JP7217411B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
本開示の遊技機の実施形態にかかるスロットマシン1について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、スロットマシン1は筐体10を有する。筐体10の正面には、前面扉100が設けられている。
すなわち、設定キースイッチ74と設定表示器75は、設定中の設定値を他の設定値に変更する際にも、設定中の設定値を確認するときにも用いられる。設定値を確認するための操作は、設定されている設定値にかかわらず共通(本実施形態では1種類)している(設定キースイッチ74がオンの状態にて、設定中の設定値が設定表示器75に表示される)。
一方、設定変更の操作は、設定したい設定値によって異なる。つまり、何の設定値(第1設定値1~6か、特殊設定値(T)か)を設定するかによって設定値を設定するための操作が異なるが、設定値を確認する操作は、設定値1~6のいずれかまたは特殊設定値(T)、のどちらかが設定されていようと、共通している。これにより、遊技機を管理する店舗スタッフに対して“遊技機の設定値に関する操作が複雑化した”という印象を与えずに、設定値1~6と特殊設定値(T)とを誤って設定してしまう誤設定を抑制又は防止可能となる。
遊技者は、必要に応じて、演出ボタン46を押下してスピーカ102から出力される音量調整、液晶画面3の光度調整を行う。
遊技中は、遊技区間および遊技状態の各種類が設定され、設定された遊技区間および遊技状態の各種類に基づいて内部抽せんが行われる。遊技状態には、図4および図5に示すように、第1遊技状態および第2遊技状態が含まれる。なお、第1遊技状態および第2遊技状態は、排他的に成立する遊技状態ではなく、説明の便宜上区別するために分類した状態にすぎない。
上述した遊技区間とは、アシスト機能に関する処理が行われるか否かを決定するための区間である。アシスト機能に関する処理には、アシスト機能を発揮する処理(即ち、押し順をアシストする処理)の他、ATの実施可否を高確率で決定するCZのように、アシスト機能を発揮させるか否かを決定する処理、が含まれる。図6に示すように、遊技区間は、通常区間と有利区間とを有する。通常区間と有利区間とは排他的な関係にあり、遊技区間は、通常区間または有利区間のいずれかを採り得る。
図2に示すように、制御部6は、主に、メイン制御部61およびサブ制御部63を有する。メイン制御部61は、内部抽せんや回転リール20の制御など、遊技を進行させるための制御を行う。サブ制御部63は、メイン制御部61から送信された信号や演出ボタン46が押下されたことに基づいて、演出に関する制御を行う。
内部抽せん部610は、レバー43の操作に基づいて内部抽せんを行い、複数の役のフラグのうち1つのフラグを当せんフラグとして当せんさせる。具体的に、内部抽せん部610は、レバー43が操作された時の第1遊技状態に基づいて、内部抽せんテーブル(図示せず)およびレバー43が操作された時に取得される乱数に従って内部抽せんを行う。内部抽せん部610は、内部抽せんの結果に基づいて、内部抽せん結果信号を生成する。内部抽せん結果信号は、内部抽せん部610から回転リール制御部611および遊技進行制御部614などに送信される。
回転リール制御部611は、レバー43または各ストップスイッチ40の操作に基づいて、ステッピングモータ21の駆動を制御し、各回転リール20の回転を開始させる回転開始制御または回転を停止させる回転停止制御を行う。
遊技結果判定部612は、内部抽せんおよび回転リール20の回転停止制御の各結果に基づいて遊技結果を判定する。遊技結果とは、有効ラインL上に揃った図柄に基づいて、当せんした役が入賞したか否かが判定された結果を意味する。具体的には、有効ラインL上に停止した図柄の組み合わせと、予め定められている所定の図柄の組み合わせとが一致した場合に、遊技結果判定部612は、当せん役が入賞したと判定する。
媒体管理部613は、クレジット数の増減制御、およびホッパーユニット50によるメダルの払い出し動作の制御を行う。
遊技進行制御部614は、遊技者の操作に基づいて遊技進行を制御する。その際、遊技進行制御部614は、店舗スタッフにより設定された設定値に基づいて、当該遊技者による遊技進行を制御する。
区間制御部615は、遊技者による遊技の際、複数の遊技区間(通常区間および有利区間)のうちいずれかを設定する。
遊技状態制御部616は、第1遊技状態および第2遊技状態それぞれの設定を行う。
演出制御部630は、遊技進行に基づいて、複数種類の演出映像の中から選択された演出映像を液晶画面3に表示させるとともに、その演出映像に応じた効果音やBGMなどをスピーカ102から出力させる。例えば、演出制御部630は、ATやボーナスが当せんした場合、その旨を液晶画面3に表示させるための演出パターンを選択し、当該演出パターンに従って液晶画面3の表示制御およびスピーカ102の音声出力制御を行う。
また、遊技中に、設定値を示唆する演出(以下、設定示唆演出ともいう)の報知条件が満たされた場合、演出制御部630は、当該演出の報知を、液晶画面3およびスピーカ102の少なくとも1つに行わせる。この演出を、遊技者は、現在遊技中のスロットマシン1がどのような設定値なのかを、把握する材料の1つとすることができる。報知条件としては、通常区間か有利区間かを問わず一般遊技状態や有利遊技状態でのレア役当せん時、ボーナスゲームの終了時、AT終了時、などが挙げられる。
つまり、特殊設定値(T)が設定されている状態では、設定値1~6のいずれかが設定されている場合よりも出玉期待値が高いことに加え、メダルを50枚投入した際に遊技できるゲーム数が、設定値1~6のいずれが設定されている場合よりも多い傾向となると言える。特に、特殊設定値(T)が設定された状態では、遊技可能ゲーム数が設定値1~6とは桁違いであり、設定値1~6とは異なるゲーム性を遊技者は味わうことができる。特殊設定値(T)が設定されていれば、遊技者は、設定値1~6のいずれかが設定されている場合に比べて少ないメダルの投入枚数で、多くのゲーム数をこなすことができる。しかも、特殊設定値(T)の出玉率は他の設定値1~6のいずれと比べて高いため、設定値1~6のいずれかが設定されている場合よりも、よりも多くのメダルを獲得できることに期待できる。このような特殊設定値(T)は、遊技機への注目を寄せるために設けられた、いわば話題用設定値ともいえる。
このように、特殊設定値(T)の出玉率や遊技可能ゲーム数に鑑みると、遊技者は、特殊設定値(T)が設定されたスロットマシン1での遊技を望むことが考えらえる。一方、店舗側にとっては、特殊設定値(T)に設定したスロットマシン1の台数が多いほど、得られる利益が減少する可能性が増すため、一般的な遊技用設定値である設定値1~6のいずれかを設定することを望むケースが多い。そのため、店舗側では、特殊設定値(T)をスロットマシン1に設定することには、慎重にならざるを得ない。従って、設定値を設定する操作の際、意図せずに特殊設定値(T)に設定してしまう事象の発生は、抑制されることが望まれる。
そこで、本実施形態では、以下に述べるように、特殊設定値(T)を設定するための指定操作と、当該特殊設定値(T)以外の設定値である設定値1~6のいずれかを設定するための指定操作とを、異ならせている。
図8は、設定値1~6のいずれかを設定する手順を示す図である。
図8に示すように、まず、手順1として、筐体を開け、電源スイッチ73がオフの状態で、設定キースイッチ74に鍵を差し込んで回し、設定キースイッチ74をオンにする。
図9に示すように、まず、手順1,2を行う。手順1,2は、図8に示す設定値1~6を設定する場合と同じである。
操作態様は、操作のタイミングや単位時間内の操作回数などを含む。例えば、操作部がボタンであれば、押下して離すこと、第1操作時間内に複数回操作すること(いわゆる連打)、第2操作時間以上押下し続けること(長押し)、などが挙げられる。第1操作時間は、第2操作時間よりも短い。第1操作時間は、例えば、1~5秒の任意の時間が挙げられる。第2操作時間は、10秒、1分、10分などの任意の時間が挙げられる。本実施形態では、第1操作態様は、第2操作時間(10分;特殊設定用操作時間)を超えず且つ第1操作時間(1秒;通常設定用操作時間)内に押下して離すことであり、第2操作態様は、第2操作時間を超えて押下しつつづけることである。
すなわち、図8に示す手順3の設定変更ボタン72を押してから離すまでの第1操作時間(押下時間;1秒以内)は、図9に示す特殊設定値(T)を設定するための手順3にて設定変更ボタン72を押下する時間(第2操作時間;10分以上)よりも短い。第1操作時間の操作時間(押下時間)の長さは、設定変更をする人が明らかに、特殊設定値(T)を設定する際の第2操作時間(押下時間)とは異なっていると感じらえる程度であればよい。よって、設定変更する人からすれば、第1操作態様と第2操作態様は、明らかに別操作であると認識する。この操作の相違という認識をしたうえで第2操作態様をしない限り、遊技機に特殊設定値(T)を設定することができない。
図10を用いて、本実施形態にかかるスロットマシン1の動作処理の流れを説明する。
電源が投入されると、メイン制御部61は、ステップST1において、設定キースイッチ74がオンの状態で電源スイッチ73がオンにされて、電源投入されたか否かを判定する。条件に合致しない場合(ST1:NO)には処理を終了する。
本実施形態によれば、店舗営業のための準備時などの通常時において、第1指定操作によって複数の第1設定値(1~6)から所望の第1設定値が指定可能である。第2設定値(T)を指定したい場合には、第1指定操作とは異なる第2指定操作によって指定可能である。よって、第2設定値(T)を意図せずに指定してしまう可能性を低減又は防止でき、設定値の誤設定を抑制可能となる。
この構成によれば、第2指定操作のために新たな操作部を設ける必要がなく、コスト増大を回避可能となる。
この構成によれば、店舗営業時には、第1指定操作を行うたびに、複数の第1設定値(1~6)から順に1つの第1設定値が指定され、所望の設定値を設定可能となる。よって、第1指定操作とは異なる第2指定操作を知らなければ、第2設定値(T)を設定する可能性を低減可能となる。さらに、第2設定値が設定されれば、設定値報知部(設定表示器75)により報知されるので、誤設定を抑制可能となる。
この構成によれば、第3操作部(設定キースイッチ74)を操作しなければ、第1指定操作又は第2指定操作が有効にならないので、設定変更する意思を持っていなければ、設定値の指定ができないため、誤操作を防止可能となる。
有利度は、例えば、出玉率を規定するとしてもよいし、所定ベットあたりの遊技可能なゲーム数を規定するとしてもよい。
前記実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であって、本発明、その適用物、またはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
遊技者に遊技させることを望まない検定用設定値の設定操作態様(第2操作態様)は、遊技者に遊技させることが主目的で設定される設定値1~6の設定操作態様(第1操作態様)と、異なる。よって、検定用設定値が誤って設定された遊技機を、遊技者が遊技してしまう事象の発生を抑制可能となる。
なお、前記実施形態では、第2設定値(特殊設定値T)が誤って設定されれば遊技者にとってうれしい設定値であることを例示しているが、これに限定されない。例えば、特殊設定値(T)が、出玉率が設定値1~6に比べて相対的に低く、店舗側に利益がでやすく、逆に遊技者にとって大負けする可能性があり、遊技者が嬉しくないような設定値であってもよい。
この構成によれば、第1設定値(1~6)を設定するための第1操作部(設定変更ボタン72)と、第2設定値(特殊設定値T)を設定するための第2操作部(新たなボタン、または既存のストップスイッチ40など)とが異なるので、誤設定を抑制可能となる。
報知態様が異なるとは、例えば設定値報知部が設定表示器75のように表示部であれば、点灯表示から点滅表示に変更すること、色の変更などが挙げられる。設定値報知部が音を出力するスピーカであれば、音声の変更、音色の変更などが挙げられる。
この構成によれば、第1設定値が設定されている場合の設定値報知部(設定表示器75)の報知態様と、第2設定値が設定されている場合の設定値報知部(設定表示器75)の報知態様とが異なるので、特殊な第2設定値が設定されていることを認識しやすくなり、誤設定を抑制可能となる。
(5-2)また、次のように、第1設定値(設定値1~6)を設定する通常設定値の設定モードと、少なくとも1つの第2設定値(特殊設定値)を設定する特殊設定値の設定モードとを設けてもよい。具体的には、メイン制御部61が、第2操作態様がなされたと判定した場合(図10のステップST4の操作がなされ、ステップST5にて長押しと判定された場合)には、特殊設定値の設定モードにする。メイン制御部61が、第1操作態様がなされたと判定した場合(図10のステップST4の操作がなされ、ステップST5にて長押しでないと判定された場合)には、通常設定値の設定モードにする。特殊設定値の設定モードと通常設定値の設定モードとでは、設定表示器75(報知部)の報知態様が異なるようにしてもよい。設定表示器75の報知態様は、設定モードが切り替わることを契機として報知開始可能(即ち報知態様の切り替え可能)にしてもよい。この構成によれば、具体的に特殊設定値を指定しなくても、第2操作態様がなされれば報知態様が切り替わり、特殊設定値が指定可能(設定可能)な状態であることを、例えば店舗スタッフは判断可能になる。特に、第2設定値(特殊設定値)が複数ある場合に、いずれかの特殊設定値を指定(設定)する以前に特殊設定値が指定可能(設定可能)な設定モードであることが分かり便利である。
ここでいう報知態様が異なるは、音で報知してもよいし、設定表示器75のセグの色が変化すること、遊技機の下パネルが消灯すること、筐体にある電飾部(LED)の色が変化する、または、液晶画面3にモード名が表示される、などが挙げられる。
この構成によれば、第2設定値(T)が指定されたことを報知部が報知可能であるので、誤設定を抑制可能となる。報知部は、前記実施形態における設定値報知部(設定表示器75)であってもよいし、設定値報知部とは別個に設けてもよい。
また、第1設定値を設定する場合の複数の手順の組み合わせと順序が、第2設定値を設定する場合の複数の手順の組み合わせとその順序が全く異なっていてもよい。
72…設定変更ボタン(操作部;第1操作部)
74…設定キースイッチ(操作部;第3操作部)
75…設定表示器(設定値報知部)
Claims (8)
- 複数の設定値のうち指定された設定値に基づいて遊技進行を実行する遊技進行制御部と、
少なくとも1つの操作部と、を備え、
前記複数の設定値は、複数の第1設定値と、前記複数の第1設定値とは異なる第2設定値とを含み、
前記複数の第1設定値からいずれか1つの前記第1設定値を指定するための前記少なくとも1つの操作部に対する第1指定操作と、前記第2設定値を指定するための前記少なくとも1つの操作部に対する第2指定操作とが異なり、
前記第1指定操作および前記第2指定操作は、前記遊技進行とは別の設定変更モードで行われる、遊技機。 - 前記少なくとも1つの操作部は、第1操作部を含み、
前記第1指定操作は、前記第1操作部に対する第1操作態様での操作であり、
前記第2指定操作は、前記第1操作部に対する前記第1操作態様とは異なる第2操作態様での操作である、請求項1に記載の遊技機。 - 前記少なくとも1つの操作部は、第1操作部と、前記第1操作部とは異なる第2操作部と、を含み、
前記第1指定操作は、前記第1操作部に対する操作であり、
前記第2指定操作は、前記第2操作部に対する操作である、請求項1に記載の遊技機。 - 前記複数の設定値のうちいずれの設定値が設定されるかを示す設定値報知部を備え、
前記第1指定操作を行うたびに、前記複数の第1設定値から順に1つの前記第1設定値が指定され且つ指定された前記第1設定値が前記設定値報知部により報知され、
前記第2指定操作によって前記第2設定値が前記設定値報知部により報知される、請求項1~3のいずれかに記載の遊技機。 - 指定された前記第1設定値を報知する前記設定値報知部の報知態様と、指定された前記第2設定値を報知する前記設定値報知部の報知態様とは、異なる、請求項4に記載の遊技機。
- 前記少なくとも1つの操作部は、前記第1指定操作で操作される操作部及び前記第2指定操作で操作される操作部以外の第3操作部を含み、
前記第1指定操作又は前記第2指定操作は、前記第3操作部に対する操作がなされた後で操作が有効になる、請求項1~5のいずれかに記載の遊技機。 - 報知部を備え、
前記第2指定操作がなされて前記第2設定値が指定された場合に、前記第2設定値が指定されたことを前記報知部が報知可能に構成されている、請求項1~6に記載の遊技機。 - 前記操作部は、筐体内部に設けられた操作子を含み、前記操作子は、前記第1指定操作または前記第2指定操作がなされる操作子であって、遊技者が操作できないボタンである、請求項1~7のいずれかに記載の遊技機。
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パチスロ蒼天の拳~朋友~,パチスロ必勝ガイドMAX2019年2月号,株式会社ガイドワークス,2019年02月01日,p.47-53 |
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