると共に前記弁中心軸方向に摺動可能に配置された弁ガイド、および前記弁体から成る弁体部と、
    前記弁体部が前記弁中心軸方向に摺動する筒状の収容室が内部に形成された弁軸ホルダと
    を備え、
    前記弁体は、外周径が前記ロータ側に向かって大きくなるテーパーを形成する傾斜外周部を備え、
    前記弁軸ホルダは、前記第2弁ポート側に延設され、外周径が前記ロータ側に向かって大きくなるテーパーを形成する延設部を備え、
    前記延設部のテーパーを下方に延長した仮想円錐を仮定した場合、前記弁体が前記弁体の可動可能ないずれの位置にあっても、前記弁体部の一部が前記仮想円錐の外側にはみ出るように形成されていることを特徴とする電動弁。
  3. 前記弁体が前記弁体の可動可能ないずれの位置にあっても、
    前記収容室の内周面の前記第2弁ポート側端部である内周面下端が、
    前記第2弁ポートの前記ロータ側の端部の内径と、
    前記内周面下端よりも前記第2弁ポート側に突出した前記弁体部において、外径が最大となる部分の前記第2弁ポート側の端部と
    を通る仮想線よりも前記弁中心軸方向側に位置することを特徴とする請求項1または2に電動弁。
  4. 前記延設部の前記第2弁ポート側の下端部は、前記弁軸ホルダの中で最も外径が小さく形成され、
    前記傾斜外周部のテーパー角度は、前記延設部のテーパー角度よりも大きく、かつ、0°よりも大きく180°よりも小さいことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の電動弁。
  5. 前記弁体は、
    前記第2弁ポートと近接する部分であるニードル部と、
    前記ニードル部の基端の外周に位置する環状の環状平面部と
    を備えることを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の電動弁。
  6. 圧縮機、凝縮器、膨張弁、および蒸発器を含む冷凍サイクルシステムであって、請求項1~5の何れか一項に記載の電動弁を前記膨張弁として用いることを特徴とする冷凍サイクルシステム。
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